JPH08298057A - 磁気素子スイッチ - Google Patents

磁気素子スイッチ

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JPH08298057A
JPH08298057A JP7279324A JP27932495A JPH08298057A JP H08298057 A JPH08298057 A JP H08298057A JP 7279324 A JP7279324 A JP 7279324A JP 27932495 A JP27932495 A JP 27932495A JP H08298057 A JPH08298057 A JP H08298057A
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magnetic element
magnet
magnetic
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hall
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Application number
JP7279324A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Miyazawa
康浩 宮沢
Daisuke Takanohashi
大介 鷹觜
Makoto Uda
誠 宇田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/94Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the way in which the control signals are generated
    • H03K17/965Switches controlled by moving an element forming part of the switch
    • H03K17/97Switches controlled by moving an element forming part of the switch using a magnetic movable element
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H15/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for actuation in opposite directions, e.g. slide switch
    • H01H15/02Details

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  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が多く、コスト削減と高信頼性を阻
害する点を解消する磁気素子スイッチを提供すること。 【解決手段】 操作者の操作によって中立位置を中心に
揺動する操作部(2、3)と、操作部(2、3)の揺動
によって直接または間接に、中立位置を中心に揺動する
磁石(14)と、磁石(14)に近接して固設され、入
射する磁束密度に比例した起電圧を発生させる磁気素子
(16)を備え、磁気素子(16)は中立位置の磁石
(14)が発生する磁力線(18)が磁気素子(16)
内の電場に平行に通過する配置となし、かつ磁石(1
4)の揺動時において磁力線(18)が磁気素子(1
6)内の電場に非平行に通過する配置となし、磁石(1
4)の予め定めた複数の揺動位置のそれぞれで磁気素子
(16)が発生させる複数値の起電圧に基づき動作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気素子スイッチ、
とりわけ自動車等に実装する磁気素子を用いた多ポイン
ト構成の磁気素子スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等の電装系に実装さ
れて電流を断続するスイッチには有接点(コンタクト)
の構成が多用されてきた。しかしながら、このような有
接点型スイッチは、コンタクト部分の磨耗や表面汚染に
よる接触不良をはじめ、コンタクト部分の破損による故
障発生といった欠点がある。そのため、無接点型の非接
触スイッチが採用されるに至っている。このような無接
点型の非接触スイッチの代表的な例として、特開昭58
―80229号公報で開示されている、磁気素子を用い
たものがある。この構成を図25に基づき説明すると、
操作者の操作によって、回転軸102を中心に図中で時
計方向あるいは反時計方向に回転するキートップ101
の垂下する脚部104先端に設けられた磁石105が、
図中で左右方向に揺動する。
【0003】磁石105が左に揺動した際には、左側に
固設された磁気素子106に磁力線が入射して、磁気素
子106に起電圧が生じる。一方、右側に固設された磁
気素子107には磁力線が入射しないので、磁気素子1
07には起電圧が生じない。また、逆に、磁石105が
右に揺動した際には、右側に固設された磁気素子107
に磁力線が入射して、磁気素子107に起電圧が生じる
が、左側に固設された磁気素子106には磁力線が入射
しないので、起電圧が生じない。さらに、キートップ1
01が中立位置にある場合は、磁石105も中立位置に
あり、よって磁力線が両磁気素子106、107に入射
しないから、両磁気素子106、107には電圧の発生
がない。この結果、両磁気素子106、107からの発
生電圧によって、キートップ101の押圧状態を特定
し、対応するスイッチングがなされるものである。ま
た、磁気素子は、図26に示すように半導体内に電流を
流して電場Eを形成させておき、電場Eと直角に磁束B
が入射すると、電場Eおよび磁束Bと直交方向に起電圧
Vgが発生するものである。したがって、磁束Bの方向
が逆転すると、起電圧Vgの方向が逆転する。また電場
Eと磁束Bが平行であると、起電圧Vgnの発生はな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、磁気素
子を用いた従来の非接触型スイッチは、それまでの有接
点の接触型スイッチの有する欠点を解決するものであっ
たが、このような従来の非接触型スイッチは、1ポイン
ト(接点数)毎に1個の磁気素子を配設する構成である
ので、とりわけ多ポイントのスイッチでは磁気素子数を
はじめ、各磁気素子の出力を増幅処理するアンプ等の部
品点数が増加し、コストが増大するという問題があっ
た。さらに回路が簡素化されないため、信頼性において
も問題があった。本発明は、従来技術の有するこのよう
な課題や欠点を解決するためなされたもので、その目的
は部品点数を減らし、コスト削減が可能で、信頼性のあ
る磁気素子スイッチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を実現するため
本発明に係る磁気素子スイッチは、中立位置を中心に揺
動する操作部と、該操作部の前記揺動によって直接また
は間接に、中立位置を中心に少なくとも一方向に揺動す
る1個の磁石と、前記磁石に近接して固設され、入射す
る磁束密度に比例した起電圧を発生させる1個の磁気素
子とを備え、該磁気素子は前記中立位置にある磁石が発
生する磁力線が該磁気素子内に形成された電場に平行に
通過する配置に設けられ、かつ前記磁石は任意の揺動位
置において磁力線が前記磁気素子内を前記電場に非平行
に通過する配置に設けられ、前記磁石の予め定めた複数
の揺動位置のそれぞれで前記磁気素子が発生させる複数
値の起電圧に基づき動作することを特徴とする。あるい
は、前記磁気素子に作用する磁力線の、磁気素子内の電
場に対する直角成分が、前記中立位置を境に方向逆転す
る構成としたことを特徴とする。あるいは、前記操作部
は、中立位置を中心に揺動することを特徴とする。ある
いは、前記操作部は、前記1個の磁気素子を収納したケ
ースから突出され、中立位置を中心に左右方向に移動操
作を行うスイッチ・ノブと、1個の磁石を保持して前記
スイッチ・ノブの前記中立位置から前記左右方向への移
動操作時に前記磁石を前記磁気素子から左右方向に移動
させるスライダとを備えたことを特徴とする。
【0006】あるいは、中立位置を中心に任意の方向に
揺動する操作部と、該操作部の前記揺動によって直接ま
たは間接に、中立位置を中心として揺動する1個の磁石
と、前記磁石に近接して任意の直交軸の各軸上にそれぞ
れ固設され、入射する磁束密度に基づいて起電圧を発生
させる2個の磁気素子とを備え、該各磁気素子は前記中
立位置にある磁石が発生する磁力線が該各磁気素子内に
形成された電場に平行に通過する配置に設けられ、前記
磁石の予め定めた複数の揺動位置のそれぞれで前記各磁
気素子が発生させる起電圧に基づき動作することを特徴
とする。あるいは、前記2個の磁気素子がいずれも前記
中立位置をまたいで配設された構成としてもよい。ある
いは、前記2個の磁気素子の少なくとも一方が前記中立
位置から離れて配設された構成としてもよい。
【0007】あるいは、中立位置を中心に任意の方向に
揺動する操作部および該操作部下端に連設された垂下棒
と、前記垂下棒の先端太さよりも大の中空部を備え、該
中空部に前記垂下棒を緩く嵌合し、前記垂下棒の前記揺
動によって中立位置を中心に平行移動する、非誘磁性の
スライダと、前記スライダの下部に配設された磁石と、
前記スライダが滑動可能な非誘磁性のスライド板と、前
記スライド板を挟み、前記磁石に近接して任意の直交軸
の各軸上にそれぞれ固設され、入射する磁束密度に基づ
いて起電圧を発生させる2個の磁気素子とを備え、前記
磁石の移動位置のそれぞれで前記各磁気素子が発生させ
る起電圧に基づき動作することを特徴とする。あるい
は、前記2個の各磁気素子がいずれも前記中立位置をま
たいで配設されたことを特徴としてもよい。あるいは、
前記2個の磁気素子の少なくとも一方が前記中立位置か
ら離れて配設されたことを特徴としてもよい。
【0008】あるいは、中立位置を中心に水平移動する
操作部と、前記操作部の下面に配置され、互いに対向し
て傾斜するテーパ面を備えた1対のスライドブロック
と、前記操作部の下端に連接され、前記スライドブロッ
クのテーパ面を付勢するとともに、前記操作部の水平移
動により前記テーパ面を滑動する付勢手段と、前記操作
部の下端に連接され、前記操作部の水平移動により中心
位置を中心に水平移動するスライダと、前記スライダに
保持される1個の磁石と、前記磁石に近設して固設さ
れ、入射する磁束密度に応じた起電力を発生させる1個
の磁気素子とを具備したことを特徴とする。
【0009】本発明に係る磁気素子スイッチでは、操作
部が操作者の操作がない場合は中立位置にある。この中
立位置において、磁石が発生する磁力線が、磁石に近接
して固設された磁気素子内を通過するが、磁気素子内に
形成された電場はこの磁力線に平行であるから、磁気素
子に電圧が発生しない。ここで、操作者の操作によって
操作部が中立位置を中心に揺動すると、この揺動によっ
て直接または間接に、磁石が中立位置を中心に少なくと
も一方向に揺動される。この結果、磁力線が磁気素子内
を電場に非平行に通過することになるから、磁力線が入
射した磁気素子には磁気素子内に形成された電場と直角
方向の磁束密度が生じ、よって磁気素子に電圧が発生す
る。磁石の予め定めた複数の揺動位置のそれぞれで、磁
気素子が発生させる起電圧は異なるから、よって起電圧
に基づいて多ポイントのスイッチング動作がなされる。
さらに、中立位置を挟んだ揺動で、磁気素子に入射する
磁力線の、磁気素子内の電場に対する直角成分が、中立
位置を境に方向を逆転するから、より多ポイントのスイ
ッチング動作に対応することができる。さらに、操作者
が操作部を中立位置を中心に操作することにより、操作
部が中立位置を中心に揺動し、磁石を中立位置に対して
傾斜させることを可能とし、したがって、操作時に磁石
からの磁力線が磁気素子における電場に対して垂直に入
力させることが可能となり、操作部の揺動方向に応じた
極性と大きさの電圧を磁気素子から発生可能となる。さ
らに、スイッチノブを中立状態にある非操作時から水平
に移動操作を行うことにより、磁気素子に対して磁石を
左右方向に移動させ、その左右方向の向きに応じて磁石
から発生する磁力線を磁気素子における水平の電場に対
して向きを変えて垂直方向に入力させることにより、極
性が異なり、磁石の移動量に応じた電圧を磁気素子から
発生する。したがって、スイッチノブの移動操作方向に
応じて単一の磁気素子で2通りの電圧をスイッチングで
きる。
【0010】あるいは、操作者の操作によって操作部が
中立位置を中心に任意の方向に揺動すると、この揺動に
よって直接または間接に、磁石が中立位置を中心として
対応した方向に球面状に沿うように揺動される。この結
果、揺動位置にある磁石からの磁力線が、直角に配置さ
れた2個の磁気素子の少なくとも一方に入射する場合、
磁気素子内を電場に非平行に通過することになるから、
電場と直角方向の磁束密度が生じ、よって磁気素子に電
圧が発生する。磁石の予め定めた複数の揺動位置のそれ
ぞれで、2個の磁気素子が発生させる起電圧は異なるか
ら、よって起電圧の組み合わせに基づいて多ポイントの
スイッチング動作がなされる。さらに、中立位置をまた
いで構成された磁気素子には、磁石の中立位置を挟んだ
揺動で、入射する磁力線の磁気素子内の電場に対する直
角成分が、中立位置を境に方向逆転するから、より多ポ
イントのスイッチング動作に対応することができる。
【0011】あるいは、操作者の操作によって操作部下
端に連設された垂下棒が中立位置を中心に任意の方向に
揺動すると、この揺動によってスライダがスライド面に
沿って平行移動し、スライダに配設された磁石からの磁
力線が、直角に配置された2個の磁気素子に入射して、
磁気素子内の電場に非平行に通過することで、電場と直
角方向の磁束密度が生じ、よって磁気素子に電圧が発生
する。磁石の予め定めた複数の移動位置のそれぞれにお
いて、2個の磁気素子が発生させる起電圧は異なるか
ら、よって起電圧の組み合わせに基づいて多ポイントの
スイッチング動作がなされる。このように、複数ポイン
トのスイッチが、2個の磁気素子で実現される。
【0012】あるいは、操作者の操作によって操作部が
水平移動すると、この水平移動によって磁石を保持する
スライダが水平移動する。これにより磁石からの磁力線
が、磁石に近設配置された1個に磁気素子に入射する。
スライダの水平移動により磁石の位置が変わることによ
り、磁気素子に入射する磁力線の垂直成分が変わり、磁
気素子に電圧が発生する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を添付図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る磁気素子
スイッチの第1実施例の分解斜視図である。また図2
は、図1の磁気素子スイッチが自動車のパワーウインド
ウケースに装着された要部斜視図である。図1で、本発
明に係る磁気素子スイッチ1は、操作者の操作によって
回転軸4を中心に揺動する2個のキートップ(操作部)
2、3と、キートップ下方に配設され、下方に垂下する
垂下棒8Bを備えて揺動可能なキー支持台8と、中央部
に垂下棒8Bを挿通させる開口部10を有し、キートッ
プ2、3およびキー支持台8を格納するキー支持ケース
9と、開口部10に挿通された垂下棒8Bに嵌挿される
圧縮バネ11と、開口部10に装着されるブッシュ12
ならびに固定栓13と、Eリング15によって垂下棒8
Bの先端に取り付けられる1個の永久磁石14(以下、
磁石という)を備え、さらに磁石14に非接触に近接し
て配設された1個の比例出力型ホールIC16と、磁気
素子としての比例出力型ホールIC16が取付けられた
回路基板17から成る。
【0014】キートップ2の回転軸4と直角方向両端上
面は、押圧操作面2A、2Bがそれぞれ形成され、また
両端下面には、垂下する長ピン5A、5Bがそれぞれ設
けられ、各長ピン5A、5Bには圧縮バネ7、7が嵌挿
される。各圧縮バネ7はキートップ2の下端面とキー支
持台8面上の溝8A間で弾性を保って保持される。同様
に、キートップ3の回転軸4と直角方向両端上面は、押
圧操作面3A、3Bがそれぞれ形成され、また両端下面
には、垂下する短ピン6A、6Bがそれぞれ設けられ、
各短ピン6A、6Bには圧縮バネ7、7が嵌挿される。
各圧縮バネ7はキートップ3下端面とキー支持台8面上
の溝8A間で弾性を保って保持される。
【0015】このような構成の、比例出力型ホールIC
を用いた磁気素子スイッチは、図2に示すようにキート
ップ2と3が露出された状態で、自動車のパワーウイン
ドウケース20に装着される。操作者の操作がない場合
は、キートップ2と3は中立位置にあり、操作者が押圧
操作面2A、2Bあるいは押圧操作面3A、3Bのいず
れかを押圧操作すると、キートップは中立位置を中心に
揺動する。この揺動がピンを介してキー支持台8に伝達
され、キー支持台8が中立位置を中心に揺動する構成と
なっている。また比例出力型ホールICは、図7に示す
ようにリニア型ホール素子21と、発生する電圧を増幅
するアンプ22と、比例出力の極性調整のための出力段
23から構成され、その出力電圧特性は、図8に示すよ
うに磁束密度に比例し、また磁束の方向に応じて電圧極
性が反転する。
【0016】図3は、図1の磁気素子スイッチ1の作動
を説明するもので、キートップ2の中立状態での断面図
である。また図4は、同様に磁気素子スイッチ1の作動
を説明するもので、磁石14の図中、左(マイナスX)
方向への大きな揺動時の断面図である。また図5は、磁
石14の右(プラスX)方向への大きな揺動時の断面図
である。さらに図6は、磁石14の左方向への小さな揺
動時の断面図である。以下に、図3〜図6に基づいて本
発明に係る磁気素子スイッチの動作を説明する。本発明
に係る磁気素子スイッチのキートップ2は、操作者の操
作がなければ、図3に示すように中立状態にある。すな
わち、キー支持台8は変形を受けていない圧縮バネ11
によってキー支持ケース9内に水平に保持され、キー支
持台8の上面左右に弾性を有して支持された圧縮バネ
7、7が略等しい伸張力でキートップ2の両端部を押し
上げ、キートップ2は略水平に保持されている。
【0017】このとき、垂下棒8Bは鉛直で、垂下棒8
Bの先端に取り付けられた磁石14は中立位置にある。
中立位置にある磁石14から発生する磁力線18は、閉
路を形成するが、磁石14から非接触に離れて水平に置
かれ、かつ水平方向に電場が形成されている比例出力型
ホールIC16内を水平に通過する。すなわち、比例出
力型ホールIC16内において磁力線18は電場(図示
しない)と平行になるから、この磁力線18によって比
例出力型ホールIC16に電圧が発生することはない。
したがって、キートップ2の中立状態では、比例出力型
ホールIC16から電圧が発生しない。
【0018】つぎに、図4のように操作者が押圧操作面
2Bを力Fで押圧すると、キートップ2は図中、時計方
向に変位、すなわち、第1実施例では、揺動し、長ピン
5Bがキー支持台8を押圧して、キー支持台8を角度θ
1だけ時計方向に揺動させる。キー支持台8の揺動で、
垂下棒8Bは下端に連結されている圧縮バネ11の下端
(図中、Z方向先端)を変形させながら傾く。このキー
支持台8の揺動によって、磁石14が中立位置から揺動
すると同時に、磁石14が水平状態から傾きを有する状
態になり、よって、磁力線18が水平状態から傾きを有
して比例出力型ホールIC16に入射する。この結果、
磁力線の垂直成分が比例出力型ホールIC16内に、図
示のようにプラスZ方向の磁場BZ1を形成させる。こ
の磁場BZ1は電場に直交しているから、比例出力型ホ
ールIC16に電圧を発生させる。角度θ1が大である
ほど、磁場BZ1が大となり、よって発生電圧も大とな
る。
【0019】つぎに、図5のように操作者が押圧操作面
2Aを力Fで押圧すると、キートップ2は図中、反時計
方向に変位、すなわち、揺動し、長ピン5Aがキー支持
台8を押圧して、キー支持台8を角度θ2だけ反時計方
向に揺動させる。キー支持台8の揺動で、垂下棒8Bは
下端に連結されている圧縮バネ11の下端を変形させな
がら傾く。このキー支持台8の揺動によって、磁石14
が中立位置からプラスX方向に揺動すると同時に、磁石
14が水平状態から傾きを有する状態になり、よって、
磁力線18が傾きを有して比例出力型ホールIC16に
入射する。この場合の傾きは、前記図4における傾きと
逆になる。この結果、磁力線の垂直成分が比例出力型ホ
ールIC16内に、図示のようにマイナスZ方向の磁場
BZ2を形成させる。この磁場BZ2は電場に直交して
いるから、比例出力型ホールIC16に電圧を発生させ
る。この電圧の方向は、図4における電圧と逆方向とな
る。そして角度θ2が大であるほど、磁場BZ2が大と
なり、よって発生電圧も大となる。
【0020】つぎに、図6に示すように操作者が押圧操
作面3Bを力Fで押圧すると、キートップ3は図中、時
計方向に変位、すなわち、揺動する。揺動が進行する
と、やがて短ピン6Bがキー支持台8に接し、キー支持
台8を押圧する。この押圧によってキー支持台8は時計
方向に揺動するが、短ピン6Bの長さが前記長ピン5B
よりも短いため、角度θ3は前記角度θ1よりも小さ
い。すなわち、キートップ3をキートップ2と同じだけ
揺動させても、キー支持台8の揺動は少ない。したがっ
て磁石14の中立位置からの揺動は小さく、磁石14の
水平状態からの傾きも小さくなり、よって磁力線の垂直
成分が比例出力型ホールIC16内に形成させる、プラ
スZ方向の磁場BZ3も、前記磁場BZ1よりも小さく
なり、よって発生電圧も小となる。また図示しないが、
操作者が押圧操作面3Bを力Fで押圧した場合も前記と
同様であり、発生電圧も小となる。
【0021】前記の結果を図8に基づき整理すると、正
方向の磁束密度で、長ピンによって揺動が大きく、磁束
密度の絶対値が大である磁束密度BZ1では、絶対値が
大で極性が負の電圧V2Bが出力される。また、短ピン
によって揺動が小さく、磁束密度の絶対値が小である磁
束密度BZ3では、絶対値が小で極性が負の電圧V3B
が出力される。一方、負方向の磁束密度で、長ピンによ
って揺動が大きく、磁束密度の絶対値が大である磁束密
度BZ2では、絶対値が大で極性が正の電圧V2Aが出
力される。また、短ピンによって揺動が小さく、磁束密
度の絶対値が小である磁束密度BZ4では、絶対値が小
で極性が正の電圧V3Aが出力される。このように本実
施例の構成では、操作される押圧操作面が異なると、出
力電圧の極性と電圧の絶対値が異って出力されるという
特徴を有する。すなわち、1個の磁石と1個のホール素
子とで、4ポイントの非接触スイッチが実現される。
【0022】なお、図1の構成では、キートップの揺動
がキー支持台を介して間接に磁石を揺動させるが、これ
に限ることなく、キートップの揺動で直接磁石を揺動さ
せる構成であってもよい。要は、操作に応じて磁石が予
め定めた複数の揺動位置に移動し、このように磁石が複
数の揺動位置のいずれかに位置するとき、比例出力型磁
気素子がそれぞれに対応して異なる電圧を発生させる構
成であればよい。
【0023】図9は、本発明に係る磁気素子スイッチの
第2実施例を示す分解斜視図である。同図で、本発明に
係る磁気素子スイッチ1Aは、盤面上に操作者によって
押圧される8個の押圧操作点を放射状に配置し、下面中
央に下方に突出する半球摺接部23Aならび半球摺接部
23A中央から下方に垂下する垂下棒23Bを一体に備
えたキートップ23と、中央部に垂下棒23Bを挿通さ
せ、半球摺接部23Aを摺接させる開口部10を有し、
キートップ23を全方位に揺動可能に格納するキー支持
ケース9と、開口部10に挿通された垂下棒23Bに嵌
挿される圧縮バネ11と、開口部10に装着されるブッ
シュ12ならびに固定栓13と、ネジ24によって垂下
棒23Bの先端に取付けられる1個の磁石14を備え、
さらに磁石14に非接触に近接して、任意の直交軸上に
それぞれ配設された2個のホールIC(M1とM2)、
2個のホールIC(M1とM2)が取付けられた回路基
板17から成る。
【0024】2個の直交するホールIC(M1とM2)
は、その両方が後述の中立位置をそれぞれまたぐ構成と
するのが望ましい。または、図示のように2個のホール
IC(M1とM2)を、それぞれ直交軸上、中立位置か
ら離して配設する構成や、2個のホールIC(M1とM
2)のいずれか一方を、直交軸上、中立位置から離して
配設する構成も可能である。さらに、前記のホールIC
が中立位置をまたぐ構成で、いずれかのホールICたと
えばM1に着目した場合、M1は中立位置に対して非対
称であってもよい。
【0025】キートップ23の盤面上には、図10のよ
うに8個の押圧操作点PB〜PIが放射状に配置され
る。各押圧操作点PB〜PIのいずれかが、操作者によ
って押圧される。いま、操作者の操作がない場合はキー
トップ23は水平状態にある。すなわち、キートップ2
3は変形を受けていない圧縮バネ11によってキー支持
ケース9内に水平に保持されている。このとき、垂下棒
23Bは鉛直であり、垂下棒23Bの先端に取付けられ
た磁石14は、図11に示す磁石移動位置Aに位置す
る。この磁石移動位置Aが中立位置となる。
【0026】中立位置にある磁石14から発生する磁力
線は、磁石14から非接触に離れて水平に置かれ、かつ
それぞれ水平方向に電場が形成されている2個のホール
IC(M1とM2)内を水平に通過する閉路を形成す
る。すなわち、2個のホールIC(M1とM2)内にお
いて磁力線は電場と平行になるから、この中立位置で各
ホールIC(M1とM2)に電圧が発生することはな
い。したがって、キートップ23の中立状態では、2個
のホールIC(M1とM2)のいずれからも電圧が発生
しない。
【0027】つぎに、図10で操作者が押圧操作点PB
を押圧すると、キートップ23が下端に連結されている
圧縮バネ11を変形させながら揺動して、垂下棒23B
の先端をマイナスX方向に揺動させる。これにともない
磁石14は、実在しない球面上を沿うように揺動して、
図11に示すマイナスX軸上の磁石移動位置Bに移動す
る。磁石移動位置Bにおいて磁石14は傾きを有し、し
たがって磁力線は傾きを有してホールIC(M1)に入
射する。一方、磁石移動位置Bにおいては、ホールIC
(M2)には磁力線が入射しない。この結果、磁力線の
垂直成分がホールIC(M1)内に、電場に直交したマ
イナス方向の磁場を形成させ、よってホールIC(M
1)は負電圧を発生する。ホールIC(M2)は電圧を
発生しない。ここで磁石14の傾き角度が大であるほ
ど、磁力線の垂直成分が大となり、よって発生電圧も大
となる。
【0028】つぎに、図10で操作者が押圧操作点PB
から4分のπだけ反時計方向にある押圧操作点PCを押
圧すると、キートップ23が下端に連結されている圧縮
バネ11を変形させながら揺動して、垂下棒23Bの先
端をマイナスXおよびマイナスY方向に揺動させる。こ
れにともない磁石14は、実在しない球面上を沿うよう
に揺動して、図11に示すマイナスX軸ならびにマイナ
スY軸の中間の磁石移動位置Cに移動する。磁石移動位
置Cにおいて磁石14は傾きを有し、したがって磁力線
は傾きを有してホールIC(M1)およびホールIC
(M2)に入射する。この結果、磁力線の垂直成分がホ
ールIC(M1)内およびホールIC(M2)内に、電
場に直交したいずれもマイナス方向の磁場を形成させ、
よってホールIC(M1)およびホールIC(M2)は
それぞれ負電圧を発生する。ここで磁石14の傾き角度
が大であるほど、磁力線の垂直成分が大となり、よって
両ホールICの発生電圧も大となる。
【0029】前記と同様に、押圧操作点PD乃至PIを
押圧することで、ホールIC(M1)およびホールIC
(M2)に極性および値の異なる電圧が発生する。これ
ら2個のホールIC(M1とM2)を、いずれもスイッ
チ型ホールICを用いて構成した場合の出力電圧を、図
12に示す。同図から明らかなように、本構成による磁
気素子スイッチによれば、磁石位置Bから磁石位置Iの
小計8ポイントに、ホームポジションである磁石位置A
を加えた合計9ポイントが、2個のホールICからの出
力に基づいて制御できることがわかる。
【0030】このような多ポイント制御が可能な、本発
明に係る磁気素子スイッチを組み込んだ多ポイント制御
装置のブロック構成を図13に示す。同図で、多ポイン
ト制御装置は、2個のホールIC(M1とM2)および
電圧検出回路31、32から構成されている本発明に係
る磁気素子スイッチと、この磁気素子スイッチからの出
力電圧を受け取る入力判定手段33と、入力判定手段3
3の判定結果に基づき作動するアクチュエータ群34か
らなる。図14は、図13の多ポイント制御装置の動作
フローチャートである。多ポイント制御装置の動作は、
先ず、ホールIC(M1)からの出力電圧を確認し(ス
テップS1)、出力電圧が0なら、ホールIC(M2)
からの出力電圧を確認し(ステップS2)、出力電圧が
0なら磁石位置Aとみなして特別な制御を行なわない。
ホールIC(M2)からの出力電圧が0でなく、マイナ
ス1であれば(ステップS3)、アクチュエータAPD
を駆動し(ステップS4)、プラス1であれば(ステッ
プS5)、アクチュエータAPHを駆動する(ステップ
S6)。
【0031】同様に、ホールIC(M1)からの出力電
圧がマイナス1なら、ステップS7乃至ステップS12
においてアクチュエータAPB〜APIのいずれかを駆
動する。あるいは、ホールIC(M1)からの出力電圧
がプラス1なら、ステップS13乃至ステップS18に
おいてアクチュエータAPF〜APGのいずれかを駆動
する。
【0032】また、前記においては2個のホールIC
(M1とM2)を、いずれもスイッチ型ホールICを用
いて構成した場合であったが、2個のホールIC(M1
とM2)を、いずれも比例出力型で構成した場合の出力
電圧を、図15に示す。出力電圧はリニア値であるか
ら、出力電圧をノーマライズした状態では小数値で出力
される。同図から明らかなように、比例出力型ホールI
Cによる磁気素子スイッチによれば、磁石位置Bから磁
石位置Iの小計8ポイントに、ホームポジションである
磁石位置Aを加えた合計9ポイントが、2個のホールI
Cからの出力に基づいて制御できることがわかる。さら
に、リニア値の出力電圧をさらに精度よく検出する検出
回路を用いれば、さらに多ポイントのスイッチングが可
能である。ただし、ドリフト誤差等の影響もあり、図示
した合計9ポイント程度の構成が安定して実施できる。
さらに、前記においてはキートップの盤面上に8個の押
圧操作点を放射状に配置する構成としたが、例えば方形
状の盤面に対して3x3マトリックス状に設定し、その
中心を中立位置として構成することもできる。
【0033】図16は、本発明に係る磁気素子スイッチ
の第3実施例を示す分解斜視図である。同図で、本発明
に係る磁気素子スイッチ1Bは、盤面上に操作者によっ
て押圧される8個の押圧操作点B1〜B8を、中立位置
であるニュートラルNを中心に3x3マトリックス状に
配置し、下面中央から下方に垂下する垂下棒42を連設
あるいは一体に備えたキートップ(操作部)41と、中
央部に垂下棒42を挿通させる開口部44Aを有し、キ
ートップ41を全方位に揺動可能に支持するキー支持台
44を備える。キートップ41下端とキー支持台44上
端間には、垂下棒42ならびに開口部44Aを挿通させ
た圧縮バネ43が弾接されている。この圧縮バネ43
は、操作者による押圧がない時にはキートップ41を中
立状態に維持し、よって垂下棒42を中立位置に置く。
また操作者による押圧があってキートップ41および垂
下棒42が揺動している時には、元の中立状態への復元
力を与えるものである。
【0034】キー支持台44下方には、樹脂等の非誘磁
性材質から成る上部開放の函型をした、移動自在のスラ
イダー46が配設される。スライダー46は、垂下棒4
2の先端の太さよりも大で、上方に開口した中空部46
Dを有し、この中空部46Dに垂下棒42を緩く嵌合
し、垂下棒42の揺動によって中立位置を中心に水平に
移動する。また中空部46Dの各内壁は、当接する垂下
棒42の先端との接触を円滑にする目的で、上方に向か
い外側に傾斜するテーパー部46Aによって構成される
ことが望ましい。このように、スライダー46はキート
ップ41ならびに垂下棒42の揺動を水平移動に変換す
る構成となっている。スライダー46の下部には、磁石
47が配設されている。磁石47は、スライダー46の
下部に設けられた空洞に挿入されてもよく、あるいは樹
脂製のスライダー46の成形時に一体に埋め込んで形成
されてもよい。さらに、スライダー46の下部に接着さ
れてもよい。
【0035】さらに、スライダー46に接して下方に、
樹脂等の非誘磁性のスライド板45Aが設けられてい
る。スライド板45Aの表面は平滑であって、スライダ
ー46はこのスライド板45Aの表面に沿って滑動可能
となっている。なお本実施例では、スライド板45Aは
キー支持ケース45の底部として構成されている。スラ
イド板45Aを挟み、磁石47に近接して任意の直交軸
の各軸上にそれぞれ1個づつ、計2個のホールIC(M
1、M2)が固設されている。各ホールIC(M1、M
2)は回路基板17に取付けられていて、さまざまな移
動位置にある磁石47から入射した磁束密度に基づい
て、対応する起電圧を発生させる。
【0036】2個の、長尺軸が直交するホールIC(M
1とM2)は、その両方を後述のような、中立位置から
離して配設する構成とするのが望ましい。または、2個
のホールIC(M1とM2)のいずれか一方を、直交軸
上で中立位置から離して配設する構成や、中立位置をそ
れぞれまたぐ、十文字状構成とすることも可能である。
さらに、十文字状構成で、いずれかのホールICたとえ
ばM1に着目した場合、M1は中立位置に対して非対称
であってもよい。このように構成された磁気素子スイッ
チ1Bの断面図を、図17に示す。
【0037】ところで、中立位置にあるスライダー46
が衝撃等で移動することによる誤動作を防止する目的
で、仮ストッパ機構を備えることも可能である。図18
はこのような仮ストッパ機構の実施例を示す要部断面図
であり、スライダー46に切り込まれた収容部46Eに
はバネ46Bと球体46Cが収容されている。一方、ス
ライド板45の中立位置には凹部45Bが設けられてお
り、スライダー46が中立位置にある時に、バネ46B
で付勢された球体46Cがこの凹部45Bに嵌まり、ス
ライダー46を仮固定する。
【0038】つぎに動作を説明すると、キートップ41
の盤面上の8個の押圧操作点B1〜B8のいずれかが、
操作者によって押圧される。いま、操作者の操作がない
場合はキートップ41は水平状態にある。すなわち、キ
ートップ41は変形を受けていない圧縮バネ43によっ
てキー支持台44上に水平に保持されている。このと
き、垂下棒42は鉛直であり、垂下棒42の先端に緩く
嵌合したスライダー46は中立位置にある。これは図1
9に示す磁石位置PNに相当する。すなわちこの磁石位
置PNが中立位置となる。
【0039】中立位置にある磁石47から発生する磁力
線は、磁石47から非接触に離れて、水平にL字状に置
かれた2個のホールIC(M1とM2)内を小さく貫通
する閉路を形成する。この結果、2個のホールIC(M
1とM2)内において小電圧が発生する。したがって、
キートップ41の中立状態では、2個のホールIC(M
1とM2)のいずれからも小電圧が発生する。
【0040】つぎに、図16で操作者が押圧操作点B1
を押圧すると、キートップ41が下端に弾接している圧
縮バネ43を変形させながら揺動して、垂下棒42の先
端を図中でV1方向に揺動させる。この垂下棒42の先
端のV1方向への揺動にともない、スライダー46なら
びに磁石47はスライド板45A上を水平に移動して、
磁石47は図19に示す磁石位置P1に至る。磁石位置
P1において磁石47から発生する磁力線は、ホールI
C(M1)を貫通せず、一方、ホールIC(M2)内を
中程度の広がりで貫通する。この結果、ホールIC(M
1)では電圧が発生せず、ホールIC(M2)では中電
圧が発生する。
【0041】つぎに、操作者が押圧操作点B2を押圧す
ると、垂下棒42の先端が図中でV2方向に揺動し、こ
の揺動にともない、スライダー46ならびに磁石47は
スライド板45A上を水平に移動して、磁石47は図1
9に示す磁石位置P2に至る。磁石位置P2において磁
石47から発生する磁力線は、ホールIC(M1)を全
く貫通せず、一方、ホールIC(M2)内を微小範囲を
貫通する。この結果、ホールIC(M1)では電圧が発
生せず、ホールIC(M2)では微小電圧が発生する。
【0042】操作者が押圧操作点B3を押圧すると、垂
下棒42の先端が図中でV3方向に揺動し、この揺動に
ともない、スライダー46ならびに磁石47はスライド
板45A上を水平に移動して、磁石47は図19に示す
磁石位置P3に至る。磁石位置P3において磁石47か
ら発生する磁力線は、両ホールIC(M1とM2)を全
く貫通しない。この結果、両ホールIC(M1とM2)
ともに電圧発生はゼロとなる。また操作者が押圧操作点
B4を押圧すると、垂下棒42の先端が図中でV4方向
に揺動し、この揺動にともない、スライダー46ならび
に磁石47はスライド板45A上を水平に移動して、磁
石47は図19に示す磁石位置P4に至る。磁石位置P
4において磁石47から発生する磁力線は、ホールIC
(M1)内を微小の広がりで貫通するが、一方、ホール
IC(M2)内を全く貫通しない。この結果、ホールI
C(M1)では微小電圧が発生し、ホールIC(M2)
では電圧が発生しない。
【0043】つぎに、操作者が押圧操作点B5を押圧す
ると、キートップ41が垂下棒42の先端をV5方向に
揺動させる。この垂下棒42の先端のV5方向への揺動
にともない、スライダー46ならびに磁石47はスライ
ド板45A上を水平に移動して、磁石47は図19に示
す磁石位置P5に至る。磁石位置P5において磁石47
から発生する磁力線は、ホールIC(M1)内を中程度
の広がりで貫通するが、ホールIC(M2)内を貫通し
ない。この結果、ホールIC(M1)では中電圧が発生
するが、ホールIC(M2)では電圧が発生しない。つ
ぎに、操作者が押圧操作点B6を押圧すると、キートッ
プ41が垂下棒42の先端をV6方向に揺動させる。こ
の垂下棒42の先端のV6方向への揺動にともない、ス
ライダー46ならびに磁石47はスライド板45A上を
水平に移動して、磁石47は図19に示す磁石位置P6
に至る。磁石位置P6において磁石47から発生する磁
力線は、ホールIC(M1)内の広い範囲を貫通する
が、ホールIC(M2)内を貫通しない。この結果、ホ
ールIC(M1)では大電圧が発生するが、ホールIC
(M2)では電圧が発生しない。
【0044】つぎに、操作者が押圧操作点B7を押圧す
ると、キートップ41が垂下棒42先端をV7方向に揺
動させる。この垂下棒42の先端のV5方向への揺動に
ともない、スライダー46ならびに磁石47はスライド
板45A上を水平に移動して、磁石47は図19に示す
磁石位置P7に至る。磁石位置P7において磁石47か
ら発生する磁力線は、両ホールIC(M1とM2)内を
いずれも中程度の広がりで貫通する。この結果、両ホー
ルIC(M1とM2)にいずれも中電圧が発生する。操
作者が押圧操作点B8を押圧すると、キートップ41が
垂下棒42の先端をV8方向に揺動させる。この垂下棒
42の先端のV8方向への揺動にともない、スライダー
46ならびに磁石47はスライド板45A上を水平に移
動して、磁石47は図19に示す磁石位置P8に至る。
磁石位置P8において磁石47から発生する磁力線は、
ホールIC(M2)内の広い範囲を貫通するが、ホール
IC(M1)内を貫通しない。この結果、ホールIC
(M2)では大電圧が発生するが、ホールIC(M1)
では電圧が発生しない。
【0045】2個のホールIC(M1とM2)を、いず
れも比例出力型で構成した場合の出力電圧を、図20に
示す。出力電圧はリニア値であるから、出力電圧をノー
マライズした状態では小数値で出力される。同図から明
らかなように、比例出力型ホールICによる磁気素子ス
イッチによれば、磁石位置P1から磁石位置P8の小計
8ポイントに、ホームポジションである磁石位置PNを
加えた合計9ポイントが、2個のホールICからの出力
に基づいて制御できることがわかる。さらに前記のよう
な本実施例の磁気素子スイッチを組み込んだ多ポイント
制御装置は、例えば前記図13に示したようなブロック
構成で同様に実現できる。
【0046】図21は、本発明に係る磁気素子スイッチ
の第4実施例を示す分解斜視図である。同図で、本発明
に係る磁気素子スイッチ1Cは、第1乃至第3実施例の
操作部が揺動するのに対し、第4実施例の操作部は水平
移動するものである。操作部であるキートップ51は、
合成樹脂材等により形成され、同じく合成樹脂材等によ
る取り付け板52の上面の中央部に一体的に、あるいは
別構造で接合、植設等により取り付けられている。取り
付け板52の下面には、短円筒53の上端面が取り付け
られている。短円筒53内には、短円筒53と同軸状に
ピン54が挿入されている。ピン54の上端は取り付け
板52の下面に固定されている。ピン54は短円筒53
よりも短く形成されている。
【0047】短円筒53の下端部には、滑動底部55が
挿入されている。滑動底部55は、後述する図22、図
23に示すように、断面形状が「U」字状の有底筒状に
形成され、その底部は後述するスライドブロックの上面
の滑動が容易なように、半球状に形成されている。短円
筒53内には圧縮バネ56が挿入されている。圧縮バネ
56内には、ピン54が挿入されている。つまり、ピン
54と圧縮バネ56と短円筒53とが同軸状になってい
る。さらに、圧縮バネ56の弾性力に応じて滑動底部5
5が短円筒53内を上下移動する。ピン54、圧縮バネ
56、短円筒53及び滑動底部55は、付勢手段を構成
している。
【0048】取り付け板52の下面には、垂下棒58が
前記ピン54と所定の間隔をもって垂下されている。垂
下棒58の下端部は、非磁性材で形成された中空立方体
のスライダ59の開口した上面のピン挿入孔59Aから
このスライダ59内に挿入され、スライダ59の内壁面
に接着剤等により固定されている。スライダ59の底部
近傍の側面には、磁石挿入窓59Bが形成されている。
磁石挿入窓59Bからスライダ59内に磁石60を挿入
して、スライダ59の底部にこの磁石60を接着あるい
は、スライダ59と一体構成により固定されている。短
円筒53は、浅い皿状の直方体状に形成された内部ケー
ス63の上面に一体的に形成されたスライドブロック6
1、62のテーパ面61A、62Aを滑動する。スライ
ドブロック61、62は、三角錐形状をなし、互いに頂
角から底面に向かって下降方向に傾斜するテーパ面61
A、62Aを有している。テーパ面61A、62Aの底
部の互いに隣接する部分には、溝64が形成されてい
る。換言すれば、スライドブロック61、62は溝64
に対して対称的に形成されている。さらに、内部ケース
63の上面には、スライドブロック61、62の底面に
隣接して、スライダ59が挿入されるスライダ挿入孔6
5が形成されている。滑動底部55をスライドブロック
61、62のテーパ面61A、62A上に滑動可能に
し、かつ安定して保持するために、内部ケース63に上
面から外部ケース66が被着される。
【0049】外部ケース66は、下面を開口した直方体
状をなし、外部ケース66の後面壁には、係止孔(図示
せず)が形成されており、この係止孔に内部ケース63
の後面壁に形成された係止突起(図示せず)が係止さ
れ、それによって、外部ケース66が内部ケース63に
固定されている。外部ケース66の上面には、キートッ
プ51が突出する、長孔の案内孔66Aが形成されてい
る。
【0050】外部ケース66内に垂下棒58を介して垂
下されたスライダ59は、1個の比例出力型ホールIC
67に対面している。比例出力型ホールIC67は、前
記第1の実施例の説明において図7で示したのと同様の
構成の比例出力型ホールICであり、回路基板68上に
実装されている。比例出力型ホールIC67を実装した
回路基板68は、浅い皿状に形成された下部ケース69
の底面に取り付けられる。回路基板68を取り付けた下
部ケース69の上面には、内部ケース63が被着され
る。被着された状態で、内部ケース63の前面壁に略中
央部に形成された係止孔63Aに下部ケース69の前面
壁の略中央部に形成されたロック爪69Aが係止され、
下部ケース69に内部ケース63がこのロック爪69A
により固定されている。
【0051】上記構成の磁気素子スイッチは、付勢手段
を構成する滑動底部55が溝64に嵌入する中立状態で
外部ケース66の上面には、案内孔66Aを通してキー
トップ51が突出し、内部ケース63内に垂下棒58を
介してスライダ59が垂下され、下部ケース69内の比
例出力型ホールIC67がスライダ59内の磁石60と
所定の間隔をもって対向している。そして、外部操作に
よりキートップ51を左右方向に移動させると、これに
伴い比例出力型ホールIC67と磁石60との位置関係
が変化する。図22及び図23は、キートップ51の動
作を示している。図22に示されるように、短円筒53
に収容された圧縮バネ56が滑動底部55を下方へ付勢
しているため、滑動底部55は溝64に嵌合した状態を
保持する。従って、短円筒53に連結されたキートップ
51は中立位置を保持する。一方、図23に示されるよ
うに、操作者がキートップ51を図中矢印方向にスライ
ド操作すると、滑動底部55が溝64から脱出し、スラ
イドブロック61、62のテーパ面61A、62Aを上
昇移動する。図23に示した状態は、操作者がキートッ
プ51に力を加えている限り続き、操作者がキートップ
51の操作を解除すると、滑動底部55は再び溝64に
嵌合してキートップ51が中立位置に戻る。
【0052】以下、第4実施例の磁気素子スイッチ1C
の動作について説明する。キートップ51が中立位置に
あるとき(図22参照)、スライダ59に取り付けられ
た磁石60と比例出力型ホールIC67とは正対する。
先の図3で説明したように、磁石60と比例出力型ホー
ルIC67とが正対した中立状態において、磁石60か
ら発生する磁力線は、水平方向に電場が形成されている
比例出力型ホールIC67に入射する。入射した磁力線
は、比例出力型ホールIC67内の電場と平行である。
この場合、電場に直交する磁力線の垂直成分は存在しな
いから、比例出力型ホールIC67からの出力電圧は
「0」となる。
【0053】つぎに、操作者がキートップ51をスライ
ド操作し、キートップ51が左右位置にあるとき(図2
3参照)、スライダ59に取り付けられた磁石60と比
例出力型ホールIC67とは中心線に対して左右の何れ
か一方に偏った状態で対向する。中心線に対して左右何
れか一方に位置する磁石60から発生する磁力線は、中
心線上にある比例出力型ホールICに入射する。入射し
た磁力線は、比例出力型ホールIC67内の電場に対し
て所定の傾きを有する。この場合、電場に直交する磁力
線の垂直成分が存在するから、比例出力型ホールIC6
7からは垂直磁力成分の量に応じた出力電圧が発生す
る。比例出力型ホールIC67の出力電圧特性は、先の
図8に示されるように、キートップ51の左右方向の位
置及び変移量に比例して、正若しくは負極性の比例電圧
が得られる。
【0054】なお、本発明に係わる磁気素子スイッチで
は、アナログ出力電圧を発生するタイプの比例出力型の
ホールICを使用した場合について説明した。しかし、
ホールICに入射する磁力線の垂直成分(図24
(a))が、所定レベルより高い場合にのみ、高(H)
レベル若しくは低(L)レベルとなるデジタル出力(図
24(b))を出力するようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
素子スイッチは、いずれかの操作面が押下されて、各操
作面に対応した、長さの異なるピンがキー支持台を押下
して回動させるキートップと、キー支持台の垂下棒下端
に装着され、垂下棒が傾くことで中立位置から揺動して
変位する磁石と、磁石からの磁力線を入射させる1個の
磁気素子を備えて構成するので、中立位置において垂下
棒に鉛直な平面と平行な磁力線が、揺動位置において前
記平面と非平行となって、平面に垂直方向の成分を生じ
る結果、磁気素子に電圧を発生させる。ここで、磁気素
子は磁石の揺動位置に依存する方向と大きさの電圧を発
生させるから、キートップの回動方向および回動角度を
複数ポイントに対応させることで、複数ポイントのスイ
ッチを1個の磁気素子を用いて実現でき、よってコスト
低減と回路の簡素化が実現できる。
【0056】あるいは、多数個の押圧操作点のいずれか
の押下によって、垂下棒が対応する立体角方向に揺動す
るキートップと、垂下棒下端に装着され、中立位置から
揺動して変位する磁石と、磁石からの磁力線が入射す
る、互いに直交して配置された2個の磁気素子とを備え
て構成するので、中立位置において垂下棒に鉛直な平面
と平行な磁力線が、揺動位置において前記平面と非平行
となって、平面に垂直方向の成分を生じる結果、2個の
磁気素子にそれぞれ電圧を発生させる。ここで、各磁気
素子は磁石の揺動位置に依存する方向と大きさの電圧を
発生させるから、キートップの各押圧操作点を各ポイン
トに対応させることで、多数ポイントのスイッチングを
2個の磁気素子を用いて実現でき、よってコスト低減と
回路の簡素化が実現できる。
【0057】あるいは、多数個の押圧操作点のいずれか
の押下によって、垂下棒が対応する立体角方向に揺動す
るキートップと、垂下棒下端の揺動により平行移動する
スライダと、スライダ下端に装着された磁石と、磁石か
らの磁力線が入射する、互いに直交して配置された2個
の磁気素子とを備えて構成するので、磁石の移動位置に
おいて各磁気素子には磁石の移動位置に依存した大きさ
の電圧が発生する。したがって、キートップの各押圧操
作点を各ポイントに対応させることで、多数ポイントの
スイッチングを2個の磁気素子を用いて実現でき、よっ
て確実な動作に加え、コスト低減と回路の簡素化を一挙
に実現できる。特に、垂下棒の揺動に伴う磁石の揺動運
動を平行運動に変換したものでは、揺動時の磁石と磁気
素子との距離を実質近づけることにより、磁気素子から
の発生電圧を大きくしてスイッチング誤動作が完璧に阻
止される。
【0058】あるいは、中立位置を中心に水平移動する
操作部と、前記操作部の下面に配置され、互いに対向し
て傾斜するテーパ面を備えた1対のスライドブロック
と、前記操作部の下端に連接され、前記スライドブロッ
クのテーパ面を付勢するとともに、前記操作部の水平移
動により前記テーパ面を滑動する付勢手段と、前記操作
部の下端に連接され、前記操作部の水平移動により中心
位置を中心に水平移動するスライダと、前記スライダに
保持される1個の磁石と、前記磁石に近設して固設さ
れ、入射する磁束密度に応じた起電力を発生させる1個
の磁気素子とを具備したことにより、キートップを水平
移動することにより磁石も水平移動するので、これによ
り磁気素子からは磁石の移動位置に応じた出力電圧が発
生する。ここで、磁気素子は磁石の移動位置に依存する
方向と大きさの電圧を発生させるから、キートップの移
動量を複数ポイントに対応させることで、複数ポイント
のスイッチを1個の磁気素子を用いて実現でき、よって
コスト低減と回路の簡素化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気素子スイッチの一実施例の構
成の分解斜視図である。
【図2】図1の磁気素子スイッチが自動車のパワーウイ
ンドウケースに装着された要部斜視図である。
【図3】図1の磁気素子スイッチの作動を説明するもの
で、キートップの中立状態での断面図である。
【図4】図1の磁気素子スイッチの作動を説明するもの
で、磁石の左方向への大きな揺動時の断面図である。
【図5】図1の磁気素子スイッチの作動を説明するもの
で、磁石の右方向への大きな揺動時の断面図である。
【図6】図1の磁気素子スイッチの作動を説明するもの
で、磁石の左方向への小さな揺動時の断面図である。
【図7】比例出力型ホールICの構成図である。
【図8】図7の比例出力型ホールICの出力電圧特性を
示す図である。
【図9】本発明に係る磁気素子スイッチの別の実施例の
構成の分解斜視図である。
【図10】図9の磁気素子スイッチのキートップの上面
図である。
【図11】図9の磁気素子スイッチのホールICと磁石
移動位置の説明図である。
【図12】図11の磁石位置とスイッチング型ホールI
C出力を示す図である。
【図13】本発明に係る磁気素子スイッチを組込んだ多
ポイント制御装置のブロック構成図である。
【図14】図13の多ポイント制御装置の動作フローチ
ャートである。
【図15】図11の磁石位置と比例出力型ホールICの
出力を示す図である。
【図16】本発明に係る磁気素子スイッチのさらに別の
実施例の構成の分解斜視図である。
【図17】図16の磁気素子スイッチの断面図である。
【図18】図16の磁気素子スイッチに適用される仮ス
トッパ機構の実施例の要部断面図である。
【図19】図16の磁気素子スイッチのホールICと磁
石移動位置の説明図である。
【図20】図19の磁石位置とスイッチング型ホールI
C出力を示す図である。
【図21】本発明に係る磁気素子スイッチの別の実施例
の構成の分解斜視図である。
【図22】図21の磁気素子スイッチのスライドノブの
動作を示す要部の断面図ある。
【図23】図21の磁気素子スイッチのスライドノブの
動作を示す要部の断面図ある。
【図24】本発明に係る磁気素子スイッチに適用可能な
ホールICの出力電圧の波形図である。
【図25】従来の磁気素子スイッチの断面図である。
【図26】ホールICの原理説明図である。
【符号の説明】
1 磁気素子スイッチ 2、3、41、51 キートップ(操作部) 2A、2B、3A、3B 押圧操作面 4 回転軸 5A、5B 長ピン 6A、6B 短ピン 7、11、56 圧縮バネ 8 キー支持台 8A、64 溝 8B、58 垂下棒 9 キー支持ケース 10 開口部 12 ブッシュ 13 固定栓 14、60 永久磁石 15 Eリング 16、67 比例出力型ホールIC 17、68 回路基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置を中心に揺動する操作部と、該
    操作部の前記揺動によって直接または間接に、中立位置
    を中心に少なくとも一方向に揺動する1個の磁石と、前
    記磁石に近接して固設され、入射する磁束密度に比例し
    た起電圧を発生させる1個の磁気素子とを備え、該磁気
    素子は前記中立位置にある磁石が発生する磁力線が該磁
    気素子内に形成された電場に平行に通過する配置に設け
    られ、かつ前記磁石は任意の揺動位置において磁力線が
    前記磁気素子内を前記電場に非平行に通過する配置に設
    けられ、前記磁石の予め定めた複数の揺動位置のそれぞ
    れで前記磁気素子が発生させる複数値の起電圧に基づき
    動作することを特徴とする磁気素子スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記磁気素子に作用する磁力線の、磁気
    素子内の電場に対する直角成分が、前記中立位置を境に
    方向逆転する構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の磁気素子スイッチ。
  3. 【請求項3】 中立位置を中心に任意の方向に揺動する
    操作部と、該操作部の前記揺動によって直接または間接
    に、中立位置を中心として揺動する1個の磁石と、前記
    磁石に近接して任意の直交軸の各軸上にそれぞれ固設さ
    れ、入射する磁束密度に基づいて起電圧を発生させる2
    個の磁気素子とを備え、該各磁気素子は前記中立位置に
    ある磁石が発生する磁力線が該各磁気素子内に形成され
    た電場に平行に通過する配置に設けられ、前記磁石の予
    め定めた複数の揺動位置のそれぞれで前記各磁気素子が
    発生させる起電圧に基づき動作することを特徴とする磁
    気素子スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記2個の各磁気素子がいずれも前記中
    立位置をまたいで配設されたことを特徴とする請求項3
    記載の磁気素子スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記2個の磁気素子の少なくとも一方が
    前記中立位置から離れて配設されたことを特徴とする請
    求項3記載の磁気素子スイッチ。
  6. 【請求項6】 中立位置を中心に任意の方向に揺動する
    操作部および該操作部下端に連設された垂下棒と、前記
    垂下棒先端太さよりも大の中空部を備え、該中空部に前
    記垂下棒を緩く嵌合し、前記垂下棒の前記揺動によって
    中立位置を中心に平行移動する、非誘磁性のスライダー
    と、前記スライダー下部に配設された磁石と、前記スラ
    イダーが滑動可能な非誘磁性のスライド板と、前記スラ
    イド板を挟み、前記磁石に近接して任意の直交軸の各軸
    上にそれぞれ固設され、入射した磁束密度に基づいて起
    電圧を発生させる2個の磁気素子とを備え、前記磁石の
    移動位置のそれぞれで前記各磁気素子が発生させる起電
    圧に基づき動作することを特徴とする磁気素子スイッ
    チ。
  7. 【請求項7】 前記2個の各磁気素子がいずれも前記中
    立位置をまたいで配設されたことを特徴とする請求項6
    記載の磁気素子スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記2個の磁気素子の少なくとも一方が
    前記中立位置から離れて配設されたことを特徴とする請
    求項6記載の磁気素子スイッチ。
  9. 【請求項9】 中立位置を中心に水平移動する操作部
    と、前記操作部の下面に配置され、互いに対向して傾斜
    するテーパ面を備えた1対のスライドブロックと、前記
    操作部の下端に連接され、前記スライドブロックのテー
    パ面を付勢するとともに、前記操作部の水平移動により
    前記テーパ面を滑動する付勢手段と、前記操作部の下端
    に連接され、前記操作部の水平移動により中心位置を中
    心に水平移動するスライダと、前記スライダに保持され
    る1個の磁石と、前記磁石に近設して固設され、入射す
    る磁束密度に応じた起電力を発生させる1個の磁気素子
    とを具備したことを特徴とする磁気素子スイッチ。
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