JPH08309257A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JPH08309257A
JPH08309257A JP11963395A JP11963395A JPH08309257A JP H08309257 A JPH08309257 A JP H08309257A JP 11963395 A JP11963395 A JP 11963395A JP 11963395 A JP11963395 A JP 11963395A JP H08309257 A JPH08309257 A JP H08309257A
Authority
JP
Japan
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web
cooling
roll
air
cooling device
Prior art date
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Pending
Application number
JP11963395A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeaki Tsuda
武明 津田
Kei Hasegawa
圭 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP11963395A priority Critical patent/JPH08309257A/ja
Publication of JPH08309257A publication Critical patent/JPH08309257A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェブに対して、非接触で、クーリングロー
ルによる冷却能率を大幅に向上することを可能とする。 【構成】 連続搬送されるウェブWをクーリングロール
10に接触させて冷却する冷却装置において、ウェブW
をロール面に押し付ける方向にエアを吹き付けるエアノ
ズル16が設置され、静止時にウェブがロール表面に接
触する始点aより手前の中心角で4〜5°の位置に、上
記エアノズル16から所定の風速でエアを吹き付けるよ
うになされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷後に加熱乾燥した
ウェブや、ホットメルト式のコーティング材を加熱コー
ティングした後のウェブを、クーリングロールで連続的
に冷却する際に適用して好適な、冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙等のウェブを連続的に搬送
しながら版胴で印刷した後、その印刷面のインキを乾燥
するためにドライヤで加熱乾燥し、次いで該ウェブをド
ライヤの出側に設置されたクーリングロールで、次の工
程の処理が可能な温度まで冷却する作業が行われてい
る。
【0003】又、同様の冷却作業は、種々の処理工程で
行われており、例えばホットメルト式のコーティング材
をコーティングしたウェブに対する冷却にも、コータの
出側に設置された冷却装置により、上述したようなクー
リングロールによる冷却が行われている。
【0004】図3は、上記冷却装置の要部の概略構成を
示した側面図であり、この冷却装置は水冷式のクーリン
グロール10を備え、水温及び水量を調整しながら、該
クーリングロールを適切な温度に維持すると共に、ドラ
イヤ(図示せず)で加熱された後に、ガイドロール12
により案内され、搬送されてくるウェブWを、所定速度
で回転している上記クーリングロール10の表面にニッ
プロール14で押さえ付けながら接触させることによ
り、該ウェブWを冷却する作業が行われている。
【0005】上記冷却装置では、冷却能率を向上させる
方法として、クーリングロール10に供給する冷却水の
温度や流量を調整したり、ロール径を大きくしたりする
こと等により対応している。
【0006】ところが、上記のようにクーリングロール
10に供給する冷却水の温度や流量の調整はエネルギ費
用の増大を、又、ロール径を大きくすることは装置価格
の増大を招くという欠点がある上に、以下の問題もあ
る。
【0007】一般に、上記冷却装置を使用してウェブW
を冷却する場合、後述する図2に示すように、ウェブW
がロール10の表面に接触を開始する段階で、ロール面
とウェブWとの間に空気が巻き込まれるため、ウェブW
がロール面から浮き上がる現象が起こる。このようなウ
ェブWの浮上が起こると、該ウェブWからロール10へ
の熱の伝達が阻害されるため、冷却能率は大幅に低下す
ることになり、水温、水量等を変更して冷却能率を上げ
ようとしても十分な効果が期待できないことが知られて
いる。
【0008】そこで、従来、クーリングロール10の表
面からの上記ウェブWの浮上を抑制し、冷却能力を向上
させるための方法として、ウェブWがロール表面に接触
を開始するクーリングロール10の入口付近にタッチロ
ール等を設置し、ウェブWをクーリングロール10に機
械的に密着させる方法が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記タ
ッチロールによりウェブWをロール面に密着させる方法
は、印刷やコーティング等の処理を施した処理面を冷却
前に該タッチロールで直接加圧することになるため、特
にホットメルトコーティング材等のように、固化してい
ない状態にある場合には、コーティング材が上記タッチ
ロールの表面に付着することになるため、ウェブWの品
質低下を招くという欠点があった。
【0010】なお、その他の冷却方法として、ウェブW
に対するテンションを増大させ、非接触でウェブ浮上を
抑制すること等も考えられるが、同伴した巻き込みエア
を多少圧縮するだけでウェブ浮上を十分に抑制すること
ができないため、あまり効果が期待できないことが知ら
れている。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、ウェブに対して、非接触でクーリン
グロールによる冷却能率を大幅に向上することができる
冷却装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続搬送され
るウェブをクーリングロールに接触させて冷却する冷却
装置において、ウェブをロール面に押し付ける方向にエ
アを吹き付けるエアノズルが設置され、静止時にウェブ
がロール表面に接触する始点より手前の所定位置に、上
記エアノズルから所定の風速でエアを吹き付けるように
なされている構成としたことにより、前記課題を解決し
たものである。
【0013】本発明は、又、上記冷却装置において、上
記始点より手前の所定位置が、クーリングロールの軸中
心に関して中心角で5°前後であるとしたものである。
【0014】
【作用】本発明者等は、種々検討した結果、ロール表面
からウェブが浮上する原因となるエアの巻き込みは、静
止時のウェブとロール表面との接触の始点で両者が密着
していれば有効に防止できることを知見した。
【0015】本発明は、上記知見によりなされたもの
で、搬送されてくるウェブに対して上記始点より手前の
所定位置でエアノズルから所定の風速でエアを吹き付け
ることにより、エアの巻き込みに起因するウェブ浮上を
有効に防止でき、結果的に従来に比べて飛躍的に冷却能
率を向上させることができた。
【0016】本発明において、上記始点より手前の所定
位置が、クーリングロールの軸中心に関して中心角で5
°前後であるようにする場合には、特に効率良くウェブ
浮上を防止することができた。即ち、本発明者等が詳細
に検討した結果、始点から中心角で5°前後を越える場
合には、必要以上に大きな風速にしなければならなくな
り、又、始点より後方ではほとんど効果がないことか
ら、最適範囲があることが明らかとなった。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0018】図1は、本発明に係る一実施例の冷却装置
の要部構成を示す概略側面図である。なお、前記図3と
共通する部分についての説明は省略する。
【0019】本実施例の冷却装置は、前記図3に示した
ものと同様のクーリングロール10を備えていると共
に、該ロール10の表面方向にエアを吹き付ける位置に
設置されたエアノズル16と、該エアノズル16から所
望の風速でエアをウェブWに吹き付けるための圧縮エア
を供給するブロア18とを備えている。
【0020】図中、クーリングロール10の表面におけ
るa点は、搬送を停止したときの静止状態にあるウェブ
Wとクーリングロール10の表面とが接触する始点(ク
ーリングロール入口)、b点は上記始点より中心角で4
〜5°手前の位置、C点はニップロール14による押付
位置(クーリングロール出口)である。
【0021】本実施例では、上記エアノズル16から、
ウェブWをロール表面に密着させるに十分な風速(風
圧)のエアを、上記始点aより手前の4〜5°の位置の
ウェブW上に、幅方向に平均して吹き付けることができ
るようになっている。
【0022】本実施例においては、搬送されるウェブW
をクーリングロール10に接触させて連続的に冷却する
際、上記のように静止時始点aより中心角4〜5°手前
の位置で、適切な風圧でエアを吹き付けることにより、
エア巻き込みを防止でき、これに起因するウェブのロー
ル表面からの浮上を効果的に防止することができる。
【0023】即ち、本発明者が詳細に検討した結果、エ
ア吹き付けを行わないときには、始点aより4〜5°前
後のb点付近からエアが巻き込まれ、図2に実線で示し
たように、ウェブWがロール表面より大きく浮上するこ
とが認められた。
【0024】又、このb点より更に手前でエアを吹き付
けても、ウェブWをロール面に密着させるためには、悪
戯に余分なエネルギが必要となるだけであり、又、a点
より後方では一度巻き込んだエアを一時的に圧縮するだ
けであるためほとんど効果は得られなかった。
【0025】そこで、上記b点に対して幅方向に均一に
適切な風圧でエアを吹き付けたところ、エアが巻き込ま
れる間口を狭くすることができ、エアの同伴量を少なく
できることが判明し、図2に破線で示したように、極端
にウェブWの浮上量を低減することができることが明ら
かとなった。
【0026】従って、本実施例によれば、ロール表面に
対してウェブWの密着の度合いが向上し、該ウェブWか
らクーリングロール10への熱伝導性を大幅に向上させ
ることが可能となるため、冷却能率を大幅に向上するこ
とが可能となる。
【0027】具体的には、例えば、本実施例の冷却装置
を、印刷工程のドライヤの出側に配設し、加熱乾燥後の
ウェブWの冷却に適用したところ、約3倍に冷却効率を
向上することができた。
【0028】又、本実施例の冷却装置を、ホットメルト
コーティング工程でコータの出側に配設し、コーティン
グ後のウェブWの冷却に適用したところ、コーティング
材がニップロール14の表面に付着しない温度まで冷却
し、連続的にコーティングすることができる速度を、従
来に比べ、例えば1.2倍に高速化することができた。
【0029】なお、本実施例においては、エアノズル1
6からエアを吹き付ける条件は、必要に応じて適宜選択
できることはいうまでもないが、ノズルのスリット間隙
は狭い方が、又、ノズル〜ウェブWの間隔は小さい方
が、更に、エアの吹き付け速度は速い方が、効率向上の
上から好ましい。
【0030】以上詳述した如く、本実施例によれば、従
来に比べてエネルギ費用を増やすことなく、しかも装置
価格の大幅な増大を招くことなく、クーリングロールの
冷却能率を飛躍的に向上することができた。
【0031】又、印刷やコーティングしたウェブWの処
理面に機械的な接触を行わないため、処理面が損なわれ
ることも防止でき、しかもホットメルトコーティングの
場合には、コーティング材が未固化の状態にあるため、
コーティング時には表面に凹凸がある場合でも、エアの
吹き付けによりそれを平坦にするスムージング効果もあ
り、この点でも品質の向上を見込むことができた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
よれば、ウェブに対して、非接触で、クーリングロール
による冷却能率を大幅に向上することができる。
【0033】請求項2の発明によれば、クーリングロー
ルの冷却能率を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の冷却装置の要部の概略
構成を示す側面図
【図2】本発明の効果を示す線図
【図3】従来の冷却装置の要部の概略構成を示す側面図
【符号の説明】
W…ウェブ 10…クーリングロール 12…ガイドロール 14…ニップロール 16…エアノズル 18…ブロア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続搬送されるウェブをクーリングロール
    に接触させて冷却する冷却装置において、 ウェブをロール面に押し付ける方向にエアを吹き付ける
    エアノズルが設置され、 静止時にウェブがロール表面に接触する始点より手前の
    所定位置に、上記エアノズルから所定の風速でエアを吹
    き付けるようになされていることを特徴とする冷却装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記始点より手前の所定位置が、クーリングロールの軸
    中心に関して中心角で5°前後であることを特徴とする
    冷却装置。
JP11963395A 1995-05-18 1995-05-18 冷却装置 Pending JPH08309257A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11963395A JPH08309257A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11963395A JPH08309257A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 冷却装置

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JPH08309257A true JPH08309257A (ja) 1996-11-26

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ID=14766283

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JP11963395A Pending JPH08309257A (ja) 1995-05-18 1995-05-18 冷却装置

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