JPH08307501A - 背景雑音打消し装置 - Google Patents
背景雑音打消し装置Info
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- JPH08307501A JPH08307501A JP7127464A JP12746495A JPH08307501A JP H08307501 A JPH08307501 A JP H08307501A JP 7127464 A JP7127464 A JP 7127464A JP 12746495 A JP12746495 A JP 12746495A JP H08307501 A JPH08307501 A JP H08307501A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】背景雑音の多い環境下に設置された送受信機で
通信を行う場合の通信相手に対する送話信号に重畳され
る背景雑音を打消して軽減する。 【構成】通話用のマイクロホンとして無指向性マイクロ
ホン１を設けるとともに、背景雑音発生源に向けて指向
性マイクロホン４を設ける。無指向性マイクロホン１か
ら入力される送話音声ａと背景雑音ｂの電気信号をディ
ジタル信号に変換して２０ｍｓｅｃ毎のブロックに分割
し、音声の有音区間と雑音区間を判定し、雑音区間の雑
音の位相を反転し振幅を補正した音響的打消し音ｃをス
ピーカ１６から出力させて音響的に背景雑音ｂを打消す
ように構成した。
通信を行う場合の通信相手に対する送話信号に重畳され
る背景雑音を打消して軽減する。 【構成】通話用のマイクロホンとして無指向性マイクロ
ホン１を設けるとともに、背景雑音発生源に向けて指向
性マイクロホン４を設ける。無指向性マイクロホン１か
ら入力される送話音声ａと背景雑音ｂの電気信号をディ
ジタル信号に変換して２０ｍｓｅｃ毎のブロックに分割
し、音声の有音区間と雑音区間を判定し、雑音区間の雑
音の位相を反転し振幅を補正した音響的打消し音ｃをス
ピーカ１６から出力させて音響的に背景雑音ｂを打消す
ように構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、音響的な雑音（騒音）
の多い環境下で送受信通話を行う場合の背景雑音を打ち
消す装置に関するものである。
の多い環境下で送受信通話を行う場合の背景雑音を打ち
消す装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、ヘリコプタの操縦士と地上の係
官とが無線機で交信する場合、ヘリコプタの操縦席は音
響雑音が多く、特に、ロータの回転音が大きく操縦士の
音声に周囲の雑音（背景雑音）が重畳されるため、地上
の係官は操縦士の声を聞きとり難い状態が多い。図５は
従来の無線交信の説明ブロック図である。ヘリコプタ
局，地上局ともに同様構成の送受信機が配置されてお
り、それぞれ、音声入力を符号化及び受信ディジタル信
号を復号出力する音声符復号器（音声ＣＯＤＥＣ）１０
３，１０８、モデム１０４，１０７、無線部１０５，１
０６が備えられている。１０１は無指向性マイクロホ
ン、１０２，１０９はスピーカ、１１０はマイクロホン
である。
官とが無線機で交信する場合、ヘリコプタの操縦席は音
響雑音が多く、特に、ロータの回転音が大きく操縦士の
音声に周囲の雑音（背景雑音）が重畳されるため、地上
の係官は操縦士の声を聞きとり難い状態が多い。図５は
従来の無線交信の説明ブロック図である。ヘリコプタ
局，地上局ともに同様構成の送受信機が配置されてお
り、それぞれ、音声入力を符号化及び受信ディジタル信
号を復号出力する音声符復号器（音声ＣＯＤＥＣ）１０
３，１０８、モデム１０４，１０７、無線部１０５，１
０６が備えられている。１０１は無指向性マイクロホ
ン、１０２，１０９はスピーカ、１１０はマイクロホン
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ヘリコプタ局から地上
局への通話の場合、無指向性マイクロホン１０１から送
話音声ａと騒音（背景雑音）ｂとが入力されて送信さ
れ、地上局のスピーカ１０９から受話音声ａに騒音ｂが
重畳されて受話内容が聞き取り難いので確認を繰り返し
ながら通話が続けられている。しかも、ヘリコプタの中
ではこのような雑音の発生源を遮蔽物で覆うこともでき
ない。
局への通話の場合、無指向性マイクロホン１０１から送
話音声ａと騒音（背景雑音）ｂとが入力されて送信さ
れ、地上局のスピーカ１０９から受話音声ａに騒音ｂが
重畳されて受話内容が聞き取り難いので確認を繰り返し
ながら通話が続けられている。しかも、ヘリコプタの中
ではこのような雑音の発生源を遮蔽物で覆うこともでき
ない。
【０００４】本発明の目的は、上述のように背景雑音の
多い環境下に設置された送受信機で通信を行う場合の通
話相手に対する送話信号に重畳される背景雑音を軽減
し、送話内容を聞き取りやすくする背景雑音打消し装置
を提供することにある。
多い環境下に設置された送受信機で通信を行う場合の通
話相手に対する送話信号に重畳される背景雑音を軽減
し、送話内容を聞き取りやすくする背景雑音打消し装置
を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の背景雑音
打消し装置は、全方向からの発生音を電気信号に変換す
る送話用の無指向性マイクロホンと、該無指向性マイク
ロホンの出力をディジタル信号に変換して送話信号とす
るＡ／Ｄ変換器と、背景雑音発生源に向けて配置し該背
景雑音を電気信号に変換する指向性マイクロホンと、該
指向性マイクロホンから出力される雑音信号をディジタ
ル信号に変換したのち外部から与えられる振幅制御信号
によって振幅が制御される振幅補正器と、該振幅補正器
の出力を位相反転する位相反転器と、該位相反転器の出
力を外部から与えられる位相制御信号によって位相が制
御される位相補正器と、該位相補正器の出力をアナログ
変換したのち音響信号に変換出力するスピーカと、前記
Ａ／Ｄ変換器から出力される送話信号を、一定の時間を
１ブロックとする区間に分割し該区間毎に算出した電力
が第１のしきい値を超えたとき音声の有音区間と判定し
該第１のしきい値より小さいとき雑音区間と判定してそ
れらの判定結果を示す区間判定情報と雑音区間の雑音信
号とを出力する雑音区間検出器と、該雑音区間検出器か
ら出力される区間判定情報により、有音区間は適応処理
禁止，雑音区間は第２のしきい値を超えたとき適応処理
の更新実行，第２のしきい値より小さいとき直前の適応
処理固定実行を示す更新切替え情報を出力するとともに
前記雑音区間の雑音信号を出力する更新切替処理器と、
該更新切替処理器からの更新切替え情報に従って雑音信
号の位相を適応化した前記位相制御信号を出力する位相
適応器と、前記更新切替処理器からの更新切替え情報に
従って雑音信号の振幅を適応化した前記振幅制御信号を
出力する振幅適応器とを備え、前記スピーカから出力さ
れる音響信号によって前記無指向性マイクロホンに入力
される背景雑音を打消すように構成されたことを特徴と
するものである。
打消し装置は、全方向からの発生音を電気信号に変換す
る送話用の無指向性マイクロホンと、該無指向性マイク
ロホンの出力をディジタル信号に変換して送話信号とす
るＡ／Ｄ変換器と、背景雑音発生源に向けて配置し該背
景雑音を電気信号に変換する指向性マイクロホンと、該
指向性マイクロホンから出力される雑音信号をディジタ
ル信号に変換したのち外部から与えられる振幅制御信号
によって振幅が制御される振幅補正器と、該振幅補正器
の出力を位相反転する位相反転器と、該位相反転器の出
力を外部から与えられる位相制御信号によって位相が制
御される位相補正器と、該位相補正器の出力をアナログ
変換したのち音響信号に変換出力するスピーカと、前記
Ａ／Ｄ変換器から出力される送話信号を、一定の時間を
１ブロックとする区間に分割し該区間毎に算出した電力
が第１のしきい値を超えたとき音声の有音区間と判定し
該第１のしきい値より小さいとき雑音区間と判定してそ
れらの判定結果を示す区間判定情報と雑音区間の雑音信
号とを出力する雑音区間検出器と、該雑音区間検出器か
ら出力される区間判定情報により、有音区間は適応処理
禁止，雑音区間は第２のしきい値を超えたとき適応処理
の更新実行，第２のしきい値より小さいとき直前の適応
処理固定実行を示す更新切替え情報を出力するとともに
前記雑音区間の雑音信号を出力する更新切替処理器と、
該更新切替処理器からの更新切替え情報に従って雑音信
号の位相を適応化した前記位相制御信号を出力する位相
適応器と、前記更新切替処理器からの更新切替え情報に
従って雑音信号の振幅を適応化した前記振幅制御信号を
出力する振幅適応器とを備え、前記スピーカから出力さ
れる音響信号によって前記無指向性マイクロホンに入力
される背景雑音を打消すように構成されたことを特徴と
するものである。
【０００６】さらに、本発明の第２の背景雑音打消し装
置は、全方向からの発生音を電気信号に変換する送話用
の無指向性マイクロホンと、該無指向性マイクロホンの
出力をディジタル信号に変換して一方の入力とし他方か
ら入力される雑音打消し信号を加算して送話信号とする
加算器と、背景雑音発生源に向けて配置し該背景雑音を
電気信号に変換する指向性マイクロホンと、該指向性マ
イクロホンから出力される雑音信号をディジタル信号に
変換したのち外部から与えられる振幅制御信号によって
振幅が制御される振幅補正器と、該振幅補正器の出力を
位相反転する位相反転器と、該位相反転器の出力を外部
から与えられる位相制御信号によって位相が制御され前
記雑音打消し信号として前記加算器の他方に入力する位
相補正器と、前記加算器から出力される送話信号を、一
定の時間を１ブロックとする区間に分割し該区間毎に算
出した電力が第１のしきい値を超えたとき音声の有音区
間と判定し該第１のしきい値より小さいとき雑音区間と
判定してそれらの判定結果を示す区間判定情報と雑音区
間の雑音信号とを出力する雑音区間検出器と、該雑音区
間検出器から出力される区間判定情報により、有音区間
は適応処理禁止，雑音区間は第２のしきい値を超えたと
き適応処理の更新実行，第２のしきい値より小さいとき
直前の適応処理固定実行を示す更新切替え情報を出力す
るとともに前記雑音区間の雑音信号を出力する更新切替
処理器と、該更新切替処理器からの更新切替え情報に従
って雑音信号の位相を適応化した前記位相制御信号を出
力する位相適応器と、前記更新切替処理器からの更新切
替え情報に従って雑音信号の振幅を適応化した前記振幅
制御信号を出力する振幅適応器とを備え、前記無指向性
マイクロホンに入力される背景雑音を打消すように構成
されたことを特徴とするものである。
置は、全方向からの発生音を電気信号に変換する送話用
の無指向性マイクロホンと、該無指向性マイクロホンの
出力をディジタル信号に変換して一方の入力とし他方か
ら入力される雑音打消し信号を加算して送話信号とする
加算器と、背景雑音発生源に向けて配置し該背景雑音を
電気信号に変換する指向性マイクロホンと、該指向性マ
イクロホンから出力される雑音信号をディジタル信号に
変換したのち外部から与えられる振幅制御信号によって
振幅が制御される振幅補正器と、該振幅補正器の出力を
位相反転する位相反転器と、該位相反転器の出力を外部
から与えられる位相制御信号によって位相が制御され前
記雑音打消し信号として前記加算器の他方に入力する位
相補正器と、前記加算器から出力される送話信号を、一
定の時間を１ブロックとする区間に分割し該区間毎に算
出した電力が第１のしきい値を超えたとき音声の有音区
間と判定し該第１のしきい値より小さいとき雑音区間と
判定してそれらの判定結果を示す区間判定情報と雑音区
間の雑音信号とを出力する雑音区間検出器と、該雑音区
間検出器から出力される区間判定情報により、有音区間
は適応処理禁止，雑音区間は第２のしきい値を超えたと
き適応処理の更新実行，第２のしきい値より小さいとき
直前の適応処理固定実行を示す更新切替え情報を出力す
るとともに前記雑音区間の雑音信号を出力する更新切替
処理器と、該更新切替処理器からの更新切替え情報に従
って雑音信号の位相を適応化した前記位相制御信号を出
力する位相適応器と、前記更新切替処理器からの更新切
替え情報に従って雑音信号の振幅を適応化した前記振幅
制御信号を出力する振幅適応器とを備え、前記無指向性
マイクロホンに入力される背景雑音を打消すように構成
されたことを特徴とするものである。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の適用例を示すブロック図であ
り、背景雑音の多いヘリコプタ局の送受信装置である。
図において、スピーカ１０２，音声ＣＯＤＥＣ１０３，
モデム１０４，無線部１０５は従来と同じである。１０
０は本発明による背景雑音打消し装置であり、無指向性
マイクロホン１と指向性マイクロホン４及びスピーカ１
６が備えられている。
り、背景雑音の多いヘリコプタ局の送受信装置である。
図において、スピーカ１０２，音声ＣＯＤＥＣ１０３，
モデム１０４，無線部１０５は従来と同じである。１０
０は本発明による背景雑音打消し装置であり、無指向性
マイクロホン１と指向性マイクロホン４及びスピーカ１
６が備えられている。
【０００８】無指向性マイクロホン１は通話用であり、
送話音声ａを入力する。通話相手からの受話音声はスピ
ーカ１０２から出力される。指向性マイクロホン４は背
景雑音（騒音）ｂの音源方向に向けて配置され、主とし
て背景雑音ｂを集音する。スピーカ１６は背景雑音打消
し用のスピーカであり、背景雑音ｂの極性を反転させて
逆位相にした背景雑音打消し音ｃ（＝−ｂ）を出力す
る。本発明による背景雑音打消し装置１００は、無指向
性マイクロホン１から入力される音声ａと雑音ｂの電気
信号の音声の無音区間の雑音を検出して指向性マイクロ
ホン４から入力される雑音ｂの振幅と位相を補正すると
ともに、位相を反転した雑音打消し音ｃをスピーカ１６
から出力させ、無指向性マイクロホン１に与えて無指向
性マイクロホン１に入力される雑音ｂを打消す。この基
本的な技術思想は、送話音声の有音時間率は約３０％で
あり、雑音は連続しているという考えによる。図２は本
発明の実施例を示す背景雑音打消し装置の詳細ブロック
図である。図において、１は無指向性マイクロホン、２
は増幅器、３はＡ／Ｄ変換器、４は無指向性マイクロホ
ン、５は増幅器、６はＡ／Ｄ変換機、７は振幅補正器、
８は位相反転器、９は位相補正器、１０は雑音区間検出
器、１１は更新切替処理器、１２は位相適応器、１３は
振幅適応器、１４はＤ／Ａ変換器、１５は増幅器、１６
はスピーカである。
送話音声ａを入力する。通話相手からの受話音声はスピ
ーカ１０２から出力される。指向性マイクロホン４は背
景雑音（騒音）ｂの音源方向に向けて配置され、主とし
て背景雑音ｂを集音する。スピーカ１６は背景雑音打消
し用のスピーカであり、背景雑音ｂの極性を反転させて
逆位相にした背景雑音打消し音ｃ（＝−ｂ）を出力す
る。本発明による背景雑音打消し装置１００は、無指向
性マイクロホン１から入力される音声ａと雑音ｂの電気
信号の音声の無音区間の雑音を検出して指向性マイクロ
ホン４から入力される雑音ｂの振幅と位相を補正すると
ともに、位相を反転した雑音打消し音ｃをスピーカ１６
から出力させ、無指向性マイクロホン１に与えて無指向
性マイクロホン１に入力される雑音ｂを打消す。この基
本的な技術思想は、送話音声の有音時間率は約３０％で
あり、雑音は連続しているという考えによる。図２は本
発明の実施例を示す背景雑音打消し装置の詳細ブロック
図である。図において、１は無指向性マイクロホン、２
は増幅器、３はＡ／Ｄ変換器、４は無指向性マイクロホ
ン、５は増幅器、６はＡ／Ｄ変換機、７は振幅補正器、
８は位相反転器、９は位相補正器、１０は雑音区間検出
器、１１は更新切替処理器、１２は位相適応器、１３は
振幅適応器、１４はＤ／Ａ変換器、１５は増幅器、１６
はスピーカである。
【０００９】
【作用】まず、無指向性マイクロホン１で音声を含む全
方向からの音を電気信号に変換し増幅器２で増幅したの
ちＡ／Ｄ変換器３でディジタル信号に変換する。一方、
指向性マイクロホン４で雑音発生源からの音響雑音を電
気信号に変換し増幅器５で増幅したのちＡ／Ｄ変換器６
でディジタル信号に変換する。Ａ／Ｄ変換器６で変換さ
れたディジタル信号は、振幅補正器７、位相反転器８、
位相補正器９を経てＤ／Ａ変換器１４でアナログ信号に
変換され、増幅器１５で増幅されてスピーカ１６から雑
音打消し音ｃを出力する。
方向からの音を電気信号に変換し増幅器２で増幅したの
ちＡ／Ｄ変換器３でディジタル信号に変換する。一方、
指向性マイクロホン４で雑音発生源からの音響雑音を電
気信号に変換し増幅器５で増幅したのちＡ／Ｄ変換器６
でディジタル信号に変換する。Ａ／Ｄ変換器６で変換さ
れたディジタル信号は、振幅補正器７、位相反転器８、
位相補正器９を経てＤ／Ａ変換器１４でアナログ信号に
変換され、増幅器１５で増幅されてスピーカ１６から雑
音打消し音ｃを出力する。
【００１０】雑音区間検出器１０は、Ａ／Ｄ変換器３か
ら出力される送話信号の雑音区間を検出し更新切替処理
器１１に区間判定情報を与える。図３は本発明の要部動
作を説明するタイムチャートであり、（Ａ）は送話信
号、（Ｂ）は区間判定情報、（Ｃ）は更新切替処理情報
を示す。図３（Ｂ）に示したように、雑音区間検出器１
０は、送話信号を２０ｍｓｅｃ（６０サンプル／１ブロ
ック）の区間毎に有音区間（Ｓ）か無音（雑音）区間
（Ｎ）かを判定する。判定方法は、区間毎の電力を算出
し、図３（Ａ）に示したしきい値ＶS で判定する。すな
わち、算出された電力がしきい値ＶS に等しいかまたは
超えたとき有音区間（Ｓ）と判定し、未満のとき雑音区
間（Ｎ）と判定する。
ら出力される送話信号の雑音区間を検出し更新切替処理
器１１に区間判定情報を与える。図３は本発明の要部動
作を説明するタイムチャートであり、（Ａ）は送話信
号、（Ｂ）は区間判定情報、（Ｃ）は更新切替処理情報
を示す。図３（Ｂ）に示したように、雑音区間検出器１
０は、送話信号を２０ｍｓｅｃ（６０サンプル／１ブロ
ック）の区間毎に有音区間（Ｓ）か無音（雑音）区間
（Ｎ）かを判定する。判定方法は、区間毎の電力を算出
し、図３（Ａ）に示したしきい値ＶS で判定する。すな
わち、算出された電力がしきい値ＶS に等しいかまたは
超えたとき有音区間（Ｓ）と判定し、未満のとき雑音区
間（Ｎ）と判定する。
【００１１】次に、更新切替処理器１１は、位相適応器
１２と振幅適応器１３に対して、それぞれ区間毎に図３
（Ｃ）に示した適応処理情報を与えて適応処理をさせ
る。すなわち、雑音区間検出器１０で有音区間（Ｓ）と
判定された区間は“処理なし”の情報を与える。雑音区
間（Ｎ）と判定された区間については、図３（Ａ）に示
したもう一つのしきい値ＶN を用い、雑音電力がしきい
値ＶN を超えたときは“更新処理”の情報を与え、しき
い値ＶN に等しいかまたは小さいときは直前の処理状態
を固定、すなわち、適応処理を行わず直前の位相調整量
, 振幅調整量を固定するように指定する。
１２と振幅適応器１３に対して、それぞれ区間毎に図３
（Ｃ）に示した適応処理情報を与えて適応処理をさせ
る。すなわち、雑音区間検出器１０で有音区間（Ｓ）と
判定された区間は“処理なし”の情報を与える。雑音区
間（Ｎ）と判定された区間については、図３（Ａ）に示
したもう一つのしきい値ＶN を用い、雑音電力がしきい
値ＶN を超えたときは“更新処理”の情報を与え、しき
い値ＶN に等しいかまたは小さいときは直前の処理状態
を固定、すなわち、適応処理を行わず直前の位相調整量
, 振幅調整量を固定するように指定する。
【００１２】位相適応器１２と振幅適応器１３は、更新
切替処理器１１からの適応処理情報に従って、それぞれ
位相補正器９と振幅補正器７に制御情報を与えて、位相
振幅を補正する。
切替処理器１１からの適応処理情報に従って、それぞれ
位相補正器９と振幅補正器７に制御情報を与えて、位相
振幅を補正する。
【００１３】図４は本発明の第２の実施例を示すブロッ
ク図である。１７は加算器であり、他の符号は、図１の
場合と同一部分には同一符号を付してある。図１の第１
の実施例では、打消し音ｃをスピーカ１６から出力させ
て音響的に雑音ｂを打消すようにしたものであるが、こ
の第２の実施例では、加算器１７を設けて電気的に雑音
を打消すように構成したものである。作用は前述の第１
の実施例と同様である。
ク図である。１７は加算器であり、他の符号は、図１の
場合と同一部分には同一符号を付してある。図１の第１
の実施例では、打消し音ｃをスピーカ１６から出力させ
て音響的に雑音ｂを打消すようにしたものであるが、こ
の第２の実施例では、加算器１７を設けて電気的に雑音
を打消すように構成したものである。作用は前述の第１
の実施例と同様である。
【００１４】以上の実施例はヘリコプタの送受信装置へ
の応用の場合について説明したが、特定雑音の多い場所
の送受信装置に応用できることはいうまでもない。
の応用の場合について説明したが、特定雑音の多い場所
の送受信装置に応用できることはいうまでもない。
【００１５】
【発明の効果】本発明を実施することにより、次の効果
が得られる。 （１）特定の雑音を絞って抑圧することができる。 （２）通話相手の受話内容が聞きとりやすくなり作業が
円滑に進められる。
が得られる。 （１）特定の雑音を絞って抑圧することができる。 （２）通話相手の受話内容が聞きとりやすくなり作業が
円滑に進められる。
【図１】本発明の適用例を示すブロック図である。
【図２】本発明の第１の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図３】本発明の動作説明図である。
【図４】本発明の第２の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図５】従来の無線交信の説明ブロック図である。
１ 無指向性マイクロホン ２，５，１５ 増幅器 ３，６ Ａ／Ｄ変換器 ４ 指向性マイクロホン ７ 振幅補正器 ８ 位相反転器 ９ 位相補正器 １０ 雑音区間検出器 １１ 更新切替処理器 １２ 位相適応器 １３ 振幅適応器 １４ Ｄ／Ａ変換器 １６ スピーカ １７ 加算器 １００ 背景雑音打消し装置 １０１，１１０ マイクロホン １０２，１０９ スピーカ １０３，１０８ 音声ＣＯＤＥＣ １０４，１０７ モデム １０５，１０６ 無線部
Claims (2)
- 【請求項１】 全方向からの発生音を電気信号に変換す
る送話用の無指向性マイクロホンと、 該無指向性マイクロホンの出力をディジタル信号に変換
して送話信号とするＡ／Ｄ変換器と、 背景雑音発生源に向けて配置し該背景雑音を電気信号に
変換する指向性マイクロホンと、 該指向性マイクロホンから出力される雑音信号をディジ
タル信号に変換したのち外部から与えられる振幅制御信
号によって振幅が制御される振幅補正器と、 該振幅補正器の出力を位相反転する位相反転器と、 該位相反転器の出力を外部から与えられる位相制御信号
によって位相が制御される位相補正器と、 該位相補正器の出力をアナログ変換したのち音響信号に
変換出力するスピーカと、 前記Ａ／Ｄ変換器から出力される送話信号を、一定の時
間を１ブロックとする区間に分割し該区間毎に算出した
電力が第１のしきい値を超えたとき音声の有音区間と判
定し該第１のしきい値より小さいとき雑音区間と判定し
てそれらの判定結果を示す区間判定情報と雑音区間の雑
音信号とを出力する雑音区間検出器と、 該雑音区間検出器から出力される区間判定情報により、
有音区間は適応処理禁止，雑音区間は第２のしきい値を
超えたとき適応処理の更新実行，第２のしきい値より小
さいとき直前の適応処理固定実行を示す更新切替え情報
を出力するとともに前記雑音区間の雑音信号を出力する
更新切替処理器と、 該更新切替処理器からの更新切替え情報に従って雑音信
号の位相を適応化した前記位相制御信号を出力する位相
適応器と、 前記更新切替処理器からの更新切替え情報に従って雑音
信号の振幅を適応化した前記振幅制御信号を出力する振
幅適応器とを備え、前記スピーカから出力される音響信
号によって前記無指向性マイクロホンに入力される背景
雑音を打消すように構成されたことを特徴とする背景雑
音打消し装置。 - 【請求項２】 全方向からの発生音を電気信号に変換す
る送話用の無指向性マイクロホンと、 該無指向性マイクロホンの出力をディジタル信号に変換
して一方の入力とし他方から入力される雑音打消し信号
を加算して送話信号とする加算器と、 背景雑音発生源に向けて配置し該背景雑音を電気信号に
変換する指向性マイクロホンと、 該指向性マイクロホンから出力される雑音信号をディジ
タル信号に変換したのち外部から与えられる振幅制御信
号によって振幅が制御される振幅補正器と、 該振幅補正器の出力を位相反転する位相反転器と、 該位相反転器の出力を外部から与えられる位相制御信号
によって位相が制御され前記雑音打消し信号として前記
加算器の他方に入力する位相補正器と、 前記加算器から出力される送話信号を、一定の時間を１
ブロックとする区間に分割し該区間毎に算出した電力が
第１のしきい値を超えたとき音声の有音区間と判定し該
第１のしきい値より小さいとき雑音区間と判定してそれ
らの判定結果を示す区間判定情報と雑音区間の雑音信号
とを出力する雑音区間検出器と、 該雑音区間検出器から出力される区間判定情報により、
有音区間は適応処理禁止，雑音区間は第２のしきい値を
超えたとき適応処理の更新実行，第２のしきい値より小
さいとき直前の適応処理固定実行を示す更新切替え情報
を出力するとともに前記雑音区間の雑音信号を出力する
更新切替処理器と、 該更新切替処理器からの更新切替え情報に従って雑音信
号の位相を適応化した前記位相制御信号を出力する位相
適応器と、 前記更新切替処理器からの更新切替え情報に従って雑音
信号の振幅を適応化した前記振幅制御信号を出力する振
幅適応器とを備え、前記無指向性マイクロホンに入力さ
れる背景雑音を打消すように構成されたことを特徴とす
る背景雑音打消し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7127464A JPH08307501A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 背景雑音打消し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7127464A JPH08307501A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 背景雑音打消し装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08307501A true JPH08307501A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14960582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7127464A Pending JPH08307501A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 背景雑音打消し装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08307501A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-04-28 JP JP7127464A patent/JPH08307501A/ja active Pending
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