JPH0830182B2 - ジョイントシート - Google Patents

ジョイントシート

Info

Publication number
JPH0830182B2
JPH0830182B2 JP2007555A JP755590A JPH0830182B2 JP H0830182 B2 JPH0830182 B2 JP H0830182B2 JP 2007555 A JP2007555 A JP 2007555A JP 755590 A JP755590 A JP 755590A JP H0830182 B2 JPH0830182 B2 JP H0830182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
fibers
weight
joint sheet
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2007555A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03212480A (ja
Inventor
士郎 高畑
治郎 天川
正美 辻
勇 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP2007555A priority Critical patent/JPH0830182B2/ja
Publication of JPH03212480A publication Critical patent/JPH03212480A/ja
Publication of JPH0830182B2 publication Critical patent/JPH0830182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガスケット基材として使用されるジョイン
トシートの改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、ガスケット用ジョイントシートとして、石綿
(アスベスト)を基材繊維とし、ゴムを結合剤としてな
る組成物に溶剤を加えて混練して得た混合物を、加熱ロ
ールと室温程度のロールとから成るカレンダーロール間
に投入し、熱ロール表面に前記混合物を積層させ、溶剤
を蒸発させながらシート状に加硫成形したシート材が多
年にわたり使用されてきたが、石綿の人体におよぼす有
害性が問題視されてきたことから、石綿繊維を用いない
非石綿系ジョイントシートがそれに代って提案され、実
用化されつつある。
[発明が解決しようとする課題] 非石綿系ジョイントシートについては、石綿以外の各
種の無機繊維を選択し、さらに有機繊維や金属繊維を組
み合わせたものが提案され、実用に供されているが、そ
の引張り強さ、せん断強さ、圧縮強さ、応力緩和等の総
合強さは、アスベスト系ジョイントシートに比べて著し
く劣る。
[発明の目的] 本発明は、上記目的に鑑みてなされたものであって、
石綿繊維以外の繊維を使用し、しかも石綿ジョイントシ
ートのもつ機械的強度やシール性能と対比して優るとも
劣らない物性を有するジョイントシートを提供すること
を主たる目的としているものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するため、繊維材料、ゴム
材料、ゴム薬品、充填剤および他の添加剤から成るジョ
イントシートにおいて、前記繊維材料が非鉄系金属繊維
および/または防錆処理した鉄系金属繊維5〜60重量%
と、芳香族ポリアミド繊維、フェノール繊維および芳香
族ポリエステル繊維から選ばれた有機繊維1〜30重量%
とから成る芯材と、前記繊維材料が前記有機繊維1〜30
重量%のみから成る表裏2層の表面材とで3層構造とし
たことを特徴としているものである。
さらに、本発明は、繊維材料、ゴム材料、ゴム薬品、
充填剤および他の添加剤から成るジョイントシートにお
いて、前記繊維材料が非鉄系金属繊維および/または防
錆処理した鉄系金属繊維5〜60重量%と、芳香族ポリア
ミド繊維、フェノール繊維および芳香族ポリエステル繊
維から選ばれた有機繊維1〜30重量%と石綿および金属
繊維を除く無機繊維1〜8重量%とから成る芯材と、前
記繊維材料が前記有機繊維1〜30重量%のみから成る表
裏2層の表面材とで3層構造したことを特徴としている
ものである。
[作用] 上記構成のジョイントシートにおいて、繊維材料に有
機繊維と金属繊維を使用している芯材は、引張り強さ、
せん断強さ、圧縮強さ、応力緩和特性等に優れた性能を
備えており、かつ有機繊維だけの表面材は相手部材との
馴染み性が良く、優れたシール性能が発揮される。
[実施例] 図面は、本発明の一実施例を示すものである。
同図において、1はジョイントシートを形成している
芯材、2,2は表面材である。
芯材1は、繊維材料として、主として有機繊維と、非
鉄系金属繊維または鉄系繊維に防錆処理(プライマー処
理)を施したものとが使用される。一方、表面材2は、
繊維材料として、有機繊維のみが用いられる。
前記有機繊維には、フイブリル化した芳香族ポリアミ
ド繊維(商品名「ケブラーパルプ」)、フェノール繊維
(商品名「カイノール」)、全芳香族ポリエステル繊維
(商品名「ベクトラン」)から選ばれたものが最適であ
る。
前記有機繊維の配合量は、シート材組成物(芯材、表
面材)中、1〜30重量%で用いるのが適当であり、より
好ましくは10〜15重量%である。有機繊維は1重量%以
下ではシート材の強度不足となり、製板(シーティン
グ)が難しく、また、30重量%以上では製板が不可能で
あり、仮にできたとしても所望の特性は得られない。
前記非鉄系金属繊維としては、黄銅、アルミニウム、
銅、亜鉛等の金属繊維の使用が好ましい。鉄系繊維に防
錆処理(プライマー処理)した金属繊維は、防錆効果の
ほかに、他の配合材料との密着性が良くなり、シート材
の強度向上に寄与する。
前記金属繊維は、繊維径10〜100μm、繊維長さ5〜1
5mmのものが好ましい。繊維径は10μm以下ではコスト
高となり、また、100μm以上になると、シート材厚さ
が不均一となる傾向があって、好ましくない。
金属繊維の配合量は、シート材組成物(芯材)中、5
〜60重量%が好ましく、より好ましくは10〜30重量%で
ある。金属繊維は5重量%以下では、金属繊維の使用に
よるシート材の強度向上は望めず、また、60重量%以上
では製板が不可能となる。
芯材1の繊維材料として、前記有機繊維および金属繊
維のほかに、石綿および金属繊維を除く無機繊維を配合
することができる。この無機繊維としては、ロックウー
ル、カーボン繊維、ガラス繊維等が使用される。その配
合量は1〜8重量%の範囲が好ましい。
繊維以外の配合材料とその配合量を下記に示す。
ゴム(NR,SBR,NBR等) ……5〜20重量% レヂン(フェノール,クレゾール等)……10〜20重量% ゴム薬品(硫黄,加硫促進剤,カーボン,カタルポ等) ……5〜30重量% 充填剤(バライト,粘土類) ……30〜60重量% 以上に挙げた有機繊維、金属繊維、石綿を除く無機繊
維、その他の配合材からなる組成物に溶剤を加えて混練
して得た混合物を、加熱ロールと室温程度のロールとか
ら成るカレンダーロール間に投入し、熱ロール表面に前
記混合物を積層させ、溶剤を蒸発させながらシート状に
加硫成形することにより、所望するジョイントシート材
が得られるものであるが、その場合、金属繊維を配合し
たものがジョイントシートの芯材として、また金属繊維
を配合しないで、有機繊維だけを配合したものがジョイ
ントシートの表面材として用いられ、それらを積層して
3層構造とすることによって、ジョイントシート製品と
なる。
上記の如く3層構造に構成されたジョイントシートに
おいて、繊維材料に有機繊維と金属繊維が使用されてい
る芯材は、特に金属繊維の配合により、シート材の引張
り強さ、せん断強さ、圧縮強さ、応力緩和特性に優れた
性能が発揮される。
その場合、有機繊維だけの使用についてみると、有機
繊維は嵩高で、密度が小さいため、配合量は大体8〜15
重量%の範囲に限定されることから、有機繊維だけで
は、シート材の強度増大に多くを望めないが、これに密
度大なる金属繊維を加えることにより、繊維相互の絡み
が良くなり、シート材の強度増大が図れると同時に製板
性の良いコンパウンドが得られ、さらに両者の配合割合
によって製品特性を変えることができるという特徴があ
る。
加えて、前記有機繊維と金属繊維に、さらに無機繊維
(石綿を除く)を配合したシート材にあっては、強度増
大とあいまって、耐熱性の向上が図れる。
一方、芯材の表面に積層されている表面材は、繊維材
料として有機繊維のみで形成されているので、芯材に比
べて柔軟性があり、相手部材との馴染み性が良く、優れ
たシール性能が発揮される。
次に、本発明の具体的実施例(芯材として)および比
較例を下記に示す。
なお、表面材には、下記配合のものを用いた。
ケブラーパルプ 10 ゴム(NBR) 6.5 ゴム(NR) 5.5 ゴム薬品 3 顔料 4 充填材 71 合計 100(重量%) ただし、黄銅、アルミニウム、銅の金属繊維の繊維系
は20μm、繊維長さは10mmである。
上記配合による混合物を従来の製法により製板したシ
ート材の試験結果を下記の表に示す。
ただし、非アスベスト系の上段は、ケブラーパルプ10
重量%、下段は15重量%配合したものである。
試験方法 引張り強さ:JISR 3453 せん断強さ:シート(50×25mm)の両面を接着保持して
せん断力を加えた際の破損時の強度。
圧縮強さ:シート(10mm口)を加圧した際の破損時の強
度。
応力緩和特性:JISR 3453 シール性テスト:シート(69φ×55φ)に圧面300kgf/c
m2を加えた密閉箱に空気圧7kgf/cm2で、10分間通し、洩
れを測定した。
[発明の効果] 以上に述べたように、本発明によれば、特にジョイン
トシートの芯材に用いる繊維材料に、有機繊維と金属繊
維を併用しているので、使用繊維量の増大が可能とな
り、従来の非アスベスト系ジョイントシートに比べ、引
張り強さ、せん断強さ、圧縮強さ、応力緩和等の総合性
能を大幅に向上させることができ、また表面材の柔軟性
により、相手部材とのなじみ性が良く、優れたシール性
能が発揮される。
加えて、本発明によれば、前記金属繊維に非鉄系金属
繊維、防錆処理した鉄系繊維を使用しているので、錆の
発生による金属繊維の強度低下を招くおそれもなく、長
期の使用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示すジョイントシートの断
面図である。 1……芯材 2……表面材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−58077(JP,A) 特開 昭59−86683(JP,A) 特開 昭56−129282(JP,A) 特開 昭61−200190(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維材料、ゴム材料、ゴム薬品、充填剤お
    よび他の添加剤から成るジョイントシートにおいて、前
    記繊維材料が非鉄系金属繊維および/または防錆処理し
    た鉄系金属繊維5〜60重量%と、芳香族ポリアミド繊
    維、フェノール繊維および芳香族ポリエステル繊維から
    選ばれた有機繊維1〜30重量%とから成る芯材と、前記
    繊維材料が前記有機繊維1〜30重量%のみから成る表裏
    2層の表面材とで3層構造としたことを特徴とするジョ
    イントシート。
  2. 【請求項2】繊維材料、ゴム材料、ゴム薬品、充填剤お
    よび他の添加剤から成るジョイントシートにおいて、前
    記繊維材料が非鉄系金属繊維および/または防錆処理し
    た鉄系金属繊維5〜60重量%と、芳香族ポリアミド繊
    維、フェノール繊維および芳香族ポリエステル繊維から
    選ばれた有機繊維1〜30重量%と石綿および金属繊維を
    除く無機繊維1〜8重量%とから成る芯材と、前記繊維
    材料が前記有機繊維1〜30重量%のみから成る表裏2層
    の表面材とで3層構造としたことを特徴とするジョイン
    トシート。
JP2007555A 1990-01-16 1990-01-16 ジョイントシート Expired - Lifetime JPH0830182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007555A JPH0830182B2 (ja) 1990-01-16 1990-01-16 ジョイントシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007555A JPH0830182B2 (ja) 1990-01-16 1990-01-16 ジョイントシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03212480A JPH03212480A (ja) 1991-09-18
JPH0830182B2 true JPH0830182B2 (ja) 1996-03-27

Family

ID=11669047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007555A Expired - Lifetime JPH0830182B2 (ja) 1990-01-16 1990-01-16 ジョイントシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0830182B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2789423B2 (ja) * 1994-03-14 1998-08-20 ニチアス株式会社 非石綿系ジョイントシートおよびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5938999B2 (ja) * 1980-03-14 1984-09-20 ニチアス株式会社 ジヨイントシ−ト
DE3232255A1 (de) * 1982-08-30 1984-03-08 Frenzelit Werke GmbH & Co KG, 8582 Bad Berneck Weichstoffflachdichtungsmaterial, insbesondere fuer die herstellung von hoch beanspruchbaren flachdichtungen
JPS5986683A (ja) * 1982-11-10 1984-05-18 Kishiyuu Seishi Kk シ−ル材料
JPS61200190A (ja) * 1985-03-01 1986-09-04 Nippon Valqua Ind Ltd ジヨイントシ−ト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03212480A (ja) 1991-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5240766A (en) Gasket material
EP0523339B1 (en) Asbestos-free composition for gaskets
JP4746879B2 (ja) 非石綿系シート状ガスケット
AU600636B2 (en) High temperature metal rubber gasket
WO2004005773A1 (ja) ガスケット素材
US5292579A (en) Compressed sheet and method of manufacturing thereof
JPH0830182B2 (ja) ジョイントシート
JP4180155B2 (ja) ジョイントシート形成用組成物、ジョイントシートおよびその製造方法
JPH05239439A (ja) シール用組成物
JPH05162157A (ja) ジョイントシートの製造方法
JPH10140138A (ja) ジョイントシート
JP2901699B2 (ja) 非石綿ジョイントシート
JPH0634053A (ja) ガスケット用シート
JPS62101680A (ja) ジヨイントシ−ト
JP2789423B2 (ja) 非石綿系ジョイントシートおよびその製造方法
JPH10265765A (ja) ジョイントシートおよびその製造方法
JPH08302334A (ja) ジョイントシートおよびその製造法
JPH10279920A (ja) ジョイントシート
JPS62129377A (ja) ジヨイントシ−ト
JPH0570763A (ja) ビーターシート用組成物及びビーターシート
JPH01229091A (ja) ガスケット用組成物およびガスケットの製造方法
JP4077642B2 (ja) ジョイントシートの製造方法
JPH0953062A (ja) ジョイントシートおよびその製造方法
JPS6169883A (ja) ガスケツト用シ−ト材
JPH056066B2 (ja)