JPH08302112A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH08302112A
JPH08302112A JP12892695A JP12892695A JPH08302112A JP H08302112 A JPH08302112 A JP H08302112A JP 12892695 A JP12892695 A JP 12892695A JP 12892695 A JP12892695 A JP 12892695A JP H08302112 A JPH08302112 A JP H08302112A
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JP
Japan
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weight
crystalline polyester
ethylene
parts
thermoplastic elastomer
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JP12892695A
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Shigeo Kobayashi
重夫 小林
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Kureha Elastomer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶性ポリエステルとEPDMの相溶性を
改良し、結晶性ポリエステルの優れた耐薬品性、耐油性
および耐熱性を保持したまま、柔軟性や永久歪み等の特
性を改良し、かつ機械的特性を著しく向上する。 【構成】 融点100〜240℃の結晶性ポリエステ
ル10〜80重量%およびエチレンプロピレン非共役ジ
エン共重合体ゴム90〜20重量%の混合物合計100
重量部当たり、上記の結晶性ポリエステルの末端基と反
応可能な極性基をもつエチレンアクリルゴムを2〜40
重量部配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、結晶性ポリエステル
が有する耐薬品性、耐油性および耐熱性を保持し、かつ
柔軟性および永久歪みが良好で、機械的特性に優れた熱
可塑性エラストマー組成物に関するものである。詳しく
は、結晶性ポリエステルとエチレンプロピレン非共役ジ
エン共重合体ゴムとからなるブレンド組成物の物性を向
上するため、極性基をもつエチレンアクリルゴムを配合
したものである。
【0002】
【従来の技術】結晶性ポリエステルおよびエチレンプロ
ピレン非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)を高剪断
速度で混練しながら加硫剤で加硫する、いわゆる動的加
硫によって熱可塑性エラストマー組成物を製造すること
が特公昭55−14099号公報によって知られてい
る。しかしながら、結晶性ポリエステルおよびEPDM
は、本来非相溶であるため、これらを機械的混練のみに
よって均一で安定な微細構造の組成物とすることは極め
て難しく、かつ得られた組成物は、その機械的性質が不
十分であり、実用に耐えないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記公知
の熱可塑性エラストマー組成物の改良を目的とする研究
の結果なされたものであり、極性基をもつエチレンアク
リルゴムを配合することによって結晶性ポリエステルと
EPDMの相溶性を改良し、結晶性ポリエステルの優れ
た耐薬品性、耐油性および耐熱性を保持したまま、柔軟
性や永久歪み等の特性を改良し、かつ機械的特性を著し
く向上するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物は、融点100〜240℃の結晶性ポリ
エステル10〜80重量%およびエチレンプロピレン非
共役ジエン共重合体ゴム90〜20重量%の混合物合計
100重量部当たり、上記の結晶性ポリエステルの末端
基と反応可能な極性基をもつエチレンアクリルゴムを2
〜40重量部配合したことを特徴とする。
【0005】この発明の結晶性ポリエステルは、テレフ
タル酸、イソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸とエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プ
ロパンジオール、ヘキサンジオール等のグリコールとか
ら縮重合された融点100〜240℃の重合体または共
重合体である。特に、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等の芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、数
平均分子量400〜3000のポリ(エチレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(1,2−プロピレンオキシド)
グリコール、ポリ(1,3−プロピレンオキシド)グリ
コール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール等
の脂肪族ポリエーテルまたは数平均分子量400〜30
00のポリエチレングリコール、ポタエチレンアジペー
ト、ポリエチレンセバケートおよびポリ−ε−カプロラ
クトン等の脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとす
るポリエステルブロック共重合体が好適である。なお、
融点が100℃未満では成形品の耐熱性が悪くなり、反
対に240℃超では混練時にエチレンプロピレン非共役
ジエン共重合体ゴムが分解して好ましくない。
【0006】この発明に使用されるエチレンプロピレン
非共役ジエン共重合体ゴムの非共役ジエンには、ジシク
ロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタ
ジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネ
ン等が挙げられる。この共重合体ゴムのムーニー粘度M
L1+4(100℃)は、10〜150、特に30〜1
20が好ましい。このムーニー粘度が10未満では、機
械的特性が劣った組成物しか得られず、反対に150を
超えると、組成物の流動性が低下して好ましくない。ま
た、上記共重合体ゴムのヨウ素価(不飽和度)は、10
〜30が好ましい。ヨウ素価がこの範囲にあるとき、流
動性とゴム的性質のバランスのとれた熱可塑性エラスト
マーが得られる。
【0007】また、この発明に使用されるエチレンアク
リルゴムは、エチレン、アクリル酸エステルおよび極性
基をもつ架橋サイトモノマーを含有する三元共重合体ゴ
ムである。この架橋サイトモノマーは、結晶性ポリエス
テルの末端カルボン酸または水酸基と反応可能な極性基
または相溶性の優れた極性基を含有する必要がある。例
えば、エポキシ基、イソシアネート基、カルボキシル
基、水酸基、アミノ基、アミド基などである。これら架
橋サイトモノマーの共重合割合は、0.2〜10重量%
の範囲、特に0.5〜5重量%の範囲が好ましい。0.
2重量%未満では結晶性ポリエステルとの反応が不十分
であり、10重量%を超えるとエチレンアクリルゴムが
過架橋を起こし、伸びや強度等の機械的性質が低下す
る。
【0008】この発明における上記エチレンアクリルゴ
ムの配合量は、結晶性ポリエステルおよびエチレンプロ
ピレン非共役ジエン共重合体ゴムの混合物合計100重
量部当たり2〜40重量部である。エチレンアクリルゴ
ムの配合量が2重量部未満では、組成物の機械的性質が
改良されず、反対に40重量部を超えると、組成物の機
械的性質の向上がほとんど無くなり、コストのみが上昇
すると共に、成形品の表面が粘着性を帯びてくるので、
好ましくない。
【0009】この発明に使用されるエチレンアクリルゴ
ムにおいて、結晶性ポリエステルと反応可能な極性基を
もつもののうち、特にエポキシ基含有エチレンアクリル
ゴムは、混練中に結晶性ポリエステルと速やかに反応さ
せるため、触媒を添加するのが有効である。エポキシ基
反応触媒として、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン
酸カルシウム等のアルカリ金属塩、トリフェニルホスフ
ィン等のリン化合物および3級アミン等が挙げられる。
【0010】この発明の組成物は、加硫剤による加硫を
必ずしも必要としないが、硫黄、硫黄含有化合物または
有機過酸化物を用いて加硫することにより、強度を更に
向上することができる。硫黄含有化合物としては、ベン
ゾチアジルジサルファイド、メルカプトベンゾチアゾー
ル、スルフェンアミド、チウラムモノサルファイド、チ
ウラムジサルファイド、チウラムテトラサルファイド等
の周知の加硫促進剤が例示される。また、有機過酸化物
としては、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシエス
テル、ハイドロパーオキサイド等の周知の有機過酸化物
が使用可能である。
【0011】この発明の組成物を製造するには、前記の
結晶性ポリエステル、エチレンプロピレン非共役ジエン
共重合体ゴムおよびエチレンアクリルゴムの三者を、結
晶性ポリエステルの融点よりも5℃ないし40℃高い温
度で混練する。混練機としては、可能な限り高剪断速度
の加わる装置が好ましく、例えば2軸押出機、ブラベン
ダー、バンバリーミキサー等の通常の混練機で混練する
ことができる。エチレンアクリルゴムの反応触媒を添加
する場合は、結晶性ポリエステルとエチレンアクリルゴ
ムを溶融混合した後、直ちに反応触媒を添加し、更に1
〜2分間混練し、この混練物にエチレンプロピレン非共
役ジエン共重合体ゴムを添加し、混練する。
【0012】加硫剤は、上記の3成分が均一に混練され
た後に添加するのが好ましい。また、酸化防止剤、可塑
剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、発泡剤等は、
適宜に配合、添加することができる。そして、得られた
組成物は、加圧成形、射出成形、押出成形、カレンダー
成形等の通常の方法で成形され、製品化することができ
る。
【0013】
【作用】この発明の組成物は、相溶化剤としてエチレン
アクリルゴムが配合されているため、結晶性ポリエステ
ルおよびニトリルゴムの相溶性が向上し、結晶性ポリエ
ステル中にエチレンプロピレン非共役ジエン共重合体ゴ
ムが均一に分散し、安定した微細構造を形成し、引張強
さ、破断伸び等の機械的特性が向上し、しかも結晶性ポ
リエステルの有する優れた耐薬品性、耐油性および耐熱
性が失われることはなく、柔軟性や永久歪みが改良さ
れ、特性のバランスが良好な成形品が得られる。
【0014】そして、上記の結晶性ポリエステルとし
て、芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、脂肪
族ポリエーテルまたは脂肪族ポリエステルをソフトセグ
メントとするブロック共重合体を使用した場合は、特に
柔軟性に優れた熱可塑性エラストマーが安価に製造され
る。また、上記の組成物に硫黄または有機過酸化物を添
加して加硫した場合は、機械的特性や永久沈みが更に向
上する。
【0015】
【実施例】
実施例1および比較例1〜3 結晶性ポリエステルとしてポリブチレンテレフタレート
とポリテトラメチレングリコールのブロック共重合体P
EL−A(東洋紡績株式会社製、商品名「ペルプレンP
−40H」、融点172℃)を、またエチレンプロピレ
ン非共役ジエン共重合体ゴムとしてエチレン・プロピレ
ン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴムE
PDM−A(三井石油化学株式会社製、商品名「EPT
3045」、ムーニー粘度45、ヨウ素価22)を、ま
た相溶化剤としてエチレンアクリルゴムE・ACM(住
友化学株式会社製、商品名「エスプレンEMA」)、ア
イオノマー(三井・デュポンケミカル株式会社製、商品
名「ハイミラン1650」)および変性ポリオレフィン
共重合体(三井石油化学株式会社製、商品名「アドマー
SE800」)をそれぞれ使用し、実施例1および比較
例1〜3の熱可塑性エラストマーからなるシートを成形
し、物性を比較した。
【0016】混練は、ブラベンダー型混練機(東洋精機
株式会社製、商品名「ラボプラストミルR−500」)
に上記の結晶性ポリエステルおよび相溶化剤を投入し、
温度185〜200℃で約2分間混練し、次いでエチレ
ンプロピレン非共役ジエン共重合体ゴムを投入し、温度
185〜200℃で5分間混練した後、温度200〜2
10℃の加圧プレス機を使用して厚み2mmのシートを成
形した。
【0017】上記のシート成形後に各種の物性を測定し
た。その結果を配合量と共に下記の表1に示す。ただ
し、破断強度(TB)および破断伸び(EB)は、JI
S K−6301に準拠した(JIS−3号ダンベル、
引張速度100mm/分)。
【0018】 表 1 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 PEL−A(重量部) 50 50 50 50 EPDM−A(重量部) 50 50 50 50 E・ACM (重量部) 12 − − − アイオノマー(重量部) − − 12 − アドマー (重量部) − − − 12 破断強度(kg/cm2 ) 50.9 36.5 24.7 15.7 破断伸び(%) 600 450 200 250 硬度(JIS−A) 74 74 75 75
【0019】実施例2および比較例4 結晶性ポリエステルとして実施例1のPEL−Aに代え
てポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレング
リコールのブロック共重合体PEL−B(東洋紡績株式
会社製、商品名「ペルプレンP−55B」、融点182
℃)を使用する以外は、前記同様にして実施例2および
比較例4のシートを成形した。その配合および物性を下
記の表2に示す。
【0020】 表 2 実施例2 比較例4 PEL−B(重量部) 50 50 EPDM−A(重量部) 50 50 E・ACM (重量部) 10 − 破断強度(kg/cm2 ) 46.4 39.0 破断伸び(%) 350 100 硬度(JIS−A) 78 78
【0021】上記の表1および表2から明らかなよう
に、相溶化剤としてエチレンアクリルゴムを配合した実
施例1および実施例2は、他の相溶化剤を配合した比較
例2、3および全く配合しない比較例1、4に比べて破
断強度、破断伸度とも著しく向上した。
【0022】実施例3〜6および比較例5〜7 加硫の影響を試験した。すなわち、結晶性ポリエステル
として前記のPEL−Bおよびポリブチレンテレフタレ
ートとポリテトラメチレングリコールのブロック共重合
体PEL−C(東洋紡績株式会社製、商品名「ペルプレ
ンP−30B」、融点160℃)を、またEPDMとし
て前記のEPDM−Aおよびエチレン・プロピレン・5
−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴムEPDM
−B(三井石油化学株式会社製、商品名「EPT407
0」、ムーニー粘度69、ヨウ素価22)を、また相溶
化剤として前記のエチレンアクリルゴムE・ACMをそ
れぞれ使用し、かつ加硫剤を添加して実施例3〜6およ
び比較例5〜7のシートを成形した。その配合および得
られた物性を下記の表3、4に示す。
【0023】混練は、前記同様にブラベンダー型混練機
で行ったが、最初の結晶性ポリエステルとエチレンアク
リルゴムの混練後に触媒としてトリフェニルホスフィン
をエチレンアクリルゴムに対して0.01重量部添加
し、更に1分間混練した。この触媒を添加し、混練する
ことにより、結晶性ポリエステルとエチレンアクリルゴ
ムの架橋サイトモノマーであるエポキシ成分との反応が
促進されていると考えられる。なお、表3、4におい
て、Sは硫黄、TTは加硫促進剤(テトラメチルチウラ
ムジサルファイド)、Mは加硫促進剤(2−メチルカプ
トンベンゾチアゾール)である。また、有機過酸化物に
は、2,5−ジメチル−2,5−ジt−ブチルパーオキ
シヘキサン−3を使用した。そして、実施例3および比
較例5には、他にステアリン酸を0.45重量部、酸化
亜鉛2.3重量部を添加した。また、永久歪みの測定
は、JIS K6262に準拠した(JIS−1号ダン
ベル、引張り歪み100%、24時間保持、温度23
℃)。
【0024】 表 3 比較例5 実施例3 実施例4 PEL−B(重量部) 50 50 50 EPDM−A(重量部) 50 50 50 E・ACM (重量部) − 10 10 S (重量部) 0.45 0.45 − TT (重量部) 0.45 0.45 − M (重量部) 0.3 0.3 − 有機過酸化物(重量部) − − 0.7 破断強度(kg/cm2 ) 36.8 52.4 50.6 破断伸び(%) 150 350 350 硬度 (JIS−A) 79 78 78 永久歪み(%) 切断 20.4 21.8
【0025】 表 4 実施例5 実施例6 比較例6 比較例7 PEL−B(重量部) 50 50 100 − PEL−C(重量部) − − − 100 EPDM−B(重量部) 50 50 − − E・ACM (重量部) 10 10 − − 有機過酸化物(重量部) 0.7 0.7 − − S (重量部) − 0.2 − − 破断強度(kg/cm2 ) 61.9 93.8 270.0 105.0 破断伸び(%) 350 350 600 800 硬度 (JIS−A) 79 79 95 81 永久歪み(%) 21.0 17.5 36.0 29.0
【0026】上記の表3、4から明らかなように、加硫
系においても、相溶化剤であるエチレンアクリルゴムの
効果が明確である。特に表4からは、加硫系では、結晶
性ポリエステル単体に対して永久歪みが著しく改良され
ることが理解される。なお、比較例5は、永久歪みの測
定中に破断した。
【0027】実施例7〜9および比較例8、9 前記実施例6の配合において、エチレンアクリルゴムの
配合量を種々に変更して物性を比較した。その配合およ
び物性を表5に示す。
【0028】 表 5 比較例8 実施例7 実施例8 実施例9 比較例9 PEL−B(重量部) 50 50 50 50 50 EPDM−B(重量部) 50 50 50 50 50 E・ACM (重量部) − 5 12 30 45 有機過酸化物(重量部) 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 S (重量部) 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 破断強度(kg/cm2 ) 61.5 70.6 83.8 68.4 45.0 破断伸び(%) 250 400 450 500 600 超 硬度 (JIS−A) 79 78 78 76 74
【0029】表5から明らかなように、エチレンアクリ
ルゴムの添加量は、多過ぎても強度が低下する。そし
て、その添加量が多くなると、成形品の表面が粘着性を
帯びてくるので、好ましくない。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、融点100
〜240℃の結晶性ポリエステル10〜80重量%およ
びエチレンプロピレン非共役ジエン共重合体ゴム90〜
20重量%の混合物合計100重量部当たり、上記の結
晶性ポリエステルの末端基と反応可能な極性基をもつエ
チレンアクリルゴムを2〜40重量部配合したことを特
徴とする熱可塑性エラストマー組成物であるから、エチ
レンアクリルゴムが配合されていない従来の熱可塑性エ
ラストマー組成物に比べて結晶性ポリエステルおよびエ
チレンプロピレン非共役ジエン共重合体ゴムの相溶性が
改善され、結晶性ポリエステルの優れた耐薬品性、耐油
性および耐熱性を保持したまま、柔軟性や永久歪み等の
特性を改良し、かつ機械的特性が著しく向上する。
【0031】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載された発明において、その結晶性ポリエステルが芳香
族ポリエステルをハードセグメントとし、脂肪族ポリエ
ーテルまたは脂肪族ポリエステルをソフトセグメントと
するブロック共重合体からなるものであるから、柔軟性
が一段と改善され、硬度、機械的特性、耐薬品性、耐油
性および耐熱性の優れた安価な熱可塑性エラストマー組
成物が得られる。
【0032】請求項3に記載した発明は、上記の請求項
1または2に記載した発明において、エチレンプロピレ
ン非共役ジエン共重合体ゴムが硫黄または有機過酸化物
で加硫されているので、強度が一層向上する。
【0033】請求項4に記載した発明は、上記の請求項
1ないし3のいずれかに記載した発明において、エチレ
ンアクリルゴムがエポキシ基、カルボキシル基、イソシ
アネート基、アミノ基および水産基等の極性基を有する
ものであるから、結晶性ポリエステルとの反応または相
溶性が向上し、相溶化剤として有効に作用し、機械的強
度等の物性が向上する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点100〜240℃の結晶性ポリエス
    テル10〜80重量%およびエチレンプロピレン非共役
    ジエン共重合体ゴム90〜20重量%の混合物合計10
    0重量部当たり、上記の結晶性ポリエステルの末端基と
    反応可能な極性基をもつエチレンアクリルゴムを2〜4
    0重量部配合したことを特徴とする熱可塑性エラストマ
    ー組成物。
  2. 【請求項2】 結晶性ポリエステルが芳香族ポリエステ
    ルをハードセグメントとし、脂肪族ポリエーテルまたは
    脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとするブロック
    共重合体からなる請求項1記載の熱可塑性エラストマー
    組成物。
  3. 【請求項3】 エチレンプロピレン非共役ジエン共重合
    体ゴムが硫黄または有機過酸化物で加硫されている請求
    項1または2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 エチレンアクリルゴムがエポキシ基、カ
    ルボキシル基、イソシアネート基、アミノ基および水産
    基等の極性基を有するものである請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
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