JPH08301248A - 帯封機及び帯封方法 - Google Patents

帯封機及び帯封方法

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JPH08301248A
JPH08301248A JP13110795A JP13110795A JPH08301248A JP H08301248 A JPH08301248 A JP H08301248A JP 13110795 A JP13110795 A JP 13110795A JP 13110795 A JP13110795 A JP 13110795A JP H08301248 A JPH08301248 A JP H08301248A
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JP
Japan
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band
tape
sealed
band tape
banded
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Application number
JP13110795A
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English (en)
Inventor
Taku Yamamoto
卓 山本
Masaji Ogura
正司 小倉
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Ogura Kogyo KK
Original Assignee
Ogura Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易かつ確実に結束することができると共
に、結束時の帯テープの引出し端の固定をも簡易に行う
ことができる卓上タイプの帯封機を提供する。 【構成】 二枚重ねの結束用の帯テープLを供給する
テープリール29と、先端部L11がシールされた上
記帯テープLの引出し端内に挿入し該帯テープを係止す
る係止部材3と、該係止部材3により引出し端L1が
係止された上記帯テープLを被帯封物Mに巻回し、巻回
後、再び被帯封物上で重ねる帯テープ巻回手段4,5
と、被帯封物M上で重ねられた帯テープLを互いに圧
着し結合部を形成する第一の圧着手段6Aと、上記結
合部と上記テープリール29との間で帯テープLを切断
する切断手段7と、該切断手段7により切断されて開
いた帯テープLの二枚重ねの先端部L11を再びシール
する第二の圧着手段6Bとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、封書,書籍や弁当箱な
どの商品を傷つけずに結束する帯封機及び帯封方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】結束帯を使用した結束機としては、ダン
ボール箱等の荷物を対象として、これらの外周にポリプ
ロピレン樹脂製等からなる硬質の細幅バンドを掛け回し
て、バンドの両端を熱融着し結束するものが知られてい
る。こうした帯封機は、ダンボール箱等の比較的容積の
あるものを取扱い、また、結束力が大きいために、これ
に耐え得る丈夫で堅固なものに限られていた。そして、
梱包用ダンボール箱等は、バンドの締付け力によって箱
表面に多少傷ついても許容される傾向にあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、近年、各種
の通知や広告用ダイレクトメール等、各企業,家庭への
郵便物の量は増加の一途を辿っているが、これらを束ね
る場合、上記のような硬質のバンドでは、商品を傷つけ
易く、また、形態が薄くて容積も小さいことから不向き
となっていた。現在、ゴムバンド等を使用しているが、
ゴムは切れやすく、加えて、抜け落ちやすい欠点があっ
た。かくして、形状不均一の封書,はがき等の郵便物を
簡易かつ確実に結束できる適当な装置が待ち望まれてい
た。折り込み広告や付録の増加により肥大化する新聞や
雑誌等の帯封においても、これらを必要に応じてまとめ
て、手軽に束ね得る帯封機の要請が高まってきた。更
に、外食産業の発展と共に、テイクアウト商品たる弁当
箱等を口が開かないよう簡単に帯封できる帯封機の需要
もでてきた。上記商品は、いずれも比較的コンパクトな
大きさで、且つ被帯封物にキズがつかないよう結束する
ことが要望としてあり、卓上タイプで、斯る要求に応え
る適当なものがこれまでなかった。また、かかる卓上タ
イプの簡易な帯封機において、合成樹脂フィルム製の帯
テープを使用することが考えられるが、テープリールか
ら引き出して被帯封物を巻回する際に、滑り易い帯テー
プの引出し端を簡易に固定する構造はこれまで見当たら
なかった。
【0004】本発明は上記ニーズに応えるもので、郵便
物や雑誌等の被帯封物を傷つけることなく、簡易かつ確
実に結束することができると共に、結束時の帯テープの
引出し端の固定をも簡易に行うことができる卓上タイプ
の帯封機及び帯封方法を提供することを目的とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本第一発明の要旨は、
二枚重ねの結束用の帯テープを供給するテープリール
と、先端部がシールされた上記帯テープの引出し端内
に挿入し該帯テープを係止する係止部材と、該係止部
材により引出し端が係止された上記帯テープを被帯封物
に巻回し、巻回後、再び被帯封物上で重ねる帯テープ巻
回手段と、被帯封物上で重ねられた帯テープを互いに
圧着し結合部を形成する第一の圧着手段と、上記結合
部と上記テープリールとの間で帯テープを切断する切断
手段と、該切断手段により切断されて開いた帯テープ
の二枚重ねの先端部を再びシールする第二の圧着手段と
を具備する帯封機にある。ここで、「帯テープを被帯封
物に巻回し、巻回後、再び被帯封物上で重ねる」とは、
帯テープの上に帯テープが完全に重なる他、帯テープの
上に近接する場合も含む。「被帯封物上で重ねられた帯
テープ」も、同様に被帯封物上で完全に重ねられる帯テ
ープの他、近接状態にある帯テープも含む。
【0006】本第二発明の帯封機は、被帯封物の底面
中央部を除いた両側で該被帯封物を載置し、後端を中心
に前端が一定量下降回動可能な載台と、上記載台の後
方に巻取り手段が設けられ、該巻取り手段にセットした
テープリールから引出されて上記被帯封物の上面から被
帯封物の前端面を被い、載台の前端片の下部近傍に配設
する係止部材が先端部をシールした引出し端内に挿入し
て係止される二枚重ねの結束用の帯テープと、上記載
台の下方位置に配設され、上記係止部材に引出し端が係
止されて被帯封物の上面及びその後端面を巻回した後の
帯テープの途中を挟持し、且つ被帯封物の後方地点から
前方向に移動して帯テープを張設する帯テープ張設手段
と、上記載台を下降回動させて、張設された上記帯テ
ープ上へ被帯封物の前端が降下して帯テープを屈曲さ
せ、この張設された帯テープを上記係止部材に係止した
帯テープの上に重なるようにする載台回動手段と、上
記被帯封物の前端面で重ねられる帯テープ上へ進出し
て、これらの帯テープを圧着シールし結合部を形成する
第一の圧着手段と、上記結合部と上記テープリールと
の間で帯テープを切断する切断手段と、該切断手段に
より切断されて開いた帯テープの二枚重ねの先端部を再
びシールする第二の圧着手段とを具備することを特徴と
する。
【0007】本第三発明の帯封機は、第二発明の帯テー
プ張設手段が、二枚重ねの帯テープのうちのその一枚を
挟む一対のローラ体(48A,48B)と、載台の両サ
イドに配されるフレームに形成され、該ローラ体を支え
る支軸の移動を案内する細長のガイド孔と(911)、
該支軸を移動させる伝動機構とを備えたことを特徴とす
る。本第四発明の帯封機は、第三発明で、ローラ体を支
える支軸にワンウェイクラッチを嵌挿し、且つ、該支軸
にギヤを嵌挿して前記ワンウェイクラッチに該ギヤを固
着する一方、該ギヤに噛合するラックを載台の前端片か
ら後端片方向に配設して、前記支軸が後方移動する場合
のみワンウェイクラッチが作動するようにし、前記ロー
ラ体を回転させることを特徴とする。本第五発明の帯封
機は、第二発明又は第四発明で、上記被帯封物の前方に
受け部材を設けて、該受け部材の背後を上記係止部材が
上下動するようになし、係止部材に係止された帯テープ
の引出し端を越えて被帯封物の前端面上で重ねられた帯
テープが、上記受け部材の前面で上記第二の圧着手段に
より帯テープの二枚重ねの先端部が圧着シールされるよ
うにしたことを特徴とする。本第六発明の帯封機は、第
二発明乃至第五発明で、切断手段を鋸歯状の刃先を有す
るカッターで構成し、重ねられた帯テープの最上位のも
のを切断し、且つその直下の帯テープにミシン目を付与
するようにしたことを特徴とする。
【0008】本第七発明の要旨は、テープリールから引
き出された二枚重ねの結束用の帯テープで被帯封物を巻
回した後、該被帯封物上で重ねられた帯テープを熱圧着
により結合して結合部を形成すると共に、該結合部と上
記テープリール間の帯テープを切断してなる帯封方法に
ある。本第八発明の要旨は、テープリールから引き出さ
れた二枚重ねの結束用の帯テープの先端部をシールし、
該帯テープの二枚重ねの間に挿入した係止部材に帯テー
プ先端部を係止させ、被帯封物を該帯テープで巻回した
後、該被帯封物上で重ねられた帯テープを熱圧着により
結合して結合部を形成すると共に、該結合部と上記テー
プリール間の帯テープを切断し、且つ切断されて開いた
帯テープの二枚重ねの先端部を再びシールすることを特
徴とする帯封方法にある。
【0009】
【作用】本第一発明の帯封機によれば、先端部がシール
された二枚重ねの帯テープ内に係止部材を挿入して引っ
張ると、シールされた先端部に係止部材が止まるので、
滑り易い帯テープの引出し端を確実に固定することがで
きる。そして、被帯封物を巻回した後、第一の圧着手段
によって結合部が形成されて被帯封物の結束を完了する
と共に、切断手段によってテープリールとの間の帯テー
プが切断される。と同時に、第二の圧着手段によって切
断されて開いた上記帯テープの二枚重ねの先端を再びシ
ールするので、次の被帯封物を巻回する際の先端部がシ
ールされた帯テープ引出し端が出来上り、ここに係止部
材を挿入すると、また、次の被帯封物に対応する帯テー
プも確実に固定されることになる。
【0010】本第二発明の帯封機では、被帯封物の上面
を帯テープで被うようにして、この帯テープの引出し端
を被帯封物の上に置き、係止部材を引出し端内に挿入し
て係止した後、帯テープ張設手段を作動させる。帯テー
プの引出し端は、これに挿入された係止部材によって帯
テープに張力が作用しても、圧着シールで先端部を閉じ
た二枚重ねの帯テープの間に係止部材があるので、係止
部材により確実に係止される。帯テープ張設手段により
被帯封物の下面を巻回し終え、張設された帯テープ上へ
被帯封物の前端が降下すると、帯テープに一層の締付け
力が働き、被帯封物は所望の結束力で締め付けられるよ
うになる。このように被帯封物を巻回した後、第一の圧
着手段によって結合部が形成されて結束が完了する。そ
して、切断手段によってテープリールとの間の帯テープ
が切断される。更に、第二の圧着手段により、切断され
て開いた上記帯テープの二枚重ねの先端が再びシールさ
れ、この先端部は次の被帯封物を巻回する際のテープ引
出し端となって、係止部材を挿入することにより確実に
固定される。
【0011】第三発明によれば、簡易な構成で帯テープ
張設手段を実現でき、また、一対のローラ体で帯テープ
を挟むようにしているので、所定の挟持力を保有しなが
ら帯テープの引出しが円滑に進む。第四発明によれば、
帯封,結束を終えてローラ体が後方移動すると、自動的
に一定量の帯テープを載台上に繰り出すようになり、次
の帯封処理の準備が出来上る。第五発明によれば、第二
の圧着手段による圧着シールで、受け部材が帯テープを
背面から受け支えるので、切断されて開いた帯テープの
二枚重ねの先端のシールを完結する一方で、結束した帯
テープへの第二の圧着手段を及ばせない。第六発明のご
とく切断手段を鋸歯状の刃先を有するカッターで構成す
ると、帯封された帯テープにミシン目がつくので、被帯
封物の帯封を解くときは、このミシン目に沿わせること
で、小さな力で切り離すことができる。また、第七発明
のような帯封方法によれば、二枚重ねの帯テープが被帯
封物を結束するので、丈夫でしっかりと固定する。更
に、第八発明の帯封方法によれば、先端部がシールされ
ているので、ここに係止部材を挿入することで、巻回操
作が簡単になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。 (1)帯封機の構造 図1〜図11は本発明に係る帯封機の一実施例を示す。
図1は帯封機の全体斜視図、図2は図1のX矢視図、図
3は図1のY矢視図、図4,図5は筐体の水平断面図、
図6は筐体の背面図、図7は筐体の垂直断面図、図8は
シーラーの平面図、図9は帯テープ結合手段及び切断手
段の部分断面側面図、図10,図11,図12は帯封機
の垂直概略断面図,図13は筐体の水平断面図である。
【0013】帯封機の筐体9は、前方(前方とは図1の
手前側をいう。)へ緩やかに下り傾斜する左右のフレー
ム91A,91Bを有し、これらフレーム91A,91
B間に同一角度で傾斜する左右一対の板状の載台1A,
1Bが筺体9の上面を形成するように位置している。こ
れらの載台1A,1Bは、同一形状で、中央部を開ける
よう左右に一定間隔離れて配設される。それぞれの前端
片12は上方へ直角に屈曲する一方、後端片11は鋭角
をなして下方へ屈曲する(図2)。後端片11には、後
述のカム溝511に挿入する摺動ピン111が固着され
ている。斯る左右の載台1A,1Bを跨ぐようにして、
郵便物等を重ねた被帯封物Mが載台上に置かれると、被
帯封物Mは立壁になる前端片12に当接した状態で載台
1A,1Bの斜面上に位置決めされるようになってい
る。
【0014】前端片12へと屈曲する両載台1A,1B
を跨いで載台底壁面に、板バネ特性をもつ板状の受け部
材32が固着される。該受け部材32は、断面L字状で
その底板を載台の底板壁面に固着することで、受け部材
32の立面が載台1A,1B間の空間を塞ぐようにして
前端片12からやや間隔をおき、且つ、前端片12に沿
うように上面へ延びる(図1)。受け部材32に係る立
面は逆凹形で、詳細を後述するが、回転軸83が旋回す
ることによって(図9)、シーラ6Aが逆凹形の凹み部
分を通り抜け被帯封物Mの前端面に掛け回した帯テープ
Lを圧着し結束し得ると同時に、シーラ6Bが受け部材
32の頭部で受け支えられた帯テープLを押圧すること
で、結束を終えカッター7で切られる帯テープLの口が
開いた先端部L11を圧着シールできるようになってい
る(図11)。受け部材32の後方位置で、載台1A,
1Bの各前端片12,12の対向側面には、それぞれ前
方へ向けて三角状の突起34が形成されており、これら
突起34は下面が載台1A,1Bの前端片12の立壁面
に対して直交している。突起34の背面後方には板バネ
(図示せず)が設けられ、突起34は常態では図1のご
とく下方に向けて斜辺が張出した状態になっている。
【0015】また、上記載台1Aには前端片12立壁の
外側縁に沿ってガイド壁35が設けられ、該ガイド壁3
5は側面視で略L字形をなして、その縦辺には上下方向
へ延びるガイド孔351が、横辺にはやや斜めに傾斜す
るガイド孔352がそれぞれ形成されている。これらガ
イド孔351,352にピン部材361,362が嵌装
してリンクアーム36が取付けられ、ピン部材361に
はガイド壁35の縦辺に沿って上下動可能に案内される
操作レバー37が固定されている。リンクアーム36の
中間位置とガイド壁35の縦辺上端との間にはコイルバ
ネ363が張設されて、リンクアーム36はそのバネ力
で引っ張られ前上がりの図1の状態に付勢されており、
操作レバー37は、通常、上昇端に位置している。操作
レバー37からは支持バー38が前方へ回り込んで、載
台1Aの前端片12立壁面の上縁に沿って延びており、
該支持バー38の裏面側には水平方向へ移動自在の係止
部材たる係止バー3が装着されている。この係止バー3
の操作ツマミ301が支持バー38の板面に形成された
長孔381内に位置しており、操作ツマミ301を図1
の左端位置から長孔381に沿って手動操作で右方へ前
進させると、係止バー3が載台1A,1B間の空間を横
切るように進出する(図の鎖線)。この係止バー3は載
台1A,1Bの前端片12より若干前方に配置される。
係止バー3は、載台1A,1B間の空間を横切る際に、
後述の先端部L11がシールされた帯テープLの二枚重
ねの引出し端L1内に挿入し易い細幅形状である。ま
た、係止バー3長さは、載台1A,1B間の空間幅より
長く、且つ帯テープ幅より長く設定している。この状態
で操作レバー37上端の操作ノブ371を押し下げる
と、操作レバー37と共に係止バー3が下降し、受け部
材32の背後を通って下方の突起34に至り、更に、突
起34を板バネに抗して後方に追いやりながら下降す
る。そして、突起34の斜面を乗り越えると、突起34
が板バネにより復元することで突起34の下面に係止バ
ー3が係止される。このとき、係止バー3は載台の前端
片12下部に配設される。操作レバー37の下降に伴っ
て、上記リンクアーム36のピン部材362は、ガイド
孔352内を後方へ移動し、ガイド壁35の横辺先端部
に設けたマスクロスイッチ39に当接してこれを入力さ
せる。このマイクロスイッチ39の入力により、後述す
る帯封機の自動作動が開始される。
【0016】上記各載台1A,1Bは、後端片11の屈
曲部を左右のフレーム91A,91B間に横架した回転
軸81に固定して、回動自在に支持されている(図2,
図4)。また、左右の載台1A,1Bの直下には、載台
回動手段5を構成する円形の大径カム体51A,51B
がそれぞれ設けられ、大径カム体51A,51Bは、そ
の外側面に曲率半径の小さい部分と大きい部分を有する
カム溝511を形成している(図2)。これら大径カム
体51A,51Bは、フレーム91A,91B間に横架
された回転軸82に固定され、右フレーム91B外に突
出するこの回転軸82の端部には歯付きプーリ52を装
着する(図4)。そして、右フレーム91Bの中間位置
で、内方に設けたモータ53から出力軸531を突出さ
せ、これに設けた歯付きプーリ54と上記歯付きプーリ
52とを歯付きベルト55で連結するようにしている。
モータ53が回転すると、上記大径カム体51A,51
Bが回転し(図2の矢印)、これのカム溝511に挿入
したカムフォロアたる既述の摺動ピン111が動く。摺
動ピン111は後端片11に結合しており、上記各載台
1A,1Bは、大径カム体51A,51Bの回転に伴っ
て、前端片12が回転軸81を中心に一定量下降回動す
る(図10,図11参照)。この下降回動する角度は、
約15度である。この角度は、後述する載台1A,1B
の下方位置で張設された帯テープLへ被帯封物Mの前端
下角部が降下し、この張設された帯テープLを被帯封物
Mの前端面に近づける程の角度になっている。
【0017】また、上記回転軸82が左フレーム91A
外に突出した端部には、小径カム体61が固定される
(図3,図4)。小径カム体61は外周カム面の一部に
突出部611を形成し、そして、この小径カム体61の
カム面に、揺動アーム62先端の摺動ピン621をカム
フォロアとして当接させている。揺動アーム62は、下
部が左フレーム91Aに軸支されると共に、その中間位
置でリンクアーム63の一端を連結している。リンクア
ーム63の他端は、左フレーム91Aの外側をこのフレ
ームに沿って前方へ延び、フレーム91A前端部に設け
た揺動アーム64の先端に連結される。揺動アーム64
の下部は、左右のフレーム91A,91B間に横架した
回転軸83の一端に結合されていて(図3)、この回転
軸83の中間位置に、詳細を後述するシーラー6(6
A,6B)を固定する。こうして、小径カム体61が回
転すると(図3の矢印)、突出部611により揺動アー
ム62が大きく後方(図3の左方)へ傾動し、揺動アー
ム64を介してシーラー6(6A,6B)も後方へ傾動
するようにしている。
【0018】帯テープ張設手段4は、帯テープLを挟む
ローラ体たるフィードローラ48A,48Bと、フィー
ドローラ48A,48Bの支軸86A,86Bを案内す
るガイド孔911と、これら支軸を移動させる伝動機構
とを備える(図3,図5)。伝動機構は、その駆動用モ
ータ41を左フレーム91Aの内側で、左フレーム91
Aに近接して配設する。フレーム91A外へ突出するモ
ータ41の出力軸先端に駆動プーリ42を固着し、この
駆動プーリ42と、フレーム91A頂面の前端と後端に
設けた従動プーリ45A,45Bとにベルト43を掛け
ている(図3)。符号44A,44Bは、駆動プーリ4
2の前後に設けたテンションプーリで、モータ41の回
転をベルト43に正確に伝達する。従動プーリ45A,
45Bは、図5に示すごとく、左右のフレーム91A,
91B間に横架した回転軸84,85の一端に設ける
が、更に、右フレーム91B外に突出する各回転軸8
4,85の他端にもプーリ46A,46Bを設け、これ
らの間にもベルト47を掛けている。
【0019】支軸86Aは、左右のベルト43,47に
両端を固定して(図5)、この支軸86Aの中間位置に
フィードローラ48Aを嵌装する。フィードローラ48
Bがフィードローラ48Aに接して設けられ、このフィ
ードローラ48Bは上記支軸86Aと平行に配した支軸
86Bに嵌装する。支軸86Bの両端は、止具861に
よって支軸86Aにその両端寄りで連結固定する。ここ
で、上記各フィードローラ48A,48Bの端面には、
バネ付勢された摩擦板481が接して回転抵抗を付与し
ている。帯テープLを一定範囲の力で挟持するためであ
る。故に、フィードローラ48A,48Bに挟まれた帯
テープLが抜けることなく、また、ある力を越える張力
が帯テープに働くと、フィードローラ48A,48Bが
回って帯テープLを引出す。二枚重ねの帯テープLは、
その一枚がフィードローラ48A,48B間に挟まれ、
他の一枚が既述の一枚とでフィードローラ48Bを包む
ようにして載台上にその先端部L11を繰り出している
(図12)。帯封作業の初期段階において、フィードロ
ーラ48Bが二枚の帯テープの間に介在することで、帯
テープLに係る引出し端L1の口が開き、係止部材3を
引出し端L1内へ挿入し易くなるからである。
【0020】左右のフレーム91A,91Bには、その
傾斜する頂面に沿って細長のガイド孔911を開口する
(図2,図3)。支軸86A,86Bは、両サイドをこ
れらに嵌挿,支持され、摺動自在に移動できるようにし
ている(図5)。ガイド孔911は、図3に示すように
回転軸81の近接地点から載台1A,1Bに係る前端片
12の下方地点を通り過ぎ、回転軸85の真上の地点ま
で開口されている。モータ41を正逆回転すると、ベル
ト43,47を介してガイド孔911内を支軸86A,
86Bが前後動し、これに伴ってフィードローラ48
A,48Bも前後に移動する。尚、上記モータ41の正
逆転は、小径カム体61と同軸に設けた図略のカム体に
当接し作動するマイクロスイッチの信号に基づいて、後
述のタイミングでなされる。かくして、載台に被帯封物
を載せ、帯テープで被帯封物を覆ってその引出し端L1
を係止部材3に係止して、帯テープ張設手段4のフィー
ドローラ48A,48Bを前方移動させ、更に、載台回
動手段5により前端片12を回転軸81を中心に一定量
下降させることで被帯封物Mを帯テープLで巻回するこ
とが可能になり、帯テープ張設手段4と載台回動手段5
とで帯テープ巻回手段が構成されている。
【0021】巻取り手段2は、芯部材21A,21B,
回転軸22,ギヤ23,25,モータ24,摩擦板26
を具備し、装置筐体9の後端に近接して設けられる(図
1,図4,図6)。この巻取り手段2は、左右のフレー
ム91A,91B間の略中央後部に巻取り用芯部材21
A,21Bを配設し、これにポリエチレン等の合成樹脂
フィルム製の帯テープLを巻回したテープリール29を
保持する。帯テープLは同幅のテープを二枚重ねにした
もので、その幅はある程度広くして(本実施例では約6
cm幅)、その結束力を高めている。ここで、テープ幅
は1cm〜20cmが好適で、より好ましくは3cm〜
15cmである。2cm未満では帯封力が弱まり、一
方、20cmを越えると、卓上タイプの装置としてのバ
ランスを欠くからである。3cm〜15cmの範囲の幅
を有する帯テープLは、適度の結束力を帯有する。左右
一対の上記芯部材21A,21Bは、筐体9後面に突設
したステー92の軸受け部材93,94によって回転自
在に支持した回転軸22に固定されている。この回転軸
22には、ギヤ23が相対回転可能に装着され、ギヤ2
3はステー92下方に配したモータ24の出力軸に設け
たギヤ25と噛合する(図6)。バネ付勢された摩擦板
26を上記回転軸22に嵌挿し、この摩擦板26が上記
ギヤ23の側面に圧接する。ギヤ23の回転力(モータ
24の回転力)は摩擦板26を介して回転軸22に伝達
される。しかるに、回転軸22に一定以上の力が加わる
と、摩擦板26が滑り、モータ24の回転力は伝達され
ない構造で、モータ24が回転して帯テープLを巻取る
にしても、一定以上の張力が帯テープLに加わらないよ
うにしている。尚、上記モータ24の正逆転は、小径カ
ム体61と同軸に設けた図略のカム体に当接し作動する
マイクロスイッチの信号に基づいて、後述のタイミング
でなされる。
【0022】ところで、上記芯部材21A,21Bにセ
ットしたテープリール29から引出された帯テープL
は、図4,図10のごとく、筐体9底面寄り中央を前方
へ延びる(図4では下方向)。具体的には、帯テープL
は、左右のフレーム91A,91Bの後端下部に横架し
た回転軸87Aのガイドローラ871(図11)に当接
し、更に、フレーム91A,91Bの前端上下位置に横
架された回転軸87B,87Cのガイドローラ871に
当接した後(図2,図7)、ここからガイド孔911に
沿うようなかたちで後方へ向きを変え、上記フィードロ
ーラ48A,48B間に到達する。帯テープLの引出し
端L1は、二枚の帯テープのうちのその一つがフィード
ローラ48A,48Bに挿着され、先端が載台上に出る
ようにしている(図1)。この引出し端L1は図1の破
線で示す先端部L11が後述のシーラー6Bによりテー
プ幅方向へ熱圧着シールされた状態で袋状になってい
る。
【0023】次に、圧着手段たるシーラー6(6A,6
B),切断手段たるカッター7について述べる。図8は
シーラー6A,カッター7の平面図で、断面部は図9の
VIII−VIII線に沿うもの、図9は図8の側面図である。
シーラー6A,6Bは、いずれもヒータを内蔵した公知
構造の厚肉板状体で、カッター7を挟んで上下位置に設
けられ、回転軸83に固定されたステー65に対し、図
9で、バネ付勢に抗して水平動できるようにして保持さ
れている。即ち、各シーラー6A,6Bは背面の左右位
置より突出したガイドボルト671がステー65内を貫
通しており、左右位置に設けたコイルバネ66に付勢さ
れて、常態下では、図8に示すようにガイドボルト67
1の頭部がステー65の背面に当接する位置まで突出し
ている。一方、薄板状のカッター7はスペーサ72,7
3に上下を挟持され、上下方向へ貫通するボルト74に
よってステー65に固定されている。カッター7の刃先
71は、常態では、図8のようにシーラー6Aの先端6
7よりも後方(図8では下方)に配される。しかるに、
シーラー6A,6Bが被帯封物Mの前端面に重ねられた
帯テープLを圧着結合すべく、この帯テープLを押圧す
ると、コイルバネ66の付勢に抗してシーラー6A,6
Bが後退するために、シーラー先端67よりカッター7
の刃先71が出る構成である(図9)。そして、カッタ
ー7先端に形成した鋸歯で帯テープL2をカットすると
共に帯テープL3にミシン目を付与できるようにしてい
る。
【0024】次に、帯テープLの引出し端L11の引き
出し機構について述べる。この引き出し機構はワンウェ
イクラッチ491とギヤ492とラック493とからな
る(図13)。ワンウェイクラッチ491は受軸86B
に嵌挿され、フィードローラ48Bの位置からフレーム
91A寄りに配設される。ワンウェイクラッチ491
は、キャップ状のハウジングに覆われ、支軸86Bが前
方移動するときは作動せず、後方移動するときのみ働く
ようにしている。ギヤ492は上記ワンウェイクラッチ
491のハウジングに結合する。ラック493はギヤ4
92に噛合するようにして、前端片12から後端片11
方向に配設される。そして、ラック493は、支軸86
Bに直交するようにして載台1Aの下面に固着されてい
る(図12)。斯る構成によって、支軸86Bが前方移
動する際には、ワンウェイクラッチ491が働かないこ
とから、フィードローラ48Bに何の影響も与えないも
のの、支軸86Bが後方移動する場合は、ワンウェイク
ラッチ491が働く。しかも、ラック493に噛合する
ギヤ492がその移動距離を把握してこれに応じた分の
帯テープLを載台上に引き出す。かくして、支軸86B
の後方移動に伴って、先端部L11がシールされ且つ引
出し端L1の口が開いた二枚重ねの帯テープLが載台上
に現われ、係止部材3を帯テープ引出し端L1内へ挿入
し易い環境をこしらえている。
【0025】(2)帯封機の動作及び帯封方法 次に、上記帯封機を使用して、被帯封物Mを結束する過
程のなかでの帯封機の動作及び帯封方法を説明する。ま
ず、載台1Bから係止部材たる係止バー3を後退させた
状態にして、被帯封物Mを左右の載台1A,1B上にこ
れらを跨ぐように載せる(図1)。しかる後、後方地点
(回転軸81の近接地点)に位置するフィードローラ4
8A,48Bから載台上に出ている帯テープLを掴む。
そして、被帯封物Mの上面を覆って被帯封物Mの前端寄
りに帯テープLの引出し端L1を載せる。このとき、帯
テープLの出分量が少ないときには帯テープLが手で引
出される。しかる後、操作ツマミ301によって係止バ
ー3を前進させ、袋状の引出し端L1内へ係止バー3を
挿入する。ここで、二枚重ねの帯テープLはその一つが
フィードローラ48A,48B間を通り、他の一つがフ
ィードローラ48Bより手前で曲ってフィードローラ4
8Bを包むようにして先端部L11が圧着シールされた
状態にある(図12)。従って、引出し端L1の口が開
き、係止バー3の引出し端L1内への挿入が容易になっ
ている。その後、操作ノブ371により操作レバー37
を押し降ろす。係止バー3の下降に伴い、帯テープLが
引き出されて被帯封物Mの前端面に沿って下降する。係
止バー3は下降点にて突起34の下面に係合し、固定さ
れる(図9参照)。
【0026】操作レバー37の下降点にて既述の如くマ
イクロスイッチ39が入力され、モータ53が起動して
大径カム体51A,51Bが回りだす。と同時に、マイ
クロスイッチからの出力信号によって、モータ41が正
転してフィードローラ48A,48Bが被帯封物Mの下
面に沿うようにして前方移動する。このフィードローラ
48A,48Bの移動で、帯テープLが一定の張力を伴
って被帯封物Mの下面側を巻回していく。一方で、フィ
ードローラ48A,48Bの移動に連係して、モータ2
4が逆転し、芯部材21A,21Bからフィードローラ
48A,48Bへ至る間の帯テープLのたるみを解消す
るよう帯テープLを巻き取る。このため、一定の張力で
帯テープLが引っ張られ、被帯封物Mは、所望の締付け
力を有して結束される。
【0027】前記モータ53の働きで、大径カム体51
A,51Bが回転し、カム溝511内をカムフォロアた
る摺動ピン111が相対移動している。その結果、次
に、各載台1A,1Bの後端片11が後方へ押しやられ
(図10の右方)、載台1A,1Bの前端片12が下降
し始める。下降する載台に載せた被帯封物Mの前端下角
部は、載台1A,1B下方位置で、フィードローラ48
A,48Bによって前後方向に張られた帯テープLに当
接する。更に、回転軸81の回動で、載台1A,1Bの
前端が下降することで、被帯封物Mの前端下角部が張設
された帯テープLを押し下げていく。こうして、被帯封
物M自体が巻回した帯テープLを一層引き締めることに
なる。そして、大径カム体51A,51Bの回転に伴
い、載台1A,1Bはその前端片12が一段と降下する
(図11)。
【0028】一方、上記動作過程で、回転軸82に固着
した小径カム体61も回転しており、図3で載台前端片
12が最下点に至るタイミングで小径カム体61の突出
部611が揺動アーム62を後方(図3の左方)へ傾動
させる。この傾動がリンクアーム63及び揺動アーム6
4を介してシーラー6A,6Bを動かす。図2で説明す
れば、シーラー6(6A,6B)が回転軸83を中心に
所定角度分だけ左旋回するようになる。そして、シーラ
ー6Aの先端が被帯封物Mの前端面に掛け回した帯テー
プLに圧着し結合部を形成すると同時に(図9)、カッ
ター7が余分の帯テープLを切り離す(図11)。さら
に、シーラー6Bが切断されて開いた帯テープLの二枚
重ねの先端を再び圧着して閉鎖する。
【0029】その詳細を図9で説明する。被帯封物Mの
前端面上には、装置の作動開始前において、係止バー3
と共にテープリール29から被帯封物Mの上面を経由し
て引出された袋状の引出し端L1が位置している。そし
て、引出し端L1の前方に、被帯封物Mを巻回し終え
て、被帯封物Mの下面前端から延び、被帯封物Mが下降
するに伴ない被帯封物M寄りに近づく帯テープL2が配
されている。載台前端の降下に伴い、帯テープL2は引
出し端L1を経て被帯封物Mの前端面上に位置する帯テ
ープL3に重なるようになる。尚、帯テープLは既に説
明したように二枚重ねである。斯る状況下で、上述のご
とく回転軸83を中心に右旋回(図9の矢印)したシー
ラー6Aは、その先端67が係止バー3の上方位置にあ
る帯テープL2に当接して、これを帯テープL3へ熱圧
着シールし、結合部を形成する。シーラー6Aは帯テー
プL2を圧接しつつ背後のコイルバネ62のバネ力に抗
して後退し、相対的に突出したカッター7の刃先71が
帯テープL2,L3に向けて進出する。カッター刃先7
1が深く進入する帯テープL2は切断され、一方、カッ
ター刃先71の進入量が小さい帯テープL3には幅方向
へ間隔をおいたミシン目が形成される。かくして、一定
の締付け力を伴って、帯テープLで束ねられた被帯封物
Mが仕上がる。カッター7によって不要の帯テープL4
は切り離されるが、このとき、同時に受け部材32の前
面に位置する帯テープL4部分にシーラー6Bの先端6
7が当接して、上下に重なる帯テープL4を熱圧着シー
ルする(図9)。この部分は、新たな帯封結束作業にお
いて先端部L11(テープ引出し端L1)となる部分で
あり、かくして、切断されて開いた帯テープLの二枚重
ねの先端部L11が再び圧着シール閉鎖されて袋状とな
り、新たな帯封作業開始時の係止バー3によるテープ引
出し端L1の確実かつ容易な係止が保証される。
【0030】その後、大径及び小径のカム体51A,5
1B,61が更に回転すると、上記シーラー6A,6B
が原位置へ復帰し、と同時に、載台1A,1Bも、カム
機構で当初の位置まで上昇するようになる(図2)。続
いて、モータ41が逆転を開始し、フィードローラ48
A,48Bが後方の原位置へ戻される。この時、ラック
493に噛合するギヤ492の回転で、ワンウェイクラ
ッチ491が働き、帯テープLを繰り出させる。この帯
テープLの繰り出しによって、大きく口を開いた引出し
端L1が載台上に出現し、次の新たな帯封処理を行ない
易くする。そして、これに連動してモータ24が正転
し、新たな帯テープLを送り出すように芯部材21A,
21Bを回転させる。このようにして、帯テープLは、
切り離された引出し端L4(即ち、新たな帯封作業にお
ける引出し端L1)が載台上に現われ、二枚重ねの帯テ
ープの一つがフィードローラ48A,48B間に挟持さ
れた状態を保って、再び図1に示すような被帯封物Mを
結束できるスタンバイ態勢をとる。操作ツマミ301に
より係止バー3を後退させると、係止バー3は帯テープ
Lの引出し端L1内から抜け、同時に突起34との係合
も外れる。これにより、操作レバー37はコイルバネ3
63のバネ力によって再び当初の位置まで上昇させられ
る。その後、帯封された被帯封物Mを載台1A,1B上
から取り出す。
【0031】(3)実施例の効果 以上の態様からなる帯封機は、帯テープLが合成樹脂フ
ィルム製で、感触が軟らかく、全体的にソフトタッチで
締め付けるので、大切な郵便物,書籍等(被帯封物M)
を傷めることなく結束できる。そして、帯テープを二枚
重ねとすると共に、その先端部L11をシーラー6Bで
圧着シールして袋状にしているので、これに係止バーを
挿入するだけで、滑りやすいテープ引出し端L1を結束
作業の間、簡易かつ確実に固定しておくことができる。
しかも、二枚重ねの帯テープLは、その一つをフィード
ローラ48A,48Bに挟み込み、この一の帯テープと
他の一つとでフィードローラ48Bを包み込むようにし
て先端部L11を圧着シールするので、引出し端L1の
口が開いた状態になり易く、係止バー3の引出し端L1
内への挿入を簡単になし得る。また、ワンウェイクラッ
チ491,ギヤ492,ラック493によって、フィー
ドローラ48A,48Bが後方に戻る際に帯テープLを
たくさん載台上に繰り出すようにしているので、引出し
端L1は大きく口を開くことになり、係止バー3の引出
し端L1内への装着が一層容易になる。また、被帯封物
Mを巻回した時点で、載台1A,1Bが降下して帯テー
プLを張りつめることで、被帯封物Mの一層確実な結束
が可能になる。もちろん、締付け力が上限値をオーバー
すれば、摩擦板26がギヤ23から離れ、帯テープLが
一定張力を帯有するところまで緩んで被帯封物Mが保護
される。また、幅広の帯テープLは被帯封物Mを巻く接
触面積が大きく、帯テープ全体で締めるので、従来の細
いゴムバンドなどのように封筒等にめり込んで商品にキ
ズをつけることはない。更に、被帯封物Mを結束した帯
テープLには、ミシン目が付与されるので、簡単に切り
離すことができ、荷解きが容易で便利になる。加えて、
本発明の帯封機は、卓上タイプで比較的廉価でスペース
をとらず、しかも、半自動構成にしてあるので、省力化
に大きく寄与する。小口の被帯封物Mを簡単にまとめて
束ねることができる。そして、被帯封物Mのサイズを選
ばず、テープ幅より広くて載台に載るものであれば、ど
んなものも結束でき、好都合になっている。このよう
に、封書,はがきを扱う集配郵便局や書物,新聞等を扱
う企業,店舗などでの作業改善に役立つ。
【0032】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。被帯封物Mは、郵便物,書物,弁当箱に
限るものでない。載台1A,1Bや巻取り手段2や係止
バー3、更には,帯テープ張設手段4,載台回動手段
5,シーラー6A,6B等は、その形状,大きさ等は実
施例に限定されることなく目的に応じて対処でき、ま
た、被帯封物に帯テープを巻回する構造も上記実施例の
ものに限られるものではない。帯テープLの数及びその
幅も被帯封物に応じて適宜選択できる。載台1A,1B
は、実施例では二つに分けているが、帯テープLが通る
中央部が開いておればよく、一枚の板状体でその部分を
欠いて造ってもよいし、複数の分割品で構成してもよ
い。係止部材は直進運動となる係止バー3としたが、一
支点を軸に回転する構造としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の帯封機は、被帯
封物を結束する際の帯テープの引出し端の固定を簡易且
つ確実に行うことを可能にして、卓上タイプながら被帯
封物を半自動で且つ商品を傷つけることなく結束できる
ので、取扱いに注意を要し且つこれらが嵩張る傾向にあ
る郵便物,書物,弁当箱等の帯封用装置として優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯封機を前方より見た全体斜視図である。
【図2】帯封機の右側面図で、図1のX矢視図である。
【図3】帯封機の左側面図で、図1のY矢視図である。
【図4】筐体の水平断面図である。
【図5】筐体の水平断面図である。
【図6】筐体の背面図である。
【図7】筐体の垂直断面図である。
【図8】シーラー周りの平面図で、断面部は図9のVIII
−VIII線に沿うものである。
【図9】シーラー周りの部分断面側面図である。
【図10】帯封機の垂直概略断面図である。
【図11】帯封機の垂直概略断面図である。
【図12】帯封機の垂直概略断面図である。
【図13】筐体の水平断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 載台 11 後端片 12 前端片 2 巻取り手段 29 テープリール 3 係止バー(係止部材) 32 受け棒(受け部材) 34 突起(位置決め部材) 39 マイクロスイッチ(始動スイッチ) 4 帯テープ張設手段(帯テープ巻回手
段) 48A,48B フィードローラ(ローラ体) 491 ワンウェイクラッチ 492 ギヤ 493 ラック 5 載台回動手段(帯テープ巻回手段) 6A シーラー(第一の圧着手段) 6B シーラー(第一の圧着手段) 7 カッター(切断手段) 71 刃先 86A,86B 支軸 911 ガイド孔 91A,91B フレーム L 帯テープ L1 引出し端 L11 先端部 M 被帯封物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)二枚重ねの結束用の帯テープを供
    給するテープリール(29)と、(ロ)先端部がシール
    された上記帯テープの引出し端内に挿入し該帯テープを
    係止する係止部材(3)と、(ハ)該係止部材により引
    出し端が係止された上記帯テープを被帯封物に巻回し、
    巻回後、再び被帯封物上で重ねる帯テープ巻回手段
    (4,5)と、(ニ)被帯封物上で重ねられた帯テープ
    を互いに圧着し結合部を形成する第一の圧着手段(6
    A)と、(ホ)上記結合部と上記テープリールとの間で
    帯テープを切断する切断手段(7)と、(ヘ)該切断手
    段により切断されて開いた帯テープの二枚重ねの先端部
    を再びシールする第二の圧着手段(6B)とを具備する
    帯封機。
  2. 【請求項2】(イ)被帯封物の底面中央部を除いた両側
    で該被帯封物を載置し、後端を中心に前端が一定量下降
    回動可能な載台(1A,1B)と、(ロ)上記載台の後
    方に巻取り手段(2)が設けられ、該巻取り手段にセッ
    トしたテープリールから引出されて上記被帯封物の上面
    から被帯封物の前端面を被い、載台の前端片の下部近傍
    に配設する係止部材(3)が先端部をシールした引出し
    端内に挿入して係止される二枚重ねの結束用の帯テープ
    (L)と、(ハ)上記載台の下方位置に配設され、上記
    係止部材に引出し端が係止されて被帯封物の上面及びそ
    の後端面を巻回した後の帯テープの途中を挟持し、且つ
    被帯封物の後方地点から前方向に移動して帯テープを張
    設する帯テープ張設手段(4)と、(ニ)上記載台を下
    降回動させて、張設された上記帯テープ上へ被帯封物の
    前端が降下して帯テープを屈曲させ、この張設された帯
    テープを上記係止部材に係止した帯テープの上に重なる
    ようにする載台回動手段(5)と、(ホ)上記被帯封物
    の前端面で重ねられる帯テープ上へ進出して、これらの
    帯テープを圧着シールし結合部を形成する第一の圧着手
    段(6A)と、(ヘ)上記結合部と上記テープリールと
    の間で帯テープを切断する切断手段(7)と、(ト)該
    切断手段により切断されて開いた帯テープの二枚重ねの
    先端部を再びシールする第二の圧着手段(6B)とを具
    備する帯封機。
  3. 【請求項3】 上記帯テープ張設手段が、二枚重ねの帯
    テープのうちのその一枚を挟む一対のローラ体(48
    A,48B)と、載台の両サイドに配されるフレームに
    形成され、該ローラ体を支える支軸の移動を案内する細
    長のガイド孔と(911)、該支軸を移動させる伝動機
    構とを備えた請求項2記載の帯封機。
  4. 【請求項4】 上記ローラ体を支える支軸にワンウェイ
    クラッチを嵌挿し、且つ、該支軸にギヤを嵌挿して前記
    ワンウェイクラッチに該ギヤを固着する一方、該ギヤに
    噛合するラックを載台の前端片から後端片方向に配設し
    て、前記支軸が後方移動する場合のみワンウェイクラッ
    チが作動するようにし、前記ローラ体を回転させてなる
    請求項3記載の帯封機。
  5. 【請求項5】 上記被帯封物の前方に受け部材を設け
    て、該受け部材の背後を上記係止部材が上下動するよう
    になし、係止部材に係止された帯テープの引出し端を越
    えて被帯封物の前端面上で重ねられた帯テープが、上記
    受け部材の前面で上記第二の圧着手段により帯テープの
    二枚重ねの先端部が圧着シールされるようになした請求
    項2乃至4のいずれかに記載の帯封機。
  6. 【請求項6】 上記切断手段を鋸歯状の刃先を有するカ
    ッターで構成し、重ねられた帯テープの最上位のものを
    切断し、且つその直下の帯テープにミシン目を付与する
    ようにした請求項1乃至5のいずれかに記載の帯封機。
  7. 【請求項7】 テープリールから引き出された二枚重ね
    の結束用の帯テープで被帯封物を巻回した後、該被帯封
    物上で重ねられた帯テープを熱圧着により結合して結合
    部を形成すると共に、該結合部と上記テープリール間の
    帯テープを切断してなる帯封方法。
  8. 【請求項8】 テープリールから引き出された二枚重ね
    の結束用の帯テープの先端部をシールし、該帯テープの
    二枚重ねの間に挿入した係止部材に帯テープ先端部を係
    止させ、被帯封物を該帯テープで巻回した後、該被帯封
    物上で重ねられた帯テープを熱圧着により結合して結合
    部を形成すると共に、該結合部と上記テープリール間の
    帯テープを切断し、且つ切断されて開いた帯テープの二
    枚重ねの先端部を再びシールすることを特徴とする帯封
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109677698A (zh) * 2019-03-06 2019-04-26 金洁 一种包装箱打包装置
CN109677698B (zh) * 2019-03-06 2020-10-27 杭州富彩包装制品有限公司 一种包装箱打包装置

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