JPH08299393A - 検診台 - Google Patents

検診台

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JPH08299393A
JPH08299393A JP7129739A JP12973995A JPH08299393A JP H08299393 A JPH08299393 A JP H08299393A JP 7129739 A JP7129739 A JP 7129739A JP 12973995 A JP12973995 A JP 12973995A JP H08299393 A JPH08299393 A JP H08299393A
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JP
Japan
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base
displacement
base part
respect
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Application number
JP7129739A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Nakamura
俊晶 中村
Toshio Kadowaki
利生 門脇
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検診台の天板に載置された被検体の鉛直方向
の位置調節を簡単な操作で細かく行う。 【構成】 基台部上に支持された天板13の側面にはベ
ース部31が固定されている。把持部32は軸33の上
部に連結され、軸33はベース部31に上下変位可能に
挿入されている。軸33は圧縮コイルバネ38によって
センタ位置に自動復帰される。軸33の上下部分にはホ
ール効果センサ34a、34bが付設された基板35
a、35bが取り付けられ、各ホール効果センサ34
a、34bに対向させて磁石36a、36bがベース部
31に固設されている。把持部32を変位させるとその
変位量に比例して各ホール効果センサ34a、34bか
らの出力電圧の差分値が変化し、この差分電圧に応じた
速度で天板13が昇降される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血管撮影装置その他
の各種の医療用診断装置などに用いることができる検診
台であって、被検体を載置する天板と、天板を昇降可能
に支持する基台部と、天板を昇降駆動する昇降駆動手段
とを備えた検診台に係り、特には、天板の昇降駆動を指
示するためのハンドル機構を備えた検診台に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、血管撮影装置に用いられている
検診台は、床面に設置された基台の上部に天板基台が支
持され、この天板基台の上部に被検体を載置するための
天板が支持されている。天板基台は基台に対して水平1
軸方向に変位可能に構成され、天板は天板基台に対し
て、上記天板基台の変位方向に直交する水平1軸方向に
変位可能に構成されている。基台に対する天板基台の変
位や、天板基台に対する天板の変位は、天板に固設され
たハンドルを医師などが把持して手動で行うように構成
されている。
【0003】また、基台には、天板基台を介した天板の
昇降を駆動するための、ラック、ピニオンとモータなど
で構成される周知の昇降駆動機構が内設されている。そ
して、医師などによるこの天板の昇降駆動の指示は、従
来、基台や天板基台などに付設されたスイッチなどから
行うように構成されている。このスイッチは、マイクロ
スイッチなどのON/OFF切り替えするための機械式
のスイッチで構成されている。そして、例えば、天板上
昇指示用のスイッチと天板降下指示用とのスイッチが備
えられ、両スイッチが押されていない(OFF)状態で
は、天板は上昇も降下も行わず、天板上昇指示用のスイ
ッチが押されると(ONにされると)天板を一定速度で
上昇させ、また、天板降下指示用のスイッチが押される
と天板を一定速度で降下させるように構成されている。
【0004】これにより、この検診台は、天板基台や天
板の互いに直交する水平2軸方向の変位と、天板の昇降
とによって、天板(天板に載置された被検体)の位置を
3次元方向に任意に調節することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。例えば、血管撮影装置は、X線源やイメージイン
テンシファイア、カメラなどからなる撮影装置が、上記
構成の検診台の近傍に備えられ、上記検診台による被検
体の3次元方向の変位によって、撮影装置に対する被検
体の位置を調整(例えば、X線源などと被検体の撮影部
位との位置関係などを調整)し、所望の部位の画像を得
ている。この撮影装置に対する被検体の位置調整におい
て、検診台による被検体の水平2軸方向の変位は手動で
行うので、この水平方向の調節は細かく行なえるが、天
板の昇降駆動による鉛直方向の調節は、昇降とその停止
とを機械式のスイッチでON/OFF切り替えするとと
もに昇降の速度が一定であるので、水平方向の調節のよ
うに細かな調節が行い難く、また、細かな調節を行おう
とすると、その操作が煩雑になり医師などを疲労させて
しまう。
【0006】また、血管撮影装置に限らず、その他の医
療用診断装置などにおいて、従来の検診台を備えたとき
にも、各種の医療診断機器や撮影機器に対する被検体の
位置の調節の際に上記と同様の問題が起こり得る。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、天板に載置された被検体の鉛直方向
の調節を簡単な操作で細かく行うことができる検診台を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、被検体を載置する天板と、前記天板を
昇降可能に支持する基台部と、前記天板を昇降駆動する
昇降駆動手段とを備えた検診台において、(a)前記基
台部または天板に取り付けられたベース部と、(b)前
記ベース部に変位自在に支持された把持部と、(c)前
記ベース部に対する前記把持部の位置を所定のセンタ位
置に自動復帰させるセンタ復帰手段と、(d)前記ベー
ス部に対する前記把持部の変位量を検出する変位量検出
手段と、(e)前記検出された変位量に応じて前記昇降
駆動手段による天板の昇降速度を制御する駆動制御手段
とからなる昇降駆動指示用のハンドル機構を備えたもの
である。
【0009】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。基台部ま
たは天板に取り付けられたベース部に対する把持部の位
置は、通常、センタ復帰手段によって所定のセンタ位置
に復帰されている。天板を昇降駆動するときには、医師
などは把持部を把持してこの把持部をベース部に対して
変位させる。このベース部に対する把持部の変位量を変
位量検出手段が検出して駆動制御手段に与える。駆動制
御手段は、与えられた変位量に応じた昇降速度で天板が
昇降されるように昇降駆動手段を駆動制御する。例え
ば、ベース部に対する把持部の変位量が大きければ天板
の昇降速度を速く、この変位量が小さければ天板の昇降
速度を遅くする。従って、医師などはベース部に対する
把持部の変位量を適宜に変えることで天板の昇降による
被検体の鉛直方向の位置の調節を簡単な操作で細かく行
なうことができる。天板の昇降を停止するときには、把
持部を放せば、センタ復帰手段が把持部を所定のセンタ
位置に自動復帰させるので、ベース部に対する把持部の
変位量が「0」になり、天板の昇降が停止される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。 <第1実施例>図1は、この発明の第1実施例に係る検
診台を備えた血管撮影装置の外観を示す正面図であり、
図2は、第1実施例装置の外観を示す斜視図、図3は、
第1実施例装置の昇降駆動機構の一例の概略構成を示す
縦断面図、図4は、第1実施例装置に備えられた昇降駆
動指示用のハンドル機構の内部構成を示す縦断面図、図
5は、変位量検出機構などの構成を示す回路図である。
【0011】図1中、符号1は検診台本体であり、この
検診台1の近傍には、血管撮影用の撮影装置2が配備さ
れている。撮影装置2は、X線源21とイメージインテ
イシファイア22とが対向するように「C」型アーム2
3の両端部に取り付けられている。イメージインテイシ
ファイア22にはカメラ24なども接続され、X線源2
1とイメージインテンシファイア22との間に位置され
た被検体Mの任意の部位のX線透視像を撮影し、図示し
ないモニタなどに表示するように構成されている。
【0012】図1、図2に示すように、検診台1は、床
面に設置された基台11の上部に天板基台12が支持さ
れ、天板基台12の上部に被検体Mを載置するための天
板13が支持されている。天板基台12は、基台11に
対して水平1軸方向(図2のX方向)に変位可能に基台
12に取り付けられている。また、天板13は、天板基
台12に対して、上記天板基台12の変位方向に直交す
る水平1軸方向(図1、図2のY方向)に変位可能に天
板基台12に取り付けられている。なお、基台11と天
板基台12とは、この発明における基台部に相当する。
【0013】また、基台11は、図3に示すように、床
面に設置された下側の第1の支持筒11aに、天板基台
12を支持する上側の第2の支持筒11bが伸縮可能に
嵌め付けられ、その外側に第3の支持筒11cが第2の
支持筒11bを外囲している。第2の支持筒11bの外
側側面には、ラック14とガイドレール15とが設けら
れている。また、第1の支持筒11aの内側面には、ラ
ック14に噛合するピニオン16とガイドレール15に
摺動自在に嵌め付けられた摺動部材17とが設けられて
いる。ピニオン16の回転駆動は、モータ18の回転が
減速器19を介して伝動されることで行われる。ピニオ
ン16が正逆方向に回転されることで、第1の支持筒1
1aに対して第2の支持筒11b(第3の支持筒11
c)が昇降され、天板基台12を介して天板13が昇降
される。なお、天板13の昇降はモータ18に対する駆
動で行え、その昇降の速度はモータ18の回転数、すな
わちモータ18に対する駆動量(供給電圧など)によっ
て制御することができる。上記ラック14、ガイドレー
ル15、ピニオン16、摺動部材17、モータ18、減
速器19などは、この発明の昇降駆動手段を構成する。
【0014】図1、図2に示すように、天板13の両側
面にはレール13aが設けられている。なお、図では、
一側面側のみ図に現れているが、反対側の側面にも同様
のレールが設けられている。このいずれかのレール13
aには、ハンドル3のベース部31の支持部31aが取
り付けられている。ベース部31は、支持部31aとベ
ース31bとがネジ止め固定されて構成されている。こ
のベース部31は、支持部31aがレール13aに摺動
自在で、かつ、任意の位置で図示しない固定具により固
定されるように構成されており、天板13のいずれかの
側面の任意のレール13aの任意の位置で天板13に対
して固定させることができ、ハンドル3の取り付け位置
を任意に調節できるように構成されている。
【0015】このハンドル3は、後述するように天板3
の昇降駆動を指示するときにも用いられるが、このハン
ドル3の把持部32を医師などが把持してX、Y方向に
押したり引いたりすることで、天板基台12のX方向の
変位や天板13のY方向の変位を手動で操作することも
できる。
【0016】上記ハンドル3による天板13の昇降駆動
指示のための機構を図4、図5を参照して説明する。ベ
ース部31のベース31bには円筒状の軸33が図4の
上下方向(Z方向)に変位可能に挿入されている。把持
部32は、外側把持部材32aと内側部材32bとで構
成され、これら各部材32a、32bが、この軸33の
上部に螺合された連結部材33aに螺合されて連結され
ている。これにより、把持部32がベース31a(ベー
ス部31)に対して変位(この実施例では、図4の上下
方向に伸縮変位)可能に支持される。
【0017】軸33の上下部分には、それぞれホール効
果センサ34a、34bが付設された基板35a、35
bが取り付けられている。そして、これらホール効果セ
ンサ34a、34bに対向するように、リング状の磁石
36a、36bがベース31b内に固設されている。ま
た、各基板35a、35bと、軸33の段付部分のリン
グ状のカラー37a、37bとの間にはそれぞれ圧縮コ
イルバネ38が介在されており、軸33(把持部32)
を図4に示す位置(センタ位置)に付勢維持させるとと
もに、把持部32が把持されて図4の上下方向に伸縮変
位された状態で、把持部32が放れたとき軸33(把持
部32)を上記センタ位置に自動復帰させるように構成
されている。この圧縮コイルバネ38は、この発明にお
けるセンタ復帰手段を構成する。
【0018】軸33(把持部32)が上記センタ位置に
位置している状態でのホール効果センサ34aと磁石3
6aとの間隔と、ホール効果センサ34bと磁石36b
との間隔とは等しくなるように、すなわち、ホール効果
センサ34a、34bからの出力電圧がともに等しくな
るように構成されている。
【0019】各ホール効果センサ34a、34bからの
出力電圧は、図5に示すように差分回路41の「−」と
「+」の入力端に与えられ、差分された電圧が、リレー
スイッチ42を介してモータ駆動回路43に与えられ
る。モータ駆動回路43は、供給される電圧に応じた駆
動量でモータ18を駆動する。従って、軸33(把持部
32)が上記センタ位置に位置している状態では、差分
回路41から出力される差分電圧が「0」となるので、
モータ18が駆動されず天板13の昇降も行われない。
【0020】また、把持部32をベース31b(ベース
部31)に対して(図4の上下方向に伸縮)変位させる
と、一方のホール効果センサ34bまたは34aはそれ
に対向する磁石36bまたは36aに近接し、他方のホ
ール効果センサ34aまたは34bはそれに対向する磁
石36aまたは36bから離れ、各ホール効果センサ3
4a、34bから出力される電圧値(検出結果)が変化
し、差分回路41から出力される差分電圧が「0」から
変化する。差分回路41から出力される差分電圧は、把
持部32のベース部31に対する変位量に比例(変位量
が大きくなるに従って差分電圧が大きくなる)する。従
って、把持部32のベース部31に対する変位量に応じ
た駆動量でモータ18が駆動され、その駆動量に応じた
速度で天板13が昇降される。このホール効果センサ3
4a、34b、磁石36a、36b、差分回路41は、
この発明における変位量検出手段を構成し、モータ駆動
回路43はこの発明における駆動制御手段に相当する。
【0021】また、把持部32のベース部31に対する
変位方向(図4の上方向に変位されたか下方向に変位さ
れたか)によって、差分回路41から出力される差分電
圧の符号が逆転し、これにより、モータ18の回転方向
も逆転され、天板13が上昇または降下される。
【0022】なお、リレースイッチ42のON/OFF
は、把持部32の内側部材32bの上部に設けられた安
全スイッチ(ON/OFF切り替えするための機械式ス
イッチで構成されている)39のON/OFFによって
リレーコイル42aへの電流の供給が切り替えられるこ
とで切り替えられる。また、安全スイッチ39のON/
OFF切り替えは、外側把持部材32aの上部に設けら
れた押下部材40を介して外側把持部材32aからも行
なえるように構成されている。安全スイッチ39とリレ
ースイッチ42とを接続するリード線は軸33の中空部
を通されベース31bに導かれ、各ホール効果センサ3
4a、34bと差分回路41とを接続するリード線とと
もに、ケーブルC(図1、図2参照)に内装されて基台
11に導かれている。図5の差分回路41やリレースイ
ッチ42、モータ駆動回路43は基台11内に設けれて
いる。
【0023】このハンドル3による天板13の昇降駆動
指示は、安全スイッチ39がON(リレースイッチ42
がON)された状態で有効に作動する。そして、この作
動状態において、医師などが把持部32(外側把持部材
32a)を把持してベース31b(ベース部31)に対
して把持部32(軸33)を上方向に変位させることで
天板13が上昇され、この上方向の変位量に応じて天板
13の上昇速度を変更することができる。また、ベース
部31に対して把持部32(軸33)を下方向に変位さ
せることで天板13が降下され、この下方向の変位量に
応じて天板13の降下速度を変更することができる。ま
た、天板13の昇降を停止させるときには、把持部32
を放すだけで把持部32(軸33)がセンタ位置に自動
復帰され、天板13の駆動が停止される。従って、医師
などは、ベース部31に対する把持部32の変位方向と
その変位量とによって、天板13の上昇/降下とその際
の速度とを指示することができ、簡単な操作で天板の昇
降とその速度とを調節することが可能となった。これに
より、X線源21などに対する被検体MのZ方向(鉛直
方向)の位置関係の調節を簡単な操作で、かつ、あたか
も手動で操作するかのごとく細かく行うことができる。
【0024】なお、天板基台31のX方向の変位や天板
13のY方向の変位は、医師などが上記ハンドル3の把
持部32を把持してこれをX方向やY方向に押したり引
いたりすることで手動で調節することができるが、この
X、Y方向の変位調節の際、把持部32がベース部31
に対して上下方向に変位されることもある。しかし、こ
の実施例では、安全スイッチ39を設けているので、医
師などはこの安全スイッチ39をOFFの状態(安全ス
イッチ39を押さない状態)で、上記X、Y方向への変
位調節を行うことで、X、Y方向の変位調節の際、把持
部32がベース部31に対して上下方向に変位されて
も、その変位に対して天板13の昇降が行われず、被検
体MのX、Y方向(水平方向)の位置調節と、Z方向の
位置調節とを切り離して行うことができる。
【0025】また、上記ハンドル3では、天板13の上
昇/降下と上昇速度および降下速度とを指示できるよう
に構成したが、上昇指示用のハンドルと降下指示用のハ
ンドルとを別個に設け、各ハンドルで、把持部のベース
部に対する変位量を検出して、この変位量に応じて上昇
速度や降下速度を各々変更するように構成してもよい。
この変形例および以下の各変形例などについては、後述
する第2実施例においても同様に適用し得る。
【0026】さらに、上記実施例では、天板13の昇降
駆動指示と、天板基台12や天板13のX、Y方向の変
位操作とを1個のハンドル3で行なえるように構成した
が、天板13の昇降駆動指示と、天板基台12や天板1
3のX、Y方向の変位操作とを別個のハンドルで行うよ
うに構成してもよい。このとき、上記安全スイッチ39
やリレースイッチ42は特に設ける必要はなく、また、
天板13の昇降駆動指示用のハンドル(ハンドル3)
は、天板13の側面以外の天板基台12や基台11(基
台部)に設けることもできる。
【0027】ところで、この種の血管撮影装置において
は、被検体MのX線透視像を撮影しつつ、カテーテルな
どを用いて被検体Mに治療などを施すことがある。この
とき、治療などを行う医師の手は清潔であることが望ま
れる。しかしながら、治療などを行う医師は、X線透視
像を撮影する部位を治療などの進捗状況に応じて変更す
るために上記ハンドル3を操作して被検体Mの位置を調
節するので、このハンドル3が汚れていれば、医師の手
は汚れ治療などに支障をきたす。従来装置にように、天
板の昇降駆動を指示するためのスイッチが天板基台や基
台などに付設されている場合、このスイッチは基台など
に対して着脱することができず、スイッチのみの滅菌処
理を施すことができない。従って、従来装置では、この
スイッチに滅菌カバーなどを被せて医師などはその滅菌
カバーの上からスイッチを操作しなければならず操作し
難い。また、スイッチを操作する専門の(汚れてもよ
い)操作者に天板の昇降などの操作を行わせて医師が治
療することもあるが、この場合、治療時の要員数が増え
るし、医師の希望する指示通りに天板の昇降などが操作
され難いという問題があった。
【0028】この実施例では、図4に示すように、少な
くとも外側把持部材32aが軸33に螺合された連結部
材33aに螺合などで着脱自在に連結することにより、
医師が操作時に触る外側把持部材32aを内側部材32
bと別個に治療などの前にベース部31から外して(こ
のとき、内側部材32bはベース部31に支持された状
態である安全スイッチ39のリード線などが外に露出す
るなどの不都合がない)、この外側把持部材32aに滅
菌処理を施した後、再びベース部31に螺合連結するこ
とで、医師自ら滅菌された外側把持部材32aを把持し
て天板13の昇降駆動指示などを行っても医師の手が汚
されず、従来装置のような不都合が解消される。なお、
図4では、内側部材32bも連結部材33aに対して螺
合連結するように描いているが、これはハンドル3の製
作の際、各部材を組立て易くすることを考慮したもの
で、内側部材32bは連結部材33a(軸33)に固定
であってもよい。
【0029】<第2実施例>図6(a)は、第2実施例
装置に備えられたハンドルの概略構成を示す縦断面図で
あり、図6(b)は、図6(a)のA−A矢視断面図、
図6(c)は、図6(a)のB−B矢視断面図である。
なお、図中、図1〜図5と同一符号で示す部分は、第1
実施例と同様の部材を示す。
【0030】上記第1実施例では把持部32がZ方向に
延びているが、この第2実施例の把持部32はX方向に
延びている。この把持部32に(着脱自在に)連結され
る軸33は、ベース部31(ベース31a)に遊緩さ
れ、部材51によってa回りに回動自在に支持されてお
り、把持部32がベース部31に対してZ方向にa回り
で揺動可能に、すなわち、変形可能に支持されている。
把持部32の基端部には、リング状の磁石36が軸33
を貫通させた状態で固設されており、この磁石36に対
向するように、一対のホール効果センサ34a、34b
が付設された基板35がベース31b内に固設されてい
る。把持部32をZ方向に揺動させることにより、揺動
量(変位量)に応じて各ホール効果センサ34a、34
bからの出力電圧が変化する。各ホール効果センサ34
a、34bからの出力電圧は、第1実施例(図5参照)
と同様に処理され、天板13の上昇/降下の駆動(把持
部32をZ方向上方に揺動するかZ方向下方に揺動する
かで指示される)が揺動量(変位量)に応じた速度で行
われる。
【0031】また、一端部側が支持部31aに支持され
た回動軸52に回動自在に連結され、他端部側に圧縮コ
イルバネ53が架け渡された挟み状の一対の部材54
a、54bが軸33の基端部側を挟み込むように構成さ
れ、軸33をX軸に平行な状態(この状態の把持部3
2、軸33の位置がセンタ位置となる、図6(a)参
照)に付勢維持するとともに、把持部32が揺動された
状態で放されると、把持部32(軸33)を上記センタ
位置に自動復帰するように構成されている。なお、図
中、符号55a、55bは、支持部31aに支持された
挟み状の一対の部材54a、54bに対するストッパー
を示す。
【0032】この実施例では、医師などが把持部32を
把持して揺動させることで上記第1実施例と同様の操作
を行なうことができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、天板の昇降の速度を、昇降駆動指示用のハ
ンドル機構のベース部に対する把持部の変位量に応じて
行えるように構成したので、天板の昇降駆動指示(被検
体の鉛直方向の位置の調節)を簡単な操作で、あたかも
手動で行うかのごとく細かく行うことが可能となった。
【0034】また、天板の昇降駆動を把持部の変位によ
り行い、把持部を放すとセンタ復帰手段によって天板の
昇降が自動停止されるように構成したので、天板の昇降
とその停止との指示を簡単な操作で切り替えることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る検診台を備えた血
管撮影装置の外観を示す正面図である。
【図2】第1実施例装置の外観を示す斜視図である。
【図3】第1実施例装置の昇降駆動機構の一例の概略構
成を示す縦断面図である。
【図4】第1実施例装置に備えられた昇降駆動指示用の
ハンドル機構の内部構成を示す縦断面図である。
【図5】変位量検出機構などの構成を示す回路図であ
る。
【図6】第2実施例装置に備えられた昇降駆動指示用の
ハンドル機構の内部構成を示す縦断面図、A−A矢視断
面図、B−B矢視断面図である。
【符号の説明】
1 … 検診台 2 … 撮影装置 3 … ハンドル 11 … 基台 12 … 天板基台 13 … 天板 18 … 天板昇降駆動用のモータ 31 … ベース部 32 … 把持部 34a、34b … ホール効果センサ 36a、36b … 磁石 38 … 圧縮コイルバネ 41 … 差分回路 43 … モータ駆動回路 M … 被検体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を載置する天板と、前記天板を昇
    降可能に支持する基台部と、前記天板を昇降駆動する昇
    降駆動手段とを備えた検診台において、(a)前記基台
    部または天板に取り付けられたベース部と、(b)前記
    ベース部に変位自在に支持された把持部と、(c)前記
    ベース部に対する前記把持部の位置を所定のセンタ位置
    に自動復帰させるセンタ復帰手段と、(d)前記ベース
    部に対する前記把持部の変位量を検出する変位量検出手
    段と、(e)前記検出された変位量に応じて前記昇降駆
    動手段による天板の昇降速度を制御する駆動制御手段と
    からなる昇降駆動指示用のハンドル機構を備えたことを
    特徴とする検診台。
JP7129739A 1995-04-27 1995-04-27 検診台 Pending JPH08299393A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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