JPH0830692B2 - 限界電流式酸素センサ - Google Patents

限界電流式酸素センサ

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JPH0830692B2
JPH0830692B2 JP4335243A JP33524392A JPH0830692B2 JP H0830692 B2 JPH0830692 B2 JP H0830692B2 JP 4335243 A JP4335243 A JP 4335243A JP 33524392 A JP33524392 A JP 33524392A JP H0830692 B2 JPH0830692 B2 JP H0830692B2
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oxygen sensor
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孝文 鹿嶋
克明 中村
功成 石橋
嘉則 加藤
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Fujikura Ltd
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Fujikura Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、限界電流式酸素センサ
に係り、特にイオン伝導体膜や電極を薄膜技術により形
成した薄膜型の限界電流式酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、イットリウム(Y)で安定化
した酸化ジルコニウム(ZrO2 −Y2 O3 )をイオン
伝導体(固体電解質)として用いたセラミック酸素セン
サが知られている。バルク型のセラミック酸素センサで
は、ZrO2 −Y2 O3 イオン伝導体バルクをプレス成
形,焼成により得て、これに触媒作用を有するPt電極
を、Ptペーストの印刷,焼成により形成している。
【0003】このようなバルク型セラミック酸素センサ
に対して、最近、素子の小形化,微細化,量産化のため
に、ZrO2 −Y2 O3 イオン伝導体および電極を薄膜
技術により形成する薄膜型の限界電流式酸素センサが提
案されている。この種の薄膜型のセラミック酸素センサ
は、例えば基板上にカソード電極,酸化物イオン伝導体
膜およびアノード電極を順次積層形成して得られる。こ
の薄膜型セラミック酸素センサで基板側を酸素ガス供給
側として限界電流特性を得るためには、基板として、酸
素分子の拡散律速性を有する気体透過性基板が必要であ
る。この様な気体透過性基板として、例えばZrO2 −
BNがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
気体透過性基板は、ポアサイズが0.1〜0.2μm 程
度と大きく、この基板上にスパッタ法により表面状態の
均一性に優れた薄膜を形成することが難しい。また、
板のポアサイズによっては、カソード電極への気体拡散
律速性が十分に得られず、良好な限界電流特性が得られ
ない。本発明は、この様な事情を考慮してなされたもの
で、優れた限界電流特性を得ることができる薄膜型の限
界電流式酸素センサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、気体透過性基
板上にカソード電極が形成され、このカソード電極を覆
うように酸化物イオン伝導体膜が形成され、このイオン
伝導体膜の上または下にカソード電極に対して所定間隔
をもって対向するアノード電極が配置された構造の限界
電流式酸素センサにおいて、前記気体透過性基板の表面
が基板より緻密でかつ気体拡散律速性を有する絶縁薄膜
で覆われていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によると、気体透過性基板が緻密で気体
拡散律速性を有する絶縁薄膜で覆われているため、この
上に形成される電極や酸化物イオン伝導体膜の均一性が
優れたものとなる。また絶縁薄膜が緻密であっても、そ
の膜厚を選ぶことによって、必要な気体拡散律速性を持
たせることが可能である。従って本発明によれば、優れ
た限界電流特性を有する薄膜型の酸素センサを得ること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1(a) (b) は、本発明の一実施例に係る薄
膜型限界電流式酸素センサの平面図とそのA―A′断面
図である。気体透過性基板としてこの実施例では、Zr
O2 −BN(BN10%)基板1を用いている。ZrO
2 −BN基板1のポアサイズは、0.1〜0.2μm で
ある。このZrO2 −BN基板1上には、絶縁薄膜とし
て、3種の金属酸化物セラミックであるフォルステライ
ト薄膜2が形成されている。フォルステライト薄膜2
は、フォルステライト・ターゲットを用いたスパッタ法
により形成される。
【0008】フォルステライト薄膜2が形成された基板
上に、櫛歯状のPtカソード電極3が形成され、その上
に酸化物イオン伝導体膜としてZrO2 −8mol% Y2 O
3 膜(以下、単にZrO2 −Y2 O3 膜という)4、更
にこの上に櫛歯状のPtアノード電極5が形成されてい
る。Ptカソード電極3,およびPtアノード電極5は
メタルマスクを用いたスパッタ法により形成される。Z
rO2 −Y2 O3 膜4は、Zr−Y合金ターゲットを用
いた、アルゴンと酸素の混合ガスをキャリアガスとする
反応性スパッタ法により、またはZrO2 −Y2 O3 セ
ラミックターゲットを用いたスパッタ法により形成され
る。
【0009】Ptカソード電極3とPtアノード電極5
は、この実施例では、それぞれの櫛歯が、図示のように
ZrO2 −Y2 O3 膜4を挟んで上下に対向するように
配置されている。しかし、Ptカソード電極3とアノー
ド電極5はこの様に上下で重なるようなパターン配置で
あることは必ずしも必要ではない。例えば、Ptカソー
ド電極3の櫛歯の間にPtアノード電極5の櫛歯が入る
ようなパターン配置としてもよい。
【0010】具体的な数値例を挙げる。ZrO2 −BN
基板1は、5mm×5mm×0.2mmであり、フォルステラ
イト薄膜2の膜厚は約10nmである。Ptカソード電極
3およびPtアノード電極5は、膜厚0.2μm 、線
幅,線間隔共に75μm の20対の櫛歯パターンであ
る。ZrO2 −Y2 O3 膜4は、膜厚0.5μm であ
る。
【0011】この実施例によると、ZrO2 −BN基板
1の表面が緻密なフォルステライト膜2で覆われている
ため、この上に形成されるPtカソード電極3およびZ
rO2 −Y2 O3 膜4が均一性よく形成される。また、
フォルステライト膜2はZrO2 −BN基板1に比べて
緻密ではあるが、薄いために、気体拡散律速性を有す
る。実際にこの実施例により得られた酸素センサを用い
て、400℃の雰囲気で測定して、良好な限界電流特性
が得られた。
【0012】図2(a)(b)は、本発明の他の実施例の限界
電流式酸素センサを示す平面図とそのA−A′断面図で
ある。先の実施例と対応する部分には先の実施例と同一
符号を付してある。この実施例では、フォルステライト
薄膜2で覆われたZrO2 −BN基板上に、Ptカソー
ド電極3とPtアノード電極5とが同じ面内で所定の間
隙をおいて互いに噛み合う櫛歯パターンをもって形成さ
れて、カソード電極3上およびカソード電極3とアノー
ド電極5の間の間隙部を覆うようにZrO2 −Y2 O3
膜4が形成されている。この実施例によっても、先の実
施例と同様に良好な限界電流特性を示す酸素センサが得
られる。
【0013】本発明は、上記実施例に限られるものでは
ない。例えば実施例では、酸化物イオン伝導体としてZ
rO2 −Y2 O3 を用いたが、他の酸化物イオン伝導体
を用いた薄膜型の酸素センサにも本発明を適用すること
ができる。また、気体透過性基板やこの上に形成する拡
散律速性を有する絶縁薄膜、更に電極にも他の材料を用
いることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
アサイズが大きい気体透過性基板を緻密でかつ拡散律速
性を有する絶縁薄膜で覆うことにより、優れた限界電流
特性を得ることができる薄膜型の酸素センサを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の限界電流式酸素センサを
示す図である。
【図2】 本発明の他の実施例の限界電流式酸素センサ
を示す図である。
【符号の説明】
1…ZrO2 −BN基板、2…フォルステライト薄膜、
3…Ptカソード電極、4…ZrO2 −Y2 O3 膜、5
…Ptアノード電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 功成 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 加藤 嘉則 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (56)参考文献 特開 平2−196953(JP,A) 特開 平5−18933(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体透過性基板と、 この基板上に形成された基板より緻密でかつ気体透過性
    を律速する膜厚の絶縁薄膜と、 この絶縁薄膜で覆われた基板上に所定の間隙をおいて互
    いに噛み合う櫛歯パターンをもって形成されたカソード
    電極およびアノード電極と前記 カソード電極上およびカソード電極とアノード電極
    との間隙部を覆うように形成された酸化物イオン伝導体
    とを備えたことを特徴とする限界電流式酸素センサ。
JP4335243A 1992-11-20 1992-11-20 限界電流式酸素センサ Expired - Fee Related JPH0830692B2 (ja)

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JPH07101212B2 (ja) * 1989-01-26 1995-11-01 松下電器産業株式会社 燃焼制御用センサ
JPH0816666B2 (ja) * 1991-07-09 1996-02-21 株式会社フジクラ 酸素センサ

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