JPH08305374A - 能動型消音装置 - Google Patents

能動型消音装置

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Publication number
JPH08305374A
JPH08305374A JP7141005A JP14100595A JPH08305374A JP H08305374 A JPH08305374 A JP H08305374A JP 7141005 A JP7141005 A JP 7141005A JP 14100595 A JP14100595 A JP 14100595A JP H08305374 A JPH08305374 A JP H08305374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
noise
pressure wave
area
outlet
Prior art date
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Pending
Application number
JP7141005A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tatematsu
幸治 立松
Ryuichi Hirakawa
竜一 平川
Katsumi Mizuno
克己 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカから圧力波を発生させて排気騒音を
消音する際、排気抵抗の増加を伴うことなく消音を良好
に行う。 【構成】 先端に騒音圧力波流出口(排気口)15を有
する2本の騒音流出管14の間に、スピーカ圧力波流出
口34を有するスピーカ管を設ける。その際、騒音領域
S1とスピーカ音領域S2との重複領域S3の面積を騒
音領域S1の面積の56%とし、重複領域S3の面積を
スピーカ音領域S2の面積の61%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカを用いて騒音
を消音する能動型消音装置に関するものであり、特に、
内燃機関の排気騒音を消音するものに関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカを用いて騒音を消音する能動型
消音装置の例が実開昭63−190511号公報に記載
されている。該公報記載の能動型消音装置は、一端が騒
音源に接続され、他端に騒音流出口を有する騒音流出管
と、該騒音流出管に接近して設けられ、かつ、一端がキ
ャンセルスピーカに接続され、他端に圧力波流出口を有
するスピーカ管と、前記騒音流出管に設けたマイクによ
り騒音源からの騒音を監視して所定の制御信号を前記キ
ャンセルスピーカに出力するアクティブキャンセル手段
を備え、騒音源からの騒音の圧力波に対して騒音とは逆
位相の疎密圧力波をキャンセルスピーカから出力するこ
とによって、両圧力波の打ち消し作用で消音を行うアク
ティブキャンセラーシステムにおいて、前記騒音流出管
とスピーカ管とを、両流出口が略同一方向に向いて配設
されるようにして一方の管の内側に他方の管が配設され
た2重管構造に形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の能動型
消音装置を内燃機関の排気系に適用する場合、排気管
(騒音流出管に相当)の内側にスピーカ管が同軸に配設
され、2重管構造を形成する。その際、排気管(騒音流
出管)とスピーカ管との間に形成される筒状空間の断面
積は、排気抵抗と消音効果とを勘案し最適値に設定され
る。該能動型消音装置において消音効果を高めるために
は、スピーカ能力を高めるか、又は、スピーカ管の圧力
波流出口の開口面積を大きくする必要がある。スピーカ
管の圧力波流出口の開口面積を大きくした場合、筒状空
間の断面積を最適値に保つためには排気管(騒音流出
管)とスピーカ管との間の距離を小さくしなければなら
ず、排気抵抗が増大するという問題点がある。本発明
は、上記問題点を解決するためになされたものであり、
排気抵抗の増大を伴うことなくスピーカ管の圧力波流出
口の開口面積を大きくすることを可能とし、良好な消音
を行うことのできる能動型消音装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端が騒音源
に接続され、他端に騒音の圧力波を流出する騒音圧力波
流出口が形成された騒音流出管と、該騒音圧力波流出口
から流出する騒音の圧力波と逆位相の圧力波を放射でき
るスピーカと、該スピーカに接続され、該スピーカから
放射された圧力波を流出するスピーカ圧力波流出口が形
成されたスピーカ管とが備えられ、該騒音圧力流出口と
該スピーカ圧力流出口とが近接すると共に両流出口が略
同一方向に向けて配設された能動型消音装置において、
該スピーカ管の周囲に所定の大きさの該騒音圧力波流出
口を有する該騒音流出管を複数配設し、該複数の該騒音
圧力波流出口の外周に沿う外周線と該外周に接して該外
周線に滑らかに接続する線分とで囲まれた騒音領域と、
該スピーカ圧力波流出口の外周に沿った線で囲まれたス
ピーカ音領域との重複領域の面積を、該騒音領域の面積
の50%以上とし、かつ、該重複領域の面積を該スピー
カ音領域の面積の50%以上としたことを特徴とする。
【0005】ここで、所定の大きさの騒音圧力波流出口
とは、排気騒音が適正なレベルとなる大きさを有する騒
音圧力波流出口である。騒音領域とスピーカ音領域との
重複領域の面積を該騒音領域の面積の50%以上とし、
かつ、該重複領域の面積を該スピーカ音領域の面積の5
0%以上としたのは、該重複領域の面積が50%より小
さい場合や該重複領域の面積が該スピーカ音領域の面積
の50%より小さい場合は、該スピーカ圧力波流出口か
ら流出する圧力波と該騒音圧力波流出口から流出する排
気騒音の圧力波との重なりが不十分となり、騒音を良好
に打ち消すことができないためである。
【0006】
【作用】排気騒音の圧力波と逆位相の圧力波をスピーカ
から放射すると、スピーカ圧力波流出口から流出する圧
力波が、該スピーカ圧力波流出口の周囲に近接して配設
された複数の騒音圧力波流出口から流出して合成される
排気騒音の圧力波に重なり、排気騒音が消音される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜4に基
づいて説明する。本実施例は、排気管1と、スピーカ2
と、スピーカ2が接続されたスピーカ管3とを主要な構
成要件としている。
【0008】図1に示すように、排気管1は、サブマフ
ラ13の両端にそれぞれ接続されたフロント部11とテ
ール部12とから形成されており、フロント部13がエ
ンジン4に接続されている。テール部12は、2本の騒
音流出管14から形成されており、エンジン4で発生し
た騒音がフロント部11を通り、サブマフラ13で高周
波が減少させられて騒音流出管14に流入する。従っ
て、本実施例においては、サブマフラ13が騒音流出管
14に対する騒音源を形成する。2つの騒音流出管14
は、それぞれS字型,逆S字型に形成された等長の管体
であり、サブマフラ13との接続部で両騒音流出管14
の間隔が最小となり、先端で両騒音流出管14の間隔が
最大となるように互いに対をなして配設されている。騒
音流出管14の先端には、図2に示すように排気ガスを
流出すると共に排気騒音の圧力波を流出する円形の騒音
圧力波流出口(排気口)15が形成されている。
【0009】スピーカ2は、図2及び図3に示すよう
に、2つの騒音流出管14の間に配設されたスピーカ管
3に接続したスピーカ収納箱6内に収納されている。ス
ピーカ2は、スピーカ収納箱6の底部61に下向きに配
置され、スピーカ2の振動板21の開口面22の全面が
スピーカ管3に向けて開放されている。なお、スピーカ
収納箱6の底部61は、スピーカ2の開口面22の周り
を密閉し、スピーカ2の背面側から放射された圧力波が
スピーカ管3内に回り込まないように形成されている。
【0010】スピーカ管3は、一面に楕円状開口30を
有する直方体部31と、該楕円状開口30から延びだし
て該楕円状開口と同一形状断面を有する管体部32とか
ら形成されている。直方体部31にはスピーカ収納箱6
が接続され、直方体部31のスピーカ収納箱6側には、
スピーカ2の開口面22をスピーカ管3に向けて露出さ
せる開口33が形成されている。管体部32の先端に
は、スピーカ2から放出された圧力波を流出するスピー
カ圧力波流出口34が形成され、管体部32は、管体部
32の中心軸が両騒音流出管14の中心軸と同一平面上
に存在するように配設されている。
【0011】スピーカ圧力波流出口34は、長径と短径
の比が2:1の楕円形状であり、図4に示すように、2
つの騒音圧力波流出口(排気口)15の外周に沿う外周
線aと該外周に接して外周線aに滑らかに接続する線分
bとで囲まれた騒音領域S1とスピーカ圧力波流出口3
4の外周に沿った線cで囲まれたスピーカ音領域S2と
の重複領域S3の面積が騒音領域S1の面積の56%を
占め、重複領域S3の面積がスピーカ音領域S2の面積
の61%を占めている。
【0012】なお、スピーカ2は、エンジン4の回転速
度を検出する回転速度計6及び2つの騒音圧力波流出口
(排気口)15から等距離に設けられて残差騒音を検出
するマイク7と共に制御装置5に接続され、回転速度計
6とマイク7とから入力された信号に基づいて生成され
るスピーカ駆動用の制御信号により駆動される。
【0013】以下、本実施例の作用について説明する。
回転速度計6で検出したエンジン4の回転速度が制御装
置5に入力されると、制御装置5においてエンジン4の
回転速度に応じて発生する排気騒音の圧力波を打ち消す
ための圧力波を発生させる制御信号が生成され、該制御
信号がスピーカ2に入力されて、スピーカ2から騒音圧
力波と逆位相のスピーカ圧力波が放射される。この際、
2つの騒音圧力波流出口(排気口)15から流出する排
気騒音の圧力波が合成される。
【0014】騒音領域S1とスピーカ音領域S2との重
複領域S3の面積が騒音領域S1の面積の56%を占
め、重複領域S3の面積がスピーカ音領域S2の面積の
61%を占めるため、合成された排気騒音の圧力波の形
状及び大きさと、スピーカ圧力波流出口34から流出す
る圧力波の形状及び大きさとが近似したものとなり、該
合成された排気騒音の圧力波とスピーカ圧力波流出口3
4から流出した圧力波とが重なり合い、消音がなされ
る。
【0015】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限られないことはもちろんで
あり、例えば、スピーカ圧力波流出口の形状を円状と
し、スピーカ圧力波流出口の周縁に等間隔で3つないし
はそれ以上のスピーカ圧力波流出口を配設する等しても
よい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、騒音圧力波流出口をス
ピーカ圧力波流出口の周囲に配設し、騒音領域とスピー
カ音領域との重複領域の面積を該騒音領域の面積の50
%以上とし、かつ、該重複領域の面積をスピーカ音領域
の面積の50%以上としたので、スピーカ能力を高める
ことなく消音効果が向上するため、スピーカ及びスピー
カ駆動用装置の小型化が可能となり、製造コスト低減に
寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の能動型消音装置を示す概略構成
図である。
【図2】上記能動型消音装置の側面図である。
【図3】図2のA−A断面を示す断面図である。
【図4】上記能動型消音装置の騒音圧力波流出口の外周
を結んでできる領域等を示す図である。
【符号の説明】
1 騒音流出管(排気管) 2 スピーカ 3 スピーカ管 4 エンジン 15 騒音圧力波流出口(排気口) 34 スピーカ圧力波流出口 a 外周線 b 線分 c 線 S1 騒音領域 S2 スピーカ音領域 S3 重複領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が騒音源に接続され、他端に騒音の
    圧力波を流出する騒音圧力波流出口が形成された騒音流
    出管と、 該騒音圧力波流出口から流出する騒音の圧力波と逆位相
    の圧力波を放射できるスピーカと、 該スピーカに接続され、該スピーカから放射された圧力
    波を流出するスピーカ圧力波流出口が形成されたスピー
    カ管とを備え、 該騒音圧力流出口と該スピーカ圧力流出口とが接近し、
    両流出口が略同一方向に向けて配設された能動型消音装
    置において、 該スピーカ管の周囲に所定の大きさの該騒音圧力波流出
    口を有する該騒音流出管を複数配設し、 該複数の該騒音圧力波流出口の外周に沿う外周線と該外
    周に接して該外周線に滑らかに接続する線分とで囲まれ
    た騒音領域と、該スピーカ圧力波流出口の外周に沿った
    線で囲まれたスピーカ音領域との重複領域の面積を、該
    騒音領域の面積の50%以上とし、かつ、該重複領域の
    面積を該スピーカ音領域の面積の50%以上としたこと
    を特徴とする能動型消音装置。
JP7141005A 1995-04-28 1995-04-28 能動型消音装置 Pending JPH08305374A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015007424A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 エーバーシュペッヒャー・エグゾースト・テクノロジー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー マルチフロー排気系における排気騒音に影響を与えるためのシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015007424A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 エーバーシュペッヒャー・エグゾースト・テクノロジー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー マルチフロー排気系における排気騒音に影響を与えるためのシステム
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