JPH08299379A - 患部冷却装置 - Google Patents

患部冷却装置

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JPH08299379A
JPH08299379A JP11345495A JP11345495A JPH08299379A JP H08299379 A JPH08299379 A JP H08299379A JP 11345495 A JP11345495 A JP 11345495A JP 11345495 A JP11345495 A JP 11345495A JP H08299379 A JPH08299379 A JP H08299379A
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JP
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cooling
cooling device
refrigerant
part cooling
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JP11345495A
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Shigeru Takehisa
滋 武久
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Abstract

(57)【要約】 【目的】病院において、氷の交換等の手間がかからず、
氷嚢や氷枕に代わることができる患部冷却装置を提供す
るにある。 【構成】冷却装置1で、患部冷却体2内を通過させる冷
媒を冷却し、この冷却した冷媒で患部冷却体2を冷やす
ようになっている。 【効果】氷を使うこと無く患部を冷すことができ、その
ため氷の交換等の手間や、人手が必要無くなり、看護業
務の合理化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の発熱患部や、頭
部を冷やすための患部発熱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来熱が出た病人を冷やす手段として
は、氷枕や氷嚢がある。これら氷枕や氷嚢は個人の家で
も、大病院でも大差はなく、これに代わるものはなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】氷枕や氷嚢は一々砕い
た氷を入れ無ければならない上に、氷が溶けると溶けた
水を一々捨てて、氷を詰め直さなければならず、手間が
かかるという問題があった。特に入院患者が多い病院で
は氷枕の交換の作業だけでも看護人や付添人に大きな負
担がかかるという問題があった。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、病院において、氷の交
換等の手間を必要とせず、氷嚢や氷枕の代わる患部冷却
装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、冷却装置と、この冷却装置によ
って冷却された冷媒が循環する循環路の一部を構成する
冷媒通路を内蔵し、この冷媒通路を通る冷媒により熱交
換されて冷却される患部冷却体とから構成されたもので
ある。
【0006】請求項2の発明では、患部冷却体が可撓性
を有する本体内に冷媒通路を配置したものである。請求
項3の発明では、患部冷却体の本体を、患者の頭部を載
置する枕状に形成したものである。請求項4の発明で
は、患部冷却体の本体を、合成樹脂成形品からなる分割
体を上下に重ね接合して構成し、各分割体には重ね面側
が開口した溝が夫々形成せられ、これら溝は両分割体の
重ね接合状態で突き合わせられて冷媒通路を構成したも
のである。
【0007】請求項5の発明では、患部冷却体の本体
を、患者の脚、腕等の患部に巻き付け可能な帯状に形成
したものである。請求項6の発明では、冷媒パイプの両
端に冷却装置に設けられた熱交換器に対して接続自在な
接続手段を備えたものである。請求項7の発明では、冷
却装置を移動自在に構成したことを特徴とする請求項1
記載の患部冷却装置。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、冷却装置と、この冷
却装置によって冷却された冷媒が循環する循環路の一部
を構成する冷媒通路を内蔵し、この冷媒通路を通る冷媒
により熱交換されて冷却される患部冷却体とから構成さ
れるので、氷を使うこと無く患部を冷すことができ、そ
のため氷の交換等の手間や、人手が必要無くなり、看護
業務の合理化が図れる。
【0009】請求項2の発明によれば、患部冷却体が可
撓性を有する本体内に冷媒通路を配置しているで、患部
にフィットする形で患部冷却体を当てることができ、そ
のためパイプかなる冷媒通路を内蔵しても使用感が良
い。請求項3の発明によれば、患部冷却体の本体を、患
者の頭部を載置する枕状に形成したものであるから、従
来の氷枕と同様な使い方ができる。
【0010】請求項4の発明によれば、患部冷却体の本
体を、合成樹脂成形品からなる分割体を上下に重ね接合
して構成し、各分割体には重ね面側が開口した溝が夫々
形成せられ、これら溝は両分割体の重ね接合状態で突き
合わせられて冷媒通路を構成したので、患部冷却体を安
価に量産することができて使い捨てが可能となり、その
ため病院で使用する場合の衛生上の管理が容易となる。
【0011】請求項5の発明によれば、患部冷却体の本
体を、患者の脚、腕等の患部に巻き付け可能な帯状に形
成したので、従来氷枕や氷嚢では冷し難かった患部を容
易に冷やすことができる。請求項6の発明によれば、冷
媒パイプの両端は冷却装置に設けられた熱交換器に対し
て接続自在な接続手段を備えているので、患部冷却体の
交換が容易で、冷やす患部に応じた患部冷却体の選択も
可能となる。
【0012】請求項7の発明によれば、冷却装置を移動
自在に構成したので、必要に応じて病室に運び入れて使
用することができ、建造物の改造等も不要で、既設の病
院にも容易に取り入れることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は本発明の一実施例のシステム構成を
示しており、本実施例では冷却装置1で、患部冷却体2
内を通過させる冷媒を冷却し、この冷却した冷媒で患部
冷却体2を冷やすようになっている。患部冷却体2内に
は冷媒を通す管を蛇行状に設けた冷却部10を設けてあ
る。
【0014】冷却装置1は図2に示すように下面にキャ
スター3を設けて移動自在な装置本体1a内に、図1に
示す圧縮機4と、凝縮器5と、受液器6と、熱膨張弁7
と、蒸発器からなる熱交換器8と、圧縮機4を駆動する
電動機(図示せず)、温度制御装置(図示せず)及び後
述する循環用ポンプPや、上記圧縮機4の電動機の制御
や循環用ポンプPの運転制御を行う制御装置(図示せ
ず)等を内蔵したもので、圧縮機4→凝縮器5→受液器
6→熱膨張弁7→蒸発器からなる熱交換器8→圧縮機4
の循環路で作業用冷媒を循環させる公知の蒸発冷凍サイ
クルを構成している。尚装置本体1aの背面からはプラ
グ付電源コード12を導出し、病室等の電源コンセント
に差し込むことにより電源供給を受けることができ、上
記キャスター3とで病室間の移動設置を容易にしてい
る。
【0015】一方熱交換器8と、患部冷却体2との間は
患部冷却体2を冷却するための冷媒(例えば水或いは気
体(空気やその他の気体)或いはその他の冷媒となる液
体)を循環用ポンプPで強制循環させる循環路で結合さ
れており、熱交換器8より出た管路9の両端は装置本体
1aの表面に露出し、その露出先端には急速取外し式継
手4の例えば雌側11aが取り付けられ、後述する雄側
11bが接続されない状態では閉塞されるようになって
いる。
【0016】ここで熱交換器8で熱交換される冷媒を通
す循環路を複数(例えば3系統)設けており、熱交換器
8内には3組の管路9が通って、夫々の管路9の両端が
装置本体1aの前側、左右両側の面に露出し、上記のよ
うに急速取外し式継手4の雌側4aが取り付けられてい
る。つまり1台の冷却装置1により3つの患部冷却体2
を同時に冷却することができるようになっている。
【0017】患部冷却体2には形状が従来の氷枕と同様
な形で使用される枕状のものと、従来の氷嚢と同様な形
で使用される氷嚢状のものと、更に直接局所に巻付け或
いは押し当てて使用する帯状のものとがあり、図3
(a)(b)に示すように枕状のものは表面がゴム等で
形成された本体2a内に熱伝導率の高い液状シリコン樹
脂13を充填し、この液状シリコン樹脂13内に金属等
の熱伝導率の良い冷媒パイプを蛇行状に屈曲させて形成
された上記冷却部10を配置し、その冷却部10を構成
する冷媒パイプの両端を本体2aの側面に露出させてい
る。
【0018】液状シリコン樹脂13は冷却部10を構成
する冷媒パイプに直接頭部の荷重がかかるのを防止する
とともに、本体2a全体を効率良く冷やし、その上枕と
してある程度の可撓性と弾性を持たせるためのものであ
る。氷嚢状のものは図4に示すように外形が従来の氷嚢
と同様に人の額上に安定良くのるような形状に形成した
例えばゴム製の嚢状の本体2a’と、この本体2a’内
に充填した液状シリコン樹脂と、液状シリコン樹脂内に
蛇行配置した金属等の熱伝導率の良い冷媒パイプからな
る冷却部10とで構成され、冷却部10を構成する冷媒
パイプの両端を上面より外部に露出させている。
【0019】また帯状のものは、図5に示すように帯状
で可撓性を有するゴム製本体2a”内に液状シリコン樹
脂を充填するとともに、可撓性を有し且つ熱伝導率が良
好なシリコン樹脂製の冷媒パイプを蛇行状に屈曲させて
形成された冷却部10を配置し、その冷却部10を構成
する冷媒パイプの両端を本体2a”の端部に露出させて
いる。尚巻付け状態を保持するために面状ファスナーを
巻付け終端の内側面と、この面に対向する面とに設けも
良い。
【0020】そして各患部冷却体2の冷媒パイプの露出
端部にはシリコン樹脂等からなるホース14が夫々結合
されており、各ホース14の先端には上記急速取外し式
継手11の雌側14aに対して着脱自在に結合される急
速取外し式継手11の雄側11bが設けれられ、冷却装
置1側の管路9とホース14と、患部冷却体2の冷媒パ
イプからなる冷却部10とで冷媒(例えば水)を循環さ
せる循環路を形成できるようになっている。そして急速
取外し式継手11としては雌側11aと雄側11bとの
結合が分離した場合、各経路を完全に遮断して夫々の経
路内の冷媒が漏出しないようにシール機能を有する周知
のものが使用される。
【0021】次に本実施例の使用方法に付いて説明す
る。まず使用に当たっては、冷却装置1を病室に運び入
れ、管路9の両端の取外し式継手11の雌側11aに使
用目的に応じて選択した患部冷却体2のホース14の雄
側11bを結合する。これで冷却装置1と患部冷却体2
との結合が終了し、冷却装置1の管路9→管路9の途中
に挿入してある強制循環用ポンプP→ホース14→患部
冷却体2内の冷却部10→ホース14→管路9の循環路
が形成される。
【0022】この状態で冷却装置1及びポンプPの運転
を開始すると、冷却装置1の冷凍サイクルに設けてある
熱交換器8を通じて管路9を含む上記循環路を通る冷媒
が冷却されることになる。この冷却された冷媒により患
部冷却体2内の冷却部10を通じて患部冷却体2の液状
シリコン樹脂13を冷却する。この冷却により患部冷却
体2の表面に当たっている患部を冷やすことができるこ
とになる。
【0023】このようにして患部に応じた患部冷却体2
を選択して患部を冷却することができ、しかも氷を使わ
ないため、氷の交換等の手間が省け、そのための人手が
不要となり、更に冷却温度の管理も容易になる。上記実
施例では冷却装置1の本体1aは移動自在になっている
が、病室のベッドの枕元の壁面に、冷却装置1の熱交換
器8から配管されてきている管路9の両端を露出させ、
この露出先端に設けた急速取外し式継手11の雌側11
aに患部冷却体2を着脱自在に接続するようにしても良
い。この場合病院の建設時において各病室のベット数に
対応するように大型の冷却装置1を設置する。
【0024】また患部冷却体2としては上記のようにシ
リコン樹脂を充填した枕状や氷嚢状あるいは帯状の本体
2a乃至2a”内に蛇行状に屈曲させて冷媒パイプから
なる冷却部10を配置しているが、例えば図6に示すよ
うに片面に該片面側と両端が開口した蛇行する溝15を
形成した可撓性を有する合成樹脂樹脂成形品からなる分
割体16,16を二つ重ね合わせて接着、接合して枕状
の本体2aを構成するものを用いてもよい。
【0025】この場合、両分割体16,16の両側の溝
15、15が突き合わせられることにより冷媒を流す冷
媒通路が形作られ、この冷媒通路により冷却部10が構
成される。本例の構成では分割体を樹脂成形で量産でき
るためコストが安価となり、そのため使い捨て使用が可
能となって、病院で使用する場合の衛生上の管理が楽に
なるという利点がある。尚分割体16、16の重ね合わ
せることにより形成される流路の両端開口が本体2aに
側面に開口するように溝15、15を形成し、その両端
開口にホース14の端部が接続できる接続具(図示せ
ず)を挿着できるようにしている。また分割体15、1
5に用いる合成樹脂としては熱伝導率の良い成形材料を
用いて、冷却効果を高めている。
【0026】患部冷却体2を冷却するための冷媒として
気体、とりわけ空気を用いれば患部冷却体2の交換時に
周囲を濡らすこともなく、また大気放出時にも特に問題
も起きない。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、冷却装置と、この冷
却装置によって冷却された冷媒が循環する循環路の一部
を構成する冷媒通路を内蔵し、この冷媒通路を通る冷媒
により熱交換されて冷却される患部冷却体とから構成さ
れるので、氷を使うこと無く患部を冷すことができ、そ
のため氷の交換等の手間や、人手が必要無くなり、看護
業務の合理化が図れるという効果がある。
【0028】請求項2の発明は、患部冷却体が可撓性を
有する本体内に冷媒通路を配置した構成であるため、患
部にフィットする形で患部冷却体を当てることができ、
そのためパイプ等からなる冷媒通路が内蔵されていても
使用感が良いという効果がある。請求項3の発明には、
患部冷却体の本体を、患者の頭部を載置する枕状に形成
したものであるから、従来の氷枕と同様な使い方ができ
るという効果がある。
【0029】請求項4の発明によれば、患部冷却体の本
体を、合成樹脂成形品からなる分割体を上下に重ね接合
して構成し、各分割体には重ね面側が開口した溝が夫々
形成せられ、これら溝は両分割体の重ね接合状態で突き
合わせられて冷媒通路を構成したので、患部冷却体を安
価に量産することができて使い捨てが可能となり、その
ため病院で使用する場合の衛生上の管理が容易となる。
【0030】請求項5の発明には、患部冷却体の本体
を、患者の脚、腕等の患部に巻き付け可能な帯状に形成
したので、従来氷枕や氷嚢では冷し難かった患部を容易
に冷やすことができるという効果がある。請求項6の発
明には、冷媒パイプの両端は冷却装置に設けられた熱交
換器に対して接続自在な接続手段を備えているので、患
部冷却体の交換が容易で、冷やす患部に応じた患部冷却
体の選択も可能となるという効果がある。
【0031】請求項7の発明には、冷却装置を移動自在
に構成したので、必要に応じて病室に運び入れて使用す
ることができ、建造物の改造等も不要で、既設の病院に
も容易に取り入れることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシステム構成図である。
【図2】同上の装置本体の斜視図である。
【図3】(a)は同上で使用する患部冷却体の一例の斜
視図である。(b)は同上で使用する患部冷却体の一例
の断面図である。
【図4】同上で使用する患部冷却体の別例の斜視図であ
る。
【図5】同上で使用する患部冷却体の他例の斜視図であ
る。
【図6】(a)は同上で使用する患部冷却体のその他の
例の分割体の斜視図である。(b)は同上で使用する患
部冷却体のその他の例の断面図である。
【符号の説明】
1 冷却装置 2 患部冷却体 8 熱交換器 9 管路 10 冷却部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却装置と、この冷却装置によって冷却さ
    れた冷媒が循環する循環路の一部を構成する冷媒通路を
    内蔵し、この冷媒通路を通る冷媒により熱交換されて冷
    却される患部冷却体とから構成されたことを特徴とする
    患部冷却装置。
  2. 【請求項2】患部冷却体は可撓性を有する本体内に冷媒
    通路を配置したことを特徴とする請求項1記載の患部冷
    却装置。
  3. 【請求項3】患部冷却体の本体を、患者の頭部を載置す
    る枕状に形成したことを特徴とする請求項1記載の患部
    冷却装置。
  4. 【請求項4】患部冷却体の本体を、合成樹脂成形品から
    なる分割体を上下に重ね接合して構成し、各分割体には
    重ね面側が開口した溝が夫々形成せられ、これら溝は両
    分割体の重ね接合状態で突き合わせられて冷媒通路を構
    成したことを特徴とする請求項3記載の患部冷却装置。
  5. 【請求項5】患部冷却体の本体を、患者の脚、腕等の患
    部に巻き付け可能な帯状に形成して成ることを特徴とす
    る請求項1記載の患部冷却装置。
  6. 【請求項6】冷媒通路の両端に冷却装置に設けられた熱
    交換器に対して接続自在な接続手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の患部冷却装置。
  7. 【請求項7】冷却装置を移動自在に構成したことを特徴
    とする請求項1記載の患部冷却装置。
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980224