JPH08300884A - Xy移動定規 - Google Patents

Xy移動定規

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JPH08300884A
JPH08300884A JP14104595A JP14104595A JPH08300884A JP H08300884 A JPH08300884 A JP H08300884A JP 14104595 A JP14104595 A JP 14104595A JP 14104595 A JP14104595 A JP 14104595A JP H08300884 A JPH08300884 A JP H08300884A
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slider
plate
ruler plate
ruler
shaft
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JP14104595A
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English (en)
Inventor
Takafumi Yasuda
尚文 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライダーの軸受を軸線方向に垂直に移動す
る軸の軸線方向へ移動自在にすることにより、XY平面
上の任意な方向に定規板を平行移動させることができ、
線等を引くときに定規板の姿勢を安定させ、定規板を移
動させるときに軽く移動させることができ、定規板の交
換を容易に行うことができ、定規板の最初の角度合わせ
を容易に行うことができるXY移動定規を提供する。 【構成】 筆記面上を軸線方向に垂直に移動する軸
(1)と、筆記面(50a)上を摺動する定規板(9)
と、軸方向へ移動自在に軸(1)に装着された軸受
(6)を有し定規板(9)と連結されるスライダー
(4)とを備えるXY移動定規板であって、定規板
(9)には磁性体板(10)が貼着されており、スライ
ダー(4)には磁性体板(10)に吸着し定規板(9)
をスライダー(4)に固定連結するための取付磁石
(7、8)が装着されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、XY移動定規に係り、
特に、所定の図形ガイド等を有する定規板を筆記面上に
移動させて図形等を描くためのXY移動定規に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面上のXY方向にガイドレール
を有する製図機器は知られている。また、簡易型の製図
器としては、図6に示すようにローラ式平行線引き定規
が知られている。このローラ式平行引き定規は、一対の
ローラが筆記面上を転がるとローラを軸着する軸が平行
移動することを利用した平行線引き定規である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のローラ式平行線
引き定規において、ローラを軸着する軸の軸方向と一定
の方向関係にある平行線については、ローラを移動する
毎にひくことができるので無段階的にひくことが可能で
あるが、軸線と直角方向の平行線を引く場合、図6に示
すように空けられた孔の数に限りがるので平行線を無段
階的に引くことはできない。
【0004】平面上のXY方向にガイドレールを有する
製図機器は、一般に大きいのでかさばること、高価であ
ること、片方のガイドレールが移動するという構造であ
るので慣性が大きく迅速な動きをしにくいこと等の欠点
を有していた。このため、コンパクトで場所のとらない
安価な製図器の出現が望まれていた。
【0005】一方、従来のローラ式平行引き定規におい
ては、ローラの転がる方向と同じ方向にのみ定規板を移
動させることしかできなかった。このため、例えばX方
向の平行線は無段階的に引くことができるが、定規板の
角度を変えずに、Y方向の平行線を無段階的に引くこと
はできないという問題点があった。Y方向に無段階的に
平行線を引くためには、定規板の角度を袷直す必要があ
り、製図作業に手間がかかるという問題点があった。
【0006】また、従来のローラ式平行線引き定規にお
いては、所定の作業が終わるまでの間ローラがスリップ
しないように、定規板を手で押さえ続ける必要があっ
た。この場合、片手が不自由になり他の作業をしにくく
なるばかりでなく、手が疲れること、ローラの接地圧に
変動が生じやすくローラがスリップし易くなること等の
問題点があった。
【0007】また、従来のローラ式平行線引き定規にお
いては、ローラの筆記面と接触する部分が定規板の面よ
りも突き出るようになっていた。このため、定規板を筆
記面に押しつけようとして定規板に圧力を加えても、こ
の圧力はローラと定規板の片側の縁に分散されていた。
そして、線を引くとき、定規板を押しつけるが、加重の
略半分はローラにかかるため、定規板がずれ易いという
問題点があった。
【0008】また、移動するときは定規板の縁の摩擦抵
抗があり、動き難いという問題点があった。上述の種々
の問題点を解決する発明として、本出願人により特許出
願がなされている(特開平6−106894)。
【0009】この先行する特許出願に記載された発明で
は、スライダーに定規板を取り付けあるいは取り外しが
必ずしも容易ではなく、定規板の交換に時間がかかって
いた。
【0010】また、先行する特許出願に記載された発明
では、定規板を軸に対して角度移動することができなか
ったので、XY移動定規板の最初の角度合わせを必ずし
も容易に行うことができなかった。
【0011】また、先行する特許出願に記載された発明
では、定規板を用いて図形等を描くときだけでなく定規
板を移動するときにも、定規板の全面を筆記面上に押し
つけて移動させていた。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題を解消し、定規板の角度合わせをすることな
くXY平面上の任意な方向に定規板を平行移動させるこ
とができ、手で定規板を押さえるつける必要がなく常に
一定の圧力でローラを押さえることができ、線等を引く
ときに定規板の姿勢が安定し、定規板を移動させるとき
に軽く移動させることができ、定規板の交換を容易に行
うことができ、定規板の最初の角度合わせを容易に行う
ことができるXY移動定規を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるXY移動定規は、筆記面上を軸線方向
と垂直に移動する軸と、前記筆記面上を摺動する定規板
と、軸方向へ移動自在に前記軸に装着された軸受を有し
前記定規板と連結されるスライダーとを備えるXY移動
定規板であって、前記定規板には磁性体板が貼着されて
おり、前記スライダーには前記磁性体板に吸着し前記定
規板を前記スライダーに固定連結するための取付磁石が
装着されていることを特徴とする。
【0014】また、筆記面上を軸線方向と垂直に移動す
る軸と、前記筆記面上を摺動する定規板と、軸方向へ移
動自在に前記軸に装着された軸受を有し前記定規板と連
結されるスライダーとを備えるXY移動定規板であっ
て、前記定規板には磁性体板が貼着されており、前記ス
ライダーには前記磁性体板に吸着し前記定規板を前記ス
ライダー面に摺動自在に引き付けるための取付磁石が装
着されており、前記定規板は、前記スライダーまたは前
記磁性体板に形成されたピンを介して前記スライダーに
回転自在にピン連結されていることを特徴とする。
【0015】好適には、前記軸受には、前記筆記面へ向
かって開口し前記軸を前記定規板と略垂直な方向へ案内
する案内溝が形成されており、この案内溝には前記筆記
面から離れる方向へ前記軸に対して前記軸受を付勢する
弾性部材が取り付けられている。
【0016】好適には、前記軸の両端には、前記筆記面
上を回動する一対のローラが固着されており、前記ロー
ラは軸方向に着磁されたリング状磁石を有し、前記筆紀
面が磁性体からなるか、あるいは磁性体上にある。
【0017】
【作用】軸は、例えばこの軸の両端に固着された一対の
ローラを介して、筆記面上を軸線方向と垂直に移動す
る。
【0018】スライダーが有する軸受は軸方向へ移動自
在に軸に装着されており、したがって、スライダーは、
筆記面上を軸線方向と垂直に移動する軸に対して軸方向
へ移動自在であり、XY平面上の所望の位置へ円滑に移
動可能である。
【0019】スライダーには取付磁石が装着されてお
り、定規板に磁性体当を貼着して、磁性体板を取付磁石
に吸着させることにより、定規板をスライダーに固定連
結する。スライダーと定規板とを磁力で連結させるの
で、スライダーと定規板との連結分離を容易に規時間で
行うことができる。また、定規板に磁性体板を貼着する
ようにしたので、例えば市販の既成の定規板に磁性体板
を貼着することによりスライダーと連結することがで
き、種々の定規板を容易に転用することが可能になる。
【0020】スライダーまたは磁性体板にはピンが形成
されており、定規板はこのピンの回りに回転自在にスラ
イダーにピン連結されている。一方、定規板は、磁性体
板と取付磁石とを介してスライダーに吸着される力を受
けている。したがって、この吸着力に基づくスライダー
と定規板との間の静止摩擦力により生じる大きさ以上の
トルクを定規板に印加すると、定規板はスライダーに吸
着されながら、このピンの回りに回転する。定規板がピ
ンの回りに回転する場合でも、定規板はスライダーに吸
着され、スライダーと定規板との間に生じる動摩擦力に
より、定規板はスライダーに対して飛び跳ねたりするこ
となく安定した回転移動が可能になる。この結果、定規
板を軸線方向に対して所望の任意の角度に容易に設定す
ることが可能になる。
【0021】軸受に形成された案内溝には、筆記面から
離れる方向へ軸に対して軸受を付勢する板バネ等の弾性
部材が取り付けられている。定規板を筆記面に向かって
押しつけないとき、軸受は軸に対して筆記面から離れる
方向へ付勢される。この結果、定規板を用いて図形等を
描くとき以外の定規板を移動するときには、定規板の全
面を筆記面上に押しつけることをやめ定規板を筆記面か
ら少々浮き上がらせ、定規板を円滑に筆記面上を移動さ
せることが可能になる。
【0022】ローラは軸方向に着磁されたリング状磁石
を有するので、筆記面が磁性体である場合には筆記面に
沿って磁力線が走るように磁気回路を形成することがで
き、ローラと筆記面との吸引力を大きくすることがで
き、小体積のリング状磁石を用いてXY移動定規を小型
軽量にすることが可能になる。
【0023】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1及び図2を参照して本発明によるXY移動定
規の第1実施例を説明する。図1(a)は本実施例の全
体構成を示す平面図であり、図1(b)は横一部断面図
である。図1において、符号1は一様な太さの軸を表
し、軸1の両端には一対のローラ2、3が固着されてい
る。軸1にはスライダー4が軸1の軸線方向に移動自在
に装着されている。スライダー4は、平板5の下面に取
り付けられ軸1の案内溝が形成された軸受6と、平板5
の下面に埋設され軸線方向に配列された2個のリング状
の取付磁石7、8とを有している。スライダー4は定規
板9に連結される。定規板9の上面には平板状の磁性体
板10が貼着されている。定規板9には、例えばL字状
の図形が彫られている。定規板9は市販のものでもよ
く、磁性体板10は定規板9に両面粘着テープ等で貼着
される。
【0024】ローラ2、3は、リング状磁石2b、3b
を挟んで両側に磁性体の輪部2a、3aを有している。
輪部2a、3aの回転面には、網状の滑り止めが刻印さ
れている。リング状磁石2b、3bは、輪部2a,3b
よりわずかに小さい半径を有し、図5で矢印jで示すよ
うに軸1の軸線方向に着磁されている。リング状磁石2
b、3bが軸線方向に着磁されている結果、筆記板50
を磁性体としたときに、図5で矢印kで示すように磁力
線が形成される。
【0025】図2に筆記板50の筆記面50a上に載置
されたXY移動定規の拡大部分図を示す。図2(a)は
平面図であり、図2(b)はA−Aから見た断面図、図
2(c)はB−Bから見た断面図である。図2に示され
るように、軸受6には、筆記面50aへ向かって開口し
軸1を定規板9面と略垂直な方向へ案内するコの字状の
案内溝6aが形成されている。図2(c)に示すよう
に、案内溝6aには筆記面50aから離れる方向へ軸1
に対して軸受6を付勢する弾性部材11が取り付けられ
ている。弾性部材11は、板バネからなり、両端部にお
いて軸1に向かって突出する断面が半円筒状の2個の凸
部11aが形成され、中央部においてに案内溝6aの底
面へ向かって突出する断面半円筒状の凸部11bが形成
されている。弾性部材11の両端は平板5に開けられた
2個の孔を裏面から表面へ通り平板5の表面でL字状に
変形留めされている。弾性部材11は凸部11a、11
aにおいて軸1を下方へ押しつけ、凸部11bにおいて
スライダー4を上方へ押し上げ、スライダー4は凸部1
1a、11aを支点として凸部11bにおいて上方へ上
げられる。この結果、図2(b),(c)に示されるよ
うに、スライダー4を筆記面50へ向かって押しつける
ことをしないときは、定規板9と筆記面50aとの間に
はわずかの間隙dが形成されるようになっている。スラ
イダー4を筆記面50aへ向かって押しつけると、この
間隙dはゼロになる。
【0026】次に本実施例の作用、効果について説明す
る。軸1にはローラ2、3が一対固着されているので、
軸1が軸線方向に多少の力を受けた場合にでもローラ
2、3が筆記面50aとの接触部で軸方向へ滑らない限
り、一対のローラは軸線方向へ移動することなく、平行
な2直線の軌跡を形成するように、軸線方向と直交方向
へ筆記面上を移動する。
【0027】スライダー4が有する軸受6は軸方向へ移
動自在に軸に装着されており、軸受6に軸線方向へ所定
以上の力を印加しない限り、スライダー4は一対のロー
ラ2,3の移動に従い軸線方向と直交する方向へ移動す
る。軸受6に軸線方向へ所定以上の力を印加すると、ス
ライダー4は軸線方向へ移動する。したがって、ローラ
2,3の回動を止めて軸受6に軸線方向へ所定以上の力
を印加する場合には軸線方向へスライダー4と連結した
定規板9は移動する。また、ローラ2,3を回動させ軸
受6に軸線方向へ所定以上の力を印加しない場合には軸
線方向と直交方向へ定規板9は移動する。この結果、ス
ライダー4は、与えられた外力の方向に応じて軸線方向
への移動と軸線方向と直交する方向への移動とが合成さ
れ、筆記面のXY平面上の所望の位置へ円滑に移動する
ことができる。
【0028】スライダー4には取付磁石7,8が装着さ
れており、定規板9に磁性体板10を貼着して、磁性体
板10を取付磁石7,8に吸着させることにより、定規
板9をスライダー4に固定連結する。スライダー4と定
規板9とを磁力で連結させるので、スライダー4と定規
板9との連結分離を容易に規時間で行うことができる。
また、定規板9に磁性体板10を貼着するようにしたの
で、例えば市販の既成の定規板9に磁性体板10を貼着
することによりスライダー4と連結することができ、種
々の定規板9を容易に転用することが可能になる。
【0029】また、筆記面50aに沿って磁力線が走る
ように輪部2a,3a、リング状磁石2b、3bおよび
筆記板50との間で磁気回路を形成することができ、ロ
ーラ2、3と筆記面50aとの吸引力を大きくすること
ができ、小体積のリング状磁石2b,3bを用いてXY
移動定規を小型軽量にすることが可能になる。
【0030】次に、図3を参照して本発明の第2実施例
について説明する。前述の実施例と重複する部分につい
ては同一符号をつけて説明を省略する。
【0031】図3において、軸1にはスライダー21が
軸1の軸線方向に移動自在に装着されている。スライダ
ー21は、平板5の下面に取り付けられ軸1の案内溝が
形成された軸受6と、平板5の下面に埋設された1個の
リング状の取付磁石22とを有している。スライダー2
1は定規板25に連結される。
【0032】定規板25の上面には半円平板状の磁性体
板24が貼着されている。磁性体板24の外側の定規板
25の部分は、半円形状になっている。定規板25に
は、分度器表示部分25a、垂直直線目盛り部分25
b、平行直線目盛り部分25c,dの図形が彫られてい
る。定規板25は市販のものでもよい。磁性体板24は
定規板25に接着剤等で貼着される。
【0033】スライダー21には、ピン23が下方に向
かって立設されている。ピン23は、軸1から取付磁石
22よりも離れた位置にある。スライダー21の下面か
ら突き出たピン23の部分は、定規板25および磁性体
板24に開けられた孔に挿入されるようになっており、
定規板25はスライダー21にピン23を中心に回転自
在にピン連結されている。なお、ピン23は定規板25
に立設され、ピン23が挿入される孔がスライダー21
に開けられていてもよい。
【0034】次に、本実施例の作用、効果について説明
する。スライダー21にはピン23が立設されており、
定規板25はピン23の回りに回転自在にスライダー2
1にピン連結されている。一方、定規板25は、磁性体
板24と取付磁石22とを介してスライダー21に吸着
される力を受けている。この吸着力に基づきスライダー
21と定規板25との間の相対的ずれに対抗しようとす
る静止摩擦力が生じる。この静止摩擦力により生じる大
きさ以上のトルクを定規板25に印加すると、定規板2
5はスライダー21の磁性体板24に吸着されながら、
ピン23の回りに回転する。定規板25がピン23の回
りに回転する場合でも、定規板25はスライダー21に
吸着され、スライダー21と定規板25との間に生じる
動摩擦力により、定規板25はスライダー21に対して
飛び跳ねたりすることなく安定した回転移動が可能にな
る。この結果、定規板25を軸1の軸線方向に対して所
望の任意の角度に容易に設定することが可能になる。
【0035】次に、図4を参照して本発明の第3実施例
について説明する。前述の実施例と重複する部分につい
ては同一符号をつけて説明を省略する。
【0036】図4において、軸1にはスライダー21が
軸1の軸線方向に移動自在に装着されている。スライダ
ー21には、平板5の下面に取り付けられ軸1の案内溝
が形成された軸受6と、平板5の下面に埋設された1個
のリング状の取付磁石22とを有している。スライダー
21は定規板28に連結される。
【0037】定規板28の上面には半円平板状の磁性体
板24が貼着されている。磁性体板24は定規板25に
接着剤等で貼着される。定規板28において、磁性体板
24の外側の定規板28の半円形状の部分には分度器表
示部分28aが形成されている。定規板28の中央部に
は矩形部分が形成されている。
【0038】スライダー21の平板5には、分度器表示
部分28aを覗くための孔5aが形成されている。軸受
6の近傍のスライダー21には、孔5aから覗かれる分
度器表示部分28aの目盛りを指示するための指示部2
9が取り付けられている。
【0039】スライダー21には、ピン23が下方に向
かって立設されている。ピン23は、軸1から取付磁石
22よりも離れた位置にある。スライダー21の下面か
ら突き出たピン23の部分は、定規板25および磁性体
板24に開けられた孔に挿入されるようになっており、
定規板25はスライダー21にピン23を中心に回転自
在にピン連結されている。スライダー21の平板5の下
端部には、断面角状の調整棒30がネジ留めされてい
る。図4(b)に示すように、調整棒30は案内溝6a
の溝幅を調整し、案内溝6aにおける軸1の遊びをでき
るだけ小さくするように平板5の裏面に取り付けられて
いる。
【0040】本実施例の構成によれば、定規板25の半
円形状の部分に分度器表示部分28aを形成し、スライ
ダー21の平板5に分度器表示部分28aを覗くための
孔5aを形成し、スライダー21に孔5aから覗かれる
分度器表示部分28aの目盛りを指示するための指示部
29が取り付けたので、定規板28を軸1の軸線方向に
対して所望の任意の角度に容易に設定することが可能に
なる。なお、上述の種々の実施例の説明において、軸1
の両端にローラ2、3が固着されている場合について説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、軸1
は軸線方向に垂直に移動しさえすればよい。例えば、軸
1の両端にはローラ2、3が備えられておらず、X、Y
の各々の方向にガイドレール等を備え軸を軸線方向に移
動させる通常のドラフターのような構成であってもよ
い。この場合でも、定規板25等はスライダー21の磁
性体板24に吸着されながら、ピン23の回りに回転
し、定規板25等がスライダー21に対して飛び跳ねた
りすることなく安定した回転移動が可能になり、定規板
25等を軸1の軸線方向に対して所望の任意の角度に容
易に設定することが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、スライダーには取付磁石が装着されており、定規
板に磁性体板を貼着して、磁性体板を取付磁石に吸着さ
せることにより、定規板をスライダーに磁力で連結させ
るので、スライダーと定規板との連結分離を容易に規時
間で行うことができる。
【0042】また、定規板に磁性体板を貼着するように
したので、例えば市販の既成の定規板に磁性体板を貼着
することによりスライダーと連結することができ、種々
の定規板を容易に転用することが可能になる。
【0043】定規板はピンの回りに回転自在にスライダ
ーにピン連結されており、定規板は磁性体板と取付磁石
とを介してスライダーに吸着される力を受けているの
で、定規板はスライダーに対して飛び跳ねたりすること
なく安定した回転移動が可能になる。この結果、定規板
を軸線方向に対して所望の任意の角度に容易に設定する
ことが可能になる。
【0044】軸受に形成された案内溝には、筆記面から
離れる方向へ軸に対して軸受を付勢する板バネ等の弾性
部材が取り付けられ、定規板を筆記面に向かって押しつ
けないとき、軸受は軸に対して筆記面から離れる方向へ
付勢され、定規板を用いて図形等を描くとき以外の定規
板を移動するときには、定規板の全面を筆記面上に押し
つけることをやめ定規板を筆記面から少々浮き上がら
せ、定規板を円滑に筆記面上を移動させることが可能に
なる。
【0045】ローラは軸方向に着磁されたリング状磁石
を有するので、筆記面が磁性体である場合には筆記面に
沿って磁力線が走るように磁気回路を形成することがで
き、ローラと筆記面との吸引力を大きくすることがで
き、小体積のリング状磁石を用いてXY移動定規を小型
軽量にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるXY移動定規の第1実施例を示す
平面図(a)と一部断面図(b)。
【図2】図1に示すXY移動定規を筆記板の筆記面上に
載置した場合の拡大部分図であり、図2(a)は平面
図、図2(b)はA−Aから見た断面図、図2(c)は
B−Bから見た断面図。
【図3】本発明によるXY移動定規の第2実施例を示す
平面図(a)とC−Cから見た断面図(b)。
【図4】本発明によるXY移動定規の第3実施例を示す
平面図(a)とD−Dから見た断面図(b)。
【図5】ローラの詳細を示す側面図。
【図6】従来のローラ式平行線引き定規を示す平面図
(a)および側面図(b)。
【符号の説明】
1 軸 2、3 ローラ 2a、3a 輪部 2b、3b リング状磁石 4、21 スライダー 5 平板 6 軸受 7、8、22 取付磁石 9、25、28 定規板 10、24 磁性体板 11 弾性部材 11a、11b 凸部 23 ピン 25a、28a 分度器表示部分 29 指示部 30 調整棒 50 筆記板 50a 筆記面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筆記面上を軸線方向と垂直に移動する軸
    と、前記筆記面上を摺動する定規板と、軸方向へ移動自
    在に前記軸に装着された軸受を有し前記定規板と連結さ
    れるスライダーとを備えるXY移動定規板であって、 前記定規板には磁性体板が貼着されており、前記スライ
    ダーには前記磁性体板に吸着し前記定規板を前記スライ
    ダーに固定連結するための取付磁石が装着されているこ
    とを特徴とするXY移動定規板。
  2. 【請求項2】筆記面上を軸線方向と垂直に移動する軸
    と、前記筆記面上を摺動する定規板と、軸方向へ移動自
    在に前記軸に装着された軸受を有し前記定規板と連結さ
    れるスライダーとを備えるXY移動定規板であって、 前記定規板には磁性体板が貼着されており、前記スライ
    ダーには前記磁性体板に吸着し前記定規板を前記スライ
    ダー面に摺動自在に引き付けるための取付磁石が装着さ
    れており、前記定規板は、前記スライダーまたは前記磁
    性体板に形成されたピンを介して前記スライダーに回転
    自在にピン連結されていることを特徴とするXY移動定
    規板。
  3. 【請求項3】前記軸受には、前記筆記面へ向かって開口
    し前記軸を前記定規板面と略垂直な方向へ案内する案内
    溝が形成されており、この案内溝には前記筆記面から離
    れる方向へ前記軸に対して前記軸受を付勢する弾性部材
    が取り付けられていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のXY移動定規板。
  4. 【請求項4】前記軸の両端には、前記筆記面上を回動す
    る一対のローラが固着されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のXY移動定規板。
  5. 【請求項5】前記ローラは軸方向に着磁されたリング状
    磁石を有することを特徴とする請求項4に記載のXY移
    動定規板。
  6. 【請求項6】前記筆記面が磁性体からなるか、あるいは
    磁性体上にあることを特徴とする請求項5に記載のXY
    移動定規板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514920B2 (en) * 2007-01-26 2009-04-07 Hiwin Mikrosystem Corp. Positioning structure of a magnetic induction ruler

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