JPH08306274A - 遮断器の消弧装置 - Google Patents

遮断器の消弧装置

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JPH08306274A
JPH08306274A JP7129295A JP12929595A JPH08306274A JP H08306274 A JPH08306274 A JP H08306274A JP 7129295 A JP7129295 A JP 7129295A JP 12929595 A JP12929595 A JP 12929595A JP H08306274 A JPH08306274 A JP H08306274A
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    • H01H33/02Details
    • H01H33/04Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
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    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
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    • H01H33/18Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts using blow-out magnet
    • H01H33/187Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts using blow-out magnet comprising a hollow annular arc runner and a central contact between which a radially drawn arc rotates

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は遮断器の接触子の外周に配設される遮
断器の消弧装置に関し、特にアークランナの形状を改良
した遮断器の消弧装置に関し、迅速且つ確実な消弧動作
ができるという遮断器の消弧装置を提供することを目的
とする。 【構成】固定接触子102の外前面部に配設されるアー
クランナ1を、円筒形状の内側面全周に亘って湾曲に隆
起させて隆起部11bを形成し、この隆起部11bの奥
側の傾斜角度を前面の傾斜角度より大きく形成している
ことから、この固定接触子102と可動接触子201と
の間のアークをアークランナ1と可動接触子201との
アークへと円滑且つ確実に移行できることとなり、アー
クの消滅をより確実に促進させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遮断器の接触子の外周に
配設される遮断器の消弧装置に関し、特にアークランナ
の形状を改良した遮断器の消弧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遮断器の消弧装置として
図6に示すものがあった。この図6は従来の遮断器の消
弧装置の詳細断面図である。同図において遮断器の消弧
装置は、略円筒形状の導電性材で形成され、この円筒形
状内面からアークの放電位置を移動させるアークランナ
10と、略円筒形状の導電性材で形成され、この円筒形
状の先端部分にアークランナ10を支持するコイルボビ
ン2と、このコイルボビン2の円筒形状外周に配設さ
れ、前記アークランナ10に磁界を発生させる駆動コイ
ル30と、絶縁性を有する円筒体で形成され、この円筒
体の端部にコイルボビン2を支持する絶縁部4と、内側
に雌螺子54が形成される円筒状のフランジ本体51か
らなり、このフランジ本体51の雌螺子54を固定接触
部100の雄螺子101に螺合すると共に、前記フラン
ジ本体51の端部に絶縁体4を支持するフランジ取付部
50とを備える構成である。
【0003】前記アークランナ10は、導電性材からな
る円筒形状の内面における奥側から中間部位までを同一
径とすると共に、この中間部位から前面側に向かって拡
開する漏斗形状に形成されるランナ本体13と、このラ
ンナ本体13の外周に突出して形成される鍔部を背後に
位置するコイルボビン2に固着するランナ取付螺子12
とを備える構成である。前記コイルボビン2は、導電性
材で形成される中空状の円筒体で形成されるボビン本体
21と、このボビン本体21の外周に断面鉤状の段部で
形成され、この段部内に前記駆動コイル30を収納する
収納部22とを備える構成である。
【0004】前記駆動コイル30は、前記収納部22と
ランナ本体13の鍔部とで形成される凹部に密着して配
設され、樹脂等の絶縁材で断面略L字状の円環体として
形成される保護部材32aと、この保護部材32a内に
断面が円形の丸銅線を3層に巻回して形成される巻線3
4と、この巻線34の外周に巻回される外装管35とを
備え、この巻線34の丸銅線相互間にエポキシ樹脂(図
示を省略)を充填して固着されるものである。この巻線
34は、三層に積層される丸銅線相互間に絶縁シート
(図示を省略)を介装して組立て形成される構成であ
る。
【0005】次に、前記構成に基づく従来の遮断器の消
弧装置のアーク消滅の動作について説明する。まず、固
定接触部100におけるチューリップ形の固定接触子1
02に可動接触子201が嵌合している投入状態では固
定接触部100内の電源側導体100aから固定側基台
105、この固定側基台105から固定接触子102へ
電流が供給され、この固定接触子102に嵌合する可動
接触子201に電流が供給されている。
【0006】この投入状態から開放状態への移行は、可
動接触子201が固定接触子102から離脱を開始して
離反した時点からアークが発生する。さらに、可動接触
子201の離反距離が大きくなり、可動接触子201が
アークランナ10のランナ本体13の内壁面に近づく
と、このアークランナ10と可動接触子201との間に
アークが移行する。
【0007】このアークランナ10に対するアークが発
生すると、このアークの電流が駆動コイル30の巻線3
4を流れることから、この駆動コイル30で磁界が発生
する。この磁界に直交する方向に電磁力が発生すること
から、この電磁力が前記アークに作用してアークランナ
10上を移動させてアークの消滅を促進させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の遮断器の消弧装
置は以上のように構成されていたことから、可動接触子
201との間で発生するアークを固定接触部100の固
定接触子102からアークランナ10へと円滑に移行さ
せることが困難となり、迅速且つ確実な消弧動作ができ
ないという課題を有する。この消弧動作を確実に行うた
めには絶縁距離を十分に確保しなければならず、装置自
体が大型化するという新たな課題を生じることとなる。
【0009】また、従来の遮断器の消弧装置において
は、アークランナ10と固定接触子102と、またアー
クランナ10と可動接触子201との相互の配設位置に
ついては何等考慮されず、個々的にそれぞれが独立して
動作していたことからアークの消滅を十分に促進するこ
とができなかった。このようなアークの消滅を十分に行
なうことができないと、アークによりアークランナ1
0、固定接触子102、可動接触子201に損傷を与え
ることとなり装置自体の寿命を低下させるという課題を
有する。本発明は前記課題を解消するためになされたも
ので、迅速且つ確実な消弧動作ができるという遮断器の
消弧装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遮断器の消
弧装置は、電線路の投入・開放を行なう遮断器であっ
て、当該遮断器の二つの接触子のいずれか一の接触子の
基台部に固定され、当該接触子の外前面に導電性材にて
形成されるアークランナを配設し、前記二つの接触子の
開放の際に生じるアークをアークランナ上に移動させて
消滅させる遮断器の消弧装置において、前記アークラン
ナが円筒形状の内側面全周に亘って湾曲に隆起させ、当
該隆起した奥側の傾斜角度を前側の傾斜角度より大きく
形成するものである。
【0011】本発明に係る遮断器の消弧装置は必要に応
じて、一の接触子の基台部に絶縁円筒体を介して配設さ
れ、導電性材の円筒体で形成されるコイルボビンと、前
記コイルボビンの外周辺部に装着され、前記一の接触子
の基台部に巻線の一端が接続されると共に、前記アーク
ランナに巻線の他端が接続される駆動コイルとを備え、
前記一の接触子からアークランナまでの距離を、前記一
の接触子からコイルボビンの内側壁までの距離よりも短
い距離となるように形成するものである。
【0012】本発明に係る遮断器の消弧装置は必要に応
じて、投入・開放の際にアークランナの円筒体内に位置
する前記二つの接触子のうち他の接触子からアークラン
ナの湾曲に隆起した隆起頂部までの距離を、前記一の接
触子からアークランナまでの距離よりも短い距離となる
ように形成するものである。
【0013】本発明に係る遮断器の消弧装置は必要に応
じて、アークランナの外周側端を角を立てて形成するも
のである。本発明に係る遮断器の消弧装置は必要に応じ
て、アークランナの前側傾斜面を駆動コイルにより誘起
される磁界の磁束の方向に平行となるように形成するも
のである。
【0014】本発明に係る遮断器の消弧装置は必要に応
じて、一の接触子が中空円筒体形状のチューリップ形と
して形成される場合に、当該一の接触子の中空円筒体内
に配設されると共に、前記一の接触子の基台部に植設さ
れ、外側を絶縁材で被覆される磁性体で形成される中心
ガイド部を備えるものである。
【0015】本発明に係る遮断器の消弧装置は必要に応
じて、一の接触子内に配設される中心ガイド部の磁性体
先端部を、前記アークランナの前側の傾斜面に平行な線
分が各々直交する傾斜面の円錐形状で形成するものであ
る。
【0016】
【作用】本発明においては、一の接触子の外前面に配設
されるアークランナを、円筒形状の内側面全周に亘って
湾曲に隆起させ、この隆起した奥側の傾斜角度を前面の
傾斜角度より大きく形成していることから、両接触子相
互間のアークをアークランナと他の接触子とのアークへ
円滑且つ確実に移行できることとなり、アークの消滅を
より確実に促進させることができる。
【0017】また、本発明においては、一の接触子から
アークランナまでの距離を、一の接触子からコイルボビ
ンの内側壁までの距離よりも短い距離となるようにし、
アークランナ側への移行をより円滑に行なうことができ
る。また、本発明においては、他の接触子からアークラ
ンナの湾曲に隆起した隆起頂部までの距離を、前記一の
接触子からアークランナまでの距離よりも短い距離とな
るように形成しているので、アークランナ側への移行を
より円滑に行なうことができる。
【0018】また、本発明においては、アークランナの
外周側端を角を立てて形成することから、側方へのアー
クの拡がりを防止する。特に、複数相を相互に連設する
場合には、相互の間隔を狭く形成することができ、装置
自体を小型化できる。また、本発明においては、アーク
ランナの前側傾斜面を駆動コイルにより誘起される磁界
の磁束の方向に平行となるように形成することから、ア
ークランナのアークに対して垂直方向に最も大きな電磁
力を働かせることができ、より高速にアークの消滅動作
を行なう。
【0019】また、本発明においては、チューリップ形
の一の接触子の中空円筒体内に配設されると共に、前記
一の接触子の基台部に植設され、外側を絶縁材で被覆さ
れる磁性体で形成される中心ガイド部を備えることか
ら、二つの接触子相互間の投入・開放を正確に実行され
ると共に、内部が磁性体の中心ガイド部に駆動コイルで
発生した磁束が集中できることとなり、アークを他の接
触子から中心ガイド部側への誘導をより円滑化できる。
【0020】また、本発明においては、一の接触子内に
配設される中心ガイド部の磁性体先端部を、前記アーク
ランナの前側の傾斜面に平行な線分が各々直交する傾斜
面の円錐形状で形成することから、駆動コイルで発生し
た磁界をより確実に中心ガイド部側へ取込むことができ
ることとなり、より確実な磁気吹消作用を実行できる。
【0021】
【実施例】
(本発明の一実施例)以下、本発明の一実施例に係る遮
断器の消弧装置を図1ないし図3に基づいて説明する。
この図1は本実施例に係る遮断器の消弧装置の詳細断面
図、図2は図1に記載の遮断器の消弧装置における各部
分の配設状態図、図3は図1に記載の遮断器の消弧装置
におけるアークランナと中心ガイド部との関係説明図で
ある。
【0022】前記各図において本実施例に係る遮断器の
消弧装置は、前記図6に記載の従来の遮断器の消弧装置
と共通してアークランナ1(図6において符号10に相
当する。)、コイル2、駆動コイル3(図6において符
号30に相当する。)、絶縁部4、フランジ取付部5
(図6において符号50に相当する。)を備えると共
に、これらを同様に組立てて構成され、このアークラン
ナ1、駆動コイル3の構造を異にする構成である。
【0023】このアークランナ1は、導電性材からなる
円筒形状の内側面における中間部位よりやや奥側を前記
内側全周に亘って湾曲に隆起させ、この隆起部11bの
奥側の傾斜角度を前側の傾斜角度より大きくしてオリフ
ィス形状に形成されたランナ本体11と、このランナ本
体11をコイルボビン2に固着するランナ取付螺子12
とを備える構成である。前記駆動コイル3は、前記コイ
ルボビン2の収納部22とランナ本体11の鍔部11a
で形成される凹部に密着して配設され、樹脂等の絶縁材
で断面略L字状の円環体として形成される保護部材32
と、この保護部材32内に表面に絶縁被膜を施してなる
断面長方形状の平角銅線を一層に巻回して形成される巻
線31と、この巻線31上に巻回される粘着テープ33
を備える構成である。
【0024】このアークランナ1における、隆起部11
bの前側傾斜面の端部と鍔部11aの端部との接合部分
には、角を立てて形成されるアークストッパ部11cを
有する構成である。前記アークランナ1の隆起部11b
は、前側の傾斜面を駆動コイル3により誘起される磁界
の磁束方向に略平行な壁面となるように構成される。ま
た、前記固定接触部100は、先端部分に複数の固定接
触子102を円環状に配列してチューリップ形として構
成し、この円環状の内部に収納した状態で中心ガイド部
104を取付基台101の螺子孔に螺着して構成され
る。この中心ガイド部104は、先端を円錐形状とする
磁性体の円柱体で形成され、この円柱体の表面を絶縁材
で被覆して構成される。
【0025】前記アークランナ1と固定接触部100と
の配設関係は、図2に示すようにアークランナ1におけ
るランナ本体11の隆起部11bから固定接触子102
までの最短距離L1が前記固定接触子102からコイル
ボビン2の内側面までの最短距離L2より短い距離(L1
<L2)となるように構成される。また、この固定接触
子102からコイルボビン2の内側面までの最短距離L
2は、開放状態におけるコイルボビン2の内側壁(及び
絶縁部4の内側壁)からガータスプリング103までの
最短距離L4より短い距離(L2<L4)となるように構
成される。
【0026】また、前記アークランナ1と可動接触部2
00との関係は、このアークランナ1におけるランナ本
体11の隆起部11bから移動中における可動接触部の
可動接触子201までの最短距離L3が前記隆起部11
bから固定接触子102までの最短距離L1より短い距
離(L3<L1)となるように構成される。
【0027】次に、前記構成に基づく本実施例に係る遮
断器の消弧装置のアーク消滅動作について説明する。ま
ず、前記図6に記載の従来装置と同様に固定接触子10
2と可動接触子201が嵌合して可動接触子201側に
電流が供給される投入状態である場合に、この投入状態
から開放状態へ移行させる。この開放状態へ移行が開始
して固定接触子102から可動接触子201が離反した
時点からアークが発生する。この当初のアークは固定接
触子102の耐アーク接触片と可動接触子201の耐ア
ーク接触片との間で発生し、可動接触子201がさらに
離反するとアークランナ1の隆起部11bと可動接触子
201との間でアークが発生する。このアークが発生す
るとアークランナ1とフランジ取付部5とに接続される
駆動コイル3にアークに対応する電流が流れ、この駆動
コイル3が励磁状態となって磁界が発生する。
【0028】また、可動接触子201がさらに離反する
と、前記アークランナ1との間で生じているアークがア
ークランナ1の隆起部11bを乗り越えて前面の傾斜面
へ移行する。このアークが前面の傾斜面へ移行した後
は、前記駆動コイル3の磁界が前面傾斜面に対して垂直
方向(円周方向)に生じていることから、この垂直方向
の電磁力がアークに作用して磁気吹消し作用が実行され
る。
【0029】さらに、可動接触子201の離反がさらに
大きくなると、前面の傾斜面をアークが外周方向に移動
し、この前面の傾斜面の端部のアークストッパ部11c
でさらに側方への移動が阻止される。即ち、このアーク
ストッパ部11cが角を立てて形成されていることか
ら、アークはこのアークストッパ部11cから外側へ拡
がることなく引き伸ばされて消弧に至る。
【0030】前記駆動コイル3の励磁により磁界が発生
すると、図3に示すように磁束がアークランナ1の前面
の斜面に平行に分布する。この平行に分布した磁束が磁
性体で形成される中心ガイド部104の先端部分から垂
直に透過する状態にあることから、この中心ガイド部1
04の磁性体に磁束が集中する。このように中心ガイド
部104に磁束を集中させることにより、アークランナ
1と可動接触子201の間に生じるアークを中心ガイド
部104側に吸引し、この吸引により固定接触子102
の耐アーク接触片がアークから損傷を受けることが極力
抑制される。この中心ガイド部104は磁性体が絶縁材
により被覆されているので、前記アークを磁気的に吸引
するのみで放電することはない。
【0031】特に、中心ガイド部104の先端部分を円
錐状に形成してアークランナ1の前面傾斜面に平行な線
分と直交するように形成していることから、磁束密度を
大きくさせている。この駆動コイル3と中心ガイド部1
04との磁界特性について本実施例の場合を図4及び図
5に示す。図4に示す本実施例の場合及び図5に示す場
合のいづれも、アークランナ1内における磁界よりも磁
束集中度が中心近傍に高く移行していることが明らかで
ある。
【0032】次に、前記投入状態から開放状態へ移行さ
せる際に、当初に生じた固定接触子102と可動接触子
201との間のアークをアークランナ1側へ順次移行さ
せる動作について説明する。まず、前記固定接触子10
2の外側に装着されるガータスプリング103からコイ
ルボビン2の内側面までの距離L4より固定接触子10
2からコイルボビン2の内側面までの距離L2を短い距
離としている。このため、距離L2が距離L4より短い距
離となることから、前記固定接触子102と可動接触子
201との間で生じるアークを固定接触子102とアー
クランナ1を介して可動接触子201との間で生じるア
ークに移行させる。また、距離L4が距離L2より長い距
離となることから、ガータスプリング103とコイルボ
ビン2との間又は固定接触子102とコイルボビン2と
の間でアークを生じさせることがない。
【0033】また、前記距離L2より固定接触子102
からアークランナ1の隆起部11bまでの距離L1を短
い距離とすることにより、固定接触子102とアークラ
ンナ1を介して可動接触子201との間でアークを生じ
させ、固定接触子102とコイルボビン2との間でアー
クを生じさせることがない。さらに、この距離L1より
アークランナ1の隆起部11bから可動接触子201ま
での距離L3をさらに短い距離となるように構成してい
るので、アークランナ1と可動接触子201との間で生
じるアークへ円滑且つ確実に行なうことができると共
に、アークの消滅をより促進させることができる。
【0034】(本発明の他の実施例)前記実施例におい
てはアークランナ1と固定接触子102と、またアーク
ランナ1と可動接触子201との相互の配設位置を関連
付けて構成することとしたが、このアークランナ1、固
定接触子102、可動接触子201の相互の配設関係に
加え、この固定接触子102と駆動コイル3との関係及
びアークランナ1と中心ガイド部104との関係を関連
付けて構成することもできる。
【0035】また、前記実施例においては駆動コイル3
による磁気吹き消し方式でアークを消滅させる構成とし
たが、消弧ガス・油等をアークに吹き付けることにより
高温のガス、イオンを強制的に吹き飛ばす吹き付け方式
による消弧の手段を採ること、また、加圧消弧、拡散消
弧、置換消弧等の物理的効果を利用した消弧の手段を採
る構成とすることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明においては、一の接
触子の外前面に配設されるアークランナを、円筒形状の
内側面全周に亘って湾曲に隆起させ、この隆起した奥側
の傾斜角度を前面の傾斜角度より大きく形成しているこ
とから、両接触子相互間のアークをアークランナと他の
接触子とのアークへ円滑且つ確実に移行できることとな
り、アークの消滅をより確実に促進させることができる
という効果を奏する。また、本発明においては、一の接
触子からアークランナまでの距離を、一の接触子からコ
イルボビンの内側壁までの距離よりも短い距離となるよ
うにし、アークランナ側への移行をより円滑に行なうこ
とができるという効果を有する。また、本発明において
は、他の接触子からアークランナの湾曲に隆起した隆起
頂部までの距離を、前記一の接触子からアークランナま
での距離よりも短い距離となるように形成しているの
で、アークランナ側への移行をより円滑に行なうことが
できるという効果を有する。また、本発明においては、
アークランナの外周側端を角を立てて形成することか
ら、側方へのアークの拡がりを防止する。特に、複数相
を相互に連設する場合には、相互を狭く形成することが
でき、装置自体を小型化できるという効果を有する。ま
た、本発明においては、アークランナの前側傾斜面を駆
動コイルにより誘起される磁界の磁束の方向に平行とな
るように形成することから、アークランナのアークに対
して垂直方向に最も大きな電磁力を働かせることがで
き、より高速にアークの消滅動作を行なうという効果を
有する。また、本発明においては、チューリップ形の一
の接触子の中空円筒体内に配設されると共に、前記一の
接触子の基台部に植設され、外側を絶縁材で被覆される
磁性体で形成される中心ガイド部を備えることから、二
つの接触子相互間の投入・開放を正確に実行されると共
に、内部が磁性体の中心ガイド部に駆動コイルで発生し
た磁束が集中できることとなり、アークの他の接触子か
ら中心ガイド部側への誘導をより円滑化でき、接触子の
損傷が少なくなるという効果を有する。また、本発明に
おいては、一の接触子内に配設される中心ガイド部の磁
性体先端部を、前記アークランナの前側の傾斜面に平行
な線分が各々直交する傾斜面の円錐形状で形成すること
から、駆動コイルで発生した磁束をより確実に中心ガイ
ド部側へ取込むことができることとなり、より確実な磁
気吹消作用を実行できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一本実施例に係る遮断器の消弧装置の
詳細断面図である。
【図2】図1に記載の遮断器の消弧装置における各部分
の配設状態説明図である。
【図3】図1に記載の遮断器の消弧装置におけるアーク
ランナと中心ガイド部との配設状態説明図である。
【図4】図1に記載の遮断器の消弧装置における駆動コ
イルと中心ガイド部との磁界特性図である。
【図5】従来の遮断器の消弧装置における駆動コイルと
中心ガイド部との磁界特性図である。
【図6】従来の遮断器の消弧装置の詳細断面図である。
【符号の説明】 1、10 アークランナ 2 コイルボビン 3、30 駆動コイル 4 絶縁部 5、50 フランジ取付部 11、13 ランナ本体 11a、13a、53a 鍔部 11b 隆起部 11c アークストッパ部 12 ランナ取付螺子 21 ボビン本体 22 収納部 31、34 巻線 32、32a 保護部材 33 粘着テープ 35 外装管 41 絶縁本体 42 絶縁取付螺子 51 フランジ本体 52、54 雌螺子 53 位置決め突起部 55 ナット 56 絶縁部取付螺子 100 固定接触部 101 雄螺子 101a 螺子孔 102 固定接触子 103 ガータスプリング 104、106 中心ガイド部 105 固定側基台

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線路の投入・開放を行なう遮断器であ
    って、当該遮断器の二つの接触子のいずれか一の接触子
    の基台部に固定され、当該接触子の外前面に導電性材に
    て形成されるアークランナを配設し、前記二つの接触子
    の開放の際に生じるアークをアークランナ上に移動させ
    て消滅させる遮断器の消弧装置において、 前記アークランナが円筒形状の内側面全周に亘って湾曲
    に隆起させ、当該隆起した奥側の傾斜角度を前側の傾斜
    角度より大きく形成することを特徴とする遮断器の消弧
    装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の遮断器の消弧装置
    において、 前記一の接触子の基台部に絶縁円筒体を介して配設さ
    れ、導電性材の円筒体で形成されるコイルボビンと、前
    記コイルボビンの外周辺部に装着され、前記一の接触子
    の基台部に巻線の一端が接続されると共に、前記アーク
    ランナに巻線の他端が接続される駆動コイルとを備え、 前記一の接触子からアークランナまでの距離を、前記一
    の接触子からコイルボビンの内側壁までの距離よりも短
    い距離となるように形成することを特徴とする遮断器の
    消弧装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の遮断器の消
    弧装置において、 前記二つの接触子を投入・開放する際にアークランナの
    円筒体内に位置する前記二つの接触子のうち他の接触子
    からアークランナの湾曲に隆起した隆起頂部までの距離
    を、前記一の接触子からアークランナまでの距離よりも
    短い距離となるように形成することを特徴とする遮断器
    の消弧装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の遮断器の消弧装置において、 前記アークランナの外周側端を角を立てて形成すること
    を特徴とする遮断器の消弧装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    の遮断器の消弧装置において、 前記アークランナの前側傾斜面を駆動コイルにより誘起
    される磁界の磁束の方向に平行となるように形成するこ
    とを特徴とする遮断器の消弧装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    の遮断器の消弧装置において、 前記一の接触子が中空円筒体形状のチューリップ形とし
    て形成される場合に、当該一の接触子の中空円筒体内に
    配設されると共に、前記一の接触子の基台部に植設さ
    れ、外側を絶縁材で被覆される磁性体で形成される中心
    ガイド部を備えることを特徴とする遮断器の消弧装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5に記載の遮断器の消弧装置
    において、 前記一の接触子内に配設される中心ガイド部の磁性体先
    端部を、前記アークランナの前側の傾斜面に平行な線分
    が各々直交する傾斜面の円錐形状で形成することを特徴
    とする遮断器の消弧装置。
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