JPH1014936A - 骨接合ファスナー - Google Patents

骨接合ファスナー

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JPH1014936A
JPH1014936A JP8195638A JP19563896A JPH1014936A JP H1014936 A JPH1014936 A JP H1014936A JP 8195638 A JP8195638 A JP 8195638A JP 19563896 A JP19563896 A JP 19563896A JP H1014936 A JPH1014936 A JP H1014936A
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JP
Japan
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bone
engaging
insertion hole
engagement member
screw
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JP8195638A
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English (en)
Inventor
Shugo Matsumoto
修吾 松本
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Homs Engineering Inc
Original Assignee
Homs Engineering Inc
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Publication date
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    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨折治療に用いる骨ファスナーにおいて、骨
折部における充分な固定力を容易に得ることができると
ともに、骨ネジ抜去時の困難性を回避することのできる
新規の骨接合ファスナーを提供する。 【解決手段】 骨ネジ20とパイプ部材30は共に生体
内分解吸収性材料で構成され、相互に螺合することによ
って骨折部を固定しているため、材料の硬度不足によっ
て固定力が低下する恐れは少ない。また、骨ネジ20と
パイプ部材30に対して骨はそれぞれ頭部21の座面
と、係合部33の顎面33aとによって骨折部を挟持す
るようにして保持されているので、これらの保持面の面
積を充分に確保することによって固定状態の安定性を得
ることは比較的容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨接合ファスナーに
係り、特に、骨折部を2つの部材の結合により固定する
ように構成され、骨折治療に際して容易に取り付けるこ
とのできるファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、骨折部を固定するための装置とし
ては、骨折部を横断するように骨の外表面上に沿って配
置される骨プレートと、この骨プレートを骨折部の両側
の骨片にそれぞれ固定するための複数の骨ネジとからな
るものが多く使用されている。この場合、骨ネジを骨に
埋設するには、予めドリル等によって骨に細孔を穿設し
た後、この細孔に沿って骨ネジをネジ込むようにしてい
る。
【0003】また、骨折部の一方の骨片から他方の骨片
に向かってドリル等によって細孔を穿設し、この細孔に
沿って骨ネジをネジ込むことによって、骨ネジのみで骨
折部を固定する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の骨折部の固定方法においては、骨ネジを骨に埋設し
ているため、骨ネジの雄ネジ部と骨の内部との係合強度
によって骨折部の固定力が決定されるので、必ずしも充
分な骨折部の固定ができない場合がある。骨は主に硬い
皮質骨と、その内部の海綿骨から成るため、骨ネジと皮
質との係合状態が悪いと、骨ネジを深くねじ込んでも充
分な固定力が得られない。
【0005】また、一旦骨ネジを骨の内部に埋設して暫
く時が経過すると、骨の再生によって骨ネジが骨、特に
皮質骨に強く固着してしまうため、骨折部が治癒した後
に骨ネジを抜去することが困難になる場合がある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、骨折部における充分な固定力を
容易に得ることができるとともに、骨ネジ抜去時の困難
性を回避することのできる新規の骨接合ファスナーを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、骨折部を修復するために該骨
折部の破断面を挟んで配置される第1の骨部と第2の骨
部とを固定するように構成された骨接合ファスナーであ
って、前記骨折部に穿設された挿通孔における第1の開
口縁に係合する第1の係合部材と、前記挿通孔の第2の
開口縁に係合する第2の係合部材とを備え、前記第1の
係合部材及び前記第2の係合部材の少なくとも一方を前
記挿通孔の内部に挿通した状態で、前記第1の係合部材
と前記第2の係合部材を相互に係合することにより、前
記第1の骨部と前記第2の骨部とが相互に固定されるよ
うに構成し、前記第1の係合部材及び前記第2の係合部
材のうち、少なくとも前記挿通孔の内部に挿通される方
を生体分解吸収性材料で形成するものである。
【0008】この手段によれば、第1の係合部材と第2
の係合部材とがそれぞれ骨折部に穿設された挿通孔の表
裏の開口縁に係合するとともに、第1の係合部材と第2
の係合部材とが互いに係合するように構成されているの
で、挿通孔の表裏の開口縁により第1の係合部材と第2
の係合部材とを確実に固定することができ、従来のよう
に骨ネジと骨組織との不安定な係合力に頼ることなく、
骨折部を確実に固定することができる。
【0009】また、第1の係合部材と第2の係合部材の
うち、少なくとも挿通孔に挿入される方を生体内分解吸
収性材料で構成したので、骨折部が治癒した後に挿通孔
から抜去する必要がなく、もう一方を生体内分解吸収性
材料でない材質で構成した場合でもこれを容易に取り出
すことができる。
【0010】この場合に、第1の係合部材と第2の係合
部材とは、双方共に挿通孔に挿入されるように構成さ
れ、しかも双方共に生体内分解吸収性材料で構成される
場合と、いずれか一方のみが挿通孔に挿入され、少なく
ともその挿入された方が生体内分解吸収性材料で構成さ
れる場合とがある。
【0011】ここで、前記第1の係合部材及び前記第2
の係合部材の少なくとも一方を前記挿通孔の内部に挿通
した状態で、前記第1の係合部材と前記第2の係合部材
を相互に螺合するように構成し、前記第1の係合部材と
前記第2の係合部材とを相対的に回転させることによっ
て、前記第1の係合部材と前記第2の係合部材とが相互
に引き付けられて前記骨折部に固定力を発生するように
構成することが好ましい。
【0012】この手段によれば、第1の係合部材と第2
の係合部材を相互に螺合するように構成しているので、
第1の係合部材と第2の係合部材とを相対的に回転させ
ることによって相互間の引き付け力を容易に調整するこ
とができ、充分な固定力を得ることが可能である。
【0013】この場合にはまた、前記第1の係合部材
は、前記挿通孔における前記第1の開口縁に係合する頭
部と、前記挿通孔の内部に挿通され、第1のネジ部を備
えた第1の軸部とを有し、前記第2の係合部材は、前記
挿通孔の内部に挿通されるとともに前記第1の軸部に形
成された前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部を備
えた第2の軸部と、該第2の軸部の先端部に形成され、
前記挿通孔における前記第2の開口縁に係合する係合部
とを有し、前記第1の軸部と前記第2の軸部とを相対的
に回転させることによって前記第1の係合部材と前記第
2の係合部材とが相互に引き付けられるように構成する
ことが望ましい。
【0014】この場合にはさらに、前記第2の係合部材
においては、前記係合部を内側に変形可能に構成するこ
とによって前記挿通孔の内部に挿入可能に形成するとと
もに、挿入した前記挿通孔から突出させることによって
前記係合部が開き、前記第2の開口縁に係合するように
構成することが望ましい。なお、第1の軸部と第2の軸
部とは、どちらが雄ネジでどちらが雌ネジになっていて
もよい。
【0015】この手段によれば、第2の係合部材の係合
部を内側に変形可能に構成したので、挿通孔の一方の開
口から挿入して他方の開口に突出させ、係合部を開かせ
て係合させることができるので、挿通孔の一方の開口の
みからの操作だけで足りるため、手術が容易になり、切
開部も小さくすることができる。
【0016】また、前記第1の係合部材は、前記第2の
係合部材に係合するように形成された固定孔を有し、前
記骨折部の表面に沿って配置される骨プレートであり、
前記第2の係合部材は、前記骨プレートの前記固定孔を
通して前記挿通孔に挿通される軸部と、該軸部の一端に
形成された前記第2の開口縁に係合する係合部と、前記
軸部の他端に形成された、前記固定孔に係合する頭部と
を有することが好ましい。
【0017】この手段によれば、第1の係合部材である
骨プレートの固定孔と係合する第2の係合部材により構
成したので、第2の係合部材によって骨プレートを確実
に固定することができる。なお、この場合にも、前記第
2の係合部材においては、前記係合部を内側に変形可能
に構成することによって前記挿通孔の内部に挿入可能に
形成するとともに、挿入した前記挿通孔から突出させる
ことによって前記係合部が開き、前記第2の開口縁に係
合するように構成することが望ましい。
【0018】ここで、前記第2の係合部材の前記頭部
は、前記骨プレートの前記固定孔と螺合するように構成
することが望ましい。この手段によれば、骨プレートの
固定孔と頭部とが螺合するようになっているので、固定
孔と頭部との螺合の深さを変えることにより、両者の位
置関係や固定力を容易に調整することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る骨接合ファスナーの実施形態について説明する。
【0020】(第1実施形態)図1は本発明に係る骨接
合ファスナーの第1実施形態の構造を示す縦断面図であ
る。この実施形態においては、例えば大腿骨10の骨折
部に破断面10aが形成されているとすると、破断面1
0aによって分離された一方の骨片11から他方の骨片
12に向けて挿通孔13をドリル等によって穿設し、こ
の挿通孔13に対して、第1の係合部材である骨ネジ2
0と第2の係合部材であるパイプ部材30とが挿入され
ている。
【0021】骨ネジ20は、スパナ、レンチ、ドライバ
ーその他の工具によって回転駆動可能な形状に構成され
た頭部21と、この頭部21よりも小径に形成された第
1の軸部である軸部22とから構成され、軸部22の外
周面には雄ネジ部22aが刻設されている。
【0022】図2にも示すように、パイプ部材30は、
内部に通孔31を形成した第2の軸部である管状部32
と、この管状部32の先端部に形成され、顎面33aを
備えた係合部33とから構成されている。通孔31の内
面には雌ネジ部31aが刻設され、上記雄ネジ部22a
と螺合するように構成されている。管状部32の壁面に
は、上記係合部33のある先端部から軸線方向に伸びる
ように形成された一対のスリット34,34(図では一
方のみを示す。)が形成されている。
【0023】この実施形態では、骨ネジ20とパイプ部
材30の双方とも生体内分解吸収性材料で形成されてい
る。この生体内分解吸収性材料としては、ポリ乳酸(P
LLA)が好ましいが、その他に、PLLA以外のポリ
ラクチド類、ポリグリコリド、ポリジオキサノン、ポリ
エステルアミド類等でもよく、その他の公知の種々の樹
脂材料を用いることもできる。
【0024】上記実施形態においては、骨ネジ20とパ
イプ部材30とを浅く螺合させた状態で、パイプ部材3
0を先にした姿勢で骨片11の側の開口縁から挿通孔1
3に挿入する。このとき、パイプ部材30の先端部に形
成されている係合部33は、スリット34の存在によっ
て内側へと撓むため、挿通孔13への挿通が可能にな
る。
【0025】骨ネジ20及びパイプ部材30を、パイプ
部材30の先端部が挿通孔13を突き抜けて骨片12の
側の開口から係合部33が突出するまで挿入すると、係
合部13は外側へと広がって元の形状に復帰し、その顎
面33aが挿通孔13の骨片12の側の開口縁に係合す
る。この状態で、骨ネジ20を軸線方向に引き戻して係
合部33を骨片12の側の開口縁にしっかりと係合させ
ながら、骨ネジ20を図示しない工具によって回転さ
せ、骨ネジ20の雄ネジ部22aをパイプ部材30の雌
ネジ部31aにネジ込んでいく。
【0026】このとき、パイプ部材30の係合部33は
挿通孔における骨片12の側の開口縁に引き付けられて
いるため、摩擦抵抗によって骨ネジ20を回転させても
ある程度は回転しないようにすることができる。
【0027】上記のようにネジ込みを行っていくと、骨
ネジ20は次第にパイプ部材30にねじ込まれていき、
やがて、骨ネジ20の頭部21は骨片11の側の開口縁
に、パイプ部材30の係合部33は骨片12の側の開口
縁に、それぞれしっかりと押し付けられた状態で締結さ
れる。
【0028】パイプ部材30の係合部33は、骨ネジ2
0がねじ込まれ、その軸部22がパイプ部材30の通孔
31の内部に深く螺入されていくに従って、次第にその
可撓性を失っていく。最も好ましい状態は、骨ネジ20
及びパイプ部材30によって図1のように骨片11と1
2とがしっかりと接合された状態になったとき、骨ネジ
20の軸部22の先端部がほぼ係合部33の内側に配置
されていることである。このことによって、係合部33
の内側への変形は殆ど不可能になり、係合部33は確実
に挿通孔13の骨片12の側の開口縁に保持される。
【0029】上記のような骨ネジの軸部22の先端位置
と係合部33との位置関係は、骨折部及びそこに形成さ
れた挿通孔13のサイズに応じて骨ネジ20及び/又は
パイプ部材30の長さを適宜選択できるように複数の部
品を用意することによって実現し得る。
【0030】本実施形態における骨ネジ20とパイプ部
材30は共に生体内分解吸収性材料で構成されているた
め、時間の経過とともに体内で分解される。したがっ
て、後に骨折部の治癒が完了した後に抜去手術をする必
要がない。なお、これらの部材の分解又は吸収の速度
は、骨折部の治癒のために固定力を保持する必要がある
期間を勘案して材質的に予め設定する必要がある。
【0031】従来は、例えば骨ネジの雄ネジ部を骨に直
接に螺合するため、骨ネジの取付け強度を確保しにくい
とともに、骨ネジ全体を生体内分解吸収性材料で構成し
た場合には、雄ネジ部のネジ山が硬い骨の皮質に当たっ
て損傷を受ける可能性があった。
【0032】上記実施形態では、骨ネジ20とパイプ部
材30は共に生体内分解吸収性材料で構成され、相互に
螺合することによって骨折部を固定しているため、材料
の硬度不足によって固定力が低下する恐れは少ない。す
なわち、螺合部は共に同様の硬度を備えた生体内分解吸
収性材料で構成されているので、螺合させることによる
不都合は何ら発生しない。また、骨ネジ20とパイプ部
材30に対して骨はそれぞれ頭部21の座面と、係合部
33の顎面33aとによって骨折部を挟持するようにし
て保持されているので、これらの保持面の面積を充分に
確保することによって固定状態の安定性を得ることは比
較的容易である。
【0033】また、パイプ部材30は挿通孔13の一方
の開口から挿入して押し込むことによって挿通孔の他方
の開口縁に係合されるようになっているので、手術時の
開口部は図1の上部のみでよく、しかも極めて小さな切
開面積で足りる。
【0034】上記実施形態では骨ネジ20とパイプ部材
30の双方を生体内分解吸収性材料で構成したが、パイ
プ部材のみを生体内分解吸収性材料で構成して、骨ネジ
20は後に抜去するようにしてもよい。また、上記実施
形態とは逆に、骨ネジ20が雌ネジを備えたパイプ状で
あって、パイプ部材30が雄ネジを備えたものとなって
いてもよい。さらに、上記スリット34は互いに対向す
る位置に2つ設けられているが、係合部を挿通孔に挿通
できる構造であれば、1つでも、或いは3つ以上設けて
もよい。
【0035】(第2実施形態)図3及び図4は本発明に
係る骨接合ファスナーの第2実施形態を示すものであ
る。この第2実施形態は、骨折部の骨の外表面上に沿っ
て配置される骨プレート40と、この骨プレート40の
板面に複数形成された固定孔41に挿通されるように構
成された軸体50とから構成される。
【0036】骨プレート40は生体に対して不活性な金
属材料、例えばTi合金で構成されている。骨プレート
40の板面には、その延長方向に沿って配列された複数
の固定孔41が形成されている。また、骨プレート40
の両端部の底面(骨に接する面)にはそれぞれピン42
が突出するように取付けられている。
【0037】軸体50は生体内分解吸収性材料で構成さ
れ、上記固定孔41に挿通可能な径を備えた軸部51
と、この軸部51の先端部に形成され、断面楕円形状に
拡径した係合部52と、係合部52とは逆の端部に形成
された拡径した頭部53とを備えている。係合部52に
は上述の係合部33と同様の顎面52aが形成されてい
る。
【0038】軸部51には、係合部52から上方へ軸線
方向に伸びるように形成されたすり割り54が形成さ
れ、このすり割り部54が係合部52の楕円断面の短軸
に沿って形成されている。このすり割り部54が存在す
ることによって、係合部52が内側に変形可能に形成さ
れ、この変形によって係合部52の径が小さくなるため
に、係合部52が上記骨プレート40の固定孔41に挿
通できるようになっている。
【0039】軸体50は、骨折部の近傍に予め形成され
た挿通孔13に適合するように、種々の長さのものが用
意される。軸体50を骨プレート40の固定孔41に挿
通させて、頭部53が固定孔41の縁部に係合するよう
にした後、骨プレート40を骨折部の破断面10aに跨
がる姿勢になるように骨の外表面上に設置し、ピン42
が骨に打ち込まれるように骨プレート40又は挿通され
た軸体50を打ちつける。
【0040】上記の打ちつけ作業によって、軸体50が
挿通孔13内に挿入されるとともに、骨プレート40は
ピン42が骨表面に打ちつけられることによって仮止め
された状態となる。この状態で、骨プレート40の位置
に問題がなければさらに打ちつけ作業を進め、軸体50
の係合部52が挿通孔13の反対側の開口から突出し、
その顎面52aが挿通孔13の開口縁に係合するまで骨
プレート40及び軸体50を骨に対して押し付ける。
【0041】軸体50は骨折部の破断面10aの両側に
位置する固定孔41に少なくとも一つずつ装着される。
軸体50は上記のように骨プレート40の打ちつけ時に
既に骨プレート40の固定孔41に挿通されていてもよ
く、また、骨プレート40を打ちつけた後に、固定孔4
1を介して挿通孔13に挿入させ、係合部52を骨に係
合させてもよい。
【0042】この実施形態では、軸体50の頭部53が
骨プレート40の固定孔41の縁部に係合するととも
に、軸体50の係合部52が大腿骨10の骨片11に形
成された挿通孔13の裏面側の開口縁に係合しているの
で、骨プレート40を大腿骨10の表面に確実に固定す
ることができる。大腿骨10の表面に固定された骨プレ
ート40は、骨片12に対しても同様に形成された挿通
孔13及び軸体50によって固定されるため、骨折部を
確実に保持する。
【0043】(第3実施形態)次に、図5及び図6を参
照して本発明に係る骨接合ファスナーの第3実施形態に
ついて説明する。この実施形態は、上記第2実施形態と
ほぼ同様の骨プレート60と、軸体70とからなる骨フ
ァスナーであるが、骨プレート60に複数形成された固
定孔61の内面上には雌ネジ部61aを刻設し、この雌
ネジ部61aに螺合するように形成された雄ネジ部73
aを軸体70の頭部73の外周面に刻設したものであ
る。
【0044】この実施形態においては、骨プレート60
の固定孔61に軸体70の頭部73を深めに螺入させた
状態として、上記第2実施形態と同様に、軸体70の軸
部71と係合部72を大腿骨10に穿設された挿通孔1
3に挿入する。ここで、スリット74によって軸部71
の先端部が内側に変形し、係合部72が挿通孔13に挿
通可能になることは上記第2実施形態と同様である。
【0045】このまま、骨プレート60の両端の裏面上
に突出形成されたピン62を大腿骨10の表面に打ちつ
けることによって骨プレート60を大腿骨10の表面に
沿って仮止めする。このとき、骨プレート60は骨折部
の破断面10aを横断してその両側に固定孔61が位置
するように固定されている。この状態で、軸体70の先
端部に形成された係合部72は挿通孔13の反対側の開
口部から突出し、その顎面72aは開口縁に係合する。
【0046】骨プレート60を大腿骨10の表面上に仮
止めしたときに、軸体70の係合部72が挿通孔から突
出しない場合には、さらに頭部73に工具を適用させ
て、頭部73を骨プレート60に対してねじ込むように
回転させることにより、軸体70は挿通孔13に沿って
下降し、やがて係合部72が挿通孔13の下の開口部か
ら突出し、係合部72はその開口縁に係合する。
【0047】係合部72が挿通孔13の下側の開口縁に
係合した状態で、頭部73に工具を適用させて、頭部7
3を骨プレート60から抜き出す方向に回転させると、
軸体70は上方に引き出され、その反作用で骨プレート
60は大腿骨10に押し付けられるため、骨プレート6
0を大腿骨10に対して強固に固定できる。
【0048】軸体70は骨プレート60を大腿骨10の
表面上に仮止めした後に、骨プレート60の固定孔61
に挿入することによっても、上記と同様に骨プレート6
0と大腿骨10との間を締結するように取り付けること
ができる。この場合には、軸体70を挿入した後、軸体
70の頭部73を固定孔61にねじ込み、係合部72が
挿通孔の反対側の開口から突出してその開口縁に係合し
た後、軸体70を逆方向に回転させてねじ込み量を低減
させることによって確実に固定できる。
【0049】この実施形態によれば、軸体70を骨プレ
ート60に対してネジにより微妙な位置調整を行うこと
ができるので、骨プレート60と大体骨10との間の固
定力を自在に設定することが可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の係合部材と第2の係合部材とがそれぞれ骨折部に穿
設された挿通孔の表裏の開口縁に係合するとともに、第
1の係合部材と第2の係合部材とが互いに係合するよう
に構成されているので、挿通孔の表裏の開口縁により第
1の係合部材と第2の係合部材とを確実に固定すること
ができ、従来のように骨ネジと骨組織との不安定な係合
力に頼ることなく、骨折部を確実に固定することができ
る。
【0051】また、第1の係合部材と第2の係合部材の
うち、少なくとも挿通孔に挿入される方を生体内分解吸
収性材料で構成したので、骨折部が治癒した後に挿通孔
から抜去する必要がなく、もう一方を生体内分解吸収性
材料でない材質で構成した場合でも容易に取り出すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る骨接合ファスナーの第1実施形態
を示す縦断面図である。
【図2】第1実施形態におけるパイプ部材の形状を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係る骨接合ファスナーの第2実施形態
を示す縦断面図である。
【図4】第2実施形態の形状を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る骨接合ファスナーの第3実施形態
を示す縦断面図である。
【図6】第3実施形態の形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 骨ネジ 21 頭部 22 軸部 22a 雄ネジ部 30 パイプ部材 31a 雌ネジ部 32 管状部 33 係合部 33a 顎面 34 スリット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨折部を修復するために該骨折部の破断
    面を挟んで配置される第1の骨部と第2の骨部とを固定
    するように構成された骨接合ファスナーであって、 前記骨折部に穿設された挿通孔における第1の開口縁に
    係合する第1の係合部材と、前記挿通孔の第2の開口縁
    に係合する第2の係合部材とを備え、 前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材の少なくと
    も一方を前記挿通孔の内部に挿通した状態で、前記第1
    の係合部材と前記第2の係合部材を相互に係合すること
    により、前記第1の骨部と前記第2の骨部とが相互に固
    定されるように構成し、 前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材のうち、少
    なくとも前記挿通孔の内部に挿通される方を生体分解吸
    収性材料で形成した骨接合ファスナー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の係合部材
    及び前記第2の係合部材の少なくとも一方を前記挿通孔
    の内部に挿通した状態で、前記第1の係合部材と前記第
    2の係合部材を相互に螺合するように構成し、前記第1
    の係合部材と前記第2の係合部材とを相対的に回転させ
    ることによって、前記第1の係合部材と前記第2の係合
    部材とが相互に引き付けられて前記骨折部に固定力を発
    生するように構成した骨接合ファスナー。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1の係合部材
    は、前記挿通孔における前記第1の開口縁に係合する頭
    部と、前記挿通孔の内部に挿通され、第1のネジ部を備
    えた第1の軸部とを有し、 前記第2の係合部材は、前記挿通孔の内部に挿通される
    とともに前記第1の軸部に形成された前記第1のネジ部
    に螺合する第2のネジ部を備えた第2の軸部と、該第2
    の軸部の先端部に形成され、前記挿通孔における前記第
    2の開口縁に係合する係合部とを有し、 前記第1の軸部と前記第2の軸部とを相対的に回転させ
    ることによって前記第1の係合部材と前記第2の係合部
    材とが相互に引き付けられるように構成した骨接合ファ
    スナー。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第2の係合部材
    においては、前記係合部を内側に変形可能に構成するこ
    とによって前記挿通孔の内部に挿入可能に形成するとと
    もに、挿入した前記挿通孔から突出させることによって
    前記係合部が開き、前記第2の開口縁に係合するように
    構成した骨接合ファスナー。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記第1の係合部材
    は、前記第2の係合部材に係合するように形成された固
    定孔を有し、前記骨折部の表面に沿って配置される骨プ
    レートであり、 前記第2の係合部材は、前記骨プレートの前記固定孔を
    通して前記挿通孔に挿通される軸部と、該軸部の一端に
    形成された前記第2の開口縁に係合する係合部と、前記
    軸部の他端に形成された、前記固定孔に係合する頭部と
    を有する骨接合ファスナー。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第2の係合部材
    の前記頭部は、前記骨プレートの前記固定孔と螺合する
    ように構成した骨接合ファスナー。
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