JPH08298990A - カルデクリンをコードするdna及びそれを用いるカルデクリンの製造方法 - Google Patents

カルデクリンをコードするdna及びそれを用いるカルデクリンの製造方法

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JPH08298990A
JPH08298990A JP7176884A JP17688495A JPH08298990A JP H08298990 A JPH08298990 A JP H08298990A JP 7176884 A JP7176884 A JP 7176884A JP 17688495 A JP17688495 A JP 17688495A JP H08298990 A JPH08298990 A JP H08298990A
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JP
Japan
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amino acid
caldecrin
seq
dna
rat
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JP7176884A
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English (en)
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Akito Tomomura
明人 友村
Takeyori Saeki
武頼 佐伯
Takenori Noikura
武憲 野井倉
Masaji Akiyama
正司 秋山
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カルデクリンをコードするDNA及びこのD
NAを用いるカルデクリンの製造方法の提供。 【構成】 配列番号1に示す239個のアミノ酸から成
る特定のアミノ酸配列を含んで成るカルデクリンをコー
ドするDNA及び該DNAとハイブリダイズするDN
A、並びに該DNAの導入により形質転換された宿主を
用いるヒトカルデクリンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血清中のカルシウム濃度
を低下させる作用をもつカルデクリンの遺伝子工学的な
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、急性膵炎に際して低カルシウム血
症を伴うことから、膵臓に血清中のカルシウム濃度を低
下させる因子が存在すると考えられてきた。また、高岡
らはブタの膵臓抽出物の投与により血清カルシウム濃度
が低下することを報告し、本発明者らはその一つとして
ブタ膵臓抽出物からの血清カルシウム降下因子、カルデ
クリンの精製に成功した(特開平4−279598
号)。
【0003】ブタカルデクリンは分子量約28,000
Daの蛋白質であり、マウスにおいて投与量依存的にその
血清カルシウム濃度を降下させ、マウス胎児骨培養系
〔 Raisz, L.G., J. Clin. Invest., 44, 103-116 (1
965)〕における副甲状腺ホルモン(PTH)誘導カルシ
ウム遊離に対して阻害活性を有する。これはカルデクリ
ンが生体内でPTHによる骨吸収を阻害する結果として
血清カルシウム濃度を降下させることを示すものであ
る。
【0004】また、カルデクリンはエラスターゼ、キモ
トリプシン等のセリンプロテアーゼ類に相同性を有し、
それ自体、キモトリプシン型セリンプロテアーゼ活性を
有するが、不可逆的セリンプロテアーゼ阻害剤である、
フェニルメタンスルフォニルフルオリド(PMSF)の
処理によってもマウス血清カルシウム降下作用及びマウ
ス胎児骨培養系における抗PTH作用ともに阻害を受け
ない。これはプロテアーゼ活性を消失させたカルデクリ
ンあるいはその断片が血清カルシウム降下作用を発現し
ている可能性を示唆している。
【0005】
【関連技術】さらに、本発明者らはラット膵臓中にもこ
のような性質を有する因子を見いだし、これを単離精製
し(特願平6−027578)、その生理学的活性につ
いて報告した(第12回日本骨代謝学会(1994
年)、第16回米国骨代謝学会(1994年)、The 10
th International Conference on Intracellular Prote
inCatabolism(1994年))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラットまた
はヒトカルデクリンを遺伝子工学的方法によって多量に
製造することができる方法を提供しようとするものであ
り、さらにその手段としてそれらのカルデクリン又はそ
の前駆体をコードするDNAを提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、配列番
号:1中の1位のアミノ酸Valから239位のアミノ
酸Leuまでのアミノ酸配列を含んで成るラットカルデ
クリン又はその前駆体をコードするDNAを提供する。
本発明はその一例として、配列番号:1中の1位のアミ
ノ酸Valから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ
酸配列から成るラットカルデクリンをコードするDNA
を提供する。本発明はさらに、一例として、配列番号:
1中の−29位のアミノ酸Metから239位のアミノ
酸Leuまでのアミノ酸配列から成るラットカルデクリ
ン前駆体をコードするDNAを提供する。
【0008】本発明はまた、配列番号:2中の1位のア
ミノ酸Valから239位のアミノ酸Leuまでのアミ
ノ酸配列を含んで成るヒトカルデクリン又はその前駆体
をコードするDNAを提供する。本発明はその一例とし
て、配列番号:2中の1位のアミノ酸Valから239
位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列から成るヒトカ
ルデクリンをコードするDNAを提供する。本発明はさ
らに、一例として、配列番号:2中の−29位のアミノ
酸Metから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸
配列から成るヒトカルデクリン前駆体をコードするDN
Aを提供する。
【0009】本発明はさらに、前記種々のDNAを含ん
で成る発現ベクター、該発現ベクターにより形質転換さ
れた宿主、並びに該宿主を培養し、その培養物からヒト
カルデクリン又はその前駆体を採取することを特徴とす
るヒトカルデクリン又はその前駆体の製造方法を提供す
る。本発明はさらに、配列番号:1中の1位のアミノ酸
Valから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配
列を含んで成るラットカルデクリン前駆体を提供する。
本発明はさらに、配列番号:2中の1位のアミノ酸Va
lから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列を
含んで成るヒトカルデクリン前駆体を提供する。
【0010】
【具体的な説明】本発明者らは、ラット膵臓λgtll
cDNAライブラリーから、ブタカルデクリンを抗原と
して免疫したウサギの抗血清を用いて免疫スクリーニン
グを行い、得られた陽性クローンからDNA断片を調製
して、これをプローブとして用い、完全長のラットカル
デクリンcDNAを得た。さらに、このcDNAを宮崎
らによって開発された哺乳動物細胞発現ベクターpCA
GGS〔Niwa,H.,Yamamura,K.,M
iyazaki,J.,Gene108,193−2
00(1991)〕のβ−アクチンプロモーターの下流
に挿入し、発現プラスミドpCAGGS−Rat Ca
ldecrinを構築した。
【0011】このプラスミドを用いてGerard,
R.D.らによって開発されたBMT−10細胞をトラ
ンスフェクトし、一過性の発現によるリコンビナントラ
ットカルデクリンの製造を試みた。pCAGGS−Ra
t CaldecrinでトランスフェクトしたBMT
−10の培養上清には経時的にウェスタンブロットで確
認されるリコンビナントラットカルデクリンが発現し、
前記のマウス胎児骨培養系におけるPTH誘導カルシウ
ム遊離に対する容量依存的な阻害活性を確認し、本発明
を完成した。
【0012】本発明においてクローニングしたラットカ
ルデクリンcDNAは配列番号:1に示す塩基配列を有
し、その配列から推定されるアミノ酸配列を配列番号:
1に示す。このアミノ酸配列中、N−末端から30番目
のVal(アミノ酸番号1)から始まる配列が、ラット
膵臓から単離されたラットカルデクリンのN−末端のア
ミノ酸配列(特願平6−027578)に相当する。従
って、配列番号:1の1位のアミノ酸Valから239
位のアミノ酸Leuまでが成熟ラットカルデクリンのア
ミノ酸配列であると推定される。
【0013】従って本発明は1つの態様において、配列
番号:1中の1位のアミノ酸Valから239位のアミ
ノ酸Leuまでのアミノ酸配列を含んで成るラットカル
デクリン又はその前駆体をコードするDNAを提供す
る。この1つの態様は、配列番号:1の1位のValか
ら239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列から成
る成熟ラットカルデクリンをコードするDNAであり、
他の態様は−29位のMetから239位のアミノ酸L
euまでのアミノ酸配列から成るラットカルデクリン前
駆体をコードするDNAを提供する。
【0014】しかしながら、本発明のDNAがコードす
る前駆体は、上記のものにとどまらず、種々の長さのプ
レ体又はプロ体をコードするDNAをも包含する。本発
明のDNAの具体的な塩基配列としては、配列番号:1
の88位のヌクレオチドGから804位のヌクレオチド
Gまでの塩基配列を含んでなるものが挙げられる。その
具体的な1例として、配列番号:1の88位のヌクレオ
チドGから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列か
ら成る、成熟ラットカルデクリンをコードするDNAが
挙げられる。
【0015】さらに他の態様として、配列番号:1の1
位のヌクレオチドAから804位のヌクレオチドGまで
の塩基配列から成る、ラットカルデクリン前駆体をコー
ドするDNAが挙げられる。しかしながら、本発明のラ
ットカルデクリン前駆体をコードするDNAの塩基配列
は上記のものにとどまらず、種々の長さのプレ体又はプ
ロ体をコードする、配列番号:1に示す塩基配列の対応
する部分からなるDNAを提供する。
【0016】本発明者らはまた、ブタ膵臓由来カルデク
リンのマイタケ由来メタロエンドペプチダーゼ分解物中
のブタカルデクリン断片のアミノ酸配列を解析してその
部分アミノ酸配列を明らかにし、この配列とすでに明ら
かとなっているラットカルデクリンcDNAの配列から
推察されるアミノ酸配列及びヒトエラスターゼ2A,2
B及び3A,3Bのアミノ酸配列とのアラインメントに
より、カルデクリンに特異的な配列を見いだした。
【0017】このアミノ酸配列に相当する混合オリゴヌ
クレオチドとエラスターゼ及びカルデクリンに共通して
存在するDNA配列に相当するオリゴヌクレオチドを合
成し、これらをプライマーとし、ヒト膵臓由来cDNA
ライブラリーを鋳型としてTaqポリメラーゼによるポ
リメラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。この反応によ
り得られた約200bpのDNA配列を解析すると、ラッ
トカルデクリンに含まれるDNA配列と高い相同性をも
つものであったので、このDNAはヒトカルデクリンc
DNAの断片であると考えられた。
【0018】次に、得られたDNA断片をプローブとし
て、ヒト膵臓λgt11cDNAライブラリーのハイブ
リダイゼーションスクリーニングを行い、配列番号:2
に示すようなヒトカルデクリンcDNA及びその配列か
ら推定されるアミノ酸配列の全長が明らかになった。こ
のアミノ酸配列中N−末端から30番目のValから始
まる配列が、ラットカルデクリン(特願平6−0275
78及び特願平6−164898)及びブタカルデクリ
ン(特開平4−279598号)の成熟配列に相当し、
−29位のMetから−14位のSerまでがシグナル
配列(プレ配列)、−13位のCysから−1位のAr
gまでがプロ配列に相当すると推察される。
【0019】また、ハイブリダイゼーションスクリーニ
ングによって得られた複数のクローンは一様ではなく、
配列番号:2中に例示したような配列の多様性を有して
いるが、得られたクローン中にはエラスターゼ類を含む
既知のcDNA配列は含まれず、この結果はハイブリダ
イゼーションスクリーニングに用いたDNA断片がカル
デクリンに特異的な配列であることを支持している。
【0020】さらに本発明者らは、遺伝子工学的にヒト
カルデクリンを製造するために、昆虫細胞とこれに特異
的に感染し多量の核多角体を発現するバキュロウイルス
を用いる製造法を確立した。すなわち、ヒトカルデクリ
ンcDNA中の発現されない5′末端及び3′末端のD
NA配列を除くため、開始コドンから終始コドンまでの
DNA配列をPCRで増幅し、この断片をトランスファ
ーベクターpBacPAK9のポリヘドリンプロモータ
ーの下流に挿入した。
【0021】次にヒトカルデクリンcDNAを含むトラ
ンスファーベクターをBsu36I消化して複製に不可
欠な遺伝子を一部欠損したウイルスDNA、BacPA
K6とともに宿主となる昆虫細胞Sf9へトランスフェ
クトすると、トランスファーベクターとウイルスDNA
の間で相同組み換えが起こり、ヒトカルデクリンcDN
Aを含むウイルスのみが感染力をもつ成熟ウイルスとし
て増殖した。このウイルスを再びSf9に感染させ、そ
の培養上清をSDS−ポリアクリルアミド電気泳動(S
DS−PAGE)に付すと、約30kDの蛋白の発現が認
められた。
【0022】このバンドはウェスタンブロットにおいて
抗ブタカルデクリン抗体に反応することから、プロ配列
を含むヒトカルデクリンと考えられた。以上のように、
遺伝子工学的なリコンビナントヒトカルデクリンの製造
法を確立し、本発明を完成した。
【0023】本発明は一つの態様において、配列番号:
2中の1位のアミノ酸Valから239位のアミノ酸L
euまでのアミノ酸配列を含んで成るヒトカルデクリン
又はその前駆体をコードするDNAを提供する。この一
つの態様は、配列番号:2の1位のアミノ酸Valから
239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列から成る
成熟ヒトカルデクリンをコードするDNAであり、他の
態様は−29位のアミノ酸Metから239位のアミノ
酸Leuまでのアミノ酸配列から成る成熟ヒトカルデク
リン前駆体をコードするDNAである。
【0024】しかしながら、本発明のDNAがコードす
る前駆体は、上記のものにとどまらず、種々の長さのプ
レ体又はプロ体をコードするDNAをも含有する。本発
明のDNAの具体的な塩基配列としては、配列番号:2
の88位のヌクレオチドGから804位のヌクレオチド
Gまでの塩基配列を含んで成るものが挙げられる。その
具体的な一例として、配列番号:2の88位のヌクレオ
チドGから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列か
ら成る成熟ヒトカルデクリンをコードするDNAが挙げ
られる。
【0025】さらに他の態様として、配列番号:2の1
位のヌクレオチドAから804位のヌクレオチドGまで
の塩基配列から成るヒトカルデクリン前駆体をコードす
るDNAが挙げられる。しかしながら、本発明のヒトカ
ルデクリン前駆体をコードするDNAの配列は上記のも
のにとどまらず、種々の長さのプレ体又はプロ体をコー
ドする、配列番号:2に示す塩基配列の対応する部分か
ら成るDNAを提供する。
【0026】さらに本発明は、ヒトカルデクリンcDN
Aは配列番号:2に示すごとく一様ではないが、配列番
号:2中の63位のアミノ酸Gluから131位のアミ
ノ酸Trpまでのアミノ酸配列に含まれる配列がカルデ
クリン特異的であることを示しており、そのアミノ酸配
列に相当する塩基配列の一部または全部を含むDNAを
プローブとするハイブリダイゼーションスクリーニング
によって多様なヒトカルデクリンcDNAをクローニン
グする方法を提供する。
【0027】従って、本発明においては、配列番号:2
に示すDNA及びそれから推定されるアミノ酸配列にと
どまらず、配列番号:2中の63位のアミノ酸Gluか
ら131位のアミノ酸Trpまでのアミノ酸配列に相当
する塩基配列の一部または全部を含むDNAにハイブリ
ダイズする、ヒトのcDNA及びゲノムライブラリー中
のDNA及びそれらに相当するアミノ酸配列をも含有す
る。
【0028】本発明はまた、配列番号:1又は2に示す
塩基配列を有するDNAにハイブリダイズし、且つ血清
カルシウム降下作用を有する蛋白質をコードするDNA
を提供する。この場合、上述したDNAにハイブリダイ
ズするようなDNAとしては、上記DNAから調製した
標識DNAプローブを含むハイブリダイゼーション溶
液、例えば、50mlのホルムアミド、25mlの20×S
SC、10mlの50×Denhardt溶液、1mlの1
0%SDS及び1mlの10mg/ml変性サケ精子DNAを
含む100mlのハイブリダイゼーション溶液中、40〜
45℃で15〜16時間のインキュベートによって該標
識DNAプローブにハイブリダイズするようなDNAが
挙げられる。
【0029】本発明のDNAは、例えば実施例1及び8
に示すハイブリダイゼーションスクリーニングや実施例
7に示すPCR法によりクローニングすることができ、
また常法に従って化学合成することができる。本発明の
成熟ヒトカルデクリン又は種々の長さのその前駆体をコ
ードするDNAは、例えば配列番号:1又は2に示す長
いDNAを制限酵素により切断し、又はエクソヌクレア
ーゼにより短縮することにより、あるいは所望のポリペ
プチドのN−末端に隣接してその上流に翻訳開始コドン
を挿入することにより作成することができる。
【0030】本発明はまた、上記のDNAを含んで成る
発現プラスミドに関する。このプラスミドは、該DNA
を発現させるためのプロモーター、ターミネーター等の
発現制御配列及び適当な宿主中で複製するための複製起
点を含んで成る。本発明はさらに、前記発現ベクターに
より形質転換された宿主、及び該宿主を用いるヒトカル
デクリン又はその前駆体の製造方法に関する。
【0031】本発明のヒトカルデクリンDNAは実施例
9に示す昆虫細胞の発現系に限らず、他の発現系にも適
用可能であり、種々の発現ベクターに挿入後、宿主とし
て大腸菌のごとき原核細胞、酵母のごとき下等真核細
胞、哺乳類培養細胞のごとき高等真核細胞等、常用の宿
主を用いてリコンビナントヒトカルデクリンを製造する
ことができる。
【0032】具体的には、大腸菌、バシルス・ズブチリ
ス(Bacillus subtilis) 等のバシルス (Bacillus) 、酵
母、例えばサッカロミセス・セレビシエー (Saccharomy
cescerevisiae) 等のサッカロミセス(Saccharomyces)
、糸状菌、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillu
s niger) 等のアスペルギルス(Aspergillus) などを使
用することができる。さらに、マウス、ラット、ヒト等
の哺乳類培養細胞、例えばVERO及びHeLa細胞
株、CHOセルライン、W138,BHK,COS−
7,MOP及びMDCKセルライン等が使用できる。
【0033】これらの宿主に応じて、プロモーターは公
知のものから適宜選択して使用することができる。かか
るプロモーターとしては、例えば、β−ラクタマーゼ及
びラクトースプロモーターシステム、trp,tac,
7 プロモーターシステム、PGK,PHO5,SV−
40,CMV,AML,DHFRなどのプロモーターを
挙げることができる。培養は、宿主の種類に応じて常用
の培地を用いて通常の条件下で行うことができる。培養
物からヒトカルデクリンを回収するには、高速液体クロ
マトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー
等、常法に従って分離精製することができる。
【0034】かくして本発明の配列番号:1の1位のア
ミノ酸Valから239位のアミノ酸Leuまでのアミ
ノ酸配列を含んでなる、ラットカルデクリン又はその前
駆体及び配列番号:2の1位のアミノ酸Valから23
9位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列を含んでな
る、ヒトカルデクリン又はその前駆体を得ることができ
る。
【0035】本発明のリコンビナントヒトカルデクリン
は新規な物質であり、インビボにおいて骨吸収の亢進に
よって上昇する血清カルシウム濃度を降下させる作用を
有するので、種々の骨疾患、例えば骨粗鬆症、原発性及
び続発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍に伴う高カルシ
ウム血症等の治療及び予防のための医薬の活性成分とし
て有用であると期待される。
【0036】本発明の血清カルシウム降下因子はタンパ
ク質製剤に一般に使用されている医薬として許容される
キャリア例えば水、生理的食塩水、ポリエチレングリコ
ール、グリセロール、ゼラチン、デンプン、デキストリ
ン、キャリアタンパク質(血清アルブミン等)等を適宜
組合せて製剤化して非経口投与、例えば静脈内投与、皮
下投与、筋肉内投与等、又は経腸もしくは経口投与等に
より投与することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明のDNAを用いることによりカル
デクリンを高効率で多量に製造することが可能となる。
こうして得られたカルデクリンは、血清カルシウムの降
下を必要とする種々の疾患及び骨吸収の過度の亢進によ
り引き起こされる種々の骨疾患の治療及び予防のために
有用である。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。実施例1ラットカルデクリンcDNAのクローニング ラットカルデクリンをコードするcDNAをクローニン
グするためにラット膵臓λgtllcDNAライブラリ
ー(CLONTECH社製)に対して、ブタ膵臓由来カ
ルデクリンを抗原としてウサギを免疫して得た抗血清を
用い、80000個のλファージの免疫スクリーニング
を行い、3個の陽性クローンを得た。この陽性クローン
のライソジェンを作り、融合蛋白質を合成させ、抗体と
の反応性を調べた結果、1個の陽性クローンRPC18
が得られた。さらにRPC18のPstI部位より5′
断片をプローブとして再度ライブラリーのスクリーニン
グを行い完全長のcDNAクローンを得た。
【0039】得られたλファージクローンのDNAを調
製し、EcoRIで消化して得られた断片をpUC19
のEcoRI部位に挿入した。このプラスミドで大腸菌
JM109をトランスフォームしてプラスミドを調製
し、サイクルシーケンス法により図1に示すごとく全D
NA配列を明らかにした。このクローンの全長は899
bpで、このcDNAから翻訳したアミノ酸配列は268
アミノ酸をコードしており、エラスターゼ類をはじめと
する既知のセリンプロテアーゼに対する相同性は高く、
アミノ末端29残基中にPre配列およびPro配列を
含み、セリンプロテアーゼの活性部位に特有のヒスチジ
ン、アスパラギン酸、セリン残基が認められた。また、
実施例2に示すごとく、ラット膵臓由来カルデクリンの
酵素消化により生ずる断片を解析して明かとなった部分
アミノ酸配列をすべて含み、単離したcDNAがラット
カルデクリンのcDNAに相当することが強く示唆され
た。
【0040】なお、前記cDNAを挿入したベクターp
CAGGS−Rat Caldecrinにより形質転
換された大腸菌は、JM−109(pCAGGS−Ra
tCaldecrin)として工業技術院生命工学工業
技術研究所に、FERMBP−4717として、平成6
年6月22日にブダペスト条約に基き国際寄託されてい
る。
【0041】実施例2ラット膵臓由来カルデクリンと
cDNAの比較 実施例1で示したようにして得たcDNAがラットカル
デクリンのcDNAであることを確認するために、cD
NAから予想されるアミノ酸配列とラット膵臓の抽出物
から単離精製したカルデクリンのアミノ酸配列を次の様
にして比較した。ラット膵臓カルデクリンをPMSF存
在下でマイタケ(Grifola frondosa)
由来の金属プロテアーゼ(metalloendope
ptidase)と反応させ、生成したペプチド断片を
C18逆相カラムクロマトグラフィーに付した。
【0042】0.1%トリフルオロ酢酸を含む80%ア
セトニトリル(B緩衝液)の濃度グラジエントにより溶
出させると図2に示すような溶出プロフィールが得ら
れ、図中A,B,C,D,Eのピークを分取し、常法に
従いエドマン分解法によりアミノ酸配列を決定した。こ
れらの断片のアミノ酸配列はすべて前記のcDNAから
予想されるアミノ酸配列中に存在した。
【0043】実施例3ラットカルデクリンcDNAの
哺乳動物細胞発現ベクターへの挿入 哺乳動物細胞発現ベクターは宮崎らにより開発された発
現ベクターpCAGGSを用いた。この発現ベクターは
pUC13をもとにSV40複製起点(SV40 Or
i)、サイトメガロウイルス初期エンハンサー(CMV
−IE enhancer)、ニワトリβ−アクチンプ
ロモーター(AG Promoter)、ウサギβ−グ
ロビンのポリアデニレーションシグナル(An)および
3′−フランキング配列で構成されている。そこで図3
のごとくラットカルデクリンcDNAをpUC19に挿
入したプラスミドよりEcoRIで切り出し、pCAG
GSのEcoRI部位に挿入した。
【0044】実施例4ラットカルデクリンの哺乳動物
細胞での発現 哺乳動物細胞はGerard,R.D.により開発され
たBMT−10細胞を用いた。この細胞はアフリカミド
リザルの腎臓細胞株BSC−1に、SV40の複製起点
を除去しSV40プロモーターをメタロチオネインプロ
モーターに入れ換えたプラスミドpKld126をトラ
ンスフェクトし株化した細胞で、重金属存在下でT抗原
が誘導される。pCAGGS−Rat Caldecr
inのBMT−10細胞への導入はDEAE−デキスト
ラン法を用い、一過性の発現をみた。
【0045】トランスフェクション後、細胞および培養
上清(1mlあたり)をSDS−PAGEに付し、ウェス
タンブロットを行うと、ラットカルデクリン(N)は図
4のごとく経時的に細胞内で発現され培地中に分泌され
ていた。ベクターなし(MOC)、ベクターのみ(V)
およびカルデクリンcDNAを逆方向に発現ベクターに
挿入したもの(RV)では細胞内および培養上清中にカ
ルデクリンは認められなかった。また、トランスフェク
ション後のグリセリン処理(Gly)は発現には影響し
なかったが、クロロキン処理(Chl)は必要であっ
た。
【0046】なお、本発明において使用した動物細胞B
MT−10は、工業技術院生命工学工業技術研究所に、
FERM BP−4716として、平成6年6月22日
に、ブダペスト条約に基き国際寄託されている。
【0047】実施例5培養上清中の抗PTH活性 ラットカルデクリン発現ベクター(pCAGGS−Ra
t Caldecrin)あるいはcDNAを逆方向に
挿入したベクター(pCAGGS−RV)をBMT−1
0細胞にトランスフェクションしてから3日後の培養上
清を用いて、培地中の抗PTH活性をマウス胎児骨培養
系を用いて検討した。図5のごとくラットカルデクリン
発現ベクターをトランスフェクションした培養上清は容
量依存的にPTHによる45Caの流出促進を阻害した。
【0048】一方、pCAGGS−RVをトランスフェ
クションした培養上清には阻害活性は認められなかっ
た。以上のことから、リコンビナントラットカルデクリ
ンはラット膵臓由来カルデクリンと同様の活性を有する
ことを確認し、本発明のcDNAがラットカルデクリン
のcDNAであることを示した。
【0049】実施例6ブタ膵臓由来カルデクリンの部
分配列の解析 カルデクリン特異的なアミノ酸配列を検索するために、
ブタ膵臓由来カルデクリンを酵素分解してその部分配列
を解析した。ブタ膵臓由来カルデクリンをPMSF存在
下でマイタケ( Grifola frondosa) 由来のメタロエン
ドペプチダーゼで処理し、生成したペプチド断片をC1
8逆相カラムクロマトグラフィーに付した。
【0050】0.1%トリフルオロ酢酸を含む80%ア
セトニトリル(B緩衝液)の濃度グラジエントにより溶
出させると図6に示すような溶出プロフィールが得ら
れ、図中1〜9のピークを分取し、常法に従いエドマン
分解により、図7に示すごとく、アミノ酸配列を決定し
た。ピーク8は2成分の混合物であったが、エドマン分
解における各段階毎のフェニルチオヒダントイン化アミ
ノ酸の存在比を連続的に比較することにより、各成分の
アミノ酸配列を決定した。
【0051】実施例7PCRによるヒトカルデクリン
cDNA断片のクローニング 図7に示すように、ラット及びブタカルデクリンとヒト
エラスターゼのアミノ酸配列を比較し、カルデクリン特
異的な配列を見出した。このアミノ酸配列に相当する2
7 種のオリゴヌクレオチドを含み、EcoRI切断配列
を5′末端に付加した混合オリゴヌクレオチドと、エラ
スターゼ及びラットカルデクリンcDNAに共通する2
2 種の相補鎖DNA配列にEcoRI切断配列を5′末
端に付加した混合オリゴヌクレオチドを合成し、これら
をプライマーとして用い、ヒト膵臓cDNA(Clontech
社製、QUICK−CloneTMcDNA)を鋳型とし
て、常法に従いTaqポリメラーゼによるPCRを行っ
た。この反応液をアガロースゲル電気泳動に付し、得ら
れた約200bpのバンドをゲルより抽出した。得られた
DNAをEcoRIで消化し、pUC19プラスミドベ
クターにクローニングした。
【0052】実施例8ヒトカルデクリンcDNAのク
ローニング 前記ヒトカルデクリンcDNA断片を含むpUC19か
らEcoRI消化によりヒトカルデクリンcDNA断片
を切り出し、〔α−32P〕dCTPを用いてランダムプ
ライマー法によりcDNA断片を標識しプローブを調製
し、これを用いてヒト膵臓λgt11cDNAライブラ
リー(Clontech社製)からハイブリダイゼーションスク
リーニングを行った。λgt11を宿主大腸菌、Y10
90r-に感染させ、20,000プラーク/プレート
(20cm×10cm)になるように播種して培養し、これ
をナイロンメンブレンフィルター(Amersham社製、Hy
bondTM−N+)に写し取ってレプリカを作製し、ア
ルカリ変性、中和後、UV照射してDNAを固定した。
【0053】このメンブレンフィルターを約10,00
0cpm の32P標識プローブを含むハイブリダイゼーショ
ン溶液(100ml中、50mlのホルムアミド、25mlの
20×SSC、10mlの50×Denhardt溶液、
1mlの10%SDS、1mlの10mg/ml変性サケ精子D
NAを含む)中、42℃、16時間インキュベートし、
0.1%SDSを含む2×SSCで室温、2時間、続い
て65℃、30分間洗浄した。
【0054】このフィルターのオートラジオグラフィー
により、使用したDNAプローブにハイブリダイズする
複数のクローンを選択し、それぞれについて再度同様の
ハイブリダイゼーションを繰り返し、λgt11クロー
ンを単クローン化した。それぞれのλgt11クローン
をEcoRI消化し、得られた断片をpUC19にクロ
ーニングしてその配列を解析した。DNA配列の解析
は、Taqポリメラーゼを用いるサイクルシーケンス反
応を適用し、DNAシーケンサー(Perkin-Elmer社製、
ABI373)を用いて行った。
【0055】実施例9バキュロウイルス発現系を用い
るリコンビナントヒトカルデクリンの製造 リコンビナントヒトカルデクリンの製造はAutographa c
alifornica(AcMNPV)バキュロウイルス発現系
(Clontech社製、BacPAKTM)を適用し行った。図
8に示すごとく、3′および5′末端の非コード領域を
除去するために、5′末端にEcoRI認識配列を含む
オリゴヌクレオチドをプライマーに用い、ヒト膵臓cD
NAライブラリー(QUICK−CloneTM)あるい
はクローニングされたヒトカルデクリンcDNAを含む
pUC19を鋳型として、ヒトカルデクリンcDNAの
開始コドンから終始コドンまでのDNAをPCRで増幅
し、トランスファーベクターpBacPAK9のEco
RI部位に挿入した。
【0056】得られたトランスファーベクターpBPH
C1(配列番号:2中、N=C)及びpBPHC2(配
列番号:2中、N=T)をそれぞれ大腸菌DH5αに導
入して複製させ、多量のプラスミドDNAを得、セシウ
ムクロリド密度勾配遠心により精製した。pBPHC1
あるいはpBPHC2をウイルスDNA,BacPAK
6(Bsu36I消化)と共にlipofectinTM
(Gibco-BRL 社製)を用いてSf9細胞に導入した後、
10%ウシ胎児血清を含むTNM−FH昆虫細胞培地中
で27℃、3日間培養し、その上清をウイルスストック
液とした。
【0057】リコンビナントヒトカルデクリン発現に際
しては、このストック液をSf9細胞に加え、血清を含
まないTNM−FH培地中で27℃、3日間培養し、そ
の上清を採取した。培養上清をSDS−PAGEに付
し、ブタ膵臓由来カルデクリンをウサギに免疫して得た
抗血清を用いてウェスタンブロットを行い、約30kDの
ヒトプロカルデクリンの発現を確認した。結果を図9に
示す。
【0058】実施例10リコンビナントヒトカルデク
リンの精製およびその血清カルシウム降下作用 実施例9で得られたリコンビナントヒトカルデクリンH
C2の発現培養上清を用い、以下のように精製および活
性の検討を行った。培養上清を分画分子量10,000
の限外濾過膜 (Amicon社製)で10倍に濃縮し、溶媒を
Sephadex G−25(Pharmacia社製、PD−10)ある
いは透析により10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
8)に交換した。
【0059】この溶液をハイドロキシアパタイトカラム
(BIO-RAD社製、Bio−ScaleCHT−1)に吸着
させ、500mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)の
10%および20%溶液で十分洗浄後、同30%溶液で
溶出させ、プロカルデクリンを左右対称の単一ピークと
して得た。なお、トリプシン処理あるいは非処理の各画
分について、次のようにプロテアーゼ活性を測定した。
すなわち、各画分15μlにトリプシン(20μg/m
l)5μlを加え、25℃で15分間処理した後、0.
1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.8)、10mM CaCl
2 に溶解した0.1mM succinyl-Ala-Ala-Pro-Phe-p-ni
troanilideを200μl加えて5分間反応させた。
【0060】30μlの36%酢酸を加えて反応を停止
させ415nmにおける吸光度を測定した。その結果、5
00mMリン酸ナトリウムの30%溶液で溶出された画分
にのみプロテアーゼ活性が検出された。トリプシン非処
理の各フラクションについてはいずれもプロテアーゼ活
性は検出されなかった。このことから得られたカルデク
リン画分はプロ体であることが明らかとなった。また、
実施例9で得られたHC1発現培養上清に関してもHC
2と同様の方法で精製し、単一のピークは得られなかっ
たものの、プロテアーゼ活性を指標として部分的に精製
されたプロカルデクリン画分を得た。
【0061】上記のHC1及びHC2のプロカルデクリ
ン画分について実施例9と同様にしてウェスタンブロッ
トを行い、約30kDのバンドが抗ブタカルデクリン抗血
清に反応することを確認した。上記のようにして得られ
た精製プロカルデクリン溶液1mlに対して1μlの2mg
/mlトリプシン溶液を加えて25℃、30分間処理し、
プロカルデクリンの活性化を行い、この溶液及びプロテ
アーゼ阻害剤、50mMフェニルメタンスルフォニルフル
オリド(PMSF)溶液を20μl添加した溶液をリン
酸緩衝生理的食塩水に溶媒置換した。
【0062】この溶液を前日より絶食した4〜5週齢の
Balb/c雄性マウスの尾静脈より、体重1kg当たり
総蛋白量として125μg投与し、2時間後に心臓採血
して血清を得た。血清カルシウム濃度はメルクオートC
aキットを用いて測定した。その結果は下記の通りであ
った。なお、コントロール群にはリン酸緩衝生理的食塩
水を投与した。
【0063】
【表1】
【0064】なお、前記ベクターpBPHC1を導入し
た大腸菌DH5αをEscherichia coli
DH5α(pBPHC1)と命名し、工業技術院生命
工学工業技術研究所に、平成7年1月25日に、FER
M BP−4978としてブダペスト条約に基き国際寄
託した。また、前記ベクターpBPHC2を導入した大
腸菌DH5αをEscherichia coli D
H5α(pBPHC2)と命名し、工業技術院生命工学
工業技術研究所に、平成7年1月25日に、FERM
BP−4979としてブダペスト条約に基き国際寄託さ
れた。
【0065】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:807 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起原: 生物名:ラット 株名: 配列の特徴: アミノ酸番号 -29 − -14 プレ配列 アミノ酸番号 -13 − -1 プロ配列 アミノ酸番号 1−239 成熟配列 配列: ATG TTG GGA ATT ACG GTC CTC GCT GCC ATC CTG GCC TGC GCC TCT TGC 48 Met Leu Gly Ile Thr Val Leu Ala Ala Ile Leu Ala Cys Ala Ser Cys -29 -25 -20 -15 TGC GGG AAC CCC GCC TTC CCA CCT AAC CTG TCA ACC AGA GTG GTA GGA 96 Cys Gly Asn Pro Ala Phe Pro Pro Asn Leu Ser Thr Arg Val Val Gly -10 -5 -1 1 GGA GAG GAT GCT GTC CCC AAC AGC TGG CCT TGG CAG GTC TCT CTC CAG 144 Gly Glu Asp Ala Val Pro Asn Ser Trp Pro Trp Gln Val Ser Leu Gln 5 10 15 TAC CTC AAG GAC GAC ACA TGG AGG CAC ACC TGT GGG GGA AGT CTC ATC 192 Tyr Leu Lys Asp Asp Thr Trp Arg His Thr Cys Gly Gly Ser Leu Ile 20 25 30 35 ACC ACC AGC CAC GTC CTC ACT GCC GCC CAC TGC ATC AAC AAA GAC TTC 240 Thr Thr Ser His Val Leu Thr Ala Ala His Cys Ile Asn Lys Asp Phe 40 45 50 ACT TAC CGT GTG GGC CTG GGG AAG TAT AAT CTG ACA GTG GAG GAT GAG 288 Thr Tyr Arg Val Gly Leu Gly Lys Tyr Asn Leu Thr Val Glu Asp Glu 55 60 65 GAA GGC TCC GTG TAC GCT GAG GTG GAC ACC ATC TAC GTC CAT GAG AAG 336 Glu Gly Ser Val Tyr Ala Glu Val Asp Thr Ile Tyr Val His Glu Lys 70 75 80 TGG AAC CGA CTC TTC CTG TGG AAC GAC ATC GCT ATC ATT AAG TTG GCT 384 Trp Asn Arg Leu Phe Leu Trp Asn Asp Ile Ala Ile Ile Lys Leu Ala 85 90 95 GAG CCT GTG GAA CTG AGC AAC ACC ATC CAG GTG GCC TGC ATC CCA GAG 432 Glu Pro Val Glu Leu Ser Asn Thr Ile Gln Val Ala Cys Ile Pro Glu 100 105 110 115 GAA GGT TCC CTG CTG CCT CAG GAC TAT CCC TGC TAT GTC ACG GGC TGG 480 Glu Gly Ser Leu Leu Pro Gln Asp Tyr Pro Cys Tyr Val Thr Gly Trp 120 125 130 GGT CGC CTC TGG ACC AAT GGT CCC ATC GCT GAA GTG CTC CAG CAG GGC 528 Gly Arg Leu Trp Thr Asn Gly Pro Ile Ala Glu Val Leu Gln Gln Gly 135 140 145 CTG CAG CCC ATC GTG AGC CAT GCC ACG TGC TCC AGG TTG GAC TGG TGG 576 Leu Gln Pro Ile Val Ser His Ala Thr Cys Ser Arg Leu Asp Trp Trp 150 155 160 TTC ATC AAG GTC CGG AAG ACG ATG GTG TGC GCT GGG GGT GAT GGC GTC 624 Phe Ile Lys Val Arg Lys Thr Met Val Cys Ala Gly Gly Asp Gly Val 165 170 175 ATC TCT GCC TGT AAC GGA GAT TCT GGC GGC CCA CTG AAC TGC CAA GCA 672 Ile Ser Ala Cys Asn Gly Asp Ser Gly Gly Pro Leu Asn Cys Gln Ala 180 185 190 195 GAA GAC GGC TCA TGG CAG GTG CAC GGC ATC GTG AGC TTC GGT TCC AGT 720 Glu Asp Gly Ser Trp Gln Val His Gly Ile Val Ser Phe Gly Ser Ser 200 205 210 AGC GGC TGC AAC GTA CAC AAG AAA CCG GTA GTC TTC ACC CGA GTG TCT 768 Ser Gly Cys Asn Val His Lys Lys Pro Val Val Phe Thr Arg Val Ser 215 220 225 GCC TAC AAT GAC TGG ATC AAC GAG AAA ATA CAA CTG TGA 807 Ala Tyr Asn Asp Trp Ile Asn Glu Lys Ile Gln Leu 230 235
【0066】配列番号:2 配列の長さ:807 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源: 生物名:ヒト 株名: 配列の特徴: アミノ酸番号 −29〜−14 プレ配列 アミノ酸番号 −13〜−1 プロ配列 アミノ酸番号 1〜239 成熟配列 NはTあるいはCを示し、XaaはTrpあるいはAr
gを示す。 配列: ATG TTG GGC ATC ACT GTC CTC GCT GCG CTC TTG GCC TGT GCC TCC AGC 48 Met Leu Gly Ile Thr Val Leu Ala Ala Leu Leu Ala Cys Ala Ser Ser -29 -25 -20 -15 TGT GGG GTG CCC AGC TTC CCG CCC AAC CTA TCC GCC CGA GTG GTG GGA 96 Cys Gly Val Pro Ser Phe Pro Pro Asn Leu Ser Ala Arg Val Val Gly -10 -5 -1 1 GGA GAG GAT GCC CGG CCC CAC AGC TGG CCC TGG CAG ATC TCC CTC CAG 144 Gly Glu Asp Ala Arg Pro His Ser Trp Pro Trp Gln Ile Ser Leu Gln 5 10 15 TAC CTC AAG AAC GAC ACG TGG AGG CAT ACG TGT GGC GGG ACT TTG ATT 192 Tyr Leu Lys Asn Asp Thr Trp Arg His Thr Cys Gly Gly Thr Leu Ile 20 25 30 35 GCT AGC AAC TTC GTC CTC ACT GCC GCC CAC TGC ATC AGC AAC ACC NGG 240 Ala Ser Asn Phe Val Leu Thr Ala Ala His Cys Ile Ser Asn Thr Xaa 40 45 50 ACC TAC CGT GTG GCC GTG GGA AAG AAC AAC CTG GAG GTG GAA GAC GAA 288 Thr Tyr Arg Val Ala Val Gly Lys Asn Asn Leu Glu Val Glu Asp Glu 55 60 65 GAA GGA TCC CTG TTT GTG GGT GTG GAC ACC ATC CAC GTC CAC AAG AGA 336 Glu Gly Ser Leu Phe Val Gly Val Asp Thr Ile His Val His Lys Arg 70 75 80 TGG AAT GCC CTC CTG TTG CGC AAT GAT ATT GCC CTC ATC AAG CTT GCA 384 Trp Asn Ala Leu Leu Leu Arg Asn Asp Ile Ala Leu Ile Lys Leu Ala 85 90 95 GAG CAT GTG GAG CTG AGT GAC ACC ATC CAG GTG GCC TGC CTG CCA GAG 432 Glu His Val Glu Leu Ser Asp Thr Ile Gln Val Ala Cys Leu Pro Glu 100 105 110 115 AAG GAC TCC CTG CTC CCC AAG GAC TAC CCC TGC TAT GTC ACC GGC TGG 480 Lys Asp Ser Leu Leu Pro Lys Asp Tyr Pro Cys Tyr Val Thr Gly Trp 120 125 130 GGC CGC CTC TGG ACC AAC GGC CCC ATT GCT GAT AAG CTG CAG CAG GGC 528 Gly Arg Leu Trp Thr Asn Gly Pro Ile Ala Asp Lys Leu Gln Gln Gly 135 140 145 CTG CAG CCC GTG GTG GAT CAC GCC ACG TGC TCC AGG ATT GAC TGG TGG 576 Leu Gln Pro Val Val Asp His Ala Thr Cys Ser Arg Ile Asp Trp Trp 150 155 160 GGC TTC AGG GTG AAG AAA ACC ATG GTG TGC GCT GGG GGC GAT GGC GTC 624 Gly Phe Arg Val Lys Lys Thr Met Val Cys Ala Gly Gly Asp Gly Val 165 170 175 ATC TCA GCC TGC AAT GGG GAC TCC GGT GGC CCA CTG AAC TGC CAG TTG 672 Ile Ser Ala Cys Asn Gly Asp Ser Gly Gly Pro Leu Asn Cys Gln Leu 180 185 190 195 GAG AAC GGT TCC TGG GAG GTG TTT GGC ATC GTC AGC TTT GGC TCC CGG 720 Glu Asn Gly Ser Trp Glu Val Phe Gly Ile Val Ser Phe Gly Ser Arg 200 205 210 CGG GGC TGC AAC ACC CGC AAG AAG CCG GTA GTC TAC ACC CGG GTG TCC 768 Arg Gly Cys Asn Thr Arg Lys Lys Pro Val Val Tyr Thr Arg Val Ser 215 220 225 GCC TAC ATC GAC TGG ATC AAC GAG AAA ATG CAG CTG TGA 807 Ala Tyr Ile Asp Trp Ile Asn Glu Lys Met Gln Leu *** 230 235
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ラットカルデクリンをコードするcD
NAの配列決定方法、及び該cDNAの塩基配列から推
定されるラットカルデクリンのアミノ酸配列とラット膵
臓カルデクリンの酵素分解断片との位置関係を示す図で
ある。
【図2】図2はラット膵臓由来カルデクリンのメタロエ
ンドペプチダーゼ(マイタケ由来)消化によるペプチド
断片のC18逆相カラムクロマトグラフィーでの溶出の
プロフィールを示す図である。
【図3】図3は、実施例3で使用した、ラットカルデク
リンDNAを挿入するための発現用プラスミドの構造を
示す図である。
【図4】図4は動物細胞での本発明のラットカルデクリ
ンの発現を示す、電気泳動図である。
【図5】図5は本発明のcDNA発現生成物がPTHに
よるカルシウム放出を阻害する作用を有することを示す
図である。
【図6】図6はブタ膵臓由来カルデクリンのマイタケ由
来メタロエンドペプチダーゼ消化によるペプチド断片の
C18逆相カラムクロマトグラフィーでの溶出のプロフ
ィールを示す図である。
【図7】図7はラットカルデクリンcDNAから推定さ
れるアミノ酸配列、ブタ膵臓由来カルデクリンのマイタ
ケ由来メタロエンドペプチダーゼ消化により生成するペ
プチド断片のアミノ酸配列及びヒトエラスターゼ類のア
ミノ酸配列のアラインメントを示す図である。図中、番
号付きの直線は図6におけるピーク番号に相当するペプ
チド断片のアミノ酸配列を示し、四角で囲まれた部分
は、実施例7においてPCRのプライマーとして用いた
オリゴヌクレオチドに相当する、カルデクリン特異的配
列あるいはカルデクリンを含むエラスターゼ類に共通の
配列を示す。
【図8】図8はバキュロウイルス発現系を用いてリコン
ビナントヒトカルデクリンを発現するためのトランスフ
ァーベクターpBPHC1及びpBPHC2の構築方法
及びその構造を示す図である。
【図9】図9は昆虫細胞での本発明のヒトカルデクリン
の発現を示すウェスタンブロット用写真であり電気泳動
図である。図中HC1はpBPHC1、HC2はpBP
HC2を用いた場合のウェスタンブロット用写真であ
る。各培地を5倍、凍結乾燥で濃縮し、12.5%ゲル
に実施例9で得た培養上清をレーン1には2μl、レー
ン2には5μlスポットしたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1中の1位のアミノ酸Val
    から239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列を含
    んで成るラットカルデクリン又はその前駆体をコードす
    るDNA。
  2. 【請求項2】 配列番号:1中の1位のアミノ酸Val
    から239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列から
    成るラットカルデクリンをコードするDNA。
  3. 【請求項3】 配列番号:1中の−29位のMetから
    239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列から成る
    ラットカルデクリン前駆体をコードするDNA。
  4. 【請求項4】 配列番号:1中の88位のヌクレオチド
    Gから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列を含ん
    で成る、請求項1に記載のDNA。
  5. 【請求項5】 配列番号:1中の88位のヌクレオチド
    Gから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列から成
    る請求項2に記載のDNA。
  6. 【請求項6】 配列番号:1中の1位のヌクレオチドA
    から804位のヌクレオチドGまでの塩基配列から成
    る、請求項3に記載のDNA。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のD
    NAを含んで成る発現ベクター。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の発現ベクターにより形
    質転換された宿主細胞。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の宿主細胞を培養し、該
    培養物からラットカルデクリン又はその前駆体を採取す
    ることを特徴とする、ラットカルデクリン又はその前駆
    体の製造方法。
  10. 【請求項10】 配列番号:1中の1位のアミノ酸Va
    lから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列を
    含有するラットカルデクリン前駆体。
  11. 【請求項11】 配列番号:2中の1位のアミノ酸Va
    lから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列を
    含んで成るヒトカルデクリン又はその前駆体をコードす
    るDNA。
  12. 【請求項12】 配列番号:2中の1位のアミノ酸Va
    lから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列か
    ら成るヒトカルデクリンをコードするDNA。
  13. 【請求項13】 配列番号:2中の−29位のアミノ酸
    Metから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配
    列から成るヒトカルデクリン前駆体をコードするDN
    A。
  14. 【請求項14】 配列番号:2中の88位のヌクレオチ
    ドGから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列を含
    んで成る請求項11に記載のDNA。
  15. 【請求項15】 配列番号:2中の88位のヌクレオチ
    ドGから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列から
    成る請求項12に記載のDNA。
  16. 【請求項16】 配列番号:2中の1位のヌクレオチド
    Aから804位のヌクレオチドGまでの塩基配列から成
    る請求項13に記載のDNA。
  17. 【請求項17】 配列番号:2中の63位のアミノ酸G
    luから131位のアミノ酸Trpまでのアミノ酸配列
    に相当する塩基配列の一部または全部を含むDNAにハ
    イブリダイズする、ヒトのcDNAライブラリー又はゲ
    ノムライブラリー中のDNA。
  18. 【請求項18】 請求項11〜17のいずれか1項に記
    載のDNAを含んで成る発現ベクター。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の発現ベクターによ
    り形質転換された宿主細胞。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の宿主細胞を培養
    し、該培養物からヒトカルデクリン又はその前駆体を採
    取することを特徴とする、ヒトカルデクリン又はその前
    駆体の製造方法。
  21. 【請求項21】 配列番号:2中の1位のアミノ酸Va
    lから239位のアミノ酸Leuまでのアミノ酸配列を
    含有するヒトカルデクリン前駆体。
  22. 【請求項22】 ラットカルデクリン又はヒトカルデク
    リンを医薬として許容されるキャリアと共に含んで成る
    血清カルシウム降下剤。
  23. 【請求項23】 前記ラットカルデクリンが配列番号:
    1に示すアミノ酸番号1のValからアミノ酸番号23
    9のLeuまでのアミノ酸配列を有し、前記ヒトカルデ
    クリンが配列番号:2に示すアミノ酸番号1のValか
    らアミノ酸番号239のLeuまでのアミノ酸配列を有
    する、請求項22に記載の血清カルシウム降下剤。
  24. 【請求項24】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    DNAにハイブリダイズし、且つ血清カルシウム降下作
    用を有する蛋白質をコードするDNA。
  25. 【請求項25】 請求項11〜16のいずれか1項に記
    載のDNAにハイブリダイズし、且つ血清カルシウム降
    下作用を有する蛋白質をコードするDNA。
  26. 【請求項26】 配列番号:2に記載のアミノ酸配列の
    少なくとも一部分から成るヒトカルデクリン。
JP7176884A 1994-06-24 1995-06-21 カルデクリンをコードするdna及びそれを用いるカルデクリンの製造方法 Pending JPH08298990A (ja)

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JP7176884A JPH08298990A (ja) 1994-06-24 1995-06-21 カルデクリンをコードするdna及びそれを用いるカルデクリンの製造方法

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JP6-164898 1994-06-24
JP16489894 1994-06-24
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JP7176884A JPH08298990A (ja) 1994-06-24 1995-06-21 カルデクリンをコードするdna及びそれを用いるカルデクリンの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008179604A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Aspion Kk 筋ジストロフィ治療薬

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