JPH0829958A - 印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システム及びその制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】イメージ・レコーダに送られる前にラスター化
等した作図可能な状態（ready-to-plot ）のイメージ・
データを作成する。 【構成】フォント・データは、使用者が最終検査／承認
をする前に、設計者用RIP22,ダイナ−RIP25 でラスター
化される。設計者は所望の結果を得るためにページ・レ
イアウト・プログラムで修正するか、処理を繰り返すか
を選択することができる。ラスター化されたデジタル・
データが生成され、設計者により検査／プルーフされる
と、確実に出力端末20’でイメージされて印刷用のフィ
ルム／プレートが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、２つの異なる集合体と
して、フロント・エンド・ユーザと、出力端末と、の間
に生じる危険性や混乱を低減するためのラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システム及びその制御方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、フロント・エンドのデータ・
ループには、WYSIWYG(What you seeis what you get)が
あるが、WYSIWYG は、ファイル又はポスト・スクリプト
・データが出力センタに、いつ転送されるかを保障する
ことができない。従来、フォント・データはフロント・
エンド・システムによってインストールされ、ラスター
・イメージ・プロセッサは、同一のポスト・スクリプト
のタイプフェース名を持っている別の専門業者から得ら
れる。キャラクタの形を別々に現すことは可能である。

【０００３】図３は、かかる従来の印刷用ラスター・イ
メージ・プロセッサ・システムを示す図である。図３に
おいて、フロント・エンド部12において、データがWISI
WYGレイアウトを有するスクリーン上に示される。ラス
ター化がアプリケーションにより行われる。ラスター・
ダンプ又はラスター化がプルーファ内に入れられたラス
ター・イメージ・プロセッサにより行われる。フロント
・エンドでの検査後、ファイルはアプリケーション又は
ポスト・スクリプト形状でサービス・センタ10’に移送
される。サービス・センタ10’（出力色分解フィルム）
は、カストマ・ファイルを受けて、アプリケーションか
らファイルを開くとともに／又は、ラスター・イメージ
・プロセッサ14に送る。この場合、WYSIWYG は、フロン
ト・エンド端末10内のフロント・エンド12のデータ・ル
ープに在って、ファイル又はポスト・スクリプト・フォ
ント名称を有する別個のベンダーから得られる。個別に
現れるフォントが得られる。

【０００４】

【発明が解決しよとしている課題】ところで、かかる従
来のシステムでは、ラスター・イメージ・プロセッサの
機能は、通常、ラスター化、トラッピング及び色分解、
の３つのステップを有する。ラスター化の間に、ラスタ
ー・イメージ・プロセッサ14は、幾何情報をピクセル
（画素）情報に変える。このステップは、カストマのも
のとは別のラスター装置を使用すると思われる。トラッ
ピング・ステップの間に、ラスター・イメージ・プロセ
ッサ14は、目的の形状及び色を印刷のために変換する。
使用者は、このステップで与えられる効果に満足しない
可能性がある。色分解ステップの間に、ラスター・イメ
ージ・プロセッサ14は、どんな色間隔も印刷インク情報
に変換して、４以上のインクを作りだすことができる。

【０００５】また、図３に記載の従来のシステムにおけ
る色彩管理については、システムは、フィルム線形化，
プレス・ゲイン制御，イメージ・レコーダのスクリーニ
ング及び駆動のような作業を行う。このシステムのイメ
ージ・レコーダ15の駆動装置は、レコーダのそばにあっ
て、レコーダと物理的に結合させる必要がある。更に、
図３に記載の従来のシステムによれば、出力端末10’は
必要なフォントを持っていない。代替フォントを使用す
ると、出力不整合の問題が常に生じる。出力用に送った
データ・ファイルが出力端末10’で首尾よくラスター化
され／イメージ化できたか、使用者にはよくわからな
い。また、出力端末10’は、受け取ったデータファイル
が処理されたかどうか認識しないため、作業が失敗した
ことを確認するのに時間がかかる。

【０００６】他の公知のものとして、インストールを必
要としないタイプフェースを持った出力端末がある。し
かし代わりのタイプフェースを使用することは、常に、
出力との不整合という問題が生じる。また、出力用に送
ったデータ・ファイルが出力端末で首尾よくラスタ化さ
れ／イメージ化できたか、使用者にはよくわからない
し、出力端末は、受け取ったデータファイルが処理され
たかどうかを認識しないため、作業が失敗したことを確
認するのに時間がかかる。

【０００７】1991年９月10日発行のShope, Gedshalk 他
による米国特許第5047955 号の「ELECTRONIC COLLATIO
N」では、ラスター化のためにラスター・イメージ・プ
ロセッサに入力される文字コードデータとして複数ペー
ジ文書を受信する電子プリンタが開示されている。ラス
ター化された信号は電子的に記憶されて、複数組の電子
的に照合された複数ページがラスター化されずに印刷で
きるようになっている。しかしながら、この発明では印
刷前のラスター化を回避しており、更に、使用者に再ラ
スター化を調整して所望の印刷品質を得るために適宜な
線スクリーンを選択させる機構を提供している。

【０００８】1992年７月７日発行のGore, Mosby 他によ
る米国特許第5128878 号の「REMOTEPLOTTING OF INTEGR
ATED CIRCUIT LAYOUT IN A NETWARK COMPUTER-AIDEDDES
IGN SYSTEM 」では、コンピュータ・ワークステーショ
ンのネットワーク内に備えられ、指定されたコンピュー
タがプロット・サーバとして機能する遠隔プロッティン
グ・システム及び方法が開示されている。この発明では
ECADシステムを使用せず、ネットワーク環境において、
ネットワーク内の他のノードからラスター・イメージ・
プロセッサに印刷要求を受け入れることも許可せず、ラ
スター・イメージ・プロセッサが記録装置を回転させる
わけでもない。更に、ラスター・イメージ・プロセッサ
は、コンピュータ端末（ＣＲＴ）又は特定の印刷装置を
使用して印刷前の結果を試写する機構を備えている。更
にまた、この発明は、ready-to-plot データを、離れて
いる記録装置に送り、そこで色調やドット・ゲイン補償
等の調整処理ができる方法を提供している。

【０００９】1993年６月１日発行のSathi, Post 他によ
る米国特許第5216754 号の「DETERMINING THE COMPLEXI
TY OF A PAGE PRIOR TO A PRINT ATTEMPT 」では、ペー
ジ内容がイメージ発生サブシステムに送られる前にペー
ジ内容を検査することにより、ページ・イメージをデジ
タル形式でリアルタイムで発生させるイメージ発生サブ
システムの能力不足に伴う印刷の失敗や中断を防止する
ようにした電子印刷システムが開示されている。この発
明は、設計者が印刷作業を適宜に行うのに必要なレイア
ウト，テキスト，カラー，トラッピングを含む最終印刷
結果を試写して正確に予測できるような、別の取り組み
方法を採用している。この出願において、設計者は、所
望の結果を得るためにページ・レイアウト・プログラム
を修正するか、この処理を繰り返すかを選択することが
できる。ラスター化されたデジタル・データが生成さ
れ、設計者により検査／校正されると、出力端末におい
て印刷用のフィルム／プレートを生成することが保証さ
れる。

【００１０】1993年８月17日発行のStatt, Hunt 他によ
る米国特許の「RASTER IMAGE PROCESSOR FOR ALL POINT
S ADDRESSABLE PRINTER」では、並行処理用パイプライ
ンが準備された処理ユニットを制御する少なくとも３つ
のデジタル・コンピュータを有する全てのポイントのア
ドレスを指定可能なプリンタ用のラスター・イメージ・
プロセッサが開示されている。しかしながら、この発明
では、再現コマンドを生成する「第１ユニット」を必要
とする。

【００１１】本発明はこのような従来の課題に鑑みてな
されたもので、イメージ・レコーダに送られる前に検査
され変換されるラスター化された作図可能な状態（read
y-to-plot ）のイメージ・データを作成できる新規な適
応性のあるラスター・イメージ・プロセッサ・システム
を提供することを目的とする。また、使用者端末のフロ
ント・エンドから最終出力端末まで、一貫したWYSIWYG
データレイアウトを維持することが可能なラスター・イ
メージ・プロセッサ・システムを提供することを目的と
する。

【００１２】また、ハード・コピー又はソフト・プルー
フ装置を介して、アートワークやトラッピングを含む最
終レイアウトの全体制御をフロント・エンド使用者に提
供する新規なラスター・イメージ・プロセッサ・システ
ム及び方法を提供することを目的としている。また、フ
ィルム／プレートを介して、出力にWYSIWYG を保証する
フロント・エンド側使用者と出力端末との間で可搬型中
間ファイルを作成する新規な印刷（prepress）システム
及び方法を提供することを目的とする。

【００１３】また、フィルム出力線形化，印刷ドット・
ゲイン制御等の印刷関連事項についての制御を出力端末
に維持させる新規な印刷システム及び方法を提供するこ
とを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明にかかる
印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システムで
は、フロント・エンド端末と、該フロント・エンド端末
からのデータを受け取って印刷用データを出力する出力
端末と、を備えた印刷用ラスター・イメージ・プロセッ
サ・システムにおいて、前記フロント・エンド端末は、
データ・ファイルを入力し、データ・ファイルのデータ
により表される画像を表示する表示手段と、該表示手段
に取付けられ、入力されたデータファイルのデータをラ
スター化し、トラッピングして、作図可能な状態の作図
準備形式ファイルを作成する設計者用ラスター・イメー
ジ・プロセッサ装置と、前記設計者用ラスター・イメー
ジ・プロセッサ装置に接続し、設計者用ラスタイメージ
プロセッサシステムから前記作図準備形式ファイルを受
信して記憶する可搬性を有する可搬型記憶装置と、を含
んで構成された。

【００１５】請求項２の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、前記設計者用ラ
スター・イメージ・プロセッサ装置に検査用の作図準備
形式ファイルを出力するプルーフ装置を含んで構成され
た。請求項３の発明にかかる印刷用ラスター・イメージ
・プロセッサ・システムでは、前記出力端末は、前記可
搬型記憶装置に接続されるダイナ・ラスター・イメージ
・プロセッサ装置と、該ダイナ・ラスター・イメージ・
プロセッサ装置に接続され、作図準備形式ファイルを出
力するイメージ・レコーダ装置と、を含んで構成され
た。

【００１６】請求項４の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、前記可搬型記憶
装置と前記イメージ・レコーダ装置とに取け付けられた
ダイナ・ラスター・イメージ・プロセッサ装置が、検査
用作図準備形式ファイルを出力するプルーフ装置を含ん
で構成された。請求項５の発明にかかる印刷用ラスター
・イメージ・プロセッサ・システムでは、フロント・エ
ンド端末と、該フロント・エンド端末からのデータを受
け取って印刷用データを出力する出力端末と、を備えた
印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システムにお
いて、データ・ファイルを入力し、データ・ファイルに
より表される画像を表示する表示手段と、該表示手段に
取付けられ、入力されたデータファイルのデータをラス
ター化し、トラッピングして、作図可能な状態の作図準
備形式ファイルを作成する設計者用ラスター・イメージ
・プロセッサ装置と、該設計者用ラスター・イメージ・
プロセッサ装置に接続され、設計者用ラスター・イメー
ジ・プロセッサ装置から前記作図準備形式ファイルを受
信し、該作図準備形式ファイルを所定の出力装置に転送
する通信媒体と、を含んで構成された。

【００１７】請求項６の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、前記設計者用ラ
スター・イメージ・プロセッサ装置に検査用の作図準備
形式ファイルを出力するプルーフ装置を含んで構成され
た。請求項７の発明にかかる印刷用ラスター・イメージ
・プロセッサ・システムでは、前記出力端末は、前記通
信媒体を介して設計者用ラスター・イメージ・プロセッ
サ装置に接続されたダイナ・ラスター・イメージ・プロ
セッサ装置と、該ダイナ・ラスター・イメージ・プロセ
ッサ装置に接続され、作図準備形式ファイルを出力する
イメージ・レコーダ装置と、を含んで構成された。

【００１８】請求項８の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、前記設計者用ラ
スター・イメージ・プロセッサ装置と前記イメージ・レ
コーダ装置とに接続されたダイナ・ラスター・イメージ
・プロセッサ装置が、検査用の作図準備形式ファイルを
出力するプルーフ装置を含んで構成された。請求項９の
発明にかかる印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・
システムの制御方法では、フロント・エンド装置から所
定の画像を表すデータ・ファイルを入力し、該データ・
ファイルのデータをラスター化してトラッピングし、作
図可能な状態の作図準備形式ファイルを作成し、該作図
準備形式ファイルを記憶するステップを含んで構成され
た。

【００１９】請求項10の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、前記
作図準備形式ファイルを作成するステップが、更に、検
査用の作図準備形式ファイルをプルーフするステップを
含んで構成された。請求項11の発明にかかる印刷用ラス
ター・イメージ・プロセッサ・システムの制御方法で
は、前記記憶された作図準備形式ファイルが、更に、ラ
スター・イメージ・プロセッサ装置でラスター化され
て、出力用のイメージ・レコーダ装置に移送される。

【００２０】請求項12の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、前記
ラスター・イメージ・プロセッサ装置で更にラスター化
されるステップが、更に、検査用作図準備形式ファイル
をプルーフするステップを含んで構成された。請求項13
の発明にかかる印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ
・システムの制御方法では、フロント・エンド装置から
所定の画像を表すデータ・ファイルを入力し、該データ
・ファイルのデータをラスター化してトラッピングし、
作図可能な状態の作図準備形式ファイルを作成し、前記
作図準備形式ファイルを移送するステップを含んで構成
された。

【００２１】請求項14の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、前記
作図準備形式ファイルを作成するステップが、更に、検
査用の作図準備形式ファイルをプルーフするステップを
含んで構成された。請求項15の発明にかかる印刷用ラス
ター・イメージ・プロセッサ・システムの制御方法で
は、前記移送された作図準備形式ファイルが、更に、ラ
スター・イメージ・プロセッサ装置でラスター化され
て、出力用のイメージ・レコーダ装置に移送される。

【００２２】請求項16の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、前記
ラスター・イメージ・プロセッサ装置で更にラスター化
されるステップが、更に、検査用作図準備形式ファイル
をプルーフするステップを含んで構成された。

【００２３】

【作用】請求項１の発明にかかる印刷用ラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システムによれば、データ・ファイ
ルのデータにより表される画像は、表示手段に表示さ
れ、設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ装置にお
いて、作図可能な状態の作図準備形式ファイルが作成さ
れる。この作図準備形式ファイルは可搬型記憶装置に記
憶される。したがって、出力端末に送られる前に作図準
備形式ファイルを確認することが可能となる。

【００２４】請求項２の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムによれば、プルーフ装
置から、検査用の作図準備形式ファイルが出力され、作
図準備形式ファイルを、印刷前に設計者がフロント・エ
ンド端末において校正することが可能となる。請求項３
の発明にかかる印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ
・システムによれば、ダイナ・ラスター・イメージ・プ
ロセッサ装置において、フロント・エンド端末のデータ
がラスター化され、作図準備形式ファイルがイメージ・
レコーダ装置から出力される。

【００２５】請求項４の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムによれば、プルーフ装
置で作図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが
可能となる。請求項５の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムによれば、作図可能な
状態の作図準備形式ファイルは、通信媒体を介して転送
される。

【００２６】請求項６の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムによれば、プルーフ装
置から、検査用の作図準備形式ファイルが出力され、作
図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが可能と
なる。請求項７の発明にかかる印刷用ラスター・イメー
ジ・プロセッサ・システムによれば、ダイナ・ラスター
・イメージ・プロセッサ装置において、フロント・エン
ド端末のデータがラスター化され、作図準備形式ファイ
ルがイメージ・レコーダ装置から出力される。

【００２７】請求項８の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムによれば、プルーフ装
置から、検査用の作図準備形式ファイルが出力され、作
図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが可能と
なる。請求項９の発明にかかる印刷用ラスター・イメー
ジ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、記憶さ
れた作図準備形式ファイルを確認することが可能とな
る。

【００２８】請求項10の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、
作図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが可能
となる。請求項11の発明にかかる印刷用ラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、作図
準備形式ファイルをすぐにイメージ・レコーダ装置から
出力することが可能となる。

【００２９】請求項12の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、
作図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが可能
となる。請求項13の発明にかかる印刷用ラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、作図
準備形式ファイルをすぐに出力することが可能となる。

【００３０】請求項14の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、
作図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが可能
となる。請求項15の発明にかかる印刷用ラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、作図
準備形式ファイルをすぐに出力することが可能となる。

【００３１】請求項16の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法によれば、
作図準備形式ファイルを、印刷前に校正することが可能
となる。

【００３２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１及び図２に基
づいて説明する。図１は、本発明にかかる印刷用ラスタ
ー・イメージ・プロセッサ・システムの好ましい実施例
を示す。図１において、各フロント・エンド21−１〜21
−３には、設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ
（以後、ラスター・イメージ・プロセッサを「RIP 」と
記す）22−１〜22−３が設けられている。各可搬型記憶
装置23−１〜23−３は、夫々、設計者用RIP 22−１〜22
−３に接続されて、データを、システムの個別の要求に
応じて、ネットワーク29又は他の媒体を介して、プルー
ファ26に取り付けられたダイナ−RIP25 に転送し、フィ
ルム28を出力するためのイメージ・レコーダ27に出力す
る。データは、フロント・エンド21からフィルム／プレ
ート28を通して、WYSIWYG(what yor see is what you i
s get)に維持される。フロント・エンド21で、設計者
は、100 ％イメージ化，ラスター化及びトラッピングの
レイアウトを制御することができる。WYSIWYG レイアウ
トを有するスクリーン上のデータは、２つの異なる集合
体としてのフロント・エンド端末20と出力端末20’とを
有することにより生じる危険や混乱のなく、すぐに作図
可能な作図形式(ready-to-plot format)ファイルであ
る。フロント・エンド端末20は、スクリーン上に示され
るデータの正確な試写とプルーフ機能を有し、出力端末
20’と同じラスタ化色分解機能を備える。

【００３３】スクリーン上のフロント・エンド21には、
WYSIWIYGレイアウトによるデータが表示され、使用者の
フロント・エンド端末20でアプリケーションによりラス
ター化が行われる。使用者は、設計者用RIP22 を使用す
ることにより、まさしく期待した出力結果（出力端末2
0’においてRIP と同一のものでラスター化／トラッピ
ングされたもの）を得るため、設計者用RIP22 のスクリ
ーン上で試写を行う。

【００３４】フロント・エンド端末20は、印刷材料を作
成するのに必要なデジタル・データを発生できるコンピ
ュータ・システムでもよい。フロント・エンド21とRIP2
2 との間のリンク29は、どんな種類のネットワークでも
よく、或いは、フロント・エンド21からRIP22 にデータ
を移すためのフロッピー・ディスケットを使用してもよ
い。

【００３５】RIP22 は、本実施例の新規な処理を提供す
るために付加機能を備えた別のRIPに見られるような機
能を有するサブセットを備えている。RIP22 の入力デー
タは、TIFF,EPS,TGA,CT,LN等である。RIP22 によるラス
ター装置は、ポスト・スクリプト・インタプリタ，CIPS
形式データ・プロセッサ，フォント供与装置，トラッピ
ング・エンジン等を有している。ラスター化されたデー
タをコンピュータ・スクリーン上で試写することが可能
である。また、ラスター化されたデータを、RIP22 に取
り付けられた白黒プルーファ24又はカラー・プルーファ
に送ることが可能である。全ての必要なインク情報を含
むラスター化されたデータは、トラッピング情報を検査
するのに使用され、いずれかの記憶装置に局部的又は離
れて記憶され、RIP22 により必要に応じて捨てられるか
又は再生成される。ラスター化されたデータは、必要な
ページ・レイアウト・データを更に処理することなしに
レコーディング装置27に送ることが可能である。即ち、
データがレコーディング装置27に送られると、処理され
たページのレイアウトは変化しないことは言うまでもな
い。

【００３６】可搬型記憶装置23は、リムーバブル・ハー
ド・ディスク，光磁気ディスク状のもの，LAN(local ar
ea network) ，広域ネットワーク，何らかの無線データ
通信装置，又はモデムのようなものでよい。リムーバブ
ル、ハード・ディスクを使用する場合には、システム
は、RIP22 と可搬型記憶装置23の両方に、リムーバブル
・ハード・ディスク・ベース・サブシステムを取り付け
ることを必要とする。リムーバブル・ハード・ディスク
は可搬型記憶装置23から可搬型記憶装置23’に移され
る。ネットワークを使用する場合には、同一のネットワ
ーク・プロトコル、即ち、Novell及びRIP22 と可搬型記
憶装置23の両方に取り付けられた適当なネットワーク・
アダプタを使用する必要がある。他の商業ネットワー
ク、即ち、InterNet,CompuServe 又はleased line を使
用する場合は、可搬型記憶装置23と可搬型記憶装置23’
とは全く異なる。例えば、可搬型記憶装置23は、InterN
etとアクセスするホスト・コンピュータに接続し、可搬
型記憶装置23’は同様にInterNetとアクセスするCompuS
erveに接続するモデムを使用する。

【００３７】可搬型記憶装置23とRIP22 との間のリンク
又は可搬型記憶装置23’とダイナ−RIP25 との間のリン
クは、必要に応じて商業ネットワークの適当なサブ・ス
クリプションを備えた何らかのコンピュータ・データバ
ス（SCSI,serial,ISA,EISA,PCI等）であってもよい。ダ
イナ−RIP25 は、可搬型記憶装置23’とのアクセス及び
移送されたデータ出力を並べたり優先させる能力を有す
るRIP22 又は従来のRIP でよい。

【００３８】図２は、図１による実施例の使用者のフロ
ント・エンド端末の機能的リンクを示す。図１と図２に
示される本発明により、フロント・エンドに取り付けら
れる設計者用RIP のベースを形成するように、RIP の機
能部分が作られる。また、ハード・コピー・プルーフ機
能のためのプルーフ装置を設計者用RIP に付加すること
ができる。本発明では、ソフト・プルーフのためのスク
リーン・プレビュー33で設計者用RIP で達成できる。フ
ロント・エンド端末では、設計者用RIP32 を使用するシ
ステムにより、全ての（CMYKより多くの）インク情報を
保持しうる可搬型ファイル・フォーマット35を備えたデ
ータを作ることができるとともに、品質を損なわずに寸
法を小型化できる。また、システムは、ready-to-plot
データを処理し、フィルム／プレートにプロットする能
力を付加することができる。

【００３９】スクリーン・プレビュー33は、フロント・
エンド・コンピュータ31（MAC 又はPC）上で見ることが
でき、プルーフ装置34を、別の設計者用RIP32 の代わり
にフロント・エンド・コンピュータ31に直接取り付ける
ことができる。他のベンダーはフロント・エンド・コン
ピュータに同様の機能を付け加えるかもしれない。同一
コンピュータがレイアウト・プログラムや色補正プログ
ラムを実行するとともに、前記プログラムを実行するの
に他のPCは使用されない。

【００４０】可搬型データ・フォーマット35は異なって
いていてもよく、実際、システムは全てのインク情報を
有する１個の又は複数のファイルを使用する。本発明の
システムは、separate/standing-along アイテムでよ
く、１つ又は複数のフロント・エンド・システムと接続
する。更に、設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ
機能をフロント・エンドに付加し、フロント・エンド及
び設計者用RIP 装置を作成することができる。このフロ
ント・エンド及び設計者用RIP 装置は、互いに連結して
上記のように完全なフロント・エンド機能を達成する。

【００４１】尚、本発明の概念から逸脱することなく、
本技術分野における経験により、他の変更及び修正を、
上記技術及びシステムに加えることができる。従って、
添付図面及び明細書に示された方法及びシステムは単に
実施例を述べたものであり、本発明の範囲を制限するも
のではない。

【００４２】

【発明の効果】請求項１の発明にかかる印刷用ラスター
・イメージ・プロセッサ・システムでは、出力端末に送
られる前に作図準備形式ファイルを確認することが出
来、また、フロント・エンドから最終出力端末まで、一
貫したWYSIWYG データレイアウトを維持することが出来
る。

【００４３】請求項２の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、作図準備形式フ
ァイルを、印刷前に設計者がフロント・エンド端末にお
いて校正することが出来る。請求項３の発明にかかる印
刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システムでは、
作図準備形式ファイルをすぐに出力することが出来る。

【００４４】請求項４の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、作図準備形式フ
ァイルを、印刷前に校正することが出来る。請求項５の
発明にかかる印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・
システムでは、作図準備形式ファイルを確認することが
出来る。請求項６の発明にかかる印刷用ラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システムでは、作図準備形式ファイ
ルを、印刷前に校正することが出来る。

【００４５】請求項７の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムでは、作図準備形式フ
ァイルをそのままイメージ・レコーダ装置から出力する
ことが出来る。請求項８の発明にかかる印刷用ラスター
・イメージ・プロセッサ・システムでは、作図準備形式
ファイルを、印刷前に校正することが出来る。

【００４６】請求項９の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、記憶
された作図準備形式ファイルを印刷前に確認することが
出来る。請求項10の発明にかかる印刷用ラスター・イメ
ージ・プロセッサ・システムの制御方法では、最終レイ
アウトの全体制御をフロント・エンド使用者に提供する
ことが出来る。また、作図準備形式ファイルを、印刷前
に校正することが出来る。

【００４７】請求項11の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、作図
準備形式ファイルをすぐにイメージ・レコーダ装置から
出力することが出来る。請求項12の発明にかかる印刷用
ラスター・イメージ・プロセッサ・システムの制御方法
では、作図準備形式ファイルを、印刷前に校正すること
が出来る。

【００４８】請求項13の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、作図
準備形式ファイルをすぐに出力することが出来る。請求
項14の発明にかかる印刷用ラスター・イメージ・プロセ
ッサ・システムの制御方法では、作図準備形式ファイル
を、印刷前に校正することが出来る。請求項15の発明に
かかる印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システ
ムの制御方法では、作図準備形式ファイルをすぐに出力
することが出来る。

【００４９】請求項16の発明にかかる印刷用ラスター・
イメージ・プロセッサ・システムの制御方法では、作図
準備形式ファイルを、印刷前に校正することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のシステム図。

【図２】図１の使用者側フロント・エンド端末の機能的
リンクを示すブロック図。

【図３】従来の印刷前処理装置を示す図。

【符号の説明】

21 フロント・エンド 22 設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ（RIP) 23 可搬型記憶装置 25 ダイナ・ラスター・イメージ・プロセッサ（RIP)

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フロント・エンド端末と、該フロント・エ
   ンド端末からのデータを受け取って印刷用データを出力
   する出力端末と、を備えた印刷用ラスター・イメージ・
   プロセッサ・システムにおいて、 前記フロント・エンド端末は、 データ・ファイルを入力し、データ・ファイルのデータ
   により表される画像を表示する表示手段と、 該表示手段に取付けられ、入力されたデータファイルの
   データをラスター化し、トラッピングして、作図可能な
   状態の作図準備形式ファイルを作成する設計者用ラスタ
   ー・イメージ・プロセッサ装置と、 前記設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ装置に接
   続し、設計者用ラスタイメージプロセッサシステムから
   前記作図準備形式ファイルを受信して記憶する可搬性を
   有する可搬型記憶装置と、を含んで構成されたことを特
   徴とする印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・シス
   テム。
2. 【請求項２】前記設計者用ラスター・イメージ・プロセ
   ッサ装置に検査用の作図準備形式ファイルを出力するプ
   ルーフ装置を含んで構成されたことを特徴とする請求項
   １に記載の印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・シ
   ステム。
3. 【請求項３】前記出力端末は、 前記可搬型記憶装置に接続されるダイナ・ラスター・イ
   メージ・プロセッサ装置と、 該ダイナ・ラスター・イメージ・プロセッサ装置に接続
   され、作図準備形式ファイルを出力するイメージ・レコ
   ーダ装置と、を含んで構成されたことを特徴とする請求
   項１又は請求項２に記載の印刷用ラスター・イメージ・
   プロセッサ・システム。
4. 【請求項４】前記可搬型記憶装置と前記イメージ・レコ
   ーダ装置とに取け付けられたダイナ・ラスター・イメー
   ジ・プロセッサ装置が、検査用作図準備形式ファイルを
   出力するプルーフ装置を含んで構成されたことを特徴と
   する請求項１〜請求項３のいずれか１つに記載の印刷用
   ラスター・イメージ・プロセッサ・システム。
5. 【請求項５】フロント・エンド端末と、該フロント・エ
   ンド端末からのデータを受け取って印刷用データを出力
   する出力端末と、を備えた印刷用ラスター・イメージ・
   プロセッサ・システムにおいて、 データ・ファイルを入力し、データ・ファイルにより表
   される画像を表示する表示手段と、 該表示手段に取付けられ、入力されたデータファイルの
   データをラスター化し、トラッピングして、作図可能な
   状態の作図準備形式ファイルを作成する設計者用ラスタ
   ー・イメージ・プロセッサ装置と、 該設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ装置に接続
   され、設計者用ラスター・イメージ・プロセッサ装置か
   ら前記作図準備形式ファイルを受信し、該作図準備形式
   ファイルを所定の出力装置に転送する通信媒体と、を含
   んで構成されたことを特徴とする印刷用ラスター・イメ
   ージ・プロセッサ・システム。
6. 【請求項６】前記設計者用ラスター・イメージ・プロセ
   ッサ装置に検査用の作図準備形式ファイルを出力するプ
   ルーフ装置を含んで構成されたことを特徴とする請求項
   ５に記載の印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・シ
   ステム。
7. 【請求項７】前記出力端末は、 前記通信媒体を介して設計者用ラスター・イメージ・プ
   ロセッサ装置に接続されたダイナ・ラスター・イメージ
   ・プロセッサ装置と、 該ダイナ・ラスター・イメージ・プロセッサ装置に接続
   され、作図準備形式ファイルを出力するイメージ・レコ
   ーダ装置と、を含んで構成されたことを特徴とする請求
   項５又は請求項６に記載の印刷用ラスター・イメージ・
   プロセッサ・システム。
8. 【請求項８】前記設計者用ラスター・イメージ・プロセ
   ッサ装置と前記イメージ・レコーダ装置とに接続された
   ダイナ・ラスター・イメージ・プロセッサ装置が、検査
   用の作図準備形式ファイルを出力するプルーフ装置を含
   んで構成されたことを特徴とする請求項７に記載の印刷
   用ラスター・イメージ・プロセッサ・システム。
9. 【請求項９】フロント・エンド装置から所定の画像を表
   すデータ・ファイルを入力し、 該データ・ファイルのデータをラスター化してトラッピ
   ングし、 作図可能な状態の作図準備形式ファイルを作成し、 該作図準備形式ファイルを記憶するステップを含んで構
   成されたことを特徴とする印刷用ラスター・イメージ・
   プロセッサ・システムの制御方法。
10. 【請求項１０】前記作図準備形式ファイルを作成するス
    テップが、更に、検査用の作図準備形式ファイルをプル
    ーフするステップを含んで構成されたことを特徴とする
    請求項９に記載の印刷用ラスター・イメージ・プロセッ
    サ・システムの制御方法。
11. 【請求項１１】前記記憶された作図準備形式ファイル
    が、更に、ラスター・イメージ・プロセッサ装置でラス
    ター化されて、出力用のイメージ・レコーダ装置に移送
    されることを特徴とする請求項９又は請求項10に記載の
    印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システムの制
    御方法。
12. 【請求項１２】前記ラスター・イメージ・プロセッサ装
    置で更にラスター化されるステップが、更に、検査用作
    図準備形式ファイルをプルーフするステップを含んで構
    成されたことを特徴とする請求項９〜請求項11のいずれ
    か１つに記載の印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ
    ・システムの制御方法。
13. 【請求項１３】フロント・エンド装置から所定の画像を
    表すデータ・ファイルを入力し、 該データ・ファイルのデータをラスター化してトラッピ
    ングし、 作図可能な状態の作図準備形式ファイルを作成し、 前記作図準備形式ファイルを移送するステップを含んで
    構成されたことを特徴とする印刷用ラスター・イメージ
    ・プロセッサ・システムの制御方法。
14. 【請求項１４】前記作図準備形式ファイルを作成するス
    テップが、更に、検査用の作図準備形式ファイルをプル
    ーフするステップを含んで構成されたことを特徴とする
    請求項13に記載の印刷用ラスター・イメージ・プロセッ
    サ・システムの制御方法。
15. 【請求項１５】前記移送された作図準備形式ファイル
    が、更に、ラスター・イメージ・プロセッサ装置でラス
    ター化されて、出力用のイメージ・レコーダ装置に移送
    されることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の
    印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ・システムの制
    御方法。
16. 【請求項１６】前記ラスター・イメージ・プロセッサ装
    置で更にラスター化されるステップが、更に、検査用作
    図準備形式ファイルをプルーフするステップを含んで構
    成されたことを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれ
    か１つに記載の印刷用ラスター・イメージ・プロセッサ
    ・システムの制御方法。