JPH08303454A - ミニチュアベアリング - Google Patents
ミニチュアベアリングInfo
- Publication number
- JPH08303454A JPH08303454A JP13609395A JP13609395A JPH08303454A JP H08303454 A JPH08303454 A JP H08303454A JP 13609395 A JP13609395 A JP 13609395A JP 13609395 A JP13609395 A JP 13609395A JP H08303454 A JPH08303454 A JP H08303454A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- balls
- fitted
- lower cover
- rows
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ミニチュアベアリングの組付けに当って、グ
リースの注入を容易にすること。 【構成】 2列の玉8、8を支持するようにした上下の
カバー11、16に、グリースを注入する注入口13、
18を軸方向に位置をずらせて設け、組付ける際には、
これらのグリ−ス注入口13、18を合致させてグリ−
スを注入し、そのあと上カバー16を一杯まで押込むこ
とにより、互いの位置をずらせてグリ−スの漏れを抑え
るようにしたもの。
リースの注入を容易にすること。 【構成】 2列の玉8、8を支持するようにした上下の
カバー11、16に、グリースを注入する注入口13、
18を軸方向に位置をずらせて設け、組付ける際には、
これらのグリ−ス注入口13、18を合致させてグリ−
スを注入し、そのあと上カバー16を一杯まで押込むこ
とにより、互いの位置をずらせてグリ−スの漏れを抑え
るようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミニチュアベアリングに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタや計測器等に用いられる外径が
9mm以下の、いわゆるミニチュアベアリングにおいて
は、玉数が制限される偏心組立て式のものはあまり採用
されず、むしろ図3に示したように、内輪一体型の軸a
に玉bを嵌込んで、その上に外輪としての筒状の上下の
カバーc、dを嵌合わすといった、一種のカウンタボア
式のものが採用されている。
9mm以下の、いわゆるミニチュアベアリングにおいて
は、玉数が制限される偏心組立て式のものはあまり採用
されず、むしろ図3に示したように、内輪一体型の軸a
に玉bを嵌込んで、その上に外輪としての筒状の上下の
カバーc、dを嵌合わすといった、一種のカウンタボア
式のものが採用されている。
【0003】この種のミニチュアベアリングでは、玉が
上下のカバーc、dによって密封されてしまう関係上、
上カバーcを嵌め込むまえにグリースを注入する、グリ
ース封入密封形式が採用されているが、玉を2列に配列
するような形式のものでは、組付けの際に、2列の玉の
間にグリースを注入することができなくなるといった不
都合を有している。
上下のカバーc、dによって密封されてしまう関係上、
上カバーcを嵌め込むまえにグリースを注入する、グリ
ース封入密封形式が採用されているが、玉を2列に配列
するような形式のものでは、組付けの際に、2列の玉の
間にグリースを注入することができなくなるといった不
都合を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
玉を2列配置する形式のものでも容易にグリースの注入
を行うことのできる新たなミニチュアベアリングを提供
することにある。
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
玉を2列配置する形式のものでも容易にグリースの注入
を行うことのできる新たなミニチュアベアリングを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するために、内輪一体型の軸に嵌合わ
せた上下のカバーにより、軸の入れ溝に嵌込んだ2列の
玉を支持する形式のミニチュアベアリングにおいて、少
なくとも下カバーの周面のうち、2列の玉の間に形成さ
れるグリース注入空間と対応する部分に、グリースを注
入するための注入口を設け、上カバーを途中まで圧入し
た組付け段階でもグリースを注入することができるよう
にしたものである。
ような課題を達成するために、内輪一体型の軸に嵌合わ
せた上下のカバーにより、軸の入れ溝に嵌込んだ2列の
玉を支持する形式のミニチュアベアリングにおいて、少
なくとも下カバーの周面のうち、2列の玉の間に形成さ
れるグリース注入空間と対応する部分に、グリースを注
入するための注入口を設け、上カバーを途中まで圧入し
た組付け段階でもグリースを注入することができるよう
にしたものである。
【0006】
【実施例】そこで以下に本発明の実施例について説明す
る。図1は本発明の一実施例を示したものである。
る。図1は本発明の一実施例を示したものである。
【0007】図において符号1は内輪一体型の軸で、こ
の軸1には、その内輪配列位置に大径部2が形成されて
いて、その両端近くの周面は、後述する上下のカバー1
1、16を回転自在に装着する装着面3、4として形成
され、また、この内方には、玉8‥‥を嵌め込む2本の
入れ溝5、6が周面に凹設されている。
の軸1には、その内輪配列位置に大径部2が形成されて
いて、その両端近くの周面は、後述する上下のカバー1
1、16を回転自在に装着する装着面3、4として形成
され、また、この内方には、玉8‥‥を嵌め込む2本の
入れ溝5、6が周面に凹設されている。
【0008】一方、図中符号11は外輪をなす下カバー
で、この下カバー11は、入れ溝5、6に嵌め込んだ2
列の玉8、8を外側から支持すべく、これら2列の玉
8、8を覆い得るだけの軸方向長さを有し、かつ、入れ
溝5、6に嵌め込まれた状態での玉8の外縁と同一内径
を有する筒状体として形成されていて、その一端には、
一方のカバー装着面4に達する端壁14が内側に折り曲
げ形成され、また、2列の入れ溝5、6の間に形成され
たグリース注入空間9に対応させて、この下カバー11
の周面12には、この注入空間9と連通するグリース注
入口13が穿設されている。
で、この下カバー11は、入れ溝5、6に嵌め込んだ2
列の玉8、8を外側から支持すべく、これら2列の玉
8、8を覆い得るだけの軸方向長さを有し、かつ、入れ
溝5、6に嵌め込まれた状態での玉8の外縁と同一内径
を有する筒状体として形成されていて、その一端には、
一方のカバー装着面4に達する端壁14が内側に折り曲
げ形成され、また、2列の入れ溝5、6の間に形成され
たグリース注入空間9に対応させて、この下カバー11
の周面12には、この注入空間9と連通するグリース注
入口13が穿設されている。
【0009】これに対して、下カバー11の開口部15
側からこの上に嵌合わされる上カバー16は、下カバー
11とほぼ同じ軸方向長さを有していて、その一端に
は、下カバー11の開口部15側を覆う端壁19がカバ
ー装着面3に達するように内側に折曲げ形成され、さら
に、この周面17には、下カバー11のグリース注入口
13と軸方向に位置をずらせるようにして同じくグリー
ス注入口18が設けられている。
側からこの上に嵌合わされる上カバー16は、下カバー
11とほぼ同じ軸方向長さを有していて、その一端に
は、下カバー11の開口部15側を覆う端壁19がカバ
ー装着面3に達するように内側に折曲げ形成され、さら
に、この周面17には、下カバー11のグリース注入口
13と軸方向に位置をずらせるようにして同じくグリー
ス注入口18が設けられている。
【0010】つぎに、このように構成されたミニチュア
ベアリングの組付け方について説明すると、図2(a)
に示したように、はじめに、軸1の大径部2に設けた2
列の入れ溝5、6に、例えば12個づつ玉8、8を嵌め
込んだ上、これらの玉8、8が脱落することがないよ
う、下カバー11の開口部15側から他端の端壁14に
向けて軸1を一気に挿入する。
ベアリングの組付け方について説明すると、図2(a)
に示したように、はじめに、軸1の大径部2に設けた2
列の入れ溝5、6に、例えば12個づつ玉8、8を嵌め
込んだ上、これらの玉8、8が脱落することがないよ
う、下カバー11の開口部15側から他端の端壁14に
向けて軸1を一気に挿入する。
【0011】そしてつぎに、図2(b)に示したよう
に、下カバー11のグリース注入口13と上カバー16
のグリース注入口18が合致する位置まで上カバー16
を圧入し、その状態のもとで、両グリース注入口13、
18に適宜のニップルあるいはカップを取付け、その上
で、図2(c)に示したように、グリースガン25を用
いてグリース注入空間9にグリースを注入する。
に、下カバー11のグリース注入口13と上カバー16
のグリース注入口18が合致する位置まで上カバー16
を圧入し、その状態のもとで、両グリース注入口13、
18に適宜のニップルあるいはカップを取付け、その上
で、図2(c)に示したように、グリースガン25を用
いてグリース注入空間9にグリースを注入する。
【0012】そして最後に、この状態で上カバー16を
一杯まで圧入すると、各グリース注入口13、18は軸
方向にずれて互いの注入口13、18を封止した状態に
なるから、注入したグリースの漏れは確実に防がれる。
一杯まで圧入すると、各グリース注入口13、18は軸
方向にずれて互いの注入口13、18を封止した状態に
なるから、注入したグリースの漏れは確実に防がれる。
【0013】なお、この実施例では、圧入した上カバー
16を、グリース注入口13、18同士が合致する位置
まで適宜引出すことによって、グリースの交換や、再注
入を行うことも可能になる。
16を、グリース注入口13、18同士が合致する位置
まで適宜引出すことによって、グリースの交換や、再注
入を行うことも可能になる。
【0014】また、上述した実施例では、上下のカバー
11、16にそれぞれグリース注入口13、18を設け
たものであるが、下カバー11にのみグリース注入口1
3を設けておき、組付けに当っては、下カバー11のグ
リース注入口13を覆わない位置まで上カバー16を圧
入し、その状態のもとでグリース注入口13から内部に
グリースを注入した上、最後に上カバー16を一杯まで
圧入するように構成することもできる。
11、16にそれぞれグリース注入口13、18を設け
たものであるが、下カバー11にのみグリース注入口1
3を設けておき、組付けに当っては、下カバー11のグ
リース注入口13を覆わない位置まで上カバー16を圧
入し、その状態のもとでグリース注入口13から内部に
グリースを注入した上、最後に上カバー16を一杯まで
圧入するように構成することもできる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、軸上
に配列した2列の玉を支持する下カバーに、これらの玉
の間にグリースを注入する注入口を設けるようにしたの
で、2列の玉を脱落させることがないよう、これらを下
カバー内に嵌込んで上カバーを覆った状態のもとでも、
下カバーに設けたグリース注入口からグリースを簡単に
注入することができて、この種のベアリングの組付け作
業を大幅に簡素化することができる。
に配列した2列の玉を支持する下カバーに、これらの玉
の間にグリースを注入する注入口を設けるようにしたの
で、2列の玉を脱落させることがないよう、これらを下
カバー内に嵌込んで上カバーを覆った状態のもとでも、
下カバーに設けたグリース注入口からグリースを簡単に
注入することができて、この種のベアリングの組付け作
業を大幅に簡素化することができる。
【0016】また、上下のカバーに、それぞれ位置をず
らせてグリース注入口を設けるように構成した場合に
は、これらの注入口が合致する位置まで上カバーを圧入
した状態のもとでグリースを注入し、ついで、上カバー
を一杯まで圧入するようにすることによって、グリース
の注入と組付けをさらに容易にすることができる。
らせてグリース注入口を設けるように構成した場合に
は、これらの注入口が合致する位置まで上カバーを圧入
した状態のもとでグリースを注入し、ついで、上カバー
を一杯まで圧入するようにすることによって、グリース
の注入と組付けをさらに容易にすることができる。
【0017】
【図1】本発明の一実施例をなすミニチュアベアリング
を断面で示した側面図である。
を断面で示した側面図である。
【図2】(a)乃至(d)は、同上ベアリングの組付け
工程を示した図である。
工程を示した図である。
【図3】従来のミニチュアベアリングを組付け工程順に
示した図である。
示した図である。
1 軸 5、6 入れ溝 8 玉 11 下カバー 13 グリース注入口 16 上カバー 18 グリ−ス注入口
Claims (2)
- 【請求項1】 内輪一体型の軸に嵌合わせた上下のカバ
ーにより、上記軸の入れ溝に嵌込んだ2列の玉を支持す
る形式のミニチュアベアリングにおいて、 少なくとも上記下カバーの周面のうち、上記2列の玉の
間に形成されるグリース注入空間と対応する部分に、グ
リースを注入するための注入口を設けたことを特徴とす
るミニチュアベアリング。 - 【請求項2】 上記上カバーの周面に、上記下カバーの
グリース注入口に対し軸方向に位置をずらせてグリース
注入口を設けるとともに、上記両カバーのグリース注入
口が周方向に一致するようにして、上記上カバーを、上
記下カバーの開口端側から嵌合わせて一体となしたこと
を特徴とする請求項1記載のミニチュアベアリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13609395A JPH08303454A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | ミニチュアベアリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13609395A JPH08303454A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | ミニチュアベアリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08303454A true JPH08303454A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15167104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13609395A Pending JPH08303454A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | ミニチュアベアリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08303454A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513782A (ja) * | 2011-05-16 | 2014-06-05 | アクティエボラゲット・エスコーエッフ | 2つの部分を有するハウジングを備える回転ベアリングおよびそうしたベアリングの製造方法 |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP13609395A patent/JPH08303454A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513782A (ja) * | 2011-05-16 | 2014-06-05 | アクティエボラゲット・エスコーエッフ | 2つの部分を有するハウジングを備える回転ベアリングおよびそうしたベアリングの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |