JPH08304049A - レーザ表面計測装置 - Google Patents

レーザ表面計測装置

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Publication number
JPH08304049A
JPH08304049A JP11047095A JP11047095A JPH08304049A JP H08304049 A JPH08304049 A JP H08304049A JP 11047095 A JP11047095 A JP 11047095A JP 11047095 A JP11047095 A JP 11047095A JP H08304049 A JPH08304049 A JP H08304049A
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JP
Japan
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laser
scanning
dust
light
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JP11047095A
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English (en)
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Yuzo Kamoshita
雄藏 鴨下
Shunyo Kobayashi
春洋 小林
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SANWA MUSEN SOKKI KENKYUSHO KK
Original Assignee
SANWA MUSEN SOKKI KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定表面に反りや僅かな振動があっても被
測定表面上の微小パーティクルや微小欠陥及び反りを高
精度で簡便に計測できる装置の提供。 【構成】 被測定表面21にレーザ光を照射するレーザ
を有するレーザヘッド3と、前記レーザ光を、被測定表
面21の反りにかかわらず、被測定表面21上に焦点を
レーザスポットとして結ばせた状態に維持する焦点維持
手段としてのフォーカスサーボ(1、2)と、該レーザ
スポットを前記被測定表面に沿って走査する走査手段
と、前記レーザスポットを前記被測定表面に沿って走査
させることによって得られた、前記被測定表面上の塵埃
又は前記被測定表面自体の微小凹凸欠陥に基づく反射光
を受けて、該反射光の値から前記塵埃又は微小凹凸欠陥
の大いさを計算する計算手段とを有するレーザ表面計測
装置。好ましくは、走査方向に直角に前記レーザスポッ
トが複数個配置され、走査される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を被測定表面
上に照射し、被測定表面上の微小パーティクルや被測定
表面自体の微小欠陥及び反りを簡便に高精度で計測する
レーザ表面計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】際限なく高密度化が進む半導体ICの製
造においては、ウエーハ上の微小パーティクルやウエー
ハ表面自体の微小欠陥を除く事が非常に重要になってい
る。そして、それらを高精度で計測する技術が強く要望
されている。他方、磁気記録や光記録用の各種ディスク
も高密度記録が進み、その面精度の評価が重要になって
いる。
【0003】現在使用されている光による表面計測装置
はおおよそ次の二種類に分類される。それら表面計測装
置の内の一つの原理を図8に示す。この表面計測装置
は、高精度表面に研磨したセラミック等の高剛性材料か
らなる定盤38と、この定盤38上を矢印のようにX−
Yリニア走査可能に(或いは回転走査可能に)、定盤3
8に設置され、被測定ウエーハからなる試料40が置か
れるホルダー41とを、有し、ホルダー41を図示のX
−Yリニア走査(或いは回転走査)することにより、試
料40をX−Yリニア走査或いは回転走査する。この
際、試料40にレーザ光を照射し、もし試料40上にパ
ーティクルがあると光の一部は散乱する。この散乱光2
5のみを高精度に仕上げた放物面集光器39で集め、集
めた光を、フォト・マルチプライヤ42を有する高感度
の受光器43に導いて電気信号に変換し、電気信号を測
定してパーティクルの大いさを求める方法である。
【0004】しかし、ウエーハプロセスから要求される
パーティクルの検出精度は次第に厳しくなっている。い
ま、その値を0.1μmとみなし、レーザ波長を0.6
5μm、出力20mW、スポット径1.2μmでパーテ
ィクルの屈折率が1よりかなり大きいと仮定して、その
全散乱光をレイリーの式から求めると最大で約30μW
である。このうちの後方散乱とは前方散乱のウエーハ面
での反射とが放物面集光器39に達し、ここで一部吸収
され受光器43に入る量は極めて僅かになる。これは普
通の受光器によればノイズに埋没してしまう。また、試
料40をX−Yリニア走査(或いは回転走査)させるた
めのホルダー41の機械精度にも定盤38と同様の高精
度が要求される。
【0005】従来の表面計測装置の内の他の一つの原理
を図9に示す。この表面計測装置は、光の干渉を利用す
るものである。この表面計測装置は、図8の場合と同様
の定盤38上の同様のホルダー41にウエーハからなる
試料40を載せる。一方、入射光は二つに分けられ、一
つは試料40を、他の一つは固定鏡(固定反射鏡)44
の基準面をそれぞれ照射後、反射して、再び重なり合っ
て干渉を生じる。この干渉による干渉縞を受光器(図示
せず)で検出するのである。
【0006】ホルダー41を載せる定盤38は、測定精
度なみの0.1μmという苛酷な面精度が要求され、ま
た、X−Yリニア走査または回転走査させるためのホル
ダー41の機械精度にも同様の精度が要求される。表面
計測装置は安定な台の上に設置しなければならず、操作
も簡単でない。その上、必然的に高価となり、産業の阻
害要因になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】測定しようとする表面
の微小欠陥や付着したパーティクルが微細化するほど、
照射して反射する光に含まれる微小欠陥やパーティクル
による信号は微弱になる。しかも、表面を照射する光の
全出力は一定に保っても、その微小欠陥やパーティクル
に当たるところの光強度の面密度が変化すれば、上記信
号の大いさは変わってしまう。特に装置を小型、簡便化
するためには光源として半導体レーザが最も適するので
あるが、その広がり半頂角が大きいので欠陥やパーティ
クル上での面密度を一定にする事は困難であった。例え
ば、表面に反りがあると、面上に達した光の照射面積は
急に拡大または縮小するからその強度の面密度が変化
し、欠陥に基づく信号の大いさが変わってしまう。これ
はまた機械的振動によって装置が変動しても同様の結果
をもたらす。そこで、照射する光の全出力を一定に保持
すると共に、面の反りや普通の振動があっても表面の照
射面積を一定に保つ事が望まれる。
【0008】被測定表面上の照射光の強度と面積を一定
にしたとして、次にこれを面上に沿って安定に走査しな
ければならない。そのため前述のように従来はセラミッ
ク等の高剛性材料で作った定盤38が使用されたが、こ
れはまた面の反りを求めるためにも必要であった。その
定盤38は一般に重く装置を大型で扱い難いものにして
しまう。その上、その表面とX−Yリニア走査あるいは
回転ヘリカル走査を行なうときの関連する機構(ホルダ
ー41等を含む)は共に被測定欠陥の大いさ以上の高精
度に研磨して仕上げる必要があった。さらに安定に移動
させるため機械的に堅牢な事は勿論熱的にも安定な事が
要求された。このような装置はウエーハプロセスや各種
ディスクの製造現場で使用するには極めて不便であっ
た。しかも高価な設備となるため、各製品のコストを上
昇させた。そこで、このような定盤38を除き、さらに
機械的にも通常の精度のもので、面自体の欠陥やパーテ
ィクルを高精度で測定し、さらに面の反りを測定できる
事が強く望まれる。
【0009】例えば球形の微小パーティクルによる散乱
光はレイリー散乱に属し、その値Is は下記数1式でも
とまる。
【0010】
【数1】
【0011】但し、λは光波長、Ix はパーティクル上
の光強度の密度、nはパーティクルの複素屈折率、α=
πd/λでdはパーティクルの直径である。dがλに比
し小になるほどその6乗でIs は急減する。そのIs
集光するには放物面集光器39を使用した。しかし放物
面集光器39に散乱光全部は入らず、入ったものも反射
率等に基づく損失があるのでその量は益々微弱となって
測定精度を悪化させた。そこで放物面集光器39を除い
た測定器が望まれる。
【0012】それ故、本発明の課題は、上述の要望に応
え、被測定表面に反りや僅かな振動があっても被測定表
面上の微小パーティクルや表面自体の微小欠陥及び反り
を高精度で計測でき、かつ、高精度に研磨された定盤等
を用いないで被測定表面上の微小パーティクルや表面自
体の微小欠陥及び反りを簡便に計測できる表面計測装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光を被
測定表面上に常に焦点を結ぶように照射し、非接触で被
測定表面上の微小パーティクルや表面自体の微小欠陥及
び反りを計測することによって上述の課題を解決する。
具体的には、本発明は、被測定表面の反りや多少の振動
にも拘らずレーザヘッドと被測定表面が常に一定の距離
を保持しながら、レーザヘッドからレーザ光を被測定表
面を照射することによって上述の課題を解決する。
【0014】即ち、本発明によれば、被測定表面にレー
ザ光を照射するレーザと、前記レーザ光を、前記被測定
表面の反りにかかわらず、前記被測定表面上に焦点をレ
ーザスポットとして結ばせた状態に維持する焦点維持手
段と、該レーザスポットを前記被測定表面に沿って走査
する走査手段と、前記レーザスポットを前記被測定表面
に沿って走査させることによって得られた、前記被測定
表面上の塵埃又は前記被測定表面自体の微小凹凸欠陥に
基づく反射光を受けて、該反射光の値から前記塵埃又は
微小凹凸欠陥の大いさを計算する計算手段とを、有する
ことを特徴とするレーザ表面計測装置が得られる。
【0015】また本発明によれば、前記焦点維持手段が
フォーカスサーボ手段であり、前記計算手段は、前記フ
ォーカスサーボ手段の入力信号及び出力信号のうちの一
方の、前記被測定表面上における2走査点間における
差、あるいは走査に沿って前記差の積算を行なうことに
よって前記被測定表面の局所または全体の反りを求める
機能をも有することを特徴とするレーザ表面計測装置が
得られる。
【0016】更に本発明によれば、前記計算手段は、前
記レーザ光の波長、前記被測定表面上におけるレーザス
ポットの直径、および上記反射光の値を基に、前記塵埃
又は前記微小凹凸欠陥の大いさを計算することを特徴と
するレーザ表面計測装置が得られる。
【0017】また本発明によれば、前記計算手段は、前
記被測定表面から反射する光の一部が前記レーザに戻る
時、その戻り光に基づいて安定化制御のはたらく値から
前記塵埃又は前記微小凹凸欠陥の大いさを計算する機能
をも有することを特徴とするレーザ表面計測装置が得ら
れる。
【0018】更に本発明によれば、前記走査手段は、前
記被測定表面と前記レーザスポットの相対関係でX−Y
リニア走査又は回転式ヘリカル走査を行うものであり、
前記計算手段は、前記被測定表面の一定値以上の塵埃、
微小凹凸欠陥、又は反りの大いさを計算するものであ
り、前記走査手段の走査情報と共にコンピューターに入
力し、塵埃、微小凹凸欠陥、又は反りの大いさ及び位置
を電子的に表示画像として表示し、さらに前記表示画像
をコピーする手段をもつことを特徴とするレーザ表面計
測装置が得られる。
【0019】また本発明によれば、前記被測定表面上
に、上記レーザスポットの走査方向に対して直角な方向
に互に重複しない複数個のレーザスポットが配置され、
走査されることを特徴とするレーザ表面計測装置が得ら
れる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0021】図1は本発明によるレーザ表面計測装置の
原理的構成を説明するための図である。本発明による表
面計測装置は、フォーカスサーボを用い、被測定表面2
1の反り22や多少の振動にも拘らずレーザヘッド3と
被測定表面21との間に常に一定の距離を保持しなが
ら、レーザヘッド3からレーザ光を被測定表面21に照
射する。図1の表面計測装置は、ボイスコイル1の磁界
とマグネット(図示せず)による磁界2との組合せを用
いて、レーザヘッド支持体20にて支持されたレーザヘ
ッド3を上下に駆動する例である。レーザヘッド3にお
ける対物レンズ(図示せず)として円柱型レンズを用
い、レーザヘッド3の対物レンズと被測定表面21との
間隔23(gで表される)が前記対物レンズの焦点距離
と異なると、反射光の断面が楕円形となるので、これを
例えば4分割受光器で受け2組の対角線上素子間の出力
差をとることによって焦点距離からの差異が検出され
る。これに基づいてボイスコイル1に駆動電流4を流
し、レーザヘッド3を被測定表面21の反り22(Δg
で表される)に応じて上下させる。ボイスコイル1とマ
グネットとの代わりにピエゾ素子を用い、圧電効果によ
って制御してもよい。
【0022】一方、焦点における光の直径Dは下記数2
式で求まる。
【0023】
【数2】
【0024】但し、NAはレンズの開口数、Kはレンズ
の収差と回折による係数で普通0.8位である。λ=
0.65μmのレーザ光でNA=0.5のレンズを用い
るとDは約1μmになる。また、単一モードレーザ光を
使用するとD内の光強度はガウス分布を示す。
【0025】図2を参照すると、(2)式で定まる直径
Dのレーザスポット5が、直径dで深さhなる円筒形欠
陥6を照射したときの反射光7の出力Po は下記数3式
で与えられる。
【0026】
【数3】
【0027】但し、Potは欠陥やパーティクルのない面
からの反射出力、Iotはその強度、iは欠陥の素面dB
の位置における入射光強度の密度、Bはある時刻におけ
る欠陥の照射される面積である。いま、ガウス分布をし
た直径Dのレーザスポット5が速度vで円筒形欠陥6を
走査するときの計算例を図3に示す。但し、d=D/6
の場合で、時間をtで示す。例えば、λ=0.65μ
m、D=1μmで、v=1m/sの速度で走査すると、
パルス幅約1.1μmで欠陥の深さをλ/8=0.08
μmとすると反射出力減少の割合ΔPo /Potが10.
6%となる。さらに、広く計算しこのΔPo /Potとd
/Dの関係を求めると図4のようになる。これからd=
0.1D=0.1μm、h=λ/8=0.08μmとい
う微小欠陥が図4の12からΔPo /Pot=4%の信号
として得られる。なお、図4の11は深さhがλ/4の
場合の欠陥の特性を示す。
【0028】次に被測定表面に直径dなる球形パーティ
クルが付着している場合は(1)式のレイリー散乱が生
じる。散乱光が受光器に入らないとすると、この場合の
反射出力は(3)式でh=λ/8とおいた場合に相当す
る。したがって、図4の12のλ/8の特性となる。散
乱光を苦労して集める事をしないで反射光から直接求め
る事ができる。
【0029】図1に戻って、上記のフォーカスサーボで
説明した通り、被測定表面21に反り22があると被測
定表面21までの距離が焦点距離と相違し4分割受光器
から誤差信号としてその値が検出され、ボイスコイル1
に電流4が流れる。そこでこの誤差信号またはボイスコ
イル1の電流4の走査位置に沿っての差、及び差の積分
を行なう事によって被測定表面21の局部的な反り22
或いは全体の反りが得られる。
【0030】本発明の他の方法は半導体レーザの特徴を
利用するものである。図5に示すように、レーザダイオ
ードとしてファブリペロー型のレーザダイオード13を
使用すると、その出力は僅かな反射光の戻り、即ち、戻
り光19によって変化する事が知られている。変化した
その出力はレーザダイオード13の出力18と反対側に
設けたフォトダイオード14で検出できる。フォトダイ
オード14での信号出力15を駆動電流制御部16に加
え、そのはたらきによってレーザダイオード13の駆動
電流17を変えレーザ出力18を一定にする。そこで、
この駆動電流17の変化から反射光の大いさが求まり、
上記と同様に被測定表面の欠陥やパーティクルを検出で
きる。
【0031】本発明はある大いさ以上の欠陥とパーティ
クルの信号を弁別し、これと走査信号をコンピューター
に入力しディスク上の欠陥とパーティクルの位置を求め
ている。その走査情報とはX−Yリニア走査においては
各速度と時間、回転ヘリカル走査においては回転速度と
径方向速度および時間である。
【0032】1個のレーザダイオードからのレーザ光を
ビームスプリッタによって複数個のレーザ光に分割する
ように構成されたレーザヘッドを使用したり、そのよう
なレーザヘッドを複数個使用すると、被測定表面を多数
のレーザスポットで同時に照射することができる。これ
らのレーザスポットを走査方向に対して直角な方向で重
複しないように並べ、各レーザスポットで上述の測定を
すると、測定時間はレーザスポット数に逆比例して短縮
される。
【0033】図1において、本発明は、レーザヘッド3
と被測定表面21との間隔23を被測定表面21に反り
22があっても、その変化に応じてレーザヘッド3を上
下させる事によって一定に保っている。そして被測定表
面21上に焦点を結んでいる。従ってそのレーザスポッ
ト5(図2)は円形で常に一定の直径を保持している。
そこで(3)式により同一の欠陥やパーティクルからは
常に一定の出力信号が得られる。その出力はレーザ波長
に依存し、波長が短くなればその感度は上がる。
【0034】図6は被測定表面21上にパーティクル2
4が付着している場合である。レーザスポットがこれを
照射すると(1)式に従って散乱光25が発生する。こ
の散乱光25が受光器から外れると反射出力7はその分
だけ減少する。これは(3)式でcos4πh/λ=1
すなわち、h=λ/8と同じで前述したように図4の特
性12からその大いさが求められる。
【0035】図1において、本発明は、被測定表面21
の反り22に基づいてレーザヘッド3との間隔23が変
化すると、その差に応じた誤差信号と修正のための駆動
電流4が流れる。そこでこれらの値から反り22が求め
られる。ウエーハ全体にわたってその積分を行なうと全
体の反りが得られる。ボイスコイル1の代わりにピエゾ
素子を使用してその駆動電圧を制御しても同様の作用が
得られる。
【0036】図5において、本発明は、レーザダイオー
ド13の戻り光による出力変化を用いる場合も含んでい
る。このときは戻り光19の位相差によってレーザダイ
オード13の共振器が変わった事に相当し、高感度で測
定出来る。
【0037】図7は本発明の一実施例によるレーザ表面
計測装置の詳細を示している。図7は回転ヘリカル走査
によって被測定表面21の欠陥やパーティクル、さらに
は反りを求め被測定表面21上の位置に示す実施例であ
る。レーザヘッド3はレーザダイオード、対物レンズ、
ビームスプリッター、4分割受光器2個等を一体化した
ものである。レーザダイオード3から対物レンズによっ
て焦点を面上に結ぶように照射した光は被測定表面21
の情報をもって反射する。その反射光7はビームスプリ
ッターによって2つに分けられ、それぞれが上記の4分
割受光器によって電気信号に変換される。それらの信号
は受光器の対角線上の素子をそれぞれ接続した2組の出
力として発生する。その一つは出力信号としてその和を
とり、プリアンプ31を経て信号処理部32に導く。そ
こで一定の大いさ毎の信号に分類し、必要に応じて波形
を整形してコンピューター36に入力する。他のフォー
カス信号は上記2組の出力の差をとってフォーカスサー
ボ33に導く。その誤差信号は増幅、位相補償等の処理
を経てボイスコイル1に駆動電流を流し、レーザヘッド
3を被測定表面21と等間隔に保つ。その修正信号の一
部は信号処理部35で処理されコンピューター36に入
力される。
【0038】被測定表面21をもつ試料は、真空式或い
はマグネット式チャック26に載せ、駆動モーター27
によって回転する。一方、レーザヘッド3はピニオンお
よびラップギアの組合せによって試料の半径方向に移動
し、照射スポット5は被測定表面21上をヘリカル走査
する。照射スポット5と被測定表面21の相対線速度を
一定に保つときは、半径方向の送り制御部30からの信
号をモーター制御部28に送り、半径に逆比例した回転
速度にする。或いは、回転速度を一定に保って出力信号
のパルス幅を線速度に応じて修正してもよい。この回転
モーター27のモーター制御部28、及び送り制御部3
0の信号はクロック発生器34のクロック信号と共にコ
ンピューター36に入力される。これらが対照され、あ
る時刻における照射スポット5の位置が試料の被測定表
面上21の半径と角度によって与えられる。一方、上記
した欠陥とパーティクルの出力信号は信号処理部32か
ら得られるから、求めた位置に表示出来る。これは画像
表示部37によって、白黒またはカラー表示される。ま
た必要に応じてコピーも得られる。フォーカスサーボ3
3における誤差信号やボイスコイル1に流す電流の信号
から信号処理部35で、反り以外の信号を除きコンピュ
ーター36に入力する。これと上記の位置信号とを処理
すると被測定表面21の反りが得られる。なお、ボイス
コイル1の代わりにエピゾ素子を用いて電圧制御をおこ
なってもよい。または、図5で説明したようにレーザダ
イオードの戻り光による効果を利用し、駆動電流制御部
16の信号を信号処理部32に代わってコンピューター
36に入力してもよい。以上の操作はシステム制御部4
0で統括され、操作表示部41に表示される。
【0039】以上は回転ヘリカル走査として実施した例
であるが、試料を固定し、レーザヘッド3をX−Y各方
向に直線的に走査してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のレーザ表面計測装置によれば被測定表面にうねりが
あるとこれに沿って、一定間隔を保つよう同様のうねり
をもってレーザヘッドを走査出来る。従って、表面には
常に円形の一定なレーザスポットが照射され、被測定表
面の反りに拘らず被測定表面の微小欠陥やパーティクル
を求める事が出来る。そこで、従来装置におけるレーザ
ヘッドと被測定表面の位置を正しく示すための基準面は
不要である。従来は、測定の高精度化と共にその基準面
は機械的にも熱的にもより高度の安定化が要求されセラ
ミック等の高剛性材料を極限の精度まで研磨した定盤が
使用された。また走査のため運動を伝達する各部の機構
にも同様の精度が要求された。これに対し、本発明は光
と電気の制御によって上記の走査を行なうため従来の定
盤や必要以上の高精度機構を使用しなくてもよい。従っ
て、本発明のレーザ表面計測装置は計量で操作が容易で
ある。また、その製造コストが低減される。
【0041】本発明は被測定表面に付着したパーティク
ルによる散乱光を直接測定しないで、正常な面から受光
器に入る量から散乱光による減少を求めている。従っ
て、従来の集光器は不要で、その集光効率による測定光
量の減少、測定精度の低下が生じない。また、従来の集
光器と特に高感度のフォトマルチプライヤー等も不要
で、その製造コストはさらに低減される。
【0042】上記のようにレーザヘッドを一定間隔に保
持して走査するためのフォーカスサーボからは被測定表
面の反り情報が得られるので、微小欠陥やパーティクル
と同様に面の反りも求める事が出来る。
【0043】本発明は、上記の欠陥やパーティクルまた
は反りと、それらの試料上における位置を白黒またはカ
ラー表示し、コピーする事ができウエーハプロセス等に
おいて便利にチェック機能を果たす事ができる。
【0044】本発明は、さらにレーザダイオードに戻る
戻り光によっても上記の欠陥、パーティクル、反りを求
める事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ表面計測装置の原理的構成
を説明するための図である。
【図2】本発明によるレーザ表面計測装置の作用を説明
するための図である。
【図3】本発明によるレーザ表面計測装置の作用を説明
するための図である。
【図4】本発明によるレーザ表面計測装置の作用を説明
するための図である。
【図5】本発明によるレーザ表面計測装置の原理的構成
を説明するための図である。
【図6】本発明によるレーザ表面計測装置の作用を説明
するための図である。
【図7】本発明の一実施例によるレーザ表面計測装置の
ブロック図である。
【図8】従来の表面計測装置の斜視図である。
【図9】従来の別の表面計測装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 ボイスコイル 2 磁界 3 レーザヘッド 13 レーザダイオード 14 フォトダイオード 16 駆動電流制御部 20 レーザヘッド支持体 21 被測定表面 22 反り 24 パーティクル 25 散乱光 27 駆動モーター 28 モーター制御部 29 送り機構 30 送り制御部 31 プリアンプ 32 信号処理部 33 フォーカスサーボ 34 クロック発生器 35 信号処理部 36 コンピューター 37 画像表示部 38 定盤 39 放物面集光器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【数3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定表面にレーザ光を照射するレーザ
    と、前記レーザ光を、前記被測定表面の反りにかかわら
    ず、前記被測定表面上に焦点をレーザスポットとして結
    ばせた状態に維持する焦点維持手段と、該レーザスポッ
    トを前記被測定表面に沿って走査する走査手段と、前記
    レーザスポットを前記被測定表面に沿って走査させるこ
    とによって得られた、前記被測定表面上の塵埃又は前記
    被測定表面自体の微小凹凸欠陥に基づく反射光を受け
    て、該反射光の値から前記塵埃又は微小凹凸欠陥の大い
    さを計算する計算手段とを、有することを特徴とするレ
    ーザ表面計測装置。
  2. 【請求項2】 前記焦点維持手段がフォーカスサーボ手
    段であり、前記計算手段は、前記フォーカスサーボ手段
    の入力信号及び出力信号のうちの一方の、前記被測定表
    面上における2走査点間における差、あるいは走査に沿
    って前記差の積算を行なうことによって前記被測定表面
    の局所または全体の反りを求める機能をも有することを
    特徴とする請求項1に記載のレーザ表面計測装置。
  3. 【請求項3】 前記計算手段は、前記レーザ光の波長、
    前記被測定表面上におけるレーザスポットの直径、およ
    び上記反射光の値を基に、前記塵埃又は前記微小凹凸欠
    陥の大いさを計算することを特徴とする請求項1に記載
    のレーザ表面計測装置。
  4. 【請求項4】 前記計算手段は、前記被測定表面から反
    射する光の一部が前記レーザに戻る時、その戻り光に基
    づいて安定化制御のはたらく値から前記塵埃又は前記微
    小凹凸欠陥の大いさを計算する機能をも有することを特
    徴とする請求項1に記載のレーザ表面計測装置。
  5. 【請求項5】 前記走査手段は、前記被測定表面と前記
    レーザスポットの相対関係でX−Yリニア走査又は回転
    式ヘリカル走査を行うものであり、前記計算手段は、前
    記被測定表面の一定値以上の塵埃、微小凹凸欠陥、又は
    反りの大いさを計算するものであり、前記走査手段の走
    査情報と共にコンピューターに入力し、塵埃、微小凹凸
    欠陥、又は反りの大いさ及び位置を電子的に表示画像と
    して表示し、さらに前記表示画像をコピーする手段をも
    つことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレ
    ーザ表面計測装置。
  6. 【請求項6】 前記被測定表面上に、上記レーザスポッ
    トの走査方向に対して直角な方向に互に重複しない複数
    個のレーザスポットが配置され、走査されることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載のレーザ表面計測
    装置。
JP11047095A 1995-05-09 1995-05-09 レーザ表面計測装置 Withdrawn JPH08304049A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017510791A (ja) * 2013-12-23 2017-04-13 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 多チャネルウェハ裏面検査
CN109881568A (zh) * 2019-01-29 2019-06-14 张亚如 一种公路路面平整度测量系统
CN111455787A (zh) * 2020-04-03 2020-07-28 商丘市豫东公路勘察设计有限公司 一种基于路面三维数字化的路面检测系统

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