JPH08305860A - 画像復号表示装置 - Google Patents

画像復号表示装置

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JPH08305860A
JPH08305860A JP11051295A JP11051295A JPH08305860A JP H08305860 A JPH08305860 A JP H08305860A JP 11051295 A JP11051295 A JP 11051295A JP 11051295 A JP11051295 A JP 11051295A JP H08305860 A JPH08305860 A JP H08305860A
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明彦 高畠
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示機能を備える画像復号表示装置の表示の
ための記憶装置の記憶容量を低減する。 【構成】 表示のためのバンク(36)として1フレー
ムの画素データを格納する記憶容量を有するメモリを用
い、復号化ユニット(10)におけるフレームの復号開
始タイミングと表示装置22におけるフレームの画素デ
ータの表示開始タイミングとの時間差を1フィールド時
間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、符号化された画像デ
ータを復号して表示装置への表示のために復号後の画素
データを出力する画像復号表示装置に関し、特に、予測
符号化された動画像データを復号して表示のために出力
する画像復号表示装置に関する。より特定的にはMPE
G(Motion Picture Experts Group)標準の復号処理に
おけるBピクチュアを記憶する記憶素子の記憶容量を低
減するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】膨大な量の画像データの伝送時、画像デ
ータを高能率で符号化してデータ量を低減することが行
なわれる。このような高能率符号化手法の1つに、フレ
ーム(またはフィールド)間予測符号化方式がある。こ
のフレーム(またはフィールド)間予測符号化は、画像
の時間的相関性を利用する符号化方式であり、動画像デ
ータの符号化においてよく用いられている。
【0003】このフレーム(またはフィールド)間予測
符号化は以下の手順を含む。符号化対象となる現画面画
像(フレームまたはフィールド)と時間的に近接する画
面画像(以下、単に画像と称す)を参照画像として現画
像の画素データの値を予測する。この予測値と現画像の
画素データとの差分(予測誤差)を求め、この予測誤差
を符号化する。予測値としては、符号化される現画像画
素に対応する参照画像画素(通常、動画像符号化におい
ては、動き補償された参照画像の画素)のデータが用い
られる。画像の時間的相関性が高い場合には、この差分
(予測誤差)は小さな値となるため、伝送すべきデータ
量を低減することができ、効果的な情報の圧縮が実現さ
れる。
【0004】このような予測符号化方式の1つに、動画
像を対象とするMPEG規格がある。このMPEG規格
の画像データの符号化および復号化方式は、たとえば、
日経エレクトロニクス、1994年3月14日号の第8
2頁ないし第116頁に解説されているが、以下に簡単
に説明する。
【0005】画像には、Iピクチュア、Pピクチュアお
よびBピクチュアなどの種類が存在し、画像の種類に応
じて用いられる予測方式が異なる。
【0006】図27は、画像の時間的配列の一例を示す
図である。図27においては、9枚の画像G1〜G9が
代表的に示される。画像G3は、Iピクチュアであり、
フレーム内またはフィールド内符号化され、画素データ
そのものが符号化される画像である。画像G6およびG
9は、Pピクチュアであり、過去の再生画像を用いてフ
レーム間またはフィールド間予測符号化処理される画像
である。画像G1,G2,G4,G5,G7およびG8
は、Bピクチュアであり、過去および未来の再生画像の
いずれかまたは両者の再生画像を用いて予測符号化され
る画像である。このBピクチュアは、Iピクチュアおよ
びPピクチュアまたはPピクチュアおよびPピクチュア
の組を用いて予測符号化される。Bピクチュアは、予測
符号化時および復号化時においては参照画像としては用
いられない。図27においては、BピクチュアG1およ
びG2は、時間的に後に位置する未来の画像Iピクチュ
アG3を用いて予測符号化される。BピクチュアG4お
よびG5は、過去の再生画像であるIピクチュアG3と
時間的に後に位置する未来の再生画像であるPピクチュ
アG6両者を用いて予測符号化される。BピクチュアG
7およびG8は、過去の再生画像であるPピクチュアG
6と未来の再生画像であるPピクチュアG9を用いて予
測符号化される。
【0007】図28は、1つの画像の構成を示す図であ
る。図28において、1枚の画像(フィールドまたはフ
レーム)1020は、複数のマクロブロックと呼ばれる
セグメントに分割される。図28においては、簡単化の
ために、画像1020は、32個のマクロブロックMB
#1〜MB#32に分割される構成が一例として示され
る。動画像の処理は、通常、このマクロブロックと呼ば
れるセグメントを単位として実行される(符号化処理お
よび復号化処理いずれにおいても)。マクロブロックM
B#1〜MB#32の各々は、図28に併せて示すよう
に、通常、水平方向16画素および垂直方向16画素に
配列された256個の画素を含む。したがって、図28
に示す画像1020は、128画素×64画素で構成さ
れる。MPEG規格においては、この画像(ピクチュ
ア)の構成については、1ライン(走査線)あたり72
0画素以下、および1フレームあたり576ライン以下
および毎秒30フレーム以下という条件が規定されてい
る。ただし、DCT(離散コサイン変換)処理およびI
DCT(逆離散コサイン変換)処理においては、8画素
×8画素のブロックを単位として処理が行なわれる。
【0008】図29は、MPEG規格に従う画像データ
のビットストリーム(複数ビット幅)の構成(シンタク
ス)を概略的に示す図である。図29において、ビット
ストリームは、複数のレイヤに分割される。上位から、
シーケンスレイヤ、GOP(グループ・オブ・ピクチュ
ア)レイヤ、ピクチュアレイヤ、スライステイヤ、マク
ロブロックレイヤおよびブロックレイヤである。
【0009】ブロックレイヤは、DCT係数を含む領域
1100aと、ブロックの終了を示すエンド・オブ・ブ
ロック(EOB)を格納する領域1100bを含むブロ
ック1100で構成される。DCT係数データを格納す
る領域1100aは、DCT処理の単位となる8行・8
列の画素のDCT係数データを格納する。ブロック11
00において、領域1100aの最終のAC係数が非ゼ
ロ係数の場合、領域1100bのエンド・オブ・ブロッ
クEOBは用いられない場合もある。ここで、DCT処
理は、符号化時において、画像における空間的な冗長性
(隣接画素間の高い相関性)を低減して画像データ量の
削減を図るために行なわれる。すなわち、DCT処理に
より、DCT係数を低域係数領域に偏在させることがで
きる。このDCT係数を量子化することにより、空間周
波数における水平および垂直方向をともに低域成分の値
を大きくし、かつ高域成分の値をほとんど“0”とする
ことができる。これにより画像データ量が低減される。
【0010】マクロブロックレイヤは、所定数のブロッ
ク(6個)1100と、マクロブロックのデータの属性
および動きベクトル等を格納するマクロブロックヘッダ
1115を含むブロック1110で構成される。
【0011】スライスレイヤは、画像の走査順に連結さ
れる1つまたは複数のマクロブロックで構成されるスラ
イス1120を含む。このスライス1120の先頭に
は、スライスの画面上垂直位置を示す情報およびこのス
ライスの始まりを示す所定のパターンを有するスタート
コードなどの情報が格納されるスライスヘッダ1125
が設けられる。
【0012】ピクチュアレイヤは、複数のスライス11
20で構成されるピクチュア(画像)1130を含む。
ピクチュア1130の先頭に、ピクチュアの種類(Iピ
クチュア、Pピクチュア、Bピクチュア等)を示す情報
およびピクチュアの開始を示すスタートコードを格納す
るピクチュアヘッダ1135が配置される。
【0013】GOPレイヤは、複数のピクチュア113
0を含むGOP1140を含む。このGOP1140に
含まれるピクチュア1130は、1つ以上のIピクチュ
アと0または複数のPピクチュアまたはBピクチュアを
含む。GOP1140の先頭には、GOPの始まりを示
すスタートコード、およびこのGOPがそれより以前の
GOPの画像データからの参照を必要としないことを示
すフラグなどの情報を格納するGOPヘッダ1145が
配置される。
【0014】シーケンスレイヤは、1つあるいは複数の
GOP1140または1つもしくは複数のピクチュア1
130で構成されるシーケンス1150を含む。シーケ
ンス1150の先頭部には、画面のフォーマットなどの
情報を格納するシーケンスヘッダ1155が配置され
る。このシーケンスヘッダ1155は、シーケンス11
50に含まれるGOP1140のすべての先頭に配置さ
せることができる(シーケンスの途中からの画像の再生
を許容するため)。シーケンスヘッダ1155は、シー
ケンスの開始を示す所定のパターンを有するスタートコ
ード、画像の水平および垂直サイズ、ピクチュアレート
(画像表示速度)、ビットレート、およびBピクチュア
周期(IピクチュアとPピクチュアの間または2つのP
ピクチュアの間に配置されるBピクチュアの数)などの
情報が格納される。
【0015】図30は、画像復号装置の概略構成を示す
図である。図30において、画像復号装置は、符号化装
置から与えられる画像符号化データ(ビットストリー
ム)を受け、符号化時と逆の処理を行なって元の画素デ
ータを復元する復号回路DCと、復号回路DCにおいて
復元された画像データを格納するための記憶装置MRを
含む。復号回路DCへ与えられる符号化データは、先に
説明したように、予測符号化されたデータである。フレ
ーム間予測符号化においては、現フレームの画素データ
と予測フレーム(参照フレーム)の画素データとの差分
が符号化されている。したがって、復号回路DCにおい
て復号処理をする場合には、この予測フレーム(参照フ
レーム)を用いて差分を求める演算と逆の演算、すなわ
ち加算演算を行なう必要がある。この参照フレーム画像
データを記憶するために記憶装置MRが設けられる。B
ピクチュアは、2つのピクチュアを参照画像として用い
るため、記憶装置MRは、少なくとも2つのピクチュア
の画像データを格納する容量が必要とされる。記憶装置
MRは、2つのピクチュアをそれぞれ格納するバンク#
1BK1およびバンク#2BK2を含む。ここで、以下
の説明においては、画像符号化データの構造が、偶数フ
ィールドの画素データおよび奇数フィールドの画素デー
タをともに含むフレームを単位とするフレーム構造であ
ると仮定する。この場合、バンク#1BK1およびバン
ク#2BK2は、それぞれ1フレームの画像データを格
納する記憶容量を備える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、画像デ
ータの符号化および復号化処理はマクロブロックを単位
として行なわれる。符号化時においては、図31(A)
に示すように、画像1030のマクロブロックMBは、
この図31(A)に示す番号の順に符号化される。ここ
で、図31(A)においては、画像1030は水平方向
にN個、かつ垂直方向にM個のマクロブロックに分割さ
れる構成が示される。便宜的に、以下の説明において水
平方向に整列して配置されるN個のマクロブロックMB
を「1マクロブロックライン」と称す。符号化時におい
ては、各マクロブロックラインにおいて画面上左端のマ
クロブロックから画面上右方向へのマクロブロックへと
符号化処理が進む。あるマクロブロックラインの最後の
マクロブロック、たとえばマクロブロックMB(N)の
符号化処理が終了した後、次のマクロブロックラインの
左端のマクロブロック(たとえばマクロブロックMB
(N+1))の符号化処理が行なわれる。符号化装置か
ら伝送される符号化画像データも、図31(B)に示す
ように、符号化されたマクロブロックの順に伝送され
る。
【0017】復号回路(図30参照)は、この図31
(B)に示すシーケンスで与えられる符号化データを同
様、マクロブロックMB単位で復号化処理を行なって出
力する。したがって、この復号回路から記憶装置へ出力
される復号後の画像データの出力シーケンスも図31
(B)に示すシーケンスと同じとなる。
【0018】一方、一般の表示装置において画像の表示
は「ラスタ走査」方式に従って、画面上から下へ向かっ
て「1画素ライン」ごとに行なわれる。ここで、「1画
素ライン」は、画面上水平方向に整列して配置される画
素の集合を示す。
【0019】図32はノンインターレス方式で画像を表
示する際の画素データの画面上での表示シーケンスを示
す図である。図32において、1画面の画像(ピクチュ
ア)1040は、2L画素ラインを含む。この画面画像
1040の左に画素ラインの表示順序を示す。ノンイン
ターレス表示の場合、画面画像1040の左上端の画素
から順次表示される。すなわち、1つの画素ラインにお
いて左端に配置された画素から画面上右方向に表示が進
む。1つの画素ラインにおいて最後の画素(画像104
0の右端の画素)の表示が完了すると、次の画素ライン
の画像1040の左端の画素の表示が行なわれる。この
表示シーケンスが最終の画素ライン(番号2Lと付され
た画素ライン)の表示が完了するまで繰返し実行され
る。
【0020】図33は、インターレス表示方式における
画像の表示シーケンスを示す図である。図33において
も、画像1040は、2L本の画素ラインを含む。この
インターレス表示方式においては、まず画像1040上
の一番上の画素ラインの画素データの表示が行なわれ
る。次に、次の画素ラインを飛び越して、その次の画素
ラインの画素データの表示を行なう。以降、1つの画素
ラインを飛び越して画像1040の画素データの表示を
行なう。画像1040の下側の画素ライン(L)に到達
した場合、再度画像1040の上側に戻り、飛び越され
た画素ラインの画素データの表示を行なう。この飛び越
された画素ラインの画素データの表示が完了すると次の
フレーム画像の表示が行なわれる。すなわちこのインタ
ーレス表示においては、まず画像1040の奇数画素ラ
インの画素データの表示が行なわれ、すべての奇数画素
ラインの画素データの表示が完了した後に、偶数画素ラ
インの画素データの表示が行なわれる。すなわちインタ
ーレス表示の場合、1フレームが奇数フィールドと偶数
フィールドで構成され、奇数フィールドの表示が完了し
た後に偶数フィールドの表示が行なわれる。
【0021】図31と図32および図33とを比較すれ
ば明らかなように、復号化データの出力されるシーケン
スと表示装置上で表示される画素データの表示順序とは
異なっている。したがって、画像復号および表示機能を
備える装置においては、この画素データの並ぶ順序を変
換する機能が要求される。この画素データの配置順序を
変換する機能は、記憶装置を用いて実現される。すなわ
ちこの記憶装置に対し、復号された画素データの順序で
画素データを書込み、表示される画素データの順序に従
って画素データの読出が行なわれる。すなわち、与えら
れた画像符号化データを復号し、マクロブロック順に記
憶装置に書込み、表示時において、この表示装置の表示
方式に従ってノンインターレス方式またはインターレス
方式のいずれかの順序に従ってこの記憶装置から画素デ
ータを読出すことによりこの変換機能が実現される。
【0022】図34は、従来の画像データの復号および
表示機能を備える復号表示装置の構成を概略的に示す図
である。図34において、従来の復号表示装置は、与え
られた画像符号化データに含まれる画素データに復号処
理を施して元の画素データを復元しかつ復元したデータ
を表示装置DPへ表示のために出力する復号・表示回路
DDCと、この復号・表示回路DDCにおける復号処理
時において用いられる参照画像データおよび表示のため
の画素データを格納するための記憶装置MRを含む。記
憶装置MRは、IピクチュアまたはPピクチュアを格納
するためのバンク#1(BA1)と、Pピクチュアの画
素データを格納するためのバンク#2(BA2)と、B
ピクチュアの画素データを格納するためのバンク#3
(BA3)およびバンク#4(BA4)を含む。以下、
この図34に示す復号・表示装置の復号および画像デー
タ処理シーケンスをそのタイミングチャートである図3
5を参照して説明する。
【0023】復号・表示回路DDCへは、表示時と異な
る順序で各ピクチュアの画素データが与えられる。Bピ
クチュアの復号化時には、時間的に後のすなわち未来の
ピクチュアの画素データを用いるため、この未来の画素
データはBピクチュアより先に伝送される。復号・表示
回路DDCは、この送信側から与えられた画像データを
送信順序に従って順次復号処理を行なう。表示時におい
ては、そのピクチュアの種類に従って表示順序が入替え
られて表示すべき順序でピクチュアの画素データが読出
されて表示装置DPへ与えられる。いま、記憶装置MR
のバンク#1〜#4(BA1〜BA4)には、何ら有効
な画素データは格納されていないとする。
【0024】期間T1においては、復号・表示回路DD
CへIピクチュアI3の画像データが与えられ、このI
ピクチュアI3の画像データの復号処理が行なわれる。
このIピクチュアI3の復号された画像データは記憶装
置MRのバンク#1(BA1)へ書込まれる。期間T1
完了時においては、バンク#1はこのIピクチュアI3
の画素データをすべて格納する。
【0025】次の期間T2においては、BピクチュアB
1の符号化データが復号・表示回路DDCへ与えられ
る。復号・表示回路DDCはこのBピクチュアB1の符
号化データを復号して復号された画素データをバンク#
3(BA3)へ書込む。期間T2完了時においては、バ
ンク#3(BA3)には、このBピクチュアB1の画素
データがすべて格納される。
【0026】期間T3において、次のBピクチュアB2
の符号化データが復号・表示回路DDCへ与えられる。
この期間T3におけるBピクチュアB2の復号処理動作
開始と同期して、バンク#3(BA3)からBピクチュ
アB1の画素データが読出されて表示装置DPへ与えら
れて表示される。すなわち期間T3においては、記憶装
置MRのバンク#4へBピクチュアB2の復号後の画像
データが書込まれ、かつバンク#3(BA3)からBピ
クチュアB1の画素データが読出されて表示装置DPへ
与えられる。このバンクへの書込時には、マクロブロッ
ク単位で順次書込みが行なわれ、一方、バンクからの読
出時には、画素データがその表示方式に従って走査順に
順次読出される。期間T3完了後、バンク#4(BA
4)には、BピクチュアB2の画素データがすべて格納
される。その期間T3の完了時においてはBピクチュア
B1の画素データの表示装置DPにおける表示も完了す
る。
【0027】期間T4において、PピクチュアP6の符
号化データが与えられ、その復号処理が行なわれて、復
号後の画素データがバンク#2(BA2)へ書込まれ
る。この期間T4においては、バンク#4からBピクチ
ュアB2の画素データが順次読出されて表示装置DPへ
与えられて表示される。以降、期間T5、T6、T7お
よびT8それぞれにおいて、BピクチュアB4、Bピク
チュアB5、PピクチュアP9およびBピクチュアB7
の符号化データが与えられ、それぞれ復号処理され、バ
ンク#3(BA3)、バンク#4(BA4)、バンク#
1(BA1)およびバンク#3(BA3)に復号後の画
像データがそれぞれ順次書込まれる。これらの復号後の
画像データの書込と並行して、期間T5、T6、T7お
よびT8それぞれにおいて、IピクチュアI3、Bピク
チュアB4、BピクチュアB5およびPピクチュアP6
がそれぞれバンク#1(BA1)、バンク#3(BA
3)、バンク#4(BA4)およびバンク#2(BA
2)からそれぞれ画素データが読出されて表示装置DP
へ与えられて表示される。符号化された画像の伝送およ
び復号順序と表示されるピクチュアの順序を異ならせる
ことにより、Bピクチュアの双方向予測時において過去
および未来の画像データを用いる場合、必要な未来の画
像データが先に記憶装置MR内に格納されていることに
なり、Bピクチュアの復号処理を行なうことができる。
【0028】上述のように、表示機能を備える復号・表
示装置においては、画素順序を変換するために(マクロ
ブロック単位で与えられる画素データをラスタ走査順序
に変換するために)、2フレームの画素データを格納す
るためのバンク#3および#4を用いている。この2フ
レーム(ピクチュア)分の記憶容量が必要とされるの
は、まだ表示のために読出されていない画素データに対
し、復号後の画素データが上書きされるのを防止するた
めである。たとえば、IピクチュアI3は期間T1に与
えられており、その表示は期間T5において行なわれて
おり、この間バンク#1へ画素データを格納することは
できない。
【0029】画像復号開始と画像表示(記憶装置から表
示装置への画素データの出力)開始を同期させることに
より、画像の復号速度と画像の表示速度が同じ場合、同
一の時間内で復号および表示を行なうことができる。ま
たBピクチュアに関しては、復号処理が行なわれた次の
期間において表示が行なわれている。Bピクチュアの画
素データを格納するバンク#3(BA3)およびバンク
#4(BA4)においては、一方が画像データの書込を
受けているとき他方が画像データの表示のための読出を
受けている。したがってこの記憶装置MRにおいては、
データ書込が行なわれる領域とデータ読出が行なわれる
領域が完全に分離されているため、データの上書きが完
全に防止される。
【0030】しかしながらこの図34に示す構成の場
合、記憶装置MRの記憶容量は、4フレーム分の画素デ
ータを格納する容量となる。たとえば、処理される画像
がNTSC方式の解像度(720画素×480ライン)
を有する場合、1画素データが8ビットとすると、1フ
レームの画像データは、720×480×8×1.5=
3.96Mビットと約4Mビットとなる。したがってこ
の記憶装置MRの記憶容量としては16Mビットが必要
とされる。ここで、記憶容量の計算において、係数1.
5が掛けられているのは、2つの色差信号の画素数が輝
度信号の画素数の半分の状態を考慮している。したがっ
て、従来の復号表示装置においては、表示画像の配列順
序を変換するために、記憶装置の記憶容量が大きくな
り、応じて装置規模が大きくなるという問題が生じる。
【0031】それゆえ、この発明の目的は、記憶訴追の
記憶容量を低減することのできる画素復号表示装置を提
供することである。
【0032】この発明の他の目的は記憶装置を効率的に
利用して画像データの復号および表示を行なうことので
きる画像復号表示装置を提供することである。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像復号
表示装置は、ビットストリームに含まれる画素データを
抽出し、この抽出した画素データに所定の復号処理を施
して元の画素データを復元する復号手段を備える。この
復号手段は、ビットストリームに含まれる画素データが
属するフレームの種類を、復号時に参照画像として用い
られるI/Pピクチュアであるか参照画像としては用い
られず表示のみが行なわれるBピクチュアであるかを識
別する手段を含む。
【0034】請求項1に係る画像復号表示装置は、さら
に、この復号手段からのBピクチュア識別指示信号に従
ってこの復号手段で復元されたBピクチュアの画素デー
タを格納する記憶手段と、この記憶手段に格納された画
素データを読出して表示装置へ出力する読出手段と、復
号手段および読出手段に結合され、Bピクチュアの復号
処理開始タイミングとこの読出手段からのBピクチュア
の画素データの表示装置への出力タイミングの時間差が
Bピクチュアの1フィールドの画素データの表示装置へ
の出力に要する1フィールド時間となるように復号手段
および読出手段の動作タイミングを制御する制御手段を
備える。
【0035】請求項2に係る画像復号表示装置は、予測
符号化された画素データを受けて所定の復号処理を行な
って元の画素データを復元する復号手段と、この復号手
段からの復元された画素データを格納する格納手段と、
この格納手段から画素データを読出して表示装置への表
示のために出力する読出手段と、読出手段および復号手
段に結合され、この読出手段からのあるフレームの最後
に表示されるべきフィールドの画像データの読出に応答
して、次のフレームの画素データの復号処理動作を開始
させる制御手段を備える。
【0036】請求項3に係る画像復号表示装置は、予測
符号化された画素データを受けて所定の復号処理を施し
て元の画素データを復元する復号手段を含む。
【0037】この請求項3に係る画像復号表示装置は、
さらに、復号手段が出力する復元された画素データを格
納するための記憶手段と、この記憶手段に格納された画
素データをフィールド単位で順次読出して表示装置への
表示のために出力する読出手段と、これら読出手段およ
び復号手段に結合され、プルダウン変換情報に従って記
憶手段から所定数のフレームごとにフィールド単位で画
素データが再度読出されるように読出手段を制御しかつ
記憶手段からのあるフレームのフィールドのうち最後に
表示すべきフィールドの画素データの表示装置への出力
に応答して、次のフレームの画素データの復号処理を開
始させる制御手段を備える。
【0038】請求項4に係る画像復号表示装置は、請求
項3の制御手段が、表示速度変換情報に従って、記憶手
段から再度読出される画素データのフィールドが最後に
表示されるべきフィールドのとき、最後に表示されるべ
きフィールドのフィールド期間に先行する1フィールド
期間復号手段の復号処理動作を停止させる手段を含む。
【0039】請求項5に係る画像復号表示装置は、ビッ
トストリームに含まれる予測符号化された画像の画素デ
ータに復号処理を行なって元の画素データを復元する復
号手段と、この復号手段からの復元された画素データを
格納するための格納手段と、この格納手段から画素デー
タを読出して表示装置への表示のために出力する読出手
段と、復号手段からの復号開始指示に従って読出手段か
らの画素データの読出動作を開始させる制御手段を含
む。この制御手段は、復号手段による復号開始から、読
出手段からあるフレームの最初のフィールドが読出され
るまでの時間差を1フィールドの画素データが表示のた
めに出力されるのに要する時間とする手段を含む。
【0040】請求項6に係る画像復号表示装置におい
て、制御手段は、復号手段の復号処理開始タイミングを
表示画面上に1行に整列して配置される画素ブロックの
画素データの記憶手段からの読出に要する時間遅延させ
る遅延手段を含む。
【0041】請求項7に係る画像復号表示装置におい
て、この遅延手段が、記憶手段の画素データ出力部と表
示装置に結合される読出手段の出力ポートとの間に配置
され、与えられた画素データを所定時間格納するバッフ
ァメモリを含む。
【0042】請求項8に係る画像復号表示装置は、復号
手段が、その画像符号化データのデータ構造がフィール
ド単位であるかフレーム単位であるかを示すデータ構造
情報を抽出し、復号されるビットストリームのデータ構
造を指定する情報を出力する手段を含む。制御手段は、
この抽出されたデータ構造情報に従って、復号されるフ
レームがフィールド単位で符号化されている場合には、
この遅延手段を非活性状態とする手段を含む。
【0043】請求項9に係る画像復号表示装置では、ビ
ットストリームにおいて画像データがフィールド単位で
符号化されている。
【0044】請求項10に係る画像復号表示装置におい
ては、Bピクチュアの画素データを格納する記憶手段が
1フレーム分の画素データを格納する記憶容量を備える
フレームメモリで構成される。
【0045】請求項11に係る画像復号表示装置におい
ては、画像のフレームは、復号時に参照画像として用い
られるI/Pピクチュアおよび参照画像として用いられ
ず表示のみが行なわれるBピクチュアとを含む。このB
ピクチュアの画素データを格納する記憶手段は1フレー
ムの画素データを格納するフレームメモリで構成され
る。
【0046】
【作用】請求項1に係る画像復号表示装置においては、
Bピクチュアの復号開始と表示開始とが1フィールド時
間の時間差を持っている。したがって、復元されたBピ
クチュアの画素データが1フィールド時間経過後記憶手
段から読出されて表示装置へ与えられるため、1フレー
ムの画素データの記憶容量を備える記憶手段を用いて
も、1フィールドに相当する画素データの格納と先行す
る1フィールドに相当する画素データの読出とを同一の
期間内に行なうことができ、Bピクチュア格納のために
用いられる記憶装置の記憶容量を低減することができ
る。
【0047】請求項2に係る画像復号表示装置において
は、あるフレームの最後の表示されるべきフィールドの
画素データの読出と次のフレームの画素データの復号開
始とを同期して行なっており、インタレース方式および
ノンインタレース方式のいずれの画像表示方式において
もBピクチュアに対し1フィールド時間差をもって画像
データのデコードおよび表示を行なうことができ、記憶
装置の記憶容量を低減して正確な画像データの表示およ
び復号を行なうことができる。また、3:2プルダウン
などのような表示速度を変換する場合においても、記憶
手段の記憶容量を増加させることなくまた複雑なタイミ
ング制御を必要とすることなく容易に対応することがで
きる。
【0048】請求項3に係る画像復号表示装置において
は、画像データが再度読出される場合には、最終のフィ
ールドの画素データの読出時に復号手段の復号処理が開
始されており、3:2プルダウンのような表示速度変換
時においても、記憶手段の記憶容量を増加させることな
く正確に画像データの上書きを防止して復号および表示
を行なうことができる。
【0049】請求項4に係る画像復号表示装置において
は、表示すべき最後のフィールドの画素データが再度読
出される場合においては、先行する1フィールド期間復
号処理を停止させており、記憶手段の記憶容量を増加さ
せることなく復元された画素データによる読出画素デー
タの上書きを防止することができ、正確に3:2プルダ
ウンなどの表示速度変換を行なうことができる。
【0050】請求項5に係る画像復号表示装置において
は、復号開始が行なわれてから1フィールドの時間差を
もって記憶手段から表示装置への表示のために次のフレ
ームの最初のフィールドの画素データが読出されてい
る。したがって、記憶装置の記憶容量を低減して正確な
画像データの表示および復号を行なうことができる。
【0051】請求項6に係る画像復号表示装置において
は、復号処理開始タイミングが1マクロブロックライン
の画素データの読出時間分遅延されるため、同一フィー
ルドの画素データの復号および表示が行なわれる場合に
おいても、記憶手段の画素データの読出が行なわれた位
置に復号後の画素データが書込まれるため、記憶手段に
おいて読出前の画素データが復元された画素データで書
換えられるのを防止することができ、正確な復号および
表示動作を実現することができる。
【0052】請求項7に係る画像復号表示装置において
は、復号手段の復号開始タイミングの遅延が記憶手段と
表示装置の間の記憶手段の出力部に設けられたバッファ
メモリにより実現されるため、複雑なタイミング条件を
考慮することなく遅延を正確に実現することができ、制
御が容易となる。
【0053】請求項8に係る画像復号表示装置において
は、フィールド構造の画像データの場合には、記憶手段
の書込位置と読出位置とは異なっているため、復号開始
タイミングの遅延が不要とされ、応じてフィールド構造
の画像データの場合には遅延手段が不活性状態とされる
ため、フィールド予測符号化方式およびフレーム予測符
号化方式いずれに対しても正確に画像データの復号およ
び表示を正確に実行することができる。
【0054】請求項9に係る画像復号表示装置において
は、画像データがフィールド構造の場合には、1マクロ
ブロックラインの遅延が不要とされるため、遅延手段が
不要となり、装置構成を簡略化することができる。
【0055】請求項10または11に係る画像復号表示
装置においては、Bピクチュア格納用記憶手段は1フレ
ームの画素データを格納する必要最小限の記憶容量を有
するフレームメモリで構成されており、復元画素データ
格納のための記憶装置の記憶容量が低減された画像復号
表示装置が実現される。
【0056】
【実施例】
[実施例1]図1は、この発明に従う画像復号表示装置
の構成を概略的に示す図である。図1において、画像復
号表示装置1は、ビットストリームの形態で与えられる
画像符号化データを受け、この画像符号化データに含ま
れる符号化画素データに所定の復号処理を施して元の画
素データを復元する復号化ユニット10と、復号化ユニ
ット10で復元された画素データを格納する記憶装置1
2と、復号化ユニット10の動作タイミングなどの動作
を制御するとともに記憶装置12へのアクセス動作を制
御する制御ユニット14を含む。画像符号化データは、
以下の説明においては、画像の性質および属性などのヘ
ッダ情報をも含むものと想定する。各画素についてのデ
ータを示す場合には「画素データ」という用語を用い、
1枚の画像(フィールドまたはフレーム)全体のデータ
を示し特に画素を特定しない場合には「画像データ」と
いう用語を用いる。この復号化ユニット10は、後にそ
の内部構成について説明するが、符号化画素データの復
号処理およびヘッダ情報(図29参照)の解析の機能を
併せ持つ。
【0057】制御ユニット14は、外部に設けられた表
示制御装置20から与えられる水平同期信号HSYNC
および垂直同期信号VSYNCに従って、この復号化ユ
ニット10の復号処理開始タイミングを決定するピクチ
ュア同期信号PSYNCを生成して復号化ユニット10
へ与える。この制御ユニット14からのピクチュア同期
信号PSYNCが1枚の画像(ピクチュア;以下の説明
においてはフレームと想定する)の復号期間を決定す
る。水平同期信号HSYNCは、表示装置22における
画素データ表示時に用いられる1水平期間(1画素ライ
ンの画素データ表示に要する期間)を決定し、垂直同期
信号VSYNCは1フィールドの画素データを表示装置
22に表示する期間を決定する。
【0058】復号化ユニット10と記憶装置12の間に
メモリインタフェースユニット16が配置され、メモリ
インタフェースユニット16と表示装置22の間に表示
インタフェース18が配置される。メモリインタフェー
スユニット16は、制御ユニット14の制御のもとに、
この記憶装置12に対するデータ書込アドレスおよびデ
ータ読出アドレスを生成し、かつこの記憶装置12と復
号化ユニット10の間または記憶装置12と表示インタ
フェース18との間にデータ伝送経路を確立する。表示
インタフェース18は、表示装置22における画素デー
タの表示速度に従ってこのメモリインタフェースユニッ
ト16から与えられた画素データを順次出力する。
【0059】記憶装置12は、それぞれ別々にアクセス
可能であるバンク#1(32)、バンク#2(34)お
よびバンク#3(36)を含む。バンク#1,#2(3
2,34)は、Iピクチュア(フレーム)またはPピク
チュアの画素データを格納するために用いられる。バン
ク#3(36)はBピクチュアの画素データを格納する
ために用いられる。バンク#1〜#3(32〜36)の
各々は、それぞれ1フレームの画素データを格納する記
憶容量を備え、たとえばDRAM(ダイナミック・ラン
ダム・アクセス・メモリ)で構成される。
【0060】図2はピクチュア(フレーム)の表示順序
および復号順序の一例を示す図である。図2(A)に示
すように、ピクチュア(以下フレームと称す)は、Bフ
レームB1,B2、IフレームI3、BフレームB4,
B5、PフレームP6、BフレームB7,B8およびP
フレームP9の順序で表示装置でに表示される。
【0061】フレームの復号順は、図2(B)に示すよ
うに、IフレームI3、BフレームB1,B2、Pフレ
ームP6、BフレームB4,B5、PフレームP9、B
フレームB7,B8の順序である。このフレームの復号
順序は、符号化データとして伝達されるフレームの伝送
順と同じである。前述のごとく、Iフレームは他のフレ
ームのデータを参照することなく符号化された画素デー
タで構成されるフレームである。Pフレームは、時間的
に前に位置する(過去の)IフレームまたはPフレーム
の画素データを用いて符号化された画素データで構成さ
れるフレームである。Bフレームは本実施例では、時間
的に前後に位置する(すなわち過去および未来)の2つ
のIフレームまたはPフレームの画素データを用いて符
号化された画素データで構成されるフレームである。復
号化時においては、したがって未来のフレームの画素デ
ータを用いる必要があるため、この未来のフレームの画
素データを先に復号化する必要がある。このためフレー
ムの表示順序とフレームの復号順序(伝送されるフレー
ムの順序)が異なっている。たとえばBフレームB4,
B5は、表示順序においては、PフレームP6よりも先
である。しかしながら、復号時においては、Pフレーム
P6よりも後にこれらのBフレームB4,B5が復号さ
れる。BフレームB4,B5を復号するためには、Iフ
レームI3を参照画像とする予測(前方向予測)とPフ
レームP6の画素データを用いた予測(後方向予測)が
行なわれるためである。
【0062】Bフレームは復号化時は参照画像としては
用いられないため、単に表示のみが行なわれる。したが
って図1に示す記憶装置12に含まれるバンク#3(3
6)は、復号データを表示するために必要とされる記憶
領域であり、バンク#1(32)およびバンク#2(3
4)は復号処理のために最低限必要とされる記憶領域で
ある。
【0063】図3は、各フレーム単位で符号化されたフ
レーム構造を有する画像の画素データの配列を示す図で
ある。フレーム構造を有する画像符号化データは、表示
画面上奇数ライン上の画素データおよび偶数ライン上の
画素データ両者を含む。奇数ライン上の画素データが奇
数フィールドを構成し、偶数ライン上の画素データが偶
数フィールドを構成する。
【0064】図4は、この発明の第1の実施例における
フレームの復号処理シーケンスおよび表示シーケンスを
示す図である。図4においては、図2に示すフレームの
順序でフレームの表示および復号が行なわれる。上述の
ごとく、各フレームは奇数フィールドおよび偶数フィー
ルドを備えており、表示は奇数フィールドおよび偶数フ
ィールドの順序で行なわれるノンインタレースの場合が
一例として示される。
【0065】まず、記憶装置12におけるバンク#1〜
#3(32,34,36)は、有効画素データを格納し
ていない状態を初期状態と考える。画像符号化データが
復号化ユニット10へ順次与えられ、制御ユニット14
からのピクチュア同期信号PSYNCに同期して復号化
ユニット10が各フレームの画素データの復号処理を実
行する。図4に示す期間T1およびT2においてIフレ
ームI3の画素データが復号され、その復号処理により
復元された画素データがバンク#1(32)に格納され
る。1フレームは偶数フィールドおよび奇数フィールド
で構成されており、したがってこのIフレームI3の復
号処理には2フィールド期間T1およびT2が必要とさ
れる。画像はフレームを単位として(フレーム構造で)
符号化されているため、各フィールド期間T1およびT
2それぞれにおいて、奇数フィールドの画素データおよ
び偶数フィールドの画素データがともにバンク#1の所
定の領域へ書込まれる。1フレーム期間(2つのフィー
ルド期間)はピクチュア同期信号PSYNCで決定され
る。フィールド期間は、表示制御装置20(図1参照)
からの垂直同期信号VSYNC(および水平同期信号H
SYNC)で決定される。
【0066】フィールド期間T3が始まると、今度は、
BフレームB1の復号処理が開始される。このBフレー
ムB1の復号処理により得られた画素データはバンク#
3(36)に格納される。期間T3が完了すると、Bフ
レームB1の半分の画素データの復号が完了する。この
期間T3において復号処理された画素データは奇数フィ
ールドおよび偶数フィールド両者を含み、それぞれバン
ク#3(36)の奇数フィールド画素格納領域および偶
数フィールド画素格納領域に格納される。
【0067】フィールド期間T4においては、Bフレー
ムB1の残りの符号化画素データについての復号処理が
行なわれ、この復号処理された画素データがバンク#3
(36)の残りの記憶領域に格納される。このフィール
ド期間T4において同時にバンク#3(36)から奇数
フィールドの画素データが読出され、メモリインタフェ
ースユニット16および表示インタフェース18を介し
て表示装置22へ与えられてそこで表示される。
【0068】符号化画素データの復号化処理速度と画素
データの表示速度(または記憶装置12からの画素デー
タ読出速度)とは同じである。すなわち、ピクチュア同
期信号PSYNCが規定する1フレーム期間に1フレー
ムの画素データが復号されて記憶装置12の対応のバン
クに書込まれ、またこの1フレーム期間内に1フレーム
の画素データの表示(読出)が行なわれる。バンク#1
(32)〜バンク#3(36)としては、、それぞれ互
いに独立にアクセス可能な構成が利用されてもよい。ま
たこれに代えて、記憶装置12としては、データ読出お
よび書込の一方のみが行なわれる構成が用いられてもよ
い。このような構成においては、復号処理のための参照
フレーム(IフレームまたはPフレーム)の画素データ
の読出、復号後の画素データの記憶装置への書込および
表示すべき画素データの読出が所定のシーケンスで1フ
レーム期間内に実行される。この場合、要求される条件
は、1画素の符号化データが復号処理されて復元された
画素データが得られる速度と表示のために画素データを
記憶装置12から読出す速度(すなわち画素データの表
示装置上の表示速度)が同じであるということである。
【0069】すなわち、画素データが復号処理されて記
憶装置12へ書込まれるのに要する平均時間と記憶装置
12から読出されて表示装置22上に表示されるのに要
する平均時間とが同じであるということである。以下の
説明においては、これらの条件をすべて含んで、画素デ
ータの復号処理速度と画素データの表示速度が同じであ
ると称す。
【0070】フィールド期間T4においてBフレームB
1の奇数フィールドの画素データが読出される。この
間、BフレームB1の奇数フィールドも同様に復号され
て記憶装置12のバンク#3へ書込まれる。画素データ
の復号処理速度および表示速度が同じであるため、後に
詳細に説明するように、フィールド期間T4の最終時に
おいて、既にBフレームB1の最後の奇数画素ラインの
復号処理は完了しており、バンク#3(36)に格納さ
れている。したがって、正確に復号処理された画素デー
タを読出して表示装置22に表示することができる。
【0071】フィールド期間T5が始まると、次のBフ
レームB2の復号処理が開始される。このフィールド期
間T5において、記憶装置12のバンク#3(36)か
らBフレームB1の偶数フィールドの画素データの読出
および表示が行なわれる。フィールド期間T5の始めに
おいて、バンク#3(36)に格納されている画素デー
タはすべてBフレームB1の画素データであり、このB
フレームB1の偶数フィールドの表示は正確に開始され
る。フィールド期間T5においてBフレームB2の画素
データの復号処理が行なわれ、このBフレームB2の奇
数フィールドおよび偶数フィールドの画素データが順次
バンク#3(36)に格納される。後に詳細に説明する
が、このフィールド期間T5においてBフレームB2の
画素データの復号はこのフレームB2の約半分までしか
進行しないため、BフレームB1の偶数フィールドの画
素データが表示装置へ読出される前に復号後のBフレー
ムB2の画素データで書換えられるのを防止することが
でき、正確にこのBフレームB1の偶数フィールドの画
素データの表示を行なうことができる。
【0072】フィールド期間T6においては、Bフレー
ムB2の残りのフレームの画素データの復号処理が行な
われ、バンク#3(36)に格納される。このフィール
ド期間T6において、新たにBフレームB2の奇数フィ
ールドの画素データの記憶装置12からの読出および表
示装置22上での表示が行なわれる。フィールド期間T
6の開始時において、BフレームB1の表示動作と同様
に、BフレームB2の復号は既に約半分終了しており、
この表示は正常に開始される。以降表示動作が進行し、
フィールド期間T6の終了時において、BフレームB2
の奇数フィールドの最終画素ラインの画素データの表示
が実行される。このフィールド期間T6の終了時におい
て、BフレームB2の復号処理は完了しているため、B
フレームB2の奇数フィールドの最終画素ラインの画素
データの表示は正確に実行される。
【0073】フィールド期間T7が始まると、Pフレー
ムP6の復号処理が開始される。このPフレームP6の
復号処理された画素データはバンク#2(34)へ格納
される。これにより、それまで有効画素データを格納し
ていなかったバンク#2(34)にPフレームP6の画
素データが順次格納される。このフィールド期間T7に
おいて、BフレームB2の偶数フィールドの画素データ
の記憶装置12からの読出および表示装置22上の表示
が行なわれる。画素データの書込が行なわれるバンクと
画素データの読出が行なわれるバンクとは別々であり、
したがってこの期間において画素データの上書きは生じ
ない。
【0074】フィールド期間T8においては、Pフレー
ムP6の残りの画素データの復号処理が行なわれ、復号
された画素データがバンク#2の残りの記憶領域へ格納
される。このフィールド期間T8においては、バンク#
1に格納されたIフレームI3の画素データの読出およ
び表示が行なわれる。この期間においても、画素データ
の読出が行なわれるバンクと画素データの書込が行なわ
れるバンクは別々であるため、表示動作は正確に実行さ
れる。
【0075】フィールド期間T9において、Bフレーム
B4のデータの復号および記憶装置への書込が行なわれ
る。このフィールド期間T9においては、IフレームI
3の偶数フィールドの画素データの記憶装置12からの
読出および表示装置22上での表示が行なわれる。この
フィールド期間T9においても、データの書込およびデ
ータの読出が行なわれるバンクは別々であり、正確な表
示および復号処理が実現される。このフィールド期間T
9において、書込結果に従ってバンク#3(36)の格
納するBフレームB2の画素データが順次BフレームB
4の画素データで書換えられる。
【0076】フィールド期間T10が始まると、Bフレ
ームB4の残りの画素データの復号処理および記憶装置
への書込が行なわれ、これと並行して、BフレームB4
の奇数フィールドの画素データの読出および表示が行な
われる。このフィールド期間T10における画素データ
の書込および読出は、フィールド期間T4またはT6の
それと同じであり、正確な復号および表示が行なわれ
る。
【0077】フィールド期間T11およびT12におい
て次のBフレームB5の画素データの復号およびバンク
#3(36)への格納が行なわれ、またフィールド期間
T11およびT12それぞれにおいて、BフレームB4
の偶数フィールドおよびBフレームB5の奇数フィール
ドの画素データの読出および表示が実行される。
【0078】フィールド期間T13が始まると、Pフレ
ームP9の画素データの復号およびバンク#1(32)
への格納が実行される。バンク#1(32)の格納する
画素データがPフレームP9の画素データで書換えられ
る。IフレームI3の画素データは、BフレームB4お
よびB5の復号が完了するとさらに参照フレームとして
用いられることはない。PフレームP9の参照フレーム
はPフレームP6であり、このPフレームP6の画素デ
ータはバンク#2(34)に格納されている。したがっ
て、何ら問題を生じることなく正確な復号処理および表
示動作を実行することができる。
【0079】フィールド期間T14において、Pフレー
ムP6の奇数フィールドの画素データの読出および表示
が行なわれ、並行してPフレームP9の残りの画素デー
タの復号処理および書込が実行される。
【0080】フィールド期間T15が始まると、Bフレ
ームB7の復号処理およびバンク#3(36)への格納
が行なわれ、このとき、バンク#2(34)に格納され
たPフレームP6の画素データのうち偶数フィールドの
画素データの読出および表示が行なわれる。この間にお
いても、データの書込が行なわれるバンクとデータの読
出が行なわれるバンクは別々であり、画素データの上書
きは防止される。
【0081】フィールド期間T16において、Bフレー
ムB7の残りの画素データの復号およびバンク#3への
格納が行なわれ、このときまたBフレームB7の奇数フ
ィールドの読出および表示が実行される。
【0082】上述のように、Bフレームの画素データ
は、記憶装置への書込と記憶装置からの読出の時間差が
約1フィールド時間とされており、1フレームの画素デ
ータを格納する容量を備えるバンク#3(36)のみを
用いてBフレームの画素データを用いても正常なBフレ
ームの復号および表示を実現することができる。Iフレ
ームおよびPフレームに関しては、同一のバンクに対し
て画素データの書込と画素データの読出が同一フィール
ド期間内で行なわれることはなく、何ら問題は生じな
い。
【0083】図5は、図1に示すバンク#3の記憶領域
を概略的に示す図である。図5において、バンク#3
(36)は、奇数フィールドの画素データを格納する奇
数フィールド領域36aと、偶数フィールドの画素デー
タを格納する偶数フィールド領域36bを含む。この奇
数フィールド領域36aおよび偶数フィールド領域36
bは、バンク#3のアドレス空間において上半分の領域
および下半分の領域にそれぞれ分割されてもよい。また
これに代えて、奇数フィールド領域36aおよび偶数フ
ィールド領域36bは、それぞれ1行おきに配置されて
もよい(偶数画素ラインおよび奇数画素ラインそれぞれ
に対応する配置)。フレーム構造の場合、符号化画素デ
ータは奇数フィールドの画素データおよび偶数フィール
ドの画素データ両者を含む。したがって図6(A)に示
すように、1フレーム期間(2フィールド期間で構成さ
れる)のはじめのフィールド期間において、奇数フィー
ルド領域36aの上半分の領域36aaに奇数フィール
ドの画素データが格納され、また偶数フィールド領域3
6bの上半分の領域36baに偶数フィールドの画素デ
ータの格納が行なわれる。
【0084】次のフィールド期間では、図6(B)に示
すように、奇数フィールド領域36aの下半分領域36
abおよび偶数フィールド領域36bの下半分領域36
bbに対し復号された画素データの格納が行なわれる。
このとき、奇数フィールド領域36aの画素データの読
出および表示が行なわれる。画素データの読出は、この
奇数フィールド領域36aにおいて1画素ラインずつ順
次水平同期信号HSYNCに同期して実行される。一
方、この奇数フィールド領域36aの下半分の領域36
abにおいては、等価的に2水平走査期間(1水平走査
期間は1画素ラインの画素データをすべて表示するのに
要する時間)ごとに1画素ラインの画素データの格納が
行なわれる。
【0085】図7は、奇数フィールドの画素データの表
示時における書込を受ける画素ラインと表示される画素
ラインを示す図である。図7においては、奇数フィール
ドおよび偶数フィールドはそれぞれL画素ラインを有す
るものと仮定される。また記憶装置への画素データの書
込みもラスタ走査順序に従って行なわれるとする。
【0086】図7(A)に示すように、奇数フィールド
領域36aの最終画素ラインLの画素データの格納時、
この奇数フィールド領域36aの1行1画素ライン前の
画素ラインL−1の画素データが読出されて表示装置2
2上に表示される。したがってこの状態においては、表
示装置22上に表示される画素ラインL−1の画素デー
タは既に復号化処理された画素データであり、正確な表
示が行なわれる。表示速度と復号速度は同じである。し
たがって、この表示装置22上で画素ラインL−1の画
素データが表示が完了すると、奇数フィールド領域36
aにおいては、最終画素ラインLの画素データがすべて
格納される。
【0087】次の画素ライン表示期間においては、図7
(B)に示すように、バンク#3(36)においては、
偶数フィールド領域36bに対する最終画素ラインLの
復元された画素データの書込が行なわれる。このときに
は、奇数フィールド領域36aの最終画素ラインLの画
素データが読出されて表示装置22上で表示される。偶
数フィールド領域36bへの最終画素ラインLの画素デ
ータの書込時においては、奇数フィールド領域36aに
格納された最終画素ラインLの画素データは既に復号が
完了している。したがってこの表示装置22上には、正
確に、復号された奇数フィールドの最終画素ラインLの
画素データが表示される。
【0088】偶数フィールドの画素データ表示時におい
ては、既にこの偶数フィールド領域36bに復号された
画素データが格納されているため、正確に画素データの
表示を行なうことができる。
【0089】偶数フィールド領域36bの書込および読
出が行なわれる場合(期間T5)には、図8(A)に示
すように、偶数フィールド領域36bの第1行の画素デ
ータの表示装置22への表示時には、奇数フィールド領
域36aの第1行の画素ラインの画素データの復号が行
なわれる。したがって、この時においては、表示装置2
2には偶数フィールドの第1画素ラインの画素データが
正確に表示される。次の画素ラインの表示期間において
は、図8(B)に示すように、偶数フィールド領域36
bの第2行(第2画素ライン)の画素データの読出が行
なわれて表示装置22で表示される。このとき、偶数フ
ィールド領域36bの第1行(第1画素ライン)の画素
データの書込(格納)が行なわれる。したがって第2行
の画素ラインの画素データは何ら復号後の画素データの
上書きを受けることなく表示装置22で正確に表示する
ことができる。
【0090】偶数フィールド領域36bの画素ラインの
書込速度は画素ラインの読出速度の1/2である。した
がって、偶数フィールドの最終画素ラインLの表示時に
おいては、偶数フィールド36bの上半分領域36ba
に対して次のBフレームの画素データが格納されている
だけである。したがって偶数フィールドの画素データは
何ら復号された画素データの影響を受けることなく正確
に表示装置22に表示することができる。
【0091】この図6ないし図8の動作説明から明らか
なように、IフレームとPフレームの間またはPフレー
ムの間に含まれるBフレームの数は2でなくそれ以上で
あっても各Bフレームの復号開始タイミングと表示開始
タイミングが1フィールド期間の時間差を持っていれ
ば、1フレームの画素データの記憶容量を備えるバンク
#3を用いて同様に対処することができる。連続して与
えられるBフレームの数は、予めシーケンスヘッダ領域
に設定されるため、メモリインタフェースユニット16
がこの復号化ユニット10で検出されたBフレーム周期
(連続して与えられるBフレームの数)情報に従って制
御ユニット14の制御のもとに記憶装置12へのアクセ
スすべきバンクを指定し、必要なアドレス情報を発生す
る。
【0092】図9は、図1に示すメモリインタフェース
ユニットの構成を概略的に示す図である。図9におい
て、記憶装置12が一般的なダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリを用いて構成される場合が一例として
示される。図9において、メモリインタフェースユニッ
ト16は、図1に示す復号化ユニット10から与えられ
る動きベクトル情報MVを受け、制御ユニット14の制
御のもとに参照フレーム(マクロブロック)の画素を読
出すためのアドレスを発生する参照フレームアドレス発
生器50と、復号後の画素データ(復元画素)を書込む
ためのアドレスを制御ユニット14の制御のもとに発生
する復元画素アドレス発生器52と、制御ユニット14
の制御のもとに、表示装置への表示のために画素データ
を読出すためのアドレスを発生する表示アドレス発生器
54を含む。制御ユニット14は、図1に示す表示制御
装置から与えられる水平同期信号HSYNCおよび垂直
同期信号VSYNCを受け、復号化ユニット10に対し
フレーム期間を規定するとともに画素復号開始タイミン
グを決定するピクチュア同期信号PSYNCを与える。
制御ユニット14は、また復号化ユニット10から与え
られるフレームタイプ情報およびBフレーム情報に従っ
てアドレス発生器50、52および54に対しいずれの
バンクを活性状態とすべきかを示す情報を与えるととも
に、所定のシーケンスでこれらのアドレス発生器50、
52および54を活性状態とする。フレームタイプ情報
(データ構造情報)は、復号化されるフレームがIフレ
ームであるか、PフレームであるかおよびBフレームで
あるかを示す。Bフレーム周期情報は、連続して与えら
れるBフレームの数を示す。参照フレームアドレス発生
器50は、バンク#1およびバンク#2(32,34:
図1参照)に対してのみアドレスを発生する。アドレス
発生器52および表示アドレス発生器54は、バンク#
1〜#3(32,34,36)に対するアドレスを発生
する。これらのアドレス発生器50,52および54か
ら発生されるアドレスは、記憶装置12のアドレスバス
へ与えられる。このアドレスバスは記憶装置12に含ま
れるバンクを特定するためのバンクアドレスをも伝達す
る。
【0093】参照フレームアドレス発生器50は、制御
ユニット14からのフレームタイプ情報がIフレームを
示すときには、参照フレームアドレスは発生しない。復
号されるフレームがPフレームの場合には、参照フレー
ムアドレス発生器50は、バンク#1(32)またはバ
ンク#2(34)に対し動きベクトルMBを考慮して読
出アドレスを決定して決定した読出アドレスを記憶装置
12のアドレスバス上へ伝達する。復元画素アドレス発
生器52は、復元画素データがIフレームまたはPフレ
ームの場合、バンク#1およびバンク#2をフレーム単
位で交互に選択して書込アドレスを与える。復元画素デ
ータがBフレームの場合、復元画素アドレス発生器52
は、バンク#3(36)に対し書込アドレスを与える。
【0094】表示アドレス発生器54は、Bフレーム周
期情報および/またはフレームタイプ情報に従って制御
ユニット14の制御のもとに、バンク#1〜#3(3
2,34および36)に対し選択的に読出アドレスを発
生する。この表示アドレス発生器54がバンクを活性状
態としてアドレスを与えて画素データを読出すタイミン
グは、ピクチュア同期信号PSYNCに同期して画素デ
ータの復号が開始されるタイミングから約1フィールド
時間遅延される。
【0095】アドレスバス上でこれらのアドレス発生器
50,52および54のアドレスが競合しないように制
御ユニット14がこれらのアドレス発生器50,52お
よび54のアドレス発生タイミングを調整するアービト
レーション機能を備える。この記憶装置12へのアクセ
ス競合を回避するためのアービタはまた別に設けられて
もよい。
【0096】以上のように、この発明の第1の実施例の
構成に従えば、Bフレームの画素データの復号開始タイ
ミングよりも約1フィールド時間遅らせてBフレームの
画素データの読出および表示を行なっているため、Bフ
レームを格納するためのバンクを有効に利用することが
でき、Bフレームの画素データを格納するためのバンク
の記憶容量を1フレームの画素データを格納する記憶容
量にまで低減することができる。
【0097】[実施例2]図10は、図1に示す記憶装
置に含まれるバンク#3の記憶画素データを表示画面上
の配置に対応させて示す図である。図10においては、
復号動作開始と表示開始とが同時に行なわれる状態が示
される。また復号された画素データがマクロブロック単
位で格納されるときの記憶内容を示す。図10において
は、一例として図4に示すフィールド期間T5における
バンク#3の画素データの記憶状態を示す。このフィー
ルド期間T5においては、バンク#3(36)に格納さ
れたBフレームB1の偶数フィールドの画素データ(図
において四角印で示す)の表示と次のBフレームB2の
フレーム画素データの書込が行なわれる。符号化処理
は、マクロブロック(ブロック)単位で実行される。先
の実施例1においては、記憶装置への復元画素データの
書込はラスタ走査順序で行なわれるように説明してい
る。復号処理も、この符号化処理に併せて(マクロ)ブ
ロック単位で実行される。また、記憶装置への復元画素
データの格納もマクロブロック単位で行なわれる。画素
データの復号処理の進行速度と画素データの表示速度と
はほぼ同じである。この場合、フレーム構造の画像デー
タでは、復号および表示を同時に行なうと以下の問題が
生じる。1マクロブロックMBa(16×16=256
画素)の復号が終了したとき、表示においても、このB
フレームB1の偶数フィールドの第256番目の画素
(E)が表示されている。現行TV(NTSC方式)程
度の解像度を有する場合、水平方向に配置される画素数
は720である。したがってこのフィールド期間T4に
おいてマクロブロックMBaの復号完了時において、表
示画素(E)はBフレームB1の偶数フィールドの第1
画素ライン上に存在する。一方、マクロブロックMBa
は、フレーム構造の復号化画素データで構成されてお
り、奇数フィールドおよび偶数フィールド両者の画素デ
ータを含んでいる。したがってこの状態においては、ま
だ表示されていないBフレームB1の偶数フィールドの
画素データが次のBフレームB2のマクロブロックMB
aの画素データで書換えられる。すなわち、図10にお
いてマクロブロックMBaに含まれる偶数フィールドの
画素データE17〜E128はまだ表示されていないB
フレームB1の画素データに上書きされていることにな
る。したがってフレーム構造の場合、画素データの復号
開始タイミングと画素データの表示タイミングの時間差
を正確に1フィールド時間とした場合、正確な画素デー
タの読出が行なわれなくなるという懸念が生じる。
【0098】図11は、この発明の第2の実施例である
画像復号表示装置におけるフィールド期間T4における
バンク#3における記憶画素データの状態を示す図であ
る。図11に示すように、この発明の第2の実施例にお
いては、符号化画素データの復号開始タイミングを1マ
クロブロックライン(水平方向に配置されるマクロブロ
ックラインに含まれる画素の集合)の表示が終了した後
に符号化画素データの復号を開始するように設定する。
この図11に示すように符号化画素データの復号開始タ
イミングを遅延させることにより、既に表示が行なわれ
た画素データに対して新たなマクロブロックMBaの画
素データの上書きが行なわれる。したがって正常な画素
データの表示を行なうことができる。
【0099】図12は、このBフレームの復号開始タイ
ミングとBフレームの表示開始タイミングの関係を概略
的に示す図である。図12において、フレーム期間を規
定するピクチュア同期信号PSYNCのアサートに対
し、1マクロブロックラインの画素データの表示期間に
相当する期間Tdだけフレームの復号開始タイミングを
遅延させる。この図12において、BフレームB1の復
号終了時点は、Bフレームの表示速度と復号速度が同じ
場合、次のフレーム期間まで延びることが考えられる。
しかしながら、通常、たとえば図3のシーケンスにおい
て示すように、1フィールド期間よりも短い期間内で各
フレーム画素データの復号処理は完了している。データ
情報の解析等に要する期間が存在するとともに、記憶装
置がDRAMの場合リフレッシュを行なうための時間が
必要とされるためである。したがって、図12に示すよ
うに、Bフレームの復号開始タイミングが遅らされて
も、このフレーム期間内においてBフレームB1の復号
動作は完了する。1フレーム期間内において1フレーム
の画素データの復号および書込が行なわれ、また1フレ
ームが規定する期間内においてこの1フレームの画素デ
ータの読出および表示が行なわれる。この状態が復号速
度と表示速度が等しいと称される。
【0100】図13は、この図12に示すタイミング関
係を実現するための構成を概略的に示す図である。図1
3に示す構成においては、制御ユニット14から出力さ
れるピクチュア同期信号PSYNCを1マクロブロック
ラインの画素データの表示期間に相当する期間遅延させ
る遅延回路60が設けられる。この遅延回路60から図
1に示すピクチュア同期信号PSYNCに相当する復号
開始指示信号が復号化ユニット10へ与えられる。制御
ユニット14は、表示制御装置(図1参照)からの垂直
同期信号VSYNCおよび水平同期信号HSYNCに同
期してピクチュア同期信号PSYNCを出力する。表示
において各表示画素データの出力タイミングを変更する
のが一般に困難である。なぜならば、通常、表示画素デ
ータの出力タイミングは外部に設けられた表示制御装置
から出力される垂直同期信号VSYNCおよび水平同期
信号HSYNCに従って決定されるためである。この遅
延回路60を設けることにより、この遅延時間Td分、
各フレームの復号開始時期を容易に遅延させることがで
きる。重ね書きの生じる可能性のあるフレームに対して
のみ復号開始が遅らされてもよい。
【0101】図14は、この発明の第2の実施例の他の
構成を示す図である。図14に示す構成においては、記
憶装置12のデータ出力部と表示装置22(出力ポー
ト)の間にバッファ70が配置される。このバッファ7
0は図1に示す表示インタフェース18に含まれてもよ
い。このメモリでたとえば構成されるバッファ70は、
1マクロブロックラインの画素データを格納する(表示
装置22の表示速度でその格納画素データを入出力する
場合)。バッファ70は、ファーストイン・ファースト
アウトメモリの構成を備え、格納された順に画素データ
を順次表示装置22へ出力する。
【0102】図15は、この図14に示す構成の表示装
置22上に表示されるフレームと記憶装置12から読出
される画素データおよびバッファ70のデータの出力タ
イミングとを示す図である。バッファ70から出力され
る画素データは表示装置22における表示画素と同じで
ある。このバッファ70からの画素データの出力タイミ
ングは図示しない表示制御装置から与えられる垂直同期
信号VSYNCおよび水平同期信号HSYNCにより決
定される。ピクチュア同期信号PSYNCに同期して、
Bフレームの画素データの復号が開始される。このピク
チュア同期信号PSYNCのアサートから1フィールド
期間経過すると、バッファ70からこのBフレームの奇
数フィールドおよび偶数フィールドの画素データが順次
フィールド単位で読出される。この表示開始に同期して
バッファ70から画素データを出力するために記憶装置
12からはこのバッファが有する遅延時間分早いタイミ
ングで画素データの読出が行なわれ、読出された画素デ
ータがバッファ70へ格納される。したがって、記憶装
置12からの画素データの読出タイミングがバッファ7
0が有する遅延時間だけ早くされたため、等価的にBフ
レームの復号開始タイミングが遅くされたことに対応す
る。これにより、図13に示す遅延回路60を用いる場
合と同様の効果を実現することができる。
【0103】なおこの図14に示す記憶装置12と表示
装置22の間にバッファメモリ70を設ける構成と図1
3に示すピクチュア同期信号PSYNCを遅延回路60
で遅延させる構成は組合せて用いられてもよい。この遅
延回路60とバッファ70と組合せて用いる場合、バッ
ファ70の記憶容量を小さくすることができる。
【0104】なお、このバッファ70は、復号化ユニッ
ト10からの復元された画素データを記憶装置12へ読
出す経路に設けられ、記憶装置12への重ね書きする可
能性のあるBフレームに対してのみその復元された画像
データの書込が遅延される構成が用いられてもよい。B
フレームが重ね書きする可能性のある場合には、バッフ
ァメモリを通し、その可能性のない場合(先頭のBフレ
ームの場合)にはこのバッファメモリを短絡する構成が
用いられてもよい。
【0105】以上のように、この発明の第2の実施例の
構成に従えば、フレームの復号開始タイミングをさらに
1マクロブロックラインの画素データの表示期間1フィ
ールド期間よりも遅らせるように構成したため、Bフレ
ームのフィールドが偶数フィールドおよび奇数フィール
ドいずれの場合であっても画素データの重ね書きを防止
して正確な画素データの表示を行なうことができる。
【0106】[実施例3]現行のNTSC方式のTVに
おいては、1秒あたり60フィールド(=30フレー
ム)の表示が行なわれる。これに対して、映画のフィル
ムの場合、表示速度は24フレーム/秒である。したが
って映画をTVに表示する場合には、1秒あたりのフレ
ーム数(フレームレート)の変換が必要となる。一般
に、このフレームレートの変換には、3:2プルダウン
という方法が用いられている。
【0107】図16は、一般に用いられる3:2プルダ
ウン方法に従うフレームレート変換の手法を示す図であ
る。図16(A)に示すように、連続する映画フィルム
F1、F2、F3…は1/24秒の周期を備える。この
映画フィルムF1、F2、F3…をTVの表示画像の2
フィールド、3フィールド、2フィールドと交互に対応
させる。すなわちフィルムF1のフレーム画像は2フィ
ールド時間(1フィールド時間=1/60秒)表示さ
れ、フィルムF2の画像は3フィールド時間表示され、
フィルムF3の画像は2フィールド時間表示される。映
画フィルムの1フレームがTV画像の2フィールドおよ
び3フィールドに交互に対応される。したがって、映画
フィルムの2フレームがTV画像の5フィールドに対応
するため、映画フィルムの24フレームがTV画像の6
0フィールドに対応し、所望のフレームレートの変換が
実現される。
【0108】図17は、この発明の第3の実施例である
画像の表示装置における3:2プルダウン変換機能を実
現するための動作シーケンスを示す図である。この図1
7に示すフレームは、先の第1の実施例において示した
ものと同じ順序で復号されかつ同じ順序で表示される。
この図17に示す動作シーケンスにおいては、あるフレ
ームにおいて最後に表示されるべきフィールドの表示と
同期して次のフレームの復号が開始される。あるフレー
ムの最後に表示されるフィールドの画素データが少なく
とも2回読出される画素データの場合、それに先行する
1フィールド期間フレームの復号動作は停止される。1
フィールド期間復号動作を停止させることにより、Bフ
レーム格納のためのバンク#3(図1参照)における画
素データの重ね書きが防止される。以下、図17を参照
してフレームレート変換動作について説明する。
【0109】フィールド期間T1およびT2において
は、IフレームI3の復号が行なわれ、バンク#1へ復
号後の画素データの書込が行なわれる。フィールド期間
T3およびT4においてBフレームB1の復号処理が行
なわれ、復号後の画素データのバンク#3への書込が実
行される。次のフィールド期間T5においてBフレーム
B1の偶数フィールドの読出および表示が行なわれる。
このBフレームB1は3フィールド期間表示されるフレ
ームであり、期間T6においてバンク#3から再びBフ
レームB1の奇数フィールドの画素データが読出されて
表示される。このBフレームB1の奇数フィールドはB
フレームB1の最後に表示されるべきフィールドであ
り、かつ2回目の表示が行なわれている。したがってこ
れに先行する1フィールド期間T5においては復号処理
は実行されない。このフィールド期間T5において復号
処理動作を停止させることによりバンク#3における次
のBフレームB2による重ね書きが防止される。この期
間T6におけるBフレームB1の最後に表示されるべき
フィールドすなわち奇数フィールドの表示開始と同期し
て次のフレームすなわちBフレームB2の復号処理が開
始される。このときBフレームB1の奇数フィールドの
画素データはすべて復号された画素データであり、Bフ
レームB2の画素データがバンク#3に書込まれても奇
数フィールド領域における画素ラインに関する読出速度
が書込速度よりも速いため、何らこのBフレームB2の
画素データの書込の影響を受けることなく正確にBフレ
ームB1の奇数フィールドの画素データの読出および表
示を行なうことができる(図4のフィールド期間T5参
照)。画像データがブロック(マクロブロック)単位で
復号処理されて書込まれる場合、確実に重ね書きを防止
するためには、先の図11ないし図15に示す遅延を与
える構成が用いられればよい。
【0110】このBフレームB2は2フィールド期間表
示されるフレームである。したがってこのBフレームB
2がフィールド期間T7からその偶数フィールドの画素
データが読出かつ表示され、フィールド期間T8におい
てその奇数フィールドの画素データの表示が行なわれ
る。BフレームB2の表示されるべきフィールドがフィ
ールド期間T8において最終フィールドであるため、次
のフレームすなわちPフレームP6の復号がこのフィー
ルド期間T8において実施される。
【0111】フィールド期間T9においては、表示順序
に従って既に復号処理されたIフレームI3が3フィー
ルド期間表示される。IフレームI3の表示において
も、最後に表示されるフィールド、すなわちIフレーム
I3の偶数フィールドの表示期間T11に先行する1フ
ィールド期間T10の間復号処理は停止される。この期
間T11においてIフレームI3の偶数フィールドの読
出および表示が行なわれるとき、このフィールド期間T
11において次のBフレームB4の復号が開始される。
以降同様の動作が繰返される。すなわち、フィールド期
間T12およびT13においてBフレームB4の奇数フ
ィールドおよび偶数フィールドの画素データがそれぞれ
順次読出されて表示される。次のBフレームB5は3フ
ィールド期間表示されるフレームであり、フィールド期
間T14ないしT16においてそれぞれ奇数フィール
ド、偶数フィールド、奇数フィールドの順で順次画素デ
ータが読出されて表示される。フィールド期間T15に
おいては復号処理は行なわれない。
【0112】上述のように、4フィールドごと(2フレ
ームごと)に1フィールド期間復号処理を停止させるこ
とにより、1フィールド期間余分に表示する期間を復号
処理動作時に確保することができ、復号処理速度と表示
速度とを等価的に等しくすることができ、正確なフレー
ムレート変換を行なって画像の復号および表示を行なう
ことができる。表示フレームにおいては奇数フィール
ド、偶数フィールドが交互に表われる。したがって偶数
フィールドが連続して表示されることがなく、画像品質
の劣化が防止される。また、Bフレームについては、そ
の復号開始と表示開始が1フィールド期間時間差を持っ
ているため、先の実施例1および2と同様1フレームの
記憶容量を備えるバンク#3を用いて重ね書きを防止し
て画像データの格納および表示を行なうことができる。
【0113】図18は、この第3の実施例に用いられる
画像復号表示装置の制御部の構成を概略的に示す図であ
る。この図18に示す制御部の構成においては、制御ユ
ニット140は、先に示した図9の構成に加えて、さら
に復号化ユニット10から与えられるプルダウン変換情
報を受ける。このプルダウン変換情報は、たとえばフレ
ーム(ピクチュア)ヘッダ領域に格納されており、復号
化ユニット10がこのフレーム(ピクチュア)ヘッダを
解析して、抽出したプルダウン変換情報を制御ユニット
140へ与える。このプルダウン変換情報は、対応のフ
レームの表示期間(2フィールドまたは3フィールド)
を指定する。制御ユニット140は、この復号化ユニッ
ト10から与えられるフレームタイプ情報(データ構造
情報)、およびプルダウン変換情報に従って参照フレー
ムの参照画素のアドレスを発生する参照フレームアドレ
ス発生器50、復元画素の格納(書込)アドレスを発生
する復元画素アドレス発生器52および表示画素のアド
レスを発生する表示アドレス発生器154の動作を制御
する。参照フレームアドレス発生器50および復元画素
アドレス発生器52は、先の図9に示す構成と同じであ
る。表示アドレス発生器154は、この制御ユニット1
40の制御のもとに、3フィールド、2フィールド、3
フィールド、…の間同一バンクがアクセスされるように
アドレスを発生する。このときまだ表示アドレス発生器
154は、奇数フィールド、および偶数フィールドの画
素データが各フィールド期間ごとに交互に読出されるよ
うにその表示アドレスを変換する。このアドレスの変換
機能は、制御ユニット140がプルダウン変換情報に従
ってフィールド特定アドレスを表示アドレス発生器15
4へ与えるように実現されてもよい。参照フレームアド
レス発生器50および復元画素アドレス発生器52は、
4フィールドおきに1フィールド期間その動作が停止さ
れる(復号処理動作がこのフィールド期間行なわれない
ためである)。
【0114】なお、プルダウン変換情報はフレーム(ピ
クチュア)ヘッダに含まれており、これを抽出してプル
ダウン変換するように上記実施例においては説明してい
る。しかしながら、ユーザが装置に固定的に設定しても
よく、また外部の図示しない装置からこのプルダウン変
換情報が与えられるように構成されてもよい。
【0115】以上のように、この発明の第3の実施例の
構成に従えば、Bフレームの画素データの復号開始と表
示開始を1フィールド期間ずらせる動作を基本動作とし
て、あるフレームの最後に表示されるべきフィールドの
画素データの表示動作開始に同期して次のフレームの復
号処理を開始するように構成しているため、たとえば
3:2プルダウンなどのプルダウン変換を何らBフレー
ムの格納用のバンクの記憶容量を増加させることなく容
易に実現することができる。
【0116】[実施例4]図19および20は、フィー
ルド構造を有する符号化画素データのマクロブロックを
示す図である。図19には奇数フィールドの画素(白丸
印で示す)で構成されるマクロブロックMBoを示す。
図20には偶数フィールドの画素(四角印で示す)で構
成されるマクロブロックMBeを示す。フィールド構造
の場合、奇数フィールドはマクロブロックMBoのみで
構成され、偶数フィールドはマクロブロックMBeのみ
で構成される。このようなフィールド構造画像データの
場合、先のフレーム構造の画像データと異なり、奇数フ
ィールドの画素データのみおよび偶数フィールドの画素
データのみがそれぞれ各フィールド期間において伝達さ
れて復号される。
【0117】図21は、この発明の第4の実施例の画像
復号表示装置の動作を示す図である。この図21に示す
動作シーケンス図において、復号および表示されるフレ
ームの順序は先の第1ないし第2の実施例と同じであ
る。図21に示すように、フィールド構造で(予測)符
号化された画像データの場合、奇数フィールドの画素デ
ータと偶数フィールドの画素データとはそれぞれ別々の
期間に伝送されて復号処理が行なわれる。したがって、
各フィールド期間において偶数フィールドまたは奇数フ
ィールドの1フィールドの画素データの復号処理が行な
われる。このような復号処理においても、Bフレームの
画素データに関して、フレームの復号開始と表示開始と
を1フィールド期間ずらせることにより、Bフレームの
画像データ格納のためのバンクの容量は1フレームの画
素データを格納する記憶容量で十分である すなわち、図22(A)に示すように、Bフレームの最
初のフィールド期間、奇数フィールドの画素データのみ
が復号処理され、バンク#3(36)の奇数フィールド
領域36aに対して画素データの格納が行なわれる。次
のフィールド期間、図22(B)に示すように、奇数フ
ィールド領域36aに格納された画素データが読出され
て表示される。一方、この奇数フィールド領域36aと
全く領域の異なる偶数フィールド領域36bに対し画素
データの書込が行なわれる。したがってこの期間におい
て何ら画素データの上書きが生じず、正確な復号動作お
よび表示動作を保証することができる。
【0118】さらに次のフィールド期間においては、図
22(C)に示すように、次のBフレーム(たとえばB
2)の奇数フィールドの画素データが奇数フィールド領
域36aに書込まれ、一方、このときには偶数フィール
ド領域36bに書込まれた先行するBフレーム(たとえ
ばB1)の偶数フィールドの画素データが読出されて表
示される。したがって、この場合においても何ら画素デ
ータの上書きは生じず、正確な復号および表示を行なう
ことができる。
【0119】この第4の実施例に示すように、画像デー
タがフィールド単位で符号化されている場合、バンク#
3においてデータ書込とデータ読出が行なわれる領域が
完全に分離されているため、復号開始タイミングおよび
表示開始タイミングの間に図11,図12および図15
に示すような遅延を設ける必要はない。したがって、画
像データがフィールド予測符号化方式で符号化されてフ
ィールド単位で復号処理される場合においては、図13
および図14に示すような遅延手段を何ら設ける必要は
ない。
【0120】[変更例]図23は、この発明の第4の実
施例の変更例の構成を示す図である。図23において
は、制御ユニット14aから出力されるピクチュア同期
信号PSYNCを所定時間遅延させる遅延回路60の出
力部に、制御ユニット14aからの遅延切換信号φSD
に応答してこの遅延回路60の与える遅延を選択的に無
効化する切換回路80が設けられる。この図23に示す
遅延回路60は先の図13に示す遅延回路60と等価で
ある。制御ユニット14aは、表示制御装置から与えら
れる水平同期信号HSYNCおよび垂直同期信号VSY
NCに従ってピクチュア同期信号PSYNCを出力す
る。
【0121】この制御ユニット14aは、さらに、図示
しない復号化ユニットから与えられるデータ構造情報
(シーケンスヘッダにたとえば含まれる)を受け、符号
化すべき画像がフレーム単位で与えられている(フレー
ム構造の画像)かまたはフィールド単位で与えられてい
る(フィールド構造の画像)かのいずれであるかを判別
し、その判別結果に従って遅延切換信号φSDの論理レ
ベルを設定して出力する。
【0122】遅延切換回路80は、この制御ユニット1
4aからの信号φSDに応答してピクチュア同期信号P
SYNCと、遅延回路60の出力信号の一方を選択的に
通過させるセレクタで構成される。遅延切換信号φSD
は2値信号であり、データ構造情報がフレーム構造を示
す場合には、信号φSDがたとえば論理ローレベルとさ
れ、遅延回路60の出力信号を選択する。これにより、
遅延回路60が有効に機能し、ピクチュア同期信号PS
YNCが所定時間遅延されて復号開始指示信号として出
力される。一方、データ構造情報がフィールド構造を示
すとき、信号φSDはたとえば論理ハイレベルとされ、
制御ユニット14aの出力信号PSYNCを選択する状
態に設定される。この状態においては、遅延回路60
は、実効的に非活性状態とされ、その遅延機能が無効化
される。制御ユニット14aからのピクチュア同期信号
PSYNCがトランスファゲート82を介して復号開始
指示信号として伝達される。
【0123】この図23に示す構成を用いれば、制御ユ
ニット14aの制御のもとに、復号開始タイミングを表
示開始タイミングと同期させるかまたはそれよりも遅延
させるかのいずれかの状態を設定することができる。し
たがって1つの装置により、フィールド構造画像および
フレーム構造画像いずれにも対応することが可能とな
り、汎用性の高い画像復号表示装置を実現することがで
きる。
【0124】なお、この遅延切換回路80に含まれるセ
レクタは、その信号を通過させる機能を機能的に表現し
ているだけであり、任意の回路構成が用いられてもよ
い。すなわち、フレーム構造画像を復号処理して表示す
る場合には、遅延回路60が与える遅延が有効とされ、
フィールド構造画像を復号処理しかつ表示する場合に
は、この遅延回路60が与える遅延が無効状態とされる
構成が用いられればよい。
【0125】図24は、第4の実施例の変更例の他の構
成を示す図である。図24に示す構成においては、バッ
ファメモリ70と並列に、制御ユニット14bからの制
御信号φZに応答して、バッファメモリ70の信号伝播
経路(入出力部)を短絡するセレクタで構成される遅延
切換回路90が設けられる。制御ユニット14bは、デ
ータ構造情報がフレーム単位を示し、画像データがフレ
ーム単位で与えられる場合には、制御信号φZをたとえ
ば論理ローレベルとして遅延切換回路90をバッファメ
モリ70の出力画素データ選択状態とし、かつイネーブ
ル信号φENを活性状態としてバッファメモリ70を作
動状態とする。この状態においては、記憶装置12から
読出されたデータは、バッファメモリ70で所定時間遅
延された後に表示装置へ伝達される。したがってこの状
態においては、バッファメモリ70が与える遅延時間だ
け等価的に復号開始タイミングが遅延される。
【0126】一方、制御ユニット14bは、データ構造
情報がフィールド単位を示し、画像データがフィールド
単位で与えられる場合には、制御信号φZをたとえば論
理ハイレベルとして遅延切換回路90を記憶装置12の
出力画素データ選択状態とし、かつイネーブル信号φE
Nを非活性状態とし、バッファメモリ70を非活性状態
とする。この状態においては、記憶装置12から読出さ
れた画素データは遅延切換回路90を介して表示装置へ
伝達される。この状態においては、表示装置上での画素
データの表示開始タイミングと復号化ユニットにおける
復号処理開始タイミングとが同期している。
【0127】この図24に示す構成を用いても、復号処
理開始タイミングと画素データ表示開始タイミングとの
時間差を画像の処理単位に応じて設定することができ
る。
【0128】この図24に示す構成においても、遅延切
換回路90を構成するセレクタは、与えられる画像デー
タがフィールド単位の場合、バッファメモリ70が与え
る遅延を無効化する構成であれば、任意の構成を用いる
ことができる。
【0129】なお、図23および図24に示す遅延切換
回路の選択経路は、ユーザが必要に応じて設定してもよ
く、また外部からの制御信号により設定されてもよい。
【0130】以上のように、この第4の実施例の構成に
従えば、画像データがフィールド単位で与えられる場合
には、復号処理開始タイミングと画素データ表示開始タ
イミングとの時間差を1フィールド時間に実質的に設定
しているため、記憶装置からのデータ読出タイミングの
設定が容易となり、制御が容易となる。また、画像の形
式(フィールド単位またはフレーム単位)に応じて選択
的に遅延手段の与える遅延を有効/無効としているた
め、複数の画像形式に対しても対応することのできる汎
用性の高い画像復号表示装置を実現することができる。
【0131】[実施例5]図25は、この発明の第5の
実施例である画像復号表示装置の全体の構成を概略的に
示す図である。この図25に示す画像復号表示装置1
は、制御ユニット14の制御のもとに水平同期信号HS
YNCおよび垂直同期信号VSYNCを所定のタイミン
グで出力する表示制御装置20aを含む。他の構成は、
先の図1に示す構成と同じであり、対応する部分には同
一の参照番号を付す。以下、図26に示す動作フロー図
を参照してこの図25に示す画像復号表示装置の動作に
ついて説明する。
【0132】まず、外部からたとえばユーザからの指令
により表示装置に画像を表示する表示指示が与えられた
か否かの判別が行なわれる(ステップS1)。この表示
指示は、たとえばこの画像復号表示装置の電源投入であ
ってもよい。また複数チャネルの画像情報が与えられる
場合は、所望のチャネル選択情報であってもよい。
【0133】この表示指示が与えられると、制御ユニッ
ト14は所定の条件が成立した否かを判別する(ステッ
プS2)。この所定の条件は、復号化ユニット10にお
いて、ビットストリームに含まれるヘッダ情報がすべて
解析され、次に、符号化画素データの復号処理を行なう
状態に到達したことおよび/または図示しないビットス
トリームに含まれる符号化データ(符号化画素データお
よびヘッダ情報両者を含む)を格納するためのレートバ
ッファに予め定められた量以上のデータが格納されたこ
となどがある。制御ユニット14は、所定の条件が設立
すると、復号化ユニット10に対し、画素データ復号開
始指示を与える。図25においては、ピクチュア同期信
号PSYNCを復号化ユニット10に与えるように示さ
れる。このピクチュア同期信号は、先の実施例2ないし
4に示す復号開始指示信号であってもよい(ステップS
3)。
【0134】制御ユニット14は、この画素データ復号
開始指示(たとえばピクチュア同期信号PSYNCのア
サート)に従って、先の第1ないし第4の実施例におい
て説明した所定のタイミングで表示動作を開始させるた
めの表示開始指示信号を表示制御装置20aへ与える
(ステップS4)。表示制御装置20aは、この表示開
始指示が制御ユニット14から与えられると、所定のタ
イミングで水平同期信号HSYNCおよび垂直同期信号
VSYNCを表示装置22へ与える。このとき、また制
御ユニット14は、この垂直同期信号VSYNCのアサ
ートに応答して、記憶装置12からの復元された画素デ
ータの表示動作を行なうための制御信号をメモリインタ
フェースユニット16へ与える。以降、この表示制御装
置20aは、最初に設定されたタイミングで水平同期信
号HSYNCおよび垂直同期信号VSYNCをアサート
する。メモリインタフェースユニット16および表示イ
ンタフェース18は、制御ユニット14の制御のもと
に、先の第1ないし第4の実施例において説明したのと
同様のタイミングで記憶装置12から復元された画素デ
ータを読出して表示装置22へ与える。これにより、表
示装置22においては、水平同期信号HSYNCに同期
して復元された画素データが順次表示される。
【0135】この図25に示す画像復号表示装置の構成
においては、画像表示指示が与えられた初期化シーケン
スにおいてピクチュア同期信号(または復号開始指示信
号)と表示のための水平同期信号HSYNCおよび垂直
同期信号VSYNCのタイミング関係が設定される。以
降においては、このタイミング関係を維持して符号化画
素データの復号および復元された画素データの表示が行
なわれる。
【0136】この第5の実施例に示すように、復号開始
指示を基準として表示動作の開始タイミングを設定して
も、先の実施例1ないし実施例4の構成と同様の効果を
奏することができる。
【0137】
【発明の効果】請求項1に係る画像復号表示装置におい
ては、Bフレームの復号開始タイミングと表示開始タイ
ミングとの間に実質的に1フィールド時間の時間差を設
けたため、1フレームの画素データを格納する記憶容量
を備えるフレームメモリを用いても、表示画素データが
復元画素データで上書きされることがなく、正確に表示
を行なうことができ、画像表示のために用いられる記憶
装置の記憶容量を低減することができる。
【0138】請求項2に係る画像復号表示装置において
は、あるフレームの最後に表示されるべきフィールドの
画素データの表示に同期して次のフレームの画素データ
の復号処理開始を行なっているため、最低1フィールド
の時間差をもってBフレームの画素データの復号および
表示を行なうことができ、表示のための記憶装置の記憶
容量を低減して正確な画像の表示および復号を行なうこ
とができる。また、3:2プルダウンなどのようなフレ
ームレート変換時においても記憶容量を増加させること
なく正確に対応することができる。
【0139】請求項3に係る画像復号表示装置において
は、与えられたプルダウン変換情報に従って記憶手段か
ら所定数のフレームごとにフィールド単位で画素データ
が再度読出されるように読出手段を制御しかつこの記憶
手段からあるフレームのうち最後に表示されるべきフィ
ールドの画素データの表示装置への出力に応答して次の
フレームの画素データの復号処理を開始しているため、
プルダウン変換時においても、記憶手段の記憶容量を増
加させることなく正確に、画像データの上書きを防止し
て復号および表示を行なうことができる。
【0140】請求項4に係る画像復号表示装置おいて
は、あるフレームの最後のフィールドの画素データが再
度読出されて表示される場合には、先行する1フィール
ド時間復号処理動作を停止させているため、記憶手段の
記憶容量を増加させることなく最後のフィールドの表示
画素データの上書きを防止することができ、正確に3:
2プルダウンなどの表示レート変換を行なうことができ
る。
【0141】請求項5に係る画像復号表示装置において
は、復号開始に同期して表示装置への画素データの出力
タイミングを調整し、このタイミングがBピクチュアに
関しては1フィールドの画素データの表示に要する時間
差を持たせるようにしているため、復号動作開始を基準
としても、何らBピクチュア格納のための記憶装置の容
量を増加させることなく、正確に復号および表示を行な
うことができる。
【0142】請求項6に係る画像復号表示装置において
は、復号処理開始タイミングが、1マクロブロックライ
ンの画素データの表示時間に要する時間だけさらに遅延
されるため、フレーム構成を有しかつマクロブロック単
位で復号処理される画像データの表示においても、表示
前画素データが復号済の画素データで上書きされるのを
防止することができ、正確な復号および表示を行なうこ
とができる。
【0143】請求項7に係る画像復号表示装置において
は、復号処理開始タイミングの遅延を、記憶手段の出力
部と表示装置との間にバッファメモリを設けて実現して
いるため、複雑なタイミング条件を考慮することなく容
易に必要とされる遅延時間を実現することが可能とな
る。
【0144】請求項8に係る画像復号表示装置において
は、与えられる画像データがフィールド単位で与えられ
る場合には、この復号処理開始タイミングの1マクロブ
ロックラインに相当する時間の遅延を無効とするように
構成したため、与えられる画像データがフィールド単位
およびフレーム単位のいずれで与えられる場合において
も選択的にこの遅延時間の有効/無効により対応するこ
とができ、複数の画像形式に対応することのできる画像
復号処理装置を実現することができる。
【0145】請求項9に係る画像復号表示装置において
は、与えられる画像データがフィールド単位で与えられ
る場合には、復号処理開始タイミングと表示開始タイミ
ングとの時間差をほぼ1フィールド時間差としているた
め、記憶装置からの画像データの読出タイミングに複雑
な調整を必要とすることがなく、データ表示のタイミン
グ制御が容易となる。
【0146】請求項10または11に係る画像復号表示
装置においては、記憶手段に含まれるBフレームの画素
データを格納するための記憶素子を、1フレームの画素
データを格納する容量を備えるフレームメモリで構成し
たため、必要最小限の記憶容量を備える記憶装置で画像
表示のための記憶手段を実現することができ、記憶装置
の記憶容量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像復号表示装置の全体の構
成を概略的に示す図である。
【図2】 (A)はこの発明において用いられるフレー
ムの表示順序の一例を示し、(B)は転送されるフレー
ムの復号順序の一例を示す図である。
【図3】 フレーム符号化予測方式におけるマクロブロ
ックの画素の構成の一例を示す図である。
【図4】 この発明の第1の実施例である画像復号表示
装置の動作シーケンスを示す図である。
【図5】 図1に示すバンク#3の記憶領域を示す図で
ある。
【図6】 図5に示す記憶装置における画素データの書
込および読出領域を示す図である。
【図7】 図5に示す記憶装置における奇数フィールド
の最終画素ラインにおける表示および復号態様を示す図
である。
【図8】 図5に示す記憶装置における偶数フィールド
の画素ラインにおける表示および書込態様を示す図であ
る。
【図9】 図1に示すメモリインタフェースユニットの
構成を概略的に示す図である。
【図10】 フレーム単位画像の復号および表示画素の
配置態様を示す図である。
【図11】 この発明の第2の実施例における画素デー
タの復号および表示時における記憶装置の記憶内容の配
置を示す図である。
【図12】 この発明の第2の実施例における復号処理
開始および表示開始タイミングの関係を示す図である。
【図13】 図12に示す遅延時間を実現するための回
路構成の一例を示す図である。
【図14】 図12に示すタイミング関係を実現するた
めの他の構成を示す図である。
【図15】 図14に示す回路構成の動作タイミングを
示す図である。
【図16】 3:2プルダウン手法を説明するための図
である。
【図17】 この発明の第3の実施例である画像復号表
示装置の動作シーケンスを示す図である。
【図18】 この発明の第3の実施例において用いられ
るメモリインタフェースユニットおよび制御ユニットの
構成を概略的に示す図である。
【図19】 この発明の第4の実施例におけるフォール
ド予測方式のマクロブロックの構成を示す図である。
【図20】 この発明の第4の実施例において用いられ
るフィールド単位の画像(マクロブロック)の構成を例
示的に示す図である。
【図21】 この発明の第4の実施例の画像復号表示装
置の動作シーケンスを示す図である。
【図22】 この発明の第4の実施例におけるBフレー
ムデータのアクセス態様を示す図である。
【図23】 この発明の第4の実施例の第1の変更例の
構成を示す図である。
【図24】 この発明の第4の実施例の第2の変更例の
構成を示す図である。
【図25】 この発明の第5の実施例に従う画像復号処
理装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図26】 図25に示す画像復号表示装置の動作シー
ケンスを示すフロー図である。
【図27】 MPEGに従う画像予測符号化方式を説明
するための図である。
【図28】 画像の構成を概略的に示す図である。
【図29】 画像データのシンタクスを説明するための
図である。
【図30】 従来の画像復号表示装置の構成を概略的に
示す図である。
【図31】 伝送される符号化データおよび画像の構成
を示す図である。
【図32】 ノンインタレース方式での画像表示を説明
するための図である。
【図33】 インタレース方式に従う画像表示を説明す
るための図である。
【図34】 従来の画像復号表示装置の構成を概略的に
示す図である。
【図35】 図34に示す画像復号表示装置の動作シー
ケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 画像復号表示装置、10 復号化ユニット、12
記憶装置、14 制御ユニット、16 メモリインタフ
ェースユニット、18 表示インタフェース、20,1
20a 表示制御装置、22 表示装置、32,34,
36 フレーム画素データ格納用バンク、60 遅延回
路、70 バッファメモリ、80,90遅延切換回路、
14a,14b,140 制御ユニット。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられるビットストリームに含まれる
    予測符号化された画像の画素データを復号処理して元の
    画素データを復元して表示装置での表示のために出力す
    る画像復号表示装置であって、前記画面の画像は、2フ
    ィールドを有するフレームの画素データで構成され、 前記ビットストリームに含まれる画素データを抽出し、
    該抽出した画素データに前記復号処理を施して元の画素
    データを復元する復号手段を備え、前記復号手段は、前
    記ビットストリームに含まれる、与えられた画素データ
    が所属するフレームの種類が、復号時に参照画像として
    用いられるI/Pピクチュアであるか参照画像としては
    用いられず表示のみが行なわれるBピクチュアであるか
    を示す情報を抽出し、該フレームの種類を識別する手段
    を含み、 前記復号手段からのBピクチュア識別指示信号に従っ
    て、前記復号手段で復元されたBピクチュアの画素デー
    タを格納するための記憶手段と、 前記記憶手段に結合され、前記記憶手段に格納された画
    素データを読出して前記表示装置へ表示のために出力す
    る読出手段と、 前記復号手段および前記読出手段に結合され、前記Bピ
    クチュアの前記復号処理の開始タイミングと前記読出手
    段からの前記復号処理されたBピクチュアの画素データ
    の前記表示装置への出力タイミングの時間差が前記Bピ
    クチュアの1フィールドの画素データの前記表示装置へ
    の出力に要する1フィールド時間となるように前記復号
    手段および前記読出手段の動作タイミングを制御して前
    記復号手段および前記読出手段を同期動作させる制御手
    段を備える、画像復号表示装置。
  2. 【請求項2】 入来するビットストリームに含まれる予
    測符号化された画像の画素データに復号処理を施して元
    の画素データを復元して該復元した画素データを表示装
    置上での表示のために出力する画像復号表示装置であっ
    て、前記画面画像は、複数フィールドのフレームで構成
    され、 前記予測符号化された画素データに前記復号処理を行な
    って元の画素データを復元する復号手段と、 前記復号手段からの復元された画素データを格納するた
    めの格納手段と、 前記格納手段から画素データを読出して前記表示装置へ
    の表示のために出力する読出手段と、 前記読出手段および前記復号手段に結合され、前記読出
    手段からのあるフレームの最後に表示されるべきフィー
    ルドの画素データの読出に応答して、前記表示されるべ
    きフィールドを含むフレームの次に与えられるフレーム
    の画素データの復号処理動作を前記復号手段に開始させ
    る制御手段とを備える、画像復号表示装置。
  3. 【請求項3】 入来するビットストリームに含まれる予
    測符号化された画像の画素データに復号処理を施して元
    の画素データを復元して表示装置上での表示のために出
    力する画像復号表示装置であって、前記画面画像は複数
    フィールドのフレームで構成され、 前記予測符号化された画素データを受けて前記復号処理
    を行なって元の画素データを復元する復号手段と、 前記復号手段の出力する画素データを格納するための記
    憶手段と、 前記記憶手段に格納された画素データをフィールド単位
    で順次読出して前記表示装置への表示のために出力する
    読出手段と、 前記読出手段および前記復号手段に結合され、与えられ
    たプルダウン変換情報に従って前記記憶手段から所定数
    のフレームごとにフィールド単位で画素データが再度読
    出されるように前記読出手段を制御し、かつ前記記憶手
    段からのあるフレームのフィールドのうち最後に表示さ
    れるべきフィールドの画素データの前記表示装置への出
    力に応答して、次のフレームの画素データの復号処理を
    前記復号手段に開始させる制御手段を備える、画像復号
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記表示速度変換情報に従って、前記記憶手段から再度
    読出される画素データのフィールドが前記最後に表示さ
    れるべきフィールドのとき、前記最後に表示されるべき
    フィールドの表示期間に先行する1フィールド期間の間
    前記復号手段の復号処理動作を停止させる手段を含み、
    前記1フィールド期間は、1フィールドの画素データを
    前記表示装置上で表示するのに要する時間である、請求
    項8記載の画像復号表示装置。
  5. 【請求項5】 与えられるビットストリームに含まれる
    予測符号化された画像の画素データを復号処理して元の
    画素データを復元して表示装置での表示のために出力す
    る画像復号表示装置であって、前記画面の画像は2フィ
    ールドのフレームで構成され、 前記予測符号化された画素データに前記復号処理を行な
    って元の画素データを復元する復号手段と、 前記復号手段からの復元された画素データを格納するた
    めの格納手段と、 前記格納手段からの画素データを読出して前記表示装置
    への表示のために出力する読出手段と、 前記読出手段および前記復号手段に結合され、前記復号
    手段におけるフレームの復号開始に応答して、前記記憶
    手段から、1フィールドの画素データの読出に要する時
    間差を持って表示されるべきフレームの最初のフィール
    ドの画素データの読出を開始させる制御手段とを備え
    る、画像復号表示装置。
  6. 【請求項6】 前記復号処理は画面上所定サイズのブロ
    ックの画素データを単位として行なわれ、前記画面画像
    は、画面上水平方向にM個の前記所定サイズのブロック
    を含み、 前記制御手段は、 前記復号手段の復号処理開始タイミングを前記M個のブ
    ロックの画素データの前記記憶手段からの読出に要する
    時間遅延させる遅延手段をさらに含む、請求項1ないし
    5のいずれかに記載の画像復号表示装置。
  7. 【請求項7】 前記遅延手段は、前記記憶手段の画素デ
    ータ出力部と前記表示装置に結合される前記読出手段の
    出力ポートとの間に配置され、与えられた画素データを
    所定時間格納するバッファメモリ手段を含む、請求項6
    記載の画像復号表示装置。
  8. 【請求項8】 前記ビットストリームは、画像画素デー
    タがフィールド単位で与えられるか2フィールドの画素
    データが混在するフレーム単位で与えられるかを示すデ
    ータ構造情報を含み、 前記復号手段は、前記ビットストリームから前記データ
    構造情報を抽出し、該データ構造情報が示すデータ構造
    を指定する情報を出力する手段を含み、 前記制御手段は、前記抽出手段から与えられるデータ構
    造情報がフィールド単位を示すことに応答して、前記遅
    延手段を非活性状態とする手段を含む、請求項6記載の
    画像復号表示装置。
  9. 【請求項9】 前記画面画像画素データは、フィールド
    単位で与えられる、請求項1ないし5のいずれかに記載
    の画像復号表示装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、前記1フレーム分の
    画素データを格納するフレームメモリで構成される、請
    求項1記載の画像復号表示装置。
  11. 【請求項11】 前記画像のフレームの種類が、復号時
    に参照画像として用いられるI/Pピクチュアと、参照
    画像として用いられず表示のみが行なわれるBピクチュ
    アとを含み、前記記憶手段は、前記Bピクチュアを格納
    するための記憶素子として、1フレームの画素データを
    格納するフレームメモリで構成される、請求項2ないし
    5のいずれかに記載の画像復号表示装置。
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