JPH08306533A - 調整磁気デバイス - Google Patents

調整磁気デバイス

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Publication number
JPH08306533A
JPH08306533A JP10927195A JP10927195A JPH08306533A JP H08306533 A JPH08306533 A JP H08306533A JP 10927195 A JP10927195 A JP 10927195A JP 10927195 A JP10927195 A JP 10927195A JP H08306533 A JPH08306533 A JP H08306533A
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JP
Japan
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conductor patterns
spiral
magnetic
insulating substrate
film
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Application number
JP10927195A
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English (en)
Inventor
Teruhiro Satou
照裕 佐藤
Yoshiyuki Hirayama
義行 平山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタンスの可変範囲が広く、切断開始
点の位置合わせに制約の無い調整磁気デバイスを提供す
る。 【構成】 絶縁基板1の表面側に2個のスパイラル状導
体パターン13が絶縁ギャップ16を間に挟んで点対称
に並置し、これらのほぼ全体を覆うように磁性体膜14
を形成し、裏面の表面上に2個のスパイラル状導体パタ
ーン13を点対称に並置し、これらのほぼ全体を覆うよ
うに磁性体膜14が形成し、上記各2個の導体パターン
13をスルーホール15により接続して一個のコイルと
し、絶縁ギャップ16上に設定された切断ラインに沿っ
て磁性体膜14を切断することでインダクタンスの調整
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に使用さ
れている調整可能な調整磁気デバイスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の厚膜方式のチップ形調整可能な磁
気デバイスを図6に示す。図6(a)は平面図、図6
(b)は図6(a)のA−A’線断面図である。図6に
おいて1は絶縁基板であり、絶縁基板1の一方の表面に
スパイラル状にコイルパターン3を形成し、コイルパタ
ーン3の一方の端はファイン調整用ショートパターン5
を介して一方の端子2に接続されている。また、コイル
パターン3の他方の端と他方の端子2の間には絶縁膜6
が設けられ、さらにコイルパターン3の他方の端上に孔
8が形成されている。この孔8を通じてジャンパーパタ
ーン7により、コイルパターン3の他方の端と他方の端
子2が接続されている。さらに、コイルパターン3の他
方の端の周辺にはラフ調整用ショートパターン4が形成
されている。
【0003】このような調整可能な磁気デバイスは図7
に示すように、配線基板9上に装着されて接続される。
配線基板9は、一般的な材料および方法で製作されたも
のであり、調整可能磁気デバイスの端子2に対応する位
置にはんだづけ部10が設けてあり、これらはんだづけ
部10がそれぞれコイル端子T1、T2となっている。
調整可能磁気デバイスはこれらのはんだづけ部10には
んだリフロー、はんだディップ、手はんだづけ等の一般
的な方法によりはんだづけされる。また、11はラフ調
整用ショートパターン4の、12はファイン調整用ショ
ートパターンの切断部であり、レーザー、サンドブラス
ト、カッター等の一般的方法で切断される。
【0004】このような調整可能な磁気デバイスはコイ
ル端子T1、T2の間のスパイラル状のコイルパターン
3により所定のインダクタンス値が得られる。図2に示
すように、ラフ調整用ショートパターン4を切断ライン
に沿ってX1、X2、X3、・・・X6の順に切断する
とコイル端子T1、T2の間のインダクタンス値は段階
的に増加し、さらに、ファイン調整用ショートパターン
5を切断ラインに沿ってY1、Y2、Y3、・・・Y5
の順に切断するとコイル端子T1、T2の間のインダク
タンス値は段階的に微増する。このときのインダクタン
ス値の変化特性を図8に示す。
【0005】このように、上記従来の調整可能な磁気デ
バイスにおいても、ショートパターンを切断することに
よりインダクタンス値を変化させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の調整可能な磁気デバイスにおいては 上記従来の構成では、取得できるインダクタンス値
が小さい。そこで、インダクタンス値を大きくするため
にはスパイラルコイルの巻数を多くするしかない。その
場合、コイルパターンの線幅、線間隔が微細となり、Q
特性が劣化したり、コストアップとなる。
【0007】 インダクタンス値の調整は、切断によ
りスパイラルコイルの有効巻数を変化させることにより
行われるので、通常は可変範囲が小さい。そこで、切り
代を多くすることが考えられるが、その場合複雑な切断
を実施する必要があり、加工費が上昇する。
【0008】 調整により得られるインダクタンス値
は階段状に変化するため、精密な調整には不適である。
【0009】 コイルパターンに設けられたショート
パターン、すなわち金属部分を切り残しがないように切
断するため安定した切断が困難である。特にレーザー光
を使用して切断を行うときは金属によりレーザー光の反
射が起きるため切断残りを発生する恐れがある。
【0010】 デバイスに方向性があるため、配線基
板への装着時に方向を揃える、あるいはテーピング時に
方向を揃える必要があり、コストアップとなる。
【0011】 切断ライン、切断開始点が複数あるた
め、切断時に電極、コイルパターンを損傷する恐れがあ
る。そのため、切断に複雑な制御が必要となり、加工費
の上昇を招く。という問題点があった。
【0012】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、インダクタンス値の可変範囲が広く、イン
ダクタンス値の調整精度が高く、装着方向性が無く、切
断時に電極、パターンの損傷の恐れが無く、切断ライン
が中央にあり、切断開始点の位置合わせ等に制約の無い
優れた調整磁気デバイスを提供することを目的とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて2個
のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜を設け、他方
の表面上にも順次積み重ねて2個のスパイラル状の導体
パターン、磁性体膜を設け、さらに一方の表面上と他方
の表面上に設けられた各2個のスパイラル状の導体パタ
ーンを絶縁基板に設けられた孔を通じて互いに接続して
一個のコイルとする。次に、一方の表面上に形成された
2個のスパイラル状の導体パターンの間に設けられた磁
性体膜を切断することによりインダクタンスを変化させ
るようにしたものであり、前記磁性体膜の切断ラインを
前記絶縁ギャップ上に設定したことを特徴とするもので
ある。このとき、前記一方の表面上に形成された2個の
スパイラル状の導体パターンは絶縁ギャップを間に挟ん
で点対称に並置した一対の導体パターンとし、かつ前記
一対の導体パターンの各々の外部取り出し電極端子を点
対称の位置に配置する。そして、前記他方の表面上に形
成された2個のスパイラル状の導体パターンもまた点対
称に並置し、その表面上で相互に接続し、かつ前記一対
の導体パターンの各々の外部取り出し電極端子を点対称
の位置に配置したものである。
【0014】また、他の目的を達成するために、絶縁基
板の一方の表面上に順次重ねて2個のスパイラル状の導
体パターン、絶縁膜、磁性体膜を設け、他方の表面上に
も順次積み重ねて2個のスパイラル状の導体パターン、
絶縁膜、磁性体膜を設けるようにしたものである。
【0015】さらに、他の目的を達成するために、絶縁
基板の一方の表面上に順次重ねて2個のスパイラル状の
導体パターン、磁性体膜を設け、他方の表面上にも2個
のスパイラル状の導体パターンを設けるようにしたもの
である。
【0016】さらに、他の目的を達成するために、絶縁
基板の一方の表面上に順次重ねて2個のスパイラル状の
導体パターン、絶縁膜、磁性体膜を設け、他方の表面上
にも順次積み重ねて2個のスパイラル状の導体パター
ン、絶縁膜を設けるようにしたものである。
【0017】また、他の目的を達成するために、上記の
各構成に加えて、一方の表面上の他方の表面上に設けら
れた磁性体膜をスパイラル状の導体パターンの周囲、お
よび中心部に開けられた絶縁基板の孔を通じて互いに接
続するようにしたものである。
【0018】
【作用】したがって、本発明は上記のような構成により
次のような作用を有する。すなわち、絶縁基板の一方の
表面上に順次重ねて2個のスパイラル状の導体パター
ン、磁性体膜を設け、他方の表面上にも順次積み重ねて
2個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜を設け、
さらに一方の表面上と他方の表面上に設けられた各2個
のスパイラル状の導体パターンを絶縁基板に設けられた
孔を通じて互いに接続して一個のコイルとしているの
で、透磁率の高い磁性体膜の効果により大きなインダク
タンス値が得られる。
【0019】さらに、一方の表面上に形成された2個の
スパイラル状の導体パターンの間、すなわち、絶縁ギャ
ップ上に設けられた磁性体膜を切断することにより、磁
性体膜を削除する。これにより磁性体膜の中を通過する
磁束の磁路抵抗を変え、インダクタンス値を変化させる
ことができる。
【0020】また、一方の表面上に形成された2個のス
パイラル状の導体パターンは絶縁ギャップを間に挟んで
点対称に並置した一対の導体パターンとし、かつ前記一
対の導体パターンの各々の外部取り出し電極端子を点対
称の位置に配置する。さらに、他方の表面上に形成され
た2個のスパイラル状の導体パターンもまた点対称に並
置し、その表面上で相互に接続し、かつ前記一対の導体
パターンの各々の外部取り出し電極端子を点対称の位置
に配置したので、デバイスに方向性をなくし、切断ライ
ンを単純なシングルカットラインとすることができる。
【0021】さらに、絶縁基板の一方の表面上に順次重
ねて2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、磁性
体膜を設け、他方の表面上にも順次積み重ねて2個のス
パイラル状の導体パターン、絶縁膜、磁性体膜を設ける
ようにしたので、電気絶縁性の低い磁性体膜を使用する
ことができる。
【0022】さらに、絶縁基板の一方の表面上に順次重
ねて2個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜を設
け、他方の表面上にも2個のスパイラル状の導体パター
ンを設けるようにしたので、構成を単純化でき、さらに
安価にすることが可能となる。
【0023】さらに、絶縁基板の一方の表面上に順次重
ねて2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、磁性
体膜を設け、他方の表面上にも順次積み重ねて2個のス
パイラル状の導体パターン、絶縁膜を設けるようにした
ので、電気絶縁性の低い磁性体膜を使用しながら構成を
単純化でき、さらに安価に、かつ信頼性を向上させるこ
とが可能となる。
【0024】また、上記の各構成に加えて、一方の表面
上と他方の表面上に設けられた磁性体膜をスパイラル状
の導体パターンの周囲、および中心部に開けられた絶縁
基板の孔を通じて互いに接続するようにしたので、磁性
体内を通過する磁束が集中し、インダクタンス値、Q特
性が改善される。
【0025】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すものである。
この図において図1(a)は表面視の表面図であり、図
1(b)はB−B’線断面図であり、図1(c)は表面
視の裏面図である。 図1において1は絶縁基板であ
り、絶縁基板1の表面側の表面には2個のスパイラル状
の導体パターン13が絶縁ギャップ16を間に挟んで点
対称に並置してある。一対のスパイラル状導体パターン
13の上には、これらのほぼ全体を覆うように磁性体膜
14が形成されている。さらに、一対の導体パターン1
3は各々の外部取り出し用電極端子2に接続され、電極
端子2は点対称の位置に配置されている。また、裏面側
の表面上に形成された2個のスパイラル状の導体パター
ン13もまた点対称に並置し、その表面上で相互に接続
して、これらのほぼ全体を覆うように磁性体膜14が形
成してある。さらに、裏面の一対の導体パターン13も
各々の外部取り出し用電極端子2に接続され、電極2は
点対称の位置に配置してある。また、表面側の表面上と
裏面側の表面上に設けられた各2個のスパイラル状の導
体パターン13は絶縁基板1に設けられたスルーホール
15を通じて互いに接続して一個のコイルとしてある。
【0026】この調整磁気デバイスは切断ラインが絶縁
ギャップ16の上に設定されているので、調整磁気デバ
イス本体及び配線基板上のはんだづけ部は方向性がなく
なり、テーピングや装着に関して、一般のチップ部品と
同様の取扱いが可能となる。
【0027】このような調整磁気デバイスは図2に示す
ように、配線基板9上に装着されて接続される。配線基
板9は一般的な材料、方法により製作されたものであ
り、調整磁気デバイスの合計4個の外部取り出し用電極
端子2のそれぞれに対応する位置にはんだづけ部10が
設けてある。これら4個のはんだづけ部10のうちT
1、T2がコイル端子となっている。各端子2ははんだ
リフロー、はんだディップ、手はんだづけ等の一般的方
法によりはんだづけ部10にはんだづけされるが、特に
はんだリフローにおいてははんだづけ時のセルフアライ
メント効果により位置が正確に定まる。
【0028】さらに、17は絶縁ギャップ16上に設定
された切断ラインに沿って切断される磁性体膜14の切
断部であり、レーザー、サンドブラスト、カッター等の
一般的な方法で切断される。 図3は、図2のC−C’
線断面図であり、図3(a)は磁性体膜14の切断前の
状態を示し、図3(b)は切断後の状態を示す。このよ
うな調整磁気デバイスは交流電流を通電すると、スパイ
ラル状導体パターン13により、コイル端子T1、T2
間にインダクタンスを発生させる。このとき発生する磁
束18は図に示す様に、より透磁率の高い磁性体膜14
を集中的に通過する。次に、磁性体膜14を切断すると
切断部17において透磁率の高い磁性体膜14が失わ
れ、磁路抵抗は高くなり磁束の通過を阻止する。その結
果、磁性体膜14の切断とともにインダクタンス値は徐
々に減少する。その変化特性を図4に示す。図4から解
るようにインダクタンス値は徐々に減少するので高い調
整精度が得られる。また、切断部17の溝巾を広くする
ことによってインダクタンス値の変化巾を拡大すること
も可能である。
【0029】さらに図5は本発明の他の実施例を示すも
のである。すなわち、上記本発明の実施例に各構成に加
えて、表面側の表面上と裏面側の表面上に設けられた磁
性体膜14をスパイラル状の導体パターン13の周囲、
および中心部に開けられた絶縁基板1の孔19を通じて
互いに接続するようにしたものである(裏面側は図示し
ていない)。この場合はスパイラル状導体パターン13
の周囲、および中心部を通過する磁束18が集中し、イ
ンダクタンス値、Q特性が改善されるという効果があ
る。 本発明は厚膜方式、薄膜方式、積層方式、あるい
は樹脂基板を用いるポリマー方式等により構成されたも
のであっても同様の効果が得られる。
【0030】さらにまた、上記実施例では絶縁基板1の
両面に導体パターン13と磁性体膜14を形成している
が、導体パターンと磁性体膜の間に絶縁膜を形成する、
裏面の磁性体膜を省略する等を行っても同様の効果が得
られる。
【0031】さらにコイル端子T1、T2としなかった
残りの端子をコイルの中間タップとして使用することも
可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、絶縁基板の両面に順次重ねて2個のスパイラル状の
導体パターン、磁性体膜を設け、さらに一方の表面上と
他方の表面上に設けられた各2個のスパイラル状の導体
パターンを絶縁基板に設けられたスルーホールを通じて
互いに接続して一個のコイルとし、一方の表面上に形成
された2個のスパイラル状導体パターンの間に設けられ
た磁性体膜を切断することによりインダクタンスを変化
させるようにしたものであり、磁性体膜の切断ラインを
絶縁ギャップ上に設定したことを特徴とするものであ
る。一方の表面上に形成された2個のスパイラル状導体
パターンは絶縁ギャップを間に挟んで点対称に並置した
一対の導体パターンとし、かつ一対の導体パターンの各
々の外部取り出し電極端子を点対称の位置に配置する。
そして、他方の表面上に形成された2個のスパイラル状
導体パターンもまた点対称に並置し、その表面上で相互
に接続し、かつ一対の導体パターンの各々の外部取り出
し電極端子を点対称の位置に配置したものであり、以下
に示す効果を有する。
【0033】 透磁率の高い磁性体膜の効果により磁
束が集中するので、取得できるインダクタンス値が大き
い。
【0034】 透磁率の高い磁性体膜を削除すること
によりインダクタンス値を調整するので、インダクタン
ス値の可変範囲が広い。
【0035】 簡単なシングルカットでインダクタン
ス値を可変できるので、複雑な切断を実施する必要がな
い。
【0036】 調整により得られるインダクタンス値
は連続的に変化するので、精密な調整が可能である。
【0037】 磁性体膜を切断するので安定な切断が
できる。 デバイスに方向性がないので配線基板への装着、テ
ーピングに方向を揃える必要がない。
【0038】 切断ラインが中央にあり、切断開始点
付近に導体パターンや電極がないので、切断開始点の位
置合わせ等に制約がない。
【0039】また、導体パターンと磁性体膜の間に絶縁
膜を挟み込むことにより、絶縁性の低い磁性体膜を使用
できるので、さらに大きなインダクタンス値を取得でき
る。
【0040】さらに、裏面の磁性体膜を省略することに
より、構成を単純にできるのでさらに安価にすることが
できる。
【0041】さらに、絶縁基板の一方の表面上に順次重
ねて2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、磁性
体膜を設け、他方の表面上にも順次積み重ねて2個のス
パイラル状の導体パターン、絶縁膜を設けるようにする
ことにより、電気絶縁性の低い磁性体膜を使用しながら
構成を単純化でき、さらに安価に、かつ信頼性を向上さ
せることが可能となる。
【0042】また、上記の各構成に加えて、一方の表面
上と他方の表面上に設けられた磁性体膜をスパイラル状
の導体パターンの周囲、および中心部に開けられた絶縁
基板の孔を通じて互いに接続することにより、磁性体内
を通過する磁束が集中し、インダクタンス値、Q特性が
改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における調整磁気デバイスの
上面図、側面図及び下面図
【図2】同実施例における調整磁気デバイスの実装状態
を示す上面図
【図3】同実施例における調整磁気デバイスの側面断面
【図4】同実施例における調整磁気デバイスのインダク
タンス値の特性図
【図5】本発明の他の実施例における調整磁気デバイス
の上面図及び側面図
【図6】従来の調整磁気デバイスの上面図及び側面図
【図7】従来の調整磁気デバイスの実装状態を示す上面
【図8】従来の調整磁気デバイスのインダクタンス値の
特性図
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 端子 13 スパイラル状導体パターン 14 磁性体膜 15 スルーホール 16 絶縁ギャップ 17 切断部 18 磁束

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜
    を有し、他方の表面上にも順次積み重ねて設けられた2
    個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜を有し、一
    方の表面上と他方の表面上に設けられた各2個のスパイ
    ラル状の導体パターンを絶縁基板に設けられた孔を通じ
    て互いに接続して一個のコイルと成し、一方の表面上に
    形成された2個のスパイラル状の導体パターンの間に設
    けられた磁性体膜を切断することによりインダクタンス
    を変化させる調整磁気デバイスであって、前記一方の表
    面上に形成された2個のスパイラル状の導体パターンは
    絶縁ギャップを間に挟んで点対称に並置した一対の導体
    パターンとし、かつ前記一対の導体パターンの各々の外
    部取り出し電極端子を点対称の位置に配置し、前記他方
    の表面上に形成された2個のスパイラル状の導体パター
    ンは点対称に並置し、該表面上で相互に接続して、かつ
    前記一対の導体パターンの各々の外部取り出し電極端子
    を点対称の位置に配置してあり、前記磁性体膜の切断ラ
    インを前記絶縁ギャップ上に設定したことを特徴とする
    調整磁気デバイス。
  2. 【請求項2】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、
    磁性体膜を有し、他方の表面上にも順次積み重ねて設け
    られた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、磁
    性体膜を有する請求項1記載の調整磁気デバイス。
  3. 【請求項3】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜
    を有し、他方の表面上にも2個のスパイラル状の導体パ
    ターンを有する請求項1記載の調整磁気デバイス。
  4. 【請求項4】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、
    磁性体膜を有し、他方の表面上にも順次積み重ねて設け
    られた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜を有
    する請求項1記載の調整磁気デバイス。
  5. 【請求項5】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜
    を有し、他方の表面上にも順次積み重ねて設けられた2
    個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜を有し、一
    方の表面上と他方の表面上に設けられた各2個のスパイ
    ラル状の導体パターンを絶縁基板に設けられた孔を通じ
    て互いに接続して一個のコイルを形成し、さらに一方の
    表面上と他方の表面上に設けられた磁性体膜をスパイラ
    ル状の導体パターンの周囲、および中心部に設けられた
    絶縁基板の孔を通じて互いに接続してあり、一方の表面
    上に形成された2個のスパイラル状の導体パターンの間
    に設けられた磁性体膜を切断することによりインダクタ
    ンスを変化させる調整磁気デバイスであって、前記一方
    の表面上に形成された2個のスパイラル状の導体パター
    ンは絶縁ギャップを間に挟んで点対称に並置した一対の
    導体パターンとし、かつ前記一対の導体パターンの各々
    の外部取り出し電極端子を点対称の位置に配置し、前記
    他方の表面上に形成された2個のスパイラル状の導体パ
    ターンは点対称に並置し、該表面上で相互に接続して、
    かつ前記一対の導体パターンの各々の外部取り出し電極
    端子を点対称の位置に配置してあり、前記磁性体膜の切
    断ラインを前記絶縁ギャップ上に設定したことを特徴と
    する調整磁気デバイス。
  6. 【請求項6】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、
    磁性体膜を有し、他方の表面上にも順次積み重ねて設け
    られた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、磁
    性体膜を有する請求項5記載の調整磁気デバイス。
  7. 【請求項7】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、磁性体膜
    を有し、他方の表面上にも2個のスパイラル状の導体パ
    ターンを有する請求項5記載の調整磁気デバイス。
  8. 【請求項8】 絶縁基板の一方の表面上に順次重ねて設
    けられた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜、
    磁性体膜を有し、他方の表面上にも順次積み重ねて設け
    られた2個のスパイラル状の導体パターン、絶縁膜を有
    する請求項5記載の調整磁気デバイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624735B2 (en) 2000-04-06 2003-09-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Three-terminal variable inductor and method of making the same
JP2008034632A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Seiko Epson Corp インターポーザーとその製造方法及び半導体モジュール並びにその製造方法

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