JPH08306308A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

Info

Publication number
JPH08306308A
JPH08306308A JP8048995A JP4899596A JPH08306308A JP H08306308 A JPH08306308 A JP H08306308A JP 8048995 A JP8048995 A JP 8048995A JP 4899596 A JP4899596 A JP 4899596A JP H08306308 A JPH08306308 A JP H08306308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens system
exposure
optical
optical integrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8048995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3673004B2 (ja
Inventor
Kazuo Ueno
和夫 上野
Yoshio Mochida
省郎 持田
Hiroyuki Nagano
寛之 長野
Takashi Inoue
隆史 井上
Shuji Ueda
修治 上田
Osamu Adachi
収 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP04899596A priority Critical patent/JP3673004B2/ja
Publication of JPH08306308A publication Critical patent/JPH08306308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3673004B2 publication Critical patent/JP3673004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ系によって、映像管での実際の垂直、
水平偏向点が前後に位置ずれしていることに対応した照
射光の疑似偏向を満足しながら、光源からの光をケラレ
なく有効利用し、短時間で露光できるようにする。 【解決手段】 光源1からの光を集光し、これを所定の
大きさでスポット照射するように積分する照明手段4
と、この照明手段4からの照射光束10を映像管6の被
露光面6a全域に投影するレンズ系7とを備え、このレ
ンズ系7はこれの虚像域で、映像管での実際の画像投影
時に電子ビームを垂直偏向させる垂直偏向特性に対応し
た疑似屈折特性点Vと、電子ビームを水平偏向させる水
平偏向特性に対応した疑似屈折特性点Hとを、実際の垂
直偏向点と水平偏向点とに対応する前後間隔Sにて持つ
ような非点収差を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRTで代表され
るように、表示壁内面に無数に配した一画素ごとの蛍光
体ドットを、垂直および水平に偏向される電子ビームの
照射により走査しながら、映像信号に応じて順次に発光
させることにより、表示壁に映像を表示する映像管全般
の製造に適用される露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような映像管の蛍光体ドットは、
表示壁内面に塗布した光硬化性の樹脂材料を、所定のパ
ターンにて露光することにより、露光した部分の樹脂材
料を硬化させて表示壁内面に定着させ、この後洗浄して
未露光部分の樹脂材料を洗い流すことにより現像し形成
している。
【0003】カラー映像管の蛍光体ドットはG、B、R
の三色分が各画素ごとに設けられる。最近では各画素ご
とのG、B、Rの全蛍光体ドットを所定のパターンに形
成したブラック・マトリックスいわゆるBMによって区
画し、表示画像の鮮明化が図られている。
【0004】これらBM、およびG、B、Rの各蛍光体
ドットのいずれもは、それぞれに対応する光硬化性樹脂
を塗布してこれを露光し洗浄により現像する手法が適用
されている。
【0005】従来上記のような露光を行うのに、図4、
図5に示すような露光装置が用いられている。
【0006】この露光装置は水銀ランプaを光源とし、
これが細長い発光体であるのを利用して、これの円周方
向に向くスリットbを通じ映像管cの表示壁dの内面に
形成した光硬化性樹脂をマスクeを介して一括露光して
いる。
【0007】これにより、映像管cで電子ビームが水平
方向に偏向されるのに対応した図4に示すような露光状
態と、電子ビームが垂直方向に偏向されるのに対応した
図5に示すような露光状態とが得られる。
【0008】これについて説明する。図4の露光状態は
スリットbが長手方向に断面される向きとなっていて、
この向きでは水銀ランプaの一点から発する光が、水銀
ランプaの中心位置O1 を中心に各光が振られた状態と
なって映像管cの表示壁全域に及んでいる。一方、図5
の露光状態はスリットbが幅方向に断面される向きとな
っていて、この向きでは映像管cの表示壁の各部にスリ
ットbを介して及ぶ光は水銀ランプaの長手方向に異な
った位置からのものであり、スリットbの位置O2 を中
心にて振られた状態となっている。
【0009】ここで、映像管cでの実際の電子ビームの
垂直偏向と水平偏向とは、前後に配された例えば垂直偏
向コイルと水平偏向コイルとによって、前後に異なった
位置にて行われ、電子ビームが垂直偏向によって振られ
る中心と、水平偏向によって振られる中心とが、前記垂
直、水平の各偏向コイルの位置に対応して前後に位置ず
れしている。
【0010】前記スリットbを介した露光での位置O
1 、O2 の位置は、映像管cにて電子ビームが垂直偏向
と水平偏向とによって実際に振られる中心の位置に対応
した位置および間隔sに設定できるので、映像管cでの
実際の画面表示に際して各部に届く電子ビームと同じ方
向から向かう光によって各部を露光し、前記BMやG、
B、Rの各蛍光体ドットが、実際の画面表示での電子ビ
ームを偏向して走査を行うときの、画素ごとの画像信号
と、各画素に対する走査位置とを正しく同期させること
ができる。
【0011】なお、スリットbとマスクeとの間には種
々の補正光学系fが図4に示すように必要に応じて設け
られる。図5ではこれを省略して示してある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のもの
では、図4に示す露光状態で示すように、映像管cの表
示壁の各画素部には、細長い水銀ランプaの長手方向の
一点からしか光が到達しない。このため前記露光に水銀
ランプaから発する光の多くにケラレが生じ、極く一
部、例えば1/10程度しか有効利用できない。
【0013】このため、水銀ランプaの発光容量に対す
る必要露光時間が長くなるので、生産性の悪いものとな
っている。
【0014】本発明は、上記従来例のような問題を解消
することを課題とし、従来のスリットに代わるレンズ系
によって、映像管での実際の垂直、水平偏向点が前後に
位置ずれしていることに対応した照射光の疑似偏向を満
足しながら、光源からの光をケラレなく有効利用して短
時間に露光することができる露光装置を提供することを
目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の露光装置は、上
記のような目的を達成するために、光源からの光を集光
し、これを所定の大きさでスポット照射するように積分
する照明手段と、この照明手段からの照射光束を映像管
の被露光面全域に投影するレンズ系とを備え、このレン
ズ系はこれの虚像域で、映像管での実際の画像投影時に
電子ビームを垂直偏向させる垂直偏向特性に対応した疑
似屈折特性点と、電子ビームを水平偏向させる水平偏向
特性に対応した疑似屈折特性点とを、実際の垂直偏向点
と水平偏向点とに対応する前後間隔にて持つような非点
収差を与えたものであることを主たる特徴とするもので
ある。
【0016】照明手段は、照明光源からの光を集光する
集光反射部材と、この集光反射部材を経た光を一端から
受入れて積分し他端から出射するロッド状の光学インテ
グレータと、この光学インテグレータを経た光を所定の
大きさでスポット照射する平行光束とする投影レンズ系
とを備えたものであるのが好適である。
【0017】前記投影レンズ系は、テレセントリックな
光学系が好適である。
【0018】前記照明手段は、前記光学インテグレータ
の入射端手前に、照明光の水平方向、垂直方向の光学特
性を変えるアナモフィックレンズを含む露光形状補正レ
ンズ系を備えたものであるのが好適である。
【0019】本発明の露光装置の上記構成では、照明手
段が光源からの光を集光し、これのほぼ全量を積分して
光強度分布が均一な照射光束として所定の大きさでスポ
ット照射できるようにする。そしてこの照明手段からの
照射光束はほぼそのままレンズ系により映像管の被露光
面全域に投影しマスクを介した所定の露光を行うので、
光源から発する光のケラレをなくしてほぼ全量を有効利
用することができ、光源の発光容量に対し露光時間が従
来に比して格段に短縮しその分生産性が格段に向上す
る。
【0020】しかも、このレンズ系は前記照明手段から
の照射光束を映像管の被露光面の全域に投影するのに、
自身の虚像域で与えられた非点収差によって、映像管で
の実際の画像投影時に電子ビームを垂直偏向させる垂直
偏向特性に対応した疑似屈折特性と、電子ビームを水平
偏向させる水平偏向特性に対応した疑似屈折特性とを、
実際の垂直偏向点と水平偏向点とに対応する前後間隔を
持つ2点にて、これらが虚像域にあって被露光面への投
影に影響しないで発揮することにより、映像管での実際
の画面表示に際して各部に届く電子ビームと同じ方向か
ら向かう光によって各部を適正に露光し、前記BMや
G、B、Rの各蛍光体ドットが、実際の画面表示での電
子ビームを偏向して走査を行うときの、画素ごとの画像
信号と、各画素に対する走査位置とを正しく同期させる
ことができる。
【0021】したがって、スリットを介した露光方式に
よる場合と同等な高品質な映像管の生産を、その生産性
を格段に向上しコストの大幅な低減を可能にして、実現
することができる。
【0022】これに合わせ、照明手段からの照射光束の
横断面形状を映像管の被露光面の形状に相似な形状にす
ることにより、照射光束をそのままの形状にて被露光面
に投影するだけの簡単な光学系で光源からの光のほぼ全
量を有効利用することができる利点もある。
【0023】照明手段が、照明光源からの光を集光する
集光反射部材と、この集光反射部材を経た光を一端から
受入れて積分し他端から出射するロッド状の光学インテ
グレータと、この光学インテグレータを経た光を所定の
大きさでスポット照射する平行光束とする投影レンズ系
とを備えたものである構成では、集光反射部材によって
集光した照明光源からの光はロッド状の光学インテグレ
ータにこれの一端から受入れられて他端から出射され
る。このとき、光学インテグレータは前記ロッド形状に
よって一端から受け入れた光を他端から出射するまでに
側周内側にて種々な反射を繰り返させながら積分し、光
学インテグレータの出射面全域から均一な光強度分布を
持った光束として出射させるので、1つの小さく単純な
光学部材だけで所定の大きさで均一にスポット照射する
のに適した照明光束とすることができ、これを投影レン
ズ系により最終的に所定の大きさでスポット照射する平
行光束とするだけで、所定の局所照明が高精度に達成さ
れ、フライアイレンズと非球面ミラーと云った複雑で高
精度な加工が必要な特殊な光学部材を光学積分部材とし
て利用するような場合に比し、性能の低下なく照明装置
が小型かつ安価になりさらに有利なものとすることがで
きる。
【0024】投影レンズ系がテレセントリックな光学系
である構成では、照明手段が、照明光源からの光を集光
する集光反射部材と、この集光部材を経た光を一端から
受け入れて積分し他端から出射するロッド状の光学イン
テグレータと、この光学インテグレータを経た光を所定
の大きさでスポット照射する平行光束とする投影レンズ
系とを備えたものである場合に生じる可能性のある、光
学インテグレータ出射面の各点からの総出射光量は等し
いが、出射角度に対する光強度の関係が各点とも同様な
分布を持つ場合でも、光学インテグレータ出射面の各点
からの全角度への出射光をそれぞれほぼ平行光束として
出射し、これらの光束を積分することにより、被露光面
全域で光強度に関して局部的なむらがなくなめらかな分
布の露光光学系が達成される。
【0025】照明手段の光学インテグレータの入射端手
前に、照明光の方向別に光学特性を変えるアタモフィッ
クレンズを含む露光形状補正レンズ系を備えた構成で
は、従来の露光装置において使用したマスクを本発明の
露光装置において使用する場合等に、被露光面での露光
形状が適正でなくなることがあるが、この場合に露光形
状補正レンズ系の形状変更により、照明光の方向別の光
学特性を変えて、被露光面での方向別の露光特性を変化
させ、露光形状を適正にすることが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の露光装置の第1の実施例につき、
図1〜図3を参照しながら以下具体的に説明する。
【0027】本実施例の露光装置は図2に示すように、
超高圧水銀ランプ1を光源として使用し、この水銀ラン
プ1からの光を集光部材である楕円ミラー2により集光
し、これを所定の大きさでスポット照射するように光学
積分部材としてのロッド状の光学インテグレータ3によ
り積分する照明手段4と、この照明手段4からの出射光
束10を映像管6の被露光面6aの全域に投影するレン
ズ系7とを備えている。
【0028】楕円ミラー2によって集光した水銀ランプ
1からの光はロッド状の光学インテグレータ3にこれの
一端から受入れられて他端から出射される。このとき、
光学インテグレータ3は前記ロッド形状によって一端か
ら受け入れた光を他端から出射させるまでに側周内側に
て種々な反射を繰り返させながら積分する。
【0029】このような積分機能によって光学インテグ
レータ3はこれの出射面全域から図3に示すような均一
な光強度分布Cを持った光束として出射させる。したが
って、ロッド状の光学インテグレータ3による1つの小
さく単純な光学部材だけで所定の大きさで均一にスポッ
ト照射するのに適した出射光束10とすることができ、
これをレンズ系7により被露光面6a全域に投影してこ
れを一括露光するための所定の局所照明が高精度に達成
される。
【0030】光学積分部材は従来知られているフライア
イレンズと非球面ミラーとの組合せで代替することもで
きるが、この場合はフライアイレンズおよび非球面ミラ
ー共に複雑で高精度な加工が必要な高価なものとなる
し、光学積分部材がなす行路長が比較的長く装置の大型
化を招くきらいがある。しかし、本実施例のように1つ
の小さく単純なロッド状の光学インテグレータ3である
と、性能の低下なく装置を小型かつ安価なものとするこ
とができる。
【0031】図3に示す本実施例の実験データは、光学
インテグレータ3が正四角形な横断面形状をした場合の
もので、好適な結果が得られている。しかし、これに限
られることはなく横断面が三角形や円形等の各種形状の
ものを採用してもよいのは勿論である。
【0032】露光条件から必要に応じて水銀ランプ1以
外の光源を用いてもよいのは勿論である。そして本実施
例では、楕円ミラー2によって集光した光をコールドミ
ラー15と、光ファイバ16とによって光学インテグレ
ータ3の一端に入射させている。コールドミラー15や
光ファイバ16は省略することができるし、他のものを
採用することもできる。しかしコールドミラー15や光
ファイバ16は光路の他との干渉を避けたり、所要部材
を特定の範囲に集約して配置するのに適宜選択して使用
すると便利である。
【0033】次いで前記投影レンズ系7は図1に垂直偏
向方向での光路VPと水平偏向方向での光路HPとを示
しているように、これの虚像域で、映像管6での実際の
画像投影時に電子ビームを垂直偏向させる垂直偏向特性
に対応した疑似屈折特性点Vと、電子ビームを水平偏向
させる水平偏向特性に対応した疑似屈折特性点Hとを、
実際の垂直偏向点と水平偏向点とに対応する前後間隔S
にて持つような非点収差を与えられている。
【0034】本実施例では前記照明手段4からの平行光
束を被露光面6aを露光するのに好都合な大きさおよび
形状に絞る絞りレンズ群7aと、絞りレンズ群7aによ
って絞られた光を被露光面6aの全面に投影する投影レ
ンズ群7bとの二群構成としてあり、垂直偏向に対応し
た疑似屈折特性点Vを得る疑似屈折特性は例えば投影レ
ンズ群7bの中の2つのアナモフィックレンズ11、1
2の組み合わせにより実現し、水平偏向に対応した疑似
屈折特性点Hを得る疑似屈折特性は例えば絞りレンズ群
7aの中の2つのアナモフィックレンズ13、14にて
実現している。
【0035】これらを実現するアナモフィックレンズ1
1〜14にはシリンドリカルレンズやトロイダルレン
ズ、トーリックレンズ等の種々のものを採用することが
できる。
【0036】レンズの種類とその設計如何によって、前
記のような2通りの疑似屈折特性はそれぞれ1つのアナ
モフィックレンズによって実現できるし、また、双方に
1つのアナモフィックレンズを共用するだけでも実現す
ることができる。要するに具体的なレンズの構成は自由
であり、2通りの疑似屈折特性を互いに異なったレンズ
数のもので実現することもできる。
【0037】レンズ系7は自身の虚像域に前記疑似屈折
特性点V、Hを持つように与えられた非点収差によっ
て、映像管での実際の画像投影時に電子ビームを垂直偏
向させる垂直偏向特性に対応した疑似屈折特性と、電子
ビームを水平偏向させる水平偏向特性に対応した疑似屈
折特性とを、実際の垂直偏向点と水平偏向点とに対応す
る前後間隔を持つ2点にて、これらが虚像域にあって被
露光面への投影に影響しないで発揮することにより、映
像管での実際の画面表示に際して各部に届く電子ビーム
と同じ方向から向かう光によって各部を適正に露光し、
前記BMやG、B、Rの各蛍光体ドットが、実際の画面
表示での電子ビームを偏向して走査を行うときの、画素
ごとの画像信号と、各画素に対する走査位置とを正しく
同期させることができる。
【0038】したがって、スリットを介した露光方式に
よる場合と同等な高品質な映像管の生産性を格段に向上
しコストの大幅な低減を実現することができる。
【0039】絞りレンズ群7aには照明手段4からの出
射光束10を所定の形状および大きさに整形するのに、
絞り部材を採用したものとすることもできる。本実施例
では疑似屈折特性点Vが疑似屈折特性点Hよりも前、つ
まり光学インテグレータ3の側に位置している。これは
映像管6に装備される垂直偏向コイルと水平偏向コイル
との配置に対応させたもので、配置が逆であれば疑似屈
折特性点V、Hの配置も逆にする。
【0040】例えば、21インチ型(横方向寸法が44
8mm)の映像管6を露光する場合で、光学インテグレ
ータ3の先端から映像管6の被露光面6aまでの距離を
325mmに設定して、水平方向に必要な露光角度は3
6°、垂直方向に必要な露光角度は24°となり、光学
インテグレータ3を6mm角、絞りレンズ群7aにより
絞る光束を2mm角、前記間隔Sを7mmとして好結果
が得られた。
【0041】なお、レンズ系7と被露光面6aとの間に
は各種の補正光学手段20が設けられている。これらは
従来から設けられているものであり、本実施例ではシリ
ンダーレンズ21、ΔPレンズ22、X軸フィルタ2
3、ΔSレンズ24、S補正フィルタ25、メインフィ
ルタ26等である。
【0042】しかし本実施例では、アナモフィック光学
部材による前記疑似屈折特性点V、Hを持つことによっ
て、レンズ系7による出射光束10の被露光面6aへの
結像面31に図1に示すような湾曲が生じる可能性があ
る。このような結合誤差は露光上問題とはならないが、
露光むらの原因になるのでこれに対応して設計したND
フィルタ27によって補正するようにしてある。この補
正は周辺で露光量が少なくなることに対する通常の補正
を行うメインフィルタ等を共用して行ってもよい。
【0043】また、被露光面上に結像しない光学系を用
いた場合でも、メインフィルタでむらを補正することに
より本発明の利点を損なうことなく使用できる。
【0044】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0045】前記(実施例1)に示す照明手段が、照明
光源からの光を集光する集光反射部材と、この集光部材
を経た光を一端から受け入れて積分し他端から出射する
ロッド状の光学インテグレータと、この光学インテグレ
ータを経た光を所定の大きさでスポット照射する平行光
束とする投影レンズ系とを備えたものである場合に、図
3に示すように光学インテグレータ出射面の各点からの
総出射光量は等しいが、図6に示すように出射角度θに
対する光強度の関係が、各点とも同様な分布Dを持つ場
合が生じる可能性がある。
【0046】この場合に対しては、投影レンズ系を表1
及び図7に励磁するテレセントリックな光学系にする。
【0047】表1で、fは図7の絞りレンズ群7aの焦
点距離、Fは絞りレンズ群7aのFナンバー、光学イン
テグレータ3側から第i番目のレンズ面の曲率半径をr
i(i=1〜8)、光学インテグレータ3の出射面から
第1レンズまでの距離をd0、第i番目と第i+1番目
の面間隔をdi(i=1〜7)、第j番目のレンズの屈
折率をnj(j=1〜4)とする。
【0048】
【表1】
【0049】上記テレセントリック光学系を投影光学系
に採用することにより、図8に示すように、光学インテ
グレータ3の出射面の各点から一定角度以内への出射光
をそれぞれほぼ平行光束として出射させることが可能で
ある。この光学インテグレータ各点からの光束に対する
被露光面での光強度分布Eを図9に示す。光学インテグ
レータ出射面上の他点からも、ほぼ同様な光強度分布が
得られる。
【0050】図10に光学インテグレータ出射面軸上の
G点、及びG点の近傍のF点、H点からの出射光による
被露光面上光強度分布G、F、Hを示す。さらに、前記
G、F、Hをはじめ光学インテグレータ出射面上各点か
らの出射光を積分した被露光面上の光強度分布Jを右端
に示す。このように、被露光面全域で光強度に関して局
部的なむらがなくなめらかな分布の露光光学系が達成さ
れる。
【0051】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0052】本実施例の露光装置は、前記(実施例1)
と同様に、図11に示すように、超高圧水銀ランプ1を
光源として使用し、この水銀ランプ1からの光を集光部
材である楕円ミラー2により集光し、これを所定の大き
さでスポット照射するように光学積分部材としてのロッ
ド状の光学インテグレータ3により積分する照明手段4
と、この照明手段4からの出射光束10を映像管6の被
露光面6aの全域に投影するレンズ系7とを備えてい
る。前記(実施例1)と異なる点は、これらに加え光フ
ァイバー16の出射端より露光面側で、光学インテグレ
ータ3の入射端手前にシリンダレンズからなる露光形状
補正レンズ系28を設置した構成にすることである。
【0053】前記(実施例1)に示す露光装置におい
て、従来の露光装置において使用したマスクeを本発明
の露光装置において使用して共用化を図る場合等に、被
露光面6aでの露光形状が図12(a)に示す適正なも
のではなく、図12(b)に一例を示す適正でない形状
になる場合がある。
【0054】このような場合に、本実施例では図13に
示す構成とする。図13に本実施例の光ファイバー16
と、シリンダレンズからなる露光形状補正レンズ系28
からの出射角度θoh、θovを示す。図13(a)に水平
方向、図13(b)に垂直方向を示す。水平方向に凹面
を持つシリンダレンズからなる露光形状補正レンズ系2
8のレンズ形状変更により、照明光の水平方向の出射角
度θohを、垂直方向の出射角度θovより大きくして出射
させることが可能である。
【0055】この後、照明光は光学インテグレータ3の
一端に入射し、他端から出射するまでに側周内側にて種
々な反射を繰り返させながら積分される。このとき、前
記アナモフィックレンズを含む露光形状補正レンズ系2
8のレンズ形状変更による照明光の水平方向、垂直方向
の光学インテグレータ3への入射角度θoh、θovの変化
に対応して変化した光学インテグレータ3の一端に入射
後の照明光の水平方向、垂直方向の光軸に対する進行角
度θ1h、θ1vは、照明光が光学インテグレータ3側周内
側にて種々な反射を繰り返しても、図14(a)、
(b)に示すように、そのつど正、負の符号が反転する
だけで、絶対値は変化しない。そして、光学インテグレ
ータ3への入射角度θoh、θovと同絶対値の角度で光学
インテグレータ3の他端より出射する。したがって、前
記シリンダレンズからなる露光形状補正レンズ系28の
レンズ形状変更により、光学インテグレータ3からの出
射角度分布を変化させることが可能である。
【0056】この後照明光が、(実施例2)のテレセン
トリック投影光学系を通過すると、図15に示すよう
に、光学インテグレータ3の出射端における出射角度に
対する光強度分布が(a)に示すように、実線で示すも
との分布から、破線で示す出射角度の大きい部分の強度
が大きい分布に変化する。このときテレセントリック投
影光学系からの出射端における光軸からの距離に対する
光強度分布は(b)に示すように、実線で示すもとの分
布から、破線で示す光軸からの距離出射の大きい部分の
強度が大きい分布に変化する。このため水平方向の被露
光面6aでの露光寸法が増加し、図12(a)に示す適
正な形状になる。
【0057】以上の関係を使用し、シリンダレンズを含
む露光形状補正レンズ系28のレンズ形状を適正にする
ことにより、露光形状を適正にすることが可能である。
【0058】なお、本実施例では、露光形状補正レンズ
系28をシリンダレンズからなるレンズ系としたが、他
のアナモフィックレンズを含むレンズ系を使用しても、
同様の補正が可能なことは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】本発明の露光装置によれば、光源から発
する光のケラレをなくしてその殆どを有効利用すること
ができ、光源の発光容量に対し露光時間が従来に比して
格段に短縮しその分生産性が格段に向上する。
【0060】しかも、映像管での実際の画面表示に際し
て各部に届く電子ビームと同じ方向から向かう光によっ
て各部を適正に露光し、前記BMやG、B、Rの各蛍光
体ドットが、実際の画面表示での電子ビームを偏向して
走査を行うときの、画素ごとの画像信号と、各画素に対
する走査位置とを正しく同期させることができる。
【0061】したがって、スリットを介した露光方式に
よる場合と同等な高品質な映像管の生産を、その生産性
を格段に向上しコストの大幅な低減を可能にして、実現
することができる。
【0062】これに合わせ、照明手段からの照射光束の
横断面形状を映像管の被露光面の形状に相似な形状にす
ることにより、照射光束をそのままの形状にて被露光面
に投影するだけの簡単な光学系で光源からの光のほぼ全
量を有効利用することができる利点もある。
【0063】照明手段が、照明光源からの光を集光する
集光反射部材と、この集光反射部材を経た光を一端から
受入れて積分し他端から出射するロッド状の光学インテ
グレータと、この光学インテグレータを経た光を所定の
大きさでスポット照射する平行光束とする投影レンズ系
とを備えたものである構成のものによれば、1つの小さ
く単純な光学部材だけで所定の大きさで均一にスポット
照射するのに適した照明光束とすることができ、これを
投影レンズ系により最終的に所定の大きさでスポット照
射する平行光束とするだけで、所定の局所照明が高精度
に達成され、フライアイレンズと非球面ミラーと云った
複雑で高精度な加工が必要な特殊な光学部材を利用する
ような場合に比し、性能の低下なく照明装置が小型かつ
安価なものとなりさらに有利である。
【0064】投影レンズ系がテレセントリックな光学系
である構成では、光学インテグレータ出射面の各点から
の総出射光量は等しいが、出射角度に対する光強度の関
係が各点とも同様な分布を持つ場合でも、光学インテグ
レータ出射面の各点からの全角度への出射光をそれぞれ
ほぼ平行光束として出射し、これらの光束を積分するこ
とにより、被露光面全域で光強度に関して局部的なむら
がなくなめらかな分布の露光光学系が達成される。
【0065】照明手段の光学インテグレータの入射端手
前に、照明光の水平方向、垂直方向の光学特性を変える
アナモフィックレンズを含む露光形状補正レンズ系を備
えた構成では、従来の露光装置とマスクの共用化を図る
場合等の被露光面での露光形状が適正でなくなる場合
に、露光形状補正レンズ系の形状変更により、照明光の
方向別の光学特性を変えて、被露光面での方向別に露光
特性を変化させることにより、露光形状を適正にするこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての露光装置の主要な部
分の構成図である。
【図2】図1の露光装置の全体の概略構成図である。
【図3】図1の照明装置により得られる平行光束の断面
図と光強度分布との関係を示す説明図である。
【図4】従来の露光装置の一露光状態を示す概略構成図
である。
【図5】図4の露光装置の他の露光状態を示す概略構成
図である。
【図6】図1の光学インテグレータからの出射角度と光
強度との関係を示す説明図である。
【図7】テレセントリックな投影レンズ系の構成図であ
る。
【図8】図7の投影光学系を採用した場合の出射光束を
示す説明図である。
【図9】図1の光学インテグレータ出射面上のある一点
からの光束に対する被露光面上位置と光強度との関係を
示す説明図である。
【図10】光学インテグレータ出射面上各点からの出射
光を積分した被露光面上の光強度分布を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例の露光装置の主要な部分
の構成図である。
【図12】被露光面での露光形状を示す説明図である。
【図13】露光形状補正レンズ系のレンズ形状と、照明
光の水平方向、垂直方向の出射角度の関係を示す説明図
である。
【図14】照明光が光学インテグレータの一端に入射
し、他端から出射するまでの角度関係を示す説明図であ
る。
【図15】光学インテグレータからの出射角度に対する
光強度分布特性と、テレセントリック投影光学系からの
出射光の光軸からの距離に対する光強度分布特性との関
係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 集光反射部材 3 光学インテグレータ 4 照明手段 6 映像管 6a 被露光面 7 レンズ系 V、H 疑似屈折特性点 S 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 隆史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上田 修治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 足立 収 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を集光し、これを所定の大
    きさでスポット照射するように積分する照明手段と、こ
    の照明手段からの照射光束を映像管の被露光面全域に投
    影するレンズ系とを備え、このレンズ系はこれの虚像域
    で、映像管での実際の画像投影時に電子ビームを垂直偏
    向させる垂直偏向特性に対応した疑似屈折特性点と、電
    子ビームを水平偏向させる水平偏向特性に対応した疑似
    屈折特性点とを、実際の垂直偏向点と水平偏向点とに対
    応する前後間隔にて持つような非点収差を与えたもので
    あることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 照明手段は、照明光源からの光を集光す
    る集光反射部材と、この集光反射部材を経た光を一端か
    ら受入れて積分し他端から出射するロッド状の光学イン
    テグレータと、この光学インテグレータを経た光を所定
    の大きさでスポット照射する平行光束とする投影レンズ
    系とを備えたものである請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 投影レンズ系は、テレセントリックな光
    学系である請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 照明手段は、光学インテグレータの入射
    端手前に、照明光の水平方向、垂直方向の光学特性を変
    えるアナモフィックレンズを含む露光形状補正レンズ系
    を備えた請求項1に記載の露光装置。
JP04899596A 1995-03-08 1996-03-06 露光装置 Expired - Fee Related JP3673004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04899596A JP3673004B2 (ja) 1995-03-08 1996-03-06 露光装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4886695 1995-03-08
JP7-48866 1995-03-08
JP04899596A JP3673004B2 (ja) 1995-03-08 1996-03-06 露光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08306308A true JPH08306308A (ja) 1996-11-22
JP3673004B2 JP3673004B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=26389201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04899596A Expired - Fee Related JP3673004B2 (ja) 1995-03-08 1996-03-06 露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3673004B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3673004B2 (ja) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100225696B1 (ko) 컬러 비디오 화상을 투사하기 위한 투사장치와 광변환장치
JP2973750B2 (ja) 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置
JP3608580B2 (ja) 照明光学装置、露光装置、露光方法、及びフライアイレンズ
JPH06214318A (ja) 反射型ホモジナイザーおよび反射型照明光学装置
CN1847924A (zh) 投影显示设备
JP3686887B2 (ja) 照明光学系及び拡大投写型ディスプレイ装置
JP3640391B1 (ja) 照明光学装置
US5891806A (en) Proximity-type microlithography apparatus and method
US7122780B2 (en) Exposure apparatus with efficient uniform light output
US3302517A (en) Xenon optics system
US20020191160A1 (en) Display apparatus with adjustable imaging area
JP2015219434A (ja) 照明光学系および画像投射装置
US5822130A (en) Exposure equipment for display tube fabrication
JPH0572628A (ja) 光源装置
JP3673004B2 (ja) 露光装置
JP2903485B2 (ja) 投影装置
JP2006267530A (ja) 照明装置及び投写型表示装置
JPH09171150A (ja) 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置
JP2011209697A (ja) 照明光学装置、及び、当該照明光学装置を用いた投写型表示装置
JP6896183B2 (ja) 投光用の照明システム
JP3669933B2 (ja) 照明装置および投写型表示装置
JP3644311B2 (ja) 投写レンズ検査装置および投写レンズ検査方法
JP2831436B2 (ja) スクリーンおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2005202437A (ja) 拡大投写型ディスプレイ装置
JPS61251858A (ja) 照明光学系

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees