JPH08307714A - 色変換装置およびその色変換方法 - Google Patents
色変換装置およびその色変換方法Info
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- JPH08307714A JPH08307714A JP7106611A JP10661195A JPH08307714A JP H08307714 A JPH08307714 A JP H08307714A JP 7106611 A JP7106611 A JP 7106611A JP 10661195 A JP10661195 A JP 10661195A JP H08307714 A JPH08307714 A JP H08307714A
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Abstract
の構成で,高精度の校正を高速で実行可能にすることに
より,色再現特性の安定化を図る。 【構成】 メモリマップ方式に基づく色補正をあらかじ
め格納されている格子点データを用いて実行する色変換
装置において,メモリマップ方式に基づいて色補正され
た校正用データをγテーブルにより変換し最終出力する
画像処理部100と,画像処理部100により出力され
た画像の色再現特性を測定する色測定器107と,メモ
リマップ方式に基づいて出力値を予測し,該予測値と色
測定器107の測定値との差分があらじめ定めた値以下
となるように前記γテーブルを補間する校正部106と
を具備する。
Description
正したのち再現色画像を形成するフルカラープリンタや
フルカラーデジタル複写機などの画像形成装置,カラー
CRTやカラー液晶ディスプレイなどの画像表示装置に
利用され,経時的に色再現特性が変動した場合にも,該
色再現特性の校正機能を付加して経時変動を吸収する色
変換装置およびその色変換方法に関する。
実行する画形成装置としてメモリマップを用いたものが
知られている。このメモリマップを構築し,該メモリマ
ップを用いて色補正を行う参考技術文献として,例え
ば,次の2つのものが知られている。第1に、特公昭5
8−16180号公報に開示されている「メモリ装置に
おける信号補間方法」,また、第2に、特開平5−75
848号公報に開示されている「補間方式および色補正
方法」がある。
現域)を四面体(特公昭58−16180号),あるい
は,三角柱(特開平5−75848号)に分割(以下,
分割空間という),その頂点(以下,格子点という)に
色補間データを対応させ,あらかじめメモリに蓄えてお
く,入力に対し,そのデータがどの分割空間に含まれる
か否かを判断し,該当する分割空間の格子点データをメ
モリから読み出し,そこで,その格子点データと分割空
間に対する入力の位置関係から色補正値を線形補間によ
り算出するものである。
ラーの画像機器において,初期段階における色再現特性
が使用条件や経時などにより変動し,良好な再現画像が
長期間に渡って維持されないという問題点があった。特
に,画像形成装置の代表的なものとして電子写真プロセ
スを用いたデジタルカラー複写機が知られているが,部
品の使用劣化や温度・湿度などの使用環境条件による特
性変動の他に,トナー補給や繰り返し出力などに起因す
る特性変動も加わり,原稿再現性を高精度に維持するこ
とが困難であった。また,画像表示装置の代表格である
CRTにあっては,管面発光体の劣化や電子ビーム発生
用カソード印加電圧変動などに起因する再現色変動が生
じていた。そこで,従来において,変動した分を初期レ
ベルに復帰させる,いわゆる,校正機能を設けて対応し
ていた。
ものとして,以下の2つのものが知られている。第1
に、特開平3−84563号公報に開示されている「デ
ィジタルカラー複写機」である。これは記録装置で色票
を作成し,該色票を原稿読取装置で読み取り,これを基
に色データ変換のためのパラメータあるいは変換手順を
変更するものである。第2に、特開昭63−18446
8号公報に開示されている「カラー色変換装置」であ
る。これは色変換手段の出力が標準カラー原稿に対応し
た所定の値になるように色変換係数を設定するものであ
る。
示されるような従来における技術にあっては,色票を読
み込む原稿読取装置の読取特性の変動が含まれるので高
精度の校正結果が得られず,しかも,プリンタ単体など
の場合には,原稿読取装置を別に用意しなければなら
ず,小型軽量化を阻害し,かつ,高速に校正処理するこ
とができないという問題点があった。
固定化すると,例えば,それほど色の忠実性を求めない
場合には,高精度の校正を必要としないにもかかわら
ず,決められた校正処理が行われるため,実際の出力ま
での待機時間が長くかかってしまうという問題点があっ
た。
前に実行された校正情報,例えば,日時や,その校正に
用いた校正データが不明であるため,校正処理を行う間
隔がはっきりと把握できなかったり,最適な校正データ
を求める処理を最初からやり直さなければならず,効率
的でないという問題点があった。
てもユーザーが気づかない場合があり,高精度の色再現
を維持するための的確な校正タイミングを把握すること
ができないという問題点があった。
って,色再現特性が変動した場合に,簡単で小軽量の構
成で,高精度の校正を高速で実行可能にすることによ
り,色再現特性の安定化を図ることを第1の目的とす
る。
質レベルに対応して,色再現性を調整可能にし,処理効
率を向上させることを第2の目的とする。
た校正データを参考可能にさせ,校正の要否判断や校正
処理を簡単に実行可能にすることを第3の目的とする。
変動を監視し,高精度の再現品質を安定的に得るための
校正処理を的確なタイミングで実行可能にすることを第
4の目的とする。
めに,請求項1に係る色変換装置にあっては,メモリマ
ップ方式に基づく色補正をあらかじめ格納されている格
子点データを用いて実行する色変換装置において,前記
メモリマップ方式に基づいて色補正された校正用データ
をγテーブルにより変換し最終出力する画像処理手段
と,前記画像出力手段により出力された画像の色再現特
性を測定する測定手段と,前記メモリマップ方式に基づ
いて出力値を予測し,該予測値と前記測定手段の測定値
との差分があらじめ定めた値以下となるように前記γテ
ーブルを補間する校正手段とを具備するものである。
は,メモリマップ方式に基づく色補正をあらかじめ格納
されている格子点データを用いて実行する色変換方法に
おいて,前記メモリマップ方式に基づいて出力値を予測
する第1のステップと,校正用データを前記メモリマッ
プ方式に基づいて色補正した後に実出力させ,該出力画
像を測定する第2のステップと,前記第2のステップに
より測定された測定値と前記第1のステップの予測値と
の差分の総和を算出し,該総和が所定値以下となるよう
に各色に対応するγテーブルを変動させ,前記γテーブ
ルを校正する第3のステップとを含むものである。
は,メモリマップ方式に基づく色補正をあらかじめ格納
されている格子点データを用いてメモリマップ方式に基
づく色補正を実行する色変換方法において,校正処理を
終了させる基準値を設定する第1のステップと,前記メ
モリマップ方式に基づいて出力値を予測する第2のステ
ップと,校正用データを前記メモリマップ方式に基づい
て色補正した後に実出力させ,該出力画像を測定する第
3のステップと,前記第3のステップにより測定された
測定値と前記第2のステップの予測値との差分の総和を
算出し,該総和が前記第1のステップにより設定された
基準値以下となるように各色に対応するγテーブルを変
動させ,前記γテーブルを校正する第4のステップとを
含むものである。
は,メモリマップ方式に基づく色補正をあらかじめ格納
されている格子点データを用いて実行する色変換装置に
おいて,校正処理が実行された日時を計時する計時手段
と,前記計時手段により計時された日時およびその校正
データを記憶する校正データ記憶手段と,前記校正デー
タ記憶手段に記憶されている校正情報に基づいて校正処
理を実行する校正手段とを具備するものである。
は,メモリマップ方式に基づく色補正をあらかじめ格納
されている格子点データを用いて実行する色変換装置に
おいて,色再現特性に寄与する部分の変動状態を監視す
る監視手段と,前記監視手段により得られた監視情報に
基づいて校正要否を判断し,その旨を通知する校正通知
手段と,前記校正通知手段から送られた通知情報を表示
する表示手段とを具備するものである。
リマップ方式に基づいて色補正された校正用データをγ
テーブルにより変換して最終出力し,その画像の色再現
特性を測定する。また,メモリマップ方式に基づいて出
力値を予測し,該予測値と上記測定値との差分があらじ
め定めた値以下となるようにγテーブルを補間すること
により,小軽量の構成で,高精度の校正を可能にする。
2)は,まず,メモリマップ方式に基づいて出力値を予
測する。その後,校正用データをメモリマップ方式に基
づいて色補正した後に実出力させ,該出力画像を測定
し,測定された測定値と上記出力予測値との差分の総和
を算出し,該総和が所定値以下となるように各色に対応
するγテーブルを変動させ,各色の校正用γテーブルを
補間して作成することにより,経時変化を吸収するテー
ブルを作成する。
3)は,校正処理における色差の所定値を設定し,メモ
リマップ方式に基づいて出力値を予測し,校正用データ
をメモリマップ方式に基づいて色補正した後に実出力さ
せ,該出力画像を測定し,その測定値と出力予測値との
差分の総和を算出し,該総和が上記所定値以下となるよ
うに各色に対応するγテーブルを変動させ,各色の校正
用γテーブルを補間して作成することにより,設定され
た所定値に応じた校正,すなわち,要求する校正レベル
に応じた校正用テーブルが作成できる。
4)は,以前に校正を行った日時やその校正データなど
の校正情報を記憶しておき,校正が行われた日時から校
正の実行要否を判断すると共に,校正時に記憶されてい
る校正データを参照することにより,校正処理の効率が
向上する。
5)は,色再現特性に影響を及ぼす要因部分の変動を監
視し,その監視結果に基づいて校正要否を通知すること
により,ユーザーでは気がつかない変動を的確に把握
し,適切なタイミングで校正を実行する。
実施例を添付図面を参照して説明する。なお,本実施例
では,Y,M,Cの3色でカラー画像を形成する画像形
成装置(以下,プリンタという)に対応する色変換装置
(図1参照),およびY,M,C,Kの4色でカラー画
像を形成するプリンタに対応する色変換装置(図2参
照)について説明する。また,図1および図2における
色信号を印刷系のYMCからRGB,ymcをrgbと
いうように置き換えることにより,画像表示装置(以
下,ディスプレイという)に対応させることができる。
ける色変換装置の主要構成を示すブロック図であり,図
において,画像処理手段としての画像処理部100は以
下の101〜105の機能ブロックにより構成されてい
る。すなわち,101は入力されるデジタルのY,M,
C入力信号をγ変換しy,m,cの信号を出力するγテ
ーブル,102はγテーブル101からの各信号を色補
正用の分割空間データS1 ,S2 ,S3 を出力する前置
変換部,103はメモリマップによる補間方式によって
色補正を行いy’,m’,c’を出力する色補正部,1
04は色補正部103からの補正データをy”,m”,
c”のデジタルデータに変換する後置変換部,105は
後置変換部104からの各色データをγ変換し,最終出
力Y’,M’,C’を出力するγテーブルである。
い,メモリマップ方式に基づいて校正用データを生成す
る校正手段としての校正部,107はγテーブル105
を介して出力されたY’,M’,C’を実際に色測定す
ることのできる簡易的な構成の測定手段としての色測定
器である。
ける色変換装置の主要構成を示すブロック図であり,図
1に対し,K(ブラック)色を付加し,4色を処理する
画像処理部200を構成している。すなわち,図1と同
様の機能であるため,図1と同じ符号を付し,ここでの
説明は省略する。ただし,前置変換部102は,UCR
/UCA処理機能をもっている。
成された色変換装置の動作について説明する。Y,M,
Cの3色,あるいはY,M,C,Kの4色のデジタルの
色信号がγテーブル101に入力される。この各色信号
は,8ビットにおいては0〜256階調の256レベル
の値をもっている。以下,Y,M,Cの3色の信号を例
にとって説明する。入力信号は,γテーブル101によ
りγ変換されy,m,cとして前置変換部102に入力
される。前置変換部102は,y,m,cに対応する分
割空間データS1 ,S2 ,S3 を出力する。すなわち,
メモリマップ補間に基づいた補正を実行させるため,補
間用の格子点を選択するための分割空間データS1 ,S
2 ,S3 を生成する。
データS1 ,S2 ,S3 を用いてメモリマップにより入
力色空間を補間演算し,y’,m’,c’を出力する。
次いで,このy’,m’,c’の各信号は,後置変換部
104によりy”,m”,c”に変換され,さらに,γ
テーブル105を通り最終出力としてのデジタル信号
Y’,M’,C’として変換される。すなわち,3色プ
リンタに対応するインク(あるいはトナー)制御量
Y’,M’,C’が出力される。
件や経時的要因などにより変動することがあるので,本
実施例では,校正部106と色測定器107とを設け,
校正機能を付加して対応させている。以下,この部分の
処理動作について,図3に示すフローチャートを用いて
説明する。図において,この処理が開始されると,ま
ず,校正部106により出力予測値を出力し(S30
1),N個の校正データをロードし(S302),これ
を画像出力する(S303)。そこで,色測定器107
により出力画像を実測する(S304)。
o,p,qとの差分のN個分の総和ΣΔを求め(S30
5),このΣΔがあらかじめ決められた値Th以上であ
るか否かを判断する。すなわち,Th≦ΣΔの判断を実
行する(S306)。ここでTh≦ΣΔではないと判断
した場合には,各色のγテーブル105を変動させ(S
307),新たなΣΔを算出して(S308),上記ス
テップS306に戻り,同様の処理を繰り返し実行す
る。一方,上記ステップS306において,Th≦ΣΔ
であると判断した場合には,各色のγテーブル105を
補間し(S309),この処理動作を終了させる。この
ように,校正部106は,一回の校正用出力を行うこと
により,以降,実際の画像出力を行うことなく出力され
るであろうデータを予測することができる。
る。校正部106は,色補正部103と同様に校正用の
格子点データを備え,この格子点データを用いて色補正
を行うメモリマップによる補間を実行する。すなわち,
3次元入力を基に出力予測値opqを出力する。この出
力予測値opqは,実際に測定したデータとの差分をと
るべく,同じ種類のデータを予測する。例えば,実測値
が3刺激値XYZである場合には,opq=XYZとい
うように,L*a*b*,L*u*v*,YIQが該当
する。
*a*b*,L*u*v*,においては次式により与え
られる。 ΔE* ab=[(ΔL* )2 +(Δa* )2 +(Δb* )
2 ]1/2 ΔE* uv=[(ΔL* )2 +(Δu* )2 +(Δv* )
2 ]1/2 また,他のXYZやYIQなどにおいての差分であるの
で,3次元のユークリッド距離により同様に算出するこ
とができる。なお,この上記処理は校正時にのみ利用さ
れる。
ておいたN個の校正用データを校正用メモリ(図示せ
ず)からロードし,上記差分のN個分の総和ΣΔを求
め,ΣΔが最小となるようにγテーブル105を各色ご
とに変動させていく。そこで,所定値Th以下のときに
校正処理を終了させる。終了時点では,各色のγテーブ
ル105は256中においてそれほど多くないデータし
か存在しないので,上記で求めた校正値に基づいて補間
処理を行い,256レベルのテーブルを作成する。した
がって,経時変化を考慮した校正済みのγテーブル10
5を各色信号が通過することにより,経時変化が吸収さ
れた出力,すなわち,常に安定した画像出力を得ること
ができる。
ンタ用として述べてきたが,CRTなどのディスプレイ
用の校正として用いる場合には,色測定器107の代わ
りに装置上に表示された光源色を測定できる測定器を用
意し,この測定器により測定したデータとの差分から上
記と同様の校正処理を実行すればよい。
来,画像データの読取機能を装備していないフルカラー
の画像機器に,簡易的な測定器を付加し,機器の実出力
を1回のみ測定し,以後,メモリマップ方式を用いて出
力値を予測し,該予測値から色再現特性の変動を吸収す
るテーブルを作成するため,簡単で軽量の構成で,高速
な校正処理を実現することができる。
おける校正終了の値Thを任意に設定可能にする例につ
いて示すものである。
色変換装置を用いて実施例2の動作について説明する。
図4は,実施例2に係る校正処理動作を示すフローチャ
ートであり,実施例1において説明した図3の動作に校
正終了の値Thの設定処理を付加したものである。以
下,図4を用いて説明する。まず,校正部106により
出力予測値を出力し(S401),校正終了の基準値T
hを希望する値として直接入力する(S402)。な
お,この場合,色差などに関する予備知識を必要とす
る。Thの入力が完了すると,続いて,図3と同様に,
N個の校正データをロードし(S403),これを画像
出力する(S404)。そこで,色測定器107により
出力画像を実測する(S405)。
o,p,qとの差分のN個分の総和ΣΔを求め(S40
6),このΣΔがあらかじめ決められた値Th以上であ
るか否かを判断する。すなわち,Th≦ΣΔの判断を実
行する(S407)。ここでTh≦ΣΔではないと判断
した場合には,各色のγテーブル105を変動させ(S
408),新たなΣΔを算出して(S409),上記ス
テップS407に戻り,同様の処理を繰り返し実行す
る。一方,上記ステップS407において,Th≦ΣΔ
であると判断した場合には,各色のγテーブル105を
補間し(S410),この処理動作を終了させる。
正終了の基準値Thを任意に設定可能にしたので,校正
を必要とする場合であっても,それほど再現色の忠実性
を気にしないときなどは,高精度な校正演算を行わない
分,出力までの処理時間を短縮させることができる。ま
た,要求される画像品質に応じて色再現性を調整するこ
ともできる。
おける校正終了の値Thをあらかじめレベル分けしたT
hから希望するものを選択可能にする例について示すも
のである。
色変換装置を用いて実施例3の動作について説明する。
図5は,実施例3に係る校正処理動作を示すフローチャ
ートであり,実施例1において説明した図3の動作に校
正終了の値Thを選択する動作を付加したものである。
以下,図5を用いて説明する。まず,校正部106によ
り出力予測値を出力し(S501),あらかじめレベル
分けした校正終了の値Thを表示する(S502)。例
えば,このレベル分けを色差に関する予備知識がなくて
も選択できるように,下記の如く設定する。すなわち, レベル1:一般校正 レベル2:プロフェッショナル とし,Thがレベル1では10に対し,レベル1では5
というように設定する。なお,この場合,レベルが高く
なるにつれ,当然のことながら校正時間を必要とする。
ただし,装置には固有の校正可能能力Thmin が存在す
るので,これを下回る値が設定された場合には,強制的
にThmin に設定する。
ルが表示されると,その表示画面からThレベルを選択
し(S503),希望のThレベルが選択されたか否か
を判断する(S504)。ここで希望のThレベルが選
択されたことを判断すると,実施例1と同様に,N個の
校正データをロードし(S505),これを画像出力す
る(S506)。そこで,色測定器107により出力画
像を実測する(S507)。
o,p,qとの差分のN個分の総和ΣΔを求め(S50
8),このΣΔがあらかじめ決められた値Th以上であ
るか否かを判断する。すなわち,Th≦ΣΔの判断を実
行する(S509)。ここでTh≦ΣΔではないと判断
した場合には,各色のγテーブル105を変動させ(S
510),新たなΣΔを算出して(S511),上記ス
テップS509に戻り,同様の処理を繰り返し実行す
る。一方,上記ステップS509において,Th≦ΣΔ
であると判断した場合には,各色のγテーブル105を
補間し(S512),この処理動作を終了させる。
ように,校正終了の基準値Thを,例えば,一般校正と
プロフェッショナル校正の2つのレベルにレベル分けし
選択可能にしたので,実施例2と同様に,校正を必要と
する場合であっても,それほど再現色の忠実性を気にし
ないときなどは,高精度な校正演算を行わない分,出力
までの処理時間を短縮させることができる。また,要求
される画像品質に応じて色再現性を調整することもでき
る。
を実行した履歴を記憶しておき,その校正情報を表示さ
せ,以前に行った最適な校正データで校正処理を実行可
能とさせるものである。
いは図2の構成の他に図6に示す機能を備えている。図
6は,実施例4に係るシステム構成を示すブロック図で
あり,図において,601は画像形成装置(プリンタ)
あるいは画像表示装置(ディスプレイ)の何れかの装
置,602は校正日時などを保持するためのタイマ機能
をもつタイマ,603は校正に使用されたデータを記憶
しておくための校正用メモリである。
る校正処理動作を示すフローチャートであり,実施例1
において説明した図3の動作に校正データを保持し,再
利用する動作を付加したものである。以下,図7を用い
て説明する。まず,校正部106により出力予測値を出
力し(S701),N個の校正データをロードし(S7
02),これを画像出力する(S703)。そこで,色
測定器107により出力画像を実測する(S704)。
o,p,qとの差分のN個分の総和ΣΔを求め(S70
5),このΣΔがあらかじめ決められた値Th以上であ
るか否かを判断する。すなわち,Th≦ΣΔの判断を実
行する(S706)。ここでTh≦ΣΔではないと判断
した場合には,各色のγテーブル105を変動させ(S
707),新たなΣΔを算出して(S708),上記ス
テップS706に戻り,同様の処理を繰り返し実行す
る。一方,上記ステップS706において,Th≦ΣΔ
であると判断した場合には,各色のγテーブル105を
補間する(S709)。
否かを判断する(S710)。ここで校正データをセー
ブすると判断した場合には,校正データの日時を特定す
るためのタイムスタンプを付加し,校正データを保存し
て(S711),この処理を終了する。
正を行った日時を確認可能としたことにより,ユーザー
がその日時データから校正時期の要否をあらかじめ判断
することができる。
監視し,校正が必要とされる要因が発生した場合には,
その旨を通知するものである。
る監視装置の構成を示すブロック図であり,図におい
て,801〜803は色再現特性に影響を及ぼす要因と
なる部分を示す変動要因部A〜C,804〜806は変
動要因部A〜Cそれぞれに接続され,変動状態を監視す
る監視手段としてのセンサA〜C,807はセンサA〜
Cの監視結果を入力し校正の要否を通知する校正通知手
段としての校正通知発生部,808は校正通知発生部8
07の通知情報を表示する表示手段としての表示部であ
る。
ける動作について説明する。装置内の経時変化や環境条
件などの使用条件の変化により色再現特性を変動させる
部分,すなわち,変動要因部A〜Cの状態をそれぞれの
センサA〜Cにより監視し,その監視結果を校正通知発
生部807に与える。校正通知発生部807は,センサ
A〜Cの監視情報を一括管理し,校正すべき条件に達し
た場合に校正要の通知情報を表示部808に与える。そ
して,その表示情報が表示部808に表示されることに
より,ユーザーに校正要である旨が通知される。
再現特性に寄与する機能部分に変動状態を監視するセン
サを設け,ユーザーには気がつかない装置変動を把握し
て通知することにより,適切なタイミングで校正処理を
実行することができる。
換装置(請求項1)によれば,メモリマップ方式に基づ
いて色補正された校正用データをγテーブルにより変換
して最終出力し,その画像の色再現特性を測定する。ま
た,メモリマップ方式に基づいて出力値を予測し,該予
測値と上記測定値との差分があらじめ定めた値以下とな
るようにγテーブルを補間するため,小軽量の構成で,
高精度の校正が高速に行え,色再現特性の安定化を図る
ことができる。
2)によれば,まず,メモリマップ方式に基づいて出力
値を予測する。その後,校正用データをメモリマップ方
式に基づいて色補正した後に実出力させ,該出力画像を
測定し,測定された測定値と上記出力予測値との差分の
総和を算出し,該総和が所定値以下となるように各色に
対応するγテーブルを変動させ,各色の校正用γテーブ
ルを補間して作成することにより,経時変化を吸収する
テーブルが作成されるため,高精度の校正が高速に行
え,色再現特性の安定化を図ることができる。
3)によれば,校正処理における色差の所定値を設定
し,メモリマップ方式に基づいて出力値を予測し,校正
用データをメモリマップ方式に基づいて色補正した後に
実出力させ,該出力画像を測定し,その測定値と出力予
測値との差分の総和を算出し,該総和が上記所定値以下
となるように各色に対応するγテーブルを変動させ,各
色の校正用γテーブルを補間して作成することにより,
設定された所定値に応じた校正,すなわち,要求する校
正レベルに応じた校正用テーブルが作成される。したが
って,校正が必要な場合に,要求される品質レベルに対
応した色再現性に調整することができ,しかも,その処
理効率を向上させることができる。
4)によれば,以前に校正を行った日時やその校正デー
タなどの校正情報を記憶しておき,校正が行われた日時
から校正の実行要否を判断すると共に,校正時に記憶さ
れている校正データを参照することにより,校正処理の
効率を向上させる。したがって,校正履歴およびそのと
きに用いられた校正データを参考することができ,校正
の要否判断や校正処理を簡単に行うことができる。
5)によれば,色再現特性に影響を及ぼす要因部分の変
動を監視し,その監視結果に基づいて校正要否を通知す
ることにより,ユーザーが気づかない色再現特性の変動
を監視することができると共に,高精度の再現品質を安
定的に得るための校正処理を的確なタイミングで実行す
ることができる。
置の主要構成を示すブロック図である。
置の主要構成を示すブロック図である。
ートである。
ートである。
ートである。
である。
ートである。
図である。
動要因部 804〜806 センサ 807 校正通知発
生部 808 表示部
Claims (5)
- 【請求項1】 メモリマップ方式に基づく色補正をあら
かじめ格納されている格子点データを用いて実行する色
変換装置において,前記メモリマップ方式に基づいて色
補正された校正用データをγテーブルにより変換し、最
終出力する画像処理手段と,前記画像出力手段により出
力された画像の色再現特性を測定する測定手段と,前記
メモリマップ方式に基づいて出力値を予測し,該予測値
と前記測定手段の測定値との差分があらじめ定めた値以
下となるように前記γテーブルを補間する校正手段とを
具備することを特徴とする色変換装置。 - 【請求項2】 メモリマップ方式に基づく色補正をあら
かじめ格納されている格子点データを用いて実行する色
変換方法において,前記メモリマップ方式に基づいて出
力値を予測する第1のステップと,校正用データを前記
メモリマップ方式に基づいて色補正した後に実出力さ
せ,該出力画像を測定する第2のステップと,前記第2
のステップにより測定された測定値と前記第1のステッ
プの予測値との差分の総和を算出し,該総和が所定値以
下となるように各色に対応するγテーブルを変動させ,
前記γテーブルを校正する第3のステップとを含むこと
を特徴とする色変換方法。 - 【請求項3】 メモリマップ方式に基づく色補正をあら
かじめ格納されている格子点データを用いて実行する色
変換方法において,校正処理を終了させる基準値を設定
する第1のステップと,前記メモリマップ方式に基づい
て出力値を予測する第2のステップと,校正用データを
前記メモリマップ方式に基づいて色補正した後に実出力
させ,該出力画像を測定する第3のステップと,前記第
3のステップにより測定された測定値と前記第2のステ
ップの予測値との差分の総和を算出し,該総和が前記第
1のステップにより設定された基準値以下となるように
各色に対応するγテーブルを変動させ,前記γテーブル
を校正する第4のステップとを含むことを特徴とする色
変換方法。 - 【請求項4】 メモリマップ方式に基づく色補正をあら
かじめ格納されている格子点データを用いて実行する色
変換装置において,校正処理が実行された日時を計時す
る計時手段と,前記計時手段により計時された日時およ
びその校正データを記憶する校正データ記憶手段と,前
記校正データ記憶手段に記憶されている校正情報に基づ
いて校正処理を実行する校正手段とを具備することを特
徴とする色変換装置。 - 【請求項5】 メモリマップ方式に基づく色補正をあら
かじめ格納されている格子点データを用いて実行する色
変換装置において,色再現特性に寄与する部分の変動状
態を監視する監視手段と,前記監視手段により得られた
監視情報に基づいて校正要否を判断し,その旨を通知す
る校正通知手段と,前記校正通知手段から送られた通知
情報を表示する表示手段とを具備することを特徴とする
色変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7106611A JPH08307714A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 色変換装置およびその色変換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7106611A JPH08307714A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 色変換装置およびその色変換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08307714A true JPH08307714A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14437924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7106611A Pending JPH08307714A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 色変換装置およびその色変換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08307714A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002187314A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-07-02 | Canon Inc | 画像処理装置およびその方法、予測方法、表示方法、並びに、管理方法 |
JP2003034055A (ja) * | 2001-04-30 | 2003-02-04 | Hewlett Packard Co <Hp> | 画像形成システムの較正方法 |
US6833876B1 (en) | 2000-02-16 | 2004-12-21 | Zilog, Inc. | Using a reduced memory look up table for gamma correction through interpolation |
US8014599B2 (en) | 2001-09-14 | 2011-09-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Profile adjustment method, apparatus, and program |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP7106611A patent/JPH08307714A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6833876B1 (en) | 2000-02-16 | 2004-12-21 | Zilog, Inc. | Using a reduced memory look up table for gamma correction through interpolation |
JP2002187314A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-07-02 | Canon Inc | 画像処理装置およびその方法、予測方法、表示方法、並びに、管理方法 |
JP2003034055A (ja) * | 2001-04-30 | 2003-02-04 | Hewlett Packard Co <Hp> | 画像形成システムの較正方法 |
US8014599B2 (en) | 2001-09-14 | 2011-09-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Profile adjustment method, apparatus, and program |
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