JPH08299259A - 体内への器具挿入位置の監視装置および体内の部位監視装置 - Google Patents

体内への器具挿入位置の監視装置および体内の部位監視装置

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JPH08299259A
JPH08299259A JP7113386A JP11338695A JPH08299259A JP H08299259 A JPH08299259 A JP H08299259A JP 7113386 A JP7113386 A JP 7113386A JP 11338695 A JP11338695 A JP 11338695A JP H08299259 A JPH08299259 A JP H08299259A
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receiver
instrument
endoscope
target
signal
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JP7113386A
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English (en)
Inventor
Toru Kikawada
徹 黄川田
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SHADAN KENTO KAI
Original Assignee
SHADAN KENTO KAI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内視鏡などの器具の挿入位置を正確に把握する
とともに、器具の先端部が位置する体内の部位を正確に
監視する。 【構成】対象患者の近傍の外部に固定して設けた発信器
23と、器具Eの基部に固定して設けた発信器23から
の信号を受信する第1受信器21と、患者に固定して設
けた第2受信器22とを備え、第1受信器21の受信信
号のレベルに基づいて、発信器23からの第1受信器2
1の相対位置を検出することにより器具Eの位置を計測
する。第2受信器での受信信号は補正用として用いるこ
とができる。器具Eの先端から対象組織部位までの距離
は光学的な手段により検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡などの器具を体
内に挿入して観察する場合などにおいて、その器具の挿
入位置あるいはその器具先端部が臨む体内部位を監視す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、耳鼻咽喉科を例に採ると、近
年では、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などの外科的治療とし
て、鼻孔内に内視鏡を挿入しながら、その内視鏡による
観察の下で、膿の排除、炎症部分粘膜の切除、排泄口の
拡大または新設などを行う鼻内手術が行われている。
【0003】具体的には、術者が左手で内視鏡を把持し
ながらその先端部を鼻孔内に挿入し、右手で鉗子を把持
しながら手術部位の手術を行うものである。
【0004】内視鏡を用いる観察システムは、光源から
の光をライトガイドを通して手術部位の近傍を照明し、
この照明領域を、内視鏡の挿入部の先端に設けた対物レ
ンズを通して、前記挿入部内に設けた光ファイバーまた
はリレーレンズ系により受光し、これに伝達された光
を、内視鏡の基部に設けたファインダーにより観察す
る、あるいは前記ファインダーを通して覗くほか、入光
信号を撮像カメラで捉えてその信号を画像処理して、適
宜のCRT表示装置に表示させた画像を観察するもので
ある。
【0005】しかし、鼻腔内には粘液、血液あるいは膿
(以下これらを粘液類ともいう)があり、これが内視鏡
にとって汚濁物として存在し内視鏡の視野を妨げる。こ
の視野が妨げられると、対象の手術部位以外の個所を鉗
子により損傷させる危険性がある。
【0006】したがって、その都度、内視鏡を引き抜い
て、代わりに吸引管を鼻腔内に挿入し、前記の粘液類を
吸引排除し、視野内に清浄化した後に、手術を行う必要
がある。このように、鼻内手術では内視鏡や吸引管の挿
入を頻繁に行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、鼻孔入口近傍の
部位については鼻孔外からの照明下で容易に視認でき
る。しかし、鼻孔は蝶形洞、上顎洞、篩骨洞、前頭洞な
どに連なり、前頭洞は鼻孔入口から15〜20cmも離れ
ている。この種の鼻孔入口から奥深い部位については内
視鏡により常時観察しながら、手術を行う必要がある。
【0008】しかしながら、内視鏡で観察したとして
も、その観察領域がどの部位であるかを正確に判断する
ことは、熟練を要し、しかも、前述の粘液類の存在が部
位の正確な判断を妨げる要因となってますます困難性を
高める。
【0009】この部位の判断を誤ると、患者の治癒の妨
げとなる。特に、前述の前頭洞への手術の場合には、き
わめて狭い篩骨洞を通って鉗子を挿入することが必要と
なり、かつ篩骨洞の近傍には眼球の運動を司る神経を含
む脂肪層があり、これを損傷させる危険性がある。
【0010】したがって、内視鏡の観察の下で、鼻腔内
への挿入器具(内視鏡自体、鉗子、吸引管など)の挿入
位置を正確に判断する必要性が高い。
【0011】本発明の課題は、内視鏡などの観察器具、
手術用処置器具などの器具の挿入位置を正確に把握する
ことにある。
【0012】他の課題は、器具の挿入位置を正確に把握
することによって、結果として、器具の先端部が位置す
る体内の部位を正確に監視することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の器具挿入位置の監視装置は、体内に挿入する器具の
先端部位置を監視する装置であって、対象患者の近傍の
外部に固定して設けた発信器と、前記器具に固定して設
けた第1受信器、および患者に対して固定的に設けた第
2受信器と、前記発信器と前記第1および第2受信器と
の間の信号に基づいて、器具の位置および方向を計測す
る器具位置計測手段とを備え;前記器具位置計測手段
は、前記第1受信器および第2受信器からの信号を受け
て、前記第2受信器による受信信号を基準として、第1
受信器の信号レベルを補正して器具の位置を計測する構
成としたことを特徴とするものである。
【0014】本発明の体内の部位監視装置は、体内に挿
入する器具の先端部位置を監視する装置であって、前記
器具を通して体内の対象領域を照明する照明手段と、こ
の照明手段により照明された対象領域内に対してレーザ
光を照射するレーザ光照射手段と、前記対象領域内にお
ける、レーザ光照射手段によるレーザ光が照射された部
位の位置に基づいて前記器具と前記部位との相対距離を
測定する相対距離測定手段と、対象患者の近傍の外部に
固定して設けた発信器と、前記器具固定して設けた受信
器と、前記発信器と受信器との間の信号に基づいて、器
具の位置を計測する器具位置計測手段と、前記器具位置
計測手段からの器具位置信号と、前記相対距離測定手段
からの器具と前記部位との相対距離とに基づいて、前記
部位または対象領域の位置を演算する主演算装置と、こ
の演算装置からの信号を受けて前記部位または対象領域
の位置を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とす
るものである。
【0015】この場合、さらに、対象の体腔に関する画
像情報を入力する外部情報装置を設けて、前記表示装置
において、前記外部情報装置からの画像情報と関連付け
て前記部位または対象領域の位置を表示する構成とする
ことができる。
【0016】また、この場合においても、前記器具の基
部に固定して設けられた第1受信器のほか、患者に対し
て固定的に第2受信器を設け、前記器具位置計測手段
は、前記第1受信器および第2受信器からの信号を受け
て、前記第2受信器による受信信号を基準として、第1
受信器の信号レベルを補正して器具の位置を計測する構
成とした態様も提供される。
【0017】また、前記器具は内視鏡であり、その受光
系に撮像カメラを設け、この撮像カメラからの画像とと
もに、前記部位または対象領域の位置を前記表示手段に
より表示する構成とすることができる。
【0018】
【作用】本発明は、体内、たとえば鼻腔、食道、胃、大
腸などに挿入する器具、たとえば内視鏡などの観察器
具、鉗子、吸引管、メス類、バルーンなどの手術用処置
器具の体内への挿入位置を正確に把握するものである。
【0019】外科的手術または内視鏡下での手術を行う
際に、目視が困難な鼻腔内、あるいは消化器系などの体
腔の奥深い部位については、内視鏡による照明下で、観
察しながら行う必要がある。
【0020】内視鏡は、体内の部位を明確に視認できる
点で優れたものである。しかし、その部位の画像が得ら
れたとしても、具体的に、その部位が組織のどの個所で
あるかを判断することは、依然として、医師の判断に頼
らざるを得ない。
【0021】手術医師にとって、ある長さの器具を、体
内に挿入する場合、その挿入度合いによって、器具の先
端が位置する部分をある程度、経験によって把握でき
る。しかし、繊細なまたは複雑な組織に対して手術を行
う場合に、感や経験に頼ることは手術の信頼性を欠く。
【0022】本発明では、対象患者の近傍の外部に固定
して設けた発信器と、器具、好適には体外に位置する器
具の基部に固定して設けた受信器と、発信器と受信器と
の間の信号レベルに基づいて、前記発信器と前記受信器
との相対位置を検出して器具の位置を計測する器具位置
計測手段とを設けたものである。
【0023】発信器は外部に固定するものであるので、
器具およびこれに固定された受信器の移動に伴って、発
信器から受信器への受信信号のレベルが変化し、その変
化量または絶対値に基づいて、発信器からの受信器の離
間距離および受信器の方向を検知することができる。そ
の結果、体内ヘの器具の挿入位置を計測することができ
る。
【0024】かくして、体内への器具の挿入位置および
その方向を計測することによって、器具の形状は変化せ
ずかつ既知であるから、器具の先端または先端部の位置
を把握できる。
【0025】一方、発信器と受信器とは1対のみでも器
具の先端部の位置を把握できるものの、治療または手術
中に患者が動いた場合や、器具を常に基準方向に挿入す
るのではなく、ある方向に対して傾斜して挿入する場合
などにおいては、発信器と一つの受信器との間に信号レ
ベルのみによって位置判断することは誤差要因となる。
そこで、器具に固定して設けた第1受信器のほかに、患
者に対して第2受信器を固定しておき、第1受信器およ
び第2受信器からの信号を受けて、第2受信器による受
信信号を基準として、第1受信器の信号レベルを補正し
て器具の位置を計測するのが好ましい。
【0026】本発明の態様に従って、器具またはその先
端部の位置をたとえば外部、たとえばCRT表示装置に
表示し、これを手術医師が確認しながら手術を行うよう
にすれば、適確な手術を行うことができる。
【0027】他方、たとえば内視鏡の場合、その視野内
において平面的な画像であり、この画像から3次元的に
把握することはできないまたは困難である。手術の現場
では、内視鏡先端から離間したある奥行のターゲット
が、組織的に何であるかを判断することが重要であり、
この判断結果に基づいて、内視鏡の挿入チャンネルを通
して、あるいは内視鏡の外部と体内壁面との間を通し
て、他の処置器具を挿入して前記のターゲットに対して
処置が行われるものである。
【0028】したがって、内視鏡の先端から目的のター
ゲットまたはターゲットを含む面の位置が常に問題とな
る。
【0029】内視鏡の先端部にターゲットまでの距離を
測定する機械的な距離測定手段を設けることが考えられ
るが、これでは組織を損傷させる危険性がある。
【0030】しかるに、本発明の体内の部位監視装置で
は、内視鏡などの器具を通して体内の対象領域を照明す
る照明手段と、この照明手段により照明された対象領域
内に対してレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前
記対象領域内における、レーザ光照射手段によるレーザ
光が照射された部位の位置に基づいて前記器具と前記部
位との相対距離を測定する相対距離測定手段とを備え
る。
【0031】内視鏡に既設のライトガイドなどの照明手
段を通して体内の対象領域を照明させるとともに、その
対象領域内のターゲットに向かってレーザ光を照射させ
ると、そのレーザ光が照射されたターゲットの深さ方向
位置によって、ある照明領域に対する位置(ある照明面
積に対するレーザ光の照射位置の相対関係)が変化す
る。したがって、逆に、ある照明領域内のどの位置にレ
ーザ光が照射されたかを検知して相対的に判断すること
により、レーザ光を照射したターゲットの深さ方向位置
を判断できる。
【0032】かくして、内視鏡のたとえば先端位置から
のターゲットの離間距離を検知するとともに、前述の内
視鏡の挿入位置を検知すれば、受信器と内視鏡先端との
位置関係は既知であるから、これらを換算すれば、ター
ゲットの受信器からの相対位置を知ることが可能とな
る。
【0033】本発明の具体的態様の下での作用について
は、後の実施例を説明しながら詳述する。
【0034】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。
【0035】まず、図1〜図3によって、本発明の器
具、たとえば内視鏡と組織部位との相対距離の測定原理
について説明する。
【0036】この内視鏡Eでは、挿入部のケース(図4
参照)内の周辺部に、ファイバーバンドルなどからなる
ライトガイド1を設けて、これにハロゲンランプなどの
光源を備えた光源装置2からの光を入光させて組織Mの
対象領域を照明するようになし、照明手段を構成してあ
る。
【0037】前記ケースの中心部には、たとえば、先端
に対物レンズ(図4参照)、その後方に光ファイバーや
リレー系レンズ群からなる受光伝達系を設け、その後方
に接眼レンズを設けて、受光系3を構成してある。この
受光系3を通しての組織Mの像は、手術者がファインダ
ーを通して直接視認できるとともに、画像が表示装置4
に表示されるようにしてある。
【0038】本発明では、前記組織に向かって、レーザ
光を照射させるためのレーザ光発生装置5も設けるとと
もに、レーザ光伝達用光ファイバー6をたとえばライト
ガイド1の中心からずらすことにより受光系3の光軸に
対して偏位させて配置することにより、レーザ光照射手
段を構成してある。
【0039】ここで、図4に示すように、レーザ光を可
能な限りスポットとして照射させるために、光ファイバ
ー6の前方に集光レンズ7を設けることができる。8は
内視鏡の挿入部の外套となる保護ケースである。また、
図4には、対物レンズ3A,光ファイバー3Bによって
受光系3を構成した例を示してある。
【0040】さて、図3に概略が示されているように、
レーザ光を照射した対象面が、内視鏡の先端から遠い場
合(組織面を実線Mで示す)と近い場合(組織面を実線
0で示す)とでは、得られる観察画像はそれぞれ
(A)および(B)で示す相違を示す。
【0041】すなわち、(A)および(B)で示すよう
に、いずれの場合でも、レーザ光の照射位置Sについ
て、中心Cからの偏位距離はY1として同一であるが、
受光系3を通して得た画像I,I0 の中心Cからの偏位
距離はY1として同一であるが、画像I,I0 に対する
レーザ光の照射位置Sは異なる。したがって、たとえ
ば、受光系3を通して得た画像を常に同一の大きさの画
像であるから、ターゲットが内視鏡の先端に近い(B)
の場合には、(C)に示すように、レーザ光の照射位置
Sの画像I中心からの偏位距離は、Y1よりも大きくな
り、Y2となる。
【0042】このように、ターゲットの遠近により偏位
距離が異なるために、逆に、内視鏡の先端からのターゲ
ットへの離間距離(相対距離)を把握することができ
る。
【0043】対象面の遠近による観察画像とその画像内
のレーザ光の照射ターゲットの偏位距離との関係は、当
該内視鏡の受光系3の観察角度と、その観察中心または
観察光軸とレーザ光照射軸との偏位とにより、予め検定
しておくことにより把握できる。
【0044】上述の測定原理を適用した本発明の具体例
を図5〜図7に示す。内視鏡としては、図6に示すよう
に、耳鼻咽喉科用の硬性鏡を利用して、レーザ光照射用
光ファイバー6を設けて、レーザ光発生装置5と連結し
ておく。また、接眼レンズ9およびファインダー10を
通して直接的に組織を視るようにするとともに、たとえ
ばハーフミラー11により受光系3への入光を撮像カメ
ラ12により捉えて、後述の主演算装置20を通して表
示装置4に表示させる。
【0045】かかる内視鏡の基部に第1受信器21を固
定しておく。一方で、図5に示すように、患者の適宜の
位置に、たとえば歯列弓または頭部などに第2受信器2
2を固定する。これに対して、発信器23を対地固定に
配置する、たとえば手術台24の患者の手術部位近傍に
固定する。
【0046】これらの発信器23、第1受信器21およ
び第2受信器22は、器具(内視鏡)位置計測手段を構
成する。器具位置の測定原理または方式としては、種々
のものを用いることができる。この例として、図7に概
要を示すように、3次元交流磁場発生器を発信器23と
して、これから発生した交流磁場を第1受信器21およ
ひ第2受信器22により検出する方式を用いることがで
きる。第1受信器21で検出する交流磁場のレベル(強
度)は、内視鏡の鼻腔内への挿入度合いにより変化する
ので、その交流磁場レベルを検出することによって、内
視鏡の位置および方向を計測することができる。
【0047】ここに用いる3次元交流磁場発生器および
受信器としては、米国ポヒマス(POLHEMAS)社製の「F
ASTRAK」または「ISOTRAK」を用いること
ができる。
【0048】また、上記例において第2受信器22をも
設けるのは、手術中において、患者が動いた場合や、3
次元の原点を設定するためのものであり、第2受信器2
2による受信信号を基準として、第1受信器21の信号
レベルを補正して内視鏡の位置を正確に把握するもので
ある。
【0049】かくして、器具位置計測手段からの信号は
3次元位置計測装置30により内視鏡位置信号として主
演算装置20に取り込まれ、表示装置4に直接的に器具
の位置が表示され、あるいはその器具位置表示とともに
もしくはこれに代わって前述のターゲット位置のみが表
示される。
【0050】ここで、内視鏡の先端とレーザ光照射部位
の相対距離を測定する場合における好適な具体例を図8
によって説明する。ライトガイド1を通しての照明領域
に対して、レーザ光を照射させる場合、前者に比較して
後者の光量が大きくない限りレーザ光の照射領域を捉え
ることができない。レーザ光の光量を大きくすることは
組織に対するダメージとなるので避ける必要がある。
【0051】そこで、たとえば、撮像カメラ12の垂直
走査周波数に同期して光源装置2からの出光を遮断し、
照明されていない時間内においてレーザ光を出射し、そ
のレーザ光スポットを捉えることができる。すなわち、
図8の(A)示すように、奇数フレームのみにおいてラ
イトガイド1から照明し、偶数フレームについては照明
を遮断し、その代わりに偶数フレームにおいてレーザ光
を照射する。
【0052】しかし、非照明フレームの存在によって、
そのフレーム時間内における観察画像の明るさが変化
し、表示装置4に表示した場合において見にくくなる。
そこで、(B)に示すように、非照明フレームにおいて
は、その直前のフレームの観察画像を補完させて(同一
画像として)表示させる画像信号処理を行う。このよう
にして、(B)の疑似連続画像に対して、(C)のレー
ザ光スポット信号Sを捉えて前述の相対距離を測定す
る。
【0053】かかる照明およびレーザ光照射のタイミン
グ制御は、撮像カメラ12との関係で主演算装置20で
の演算指令信号の下で行うことができる。図8の例で
は、照明タイミングとレーザ光照射タイミングは1:1
のタイミングとしたが、適宜の割合とすることができ
る。
【0054】器具または器具の先端または先端部、ある
いはレーザ光照射ターゲットの位置表示の態様としては
種々のものを採ることができる。たとえば、図5に示す
ように、レーザ光照射ターゲットの位置を3次元座標
X,Y,Z系の数値として表示する(この数値表示部を
符号4Aで示す)ほか、対象の体腔に関する画像情報を
得る外部情報装置、たとえばCT装置40、MRI装置
41からその画像信号を記憶装置42に一旦記憶させて
おき、必要な時点で、その信号を主演算装置20に取り
込ませ、外部情報装置からの画像情報と関連付けて表示
することができる。たとえば、符号4Bで示すように、
手術前に多数枚撮像しておいた挿入深さごと番号付けて
整理おいたCT画像群から、現在レーザ光を照射してい
る位置またはその位置近傍のCT画像を抽出して、その
CT画像を画像ナンバーとともに表示するとともに、レ
ーザ光のスポット位置を表示することができる。
【0055】さらに、同一画面内に前述のCT画像群を
整列させて表示させ、現在レーザ光を照射している位置
またはその位置近傍のCT画像のみをたとえば着色画像
として明示させるなどして特定させ、その特定CT画像
にレーザ光のスポット位置を表示することができる。
【0056】これらの表示信号は、ビデオ装置などの記
録装置43に手術記録として記録させることができる。
【0057】前記の内視鏡としては、鼻内手術の場合に
は、鼻腔鏡として市販されているものをそのまま用いる
ことができる。この場合における鼻腔鏡としては、具体
的にはオリンパス工業社から「NASALSC0PE」
シリーズとして市販されているA7801〜A7804
を用いることができる。ファインダー10部分に、オリ
ンパス工業社製のアタッチメントを取り付けて、「OE
S TVシステムOTV−S3/S4」と組み合わせ
て、TVモニターに対象部位を画像として映し出して、
その画像を見ながら、鼻内手術を行うことが好適であ
る。
【0058】慢性副鼻腔炎鼻内手術に際しては、術者が
左手で内視鏡を把持しながらその先端部を鼻孔内に挿入
し、右手で鉗子を把持しながら手術部位の手術を行う。
また、適宜の時点で吸引管により粘液類の排出を行う。
したがって、上記例においては、内視鏡に受信器を設け
てあるが、本発明の器具として、鉗子または吸引管であ
ってもよく、これらに第1の受信器21を設けることが
できる。
【0059】本発明の体内の部位監視装置は、鼻内手術
のほか、前述の各種の体内について適用できる。したが
って、用いる器具も、腹腔鏡、胸腔鏡、あるいはこれら
のチャンネル内を通すまたはその外部を通して挿入する
各種のアクセサリー類などがある。
【0060】前述の受光系の構成に当たり、対物レンズ
を通して集光された光をまたはこれを通すことなくの直
接的にCCD素子により捉えて、これをリード線を介し
て電気信号として、画像処理系に導くこともできる。
【0061】前記の発信器と受信器としては、交流磁場
発信および受信方式のほか、非接触系のものであれば採
用することができる。たとえば、発信器として超音波ス
ピーカーを使用し、受信器として超音波マイクロフォン
を使用することもできる。このシステムとしては、スイ
ス国のロジテック社から市販されているものを用いるこ
とができる。これらは発信器と受信器との間に信号レベ
ルにより器具の位置および方向を定めるものである。
【0062】他の例として、第1および第2受信器の代
わりに、たとえば微弱光源あるいは背景と光学的に区別
し得る物体を用い、これを位置固定した2次元CCDカ
メラにより捉えて、画像処理を行うことにより器具の位
置検出を行うこともできる。
【0063】さらに、発光ダイオードなどを利用した位
置検出方式をも用いることができる。この具体例とし
て、発光ダイオードなどの発光体を設置し、これから離
れてPotisin Sensitive Detecter(PSD素子)により
2次元的に捉えるもので、PSDでは発光ダイオードか
らの光が当たった個所でフォトダイオードのように電圧
が発生し、この電圧がPSD表面の抵抗体によって分圧
され、2次元のX軸およびY軸の位置を電圧として検出
するものである。したがって、2〜3個のPSD素子を
空間の所定の位置に配設することにより、3次元の座標
を捉えることができる。PSD素子はたとえば浜松ホト
ニクス社製のものを用いることができる。
【0064】これらの例では、発信器と受信器との間の
信号レベルによるものではなく、信号の方向により器具
の位置および方向を定めるものである。
【0065】なお、本発明においては、発信器の大きさ
が小さい場合などにおいては、受信器と発信器の取付位
置が逆であってもよく、この態様も本発明の要旨内であ
る。
【0066】たとえば、前記の「他の例」における微弱
光源あるいは背景と光学的に区別し得る物体は発信器を
構成し、2次元CCDカメラは受信器を構成する。
【0067】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、内視鏡
などの観察器具、手術用処置器具などの器具の挿入位置
および方向を正確に把握することができる。
【0068】また、器具の挿入位置および方向を正確に
把握することによって、結果として、器具の先端部が位
置する体内の部位を正確に監視することができ、信頼性
の高い手術が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の相対距離測定系の設備の概要原理の説
明図である。
【図2】その照明および受光系部分の概略横断面であ
る。
【図3】相対距離測定原理の説明図である。
【図4】照明および受光系部分の他の例を示す要部概略
縦断面図である。
【図5】体内部位の監視装置の全体例を示す概要図であ
る。
【図6】鼻腔内の内視鏡の例を示す概要図である。
【図7】発信器と受信器の例を示す概要説明図である。
【図8】画像信号処理例の説明図である。
【符号の説明】
1…ライトガイド、2…光源装置、3…受光系、4…表
示装置、5…レーザ光発生装置、6…光ファイバー、1
2…撮像カメラ、20…主演算装置、21…第1受信
器、22…第2受信器、23…発信器、40…CT装
置、41…MRI装置、43…記録装置、E…内視鏡。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体内に挿入する器具の先端部位置を監視す
    る装置であって、 対象患者の近傍の外部に固定して設けた発信器と、 前記器具に固定して設けた第1受信器、および患者に対
    して固定的に設けた第2受信器と、 前記発信器と前記第1および第2受信器との間の信号に
    基づいて、器具の位置および方向を計測する器具位置計
    測手段とを備え;前記器具位置計測手段は、前記第1受
    信器および第2受信器からの信号を受けて、前記第2受
    信器による受信信号を基準として、第1受信器の信号レ
    ベルを補正して器具の位置を計測する構成としたことを
    特徴とする体内への器具挿入位置の監視装置。
  2. 【請求項2】体内に挿入する器具の先端部位置を監視す
    る装置であって、 前記器具を通して体内の対象領域を照明する照明手段
    と、 この照明手段により照明された対象領域内に対してレー
    ザ光を照射するレーザ光照射手段と、 前記対象領域内における、レーザ光照射手段によるレー
    ザ光が照射された部位の位置に基づいて前記器具と前記
    部位との相対距離を測定する相対距離測定手段と、 対象患者の近傍の外部に固定して設けた発信器と、 前記器具固定して設けた受信器と、 前記発信器と受信器との間の信号に基づいて、器具の位
    置を計測する器具位置計測手段と、 前記器具位置計測手段からの器具位置信号と、前記相対
    距離測定手段からの器具と前記部位との相対距離とに基
    づいて、前記部位または対象領域の位置を演算する主演
    算装置と、 この演算装置からの信号を受けて前記部位または対象領
    域の位置を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする体内の部位監視装置。
  3. 【請求項3】さらに、対象の体腔に関する画像情報を入
    力する外部情報装置を備え、前記表示装置は、前記外部
    情報装置からの画像情報と関連付けて前記部位または対
    象領域の位置を表示する構成した請求項2記載の体内の
    部位監視装置。
  4. 【請求項4】前記器具に固定して設けられた第1受信器
    のほか、患者に対して固定的に第2受信器が設けられ、 前記器具位置計測手段は、前記第1受信器および第2受
    信器からの信号を受けて、前記第2受信器による受信信
    号を基準として、第1受信器の信号レベルを補正して器
    具の位置を計測する構成とした請求項2記載の体内の部
    位監視装置。
  5. 【請求項5】前記器具は内視鏡であり、その受光系に撮
    像カメラを設け、この撮像カメラからの画像とともに、
    前記部位または対象領域の位置を前記表示手段により表
    示する構成とした請求項2記載の体内の部位監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0829229A1 (en) * 1996-09-12 1998-03-18 Siemens-Elema AB Method and device for determining the position of a catheter inside the body of a patient

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0829229A1 (en) * 1996-09-12 1998-03-18 Siemens-Elema AB Method and device for determining the position of a catheter inside the body of a patient
JPH1094609A (ja) * 1996-09-12 1998-04-14 Siemens Elema Ab 患者の体の内側のカテーテルの位置を求めるための方法および装置

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