JPH0829830A - 絞り羽根の製造方法 - Google Patents

絞り羽根の製造方法

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JPH0829830A
JPH0829830A JP6166805A JP16680594A JPH0829830A JP H0829830 A JPH0829830 A JP H0829830A JP 6166805 A JP6166805 A JP 6166805A JP 16680594 A JP16680594 A JP 16680594A JP H0829830 A JPH0829830 A JP H0829830A
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JP
Japan
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blade
diaphragm
base plate
dowel
vane base
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Application number
JP6166805A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Imanari
均 今成
Nobuyoshi Nasu
信義 那須
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH0829830A publication Critical patent/JPH0829830A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽根基板の平面性を維持しつつ、羽根や羽根
室の形状に制約がなく、製作工数を削減することを可能
にする。 【構成】 複数の絞り羽根1−1〜1−7が協動して絞
り開口を形成し、前記各絞り羽根1−1〜1−7の移動
により、絞り開口の径が変化する絞り羽根を製造する絞
り羽根の製造方法において、絞り羽根1は、薄板状の羽
根基板11とその羽根基板11に形成された凸状係合部
12,13とが金属薄板により一体成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラレンズの絞り羽
根やレンズシャッタのシャッタ羽根として用いることが
できる絞り羽根の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の絞り羽根は、遮光のため
の羽根基板と、この羽根基板に固定され、その羽根基板
を回転・駆動する作用を持った2箇所の凸状係合部(以
下、ダボという)から成り立っている。羽根基板にダボ
を固定するには、公知の方法として、羽根基板に孔部
を形成し、この孔部に段付きの金属製ダボをかしめる
か、特開昭63−123029公報に示されるよう
に、羽根基板101に取り付けられるダボ102,10
3側に向かって切り起こし片101bを形成した穴部1
01aを設け、ここにダボ102,103を射出成形す
る〔図6(A)参照〕か、特開平2−59732公報
に示されるように、羽根基板111の孔部111aの上
下からダボ112,113を射出成形する方法〔図6
(B)参照〕がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の技術では、〜の何れの場合にも、羽根基板にダボ
をかしめるか羽根基板にダボを射出成形により設けるこ
とになるので、羽根製作の工数が増加し、コストが高く
なるという問題があった。
【0004】また、前記に示した段付きの金属製ダボ
をかしめる方法では、ダボのコスト自体が他の方法に比
べて高いばかりでなく、ダボと相手溝または嵌合孔との
摩擦係数も射出成形に比べて大きいために、作動調子や
駆動時間が余計かかってしまうという欠点があった。
【0005】前記の特開昭63−123029公報に
示される例は、ダボ102,103側に向かって切り起
こし片101bを形成する曲げ加工を要するために、絞
り羽根の平面性の維持に支障をきたす可能性が大きかっ
た。
【0006】前記の特開平2−59732公報に示さ
れる例は、ダボ112,113の成形を羽根基板111
の上下から行うために、ダボ112,113の反対側に
突出部112a,113aが形成されてしまうので、回
転ダボ側の押さえ板に駆動ダボの反対の突出部の逃げ溝
を形成する必要が生じたり、回転ダボの反対の突出部と
固定部にあたるレンズ枠の間に一定の間隔が必要にな
る。また、隣合う羽根基板111とダボの反対の突出部
112a,113aが角度的に重ならないように配置す
る必要があるために、羽根や羽根室の形状に制約が生じ
るという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、これらの問題を解決し
て、羽根基板の平面性を維持しつつ、羽根や羽根室の形
状に制約がなく、製作工数を削減できる絞り羽根の製造
方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の本発明は、複数の絞り羽根が協動して絞
り開口を形成し、前記各絞り羽根の移動により、前記絞
り開口の径が変化する絞り羽根を製造する絞り羽根の製
造方法において、前記絞り羽根は、薄板状の羽根基板と
その羽根基板に形成された凸状係合部とが金属薄板によ
り一体成形されることを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の絞り
羽根の製造方法において、前記羽根基板の表面と裏面の
2箇所に凸状係合部を設け、これらの凸状係合部は、前
記羽根基板の絞り加工によって成形されることを特徴と
している。請求項3の発明は、請求項1または請求項2
に記載の絞り羽根の製造方法において、前記一方の面の
凸状係合部を成形するための凸部分及び前記羽根基板を
成形するための凹部分を設けた第1の成形型と、前記他
方の面の凸状係合部を成形するための凸部分及び前記羽
根基板を成形するための凸部分を設けた第2の成形型と
によって一体成形することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明においては、羽根基板と凸状係合部が金
属薄板によって一体成形されたことにより、羽根基板に
凸状係合部をかしめたり、羽根基板に凸状係合部を射出
成形によって設ける必要がないので、従来の羽根製作の
工数を大幅に削減することが可能になる。また、従来の
絞り羽根のような羽根基板と凸状係合部のかしめ、羽根
基板に切り起こし片を形成する曲げ加工などを要しない
ので、羽根基板の平面性を確保できる。さらに、凸状係
合部の反対側に突出部が形成されないので、これによる
羽根や羽根室の形状の制約が生じない。
【0011】
【実施例】以下、図面などを参照しながら、実施例をあ
げて、さらに詳しく説明する。図1は、本実施例による
絞り羽根の製造方法により製造した絞り羽根を示す断面
図、図2は、図1の絞り羽根を示す正面図である。この
絞り羽根1は、薄板状の羽根基板11と、その羽根基板
11の表面と裏面にそれぞれ設けられた回転用ダボ12
と駆動用ダボ13とが、金属薄板により一体成形されて
いる。
【0012】次に、図3を参照しながら、絞り羽根1を
製造する方法を、その成形型の構造とともに説明する。
上型3には、羽根基板11の外形状をなす凹部分31
と、この凹部分31に設けた回転用ダボ12をバーニン
グ(絞り)加工する先端が円錐状の凸部32と、凹部分
31に設けられた駆動用ダボ13をバーニング加工する
ときの逃げ穴部33が設けられている。下型2には、上
型3の凹部分31に係合し、羽根基板11の外形状をな
す凸部分21と、上型3の凸部32と共に回転用ダボ1
2のバーニング加工をする逃げ穴部23と、上型3の逃
げ穴部33と共に駆動用ダボ13をバーニング加工する
凸部22が設けられている。
【0013】凸部32と逃げ穴部23、凸部22と逃げ
穴部33のそれぞれのクリアランスは、ほぼ羽根基板1
1の板厚程度に設定してある。上型3と下型2の縦方向
の係合長さ(羽根基板11の板厚を含まない)34,2
4は、羽根基板11の約3〜5倍程度がよく、最低でも
3倍以上確保することが好ましい。成形に使用する金属
薄板の材質は、炭素工具鋼(SK材)に、黒色の潤滑皮
膜を塗布したものが用いられ、口径の大きいものや、口
径が大きくしかも強度が要求される場合には、慣性を軽
減するためにアルミニウム材やチタン材等を使用するこ
とができる。この実施例では、表面に黒色の固体潤滑剤
によりグラファイト系のドライルーブ塗装を行って潤滑
皮膜を施したSK材を用いて、板厚0.04から0.0
5mm、ダボ12,13の高さが0.6mm、ダボ外径
が1.3mmの絞り羽根を、図3によって説明した方法
により作製したところ、剛性が高く、耐摩耗性に優れた
絞り羽根が得られた。
【0014】図4は、本発明による絞り羽根をレンズ鏡
筒の保持部材に組込んだ状態の羽根駆動機構を示す断面
図である。保持部材6は、不図示のレンズ系と連結され
ており、この保持部材6には、羽根室5が固定されてい
る。羽根室5には、絞り羽根1の回転用ダボ12が嵌合
する孔5aが設けてある。また、絞り羽根1と保持部材
6の間には、絞り羽根1の駆動用ダボ13が係合するカ
ム溝4aを有する矢車4が設けられ、矢車4は、羽根室
5に回転自在に嵌合している。
【0015】保持部材6は、その切り欠き部6aから出
た矢車5の切り曲げ部4bが、絞りレバー7と係合し、
絞りレバー7の回転に連動して、矢車5を回動させる。
矢車5が回動すると、カム溝4aが回動することになる
ので、ここに係合する駆動用ダボ13が回転しながら駆
動され、回転用ダボ12と相まって、各絞り羽根1の開
閉駆動が行われる。
【0016】図5は、絞り羽根1−1〜1−7を羽根室
のまわりに7枚配置し、絞り開放の状態を示す平面図で
ある。図5においては、回転用ダボ12と隣の羽根基板
11が角度的に重なるが、回転用ダボ12の反対側に
は、凸部が無いので、羽根基板11の作動に影響は生じ
ない。したがって、羽根の形状に自由度が増し、絞り羽
根の設計がしやすい。
【0017】
【発明の効果】本発明においては、羽根基板と凸状係合
部が金属薄板によって一体成形されたことにより、羽根
基板に凸状係合部をかしめたり、羽根基板に凸状係合部
を射出成形によって設ける必要がないので、従来の絞り
羽根の製作の工数を大幅に削減することが可能になる。
また、従来の絞り羽根のような羽根基板と凸状係合部の
かしめ、羽根基板に切り起こし片を形成する曲げ加工を
要しない。さらに、凸状係合部の反対側に突出部が形成
されないので、これによる羽根の形状や羽根室形状の制
約が生じない。このため、絞り羽根の摺動抵抗を小さく
することができ、良好な絞り作動状態を実現できるとと
もに、絞り羽根が設計しやすい、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による絞り羽根の製造方法によって製
造された絞り羽根を示す断面図である。
【図2】図1の絞り羽根を示す正面図である。
【図3】本発明による絞り羽根の製造方法の実施例に用
いる成形型の構造を示す図である。
【図4】実施例に係る絞り羽根の駆動を行う機構部を示
す断面図である。
【図5】実施例に係る絞り羽根を羽根室のまわりに7枚
配置し、絞り開放の状態を示す平面図である。
【図6】従来のダボが射出成形により作られた絞り羽根
を示す断面図である。
【符号の説明】
1−1〜1−7 絞り羽根 11 羽根基板 12 回転ダボ 13 駆動ダボ 2、3 金型 22、32 凸部 23、33 逃げ穴部 33 射出ゲート 4 矢車 5 羽根室 6 保持部材 7 駆動レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絞り羽根が協動して絞り開口を形
    成し、前記各絞り羽根の移動により、前記絞り開口の径
    が変化する絞り羽根を製造する絞り羽根の製造方法にお
    いて、 前記絞り羽根は、薄板状の羽根基板とその羽根基板に形
    成された凸状係合部とが金属薄板により一体成形される
    ことを特徴とする絞り羽根の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の絞り羽根の製造方法に
    おいて、 前記羽根基板の表面と裏面の2箇所に凸状係合部を設
    け、これらの凸状係合部は、前記羽根基板の絞り加工に
    よって成形されることを特徴とする絞り羽根の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の絞り羽
    根の製造方法において、 前記一方の面の凸状係合部を成形するための凸部分及び
    前記羽根基板を成形するための凹部分を設けた第1の成
    形型と、前記他方の面の凸状係合部を成形するための凸
    部分及び前記羽根基板を成形するための凸部分を設けた
    第2の成形型とによって一体成形することを特徴とする
    絞り羽根の製造方法。
JP6166805A 1994-07-19 1994-07-19 絞り羽根の製造方法 Pending JPH0829830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10620080B2 (en) 2016-11-04 2020-04-14 Denso Wave Incorporated Water leakage detection system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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