JPH08301872A - 5および6員複素環式環を有する2−ベンゾアゼピン類 - Google Patents
5および6員複素環式環を有する2−ベンゾアゼピン類Info
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- JPH08301872A JPH08301872A JP4168191A JP16819192A JPH08301872A JP H08301872 A JPH08301872 A JP H08301872A JP 4168191 A JP4168191 A JP 4168191A JP 16819192 A JP16819192 A JP 16819192A JP H08301872 A JPH08301872 A JP H08301872A
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/55—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/20—Hypnotics; Sedatives
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明は5または6員環の縮合複素環を有する
芳香族2−ベンゾアゼピン類を含有する医薬組成物に関
する。 【効果】本組成物は恐慌性障害または不安障害の治療に
有用である
芳香族2−ベンゾアゼピン類を含有する医薬組成物に関
する。 【効果】本組成物は恐慌性障害または不安障害の治療に
有用である
Description
【0001】本出願はメルクの米国特許出願第353,
224号に関する。コレシストキニン(CCK)および
ガストリンは胃腸組織および中枢神経系に存在する構造
上関連のある神経ペプチドである(V.マツト(Mut
t)、ガストロインテスケナルホルモンズ、G.B.
J.グラス編集、レイブン出版、N.Y.169頁およ
びG.ニッション(Nisson)、同書、127頁)。
224号に関する。コレシストキニン(CCK)および
ガストリンは胃腸組織および中枢神経系に存在する構造
上関連のある神経ペプチドである(V.マツト(Mut
t)、ガストロインテスケナルホルモンズ、G.B.
J.グラス編集、レイブン出版、N.Y.169頁およ
びG.ニッション(Nisson)、同書、127頁)。
【0002】33−アミノ酸ポリペプチドであるコレシ
ストキニン(CCK−33)を豚の腸から単離した(マ
ット.V 等“ストラクチュア オブ ポーサイン コレシ
ストキニン パンクレオチミン、1、 クレベジ ウイズ
トロンビン アンド トリプシン”、European J. Bioc
hem. 第6巻、156頁(1968年)ことに続いて、
末梢および中枢神経系にわたる種々の部位に多数の分子
形態として存在するという発見があった。ラーソン(L
arsson)L.等“ローカリゼーション アンドモレキュラ
ー ヘテロジェネイティ オブ コレシストキニン イン
ザ セントラルアンド ペリフェラル ナーバス システ
ム”、Brain Res. 第165巻、201頁(1979
年)。哺乳動物脳における主な断片はカルボキシ末端オ
クタペプチド、H−Asp−Tyr(SO23H)− M
et−Gly−Trp−Met−Asp−Phe−NH
2(CCK−8、CCK26-33)およびテトラペプチド、
CCK−4(CCK30-33)である。
ストキニン(CCK−33)を豚の腸から単離した(マ
ット.V 等“ストラクチュア オブ ポーサイン コレシ
ストキニン パンクレオチミン、1、 クレベジ ウイズ
トロンビン アンド トリプシン”、European J. Bioc
hem. 第6巻、156頁(1968年)ことに続いて、
末梢および中枢神経系にわたる種々の部位に多数の分子
形態として存在するという発見があった。ラーソン(L
arsson)L.等“ローカリゼーション アンドモレキュラ
ー ヘテロジェネイティ オブ コレシストキニン イン
ザ セントラルアンド ペリフェラル ナーバス システ
ム”、Brain Res. 第165巻、201頁(1979
年)。哺乳動物脳における主な断片はカルボキシ末端オ
クタペプチド、H−Asp−Tyr(SO23H)− M
et−Gly−Trp−Met−Asp−Phe−NH
2(CCK−8、CCK26-33)およびテトラペプチド、
CCK−4(CCK30-33)である。
【0003】カルボキシ末端オクタペプチドはCCKの
全生物作用を有し、“アイソレーション、ストラクチュ
ア アンド バイオロジカル アクティビティー オブ ツ
ー コレシストキニン オクタペプチデス フロム シープ
ブレイン”ネーチャー 第274巻、711頁(197
8年)、神経伝達物質の特徴である多くの解剖および生
化学基準に適合している、バンデルハエグヘン(Vande
rhaeghen).J.J.等“J.ニューロナル コレシスト
キニン”Ann. N.Y. Acad. Sci.第448頁(19
85年)。哺乳動物CNSにおける高濃度CCK−8s
の存在により特異的で高親和性の膜結合CCK結合部位
の所見が補足される、イニス(Innis).R.B.等、
“ディステインクト コレシストキニン レセプター イ
ン ブレインアンド パンクレアス”、Proc. Natl. Ac
ad. Sci. U.S.A. 第77巻 6917頁(1980
年)。
全生物作用を有し、“アイソレーション、ストラクチュ
ア アンド バイオロジカル アクティビティー オブ ツ
ー コレシストキニン オクタペプチデス フロム シープ
ブレイン”ネーチャー 第274巻、711頁(197
8年)、神経伝達物質の特徴である多くの解剖および生
化学基準に適合している、バンデルハエグヘン(Vande
rhaeghen).J.J.等“J.ニューロナル コレシスト
キニン”Ann. N.Y. Acad. Sci.第448頁(19
85年)。哺乳動物CNSにおける高濃度CCK−8s
の存在により特異的で高親和性の膜結合CCK結合部位
の所見が補足される、イニス(Innis).R.B.等、
“ディステインクト コレシストキニン レセプター イ
ン ブレインアンド パンクレアス”、Proc. Natl. Ac
ad. Sci. U.S.A. 第77巻 6917頁(1980
年)。
【0004】1個以上のCCKレセプター形態が存在す
る証拠はまず1980年にイニスおよびスナイダー(S
nyder)、イニス.R.B.等“ディステインクト コレ
シストキニン レセプターズ イン ブレイン アンド パ
ンクレアス”、Proc. Natl.Acad. Sci. U.S.A.
第77巻6917頁(1980年)によって示された。
現在CCKレセプターはCCK断片と類縁体の親和性に
基づいて主として2種のサブタイプに分けられている。
イニス.R.B.等、“ディスティンクト コレシストキ
ニン レセプターズ イン ブレイン アンド パンクレア
ス”Proc. Natl.Acad. Sci. U.S.A.第77巻、
6917頁(1980年)。示されたCCKレセプター
異種タイプを区別する物質を引き続き開発するとさらに
これらの帰属が支持される。チャング(Chang).R.
S.L.等 “バイオケミカル アンドファーマコロジカ
ル キャラクタリゼーション オブ アン エクストリー
ムリーポテント アンド セレクティブ ノンペプチド コ
レシストキニン アンタゴニスト”、Proc. Natl. A
cad. Sci. U.S.A. 第83巻 4923頁(1986
年)。
る証拠はまず1980年にイニスおよびスナイダー(S
nyder)、イニス.R.B.等“ディステインクト コレ
シストキニン レセプターズ イン ブレイン アンド パ
ンクレアス”、Proc. Natl.Acad. Sci. U.S.A.
第77巻6917頁(1980年)によって示された。
現在CCKレセプターはCCK断片と類縁体の親和性に
基づいて主として2種のサブタイプに分けられている。
イニス.R.B.等、“ディスティンクト コレシストキ
ニン レセプターズ イン ブレイン アンド パンクレア
ス”Proc. Natl.Acad. Sci. U.S.A.第77巻、
6917頁(1980年)。示されたCCKレセプター
異種タイプを区別する物質を引き続き開発するとさらに
これらの帰属が支持される。チャング(Chang).R.
S.L.等 “バイオケミカル アンドファーマコロジカ
ル キャラクタリゼーション オブ アン エクストリー
ムリーポテント アンド セレクティブ ノンペプチド コ
レシストキニン アンタゴニスト”、Proc. Natl. A
cad. Sci. U.S.A. 第83巻 4923頁(1986
年)。
【0005】以前には末梢CCKレセプターとして知ら
れるCCK−Aレセプターは 膵臓、胆嚢および結腸の
ような臓器に位置する。これらはCCK−8sに対して
親和性が高く、対応する脱硫酸断片、CCK−8d、C
CK−4およびガストリンに対しては親和性が低い。最
近のオートラジオグラフィーの結果では脳にもCCK−
Aレセプターが局在している。ヒル(Hill)D.R.
等“オートラジオグラフィック ローカリゼーション
アンド バイオケミカル キャラクタリゼーション オブ
ペリフェラル タイプ CCK レセプターズ イン ラッ
ト CNS ユージングハイリー セレクティブ ノンペプ
チド CCK アンタゴニスト”J.Neurosci.第7巻2
967頁(1987年)。
れるCCK−Aレセプターは 膵臓、胆嚢および結腸の
ような臓器に位置する。これらはCCK−8sに対して
親和性が高く、対応する脱硫酸断片、CCK−8d、C
CK−4およびガストリンに対しては親和性が低い。最
近のオートラジオグラフィーの結果では脳にもCCK−
Aレセプターが局在している。ヒル(Hill)D.R.
等“オートラジオグラフィック ローカリゼーション
アンド バイオケミカル キャラクタリゼーション オブ
ペリフェラル タイプ CCK レセプターズ イン ラッ
ト CNS ユージングハイリー セレクティブ ノンペプ
チド CCK アンタゴニスト”J.Neurosci.第7巻2
967頁(1987年)。
【0006】脳における大部分のCCKレセプターはC
CK−B型である。これらは以前には中枢CCKレセプ
ターと呼ばれていた。CCK−Bレセプターは脳に広く
分布しCCK−8s、CCK−4およびペンタガストリ
ンに親和性が高い。ヒル.D.R.等、“オートラジオグ
ラフィック ローカリゼーション アンド バイオケミカ
ル キャラクタリゼーション オブ ペリフェラル タイ
プ CCK レセプターズインラット CNS ユージング
ハイリー セレクティブ ノンペプチド CCKアンタゴ
ニスツ”、J. Neurosci. 第7巻2967頁(198
7年)。
CK−B型である。これらは以前には中枢CCKレセプ
ターと呼ばれていた。CCK−Bレセプターは脳に広く
分布しCCK−8s、CCK−4およびペンタガストリ
ンに親和性が高い。ヒル.D.R.等、“オートラジオグ
ラフィック ローカリゼーション アンド バイオケミカ
ル キャラクタリゼーション オブ ペリフェラル タイ
プ CCK レセプターズインラット CNS ユージング
ハイリー セレクティブ ノンペプチド CCKアンタゴ
ニスツ”、J. Neurosci. 第7巻2967頁(198
7年)。
【0007】上述のCCKレセプターサブタイプのほか
に3番目のタイプである胃ガストリンレセプターがあ
り、これはCCK−Bレセプターサブタイプに密接に関
係していると思われる。ベインフェルド(Beinfeld)
M.C.“コレシストキニン イン ザ セントラル ナー
バス システム;ア ミニレビュー”ニューロペプチデ
ス、第3巻4111頁(1983年)。このレセプター
において十分強力な最小のCCK配列はCCK−4であ
る。グレゴリー(Gregory).R.A.“ア レビューオ
ブ サム リーセント デベロップメント イン ザ ケミス
トリー オブ ザガストリンス”、Biorg. Chem. 第8巻
497頁(1979年)。
に3番目のタイプである胃ガストリンレセプターがあ
り、これはCCK−Bレセプターサブタイプに密接に関
係していると思われる。ベインフェルド(Beinfeld)
M.C.“コレシストキニン イン ザ セントラル ナー
バス システム;ア ミニレビュー”ニューロペプチデ
ス、第3巻4111頁(1983年)。このレセプター
において十分強力な最小のCCK配列はCCK−4であ
る。グレゴリー(Gregory).R.A.“ア レビューオ
ブ サム リーセント デベロップメント イン ザ ケミス
トリー オブ ザガストリンス”、Biorg. Chem. 第8巻
497頁(1979年)。
【0008】広範囲の生理的応答はCCKによるもので
ある。その生物学的役割を解明する努力としての探求は
主として着実に補充、改良されて 今では非常に選択的
な高親和性物質を含むCCK−A拮抗剤のコレクション
にたよっていた。エバンス(Evans).B.E.“リー
セント デベロップメンツ イン コレシストキニン アン
タゴニスト リサーチ”ドラッグス フューチャー、第1
4巻971頁(1989年)。探求手段としての価値の
ほかにCCK拮抗剤にはかなりの治療可能性が残ってい
る。ゲルツ(Gertz).B.J.“ポテンシャル
クリニカル アプリケーションズ、オブ ア CCK アン
タゴニスト イン コレシストキニン アンタゴニス
ツ”、アラン R.リス社、ニューヨーク、327頁
(1988年)。
ある。その生物学的役割を解明する努力としての探求は
主として着実に補充、改良されて 今では非常に選択的
な高親和性物質を含むCCK−A拮抗剤のコレクション
にたよっていた。エバンス(Evans).B.E.“リー
セント デベロップメンツ イン コレシストキニン アン
タゴニスト リサーチ”ドラッグス フューチャー、第1
4巻971頁(1989年)。探求手段としての価値の
ほかにCCK拮抗剤にはかなりの治療可能性が残ってい
る。ゲルツ(Gertz).B.J.“ポテンシャル
クリニカル アプリケーションズ、オブ ア CCK アン
タゴニスト イン コレシストキニン アンタゴニス
ツ”、アラン R.リス社、ニューヨーク、327頁
(1988年)。
【0009】近年CCKの作動薬および拮抗薬はそのよ
うな化合物の可能性のある臨床応用によって促進され
た。シルバーマン(Silverman).M.A.等、“コレ
シストキニン レセプター アンタゴニスト、ア レビュ
ー”、Am. J. Gastroenterol、第82巻703頁(1
987年)。脳におけるCCK存在の発見およびそのド
ーパミン作動性機能調節、安全性についての効果、痛
覚、不安および他の脳機能におけるその役割、バンデル
ハエグヘン.J.J.等、“J.ニューロナル コレシス
トキニン”、Ann. N.Y. Acad. Sci. 448頁(1
985年)がCCK−B選択物質の探索を強化したこと
は理解できる。適切な生物活性断片、CCK−8sの半
減期が1時間以下であるので、デスチョット−ランクマ
ン(D−L).K.等“デクラデーション オブ コレシ
ストキニン-ライク ペプチデス バイアクルード ラット
ブレイン シナプトンマル フラクション : ア スタデ
ィ バイハイプレッシャー リキッド クロマトグラフィ
ー”、Reg.Dept.第2巻15頁(1981年)、臨床
用薬剤の開発には高効力の基準、選択性および血液−脳
関門の浸透可能性が含まれる。これらはペプチドの薬剤
としての細かい水準を示す厳密な必要条件である。ベバ
ー(Veber).D.F.等“ザ デザイン オブ メタボリ
カリー −スティブル ペプチド アナログズ”、Trends
Neurosci.第8巻392頁(1985年)。
うな化合物の可能性のある臨床応用によって促進され
た。シルバーマン(Silverman).M.A.等、“コレ
シストキニン レセプター アンタゴニスト、ア レビュ
ー”、Am. J. Gastroenterol、第82巻703頁(1
987年)。脳におけるCCK存在の発見およびそのド
ーパミン作動性機能調節、安全性についての効果、痛
覚、不安および他の脳機能におけるその役割、バンデル
ハエグヘン.J.J.等、“J.ニューロナル コレシス
トキニン”、Ann. N.Y. Acad. Sci. 448頁(1
985年)がCCK−B選択物質の探索を強化したこと
は理解できる。適切な生物活性断片、CCK−8sの半
減期が1時間以下であるので、デスチョット−ランクマ
ン(D−L).K.等“デクラデーション オブ コレシ
ストキニン-ライク ペプチデス バイアクルード ラット
ブレイン シナプトンマル フラクション : ア スタデ
ィ バイハイプレッシャー リキッド クロマトグラフィ
ー”、Reg.Dept.第2巻15頁(1981年)、臨床
用薬剤の開発には高効力の基準、選択性および血液−脳
関門の浸透可能性が含まれる。これらはペプチドの薬剤
としての細かい水準を示す厳密な必要条件である。ベバ
ー(Veber).D.F.等“ザ デザイン オブ メタボリ
カリー −スティブル ペプチド アナログズ”、Trends
Neurosci.第8巻392頁(1985年)。
【0010】しかし、ペプチド構造を安定化する方策を
使用することによって非常に強力な選択的ペプチドCC
K−Bレセプターリガンドを開発する方向に進歩してき
た。チャペンチア(Charpentier).B.等、“サイク
リック コレシストキニン アナログス ウイズ ハイセレ
クティビティー フォア セントラル レセプターズ”、P
roc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 第85巻、196
8頁(1988年)。酵素分解耐性が証明されている類
縁体は現在有効である。チャーペンチア.B.等、“エ
ンザイム−レジスタント CCK アナログス ウイズ ハ
イアフィニティーズ フォア セントラル レセプター
ズ”ペプチデス、第9巻、835頁(1988年)。好
ましいレセプター結合作用にかかわらず、この種類の化
合物は薬剤を特徴づける前述の重要な必要条件を満たし
ていない。これに応じて探求は広範囲の構造および物理
化学的特性を与える非ペプチド化合物に変わった。
使用することによって非常に強力な選択的ペプチドCC
K−Bレセプターリガンドを開発する方向に進歩してき
た。チャペンチア(Charpentier).B.等、“サイク
リック コレシストキニン アナログス ウイズ ハイセレ
クティビティー フォア セントラル レセプターズ”、P
roc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 第85巻、196
8頁(1988年)。酵素分解耐性が証明されている類
縁体は現在有効である。チャーペンチア.B.等、“エ
ンザイム−レジスタント CCK アナログス ウイズ ハ
イアフィニティーズ フォア セントラル レセプター
ズ”ペプチデス、第9巻、835頁(1988年)。好
ましいレセプター結合作用にかかわらず、この種類の化
合物は薬剤を特徴づける前述の重要な必要条件を満たし
ていない。これに応じて探求は広範囲の構造および物理
化学的特性を与える非ペプチド化合物に変わった。
【0011】従って本発明の目的は哺乳動物、特にヒト
において恐慌性障害または不安障害の治療に有用な式I
の化合物を含有する医薬組成物を確認することであっ
た。本発明のもう1つの目的は腫瘍的障害の治療、眼に
おける瞳孔収縮の制御、疼痛の治療または鎮痛の誘発ま
たは薬剤またはアルコールの治療または乱用によって生
じた離脱応答の治療に有用な式Iの化合物を含有する医
薬組成物を製造することであった。
において恐慌性障害または不安障害の治療に有用な式I
の化合物を含有する医薬組成物を確認することであっ
た。本発明のもう1つの目的は腫瘍的障害の治療、眼に
おける瞳孔収縮の制御、疼痛の治療または鎮痛の誘発ま
たは薬剤またはアルコールの治療または乱用によって生
じた離脱応答の治療に有用な式Iの化合物を含有する医
薬組成物を製造することであった。
【0012】そこで式Iの化合物を含有する医薬組成物
が哺乳動物、特にヒトにおいて恐慌性障害または不安障
害の治療に有用であることを見い出した。式Iの化合物
はまた腫瘍的障害の治療、眼における瞳孔収縮の制御、
疼痛の治療または鎮痛の誘発または薬剤またはアルコー
ルの治療または乱用によって生じた離脱応答の治療にも
有用である。
が哺乳動物、特にヒトにおいて恐慌性障害または不安障
害の治療に有用であることを見い出した。式Iの化合物
はまた腫瘍的障害の治療、眼における瞳孔収縮の制御、
疼痛の治療または鎮痛の誘発または薬剤またはアルコー
ルの治療または乱用によって生じた離脱応答の治療にも
有用である。
【0013】本発明の医薬組成物は式I:
【化22】 {式中、R1 はH、C1−C4−アルキル、シクロ−C3
−C7−アルキル、
−C7−アルキル、
【化23】 NR4R5、C1−C4−アルコキシ、チオ−C1−C4−ア
ルコキシ、OHまたはSHであり;R2 はH; C1−C
4−アルキル, モノまたはジ置換されたまたは置換され
ないフェニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1
−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、カルボ
キシル、カルボキシ-C1−C4−アルキル、ニトロ、 −
CF3、
ルコキシ、OHまたはSHであり;R2 はH; C1−C
4−アルキル, モノまたはジ置換されたまたは置換され
ないフェニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1
−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、カルボ
キシル、カルボキシ-C1−C4−アルキル、ニトロ、 −
CF3、
【化24】 およびヒドロキシからなる群から独立して選択され
る);2−,3−または4−ピリジルまたは−(C
H2)mCOOR6であり;R3 は
る);2−,3−または4−ピリジルまたは−(C
H2)mCOOR6であり;R3 は
【化25】 であり;R4およびR5は独立してH、C1−C4−アルキ
ルまたはシクロ−C3−C7−アルキルであるかまたは結
合して構造
ルまたはシクロ−C3−C7−アルキルであるかまたは結
合して構造
【化26】 (kは2〜6である)を有するヘテロ環を形成し;R6
はH、C1−C4−アルキル、シクロ-C3−C7−アルキ
ル、置換されないかまたはモノまたはジ置換されたフェ
ニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−
アルコキシ、ニトロおよびCF3 からなる群から独立し
て選択される)または置換されないかまたはモノまたは
ジ置換されたフェニル−C1−C4−アルキル(置換基は
ハロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、ニ
トロおよびCF3からなる群から独立して選択される)
であり;R7 はαまたはβ−ナフチル、置換されないか
またはモノまたはジ置換されたフェニル(置換基はハ
ロ、−NO2、−OH、−NR4R5、C1−C4−アルキ
ル、 シアノ、フェニル、トリフルオロメチル、アセチ
ルアミノ、アセチルオキシ、 C1−C4 −アルキルチ
オ、SCF3、C=CH、CH2SCF3、S−フェニル
またはC1-C4−アルコキシからなる群から独立して選
択される)、
はH、C1−C4−アルキル、シクロ-C3−C7−アルキ
ル、置換されないかまたはモノまたはジ置換されたフェ
ニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−
アルコキシ、ニトロおよびCF3 からなる群から独立し
て選択される)または置換されないかまたはモノまたは
ジ置換されたフェニル−C1−C4−アルキル(置換基は
ハロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、ニ
トロおよびCF3からなる群から独立して選択される)
であり;R7 はαまたはβ−ナフチル、置換されないか
またはモノまたはジ置換されたフェニル(置換基はハ
ロ、−NO2、−OH、−NR4R5、C1−C4−アルキ
ル、 シアノ、フェニル、トリフルオロメチル、アセチ
ルアミノ、アセチルオキシ、 C1−C4 −アルキルチ
オ、SCF3、C=CH、CH2SCF3、S−フェニル
またはC1-C4−アルコキシからなる群から独立して選
択される)、
【化27】 であり;R8 はH、C1−C4−アルキル、シクロ−C3
−C7−アルキル、−(CH2)n−シクロ−C3−C7−
アルキル、
−C7−アルキル、−(CH2)n−シクロ−C3−C7−
アルキル、
【化28】 であり;R9 はOH、OR11またはNR4R5であり;R
10 はH、−OHまたは−CH3であり;R11およびR12
は独立してC1−C4−アルキルまたはシクロ−C3−C7
−アルキルであり;R13 は
10 はH、−OHまたは−CH3であり;R11およびR12
は独立してC1−C4−アルキルまたはシクロ−C3−C7
−アルキルであり;R13 は
【化29】 であり;R14はC1−C4−アルキルまたはフェニル−C
1−C4−アルキルであり;R18はH、C1−C4−アルキ
ル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはブチリル
であり;mは1〜4であり;nは0〜4であり;qは0
〜4であり;rは1または2であり;X1 はH、−NO
2、CF3、CN、OH、C1−C4−アルキル、ハロ、C
1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルコキシ、−(C
H2)nCOOR6、−NR4R5または
1−C4−アルキルであり;R18はH、C1−C4−アルキ
ル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはブチリル
であり;mは1〜4であり;nは0〜4であり;qは0
〜4であり;rは1または2であり;X1 はH、−NO
2、CF3、CN、OH、C1−C4−アルキル、ハロ、C
1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルコキシ、−(C
H2)nCOOR6、−NR4R5または
【化30】 であり;X2およびX3は独立してH、−OH、−N
O2、ハロ、C1−C4−アルキルチオ、 C1−C4−ア
ルキル、C1−C4−アルコキシまたは
O2、ハロ、C1−C4−アルキルチオ、 C1−C4−ア
ルキル、C1−C4−アルコキシまたは
【化31】 であり;X4 はS、O、CH2またはNR8であり;X6
はOまたはHHであり;X8 はHまたはC1−C4−アル
キルであり;X9 およびX9 a は独立してNR18または
Oであり;WはCR1、NまたはNHであり;YはN、
SまたはOであり;ZはC−Hまたは存在せず;そして
はOまたはHHであり;X8 はHまたはC1−C4−アル
キルであり;X9 およびX9 a は独立してNR18または
Oであり;WはCR1、NまたはNHであり;YはN、
SまたはOであり;ZはC−Hまたは存在せず;そして
【化32】 は飽和(単)または不飽和(二重)結合である。}を有
する化合物またはその薬学的に許容しうる塩および薬学
的に許容しうる担体を含有する。
する化合物またはその薬学的に許容しうる塩および薬学
的に許容しうる担体を含有する。
【0014】化合物の立体化学はD.LまたはDLであ
る。本明細書で用いられる各々の表現例えばm.n.
p.低級アルキル等の定義はいずれの構造中においても
1個以上存在する場合にはその同一構造中の他の箇所の
定義とは独立しているものとする。
る。本明細書で用いられる各々の表現例えばm.n.
p.低級アルキル等の定義はいずれの構造中においても
1個以上存在する場合にはその同一構造中の他の箇所の
定義とは独立しているものとする。
【0015】しかしながら式Iの化合物においてCCK
拮抗作用に好ましい立体化学はD−トリプトファンに関
係があり、式Iの C3a および N5(ピリミド類縁体の
C4aおよびN6)は D−トリプトファンのカルボニル炭
素とα−アミノ窒素に各々対応し、R3 はインドリルメ
チル側鎖の位置を占める。さらにまた式Iの化合物にお
いてガストリン拮抗作用の好ましい立体化学はR3 の種
類に依存してDまたはLである。例えばR3 が(C
H2)nR7または
拮抗作用に好ましい立体化学はD−トリプトファンに関
係があり、式Iの C3a および N5(ピリミド類縁体の
C4aおよびN6)は D−トリプトファンのカルボニル炭
素とα−アミノ窒素に各々対応し、R3 はインドリルメ
チル側鎖の位置を占める。さらにまた式Iの化合物にお
いてガストリン拮抗作用の好ましい立体化学はR3 の種
類に依存してDまたはLである。例えばR3 が(C
H2)nR7または
【化33】 である場合、好ましい立体化学は上記のようにD-トリ
プトファンに対応し、R3が
プトファンに対応し、R3が
【化34】 である場合、好ましい立体化学はL−トリプトファンに
対応する。
対応する。
【0016】本明細書で用いられるハロはF、Cl、B
rまたはIであり、C1−C4−アルキル基は直鎖または
分枝鎖アルキルであり、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチルおよびt−ブチルが挙
げられる。
rまたはIであり、C1−C4−アルキル基は直鎖または
分枝鎖アルキルであり、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチルおよびt−ブチルが挙
げられる。
【0017】本発明による化合物を含有する好ましい医
薬組成物はR1 がHまたはメチルであり、R2 がフェニ
ルまたはO−F−フェニルであり、R3 が
薬組成物はR1 がHまたはメチルであり、R2 がフェニ
ルまたはO−F−フェニルであり、R3 が
【化35】 であり、R7 が
【化36】 であり、X1およびX2 が独立してH、−NO2、ハロ、
メチルまたはメトキシであり、WがCR1であり、Yが
Nであり、ZがCHであるか、またはWがCR1である
か、YがSであるか、Zが存在しないか、またはWがC
R1 であり、YがOであり、Zが存在しないか、または
WがNHであり、YがNであり、Zが存在しない化合物
である。好ましい医薬組成物のもう1つの代表例として
はR3 が
メチルまたはメトキシであり、WがCR1であり、Yが
Nであり、ZがCHであるか、またはWがCR1である
か、YがSであるか、Zが存在しないか、またはWがC
R1 であり、YがOであり、Zが存在しないか、または
WがNHであり、YがNであり、Zが存在しない化合物
である。好ましい医薬組成物のもう1つの代表例として
はR3 が
【化37】 であり、R7 が
【化38】 であり、立体化学がL−トリプトファンに対応する化合
物である。
物である。
【0018】CCK関連の問題を予防および治療する場
合、好ましい化合物はR3が
合、好ましい化合物はR3が
【化39】 であり、R7が
【化40】 であり、X2がハロであり、R3が
【化41】 であり、R7が
【化42】 であり、立体化学がD−トリプトファンに対応する化合
物である。
物である。
【0019】このような特に好ましい医薬組成物として
はCCK−拮抗作用の場合5(S)−5−(2−インド
ールカルボニルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミ
ド−〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、4(S)−
4−(4−クロロフェニルカルボニルアミノ)−2−メ
チル−6−フェニル−4H−チアゾロ−〔5,4−d〕
〔2〕ベンゾアゼピン、4(S)−4−(2−インドー
ルカルボニルアミノ)−6−フェニル−4H−オキサゾ
ロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンまたは4(S)
−4−(2−インドールカルボニルアミノ)−6−フェ
ニル−2H,4H−〔1,2,3〕チアゾロ−〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピンおよびガストリン拮抗作用
の場合、5(R)−5−(3−メトキシフェニルアミノ
カルボニルアミノ)−7−フエニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、4(R)−4−
(3−メチルフェニルアミノカルボニルアミノ)−2−
メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ−〔5,4−
d〕〔2〕ベンゾアゼピン、4(R)−4−(3−クロ
ロフェニルアミノカルボニルアミノ)−6−フェニル−
4H−オキサゾロ−〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピ
ンまたは4(R)−4−(3−メトキシフェニルアミノ
カルボニルアミノ)−6−フェニル−2H,4H−
〔1,2,3〕トリアゾロ−〔5,4−d〕〔2〕ベン
ゾアゼピン、および薬学的に許容しうる担体を包含す
る。
はCCK−拮抗作用の場合5(S)−5−(2−インド
ールカルボニルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミ
ド−〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、4(S)−
4−(4−クロロフェニルカルボニルアミノ)−2−メ
チル−6−フェニル−4H−チアゾロ−〔5,4−d〕
〔2〕ベンゾアゼピン、4(S)−4−(2−インドー
ルカルボニルアミノ)−6−フェニル−4H−オキサゾ
ロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンまたは4(S)
−4−(2−インドールカルボニルアミノ)−6−フェ
ニル−2H,4H−〔1,2,3〕チアゾロ−〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピンおよびガストリン拮抗作用
の場合、5(R)−5−(3−メトキシフェニルアミノ
カルボニルアミノ)−7−フエニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、4(R)−4−
(3−メチルフェニルアミノカルボニルアミノ)−2−
メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ−〔5,4−
d〕〔2〕ベンゾアゼピン、4(R)−4−(3−クロ
ロフェニルアミノカルボニルアミノ)−6−フェニル−
4H−オキサゾロ−〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピ
ンまたは4(R)−4−(3−メトキシフェニルアミノ
カルボニルアミノ)−6−フェニル−2H,4H−
〔1,2,3〕トリアゾロ−〔5,4−d〕〔2〕ベン
ゾアゼピン、および薬学的に許容しうる担体を包含す
る。
【0020】式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩とし
ては例えば非毒性無機または有機酸化ら生成された化合
物の従来の非毒性塩または第四アンモニウム塩を包含す
る。例えばそういった従来の非毒性塩としては塩酸、臭
化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸からの誘導体
および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、
ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、パ
モン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル
酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファ
ニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、
イセチオン酸等の有機酸から調製された塩が挙げられ
る。式Iの化合物を含有する医薬組成物は特に3−置換
基の存在によって先行技術のベンゾアゼピン類から区別
される。これらの式I化合物はCCK−レセプターに強
く結合するが、特に3−置換基のサイズが増大するにつ
れてベンゾアゼピン−レセプターへの結合はわずかに弱
い。
ては例えば非毒性無機または有機酸化ら生成された化合
物の従来の非毒性塩または第四アンモニウム塩を包含す
る。例えばそういった従来の非毒性塩としては塩酸、臭
化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸からの誘導体
および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、
ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、パ
モン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル
酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファ
ニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、
イセチオン酸等の有機酸から調製された塩が挙げられ
る。式Iの化合物を含有する医薬組成物は特に3−置換
基の存在によって先行技術のベンゾアゼピン類から区別
される。これらの式I化合物はCCK−レセプターに強
く結合するが、特に3−置換基のサイズが増大するにつ
れてベンゾアゼピン−レセプターへの結合はわずかに弱
い。
【0021】式Iによる化合物は以下のように図式1〜
8に従って製造することができる。
8に従って製造することができる。
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【0022】反応図式1に関してアリールヨーダイドと
モノ置換アセチレンとのパラジウム触媒カップリング反
応に必要なヨードベンゾフェノン2は対応するO−アミ
ノベンゾフェノン1をニトロシルスルフェートでジアゾ
化し次いでジアゾニウム塩を水性ヨウ化カリウムで処理
することによって容易に製造される。ジクロロビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)およびヨウ
化第一銅の存在下ジエチルアミンと塩化メチレンの混合
液中で2をプロパルギルフタルイミドとカップリングさ
せるとアセチレンベンゾフェノン3を得る。エタノール
中4.0%水性メチルアミンで3からフタロイル保護基
を除去するとアミン4をほぼ量的収量で得、これはベン
ゾアゼピン環の構成に必要な原子を含有する。4中のア
セチレンをギ酸中冷却濃硫酸または硫酸水銀で水和する
と反応媒体を塩基性にした後、おそらくはアミノケトン
5を経て2−ベンゾアゼピン−5−オン6を得る。
モノ置換アセチレンとのパラジウム触媒カップリング反
応に必要なヨードベンゾフェノン2は対応するO−アミ
ノベンゾフェノン1をニトロシルスルフェートでジアゾ
化し次いでジアゾニウム塩を水性ヨウ化カリウムで処理
することによって容易に製造される。ジクロロビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)およびヨウ
化第一銅の存在下ジエチルアミンと塩化メチレンの混合
液中で2をプロパルギルフタルイミドとカップリングさ
せるとアセチレンベンゾフェノン3を得る。エタノール
中4.0%水性メチルアミンで3からフタロイル保護基
を除去するとアミン4をほぼ量的収量で得、これはベン
ゾアゼピン環の構成に必要な原子を含有する。4中のア
セチレンをギ酸中冷却濃硫酸または硫酸水銀で水和する
と反応媒体を塩基性にした後、おそらくはアミノケトン
5を経て2−ベンゾアゼピン−5−オン6を得る。
【0023】6をジメチルホルムアミドジメチルアセタ
ールでDMF中室温と80℃の間で処理すると(ジメチ
ルアミノ)メチレンケトン7を高収率で得る。アセトン
アミジン、イソブチルアミジン、チオウレアおよびグア
ニジンによって例示される試薬を7にナトリウムメトキ
シドの存在下で加えると対応する2−置換ピリミドベン
ゾアゼピン9を生じる。
ールでDMF中室温と80℃の間で処理すると(ジメチ
ルアミノ)メチレンケトン7を高収率で得る。アセトン
アミジン、イソブチルアミジン、チオウレアおよびグア
ニジンによって例示される試薬を7にナトリウムメトキ
シドの存在下で加えると対応する2−置換ピリミドベン
ゾアゼピン9を生じる。
【0024】反応図式1の続きでは2−アミノ誘導体9
は7と適切に置換されたグアニジンまたはアミジンによ
り容易に得られなかった2位に置換基を有するピリミド
ベンゾアゼピンを製造するために有用な化合物であるこ
とがわかる。9を水性硫酸で加水分解するとピリミドン
10を得、これをオキシ塩化リンで処理する場合にはク
ロロ誘導体11を生じる。11中の塩素をアルコキシド
またはアミンで置換すると、対応するアルコキシまたは
アミノ誘導体9を得る。さらに11をマロン酸ナトリウ
ムエステルと反応させると処理した際エステル12を得
る。12を水性水酸化ナトリウムで加水分解すると酸1
3を生じ、12をアミンで処理すると14を生じる。
は7と適切に置換されたグアニジンまたはアミジンによ
り容易に得られなかった2位に置換基を有するピリミド
ベンゾアゼピンを製造するために有用な化合物であるこ
とがわかる。9を水性硫酸で加水分解するとピリミドン
10を得、これをオキシ塩化リンで処理する場合にはク
ロロ誘導体11を生じる。11中の塩素をアルコキシド
またはアミンで置換すると、対応するアルコキシまたは
アミノ誘導体9を得る。さらに11をマロン酸ナトリウ
ムエステルと反応させると処理した際エステル12を得
る。12を水性水酸化ナトリウムで加水分解すると酸1
3を生じ、12をアミンで処理すると14を生じる。
【0025】チアゾロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼ
ピンの製造のための出発物質はアセチレン化合物3であ
る。3をギ酸/水で硫酸水銀の存在下で水和するとケト
ン15を得る。15を臭化第二銅で臭素化するとブロモ
ケトン16を得、これをチオウレアまたはチオアミドと
容易に縮合させてチアゾール17を得る。17をメチル
アミンで処理してフタロイル基を除去するとチアゾロ
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン18を得る、図式
2参照。
ピンの製造のための出発物質はアセチレン化合物3であ
る。3をギ酸/水で硫酸水銀の存在下で水和するとケト
ン15を得る。15を臭化第二銅で臭素化するとブロモ
ケトン16を得、これをチオウレアまたはチオアミドと
容易に縮合させてチアゾール17を得る。17をメチル
アミンで処理してフタロイル基を除去するとチアゾロ
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン18を得る、図式
2参照。
【0026】化合物18の効率の低い合成はアルコール
19で出発し、図式3に示される。19をピリジニウム
クロロクロメートで酸化するとアルデヒド20を得、こ
れはさらにコレー(Corey)等の方法(J.Amer. Ch
em. Soc. (1968年)、第90巻、5616頁)に
よって酸化され、メチルエステル21を得る。21をア
セトニトリルのアニオンと縮合させるとケトニトリル2
2を得る。22を臭化第二銅で処理するとブロモケトン
23を得、これを精製せずにチオウレアと縮合させると
チアゾール24を得る。24を酢酸無水物で処理すると
25を得、これをケトン26に酸化する。26を触媒と
してラネーニッケルを用いて水素化すると直接環化−ベ
ンゾアゼピン27を得る。27を塩基加水分解すると図
式2の方法によって製造した生成物と同一のアミン18
を得る。
19で出発し、図式3に示される。19をピリジニウム
クロロクロメートで酸化するとアルデヒド20を得、こ
れはさらにコレー(Corey)等の方法(J.Amer. Ch
em. Soc. (1968年)、第90巻、5616頁)に
よって酸化され、メチルエステル21を得る。21をア
セトニトリルのアニオンと縮合させるとケトニトリル2
2を得る。22を臭化第二銅で処理するとブロモケトン
23を得、これを精製せずにチオウレアと縮合させると
チアゾール24を得る。24を酢酸無水物で処理すると
25を得、これをケトン26に酸化する。26を触媒と
してラネーニッケルを用いて水素化すると直接環化−ベ
ンゾアゼピン27を得る。27を塩基加水分解すると図
式2の方法によって製造した生成物と同一のアミン18
を得る。
【0027】図式4に関してピリミドベンゾアゼピン9
を酢酸および塩化メチレン中亜鉛で還元し、得られたア
ミンをp−トルエンスルホネートまたはトリフルオロア
セテートとしてほごする。28をメタクロロ過安息香酸
で酸化するとオキサゾール29といくらかのピリミジン
N−オキシドを得る。29をナトリウムメトキシドで処
理するとオキサゾロベンゾアゼピン30を得る。
を酢酸および塩化メチレン中亜鉛で還元し、得られたア
ミンをp−トルエンスルホネートまたはトリフルオロア
セテートとしてほごする。28をメタクロロ過安息香酸
で酸化するとオキサゾール29といくらかのピリミジン
N−オキシドを得る。29をナトリウムメトキシドで処
理するとオキサゾロベンゾアゼピン30を得る。
【0028】その製造を図式1に記載した容易に入手し
得るアセチレンベンゾフェノン3は図式5に示されるよ
うにトリアゾロベンゾアゼピン環系の合成の便利な出発
点である。3をアジドナトリウムで酢酸を含有する加温
ジメチルスルホキシド中で処理するとトリアゾール31
の清々が生じる。1からフタロイル基をエタノール中で
40%水性メチルアミンで除去すると開鎖誘導体を生じ
これは各々所望のトリアゾロベンゾアゼピン34に自然
に閉環する。
得るアセチレンベンゾフェノン3は図式5に示されるよ
うにトリアゾロベンゾアゼピン環系の合成の便利な出発
点である。3をアジドナトリウムで酢酸を含有する加温
ジメチルスルホキシド中で処理するとトリアゾール31
の清々が生じる。1からフタロイル基をエタノール中で
40%水性メチルアミンで除去すると開鎖誘導体を生じ
これは各々所望のトリアゾロベンゾアゼピン34に自然
に閉環する。
【0029】ベンゾフェノンをハロゲン原子でオルト位
に置換する場合、アセチレンへのアジドナトリウム添加
は少なくとも1当量の酢酸または類似のプトン源の使用
を必要とする。酢酸が存在しない場合には最初に生成さ
れるトリアゾールアニオンはオルトハロゲンを置換し、
9トリアゾロジベンゾアゼピンの生成が生じる。酢酸を
使用すると最初に生成したアニオンをプロトン化し、得
られたトリアゾールの弱い求核基はハロゲンを置換しな
いようである。この方法はオルト置換基が塩素である場
合に良好に作用する。31のフッ素の置換は酢酸で十分
に抑えることができないのでカルボニル基を還元してベ
ンズヒドロール32を得ることによりフッ素を有する炭
素原子を失活させることが必要である。32をジメチル
スルホキシド中でアジドナトリウムおよび酢酸と反応さ
せるとトリアゾール33を得る。33をジョーンズ試薬
で酸化すると31を得る。
に置換する場合、アセチレンへのアジドナトリウム添加
は少なくとも1当量の酢酸または類似のプトン源の使用
を必要とする。酢酸が存在しない場合には最初に生成さ
れるトリアゾールアニオンはオルトハロゲンを置換し、
9トリアゾロジベンゾアゼピンの生成が生じる。酢酸を
使用すると最初に生成したアニオンをプロトン化し、得
られたトリアゾールの弱い求核基はハロゲンを置換しな
いようである。この方法はオルト置換基が塩素である場
合に良好に作用する。31のフッ素の置換は酢酸で十分
に抑えることができないのでカルボニル基を還元してベ
ンズヒドロール32を得ることによりフッ素を有する炭
素原子を失活させることが必要である。32をジメチル
スルホキシド中でアジドナトリウムおよび酢酸と反応さ
せるとトリアゾール33を得る。33をジョーンズ試薬
で酸化すると31を得る。
【0030】34の合成の別法としてはアジドナトリウ
ムとベンゾエート35の反応を使用する。この方法によ
りトリアゾール環が生成されるばかりでなく、アジドイ
オンが35のベンゾエート基に置換してトリアゾロアジ
ド36が生じる。36を触媒としてラネーニッケルを用
いて水素化するとアミノ化合物を得、これはその場でト
リアゾロベンゾアゼピン34に環化する。
ムとベンゾエート35の反応を使用する。この方法によ
りトリアゾール環が生成されるばかりでなく、アジドイ
オンが35のベンゾエート基に置換してトリアゾロアジ
ド36が生じる。36を触媒としてラネーニッケルを用
いて水素化するとアミノ化合物を得、これはその場でト
リアゾロベンゾアゼピン34に環化する。
【0031】ここで反応図式6に関して、アニオン37
は図式1〜5で生成した化合物からリチウムジイソプロ
ピルアミド(LDA)またはカリウムtert−ブトキ
シドを用いて J.Org.Chem.第46巻、3945頁
(1981年)の方法によって生じる。
は図式1〜5で生成した化合物からリチウムジイソプロ
ピルアミド(LDA)またはカリウムtert−ブトキ
シドを用いて J.Org.Chem.第46巻、3945頁
(1981年)の方法によって生じる。
【0032】化合物37は種々に処理することができ
る。例えばヒドロキシアルキル誘導体40はアルデヒド
を37の溶液に加えることによって生じる。37をエポ
キシドで処理するとヒドロキシエチル誘導体39を得
る。37をアルキルハライドで処理することによってア
ルキル誘導体38が生成される。
る。例えばヒドロキシアルキル誘導体40はアルデヒド
を37の溶液に加えることによって生じる。37をエポ
キシドで処理するとヒドロキシエチル誘導体39を得
る。37をアルキルハライドで処理することによってア
ルキル誘導体38が生成される。
【0033】37を得るための別法は図式1-5からの
化合物をアルキルハライドおよび1,8−ジアザシクロ
〔5,4,0〕ウンデセ−7−エン(DBU)のような
強塩基を用いて加熱処理することである。
化合物をアルキルハライドおよび1,8−ジアザシクロ
〔5,4,0〕ウンデセ−7−エン(DBU)のような
強塩基を用いて加熱処理することである。
【0034】反応図式7は式Iの R3=ケト化合物の生
成を記載する。これらはアニオン37を酸ハライドまた
は無水物で処理することによって生成される。この反応
は41および42両異性体を生じる。反応がパーオキシ
ドの存在下で行なわれる場合にはヒドロキシ化合物43
および44が生成される。
成を記載する。これらはアニオン37を酸ハライドまた
は無水物で処理することによって生成される。この反応
は41および42両異性体を生じる。反応がパーオキシ
ドの存在下で行なわれる場合にはヒドロキシ化合物43
および44が生成される。
【0035】反応図式8はR3 が置換アミノまたはアミ
ノメチルである式I化合物の生成を記載する。複素環縮
合ベンゾアゼピンは既知であり、既知の化合物から容易
に誘導される。アミノ化合物もまた37をニトロ化しつ
いでオキシム44をラネーニッケルおよび水素で還元す
ることによって得ることができる。
ノメチルである式I化合物の生成を記載する。複素環縮
合ベンゾアゼピンは既知であり、既知の化合物から容易
に誘導される。アミノ化合物もまた37をニトロ化しつ
いでオキシム44をラネーニッケルおよび水素で還元す
ることによって得ることができる。
【0036】45をアルキルハライドで処理する場合、
N−アルキル誘導体46が生成される。45を酸ハライ
ドまたは無水物で処理するとN-アシル誘導体48を生
じる。化合物45はまたN−保護α−アミノ酸およびD
CCまたはDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)の
ようなカップリング試薬で処理して構造49のアミドを
得ることができる。化合物45をイソシアネートで処理
するとウレア47を得る。
N−アルキル誘導体46が生成される。45を酸ハライ
ドまたは無水物で処理するとN-アシル誘導体48を生
じる。化合物45はまたN−保護α−アミノ酸およびD
CCまたはDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)の
ようなカップリング試薬で処理して構造49のアミドを
得ることができる。化合物45をイソシアネートで処理
するとウレア47を得る。
【0037】本発明の薬学的に許容しうる塩は酸性部分
を含む式Iの化合物から従来の化学的方法によって合成
することができる。一般に塩は適切な溶媒または溶媒の
種々の組合わせ中において化学量論的量または過剰量の
所望の塩生成無機または有機塩基と遊離酸を反応させる
ことによって製造される。
を含む式Iの化合物から従来の化学的方法によって合成
することができる。一般に塩は適切な溶媒または溶媒の
種々の組合わせ中において化学量論的量または過剰量の
所望の塩生成無機または有機塩基と遊離酸を反応させる
ことによって製造される。
【0038】式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩とし
ては式Iの塩基性部分を適量の無機酸例えば塩酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等または有機酸例えば酢
酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリ
ン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、パモン酸、
マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グ
ルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、
2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、イセチオ
ン酸等で処理する従来の方法によって製造される式Iの
化合物の従来の非毒性塩を包含する。
ては式Iの塩基性部分を適量の無機酸例えば塩酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等または有機酸例えば酢
酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリ
ン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、パモン酸、
マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グ
ルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、
2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、イセチオ
ン酸等で処理する従来の方法によって製造される式Iの
化合物の従来の非毒性塩を包含する。
【0039】本発明による新規な化合物の生物活性を定
量し、IC50を得る(CCK)ためのスクリーニングは
125I−CCK−レセプター結合アッセイおよびインビ
トロ摘出組織調製物を用いて達成することができる。有
効ガストリンきっこうさようをかくにんするために 125
I−ガストリンおよび 3H−ペンタガストリン結合アッ
セイを用いる。これらの試験は以下を含む。
量し、IC50を得る(CCK)ためのスクリーニングは
125I−CCK−レセプター結合アッセイおよびインビ
トロ摘出組織調製物を用いて達成することができる。有
効ガストリンきっこうさようをかくにんするために 125
I−ガストリンおよび 3H−ペンタガストリン結合アッ
セイを用いる。これらの試験は以下を含む。
【0040】CCKレセプター結合(膵臓)法 125 I−ボルドンハンター試薬(2000Ci/ミリモ
ル)で放射性標識したCCK−8をニューイングランド
ヌクレア(NEN)から購入し、レセプター結合をイニ
ス(Innis)およびスナイダー(Snyder)(Proc. N
atl.Acad. Sci.第77巻、6917〜6921頁、
1980年)に従って行なうが チャング( Chang)お
よび ロッチ(Lotti)(Proc. Natl. Acad. Sci.
U.S.A.第83巻、4923〜4926頁、1986
年)に記載されるように若干修正を加える。断頭により
犠牲にした雄スプラグ−ドーリーラット(200〜35
0g)の全膵臓を脂肪組織から切り離し、20倍容量の
氷冷50mMトリスHCl(25℃でpH7.7)中ブ
リンクマンポリトロンPT−10でホモジナイズする。
ホモジネートを48,000gで10分間遠心分離し、
次いで得られた沈降物をトリス緩衝液に再浮遊させ上記
のように遠心分離し200倍容量の結合アッセイ用緩衝
液(25℃でpH7.7の50mMトリスHCl、5m
Mジチオスレイトールおよび0.1mMバシトラシン)
に再浮遊させる。結合アッセイの場合、緩衝液(全結合
用)または最終濃度1mMのCCK−8を十分得る非標
識CCK−8スルフェート(非特異的結合用)または本
発明による化合物(125I-CCK結合阻害測定用)25
mlと125I−CCK−8(30,000〜40,000
cpm)25mlを試験管中の膜浮遊液450mlに加
え、2回または3回繰り返す。反応混合液を37℃で3
0分間インキュベートし、次いでガラス繊維GF/Bフ
ィルターで濾過し、次に 1mg/ml BSAを含有す
る氷冷トリスHCl 4mlずつで3回迅速に洗浄し、
フィルターはベックマンガンマ5000で計数する。最
も効力のある化合物による125I-CCK結合阻害機構を
測定するスカッチャード分析の場合(Ann. N.Y. Ac
ad. Sci.第51巻、660頁、1949年)は125I-
CCK−8を漸進的に希釈し、CCK−8の濃度を高め
る。
ル)で放射性標識したCCK−8をニューイングランド
ヌクレア(NEN)から購入し、レセプター結合をイニ
ス(Innis)およびスナイダー(Snyder)(Proc. N
atl.Acad. Sci.第77巻、6917〜6921頁、
1980年)に従って行なうが チャング( Chang)お
よび ロッチ(Lotti)(Proc. Natl. Acad. Sci.
U.S.A.第83巻、4923〜4926頁、1986
年)に記載されるように若干修正を加える。断頭により
犠牲にした雄スプラグ−ドーリーラット(200〜35
0g)の全膵臓を脂肪組織から切り離し、20倍容量の
氷冷50mMトリスHCl(25℃でpH7.7)中ブ
リンクマンポリトロンPT−10でホモジナイズする。
ホモジネートを48,000gで10分間遠心分離し、
次いで得られた沈降物をトリス緩衝液に再浮遊させ上記
のように遠心分離し200倍容量の結合アッセイ用緩衝
液(25℃でpH7.7の50mMトリスHCl、5m
Mジチオスレイトールおよび0.1mMバシトラシン)
に再浮遊させる。結合アッセイの場合、緩衝液(全結合
用)または最終濃度1mMのCCK−8を十分得る非標
識CCK−8スルフェート(非特異的結合用)または本
発明による化合物(125I-CCK結合阻害測定用)25
mlと125I−CCK−8(30,000〜40,000
cpm)25mlを試験管中の膜浮遊液450mlに加
え、2回または3回繰り返す。反応混合液を37℃で3
0分間インキュベートし、次いでガラス繊維GF/Bフ
ィルターで濾過し、次に 1mg/ml BSAを含有す
る氷冷トリスHCl 4mlずつで3回迅速に洗浄し、
フィルターはベックマンガンマ5000で計数する。最
も効力のある化合物による125I-CCK結合阻害機構を
測定するスカッチャード分析の場合(Ann. N.Y. Ac
ad. Sci.第51巻、660頁、1949年)は125I-
CCK−8を漸進的に希釈し、CCK−8の濃度を高め
る。
【0041】CCKレセプター結合(脳)法 125 I-CCK−8結合をサイトー等(J.Neurochem.
第37巻、483〜490頁、1981年)に記載され
る方法と同様に行なうが、チャング(Chang)および
ロッチ(Lotti)(Proc. Natl. Acad. Sci.第8
3巻、4923〜4924頁、1986年)に記載され
る修正を加える。雄ハートレーモルモット(300〜5
00g)を断頭により犠牲にし、脳を取出し、氷冷50
mMトリスHCl(トリズマー7.4)〔25℃でpH
7.4〕に入れる。大脳皮質を切除し、レセプター源と
して用い、新しいモルモット脳組織各1gをトリス/ト
リズマ緩衝液中ブリンクマンポリトロンPT−10でホ
モジナイズする。ホモジネートを42,000gで15
分間遠心分離し、次いで得られた沈降物を200倍容量
の結合アッセイ用緩衝液(10mM N−2−ヒドロキ
シエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(H
EPES)、5mMMgCl2、1mM エチレングリコ
ールビス−(β−アミノエチルエーテル)−N,N'−
テトラ酢酸(EGTA)、0.4%BSA(ウシ血清ア
ルブミン)および0.25mg/mlバシトラシン(p
H6.5)に再浮遊する。結合アッセイ法の残りは、反
応混合液を遠心分離前に25℃で2時間インキュベート
する以外は膵臓法で記載した通りである。
第37巻、483〜490頁、1981年)に記載され
る方法と同様に行なうが、チャング(Chang)および
ロッチ(Lotti)(Proc. Natl. Acad. Sci.第8
3巻、4923〜4924頁、1986年)に記載され
る修正を加える。雄ハートレーモルモット(300〜5
00g)を断頭により犠牲にし、脳を取出し、氷冷50
mMトリスHCl(トリズマー7.4)〔25℃でpH
7.4〕に入れる。大脳皮質を切除し、レセプター源と
して用い、新しいモルモット脳組織各1gをトリス/ト
リズマ緩衝液中ブリンクマンポリトロンPT−10でホ
モジナイズする。ホモジネートを42,000gで15
分間遠心分離し、次いで得られた沈降物を200倍容量
の結合アッセイ用緩衝液(10mM N−2−ヒドロキ
シエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(H
EPES)、5mMMgCl2、1mM エチレングリコ
ールビス−(β−アミノエチルエーテル)−N,N'−
テトラ酢酸(EGTA)、0.4%BSA(ウシ血清ア
ルブミン)および0.25mg/mlバシトラシン(p
H6.5)に再浮遊する。結合アッセイ法の残りは、反
応混合液を遠心分離前に25℃で2時間インキュベート
する以外は膵臓法で記載した通りである。
【0042】摘出モルモット胆嚢法 断頭により犠牲にした雄ハートレーモルモット(400
〜600g)の隣接組織から切り離した胆嚢の2つの半
分を118mM NaCl、4.75mM KCl、
2.54mM CaCl2、1.19mM KH2PO4、
1.2mM MgSO4、25mM NaHCO3 およ
び11mM デキストロースのクレブス炭酸水素溶液を
含有する5ml臓器浴中に胆管軸に沿い張力1gで吊下
げ、これを32℃に維持し、95%O2 および5%CO
2 の混合を通気する。組織を10分毎に1時間洗浄して
研究開始前に平衡化し、組織片の等尺性収縮をスタッタ
ム(60g:0.12mm)歪ゲージおよびヒューレッ
トパッカード77588レコーダーを用いて記録する。
CCK−8を浴中に漸進的に加えEC50を回帰分析によ
り求める。洗浄後(10分毎に1時間)、試験される化
合物をCCK−8添加の少なくとも5分前に加え試験さ
れる化合物の存在下におけるCCK−8のEC50を同様
に求める。最大収縮応答の減少のないCCK用量応答曲
線の右への移動はこの方法からのCCKの競合的拮抗作
用を示す。
〜600g)の隣接組織から切り離した胆嚢の2つの半
分を118mM NaCl、4.75mM KCl、
2.54mM CaCl2、1.19mM KH2PO4、
1.2mM MgSO4、25mM NaHCO3 およ
び11mM デキストロースのクレブス炭酸水素溶液を
含有する5ml臓器浴中に胆管軸に沿い張力1gで吊下
げ、これを32℃に維持し、95%O2 および5%CO
2 の混合を通気する。組織を10分毎に1時間洗浄して
研究開始前に平衡化し、組織片の等尺性収縮をスタッタ
ム(60g:0.12mm)歪ゲージおよびヒューレッ
トパッカード77588レコーダーを用いて記録する。
CCK−8を浴中に漸進的に加えEC50を回帰分析によ
り求める。洗浄後(10分毎に1時間)、試験される化
合物をCCK−8添加の少なくとも5分前に加え試験さ
れる化合物の存在下におけるCCK−8のEC50を同様
に求める。最大収縮応答の減少のないCCK用量応答曲
線の右への移動はこの方法からのCCKの競合的拮抗作
用を示す。
【0043】モルモット回腸の摘出縦筋 神経叢付着縦筋片をBrit. J. Pharmac. 第23巻、
356〜363頁、1964年、J. Physiol. 第19
4巻、13〜33頁、1969年に記載されているよう
に調製する。雄ハートレーモルモットを断頭し、回腸を
取出し(末端回腸を捨て隣接する20cm片を用い
る)、回腸の10cm片をガラスピペット上に拡げる。
一端の腸間膜付着物から接線方向にこすり取るためにコ
ットンアプリケーターを用いて縦筋を下部環状筋から分
離し、縦筋を糸に結びつけ穏やかに引っ張ることにより
全体筋からはぎ取る。約2cmの部分をクレブス溶液含
有する5ml臓器浴中で吊下げ、張力0.5g下37℃
で95%O2および5%CO2を通気する。CCK−8を
浴中に漸進的に加え、試験される化合物の存在及び非存
在下におけるEC50値を前記胆嚢プロトコールに記載さ
れているように求める。
356〜363頁、1964年、J. Physiol. 第19
4巻、13〜33頁、1969年に記載されているよう
に調製する。雄ハートレーモルモットを断頭し、回腸を
取出し(末端回腸を捨て隣接する20cm片を用い
る)、回腸の10cm片をガラスピペット上に拡げる。
一端の腸間膜付着物から接線方向にこすり取るためにコ
ットンアプリケーターを用いて縦筋を下部環状筋から分
離し、縦筋を糸に結びつけ穏やかに引っ張ることにより
全体筋からはぎ取る。約2cmの部分をクレブス溶液含
有する5ml臓器浴中で吊下げ、張力0.5g下37℃
で95%O2および5%CO2を通気する。CCK−8を
浴中に漸進的に加え、試験される化合物の存在及び非存
在下におけるEC50値を前記胆嚢プロトコールに記載さ
れているように求める。
【0044】モルモット胃腺におけるガストリンレセプ
ター結合 モルモット胃粘膜腺をバーグリン(Berglingh)および
オブリンク(Obrink)、Acta Physiol. Scand. 第
96巻、150頁(1976年)の方法によって調製す
るがプライスマン(Praissman)等に従い若干修正を加
える。雄ハートレーモルモット(体重300〜500
g)の胃粘膜を十分に洗浄し、次の130mMNaC
l、12mM NaHCO3、3mM NaH2PO4、
3mM Na2HPO4、3mM K2HPO4、2mM
MgSO4、1mM CaCl2、5mMグルコース、4
mM L−グルタミンおよび25mM HEPES p
H7.4からなる標準緩衝液中に鋭利なハサミで切り刻
む。刻んだ組織を洗浄し、0.1%コラゲナーゼおよび
0.1%BSAを含有する緩衝液の入った37℃振盪浴
中で40分間インキュベートし、95%O2および5%
CO2を通気する。組織を5mlのガラスシリンジに2
回通して胃腺を遊離させ、次いで200メッシュナイロ
ンで濾過する。濾取した腺を270gで5分間遠心分離
し、再浮遊および遠心分離によって2回洗浄する。洗浄
したモルモット胃腺をバシトラシン0.25mg/ml
を含有する標準緩衝液25mlに再浮遊させる。結合研
究用に緩衝液(全結合用)またはガストリン(最終濃度
1mM、非特異的結合用)または試験化合物10mlお
よび 125I−ガストリン(NEN、2200 Ci/ミリ
モル、最終25pM)または 3H−ペンタガストリン
(NEN、22 Ci/ミリモル、最終25nM)10m
lを3本の試験管中の胃腺220mlに加え、95%O
2および5%CO2を通気し、栓をする。25℃で30分
間インキュベートした後、反応混合液を減圧下ガラスG
/FBフィルター(ワットマン)で濾過し、直ちに0.
1%BSAを含有する標準緩衝液4mlずつで4回洗浄
する。フィルターの放射能を 125I−ガストリンの場合
ベックマン ガンマ5500または3H−ペンタガストリ
ンの場合、液体シンチレーション カウンティングを用
いて測定する。
ター結合 モルモット胃粘膜腺をバーグリン(Berglingh)および
オブリンク(Obrink)、Acta Physiol. Scand. 第
96巻、150頁(1976年)の方法によって調製す
るがプライスマン(Praissman)等に従い若干修正を加
える。雄ハートレーモルモット(体重300〜500
g)の胃粘膜を十分に洗浄し、次の130mMNaC
l、12mM NaHCO3、3mM NaH2PO4、
3mM Na2HPO4、3mM K2HPO4、2mM
MgSO4、1mM CaCl2、5mMグルコース、4
mM L−グルタミンおよび25mM HEPES p
H7.4からなる標準緩衝液中に鋭利なハサミで切り刻
む。刻んだ組織を洗浄し、0.1%コラゲナーゼおよび
0.1%BSAを含有する緩衝液の入った37℃振盪浴
中で40分間インキュベートし、95%O2および5%
CO2を通気する。組織を5mlのガラスシリンジに2
回通して胃腺を遊離させ、次いで200メッシュナイロ
ンで濾過する。濾取した腺を270gで5分間遠心分離
し、再浮遊および遠心分離によって2回洗浄する。洗浄
したモルモット胃腺をバシトラシン0.25mg/ml
を含有する標準緩衝液25mlに再浮遊させる。結合研
究用に緩衝液(全結合用)またはガストリン(最終濃度
1mM、非特異的結合用)または試験化合物10mlお
よび 125I−ガストリン(NEN、2200 Ci/ミリ
モル、最終25pM)または 3H−ペンタガストリン
(NEN、22 Ci/ミリモル、最終25nM)10m
lを3本の試験管中の胃腺220mlに加え、95%O
2および5%CO2を通気し、栓をする。25℃で30分
間インキュベートした後、反応混合液を減圧下ガラスG
/FBフィルター(ワットマン)で濾過し、直ちに0.
1%BSAを含有する標準緩衝液4mlずつで4回洗浄
する。フィルターの放射能を 125I−ガストリンの場合
ベックマン ガンマ5500または3H−ペンタガストリ
ンの場合、液体シンチレーション カウンティングを用
いて測定する。
【0045】式Iの化合物を含有する医薬組成物はさら
に神経および精神障害を含む中枢神経系障害の治療また
は予防にも有用である。このような中枢神経系障害の具
体例としては不安障害および恐慌性障害がある。さらに
中枢神経系障害の具体例としては恐慌性症候群、予期不
安、恐怖不安、恐慌性不安、慢性不安および内因性不安
があげられる。式Iの化合物を含有する医薬組成物はさ
らに腫瘍的障害の治療に有用である。このような腫瘍的
障害の具体例としては小細胞腺癌および中枢神経系グリ
アおよびニューロン細胞の一次腫瘍がある。このような
腺癌および腫瘍の具体例としては食道下部、胃、腸、結
腸および肺の小細胞肺癌を含む腫瘍が挙げられるがこれ
らに限定されない。
に神経および精神障害を含む中枢神経系障害の治療また
は予防にも有用である。このような中枢神経系障害の具
体例としては不安障害および恐慌性障害がある。さらに
中枢神経系障害の具体例としては恐慌性症候群、予期不
安、恐怖不安、恐慌性不安、慢性不安および内因性不安
があげられる。式Iの化合物を含有する医薬組成物はさ
らに腫瘍的障害の治療に有用である。このような腫瘍的
障害の具体例としては小細胞腺癌および中枢神経系グリ
アおよびニューロン細胞の一次腫瘍がある。このような
腺癌および腫瘍の具体例としては食道下部、胃、腸、結
腸および肺の小細胞肺癌を含む腫瘍が挙げられるがこれ
らに限定されない。
【0046】式Iの化合物を含有する医薬組成物はさら
に眼における瞳孔収縮を制御するために使用することが
できる。化合物を縮瞳を予防するために眼検査および眼
内手術中に治療用として使用することができる。化合物
はさらに虹彩炎、ブドウ膜炎および外傷に伴って生じる
縮瞳を抑制するために使用することができる。
に眼における瞳孔収縮を制御するために使用することが
できる。化合物を縮瞳を予防するために眼検査および眼
内手術中に治療用として使用することができる。化合物
はさらに虹彩炎、ブドウ膜炎および外傷に伴って生じる
縮瞳を抑制するために使用することができる。
【0047】式Iの化合物を含有する医薬組成物はまた
鎮痛、オピエートまたは非オピエート仲介並びに麻酔ま
たは痛覚の消失を直接誘発させるのに有用である。式I
の化合物を含有する医薬組成物はさらに薬剤またはアル
コールの長期治療または乱用によって生じる離脱応答の
予防または治療に有用である。このような薬剤としては
コロイン、アルコールまたはニコチンがあるがこれらに
限定されない。更に本発明の実施態様は式Iの化合物の
有効量および薬学的に許容しうる担体を包含している組
成物である。
鎮痛、オピエートまたは非オピエート仲介並びに麻酔ま
たは痛覚の消失を直接誘発させるのに有用である。式I
の化合物を含有する医薬組成物はさらに薬剤またはアル
コールの長期治療または乱用によって生じる離脱応答の
予防または治療に有用である。このような薬剤としては
コロイン、アルコールまたはニコチンがあるがこれらに
限定されない。更に本発明の実施態様は式Iの化合物の
有効量および薬学的に許容しうる担体を包含している組
成物である。
【0048】式Iによる化合物がヒトにおいてCCKま
たはガストリンの拮抗剤として用いられる場合、日用量
は通常担当医によって決定されるが一般に投薬量は各患
者の年齢、体重および応答、並びに患者の症状の程度に
応じて異なる。しかしながら大半の場合、有効な日用量
は約0.005〜50mg/kg、好ましくは約0.0
5〜50mg/kg体重最も好ましくは約0.5〜20
mg/kg体重の範囲内であり1回または数回に分けて
投与される。しかしながらある場合には、これらの限定
を超えた投薬量レベルを用いることが必要である。例え
ば約1ng/kg、約0.005〜0.05μgまたは
約100ng〜100μg/kgのような低い用量を投
与することができる。恐慌性症候群、恐慌性障害、不安
障害等の有効治療の場合には、好ましくは約0.05〜
0.5mg/kgのCCK拮抗剤を経口的(p.o.)
に1回または数回に分けて投与することができる(b.
i.d.)。他の投与経路も適切である。
たはガストリンの拮抗剤として用いられる場合、日用量
は通常担当医によって決定されるが一般に投薬量は各患
者の年齢、体重および応答、並びに患者の症状の程度に
応じて異なる。しかしながら大半の場合、有効な日用量
は約0.005〜50mg/kg、好ましくは約0.0
5〜50mg/kg体重最も好ましくは約0.5〜20
mg/kg体重の範囲内であり1回または数回に分けて
投与される。しかしながらある場合には、これらの限定
を超えた投薬量レベルを用いることが必要である。例え
ば約1ng/kg、約0.005〜0.05μgまたは
約100ng〜100μg/kgのような低い用量を投
与することができる。恐慌性症候群、恐慌性障害、不安
障害等の有効治療の場合には、好ましくは約0.05〜
0.5mg/kgのCCK拮抗剤を経口的(p.o.)
に1回または数回に分けて投与することができる(b.
i.d.)。他の投与経路も適切である。
【0049】鎮痛、麻酔または痛覚の消失を直接誘発さ
せる場合には効果的な投薬量範囲は腹腔内投与による約
100ng〜1mg/kgが好ましい。経口投与等が他
の経路である。
せる場合には効果的な投薬量範囲は腹腔内投与による約
100ng〜1mg/kgが好ましい。経口投与等が他
の経路である。
【0050】本発明の化合物またはその薬学的に許容し
うる塩は単独で、好ましくは医薬組成物として薬学的に
許容しうる担体と組合わせて、場合によりミョウバンの
ような既知のアジュバントと共に標準的実施に従ってヒ
トに投与することができる。化合物は静注、筋注、腹腔
内、皮下および局所投与を含む経口または非経口投与す
ることができる。
うる塩は単独で、好ましくは医薬組成物として薬学的に
許容しうる担体と組合わせて、場合によりミョウバンの
ような既知のアジュバントと共に標準的実施に従ってヒ
トに投与することができる。化合物は静注、筋注、腹腔
内、皮下および局所投与を含む経口または非経口投与す
ることができる。
【0051】CCK拮抗剤の経口用の場合には本発明に
よれば選択された化合物を例えば錠剤またはカプセル剤
としてまたは水溶液または懸濁液として投与することが
できる。経口用錠剤の場合に常用される担体としてはラ
クトースおよびコーンスターチがあり、ステアリン酸マ
グネシウムのような滑沢剤も通常添加される。カプセル
としての経口投与の場合に有用な希釈剤としてはラクト
ースおよび乾燥コーンスターチがある。水性懸濁液が経
口用に必要とされる場合、有効成分は乳化剤および懸濁
化剤と混合され。所望であれば、特定の甘味剤および/
または香味剤を添加することができる。筋注、腹腔内、
皮下および静注用の場合、有効成分の無菌溶液が通常調
製されるが、溶液のpHは適切且つ緩衝化されるべきで
ある。静注用の場合、溶質の総濃度は製剤を等張化させ
るために調節されねばならない。本発明はさらに以下の
実施例によって明確にされるが、これらは具体的に説明
するものであり限定するものではない。
よれば選択された化合物を例えば錠剤またはカプセル剤
としてまたは水溶液または懸濁液として投与することが
できる。経口用錠剤の場合に常用される担体としてはラ
クトースおよびコーンスターチがあり、ステアリン酸マ
グネシウムのような滑沢剤も通常添加される。カプセル
としての経口投与の場合に有用な希釈剤としてはラクト
ースおよび乾燥コーンスターチがある。水性懸濁液が経
口用に必要とされる場合、有効成分は乳化剤および懸濁
化剤と混合され。所望であれば、特定の甘味剤および/
または香味剤を添加することができる。筋注、腹腔内、
皮下および静注用の場合、有効成分の無菌溶液が通常調
製されるが、溶液のpHは適切且つ緩衝化されるべきで
ある。静注用の場合、溶質の総濃度は製剤を等張化させ
るために調節されねばならない。本発明はさらに以下の
実施例によって明確にされるが、これらは具体的に説明
するものであり限定するものではない。
【0052】実施例1 7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベ
ンゾアゼピン(9,X1=H,R1=H,R2=Ph)の製
造 この化合物はトリブルルスキー(Trybrulski)等、J.
Med. Chem.第26巻、1589〜1596頁(19
83年)の方法に従って製造する。
ンゾアゼピン(9,X1=H,R1=H,R2=Ph)の製
造 この化合物はトリブルルスキー(Trybrulski)等、J.
Med. Chem.第26巻、1589〜1596頁(19
83年)の方法に従って製造する。
【0053】実施例2 5−オキシミノ−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,
4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(44,X1=H,R2=
Ph,W=CH,Y=N,Z=CH)の製造 乾燥テトラヒドロフラン600ml中カリウムtert
-ブトキシド(24.9g,222ミリモル)の懸濁液に
乾燥ブチルアルコール200mlを窒素下−20℃で加
える。この溶液にテトラヒドロフラン260ml中7−
フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾ
アゼピン(25g)を添加漏斗により加える。得られた
溶液を−20℃で約2時間攪拌し、亜硝酸イソアミル1
7.4ml(130ミリモル)で処理する。この反応混
合液を約15分かけて0℃に温め、冷水60mlと氷酢
酸20mlを加えて急冷させる。減圧下で溶媒を全部除
去し残留物を酢酸エチル(600ml)と食塩水(10
0ml)に分配する。相を分離し、有機抽出液を乾燥
(Na2SO4)し、濃縮し、エーテルで摩砕する。
4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(44,X1=H,R2=
Ph,W=CH,Y=N,Z=CH)の製造 乾燥テトラヒドロフラン600ml中カリウムtert
-ブトキシド(24.9g,222ミリモル)の懸濁液に
乾燥ブチルアルコール200mlを窒素下−20℃で加
える。この溶液にテトラヒドロフラン260ml中7−
フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾ
アゼピン(25g)を添加漏斗により加える。得られた
溶液を−20℃で約2時間攪拌し、亜硝酸イソアミル1
7.4ml(130ミリモル)で処理する。この反応混
合液を約15分かけて0℃に温め、冷水60mlと氷酢
酸20mlを加えて急冷させる。減圧下で溶媒を全部除
去し残留物を酢酸エチル(600ml)と食塩水(10
0ml)に分配する。相を分離し、有機抽出液を乾燥
(Na2SO4)し、濃縮し、エーテルで摩砕する。
【0054】実施例3 5(R,S)−アミノ−7−フェニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(45,X1=
H,R2=Ph,W=CH,Y=N,Z=CH,n=
0)の製造 5−オキシミノ−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,
4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン5gを含有するメタノー
ル150mlの溶液をエタノール中活性ラネー・ニッケ
ル触媒1 のスラリー(10g)で処理する。得られた懸
濁液をパー装置により60psi、23℃で約30時間
水素添加する。触媒を濾過で除去し、濾液を濃縮して標
記化合物を得る。1ラネー・ニッケル触媒はフィーザー
アンド フィーザー(Fieser)、リージェンツ フォア
オーガニック シンセシス、第I巻、ジョン ウィリー
アンド サンズ社、ニューヨーク、1967年、729
頁に従って調製する。
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(45,X1=
H,R2=Ph,W=CH,Y=N,Z=CH,n=
0)の製造 5−オキシミノ−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,
4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン5gを含有するメタノー
ル150mlの溶液をエタノール中活性ラネー・ニッケ
ル触媒1 のスラリー(10g)で処理する。得られた懸
濁液をパー装置により60psi、23℃で約30時間
水素添加する。触媒を濾過で除去し、濾液を濃縮して標
記化合物を得る。1ラネー・ニッケル触媒はフィーザー
アンド フィーザー(Fieser)、リージェンツ フォア
オーガニック シンセシス、第I巻、ジョン ウィリー
アンド サンズ社、ニューヨーク、1967年、729
頁に従って調製する。
【0055】実施例4 5(R,S)−(2(S)−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ−3−フェニルプロパノイルアミノ)−7−
フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾ
アゼピンの製造 粗5(R,S)−アミノ−7−フェニル−5H−ピリミ
ド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(1.37
g)、Boc−L−フェニルアラニン(1.37g、
5.17ミリモル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HBT)(0.70g、5.17ミリモル)および1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミドヒドロクロリド(EDC)(0.99g、
5.17ミリモル)をDMF(30ml)中で混合し、
室温で攪拌する。この混合液をトリエチルアミンでpH
9.5に調整する。約1/2時間後、DMFを真空中で
除去し、残留物を塩かメチレンと10%クエン酸溶液に
分配する。層を分離し、有機相をNaHCO3 飽和溶
液、水及び食塩水で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥
し、濾過し、真空中で蒸発乾固する。残留物をシリカゲ
ルによりクロマトグラフィー処理し、合わせた生成物画
分を真空中で蒸発乾固して標記化合物をジアステレオマ
ーの混合液として得る。
ニルアミノ−3−フェニルプロパノイルアミノ)−7−
フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾ
アゼピンの製造 粗5(R,S)−アミノ−7−フェニル−5H−ピリミ
ド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(1.37
g)、Boc−L−フェニルアラニン(1.37g、
5.17ミリモル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HBT)(0.70g、5.17ミリモル)および1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミドヒドロクロリド(EDC)(0.99g、
5.17ミリモル)をDMF(30ml)中で混合し、
室温で攪拌する。この混合液をトリエチルアミンでpH
9.5に調整する。約1/2時間後、DMFを真空中で
除去し、残留物を塩かメチレンと10%クエン酸溶液に
分配する。層を分離し、有機相をNaHCO3 飽和溶
液、水及び食塩水で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥
し、濾過し、真空中で蒸発乾固する。残留物をシリカゲ
ルによりクロマトグラフィー処理し、合わせた生成物画
分を真空中で蒸発乾固して標記化合物をジアステレオマ
ーの混合液として得る。
【0056】実施例5 5(RおよびS)−(2(S)−アミノ−3−フェニル
プロパノイルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンの製造 5(R,S)−(2(S)−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ−3−フェニルプロパノイルアミノ)−7−
フェニル−5H−ピリミド〔5,4-d〕〔2〕ベンゾア
ゼピン(1.8g)をEtDAc(25ml)に溶解
し、0℃に冷却し、この溶液をHCl(g)で10分間
かけて飽和する。さらに10分攪拌した後、溶媒を真空
中で除去する。生成物をH2Oに溶解し、飽和Na2CO3
(水性)で塩基性にし、EtOAc(3回)で抽出す
る。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、濾過し、真空中で回転蒸発する。シリカゲルによ
りフラッシュクロマトグラフィー処理して、1/1対の
ジアステレオマーを分離し、個々の成分を含有する画分
を濃縮乾固して分離したジアステレオマーを得る。
プロパノイルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンの製造 5(R,S)−(2(S)−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ−3−フェニルプロパノイルアミノ)−7−
フェニル−5H−ピリミド〔5,4-d〕〔2〕ベンゾア
ゼピン(1.8g)をEtDAc(25ml)に溶解
し、0℃に冷却し、この溶液をHCl(g)で10分間
かけて飽和する。さらに10分攪拌した後、溶媒を真空
中で除去する。生成物をH2Oに溶解し、飽和Na2CO3
(水性)で塩基性にし、EtOAc(3回)で抽出す
る。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、濾過し、真空中で回転蒸発する。シリカゲルによ
りフラッシュクロマトグラフィー処理して、1/1対の
ジアステレオマーを分離し、個々の成分を含有する画分
を濃縮乾固して分離したジアステレオマーを得る。
【0057】実施例6 5(R)−および5(S)−アミノ−7−フェニル−5
H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンの製
造 5(S)−(2(S)−アミノ−3−フェニルプロパノ
イルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(1.15g)をフェニル
イソチオシアネート(395mg,2.93ミリモル)
とCH2CH2(20ml)中で混合し、この混合液を蒸
気浴上で濃縮する。得られた油状物をCH2Cl2(20
ml)で2回希釈し、2回共蒸気浴上で再濃縮する。油
状物を真空中で蒸発させて泡状物を得、これをTFA
(15ml)で処理し、52゜に保たれた油浴中で18
分間加温する。TFAを真空中で除する。残留物をCH
2Cl2で2回およびEt2Oで処理し、各々の処理後真空
中で蒸発させ、得られた油状物をシリカゲルによりクロ
マトグラフィー処理する。生成物画分を真空中で蒸発さ
せ、残留物をCH2Cl2に溶解し、少量の5%NaOH
で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて標
記構造の5(S)−異性体を得る。5(R)−(2
(S)−アミノ−3−フェニルプロパノイルアミノ)−
7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベ
ンゾアゼピンを同様の方法によって標記化合物の5
(R)−鏡像異性体に変換した。
H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンの製
造 5(S)−(2(S)−アミノ−3−フェニルプロパノ
イルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(1.15g)をフェニル
イソチオシアネート(395mg,2.93ミリモル)
とCH2CH2(20ml)中で混合し、この混合液を蒸
気浴上で濃縮する。得られた油状物をCH2Cl2(20
ml)で2回希釈し、2回共蒸気浴上で再濃縮する。油
状物を真空中で蒸発させて泡状物を得、これをTFA
(15ml)で処理し、52゜に保たれた油浴中で18
分間加温する。TFAを真空中で除する。残留物をCH
2Cl2で2回およびEt2Oで処理し、各々の処理後真空
中で蒸発させ、得られた油状物をシリカゲルによりクロ
マトグラフィー処理する。生成物画分を真空中で蒸発さ
せ、残留物をCH2Cl2に溶解し、少量の5%NaOH
で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて標
記構造の5(S)−異性体を得る。5(R)−(2
(S)−アミノ−3−フェニルプロパノイルアミノ)−
7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベ
ンゾアゼピンを同様の方法によって標記化合物の5
(R)−鏡像異性体に変換した。
【0058】実施例7 5(S)−5−(2−インドールカルボニルアミノ)−
7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベ
ンゾアゼピン(48,X1=H,R2=Ph,R3=NH
CO−2−インドール、W=CH,Y=N,Z=CH)
の製造 5(S)−5−アミノ−7−フェニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(595mg)を
CH2Cl2(15ml)に溶解し、2−インドールカル
ボニルクロリド(403mg,2.24ミリモル)次い
でトリエチルアミン(227mg,2.24ミリモル)
で処理する。この混合液を室温で約30分間攪拌し、真
空中で濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラ
フィー処理し、合わせた生成物画分を真空中で蒸発乾固
する。Et2O(15ml)を3回で加え、真空中で蒸
発させて標記化合物を得る。
7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベ
ンゾアゼピン(48,X1=H,R2=Ph,R3=NH
CO−2−インドール、W=CH,Y=N,Z=CH)
の製造 5(S)−5−アミノ−7−フェニル−5H−ピリミド
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(595mg)を
CH2Cl2(15ml)に溶解し、2−インドールカル
ボニルクロリド(403mg,2.24ミリモル)次い
でトリエチルアミン(227mg,2.24ミリモル)
で処理する。この混合液を室温で約30分間攪拌し、真
空中で濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラ
フィー処理し、合わせた生成物画分を真空中で蒸発乾固
する。Et2O(15ml)を3回で加え、真空中で蒸
発させて標記化合物を得る。
【0059】実施例8 5(R)−5(3−メトキシフェニルアミノカルボニル
アミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−
d〕〔2〕ベンゾアゼピン
アミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド〔5,4−
d〕〔2〕ベンゾアゼピン
【化57】 の製造 乾燥テトラヒドロフラン8ml中5(R)−アミノ−7
−フェニル−5−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾ
アゼピン85mgの溶液に3−メトキシフェニルイソシ
アネート(40ml、0.315ミリモル)を室温で加
える。この混合液を約8時間攪拌して反応混合液を濾過
し、集めた固形分を熱メタノールで洗浄し、真空中で乾
燥して標記生成物を得る。
−フェニル−5−ピリミド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾ
アゼピン85mgの溶液に3−メトキシフェニルイソシ
アネート(40ml、0.315ミリモル)を室温で加
える。この混合液を約8時間攪拌して反応混合液を濾過
し、集めた固形分を熱メタノールで洗浄し、真空中で乾
燥して標記生成物を得る。
【0060】実施例9 2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ〔5,4−
d〕〔2〕ベンゾアゼピン(18,X=H,R1=C
H3、R2=フェニル)の製造 この化合物はベンジャミン(Benjamin)等、J. Med.
Chem.第26巻、100〜103頁(1983年)の
方法に従って製造する。
d〕〔2〕ベンゾアゼピン(18,X=H,R1=C
H3、R2=フェニル)の製造 この化合物はベンジャミン(Benjamin)等、J. Med.
Chem.第26巻、100〜103頁(1983年)の
方法に従って製造する。
【0061】実施例10 2−メチル−4−オキシミノ−6−フェニル−4H−チ
アゾロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(44,X
1=H,R2 =Ph,W=C−CH3,Y=S,Zは存在
しない)の製造 この化合物は実施例2の方法に従って製造する。
アゾロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(44,X
1=H,R2 =Ph,W=C−CH3,Y=S,Zは存在
しない)の製造 この化合物は実施例2の方法に従って製造する。
【0062】実施例11 4−アミノ−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾ
ロ〔5,4−d〕ベンゾアゼピン(45,X1=H,R2
=Ph,W=C−CH3,Y=S,Zは存在しない) この化合物は実施例3の方法に従って製造し、実施例4
−6の方法に従って分割する。
ロ〔5,4−d〕ベンゾアゼピン(45,X1=H,R2
=Ph,W=C−CH3,Y=S,Zは存在しない) この化合物は実施例3の方法に従って製造し、実施例4
−6の方法に従って分割する。
【0063】実施例12 4(S)−4−(4−クロロフェニルカルボニルアミ
ノ)−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ
〔5,4−d〕ベンゾアゼピン(48,X1=H,
ノ)−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ
〔5,4−d〕ベンゾアゼピン(48,X1=H,
【化58】 W=C−CH3,Y=S,Zは存在しない)
【0064】実施例13 4(R)−4−(3−メチルフェニルアミノカルボニル
アミノ)−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ
〔5,4−d〕ベンゾアゼピン(47,X1=H,
アミノ)−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ
〔5,4−d〕ベンゾアゼピン(47,X1=H,
【化59】 W=C−CH3,Y=S,Zは存在しない) この化合物は実施例8の方法に従って製造する。
【0065】実施例14 6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4−d〕〔2〕
ベンゾアゼピン(30,X1=H,R2=Ph,R1=
H,W=CH,Y=O,Zは存在しない) この化合物はトリブルスキー等、J. Med. Chem.第
26巻、1596〜1601頁(1983年)の方法に
従って製造する。
ベンゾアゼピン(30,X1=H,R2=Ph,R1=
H,W=CH,Y=O,Zは存在しない) この化合物はトリブルスキー等、J. Med. Chem.第
26巻、1596〜1601頁(1983年)の方法に
従って製造する。
【0066】実施例15 4−オキシミノ−6−フェニル−4H−オキサゾロ
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(44,X1=
H,R2 =Ph,W=CH,Y=O,Zは存在しない) この化合物は実施例2の方法に従って製造する。
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(44,X1=
H,R2 =Ph,W=CH,Y=O,Zは存在しない) この化合物は実施例2の方法に従って製造する。
【0067】実施例16 4−アミノ−6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(45,X1=H,R2 =
Ph,W=CH,Y=O,Zは存在しない、n=0) この化合物は実施例3の方法に従って製造し、実施例4
−6の方法に従って分割する。
−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(45,X1=H,R2 =
Ph,W=CH,Y=O,Zは存在しない、n=0) この化合物は実施例3の方法に従って製造し、実施例4
−6の方法に従って分割する。
【0068】実施例17 4(S)−4−(2−インドールカルボニルアミノ)−
6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4−d〕〔2〕
ベンゾアゼピン(48,X1=H,R2=Ph,R3 =N
HCO−2−インドール、W=CH,Y=O,Zは存在
しない) この化合物は実施例7の方法に従って製造する。
6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4−d〕〔2〕
ベンゾアゼピン(48,X1=H,R2=Ph,R3 =N
HCO−2−インドール、W=CH,Y=O,Zは存在
しない) この化合物は実施例7の方法に従って製造する。
【0069】実施例18 4(R)−4(3−クロロフェニルアミノカルボニルア
ミノ)−6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4-d〕
〔2〕ベンゾアゼピン(47,X1=H,R2=
ミノ)−6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4-d〕
〔2〕ベンゾアゼピン(47,X1=H,R2=
【化60】 W=CH,Y=O,Zは存在しない) この化合物は実施例8の方法に従って製造する。
【0070】実施例19 6−フェニル−2H,4H−〔1,2,3〕トリアゾロ
〔4,5−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(34,X1=
H,R2=Ph) この化合物はトリブルスキー等、J. Med. Chem.第2
6巻、367〜372頁(1983年)の方法に従って
製造する。
〔4,5−d〕〔2〕ベンゾアゼピン(34,X1=
H,R2=Ph) この化合物はトリブルスキー等、J. Med. Chem.第2
6巻、367〜372頁(1983年)の方法に従って
製造する。
【0071】実施例20 4−オキシミノ−6−フェニル−2H,4H−〔1,
2,3〕トリアゾロ〔4,5−d〕〔2〕ベンゾアゼピ
ン(44,X1=H,R2 =Ph,W=NH,Y=N,
Zは存在しない) この化合物は実施例2の方法に従って製造する。
2,3〕トリアゾロ〔4,5−d〕〔2〕ベンゾアゼピ
ン(44,X1=H,R2 =Ph,W=NH,Y=N,
Zは存在しない) この化合物は実施例2の方法に従って製造する。
【0072】実施例21 4−アミノ−6−フェニル−2H,4H−〔1,2,
3〕トリアゾロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン
(45,X1=H,R2 =Ph,W=NH,Y=N,Z
は存在しない) この化合物は実施例3の方法に従って製造し、実施例4
−6の方法に従って分割する。
3〕トリアゾロ〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン
(45,X1=H,R2 =Ph,W=NH,Y=N,Z
は存在しない) この化合物は実施例3の方法に従って製造し、実施例4
−6の方法に従って分割する。
【0073】実施例22 4(R)−4(3−メトキシフェニルアミノカルボニル
アミノ)−6−フェニル−2H,4H−〔1,2,3〕
−トリアゾロ〔5,4-d〕ベンゾアゼピン(47,X1
=H,
アミノ)−6−フェニル−2H,4H−〔1,2,3〕
−トリアゾロ〔5,4-d〕ベンゾアゼピン(47,X1
=H,
【化61】 W=CH,Y=N,Zは存在しない) この化合物は実施例8の方法に従って製造する。
【0074】実施例23 4(S)−4−(2−インドールカルボニルアミノ)−
6−フェニル−2H,4H−〔1,2,3〕ベンゾアゼ
ピン (48,X1=H,R2=Ph,R3=NHCO−2
−インドール、W=NH,Y=N,Zは存在しない) この化合物は実施例7の方法に従って製造する。
6−フェニル−2H,4H−〔1,2,3〕ベンゾアゼ
ピン (48,X1=H,R2=Ph,R3=NHCO−2
−インドール、W=NH,Y=N,Zは存在しない) この化合物は実施例7の方法に従って製造する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 513/04 361 C07D 513/04 391 391 C07D 498/04 112 //(C07D 487/04 223:16 239:26) (C07D 487/04 223:16 249:04) (C07D 498/04 223:16 263:32) (C07D 513/04 223:16 277:22) (72)発明者 ベン イー.エヴァンス アメリカ合衆国,19446 ペンシルヴァニ ア,ランスデール,パーキオメン アヴェ ニュー 501 (72)発明者 マーク ジー.ボック アメリカ合衆国,19440 ペンシルヴァニ ア,ハットフィールド,レオン ドライヴ 1603
Claims (15)
- 【請求項1】 式: 【化1】 {R1 はH、C1−C4−アルキル、シクロ−C3−C7−
アルキル、 【化2】 NR4R5、C1−C4−アルコキシ、チオ−C1−C4−ア
ルコキシ、OHまたはSHであり;R2 はH; C1−C
4−アルキル; モノまたはジ置換されたまたは置換され
ないフェニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1
−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、カルボ
キシル、カルボキシ-C1−C4−アルキル、ニトロ、−C
F3、 【化3】 およびヒドロキシからなる群から独立して選択され
る);2−,3−または4−ピリジル;または−(CH
2)mCOOR6であり;R3 は 【化4】 であり;R4およびR5は独立してH、C1−C4−アルキ
ルまたはシクロ−C3−C7−アルキルであり、または結
合して構造 【化5】 (kは2〜6である)を有するヘテロ環を形成し;R6
はH、C1−C4−アルキル、シクロ-C3−C7−アルキ
ル、置換されないかまたはモノまたはジ置換されたフェ
ニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−
アルコキシ、ニトロおよびCF3 からなる群から独立し
て選択される)、または 置換されないかまたはモノま
たはジ置換されたフェニル−C1−C4−アルキル(置換
基はハロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキ
シ、ニトロおよびCF3から群から選択される)であ
り;R7 はαまたはβ−ナフチル、置換されないかまた
はモノまたはジ置換されたフェニル(置換基はハロ、−
NO2、−OH、−NR4R5、C1−C4−アルキル、シ
アノ、フェニル、トリフルオロメチル、アセチルアミ
ノ、アセチルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、SCF
3、C=CH、CH2SCF3、OCHF3、S−フェニル
およびC1-C4−アルコキシからなる群から独立して選
択される)、 【化6】 であり;R8 はH、C1−C4−アルキル、シクロ−C3
−C7−アルキル、−(CH2)n−シクロ−C3−C7−
アルキル、 【化7】 であり;R9 はOH、OR11またはNR4R5であり;R
10 はH、−OHまたは−CH3であり;R11およびR12
は独立してC1−C4−アルキルまたはシクロ−C3−C7
−アルキルであり;R13 は 【化8】 であり;R14はC1−C4−アルキルまたはフェニル−C
1−C4−アルキルであり;R18はH、C1−C4−アルキ
ル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはブチリル
であり;mは1〜4であり;nは0〜4であり;qは0
〜4であり;rは1または2であり;X1 はH、−NO
2、CF3、CN、OH、C1−C4−アルキル、ハロ、C
1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルコキシ、−(C
H2)nCOOR6、−NR4R5または 【化9】 であり;X2およびX3は独立してH、−OH、−N
O2、ハロ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキ
ル、C1−C4−アルコキシまたは 【化10】 であり;X4 はS、O、CH2またはNR8であり;X6
はOまたはHHであり;X8 はHまたはC1−C4−アル
キルであり;X9 およびX9 a は独立してNR18または
Oであり;WはCR1、NまたはNHであり;YはN、
SまたはOであり;ZはC−Hまたは不存在であり; 【化11】 は飽和(単)または不飽和(二重)結合である。}を有
する化合物またはその薬学的に許容しうる塩の治療的に
有効な量および薬学的に許容しうる担体を包含している
恐慌性障害または不安障害の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項2】R1がHまたはC1−C4−アルキルであ
り;R2 が置換されないかまたはモノまたはジ置換され
たフェニル(置換基はハロ、C1−C4−アルキル、C1−
C4−アルコキシ、ニトロおよび−CF3からなる群から
選択される)であり;R3 が 【化12】 であり;R7 がαまたはβ−ナフチル、置換されないか
またはモノまたはジ置換されたフェニル(置換基はハ
ロ、ニトロ、C1−C4−アルキル、トリフルオロメチ
ル、およびC1-C4−アルコキシからなる群から選択さ
れる)、 【化13】 であり;R8 がHまたはC1−C4−アルキルであり;n
が0〜2であり;qが0〜2であり;rが1または2で
あり;X1がH、−NO2、C1−C4−アルキル、ハロま
たはC1−C4−アルコキシであり;X2 およびX3 が独
立してH、−NO2、ハロ、C1−C4−アルキルまたは
C1−C4−アルコキシであり;X4 がS、O、CH2ま
たはNR8であり;X8 がHまたはC1−C4−アルキル
であり;X9 およびX9 a が独立してNHまたはOであ
る請求項1記載の化合物またはその医薬的に許容しうる
塩の治療的に有効な量および薬学的に許容しうる担体を
包含している恐慌性障害または不安障害の治療に有用な
医薬組成物。 - 【請求項3】R1がHまたはメチルであり;R2 がフェ
ニルまたはO−F−フェニルであり;R3 が 【化14】 であり;R7 が 【化15】 であり;X1がHであり;X2 がH、−NO2、ハロ、メ
チルまたはメトキシであり;WがCR1であり;YがN
であり;ZがCHである請求項1記載の化合物またはそ
の薬学的に許容しうる塩の治療的に有効な量および薬学
的に許容しうる担体を包含している恐慌性障害または不
安障害の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項4】R1がHまたはメチルであり;R2 がフェ
ニルまたはO−F−フェニルであり;R3 が 【化16】 であり;R7 が 【化17】 であり;X1がHであり;X2 がH、−NO2、ハロ、メ
チルまたはメトキシであり;WがCR1であり;YがS
であり;Zが存在しない請求項1記載の化合物またはそ
の薬学的に許容しうる塩の治療的に有効な量および薬学
的に許容しうる担体を包含している恐慌性障害または不
安障害の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項5】R1がHまたはメチルであり;R2 がフェ
ニルまたはO−F−フェニルであり;R3 が 【化18】 であり;R7 が 【化19】 であり;X1がHであり;X2 がH、−NO2、ハロ、メ
チルまたはメトキシであり;WがCR1であり;YがO
であり;Zが存在しない請求項1記載の化合物またはそ
の薬学的に許容しうる塩の治療的に有効な量および薬学
的に許容しうる担体を包含している恐慌性障害または不
安障害の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項6】R2 がフェニルまたはO−F−フェニルで
あり;R3 が 【化20】 であり;R7 が 【化21】 であり;X1がHであり;X2 がH、−NO2、ハロ、メ
チルまたはメトキシであり;WがNHであり;YがNで
あり;Zが存在しない請求項1記載の化合物またはその
薬学的に許容しうる塩の治療的に有効な量および薬学的
に許容しうる担体を包含している恐慌性障害または不安
障害の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項7】5(S)−5−(2−インドールカルボニ
ルアミノ)−7−フェニル−5H−ピリミド−〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、 4(S)−4−(4−クロロフェニルカルボニルアミ
ノ)−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ−
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、 4(S)−4−(2−インドールカルボニルアミノ)−
6−フェニル−4H−オキサゾロ〔5,4−d〕〔2〕
ベンゾアゼピンまたは 4(S)−4−(2−インドールカルボニルアミノ)−
6−フェニル−2H,4H−〔1,2,3〕チアゾロ−
〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピンである請求項1記
載の化合物の治療的に有効な量を包含している恐慌性障
害または不安障害の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項8】5(R)−5−(3−メトキシフェニルア
ミノカルボニルアミノ)−7−フエニル−5H−ピリミ
ド〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、 4(R)−4−(3−メチルフェニルアミノカルボニル
アミノ)−2−メチル−6−フェニル−4H−チアゾロ
−〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン、 4(R)−4−(3−クロロフェニルアミノカルボニル
アミノ)−6−フェニル−4H−オキサゾロ−〔5,4
−d〕〔2〕ベンゾアゼピンまたは 4(R)−4−(3−メトキシフェニルアミノカルボニ
ルアミノ)−6−フェニル−2H,4H−〔1,2,
3〕トリアゾロ−〔5,4−d〕〔2〕ベンゾアゼピン
である請求項1記載の化合物の治療的に有効な量を包含
している恐慌性障害または不安障害の治療に有用な医薬
組成物。 - 【請求項9】 請求項1記載の化合物またはその薬学的
に許容しうる塩の治療的に有効な量および薬学的に許容
しうる担体を包含している腫瘍的障害の治療、眼におけ
る瞳孔収縮の制御、疼痛の治療または鎮痛の誘発または
薬剤またはアルコールの長期治療または乱用によって生
じた離脱応答の治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項10】 式Iの化合物の治療的に有効な量が体
重1kg 当たり約0.005〜50mgである請求項1
記載の医薬組成物。 - 【請求項11】 式Iの化合物の治療的に有効な量が体
重1kg 当たり約0.005〜50mgである請求項9
記載の医薬組成物。 - 【請求項12】 請求項1記載の化合物の治療的に有効
な量を哺乳動物に投与することを特徴とする恐慌性障害
または不安障害の治療方法。 - 【請求項13】 請求項1記載の化合物の治療的に有効
な量を哺乳動物に投与することを特徴とする腫瘍的障害
の治療、眼における瞳孔収縮の制御、疼痛の治療または
鎮痛の誘発または薬剤またはアルコールの長期治療また
は乱用によって生じた離脱応答の治療方法。 - 【請求項14】 式Iの化合物の治療的に有効な量が体
重1kg 当たり約0.05〜50mgであり、1回また
は数回に分けて投与される請求項12記載の方法。 - 【請求項15】 式Iの化合物の治療的に有効な量が体
重1kg 当たり約0.05〜50mgであり、1回また
は数回に分けて投与される請求項13記載の方法。
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