JPH08304592A - 非常用ガス処理装置 - Google Patents
非常用ガス処理装置Info
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- JPH08304592A JPH08304592A JP11313795A JP11313795A JPH08304592A JP H08304592 A JPH08304592 A JP H08304592A JP 11313795 A JP11313795 A JP 11313795A JP 11313795 A JP11313795 A JP 11313795A JP H08304592 A JPH08304592 A JP H08304592A
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- pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フィルタユニット内の局所加熱ヒータを削除し
て装置の縮少化を図るとともにフィルタユニット内を所
定温度と湿度に維持して信頼性の向上を図る。 【構成】非常用ガス配管３の出口側に排気筒４を接続
し、非常用ガス配管３の入口側に吸引口５から順次入口
弁６ａ，６ｂ，空気乾燥装置７，排気ファン，フィルタ
ユニット９および出口弁10を接続する。入口弁６ａ，６
ｂの間と出口弁10の入口側との間に循環配管12を接続
し、循環配管12に自動閉止弁13を設ける。フィルタユニ
ット９には粗フィルタ９ａ，高性能粒子フィルタ９ｂ，
活性炭フィルタ９ｃおよび高性能粒子フィルタ９ｄを設
けるが、従来活性炭フィルタ９ｄの前後に設けていた局
所加熱ヒータを削除する。これにより装置の縮少化とと
もに、信頼性の向上を図ることができる。
て装置の縮少化を図るとともにフィルタユニット内を所
定温度と湿度に維持して信頼性の向上を図る。 【構成】非常用ガス配管３の出口側に排気筒４を接続
し、非常用ガス配管３の入口側に吸引口５から順次入口
弁６ａ，６ｂ，空気乾燥装置７，排気ファン，フィルタ
ユニット９および出口弁10を接続する。入口弁６ａ，６
ｂの間と出口弁10の入口側との間に循環配管12を接続
し、循環配管12に自動閉止弁13を設ける。フィルタユニ
ット９には粗フィルタ９ａ，高性能粒子フィルタ９ｂ，
活性炭フィルタ９ｃおよび高性能粒子フィルタ９ｄを設
けるが、従来活性炭フィルタ９ｄの前後に設けていた局
所加熱ヒータを削除する。これにより装置の縮少化とと
もに、信頼性の向上を図ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば原子力発電所の原
子炉建屋内の汚染空気を外部に排出するための非常用ガ
ス処理装置に関する。
子炉建屋内の汚染空気を外部に排出するための非常用ガ
ス処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】原子力発電所では、原子炉およびその配
管が原子炉建屋内に配設されているので、原子炉の運転
中に配管破断などの事故が発生した場合、原子炉建屋内
が放射性物質によって汚染され、汚染空気が溜る場合が
ある。このため、原子炉建屋には一般に汚染空気を排出
して処理するための非常用ガス処理装置が設けられてい
る。
管が原子炉建屋内に配設されているので、原子炉の運転
中に配管破断などの事故が発生した場合、原子炉建屋内
が放射性物質によって汚染され、汚染空気が溜る場合が
ある。このため、原子炉建屋には一般に汚染空気を排出
して処理するための非常用ガス処理装置が設けられてい
る。
【０００３】配管破断などの事故時には、この非常用ガ
ス処理装置によって原子炉建屋内を外部から隔離すると
ともに、建屋内を負圧に保ち、これにより建屋内空気の
外部漏洩を防止しながら、建屋内の汚染空気をフィルタ
処理し、稀釈後、排気筒から放出するようにしている。
ス処理装置によって原子炉建屋内を外部から隔離すると
ともに、建屋内を負圧に保ち、これにより建屋内空気の
外部漏洩を防止しながら、建屋内の汚染空気をフィルタ
処理し、稀釈後、排気筒から放出するようにしている。
【０００４】ところで、非常用ガス処理装置は、通常時
には運転されることがなく、例えば月毎に試験運転され
る程度で、殆どの期間は待機状態にある。したがって、
待機状態における性能維持についても設計上の重点がお
かれている。
には運転されることがなく、例えば月毎に試験運転され
る程度で、殆どの期間は待機状態にある。したがって、
待機状態における性能維持についても設計上の重点がお
かれている。
【０００５】図６は上述した非常用ガス処理装置の従来
例を示したものである。図６中、符号１は原子炉建屋の
内部空間１を示しており、この内部空間１から原子炉建
屋外壁２を通して非常用ガス処理配管３が設けられ、こ
の非常用ガス処理配管３は屋外の排気筒４に接続されて
いる。この非常用ガス処理配管３には、吸引口５側から
順次に入口弁６（６ａ，６ｂ），空気乾燥装置７，ファ
ン装置８，フィルタユニット９および出口弁10が設けら
れている。
例を示したものである。図６中、符号１は原子炉建屋の
内部空間１を示しており、この内部空間１から原子炉建
屋外壁２を通して非常用ガス処理配管３が設けられ、こ
の非常用ガス処理配管３は屋外の排気筒４に接続されて
いる。この非常用ガス処理配管３には、吸引口５側から
順次に入口弁６（６ａ，６ｂ），空気乾燥装置７，ファ
ン装置８，フィルタユニット９および出口弁10が設けら
れている。
【０００６】空気乾燥装置７は、吸引口５から流入する
原子炉建屋内の雰囲気ガス中の水滴を除去するための湿
分除去装置７ａと、フィルタユニット９の性能を確保す
るために流入空気の相対湿度を低く維持する加熱ヒータ
７ｂとを内蔵している。
原子炉建屋内の雰囲気ガス中の水滴を除去するための湿
分除去装置７ａと、フィルタユニット９の性能を確保す
るために流入空気の相対湿度を低く維持する加熱ヒータ
７ｂとを内蔵している。
【０００７】フィルタユニット９は、粒子状放射性物質
の捕集のための粗フィルタ９ａと、高性能粒子フィルタ
９ｂと、ガス状のヨウ素および放射性ヨウ素化合物を吸
着するための活性炭フィルタ９ｃと、この活性炭フィル
タ９ｃからの放射性物質の再飛散防止のための他の高性
能粒子フィルタ９ｄとを順次に内蔵している。
の捕集のための粗フィルタ９ａと、高性能粒子フィルタ
９ｂと、ガス状のヨウ素および放射性ヨウ素化合物を吸
着するための活性炭フィルタ９ｃと、この活性炭フィル
タ９ｃからの放射性物質の再飛散防止のための他の高性
能粒子フィルタ９ｄとを順次に内蔵している。
【０００８】なお、活性炭フィルタ９ｃは、待機状態で
も相対湿度を低く保ち、水分による活性炭の劣化を防止
するため、その前後に設けられた局所加熱ヒータ11によ
る加熱循環空気で周囲から加熱されるようになってい
る。
も相対湿度を低く保ち、水分による活性炭の劣化を防止
するため、その前後に設けられた局所加熱ヒータ11によ
る加熱循環空気で周囲から加熱されるようになってい
る。
【０００９】なお、非常用ガス処理装置は安全上重要な
設備であることから、動的機器である前記入口弁６，フ
ァン装置８，加熱ヒータ７ｂ，出口弁10および図示しな
い計測制御設備等は 100％容量のものが２系統ずつ設置
され、また局所加熱ヒータ11は活性炭フィルタ９ｃの前
後に50％容量のものが一対ずつ２系統に分けて設置され
ている。
設備であることから、動的機器である前記入口弁６，フ
ァン装置８，加熱ヒータ７ｂ，出口弁10および図示しな
い計測制御設備等は 100％容量のものが２系統ずつ設置
され、また局所加熱ヒータ11は活性炭フィルタ９ｃの前
後に50％容量のものが一対ずつ２系統に分けて設置され
ている。
【００１０】このような非常用ガス処理装置の待機時に
は、入口弁６および出口弁10がともに閉止状態とされ、
活性炭フィルタ９ｃ前後の局所加熱ヒータ11のうち前後
各１台ずつが運転される。これにより活性炭フィルタ９
ｃ前後で空気が加熱循環されて相対湿度が低く抑えられ
る。
は、入口弁６および出口弁10がともに閉止状態とされ、
活性炭フィルタ９ｃ前後の局所加熱ヒータ11のうち前後
各１台ずつが運転される。これにより活性炭フィルタ９
ｃ前後で空気が加熱循環されて相対湿度が低く抑えられ
る。
【００１１】一方、原子炉の配管破断等の事故が発生
し、原子炉建屋の内部空間１内に汚染空気が溜った場合
には、入口弁６および出口弁10が開くとともにファン装
置８が駆動され、汚染空気が非常用ガス処理配管３に吸
引口５を介して吸引される。そして、吸引されたガス
は、空気乾燥装置７で湿分除去および相対湿度の制御が
行われた後、ファン装置８によってフィルタユニット９
に送られ、ここで浄化された後、排気筒４から排出され
る。
し、原子炉建屋の内部空間１内に汚染空気が溜った場合
には、入口弁６および出口弁10が開くとともにファン装
置８が駆動され、汚染空気が非常用ガス処理配管３に吸
引口５を介して吸引される。そして、吸引されたガス
は、空気乾燥装置７で湿分除去および相対湿度の制御が
行われた後、ファン装置８によってフィルタユニット９
に送られ、ここで浄化された後、排気筒４から排出され
る。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の非常
用ガス処理装置では、局所加熱ヒータ11が活性炭フィル
タ９ｃの前後に50％容量で一対ずつ２系統に分けて設置
されているが、この局所加熱ヒータ11は１系統のフィル
タユニット９内に設置されている。
用ガス処理装置では、局所加熱ヒータ11が活性炭フィル
タ９ｃの前後に50％容量で一対ずつ２系統に分けて設置
されているが、この局所加熱ヒータ11は１系統のフィル
タユニット９内に設置されている。
【００１３】したがって、非常用ガス処理装置の運転中
にフィルタユニット９を開放すると、これが１系統しか
ないため、装置内の空気が外部に漏洩して必要な気流が
確保できなくなることから、局所加熱ヒータ11の故障に
対する修理は非常用ガス処理装置の停止時にしか行うこ
とができない。
にフィルタユニット９を開放すると、これが１系統しか
ないため、装置内の空気が外部に漏洩して必要な気流が
確保できなくなることから、局所加熱ヒータ11の故障に
対する修理は非常用ガス処理装置の停止時にしか行うこ
とができない。
【００１４】しかるに、運転中に２系統の局所加熱ヒー
タ11がともに故障する可能性は皆無ではなく、万一その
ような両系統の局所加熱ヒータ11の故障が発生した場合
の運転継続についても考慮する必要があると考えられ
る。
タ11がともに故障する可能性は皆無ではなく、万一その
ような両系統の局所加熱ヒータ11の故障が発生した場合
の運転継続についても考慮する必要があると考えられ
る。
【００１５】また、局所加熱ヒータ11は活性炭フィルタ
９ｃの前後に設置されることから、保守，点検スペース
も考慮すると、フィルタユニット９が大形化するという
課題がある。
９ｃの前後に設置されることから、保守，点検スペース
も考慮すると、フィルタユニット９が大形化するという
課題がある。
【００１６】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、フィルタユニット内の局所加熱ヒータを削除
してフィルタユニットの縮少化を図り、空気乾燥装置内
の電気ヒータおよびファンを間欠運転することによりフ
ィルタユニット内を所定温度と湿度に維持して信頼性の
向上を図ることができる非常用ガス処理装置を提供する
ことにある。
たもので、フィルタユニット内の局所加熱ヒータを削除
してフィルタユニットの縮少化を図り、空気乾燥装置内
の電気ヒータおよびファンを間欠運転することによりフ
ィルタユニット内を所定温度と湿度に維持して信頼性の
向上を図ることができる非常用ガス処理装置を提供する
ことにある。
【００１７】
【課題を解決するための手段】本発明は原子炉建屋の内
部空間から前記原子炉建屋外壁を通して非常用ガス処理
配管が設けられ、この非常用ガス処理配管の出口側は建
屋排気筒に接続し、前記配管の入口側は吸引口から順次
下流側に向けて入口弁，空気乾燥装置、ファン装置，フ
ィルタユニットおよび出口弁が接続されてなる非常用ガ
ス処理装置において、前記空気乾燥装置に加熱ヒータを
設けるとともに前記入口弁の入口側と前記出口弁の入口
側とを接続する自動閉止弁を有する循環配管を設けたこ
とを特徴とする。
部空間から前記原子炉建屋外壁を通して非常用ガス処理
配管が設けられ、この非常用ガス処理配管の出口側は建
屋排気筒に接続し、前記配管の入口側は吸引口から順次
下流側に向けて入口弁，空気乾燥装置、ファン装置，フ
ィルタユニットおよび出口弁が接続されてなる非常用ガ
ス処理装置において、前記空気乾燥装置に加熱ヒータを
設けるとともに前記入口弁の入口側と前記出口弁の入口
側とを接続する自動閉止弁を有する循環配管を設けたこ
とを特徴とする。
【００１８】
【作用】空気乾燥装置内の湿分除去装置によって入口弁
から流入する非常用ガス中の湿分は除去され、空気乾燥
装置内の加熱ヒータで加熱されて非常用ガスは昇温す
る。排気ファン８によりフィルタユニット内に流入し不
純物は除去する。
から流入する非常用ガス中の湿分は除去され、空気乾燥
装置内の加熱ヒータで加熱されて非常用ガスは昇温す
る。排気ファン８によりフィルタユニット内に流入し不
純物は除去する。
【００１９】待機中は入口弁から出口弁に接続した循環
配管に設けた自動閉止弁を開き排気ファンおよび加熱ヒ
ータを運転することによりフィルタユニット内の温度と
相対湿度を所定の値に維持する。万一の事故時には自動
閉止弁を閉じて本来の系統運転を行う。
配管に設けた自動閉止弁を開き排気ファンおよび加熱ヒ
ータを運転することによりフィルタユニット内の温度と
相対湿度を所定の値に維持する。万一の事故時には自動
閉止弁を閉じて本来の系統運転を行う。
【００２０】空気乾燥装置内の加熱ヒータを複数に細分
化することによってきめ細かい相対湿度の制御を行う。
また、排気ファンおよび加熱ヒータを２系列設置するこ
とにより、万一の故障発生時にも点検，補修が可能とな
り、プラントの運転継続を確保する。
化することによってきめ細かい相対湿度の制御を行う。
また、排気ファンおよび加熱ヒータを２系列設置するこ
とにより、万一の故障発生時にも点検，補修が可能とな
り、プラントの運転継続を確保する。
【００２１】
【実施例】図１により本発明に係る非常用ガス処理装置
の第１の実施例を説明する。なお、図１中、図６と同一
部分には同一符号を付している。図１において、原子炉
建屋の内部空間１から原子炉建屋外壁２を通して非常用
ガス処理配管３が設けられている。この非常用ガス処理
配管３の非常用ガス出口側は屋外排気筒４に接続してい
る。一方、非常用ガス処理配管３の非常用ガス入口側は
吸引口５から順次下流側に向けて入口弁６（６ａ，６
ｂ），空気乾燥装置７，排気ファン８，フィルタユニッ
ト９および出口弁10が接続されている。
の第１の実施例を説明する。なお、図１中、図６と同一
部分には同一符号を付している。図１において、原子炉
建屋の内部空間１から原子炉建屋外壁２を通して非常用
ガス処理配管３が設けられている。この非常用ガス処理
配管３の非常用ガス出口側は屋外排気筒４に接続してい
る。一方、非常用ガス処理配管３の非常用ガス入口側は
吸引口５から順次下流側に向けて入口弁６（６ａ，６
ｂ），空気乾燥装置７，排気ファン８，フィルタユニッ
ト９および出口弁10が接続されている。
【００２２】空気乾燥装置７は湿分除去装置７ａと加熱
ヒータ７ｂとが内蔵されたものからなっている。フィル
タユニット９はケーシング内に粗フィルタ９ａ，高性能
粒子フィルタ９ｂ，チャコールフィルタ、つまり活性炭
フィルタ９ｃおよび高性能粒子フィルタ９ｄが組み込ま
れたものからなっている。入口弁６ｂと出口弁10の入口
側を接続する循環配管12が設けられており、この循環配
管12には自動閉止弁13が設けられている。
ヒータ７ｂとが内蔵されたものからなっている。フィル
タユニット９はケーシング内に粗フィルタ９ａ，高性能
粒子フィルタ９ｂ，チャコールフィルタ、つまり活性炭
フィルタ９ｃおよび高性能粒子フィルタ９ｄが組み込ま
れたものからなっている。入口弁６ｂと出口弁10の入口
側を接続する循環配管12が設けられており、この循環配
管12には自動閉止弁13が設けられている。
【００２３】図１において、非常用ガス処理装置は待機
状態を示している。この待機状態において、フィルタユ
ニット９内の活性炭フィルタ９ｃ周囲の温度と相対湿度
を維持するために空気乾燥装置７内の加熱ヒータ７ｂを
運転するとともに、排気ファン８を同時運転する。
状態を示している。この待機状態において、フィルタユ
ニット９内の活性炭フィルタ９ｃ周囲の温度と相対湿度
を維持するために空気乾燥装置７内の加熱ヒータ７ｂを
運転するとともに、排気ファン８を同時運転する。
【００２４】したがって、本実施例によればガス処理系
内の空気は加熱ヒータ７ｂで昇温されながら排気ファン
８，フィルタユニット９を通って循環配管12を経て空気
乾燥装置７へ戻るように循環されており、活性炭フィル
タ９ｃの周囲は常に高温，低湿度の状態を維持できる。
また、事故時等には循環配管12の自動閉止弁13を自動的
に閉じることにより本来の系統運転が可能となる。
内の空気は加熱ヒータ７ｂで昇温されながら排気ファン
８，フィルタユニット９を通って循環配管12を経て空気
乾燥装置７へ戻るように循環されており、活性炭フィル
タ９ｃの周囲は常に高温，低湿度の状態を維持できる。
また、事故時等には循環配管12の自動閉止弁13を自動的
に閉じることにより本来の系統運転が可能となる。
【００２５】図２は本発明の第２の実施例を示したもの
で、図１と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。この第２の実施例が第１の実施例と
異なる部分は空気乾燥装置７内に加熱ヒータ７ｂを３〜
４台以上に細分化したことにある。この第２の実施例に
よれば、加熱ヒータ７ｂを細分化したことによってきめ
細かい温度と相対湿度の制御を容易に行うことができ
る。
で、図１と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。この第２の実施例が第１の実施例と
異なる部分は空気乾燥装置７内に加熱ヒータ７ｂを３〜
４台以上に細分化したことにある。この第２の実施例に
よれば、加熱ヒータ７ｂを細分化したことによってきめ
細かい温度と相対湿度の制御を容易に行うことができ
る。
【００２６】図３は本発明の第３の実施例を示したもの
で、図１と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。この第３の実施例が第１の実施例と
異なる部分はフィルタユニット９のケーシングに保湿材
14を施したことにある。この第３の実施例によれば保湿
材14を施したことによってフィルタユニット９が原子炉
建屋の内部空間１の温度の影響を受けることができな
い。したがって、フィルタユニット９の温度を極めて安
定させることができるため、排気ファン８および加熱ヒ
ータ７ｂの運転，停止の頻度を低減できる。
で、図１と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。この第３の実施例が第１の実施例と
異なる部分はフィルタユニット９のケーシングに保湿材
14を施したことにある。この第３の実施例によれば保湿
材14を施したことによってフィルタユニット９が原子炉
建屋の内部空間１の温度の影響を受けることができな
い。したがって、フィルタユニット９の温度を極めて安
定させることができるため、排気ファン８および加熱ヒ
ータ７ｂの運転，停止の頻度を低減できる。
【００２７】図４は本発明の第４の実施例を示したもの
で、図１と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。この第４の実施例が第１の実施例と
異なる部分は循環配管12に循環ファン15を設け、この循
環ファン15の前後に複数の自動閉止弁13を設けたことに
ある。
で、図１と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。この第４の実施例が第１の実施例と
異なる部分は循環配管12に循環ファン15を設け、この循
環ファン15の前後に複数の自動閉止弁13を設けたことに
ある。
【００２８】この第４の実施例によれば循環ファン15に
よりフィルタユニット９を流出する空気を空気乾燥装置
７へ速やかに流入して系内を循環させ、活性炭フィルタ
９ｃの周囲を常に高温，低湿度の状態を維持できる。
よりフィルタユニット９を流出する空気を空気乾燥装置
７へ速やかに流入して系内を循環させ、活性炭フィルタ
９ｃの周囲を常に高温，低湿度の状態を維持できる。
【００２９】図５は本発明の第５の実施例を示したもの
で、この第５の実施例は第４の実施例において循環配管
12の循環ファン15の上流側に循環加熱ヒータ16を設けた
ことにあり、その他の部分は第１の実施例と同様であ
る。
で、この第５の実施例は第４の実施例において循環配管
12の循環ファン15の上流側に循環加熱ヒータ16を設けた
ことにあり、その他の部分は第１の実施例と同様であ
る。
【００３０】この第５の実施例によれば、第４の実施例
よりも循環配管12を流れる空気が循環加熱ヒータ16によ
って加熱されて高温になるため、フィルタユニット９内
の活性炭フィルタ９ｃの周囲をより高温，低湿度の状態
を維持することができる。
よりも循環配管12を流れる空気が循環加熱ヒータ16によ
って加熱されて高温になるため、フィルタユニット９内
の活性炭フィルタ９ｃの周囲をより高温，低湿度の状態
を維持することができる。
【００３１】
【発明の効果】本発明によれば、非常用ガス処理装置の
待機中の装置内の温度，相対湿度の調節を排気ファンお
よび加熱ヒータにより行うことができるので、従来フィ
ルタユニットに内蔵されている局所加熱ヒータを削除す
ることができる。よって、装置の縮少化が図れるととも
に動的機器である局所加熱ヒータが削除されることによ
り信頼性が向上する。また、万一の事故時等には循環配
管の自動閉止弁を自動的に閉めることにより本来の系統
運転を行うことができる。
待機中の装置内の温度，相対湿度の調節を排気ファンお
よび加熱ヒータにより行うことができるので、従来フィ
ルタユニットに内蔵されている局所加熱ヒータを削除す
ることができる。よって、装置の縮少化が図れるととも
に動的機器である局所加熱ヒータが削除されることによ
り信頼性が向上する。また、万一の事故時等には循環配
管の自動閉止弁を自動的に閉めることにより本来の系統
運転を行うことができる。
【図１】本発明に係る非常用ガス処理装置の第１の実施
例を示す系統図。
例を示す系統図。
【図２】本発明に係る非常用ガス処理装置の第２の実施
例を示す系統図。
例を示す系統図。
【図３】本発明に係る非常用ガス処理装置の第３の実施
例を示す系統図。
例を示す系統図。
【図４】本発明に係る非常用ガス処理装置の第４の実施
例を示す系統図。
例を示す系統図。
【図５】本発明に係る非常用ガス処理装置の第５の実施
例を示す系統図。
例を示す系統図。
【図６】従来の非常用ガス処理装置を示す系統図。
１…原子炉建屋の内部空間、２…原子炉建屋外壁、３…
非常用ガス処理配管、４…排気筒、５…吸引口、６…入
口弁、７…空気乾燥装置、７ａ…湿分除去装置、７ｂ…
加熱ヒータ、８…排気ファン、９…フィルタユニット、
９ａ…粗フィルタ、９ｂ…高性能粒子フィルタ、９ｃ…
活性炭フィルタ、９ｄ…高性能粒子フィルタ、10…出口
弁、11…局所加熱ヒータ、12…循環配管、13…自動閉止
弁、14…保湿材、15…循環ファン、16…循環加熱ヒー
タ。
非常用ガス処理配管、４…排気筒、５…吸引口、６…入
口弁、７…空気乾燥装置、７ａ…湿分除去装置、７ｂ…
加熱ヒータ、８…排気ファン、９…フィルタユニット、
９ａ…粗フィルタ、９ｂ…高性能粒子フィルタ、９ｃ…
活性炭フィルタ、９ｄ…高性能粒子フィルタ、10…出口
弁、11…局所加熱ヒータ、12…循環配管、13…自動閉止
弁、14…保湿材、15…循環ファン、16…循環加熱ヒー
タ。
Claims (5)
- 【請求項１】 原子炉建屋の内部空間から前記原子炉建
屋外壁を通して非常用ガス処理配管が設けられ、この非
常用ガス処理配管の出口側は建屋排気筒に接続し、前記
配管の入口側は吸引口から順次下流側に向けて入口弁，
空気乾燥装置、ファン装置，フィルタユニットおよび出
口弁が接続されてなる非常用ガス処理装置において、前
記空気乾燥装置に加熱ヒータを設けるとともに前記入口
弁の入口側と前記出口弁の入口側とを接続する自動閉止
弁を有する循環配管を設けたことを特徴とする非常用ガ
ス処理装置。 - 【請求項２】 前記空気乾燥装置内の加熱ヒータは複数
に分割されたものからなることを特徴とする請求項１記
載の非常用ガス処理装置。 - 【請求項３】 前記フィルタユニットのケーシングに保
温材を設けてなることを特徴とする請求項１記載の非常
用ガス処理装置。 - 【請求項４】 前記循環配管に循環ファンを設けてなる
ことを特徴とする請求項１記載の非常用ガス処理装置。 - 【請求項５】 前記循環配管に循環ファンおよび循環用
加熱ヒータを設けてなる請求項４記載の非常用ガス処理
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11313795A JPH08304592A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 非常用ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11313795A JPH08304592A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 非常用ガス処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08304592A true JPH08304592A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14604504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11313795A Pending JPH08304592A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 非常用ガス処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08304592A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007178116A (ja) * | 2007-02-13 | 2007-07-12 | Sanki Eng Co Ltd | 汚染ガス除去空気調和装置 |
| JP2012127915A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 非常用ガス処理装置及びその処理方法 |
| JP2013156168A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | よう素除去装置及びその制御方法 |
| JP2016223807A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 三菱重工業株式会社 | 放射性ガス除去装置 |
| JP2021028559A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | ホシザキ株式会社 | 消毒保管庫の運転方法 |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP11313795A patent/JPH08304592A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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