JPH08303609A - 減圧弁付きの止水栓 - Google Patents

減圧弁付きの止水栓

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JPH08303609A
JPH08303609A JP13872395A JP13872395A JPH08303609A JP H08303609 A JPH08303609 A JP H08303609A JP 13872395 A JP13872395 A JP 13872395A JP 13872395 A JP13872395 A JP 13872395A JP H08303609 A JPH08303609 A JP H08303609A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧弁付き止水栓において、ボディ内に内蔵
せしめた減圧弁機構のメンテナンスが、配管からボディ
を取り外すことなく、ボディを配管に組付けた状態のま
まで行ない得るようにするとともに、その減圧弁機構の
上流側にストレーナーを組込めるようにし、さらに、逆
止弁の一次側に減圧弁機構を組込めるようにして、逆止
弁の耐久性を増大させ得る。 【構成】 入口用の継手10と出口用の継手11とを具
備せしめたボディ1の胴部に、側枝状の枝管部aを設け
てそれの内腔に減圧弁組付用の空室bを形成し、その空
室bの基端側をボディ1内の二次側に連通し、その空室
bの先端側を前記枝管部aに沿う流路cを介して、ボデ
ィ1内の一次側に設けた止水弁機構17を収蔵する弁室
14に連通し、前記空室b内に、減圧弁機構wを枝管部
aの突出端側に開閉自在に開設した開口72を介し装入
せしめて組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道メーター等に対し
て接続するように用いる止水栓のうちで、減圧弁機構を
内蔵せしめた形態の、減圧弁付き止水栓についての改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】止水栓の内部に減圧弁機構を組込んだ形
態の減圧弁付きの止水栓には、出願人が開発して特願平
6−218095号として出願しているものがある。
【0003】この減圧弁付き止水栓Vは、図1にあるよ
うに、筒状に形成したボディ1の一次側Xとする軸方向
の一端側に入口側の継手10を設け、二次側Yとする他
端側には、出口側の継手11を、ボディ1に設けたガイ
ド筒12に対して水密を保持して摺動自在に嵌合する摺
動筒13を設けて、それの外端側に該出口側の継手11
を組付けることで、摺動筒13の摺動によりボディ1に
対し伸縮する伸縮継手1aに構成して装設する。
【0004】そして、ボディ1の内部には、この伸縮継
手1aと入口側の継手10との間に、弁室14を設け
て、ここに、ボールバルブ15とそれの外周面に内壁面
が摺接する弁座16とよりなる止水弁機構17を収蔵
し、それのボールバルブ15に連結する弁軸18の外端
側をボディ1の外面側に突出させて、そこにハンドル1
9を連結し、それの操作により、入口側の継手10と出
口側の継手11との間のボディ1内の流路の開閉および
流量の制御を行なうようにする。
【0005】また、伸縮継手1aの摺動筒13の内腔を
利用して、そこに、リング状の感圧盤2を、水密保持部
材20を介して軸方向に摺動自在に装入し、これに、筒
状弁3の基端側を連続させて連結し、その筒状弁3の先
端側を一次側Xに突出させ、その突出端に弁部30を形
設する。
【0006】また、摺動筒13の内端側に、通水孔50
を具備せしめた弁座金具5を固定装設し、それの前記筒
状弁3の先端の弁部30と対面する部位に弁座51を装
設し、弁座金具5と感圧盤2との間に、スペーサーおよ
びバネ座金4を介して減圧用バネ6を張設する。
【0007】そして、これにより、前記感圧盤2および
筒状弁3および弁座51等よりなる減圧弁機構wをボデ
ィ1内に組込んだ減圧弁付き止水栓Vを構成するように
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従前の減圧弁付
き止水栓Vは、伸縮継手1aの摺動筒13の内腔を利用
して、そこに、減圧弁機構wを組込むことから、減圧弁
機構wのメンテナンスを行なうときに、配管を外して、
ボディ1を取り出さなければならない厄介な問題があ
る。
【0009】また、ストレーナーを組付けることが困難
なために、ごみ等の噛み込みでトラブルを発生させるこ
とが多い問題がある。
【0010】さらに、減圧弁機構wを、伸縮継手1aの
摺動筒13の内部に組込むことから、ボディ1内に逆止
弁を組込む場合に、減圧弁機構wよりも一次側Xに逆止
弁を組込まざるを得ないようになって、逆止弁が一次圧
をストレーナーに受けることになり、ウオーターハンマ
ー現象等の大きな衝激を受けることで破損し易く、耐圧
性を高めたものに作らなければならず、コストが嵩むよ
うになる問題がでてくる。
【0011】本発明は従前手段に生じている上述の問題
を解消せしめるためになされたものであって、ボディ内
に内蔵せしめた減圧弁機構のメンテナンスが、配管から
ボディを取り外すことなく、ボディを配管に組付けた状
態のままで行ない得るようにするとともに、その減圧弁
機構の上流側にストレーナーを組込めるようにし、さら
に、逆止弁の一次側に減圧弁機構を組込めるようにし
て、逆止弁の耐久性を増大させ得る新たな手段を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、上述
の目的を達成するための手段として、入口用の継手と出
口用の継手とを具備せしめたボディの胴部に、側枝状の
枝管部を設けてそれの内腔に減圧弁組付用の空室を形成
し、その空室の基端側をボディ内の二次側に連通し、そ
の空室の先端側を前記枝管部に沿う流路を介して、ボデ
ィ内の一次側に設けた止水弁機構を収蔵する弁室に連通
し、前記空室内に、減圧弁機構を枝管部の突出端側に開
閉自在に開設した開口を介し装入せしめたて組付けたこ
とを特徴とする減圧弁付きの止水栓を提起するものであ
る。
【0013】
【作用】このように構成する本発明による減圧弁付き止
水栓Vは、ボディ1内に組付けた減圧弁機構wが、枝管
部aの突出端側の開口72を開放することで、その開口
72から外部に取り出せることから、ボディ1および配
管を外すことなく、減圧弁機構wのメンテナンスが行な
えるようになる。
【0014】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については
同一の符号を用いるものとする。
【0015】図2は、本発明を実施せる減圧弁付き止水
栓Vの縦断側面図で、同図において、1は筒状に形成し
たボディ、10はボディ1の一端側に設けた入口用の継
手、11はボディ1の他端側に設けた出口用の継手、a
はボディ1の胴部に側方に突出する側枝状に設けた枝管
部、bはその枝管部a内に形成した空室、wはその空室
b内に組込んだ減圧弁機構、14は前記空室bを入口用
の継手10との間に配位してボディ1内に設けた弁室、
17はこの弁室14内に組込んだ止水弁機構、1aは、
ボディ1の出口用の継手11の側に装設した伸縮継手を
示す。
【0016】ボディ1は、筒状に形成して、一端側に入
口用の継手10を設け、他端側に出口用の継手11を設
け、内部には、止水弁機構17を組込む弁室14を設け
ることは、通常のものと変わりがないが、それの胴部に
は側方に向けて側枝状に突出する枝管部aが形設してあ
って、それの内腔には減圧弁機構wを組込むための空室
bが形成してあり、その空室bの基端側はボディ1内腔
の二次側に連通させてある。
【0017】また、枝管部aの外周側には、前記空室b
に対して隔壁70により遮断される流路cが形設してあ
り、その流路cは、上流側(一次側)が前述の弁室14
に連通し、下流側(二次側)が前記隔壁70の先端側に
開設した連通口dを介し、枝管部aの突出側の端部にお
いて前述の空室bに連通している。
【0018】そして、これにより、入口用の継手10側
からボディ1内に流入した水流が、止水弁機構17を収
容する弁室14を経て、流路cにより減圧弁機構wを収
蔵する空室bの先端側に導かれ、その空室bの基端側か
らボディ1の主体部内に戻り、出口用の継手11に向け
て流過していくようにしてある。
【0019】止水弁機構17を収蔵する弁室14は、一
次側Xとなる入口用の継手10に向う側面に開放する開
放口140から流入する水流が、前記側面の開放口14
0に対して直交する面となる上面側に開放する開放口1
41に流過していくように形成してあって、それの上面
側の開放口141が前述の流路cの基端側に連通してい
る。
【0020】前記弁室14内に組込む止水弁機構17
は、ボールバルブ15とそれの外周面に内周面が摺接す
る弁座16とよりなり、そのボールバルブ15を、図面
では省略しているが、それに連結する弁軸のボディ1の
外面側に突出する端部に設けるハンドル(図示省略)を
回転させることで、止水と流量調整が行なわれる通常の
ものであり、それのボールバルブ15に形設せる通水孔
150は、前述の弁室14の側面側の開放口140から
導かれる水流が、弁室14の上面側の開放口141に流
過していくようアングル状に形成してある。
【0021】また、前記枝管部aの内腔に形成する空室
b内に組込む減圧弁機構wは、その空室b内に、筒状に
形成したケース8を、それの軸方向が枝管部aの軸方向
に揃う状態として嵌装し、そのケース8内の基端側にリ
ング状の感圧盤2を、前記軸方向に可動に装入し、これ
に筒状弁3の基端側を一体または一体的に連結して、そ
の筒状弁3の先端側をケース8の先端側に向け突出さ
せ、その突出端縁に弁部30を形成し、その弁部30
を、ケース8内の先端側にケース8に対し固定装設せる
通水孔50を具備する弁座金具5に支持せしめた弁座5
1に対向させ、前記弁座金具5と感圧盤2との間に、ス
ぺーサーおよびバネ座金4を介して減圧用バネ6を張設
する。
【0022】そして、ケース8の先端側には、それの周
壁の先端側で、前述の隔壁70の先端側に設けた連通口
dと対応する位置に、流入口80…が形成してあり、こ
れにより、一次側Xから止水弁機構17を経て、流路c
を介し空室b内に流入し、そこからボディ1の主体部を
経て出口用の継手11に向けて流過していく水流の圧力
を、減圧用バネ6と感圧盤2の受圧面とにより所望に設
定される圧力に減圧して、二次側Yに流過させる減圧弁
機構wを構成し、かつ、この減圧弁機構wをボディ1内
に組込んだ形態に構成している。
【0023】この減圧弁機構wは、筒状弁3と連結する
感圧盤2をそれの外周側が、直接、枝管部aの周壁の内
面に摺接して作動するように空室b内に装入し、バネ座
金4および弁座金具5を、枝管部aの周壁の内面に組付
け、前述の実施例におけるケース8を省略した形態に構
成する場合がある。
【0024】この減圧弁機構wのボディ1内腔に対する
組付けは、ボディ1の主体部の胴部に側枝状に連続する
前述の枝管部aの突出端部に、盲蓋71の取り外しによ
り開放する開口72を開設しておき、減圧弁機構wをケ
ース8内に組込んでカートリッジ状に組立てた場合にあ
っては、それを、盲蓋71の取り外しで開放した前記開
口72から枝管部a内の空室bに向け嵌挿し、その後に
盲蓋71を開口72に螺合することで装着する。
【0025】また、ケース8を省略して、枝管部aの周
壁の内面に直接組付けるようにした場合にあっては、減
圧弁機構wを構成する感圧盤2、減圧用バネ6、バネ座
金4、弁座金具5等の各部材を、前述の開口72から順
次空室b内に装入しながら組付けるようにすることで行
なう。
【0026】前述の減圧弁機構wのケース8は、それの
突出端側の外面の中心部位に、前述の盲蓋71の内面に
向けて突出する突起部81が嵌合軸部状に形成して装設
してあり、ここに、キャップ状に成形したストレーナー
9の中心部位の嵌合筒部90を嵌合して連結すること
で、ケース8の先端側の流入口80…を開設した部位の
外周を、このストレーナー9が覆い込む状態として装着
されるようにしてある。
【0027】ストレーナー9は、減圧弁機構wを、ケー
ス8を省略して枝管部aの周壁の内面に直接組付けるよ
うにした場合にあっては、そのストレーナー9の下端の
外周縁部を止め金具により枝管部aの周壁の内面に組付
けるようにする。
【0028】このストレーナー9は、前述の盲蓋71の
取り外しにより開放する開口72からの操作で、外部に
簡単に取り出せて、外部において清掃点検が楽に行なえ
るようになる。
【0029】また、装着した状態においては、盲蓋71
の螺合により、それの内面で、嵌合筒部90の突出端部
を押え付けストレーナー9および減圧弁機構wを収蔵す
るケース8を、組込んだ状態に保持しし得るようになる
ので、これらの組付けた状態も確実に維持される。
【0030】ボディ1に設ける伸縮継手1aは、ボディ
1の主体部の出口用の継手11側で、前述の枝管部aよ
りも二次側Yに寄る部位に、ガイド筒12を形成して、
これに、水密保持部材を介し摺動筒13を摺動自在に嵌
挿し、その摺動筒13の外端側に、前述の出口用の継手
11を装設することで、摺動筒13の摺動によりボディ
1の主体部に対して伸縮する伸縮継手1aに構成してい
る。
【0031】そして、ガイド筒12に嵌合する摺動筒1
3は、それの内腔を利用して、ここに逆止弁機構eを収
蔵し得るように、空室fに形成してある。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による減圧
弁付き止水栓Vは、減圧弁機構wをボディ1内に組付け
た内蔵型としながら、その減圧弁機構wが、枝管部aの
突出端側の開口72を開放することで、その開口72か
ら外部に取り出せることから、ボディ1および配管を外
すことなく、簡単に減圧弁機構wのメンテナンスが行な
えるようになる。
【0033】また、減圧弁機構wを組込む枝管部a内の
空室bを利用して、そこに、ストレーナー9を、減圧弁
機構wと止水弁機構17との間に位置するように組付け
ることで、減圧弁機構wを、流過する水流中の塵埃類か
ら防ぐようにしながら、前述の開口72を介し外部に取
出して簡単に清掃・点検し得るようになる。
【0034】また、空室b内に組込むストレーナー9
を、その空室b内にカートリッジ状にセットする減圧弁
機構wのケース8の先端側の外面に、組付け保持せしめ
ることで、空室bを蓋する盲蓋71の螺合により、この
ストレーナー9が、カートリッジ状の減圧弁機構wのケ
ース8の固定部材となって、ストレーナー9および減圧
弁機構wを所定の位置に安定させ得るようになる。
【0035】また、伸縮継手1aの摺動筒13の内腔を
利用して、そこに逆止弁機構eを組込んだときに、この
逆止弁機構eが、一次側Xに対して減圧弁機構wを介し
て連通する状態となることから、逆止弁機構eの耐久性
を向上させ得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の減圧弁付き止水栓の縦断側面図である。
【図2】本発明を実施せる減圧弁付き止水栓の縦断側面
図である。
【符号の説明】
V…止水栓、a…枝管部、b…空室、c…流路、d…連
通口、e…逆止弁機構、w…減圧弁機構、X…一次側、
Y…二次側、1…ボディ、1a…伸縮継手、10…入口
用の継手、11…出口用の継手、12…ガイド筒、13
…摺動筒、14…弁室、140・141…開放口、15
…ボールバルブ、150…通水孔、16…弁座、17…
止水弁機構、18…弁軸、19…ハンドル、2…感圧
盤、20…水密保持部材、3…筒状弁、30…弁部、4
…バネ座金、5…弁座金具、50…通水孔、51…弁
座、6…減圧用バネ、70…隔壁、71…盲蓋、72…
開口、8…ケース、80…流入口、81…突起部、9…
ストレーナー、90…嵌合筒部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口用の継手10と出口用の継手11と
    を具備せしめたボディ1の胴部に、側枝状の枝管部aを
    設けてそれの内腔に減圧弁組付用の空室bを形成し、そ
    の空室bの基端側をボディ1内の二次側に連通し、その
    空室bの先端側を前記枝管部aに沿う流路cを介して、
    ボディ1内の一次側に設けた止水弁機構17を収蔵する
    弁室14に連通し、前記空室b内に、減圧弁機構wを枝
    管部aの突出端側に開閉自在に開設した開口72を介し
    装入せしめて組付けたことを特徴とする減圧弁付きの止
    水栓。
  2. 【請求項2】 入口用の継手10と出口用の継手11と
    を具備せしめたボディ1の胴部に、側枝状の枝管部aを
    設けてそれの内腔に減圧弁組付用の空室bを形成し、そ
    の空室bの基端側をボディ1内の二次側に連通し、その
    空室bの先端側を前記枝管部aに沿う流路cを介して、
    ボディ1内の一次側に設けた止水弁機構17を収蔵する
    弁室14に連通し、前記空室b内に、減圧弁機構wを組
    込んだカートリッジ状のケース8を、枝管部aの突出端
    側に開閉自在に開設した開口72を介して装入せしめた
    ことを特徴とする減圧弁付きの止水栓。
  3. 【請求項3】 枝管部aの空室b内に、その空室bに組
    込む減圧弁機構wとボディ1内の一次側に設ける止水弁
    機構17との間に位置するようにストレーナー9を組込
    んだことを特徴とする請求項1記載の減圧弁付きの止水
    栓。
  4. 【請求項4】 枝管部aの空室b内に装入する減圧弁機
    構wを組付けたケース8の先端側の外周に、そのケース
    8の先端側の外周を囲うキャップ状に形成したストレー
    ナー9を被せて、ケース8に組付けたことを特徴とする
    請求項1記載の減圧弁付きの止水栓。
  5. 【請求項5】 ボディ1の胴部に設けた枝管部a内の減
    圧弁機構wよりも二次側に位置するボディ1の胴部に、
    ガイド筒12とそれに摺動自在に嵌合する摺動筒13と
    よりなる伸縮継手1aを設け、それの摺動筒13の内腔
    に逆止弁機構eを組込んだことを特徴とする請求項1記
    載の減圧弁付きの止水栓。
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