JPH08297955A - ディスク状記録媒体のドライブユニット - Google Patents

ディスク状記録媒体のドライブユニット

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Publication number
JPH08297955A
JPH08297955A JP10264595A JP10264595A JPH08297955A JP H08297955 A JPH08297955 A JP H08297955A JP 10264595 A JP10264595 A JP 10264595A JP 10264595 A JP10264595 A JP 10264595A JP H08297955 A JPH08297955 A JP H08297955A
Authority
JP
Japan
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phase
motor
drive
spindle
supplied
Prior art date
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Pending
Application number
JP10264595A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Morita
真義 森田
Yoichiro Konishi
洋一郎 小西
Takeshi Kubo
毅 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スピンドルモータ1及びスレッドモータ3を
それぞれ固定するためのシャーシと、該各モータの回転
制御を行う1チップ構成の駆動IC100を設置するた
めの配線基板とをシャーシ6として一体的に形成する。
そして、このシャーシ6上に各モータ1,3及び駆動I
C100を設ける。 【効果】 上記シャーシと配線基板とが一体化している
うえ、各モータ1,3を駆動制御する駆動IC100が
1チップ化されているため、当該ドライブユニット全体
を小型化することができ、当該ドライブユニットを設け
るディスク再生装置等の小型化に貢献することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスク,光
磁気ディスク,ハードディスク等のディスク状記録媒体
のドライブユニットに関し、特に、ディスク回転用のモ
ータ及び光ピックアップ,磁気ヘッド等のアクセス手段
の移動用のモータを、それぞれ各モータを固定するシャ
ーシと一体的に形成された1枚の配線基板上に設け、こ
れらを同じく配線基板上に設けられた1チップ化された
制御用ICで回転制御することにより、ユニット全体の
面積の縮小化及び配線の簡略化等を図ったディスク状記
録媒体のドライブユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光ディスクに記録された音
楽情報や画像情報等を再生する光ディスク再生装置が知
られている。この光ディスク再生装置には、光ディスク
を角速度一定或いは線速度一定で回転駆動するスピンド
ルモータ、及び、該光ディスクから記録情報を読み取る
光ピックアップをディスクの径方向に沿って移動させる
スレッドモータを有するドライブユニットが設けられて
いる。
【0003】具体的には、上記各モータとしては、それ
ぞれ別々のシャーシに固定された、いわゆるブラシレス
モータが使用されている。また、上記各モータは、各シ
ャーシとは別に設けられた配線基板上にそれぞれ配置さ
れた制御用集積回路(制御用IC)に接続されている。
【0004】上記ドライブユニットは、このように各モ
ータが固定された各シャーシ及び各制御用ICが設けら
れた配線基板で構成されており、それぞれ各モータを別
々に回転制御するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のドライ
ブユニットは、上記配線基板上にそれぞれ設けられた2
つの制御用ICで各モータを別々に回転制御するように
していたため、該配線基板に2つの制御用ICを配置す
る分の面積を必要とし該配線基板自体が大型化するう
え、各部を接続するために配線が複雑となる問題があっ
た。しかも、各モータをそれぞれ別々のシャーシに固定
し、これらとは別に上記配線基板を設けるようにしてい
たため、必然的にドライブユニットが大型化し、これを
収納する光ディスク再生装置が大型化する問題があっ
た。
【0006】現代においては、あらゆる機器にダウンサ
イジングが求められており、光ディスクの再生装置等に
おいても可能な限りの小型化が求められている。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、配線が簡単で、ドライブユニット自体を小型
化することができ、これを通じて当該ドライブユニット
を設ける光ディスク再生装置等の小型化に貢献すること
ができるようなディスク状記録媒体のドライブユニット
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク状
記録媒体のドライブユニットは、ディスク状記録媒体を
回転駆動するディスク回転用モータと、上記ディスク状
記録媒体に対して記録情報の再生及び/又は記録を行う
アクセス手段を移動させるための移動用モータと、上記
各モータをそれぞれ回転制御する回転制御手段と、上記
各モータの固定用シャーシと一体的に形成されたに配線
基板とを有する。そして、上記回転用モータ,移動用モ
ータ及び回転制御手段が、それぞれ上記配線基板上に設
けられていることが特徴となっている。
【0009】また、本発明に係るディスク状記録媒体の
ドライブユニットは、上記回転制御手段として、1チッ
プに集積回路化されたものを有する。
【0010】また、本発明に係るディスク状記録媒体の
ドライブユニットは、上記回転制御手段として、上記デ
ィスク回転用モータ及び移動用モータの各回転エラー情
報をそれぞれアナログ的に情報処理するアナログ情報処
理系、或いは、上記ディスク回転用モータ及び移動用モ
ータの各回転エラー情報をそれぞれデジタル的に情報処
理するデジタル情報処理系を有する。
【0011】
【作用】本発明に係るディスク状記録媒体のドライブユ
ニットは、各モータを固定するためのシャーシ上に配線
処理を施すことにより、各モータを固定するための各シ
ャーシと、これらを回転制御する回転制御手段を設ける
ための配線基板を一体的に構成する。そして、この一枚
の基板上に上記各モータと回転制御手段をそれぞれ設け
ることにより、ドライブユニット全体の面積の縮小化を
図る。
【0012】また、本発明に係るディスク状記録媒体の
ドライブユニットは、上記回転制御手段を1チップに集
積回路化して上記配線基板上に設けることにより、該回
転制御手段の設置面積の縮小化を通じて配線基板面積の
縮小化を図るとともに、各部の配線接続の省略化を図
る。
【0013】そして、上記回転制御手段として、上記デ
ィスク回転用モータ及び移動用モータの各回転エラー情
報をそれぞれアナログ的に情報処理するアナログ情報処
理系を設けることにより各エラー情報のアナログ入力に
対応可能とし、或いは、各エラー情報をそれぞれデジタ
ル的に情報処理するデジタル情報処理系を設けることに
より各エラー情報のデジタル入力に対応可能とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るディスク状記録媒体のド
ライブユニットの実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。まず、本発明に係るディスク状記録媒体
のドライブユニットは、図1に示すように光ディスクに
記録された記録データを光学的に再生する光ディスク再
生装置のドライブユニットに適用することができる。
【0015】この第1の実施例に係るドライブユニット
は、いわゆるブラシレスモータであり、載置された光デ
ィスクを例えば角速度一定で回転駆動するディスク回転
用のスピンドルモータ1と、光ディスクにレーザビーム
を照射し、この反射光に基づいて記録データの再生を行
う光ピックアップ2と、同じくブラシレスモータであ
り、この光ピックアップ2を移動させるためのスレッド
モータ3と、このスレッドモータ3の回転に応じて上記
光ピックアップ2を光ディスクの径方向に沿って移動さ
せるスレッド機構31aとを有している。また、上記各
モータ1,3をそれぞれ別々に回転制御する1チップ化
された駆動集積回路(駆動IC)100と、入力用コネ
クタ101と、出力用コネクタ102とを有している。
【0016】ここで、シャーシ6は、アルミニウム板上
或いは鉄板上に絶縁層及び導体層を積層すると共に、該
導体層をエッチングして配線回路パターンを形成した、
いわゆるCOC基板となっている。すなわち、このシャ
ーシ6は、上記スピンドルモータ1及びスレッドモータ
3を固定するシャーシと、上記駆動IC100,入力用
コネクタ101及び出力用コネクタ102等を設ける配
線基板とを一体的に形成したものであり、この一枚のシ
ャーシ6上に、該スピンドルモータ1,光ピックアップ
2,スレッドモータ3,スレッド機構31a,駆動IC
100,入力用コネクタ101及び出力用コネクタ10
2が全て設けられている。
【0017】上記ディスク回転用スピンドルモータ1
は、例えばU相,V相,W相の3相構造となっており、
図2及び図3に示すように、ステータとロータとから構
成され、このロータに光ディスクを載置させるターンテ
ーブルが一体化された構成とされている。
【0018】ステータは、鉄芯として機能するステータ
コア4と、このステータコア4に巻回されるコイル5と
からなり、鉄製基板であるシャーシ6上に固定されてい
る。ステータコア4は、中心部に円形の貫通穴4aを有
し、その中心部から放射線状に複数のコイル巻装部7を
有した形とされている。そして、各コイル巻装部7に
は、銅線よりなるコイル5が所定ターン数巻回されてい
る。
【0019】上記ステータコア4は、シャーシ6に固定
されたハウジング8に固定されるようになっている。ハ
ウジング8は、中央にリング状のフランジ部9を有した
円筒体として形成されている。このハウジング8は、中
央のフランジ部9を境としてその上側の円筒部分にステ
ータコア4を圧入することにより、該ステータコア4を
固定するようになっている。すなわち、ステータコア4
の貫通穴4aにハウジング8の円筒部分を臨ませ、該ス
テータコア4を圧入することで、このステータコア4が
ハウジング8に対して固定されている。
【0020】また、このハウジング8は、フランジ部9
の下側の円筒部分にねじ部10を有している。このねじ
部10は、シャーシ6を貫通して設けられた円形孔11
を通して、ディスク回転用スピンドルモータ1が設けら
れるシャーシ6の一主面6aよりその反対側の裏面6b
へと臨むようになされている。そして、その裏面6b側
において、ねじ部10に底部を有する袋ナット形状をし
たスラスト受け12が締め付けられることにより、ハウ
ジング8がシャーシ6に対して固定されている。
【0021】一方、ロータは、回転軸13と、この回転
軸13の一端に固定されるロータヨーク14と、このロ
ータヨーク14に設けられるロータマグネット15とか
らなる。回転軸13は、ハウジング8の中心に貫通して
設けられる中心孔16に挿入され、その中心孔16に設
けられた軸ガイド部材17にガイドされて回転するよう
になされている。また、この回転軸13の先端部は、ス
ラスト受け12の底面に設けられた軸受け18によって
支持されている。
【0022】ロータヨーク14は、内部にステータコア
4を収容するに足る大きさの空隙部を有した一方を開放
してなる円筒体として形成されている。このロータヨー
ク14の内壁面14aには、ステータコア4に巻回され
たコイル5と相対向する位置に円環状をなすロータマグ
ネット15が設けられている。
【0023】そして、このロータヨーク14には、光デ
ィスクを載置するターンテーブル19と、光ディスクの
センタリングを行うセンタリング部材20と、光ディス
クをターンテーブル19上に固定するディスク固定手段
であるチャッキングマグネット21が設けられている。
【0024】ターンテーブル19は、光ディスクを安定
して載置するに足る大きさの円盤として、ロータヨーク
14に一体的に形成されている。チャッキングマグネッ
ト21は、光ディスクをターンテーブル19上に固定す
る役目をするもので、ロータヨーク14の天板部分中央
に突出する円柱状をなす突起部22に設けられた凹部2
3に配されている。このチャッキングマグネット21
は、中央に回転軸13の先端を臨ませる円形の孔24を
有したリングとして形成されている。かかるチャッキン
グマグネット21は、光ディスクに設けられた金属板か
らなるチャッキングハブを磁気吸着して、該光ディスク
をターンテーブル19上に固定するようになっている。
【0025】センタリング部材20は、ディスク回転用
スピンドルモータ1の回転中心と光ディスクの回転中心
を一致させる役目をするもので、チャッキングマグネッ
ト21が設けられた突起部22をガイドとして圧縮コイ
ルバネ25により上下動するようになされている。かか
るセンタリング部材20は、中央に突起部22を挿通さ
せるに足る大きさの貫通孔26を有した円環体として形
成され、テーパ状とされた外周縁部を光ディスクの中心
孔の開口周縁部に接触させることでセンタリングするよ
うになっている。
【0026】また、このセンタリング部材20には、圧
縮コイルバネ25の弾発力により突起部22から外れな
いようにするための引っ掛け爪27が設けられている。
この引っ掛け爪27は、ロータヨーク14の天板部分の
一部に係止され、センタリング部材20の抜け止め防止
と上昇位置を規制するようになっている。
【0027】以上のようにして構成されたロータヨーク
14とターンテーブル19は、共にソフトフェライト含
有樹脂により一体的に成形されている。このように磁性
材料からなるソフトフェライト含有樹脂を使用すること
により、これらロータヨーク14とターンテーブル19
が、ロータマグネット15とチャッキングマグネット2
1のヨークとして機能することになる。従って、これら
ロータマグネット15とチャッキングマグネット21の
出力が増大する。
【0028】また、これらロータヨーク14とターンテ
ーブル19を射出成形するに際して、回転軸13がイン
サート成形されている。回転軸13をインサート成形す
ることで、該回転軸13に対するターンテーブル19の
高さや傾き或いは面振れのばらつきが減少し、信頼性の
向上が期待できる。また、ロータヨーク14にターンテ
ーブル19を一体化しているので、部品点数が削減で
き、低資源化が実現できる。
【0029】なお、このような構成とされたディスク回
転用スピンドルモータ1のFGをとるために、ステータ
コア4とロータマグネット15の対向位置と対応するシ
ャーシ6上にホール素子28が設けられている。かかる
ホール素子28は、ロータヨーク14の円周上の2か所
にそれぞれ設けられている。
【0030】光ピックアップ2は、半導体レーザから照
射されたレーザ光を対物レンズ29を介して光ディスク
の信号記録面に照射し、その反射光を読み取ることで光
ディスクに書き込まれた情報を再生するものである。こ
の光ピックアップ2は、シャーシ6に開設された矩形状
をなす孔30に亘って掛けられた2本のレール31をガ
イドとして、光ディスクの径方向に移動可能となされて
いる。これらレール31は、丸棒をなすレールとして形
成され、光ディスクの径方向に沿って互いに平行となる
ように設けられている。
【0031】一方、スレッドモータ3は、光ピックアッ
プ2を光ディスクの径方向に沿って移動させるためのモ
ータである。このスレッドモータ3は、上記スピンドル
モータ1と同様に、例えばU相,V相,W相の3相構造
となっており、図2及び図4に示すように、ステータと
ロータとから構成され、このロータに光ピックアップ2
を移動させる駆動伝達ギヤが一体化された構成とされて
いる。このスレッドモータ3は、上述のディスク回転用
スピンドルモータ1とほぼ同じ構成となている。
【0032】ステータは、鉄芯として機能するステータ
コア32と、このステータコア32に巻回されるコイル
33とからなり、シャーシ6上に固定されている。ステ
ータコア32は、中心部に円形の貫通穴32aを有し、
その中心部から放射線状に複数のコイル巻装部34を有
した形とされている。そして、各コイル巻装部34に
は、銅線よりなるコイル33が所定ターン数巻回されて
いる。
【0033】上記ステータコア32は、シャーシ6に固
定されたハウジング35に固定されるようになってい
る。ハウジング35は、中央にリング状のフランジ部3
6を有した円筒体として形成されている。このハウジン
グ35は、中央のフランジ部36を境としてその上側の
円筒部分にステータコア32を圧入することにより、該
ステータコア32を固定するようになっている。すなわ
ち、ステータコア32の貫通穴32aにハウジング35
の円筒部分を臨ませ、該ステータコア32を圧入するこ
とで、このステータコア32がハウジング35に対して
固定されている。
【0034】また、このハウジング35は、フランジ部
36の下側の円筒部分にねじ部37を有しいる。このね
じ部37は、シャーシ6を貫通して設けられた円形孔3
8を通して、スレッドモータ3が設けられるシャーシ6
の一主面6aよりその反対側の裏面6bへと臨むように
なされている。そして、その裏面6b側において、ねじ
部37に底部を有する袋ナット形状をしたスラスト受け
39が締め付けられることにより、ハウジング35がシ
ャーシ6に対して固定されている。
【0035】一方、ロータは、回転軸39と、この回転
軸39の一端に固定されるロータヨーク40と、このロ
ータヨーク40に設けられるロータマグネット41とか
らなる。回転軸39は、ハウジング35の中心に貫通し
て設けられる中心孔42に挿入され、その中心孔42に
設けられた軸ガイド部材43にガイドされて回転するよ
うになされている。また、この回転軸39の先端部は、
スラスト受け39の底面に設けられた軸受け44によっ
て支持されている。
【0036】ロータヨーク40は、内部にステータコア
32を収容するに足る大きさの空隙部を有した一方を開
放してなる比較的偏平な円筒体として形成されている。
このロータヨーク40の内壁面40aには、ステータコ
ア32に巻回されたコイル33と相対向する位置に円環
状をなすロータマグネット41が設けられている。
【0037】また、このロータヨーク40には、光ピッ
クアップ2を移動させるための駆動伝達ギヤ45がロー
タヨーク40の中心部に一体的に設けられている。駆動
伝達ギヤ45は、例えば平歯車として形成されている
が、ウォームギアまたはかさ歯車等としてもよい。
【0038】これらロータヨーク40と駆動伝達ギヤ4
5は、共にソフトフェライト含有樹脂により一体的に成
形されている。このように磁性材料からなるソフトフェ
ライト含有樹脂を使用することにより、該ロータヨーク
40が、ロータマグネット41のヨークとして機能する
ことになる。従って、ロータマグネット41の出力が増
大する。
【0039】また、これらロータヨーク40と駆動伝達
ギヤ45を射出成形するに際して、回転軸39がインサ
ート成形されている。回転軸39をインサート成形する
ことで、該回転軸39に対する駆動伝達ギヤ45の振れ
のばらつきが減少し、ギア抜けも無くなり、信頼性が向
上する。また、ロータヨーク40に駆動伝達ギヤ45を
一体化しているので、部品点数が削減でき、低資源化が
実現できる。
【0040】なお、以上のような構成とされたスレッド
モータ3のFGをとるために、ステータコア32とロー
タマグネット41の対向位置と対応するシャーシ6上に
ホール素子46が設けられている。かかるホール素子4
6は、ロータヨーク40の円周上の2か所にそれぞれ設
けられている。
【0041】以上のようにして構成されたスレッドモー
タ3の駆動伝達ギヤ45には、図1に示すように、回転
伝達用の歯車47が噛み合うようになっている。また、
この歯車47の同軸上に設けられたギア48に、回転伝
達用の歯車49が噛み合うようになされている。さら
に、この歯車49の同軸上に設けられたギヤ50に、光
ピックアップ2に設けられたラックギヤ51が噛み合う
ようになっている。従って、スレッドモータ3が回転す
ることにより、このスレッドモータ3に設けられた駆動
伝達ギヤ45と噛み合うそれぞれの歯車47,49及び
ギヤ48,50により、光ピックアップ2が光ディスク
の径方向にレール31をガイドとして移動自在とされ
る。これにより、情報信号が書き込まれた光ディスクの
記録領域を内外周に亘って再生できることになる。
【0042】なお、光ディスクのターンテーブル19へ
の固定方法をマグネットチャッキング方式からワンタッ
チで光ディスクの着脱が可能なボールチャッキング方式
を採用したディスク回転用スピンドルモータ1を図5に
示す。このディスク回転用スピンドルモータ1は、先の
図2及び図3で示したディスク回転用スピンドルモータ
1のチャッキング機構部のみが異なり、その他の部分は
同じであるため、同一部分には同一の符号を付し、その
説明は省略する。
【0043】ボールチャッキング方式によるディスク固
定手段であるチャッキング機構は、図5及び図6に示す
ように、キャップ形状をなすディス嵌合部材52と、こ
のディスク嵌合部材52に収納されるボール53と、こ
のボール53を弾発付勢する弾発部材54とから構成さ
れている。
【0044】ディスク嵌合部材52は、キャップ形状を
なす樹脂成形体として形成され、中央に回転軸13の先
端部を臨ませる円形の孔55を有している。このディス
ク嵌合部材52は、光ディスクの中心に穿設されるセン
ター孔に嵌合し、当該光ディスクをターンテーブル19
上に位置決めするようになっている。また、このディス
ク嵌合部材52は、ロータヨーク14の天板部分中央に
形成された凹部56に嵌め込まれることにより取り付け
られている。さらに、このディスク嵌合部材52には、
光ディスクをディスク嵌合部材52に容易に嵌め込ませ
るための複数のスリット57が設けられている。そして
さらに、このディスク嵌合部材52には、ボール53の
一部を外方に臨ませる開口部58が形成されている。
【0045】ボール53は、例えば鋼球からなり、ディ
スク嵌合部材52内に配される断面円形状をなすゴムリ
ングからなる弾発部材54によって、開口部57を介し
て常に外方へ臨むように付勢されている。かかるボール
53は、光ディスクのセンター孔の開口周縁部に所定の
弾発力を持って接触し、この弾発力によって光ディスク
のターンテーブル19上への固定を図るようになってい
る。
【0046】このように構成されたボールチャッキング
方式を採用したチャッキング機構では、光ディスクのセ
ンター孔をディスク嵌合部材52に臨ませ、単に上から
光ディスクを押し込むことで、簡単に光ディスクをター
ンテーブル19上に固定することができる。
【0047】ここで、上記各モータ1,3は、いわゆる
ブラシレスモータであることとしたが、これは、シャー
シ上に固定されたステータとして機能するコイルと相対
向して設けられたロータを回転するようにした,いわゆ
る偏平型ブラシレスモータとしてもよい。
【0048】この場合、偏平型のディスク回転用スピン
ドルモータ59は、図7及び図8に示すようにステータ
とロータとから構成され、このロータにターンテーブル
が一体化された構成となっている。
【0049】ステータは、巻線が施されたシートコイル
60からなる。シートコイル60は、中心に円形の貫通
孔60aを有した偏平な円盤体として形成され、シャー
シ6の一主面6aに固定されている。そして、この貫通
孔60aと対応するシャーシ6部分には、後述のハウジ
ング61を臨ませる円形孔が穿設されている。
【0050】ハウジング61は、中央にリング状のフラ
ンジ部62を有した円筒体として形成されている。この
ハウジング61は、中央のフランジ部62を境としてそ
の下側の円筒部分をシートコイル60の貫通孔60a及
びシャーシ6の円形孔を通して該シャーシ6の裏面6b
へと突出するようにして設けられている。
【0051】また、ハウジング61は、フランジ部62
の下側の円筒部分にねじ部63を有している。このねじ
部63は、シャーシ6の裏面6b側において、底部を有
する袋ナット形状をしたスラスト受け64により締め付
けられるようになされている。従って、これらねじ部6
3とスラスト受け64の締め付けにより、ハウジング6
1がシャーシ6に対して固定されている。
【0052】一方、ロータは、回転軸65と、この回転
軸65の一端に固定されるロータヨーク66と、このロ
ータヨーク66に設けられるロータマグネット67とか
らなる。回転軸65は、ハウジング61の中心に貫通し
て設けられる中心孔68に挿入され、その中心孔68に
設けられた軸ガイド部材69にガイドされて回転するよ
うにされている。また、この回転軸65の先端部は、ス
ラスト受け64の底面に設けられた軸受け70によって
支持されている。
【0053】ロータヨーク66は、高さの低い偏平な円
柱体として形成されている。このロータヨーク66のシ
ートコイル60と対向する面には、ロータマグネット6
7を配置させる凹部71が設けられている。ロータマグ
ネット67は、中央にハウジング61を臨ませる円形の
孔67aを有した円盤として形成され、ロータヨーク6
6の凹部71に嵌合する形で設けられている。
【0054】そして、このロータヨーク66には、光デ
ィスクを載置するターンテーブル72と、このターンテ
ーブル72上に光ディスクを固定するボールチャッキン
グ方式を採用したチャッキング機構部が設けられてい
る。
【0055】ターンテーブル72は、光ディスクを安定
して載置するに足る大きさの円盤として、ロータヨーク
66に一体的に形成されている。これらターンテーブル
72とロータヨーク66は、共にソフトフェライト含有
樹脂を射出成形することにより一体的に形成されてい
る。このように磁性材料からなるソフトフェライト含有
樹脂を使用することにより、これらロータヨーク66と
ターンテーブル72がロータマグネット67のヨークと
して機能することになり、当該ロータマグネット67の
出力が増大する。
【0056】また、これらロータヨーク66とターンテ
ーブル72を射出成形するに際して、回転軸65がイン
サート成形されている。回転軸65をインサート成形す
ることで、該回転軸65に対するターンテーブル72の
高さや傾き或いは面振れのばらつきが減少し、信頼性の
向上が期待できる。また、ロータヨーク66にターンテ
ーブル72を一体化しているので、部品点数が削減で
き、低資源化が実現できる。
【0057】チャッキング機構部は、キャップ形状をな
すディス嵌合部材73と、このディスク嵌合部材73に
収納されるボール74と、このボール74を弾発付勢す
る弾発部材75とから構成されている。
【0058】ディスク嵌合部材73は、キャップ形状を
なす樹脂成形体として形成され、中央に回転軸65の先
端部を臨ませる円形の孔76を有している。このディス
ク嵌合部材73は、光ディスクの中心に穿設されるセン
ター孔に嵌合し、当該光ディスクをターンテーブル72
上に位置決めするようになっている。また、このディス
ク嵌合部材73は、ロータヨーク66の天板部分中央に
形成された円環状をなす凹部77に嵌め込まれることに
より取り付けられている。さらに、このディスク嵌合部
材73には、光ディスクを該ディスク嵌合部材73に容
易に嵌め込ませるための複数のスリット78が設けられ
ている。そしてさらに、このディスク嵌合部材73に
は、ボール74の一部を外方に臨ませる開口部79が形
成されている。
【0059】ボール74は、例えば鋼球からなり、ディ
スク嵌合部材73内に配される断面円形状をなすゴムリ
ングからなる弾発部材75によって、開口部79を介し
て常に外方へ臨むように付勢されている。かかるボール
74は、光ディスクのセンター孔の開口周縁部に弾発力
を持って接触し、この弾発力によって光ディスクのター
ンテーブル72上への固定を図るようになっている。
【0060】このように構成されたボールチャッキング
方式を採用したチャッキング機構では、光ディスクのセ
ンター孔をディスク嵌合部材73に臨ませ、単に上から
光ディスクを押し込むことで、簡単に光ディスクをター
ンテーブル72上に固定することができる。
【0061】なお、以上のような構成とされたディスク
回転用スピンドルモータ59のFGをとるために、ロー
タマグネット67と対向するシートコイル60上に2つ
のホール素子80が設けられている。
【0062】一方、偏平型のスレッドモータ81は、同
じく図7及び図9に示すように、ステータとロータとか
ら構成され、このロータに光ピックアップ2を移動させ
る駆動伝達ギヤが一体化された構成とされている。
【0063】ステータは、ディスク回転用スピンドルモ
ータ59と同じく、巻線が施されたシートコイル82か
らなる。シートコイル82は、中心に円形の貫通孔82
aを有した偏平な円盤として形成され、シャーシ6の一
主面6aに固定されている。この貫通孔82aと対応す
るシャーシ6部分には、後述のハウジング83を臨ませ
る円形孔が穿設されている。
【0064】ハウジング83は、ディスク回転用スピン
ドルモータ59と全く同じ構成とされ、中央にリング状
のフランジ部84を有した円筒体として形成されてい
る。このハウジング83は、中央のフランジ部84を境
としてその下側の円筒部分をシートコイル82の貫通孔
82a及びシャーシ6の円形孔を通して該シャーシ6の
裏面6bへと突出するようにして設けられている。
【0065】また、このハウジング83は、フランジ部
84の下側の円筒部分にねじ部85を有している。この
ねじ部85は、シャーシ6の裏面6b側において、底部
を有する袋ナット形状をしたスラスト受け86により締
め付けられるようになされている。従って、これらねじ
部85とスラスト受け86の締め付けにより、ハウジン
グ83がシャーシ6に対して固定されている。
【0066】一方、ロータは、回転軸87と、この回転
軸87の一端に固定されるロータヨーク88と、このロ
ータヨーク88に設けられるロータマグネット89とか
らなる。回転軸87は、ハウジング83の中心に貫通し
て設けられる中心孔90に挿入され、その中心孔90に
設けられた軸ガイド部材91にガイドされて回転するよ
うになされている。また、この回転軸87の先端部は、
スラスト受け86の底面に設けられた軸受け92によっ
て支持されている。
【0067】ロータヨーク88は、高さの低い偏平な円
柱体として形成されている。このロータヨーク88のシ
ートコイル82と対向する面には、ロータマグネット8
9を配置させる凹部93が設けられている。ロータマグ
ネット89は、中央にハウジング83を臨ませる円形の
孔89aを有した円盤として形成され、ロータヨーク8
8の凹部93に嵌合する形で設けられている。
【0068】そして、このロータヨーク88には、光ピ
ックアップ2を移動させるための駆動伝達ギヤ94がロ
ータヨーク88の中心部に一体的に設けられている。駆
動伝達ギヤ94は、例えば平歯車として形成されている
が、上述のスレッドモータ3と同様にウォームギアまた
はかさ歯車等としてもよい。
【0069】これらロータヨーク88と駆動伝達ギヤ9
4は、共にソフトフェライト含有樹脂により一体的に成
形されている。このように磁性材料からなるソフトフェ
ライト含有樹脂を使用することにより、該ロータヨーク
88が、ロータマグネット89のヨークとして機能する
ことになる。従って、ロータマグネット89の出力が増
大する。
【0070】また、これらロータヨーク88と駆動伝達
ギヤ94を射出成形するに際して、回転軸87がインサ
ート成形されている。回転軸87をインサート成形する
ことで、該回転軸87に対する駆動伝達ギヤ94の振れ
のばらつきが減少し、ギア抜けも無くなり、信頼性が向
上する。また、ロータヨーク88に駆動伝達ギヤ94を
一体化しているので、部品点数が削減でき、低資源化が
実現できる。
【0071】なお、以上のような構成とされたスレッド
モータ81のFGをとるために、ロータマグネット89
と対向するシートコイル82上に2つのホール素子95
が設けられている。
【0072】また、この実施例の説明では、回転軸をロ
ータヨークに対してインサート成形することとしたが、
これは他の方法によって回転軸をロータヨークに対して
固定するようにしてもよい。
【0073】次に、上記スレッドモータ1(或いはスピ
ンドルモータ59)及びスレッドモータ3(或いはスレ
ッドモータ81)は、それぞれ1チップ化された上記駆
動IC100により駆動制御されるようになっている。
この駆動IC100としては、アナログ信号として入力
される上記各モータ1,3の回転エラー信号の信号処理
系を有するアナログ入力用の駆動ICと、デジタル信号
として入力される上記各モータ1,3の回転エラーデー
タのデータ処理系を有するデジタル入力用の駆動ICと
がある。そして、当該ドライブユニットが設けられるデ
ィスク再生装置等の回転エラー情報の情報処理系がアナ
ログ処理系である場合は、上記アナログ入力用の駆動I
Cが設けられ、該回転エラー情報の情報処理系がデジタ
ル系である場合は、上記デジタル入力用の駆動ICが設
けられるようになっている。
【0074】上記アナログ入力用の駆動IC100は、
図10に示すように計32本の各端子A1〜A32を有
している。具体的には、上記アナログ入力用の駆動IC
100は、電源グランド端子(GND)A1と、上記ス
ピンドルモータ1のU相に設けられたホール素子からの
正の検出出力が供給されるスピンドルU相ホール正入力
端子(HU1+)A2と、上記スピンドルモータ1のU
相に設けられたホール素子からの負の検出出力が供給さ
れるスピンドルU相ホール負入力端子(HU1−)A3
とを有している。また、上記スピンドルモータ1のV相
に設けられたホール素子からの正の検出出力が供給され
るスピンドルV相ホール正入力端子(HV1+)A4
と、上記スピンドルモータ1のV相に設けられたホール
素子からの負の検出出力が供給されるスピンドルV相ホ
ール負入力端子(HV1−)A5と、上記スピンドルモ
ータ1の回転速度の検出信号(FG信号)を出力するた
めのスピンドル回転速度出力端子(FG1)A6とを有
している。また、内蔵されているオシレータからの自走
発振周波数の信号が供給される自走発振接続端子(Co
sc)A7と、外部機器からの同期クロックが供給され
る外部クロック同期入力端子(Clock)A8と、ア
ナログ信号として供給される上記スピンドルモータ1の
回転エラー信号(スピンドルエラー信号)が供給される
スピンドルエラー入力端子(ERR1)A9と、位相補
償されたスピンドルエラー信号が供給されるスピンドル
位相補償フィルタ端子(PCI1)A10とを有してい
る。また、スピンドルモータ1に供給する電圧が帰還さ
れるスピンドル電圧帰還フィルタ端子(CT1)A11
と、スピンドルモータ1のW相のドライブ電圧が供給さ
れるスピンドルW相出力端子(W1)A12と、スピン
ドルモータ1のV相のドライブ電圧が供給されるスピン
ドルV相出力端子(V1)A13と、スピンドルモータ
1の各相に供給した電流値の検出出力が供給されるスピ
ンドル電流検出端子(Icom1)A14と、スピンド
ルモータ1の電源入力端子であるスピンドルパワー電源
入力端子(Vsp)A15と、スピンドルモータ1のU
相のドライブ電圧が供給されるスピンドルU相出力端子
(U1)A16と有している。
【0075】また、上記アナログ入力用の駆動IC10
0は、プリ電源が供給されるプリ部電源入力端子(Pr
e.Vcc)A17と、上記3相構造を有するスレッド
モータ3のV相に設けられたホール素子からの正の検出
出力が供給されるスレッドV相ホール正入力端子(HU
2+)A18と、このホール素子からの負の検出出力が
供給されるスレッドV相ホール負入力端子(HU2−)
A19と、上記スレッドモータ3のU相に設けられたホ
ール素子からの正の検出出力が供給されるスレッドU相
ホール正入力端子(HV2+)A20と、このホール素
子からの負の検出出力が供給されるスレッドU相ホール
負入力端子(HV2−)A21とを有している。また、
上記スレッドモータ3の回転速度の検出信号(FG信
号)を出力するためのスレッド回転速度出力端子(FG
2)A22と、将来的に他の信号処理を行う場合等のた
めに現在は使用されていないNC端子A23と、スレッ
ドエラー信号及びスピンドルエラー信号の検出に用いら
れる基準電圧が供給される基準電圧入力端子(Vc)A
24と、アナログ信号である上記スレッドモータ3の回
転エラー信号(スレッドエラー信号)が供給されるスレ
ッドエラー入力端子(ERR2)A25と、位相補償さ
れたスレッドエラー信号が供給されるスレッド位相補償
フィルタ端子(PCI2)A26と、スレッドモータ3
に供給する電圧が帰還されるスレッド電圧帰還フィルタ
端子(CT2)A27とを有している。また、スレッド
モータ3のW相へのドライブ電圧が供給されるスレッド
W相出力端子(W2)A28と、スレッドモータ3のV
相へのドライブ電圧が供給されるスレッドV相出力端子
(V2)A29と、スレッドモータ3の各相に供給した
電流値の検出出力が供給されるスレッド電流検出端子
(Icom2)A30と、スレッドモータ3の電源入力
端子であるスレッドパワー電源入力端子(Vsl)A3
1と、スレッドモータ3のU相のドライブ電圧が供給さ
れるスレッドU相出力端子(U2)A32と有してい
る。
【0076】このような各端子A1〜A32を有するア
ナログ入力用の駆動IC100は、具体的には、図11
に示すようにスピンドルモータ1の回転制御系120
と、スレッドモータ3の回転制御系121と、オシレー
タ122と、スレッドエラー信号の信号処理系123
と、スピンドルエラー信号の信号処理系124とで構成
されている。
【0077】上記スピンドルモータ1の回転制御系12
0は、スピンドルモータ1のU相コイル1Uに設けられ
たロータマグネットの第1の位置検出素子(第1のホー
ル素子)130aを有し、この第1のホール素子130
aの正の出力端子を上記スピンドルU相ホール正入力端
子A2を介して第1の差動増幅回路131の非反転入力
端子に接続すると共に、該第1のホール素子130aの
負の出力端子を上記スピンドルU相ホール負入力端子A
3を介して第1の差動増幅回路131の反転入力端子に
接続して構成されている。また、上記スピンドルモータ
1の回転制御系120は、スピンドルモータ1のV相コ
イル1Vに設けられた第2のホール素子130bを有
し、この第2のホール素子130bの正の出力端子を上
記スピンドルV相ホール正入力端子A4を介して第2の
差動増幅回路132の非反転入力端子に接続すると共
に、該第2のホール素子130bの負の出力端子を上記
スピンドルV相ホール負入力端子A5を介して第2の差
動増幅回路132の反転入力端子に接続して構成されて
いる。
【0078】上記第1,第2の差動増幅器131,13
2の各出力端子は、3相全波駆動回路134に接続され
ると共に、それぞれ第3の差動増幅回路133の非反転
入力端子,反転入力端子に接続されている。この第3の
差動増幅回路133は、上記第1,第2の差動増幅器1
31,132の出力に基づいて、すなわち、スピンドル
モータ1のU相コイル1U及びV相コイル1Vの各回転
位置検出出力に基づいて、W相の回転位置を検出するよ
うになっており、その出力端子は、上記3相全波駆動回
路134に接続されている。
【0079】後に説明するが、この3相全波駆動回路1
34には、スピンドルエラー信号の信号処理系124に
設けられている差動増幅回路160により検出されたス
ピンドルモータ1の加減速を制御するための極性判別信
号が供給されている。上記3相全波駆動回路134は、
この極性判別信号及び上記各差動増幅回路131〜13
3からの各相1U,1V,1Wの各回転位置検出出力に
基づいて、該各相1U,1V,1Wに供給する各ドライ
ブ信号を形成すると共に、スピンドルモータ1の回転速
度検出信号として該各ドライブ信号の排他的論理和(E
xor)を形成する。このため、3相全波駆動回路13
4の各ドライブ信号出力端子はそれぞれソフトスイッチ
ング回路135に接続され、上記回転速度検出信号の出
力端子は、上記スピンドル回転速度検出FG出力端子A
6を介してスピンドルFG出力端子142に接続されて
いる。
【0080】ここで、上記スピンドルモータ1の各相1
U,1V,1Wのドライブ信号は、それぞれU相用の上
部トランジスタ139a及び下部トランジスタ139
b、V相用の上部トランジスタ140a及び下部トラン
ジスタ140b、W相用の上部トランジスタ141a及
び下部トランジスタ141bで形成されるようになって
いる。上記U相用の上部トランジスタ139aのコレク
タは、スピンドルパワー電源入力端子A15を介して例
えば2.5V〜14Vの電源に接続されており、エミッ
タは、下部トランジスタ139bのコレクタに接続され
ている。この上部トランジスタ139aのエミッタと下
部トランジスタ139bのコレクタとの接続点からU相
用のドライブ信号を取り出すようになっており、該接続
点は、スピンドルU相出力端子A16を介してスピンド
ルモータ1のU相コイル1Uに接続されている。
【0081】また、上記V相用の上部トランジスタ14
0aのコレクタは、スピンドルパワー電源入力端子A1
5を介して上記2.5V〜14Vの電源に接続されてお
り、エミッタは、下部トランジスタ140bのコレクタ
に接続されている。この上部トランジスタ140aのエ
ミッタと下部トランジスタ140bのコレクタとの接続
点からV相用のドライブ信号を取り出すようになってお
り、該接続点は、スピンドルV相出力端子A13を介し
てスピンドルモータ1のV相コイル1Vに接続されてい
る。
【0082】また、上記W相用の上部トランジスタ14
1aのコレクタは、スピンドルパワー電源入力端子A1
5を介して上記2.5V〜14Vの電源に接続されてお
り、エミッタは、下部トランジスタ141bのコレクタ
に接続されている。この上部トランジスタ141aのエ
ミッタと下部トランジスタ141bのコレクタとの接続
点からW相用のドライブ信号を取り出すようになってお
り、該接続点は、スピンドルW相出力端子A12を介し
てスピンドルモータ1のW相コイル1Wに接続されてい
る。
【0083】なお、上記各下部トランジスタ139b,
140b,141bの各エミッタは、それぞれスピンド
ル電流検出端子A14に接続されている。
【0084】上記ソフトスイッチング回路135には、
スピンドルエラー信号の信号処理系124に設けられて
いる差動増幅回路162により検出されたスピンドルモ
ータ1のモータ電流が帰還されている。上記ソフトスイ
ッチング回路135は、このモータ電流検出出力及び上
記各ドライブ信号に基づいて、上記各相用の上部トラン
ジスタ139a,140a,141a及び下部トランジ
スタ139b,140b,141bに供給する各ドライ
ブ信号を形成するようになっている。そして、上記各上
部トランジスタ139a,140a,141aをパルス
幅変調駆動(PWM駆動)するようになっている。この
ため、上記ソフトスイッチング回路135の各上部トラ
ンジスタ用のドライブ信号の出力端子が、各PWM回路
136,137,138の非反転入力端子にそれぞれ接
続され、この各PWM回路136,137,138の出
力端子が、上記各上部トランジスタ139a,140
a,141aのベースに接続されている。また、上記ソ
フトスイッチング回路135の各下部トランジスタ用の
ドライブ信号の出力端子が、上記各下部トランジスタ1
39b,140b,141bのベースに接続されてい
る。
【0085】次に、上記スレッドモータ3の回転制御系
121は、スレッドモータ3のU相コイル3Uに設けら
れたロータマグネットの第1の位置検出素子(第1のホ
ール素子)145aを有し、この第1のホール素子14
5aの正の出力端子を上記スレッドU相ホール正入力端
子A18を介して第1の差動増幅回路146の非反転入
力端子に接続すると共に、該第1のホール素子145a
の負の出力端子を上記スレッドU相ホール負入力端子A
19を介して第1の差動増幅回路146の反転入力端子
に接続して構成されている。また、上記スレッドモータ
3の回転制御系121は、スレッドモータ3のV相コイ
ル3Vに設けられた第2のホール素子145bを有し、
この第2のホール素子145bの正の出力端子を上記ス
レッドV相ホール正入力端子A20を介して第2の差動
増幅回路147の非反転入力端子に接続すると共に、該
第2のホール素子145bの負の出力端子を上記スレッ
ドV相ホール負入力端子A21を介して第2の差動増幅
回路147の反転入力端子に接続して構成されている。
【0086】上記第1,第2の差動増幅器146,14
7の各出力端子は、3相全波駆動回路149に接続され
ると共に、それぞれ第3の差動増幅回路148の非反転
入力端子,反転入力端子に接続されている。この第3の
差動増幅回路148は、上記第1,第2の差動増幅器1
46,147の出力に基づいて、すなわち、スレッドモ
ータ3のU相コイル3U及びV相コイル3Vの各回転位
置検出出力に基づいて、W相の回転位置を検出するよう
になっており、その出力端子は、上記3相全波駆動回路
149に接続されている。
【0087】後に説明するが、この3相全波駆動回路1
49には、スレッドエラー信号の信号処理系123に設
けられている差動増幅回路157により検出されたスレ
ッドモータ3の加減速を制御するための極性判別信号が
供給されている。上記3相全波駆動回路149は、この
極性判別信号及び上記各差動増幅回路146〜148か
らの各相3U,3V,3Wの各回転位置検出出力に基づ
いて、該各相3U,3V,3Wに供給する各ドライブ信
号を形成すると共に、スレッドモータ3の回転速度検出
信号として該各ドライブ信号の排他的論理和(Exo
r)を形成する。このため、3相全波駆動回路149の
各ドライブ信号出力端子はそれぞれソフトスイッチング
回路150に接続され、上記回転速度検出信号の出力端
子は、上記スレッド回転速度検出FG出力端子A22を
介してスレッドFG出力端子143に接続されている。
【0088】ここで、上記スレッドモータ3の各相3
U,3V,3Wのドライブ信号は、それぞれU相用の上
部トランジスタ154a及び下部トランジスタ154
b、V相用の上部トランジスタ155a及び下部トラン
ジスタ155b、W相用の上部トランジスタ156a及
び下部トランジスタ156bで形成されるようになって
いる。上記U相用の上部トランジスタ154aのコレク
タは、スレッドパワー電源入力端子A31を介して例え
ば2.5V〜14Vの電源に接続されており、エミッタ
は、下部トランジスタ154bのコレクタに接続されて
いる。この上部トランジスタ154aのエミッタと下部
トランジスタ154bのコレクタとの接続点からU相用
のドライブ信号を取り出すようになっており、該接続点
は、スレッドU相出力端子A32を介してスレッドモー
タ3のU相コイル3Uに接続されている。
【0089】また、上記V相用の上部トランジスタ15
5aのコレクタは、スレッドパワー電源入力端子A31
を介して上記2.5V〜14Vの電源に接続されてお
り、エミッタは、下部トランジスタ155bのコレクタ
に接続されている。この上部トランジスタ155aのエ
ミッタと下部トランジスタ155bのコレクタとの接続
点からV相用のドライブ信号を取り出すようになってお
り、該接続点は、スピンドルV相出力端子A29を介し
てスレッドモータ3のV相コイル3Vに接続されてい
る。
【0090】また、上記W相用の上部トランジスタ15
6aのコレクタは、スレッドパワー電源入力端子A31
を介して上記2.5V〜14Vの電源に接続されてお
り、エミッタは、下部トランジスタ156bのコレクタ
に接続されている。この上部トランジスタ156aのエ
ミッタと下部トランジスタ156bのコレクタとの接続
点からW相のドライブ信号を取り出すようになってお
り、該接続点は、スピンドルW相出力端子A28を介し
てスレッドモータ3のW相コイル3Wに接続されてい
る。
【0091】なお、上記各下部トランジスタ154b,
155b,156bの各エミッタは、それぞれスレッド
電流検出端子A30に接続されている。
【0092】上記ソフトスイッチング回路150には、
スレッドエラー信号の信号処理系123に設けられてい
る差動増幅回路159により検出されたスレッドモータ
3のモータ電流が帰還されている。上記ソフトスイッチ
ング回路150は、このモータ電流検出出力及び上記各
ドライブ信号に基づいて、上記各相用の上部トランジス
タ154a,155a,156a及び下部トランジスタ
154b,155b,156bに供給する各ドライブ信
号を形成するようになっている。そして、上記各上部ト
ランジスタ154a,155a,156aをパルス幅変
調駆動(PWM駆動)するようになっている。このた
め、上記ソフトスイッチング回路150の各上部トラン
ジスタ用のドライブ信号の出力端子が、各PWM回路1
51,152,153の非反転入力端子にそれぞれ接続
され、この各PWM回路151,152,153の出力
端子が、上記各上部トランジスタ154a,155a,
156aのベースに接続されている。また、上記ソフト
スイッチング回路150の各下部トランジスタ用のドラ
イブ信号の出力端子が、上記各下部トランジスタ154
b,155b,156bのベースに接続されている。
【0093】次に、当該アナログ入力用の駆動IC10
0は、上記自走発振接続端子A7及び外部クロック同期
入力端子A8に接続され、自走発振或いは外部クロック
に同期した所定の三角波を発生するオシレータ122を
有している。このオシレータ122の出力端子は、上記
各PWM回路136〜138の各反転入力端子及び各P
WM回路151〜153の各反転入力端子に接続されて
おり、該各PWM回路136〜138,151〜153
は、このオシレータ122からの三角波に基づいて各ド
ライブ信号をパルス幅変調して出力するようになってい
る。
【0094】次に、上記スレッドエラー信号の信号処理
系123は、スレッドモータ3のスレッドエラー信号が
供給されるスレッドエラー入力端子A25と、差動増幅
回路157の非反転入力端子及び絶対値検出回路158
とを接続するとともに、上記差動増幅回路157の反転
入力端子及び絶対値検出回路158に、基準電圧が供給
される基準電圧入力端子A24を接続して構成されてい
る。また、上記差動増幅回路157の出力端子は上記3
相全波駆動回路149に接続されており、上記絶対値検
出回路158の出力端子は、差動増幅回路159の非反
転入力端子に接続されている。上記差動増幅回路159
の反転入力端子には、上記スレッドモータ3の電流値を
電圧のかたちで検出した帰還電圧が供給されるスレッド
電圧帰還フィルタ端子A27が接続されており、該差動
増幅回路159の出力端子は、上記ソフトスイッチング
回路150に接続されている。
【0095】一方、上記スピンドルエラー信号の信号処
理系124は、スピンドルモータ1のスピンドルエラー
信号が供給されるスピンドルエラー入力端子A9と、差
動増幅回路160の非反転入力端子及び絶対値検出回路
161とを接続するとともに、上記差動増幅回路160
の反転入力端子及び絶対値検出回路161に、上記基準
電圧入力端子A24を接続して構成されている。また、
上記差動増幅回路160の出力端子は上記3相全波駆動
回路134に接続されており、上記絶対値検出回路16
1の出力端子は、差動増幅回路162の非反転入力端子
に接続されている。上記差動増幅回路162の反転入力
端子には、上記スピンドルモータ1の電流値を電圧のか
たちで検出した帰還電圧が供給されるスピンドル電圧帰
還フィルタ端子A11が接続されており、該差動増幅回
路162の出力端子は、上記ソフトスイッチング回路1
35に接続されている。
【0096】そして、当該アナログ入力用の駆動IC1
00は、IC全体の温度補償を行うサーマルシャットダ
ウン回路125が設けられている。
【0097】次に、このような構成を有するアナログ入
力用の駆動IC100の動作説明をする。まず、スピン
ドルモータ1のU相コイル1U及びV相コイル1Vに
は、上述のように第1のホール素子130a及び第2ホ
ール素子130bが設けられている。この各ホール素子
130a,130bは、図12(b),(e)に示すよ
うなU相コイル1Uに対するロータマグネットの回転位
置を示す正の回転位置検出信号(HU1+)及び負の回
転位置検出信号(HU1−)を形成し、これらを上記ス
ピンドルU相ホール正入力端子A2,スピンドルU相ホ
ール負入力端子A3を介して差動増幅回路131に供給
すると共に、同図(c),(d)に示すようなV相コイ
ル1Vに対するロータマグネットの正の回転位置検出信
号(HV1+)及び負の回転位置検出信号(HV1−)
を形成し、これらを上記スピンドルV相ホール正入力端
子A4,スピンドルV相ホール負入力端子A5を介して
差動増幅回路132に供給する。
【0098】上記差動増幅回路131は、上記U相コイ
ル1Uの正の回転位置検出信号及び負の回転位置検出信
号の差分を増幅し、これを3相全波駆動回路134に供
給すると共に、反転入力端子を介して差動増幅回路13
3に供給する。また上記差動増幅回路132は、上記V
相コイル1Vの正の回転位置検出信号及び負の回転位置
検出信号の差分を増幅し、これを3相全波駆動回路13
4に供給すると共に、非反転入力端子を介して差動増幅
回路133に供給する。
【0099】上記各差動増幅回路131,132からの
各出力は、図12(a),(f)に示すような上記W相
コイル1Wに対するロータマグネットの回転位置を示す
信号となる。このため、上記差動増幅回路133は、上
記各差動増幅回路131,132からの出力の差分を増
幅し、これを上記3相全波駆動回路134に供給する。
【0100】一方、上記スピンドルモータ1の回転エラ
ー信号であるスピンドルエラー信号は、後に説明する回
転サーボICにより検出され、スピンドルエラー入力端
子A9を介してアナログ信号のかたちで差動増幅器16
0及び絶対値検出回路161に供給される。
【0101】上記差動増幅回路160には、基準電圧入
力端子A24を介して基準電圧(Vcc/2)が供給さ
れている。上記差動増幅回路160は、上記基準電圧と
スピンドルエラー信号とを比較することにより、現在の
回転数が所定の回転数に対して速いか遅いかを検出す
る。すなわち、上記差動増幅回路160は、上記基準電
圧とスピンドルエラー信号とを比較して、該スピンドル
エラー信号のレベルよりも基準電圧のレベルが高い場合
は正の極正判別信号を上記3相全波駆動回路134に供
給し、該スピンドルエラー信号のレベルよりも基準電圧
のレベルが低い場合は負の極正判別信号を上記3相全波
駆動回路134に供給する。
【0102】上記3相全波駆動回路134は、上記各差
動増幅回路131〜133からの出力に基づいて、図1
2(g)〜(i)に示すような各相コイル1U,1V,
1Wに対するロータマグネットの回転位置関係を示す回
転位置検出信号(HV−)+(HW+),(HW−)+
(HU+),(HU−)+(HV+)を形成すると共
に、同図(j)〜(o)に示すような各相用の上部トラ
ンジスタ139a,140a,141aに供給するため
の矩形パルス状のドライブ信号(U−UP,V−UP,
W−UP)及び各相用の下部トランジスタ139b,1
40b,141bに供給するための矩形パルス状のドラ
イブ信号(U−DW,V−DW,W−DW)を形成す
る。そして、上記差動増幅回路160から供給される極
正判別信号に基づいて、これら各信号をスピンドルモー
タ1の加減速のために切換え制御する。
【0103】具体的には、上記3相全波駆動回路134
は、上記差動増幅回路160から正の極正判別信号が供
給された場合、これは上記スピンドルモータ1が所定の
回転数よりも低速で回転していることを示しているた
め、上記各信号を加速方向に切り換えてソフトスイッチ
ング回路135に供給する。また、この逆に上記差動増
幅回路160から負の極正判別信号が供給された場合、
これは上記スピンドルモータ1が所定の回転数よりも高
速に回転していることを示しているため、上記各信号を
減速方向に切り換えてソフトスイッチング回路135に
供給する。
【0104】また、上記3相全波駆動回路134は、上
記各ドライブ信号の排他的論理和を検出することによ
り、図12(p)に示すようなスピンドルモータ1の回
転速度検出信号(FG信号)を形成し、これをスピンド
ル回転速度出力端子A6を介してスピンドルFG出力端
子142に供給する。このFG信号は、アクセス制御I
Cに供給される。上記アクセス制御ICは、上記FG信
号に基づいてスピンドルモータ1のアクセス時の回転速
度を検出してサーボICに供給する。サーボICは、上
記回転速度及び光ディスクの再生信号に基づいてスピン
ドルエラー信号を形成し、これを上記スピンドルエラー
入力端子A9に供給する。なお、このスピンドルエラー
信号は、Vcc/2を基準とした直流電圧のかたちで上
記スピンドルエラー入力端子A9に供給される。
【0105】次に、上記絶対値検出回路161は、上記
基準電圧に基づいてスピンドルエラー信号の絶対値を検
出する。そして、この絶対値検出出力を差動増幅回路1
62に供給する。上記各相コイル1U,1V,1Wに供
給されるドライブ信号は、抵抗163により検出され、
スピンドル電圧帰還フィルタ端子A11を介して差動増
幅回路162に供給される。上記差動増幅回路162
は、上記絶対値検出出力及び上記抵抗163により検出
されたドライブ信号の差分を増幅して、これを現在のモ
ータ電流を示す信号として上記ソフトスイッチング回路
135に帰還する。
【0106】このように、現在のモータ電流を検出して
帰還することにより、モータの駆動電源電圧の変動に対
してスピンドルモータ1の安定した回転制御を可能とす
ることができる。なお、上記差動増幅回路162の利得
は当該IC内部で一定となっているが、上記抵抗163
の抵抗値を可変することにより、該差動増幅回路162
の利得は簡単に可変することができる。
【0107】次に、上記ソフトスイッチング回路135
は、上記3相全波駆動回路134から供給される各回転
位置検出信号及び各ドライブ信号に基づいて、各相用の
上部トランジスタ139a,140a,141aに供給
するための山状のパルスである、図12(t)〜同図
(w)に示すような上部トランジスタ用ドライブ信号を
形成すると共に、各相用の下部トランジスタ139b,
140b,141bに供給するための山状のパルスであ
る、図12(W)〜同図(y)に示すような下部トラン
ジスタ用ドライブ信号を形成する。そして、この上部ト
ランジスタ用ドライブ信号及び下部トランジスタ用ドラ
イブ信号のレベルを、それぞれ上記差動増幅回路162
から供給される現在のモータ電流を示す信号に基づいて
制御して出力する。上記各上部トランジスタ用ドライブ
信号は、それぞれ各PWM回路136,137,138
に基準信号として供給され、上記各下部トランジスタ用
ドライブ信号は、それぞれ各下部トランジスタ139
b,140b,141bに供給される。
【0108】ここで、当該アナログ入力用の駆動IC1
00には、上述のようにオシレータ122が設けられて
いる。オシレータ122は、外付けのコンデンサ122
aと内部充電電流によって自走発振し、図13(a)に
示すような三角波を上記各PWM回路136,137,
138及び後に説明するスレッドモータ3用の各PWM
回路151,152,153に供給する。なお、当該ア
ナログ入力用の駆動IC100は、外部同期もとれるよ
うになっており、この場合上記オシレータ122には、
外部クロック同期入力端子A8を介して外部機器からの
外部クロックが供給される。これにより、上記オシレー
タ122は、上記外部クロックに同期した三角波を形成
し、これを上記PWM回路136〜136及びPWM回
路151〜153に供給する。従って、当該アナログ入
力用の駆動IC100を外部機器に同期して駆動させる
ことができる。
【0109】上記各PWM回路136,137,138
は図13(a)に示すように、それぞれ上記基準信号
(ref)と三角波とを比較し、同図(b)に示すよう
なコンパレート信号からなるPWM信号を形成する。
【0110】具体的には、上記U相コイル用のドライブ
信号を例にとって説明すると、上記U相用上部トランジ
スタ139aに供給するためのドライブ信号U−BUP
は、上記PWM回路136において、図13(a)に示
すオシレータ122からの三角波及びソフトスイッチン
グ回路135からの山状のパルスである基準信号に基づ
いて形成されるため、同図(d)に示すような内部が細
かいパルス状で且つエンベロープが台形状のパルスとな
る。そして、上記U相用上部トランジスタ139aのベ
ースに供給される。なお、このドライブ信号U−BUP
を形成する各パルスのパルス幅は、スピンドルエラー信
号のレベル及びモータ電流に応じて変化する。また、上
記U相用下部トランジスタ139bに供給するためのド
ライブ信号U−BDWは、上記ソフトスイッチング回路
135からのドライブ信号がそのまま供給されるため、
図13(e)に示すような山状のパルスが該U相用下部
トランジスタ139bのベースに供給される。なお、こ
のU相用下部トランジスタ139bに供給されるドライ
ブ信号は、スピンドルエラー信号のレベルに応じて振幅
が変化する。
【0111】上記各相用の上部トランジスタ139a,
140a,141aは、このようにPWM制御された各
ドライブ信号によりオンオフ制御され、上記各相用の下
部トランジスタ139b,140b,141bは、上記
山状のドライブ信号によりオンオフ制御される。これに
より、上記U相コイル1Uには、スピンドルU相出力端
子A16を介して図13(f)に示すように、上記PW
M制御されたドライブ信号及び山状のドライブ信号が加
算されたような波形を有するドライブ信号が供給され
る。また、同様にV相コイル1V及びW相コイル1Wに
は、スピンドルV相出力端子A13,スピンドルW相出
力端子A12を介して上記同波形のドライブ信号がそれ
ぞれ供給される。これにより、スピンドルモータ1を常
に一定速度で回転駆動することができる。なお、これは
通常回転時であり、スピンドルモータ1の起動時及び高
負荷時には駆動力を出すためにPWM駆動が解除され、
図12(q)〜(s)に示すようなドライブ信号が各相
コイル1U,1V,1Wにそれぞれ供給される。
【0112】次に、スレッドモータ3のU相コイル3U
及びV相コイル3Vには、上述のように第1のホール素
子145a及び第2ホール素子145bが設けられてい
る。この各ホール素子145a,145bは、U相コイ
ル3Uに対するロータマグネットの回転位置を示す正の
回転位置検出信号(HU2+)及び負の回転位置検出信
号(HU2−)を形成し、これらを上記スレッドU相ホ
ール正入力端子A18,スレッドU相ホール負入力端子
A19を介して差動増幅回路146に供給すると共に、
V相コイル3Vに対するロータマグネットの正の回転位
置検出信号(HV2+)及び負の回転位置検出信号(H
V2−)を形成し、これらを上記スレッドV相ホール正
入力端子A20,スレッドV相ホール負入力端子A21
を介して差動増幅回路147に供給する。
【0113】上記差動増幅回路146は、上記U相コイ
ル3Uの正の回転位置検出信号及び負の回転位置検出信
号の差分を増幅し、これを3相全波駆動回路149に供
給すると共に、反転入力端子を介して差動増幅回路14
8に供給する。また上記差動増幅回路147は、上記V
相コイル3Vの正の回転位置検出信号及び負の回転位置
検出信号の差分を増幅し、これを3相全波駆動回路14
9に供給すると共に、非反転入力端子を介して差動増幅
回路148に供給する。
【0114】上記各差動増幅回路146,147からの
各出力は、上記W相コイル3Wに対するロータマグネッ
トの回転位置を示す信号となる。このため、上記差動増
幅回路148は、上記各差動増幅回路146,147か
らの出力の差分を増幅し、これを上記3相全波駆動回路
149に供給する。
【0115】一方、回転することにより上記スレッド機
構31aを介して光ピックアップ2をディスク上の所望
の位置に移動させるスレッドモータ3の回転エラー信号
であるスレッドエラー信号は、光ディスクからの再生信
号等に基づいて回転サーボICにより形成され、スレッ
ドエラー入力端子A25を介してアナログ信号のかたち
で差動増幅器157及び絶対値検出回路158に供給さ
れる。
【0116】上記差動増幅回路157には、基準電圧入
力端子A24を介して基準電圧(Vcc/2)が供給さ
れている。上記差動増幅回路157は、上記基準電圧と
スレッドエラー信号とを比較することにより、光ピック
アップ2が現在位置に対して内周側或いは外周側に移動
されるかを検出する。すなわち、上記差動増幅回路15
7は、上記基準電圧とスレッドエラー信号とを比較し
て、該スレッドエラー信号のレベルよりも基準電圧のレ
ベルが高い場合は正の極正判別信号を上記3相全波駆動
回路149に供給し、該スレッドエラー信号のレベルよ
りも基準電圧のレベルが低い場合は負の極正判別信号を
上記3相全波駆動回路149に供給する。
【0117】上記3相全波駆動回路149は、上記各差
動増幅回路146〜148からの出力に基づいて、各相
コイル3U,3V,3Wに対するロータマグネットの回
転位置関係を示す回転位置検出信号(HV−)+(HW
+),(HW−)+(HU+),(HU−)+(HV
+)を形成すると共に、各相用の上部トランジスタ15
4a,155a,156aに供給するための矩形パルス
状のドライブ信号(U−UP,V−UP,W−UP)及
び各相用の下部トランジスタ154b,155b,15
6bに供給するための矩形パルス状のドライブ信号(U
−DW,V−DW,W−DW)を形成する。そして、上
記差動増幅回路157から供給される極正判別信号に基
づいて、これら各信号をスレッドモータ3の加減速や光
ピックアップ2の内外周への移動のために切換え制御す
る。
【0118】具体的には、上記3相全波駆動回路149
は、上記差動増幅回路157から正の極正判別信号が供
給された場合、これは光ピックアップ2をディスクの外
周側へ移動させることを示しているため、この外周移動
用に上記各信号を切り換えてソフトスイッチング回路1
50に供給する。また、この逆に上記差動増幅回路15
7から負の極正判別信号が供給された場合、これは光ピ
ックアップ2をディスクの内周側へ移動させることを示
しているため、この内周移動用に上記各信号を切り換え
てソフトスイッチング回路150に供給する。
【0119】また、上記3相全波駆動回路149は、上
記各ドライブ信号の排他的論理和を検出することによ
り、スレッドモータ3の回転速度検出信号(FG信号)
を形成し、これをスレッド回転速度出力端子A22を介
してスレッドFG出力端子143に供給する。このFG
信号は、アクセス制御ICに供給される。アクセス制御
ICは、上記FG信号に基づいてスレッドモータ3の回
転速度を検出してサーボICに供給する。サーボIC
は、上記回転速度及び光ディスクの再生信号に基づいて
スレッドエラー信号を形成し、これを上記スレッドエラ
ー入力端子A25に供給する。なお、このスレッドエラ
ー信号は、Vcc/2を基準とした直流電圧のかたちで
上記スレッドエラー入力端子A25に供給される。
【0120】次に、上記絶対値検出回路158は、上記
基準電圧に基づいてスレッドエラー信号の絶対値を検出
する。そして、この絶対値検出出力を差動増幅回路15
9に供給する。上記各相コイル3U,3V,3Wに供給
されるドライブ信号は、抵抗164により検出され、ス
レッド電圧帰還フィルタ端子A27を介して差動増幅回
路159に供給される。上記差動増幅回路159は、上
記絶対値検出出力及び上記抵抗164により検出された
ドライブ信号の差分を増幅して、これを現在のモータ電
流を示す信号として上記ソフトスイッチング回路150
に帰還する。
【0121】このように、現在のモータ電流を検出して
帰還することにより、モータの駆動電源電圧の変動に対
してスレッドモータ3の安定した回転制御及び光ピック
アップ2の位置制御を可能とすることができる。なお、
上記差動増幅回路159の利得は当該IC内部で一定と
なっているが、上記抵抗164の抵抗値を可変すること
により、該差動増幅回路159の利得は簡単に可変する
ことができる。
【0122】次に、上記ソフトスイッチング回路150
は、上記3相全波駆動回路149から供給される各回転
位置検出信号及び各ドライブ信号に基づいて、各相用の
上部トランジスタ154a,155a,156aに供給
するための山状のパルスである上部トランジスタ用ドラ
イブ信号を形成すると共に、各相用の下部トランジスタ
154b,155b,156bに供給するための山状の
パルスである下部トランジスタ用ドライブ信号を形成す
る。そして、この上部トランジスタ用ドライブ信号及び
下部トランジスタ用ドライブ信号のレベルを、それぞれ
上記差動増幅回路159から供給される現在のモータ電
流を示す信号に基づいて制御して出力する。上記各上部
トランジスタ用ドライブ信号は、それぞれ各PWM回路
151,152,153に基準信号として供給され、上
記各下部トランジスタ用ドライブ信号は、それぞれ各下
部トランジスタ154b,155b,156bに供給さ
れる。
【0123】上記各PWM回路136,137,138
には、上述のようにオシレータ122からの三角波が供
給されている。上記各PWM回路136,137,13
8は、それぞれ上記基準信号(ref)と三角波とを比
較して上述と同様にしてPWM信号を形成する。
【0124】上記各相用の上部トランジスタ139a,
140a,141aは、このPWM制御された各ドライ
ブ信号によりオンオフ制御され、上記各相用の下部トラ
ンジスタ139b,140b,141bは、上記ソフト
スイッチング回路150からの山状のドライブ信号によ
りオンオフ制御される。これにより、上記U相コイル3
Uには、スレッドU相出力端子A32を介して、上記P
WM制御されたドライブ信号及び山状のドライブ信号が
加算されたような波形を有するドライブ信号が供給さ
れ、また、同様にV相コイル3V及びW相コイル3Wに
は、スレッドV相出力端子A29,スレッドW相出力端
子A28を介して上記同波形のドライブ信号がそれぞれ
供給される。これにより、スレッドモータ3を常に一定
速度で回転駆動することができ、光ピックアップ2を正
確に位置制御することができる。
【0125】なお、これは通常回転時であり、スレッド
モータ3の起動時及び高負荷時には駆動力を出すために
PWM駆動が解除され、上記図12(q)〜(s)に示
したようなドライブ信号が各相コイル3U,3V,3W
にそれぞれ供給される。また、当該アナログ入力用の駆
動IC100には、温度補償用のサーマルシャットダウ
ン回路125が設けられており、このサーマルシャット
ダウン回路125により、当該アナログ入力用の駆動I
C100内の回路動作に対して温度補償処理を施してい
る。これにより、周囲の温度に影響されることなく、常
に一定に各モータ1,3を回転駆動することができる。
【0126】以上の説明から明らかなように、本実施例
に係る光ディスク再生装置のドライブユニットは、各モ
ータ1,3を固定するためのシャーシ6上に配線処理を
施すことにより、各モータ1,3を固定するための各シ
ャーシ6と、これらを回転制御する駆動IC100を設
けるための配線基板を一体的に構成し、この一枚の基板
上に上記各モータ1,3と駆動IC100とをそれぞれ
設けることにより、ドライブユニット全体の面積の縮小
化を図ることができる。
【0127】また、上記駆動ICを1チップ化して上記
配線基板上に設けることにより、該各モータ1,3の回
転制御回路の設置面積を縮小化することができ、これを
通じて配線基板面積の縮小化及び各部の配線接続の省略
化を図ることができる。
【0128】また、上記駆動ICに、上記スピンドルモ
ータ1及びスレッドモータ3の各回転エラー情報である
スピンドルエラー信号及びスレッドエラー信号をそれぞ
れアナログ的に信号処理するアナログ信号処理系を設け
ることにより各エラー信号のアナログ入力に対応可能と
することができる。
【0129】次に、当該ドライブユニットが設けられる
ディスク再生装置等の回転エラー情報の情報処理系がデ
ジタル処理系である場合は、上記デジタル入力用の駆動
ICが設けられる。
【0130】このデジタル入力用の駆動ICは、図14
に示すように計32本の各端子D1〜D32を有してい
る。具体的には、上記デジタル入力用の駆動ICは、電
源グランド端子(GND)D1と、上記スピンドルモー
タ1のU相に設けられたホール素子からの正の検出出力
が供給されるスピンドルU相ホール正入力端子(HU1
+)D2と、上記スピンドルモータ1のU相に設けられ
たホール素子からの負の検出出力が供給されるスピンド
ルU相ホール負入力端子(HU1−)D3とを有してい
る。また、上記スピンドルモータ1のV相に設けられた
ホール素子からの正の検出出力が供給されるスピンドル
V相ホール正入力端子(HV1+)D4と、上記スピン
ドルモータ1のV相に設けられたホール素子からの負の
検出出力が供給されるスピンドルV相ホール負入力端子
(HV1−)D5と、上記スピンドルモータ1の回転速
度の検出信号(FG信号)を出力するためのスピンドル
回転速度出力端子(FG1)D6とを有している。ま
た、内蔵されているオシレータからの自走発振周波数の
信号が供給される自走発振接続端子(Cosc)D7
と、外部機器からの同期クロックが供給される外部クロ
ック同期入力端子(Clock)D8と、デジタル信号
として供給される上記スピンドルモータ1の回転エラー
データ(スピンドルエラーデータ)が供給されるスピン
ドルエラー入力端子(ERR1)D9と、位相補償され
たスピンドルエラーデータが供給されるスピンドル位相
補償フィルタ端子(PCI1)D10とを有している。
また、スピンドルモータ1に供給する電圧が帰還される
スピンドル電圧帰還フィルタ端子(CT1)D11と、
スピンドルモータ1のW相のドライブ電圧が供給される
スピンドルW相出力端子(W1)D12と、スピンドル
モータ1のV相のドライブ電圧が供給されるスピンドル
V相出力端子(V1)D13と、スピンドルモータ1の
各相に供給した電流値の検出出力が供給されるスピンド
ル電流検出端子(Icom1)D14と、スピンドルモ
ータ1の電源入力端子であるスピンドルパワー電源入力
端子(Vsp)D15と、スピンドルモータ1のU相の
ドライブ電圧が供給されるスピンドルU相出力端子(U
1)D16と有している。
【0131】また、上記デジタル入力用の駆動ICは、
プリ電源が供給されるプリ部電源入力端子(Pre.V
cc)D17と、上記3相構造を有するスレッドモータ
3のV相に設けられたホール素子からの正の検出出力が
供給されるスレッドV相ホール正入力端子(HU2+)
D18と、このホール素子からの負の検出出力が供給さ
れるスレッドV相ホール負入力端子(HU2−)D19
と、上記スレッドモータ3のU相に設けられたホール素
子からの正の検出出力が供給されるスレッドU相ホール
正入力端子(HV2+)D20と、このホール素子から
の負の検出出力が供給されるスレッドU相ホール負入力
端子(HV2−)D21とを有している。また、上記ス
レッドモータ3の回転速度の検出信号(FG信号)を出
力するためのスレッド回転速度出力端子(FG2)D2
2と、スレッドモータ3のリバース方向の回転エラー信
号であるスレッドリバースエラーデータが供給されるス
レッドREVエラー入力端子(SRDR)D23と、ス
レッドモータ3のフォワード方向の回転エラー信号であ
るスレッドフォワードエラーデータが供給されるスレッ
ドFWDエラー入力端子(SFDR)D24と、スレッ
ドエラーCRフィルタ端子(CR)D25と、位相補償
されたスレッドエラー信号が供給されるスレッド位相補
償フィルタ端子(PCI2)D26と、スレッドモータ
3に供給する電圧が帰還されるスレッド電圧帰還フィル
タ端子(CT2)D27とを有している。また、スレッ
ドモータ3のW相へのドライブ電圧が供給されるスレッ
ドW相出力端子(W2)D28と、スレッドモータ3の
V相へのドライブ電圧が供給されるスレッドV相出力端
子(V2)D29と、スレッドモータ3の各相に供給し
た電流値の検出出力が供給されるスレッド電流検出端子
(Icom2)D30と、スレッドモータ3の電源入力
端子であるスレッドパワー電源入力端子(Vsl)D3
1と、スレッドモータ3のU相のドライブ電圧が供給さ
れるスレッドU相出力端子(U2)D32と有してい
る。
【0132】このような各端子D1〜D32を有するデ
ジタル入力用の駆動ICは、具体的には、図15に示す
ような構成を有している。なお、このデジタル入力用の
駆動IC及び上述のアナログ入力用の駆動IC100の
異なる部分は、スレッドエラーデータのデータ処理系1
70と、スピンドルエラーデータのデータ処理系171
のみであり、他は該アナログ入力用の駆動IC100と
同じ動作を示す。このため、このデジタル入力用の駆動
ICの説明では、スレッドエラーデータのデータ処理系
170及びスピンドルエラーデータのデータ処理系17
1の説明に言及することとし、他の部分の説明は上記ア
ナログ入力用の駆動IC100と同じ符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0133】すなわち、上記スレッドエラーデータのデ
ータ処理系170は、2入力のORゲート172に、そ
れぞれ上記スレッドリバースエラーデータが供給される
スレッドREVエラーデータ入力端子D23及びスレッ
ドフォワードエラーデータが供給されるスレッドFWD
エラーデータ入力端子D24を接続している。この各入
力端子D23,D24は、それぞれ極性判別用フリップ
フロップ173にも接続されており、該極性判別用フリ
ップフロップ173の出力端子は、上記3相全波駆動回
路149に接続されている。また、上記ORゲート17
2の出力端子は絶対値検出回路174に接続されてお
り、該絶対値検出回路174の出力端子は差動増幅回路
175の非反転入力端子に接続されている。また、上記
絶対値検出回路174には、基準電圧発生回路176が
接続されており、上記差動増幅回路175の反転入力端
子には、上記スレッド電圧帰還フィルタ端子D27が接
続されている。そして、上記差動増幅回路175の出力
端子は、上記ソフトスイッチング回路150に接続され
ている。
【0134】一方、スピンドルエラーデータのデータ処
理系171は、極性判別用の差動増幅回路177の非反
転入力端子に、スピンドルエラーデータが供給されるス
ピンドルエラー入力端子D9が接続され、反転入力端子
に上記基準電圧発生回路176が接続され、出力端子に
上記3相全波駆動回路134が接続されている。また、
絶対値検出回路178の2つの入力端子がそれぞれスピ
ンドルエラー入力端子D9及び基準電圧発生回路176
に接続され、出力端子が差動増幅回路179の非反転入
力端子に接続されている。そして、差動増幅回路179
の反転入力端子が上記スピンドル電圧帰還フィルタ端子
D11に接続され、出力端子が上記ソフトスイッチング
回路135に接続されている。
【0135】次に、このような構成を有するデジタル入
力用の駆動ICは、外部に設けられているデジタルサー
ボICにより検出されたスピンドルエラーデータ(MD
P)が、上記スピンドルエラー入力端子D9を介して差
動増幅回路177及び絶対値検出回路178に供給され
る。このスピンドルエラーデータは、図16に示すよう
にVcc,Vcc/2,GNDの3値で供給されるよう
になっている(PWM MODE=0)。また、上記アナログ入力
用の駆動IC100が外部で形成された基準電圧を用い
る構成となっているのに対して、このデジタル入力用の
駆動ICは、当該IC内に設けられている基準電圧発生
回路176で基準電圧(Vcc/2)を形成するように
なっている。この基準電圧発生回路176で形成された
基準電圧は、上記差動増幅回路177,絶対値検出回路
178及びスピンドルモータ用の絶対値検出回路174
に供給される。
【0136】上記差動増幅回路177は、上記基準電圧
とスピンドルエラーデータとを比較して極性判別を行う
ことにより、スピンドルモータ1の加減速を検出する。
そして、スピンドルモータ1の回転方向が加速方向の回
転であることを示す極性判別信号或いはスピンドルモー
タ1の回転方向が減速方向の回転であることを示す極性
判別信号を形成し、これを上記3相全波駆動回路134
に供給する。これにより、上記3相全波駆動回路134
は上述のように上記極性判別信号に基づいて、加速方向
或いは減速方向の信号切換えを行う。
【0137】上記絶対値検出回路178は、上記基準電
圧に基づいて、スピンドルエラーデータの絶対値を検出
する。そして、この絶対値検出信号を差動増幅回路17
9に供給する。上記差動増幅回路179には、スピンド
ル電圧帰還フィルタ端子D11を介して、スピンドルモ
ータ1の現在のモータ電流が電圧のかたちで供給されて
いる。上記差動増幅回路179は、上記スピンドルエラ
ーデータの絶対値と、モータ電流(電圧)とを比較する
ことにより、加速方向或いは減速方向の駆動力を制御す
るための信号を形成し、これを上記ソフトスイッチング
回路135に供給する。これにより、上記ソフトスイッ
チング回路135において、上述のように現在の回転数
に応じた各相用のドライブ信号が形成され、それぞれ上
部トランジスタ139a,140a,141a及び下部
トランジスタ139b,140b,141bに供給さ
れ、スピンドルモータ1が回転駆動される。従って、上
記スピンドルモータ1を常に一定の速度で回転駆動する
ことができる。
【0138】次に、図17(a)に示すようなフォワー
ド方向への回転を指示する信号(SFON)により、同
図(b)に示すようなスレッドフォワードエラーデータ
がスレッドFWDエラー入力端子D24を介してORゲ
ート172及び極性判別用フリップフロップ173に供
給される。また、図17(c)に示すようなリバース方
向への回転を指示する信号(SRON)により、同図
(d)に示すようなスレッドリバースエラーデータがス
レッドREVエラー入力端子D23を介してORゲート
172及び極性判別用フリップフロップ173に供給さ
れる。
【0139】上記極性判別用フリップフロップ173
は、上記スレッドリバースエラーデータ及びスレッドフ
ォワードエラーデータに基づいて極性を判別することに
より、スレッドモータ3の制御回転方向を検出する。そ
して、この制御回転方向を示す極性判別信号を上記3相
全波駆動回路149に供給する。上記3相全波駆動回路
149は上述のように上記極性判別信号に基づいて、外
周方向或いは内周方向の信号切換えを行う。
【0140】一方、ORゲート172は、上記スレッド
フォワードエラーデータ及びスレッドリバースエラーデ
ータの論理和をとり、この論理和データを絶対値検出回
路174に供給する。上記絶対値検出回路174は、上
記基準電圧発生回路176からの基準電圧に基づいて上
記論理和データの絶対値を検出し、これを差動増幅回路
175に供給する。
【0141】上記差動増幅回路175には、スレッド電
圧帰還フィルタ端子D27を介してスレッドモータ3の
現在のモータ電流が電圧のかたちで供給されている。上
記差動増幅回路175は、上記スレッドエラー信号の絶
対値と、モータ電流(電圧)とを比較することにより、
外周方向或いは内周方向の駆動力を制御するための信号
を形成し、これを上記ソフトスイッチング回路150に
供給する。これにより、上記ソフトスイッチング回路1
50において、上述のように現在の回転数に応じた各相
用のドライブ信号が形成され、それぞれ上部トランジス
タ154a,155a,156a及び下部トランジスタ
154b,155b,156bに供給され、スレッドモ
ータ3が回転駆動される。従って、上記スレッドモータ
3を常に安定して回転駆動することができ、光ピックア
ップ2を正確に位置制御することができる。
【0142】当該デジタル入力用の駆動ICは、このよ
うに各モータ1,3の回転エラー情報(スレッドリバー
スエラーデータ,スレッドフォワードエラーデータ及び
スピンドルエラーデータ)をデジタル的に処理すること
ができる。このため、上記回転エラー情報をデジタルデ
ータとして出力する回転エラー検出系を有するディスク
再生装置等に当該ドライブユニットを適用することを可
能とすることができる。
【0143】また、この当該ドライブユニットは、上記
アナログ入力用の駆動IC或いはデジタル入力用の駆動
ICにより、回転エラー情報のアナログ入力或いはデジ
タル入力に対応することができるため、当該ドライブユ
ニットを設ける機器の回転エラー検出系に対応させて上
記いずれかの駆動ICを設けることができ、汎用性の向
上を図ることができる。また、上記駆動ICは、小型で
設置面積も少なくてすむため、アナログ入力用の駆動I
C及びデジタル入力用の駆動ICの両方を設け、回転エ
ラー情報のアナログ入力或いはデジタル入力の両方に対
応可能としてもよい。
【0144】なお、上述の実施例の説明では、本発明に
係るディスク状記録媒体のドライブユニットを光ディス
クの再生専用のドライブユニットに適用することとした
が、これは、いわゆるハードディスクのドライブユニッ
トに適用してもよい。この場合は、上記ピックアップ2
9の代わりに磁気ヘッドが設けられ、上記制御IC10
0は、スピンドルモータ1と共にこの磁気ヘッドを移動
制御するモータの駆動制御を行うこととなる。
【0145】同じく、ディスク状記録媒体として光磁気
ディスクを設けるようにしてもよい。この場合におい
て、再生専用とする場合は上述の実施例の構成と変わり
はないが、記録を行う場合は、上記ピックアップ29と
共に光磁気ディスクに磁界を印加する磁気ヘッドと、該
磁気ヘッドを移動させるためのモータを設けることによ
り簡単に実現することができる。
【0146】そして、この他、本発明に係る技術的思想
を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能であること
は勿論である。
【0147】
【発明の効果】本発明に係るディスク状記録媒体のドラ
イブユニットは、ドライブユニット自体の面積の縮小化
及び各部の配線接続の省略化を図ることができる。この
ため、当該ドライブユニットが設けられるディスク再生
装置等の小型化に貢献することができる。
【0148】また、各モータの回転エラー情報がアナロ
グ入力であっても、或いは、デジタル入力であってもど
ちらにも対応可能とすることができる。このため、当該
ディスク状記録媒体のドライブユニットを設ける機器の
回転エラー情報処理系に対応させて回転制御手段を設け
ることができ、汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク状記録媒体のドライブユ
ニットを適用した光ディスク再生装置のドライブユニッ
トの平面図である。
【図2】アウターロータコア付ブラシレスモータタイプ
のディスク回転用スピンドルモータとスレッドモータの
分解斜視図である。
【図3】アウターロータコア付ブラシレスモータタイプ
のディスク回転用スピンドルモータの断面図である。
【図4】アウターロータコア付ブラシレスモータタイプ
のスレッドモータの断面図である。
【図5】ボールチャッキング方式を採用したアウターロ
ータコア付ブラシレスモータタイプのディスク回転用ス
ピンドルモータの断面図である。
【図6】ボールチャッキング方式を採用したアウターロ
ータコア付ブラシレスモータタイプのディスク回転用ス
ピンドルモータの分解斜視図である。
【図7】偏平型ブラシレスモータタイプのディスク回転
用スピンドルモータとスレッドモータの分解斜視図であ
る。
【図8】偏平型ブラシレスモータタイプのディスク回転
用スピンドルモータの断面図である。
【図9】偏平型ブラシレスモータタイプのスレッドモー
タの断面図である。
【図10】アナログ入力用の駆動ICに設けられている
入出力端子を説明するための図である。
【図11】上記アナログ入力用の駆動ICの回路構成を
説明するための回路図である。
【図12】上記アナログ入力用の駆動ICの動作を説明
するためのタイムチャートである。
【図13】上記アナログ入力用の駆動ICの動作を説明
するための各部の波形図である。
【図14】上記デジタル入力用の駆動ICに設けられて
いる入出力端子を説明するための図である。
【図15】上記デジタル入力用の駆動ICの回路構成を
説明するための回路図である。
【図16】上記アナログ入力用の駆動ICに3値で供給
されるスピンドルエラーデータの波形図である。
【図17】上記アナログ入力用の駆動ICに供給される
スレッドフォワードエラーデータ及びスレッドリバース
エラーデータ等を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク回転用のスピンドルモータ 2 光ピックアップ 3 スレッドモータ 4 ステータコア 5 コイル 6 シャーシ 100 駆動IC 101 入力用コネクタ 102 出力用コネクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体を回転駆動するディ
    スク回転用モータと、 上記ディスク状記録媒体に対して記録情報の再生及び/
    又は記録を行うアクセス手段を移動させるための移動用
    モータと、 上記各モータをそれぞれ回転制御する回転制御手段と、 上記各モータの固定用シャーシと一体的に形成されたに
    配線基板とを有し、 上記回転用モータ,移動用モータ及び回転制御手段は、
    それぞれ上記配線基板上に設けられていること、 を特徴とするディスク状記録媒体のドライブユニット。
  2. 【請求項2】 上記回転制御手段は、1チップに集積回
    路化されていること、 を特徴とする請求項1記載のディスク状記録媒体のドラ
    イブユニット。
  3. 【請求項3】 上記配線基板上には、上記回転用モー
    タ,移動用モータ,回転制御手段と共に、上記アクセス
    手段も設けられていることを特徴とする請求項2記載の
    ディスク状記録媒体のドライブユニット。
  4. 【請求項4】 上記回転制御手段は、上記ディスク回転
    用モータ及び移動用モータの各回転エラー情報をそれぞ
    れアナログ的に情報処理するアナログ情報処理系を有す
    ること、 を特徴とする請求項3記載のディスク状記録媒体のドラ
    イブユニット。
  5. 【請求項5】 上記回転制御手段は、上記ディスク回転
    用モータ及び移動用モータの各回転エラー情報をそれぞ
    れデジタル的に情報処理するデジタル情報処理系を有す
    ること、 を特徴とする請求項3記載のディスク状記録媒体のドラ
    イブユニット。
JP10264595A 1995-04-26 1995-04-26 ディスク状記録媒体のドライブユニット Pending JPH08297955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10264595A JPH08297955A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 ディスク状記録媒体のドライブユニット

Applications Claiming Priority (1)

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JP10264595A JPH08297955A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 ディスク状記録媒体のドライブユニット

Publications (1)

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ID=14332981

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JP10264595A Pending JPH08297955A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 ディスク状記録媒体のドライブユニット

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JP (1) JPH08297955A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100577468B1 (ko) * 1997-08-20 2006-10-31 소니 가부시끼 가이샤 디스크드라이브

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100577468B1 (ko) * 1997-08-20 2006-10-31 소니 가부시끼 가이샤 디스크드라이브

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Effective date: 20040615