JPH08302593A - オフセット輪転印刷用塗工紙 - Google Patents

オフセット輪転印刷用塗工紙

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JPH08302593A
JPH08302593A JP10937595A JP10937595A JPH08302593A JP H08302593 A JPH08302593 A JP H08302593A JP 10937595 A JP10937595 A JP 10937595A JP 10937595 A JP10937595 A JP 10937595A JP H08302593 A JPH08302593 A JP H08302593A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐ブリスタ−適性、剛度、白紙光沢、表面強度
の優れたオフセット輪転印刷用塗工紙を提供する。 【構成】顔料、接着剤等からなる顔料塗被組成物を原紙
に2層塗工した塗工紙において、上塗り層にゲル含有量
が10〜65%で且つガラス転移温度が15〜50℃の
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン
−アクリル共重合体あるいはそれらの変性物の共重合体
ラテックスを含み、下塗り層にゲル含有量が10〜65
%で且つガラス転移温度が−30〜5℃のスチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル共
重合体あるいはそれらの変性物の共重合体ラテックスを
含み、且つ上塗り層と下塗り層の重量比が8:2〜2:
8のオフセット輪転印刷用塗工紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット輪転印刷用塗
工紙に関し、特に耐ブリスタ−適性、剛度、白紙光沢、
表面強度に優れたオフセット輪転印刷用塗工紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オフセット輪転印刷は、グラビア印刷に
比べて版の作製が簡便で且つその費用の安いこと、オフ
セット枚葉印刷に比較して高速で印刷できること等によ
り、各種印刷方式の中でその伸びが特に著しい。この印
刷方式は種々優れた点はあるが、粘度の高いインキを使
用し且つ熱風によるインキの強制加熱乾燥をするため、
塗工紙の含有水分が高温によって瞬間的に水蒸気となる
ことにより、塗工紙の原紙の層内強度が弱かったり塗工
層の透気性が悪かったりすると、原紙の層内で膨れる所
謂ブリスタ−が発生する。これが発生すると商品価値が
なくなるため、オフセット輪転塗工紙に対しては耐ブリ
スタ−適性が優れていることが要求される。
【0003】これを達成するため、原紙の層内強度を
強くすること、塗被組成物中の顔料に透気性の良いも
のを使用すること、接着剤としてゲル含有量の低いス
チレン−ブタジエン系ラテックスを使用すること、水
溶性接着剤として一般に良く用いられる澱粉の配合を止
めたり制限する等がなされてきたが、これらは種々問題
がある。
【0004】例えば、は使用するパルプの種類や配合
量が、更に填料の添加量が制限されたり、層内強度を上
げるために多量の紙力増強剤が必要になる等の問題があ
る。は白紙光沢や表面強度が低下する、又 も白紙
光沢、表面強度が下がる、は剛度の低下、塗工適性が
悪化する等の問題が有り、未だ耐ブリスタ−適性、剛
度、表面強度の全てを満足するものがないのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐ブリスタ−
適性、剛度、白紙光沢、表面強度の優れた2層塗工した
オフセット輪転印刷用塗工紙を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、耐ブリスタ−適性、剛度、白紙光沢、表面強度
の優れた2層塗工したオフセット輪転印刷用塗工紙を得
るには、顔料塗被組成物中の接着剤として、上塗り層に
ゲル含有量が10〜65%でガラス転移温度(以下Tg
と記す)が15〜50℃のスチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体あるいは
それらの変性物の共重合体ラテックスを含み、下塗り層
にゲル含有量が10〜65%で且つTgが−30〜5℃
のスチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエ
ン−アクリル共重合体あるいはそれらの変性物の共重合
体ラテックスを含み、且つ上塗り層と下塗り層の重量比
が8:2〜2:8とすれば良いことを見い出し本発明を
完成するに至った。
【0007】ここで言うゲル含有量、Tgは『コ−ティ
ング』紙パルプ製造技術シリ−ズ(紙パルプ技術協会
編集発行)のP.98〜99に記載のある通りである。即
ち、ゲル含有量とは、共重合体中の架橋構造部分の割
合、具体的にはベンゼンに不溶部分の割合を言い、Tg
とは、低温において硬くて脆いガラス状態にある共重合
体を加熱していったとき、このガラス状態からミクロブ
ラウン運動が解放されてゴム状態に変化するときの温度
を言う。
【0008】ゲル含有量の低いラテックスは、既に良く
知られているように耐ブリスタ−適性に優れているが、
前述したように白紙光沢、表面強度が悪化する。このこ
とは単純にゲル含有量の低いラテックスを主たる接着剤
とする顔料塗被組成物を2層塗工しても全ての特性を満
足させることのできるオフセット輪転印刷用塗工紙が得
られないことを意味する。本発明はこの点を解決したも
ので、塗工層を上下に分けそれぞれの機能を研究した結
果、次ぎのことが明らかになり本発明を完成した。即
ち、上塗り層と下塗り層の重量比が8:2〜2:8の範
囲にあれば、耐ブリスタ−適性には上下両層とも大きな
影響を与えるが、剛度と白紙光沢は上塗り層の影響が高
く、表面強度は下塗り層の影響が大きいことが分かっ
た。これに基づき上塗り層には表面強度は弱くなるが剛
度及び白紙光沢は高くなる高Tgのラテックスを、下塗
り層には剛度や白紙光沢は低くなるが表面強度は強くな
る低Tgのラテックスを使用することにより、これらを
全て満足するものが可能となった。
【0009】ここでゲル含有量の調節方法には特に制限
はないが、例えば重合連鎖移動剤の使用量を制御する方
法がある。重合連鎖移動剤としては、アクロレイン、メ
タアクロレイン、アリルアルコ−ル、2−エチルヘキシ
ルチオグリコ−ル、更にオクチルメルカプタン、n−ド
デシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、t−
ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプ
タン、t−テトラデシルメルカプタン、n−ヘキサデシ
ルメルカプタン等で例示されるメルカプタン類、テトラ
エチルチウラムスルフイド、ジペンタンメチレンチウラ
ムヘキサスルフイド等で例示されるチウラム系スルフイ
ド類、四塩化炭素、塩化メチレン等の塩化物、四臭化炭
素、臭化エチレン等の臭化物及びペンタフエニルエタン
等の炭化水素類等がある。
【0010】Tgの調節方法にも特に制限はなく、例え
ばスチレンのようなTgの高い重合体を作るモノマ−
と、ブタジエンのようなTgの低い重合体をつくるモノ
マ−の配合比を変える方法がある。共重合ラテックスの
製造方法は、例えば特公昭59−3598号公報などに
開示されている方法が採用できる。
【0011】又、変性物の変性方法にも特に制限はな
く、例えば種々のモノマ−を共重合する方法がある。モ
ノマ−としては、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、パラメチルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族
ビニル化合物、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸メチル、2−ヒドロキシエチルアクリレ−
ト、2−ヒドロキシエチルメタアクリレ−ト等のアクリ
ル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエステル類、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマ
−ル酸、イタコン酸等のモノまたはジカルボン酸類、ジ
カルボン酸の酸無水物、イソプレン、2−クロル−1,
3−ブタジエン、1−クロル−1,3−ブタジエン等の
脂肪族共役ジエン化合物類、
【0012】メチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、
t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレ−ト、ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレ−ト、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレ−
ト等のアミノアルキルエステル類、メチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボン酸のアミ
ノアルキルアミド類、
【0013】アミノエチルビニルエ−テル、メチルアミ
ノエチルビニルエ−テル、ジメチルアミノエチルビニル
エ−テル等のアミノアルキルビニルエ−テル類、2−ビ
ニルピリジン、4−ビニルピリジン等のアルケニルピリ
ジン類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等の
ビニルシアン化合物、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビ
ニルメチルエチルケトン、ビニルメチルエ−テル、酢酸
ビニル、ギ酸ビニル、アリルアセテ−ト、メタアリルア
セテ−ト、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−
メチロ−ルアクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル、アクロレイン、アリルアルコ−
ル等がある。
【0014】ラテックスのゲル含有量は10〜65%が
良く、10%未満では表面強度が弱くなり、65%以上
では耐ブリスタ−適性が悪くなってしまう。又、上塗り
層に使用するラテックスのTgは15〜50℃が良く、
15℃未満では剛度及び白紙光沢が低くなり、50℃以
上では塗工紙としての表面強度が弱くなる。下塗り層に
使用するラテックスのTgは−30〜5℃が良く、−3
0℃未満では上塗り層の剛度向上効果が消失してしま
い、5℃以上では塗工紙としての表面強度が弱くなる。
【0015】又、上塗り層と下塗り層の重量比は8:2
〜2:8が良く、8:2より上塗り層の比率が高くなる
と、表面強度に上塗り層の影響が現れ弱くなり、2:8
より下塗り層の比率が高くなると、剛度に下塗り層の影
響が現れ低くなる。
【0016】ここで通常用いられるその他の塗被組成物
には特に制限はなく、顔料としてはクレ−、炭酸カルシ
ウム、二酸化チタン、水酸化アルミ、サチンホワイト、
炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、無
定形シリカ、スチレン系プラスチックピグメント、尿素
系プラスチックピグメント等がある。バインダ−として
は特許請求の範囲のラテックスは必須組成であるが、そ
の他、澱粉、カゼイン、ポリビニルアルコ−ル、大豆タ
ンパク、酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン系ラテック
ス等を適時併用して良い。
【0017】顔料100重量部に対するバインダ−の使
用量は、上塗り層及び下塗り層とも規定のラテックスが
5〜25重量部、その他のバインダ−が0〜30重量
部、合計で5〜55重量部、好ましくは10〜25重量
部である。
【0018】その他、分散剤、PH調整剤、保水剤、潤
滑剤、消泡剤、防腐剤、蛍光染料、染料、着色顔料、耐
水化剤等も必要に応じて使用できる。
【0019】塗工原紙にも特に制限はなく、抄紙方法は
中性抄紙あるいは酸性抄紙いずれでも良い。これを抄造
するパルプも特に制限はなく、漂白化学パルプ、機械パ
ルプ、脱墨古紙パルプ、合成パルプ等が任意に混合して
用いられる。
【0020】又、必要に応じて、内添サイズ剤、定着
剤、紙力増強剤、濾水歩留まり向上剤、内添填料、染
料、消泡剤、スライムコントロ−ル剤等を使用して良
い。
【0021】上下塗被組成物を塗工する塗工装置として
も特に制限はなく、ブレ−ドコ−タ−、ロッドコ−タ
−、ロ−ルコ−タ−、ゲ−トロ−ルコ−タ−、エア−ナ
イフコ−タ−、グラビアコ−タ−、サイズプレス、チャ
ンピオンコ−タ−、シムサイザ−等がある。
【0022】尚、上及び下塗り塗工装置は同一の形式の
ものでも異なった形式でも良い。更に、抄紙機に付属す
る塗工装置(例えばゲートロールコーター)で下塗り層
を設け、別の塗工装置(例えばブレードコーター)にて
上塗り層を設けることもできる。
【0023】又、塗工前、下塗り塗工後、上塗り塗工後
のいずれの段階においても、必要に応じてカレンダ−処
理をしても良い。
【0024】
【実施例】以下実施例により更に詳細に本発明を説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。
尚、配合部数は全て有効固形分である。
【0025】(実施例−1) 上塗料調製:顔料組成としてULTRA WHITE9
0(クレ−、エンゲルハ−ド社製)40重量部、FMT9
0(湿式粉砕重質炭酸カルシウム、ファイマテック社製)
40重量部、タマパ−ルTP−123(軽質炭酸カルシ
ウム、奥多摩工業社製)20重量部を使用、これらとア
ロンT−40(分散剤、東亜合成化学社製)0.10重量
部、苛性ソ−ダ0.1重量部、フォ−マスタ−AP(消泡
剤、サンノプコ社製)0.1重量部を分散水に添加、コ−
レス分散機により30分間撹拌し、65%濃度の顔料ス
ラリ−を得た。
【0026】次いで、この顔料スラリ−100重量部に
対し、バインダ−組成としてニ−ルガムA−85(尿素
リン酸エステル化澱粉、松谷化学工業社製)4重量部、
表1に示したカルボキシ変性スチレン−ブタジエン−ア
クリル共重合体ラテックス(I)12重量部、さらに希釈
水を加え10分間撹拌し、60%濃度の塗被組成物を得
た。
【0027】下塗料調製:顔料組成としてHT PRE
DISPERS(クレ−、エンゲルハ−ド社製)40重量
部、ソフトン2200(乾式粉砕重質炭酸カルシウム、
白石カルシウム社製)60重量部を使用、これらとアロ
ンT−40を0.10重量部、苛性ソ−ダを0.1重量
部、フォ−マスタ−APを0.05重量部を分散水に添
加、コ−レス分散機により30分間撹拌し、70%濃度
の顔料スラリ−を得た。
【0028】次いで、この顔料スラリ−100重量部に
対し、バインダ−組成としてニ−ルガムを8重量部、カ
ルボキシ変性スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体
ラテックス(IV)を10重量部と更に希釈水を加え10分
間撹拌し、63%濃度の塗被組成物を得た。
【0029】塗工:先ず、下塗被組成物を米坪60g/
2 上質塗工原紙の表面に塗工量6g/m2になる様、
ブレ−ドを装着したCLC6000コ−タ−(Sens
or&Simulation Products製)で塗
工した。塗工速度は1000m/分で、塗工直後このコ
−タ−付属の赤外線ヒ−タ−に依り乾燥し、下塗工原紙
を得た。
【0030】次いで、上塗被組成物を上で得た下塗工原
紙に塗工量が6g/m2になる様、ブレ−ドを装着した
CLC6000コ−タ−で塗工した。塗工速度、乾燥条
件は前記と同様に行った。
【0031】裏面も表面と同様に同じ上下塗被組成物を
塗工し、オフセット輪転印刷用塗工紙を得た。
【0032】キャレンダ−処理、品質評価:この塗工紙
をJIS P8111に即して処理し、金属ロ−ル表面
温度40℃、ニップ線圧100kg/cm、処理速度5
m/分の条件で、裏面を金属ロ−ルに当て2回キャレン
ダ−処理した。次いで、表面を同じ条件で2回キャレン
ダ−処理した。再度JIS P8111に即して塗工紙
を前処理して、耐ブリスタ−適性、剛度、白紙光沢、表
面強度を評価した。結果を表−2に記す。
【0033】(実施例−2〜3)実施例−1において表−
1に従って変更する以外は、実施例−1と同様に行い品
質評価をした。結果を表−2に記す。
【0034】(実施例−4)実施例−1において表−1に
従って変更するのと、米坪60g/m2 中質塗工原紙
(漂白化学パルプ/機械パルプ/脱墨古紙パルプ=20
/40/40)を使用する以外は、実施例−1と同様に
行い品質評価をした。結果を表−2に記す。
【0035】(実施例−5)実施例−1において表−1に
従って変更し、上下塗被組成物を得た。下塗被組成物に
ついては、テストゲ−トロ−ルコ−タ−(熊谷理機工業
社製)で6g/m2 塗工した。塗工速度は400m/分
で、乾燥は付属の熱風乾燥機を使用した。上塗被組成物
の塗工は、実施例−1と同様に行った。尚、塗工は表面
から行い、裏面も表面と同様に塗工し、実施例−1の条
件でキャレンダ−処理及びJIS P8111に即して
前処理をして、品質評価をした。結果を表−2に記す。
【0036】(比較例−1〜4、6、9)実施例−1にお
いて表−1に従って変更する以外は、実施例−1と同様
に行い品質評価をした。結果を表−2に記す。
【0037】(比較例−7、10)実施例−4において表
−1に従って変更する以外は、実施例−4と同様に行い
品質評価をした。結果を表−2に記す。
【0038】(比較例−5、8)実施例−5において表−
1に従って変更する以外は、実施例−5と同様に行い品
質評価をした。結果を表−2に記す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】試験法 耐ブリスタ−適性:サンプルを熱したシリコンオイルの
油浴中に漬け、ブリスタ−が発生し始める最低温度を測
定する。 縦剛度:JIS P8143に準じて測定する。 白紙光沢:JIS P8142に準じて測定する。測定
値は表裏面の平均値である。 表面強度:RI印刷適性試験器(明製作所製)のインキ練
りロ−ルに0.5mlのインキを供給し、3分間練る。
サンプルを試験器にセットし、直ちに60rpmの速度
で印刷する。印刷後、塗料のトラレを目視評価する。 [評価基準] 5:塗料取られのないもの。 4:塗料が印刷面積の20%前後取られているもの。 3:塗料が印刷面積の50%前後取られているもの。 2:塗料が印刷面積の70%前後取られているもの。 1:塗料が印刷面積の85%以上取られているもの。 ゲル含有量:ラテックスを室温にて乾燥する。この乾燥
物の重量(A)を測定し、200〜600倍のベンゼン中
に48時間浸漬溶解する。この溶液を#2の濾紙で濾過
後、濾液を70℃で乾燥し重量(B)を測定する。これらの
重量を次式に代入しゲル含有量(%)とする。 ゲル含有量(%)=100×(A−B)/A ガラス転移温度(Tg):ラテックスを室温で乾燥する。
これをサンプルとし、Differential Sc
anning Calorimetryで測定する。
【0042】
【発明の効果】比較例−1、2は上塗り層と下塗り層の
重量比が、比較例−3は下塗り層のラテックスのTg
が、比較例−4、7、8は上塗り層のラテックスのTg
が、比較例−5は下塗り層のラテックスのゲル含有量と
Tgが、比較例−6は下塗り層のラテックスのゲル含有
量が、比較例−9は上塗り層と下塗り層のラテックスの
ゲル含有量が、比較例−10は上塗り層のラテックスの
ゲル含有量がそれぞれ本発明の範囲外である。
【0043】以上実施例及び比較例からも分かるとお
り、上塗り層にゲル含有量が10〜65%で且つガラス
転移温度が15〜50℃のスチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体あるいは
それらの変性物の共重合体ラテックスを含み、下塗り層
にゲル含有量が10〜65%で且つガラス転移温度が−
30〜5℃のスチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−ブタジエン−アクリル共重合体あるいはそれらの変性
物の共重合体ラテックスを含み、且つ上塗り層と下塗り
層の重量比を8:2〜2:8にすることにより、耐ブリ
スタ−適性、剛度、白紙光沢、表面強度の優れたオフセ
ット輪転塗工紙が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料、接着剤を主成分とする顔料塗被組成
    物を原紙に2層塗工した塗工紙において、該接着剤とし
    て上塗り層にゲル含有量が10〜65%で且つガラス転
    移温度が15〜50℃のスチレン−ブタジエン共重合
    体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体あるいは
    それらの変性物の共重合体ラテックスを含み、下塗り層
    にゲル含有量が10〜65%で且つガラス転移温度が−
    30〜5℃のスチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
    −ブタジエン−アクリル共重合体あるいはそれらの変性
    物の共重合体ラテックスを含み、且つ上塗り層と下塗り
    層の重量比が8:2〜2:8であることを特徴とするオ
    フセット輪転印刷用塗工紙。
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