JPH08299361A - 骨整復及び固定用プレート構造体 - Google Patents

骨整復及び固定用プレート構造体

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JPH08299361A
JPH08299361A JP7111408A JP11140895A JPH08299361A JP H08299361 A JPH08299361 A JP H08299361A JP 7111408 A JP7111408 A JP 7111408A JP 11140895 A JP11140895 A JP 11140895A JP H08299361 A JPH08299361 A JP H08299361A
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bone
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fixing
plate structure
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JP7111408A
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Hideyuki Kuwabara
秀行 桑原
Masato Kurokawa
正人 黒川
Sadami Tsutsumi
定美 堤
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OYO KAGAKU KENKYUSHO
Original Assignee
OYO KAGAKU KENKYUSHO
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/80Cortical plates, i.e. bone plates; Instruments for holding or positioning cortical plates, or for compressing bones attached to cortical plates
    • A61B17/8004Cortical plates, i.e. bone plates; Instruments for holding or positioning cortical plates, or for compressing bones attached to cortical plates with means for distracting or compressing the bone or bones

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成長期の自家骨に対しても抜去の必要なくて
起用され得る拡張性のある骨整復及び固定用プレート構
造体を提供すること。 【構成】 骨整復及び固定用プレート構造体50は、ピ
ン状ファスナー部材16によって自家骨に固定されるよ
うに構成された固定部材11と、各端部21で固定部材
11に接続されるように構成された細長い板状の連接部
材14とを有しており、連接部材14の少なくとも一端
21と固定部材11との前記接続は、連接部材14の長
手方向Xに、自家骨の整復後の成長に起因するような所
与の大きさ以上の力がかかった際、連接部材14が固定
部材11に対してX方向に移動可能であるような接続に
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自家骨に損傷を受け
て、これを整復もしくは固定しようとする場合に、損傷
を受けた骨と周辺の損傷を受けていない骨とを、連結又
は固定し、骨に沿って体内に埋入される骨整復及び固定
用プレート構造体に関する。この明細書において、プレ
ート構造体とは、自家骨の整復及び固定のために、従来
のプレートのように体内に埋入されるものをいい、その
形状が板状であることは要しない。
【0002】
【従来の技術】従来、顔面骨などが損傷した場合、ミニ
プレートと呼ばれる固定用の金具によって、損傷した骨
と損傷していない健康な骨とを連接して、骨の整復を行
っている。
【0003】ミニプレートは、該ミニプレートを骨に固
定するためのネジないしビス(典型的には皿ビス)が挿
通される貫通孔が設けられた両端の固定部と、両固定部
の間をつなぐ柄である連接部とを有する単一の一体部材
からなる。
【0004】ミニプレートは、単一の一体部材からなる
ので、損傷の部位や程度に応じて整復・固定のために適
用され得るように、種々の形状をした板状体がミニプレ
ートとして準備されている。尚、ミニプレートは、一般
には、ステンレス鋼、工業用純チタン、または工業用チ
タン合金からなる。
【0005】しかしながら、この従来のミニプレート
は、上述のように、単一部材からなるので、プレートの
適用箇所に応じて、医療現場で、骨に沿わせるべく金属
製プレートを折り曲げ加工したり、長さの調節のために
金属製プレートを切断する必要があった。
【0006】プレートが金属製であることなどに起因し
て、プレートのこの成形性はよいとはいい難く、整復術
に要する時間も長くなりやすかった。
【0007】また、従来のプレートは金属製の単一部材
からなっていて、実際上、該プレートが固定された骨の
部分の形状及びサイズの変動を禁止する(拡張性がな
い)ので、成長期にある骨の整復ないし固定に従来のプ
レートを適用した場合、プレートが自家骨の成長を妨げ
る虞があった。
【0008】従って、自家骨の成長を妨げないようにす
るためには、損傷部の整復後できるだけ早い時期に、金
属製のプレートを抜去する必要があった。
【0009】一般に、骨の伸長は、約18才から20才
で停止する。従って、骨の成長が問題になるのは、18
才から20才未満であり、このような若年者に骨の整復
のための手術とは別に抜去の手術を施すのは、単に苦痛
を与えるようなものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記諸点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、前
記した問題点を少なくとも部分的に解決し得る骨整復及
び固定用プレートを提供することにある。
【0011】より具体的には、本発明の一つの目的は、
成長期の自家骨に対しても抜去の必要なく適用され得る
拡張性のある骨整復及び固定用プレート構造体を提供す
ることにある。
【0012】本発明の別の目的は、成形性がよく、整復
手術に要する時間を短くし得る骨整復及び固定用プレー
ト構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】本発明では、一方では、骨整復及び固定用
プレート構造体が構造的な特徴を備えることによって、
他方では、骨整復及び固定用プレート構造体が材料的な
特徴を備えることによって、上記目的を達成する。尚、
骨整復及び固定用プレート構造体は、構造的な特徴と材
料的な特徴とを兼ね備えていてもよい。
【0014】本発明の一つの観点では、前記した目的は
構造的特徴によって、即ち、ピン状のファスナー部材に
よって自家骨に固定されるように構成された固定部材
と、両端で固定部材に接続されるように構成された細長
い板状の連接部材とを有しており、連接部材の少なくと
も一端と固定部材との前記接続は、連接部材の長手方向
に所与の大きさ以上の力がかかった場合、連接部材が固
定部材に対して移動可能であるような接続である骨整復
及び固定用プレート構造体によって達成される。この接
続部での抵抗力は、連接部材とピン状ファスナー部材又
は固定部材との摩擦力である。
【0015】本発明によれば、好ましくは、ピン状ファ
スナー部材が、ネジ、ビス、及びピンからなるグループ
から選択された部材である。
【0016】本発明によれば、好ましくは、固定部材に
は、連接部材の関連端部が嵌挿されるべくその一側部で
開口した凹部と、該連接部材嵌挿用凹部に交差する方向
に延在しピン状ファスナー部材を受け入れる貫通孔とが
形成されており、連接部材の前記すくなくとも一端には
該端縁で開口した溝が連接部材の一側面から反対の側面
まで延在しており、連接部材の端部が対応する固定部材
の連接部材嵌挿用凹部に嵌挿された際、ピン状ファスナ
ー部材が連接部材の一側面から反対の側面まで溝の長手
方向に挿通されるように構成されている。この場合、固
定部材は、貫通孔が開口するその一表面で骨に接触せし
められ得る。
【0017】尚、一つの連接部材の一端部を固定部材に
接続すると共に固定部材のところでプレート構造体全体
を自家骨に固定するためのピン状ファスナー部材を通す
貫通孔は、一つでも複数でもよい。貫通孔を複数個設
け、各孔にピン状ファスナー部材を通す場合、連接部材
の一つの関連端部にも、該端縁で開口した複数の前記溝
を設けるのが好ましい。
【0018】この場合、本発明によれば、好ましくは、
連接部材のうち固定部材の連接部材嵌挿用凹部に嵌挿さ
れる端部の厚さが、連接部材の長手方向中央部分の厚さ
の1/10以上である。
【0019】上記の場合、本発明の一実施例では、固定
部材が少なくとも二つ以上の連接部材嵌挿用凹部を有す
る。尚、場合によっては、固定部材が少なくとも三つ以
上の連接部材嵌挿用凹部を有していてもよい。連接部材
嵌挿用凹部が二つの場合、該二つの凹部を固定部材の反
対側の側面で開口させて連接部材をほぼ直線状につなぐ
ようにしても、例えば、隣接側面で開口させて連接部材
を所定角度で接続するようにしてもよい。
【0020】本発明の一態様では、固定部材にはピン状
ファスナー部材を受け入れる貫通孔が形成されており、
連接部材の少なくとも一方の端部には関連する固定部材
が係合される固定部材係合用凹部と、端縁で開口した溝
であって、固定部材が連接部材の対応端部の固定部材係
合用凹部に係合された際、固定部材の前記貫通孔に挿通
されるピン状ファスナー部材が係合されるものとが形成
されている。
【0021】この場合、本発明によれば、好ましくは、
連接部材のうち固定部材と係合される端部の厚さが、連
接部材の長手方向中央部分の厚さの2倍以下である。
【0022】本発明によれば、好ましくは、連接部材、
固定部材、及びピン状ファスナー部材の材料が、少なく
とも二種類以上の異種材料からなっている。
【0023】この場合、本発明によれば、好ましくは、
前記材料が、金属、生体吸収性材料(例えば、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸など)、高分子材料(例えば、シ
リコーンゴム、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレ
ンなど)、及びセラミック(代表的には、アパタイト)
からなるグループから選択された材料である。
【0024】以上において、固定部材又は連接部材のみ
ならず、ピン状ファスナー部材の材料が金属である場
合、その金属としては、チタンもしくはチタン合金、鉄
もしくは鉄合金、又はコバルト・クロム合金などのうち
で、生体に悪影響を及ぼす虞のないものが用いられる。
【0025】尚、固定部材又は連接部材のみならず、ピ
ン状ファスナー部材の材料が、セラミック又は高分子材
料など他の材料からなる場合にも、当然ながら、生体に
悪影響を及ぼす虞のないものを用いる。
【0026】尚、固定部材、連接部材及びピン状ファス
ナー部材の夫々は、単一の材料でも上記種類の材料を組
み合わせて用いてもよい。
【0027】尚、前記した一の目的を達成するために
は、固定部材なしで、単に、特定構造の連接部材をピン
状ファスナー部材で自家骨に接続するようにしてもよ
い。
【0028】即ち、構造的特徴に係わる本発明の前記一
つの観点では、前記した一つの目的は、自家骨に固定さ
れるように構成されたピン状のファスナー部材と、この
ピン状のファスナー部材を介して両端で自家骨に接続さ
れるように構成された細長い板状の連接部材とを有して
おり、連接部材の少なくとも一端とピン状のファスナー
部材との前記接続は、連接部材の長手方向に所与の大き
さ以上の力がかかった場合、連接部材がピン状ファスナ
ー部材に対して移動可能であるような接続である骨整復
及び固定用プレート構造体によって達成される。
【0029】この場合、好ましくは、連接部材の前記少
なくとも一端には該一端縁で開口した溝が連接部材の一
側面から反対の側面まで延在しており、ピン状ファスナ
ーが連接部材の一側面から反対の側面まで溝の長手方向
に挿通されるように構成されている。
【0030】尚、場合によっては、二つの連接部材を長
手方向につないで一つの連接部材を形成するようにして
もよい。
【0031】本発明の別の一観点では、前記した目的
は、材料的特徴によって、即ち、自家骨に固定されるよ
うに構成された固定部材と、両端で固定部材に接続され
るように構成された細長い板状の連接部材とを有するプ
レート構造体であって、固定部材及び連接部材のうち少
なくともいずれか一方の材料は、プレート構造体が自家
骨の成長を許容するような材料であるプレート構造体に
よって達成される。
【0032】この場合、本発明によれば、好ましくは、 1)前記固定部材及び連接部及び連接部材のうち一方の
部材が可塑性のある高分子材料からなり、他方の部材が
金属からなるか、 2)前記固定部材及び連接部材のうち一方の部材が生体
吸収性材料からなり、他方の部材が金属からなるか、 3)前記固定部材及び連接部材のうちの一方の部材がア
パタイト又はこれに類似のセラミックからなり、他方の
部材が金属からなるか、 4)前記固定部材及び連接部材のうちの一方の部材がア
パタイト又はこれに類似のセラミックからなり、他方の
部材が高分子からなるか、 5)前記固定部材及び連接部材のうちの一方の部材が生
体吸収性材料からなり、前記セラミックが、より好まし
くは、アパタイト又はこれに類似のものであるか、 6)前記固定部材及び連接部材のうちの一方の部材が生
体吸収性材料からなり、他方の部材が高分子材料からな
る。
【0033】尚、この明細書において、高分子材料につ
いて可塑性とは、高分子材料がある程度以上の引張り応
力下で、該応力の方向に延びるような性質をいい、いわ
ゆる塑性変形が徐々に生じるクリープ現象の生じる性質
を含む。
【0034】また、この明細書において、生体吸収性材
料とは、生体内に埋入された際、徐徐に溶けて生体中に
分散してしまうような材料をいい、例えば、ポリ乳酸、
ポリグリコール酸等が、これに属する。
【0035】また、この明細書において、セラミックに
ついて、アパタイト又はこれに類似のものとは、自家骨
と同化してその一部となってしまうようなセラミック材
料をいい、類似物にはTCP等が含まれる。
【0036】
【作用及び効果】本発明の骨整復及び固定用プレート構
造において、ピン状のファスナー部材によって自家骨に
固定されるように構成された固定部材と、両端で固定部
材に接続された細長い板状の連続部材とを有しており、
連続部材の少なくとも一端と固定部材との前記接続は、
連接部材の長手方向に所与の大きさ以上の力がかかった
際、連接部材が固定部材に対して移動可能なであるよう
な接続である場合、連接部材の前記少なくとも一端と固
定部材との前記接続の故に、骨の成長や整復による一定
以上の力が連接部材の長手方向にかかると、連接部材の
両端の固定部材の間の距離が自家骨の成長に応じて増大
し得るから、自家骨の成長を妨げることなく、成長期の
自家骨等に対しても抜去の必要なく適用され得る。
【0037】尚、上記特殊な接続の故に、整復の際、固
定部材に対する連接部材の接続位置(該連接部材の長手
方向の位置)が調整され得るから、固定部材間の距離に
かかわらず、連接部材の長さなどを予め厳密に規定して
おく必要がないので、骨の整復手術に要する時間を短く
し得る。
【0038】また、この場合、プレート構造体が、主と
して連接部材とこれとは別体の固定部材とからなるの
で、連接部材を比較的単純な形状にし得るので、連接部
の成形性が良好となる。
【0039】また、本発明の骨整復及び固定用プレート
構造体において、自家骨に固定されるように構成された
ピン状のファスナー部材と、このピン状部材を介して両
端で自家骨に接続されるように構成された細長い板状の
連接部材とを有しており、連接部材の少なくとも一端と
ピン状のファスナー部材との前記接続は、連接部材の長
手方向に所与の大きさ以上の力がかかった際、連接部材
がピン状ファスナー部材に対して移動可能であるような
接続である場合にも、連接部材の前記少なくとも一端と
ピン状のファスナー部材との前記接続の故に、骨の成長
や整復による一定以上の力が連接部材の長手方向にかか
ると、連接部材の両端の固定部材の間の距離が自家骨の
成長に応じて増大し得るから、自家骨の成長を妨げるこ
となく、成長期の自家骨等に対しても抜去の必要なく適
用され得る。
【0040】更に、本発明の骨整復及び固定用プレート
構造体において、自家骨に固定されるように構成された
固定部材と、両端で固定部材に接続されるように構成さ
れた細長い板状の連接部材とを有するプレート構造体で
あって、固定部材及び連接部材のうち少なくともいずれ
か一方の材料は、プレート構造体が自家骨の成長を許容
するような材料である場合、骨の成長や整復による一定
以上の力が連接部材の長手方向にかかると、自家骨の成
長を妨げることなく、又は自家骨の成長と共に成長して
(アパタイトのようなセラミックの場合)、連接部材の
両端の固定部材の間の距離が自家骨の成長に応じて増大
し得るから、成長期の自家骨等に対しても抜去の必要な
く適用され得る。
【0041】
【実施例】次に、本発明による好ましい実施例を図面に
基づいて説明する。
【0042】まず、本発明による好ましい第一実施例
を、図1から図6に基づいて説明する。
【0043】図1において、1、2が、生体の自家骨で
あり、自家骨1には、符号3、4で示す損傷があるとす
る。
【0044】夫々が平面図及び正面図である図1の
(a)及び(b)において、11,12,13は金属、
生体吸収性材料、高分子材料及びセラミックからなるグ
ループから選択された材料からなる固定部材であり、1
4,15は金属、生体吸収性材料、高分子材料及びセラ
ミックからなるグループから選択された材料からなる連
接部材である。また、図2において、16,17,1
8,19は、ピン状ファスナー部材としてのビスであ
る。連接部材、固定部材、及びピン状ファスナー部材の
材料が、少なくとも二種類以上の異種材料からなるのが
好ましいが、同一材料でもよい。以上において、固定部
材又は連接部材のみならず、ピン状ファスナーの材料が
金属である場合、その金属としては、チタンもしくはチ
タン合金、鉄もしくは鉄合金、又はコバルト・クロム合
金などのうちで、生体に悪影響を及ぼす虞のないものが
用いられる。尚、固定部材又は連接部材のみならず、ピ
ン状ファスナー部材の材料が、セラミック又は高分子材
料など他の材料からなる場合にも、当然ながら、生体に
悪影響を及ぼす虞のないものを用いる。
【0045】ビス16によって自家骨1の損傷部3の左
端側部分1aに固定されるように構成された固定部材1
1には、夫々が平面図及び正面図である図2の(a)及
び(b)において詳細に示すように、連接部材14の関
連端部21(図5も参照)が嵌挿されるべくその一側部
で開口した凹部22と、該連接部材嵌挿凹部22に交差
する方向に延在し、ビス16を受け入れる貫通孔23と
が形成されている。
【0046】同様に、ビス17によって自家骨1の損傷
部3の右端側部分1bに固定されるように構成された固
定部材13には、夫々が平面図及び正面断面図である図
3の(a)及び(b)において詳細に示すように、連接
部材14の関連端部24(図5も参照)が嵌挿されるべ
くその左側部26で開口した凹部27と、該連接部材嵌
挿用凹部22に交差する方向に延在しビス17を受け入
れる貫通孔28とを有している。尚、固定部材13の連
接部材嵌挿用凹部27はその右側部29まで貫通して該
連接部材嵌挿用凹部27には連接部材15の関連端部3
0(図6も参照)が嵌挿されるようになっており、更
に、該連接部材嵌挿用凹部27に交差する方向に延在し
ビス18を受け入れるもう一つの貫通孔31が形成され
ている。即ち、固定部材13は、二つの貫通孔27,3
1を有し、貫通孔31に挿通されるビス18によって自
家骨1の損傷部4の左端側部分Ibに固定されることに
もなっている。
【0047】更に、ビス19によって自家骨1の損傷部
4の右端側部分1dと実際上一体の自家骨2に固定され
るように構成された固定部材13には、夫々が平面図及
び正面断面図である図4の(a)及び(b)において詳
細に示すように、連接部材15の関連端部32(図6も
参照)が嵌挿されるべくその一側部で開口した凹部33
と、該連接部材嵌挿用凹部33に交差する方向に延在し
ビス19を受け入れる貫通孔34とが形成されている。
【0048】固定部材11の凹部22に嵌挿される連接
部材14の端部21は、凹部22の横断面形状とほぼ一
致する輪郭形状を有しており、固定部材12の凹部27
に嵌挿される連接部材14の端部24は、凹部27の幅
とほぼ一致する幅を有している。即ち、連接部材14の
両端部21,24は、連接部材14の中央部ないし柄の
部分35よりも薄く形成されている。尚、端部21,2
4は、固定部材11,12の下面11a,12aが骨1
の表面に接触した状態で、連接部材14の中央柄部35
が骨1の表面にほぼ沿って延在するような上下方向位置
で柄部35から左右に突出している。
【0049】連接部材14の端部21には、端部21の
縁即ち端縁21aで開口した溝ないし切欠36が連接部
材13の端部21の上側面21bから下側面21cまで
z方向に延在している。尚、溝36は、端縁21aから
その底部近傍まで実質上一定の幅Aを有している。ここ
で、溝36の長手方向とはz方向をいう。この溝36の
幅Aは、固定部材11の孔23の径と実質上一致してお
り、且つビス16の軸部16aの径よりも僅かに大きい
かビス16の軸部16aと実質上一致している。
【0050】従って、連接部材14の接続ないし嵌挿用
端部21が固定部材11の連接部材嵌挿用凹部22に嵌
挿された状態でビス16が固定部材11の貫通孔23を
通って連接部材14の端部21の溝ないし切欠36に挿
通され、骨1にねじ込まれることになる。このとき、ビ
ス16の軸部16aと連接部材14の端部21の溝36
との間は摩擦係合しているので、連接部材14の長手方
向Xに所与の大きさ以上の力がかかった場合、固定部材
11及びビス16に対して連接部材14がX方向に移動
可能である。即ち、連接部材14の溝36に沿って連接
部材14に対してX方向にビス16が相対移動され、固
定部材11の凹部22に沿って固定部材11に対してX
方向に連接部材14が相対移動される。
【0051】尚、ビス16との摩擦係合を高めるべく、
連接部材14の端部21の溝36の側壁36aを粗面化
するか、側壁36a,36a間の間隔(溝36の幅)を
ビス16の軸部16aの外形よりも僅かに小さくしてお
いてもよい。また、連接部材14の端部21の該表面と
固定部材11の凹部22の壁面との間に、連接部材14
のX方向移動に抗するある程度の摩擦力が働くように、
連接部材14と固定部材11とが、ビス16の締め付け
後に、またはビス16の締め付けがなくても、摩擦係合
されるようにしてもよい。
【0052】尚、連接部材14の端部21の溝36に対
してビス16が挿通されるべき位置、及び固定部材11
の凹部22中に端部21が挿設されるべき深さは、自家
骨1が整復後どちらへ移送することになるかに応じて選
択され、連接部材14の端部14の右方向X1移動のみ
を許容するようにしても、左方向X2移動をも許容する
ようにしてもよい。
【0053】尚、溝36の底は、図5の(b)及び図1
2の(a)に示すように半円形でも、図12の(b)、
(c)に示すように平坦または長円形など他の形状でも
よい。また溝36の先(開口側)の形状は、例えば図1
2の(d)に示すように先細ないし先狭の形状(例えば
ほぼ楕円形状)など他の形状でもよい。
【0054】尚、連接部材14の端部21を固定部材1
1に接続し固定部材11のところでプレート構造体全体
を自家骨に固定するためのビス16を通す貫通孔23
は、Y方向に複数あってもよい。貫通孔23を複数個設
け、各孔23にビス16を通す場合、連接部材14の端
部21にも、該端部21の縁部21aで開口した複数の
前記溝36を設けることになる。
【0055】この場合、連接部材14のうち固定部材1
1の連接部材嵌挿用凹部22に嵌挿される端部21が十
分な強度を有するように、該端部21の厚さ(換言すれ
ば凹部22の高さ)D1は、連接部材14の長手方向中
央部分35の厚さ(またはこれとほぼ同等の固定部材1
1の厚さ)D2の約1/10以上であることが好まし
い。
【0056】連接部材14の端部21を固定部材11の
凹部22に嵌挿した状態でビス16が押し込まれ締め込
まれる固定部材11の貫通孔23の上面には、ビス23
の皿状頭部16bを、受ける同一形状の円錐台形凹部2
3aが形成されている。ビス16の頭部16bの斜面が
固定部材11の上面の凹部23aに押し付けられるまで
ビス16が締め付けられると、ビス16の軸部16aは
貫通孔23及び連接部材14の端部21の溝部36を上
下方向Zに貫通して、ビス16の先端のネジ部16cが
自家骨1の部分1a中に締め込まれ、固定部材11が自
家骨1の部分1aに強固に固定され、連接部材14の端
部21で固定部材11を介して自家骨1の部分1aに係
合されることになる。尚、ピン状ファスナーとしては、
ビスの代わりに、ピン、ネジなど他のものでもよく、ピ
ン状ファスナーの形状及び固定の仕方に応じて、関連部
分の形状などを変えることになる。例えば、ピン等の場
合接着剤でピンの先端と骨とを固定してもよい。
【0057】連接部材15の右側端部32、ビス19、
並びに固定部材13の凹部33及び貫通孔34の相互に
及び自家骨2に対する結合ないし係合は、端部32及び
凹部33の上下ないしZ方向位置を除き、連接部材14
の端部21、ビス16、並びに固定部材11の凹部22
及び貫通孔23の相互及び自家骨1に対する結合ないし
係合と同様である。従って、対応部材(例えば溝41及
び中央の柄の部分42)ないし要素又は部位等を関連す
る符号で示すにとどめる。
【0058】連接部材15の右端部32の下面32c
は、柄42の下面42aと面位置になっており、固定部
材13の凹部33もこれに対応してその下面13aの近
くに形成されている。これは、連接部材14,15の夫
々の両端部をほぼ同様にしたことに関連しているもので
あって、所望ならば、連接部材15の端部32及び固定
部材13を夫々連接部材14の端部21及び固定部材1
1と同一形状にしても良い。
【0059】連接部材14の右側端部24及び連接部材
15の左側端部30は、夫々の溝部43及び44がZ方
向に丁度つながるように上下に重ね合わされて固定部材
12の凹部27に左右から挿設され、固定部材12の二
つの貫通孔28,31の夫々及び溝43,44に通して
自家骨1の部分1bに締め込まれたビス17,18で接
続されている点を除き、連接部材14の左側端部21及
び連接部材15の右側端部32と同様に接続されてい
る。
【0060】この例では、固定部材12の連接部材嵌挿
用凹部27は一つであるが、図1の(c)、並びに図8
の(a)及び(b)に示すように、固定部材12の代わ
りに凹部27を二つの独立の部分27a、27bで形成
した固定部材12Aにすると共に、連接部材14,15
の代わりに二つの凹部27a,27bに対応する位置・
形状にした連接部材14A,15Aの端部24A,32
Aを嵌挿して、夫々をビス17,18で接続してもよ
い。この場合、固定部材12A、及び連接部材14A,
15Aは、その他の点では、固定部材12、及び連接部
材14,15と同様に構成される。
【0061】尚、固定部材12など固定部材は、外形が
直方状である代わりに埋入・配設・固定に支障がない限
り、他の任意の形でよい。例えば、平面形状が長方形の
固定部材12の代わりに、図7の(a)及び(b)に示
すように、平面形状が円形固定部材12Bを用いてもよ
い。尚、図7の(a)において、想像線で示す孔28
a,28bを孔28のかわりに形成して、孔28a,2
8b,31の三箇所にビスを通して固定するようにして
もよい。また、固定箇所を四箇所以上にしてもよい。
【0062】以上の如く、構成された本発明の好ましい
一実施例の骨整復及び固定用プレート構造体50では、
骨1に損傷3,4が生じた場合、骨1,2のビスねじ込
みに適した部位1A,1B,2Aで固定部材11,1
2,13を固定するように、適当な長さの連接部材1
4,15の端部21,24,30,32を自家骨1,2
の成長方向を考慮した所定の深さまで固定部材の関連凹
部22,27,33に嵌挿し、ビス16,17,18,
19を固定部材11,12,13の貫通孔23,28,
31,34及び連接部材14,15の端部22,27,
33の溝36,43,44,41に通して骨1,2の所
定部位1A,1B,2Aにねじ込むことによって、骨の
固定が行われる。
【0063】この場合、損傷部3,4の整復後、自家骨
1,2などの成長にともない、ビス16,17の間、及
びビス18,19の間の長さ(距離)が延びようとする
が、骨の伸びに伴う力は連接部材と関連するビスとの摩
擦係合(及び連接部材と関連する固定部材との摩擦係合
等)による摩擦力を上回り得るので、固定部材11及び
ビス16に対して連接部材14の端部21が溝36に沿
って、固定部材12及びビス17に対して連接部材14
の端部24が溝43に沿って、固定部材12及びビス1
8に対して連接部材15の端部30が溝44に沿って、
固定部材13及びビス19に対して連接部材15の端部
32が溝41に沿って、連接部材の関連端部の摩擦係合
(力)に抗して、夫々X方向に移動され得るので、該自
家骨1,2の成長は妨げられない。そして、ビスと連接
部材の関連する溝との係合が解除されると、その後は自
家骨1などは自由に成長し得る。
【0064】尚、自家骨1等の整復に要する時間及び長
さ一定の場合、自家骨1等の成長に伴って摩擦接合ない
し、摩擦係合部にかかる力の時間変化を考慮して、自家
骨1等の整復が実際上完了した後で自家骨の成長力が摩
擦係合部の摩擦力に打ち勝つように、摩擦係合部の構造
を調整しておけばよい。
【0065】尚、以上の例では、固定部材に凹部を形成
し、連接棒の端部を固定部材の凹部に挿設する例につい
て説明したが、凹部を固定部材に形成する代わりに、図
9の(a)及び(b)に示すように、凹部22c,27
cを連接部材14cの端部21c,24cに形成して、
例えば平板状(又は嵌挿部を薄くした)固定部材11c
等を関連凹部22c,27cに嵌挿するようにしてもよ
い。この場合、ビスは連接部材14cの上面から溝36
c(そして貫通孔23c)に通される。
【0066】この場合、例えば、固定部材の下面11a
が骨に接触し得るように、図10の(a)及び(b)に
示すように、凹部22D等を、端部21Dの一方の側
(下側)に形成してもよい。図10の連接部材14Dの
場合、例えば重量を減らすべく、中央の柄の部分35D
は薄くなっている。但し、全体の強度の観点から、中央
部分35Dの厚さは端部21Dの厚さの例えば1/2程
度以上である。
【0067】尚、図10のように凹部22D等を連接部
材14Dの両端の同じ側に設けるかわりに、図13に示
すように、連接部材14Eの逆の側に設けてもよい。こ
の場合、勿論、固定部材の形状、配置等は、必要に応じ
て変更することになる。
【0068】以上においては、固定部材、連接部材及び
ビスの夫々が単一の材料からなるかのように説明した
が、固定部材、連接部材及びビスの少なくとも一つは、
単一材料の代わりに複数の材料、例えば、金属、生体吸
収性材料、高分子材料、及びセラミックからなるグルー
プから選択された二種類以上の材料からなっていてもよ
い。例えば、連接部材の端部の溝の壁部分に連接部材の
本体とは摩擦係数の異なる材料をライニングしておいて
もよい。また、複数の固定部材又は連接部材の夫々が上
記の異なる材料からなっていてもよい。
【0069】尚、以上では、固定部材を介して連接部材
を骨に接続しているけれども、場合に因っては、連接部
材14,14,14A,14C,14D等を、直接ビス
等のファスナー部材で骨に接続してもよい。
【0070】この場合でも、ビスなどのファスナー部材
が連接部材14,14,14A,14C,14D等の端
部の関連する溝と摩擦係合するので、当初の損傷骨の固
定、骨の整復後の骨の成長に伴うファスナー部材の連接
部材に対するX方向の移動が可能である。
【0071】以上において、図示の例では、連接部材1
4,15などが二本直列に接続さているけれども、固定
すべき部分がそれ程長くない場合、例えば連接部材14
又は15と関連する両側の固定部材11,12又は1
2,13のみでもよい。この場合、固定部材12の代わ
りに固定部材13又は11を夫々用いてもよい。また、
固定・整復部位の形状によっては、二本の連接部材1
4,15を角度を持って延在させるように、固定部材1
2の代わりに別の固定部材を用いてもよい。更に、三本
以上の連接部材を一つの固定部材から延設するようにし
てもよい。
【0072】以上の例では、連接部材は、細長い棒状部
材であるので、骨が湾曲している場合には、骨の湾曲に
応じてこれを比較的容易に曲げ得る。また、湾曲部に固
定部材12の如き中間の固定部材を設けて、骨の湾曲に
応じて、直線状の連接部材を折れ線の如く固定部材でつ
なぐことも容易に行い得る。即ち、本発明のプレート構
造体は、骨の本来の形状に模した形に容易に加工できる
医療器材となる。
【0073】以上では、固定部材と連接部材とが相対移
動可能に係合されている例について説明したが、整復及
び固定用プレート構造体が本発明に従って材料的な特徴
を備える場合には、固定部材と連接部材とは相互に固定
されてもよい。尚、上述の構造的な特徴を有する骨整復
及び固定用プレート構造体が、以下に例示するような材
料的な特徴を兼ね備えていてもよい。
【0074】材料的な特徴を備えた整復及び固定用プレ
ート構造体60は、例えば、図11に示すように、自家
骨1の損傷部3の各側1a,1bにファスナー部材とし
てのビス61,62で固定されるように構成された同一
構造・形状・材料の固定部材63,64と、両端65,
66でファスナー部材としてのビス61,62を介して
固定部材63,64に接続・固定されるように構成され
た細長い板状の連接部材67とを有する。尚、連接部材
67の端部65は固定部材63の凹部68に嵌められ、
連接部材67の端部65の貫通孔69と固定部材61の
凹部68の貫通孔70を通してビス61が嵌められ、連
接部材67の端部65の貫通孔72と固定部材64の凹
部71の貫通孔73を通してビス62が嵌められ骨1の
損傷部3の右側部分1bにねじ込まれる。即ち、固定部
材63,64と連接部材67とは夫々ファスナー部材6
1,62のような固定手段で相互に且つ骨1の関連部分
に固定される。ここで、固定部材及び連接部材の相互の
形状及び固定の仕方、並びに両部材の骨への固定の仕方
は、他の任意のやり方でよい。
【0075】ここで、重要なことは、固定部材63,6
4及び連接部材67のうちの少なくともいずれか一方の
材料は、プレート構造体60が自家骨の成長を許容する
ような材料であることである。
【0076】この場合、好ましくは、前記固定部材6
3,64及び連接部材67のうち、 1)一方の部材が可塑性のある高分子材料からなり、他
方の部材が金属からなるか、 2)一方の部材が生体吸収性材料からなり他方の部材が
金属からなるか、 3)一方の部材がアパタイト又はこれに類似のセラミッ
クからなり、他方の部材が高分子材料からなるか、 4)一方の部材がアパタイト又はこれに類似のセラミッ
クからなり、他方の部材が高分子からなるか、 5)一方の部材が生体吸収性材料からなり、他方の部材
がセラミックからなり、セラミックが好ましくはアパタ
イト又はこれに類似のものであるか、 6)一方の部材が生体吸収性材料からなり、他方の部材
が高分子材料からなる。尚、図1から10までのような
構造の場合にも、材料としては上記組み合わせを選択し
てもよい。
【0077】1)の例の場合、骨1の整復後の成長にと
もなって連接部材67の長手方向Xにかかる力によっ
て、可塑性高分子材料からなる前記一方の部材63,6
4又は67のビス挿通貫通孔の周囲の一部が塑性変形し
ていくので、骨の成長は妨げられない。尚、金属として
はチタンもしくはチタン合金、鉄もしくは鉄合金、又は
コバルト・クロム合金等のうちで、生体に悪影響を及ぼ
す虞のないものが用いられる。
【0078】2)の場合、骨1の整復の頃には前記一方
の部材63,64又は67を構成していた生体吸収性材
料が溶けてなくなるか、少なくとも部分的に溶けている
ので、整復後の連接部材67の長手方向Xへの骨の成長
は実際上妨げられない。
【0079】3)の例の場合、骨1の整復の頃には、前
記一方の部材63,64又は67を構成していたセラミ
ックが少なくとも部分的に骨の一部に化しているので、
少なくとも部分的に溶けているので、整復後の連接部材
67の長手方向xへの骨の成長は実際上妨げられない。
【0080】4)の例の場合にも、上記3)の例と同様で
ある。又、この場合、セラミックの骨への同化が比較的
遅くても、高分子材料自体の可塑性の故に、上記1)の場
合と同様な効果が得られるから、整復後の連接部材67
の長手方向xへの骨の成長は妨げられない。
【0081】5)の例の場合、上記2)及び3)の効果が同
時に得られるので、整復後の連接部材67の長手方向X
への骨の成長は妨げられない。
【0082】6)の例の場合、上記1)及び2)の効果が同
時に得られるので、整復後の連接部材67の長手方向X
への骨の成長は妨げられない。
【0083】尚、以上において、この明細書で、簡単の
ために、自家骨の成長に応じて自家骨の長さなどが変化
することを前提に説明したけれども、この明細書では、
「自家骨の成長」は、『骨の整復過程において骨の成長
以外の理由で治療着手時と比べて骨の形状などが変化す
ることが予測されるような他の長さ・形状変化の原因』
を含む意味である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい実施例のプレート構造体
の説明図で、(a)は一実施例の平面図、(b)は側面
図、(c)は変形例の側面図である。
【図2】図1の構造体の左側固定部材の説明図で、
(a)は平面図、(b)は側面断面図である。
【図3】図1の構造体の中間固定部材の説明図で、
(a)は平面図、(b)は側面断面図である。
【図4】図1の構造体の右側固定部材の説明図で、
(a)は平面図、(b)は側面断面図である。
【図5】図1の構造体の一部の斜視図で、(a)は左側
固定部材、(b)は左側連接部材である。
【図6】図1の構造体の右側連接部材の斜視図である。
【図7】図3の中間固定部材の変形例の説明図で、
(a)は平面図、(b)は側面断面図である。
【図8】図1(c)の構造体の中間固定部材の説明図
で、(a)は平面図、(b)は側面断面図である。
【図9】本発明の別の実施例の構造体の一部の図5と同
様な斜視図で、(a)は左側固定部材、(b)は連接部
材である。
【図10】図9の変形例の図で、(a)は左側固定部
材、(b)は連接部材である。
【図11】本発明による好ましい別の実施例のプレート
構造体の斜視説明図である。
【図12】連接部材の左側固定部材との接続部(左端
部)の構造を示す一部平面図で、(a)、(b)、
(c)、(d)は種々の変形例を示す。
【図13】図10の連接部材の変形例の斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
1,2 骨 3,4 損傷部 11,11C,12,12A,12B,13,63,6
4 固定部材 14,14A,14C,14D,14E,15,15
A,67 連接部材 16,17,18,19,61,62 ビス(ピン状フ
ァスナー部材) 21,21C,21D,24,24C,30,32 端
部 21a,32a,24a,30a 端縁 22,22C,22D,27,27C,33 凹部 23,23C,28,28a,28b,31,34,6
9,70,72,73貫通孔 36,36C,43,41,44 溝

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピン状のファスナー部材によって自家骨
    に固定されるように構成された固定部材と、両端で固定
    部材に接続されるように構成された細長い板状の連接部
    材を有しており、連接部材の少なくとも一端と固定部材
    との前記接続は、連接部材の長手方向に所与の大きさ以
    上に力がかかった際、連接部材が固定部材に対して移動
    可能であるような接続である骨整復及び固定用プレート
    構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ピン状部材が、ネ
    ジ、ビス及びピンからなるグループから選択された部材
    である骨整復及び固定用プレート構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、固定部材に
    は、連接部材の関連端部が嵌挿されるべくその一側部で
    開口した凹部と、該連接部材嵌挿用凹部に交差する方向
    に延在しピン状ファスナー部材を受け入れる貫通孔とが
    形成されおり、連接部材の前記少なくとも一端には該端
    縁で開口した溝が連接部材の一側面から反対の側面まで
    延在しており、連接部材の端部が対応する固定部材の連
    接部材嵌挿用凹部に嵌挿された際、ピン状ファスナー部
    材が連接部材の一側面から反対の側面まで溝の長手方向
    に挿通されるように構成されている骨整復及び固定用プ
    レート構造体。
  4. 【請求項4】 請求項3において、連接部材のうち固定
    部材の連接部材嵌挿用凹部に嵌挿される端部の厚さが、
    連接部材の長手方向の中央部分の厚さの1/10以上である
    骨整復及び固定用プレート構造体。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、固定部材が少
    なくとも二つ以上の連接部材嵌挿用凹部を有する骨整復
    及び固定用プレート構造体。
  6. 【請求項6】 請求項5において、固定部材が少なくと
    も三つ以上の連接部材嵌挿用凹部を有する骨整復固定用
    プレート構造体。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2において、固定部材には
    ピン状ファスナーを受け入れる貫通孔が形成されてお
    り、連接部材の少なくとも一方の端部には関連する固定
    部材が係合される固定部材用凹部と、端縁で開口した溝
    であって、固定部材が連接部材の対応端部の固定部材係
    合用凹部に係合された際、固定部材の前記貫通孔に挿通
    されるピン状ファスナー部材が係合されるものとが形成
    されている骨整復及び固定用プレート構造体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、連接部材のうち固定
    部材と係合される端部の厚さが、連接部材の長手方向中
    央部分の厚さの2倍以下である骨整復及び固定用プレー
    ト構造体。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれか一つの項
    において、連接部材、固定部材、及びピン状ファスナー
    部材の材料が、少なくとも二種類以上の異種材料からな
    っている骨整復及び固定用プレート構造体。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記材料が、金
    属、生体吸収性材料、高分子材料、及びセラミックスか
    らなるグループから選択された材料である骨整復及び固
    定用プレート構造体。
  11. 【請求項11】 自家骨に固定されるように構成された
    ピン状のファスナー部材と、このピン状のファスナー部
    材を介して両端で自家骨に接続されるように構成された
    細長い板状の連接部材とを有しており、連接部材の少な
    くとも一端とピン状のファスナー部材との前記接続は、
    連接部材の長手方向に所与の大きさ以上の力がかかった
    際、連接部材がピン状ファスナー部材に対して移動可能
    であるような接続である骨整復及び固定用プレート構造
    体。
  12. 【請求項12】 請求項11において、連接部材の前記
    少なくとも一端には該一端縁で開口した溝が連接部材の
    一側面から反対の側面まで延在しており、ピン状ファス
    ナー部材が連接部材の一側面から反対の側面まで溝の長
    手方向に挿通されるように構成されている骨整復及び固
    定用プレート構造体。
  13. 【請求項13】 自家骨に固定されるように構成された
    固定部材と、両端で固定部材に接続されるように構成さ
    れた細長い板状の連接部材とを有するプレート構造体で
    あって、固定部材及び連接部材のうち少なくともいずれ
    か一方の材料は、プレート構造体が自家骨の成長を許容
    するような材料であるプレート構造体。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記固定部材及
    び連接部材のうちの一方の部材が可塑性のある高分子材
    料からなり、他方の部材が金属からなる骨整復用及び固
    定用プレート構造体。
  15. 【請求項15】 請求項13において、前記固定部材及
    び連接部材のうちの一方の部材が生体吸収性材料からな
    り、他方の部材が金属からなる骨整復用及び固定用プレ
    ート構造体。
  16. 【請求項16】 請求項13において、前記固定部材及
    び連接部材のうちの一方がアパタイト又はこれに類似の
    セラミックからなり、他方の部材が金属からなる骨整復
    用及び固定用プレート構造体。
  17. 【請求項17】 請求項13において、前記固定部材及
    び連接部材のうちの一方の部材がアパタイトまたはこれ
    に類似のセラミックからなり、他方の部材が高分子材料
    からなる骨整復用及び固定用プレート構造体。
  18. 【請求項18】 請求項13において、前記固定部材及
    び連接部材のうちの一方の部材が生体吸収性材料からな
    り、他方の部材がセラミックからなる骨整復用及び固定
    用プレート構造体。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記セラミック
    がアパタイト又はこれに類似のものである骨整復用及び
    固定用プレート構造体。
  20. 【請求項20】 請求項13において、前記固定部材及
    び連接部材のうちの一方の部材が生体吸収性材料からな
    り、他方の部材が高分子材料からなる骨整復用及び固定
    用プレート構造体。
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