JPH08301773A - 皮膚掻痒症改善剤 - Google Patents
皮膚掻痒症改善剤Info
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- JPH08301773A JPH08301773A JP7136118A JP13611895A JPH08301773A JP H08301773 A JPH08301773 A JP H08301773A JP 7136118 A JP7136118 A JP 7136118A JP 13611895 A JP13611895 A JP 13611895A JP H08301773 A JPH08301773 A JP H08301773A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症、水虫
による掻痒症、花粉による眼の周辺の炎症による掻痒症
等の改善、治癒に有用な皮膚掻痒症改善剤を提供する。 【構成】 ソジウム・モンモリロナイト水膨潤体を主剤
とし、或いはこれに乳酸ナトリウム、1,3ブチレング
リコール等の保湿剤、スクラワン、米はい芽油等の油
剤、及び又は生薬類を加えてなる皮膚掻痒症改善剤。
による掻痒症、花粉による眼の周辺の炎症による掻痒症
等の改善、治癒に有用な皮膚掻痒症改善剤を提供する。 【構成】 ソジウム・モンモリロナイト水膨潤体を主剤
とし、或いはこれに乳酸ナトリウム、1,3ブチレング
リコール等の保湿剤、スクラワン、米はい芽油等の油
剤、及び又は生薬類を加えてなる皮膚掻痒症改善剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アトピー性皮膚炎、老
人性皮膚掻痒症、水虫による掻痒症、花粉による眼の周
辺の炎症に基づく掻痒症等の改善、治癒に有用な皮膚掻
痒症改善剤に関する。
人性皮膚掻痒症、水虫による掻痒症、花粉による眼の周
辺の炎症に基づく掻痒症等の改善、治癒に有用な皮膚掻
痒症改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、アトピー性皮膚炎を中心とする皮
膚アレルギー疾患が、乳幼児から成年男女に至るまで広
く発症し、患者は甚大なる皮膚掻痒の苦痛を覚え、一刻
の睡眠すら取れず、自殺を考える者も多く出現する等極
めて悲惨な現状が報ぜられている。而して、これに対処
すべく提供されている薬剤は、副腎皮質ホルモン等のス
テロイド製剤が主流であるが、本製剤の連用は、ホルモ
ンを外部から投与することとなり、副腎の機能を低下せ
しめる。またこの状態で、ステロイド剤を断つと停滞し
た副腎機能では直ちにステロイドホルモンを供給するこ
とができず、一種の副腎皮質ホルモン欠乏疾が生じる。
従って、かえって病状を悪化することとなる。このほ
か、ステロイド製剤のほかの製剤又は生薬等による療法
も提案されているが、いずれも決定的なものではない。
また、老人性皮膚掻痒症の場合でも、就寝時等に体躯が
暖ってくると掻痒の度合が次第に大となって一段と苦痛
が増し、特に下肢部のふくらはぎ、腰部、背部等におい
て甚しく、掻破による出血も生じることとなるが、この
種の掻痒症についても決定的効果を有する薬剤は提供さ
れていない。さらに、水虫については、多数の改善剤が
提供されているが掻痒を防ぐために決定的効果を有する
ものは殆んど絶無である。
膚アレルギー疾患が、乳幼児から成年男女に至るまで広
く発症し、患者は甚大なる皮膚掻痒の苦痛を覚え、一刻
の睡眠すら取れず、自殺を考える者も多く出現する等極
めて悲惨な現状が報ぜられている。而して、これに対処
すべく提供されている薬剤は、副腎皮質ホルモン等のス
テロイド製剤が主流であるが、本製剤の連用は、ホルモ
ンを外部から投与することとなり、副腎の機能を低下せ
しめる。またこの状態で、ステロイド剤を断つと停滞し
た副腎機能では直ちにステロイドホルモンを供給するこ
とができず、一種の副腎皮質ホルモン欠乏疾が生じる。
従って、かえって病状を悪化することとなる。このほ
か、ステロイド製剤のほかの製剤又は生薬等による療法
も提案されているが、いずれも決定的なものではない。
また、老人性皮膚掻痒症の場合でも、就寝時等に体躯が
暖ってくると掻痒の度合が次第に大となって一段と苦痛
が増し、特に下肢部のふくらはぎ、腰部、背部等におい
て甚しく、掻破による出血も生じることとなるが、この
種の掻痒症についても決定的効果を有する薬剤は提供さ
れていない。さらに、水虫については、多数の改善剤が
提供されているが掻痒を防ぐために決定的効果を有する
ものは殆んど絶無である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アトピー性
皮膚炎その他の皮膚掻痒症に対する掻痒症改善薬剤を提
供するに当り、その症状に対する効果が従来品に比較し
て一段と顕著であることは勿論、製剤それ自体が過剰に
油状であることを避け、しかも衣服・寝具等を汚染する
ものではなく、無臭であるが又は患者又は周囲が嫌悪し
ない性状を有する皮膚薬剤を提供することをその目的と
してなされたものである。
皮膚炎その他の皮膚掻痒症に対する掻痒症改善薬剤を提
供するに当り、その症状に対する効果が従来品に比較し
て一段と顕著であることは勿論、製剤それ自体が過剰に
油状であることを避け、しかも衣服・寝具等を汚染する
ものではなく、無臭であるが又は患者又は周囲が嫌悪し
ない性状を有する皮膚薬剤を提供することをその目的と
してなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、 a.ソジウム・モンモリロナイトの水膨潤体を主剤と
し、 b.これに保湿剤、油剤又は生薬類を添加してなる皮膚
掻痒症改善剤であり、 c.保湿剤が、乳酸ナトリウム或いはd,l−ピロリド
ンカルボン酸ナトリウム、1,3ブチレングリコール、
ソルビトール又はグリセリンを含む多糖類から選ばれる
ものであり、 d.油剤が、スクワラン、米はい芽油又は各種のエステ
ル油から選ばれるものであり、 e.生薬類が、ヨモギ、スギナ、シソ、ビワ、モモ、カ
ミツレ、セージ及びセイヨウノコギリソウの夫々の抽出
エキスから選ばれるものであり、 f.水がクラスターの小なる水であれば、さらにより皮
膚浸透性を有する g.皮膚掻痒症改善剤 をその要旨として成立するものである。
解決するために、 a.ソジウム・モンモリロナイトの水膨潤体を主剤と
し、 b.これに保湿剤、油剤又は生薬類を添加してなる皮膚
掻痒症改善剤であり、 c.保湿剤が、乳酸ナトリウム或いはd,l−ピロリド
ンカルボン酸ナトリウム、1,3ブチレングリコール、
ソルビトール又はグリセリンを含む多糖類から選ばれる
ものであり、 d.油剤が、スクワラン、米はい芽油又は各種のエステ
ル油から選ばれるものであり、 e.生薬類が、ヨモギ、スギナ、シソ、ビワ、モモ、カ
ミツレ、セージ及びセイヨウノコギリソウの夫々の抽出
エキスから選ばれるものであり、 f.水がクラスターの小なる水であれば、さらにより皮
膚浸透性を有する g.皮膚掻痒症改善剤 をその要旨として成立するものである。
【0005】本発明に係るソジウム・モンモリロナイト
の水膨潤体は、スメクタイト属の粘土で、天然又は合成
を問わず、また、この属のヘクトライトも包含される。
特にクニミネ工業(株)の生産するグニビアG又はFが
好ましく使用される。スメクタイト属の粘土鉱物は、特
異の性質を有し、就中ソジウム・モンモリロナイトは水
や有機分子を構造層間に包接・複合することを顕著な特
徴としている。有機分子では、イオン、極性、ハンデル
ワールス結合などで多様に諸分子を包接・複合される。
即ち、アミン、アルコール類はもとより擬酵素であるシ
クロデキストリン等の立体分子を包接・複合する。さら
に生化学的に重要なアミノ酸ペプチド、アルカロイド、
脂肪酸、糖類等とも、複合体をつくることが知られてい
る。
の水膨潤体は、スメクタイト属の粘土で、天然又は合成
を問わず、また、この属のヘクトライトも包含される。
特にクニミネ工業(株)の生産するグニビアG又はFが
好ましく使用される。スメクタイト属の粘土鉱物は、特
異の性質を有し、就中ソジウム・モンモリロナイトは水
や有機分子を構造層間に包接・複合することを顕著な特
徴としている。有機分子では、イオン、極性、ハンデル
ワールス結合などで多様に諸分子を包接・複合される。
即ち、アミン、アルコール類はもとより擬酵素であるシ
クロデキストリン等の立体分子を包接・複合する。さら
に生化学的に重要なアミノ酸ペプチド、アルカロイド、
脂肪酸、糖類等とも、複合体をつくることが知られてい
る。
【0006】本発明は、無機高分子化合物であるソジウ
ム・モンモリロナイトが、アトピー性皮膚炎、老人性皮
膚掻痒症、水虫による掻痒症等に対して効果的なことに
由来するものであったが、上記の如き掻痒を感じ、自ら
掻破して出血するような激烈な掻痒であっても、本発明
に係る改善剤を塗布することにより、掻痒感が解放され
改善できるのは、ソジウム・モンモリロナイトの諸分子
との包接・複合が大いに寄与するのではないかと想像さ
れる。本発明者等は、ソジウム・モンモリロナイトが、
特にアミン類との複合体を作ることが掻痒を改善しうる
ものと考えて今日に至った。その理由は、掻痒には、I
g E即ち免疫グロビリンEなる抗体が関与するからであ
る。特に、最大のかゆみを感ずるアトピー性皮膚炎にお
いては、このIg Eが本来無害のはずの食物、花粉、ほ
こり、ダニ等に過敏に反応して、人間の身体にヒスタミ
ンというかゆみを関知させる化学物質を放出することに
より、かゆみを生起するものと考えられているからであ
る。
ム・モンモリロナイトが、アトピー性皮膚炎、老人性皮
膚掻痒症、水虫による掻痒症等に対して効果的なことに
由来するものであったが、上記の如き掻痒を感じ、自ら
掻破して出血するような激烈な掻痒であっても、本発明
に係る改善剤を塗布することにより、掻痒感が解放され
改善できるのは、ソジウム・モンモリロナイトの諸分子
との包接・複合が大いに寄与するのではないかと想像さ
れる。本発明者等は、ソジウム・モンモリロナイトが、
特にアミン類との複合体を作ることが掻痒を改善しうる
ものと考えて今日に至った。その理由は、掻痒には、I
g E即ち免疫グロビリンEなる抗体が関与するからであ
る。特に、最大のかゆみを感ずるアトピー性皮膚炎にお
いては、このIg Eが本来無害のはずの食物、花粉、ほ
こり、ダニ等に過敏に反応して、人間の身体にヒスタミ
ンというかゆみを関知させる化学物質を放出することに
より、かゆみを生起するものと考えられているからであ
る。
【0007】一方、粘土は、地球創成の時期より、地殻
である岩石が、諸種の自然条件により破壊され、摩砕さ
れて生じ、また、地殻変動な諸種の熱と圧力とによって
再び岩石となり、この輪廻が繰り返えされる。また、本
発明にあっては水の存在就中クラスターの小なる水の存
在が重要である。即ちこの水によって膨潤されたソジウ
ム・モンモリロナイトは、患部ならびにその周辺の皮膚
細胞や細胞間への浸透が容易に行われ、その掻痒感の改
善に資せられることが明らかになっている。さらに、水
膨潤ソジウム・モンモリロナイトは水分の増量によりゲ
ル体からゾル体に変化するが、膨潤は無限大であるとい
ってもよく、ゾル体の濃度が小なる場合でも、極めて薄
い膜を形成できる。即ち粘土1グラム当り800平方メ
ートルの薄膜が得られるが、この特性が患部皮膚細胞の
再生に十分に寄与し効果的なるものと考えられている。
である岩石が、諸種の自然条件により破壊され、摩砕さ
れて生じ、また、地殻変動な諸種の熱と圧力とによって
再び岩石となり、この輪廻が繰り返えされる。また、本
発明にあっては水の存在就中クラスターの小なる水の存
在が重要である。即ちこの水によって膨潤されたソジウ
ム・モンモリロナイトは、患部ならびにその周辺の皮膚
細胞や細胞間への浸透が容易に行われ、その掻痒感の改
善に資せられることが明らかになっている。さらに、水
膨潤ソジウム・モンモリロナイトは水分の増量によりゲ
ル体からゾル体に変化するが、膨潤は無限大であるとい
ってもよく、ゾル体の濃度が小なる場合でも、極めて薄
い膜を形成できる。即ち粘土1グラム当り800平方メ
ートルの薄膜が得られるが、この特性が患部皮膚細胞の
再生に十分に寄与し効果的なるものと考えられている。
【0008】次に本発明に係る保湿剤として、乳酸ナト
リウム、d,l−ピロリドンカルボン酸ナトリウムがあ
げられる。また、多糖類の1,3ブチレングリコール、
ソルビトール又はグリセリン等も有効である。本発明の
ソジウム・モンモリロナイト水膨潤体は、単独でも皮膚
掻痒症を改善する効果があるが、上記の各保湿剤はさら
にその効果を助長する。
リウム、d,l−ピロリドンカルボン酸ナトリウムがあ
げられる。また、多糖類の1,3ブチレングリコール、
ソルビトール又はグリセリン等も有効である。本発明の
ソジウム・モンモリロナイト水膨潤体は、単独でも皮膚
掻痒症を改善する効果があるが、上記の各保湿剤はさら
にその効果を助長する。
【0009】本発明に係る油剤は、患部の過剰乾燥を防
ぐために処方される。スクワラン油、米はい芽油ならび
に植物油、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン等
の各種のエステル油の微量が有用である。場合によって
は皆無であってもよい。また、生薬類は、抗炎、抗菌、
ヒスタミン遊離抑制、収れん作用等の目的達成に有効
で、このためヨモギ、スギナ、シソ、ビワ、モモ、カミ
ツレ、セージ及びセイヨウノコギリソウの夫々の抽出エ
キスが使用される。
ぐために処方される。スクワラン油、米はい芽油ならび
に植物油、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン等
の各種のエステル油の微量が有用である。場合によって
は皆無であってもよい。また、生薬類は、抗炎、抗菌、
ヒスタミン遊離抑制、収れん作用等の目的達成に有効
で、このためヨモギ、スギナ、シソ、ビワ、モモ、カミ
ツレ、セージ及びセイヨウノコギリソウの夫々の抽出エ
キスが使用される。
【0010】本発明に係るソジウム・モンモリロナイト
水膨潤体を主体とする皮膚掻痒症改善剤並びに該水膨潤
体に上記の保湿剤及び又は油剤を含む皮膚掻痒症改善剤
は、クリーム状又はスプレー方式で施用され、掻痒部分
に塗布又はスプレーされる。
水膨潤体を主体とする皮膚掻痒症改善剤並びに該水膨潤
体に上記の保湿剤及び又は油剤を含む皮膚掻痒症改善剤
は、クリーム状又はスプレー方式で施用され、掻痒部分
に塗布又はスプレーされる。
【0011】本発明に係るクラスター小なる水とは、水
分子H2 Oの会合数nが小なる水(H2 O)n をいう。
水分子会合数nを小ならしめる有用な物理的方法として
は、特定の電磁波エネルギーを与えることである。かか
る水分子会合数nの小なる水即ちクラスター小なる水は
特に皮膚細胞間によく浸透するのでソジウム・モンモリ
ロナイトとの相乗効果により、皮膚掻痒症を一層顕著に
改善する。
分子H2 Oの会合数nが小なる水(H2 O)n をいう。
水分子会合数nを小ならしめる有用な物理的方法として
は、特定の電磁波エネルギーを与えることである。かか
る水分子会合数nの小なる水即ちクラスター小なる水は
特に皮膚細胞間によく浸透するのでソジウム・モンモリ
ロナイトとの相乗効果により、皮膚掻痒症を一層顕著に
改善する。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例に具体的に説明する。し
かし、本発明は飽くまでもこれらの実施例に限定される
ものではない。 (1)皮膚掻痒症改善剤(処方例第1) 成分名 重量比(%) ソジウム・モンモリロナイト 1〜10 精製水 94〜70 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 0〜1 1,3−ブチレングリコール 0〜3 乳酸ナトリウム液 1〜4 ソルビトール又はグリセリン 2〜6 カオリン 2〜6 ───────────────────────────────── 計 100 (2)処方例第1で得られたゲル状皮膚掻痒症改善剤
を、アトピー皮膚炎と診断された0才〜4才の幼児10
人について特に痒みのある患部である上腕屈折部と頸部
に塗布しその経過を観察した。 男子 改善されたもの 8名 やや改善されたもの 2名 女子 改善されたもの 7名 やや改善されたもの 3名 全く改善されなかったものは、男子、女子ともになく、
患部のかゆみと湿潤は消失又は著しく治癒した。 (3)処方例第1で得られたゲル状皮膚掻痒症改善剤
を、老人性皮膚掻痒症の65才〜75才の男女各10名
について、その下肢部の患部に塗布してその経過をみ
た。 男(年令65〜75) 改善された者 8名 やや改善された者 2名 女(年令66〜73) 改善された者 7名 やや改善された者 3名 全く改善されなかったものは男女ともに零であって、患
部のかゆみと湿潤は改善され、特にかゆみが消失したも
のは、塗布直後において男4名、女5名にも及んだ。
かし、本発明は飽くまでもこれらの実施例に限定される
ものではない。 (1)皮膚掻痒症改善剤(処方例第1) 成分名 重量比(%) ソジウム・モンモリロナイト 1〜10 精製水 94〜70 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 0〜1 1,3−ブチレングリコール 0〜3 乳酸ナトリウム液 1〜4 ソルビトール又はグリセリン 2〜6 カオリン 2〜6 ───────────────────────────────── 計 100 (2)処方例第1で得られたゲル状皮膚掻痒症改善剤
を、アトピー皮膚炎と診断された0才〜4才の幼児10
人について特に痒みのある患部である上腕屈折部と頸部
に塗布しその経過を観察した。 男子 改善されたもの 8名 やや改善されたもの 2名 女子 改善されたもの 7名 やや改善されたもの 3名 全く改善されなかったものは、男子、女子ともになく、
患部のかゆみと湿潤は消失又は著しく治癒した。 (3)処方例第1で得られたゲル状皮膚掻痒症改善剤
を、老人性皮膚掻痒症の65才〜75才の男女各10名
について、その下肢部の患部に塗布してその経過をみ
た。 男(年令65〜75) 改善された者 8名 やや改善された者 2名 女(年令66〜73) 改善された者 7名 やや改善された者 3名 全く改善されなかったものは男女ともに零であって、患
部のかゆみと湿潤は改善され、特にかゆみが消失したも
のは、塗布直後において男4名、女5名にも及んだ。
【0013】 (4)皮膚掻痒症改善剤(処方例第2) 成分名 重量比(%) ソジウム・モンモリロナイト 1〜10 精製水 94〜69.7 加水分解シルク末 0〜0.3 スクワラン 0〜1 1,3−ブチレングリコール 0〜3 乳酸ナトリウム液 1〜4 ソルビトール又はグリセリン 2〜6 カオリン 2〜6 ───────────────────────────────── 計 100
【0014】 (5)皮膚掻痒症改善剤(処方例第3) 成分名 重量比(%) ソジウム・モンモリロナイト 1〜10 精製水(クラスター小なる) 94〜69.7 加水分解シルク末 0〜0.3 イソペラルゴン酸オクチル 0〜3 1,3−ブチレングリコール 0〜3 乳酸ナトリウム液 1〜4 ソルビトール又はグリセリン 2〜6 カオリン 2〜6 ───────────────────────────────── 計 100 (6)処方例第3で得られる掻痒改善剤を、アトピー性
体質で花粉症のため、特に眼の周辺に炎症を発して掻痒
を激しく訴える類似症状の各男女10名にスプレーで噴
霧し、1〜2分経過後拭きとったときの経過は下記のと
おり。 男(年令20〜40) 改善された者 6名 やや改善された者 4名 女(年令15〜30) 改善された者 7名 やや改善された者 3名 以上の如く、改善されなかったものは、男女いずれもな
く、掻痒は殆んど消失し、その改善効果が著しく顕著で
あった。
体質で花粉症のため、特に眼の周辺に炎症を発して掻痒
を激しく訴える類似症状の各男女10名にスプレーで噴
霧し、1〜2分経過後拭きとったときの経過は下記のと
おり。 男(年令20〜40) 改善された者 6名 やや改善された者 4名 女(年令15〜30) 改善された者 7名 やや改善された者 3名 以上の如く、改善されなかったものは、男女いずれもな
く、掻痒は殆んど消失し、その改善効果が著しく顕著で
あった。
【0015】 (7)皮膚掻痒症改善剤(処方例第4) 成分名 重量比(%) ソジウム・モンモリロナイト 1〜10 精製水(クラスター小なる) 94〜70 イソペラルゴン酸オクチル 0〜1 1,3−ブチレングリコール 1〜4 乳酸ナトリウム液 2〜6 ソルビトール 2〜6 カオリン 2〜6 ───────────────────────────────── 計 100
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の構成に基づくものであっ
て、各種の皮膚掻痒症に対して、極めて有効に作用し、
殆んど劇的に頑固な掻痒を治癒し、患者に安眠と平安を
癒すもので、健康体を獲得するために極めて有用な薬剤
を提供しうるものである。
て、各種の皮膚掻痒症に対して、極めて有効に作用し、
殆んど劇的に頑固な掻痒を治癒し、患者に安眠と平安を
癒すもので、健康体を獲得するために極めて有用な薬剤
を提供しうるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/22 A61K 47/22 Z //(A61K 33/00 35:78)
Claims (3)
- 【請求項1】 ソジウム・モンモリロナイトの水膨潤体
を主剤とし、これに保湿剤、油剤又は生薬類を添加して
なる皮膚掻痒症改善剤。 - 【請求項2】 保湿剤が、乳酸ナトリウム、d,l−ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム或いは1,3ブチレング
リコール、ソルビトール又はグリセリンを含む多糖類か
ら選ばれるものであり、油剤が、スクワラン、米はい芽
油又は各種のエステル油から選ばれるものであり、生薬
類が、ヨモギ、スギナ、シソ、ビワ、モモ、カミツレ、
セージ及びセイヨウノコギリソウの夫々の抽出エキスか
ら選ばれるものである請求項1に記載の皮膚掻痒症改善
剤。 - 【請求項3】 水膨潤体に含まれる水が、クラスターの
小なる水である請求項1に記載の皮膚掻痒症改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136118A JPH08301773A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 皮膚掻痒症改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136118A JPH08301773A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 皮膚掻痒症改善剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08301773A true JPH08301773A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15167731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7136118A Pending JPH08301773A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 皮膚掻痒症改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08301773A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1160441A (ja) * | 1997-08-19 | 1999-03-02 | Pola Chem Ind Inc | 花粉症用の化粧料 |
EP0916621A2 (en) * | 1997-10-30 | 1999-05-19 | Toshimitsu Hattori | Water having a superior ability to disperse oil and fats |
JP2000016941A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-18 | Lion Corp | 花粉症予防剤 |
JP2001278810A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-10 | Lion Corp | 薬剤組成物の製造方法 |
JP2003055241A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Lion Corp | 痒み防止皮膚外用剤 |
CN106798807A (zh) * | 2017-02-16 | 2017-06-06 | 成都富豪斯生物科技有限公司 | 一种用于治疗老年性皮肤瘙痒症的外洗药物及制备方法 |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP7136118A patent/JPH08301773A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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