JPH08305212A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH08305212A
JPH08305212A JP12712195A JP12712195A JPH08305212A JP H08305212 A JPH08305212 A JP H08305212A JP 12712195 A JP12712195 A JP 12712195A JP 12712195 A JP12712195 A JP 12712195A JP H08305212 A JPH08305212 A JP H08305212A
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JP
Japan
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nip width
use condition
roll
fixing
recording material
Prior art date
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Application number
JP12712195A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Suga
芳春 須賀
Hiromichi Oi
浩道 大井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイズの異なる記録材を渾然一体と使用する
タイプにおいて、記録材の使用状況に影響されずに記録
材のしわや定着乱れを有効に防止でき、好ましくは、シ
ョートペーパパスの小型画像形成装置においても一枚目
の像形成から確実に対応できることを可能とする。 【構成】 加熱ロール1及び加圧ロール2の軸方向のニ
ップ幅が調整されるニップ幅調整手段4を配設し、前記
記録材3の使用条件が予め設定される使用条件設定手段
5を設け、この使用条件設定手段5にて設定された記録
材3の使用条件に応じてニップ幅調整手段4に対する調
整量が制御されるニップ幅制御手段6を設ける。また、
前記記録材3の使用条件が判別される使用条件判別手段
7を設け、この使用条件判別手段7にて判別された使用
条件に基づいてニップ幅調整手段4に対する調整量が制
御されるニップ幅制御手段8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機等の画像形成
装置において用いられる定着装置に係り、特に、異なる
サイズの記録材に対する定着を可能とし、加熱定着方式
を採用する定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機等の画像形成装置におい
ては、未定着トナー像を定着するために通常定着装置が
用いられる。この種の定着装置としては、互いに圧接し
ながら回転する加熱ロールと弾性層被覆の加圧ロールと
を備え、未定着トナー像が形成された記録材(用紙)を
これらロール間に挿通させて未定着トナー像の定着を行
う所謂加熱定着方式が主流である。
【0003】このような定着装置においては、例えば加
熱ロールの表面温度を温度センサで検知し、この加熱ロ
ールの表面温度に応じて加熱ロールと加圧ロールとのニ
ップ幅を調整し、温度変化に常に追従した画像を得るよ
うにしたものが既に提供されている(例えば特開平2−
34887号公報参照)。また、例えばトナー像の定着
時に、加熱ロールと加圧ロールとのニップ圧力を軸方向
の温度差に応じて調整し、用紙のしわや定着の乱れを防
止するようにしたものが既に提供されている(特開平3
−192382号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の定着装置にあっては、良質の定着を得るため
の温度より低い条件下、例えばその日の朝一番で使用す
るような条件下についてはある程度効果があるが、例え
ば小サイズの用紙を多量に定着させた直後に大サイズの
用紙を定着させると、小サイズ用紙の非通過域の異常温
度上昇により加熱ロール、加圧ロールが偏膨張し、加熱
ロールと加圧ロールとのニップ幅が軸方向両端で不均一
になることに起因して紙しわが発生したり、また、小サ
イズ用紙の非通過域の異常温度上昇により大サイズ用紙
上のトナー像を加熱ロール側へ逆転移させる事態が生じ
易くなり、その分、定着乱れ(所謂ホットオフセット)
が発生するという技術的課題が見られた。
【0005】また、このような従来の定着装置におい
て、加熱ロールの表面温度を検知してからニップ幅、ニ
ップ圧力をフィードバック制御するようにした場合に
は、ショートペーパパスを使用する複写機等の画像形成
装置では一枚目の複写に間に合わないという技術的課題
も見られる。
【0006】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ために為されたものであって、異なるサイズの記録材を
渾然一体に使用するタイプにおいて、記録材の使用状況
に影響されずに記録材のしわや定着乱れを有効に防止で
き、好ましくは、ショートペーパパスの小型画像形成装
置においても一枚目の像形成から確実に対応できること
を可能とする定着装置を提供するものである。
【0007】すなわち、本願発明は、図1に示すよう
に、互いに圧接しながら回転する加熱ロール1と加圧ロ
ール2とを備え、未定着トナー像が形成された記録材3
をこれらロール1,2間に挿通させて未定着トナー像の
定着を行う定着装置において、前記加熱ロール1及び加
圧ロール2の軸方向のニップ幅が調整されるニップ幅調
整手段4を配設し、前記記録材3の使用条件が予め設定
される使用条件設定手段5を設け、この使用条件設定手
段5にて設定された記録材3の使用条件に応じてニップ
幅調整手段4に対する調整量が制御されるニップ幅制御
手段6を設けたことを特徴とする。
【0008】また、別の本願発明は、図1に示すよう
に、前述した加熱ロール1と加圧ロール2とを備えた定
着装置において、前記加熱ロール1及び加圧ロール2の
軸方向のニップ幅が調整されるニップ幅調整手段4を配
設し、前記記録材3の使用条件が判別される使用条件判
別手段7を設け、この使用条件判別手段7にて判別され
た使用条件に基づいてニップ幅調整手段4に対する調整
量が制御されるニップ幅制御手段8を設けたことを特徴
とする。
【0009】このような技術的手段において、ニップ幅
調整手段4としては、加熱ロール1若しくは加圧ロール
2の位置を移動させたり、あるいは、付勢スプリング力
を調整することにより加熱ロール1と加圧ロール2との
間のニップ圧を変化させる等適宜選定して差し支えな
い。そして、加熱ロール1若しくは加圧ロール2の位置
を移動させる態様においては、例えば加圧ロール2の回
動軸両端を同時に移動させる等適宜選定して差し支えな
いが、機構の簡略化という観点からすれば、加圧ロール
2の回動軸の一端を揺動支点として支持し、当該回動軸
の他端のみを移動させるものが好ましい。
【0010】また、前記使用条件設定手段5としては、
記録材3の使用条件を設定するためのコンソールパネル
や外部接続の各種設定器等が挙げられる。そして、ニッ
プ幅制御手段6については、設定された使用条件に応じ
て定着ロール(加熱ロール1,加圧ロール2)の軸方向
温度差を予測し、この温度差がある場合には当該温度差
が生じないように前記ニップ幅を不均一設定し得るよう
に構成すればよい。
【0011】更に、前記使用条件判別手段7としては、
記録材3の使用条件を判別する手段、例えば記録材3の
サイズ検知手段、記録材3の使用枚数手段、記録材3の
サイズ変更のタイミング検知手段等を判別したい使用条
件に応じて適宜組み合わるようにすればよい。そして、
前記ニップ幅制御手段8については、判別された使用条
件によって定着ロールの軸方向温度差が生ずる場合に、
当該温度差が生じても、紙しわやホットオフセット等が
発生しないように、前記ニップ幅を不均一設定するよう
に構成すればよい。すなわち、例えば小サイズの記録材
3を多量に使用する条件下で定着ロールの軸方向温度差
が生ずることは回避できないので、ニップ幅にてロール
間の圧力を調整し、紙しわ、ホットオフセット等を低減
するようにすればよい。
【0012】更にまた、ニップ幅の幅寸法を不均一設定
するには、基本的に定着ロールの軸方向温度差に基づい
て設定すればよいが、定着装置そのものの使用条件の相
違(通常使用状態か、朝一使用状態(その日の最初に使
用される状態)か等)を吸収するという観点からすれ
ば、定着ロールの温度が良質の定着を得るための温度に
対して低いかあるいは高いかを考慮して前記ニップ幅の
大小を変化させることが好ましい。また、定着ロールの
支持構造として両側移動タイプを採用した場合には、ニ
ップ幅を均一幅で変化させるようにしても差し支えな
い。
【0013】
【作用】上述したような技術的手段によれば、使用条件
設定手段5にて記録材3の使用条件を予め設定すると、
ニップ幅制御手段6は、前記使用条件設定手段5にて設
定された記録材3の使用条件に応じてニップ幅調整手段
4に対する調整量を制御し、ニップ幅調整手段4は加熱
ロール1及び加圧ロール2の軸方向のニップ幅を調整す
る。また、使用条件判別手段7が例えば設定された使用
条件と直前に行われた使用条件との比較を行い、記録材
3の使用条件を判別すると、ニップ幅制御手段8は、前
記使用条件判別手段7にて判別された使用条件に基づい
てニップ幅調整手段4に対する調整量を制御し、ニップ
幅調整手段4は加熱ロール1及び加圧ロール2の軸方向
のニップ幅を調整する。例えば、今、直前に行われたジ
ョブが小サイズ記録材3を多量に使用するものであれ
ば、定着ロールの温度分布のばらつきによる変形が起き
ているので、次のジョブが大サイズ記録材3を直ちに使
用する条件では、ニップ幅調整を行なわなければならな
い。これに対し、次のジョブがたとえ大サイズ記録材3
を使用する条件であっても、直前のジョブからの経過時
間が長ければ、定着ロールが冷えて当該定着ロールの変
形が元に戻るので、この場合にはニップ幅調整を行わな
いというような制御が行われるのである。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図2及び図3はこの発明が適用された定着装置の実施例
1を示す説明図である。同図において、定着装置は例え
ば複写機等の画像形成装置で用いられるものであって、
互いに圧接しながら回転する加熱ランプ11a内蔵の加
熱ロール11と弾性体被覆の加圧ロール12とを備え、
未定着トナー像が形成された記録紙13をこれらロール
11,12間に挿通させて未定着トナー像の定着を行う
ものである。そして、前記加熱ロール11及び加圧ロー
ル12の回転軸は一対のボード14,15に回転可能に
支承されており、この実施例では、定着ロール(加熱ロ
ール11,加圧ロール12)のボード15側にレジスト
レーション位置(REGI位置)が設定されている。こ
こで、以下の実施例の説明では、便宜上REGI位置側
のボード15をアウタボード(O/Bで略記)、REG
I位置の反対側のボード14をインナボード(I/Bで
略記)と称する。尚、符号16は加熱ロール11の表面
温度制御用に当該表面温度を検出する温度センサであ
る。
【0015】この実施例において、前記加圧ロール12
の回転軸の一端にはニップ幅調整機構20が設けられ、
加圧ロール12の回転軸のアウタボード15支持部を揺
動支点として上下方向移動を可能としている。ここで、
前記ニップ幅調整機構20としては、例えば図3に示す
ように、加圧ロール12の一端に筒状支持体21を設
け、この筒状支持体21を一端が揺動支点となる揺動ア
ーム22で支持するようにしたものが用いられる。前記
揺動アーム22は駆動モータ23によって所定角度回転
せしめられる偏心カム24上に載置されると共に、付勢
スプリング25にて偏心カム24面に押圧付勢されてお
り、偏心カム23のカム面位置に応じて上下動するよう
になっている。
【0016】更に、この実施例において、前記駆動モー
タ23の駆動制御信号は制御装置30で生成されるよう
になっており、前記制御装置30は、コンソールパネル
40からの用紙の使用条件(サイズ、複写枚数等)及び
温度センサ16からの温度条件を取り込み、ニップ幅調
整プログラム(図4参照)を実行して所定の駆動制御信
号を生成し、駆動モータ23、偏心カム24及び揺動ア
ーム22を介して加圧ロール12を上下動させ、定着ロ
ールの軸方向ニップ幅を調整するようにしたものであ
る。
【0017】次に、この実施例に係る定着装置の作動に
ついて説明する。図4に示すように、コンソールパネル
40等からの各種情報(サイズ、複写枚数)が入力され
ると、制御装置30は、加熱ロール11の設定温度と同
時にその入力条件で複写した時に定着ロールの軸方向温
度差が生ずるか否かを予測する。このとき、制御装置3
0は、定着ロールの軸方向温度差が生じないと判断する
と、ニップ幅調整機構20によるニップ幅調整を何等行
なわず、ニップ幅を均一のまま保つ。
【0018】一方、制御装置30は、定着ロールの軸方
向温度差が生ずると判断すると、ニップ幅調整機構20
によるニップ幅調整を行ない、軸方向のニップ幅を不均
一にする。この場合において、前記制御装置30は、温
度センサ16からの温度情報に基づいて加熱ロール11
の表面温度が良質の定着温度よりも低いか否かをチェッ
クし、低ければニップ幅を大きく設定し、高ければニッ
プ幅を小さく設定し、また、等しければニップ幅を標準
に設定する。
【0019】より具体的に述べると、今、小サイズの用
紙を使用する場合には、通常ニップ幅調整しなければ、
図5(a)に示すように、用紙の非通過域(加熱ロール
のI/B側領域)の加熱ロール11の温度が急激に上昇
し、用紙通過後のニップ幅形状は図7(c)のようにな
ってしまう。このとき、制御装置30は、ニップ幅調整
プログラムを実行する過程で、前記加熱ロール11の温
度分布情報を予めデータとして用意しておき、前記加熱
ロール11の温度分布が用紙通過域と非通過域とで略等
しくなるように、定着ロールの軸方向ニップ幅を不均一
に調整し、例えば図7(a)に示すようなニップ幅形状
(定着ロールのI/B側領域を僅かに狭くする形状)に
する。すると、用紙通過後のニップ幅形状は、図7
(b)に示すように、略均一な形状に保たれる。
【0020】また、大サイズの用紙を使用する場合に
は、定着ロールのニップ幅略全域を用紙が通過するた
め、図5(b)に示すように、ニップ幅調整をしなくて
も、加熱ロール11の表面温度が急激に上昇することは
ない。このため、制御装置30は、ニップ幅調整プログ
ラムを実行する過程で、定着ロールの軸方向ニップ幅を
均一に保ったままにする。
【0021】更に、例えば朝一使用状態において、図6
(a)又は図6(b)に示すように、加熱ロール11の
温度がI/B側領域で良質の定着を得るための温度より
低い状況が発生したと仮定する。このとき、制御装置3
0が小サイズ用紙を使用する場合において、軸方向ニッ
プ幅を不均一に調整するに際し、定着ロールのニップ幅
形状を図8(a)の状態から図8(b)の状態(ニップ
幅を標準ニップ幅より大)にする。尚、加熱ロール11
の温度がI/B側領域で良質の定着を得るための温度よ
り高い状況が発生した場合には、定着ロールのニップ幅
形状をI/B側のニップ幅が標準ニップ幅より小さくな
るようにすればよい。
【0022】従って、この実施例によれば、小サイズ用
紙の定着時において、非通紙域(定着ロールのI/B側
領域)のニップ幅を狭くするようにしたので、定着ロー
ルの非通紙域において異常温度上昇する事態は有効に回
避される。また、コンソールパネル40からの用紙の情
報に基づいて、定着ロールの軸方向温度差を予測し、ニ
ップ幅を調整するようにしたので、定着ロールの軸方向
温度差を検知した後にニップ幅をフィードバック制御す
る場合に比べて、ショートペーパパスの画像形成装置で
あっても、一枚目の複写からニップ幅調整は確実に行な
われる。更に、この実施例では、定着装置の使用条件に
よっても、ニップ幅を変化させるようにしたので、定着
装置の使用条件の差異による定着性のむらは有効に回避
される。更にまた、この実施例によれば、ニップ幅調整
機構を定着ロールの片側だけに設け、サイドレジストレ
ーション方式に対応させるようにしたので、センタレジ
ストレーション方式に比べて機構が簡略化される。
【0023】◎実施例2 図9はこの発明が適用された定着装置の実施例2を示
す。この実施例に係る定着装置は、プリンタ等の画像形
成装置に用いられるもので、ニップ幅調整機構20及び
制御装置30の処理内容が実施例1と異なるものになっ
ている。この実施例で用いられるニップ幅調整機構20
は、図9(a)(b)に示すように、加圧ロール12の
筒状支持体21を水平方向に進退する支持プレート51
で支持し、その支持プレート51の上端面に加圧ロール
12の軸高可変用の上段差部52及び下段差部53を形
成し、前記支持プレート51をソレノイド54で進退移
動させ、加圧ロール12位置を上下のいずれかに設定す
るようにしたものである。この実施例では、支持プレー
ト51進出時において、図9(a)に示すように、前記
加圧ロール12が支持プレート51の上段差部52によ
り上側へ押し上げられ、定着ロールのニップ圧大の状態
(標準のニップ圧に相当)が設定され、一方、支持プレ
ート51後退時において、図9(b)に示すように、前
記加圧ロール12が支持プレート51の下段差部53に
より下側へ押し下げられ、定着ロールのニップ圧小の状
態が設定されるようになっている。尚、図9中、符号5
5は支持プレート51をソレノイド53側へ付勢する付
勢スプリングである。
【0024】また、前記支持プレート51には支持プレ
ート51の進退位置検知用の透孔56,57が設けら
れ、一方、支持プレート51を挟んだ所定部位にはニッ
プ圧大検知用フォトインタラプタ58及びニップ圧小検
知用フォトインタラプタ59が夫々配置されており、例
えば支持プレート51進出時には、図9(a)に示すよ
うに、ニップ圧大検知用フォトインタラプタ58に対応
した部位に透孔56が配置され、前記フォトインタラプ
タ58のオン動作によりニップ圧大の状態が検知され、
一方、支持プレート51後退時には、図9(b)に示す
ように、ニップ圧小検知用フォトインタラプタ59に対
応した部位に透孔57が配置され、前記フォトインタラ
プタ59のオン動作によりニップ圧小の状態が検知され
る。
【0025】更に、この実施例に係る制御装置は30は
図10に示すニップ幅調整プログラムを実行し、ニップ
幅(ニップ圧に対応)を調整するようにしたものであ
る。尚、前記制御装置30はフォトインタラプタ58,
59からの信号に基づいて定着装置の現在のニップ状態
を把握する。
【0026】次に、この実施例に係る定着装置の作動に
ついて説明するが、この実施例で用いたニップ幅調整プ
ログラムによる処理フローは、小サイズ用紙を特定量
(例えばJIS規格B4サイズ未満の用紙を50枚以
上)定着した後、所定時間(例えば10分)以内に大サ
イズ用紙(例えばB4サイズ以上の用紙)を定着させる
と、紙しわや定着乱れが発生するため、二段階のニップ
圧で制御する、という前提である。
【0027】今、B4サイズ未満の用紙を50枚以上定
着させるという使用条件を想定すると、制御装置30
は、図10に示すように、10分タイマが切れているこ
とを把握し、ニップ圧が小さくなければニップ圧を小さ
くした後に、プリントを開始させた後に、プリント枚数
が50枚以上か否か、プリントが終了したか否かを判断
し、プリントが終了するまでそのままの状態を保ち、一
方、50枚以上でプリントが終了すると、10分タイマ
をスタートさせる。
【0028】次に、紙しわや定着乱れが生ずるという使
用条件、例えばB4サイズ未満の用紙を50枚以上定着
した後、10分以内にB4サイズ以上の用紙を定着させ
る使用条件を想定すると、制御装置30は、図10に示
すように、スタートした10分タイマが切れていないこ
とを把握し、ニップ圧が大きくなければニップ圧を大き
く(標準ニップ圧に戻す)した後に、プリントを開始さ
せる。
【0029】一方、紙しわや定着乱れが生じない使用条
件、例えばJIS規格B4サイズ未満の用紙を50枚以
上定着した後、10分経過後にB4サイズ以上の用紙を
定着させるという使用条件を想定すると、制御装置30
は、図10に示すように、10分タイマが切れているこ
とを把握し、ニップ圧が小さくなければニップ圧を小さ
くした後に、プリントを開始させる。
【0030】従って、この実施例によれば、B4サイズ
未満の用紙を多数枚定着させた直後にB4サイズ以上の
用紙を定着させたとしても、B4サイズ未満の用紙定着
時において、非通紙域(定着ロールのI/B側領域)の
ニップ圧を減らし、非通紙域のニップ幅の増大を抑える
ようにしたので、定着ロールの非通紙域において異常温
度上昇によるトラブルは有効に回避される。
【0031】また、この実施例によれば、実施例1と同
様に、ニップ幅調整機構を定着ロールの片側だけに設
け、サイドレジストレーション方式に対応させるように
したので、センタレジストレーション方式に比べて機構
が簡略化されるばかりか、用紙サイズとプリント枚数の
情報のみによる制御が可能であるので、異常温度検知用
のセンサが不要になり、プリントする度にセンサによる
温度や軸高位置のチェックが不要であり、更に、プリン
ト中の制御も不要になる。
【0032】前記実施例では、定着ロールのニップ圧が
大きいか小さいかの二値制御を行なうようにしている
が、これに限られるものではなく、支持プレート51の
上端面形状を変え、例えば駆動モータ及び偏心カムを用
いた駆動系を用いるようにすれば、定着ロールのニップ
圧を多段階に設定することが可能になり、より細かいニ
ップ圧制御が可能になる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、使用条件設定手段にて設定された記録材の使用条
件に基づいて定着ロール(加熱ロール、加圧ロール)の
軸方向温度差を予め予測し、この予測に基づく温度差が
生じても定着ロールの軸方向ニップ幅を調整するように
したので、記録材の使用条件に影響を受けることなく、
記録材のしわや定着乱れを有効に防止することができ、
しかも、ショートペーパパスの画像形成装置であって
も、一枚目の像形成から確実に対応することができる。
また、別の発明によれば、使用条件判別手段にて判別さ
れた記録材の使用条件に基づいて定着ロールの軸方向温
度差の有無を判断し、この判断結果により前記温度差が
生じても定着ロールの軸方向ニップ幅を調整するように
したので、記録材の使用条件に影響を受けることなく、
記録材のしわや定着乱れを有効に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る定着装置の構成を示す説明図
である。
【図2】 この発明が適用された定着装置の実施例1を
示す説明図である。
【図3】 実施例1に係る定着装置で用いられるニップ
幅調整機構の具体例を示す説明図である。
【図4】 実施例1で用いられる制御装置の処理内容を
示すフローチャートである。
【図5】 (a)は小サイズ用紙走行時における加熱ロ
ールの軸方向温度分布を示すグラフ図、(b)は大サイ
ズ用紙走行時における加熱ロールの軸方向温度分布を示
すグラフ図である。
【図6】 (a)は電源ON直後のREADY(レデ
ィ)状態時における加熱ロールの軸方向温度分布を示す
グラフ図、(b)はSTANDBY(スタンバイ)時に
おける加熱ロールの軸方向温度分布を示すグラフ図であ
る。
【図7】 (a)は小サイズ用紙走行前において予め調
整されたニップ幅形状を示す説明図、(b)は小サイズ
用紙走行後におけるニップ幅形状を示す説明図、(c)
はニップ幅調整しない状態での小サイズ用紙走行後にお
けるニップ幅形状を示す説明図である。
【図8】 (a)は図6(a)又は(b)に示す朝一使
用状態直後のニップ幅調整前のニップ幅形状の一例を示
す説明図、(b)は図6(a)又は(b)に示す朝一使
用状態直後のニップ幅調整後のニップ幅形状の一例を示
す説明図である。
【図9】 この発明が適用された定着装置の実施例2を
示し、(a)はニップ幅を大きく調整した状態、(b)
はニップ幅を小さく調整した状態を示す説明説明図であ
る。
【図10】 実施例2で用いられる制御装置の処理内容
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…加熱ロール,2…加圧ロール,3…記録材,4…ニ
ップ幅調整手段,5…使用条件設定手段,6,8…ニッ
プ幅制御手段,7…使用条件判別手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接しながら回転する加熱ロール
    (1)と加圧ロール(2)とを備え、未定着トナー像が
    形成された記録材(3)をこれらロール(1,2)間に
    挿通させて未定着トナー像の定着を行う定着装置におい
    て、 前記加熱ロール(1)及び加圧ロール(2)の軸方向の
    ニップ幅が調整されるニップ幅調整手段(4)を配設
    し、前記記録材(3)の使用条件が予め設定される使用
    条件設定手段(5)を設け、この使用条件設定手段
    (5)にて設定された記録材(3)の使用条件に応じて
    ニップ幅調整手段(4)に対する調整量が制御されるニ
    ップ幅制御手段(6)を設けたことを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 互いに圧接しながら回転する加熱ロール
    (1)と加圧ロール(2)とを備え、未定着トナー像が
    形成された記録材(3)をこれらロール(1,2)間に
    挿通させて未定着トナー像の定着を行う定着装置におい
    て、 前記加熱ロール(1)及び加圧ロール(2)の軸方向の
    ニップ幅が調整されるニップ幅調整手段(4)を配設
    し、前記記録材(3)の使用条件が判別される使用条件
    判別手段(7)を設け、この使用条件判別手段(7)に
    て判別された使用条件に基づいてニップ幅調整手段
    (4)に対する調整量が制御されるニップ幅制御手段
    (8)を設けたことを特徴とする定着装置。
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