JPH037071B2 - - Google Patents

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JPH037071B2
JPH037071B2 JP56501816A JP50181681A JPH037071B2 JP H037071 B2 JPH037071 B2 JP H037071B2 JP 56501816 A JP56501816 A JP 56501816A JP 50181681 A JP50181681 A JP 50181681A JP H037071 B2 JPH037071 B2 JP H037071B2
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saturable
voltage
cores
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JP56501816A
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Kenesu Ritsupuman
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United Technologies Corp
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Publication date
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Publication of JPH037071B2 publication Critical patent/JPH037071B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/18Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using conversion of DC into AC, e.g. with choppers
    • G01R19/20Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using conversion of DC into AC, e.g. with choppers using transductors, i.e. a magnetic core transducer the saturation of which is cyclically reversed by an AC source on the secondary side

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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Level Indicators Using A Float (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

請求の範囲 1 主電流の大きさ及び極性を検出するための双
鉄心磁気増幅器式センサにして、 一対の可飽和鉄心32,34であつて、その磁
束レベルが一方向の起磁力に応答して不飽和状態
から飽和状態へ駆動可能であり、且その反対方向
の起磁力によつて飽和状態から不飽和状態へ復帰
可能である可飽和鉄心と、 前記主電流に応答して前記主電流に比例する分
流電流を生ずる分流器手段と、 前記可飽和鉄心の各々に配置された一次巻線2
8,30であつて、前記分流電流を受入れ前記可
飽和鉄心の各々の磁束レベルを一方向に変化させ
る起磁力を生成する一次巻線と、 前記可飽和鉄心の各々に設けられた二次巻線3
6,38であつて、前記可飽和鉄心の各々の磁束
レベルを互いに反対方向に飽和点へ駆動する駆動
起磁力と前記可飽和鉄心の各々内で磁束レベルを
前記飽和点より低いレベルへ復帰させる復帰起磁
力とを前記可飽和鉄心の各々内に生ずるための二
次巻線と、 前記可飽和鉄心の各々に前記駆動起磁力及び復
帰起磁力を生ずるために前記二次巻線の各々に接
続された電圧手段40,42と、 前記可飽和鉄心の各々の中の磁束レベルを初期
に較正するために前記電圧手段に接続されたバイ
アス手段70,72,76,78と、 前記可飽和鉄心の各々の中の磁束レベルが前記
飽和点に達する時点の差である位相差の極性及び
大きさを検出する出力手段であつて、前記可飽和
鉄心の各々の中で飽和点に達する時間の偏差に比
例した差動電圧を供給するために前記二次巻線の
各々に接続されたダイオード手段48,54と、
前記差動電圧を積分して前記主電流に比例した出
力信号を供給するために前記ダイオード手段に接
続された積分手段64,66,68とを含む出力
手段と、 を含むことを特徴とする双鉄心磁気増幅器式セン
サ。
技術分野 本発明は電流測定装置、一層詳細には、電線路
を流れる直流電流の大きさ及び極性を測定するた
めの装置に係る。
背景技術 種々の形式の直流電流測定装置が知られている
が、その一つとして磁気増幅器が、高電位侵入の
危険を防止するため測定装置と電線路との間の電
気的絶縁が望まれるような高電位の電線路に於け
る直流電流の測定に広く用いられている。磁気増
幅器式センサは典型的に、測定すべき直流電流が
流れる導体を巻回された可飽和鉄心を含む複数個
の可飽和リアクトルを用いている。これらの可飽
和リアクトルは交流電圧源からのバイアス電圧に
測定電流に比例する大きさの影響を与え得る。測
定電流は指示装置例えばメータ上に可視的に指示
される。
例えば、直流電流測定回路という名称の1974年
12月17日付米国特許第3855528号には、導体を流
れる直流電流の大きさを指示するための測定回路
として、断続直流電圧を生ずるための電圧発生回
路と、二つの可飽和鉄心を有する磁気増幅器とを
含む測定回路が開示されている。測定されるべき
電流は、電圧発生回路が制御巻線に与える電流を
制御するべく指令巻線に流される。この測定回路
はそれぞれ制御電流の大きさが入力電流の大きさ
により定められる複数個の平衡条件を有し、制御
電流が入力直流電流を連続的に示す直流出力信号
として用いられる。
他の例として、極性検出可能な可飽和鉄心リア
クトルという名称の1964年6月2日付米国特許第
3135911号には、二つの鉄心を有する可飽和リア
クトルと、測定電流の方向に応動して一方向信号
を生ずるべく可飽和リアクトルに誘導結合されて
おり可飽和リアクトルの制御巻線として用いられ
る極性検出回路とを含む測定回路が開示されてい
る。
更に他の例として、直流量に応動する装置とい
う名称の1959年6月23日付米国特許第2892155号
に記載されている測定装置では、測定電流の値が
比較的小さい範囲内で生ずる非直線条件の補正が
行なわれており、付勢量の零値に対しては零値の
出力量が得られる。変圧器が本質的にバイアス巻
線として作用し、また一つのコイルが磁気増幅器
の両鉄心をリンクしている。バイアス巻線の付勢
により鉄心は付勢量の極性に応動するので、付勢
量の大きさ及び極性の双方に応動する測定装置が
得られる。
ニユージヤージー州カムデン所在のMagnetic
Metal Companyにより発行された“テープ巻回
鉄心設計マニユアル”(日付なし)の第54頁には、
高速復帰磁気増幅器として、交流電圧により鉄心
が飽和状態にもたらされ、また整流された波形が
負荷の両端に現われる自己飽和形磁気増幅器が説
明されている。交流電圧が各半サイクルで鉄心内
の磁束レベルを復帰させるので、次回サイクルが
ゲート回路により開始される際には新たな磁束レ
ベルの駆動が行なわれる。流体圧弁又は他の差動
的に動作する装置を高い安定性をもつて作動させ
る差動的出力信号が得られる。
大きさ及び極性の双方を示す出力信号を生ずる
公知の磁気増幅器式電流センサは典型的に、各鉄
心に三つ又はそれ以上のコイルを必要とするか、
(各鉄心に二つのコイルしか用いない場合)出力
信号の直線性にひずみを生じないように温度及び
磁束レベル駆動用交流電圧の変動を補償する精密
なバイアス調節回路を必要とするかのいずれかで
あつた。
発明の開示 本発明の目的は、コイルの数を最小ですませた
可飽和鉄心を用いて高電位回路と直流電流の大き
さ及び極性を測定するための磁気増幅器式センサ
を提供することである。
本発明の他の目的は、高電位回路の直流電流の
大きさ及び極性を測定するための磁気増幅器式セ
ンサとして、部品点数が最小ですみ、且温度及び
電圧が変動する使用環境下での使用にも適したも
のを提供することである。
本発明によれば、磁気増幅器式センサは一対の
可飽和鉄心を含んでおり、各鉄心には一対の巻線
が施されている。各鉄心の巻線のうち一方は直列
に接続されており、測定すべき電流の少なくとも
一部分を流される。各鉄心の巻線のうち他方は、
正弦波状サイクルのうち前半の半サイクルで各鉄
心内の磁束レベルを飽和点へもたらし後半の半サ
イクルで各鉄心内の磁束レベルを復帰させる駆動
電圧を生ずる交流電圧により差動的に駆動され
る。測定すべき直流電流が前記一方の直列接続さ
れた巻線に流れていなければ、二つの鉄心内の磁
束レベルはほぼ同一の位相角で飽和点に到達する
ので、駆動電圧は相殺される。しかし、直流電流
が流れている場合には、二つの鉄心内で飽和点到
達の位相角が互いに異なるので、駆動電圧は測定
すべき直流電流の極性を示す極性とその大きさに
比例する積分値とを有する電圧信号を形成する。
本発明の第二の実施態様によれば、磁気増幅器
式センサは一対の可飽和鉄心を含んでおり、各鉄
心には一次巻線及び二次巻線に加えて三次巻線が
施されている。各鉄心の一次巻線は直列に接続さ
れており、測定すべき電流の少なくとも一部分を
流される。三次巻線は分流器回路の直流電流によ
り生ずる起磁力と反対方向の起磁力を生ずるよう
に各鉄心に施されている。各鉄心の二次巻線は、
正弦波状サイクルのうち前半の半サイクルで各鉄
心の磁束レベルを飽和点へもたらし後半の半サイ
クルで各鉄心内の磁束レベルを復帰させる駆動電
圧を生ずる交流電圧により差動的に駆動される。
出力信号の一部分は各鉄心の直列に接続された三
次巻線に負帰還されており、それにより周知の
BH曲線に沿う作動範囲をより小さな範囲として
とどめることができるので磁気増幅器の入力対出
力のオーバオールの直線性が改善される。負帰還
により磁気増幅器式センサの応答時間も改善され
る。
本発明の他の目的、特徴及び利点は以下にその
好ましい実施例を図面により詳細に説明するなか
で明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気増幅器式センサの第
一の実施例の回路図である。
第2図乃至第4図は本発明による磁気増幅器式
センサの作動の仕方を説明するための波形図であ
る。
第5図は本発明による磁気増幅器式センサの第
二の実施例の回路図である。
発明を実施するための最良の形態 最初に第1図を参照すると、端子12と14と
の間で電線路10を流れる直流電流の大きさ及び
方向を測定するのに用いられる本発明による磁気
増幅器式センサの第一の実施例が示されている。
電線路10は変換装置など(図示せず)から電力
消費又は発生装置(図示せず)へ電気エネルギを
運ぶものであつてよく、この電気エネルギは数
1000Vまでの電圧レベルで0乃至数100A更には
数1000Aの電流レベルを有していてよい。一つの
形式の変換装置は、直流電気エネルギを交流電気
エネルギに変換するインバータである。インバー
タからの出力は典型的に直流成分及び交流成分の
双方を含んでおり、インバータ自体を制御するた
め直流電流成分を精密に測定することがしばしば
必要とされる。
電線路10に通常の分流器16が接続されてお
り、それには端子12と14との間を流れる電流
の全てが流れる。分流器16は一対の二次端子を
含んでおり、それに接続されている導線18及び
20を経て電線路10の主電流に比例する分流電
流が取出される。
分流器回路の導線18及び20には、分流電流
に含まれている交流成分を除去するための低域通
過フイルタ22が接続されている。分流電流に含
まれている直流成分は低域通過フイルタ22から
導線24及び26を経て一対の直列接続された一
次巻線28及び30に与えられる。第一の可飽和
鉄心32及び第二の可飽和鉄心34が設けられて
おり、一次巻線28及び30はそれぞれ第一及び
第二の可飽和鉄心に施されている。一次巻線28
及び30を同一方向に流れる電流により鉄心32
及び34に同一方向の起磁力が生ずるように、
(第1図に黒丸により示されているように)一次
巻線28及び30が同一方向に巻回されているこ
と、即ち端子12から端子14へと電線路10を
第一の方向に流れる直流電流に応動して鉄心32
にも鉄心34にも一方向(例えば図面で時計廻り
方向)の起磁力が生じ、他方端子14から端子1
2へと電線路10を第二の方向に流れる直流電流
に応動して鉄心32にも鉄心34にも反対方向
(例えば図面で反時計廻り方向)の起磁力が生ず
るようにすることは重要である。また、鉄心32
及び鉄心34にはそれぞれ二次巻線36及び38
も施されている。第一の可飽和鉄心32の一次巻
線28と二次巻線36とは差動的関係で巻回され
ており、一方向(例えば黒丸を付した側から)の
電流は互いに反対方向の起磁力を生ずる。それに
対して、第二の可飽和鉄心34の一次巻線30と
二次巻線38とは和動的関係で巻回されており、
一方向(例えば黒丸を付した側から)の電流は互
いに加わる方向の起磁力を生ずる。各鉄心の一次
巻線と二次巻線との間の電気的絶縁が十分な絶縁
耐力を保証し得るように行なわれていることは特
に重要である。何故ならば、例えばインバータの
出力である電線路10が数kVの高電位にあるの
に対して、二次巻線を含む二次側回路要素は非常
に低い電圧で作動するように設計されているの
で、高電位の侵入により重大な損傷を惹起するか
らである。
本発明の磁気増幅器式センサは、直列に接続さ
れ相互接続点で接地されている一対の同相の交流
電圧源40及び42を形成するような交流電圧源
例えば設置されたセンタタツプを有する変圧器を
含んでいる。交流電圧源の周波数は、可飽和鉄心
のセツト(駆動)及びリセツト(復帰)の1サイ
クルの間に、測定すべき直流電流が殆ど変化しな
いとみなし得るように十分に高く選定されてい
る。交流電圧源40は導線44により第一の可飽
和鉄心32の二次巻線36に接続され、それを経
て更に導線46によりダイオード48の正極側に
接続されている。同様に、交流電圧源42は導線
50により第二の可飽和鉄心34の二次巻線38
に接続され、それを経て更に導線52によりダイ
オード54の負極側に接続されている。抵抗56
がダイオード48の負極側と接地点との間に、ま
た抵抗58がダイオード54の正極側と接地点と
の間に接続されている。抵抗56及び58の両端
の差動電圧は一対の抵抗60及び62を経て、高
利得演算増幅器64の入力端と出力端65との間
にコンデンサ66及び抵抗68の並列回路を接続
して構成された積分回路に与えられる。
本発明の磁気増幅器式センサは、各可飽和鉄心
内の磁束レベルを初期に較正するためのバイアス
回路を含んでいる。このバイアス回路は二つの半
部からなり、一方の半部は第一の可飽和鉄心32
の二次巻線36と交流電圧源40との間の導線4
4に負極側で接続されたダイオード70とその正
極側と導線52との間に接続されたポテンシオメ
ータ72とを含んでおり、他方の半部には第二の
可飽和鉄心34の二次巻線38と交流電圧源42
との間の導線50に正極側で接続されたダイオー
ド76とその負極側と導線46との間に接続され
たポテンシオメータ78とを含んでいる。このバ
イアス回路は二つの可飽和鉄心の磁気的動作点を
BH特性曲線の最も直線的な範囲の中央に設定す
ることを可能にする。この初期較正の後に温度変
動などに起因するドリフトが生じても、その影響
は差動的に動作する磁気増幅器の両鉄心に等しく
作用するので、出力信号には影響が現われない。
本発明の磁気増幅器式センサを較正するために
は、可飽和鉄心の一次巻線28及び30に電流を
流さないように電線路10から電流を分流する分
流器回路を開き、一方の可飽和鉄心の二次巻線の
両端にオシロスコープを接続してそれに対応する
バイアス回路のポテンシオメータにより飽和がほ
ぼ90°の位相角で開始するようにバイアス電流を
調節し、続いて他方の可飽和鉄心でも飽和が同一
の位相角で開始するようにそのバイアス電流を調
節して、出力電圧を零にすればよい。
次に、本発明による双鉄心磁気増幅器式センサ
の作動の仕方を説明する。ここに用いられている
磁気増幅器は、自己飽和型磁気増幅器の応答が遅
いという欠点を克服するため、鉄心内の磁束レベ
ルが交流電圧の第一の半周期(ドライブ期間)中
に周知のBH曲線上の飽和点へ駆動され、第二の
半周期(リセツト期間)中に飽和点からそれより
も低いレベルへ復帰する形式の磁気増幅器であ
る。
さて第2図を参照すると、波形図aには、分流
器回路に分流されて一次巻線28及び30を流れ
る直流電流の大きさが示されている。図示されて
いるように、この直流電流の大きさは本質的に零
であるから、これらの一次巻線に流れる直流電流
により可飽和鉄心内に生ずるはずの磁束レベルは
第一の可飽和鉄心32に於ても第二の可飽和鉄心
34に於ても零である。次に第2図の波形図bを
参照すると、交流電圧源40の電圧出力が波形8
0で、また交流電圧源42の電圧出力が波形82
で示されている。t0からt2までの交流電圧の第一
の半周期はドライブ期間であり、またt2からt4
での第二の半周期はリセツト期間である。電流の
直流成分が両一次巻線を流れないとき、両鉄心は
ドライブ期間中に実質的に同時にt1に於て飽和す
る。飽和後はもはや各鉄心内の磁束レベルが変化
しないので、二次巻線の両端の電圧は零に低下
し、交流電圧は各ダイオードの出力端に現われ
る。この時点t1で電圧源40及び42の複合電圧
が抵抗56及び58の両端に与えられる。抵抗5
6の両端の電圧波形は第2図の波形図cに、また
抵抗58の両端の電圧波形は第2図の波形図dに
示されている。しかし、これらの電圧波形は極性
のみが異なる同一波形であるから、差動的関係に
より相殺し、複合電圧波形は第2図の波形図eに
示されているように零である。この電圧が積分回
路として作用する演算増幅器に与えられるので、
磁気増幅器式センサの出力端65に現われる電圧
は第2図の波形図fに示されているように零であ
る。時点t2に於て、リセツト期間が開始し、各交
流電圧源からいままでとは反対方向の電流が二次
巻線に流され、それにより各可飽和鉄心32,3
4内の磁束レベルは周知のBH曲線に沿つて飽和
点から低レベルへ復帰し、時点t4までに各可飽和
鉄心は次回のドライブ期間に備えた状態になる。
次に第3図を参照して、電線路10から分流器
回路に分流する電流の直流成分が存在し、それが
一次巻線28及び30を直列に流れるときの本発
明による磁気増幅器式センサの作動の仕方を説明
する。第2図と同様に、第3図の波形図aには分
流器回路の電流レベルが示されており、また波形
図bには交流電圧源40の電圧出力が波形80
で、また交流電圧源42の電圧出力が波形82で
示されている。t0からt2までのドライブ期間中、
交流電圧源が各鉄心内の磁束レベルを飽和点へ駆
動する。しかし、分流電流の作用により二つの鉄
心内の磁束レベルの絶対値が同一ではないので、
鉄心34が第3図の波形図dに示されているよう
に時点t1′に於て先に飽和して、交流電圧源42
の電圧を抵抗58の両端に出現させる。鉄心32
内の磁束レベルはまだ増大し続けているので、こ
の時点t1′では抵抗56の両端にはまだ電圧が現
われない。その後、第3図の波形図cに示されて
いるように、t1″に於て鉄心32内の磁束レベル
が飽和点に到達し、それに伴い交流電圧源44の
電圧が抵抗56の両端に現われる。従つて、二つ
の抵抗56及び58の両端に現われる複合電圧波
形は部分的相殺により第3図の波形図eのように
なり、この電圧が積分回路に与えられる。当業者
に明らかなように、この電圧の積分により出力端
65には、第3図の波形図fに示されているよう
に、二つの鉄心に於ける飽和到達点の差(t1″−
t1′)に比例する大きさとその正負に応じた極性
とを有する信号が生ずる。尚、出力波形には周知
のように回路要素の選定に関係して大きさが異な
る多少のリプルが存在する。
次に第4図を参照して、電線路10から分流器
回路に分流する電流の直流成分が第3図で説明し
た場合とは反対の極性で存在し、それが一次巻線
28及び30を直列に流れるときの本発明による
磁気増幅器式センサの作動の仕方を説明する。第
2図及び第3図と同様に、第4図の波形図aには
分流器回路の電流レベルが示されており、また波
形図bには交流電圧源40の電圧出力が波形80
で、また交流電圧源42の電圧出力が波形82で
示されている。t0からt2までのドライブ期間中、
交流電圧源が各鉄心内の磁束レベルを飽和点へ駆
動する。しかし、分流電流の作用により二つの鉄
心内の磁束レベルの絶対値が同一ではないので、
鉄心32が第4図の波形図cに示されているよう
に時点t1″に於て先に飽和して、交流電圧源44
の電圧を抵抗56の両端に出現させる。鉄心34
内の磁束レベルはまだ増大し続けているので、こ
の時点t1″では抵抗58の両端にはまだ電圧が現
われない。その後、第4図の波形図dに示されて
いるように、t1′に於て鉄心34内の磁束レベル
が飽和点に到達し、それに伴い交流電圧源42の
電圧が抵抗58の両端に現われる。従つて、二つ
の抵抗56及び58の両端に現われる複合電圧波
形は部分的相殺により第4図の波形図eのように
なり、この電圧が積分回路に与えられる。この電
圧の積分により出力端65には、第4図の波形図
fにより示されているように、二つの鉄心に於け
る飽和到達時点の差(t1″−t1′)に比例する大き
さとその正負に応じた極性即ち第3図の波形図f
とは反対の極性とを有する信号が生ずる。
次に第5図を参照すると、本発明による磁気増
幅器式センサの第二の実施例が示されている。こ
の実施例は、負帰還を行なつているので、交流電
流及び直流電流の双方を測定するのに適してい
る。電線路110に通常の分流器116が接続さ
れており、それには端子112と114との間を
流れる電流の全てが流れる。分流器116は一対
の二次端子を含んでおり、それに接続されている
導線118及び120を経て電線路110の主電
流に比例する分流電流が取出される。分流器回路
の導線118及び120には、分流電流に含まれ
ている交流成分を除去するための低域通過フイル
タ122が接続されている。しかし、低域通過フ
イルタ122は、後で一層詳細に説明するように
応答時間を速くするため、第1図の実施例に用い
られている低域通過フイルタよりも時定数の小さ
いものであつてよい。
分流電流は低域通過フイルタ22から導線12
4及び126を経て一対の直列接続された一次巻
線128及び130に与えられる。第一の可飽和
鉄心132及び第二の可飽和鉄心134が設けら
れており、一次巻線128及び130はそれぞれ
第一及び第二の可飽和鉄心に施されている。一次
巻線128及び130を同一方向に流れる電流に
より鉄心132及び134に同一方向の起磁力が
生ずるように、(第5図に黒丸により示されてい
るように)一次巻線128及び130が同一方向
に巻回されていること、即ち端子112から端子
114へと電線路110を第一の方向に流れる電
流に応動して鉄心132にも鉄心134にも一方
向(例えば図面で時計廻り方向)の起磁力が生
じ、他方端子114から端子112へと電線路1
10を第二の方向に流れる電流に応動して鉄心1
32にも鉄心134にも反対方向(例えば図面で
反時計廻り方向)の起磁力が生ずるようにするこ
とは重要である。また、鉄心132及び134に
はそれぞれ二次巻線136及び138も施されて
いる。
本発明による磁気増幅器式センサのこの第二の
実施例では、負帰還用として三次巻線137が鉄
心132に、また三次巻線139が鉄心134に
施されている。これらの三次巻線の各々は、一次
巻線により鉄心内に生ずる起磁力と反対方向の起
磁力を生ずるようにそれぞれの鉄心に巻回されて
いる。換言すれば、一方向に(例えば黒丸を付し
た側から)一次巻線128及び三次巻線137を
流れる電流は互いに反対方向の起磁力を生ずる。
鉄心134の一次巻線130及び三次巻線139
を一方向に流れる電流も互いに反対方向の起磁力
を生ずる。第1図の実施例と同様に、第一の可飽
和鉄心132の一次巻線128と二次巻線136
とは差動的関係で巻回されており、それに対して
第二の可飽和鉄心134の一次巻線130と二次
巻線138とは和動的関係で巻回されている。各
鉄心の一次巻線と二次巻線及び三次巻線との間の
電気的絶縁が十分な絶縁耐力を保証し得るように
行なわれていることは特に重要である。何故なら
ば、例えばインバータの出力である電線路110
が数kVの高電位であるのに対して、二次巻線及
び三次巻線を含む二次側回路要素は非常に低い電
圧で作動するように設計されているので、高電位
の侵入により重大な損傷を惹起するからである。
第1図の実施例と同様に、第5図の磁気増幅器
式センサも、直列に接続され相互接続点で接地さ
れている一対の同相の交流電圧源140及び14
2を形成するような交流電圧源例えば接地された
センタタツプを有する変圧器を含んでいる。交流
電圧源の周波数は、可飽和鉄心のセツト(駆動)
及びリセツト(復帰)の1サイクルの間に、測定
すべき電流が、たとえ交流電流を測定すべき場合
にも、殆ど変化しないとみなし得るように十分に
高く選定されている。交流電圧源140は導線1
44により第一の可飽和鉄心132の二次巻線1
36に接続され、それを経て更に導線146によ
りダイオード148の正極側に接続されている。
同様に、交流電圧源142は導線150により第
二の可飽和鉄心134の二次巻線138に接続さ
れ、それを経て更に導線152によりダイオード
154の負極側に接続されている。抵抗156が
ダイオード148の負極側と接地点との間に、ま
た抵抗158がダイオード154の正極側と接地
点との間に接続されている。抵抗156及び15
8の両端の差動電圧は一対の抵抗160及び16
2を経て、高利得演算増幅器164の入力端と出
力端165との間にコンデンサ166及び抵抗1
68の並列回路を接続して構成された積分回路に
与えられる。
磁気増幅器式センサのこの第二の実施例の負帰
還回路は、出力信号の一部を負帰還するため演算
増幅器164の出力端165に接続された抵抗1
69を含んでいる。抵抗169の他端は導線17
1により鉄心134の三次巻線139の一端に接
続されている。三次巻線139の他端は鉄心13
2の三次巻線137の一端に接続されており、そ
の他端は接地されている。
第1図の実施例と同様に、各可飽和鉄心内の磁
束レベルを初期に較正するためのバイアス回路が
設けられている。このバイアス回路は二つの半部
からなり、一方の半部は第一の可飽和鉄心132
の二次巻線136と交流電圧源140との間の導
線144に負極側で接続されたダイオード170
とその正極側と導線152との間に接続されたポ
テンシオメータ172とを含んでおり、他方の半
部は第二の可飽和鉄心134の二次巻線138と
交流電圧源142との間の導線150に正極側で
接続されたダイオード176とその負極側と導線
146との間に接続されたポテンシオメータ17
8とを含んでいる。
磁気増幅器式センサを較正するためには、第1
図の実施例と同様に、分流器回路を開き可飽和鉄
心の一次巻線128及び130に電流を流さない
状態で、出力端165に於ける出力電圧を零とす
るようにポテンシオメータ172,178により
それぞれの可飽和鉄心に与えるバイアス電流を調
節すればよい。この第二の実施例の追加的利点と
して、三次巻線を通じて負帰還が行なわれている
ために、第一の実施例に比べて較正に厳密さを必
要としない。
本発明による双鉄心磁気増幅器式センサのこの
第二の実施例の作動の仕方は、第一の実施例の作
動の仕方についての説明を参照することにより理
解され得る。第2図乃至第4図の波形図による第
一の実施例の作動の仕方の説明はこの第二の実施
例にも同じくあてはまる。負帰還回路は出力端1
65に現われる出力信号の一部分を可飽和鉄心1
32及び134の直列接続された三次巻線に与
え、それにより可飽和鉄心の各々を周知のBH曲
線の一層狭い範囲即ち直線性が一層良好な範囲で
動作させている。抵抗169は通常、負帰還電流
と出力端165に於ける電圧との比例関係を保証
し得るように十分に高い値に選定されている。周
知のように、負帰還により、利得低下の犠牲は伴
うが、応答時間が短縮されるという利点が得られ
るので、この第二の実施例は交流電流のように比
較的短周期で変化する電流の大きさ及び極性の測
定に特に適している。従つて、この第二の実施例
は多くの測定及び試験上の必要条件を満足する交
流若しくは直流電流検出用の絶縁型測定装置とし
て作動する。勿論、第一若しくは第二の実施例に
示されている回路要素の値の選定は所望の応答時
間、測定電流の大きさなどに関係する。これらの
値の選定は、上記の開示に基いて、当業者により
容易に可能であろう。
本発明をその好ましい実施例について図示し説
明してきたが、本発明の範囲内でその形態及び細
部に種々の変形及び省略が当業者により可能であ
ることは理解されよう。
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