JPH08304472A - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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JPH08304472A
JPH08304472A JP7109500A JP10950095A JPH08304472A JP H08304472 A JPH08304472 A JP H08304472A JP 7109500 A JP7109500 A JP 7109500A JP 10950095 A JP10950095 A JP 10950095A JP H08304472 A JPH08304472 A JP H08304472A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】正弦波電流でけでなく歪み波電流などの正負非
対称な波形を持つ電流も正確に検出し、且つ経済性の優
れた電流検出装置を提供すること。 【構成】変流器の2次巻線に接続し2次電流を2次電圧
に変換する抵抗器と、変流器の2次電圧から変流器の1
次負荷電流を演算する1次負荷電流演算器と,変流器の
2次電圧から当該変流器の励磁電流量を補償して変流器
の1次電流を演算する第1の励磁電流演算器の出力信号
と1次負荷電流演算器の出力信号を加算する加算器とか
らなる励磁電流補償器とを備え、第1の励磁電流補償器
の出力信号を変流器の1次巻線に流れる電流の検出信号
とし、前記変流器の1次巻線に流れる電流と相似な波形
を持つ検出信号を出力するので、正弦波電流でけでなく
歪み波電流などの正負非対称な波形を持つ電流も正確に
検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、導線を流れる電流を検出する電流
検出方法には、変流器の1次巻線に検出対象となる電流
を取り込み、変流器の2次巻線に抵抗器を接続してこの
抵抗器の端子電圧を1次電流の検出信号として検出する
電流検出方法や、ホール効果素子によって導線に流れる
電流を検出する電流検出方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変流器の1
次巻線に検出対象電流を流し、変流器の2次巻線に抵抗
器を接続してこの抵抗器の端子電圧を1次電流の検出信
号として検出する電流検出方法は、変流器の1次巻線に
流れる検出対象電流が歪み波電流などの正負非対称な波
形をした電流である場合、変流器は直流偏磁を起し、変
流器の励磁電流は直流成分を含んだ電流となる。しかし
て変流器理論によると、変流器の2次電流は1次電流と
励磁電流の差であるので、変流器の1次電流と2次電流
は相似な波形とはならず、正確な1次電流検出信号は得
られないという問題があった。
【0004】また、ホール効果素子によって導線に流れ
る電流を検出する電流検出方法は、検出の対象となる電
流が歪み波電流などの正負非対称な波形をした電流であ
る場合も検出対象電流と相似な検出信号が得られるが、
ホール効果素子は価格が高く、従って電流検出器も高コ
ストとなり、経済的でないという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、正弦波電流でけでなく歪み波電流など
の正負非対称な波形を持つ電流も正確に検出し、且つ経
済性の優れた電流検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、変流器と、前記変流器の2次
巻線に接続し2次電流を2次電圧に変換する抵抗器と、
前記抵抗器の抵抗値と,前記変流器の2次巻線の漏れイ
ンダクタンス,2次巻線抵抗値,2次巻線の巻数に対す
る1次巻線の巻数の比と前記変流器の相互インダクタン
ス,鉄損の抵抗値から算出したゲインを持つ増幅器と,
前記抵抗器の抵抗値と前記変流器の1次巻線の巻数に対
する2次巻線の巻数の比から算出したゲインを持つ増幅
器と,前記変流器の2次電圧から前記変流器の1次負荷
電流を演算する1次負荷電流演算器と,前記変流器の2
次電圧から当該変流器の励磁電流量を補償して前記変流
器の1次電流を演算する第1の励磁電流演算器の出力信
号と前記1次負荷電流演算器の出力信号を加算する加算
器とからなる励磁電流補償器とを備え、前記第1の励磁
電流補償器の出力信号を前記変流器の1次巻線に流れる
電流の検出信号とし、前記変流器の1次巻線に流れる電
流と相似な波形を持つ検出信号を出力することを特徴と
する。
【0007】本発明の請求項2は、請求項1記載の電流
検出器において、前記変流器の鉄損抵抗値と2次巻線の
漏れインダクタンスと2次巻線の抵抗値を近似的に零に
置き換えた第2の励磁電流補償器を備え、前記第1の励
磁電流補償器内部の増幅器の構成を簡略化したことを特
徴とする。
【0008】
【作用】まず、本発明の電流検出装置の原理を図8〜図
13を参照として説明する。図8は電流検出回路図、図
9は図8の電流検出回路のT形等価回路図、図10はi
1 を入力、i0 を出力とするブロック線図である。
【0009】図8及び図9において、30は変流器、3
1は抵抗器、i1 は変流器30の1次電流、i2 は変流
器30の2次電流、v2 は抵抗器31の端子電圧、40
は変流器30の1次巻線抵抗、41は変流器30の1次
巻線漏れインダクタンス、42は変流器30の鉄損など
の励磁抵抗、43は変流器30の相互インダクタンス、
44は変流器30の2次巻線抵抗の1次側変換抵抗、4
5は変流器30の2次巻線漏れインダクタンスの1次変
換インダクタンス、46は抵抗器31の1次側変換抵抗
器、i1 は変流器30の1次巻線に流れる1次電流、
i′1 は変流器30の2次巻線に流れる電流の1次側変
換電流すなわち1次負荷電流、v′2 は抵抗器31の端
子電圧の1次側変換電圧、i0 は変流器30の励磁電
流、iowは変流器30の鉄損電流、iolは変流器30の
磁化電流である。
【0010】また、図10のブロック線図において、ブ
ロック50,51,52,54,55,57,58はゲ
イン、53は微分器、56は積分器、59は減算器、6
0,61,62は加算器である。
【0011】従って、減算器59は1次電流i1 から励
磁電流i0 を減算し1次負荷電流i′1 を演算する。ゲ
イン50は1次負荷電流i′1 に変流器30の2次巻線
の巻数に対する1次巻線の巻数の比を乗ずることにより
2次電流i2 を演算し、ゲイン51は2次電流i2 に抵
抗器31の抵抗値を乗ずることにより端子電圧v2 を演
算し、ゲイン52は2次電流i2 に変流器30の2次巻
線漏れインダクタンスを乗じ,微分器53はゲイン52
の出力信号を微分し、ゲイン54は2次電流i2 に変流
器の2次巻線抵抗の抵抗値を乗じる。加算器60は微分
器53の出力信号とゲイン54の出力信号を加算するこ
とにより変流器30の2次巻線内部電圧降下を演算し、
加算器61はゲイン51の出力信号v2 と加算器60の
出力信号である2次巻線内部電圧降下を加算することに
より変流器30の2次誘起電圧e2 を演算する。
【0012】また、ゲイン55は2次誘起電圧e2 に変
流器30の2次巻線の巻数に対する1次巻線の巻数の比
を乗ずることにより変流器30の1次誘起電圧e1 を演
算し、積分器56は1次誘起電圧e1 を積分することに
より変流器30の1次巻線鎖交主磁束数ψ1 を演算し、
ゲイン57はψ1 に変流器30の相互インダクタンスの
逆数を乗ずることにより変流器30の磁化電流i0lを演
算する。ゲイン58は1次誘起電圧e1 に変流器30の
鉄損抵抗の逆数を乗ずることにより変流器30の鉄損電
流i0wを演算し、加算器62は磁化電流i01と鉄損電流
0wを加算することにより励磁電流i0 を演算する。
【0013】ところで、検出対象電流i1 が歪み波電流
などの正負非対称な波形をした電流である場合、変流器
30が直流偏磁を起こすため励磁電流i0 は直流成分を
含む。1次負荷電流i′1 は検出対象電流i1 から励磁
電流i0 を差し引いた波形となるため、1次負荷電流
i′1 は励磁電流i0 の直流量でバイアスされた波形と
なり、検出対象電流i1 と相似な波形とはならない。変
流器30の2次電流i2は1次負荷電流i′1 と相似で
あるため、抵抗器31の端子電圧v2 もまた検出対象電
流i1 と相似な波形とはならない。
【0014】従って、端子電圧v2 を以って検出対象電
流i1 の検出信号とする図8の電流検出器では、検出の
対象となる電流が歪み波電流などの正負非対称な波形を
持つ電流である場合に正確な検出信号が得られない。
【0015】そこで、検出信号v2 に対して変圧器30
の励磁電流量を補償することにより検出対象電流i1
相似な検出信号を得ることを考える。すなわち、図10
を参照すると、検出信号v2 にゲイン51の逆数とゲイ
ン50の逆数を乗ずることにより、変流器30の1次負
荷電流i′1 が演算できることが分かる。また検出信号
2 から変流器30の励磁電流i0 までのブロック線図
をみると、励磁電流i0 を演算できることが分り、さら
に検出対象電流i1 は1次負荷電流i′1 と変流器30
の励磁電流i0 を加算したものであることが分かる。依
って、抵抗器31の端子電圧v2 から1次負荷電流i′
1 と励磁電流i0 を演算し、両者を加算することにより
検出対称電流i1 を演算できることが分かる。
【0016】以上を踏まえて、図8に示す回路の抵抗器
31の端子電圧v2 に対して変流器30の励磁電流に相
当する量を補償し、変流器の1次巻線に流れる検出対象
電流i1 を演算する第1の励磁電流補償器の原理図を図
11に示す。
【0017】図11のブロック線図において、80は第
1の励磁電流補償器、81は2次誘起電圧演算器、82
は第1の励磁電流演算器、83は1次負荷電流演算器、
70,71はゲインであり、その他の符号で示すものは
図10と同様である。すなわち、52,54,55,5
7,58はゲイン、53は微分器、56は積分器、6
0,61,62は加算器、72は加算器である。
【0018】図11に示すように、第1の励磁電流補償
器80は変流器の2次巻線に接続された抵抗器の端子電
圧v2 から変流器の1次巻線電流i1 を演算することを
示し、また2次誘起電圧演算器81は端子電圧v2 から
変流器の2次誘起電圧e2 を演算し、第1の励磁電流演
算器82は変流器の1次誘起電圧e1 から変流器の励磁
電流i0 を演算し、さらに1次負荷電流演算器83は端
子電圧v2 から変流器の1次負荷電流i′1 を演算する
ことを示している。なお、ゲイン52,54,55,5
7,58、微分器53、積分器56及び加算器60,6
1,62はそれぞれ図10のゲイン、微分器、積分器及
び加算器と同じ作用をする。
【0019】従って、ゲイン70は端子電圧v2 に抵抗
器の抵抗値の逆数を乗ずることにより変流器の2次巻線
電流i2 を演算し、ゲイン71はゲイン70の出力信号
2に変流器の1次巻線の巻数に対する2次巻線の巻数
の比の逆数を乗ずることにより変流器の1次負荷電流
i′1 を演算し、加算器72は第1の励磁電流演算器8
2の出力信号i0 と1次負荷電流演算器83の出力信号
i′1 を加算することにより変流器の1次巻線に流れる
1次巻線電流i1 を演算することが分かる。
【0020】ここで、まず本発明の第1実施例(請求項
1対応)の電流検出装置の原理を図12の回路図を参照
して説明する。なお、30は変流器、31は抵抗器、8
0は励磁電流補償器である。
【0021】同図に示すように、本実施例では、変流器
の2次巻線漏れインダクタンスと変流器の2次巻線抵抗
と変流器の鉄損抵抗は十分小さいものと考えて零と仮定
しているので、励磁電流補償器80の入力信号v2 を変
流器30の2次誘起電圧に置き換えられる。よって励磁
電流補償器80の2次誘起電圧演算器を不要にすること
ができ、励磁電流演算器の構成を簡単にすることが可能
となり、より経済的な第2の電流検出装置を提供でき
る。
【0022】次に、本発明の第2実施例(請求項2対
応)の励磁電流補償器の原理を図13のブロック線図を
参照して説明する。なお、30は変流器、31は抵抗
器、90は励磁電流補償器である。
【0023】同図に示すように、本実施例では、励磁電
流補償器90は抵抗器の端子電圧v2 から変流器の1次
巻線に流れる検出対象電流と相似な波形をもつ検出信号
を演算し、励磁電流演算器91は変流器の1次誘起電圧
1 から該変流器の励磁電流i0 を演算し、1次負荷電
流演算器83は端子電圧v2 から変流器の1次負荷電流
i′1 を演算することを示している。なお、ゲイン5
5,57、積分器56及び加算器72はそれぞれ図10
及び図11のゲイン、積分器及び加算器と同じ作用をす
る。
【0024】また、第2実施例の電流検出装置の原理を
図14の回路図を参照して説明する。同図に示すよう
に、本実施例では、変流器の2次巻線漏れインダクタン
スと変流器の2次巻線抵抗と変流器の鉄損抵抗は十分小
さいものと考えて零と仮定しているので、励磁電流補償
器90の入力信号v2 を変流器30の2次誘起電圧に置
き換えられる。よって励磁電流補償器90の2次誘起電
圧演算器を不要にすることができ、励磁電流演算器の構
成を簡単にすることが可能となり、より経済的な第2の
電流検出装置を提供できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は本発明の第1実施例(請求項1対応)の回路
図である。同図において、1は電流検出器、2は変流
器、3は抵抗器、4は励磁電流補償器である。励磁電流
補償器4は、例えばオペアンプと抵抗器とキャパシタな
どの電気回路素子、あるいはマイクロコンピュータを用
いて実施される。
【0026】この励磁電流補償器4の回路を図2のブロ
ック線図に示す。同図において、5は2次誘起電圧演算
器、6は変流器2の2次巻線の巻数に対する1次巻線の
巻数の比を増幅度とする増幅器、7は励磁電流演算器、
8は変流器2の1次巻線の巻数に対する2次巻線の巻数
の比と抵抗器3の抵抗値の逆数を乗算する1次負荷電流
演算器、9は加算器である。2次誘起電圧演算器5およ
び増幅器6および励磁電流演算器7および1次負荷電流
演算器8および加算器9は、例えばオペアンプと抵抗器
とキャパシタなどの電気回路素子、あるいはマイクロコ
ンピュータを用いて実施される。
【0027】図3は図2の2次誘起電圧演算器5のブロ
ック線図である。同図において、10は抵抗器3の抵抗
値の逆数を増幅度とする増幅器、11は変流器2の2次
巻線漏れインダクタンスを増幅度とする増幅器、12は
不完全微分器、13は変流器2の2次巻線抵抗の抵抗値
を増幅度とする増幅器、14,15は加算器である。増
幅器10および増幅器11および不完全微分器12およ
び増幅器13および加算器14,15は例えばオペアン
プと抵抗器とキャパシタなどの電気回路素子、あるいは
マイクロコンピュータを用いて実施される。
【0028】図4は図2の励磁電流演算器7のブロック
線図である。同図において、16は積分器、17は変流
器2の相互インダクタンスの逆数を増幅度とする増幅
器、18は変流器2の励磁コンダクタンスを増幅度とす
る増幅器、19は加算器である。積分器16および増幅
器17および増幅器18および加算器19は、例えばオ
ペアンプと抵抗器とキャパシタなどの電気回路素子、あ
るいはマイクロコンピュータを用いて実施される。
【0029】次に、本実施例の作用を図1〜図4を参照
して説明する。図1の回路図において、電流検出器1は
検出対称電流I1 と相似な波形を持つ検出信号I1,p
出力する。変流器2は1次巻線を流れる検出対称電流I
1 を変流し、2次巻線に2次電流I2 を流す。抵抗器3
は変流器2の2次巻線に流れる2次電流I2 を電圧V2
に変換する。このとき、抵抗器3の抵抗値は励磁電流補
償器4の入力インピーダンスよりも十分小さい値とす
る。励磁電流補償器4は抵抗器3の端子電圧V2 に対し
て変流器2の励磁電流に相当する量を補償し、検出対称
電流I1 と相似な波形を持つ検出信号I1,p を出力す
る。なお、詳細は後述する。
【0030】また図2のブロック線図において、2次誘
起電圧演算器5は抵抗器3の端子電圧V2 を入力とし、
変流器の理論に基づいて変流器2の2次誘起電圧E2
演算して出力する。増幅器6は2次誘起電圧演算器5の
出力する信号E2 を入力とし、E2 を変流器2の2次巻
線の巻数に対する1次巻線の巻数の比を増幅度として増
幅することにより、変流器2の1次誘起電圧E1 を出力
する。励磁電流演算器7は増幅器6の出力する信号E1
を入力とし、変流器の理論に基づいて前記変流器2の励
磁電流I0 を演算して出力する。1次負荷電流演算器8
は抵抗器3の端子電圧V2 を入力とし、V2 を変流器2
の1次巻線の巻数に対する2次巻線の巻数の比と抵抗器
3の抵抗値の逆数を乗算することにより、変流器2の1
次負荷電流I′1 を演算して出力する。加算器9は励磁
電流演算器7の出力する信号I0と増幅器が出力する信
号I′1 を加算することによって変圧器2の1次電流I
1と相似な波形をもつ検出信号I1,p を出力する。
【0031】さらに図3のブロック線図において、増幅
器10は抵抗器3の端子電圧V2 を入力とし、V2 を抵
抗器3の抵抗値の逆数を増幅度として増幅することによ
り変流器2の2次巻線電流I2 を演算して出力する。増
幅器11は増幅器の出力信号I2 を変流器2の2次巻線
漏れインダクタンスを増幅度として増幅して出力し、不
完全微分器12は増幅器11の出力信号を不完全微分し
て出力し、増幅器13は増幅器10の出力信号I2 を変
流器2の2次巻線抵抗の抵抗値を増幅度として増幅して
出力し、加算器15は不完全微分器12の出力信号と増
幅器の出力信号を加算することによって変流器2の2次
側内部電圧降下V2,s を演算して出力する。加算器14
は、抵抗器3の端子電圧V2 と加算器15の出力信号V
2,s を加算することによって変流器2の2次誘起電圧E
2 を演算し出力する。
【0032】そして図4のブロック線図において、積分
器16は増幅器6の出力信号E1 を入力とし、E1 を積
分することにより変流器2の1次鎖交主磁束数ψ1 を演
算して出力する。増幅器17は積分器18の出力信号ψ
1 を入力とし、ψ1 を変流器2の相互インダクタンスの
逆数を増幅度として増幅することによって変流器2の磁
化電流I0lを演算して出力する。増幅器18は増幅器の
出力E1 を入力とし、変流器2の励磁コンダクタンスを
増幅度として増幅することによって変流器2の鉄損電流
owを演算して出力する。加算器19は増幅器7の出力
信号Iolと増幅器18の出力信号Iowを加算することに
よって変流器2の励磁電流I0 を演算して出力する。
【0033】上述したように、本実施例によると、変流
器の2次巻線電圧に対して励磁電流補償器4で励磁電流
に相当する量を補償することにより、検出の対象となる
電流が歪み波電流などの正負非対称な波形を持つ電流で
あっても、変流器の直流偏磁の影響を受けずに検出対象
電流と相似な波形を持つ検出信号を得ることを可能と
し、且つ変流器と抵抗器と、オペアンプとキャパシタな
どの電気回路素子、あるいはマイクロコンピュータによ
って構成することにより経済性の優れた電流検出装置を
提供できる。
【0034】図5は本発明の第2実施例(請求項2対
応)の回路図である。同図において、23は電流検出装
置、2は変流器、3は抵抗器、22は励磁電流補償器で
ある。励磁電流補償器22は、例えばオペアンプと抵抗
器とキャパシタなどの電気回路素子、あるいはマイクロ
コンピュータを用いて実施される。
【0035】図6は図5の励磁電流補償器22のブロッ
ク線図である。同図において、6は変流器2の2次巻線
の巻数に対する1次巻線の巻数の比を増幅度とする増幅
器、20は励磁電流演算器、8は変流器2の1次巻線の
巻数に対する2次巻線の巻数の比と抵抗器3の抵抗値の
逆数を乗算する1次負荷電流演算器、21は加算器であ
る。増幅器6および励磁電流演算器20および1次負荷
電流演算器8および加算器21は、例えばオペアンプと
抵抗器とキャパシタなどの電気回路素子、あるいはマイ
クロコンピュータを用いて実施される。
【0036】図7は図6の励磁電流演算器20のブロッ
ク線図である。同図において、16は積分器、17は変
流器2の相互インダクタンスの逆数を増幅度とする増幅
器である。積分器16および増幅器17は、例えばオペ
アンプと抵抗器とキャパシタなどの電気回路素子、ある
いはマイクロコンピュータを用いて実施される。
【0037】次に、本実施例の作用を図5〜図7を参照
して説明する。図5の回路図において、電流検出器23
は検出対象電流I1 と相似な波形を持つ検出信号I1,p
を出力する。変流器2は1次巻線を流れる検出対象電流
1 を変流し、2次巻線に2次電流I2 を流す。抵抗器
3は変流器2の2次巻線に流れる2次電流I2 を電流V
2 に変換する。このとき、抵抗器3の抵抗値は励磁電流
補償器22の入力インピ―ダンスよりも十分小さい値と
する。励磁電流補償器22は抵抗器3の端子電圧V2
対して、変流器2の励磁電流に相当する量を補償し、検
出対象電流I1 と相似な波形を持つ検出信号I1,p を出
力する。なお、詳細は後述する。
【0038】また図6のブロック線図において、増幅器
6は抵抗器3の端子電圧V2 を変流器2の2次誘起電圧
と近似して入力とし、V2 を変流器2の2次巻線の巻数
に対する1次巻線の巻数の比を増幅度として増幅するこ
とにより、変流器2の1次誘起電圧E1 を出力する。励
磁電流演算器20は増幅器6の出力する信号E1 を入力
とし、変流器2の励磁電流I0 を演算して出力する。1
次負荷電流演算器8は抵抗器3の端子電圧V2 を入力と
し、V2 を変流器2の1次巻線の巻数に対する2次巻線
の巻数の比と抵抗器3の抵抗値の逆数を乗算した値を増
幅度として増幅することにより、変流器2の1次負荷電
流I′1 を演算して出力する。加算器21は励磁電流演
算器20の出力する信号I0 と1次負荷電流演算器8が
出力する信号I′1 を加算することによって変圧器2の
1次巻線電流I1 と相似な波形を持つ検出信号I′1,p
を出力する。
【0039】さらに図7のブロック線図において、積分
器16は増幅器6の出力信号E1 を入力とし、E1 を積
分することにより変流器2の1次巻線鎖交磁束数ψ1
演算して出力する。増幅器17は積分器16の出力信号
ψ1 を入力とし、出力信号ψ1 を変流器2の相互インダ
クタンスの逆数を増幅度として増幅することによって変
流器2の磁化電流を演算し、磁化電流を変流器2の励磁
電流I0 に近似した信号として出力する。
【0040】上述したように本実施例によると、変流器
の鉄損と2次巻線漏れインダクタンスと2次巻線抵抗を
無視することにより、励磁電流補償器の構成を簡略化
し、より経済性の優れた電流検出装置を提供できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正弦波電流だけでなく歪み波電流などの正負非対称な波
形を持つ電流も正確に検出し、且つ経済性の優れた電流
検出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電流検出装置の回路図。
【図2】図1の励磁電流補償器のブロック線図。
【図3】図1の2次誘起電圧演算器のブロック線図。
【図4】図1の励磁電流演算器のブロック線図。
【図5】本発明の第2実施例の電流検出装置の回路図。
【図6】図5の励磁電流補償器のブロック線図。
【図7】図5の励磁電流演算器のブロック線図。
【図8】従来の電流検出回路図。
【図9】図8のT形等価回路図。
【図10】図8と図9に示す回路のブロック線図。
【図11】本発明の第1実施例の電流検出装置の励磁電
流補償器の原理を説明するためのブロック線図。
【図12】図11の電流検出装置の原理を説明するため
の回路図。
【図13】本発明の第2実施例の電流検出装置の励磁電
流補償器の原理を説明するためのブロック線図。
【図14】図13の電流検出装置の原理を説明するため
の回路図。
【符号の説明】
1,23…電流検出装置、2…変流器、3…抵抗器、
4,22…励磁電流補償器、5…2次誘起電圧演算
器、、6…増幅器、7,20…励磁電流演算器、8…1
次負荷電流演算器、10,11,13,17…増幅器、
12…不完全微分器、14,15,19,21…加算
器、16,18…積分器、20は励磁電流演算器、30
…変流器、31…抵抗器、40…1次巻線抵抗、41…
1次巻線漏れインダクタンス、42…鉄損、43…相互
インダクタンス、44…1次側変換抵抗、45…1次変
換インダクタンス、46…1次側変換抵抗器、50,5
1,52,54,55,57,58…ゲイン、53…微
分器、56…積分器、59…減算器、60,61,62
…加算器、70,71…ゲイン、80…励磁電流補償
器、81…2次誘起電圧演算器、82…励磁電流演算
器、83…1次負荷電流演算器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変流器と、前記変流器の2次巻線に接続
    し2次電流を2次電圧に変換する抵抗器と、前記抵抗器
    の抵抗値と,前記変流器の2次巻線の漏れインダクタン
    ス,2次巻線抵抗値,2次巻線の巻数に対する1次巻線
    の巻数の比と前記変流器の相互インダクタンス,鉄損の
    抵抗値から算出したゲインを持つ増幅器と,前記抵抗器
    の抵抗値と前記変流器の1次巻線の巻数に対する2次巻
    線の巻数の比から算出したゲインを持つ増幅器と,前記
    変流器の2次電圧から前記変流器の1次負荷電流を演算
    する1次負荷電流演算器と,前記変流器の2次電圧から
    当該変流器の励磁電流量を補償して前記変流器の1次電
    流を演算する第1の励磁電流演算器の出力信号と前記1
    次負荷電流演算器の出力信号を加算する加算器とからな
    る励磁電流補償器とを備え、前記第1の励磁電流補償器
    の出力信号を前記変流器の1次巻線に流れる電流の検出
    信号とし、前記変流器の1次巻線に流れる電流と相似な
    波形を持つ検出信号を出力することを特徴とする電流検
    出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電流検出器において、前
    記変流器の鉄損抵抗値と2次巻線の漏れインダクタンス
    と2次巻線の抵抗値を近似的に零に置き換えた第2の励
    磁電流補償器を備え、前記第1の励磁電流補償器内部の
    増幅器の構成を簡略化したことを特徴とする電流検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104020341A (zh) * 2014-06-20 2014-09-03 哈尔滨工业大学 一种新型的基波正序有功电流检测方法

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