JPH0830274A - 吸音構造体 - Google Patents

吸音構造体

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JPH0830274A
JPH0830274A JP6158807A JP15880794A JPH0830274A JP H0830274 A JPH0830274 A JP H0830274A JP 6158807 A JP6158807 A JP 6158807A JP 15880794 A JP15880794 A JP 15880794A JP H0830274 A JPH0830274 A JP H0830274A
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JP
Japan
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sound absorbing
air
absorbing structure
thickness
layer
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JP6158807A
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Inventor
Kyoichi Watanabe
恭一 渡辺
Hiroshi Sugawara
浩 菅原
Koichi Nemoto
好一 根本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能の自動車用吸音材料でヘルムホルツ型
の吸音形態とすることにより、吸音させることが困難で
ある500Hz以下の領域において、効果的な吸音性能
を有する吸音構造体を提供すること。 【構成】 通気度の異なる少なくとも2層から構成され
る積層体と、背後の空気層とから構成される吸音構造体
において、音が入射する表面材の通気度が、他の背面側
材の通気度の2分の1以下であり、且つ前記積層体の総
厚が0.5〜20mmの範囲であることを特徴とする吸
音構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸音構造体に関し、特
に高性能の自動車用吸音材料でヘルムホルツ型の吸音形
態とすることにより、吸音させることが困難である50
0Hz以下の領域において、効果的な吸音性能を有する
吸音構造体に関する。
【0002】
【従来技術】現在、吸音材は家屋、鉄道車輌、航空機及
び車輌などの様々な部位に使用されており、その部位で
ある程度の制限を受けながら、最も適したタイプのもの
が使用されている。特に、車輌に使用されているタイプ
では重量やスペース等に多大な制約条件が加味されるこ
ととなるので、常により軽く、しかもスペースをとらな
い吸音構造体を得る必要がある。
【0003】従来の吸音構造体はフェルト等の天然繊維
を用いたものを、吸音の必要な部位に設置し、その性能
を上げるために天然繊維の使用量を増加させるという手
段で対応してきた。しかしながら、この方法では使用量
の増加に伴うコストや重量増の弊害の割りに、吸音性能
を向上させることができず効率の悪いものとなってい
た。また、この方法では吸音が特に必要とされる500
Hz以下の低周波側の吸音性能を効率良く向上させるこ
とが困難であり、多大な吸音材を使用することで解決を
図っている。
【0004】エンジンルーム内の騒音においては、吸気
系の騒音に関する問題が大きくなっている。この騒音を
低減させるために、気化器とエアクリーナとを連結させ
る吸気管に多数の小孔を設け、更に小孔部の外側に吸音
材を装着するタイプ(実開昭55−167562号公
報)と、内燃機関側とエアクリーナエレメント側とを仕
切る仕切り壁を配置し、この仕切り壁に絞り孔を設けた
タイプ(特開昭64−53055号公報)とが提案され
ている。
【0005】また、特定周波数の吸音を意図したレゾネ
ータ(共鳴型消音機)を用いたものに、エレメント室の
中心部に配設したレゾネータ内蔵型エアクリーナ(特開
昭62−110722号公報)と、内燃機関の吸気管圧
力変化に応じて共鳴室容積を変化させる共鳴周波数可変
型レゾネータ(特開昭55−60444号公報)と、エ
ンジンの回転数の変化によって生ずる吸気圧変化に応じ
てレゾネータの容積を制御するタイプ(特開平2−19
644号公報)とが提案されている。
【0006】更に、エアクリーナケースや各ダクトに減
衰を目的としたバイパスチューブを用いたタイプ(特開
平5−18329号公報)と、特殊な共鳴ダクトをエア
クリーナケースに連通接続して特定周波数領域の共鳴を
減衰させるタイプ(特開平5−18330号公報)とが
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された従来の吸音材を用いたタイプでは、特定
周波数を選択的に低減させることは困難であるという欠
点があった。また、吸音構造体を用いるタイプでは、特
定周波数のみを低減させるには有効的であるが、幅広い
領域において吸音を行うのは困難であるという欠点があ
った。更に、1輌用等の限られたスペース内に用いる場
合においては、大きな背後空気層や大容量のレゾネータ
等を用いることが基本的に不可能であるので、低周波領
域の吸音を行うことは困難であるという欠点があった。
【0008】一方、例えば車輌の吸気系の騒音において
は、エンジンの回転数に応じて変化はあるが基本的に5
00Hz以下の騒音が問題となっている。これは従来の
吸音材を用いたタイプの吸音構造で効果が得られるのは
500Hz以上の範囲であることによる。このため、特
に500Hz以下の低周波領域での吸音が求められてい
る。
【0009】しかしながら、可変型のレゾネータや外部
アッタッチメント等を取り付けるタイプは、その機構が
複雑になり、コストアップにつながるため車輌用として
は好ましくない。従って本発明の目的は、高性能の自動
車用吸音材料でヘルムホルツ型の吸音形態とすることに
より、吸音させることが困難である500Hz以下の領
域において、効果的な吸音性能を有する吸音構造体を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の上記の
目的は、通気度の異なる少なくとも2層から構成される
積層体と、背後の空気層とから構成される吸音構造体に
おいて、音が入射する表面材の通気度が、他の背面側材
の通気度の2分の1以下であり、且つ前記積層体の総厚
が0.5〜20mmの範囲であることを特徴とする吸音
構造体により達成された。
【0011】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0012】本発明においては、上記目的を達成するた
めに、基本的にはヘルムホルツ型吸音形態を有する構造
物の板状有孔板に、繊維集合体を応用した吸音構造体を
用いた。本発明の特徴は、吸音構造体の板材となる部分
に通気量(1秒間に単位圧力下、単位面積当たりを通過
する空気の体積を表す単位cc/cm2 ・sec 、JIS L100
4,L1018, L1096の異なる積層構造物を積層させたこと
にある。
【0013】特に、本発明の目的である1〜500Hz
の範囲の低周波領域で吸音性能を向上させるためには、
この表面材料の通気量が表面以外の積層構造物の通気量
に対して2分の1以下である必要がある。ここでこの吸
音構造体の共振周波数を1Hz未満にすることは、開口
率を極端に低下させなければならず、実質的に通気量が
極端に低下するので、吸音性能がなくなり吸音構造体と
して不適切となる。
【0014】特に音が入射する表面材の通気度は0.1
〜5cc/cm2 ・sec の範囲であることが好ましく、裏面
材の通気度は5〜10cc/cm2 ・sec の範囲であること
が好ましい。 表面材の通気度が0.1cc/cm2 ・sec
未満になると、吸音性能が著しく低下し、吸音構造体と
しての効果は発揮することができない。逆に、通気度が
5cc/cm2sec を超えると、通気量が多くなり過ぎ、本
発明の目的である低周波数(500Hz以下)における
吸音性能を吸音構造体に維持することができなくなる。
一方、裏面材の通気度が5cc/cm2 ・sec 未満になる
と、表面材の通気量の範囲内になってしまい、疑似均一
材料となるため本発明の効果的な吸音性能が得られなく
なる。逆に、通気度が10cc/cm2 ・sec を超えると、
通気量が多くなり過ぎ、本発明の目的である低周波数域
(500Hz以下)における吸音性能を吸音構造体に維
持することができなくなる。このことは表面材の通気量
が裏面材の1/2以下であることが前提になるため、表
面材の最大値である5cc/cm2 ・sec の2倍である10
cc/cm2 ・sec が裏面材の通気量の最大値となるからで
ある。更に低周波側の吸音性能を確保するためには、表
面材の通気度が2cc/cm2 ・sec 以下であることが好ま
しい。
【0015】本発明に係る積層体の総厚は0.5〜20
mmの範囲にする必要がある。積層体の総厚が0.5mm未
満になると、積層体の全体が板状になり、吸音性能が殆
どなくなる。逆に、20mmを超えると、ヘルムホルツ型
吸音機構から多孔質型吸音機構に移行していき、目的と
する低周波領域の吸音性能の確保が困難となる。このと
き更にシャープに吸音性能の設定を行なうためには積層
体の総厚を10mm以下にすると効果的である。また、よ
り低周波域に吸音性能のピークを設定したい場合や、ス
ペース的に厚い積層体を用いることが困難であるときに
は積層体の総厚を5mm以下にすると特に効果的である。
表面材の厚さは0.1〜2mmの範囲にあることが望まし
い。0.1mm未満になると表面材のない吸音構造体とほ
ぼ等価となるため、低周波域での吸音効果が十分に高く
ならない。同じく2mmを超えても、効果が十分に高くな
らない。従って500Hz以下の吸音性能を十分に高くす
るには、表面材の厚さを前記の範囲内にすることが望ま
しい。
【0016】積層体を構成する材料としては、特に制限
されないが、表面材に於て、金属や樹脂等の板状体、又
は繊維体等や多孔質体等を使用することが好ましい。板
状体は殆ど通気が無いので、通気を得るために小孔を配
置しても良い。表面材以外の層に於ても、特に材料種は
限定されない。表面層以外の層は、1層でも2層以上を
組み合わせても良く、例えば層同士が均一材且つ密度違
いのタイプ、均一材と不均一材との組み合わせタイプ、
全く異なった材料の組み合わせタイプ等の様々な層とす
ることができる。この場合、一体となった表面材層以外
の積層体全体での通気量が表面材の2倍以上で、且つ表
面材と表面材以外の層を重ね合わせた総合の厚さが20
mm以下であることが好ましい。
【0017】表面材とそれ以外の裏面層の組み合わせも
通気量及び厚さ以外では限定されない。従って、均一材
料又は不均一材料を成形する過程で材料内部に密度分布
が発生し、疑似積層体となり、これに伴って通気量が既
定値内に収まってもよい。
【0018】積層体を構成する繊維集合体を形成する主
成分の繊維体は、天然繊維でも合成繊維でも良いが、特
に繊維の太さや繊維の単位長さ、また繊維体の分布等全
て規定でき、常に同じものを作製でき、更に均一な密度
分布の作製が可能な合成繊維を吸音構造体として使用す
ることが好ましい。本発明においては、繊維集合体を構
成する合成繊維としては、公知の合成繊維の中から適宜
選択して使用することができ、例えば、ナイロン、ポリ
アクリロニトリル、ポリアセテート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、線状ポリエステル、ポリアミド等を好適
に使用することができる。これらの合成繊維の中でも、
特に吸音材のリサイクルや同時一体成形性、形状を維持
できる等のメリット等を鑑みると軟化点の異なる繊維の
配合の可能なポリエステル系繊維を使用することが好ま
しい。
【0019】繊維集合体には、軟化点が少なくとも20
℃異なる繊維を配合することができる。このように軟化
点が少なくとも20℃違う繊維を配合することによっ
て、繊維集合体としての形状を維持させながら、加熱し
プレス成形し製品を作成することが可能となる。一方、
軟化点の差が20℃より小さくなると、その軟化点の差
に応じて、一部の繊維のみを軟化させる温度範囲で、そ
の軟化する繊維をバインダーとして繊維集合体に形状を
付与させることができなくなる。即ち、繊維体全体が軟
化し、融解することが考えられ、この結果、繊維集合体
を維持することができなくなり、板状になってしまう。
【0020】また、ニードルパンチ等の工法を用いて一
体成形して繊維体を成形し繊維集合体にしたものも有効
である。この繊維集合体は軟化点の等しく、一種類の繊
維のみで不織布を作製することが可能であり、比較的高
価な軟化点の異なる繊維を用いることなく吸音材を形成
することができる。
【0021】更に、裏面積層体の面密度は0.1〜1.
5Kg/m2 の範囲にする必要がある。裏面積層体の面
密度が0.1Kg/m2 未満となると、吸音構造体とし
ての性能が確保できない。逆に、1.5Kg/m2 を超
えると、重量やこれに伴うコストが超過する割には性能
が向上せず効果的で無いばかりか、この面密度の増加に
伴う通気量の減少が、表面材の通気量の既定に重なって
くる場合があると共に、表面材の通気量が極端に減少
し、疑似の音響反射板になる可能性もある。
【0022】次に、吸音周波数のチューニングについて
説明をする。一般的にヘルムホルツ型吸音構造体の共振
周波数foは、表面材の開口率、板厚、開口部の半径、表
面材及び積層材を含んだ系の背後に存在する空気の層に
よる空気ばねにより、下式から決定される。よって基本
的にはこの積層構造体で構成される振動系の共振周波数
が500Hz以下となるように各パラメータを設定する
ことが必要となる。
【数1】fo=c/2π√(2α/(t+1.6 a)d) fo : 共振周波数 c : 音速 α : 表面材層開口率 t : 表面材層厚 a : 開口部半径 d : 背後の空気層の厚
【0023】しかしながら、本発明の吸音構造体は完全
なヘルムホルツ型ではないため上式では完全に説明する
ことができない。また本発明の目的は、低周波域で特に
効果的な吸音構造体を得ることであるが、完全なヘルム
ホルツ型吸音構造では共振周波数領域でのみ吸音性能を
持つため、実際には使用に適さない場合が多い。このた
め、この特異な吸音性能を低下させずに、しかも広い周
波数領域で吸音させるためには本発明の構成が必須とな
る。従って、上式では本発明の性能を正確に表現するこ
とはできないが、本式を参考に性能のチューニングが可
能となる。
【0024】以上により、低周波域の吸音性能をチュー
ニングするために上式を参考にして以下の規定を行な
う。表面材が厚さ方向に完全に貫通した開口部を有する
板状材の場合は、表面材のみ上式を参考に設定を行な
う。表面材に繊維体を用いた場合は、繊維の絡み合った
表面上での開口率、開口部半径を推算し設定を行なう。
しかし、上記の理由によりこの設定値は実測値と多少異
なる。
【0025】繊維集合体を構成する繊維は、太くなれば
開口率を上げることとなり、共振周波数を高周波側へシ
フトさせ、細い繊維を用いることで、低周波側へシフト
させることができる。よって本発明の目的である低周波
側の吸音性能を向上させるためには、極細繊維を使用す
ることが特に効果的である。
【0026】前記繊維集合体の成形しやすさを考慮し、
性能を加味すると平均繊度が6デニール以下であること
が望ましい。また、一般的な溶融延伸紡糸法により得ら
れた繊維を用いる場合には、繊維体の成形しやすさや性
能を加味して平均繊度が1デニール程までの細径化を行
うことが望ましい。更に、メルトブローン法で得られた
繊維体は、平均繊度が0.1デニール程であり、共振周
波数の低周波側設定に特に効果的である。これらの繊維
の太さによる性能の最適値は特に限定しない。
【0027】本発明の吸音構造体においては、積層体の
後部の背後空気層中に吸音材を用いることにより、効果
的に吸音率を向上させることができる。中でも、前記積
層体の裏側に吸音材を貼付し、その吸音材の後方に背後
空気層を確保する構造とすることにより、一層効果的に
吸音性能を向上させることができる。また、背後空気層
中に吸音材を満たした構造とすることにより、低周波側
に比べ高周波側の吸音が効果的になって来るものの、全
体的な吸音率の向上を図ることができる。更に、積層構
造体の裏面に吸音材を貼付することがスペース性や加工
性の観点から困難である場合や、背後空気層全体に吸音
材を満たすことがコスト的や重量的な観点から困難な場
合には、背後空気層を形成する面の壁の側面上に吸音材
を貼付することが効果的である。
【0028】この背後空気層中に使用することができる
吸音材としては、特に制限されないが、例えば天然繊維
を用いたフェルト等、合成繊維の不織布、織布等、ガラ
ス繊維及び発泡体等が挙げられる。
【0029】本発明の吸音構造体を自動車等の車輌に用
いることは有効である。スペース、重量及びコスト的制
限の特に厳しい車輌上においては、低周波側の騒音を低
減させることが特に困難であり、前記吸音構造体を用い
ることで効果的に性能を向上させることができる。
【0030】特に車輌においては、吸音性能が望まれて
いる領域である400Hz以下に効果的に吸音を行なう
ためには積層体の総厚を10mmにすることが必要であ
る。これは積層体の密度を向上させることにより、通気
量を下げることになるため、結果的には開口率や開口部
半径の下がり度合いが、板厚の減少に比べ支配的とな
り、共振周波数が下がるためである。
【0031】また、背後空気層の平均厚さは0〜40m
mの範囲であることが必要である。これは自動車部品の
スペース的要件から派生した数字であり、40mmを超
える厚さになるとレイアウト的に車上にスペースを確保
することが困難になる。背後空気層は大きいほど効果が
あるが、仮に0mmとしても積層体自体が厚みを有する
ので、ある程度の吸音効果が得られる。
【0032】本発明の吸音構造体は車輌用のエアクリー
ナーに用いることが特に有効である。エンジンの吸気ダ
クトにおいて、吸気により発生する騒音は車輌騒音の音
源の一つであり、これを効率良く吸音する方法が求めら
れている。この騒音の領域の特に低周波領域の騒音を低
減させるために、現在は目的周波数に容量を合わせたレ
ゾネーターや共鳴ダクトを用いている。これは吸音材で
は500Hz以下の低周波の吸音を行なうのは困難だか
らである。
【0033】エアクリーナー内部のエアフィルターエレ
メントで仕切られた内燃機関側のスペース内、若しくは
空気吸入側スペース、又はその両側に本発明の吸音構造
体を用いることにより、特に効果的に低周波領域の騒音
を低減することができる。更には、この目的のためにエ
アクリーナーに取付てあるレゾネーターや共鳴ダクトの
一部、又は全てを取り除くことが可能となる。これはエ
ンジン内スペースの確保と、附属部品撤去のコスト効果
があり非常に有効である。
【0034】
【作用】次に本発明の作用の説明をする。本発明の吸音
構造体を用いて室内の吸音壁、車輌用内外装吸音材及び
車輌用エアクリーナー内吸音材を作製した結果、特に低
周波領域において高性能でコンパクトに収まる吸音構造
体となることが確認することができた。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1 表面材層にポリプロピレン(以下、PPと略す)板で、
厚さ1mm、比重0.92、開口率0.001、開口部
半径2mm、通気量2cc/cm2 ・sec 及び設定共振周波
数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点のほぼ
等しいポリエステル(以下、PETと略す)繊維をニー
ドルパンチ工法で不織布化したもので、面密度1.0K
g/m2、厚さ5mm及び通気量5cc/cm2 ・sec のもの
を表面材に貼付した総厚6mmの積層体に、背後空気層3
0mmを確保して吸音構造体(1)を作製した。
【0036】実施例2 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚6mmの積層体と、該積層体の裏面に天然
繊維を主成分としたフェルトで面密度1.0Kg/
2 、厚さ15mmのものを貼付し、その構造体の裏側に
背後空気層15mmをとり吸音構造体(2) を作製した。
【0037】実施例3 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚6mmの積層体と、背後空気層の壁面に天
然繊維を主成分としたフェルトで面密度1.0Kg/m
2 、厚さ15mmのものを貼付し、積層体と吸音材の表
面との間に空気層15mmをとり吸音構造体(3) を作製
した。
【0038】実施例4 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚6mmの積層体と、該積層体の裏面と背後
の壁面との間の空気層に天然繊維を主成分としたフェル
トで面密度1.0Kg/m2 、厚さ15mmのものを充
填した吸音構造体(4) を作製した。
【0039】実施例5 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚6mmの積層体と、該積層体の裏面に軟化
点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織
布化したもので面密度1.0Kg/m2 、厚さ15mm
のものを貼付し、その構造体の裏側に背後空気層15m
mをとり吸音構造体(5) を作製した。
【0040】実施例6 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec ものを表面材に貼
付した総厚6mmの積層体と、背後空気層の壁面に軟化
点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織
布化したもので面密度1.0Kg/m2 、厚さ15mm
のものを貼付し、積層体と吸音材の表面との間に空気層
15mmをとり吸音構造体(6) を作製した。
【0041】実施例7 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚6mmの積層体と、該積層体の裏面と背後の
壁面との間の空気総に軟化点のほぼ等しいPET繊維を
ニードルパンチ工法で不織布化したもので面密度1.0
Kg/m2 、厚さ15mmのものを充填した吸音構造体
(7) を作製した。
【0042】実施例8 表面材層にPP板で、厚さ2mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ5mm、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚7mmの積層体に、背後空気層30mmを
確保して吸音構造体(8) を作製した。
【0043】実施例9 表面材総にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.01、開口部半径2mm、通気量5cc/cm2 ・se
c 、設定共振周波数400Hzのものを用い、裏面層に
軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で
不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ1
0mm、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼
付した総厚11mmの積層体に、背後空気層30mmを
確保して吸音構造体(9) を作製した。
【0044】実施例10 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ
工法で不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2
厚さ15mm、通気量20cc/cm2 ・sec のものを表面
材に貼付した総厚16mmの積層体に、背後空気層30
mmを確保して吸音構造体(10)を作製した。
【0045】実施例11 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に天然繊維を主成分としたフェルトで、面密度1.
0Kg/m2 、厚さ10mm、通気量10cc/cm2 ・se
c のものを表面材に貼付した総厚11mmの積層体に、
背後空気層30mmを確保して吸音構造体(11)を作製し
た。
【0046】実施例12 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、裏
面層に発泡ウレタンで、面密度1.0Kg/m2
さ10mm、通気量8cc/cm2 ・sec のものを表面材に
貼付した総厚11mmの積層体に、背後空気層30mm
を確保して吸音構造体(12)を作製した。
【0047】実施例13 表面材層にアルミ板で、厚さ1mm、開口率0.00
1、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2 ・sec 、設定
共振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化
点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織
布化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体に、背後空気層30mmを確保
して吸音構造体(13)を作製した。
【0048】実施例14 表面材層にPET板で、厚さ1mm、開口率0.00
1、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2 ・sec 、設定
共振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化
点のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織
布化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体に、背後空気層30mmを確保
して吸音構造体(14)を作製した。
【0049】実施例15 表面材層にPP板で、厚さ1mm、開口率0.001、
開口部半径2mm、通気量2cc/cm2 ・sec 、設定共振
周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点の
約70℃違う2種類のPET繊維を加熱した後、冷プレ
スし不織布化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚
さ10mm、通気量10cc/cm2 ・secのものを表面材
に貼付した総厚11mmの積層体に、背後空気層30m
mを確保して吸音構造体(15)を作製した。
【0050】実施例16 表面材層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニードルパ
ンチ工法で不織布化したもので、厚さ0.5mm、推算
開口率0.001以下、推算開口部半径0.1mm以
下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共振周波数10
0Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点のほぼ等しい
PET繊維をニードルパンチ工法で不織布化したもの
で、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10mm、通気量1
0cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付した総厚11m
mの積層体に、背後空気層30mmを確保して吸音構造
体(16)を作製した。
【0051】実施例17 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体に、背後空気層30mmを確保
して吸音構造体(17)を作製した。
【0052】実施例18 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体と、該積層体の裏面に天然繊維
を主成分としたフェルトで面密度1.0Kgkg/m2
厚さ15mmの吸音材を貼付し、その構造体の裏側に背
後空気層15mmを確保して吸音構造体(18)を作製し
た。
【0053】実施例19 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体と、背後空気層の壁面に天然繊
維を主成分としたフェルトで面密度1.0Kg/m2
厚さ15mmの吸音材を貼付し、積層体と吸音材との表
面との間に空気層15mmをとり吸音構造体(19)を作製
した。
【0054】実施例20 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体と、該積層体の裏面と背後の壁
面との間の空気層に天然繊維を主成分としたフェルトで
面密度1.0Kg/m2 、厚さ15mmの吸音材を充填
した吸音構造体(20)を作製した。
【0055】実施例21 表面材層に軟化点の約70℃違い2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体と、該積層体の裏面に軟化点の
約70℃違う2種類のPET繊維を加熱した後、冷プレ
スし不織布化した面密度1.0Kg/m2 、厚さ15m
mの吸音材を貼付し、その構造体の裏側に背後空気層1
5mmを確保して吸音構造体(21)を作製した。
【0056】実施例22 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体と、背後空気層の壁面に軟化点
の約70℃違う2種類のPET繊維を加熱した後、冷プ
レスし不織布化した面密度1.0Kg/m2 、厚さ15
mmの吸音材を貼付し、積層体と吸音材との表面との間
に空気層15mmをとり吸音構造体(22)を作製した。
【0057】実施例23 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ0.
5mm、推算開口率0.001以下、推算開口部半径
0.1mm以下、通気量2.5cc/cm2 ・sec 、設定共
振周波数100Hz以下のものを用い、裏面層に軟化点
のほぼ等しいPET繊維をニードルパンチ工法で不織布
化したもので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ10m
m、通気量10cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付し
た総厚11mmの積層体と、該積層体の裏面と背後の壁
面との間の空気層に軟化点の約70℃違う2種類のPE
T繊維を加熱した後、冷プレスし不織布化したもので面
密度1.0Kg/m2 、厚さ15mmの吸音材を充填し
た吸音構造体(23)を作製した。
【0058】実施例24 軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を加熱した
後、冷プレスし不織布化した面密度1.0Kg/m2
厚さ30mm吸音材を、音の入射する面だけ意識的に溶
かし、そのメルト層が疑似表面材と成った積層構造体
で、厚さ5mmにしたものを用い、背後空気層を背後空
気層30mmを確保して吸音構造体(24)を作製した。こ
のときメトル層の厚さ0.2mm、推算開口率は0.0
01以下、推算開口部半径は0.1mm以下、通気量
1.0cc/cm2 ・sec 以下、設定共振周波数100Hz
以下であり、メルト層以外の層の通気量は5.0cc/cm
2 ・secであった。
【0059】実施例25 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ1m
m、推算開口率0.001、推算開口部半径0.1m
m、通気量2cc/cm2 ・sec 、設定共振周波数100H
z以下のものを用い、裏面層にメルトブローン法で作成
したPP繊維不織布で、面密度0.5Kg/m2 、厚さ
5mm、通気量4cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付
した総厚6mmの積層体に、背後空気層30mmを確保
して吸音構造体(25)を作製した。
【0060】実施例26 表面材層に軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を
加熱した後、冷プレスし不織布化したもので、厚さ1m
m、推算開口率0.01、推算開口部半径2mm、通気
量3cc/cm2 ・sec 、設定共振周波数400Hzのもの
を用い、裏面層に軟化点のほぼ等しいPET繊維をニー
ドルパンチ工法で不織布化したもので、表面材と厚さ方
向に完全に貫通した開口部の位置を同じく開口させた、
面密度1.0Kg/m2 、厚さ10mm、通気量5cc/
cm2 ・sec のものを表面材に貼付した総厚11mmの積
層体に、背後空気層30mmを確保して吸音構造体(26)
を作製した。
【0061】実施例27 表面材層にメルトブローン法で作成したPP繊維不織布
で、面密度1.0Kg/m2 、厚さ1mm、推算開口率
0.001以下、推算開口部半径0.1mm以下、通気
量0.5cc/cm2 ・sec 、設定共振周波数100Hz以
下のものを用い、裏面層にメルトブローン法で作成した
PP繊維不織布で、面密度1.0Kg/m2 、厚さ5m
m、通気量5cc/cm2 ・sec のものを表面材に貼付した
総厚6mmの積層体に、背後空気層30mmを確保して
吸音構造体(27)を作製した。
【0062】実施例28 表面材層にメルトブローン法で作成したPP繊維不織布
で、面密度1.0Kg/m2 、厚さ1mm、推算開口率
0.001以下、推算開口部半径0.1mm以下、通気
量0.5cc/cm2 ・sec 、設定共振周波数100Hz以
下のものを用い、裏面層に軟化点の約70℃違う2種類
のPET繊維を加熱した後、冷プレスし不織布化したも
ので、面密度1.0Kg/m2 、厚さ5mm、通気量5
cc/cm2・sec のものを表面材に貼付した総厚6mmの
積層体に、背後空気層30mmを確保して吸音構造体(2
8)を作製した。
【0063】実施例29 背後空気層を0mmとした他は、実施例27と全く同様
な方法により吸音構造体(29)を作製した。
【0064】参考例1 表面材層にPP板で、厚さ1mm、比重0.92、開口
率0.001、開口部半径2mm、通気量2cc/cm2
sec 、設定共振周波数100Hz以下のものを用い、軟
化点の約70℃違う2種類のPET繊維を軽くニードル
パンチを施し、加熱し不織布化した面密度1.0Kg/
2 、通気量5cc/cm2 ・sec 、厚さ10mmのものを
積層した構造体を、165℃で加熱した後、凹凸を含ん
だ金型で冷プレスし、厚さ6mmの吸音構造体材料を加
工した。この材料を室内の壁面や天井面に、背後空気層
を平均で40mm確保し設置した。
【0065】参考例2 参考例1の吸音構造材料を室内の壁面や天井面に設置
し、この材料の裏面にPETを主成分とした合成繊維か
らなる不織布で面密度1.0Kg/m2 、厚さ20mm
のものを貼付し、背後空気層を平均で20mmを確保し
設置した。
【0066】参考例3 軟化点の約70℃違う2種類のPET繊維を不織布化し
た面密度1.0Kg/m2 、厚さ30mm繊維集合体
を、音の入射する面のみ融解させ、その融解層が疑似表
面材と成った積層構造体で、厚さ5mmにした吸音構造
材料(実施例24のタイプであり、共振周波数決定のた
めの諸数値は、それと同等)を室内の壁面や天井面に背
後空気層を平均で40mmを確保し設置した。
【0067】参考例4 参考例3の吸音構造材料を室内の壁面や天井面に設置
し、この材料の裏面にPETを主成分とした合成繊維か
らなる不織布で面密度1.0Kg/m2 、厚さ20mm
のものを貼付し、背後空気層を平均で20mmを確保し
設置した。
【0068】参考例5 参考例1の吸音構造材料を用いて、図1に示すように車
輌用ヘッドライニング1を作製した。この時、背後空気
層は平均15mmを確保した。更にPETを主成分とし
た合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/m2
吸音材を背後空気層中に 充填させたタイプも作製し
た。
【0069】参考例6 参考例3の吸音構造材料を用いて車輌用ヘッドライニン
グを作製した。この時背後空気層は平均15mmを確保
した。更に、PETを主成分とした合成繊維からなる不
織布で面密度1.0Kg/m2 の吸音材を背後空気層中
に充填させたタイプも作製した。
【0070】参考例7 参考例1及び参考例3の吸音構造材料を、図1に示すよ
うに車輌の各ピラー2に用いた。この時背後空気層は平
均15mmを確保した。
【0071】参考例8 参考例1及び参考例3の吸音構造材料を、図1に示すよ
うに車輌のリアパーセルパネル3に用いた。更に、PE
Tを主成分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.
0Kg/m2 及び厚さ10mmの吸音材を、吸音構造体
の裏面に貼付したタイプのものも作製した。
【0072】参考例9 参考例1及び参考例3の吸音構造材料を用いて、図2に
示すように車輌用フードインシュレータ4を作製した。
この時背後空気層は平均20mmを確保した。
【0073】参考例10 参考例1及び参考例3の吸音構造材料を車輌用エアクリ
ーナ内部に使用した。この時、上記吸音構造体は以下の
位置に設置した。 (1) エアクリーナ内の、エアフィルターエレメントで
仕切られた空気吸入口側スペースの、空気流れを遮らな
い位置に、背後空気層を平均30mm確保し設置した。 (2) エアクリーナ内の、エアフィルターエレメントで
仕切られた内燃機関側スペースの、空気流れを遮らない
位置に、背後空気層を平均30mm確保し設置した。 (3) 上記(1) 及び (2)の両位置に、図3に示すように
背後空気層を平均30mm確保し設置した。 (4) 上記(3) の背後空気層に、図4に示すようにPE
Tを主成分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.
0Kg/m2 及び厚さ10mmの吸音材を充填し設置し
た。 (5) エアクリーナ内の、エアフィルターエレメントで
仕切られた空気吸入口側スペースの、空気流れに対して
垂直な位置に吸入空気の抵抗を増加させる様に設置し
た。この時、表面材層及びメルト層を空気吸入口側に位
置させた。 (6) エアクリーナ内の、エアフィルターエレメントで
仕切られた内燃機関側スペースの、空気流れに対し垂直
な位置に吸入空気の抵抗を増加させる様に設置した。こ
の時、表面材層及びメルト層をエアフィルターエレメン
ト側に位置させた。 (7) 図5に示すように上記(5) 及び (6)を共に設置し
た。 (8) 上記(7) の吸音構造体の裏面に、図6に示すよう
にPETを主成分とした合成繊維からなる不織布で面密
度1.0Kg/m2 及び厚さ10mmの吸音材を貼付し設
置した。 (9) 上記(1) から(8) の1又は2以上を組み合わせ、
共に設置した。 (10) エアクリーナーのエアフィルターエレメントで仕
切られた空気吸入口側スペースの4内壁面形状に対し
て、平均30mmのスペースを確保し、且つ吸入口からエ
アフィルターエレメントサイドまでを包み込み、吸入口
からエアフィルターエレメント側に広がった空気流れを
遮らない、チューブ形態に吸音構造材材料を成形し(図
8参照)設置した。 (11) (10)に於て成形した吸音構造材料(図8参照)を
内燃機関側スペースの設置した。 (12) 図7に示す吸音構造体を上記(10)及び(11)に設置
した。 (13) 上記(12)の吸音構造体の裏面とエアクリーナー外
壁との間にPETを主成分とした合成繊維からなる不織
布で面密度1.0Kg/m2 の吸音材で充填し設置し
た。 (14) エアクリーナーに連結される外気導入ダクトの内
管に背後空気層を平均10mm確保し設置した。 (15)エアクリーナーに連結される内燃機関側ダクトの内
管に背後空気層を平均10mm確保し設置した。 (16) 図9に示すように上記(14)及び(15)を共に設置し
た。 (17)上記(16)の吸音構造体の裏面とダクト外壁との間
に、PETを主成分とした合成繊維からなる不織布で面
密度1.0Kg/m2 の吸音材で充填し設置した。 (18) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた空気吸入口側に付属するレゾネーターの内
部壁面に背後空気層を平均20mm確保し設置した。 (19) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた内燃機関側に付属するレゾネーターの内部
壁面に背後空気層を平均20mm確保し設置した。 (20) 図10に示すように上記(18)及び(19)を共に設置
した。 (21) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた空気吸入口側に付属するレゾネーターの内
部壁面に吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主成
分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/
2 及び厚さ10mmの吸音材を貼付し、背後に空気層
を平均10mm確保し設置した。 (22) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた内燃機関側に付属するレゾネーターの内部
壁面に吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主成分
とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/m
2 及び厚さ10mmの吸音材を貼付し、背後に空気層を
平均10mm確保し設置した。 (23) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた空気吸入口側に付属するレゾネーターの内
部壁面に吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主成
分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/
2 の吸音材を充填し設置した。 (24) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた内燃機関側に付属するレゾネーターの内部
壁面に吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主成分
とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/m
2 の吸音材を充填し設置した。 (25) 図11に示すように上記(18)から(24)の1又は2
以上を組み合わせて共に設置した。 (26) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた空気吸入口側に付属するレゾネーターの底
壁面に対し背後空気層を平均20mm確保して吸音構造
体を設置した。 (27) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた内燃機関側に付属するレゾネーターの底壁
面に対し背後空気層を平均20mm確保して吸音構造体
を設置した。 (28) 図12に示すように上記(26)及び(27)を共に設置
した。 (29) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた空気吸入口側に付属するレゾネーターの底
壁面に対し吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主
成分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg
/m2 及び厚さ10mmの吸音材を貼付し、背後に空気層
を平均10mm確保し設置した。 (30) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた内燃機関側に付属するレゾネーターの底壁
面に対し吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主成
分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/
2 及び厚さ10mmの吸音材を貼付し、背後に空気層を
平均10mm確保し設置した。 (31) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた空気吸入口側に付属するレゾネーターの底
壁面に対し吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主
成分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg
/m2 の吸音材を充填し設置した。 (32) エアクリーナー内の、エアフィルターエレメント
で仕切られた内燃機関側に付属するレゾネーターの底壁
面に対し吸音構造体を設置し、その裏面にPETを主成
分とした合成繊維からなる不織布で面密度1.0Kg/
2 の吸音材を充填し設置した。 (33) 図13に示すように上記(26)から(32)の1又は2
以上を組み合わせを共に設置した。 (34) (18)の吸音構造体を有するレゾネーターを吸気側
のダクトに設置した。 (35) (19)の吸音構造体を有するレゾネーターを内燃機
関側のダクトに設置した。 (36) 図14に示すように上記(34)及び(35)を共に設置
した。 (37) (21)の吸音構造体を有するレゾネーターを吸気側
のダクトに設置した。 (38) (22)の吸音構造体を有するレゾネーターを内燃機
関側のダクトに設置した。 (39) (23)の吸音構造体を有するレゾネーターを吸気側
のダクトに設置した。 (40) (24)の吸音構造体を有するレゾネーターを内燃機
関側のダクトに設置した。 (41) 図14に示すように上記(34)から(40)の1又は2
以上を組み合わせを共に設置した。 (42) (26)の吸音構造体を有するレゾネーターを吸気側
のダクトに設置した。 (43) (27)の吸音構造体を有するレゾネーターを内燃機
関側のダクトに設置した。 (44) 図16に示すように上記(42)及び(43)を共に設置
した。 (45) (29)の吸音構造体を有するレゾネーターを吸気側
のダクトに設置した。 (36) (30)の吸音構造体を有するレゾネーターを内燃機
関側のダクトに設置した。 (47) (31)の吸音構造体を有するレゾネーターを吸気側
のダクトに設置した。 (48) (32)の吸音構造体を有するレゾネーターを内燃機
関側のダクトに設置した。 (49) 図17に示すように上記(42)から(49)の1又は2
以上を組み合わせを共に設置した。 (50) 上記(9) 、(14)、(15)、(17)、(25)、(33)、(41)
及び(49)を構成する各吸音構造体構成単位の1又は2以
上を組み合わせを共に設置した。
【0074】比較例1 裏面層の通気量を3cc/cm2 ・sec とした他は、実施例
1と全く同様な方法により吸音構造体を作製した。
【0075】比較例2 裏面層の通気量を12cc/cm2 ・sec とした他は、実施例
1と全く同様な方法により吸音構造体を作製した。
【0076】比較例3 裏面層の厚さを20mm及び総厚21mmとした他は、実施例1
と全く同様な方法により吸音構造体を作製した。
【0077】比較例4 裏面層の面密度0.05kg/m2 とした他は、実施例1と全く
同様な方法により吸音構造体を作製した。
【0078】比較例5 裏面層の面密度1.8Kg/m2 とした他は、実施例1
と全く同様な方法により吸音構造体を作製した。
【0079】比較例6 軟化点の15℃違う2種類のPET繊維を用いた他は、実
施例17と全く同様な方法により吸音構造体の作製を試み
たが、繊維集合体が完全に軟化してしまい、成形をする
ことが出来無かった。
【0080】比較例7 表面材層の厚さを0.1mm、裏面材層の厚さ0.3m
m及び総厚さ0.4mmとした他は、実施例17と全く
同様な方法により吸音構造体を作製した。
【0081】比較例8 開口率0.001以下とし、更に設定共振周波数を1H
z以下とした他は、実施例1と全く同様な方法により吸
音構造体を作製した。
【0082】比較例9 表面材の通気量が0.08cc/cm2 ・sec とした他は、
実施例1と全く同様な方法により吸音構造体を作製し
た。
【0083】比較例10 裏面材の通気量を4cc/cm2 ・sec とした他は、実施例
1と全く同様に同様な方法により吸音構造体を作製し
た。
【0084】従来例1 厚さ4mmの板状材料を背後空気層45mm確保し、吸
音構造体を作製した。
【0085】従来例2 厚さ7mm及び6φの穴を22mmのピッチで開けた板
材を背後空気層45mm確保し、吸音構造体を作製し
た。このとき開口率は、0.045であった。
【0086】従来例3 開繊された天然繊維及び合成繊維より構成された面密度
1.0Kg/m2 の、厚さ30mmのフェルトを壁面に
設置し、吸音構造体を作製した。
【0087】(試験例)上記実施例、比較例及び従来例
で得られた吸音構造体について以下の実験を実施した。
【0088】試験例1 上記の各実施例、比較例及び従来例の方法によって得た
吸音構造体について、JIS A1405 の管内法による建築材
料の垂直入射吸音率測定法に基づいて測定を行なった。
サンプルサイズ100φで測定領域100Hz〜1.6
KHzで測定した。
【0089】試験例2 上記実施例、比較例及び従来例の方法によって得た吸音
構造体について、JISL1004 ,L1018 及びL1096 の通気
性試験の測定方法に準拠して測定を行った。これらの試
験結果を表1、2及び3に示す。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【表3】
【0093】表1の結果から、実施例で作製された各種
吸音構造体は、従来例に比べ優れた吸音特性(特に低周
波域で顕著である)、場所を取らないコンパクト性を有
し優れた吸音構造体であることが確認された。また本発
明の規定範囲より外れる仕様で作製した比較例は、性能
的に満足できず、更には吸音構造体を成形できないこと
が確認された。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸音構造
体は、通気度の異なる積層体より構成され、従来型の吸
音材に対し優れた吸音性能を有すると共に、スペースの
限られた範囲の中で特に低周波領域の吸音性能を向上さ
せるのに非常に効果的である。従って本発明の吸音構造
体は、高性能の故の軽量化等の経済性アップの効果を合
わせて有し、建築材料はもちろんのこと、自動車用、電
車用等の車輌、又は航空機等、船内用等、内燃機関用
等、特に十分スペースのとれない場所に好適に使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両中に吸音構造体を適用した部位を示す図で
ある。
【図2】エンジンルーム内に吸音構造体を適用した部位
を示す図である。
【図3】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の壁面に
吸音構造体を背後空気層に30mm確保し設置した模式
図である。
【図4】図3の吸音構造体の背後空気層中に吸音材を挿
入した模式図である。
【図5】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の空気流
れに対して垂直な位置に吸音構造体を設置した模式図で
ある。
【図6】図5の吸音構造体の裏に吸音材を設置した模式
図である。
【図7】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の壁面に
背後空気層を平均30mm確保するように成形した吸音
構造体を設置した模式図である。
【図8】図7の吸音構造体の模式図である。
【図9】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側に接続さ
れているダクト中に吸音構造体を設置した模式図であ
る。
【図10】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の壁面
に接続されたレゾネータの内部壁面に吸音構造体を背後
空気層を20mm確保して設置した模式図である。
【図11】図10の吸音構造体の背後空気層中に吸音材
を設置した模式図である。
【図12】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の壁面
に接続されたレゾネータの底部に吸音構造体を背後空気
層を20mm確保して設置した模式図である。
【図13】図12の吸音構造体の背後空気層中に吸音材
を設置した模式図である。
【図14】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の壁面
に接続されたダクトの設置されたレゾネータの内部壁面
に吸音構造体を背後空気層を20mm確保して設置した
模式図である。
【図15】図14の吸音構造体の背後空気層中に吸音材
を設置した模式図である。
【図16】エアクリーナ内の吸気側、内燃機関側の壁面
に接続されたダクトの設置されたレゾネータの低面に吸
音構造体を背後空気層を20mm確保して設置した模式
図である。
【図17】図16の吸音構造体の背後空気層中に吸音材
を設置した模式図である。
【符号の説明】
1 ヘッドライニング 2 ピラー 3 リアパーセルパネル 4 フードインシュレーター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気度の異なる少なくとも2層から構成
    される積層体と、背後の空気層とから構成される吸音構
    造体において、音が入射する表面材の通気度が、他の背
    面側材の通気度の2分の1以下であり、且つ前記積層体
    の総厚が0.5〜20mmの範囲であることを特徴とす
    る吸音構造体。
  2. 【請求項2】 表面材層が厚さ方向に完全に貫通した開
    口部を少なくとも1個有する板状又は繊維集合体であ
    り、且つ貫通開口部の空気質量と背後に存在する空気層
    による空気ばねとから構成される振動系の共振周波数が
    1〜500Hzの範囲であることを特徴とする請求項1
    記載の吸音構造体。
  3. 【請求項3】 音が入射する表面材の通気度が0.1〜
    5cc/cm2 ・sec の範囲、前記表面材の厚みが0.1〜
    2mmの範囲であり、且つ裏面材の通気度が5〜10cc
    /cm2 ・sec 範囲、前記裏面材の面密度が0.1〜1.
    5Kg/ cm2の範囲であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の吸音構造体。
  4. 【請求項4】 繊維集合体が軟化点がほぼ等しいポリエ
    ステル系繊維又は軟化点が少なくとも20℃以上異なる
    ポリエステル系繊維の混合物によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載の吸音構造体。
  5. 【請求項5】 繊維集合体の背後空気層側、背後空気層
    内の壁面上、若しくはその両方、又は背後空気層の全体
    を満たす状態に吸音材を設置したことを特徴とする請求
    項1〜4記載の吸音構造体。
  6. 【請求項6】 吸音構造体の積層体の総厚が0.5〜1
    0mmの範囲、背後空気層が0〜40mmの範囲であ
    り、且つ車輌用として用いることを特徴とする請求項1
    〜5記載の吸音構造体。
  7. 【請求項7】 吸音構造体を車両用エアクリーナ内のエ
    アフィルターエレメントで仕切られた内燃機関側、空気
    吸入側、又はその両側に用いることを特徴とする請求項
    1〜6記載の吸音構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004330534A (ja) * 2003-05-02 2004-11-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd タイルカーペットをリサイクルした成形吸音材
JP2010159046A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Nippon Soken Inc 空調装置
WO2012012044A2 (en) 2010-06-30 2012-01-26 3M Innovative Properties Company Sound absorbing system and method for manufacturing the same

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