JP2001204739A - 顕微鏡下手術支援システム - Google Patents

顕微鏡下手術支援システム

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JP2001204739A
JP2001204739A JP2000018866A JP2000018866A JP2001204739A JP 2001204739 A JP2001204739 A JP 2001204739A JP 2000018866 A JP2000018866 A JP 2000018866A JP 2000018866 A JP2000018866 A JP 2000018866A JP 2001204739 A JP2001204739 A JP 2001204739A
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skull
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JP2000018866A
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Hitoshi Karasawa
均 唐沢
Yasuo Goto
康雄 後藤
Masahiro Kudo
正宏 工藤
Toshiya Sugai
俊哉 菅井
Masaaki Ueda
昌章 植田
Takashi Shioda
敬司 塩田
Koji Shimomura
浩二 下村
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
    • A61B8/0808Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings for diagnosis of the brain

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、手術器具の位置を出来るだけ手術中
の実際の患者の解剖学的形態に近い画像上に重ね合わせ
て表示でき、ナビゲーションの精度を向上することがで
きる顕微鏡下手術支援システムを提供することを最も主
要な特徴とする。 【解決手段】手術中に患者5の頭蓋骨6の位置と、現在
の手術器具3の位置とをそれぞれ検出し、頭蓋骨6の位
置に対する手術器具3の現在位置の相対位置情報を超音
波観察装置13によって検出する。さらに、超音波観察
装置13から出力される第1の位置情報と術前に撮影し
た患者の頭蓋骨6の解剖学的断層像16に表示されてい
る第2の位置情報とを比較して頭蓋骨6の位置ずれ状態
を位置データ補正装置18によって検出し、この位置デ
ータ補正装置18からの情報をもとに手術器具3の位置
を三次元位置解析装置10によって補正するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術前に撮影した
CTなどの断層画像上に手術器具の三次元位置を表示す
ることで顕微鏡下手術を支援する顕微鏡下手術支援シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、脳外科などの顕微鏡下手術の際
に使用される従来のナビゲーションシステムとしては特
開平5−305073号公報に開示されるシステムが知
られている。
【0003】この種のナビゲーションシステムでは一般
には手術用顕微鏡の観察下で、この手術用顕微鏡と併用
して内視鏡、処置具、吸引管などの手術器具が使用され
る。ここで、内視鏡、処置具、吸引管などの手術器具上
にはLEDなどの信号部材がこの手術器具の手元側の1
つの側面上に設けられている。さらに、患者から離れた
位置にはデジタイザと呼ばれるCCDカメラなどの受信
装置が設置されている。そして、顕微鏡下手術の際には
手術器具上のLEDなどの信号部材を、受信装置で認識
することで手術器具の三次元位置を演算し、手術前に撮
影したCTなどの断層画像上に手術器具の三次元位置を
表示することで手術を支援する構成になっている。
【0004】また、脳外科などの顕微鏡下手術の際に
は、患者の頭蓋骨に穴を開けたり、頭蓋骨の一部を取り
外して頭蓋骨内部の空間を開放する処置を行った後、脳
などの内部組織の切除などの操作をするようになってい
る。そして、手術中、頭蓋骨内部の顕微鏡下手術のため
の狭い空間内には斜視の内視鏡を入れて顕微鏡の死角を
補ったり、病変部の極近くから観察する作業が行われ
る。このとき、頭蓋骨内部の狭い空間内で観察方向を変
えるためには内視鏡の本体部を回転させる作業が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、脳外科などの
顕微鏡下手術では、患者の頭蓋骨に穴を開けたり、取り
外して頭蓋骨内部の空間を開放したり、或いは脳などの
内部組織の切除などの操作を行った場合には、頭蓋骨の
位置や、向きが変わったり、頭蓋骨内部の組織の相互の
位置関係が変化する。このため、手術前に撮影したCT
などの手術前の患者の解剖学的断層像と、手術中の頭蓋
骨内部の実際の組織の位置とは位置関係が異なる場合が
あるので、手術前に撮影したCTなどの手術前の患者の
解剖学的断層像上に手術器具の現在位置を表示した場合
には手術中の頭蓋骨内部の実際の組織の位置と手術器具
の現在位置との位置関係とは違う、誤った位置情報を示
すことになる問題がある。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、手術器具の位置を出来るだけ手術中の
実際の患者の解剖学的形態に近い画像上に重ね合わせた
状態で表示することができ、ナビゲーションの精度を向
上することができる顕微鏡下手術支援システムを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、顕微鏡下手術
の際に、術部に挿入される手術器具の三次元位置を検出
して術部の解剖学的断層像上に前記手術器具の三次元位
置を表示する顕微鏡下手術支援システムにおいて、手術
中に患者の頭蓋骨の位置と、現在の手術器具の位置とを
それぞれ検出し、前記頭蓋骨の位置に対する前記手術器
具の現在位置の相対位置情報を検出する検出手段と、こ
の検出手段から出力される第1の位置情報と術前に撮影
した患者の頭蓋骨の解剖学的断層像に表示されている第
2の位置情報とを比較して前記頭蓋骨の位置ずれ状態を
検出する位置ずれ状態検出手段と、この位置ずれ状態検
出手段からの情報をもとに前記手術器具の位置を補正す
るキャリブレーション手段とを具備することを特徴とす
る顕微鏡下手術支援システムである。そして、本発明で
は、顕微鏡下手術中に患者の頭蓋骨の位置の第1の位置
情報を検出して術前に撮影した術部の解剖学的断層像の
頭蓋骨の位置の第2の位置情報とを重ね合せ、手術前の
解剖学的断層像の頭蓋骨の位置に対する現在の患者の頭
蓋骨の位置のずれを算出した後、術部に挿入される手術
器具の三次元位置にこの頭蓋骨の位置ずれ状態を加えた
上で、手術前の解剖学的断層像上に手術器具の位置を重
ね合わせて表示するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1および図2を参照して説明する。図1は本実施の
形態の顕微鏡下手術支援システム1を使用する脳外科な
どの顕微鏡下手術の作業状態を示すものである。この脳
外科などの顕微鏡下手術では図1に示すように患者5の
頭蓋骨6の一部に穴7を開け、この頭蓋骨6の穴7を通
して病変部8にアプローチして病変部8の観察や、処置
を行なうようになっている。
【0009】また、顕微鏡下手術支援システム1には手
術用顕微鏡2と、この手術用顕微鏡2の視野内で使用さ
れる手術器具3と、患者5から離れた位置に設置された
デジタイザ9とが設けられている。ここで、手術器具3
は、患者5の頭蓋骨6の一部に開けられた穴7を通して
病変部8にアプローチして観察や処置を行なうための器
具で、内視鏡、鉗子、送水吸引管など何でもよい。
【0010】さらに、この手術器具3には患者5の体内
に挿入される挿入部3aの基端部に手元側の操作部3b
が連結されている。この手元側の操作部3bには位置信
号を発信する例えばLEDなどの信号素子4が複数設け
られている。
【0011】また、手術器具3の内部にはプローブ挿入
チャンネル11が形成されている。このプローブ挿入チ
ャンネル11には患者5の頭蓋骨6の位置と形状を観察
するための超音波観察用プローブ12が手術器具3の手
元側の操作部3bから挿脱可能に挿入されている。この
超音波観察用プローブ12は手術器具3のプローブ挿入
チャンネル11内を通り、挿入部3aの先端部からこの
超音波観察用プローブ12の先端部が外部側に延出され
た状態で、位置決めされている。この超音波観察用プロ
ーブ12の手元側端部は超音波観察装置(検出手段)1
3に接続されている。そして、超音波観察用プローブ1
2からの出力信号が超音波観察装置13に入力され、こ
の超音波観察装置13で手術中の頭蓋骨6の位置と形態
および手術器具3との位置関係を示す像14を得ること
ができるようになっている。
【0012】また、デジタイザ9には、手術器具3の信
号素子4の信号を受信する受信部材として2台のCCD
カメラ9a、9bが設けられている。このデジタイザ9
は図2に示すように三次元位置解析装置(キャリブレー
ション手段)10に接続されている。そして、この三次
元位置解析装置10ではデジタイザ9から送られる手術
器具3の信号素子4の受信信号の入力時に手術器具3の
位置を画像表示するための三次元位置データに変換する
ようになっている。
【0013】さらに、三次元位置解析装置10にはワー
クステーション15と、モニター17と、位置データ補
正装置(位置ずれ状態検出手段)18とがそれぞれ接続
されている。ここで、ワークステーション15には手術
前にCT(computerized tomography):コンピュータ
断層撮影や、MRI(magnetic resonance imagin
g):磁気共鳴映像法などで撮影した患者5の頭蓋骨6
の内部の解剖学的断層像16が三次元画像データとして
予め貯えられている。なお、この患者5の頭蓋骨6の内
部の解剖学的断層像16はワークステーション15から
必要に応じて取出すことができるようになっている。
【0014】また、位置データ補正装置18には超音波
観察装置13が接続されている。さらに、この位置デー
タ補正装置18は三次元位置解析装置10との間で情報
を相互にやりとりするためのフィードバック回路19を
介して三次元位置解析装置10と接続されている。そし
て、ワークステーション15から三次元位置解析装置1
0を介してモニター17に出力される信号によってモニ
ター17に患者5の頭蓋骨6の内部の解剖学的断層像1
6が表示されるとともに、この患者5の頭蓋骨6の内部
の解剖学的断層像16と手術器具3の位置とが重ね合せ
て表示されるようになっている。
【0015】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の顕微鏡下手術支援システム1を使用して
脳外科などの顕微鏡下手術の作業を行う場合には図1に
示すように患者5の頭蓋骨6の一部に穴7を開け、この
頭蓋骨6の穴7を通して病変部8にアプローチして病変
部8の観察や、処置が行なわれる。このとき、手術用顕
微鏡2が病変部8に向けてセットされるとともに、手術
器具3が頭蓋骨6の穴7を通して病変部8にアプローチ
して病変部8の観察や、処置が行なえる位置まで挿入さ
れる。ここで、手術器具3は手術用顕微鏡2の視野内に
挿入される状態にセットされる。
【0016】また、手術中、デジタイザ9によって手術
器具3の信号素子4の信号が受信される。このとき、デ
ジタイザ9で受信した手術器具3の信号素子4の信号は
三次元位置解析装置10によって三次元位置データに変
換され、この三次元位置データがワークステーション1
5に貯えられた患者5の頭蓋骨6の内部の解剖学的断層
像16上に重ね合される。
【0017】また、手術器具3に保持された超音波観察
用プローブ12からの出力信号は超音波観察装置13に
入力される。そして、この超音波観察装置13では手術
中の頭蓋骨6の位置と形態および手術器具3との位置関
係を示す像14が得られる。
【0018】さらに、この超音波観察装置13からの出
力信号は位置データ補正装置18に入力される。そし
て、この位置データ補正装置18では、超音波観察装置
13から出力される超音波観察像14から術中の頭蓋骨
6の位置と手術器具3の位置関係(第1の位置情報)A
を計算し、また、三次元位置解析装置10から術前の解
剖学的断層像16とそれに重ね合わされた手術器具3の
情報を受け取って手術前の解剖学的断層像16の中の頭
蓋骨6と手術器具3の位置関係(第2の位置情報)Bを
計算する。さらに、位置関係Aと位置関係Bの位置ずれ
を割り出して位置ずれの情報を三次元位置解析装置10
に送り返す。
【0019】また、三次元位置解析装置10では、この
位置データ補正装置18から送られるズレの情報に基い
て手術前の解剖学的断層像16上の手術器具3の位置を
補正してモニター17上に表示する。
【0020】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では顕微鏡下手術
中に超音波観察用プローブ12からの出力信号に基いて
超音波観察装置13によって患者5の頭蓋骨6の位置の
第1の位置情報を検出し、術前に撮影した術部である病
変部8のCTや、MRIなどで撮影した患者5の頭蓋骨
6の内部の解剖学的断層像16における頭蓋骨6の位置
の第2の位置情報とを重ね合せ、手術前の解剖学的断層
像16の頭蓋骨6の位置に対する現在の患者5の頭蓋骨
6の位置のずれを位置データ補正装置18で算出した
後、術部に挿入される手術器具3の三次元位置にこの頭
蓋骨6の位置ずれデータを加えて補正した上で、三次元
位置解析装置10によって手術前の解剖学的断層像16
上に手術器具3の位置を重ね合わせてモニター17上に
表示するようにしたものである。そのため、手術中に患
者5の頭蓋骨6の位置や、向きが変わったり、頭蓋骨6
の内部の組織相互の位置関係が変化しても、手術中に得
られる超音波観察像14から頭蓋骨6と手術器具3の位
置関係を計算して、手術前の解剖学的断層像16への手
術器具3の位置情報の重ね合せにフィードバックするこ
とにより、手術器具3の位置をリアルタイムに正確にモ
ニター17上に表示できるので、ナビゲーションの精度
が向上する効果がある。
【0021】また、図3(A)は本発明の第2の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形
態(図1および図2参照)の顕微鏡下手術支援システム
1における手術器具3の具体例として内視鏡21を使用
したものである。
【0022】この内視鏡21には細長い挿入部22と、
この挿入部22の基端部に連結された手元側端部23と
が設けられている。さらに、この内視鏡21の内部には
手元側端部23から挿入部22の先端側に伸びる観察光
学系24が設けられている。この観察光学系24の先端
には対物レンズ25が設けられている。この対物レンズ
25としては、手術用顕微鏡2の死角を観察し易いよう
に、真っ直ぐ前方を観察する直視レンズや、斜め前を観
察する斜視レンズ、あるいは斜め後方を観察できる後方
視レンズなどのバリエーションが準備されている。
【0023】さらに、観察光学系24と平行に手元側端
部23から挿入部22の先端側に伸びる図示しない照明
用光学系が設けられている。そして、図示しない光源装
置からの照明光がこの照明用光学系を通して挿入部22
の先端側に導かれ、観察部位を照明することができるよ
うになっている。
【0024】また、観察光学系24の手元端には接眼レ
ンズ26が配設されている。さらに、内視鏡21の手元
側端部23には接眼レンズ26の後方にTVカメラ27
が取り付けられている。そして、接眼レンズ26に表示
される内視鏡像がTVカメラ27によって撮影されるよ
うになっている。
【0025】また、内視鏡21の内部には手元側端部2
3から挿入部22の先端側まで連通するチャンネル28
が設けられている。このチャンネル28内には、超音波
観察装置13(図2参照)のプローブ29が挿入される
ようになっている。そして、超音波観察用のプローブ2
9はこのチャンネル28によってガイドされて手元側端
部23から挿入部22の先端側まで導かれるようになっ
ている。
【0026】さらに、超音波観察用のプローブ29の基
端部にはこのプローブ29の挿入量を規制するストッパ
ー30が配設されている。ここで、内視鏡21の手元側
端部23にはチャンネル28の基端部にプローブ29の
位置決め用の突き当て面31が形成されている。そし
て、内視鏡21のチャンネル28内にプローブ29が挿
入された際に、図3(A)に示すようにプローブ29の
先端が内視鏡21の先端面から所定の長さCだけ突き出
た時点で、プローブ29のストッパー30がチャンネル
28の基端部の突き当て面31に突き当てられてプロー
ブ29の挿入量が規制されるように設定されている。
【0027】そこで、本実施の形態ではプローブ29と
手術器具3である内視鏡21の先端位置を一定に固定で
きるので、手術中、超音波観察像14の中の頭蓋骨6の
位置と手術器具3である内視鏡21との位置関係を正確
に計算することが出来る効果がある。
【0028】また、図3(B)は本発明の第3の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形
態(図1および図2参照)の顕微鏡下手術支援システム
1における手術器具3の具体例として送水吸引管33を
使用したものである。
【0029】この送水吸引管33は手元から先端まで伸
びる送水・吸引用のチャンネルを有する第1の管状部材
34と、手元から先端まで伸びて超音波観察装置のプロ
ーブをガイドする第2の管状部材35とから構成されて
いる。
【0030】また、第1の管状部材34の手元端には送
水チューブあるいは吸引チューブを接続するための第4
の口金36が配設されている。さらに、この第1の管状
部材34の一部には内部の管路を外気に開放させる調節
穴38が設けられている。そして、この調節穴38によ
って吸引圧を調節することができるようになっている。
【0031】また、第2の管状部材35の手元端にはプ
ローブ29を挿入するための第2の口金37が配設され
ている。そして、第2の管状部材35の管内にプローブ
29が挿入された際に、プローブ29の先端が第2の管
状部材35の先端面から所定の長さCだけ突き出た時点
で、プローブ29のストッパー30が第2の口金37に
突き当てられてプローブ29の挿入量が規制されるよう
に設定されている。
【0032】そこで、本実施の形態ではプローブ29と
手術器具3である送水吸引管33の先端位置を一定に固
定できるので、手術中、超音波観察像14の中の頭蓋骨
6の位置と手術器具3である送水吸引管33との位置関
係を正確に計算することが出来る効果がある。
【0033】また、図4は本発明の第4の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1および図2参照)の顕微鏡下手術支援システム1にお
ける手術器具3を次の通り変更したものである。
【0034】すなわち、本実施の形態の手術器具41に
は細長い挿入部42と、この挿入部42の基端部に連結
された手元側端部43とが設けられている。この手元側
端部43は、手術器具41の中心線方向に延設された三
角柱状に形成されている。
【0035】さらに、この手元側端部43の3つの平面
43a、43b、43cにはそれぞれに信号発信手段4
4a、44b、44cが設けられている。ここで、各平
面43a、43b、43cの信号発信手段44a、44
b、44cにはそれぞれ3つ一組のLEDなどの信号部
材が設けられている。
【0036】また、各信号発信手段44a、44b、4
4cが発信する信号は手術台から離れた位置に設置され
ているデジタイザ9(図1参照)で検出され、三次元位
置情報に変換されるようになっている。なお、3組の信
号発信手段44a、44b、44cを識別するために、
それぞれの信号発信パターンを異なるように設定しても
よい。
【0037】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では三角柱状に形
成されている手元側端部43の3つの平面43a、43
b、43cにそれぞれに信号発信手段44a、44b、
44cを設けたので、手術中に手術器具41を回転させ
ても、3つの平面43a、43b、43cのうちのいず
れか1つ、あるいは2つが必ずデジタイザ9が配置され
ている方向に向いている状態で保持させることができ
る。そのため、常に安定して信号発信手段44a、44
b、44cの信号を検出することができる効果がある。
【0038】また、手術器具41の手元側端部43の3
組の信号発信手段44a、44b、44cの信号の発信
パターンを変えることにより、手術器具41の回転位置
を検出することができる。
【0039】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 術部に挿入される手術器具の三次元位置
を検出して術部の解剖学的断層像上に表示する顕微鏡下
手術支援システムにおいて、手術中に患者の頭蓋骨の位
置を検出する検出手段と、術前に撮影した術部の解剖学
的断層像に手術中の頭蓋骨の像を重ね合せて両者のズレ
を検出する手段と、ズレの情報をもとに手術器具の位置
を補正するキャリブレーション手段と、から構成される
ことを特徴とする顕微鏡下手術支援システム。
【0040】(付記項2) 顕微鏡および術部に挿入さ
れる手術器具の三次元位置を検出して術部の解剖学的断
層像上に表示する顕微鏡下手術支援システムにおいて、
手術器具の長軸に対して回転方向にずれた少なくとも2
つ以上の側面上に、それぞれ信号発信手段あるいは信号
受信手段を設けたことを特徴とする顕微鏡下手術支援シ
ステム。
【0041】(付記項3) 付記項1において手術中の
頭蓋骨位置を検出する手段が超音波観察装置であること
を特徴とする顕微鏡下手術支援システム。
【0042】(付記項4) 付記項1において手術器具
に手術中の頭蓋骨の位置を検出するためのプローブをガ
イドするチャンネルを設けたことを特徴とする顕微鏡下
手術支援システム。
【0043】(付記項5) 付記項2において手術器具
に設けられた2つ以上の信号手段がそれぞれ異なった信
号を発信する信号発信手段であることを特徴とする顕微
鏡下手術支援システム。
【0044】(付記項6) 術部に挿入される手術器具
の三次元位置を検出して術部の解剖学的断層像上に表示
する顕微鏡下手術の支援システムにおいて、手術中に患
者の頭蓋骨の手術器具に対する相対位置情報を検出する
検出手段と、この検出手段による前記相対位置情報と術
前に撮影した患者の頭蓋骨の解剖学的断層像に表示され
ている手術器具の位置情報とを比較して前記二つの頭蓋
骨の位置情報を基準に互いの手術器具の位置ずれを検出
する手段と、この位置ずれの情報をもとに手術器具の位
置を補正するキャリブレーション手段とを具備すること
を特徴とする顕微鏡下手術支援システム。
【0045】(付記項1〜6の従来技術) 従来の脳外
科などの顕微鏡下手術の際に使用されるナビゲーション
システムとしては特開平5−305073号に開示され
るシステムが知られている。
【0046】一般には手術用顕微鏡と併用して手術用顕
微鏡の観察下で使用される内視鏡、処置具、吸引管など
の手術器具上に設けられたLEDなどの信号部材を、患
者から離れた位置に設置されたデジタイザと呼ばれるC
CDカメラなどの受信装置で認識することで手術器具の
三次元位置を演算し、手術前に撮影したCTなどの断層
画像上に表示することで手術を支援する。
【0047】また、一般に内視鏡、処置具、吸引管など
の手術器具には、特開平5−305073号に開示され
るように手術器具の手元側の1つの側面上に信号部材が
設けられていた。
【0048】また、顕微鏡下手術のための狭い空間内に
斜視の内視鏡を入れて顕微鏡の死角を補ったり病変部の
極近くから観察する際は、観察方向を変えるために本体
部を回転させる。また、狭い空間内で内視鏡や処置具で
観察や微細な手術操作を行なっている最中、術者は顕微
鏡の拡大像に全神経を集中しながら、顕微鏡の視野に入
らない手術器具の手元側で手術器具の位置や向きを変え
て先端の位置や向きをコントロールしている。
【0049】(付記項1が解決しようとする課題) 一
般に脳外科などの顕微鏡下手術では、患者の頭蓋骨に穴
を開けたり取り外して頭蓋骨内部の空間を開放したり、
脳などの内部の組織の切除などの操作をすると、頭蓋骨
の位置や向きが変わったり、組織相互の位置関係が変化
する。このため、手術前の患者の解剖学的断層像上に手
術器具の現在位置を表示しても手術中の実際の組織と手
術器具の位置関係とは違う、誤った位置情報を示すこと
になってしまう。
【0050】(付記項1の目的) 手術器具の位置を出
来るだけ手術中の患者の解剖学的形態に近い画像上に重
ね合わせることでナビゲーションの精度を向上すること
である。
【0051】(付記項2が解決しようとする課題) ま
た、顕微鏡手術のための狭い空間内に斜視の内視鏡を入
れて、顕微鏡の死角を補ったり、病変部の極近くから観
察する場合は、観察方向を変えるために本体部を回転さ
せる必要がある。また、狭い空間内に内視鏡や処置具を
などの手術器具の先端を入れて微細な手術操作を行なっ
ている最中、術者は顕微鏡拡大像に全神経を集中して、
顕微鏡の視野に入らない手術器具の手元側で位置や向き
を変えている。
【0052】このため、手術中、手術器具が回転して手
元部に設けられたLEDなどの信号部材がデジタイザか
ら隠れて検出できない位置にくるのを避けることができ
ない。
【0053】(付記項2の目的) 手術器具の向きに係
らず、常に良好にデジタイザで信号を検出できることが
可能な顕微鏡下手術支援システムの提供である。
【0054】(付記項1の課題を解決するための手段)
手術中にナビゲーションシステムを構成する位置検出
手段で患者の頭蓋骨の位置を検出して術前に撮影した術
部の解剖学的断層像の頭蓋骨と重ね合せ、手術前の解剖
学的断層像に対する現在の患者の頭蓋骨の位置のズレを
算出した後、術部に挿入される手術器具の三次元位置に
このズレを加えた上で、手術前の解剖学的断層像上に手
術器具の位置を重ね合わせて表示するようにした。
【0055】(付記項1の効果) 手術中に患者の頭蓋
骨の位置や向きが変わったり、組織相互の位置関係が変
化しても手術中の解剖学的形態により近い断層像上に手
術器具の三次元位置を重ね合わせて表示でき、ナビゲー
ションの精度が向上する。
【0056】(付記項2の課題を解決するための手段)
手術器具の長軸に対して回転方向にずれた少なくとも
2つ以上の側面上に、それぞれ信号発信手段あるいは信
号受信手段を設けた。
【0057】(付記項2の効果) また、手術中に内視
鏡や処置具などの手術器具を回転させても、手術器具に
設けられた信号部材の信号をデジタイザで常に確実に認
識でき、手術器具の三次元位置データが常に安定した状
態で得られ、術者が安心して手技に専念できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば手術中に患者の頭蓋骨の
位置と、現在の手術器具の位置とをそれぞれ検出し、頭
蓋骨の位置に対する手術器具の現在位置の相対位置情報
を検出手段によって検出し、この検出手段から出力され
る第1の位置情報と術前に撮影した患者の頭蓋骨の解剖
学的断層像に表示されている第2の位置情報とを比較し
て頭蓋骨の位置ずれ状態を位置ずれ状態検出手段によっ
て検出するとともに、この位置ずれ状態検出手段からの
情報をもとにキャリブレーション手段によって手術器具
の位置を補正するようにしたので、手術中に患者の頭蓋
骨の位置や、向きが変わったり、頭蓋骨の内部組織の相
互の位置関係が変化した場合でも手術器具の位置を出来
るだけ手術中の実際の患者の解剖学的形態に近い画像上
に重ね合わせた状態で表示することができ、ナビゲーシ
ョンの精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の顕微鏡下手術支
援システムを使用する脳外科などの顕微鏡下手術の作業
状態を示す概略構成図。
【図2】 第1の実施の形態の顕微鏡下手術支援システ
ム全体の概略構成図。
【図3】 (A)は本発明の第2の実施の形態の顕微鏡
下手術支援システムで使用される手術器具としての内視
鏡を示す要部の縦断面図、(B)は本発明の第3の実施
の形態の顕微鏡下手術支援システムで使用される手術器
具としての送水吸引管を示す斜視図。
【図4】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)は手術器具の具体例を示す要部の縦断面図、
(B)は(A)のX方向の矢視図。
【符号の説明】
2 手術用顕微鏡 3 手術器具 5 患者 6 頭蓋骨 8 病変部 10 三次元位置解析装置(キャリブレーション手
段) 12 超音波観察用プローブ 13 超音波観察装置(検出手段) 14 超音波観察像 16 解剖学的断層像 18 位置データ補正装置(位置ずれ状態検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 正宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅井 俊哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 植田 昌章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塩田 敬司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 下村 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C301 CC01 FF04 FF21 KK12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡下手術の際に、術部に挿入される
    手術器具の三次元位置を検出して術部の解剖学的断層像
    上に前記手術器具の三次元位置を表示する顕微鏡下手術
    支援システムにおいて、 手術中に患者の頭蓋骨の位置と、現在の手術器具の位置
    とをそれぞれ検出し、前記頭蓋骨の位置に対する前記手
    術器具の現在位置の相対位置情報を検出する検出手段
    と、 この検出手段から出力される第1の位置情報と術前に撮
    影した患者の頭蓋骨の解剖学的断層像に表示されている
    第2の位置情報とを比較して前記頭蓋骨の位置ずれ状態
    を検出する位置ずれ状態検出手段と、 この位置ずれ状態検出手段からの情報をもとに前記手術
    器具の位置を補正するキャリブレーション手段とを具備
    することを特徴とする顕微鏡下手術支援システム。
JP2000018866A 2000-01-27 2000-01-27 顕微鏡下手術支援システム Withdrawn JP2001204739A (ja)

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