JPH08303805A - 冷風装置の空気取り入れ口構造 - Google Patents
冷風装置の空気取り入れ口構造Info
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- JPH08303805A JPH08303805A JP7078271A JP7827195A JPH08303805A JP H08303805 A JPH08303805 A JP H08303805A JP 7078271 A JP7078271 A JP 7078271A JP 7827195 A JP7827195 A JP 7827195A JP H08303805 A JPH08303805 A JP H08303805A
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- Japan
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- air
- air passage
- opening
- air intake
- water
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気取り入れ口からの空気の流出を防止し、
空気通路での空気流の発生を効率よく行える空気取り入
れ口構造を提供する。 【構成】 空気通路19が形成された塔体3と、塔体3
の上部に配設された屋根部材41と、空気通路19の上
部に設けられた空気取り入れ口9と、空気通路19の下
部に設けられた空気吹き出し口31と、空気通路19の
上部から水をシャワー状に噴出させる水噴出手段11
と、シャワーを受ける水回収手段13とを備える冷風装
置2であって、空気取り入れ口9が屋根部材41の下方
で塔体3の周方向に並べられて複数形成され、空気取り
入れ口9の開口47に外風によって揺動する弁体51が
配設され、各開口47の弁体51の外側に、空気の流通
を可能としかつ弁体51の開口47の外方への揺動を規
制する規制部材55が設けられている。
空気通路での空気流の発生を効率よく行える空気取り入
れ口構造を提供する。 【構成】 空気通路19が形成された塔体3と、塔体3
の上部に配設された屋根部材41と、空気通路19の上
部に設けられた空気取り入れ口9と、空気通路19の下
部に設けられた空気吹き出し口31と、空気通路19の
上部から水をシャワー状に噴出させる水噴出手段11
と、シャワーを受ける水回収手段13とを備える冷風装
置2であって、空気取り入れ口9が屋根部材41の下方
で塔体3の周方向に並べられて複数形成され、空気取り
入れ口9の開口47に外風によって揺動する弁体51が
配設され、各開口47の弁体51の外側に、空気の流通
を可能としかつ弁体51の開口47の外方への揺動を規
制する規制部材55が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋内や、或は、屋外の休
憩所等において好適な冷風装置に関し、更に詳細には冷
風装置の空気取り入れ口構造に関する。
憩所等において好適な冷風装置に関し、更に詳細には冷
風装置の空気取り入れ口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】野外広場等で一定の場所だけ夏の暑さを
抑えようとする場合、一般に、植物等で日陰を作る程度
のことしかなされない。これは、屋内と比較した場合、
屋外では、その空間が開放されているため、電動式のク
ーラー等では能力的に限界があるためである。そこで、
このような野外での暑さを抑えるものとして、一定の場
所に冷気を吹き出させる冷却塔が知られている。
抑えようとする場合、一般に、植物等で日陰を作る程度
のことしかなされない。これは、屋内と比較した場合、
屋外では、その空間が開放されているため、電動式のク
ーラー等では能力的に限界があるためである。そこで、
このような野外での暑さを抑えるものとして、一定の場
所に冷気を吹き出させる冷却塔が知られている。
【0003】この冷却塔は砂漠地帯等で使用されている
もので、地盤側から立設された塔体を備え、塔体の内部
には上下にわたって空間部が設けられている。この塔体
の上部には空気取り入れ口が設けられ、空気取り入れ口
に水蒸発部材が取着され、水蒸発部材には水が供給され
る。そして、外気が水蒸発部材を通過する時に冷却され
て空気取り入れ口から前記空間部に至り、冷却され比重
が大きくなった冷気は自重により前記空間部の下部に流
れ、塔体下部の吹き出し口から冷気が吹き出される。
もので、地盤側から立設された塔体を備え、塔体の内部
には上下にわたって空間部が設けられている。この塔体
の上部には空気取り入れ口が設けられ、空気取り入れ口
に水蒸発部材が取着され、水蒸発部材には水が供給され
る。そして、外気が水蒸発部材を通過する時に冷却され
て空気取り入れ口から前記空間部に至り、冷却され比重
が大きくなった冷気は自重により前記空間部の下部に流
れ、塔体下部の吹き出し口から冷気が吹き出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式では、冷気の自重により塔体の内部に空気の流
れを作る方式であるため、外気温度が非常に高く且つ乾
燥している場合以外は、塔体内部に冷気の流れを生じさ
せることが余り期待できない。具体的に説明すると、砂
漠等のような所では外気温度が40℃以上で、湿度が2
0%前後であるため、15m程度の高さの塔を設置すれ
ば、10℃以上冷やされた冷気が塔体の下部に0.3〜
0.5m/s程度の流速で得られるが、日本国内の夏の
場合では、最高外気温度が35℃で、湿度が50〜70
%前後であるため、15m程度の高さの塔を設置しても
冷気を効果的に得ることができない。
うな方式では、冷気の自重により塔体の内部に空気の流
れを作る方式であるため、外気温度が非常に高く且つ乾
燥している場合以外は、塔体内部に冷気の流れを生じさ
せることが余り期待できない。具体的に説明すると、砂
漠等のような所では外気温度が40℃以上で、湿度が2
0%前後であるため、15m程度の高さの塔を設置すれ
ば、10℃以上冷やされた冷気が塔体の下部に0.3〜
0.5m/s程度の流速で得られるが、日本国内の夏の
場合では、最高外気温度が35℃で、湿度が50〜70
%前後であるため、15m程度の高さの塔を設置しても
冷気を効果的に得ることができない。
【0005】そこで、本出願人は、空気通路内で水をシ
ャワー状に噴出させることで、外気の温度や湿度等に影
響を受けずに、冷気の流れを確実に生じさせることがで
きる冷風の供給方法や冷風装置を提案している。ところ
が、この冷風の供給方法や冷風装置を屋外で使用する場
合、特に、強風の時には、空気通路内の空気が空気取り
入れ口から外方に流出し、空気通路内での空気流れを効
率よく作れないおそれがあった。本発明は前記事情に鑑
み案出されたものであって、本発明の目的は、強風の下
でも、空気取り入れ口からの空気の流出を防止して空気
通路内で空気流れを確実に生じさせ、これにより冷気の
流れを確実に生じさせることができる冷風装置の空気取
り入れ口構造を提供することにある。
ャワー状に噴出させることで、外気の温度や湿度等に影
響を受けずに、冷気の流れを確実に生じさせることがで
きる冷風の供給方法や冷風装置を提案している。ところ
が、この冷風の供給方法や冷風装置を屋外で使用する場
合、特に、強風の時には、空気通路内の空気が空気取り
入れ口から外方に流出し、空気通路内での空気流れを効
率よく作れないおそれがあった。本発明は前記事情に鑑
み案出されたものであって、本発明の目的は、強風の下
でも、空気取り入れ口からの空気の流出を防止して空気
通路内で空気流れを確実に生じさせ、これにより冷気の
流れを確実に生じさせることができる冷風装置の空気取
り入れ口構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ほぼ鉛直に立設され内部に上下に延在する空
気通路が形成された塔体と、前記塔体の空気通路の上方
に配設され雨水の侵入を阻止する屋根部材と、前記空気
通路の上部に連通する空気取り入れ口と、前記空気通路
の下部に連通する空気吹き出し口と、前記空気通路内に
おいて空気通路の上部から下方に向けて水をシャワー状
に噴出させる水噴出手段と、空気通路内を落下する前記
シャワーを受ける水回収手段とを備える冷風装置であっ
て、前記空気取り入れ口は前記屋根部材の下方で塔体の
周方向に並べられて複数形成され、前記各空気取り入れ
口が大気に臨む開口に外風によって揺動する弁体が配設
され、前記各開口の前記弁体の外側に、空気の流通を可
能としかつ前記弁体の開口の外方への揺動を規制する規
制部材が設けられ、前記弁体は、前記規制部材に当接し
た状態で前記開口を閉塞する大きさで形成されているこ
とを特徴とする。
本発明は、ほぼ鉛直に立設され内部に上下に延在する空
気通路が形成された塔体と、前記塔体の空気通路の上方
に配設され雨水の侵入を阻止する屋根部材と、前記空気
通路の上部に連通する空気取り入れ口と、前記空気通路
の下部に連通する空気吹き出し口と、前記空気通路内に
おいて空気通路の上部から下方に向けて水をシャワー状
に噴出させる水噴出手段と、空気通路内を落下する前記
シャワーを受ける水回収手段とを備える冷風装置であっ
て、前記空気取り入れ口は前記屋根部材の下方で塔体の
周方向に並べられて複数形成され、前記各空気取り入れ
口が大気に臨む開口に外風によって揺動する弁体が配設
され、前記各開口の前記弁体の外側に、空気の流通を可
能としかつ前記弁体の開口の外方への揺動を規制する規
制部材が設けられ、前記弁体は、前記規制部材に当接し
た状態で前記開口を閉塞する大きさで形成されているこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記各空気取り入れ口が
塔体の側方に突出する部分を有し、前記開口は前記突出
する部分の先端に形成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記複数の空気取り入れ口が、互いに仕
切り板により仕切られていることを特徴とする。また、
本発明は、前記弁体が、上端が屋根部材側に取着された
膜体と、この膜体の下端に取着された重りで構成されて
いることを特徴とする。また、本発明は、前記膜体が、
合成樹脂製のフィルムにより形成されたことを特徴とす
る。また、本発明は、前記規制部材が、前記開口内にお
いて上下に間隔をおき水平方向に延在する複数の棒体に
より構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記弁体が、前記開口内の高さよりも小さい高さで
水平方向に延在する弁体が上下方向に複数並べられて構
成されていることを特徴とする。
塔体の側方に突出する部分を有し、前記開口は前記突出
する部分の先端に形成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記複数の空気取り入れ口が、互いに仕
切り板により仕切られていることを特徴とする。また、
本発明は、前記弁体が、上端が屋根部材側に取着された
膜体と、この膜体の下端に取着された重りで構成されて
いることを特徴とする。また、本発明は、前記膜体が、
合成樹脂製のフィルムにより形成されたことを特徴とす
る。また、本発明は、前記規制部材が、前記開口内にお
いて上下に間隔をおき水平方向に延在する複数の棒体に
より構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記弁体が、前記開口内の高さよりも小さい高さで
水平方向に延在する弁体が上下方向に複数並べられて構
成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】シャワーの落下により空気通路内において上方
から下方に向かう空気流れが作られ、空気流れにおいて
水滴が気化し、この気化熱により空気流れ中の空気が冷
却され、空気吹き出し口から冷風となって吹き出され
る。そして、空気取り入れ口から外気が空気通路内に入
ろうとする場合には、弁体が揺動して空気取り入れ口が
開放され、外気が空気通路内に流入される。また、空気
通路内の空気が空気取り入れ口から外方に出ようとする
と、弁体が外方に揺動して規制部材に当たり、弁体によ
り空気取り入れ口が閉塞され、これにより空気通路内の
空気が空気取り入れ口から外方に流出されることが阻止
される。従って、強風の下であっても、シャワーの落下
により空気通路内において上方から下方に向かう空気流
れが円滑に効率よく作られる。
から下方に向かう空気流れが作られ、空気流れにおいて
水滴が気化し、この気化熱により空気流れ中の空気が冷
却され、空気吹き出し口から冷風となって吹き出され
る。そして、空気取り入れ口から外気が空気通路内に入
ろうとする場合には、弁体が揺動して空気取り入れ口が
開放され、外気が空気通路内に流入される。また、空気
通路内の空気が空気取り入れ口から外方に出ようとする
と、弁体が外方に揺動して規制部材に当たり、弁体によ
り空気取り入れ口が閉塞され、これにより空気通路内の
空気が空気取り入れ口から外方に流出されることが阻止
される。従って、強風の下であっても、シャワーの落下
により空気通路内において上方から下方に向かう空気流
れが円滑に効率よく作られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は実施例に係る冷風装置の断面正面図、図
2は空気取り入れ口の断面平面図、図3は空気取り入れ
口の断面正面図、図4は図3のC矢視図を示す。1は野
外広場等の適宜箇所に設置されたテント式の休憩所で、
この休憩所1に実施例に係る冷風装置2が設けられてい
る。冷風装置2は塔体3と、塔体3に設けられた空気取
り入れ口9と、水噴出手段11と、水槽13と、空気吹
き出し口31等により構成されている。
明する。図1は実施例に係る冷風装置の断面正面図、図
2は空気取り入れ口の断面平面図、図3は空気取り入れ
口の断面正面図、図4は図3のC矢視図を示す。1は野
外広場等の適宜箇所に設置されたテント式の休憩所で、
この休憩所1に実施例に係る冷風装置2が設けられてい
る。冷風装置2は塔体3と、塔体3に設けられた空気取
り入れ口9と、水噴出手段11と、水槽13と、空気吹
き出し口31等により構成されている。
【0010】前記塔体3は、休憩所1の中央で屋根10
1を貫通し上方に突出して配設され、地面5から略垂直
に立設された断面が矩形のパイプ15と、パイプ15の
外周を覆う断熱材17により構成されている。前記断熱
材17はパイプ15の外面全体に設けられており、パイ
プ15外部からの輻射熱を遮断するようにしている。前
記パイプ15を構成する材料としては、合成樹脂や金属
等を用いることができ、また、断熱材17としては、木
材やコンクリート等を用いることができる。前記パイプ
15の内部には上下に延在する空気通路19が形成さ
れ、また、パイプ15の下端には底壁1501が設けら
れ、この底壁1501上に前記水槽13が形成され、水
槽13により水回収手段が構成されている。
1を貫通し上方に突出して配設され、地面5から略垂直
に立設された断面が矩形のパイプ15と、パイプ15の
外周を覆う断熱材17により構成されている。前記断熱
材17はパイプ15の外面全体に設けられており、パイ
プ15外部からの輻射熱を遮断するようにしている。前
記パイプ15を構成する材料としては、合成樹脂や金属
等を用いることができ、また、断熱材17としては、木
材やコンクリート等を用いることができる。前記パイプ
15の内部には上下に延在する空気通路19が形成さ
れ、また、パイプ15の下端には底壁1501が設けら
れ、この底壁1501上に前記水槽13が形成され、水
槽13により水回収手段が構成されている。
【0011】前記水噴出手段11は、水をシャワー状に
して前記空気通路19内の上端から下方に向けて噴出さ
せるもので、空気通路19に臨むようにパイプ15の上
端に取着された複数のシャワーノズル23と、シャワー
ノズル23と水槽13とを接続する給水管25と、給水
管25に介設されたポンプ27等で構成されている。
尚、実施例では前記ポンプ27を塔体3の内部で前記底
壁1501の下方空間に配設し、給水管25を塔体3の
外側面に沿わせて配設しているが、ポンプ27を底壁1
501上で水槽13内の水に浸漬させて配設し、給水菅
25をパイプ15の内部に配設することも可能である。
して前記空気通路19内の上端から下方に向けて噴出さ
せるもので、空気通路19に臨むようにパイプ15の上
端に取着された複数のシャワーノズル23と、シャワー
ノズル23と水槽13とを接続する給水管25と、給水
管25に介設されたポンプ27等で構成されている。
尚、実施例では前記ポンプ27を塔体3の内部で前記底
壁1501の下方空間に配設し、給水管25を塔体3の
外側面に沿わせて配設しているが、ポンプ27を底壁1
501上で水槽13内の水に浸漬させて配設し、給水菅
25をパイプ15の内部に配設することも可能である。
【0012】前記水槽17の上方の塔体3箇所であって
人の背丈程度の高さの箇所には、前記空気通路19内と
連通する複数の空気吹き出し口31が設けられている。
前記空気吹き出し口31は、塔体3に連結されたラッパ
状の筒体33により形成され、筒体33の内部は空気通
路19に連通している。
人の背丈程度の高さの箇所には、前記空気通路19内と
連通する複数の空気吹き出し口31が設けられている。
前記空気吹き出し口31は、塔体3に連結されたラッパ
状の筒体33により形成され、筒体33の内部は空気通
路19に連通している。
【0013】前記空気取り入れ口9は屋根部材41の下
方で塔体3の周方向に並べられて四つ形成されている。
前記塔体3の上部には平面視十字状を呈する仕切り板4
3が挿入され、仕切り板43の四枚の板片4301の端
部がそれぞれパイプ15の角部に位置し、屋根部材41
の下方において各空気取り入れ口9は仕切り板43によ
り仕切られている。前記屋根部材41は前記パイプ15
から側方に所定寸法だけ突出するようにやや大きい矩形
形状に形成され、前記パイプ15の上端には、屋根部材
41と略同等の寸法だけ、一対の側壁47aと下壁47
bが突出形成され、この突出された一対の側壁47aと
下壁47bと屋根部材41とにより、前記空気取り入れ
口9を構成する空気取り入れ路45が形成され、空気取
り入れ路45の先端に開口47が形成され、各側壁47
a,47aと下壁47bの先端には開口47の内側に向
けて係止部47cが突設されている。
方で塔体3の周方向に並べられて四つ形成されている。
前記塔体3の上部には平面視十字状を呈する仕切り板4
3が挿入され、仕切り板43の四枚の板片4301の端
部がそれぞれパイプ15の角部に位置し、屋根部材41
の下方において各空気取り入れ口9は仕切り板43によ
り仕切られている。前記屋根部材41は前記パイプ15
から側方に所定寸法だけ突出するようにやや大きい矩形
形状に形成され、前記パイプ15の上端には、屋根部材
41と略同等の寸法だけ、一対の側壁47aと下壁47
bが突出形成され、この突出された一対の側壁47aと
下壁47bと屋根部材41とにより、前記空気取り入れ
口9を構成する空気取り入れ路45が形成され、空気取
り入れ路45の先端に開口47が形成され、各側壁47
a,47aと下壁47bの先端には開口47の内側に向
けて係止部47cが突設されている。
【0014】前記開口47には外風によって揺動する弁
体51が配設され、弁体51の外側には規制部材55が
配設されている。前記弁体51はフレキシブルなポリエ
チレンフィルム等のような膜体により形成され、弁体5
1の上端は屋根部材41に取着されている。前記弁体5
1の下端には、弁体51が垂れ下がるようにポリエチレ
ンからなる重り53が取付けられている。前記弁体51
は、前記規制部材55に当接した状態で開口47を閉塞
する大きさで形成されている。
体51が配設され、弁体51の外側には規制部材55が
配設されている。前記弁体51はフレキシブルなポリエ
チレンフィルム等のような膜体により形成され、弁体5
1の上端は屋根部材41に取着されている。前記弁体5
1の下端には、弁体51が垂れ下がるようにポリエチレ
ンからなる重り53が取付けられている。前記弁体51
は、前記規制部材55に当接した状態で開口47を閉塞
する大きさで形成されている。
【0015】前記規制部材55は、空気の流通を可能と
し、かつ、弁体51が開口47の外側に揺動することを
防止するものである。実施例では、左右方向に延在する
複数の棒体が上下に間隔をおいて複数配設されることで
構成されている。尚、規制部材55は金網等で構成する
ことも可能である。
し、かつ、弁体51が開口47の外側に揺動することを
防止するものである。実施例では、左右方向に延在する
複数の棒体が上下に間隔をおいて複数配設されることで
構成されている。尚、規制部材55は金網等で構成する
ことも可能である。
【0016】次に、作用について説明する。ポンプ27
を駆動させると、水槽13の水が給水管25を通じてシ
ャワーノズル23に供給され、シャワーノズル23から
水がシャワー状となって空気通路19内の上部から下方
に向けて噴出され、シャワーの水が空気通路19内を落
下する。シャワーの水の落下により空気通路19内の空
気が下方へ流動し、空気通路19内においてシャワーの
水と共に、空気通路19内を上部から下方に向かう空気
流れ19aが形成され、同時に、この空気流れ19aに
より、空気取り入れ口9から外気が空気通路19に吸い
込まれる。
を駆動させると、水槽13の水が給水管25を通じてシ
ャワーノズル23に供給され、シャワーノズル23から
水がシャワー状となって空気通路19内の上部から下方
に向けて噴出され、シャワーの水が空気通路19内を落
下する。シャワーの水の落下により空気通路19内の空
気が下方へ流動し、空気通路19内においてシャワーの
水と共に、空気通路19内を上部から下方に向かう空気
流れ19aが形成され、同時に、この空気流れ19aに
より、空気取り入れ口9から外気が空気通路19に吸い
込まれる。
【0017】空気通路19内のシャワーを構成する水滴
の気化に伴う気化熱によって、空気通路19内を流れる
空気流れ19aが冷却され、空気流れ19aの温度が下
げられ、空気吹き出し口31から冷風として吹き出され
る。また、空気通路19内を落下するシャワーの水は水
槽13に集められ、この水槽13の水はポンプ27によ
り給水管25を通じてシャワーノズル23に還流され、
繰り返し空気通路19内での空気の冷却が行なわれる。
の気化に伴う気化熱によって、空気通路19内を流れる
空気流れ19aが冷却され、空気流れ19aの温度が下
げられ、空気吹き出し口31から冷風として吹き出され
る。また、空気通路19内を落下するシャワーの水は水
槽13に集められ、この水槽13の水はポンプ27によ
り給水管25を通じてシャワーノズル23に還流され、
繰り返し空気通路19内での空気の冷却が行なわれる。
【0018】実験結果は下記の通りである。外気温度が
35℃、相対湿度が50%の下で、空気通路19の断面
を600mm×600mmの矩形とし、空気通路19の長さ
を3mとし、水槽13に収容した水を150リットルと
し、シャワーノズル23を四個用い、各シャワーノズル
23より各々3リットル/minの水を噴出したとこ
ろ、空気通路19内において風速1m/sec程度の空
気流れ19aが発生し、また、この空気流れ19aの空
気吹き出し口31における温度は約28℃程度となっ
た。また、外気温度30℃、相対湿度70%程度の高湿
度の条件下において同様にして実験を行なったところ、
空気流れ19aは風速が1m/secで、空気吹き出し
口31における温度が26℃程度の結果が得られた。
尚、シャワーの噴出量を増やせば増やす程、空気流れ1
9aの流速を大きくすることができる。また、水をシャ
ワー状に噴出させる場合、そのノズル23の径を小さく
していくとやがて霧状となるが、本発明においてシャワ
ー状とは霧状も含む。この場合、ノズル23の径を小さ
くして行くにつれて、水滴も小さくなり、空気流れ19
aの流速は小さくなっていく。
35℃、相対湿度が50%の下で、空気通路19の断面
を600mm×600mmの矩形とし、空気通路19の長さ
を3mとし、水槽13に収容した水を150リットルと
し、シャワーノズル23を四個用い、各シャワーノズル
23より各々3リットル/minの水を噴出したとこ
ろ、空気通路19内において風速1m/sec程度の空
気流れ19aが発生し、また、この空気流れ19aの空
気吹き出し口31における温度は約28℃程度となっ
た。また、外気温度30℃、相対湿度70%程度の高湿
度の条件下において同様にして実験を行なったところ、
空気流れ19aは風速が1m/secで、空気吹き出し
口31における温度が26℃程度の結果が得られた。
尚、シャワーの噴出量を増やせば増やす程、空気流れ1
9aの流速を大きくすることができる。また、水をシャ
ワー状に噴出させる場合、そのノズル23の径を小さく
していくとやがて霧状となるが、本発明においてシャワ
ー状とは霧状も含む。この場合、ノズル23の径を小さ
くして行くにつれて、水滴も小さくなり、空気流れ19
aの流速は小さくなっていく。
【0019】そして、例えば、図2においてA方向に強
風が吹いていたとする。A方向に臨む空気取り入れ口9
では、図3の右半部に示すように、風により弁体51が
内側に揺動し、開口47が開放され、空気取り入れ口9
から外気が空気通路19内に導入され、シャワーの水と
共に空気流れ19aが作られる。また、A方向の下流に
位置する空気取り入れ口9では、図3の左半部に示すよ
うに、弁体51が空気取り入れ口9の外側の周囲の負圧
により開口47の外方に揺動して規制部材55に当た
り、開口47が閉塞され、空気通路19内の空気が空気
取り入れ口9から外方に流出することが阻止される。従
って、弁体51と規制部材55により、外気を確実に導
入でき、かつ、空気通路19内の空気の流出を阻止で
き、強風の下でも、空気流れ19aを円滑に連続的に作
ることが可能となり、休憩所1内に冷風を安定して供給
することが可能となる。
風が吹いていたとする。A方向に臨む空気取り入れ口9
では、図3の右半部に示すように、風により弁体51が
内側に揺動し、開口47が開放され、空気取り入れ口9
から外気が空気通路19内に導入され、シャワーの水と
共に空気流れ19aが作られる。また、A方向の下流に
位置する空気取り入れ口9では、図3の左半部に示すよ
うに、弁体51が空気取り入れ口9の外側の周囲の負圧
により開口47の外方に揺動して規制部材55に当た
り、開口47が閉塞され、空気通路19内の空気が空気
取り入れ口9から外方に流出することが阻止される。従
って、弁体51と規制部材55により、外気を確実に導
入でき、かつ、空気通路19内の空気の流出を阻止で
き、強風の下でも、空気流れ19aを円滑に連続的に作
ることが可能となり、休憩所1内に冷風を安定して供給
することが可能となる。
【0020】次に、弁体51の変形例について説明す
る。変形例では、図5に示すように、空気取り入れ口9
の各開口47に複数の弁体51を上下方向に並設した構
造となっている。前記弁体51は、開口47の高さより
も小さい高さで形成され、その上部が横方向に延在し側
壁47aに支持された支持棒57に取り付けられ、各弁
体51の下端部にはポリエチレンの重り53が設けら
れ、それぞれ、上方の弁体51の重り53が下方の弁体
51の支持棒47または下壁47bの係止部47cの内
側に配設され、これらの支持棒47や係止部47cが前
記実施例の規制部材55の働きをなし、前記実施例と同
様の効果が得られる。
る。変形例では、図5に示すように、空気取り入れ口9
の各開口47に複数の弁体51を上下方向に並設した構
造となっている。前記弁体51は、開口47の高さより
も小さい高さで形成され、その上部が横方向に延在し側
壁47aに支持された支持棒57に取り付けられ、各弁
体51の下端部にはポリエチレンの重り53が設けら
れ、それぞれ、上方の弁体51の重り53が下方の弁体
51の支持棒47または下壁47bの係止部47cの内
側に配設され、これらの支持棒47や係止部47cが前
記実施例の規制部材55の働きをなし、前記実施例と同
様の効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
ほぼ鉛直に立設され内部に上下に延在する空気通路が形
成された塔体と、前記塔体の空気通路の上方に配設され
雨水の侵入を阻止する屋根部材と、前記空気通路の上部
に連通する空気取り入れ口と、前記空気通路の下部に連
通する空気吹き出し口と、前記空気通路内において空気
通路の上部から下方に向けて水をシャワー状に噴出させ
る水噴出手段と、空気通路内を落下する前記シャワーを
受ける水回収手段とを備える冷風装置であって、前記空
気取り入れ口は前記屋根部材の下方で塔体の周方向に並
べられて複数形成され、前記各空気取り入れ口が大気に
臨む開口に外風によって揺動する弁体が配設され、前記
各開口の前記弁体の外側に、空気の流通を可能としかつ
前記弁体の開口の外方への揺動を規制する規制部材が設
けられ、前記弁体は、前記規制部材に当接した状態で前
記開口を閉塞する大きさで形成されている。そのため、
空気通路内の空気の流出が弁体と規制部材により阻止さ
れ、外気により空気通路内に空気流れを円滑に効率よく
作ることが可能となり、冷風を安定して供給することが
できる。
ほぼ鉛直に立設され内部に上下に延在する空気通路が形
成された塔体と、前記塔体の空気通路の上方に配設され
雨水の侵入を阻止する屋根部材と、前記空気通路の上部
に連通する空気取り入れ口と、前記空気通路の下部に連
通する空気吹き出し口と、前記空気通路内において空気
通路の上部から下方に向けて水をシャワー状に噴出させ
る水噴出手段と、空気通路内を落下する前記シャワーを
受ける水回収手段とを備える冷風装置であって、前記空
気取り入れ口は前記屋根部材の下方で塔体の周方向に並
べられて複数形成され、前記各空気取り入れ口が大気に
臨む開口に外風によって揺動する弁体が配設され、前記
各開口の前記弁体の外側に、空気の流通を可能としかつ
前記弁体の開口の外方への揺動を規制する規制部材が設
けられ、前記弁体は、前記規制部材に当接した状態で前
記開口を閉塞する大きさで形成されている。そのため、
空気通路内の空気の流出が弁体と規制部材により阻止さ
れ、外気により空気通路内に空気流れを円滑に効率よく
作ることが可能となり、冷風を安定して供給することが
できる。
【図1】実施例に係る冷風装置の断面正面図である。
【図2】空気取り入れ口の断面平面図である。
【図3】空気取り入れ口の断面正面図である。
【図4】図3のC矢視図である。
【図5】他の弁体を有する空気取り入れ口の断面正面図
である。
である。
2 冷風装置 3 塔体 9 空気取り入れ口 11 水噴出手段 13 水回収手段 19 空気通路 31 空気吹き出し口 41 屋根部材 43 仕切り板 47 開口 51 弁体 53 重り 55 規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 聡 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 石木 美都夫 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内
Claims (7)
- 【請求項1】 ほぼ鉛直に立設され内部に上下に延在す
る空気通路が形成された塔体と、 前記塔体の空気通路の上方に配設され雨水の侵入を阻止
する屋根部材と、 前記空気通路の上部に連通する空気取り入れ口と、 前記空気通路の下部に連通する空気吹き出し口と、 前記空気通路内において空気通路の上部から下方に向け
て水をシャワー状に噴出させる水噴出手段と、 空気通路内を落下する前記シャワーを受ける水回収手段
とを備える冷風装置であって、 前記空気取り入れ口は前記屋根部材の下方で塔体の周方
向に並べられて複数形成され、 前記各空気取り入れ口が大気に臨む開口に外風によって
揺動する弁体が配設され、 前記各開口の前記弁体の外側に、空気の流通を可能とし
かつ前記弁体の開口の外方への揺動を規制する規制部材
が設けられ、 前記弁体は、前記規制部材に当接した状態で前記開口を
閉塞する大きさで形成されている、 ことを特徴とする冷風装置の空気取り入れ口構造。 - 【請求項2】 前記各空気取り入れ口は塔体の側方に突
出する部分を有し、前記開口は前記突出する部分の先端
に形成されている請求項1記載の冷風装置の空気取り入
れ口構造。 - 【請求項3】 前記複数の空気取り入れ口は、互いに仕
切り板により仕切られている請求項1または2記載の冷
風装置の空気取り入れ口構造。 - 【請求項4】 前記弁体は、上端が屋根部材側に取着さ
れた膜体と、この膜体の下端に取着された重りで構成さ
れている請求項1記載の冷風装置の空気取り入れ口構
造。 - 【請求項5】 前記膜体は、合成樹脂製のフィルムによ
り形成された請求項4記載の冷風装置の空気取り入れ口
構造。 - 【請求項6】 前記規制部材は、前記開口内において上
下に間隔をおき水平方向に延在する複数の棒体により構
成されている請求項1記載の冷風装置の空気取り入れ口
構造。 - 【請求項7】 前記弁体は、前記開口内の高さよりも小
さい高さで水平方向に延在する弁体が上下方向に複数並
べられて構成されている請求項1記載の冷風装置の空気
取り入れ口構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7078271A JPH08303805A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 冷風装置の空気取り入れ口構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7078271A JPH08303805A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 冷風装置の空気取り入れ口構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08303805A true JPH08303805A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=13657326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7078271A Pending JPH08303805A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 冷風装置の空気取り入れ口構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08303805A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019124395A (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷却装置 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP7078271A patent/JPH08303805A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019124395A (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷却装置 |
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