JPH0829783A - 放光装置 - Google Patents

放光装置

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Publication number
JPH0829783A
JPH0829783A JP6160231A JP16023194A JPH0829783A JP H0829783 A JPH0829783 A JP H0829783A JP 6160231 A JP6160231 A JP 6160231A JP 16023194 A JP16023194 A JP 16023194A JP H0829783 A JPH0829783 A JP H0829783A
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JP
Japan
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light
wave
beam splitter
reflected
polarization beam
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JP6160231A
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English (en)
Inventor
Takehisa Natori
武久 名取
Toshihisa Kojima
俊久 小島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源から出射される光の利用効率を向上しう
る放光装置を提供する。 【構成】 本発明の放光装置は、光源11からの平行光
L11をP波とS波とに分離する偏光ビームスプリッタ1
7と、分離されたP波とS波のうち、S波を反射して偏
光ビームスプリッタ17に再入射させる第1のミラー2
1と、再入射して偏光ビームスプリッタ17により反射
されたS波を円偏波に変換して出射する1/4波長板1
6と、出射された円偏波を1回反射して光源11からの
平行光L11と同方向に戻し、1/4波長板16に再入射
させるコールドリフレクタ12およびコリメータレンズ
14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、液晶表示装置
の光源に用いられる放光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじれネマチック(Twiste
d, Nematic)構造の液晶を液晶表示装置として
使用する場合には、例えば、図26に示すように、液晶
板1の両側の面に1組の偏光板2,3を配置するように
構成する。この場合、1組の偏光板2,3は平行ニコル
の状態に配置されているものとする。
【0003】このように構成される液晶表示装置におい
ては、偏光板2に入射した平行光L21が直線偏波L22に
変換され、液晶板1に入射する。この場合、液晶板1の
両側に電圧が印加されていない状態では、直線偏波L22
は液晶板1により偏波面が90゜回転されて偏光板3に
入射しようとする。しかし、偏光板3の偏光方向がこれ
と直交しているため、回転された光は偏光板3に吸収さ
れる。このため、矢印A方向から液晶表示装置を見たと
きには暗状態になる。
【0004】一方、液晶板1の両側に規定以上の電圧が
印加された状態では、直線偏波L22は、その状態が保持
されて偏光板3を通過することになるので、矢印A方向
から液晶表示装置を見たときには明状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の液晶
表示装置において、液晶板1に対して直線偏波L22を供
給する偏光板2とこの偏光板2に平行光L21を供給する
光源7(図27参照)とは、直線偏波L22を放光する放
光装置4を形成すると考えることができる。
【0006】しかしながら、この従来の技術による放光
装置4においては、平行光L21のうち、直線偏波L22を
除く光が偏光板2に吸収されてしまうため、平行光L21
の利用効率が低いという問題があった。
【0007】また、光を吸収した偏光板2が熱くなっ
て、特に、吸収光量が大きい場合には焦げてしまい、偏
光板2が偏光作用を行うことができなくなるという問題
があった。この焦げの問題を回避するためには、その偏
光板2の放熱用のファンを取り付けることが考えられる
が、その場合には、放光装置4が大型になるという問題
があった。
【0008】さらに、このようにファンを取り付けた場
合には、空気の流れにより巻き込まれたほこりが液晶板
1についたり、ファン回転用のモータによる雑音が発生
するという問題もあった。液晶板1にほこりがついた場
合、その液晶板1を液晶プロジェクター等に使用した場
合には、画像の表示面に、そのほこりを原因とする画像
の欠けが発生するというような問題が発生する。特に、
カラー液晶プロジェクター等に使用した場合には、いわ
ゆる、色のしみになるという問題が発生する。
【0009】加えて、例えば図27に示すように、従来
の放光装置4においては、放物面5が形成されたコール
ドリフレクタ6の焦点位置に光源7を配置することによ
り、コールドフィルタ8を介して平行光L21を得るよう
にしているが、このような構成では、出射される光ビー
ムの径を小さくするのは困難で、装置の小型化を妨げる
原因になっていた。
【0010】本発明はこのような従来の技術の課題を考
慮してなされたものであり、光源から出射される光の利
用効率を向上させるとともに出射される光ビームの径を
小さくしうる放光装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る放光装
置は、例えば、図1に示すように、光源11からの光L
11をP波とS波とに分離する偏光ビームスプリッタ17
と、分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線
偏波(例えばS波)を反射して上述の偏光ビームスプリ
ッタ17に再入射させる第1のミラー系21と、再入射
して上述の偏光ビームスプリッタ17により反射された
上述のいずれか一方の直線偏波を円偏波に変換して出射
する1/4波長板16と、出射された円偏波を1回反射
して上述の光源11からの光L11と同方向に戻し、上述
の1/4波長板16に再入射させる第2のミラー系1
2,14とを有するものである。
【0012】この場合、球面13が形成されたミラー1
2とコリメータレンズ14とから第2のミラー系を構成
することもできる。
【0013】第2の発明に係る放光装置は、例えば、図
3〜図6に示すように、光源11からの光L11をP波と
S波とに分離する偏光ビームスプリッタ17と、分離さ
れたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波を反射
して上述の偏光ビームスプリッタ17に再入射させる第
1のミラー系21と、上述の偏光ビームスプリッタ17
からの光を反射光軸22を挟んで偶数回反射して上述の
偏光ビームスプリッタ17に再入射させる第2のミラー
系12Aとを備え、上述の第2のミラー系12Aの反射
面13Aの近くに、この第2のミラー系12Aの反射光
軸22を基準としてその片側に1/4波長板16Aを設
けたものである。
【0014】第3の発明に係る放光装置は、例えば図7
に示すように、光源11からの光L11を左回転円偏波と
右回転円偏波とに分離し、いずれか一方の円偏波(例え
ば右回転円偏波)を反射させるコレステリック液晶板1
9と、反射された上述のいずれか一方の円偏波を反射し
て上述の光源11からの光L11と同方向に戻し、上述の
コレステリック液晶板19に再入射させるミラー系12
0と、上述のコレステリック液晶板19から出射された
円偏波を直線偏波に変換する1/4波長板16とを備
え、上述のミラー系120を、焦点からの光が角度を変
えて反射するように曲面13Bを形成した第1のミラー
12Bと、焦点からの光が角度を変えないで反射するよ
うに曲面13Cを形成した第2のミラー12Cとから構
成し、上述の第1および第2のミラー12B,12Cの
曲面13B,13Cを対向させるとともに、上述の第1
および第2のミラー12B,12Cの焦点を一致させて
その焦点に上述の光源11を配置したものである。
【0015】この場合、例えば図8〜図10に示すよう
に、コレステリック液晶板19と1/4波長板16の代
わりに、光源11からの光L11をP波とS波とに分離す
る偏光ビームスプリッタ17と、分離されたP波とS波
のうち、いずれか一方の直線偏波(例えばS波)を反射
して上述の偏光ビームスプリッタ17に再入射させる他
のミラー系21と、再入射して上述の偏光ビームスプリ
ッタ17により反射された上述のいずれか一方の直線偏
波を円偏波に変換して出射する1/4波長板16とを設
け、出射された円偏波を上述のミラー系12によって反
射して上述の光源11からの光L11と同方向に戻し、上
述の1/4波長板16に再入射させるようにすることも
できる。
【0016】また、第1のミラー12Bの曲面を放物面
13Bまたは楕円面33とするとともに、第2のミラー
12Cの曲面を球面13Cとすることもできる。
【0017】さらに、例えば、図25に示すように、偏
光ビームスプリッタ17と他のミラー系12の代わり
に、光源11からの光L11をP波とS波に分離し、いず
れか一方の直線偏波(例えばS波)を反射させる複合偏
光ビームスプリッタ17Aを設けることもできる。
【0018】第4の発明に係る放光装置は、例えば、図
11〜図13に示すように、光源11からの光L11をP
波とS波とに分離する偏光ビームスプリッタ17と、分
離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
(例えばS波)を反射して上述の偏光ビームスプリッタ
17に再入射させる第1のミラー系21と、再入射して
上述の偏光ビームスプリッタ17により反射された上述
のいずれか一方の直線偏波を反射光軸22を挟んで偶数
回反射して上述の光源11からの光L11と同方向に戻
し、上述の偏光ビームスプリッタ17に再入射させる第
2のミラー系12Aとを備え、上述の第2のミラー系1
2Aの反射光軸22を基準としてその片側に、上述の偏
光ビームスプリッタ17によって反射された上述のいず
れか一方の直線偏波と、上述の第2のミラー系12Aに
よって戻された上述のいずれか一方の直線偏波との振動
面をそれぞれ90度回転する1/2波長板20を設けた
ものである。
【0019】第5の発明に係る放光装置は、例えば、図
14〜図16に示すように、光源11からの光L11をP
波とS波とに分離する偏光ビームスプリッタ17と、分
離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
(例えばS波)を反射して上述の偏光ビームスプリッタ
17に再入射させる第1のミラー系21と、再入射して
上述の偏光ビームスプリッタ17により反射された上述
のいずれか一方の直線偏波を反射光軸22を挟んで偶数
回反射して上述の光源11からの光L11と同方向に戻
し、上述の偏光ビームスプリッタ17に再入射させる第
2のミラー系12Aとを備え、上述の反射光軸22を基
準として、一方側に、上述の偏光ビームスプリッタ17
によって反射された上述のいずれか一方の直線偏波を所
定回転方向(例えば右回転方向)の円偏波に変換する1
/4波長板16Dを設けるとともに、他方側に、上述の
偏光ビームスプリッタ17によって反射された上述のい
ずれか一方の直線偏波を上述の所定回転方向と逆方向
(例えば左回転方向)の円偏波に変換する1/4波長板
16Eを設けたものである。
【0020】第6の発明に係る放光装置は、例えば、図
17〜図18に示すように、光源11からの光L11を左
回転円偏波と右回転円偏波とに分離し、いずれか一方の
円偏波(例えば右回転円偏波)を反射させるコレステリ
ック液晶板19と、反射された上述のいずれか一方の円
偏波を偶数回反射して上述の光源11からの光L11と同
方向に戻し、上述のコレステリック液晶板19に再入射
させるミラー系12Aと、上述のコレステリック液晶板
11から出射された円偏波(例えば左回転円偏波)を直
線偏波(例えばP波)に変換する1/4波長板16とを
備え、上述のミラー系12Aの反射光軸22を基準とし
てその片側に、上述のいずれか一方の円偏波(例えば右
回転円偏波)の回転方向を逆にする1/2波長板20を
設けたものである。
【0021】第7の発明に係る放光装置は、例えば、図
19〜図20に示すように、光源11からの光L11を左
回転円偏波と右回転円偏波とに分離し、いずれか一方の
円偏波(例えば右回転円偏波)を反射させるコレステリ
ック液晶板19と、反射された上述のいずれか一方の円
偏波を直線偏波(例えばS波)に変換する1/4波長板
16Fと、変換された上述の直線偏波を反射光軸22を
挟んで偶数回反射し、上述の1/4波長板16Fを介し
て上述のコレステリック液晶板19に戻すミラー系12
Aと、上述のコレステリック液晶板19から出射された
円偏波(例えば左回転円偏波)を直線偏波(例えばP
波)に変換する1/4波長板16Gとを備え、上述のミ
ラー系12Aの反射光軸22を基準としてその片側に、
上述の直線偏波の偏波面を90度回転させる1/2波長
板20を設けたものである。
【0022】この場合、ミラー系12Aの反射面を放物
面13Aまたは楕円面33とすることもできる。
【0023】第8の発明に係る放光装置は、例えば、図
21〜図23に示すように、光源11からの光L11をP
波とS波とに分離する偏光ビームスプリッタ17と、分
離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
(例えばS波)を反射して上述の偏光ビームスプリッタ
17に再入射させる第1のミラー系21と、再入射して
上述の偏光ビームスプリッタ17により反射された上述
のいずれか一方の直線偏波を円偏波(例えば右回転円偏
波)に変換して出射する1/4波長板16と、出射され
た円偏波を反射光軸22を挟んで偶数回反射して上述の
光源11からの光L11と同方向に戻し、上述の1/4波
長板16に再入射させる第2のミラー系12Aとを備
え、上述の第2のミラー系12Aの反射光軸22を基準
としてその片側に、上述の偏光ビームスプリッタ17に
よって反射された上述のいずれか一方の直線偏波の偏波
面と、上述の第2のミラー系12Aによって戻された円
偏波を上述の1/4波長板16により変換して得られた
上述のいずれか一方の直線編波の偏波面をそれぞれ90
度回転させる1/2波長板20を設けたものである。
【0024】この場合、例えば図24に示すように、上
述の1/2波長板20の代わりに、上述の第2のミラー
系12Aの反射光軸22を基準としてその片側に、上述
のいずれか一方の直線偏波を上述の1/4波長板16に
より変換して得られた円偏波の回転方向と、上述の第2
のミラー系12Aによって戻された円偏波の回転方向を
それぞれ逆にする1/2波長板20を設けることもでき
る。
【0025】また、第2、第4、第5または第8の発明
に係る放光装置において、第2のミラー系12Aの反射
面を放物面13Aまたは楕円面33とすることもでき
る。
【0026】さらに、第1、第2、第4、第5または第
8の発明に係る放光装置において、例えば図25に示す
ように、偏光ビームスプリッタ17と第1のミラー系2
1の代わりに、光源11からの光L11をP波とS波に分
離し、いずれか一方の直線偏波(例えばS波)を反射さ
せる複合偏光ビームスプリッタを設けることもできる。
【0027】
【作用】第1の発明に係る放光装置の場合、光源11か
ら出射された光L11は、偏光ビームスプリッタ17によ
ってP波とS波に分離され、そのうちの一方の直線偏波
(例えばS波)が第1のミラー系21によって反射さ
れ、偏光ビームスプリッタ17に再入射する。この再入
射した直線偏波は、偏光ビームスプリッタ17によって
反射された後、1/4波長板16によって円偏波に変換
されて出射する。さらに、この出射された円偏波は、第
2のミラー系(例えばミラー12およびコリメータレン
ズ14)によって1回反射されて光源11からの光L11
と同方向に戻され、上述の1/4波長板16に再入射す
る。そして、1/4波長板16に再入射した円偏波は、
偏光ビームスプリッタを通過した直線偏波(例えばP
波)と同種類の直線偏波に変換される。
【0028】したがって、第1の発明に係る放光装置に
よれば、偏光ビームスプリッタ17によって分離されて
通過した直線偏波(例えばP波)と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射された直線偏波を変換して得られ
た同種類の直線偏波(例えばP波)とが加算されること
になるので、偏光ビームスプリッタ17から出射される
直線偏波の量が増加する。
【0029】また、第1の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第1
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0030】第2の発明に係る放光装置の場合、偏光ビ
ームスプリッタ17によって反射された一方の直線偏波
(例えばS波)が、第2のミラー系12Aの反射面13
Aの近くに設けた1/4波長板16Aを通過することに
よって円偏波に変換され、この円偏波が第2のミラー系
12Aにより逆回転の円偏波として反射される。さら
に、この円偏波が再び1/4波長板16Aを通過するこ
とにより、入射した直線偏波と異なる種類の直線偏波
(例えばP波)が出射される。
【0031】したがって、第2の発明に係る放光装置に
よれば、偏光ビームスプリッタ17によって分離されて
通過した直線偏波(例えばP波)と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射された直線偏波を変換して得られ
た同種類の直線偏波(例えばP波)とが加算されること
になるので、偏光ビームスプリッタ17から出射される
直線偏波の量が増加する。
【0032】また、第2の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第1
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0033】第3の発明に係る放光装置の場合、コレス
テリック液晶板19によって反射された一方の円偏波
(例えば右回転円偏波)が、順次、ミラー系120を構
成する第1のミラー12Bおよび第2のミラー12Cに
よって反射され、さらに再び第1のミラー12Bにより
反射されることによって、逆回転方向の円偏波(例えば
左回転円偏波)に変換され、この逆回転方向の円偏波が
コレステリック液晶板19に入射する。
【0034】したがって、第3の発明に係る放光装置に
よれば、コレステリック液晶板19によって分離されて
通過した円偏波(例えば左回転円偏波)と、コレステリ
ック液晶板19によって反射された円偏波を変換して得
られた同じ回転方向の円偏波(例えば左回転円偏波)が
加算されることになるので、コレステリック液晶板19
から出射される円偏波ひいては1/4波長板16から出
射される直線偏波(例えばP波)の量が増加する。
【0035】この場合、例えば図8に示すように、コレ
ステリック液晶板19と1/4波長板16の代わりに、
光源11からの光L11をP波とS波とに分離する偏光ビ
ームスプリッタ17と、分離されたP波とS波のうち、
いずれか一方の直線偏波(例えばS波)を反射して上述
の偏光ビームスプリッタ17に再入射させる他のミラー
系21と、再入射して上述の偏光ビームスプリッタ17
により反射された上述のいずれか一方の直線偏波を円偏
波に変換して出射する1/4波長板16とを設ければ、
偏光ビームスプリッタ17によって分離されて通過した
直線偏波(例えばP波)と、偏光ビームスプリッタ17
によって反射された直線偏波を変換して得られた同種類
の直線偏波(例えばP波)とが加算されることになるの
で、偏光ビームスプリッタ17から出射される直線偏波
の量が増加する。
【0036】また、第3の発明に係る放光装置において
は、光源11から第2のミラー12Cに向かう光も角度
が変わらずに反射され、その後、第1のミラー12Bに
より反射されて出射されるので、入射した光が対抗する
ミラーにより反射されて出射される従来例に比べ、光源
11からの光L11のビーム径が小さくなる。
【0037】さらに、第3の発明に係る放光装置の場
合、従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装
置内部において発熱するおそれはなくなる。このため、
第1の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必
要とされた放熱用のファンが不要となり、その結果、出
射光の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1
にほこりが付くことはなくなる。また、ファン回転用の
モータによる雑音も発生しない。
【0038】加えて、第1のミラー12Bの曲面を放物
面13Bまたは楕円面33とするとともに、第2のミラ
ー12Cの曲面を球面13Cとすれば、容易に平行な光
L11が得られ、特に第1のミラー12Bの曲面を楕円面
33とすれば、反射光路が短くなる。
【0039】さらに、偏光ビームスプリッタ17と他の
ミラー系21の代わりに、光源11からの光L11をP波
とS波に分離し、いずれか一方の直線偏波を反射させる
複合偏光ビームスプリッタ17Aを設ければ、装置構成
が簡素化される。
【0040】第4の発明に係る放光装置の場合、偏光ビ
ームスプリッタ17によって反射されまたは第2のミラ
ー系12Aによって戻された一方の直線偏波(例えばS
波)が、1/2波長板20を通過することによってその
振動面が90度回転され、異なる種類の直線偏波(例え
ばP波)に変換される。
【0041】したがって、第4の発明に係る放光装置に
よれば、偏光ビームスプリッタ17によって分離されて
通過した直線偏波(例えばP波)と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射された直線偏波を変換して得られ
た同種類の直線偏波(例えばP波)とが加算されること
になるので、偏光ビームスプリッタ17から出射される
直線偏波の量が増加する。
【0042】また、第4の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第1
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0043】第5の発明に係る放光装置の場合、偏光ビ
ームスプリッタ17によって反射された一方の直線偏波
(例えばS波)のうち、反射光軸22を挟んで一方側に
位置するものが、1/4波長板16Dを通過することに
よって所定回転方向(例えば右回転方向)の円偏波に変
換され、その後、第2のミラー系12Aによって偶数回
反射して戻された同じ回転方向の円偏波が反射光軸22
を挟んで他方側に位置する1/4波長板16Eに入射す
ることによって異なる種類の直線偏波(例えばP波)に
変換される。
【0044】また、偏光ビームスプリッタ17によって
反射された一方の直線偏波(例えばS波)のうち、反射
光軸22を挟んで他方側に位置するものは、1/4波長
板16Eを通過することによって逆回転方向(例えば左
回転方向)の円偏波に変換され、その後、第2のミラー
系12Aによって偶数回反射して戻された逆回転方向の
円偏波が反射光軸22を挟んで一方側に位置する1/4
波長板16Dに入射することによって異なる種類の直線
偏波(例えばP波)に変換される。
【0045】したがって、第5の発明に係る放光装置に
よれば、偏光ビームスプリッタ17によって分離されて
通過した直線偏波(例えばP波)と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射された直線偏波を変換して得られ
た同種類の直線偏波(例えばP波)とが加算されること
になるので、偏光ビームスプリッタ17から出射される
直線偏波の量が増加する。
【0046】また、第5の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第5
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0047】第6の発明に係る放光装置の場合、コレス
テリック液晶板19によって反射されまたはミラー系1
2によって戻された一方の円偏波(例えば右回転円偏
波)が、1/2波長板20を通過することによって、逆
回転方向の円偏波(例えば左回転円偏波)に変換され、
この逆回転方向の円偏波がコレステリック液晶板19に
入射する。
【0048】したがって、第6の発明に係る放光装置に
よれば、コレステリック液晶板19によって分離されて
通過した円偏波(例えば左回転円偏波)と、コレステリ
ック液晶板19によって反射された円偏波を変換して得
られた同じ回転方向の円偏波(例えば左回転円偏波)が
加算されることになるので、コレステリック液晶板19
から出射される円偏波ひいては1/4波長板16から出
射される直線偏波(例えばP波)の量が増加する。
【0049】また、第6の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第1
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0050】第7の発明に係る放光装置の場合、コレス
テリック液晶板19によって反射されたいずれか一方の
円偏波(例えば右回転円偏波)が第1の1/4波長板1
6によって直線偏波(例えばS波)に変換される。この
直線偏波またはミラー系12によって戻された直線偏波
は、1/2波長板20を通過することによってその偏波
面が90度回転され、さらにこの直線偏波(例えばP
波)は、第1の1/4波長板16Fを通過することによ
って上述の円偏波と回転方向の異なる円偏波(例えば左
回転円偏波)に変換される。そして、この円偏波はコレ
ステリック液晶板19をそのまま通過する。
【0051】したがって、第7の発明に係る放光装置に
よれば、コレステリック液晶板19によって分離されて
通過した円偏波(例えば左回転円偏波)と、コレステリ
ック液晶板19によって反射された円偏波を変換して得
られた同じ回転方向の円偏波(例えば左回転円偏波)が
加算されることになるので、コレステリック液晶板19
から出射される円偏波ひいては第2の1/4波長板16
から出射される直線偏波(例えばP波)の量が増加す
る。
【0052】また、第7の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第7
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0053】さらに、第6または第7の発明に係る放光
装置において、ミラー系12Aの反射面を放物面13A
Bまたは楕円面33とすれば、容易に平行な光L11が得
られ、特にミラー系12Aの反射面を楕円面33とすれ
ば、反射光路が短くなる。
【0054】第8の発明に係る放光装置の場合、偏光ビ
ームスプリッタ17によって反射されまたは第2のミラ
ー系12Aによって戻された円偏波を変換して得られた
一方の直線偏波(例えばS波)が1/2波長板20を通
過することによってその偏波面が90度回転され異なる
種類の直線偏波(例えばP波)に変換される。
【0055】また、本発明においては、偏光ビームスプ
リッタ17によって反射された一方の直線偏波(例えば
S波)が1/4波長板16により所定の回転方向の円偏
波(例えば右回転円偏波)に変換され、その円偏波と、
第2のミラー系12Aによって戻された円偏波とが、1
/2波長板20を通過して逆回転の円偏波(例えば左回
転円偏波)に変換され、さらにこの円偏波が1/4波長
板16を通過することによってその偏波面が90度回転
され異なる種類の直線偏波(例えばP波)に変換され
る。
【0056】したがって、第8の発明に係る放光装置に
よれば、偏光ビームスプリッタ17によって分離されて
通過した直線偏波(例えばP波)と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射された直線偏波を変換して得られ
た同種類の直線偏波(例えばP波)とが加算されること
になるので、偏光ビームスプリッタ17から出射される
直線偏波の量が増加する。
【0057】また、第8の発明に係る放光装置の場合、
従来例のような光を吸収する偏光板がないので、装置内
部において発熱するおそれはなくなる。このため、第8
の発明に係る放光装置においては、従来の技術で必要と
された放熱用のファンが不要となり、その結果、出射光
の方向に液晶板1を配置した場合に、この液晶板1にほ
こりが付くことはなくなる。また、ファン回転用のモー
タによる雑音も発生しない。
【0058】さらに、第2、第4、第5または第8の発
明に係る放光装置において、第2のミラー系12Aの反
射面を放物面13Aまたは楕円面33とすれば、容易に
平行な光L11が得られ、特に第2のミラー系12Aの反
射面を楕円面33とすれば、反射光路が短くなる。
【0059】さらにまた、第1、第2、第4、第5また
は第8の発明に係る放光装置において、偏光ビームスプ
リッタ17と第1のミラー系21の代わりに、光源11
からの光L11をP波とS波に分離し、いずれか一方の直
線偏波を反射させる複合偏光ビームスプリッタ17Aを
設ければ、装置構成が簡素化される。
【0060】
【実施例】以下、本発明に係る放光装置の実施例につい
て図面を参照して説明する。
【0061】図1は、第1の発明の第1実施例の全体構
成を示すものである。同図に示すように、本実施例の放
光装置は、例えばメタルハライドランプなどの光源11
を有し、この光源11は、コールドリフレクタ12に形
成された球面13の焦点位置に配置されている。さら
に、光源11の近くには、コリメータレンズ14が配置
される。そして、光源11から出射された光L10又はコ
ールドリフレクタ12の球面13によって反射された光
L12は、コリメータレンズ14により液晶板1に向かう
平行光L11とされる。なお、コールドリフレクタ12
は、可視光のみを反射し、それ以外の光は通過させる機
能を有している。
【0062】コリメータレンズ14の近くには、ホット
ミラー15が設けられる。ホットミラー15は、入射し
た平行光L11のうち、図中矢印B方向に熱線を逃がし、
それ以外の平行光L11を通過させる機能を有する。ま
た、ホットミラー15の隣には、1/4波長板16が設
けられ、さらに1/4波長板16の隣には、偏光ビーム
スプリッタ17が設けられる。そして、ホットミラー1
5を通過した平行光L11は、1/4波長板16をそのま
ま通過して偏光ビームスプリッタ17に入射する。ま
た、偏光ビームスプリッタ17の矢印B方向側の近くに
は、第1のミラー系としての第1のミラー21が設けら
れる。
【0063】偏光ビームスプリッタ17は、入射した平
行光L11を直線偏波であるP波とS波とに分離する機能
を有している。この場合、P波は偏光ビームスプリッタ
17をそのまま通過し、S波はP波と直交する方向であ
る矢印B方向に反射される。この反射したS波は、第1
のミラー21によって反射され、再び偏光ビームスプリ
ッタ17に入射する。偏光ビームスプリッタ17は、再
び入射したS波を光源11側である矢印A方向に反射さ
せる。このようにして反射された直線偏波であるS波
は、1/4波長板16に入射して、この1/4波長板1
6により円偏波にされて出射する。
【0064】この円偏波は、ホットミラー15を通過
し、第2のミラーとしてのコールドリフレクタ12によ
って反射された後、逆回転の円偏波としてコリメータレ
ンズ14およびホットミラー15を通過する。そして、
ホットミラー15を通過した逆回転の円偏波は、1/4
波長板16を通過することにより90゜回転されて直線
偏波であるP波に変換される。さらに、この変換された
P波は、偏光ビームスプリッタ17を通過して液晶板1
に向かう。
【0065】このように、図1に示す第1実施例の放光
装置によれば、光源11から出射されて最初に偏光ビー
ムスプリッタ17を通過したP波と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射されたS波を変換したP波とが加
算されることになるので、偏光ビームスプリッタ17か
ら矢印D方向に出射されるP波の光量が増加する。
【0066】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、第1実施例の装置にお
いては、従来の技術で必要とされた放熱用のファンが不
要となり、その結果、P波の進行方向に液晶板1を配置
した場合に、この液晶板1にほこりが付くことはなくな
る。また、ファン回転用のモータによる雑音も発生しな
い。したがって、第1実施例の放光装置を液晶プロジェ
クター等に適用した場合には、ほこりを原因とする画像
の劣化がなく、また、音も静かであるという特性を有す
ることになる。
【0067】図2は、第1の発明の第2実施例の全体構
成を示すものである。図1に示す第1実施例の場合、直
線偏波であるP波を出射する構成としているが、本実施
例の装置は、偏光ビームスプリッタ17を通過したP波
側に、そのP波を偏光ビームスプリッタ17側に反射す
る第1のミラー21を配置することにより、液晶板1に
対して直線偏波であるS波を出射するようにしたもので
ある。
【0068】このように、図1および図2に示す第1お
よび第2実施例の放光装置によれば、偏光ビームスプリ
ッタ17で分離されたP波とS波のうち、いずれか一方
の波を第1のミラー21によって反射させ、1/4波長
板16および第2のミラーであるコールドリフレクタ1
2によって偏光を90゜回転させて他の一方の波に変換
するようにしているので、通常は捨てられていた一方の
直線偏波を利用でき、その結果、光源11から出射され
る光L10ひいては平行光L11の利用効率を向上させるこ
とができる。
【0069】次に、第2の発明〜第8の発明に係る放光
装置の実施例について説明する。以下、上述の実施例お
よび各実施例間において共通する部分については同一の
符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0070】図3は、第2の発明の第1実施例の全体構
成を示すものである。図3に示すように、本実施例の装
置においては、第1の発明の実施例と同様、液晶板1に
向かって、順次、コールドリフレクタ12A、光源1
1、ホットミラー15および偏光ビームスプリッタ17
が設けられ、さらに、偏光ビームスプリッタ17の図中
下方には、第1のミラー21が設けられる。
【0071】図3において、光源11は、コールドリフ
レクタ12Aに形成された放物面13Aの焦点位置に配
置されている。そして、コールドリフレクタ12Aの放
物面13Aの近くには、1/4波長板16Aが配置され
る。本実施例においては、コールドリフレクタ12Aの
反射光軸22を基準として片側、すなわち図中上方側に
1/4波長板16Aが設けられる。
【0072】このような構成により、光源11から出射
した光L10は、直接あるいは1/4波長板16Aをその
まま通過してコールドリフレクタ12Aの放物面13A
によって反射され、1/4波長板16Aを通過した光は
再び1/4波長板16Aをそのまま通過して平行光L11
として出射される。なお、コールドリフレクタ12Aで
は、可視光のみが反射されて平行光L11とされ、それ以
外の光は通過する。
【0073】平行光L11は、ホットミラー15に入射
し、入射した平行光L11のうち、図中矢印B方向に熱線
が逃がされ、それ以外の平行光L11はホットミラー15
を通過する。そして、この平行光L11は、偏光ビームス
プリッタ17に入射する。
【0074】偏光ビームスプリッタ17においては、入
射した平行光L11が直線偏波であるP波とS波とに分離
される。この場合、P波は偏光ビームスプリッタ17を
通過し、S波は矢印B方向に反射する。そして、反射し
たS波は、第1のミラー21によって反射され、再び偏
光ビームスプリッタ17に入射する。偏光ビームスプリ
ッタ17は、再び入射したS波を光源11側である矢印
A方向に反射する。
【0075】このようにして反射された直線偏波である
S波は、ホットミラー15を通過し、その半分、即ち、
反射光軸22より図中上側部分のS波が1/4波長板1
6Aに入射して、この1/4波長板16Aにより円偏波
にされて出射する。残りの半分、即ち、反射光軸22よ
り図中下側部分のS波は、直接コールドリフレクタ12
Aに向かう。
【0076】上記上側部分の円偏波は、第2のミラーと
してのコールドリフレクタ12Aによって反射された
後、逆回転の円偏波として1/4波長板16Aを通過す
ることにより90゜回転されて直線偏波であるP波に変
換される。
【0077】この変換されたP波は、放物面13の焦点
位置にある光源11に集束し、光源11を通過した後、
反射光軸22に対し反対側に位置するコールドリフレク
タ12Aの放物面13Aで反射され、平行光にもどる。
そして、この反射されたP波は、ホットミラー15を通
過した後、偏光ビームスプリッタ17を通過する。
【0078】反射光軸22より下側部分のS波は、反射
光軸22より上側部分のS波と逆の光路をたどることに
よって平行光としてのP波に変換され、このP波は、最
終的に偏光ビームスプリッタ17を通過する。
【0079】このように、図3に示す第1実施例の放光
装置によれば、光源11から出射されて最初に偏光ビー
ムスプリッタ17を通過したP波と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射されたS波を変換したP波とが加
算されることになるので、偏光ビームスプリッタ17か
ら矢印D方向に出射されるP波の光量が増加する。
【0080】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、放熱用のファン
は不要となり、その結果、液晶プロジェクター等に適用
した場合には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、
また、音も静かであるという特性を有することになる。
【0081】図4は、第2の発明の第2実施例の全体構
成を示すものである。本実施例の装置は、図3に示す放
光装置において、偏光ビームスプリッタ17を通過した
P波側に、そのP波を偏光ビームスプリッタ17側に反
射する第1のミラー21を配置することにより、液晶板
1に対して直線偏波であるS波を出射するようにしたも
のである。
【0082】このように、図3および図4に示す第1お
よび第2実施例の放光装置によれば、偏光ビームスプリ
ッタ17で分離されたP波とS波のうち、いずれか一方
の波を第1のミラー21によって反射させ、1/4波長
板16Aおよび第2のミラーであるコールドリフレクタ
12Aによって偏光を90゜回転させて他の一方の波に
変換するようにしているので、通常は捨てられていた一
方の直線偏波を利用でき、その結果、光源11から出射
される光L10ひいては平行光L11の利用効率を向上させ
ることができる。
【0083】図5は、第2の発明の第3実施例の全体構
成を示すものである。本実施例の装置は、図3および図
4に示す放光装置のうち、平行光L11を得る部分を変更
したものである。
【0084】図5において、31はメタルハライドラン
プによる光源であり、この光源31は、コールドリフレ
クタ32に形成された楕円面33の一方の焦点位置に配
置されている。そして、この構成により、光源31から
出射した光L10は楕円面33によって反射され、他方の
焦点34に集光されて、その焦点34を通過する。さら
に、本実施例においては、コールドリフレクタ32の片
側の楕円面33の近くにおいて楕円面33に沿うように
1/4波長板16Bが設けられる。
【0085】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0086】この平行光L11を用いれば、上述したよう
に、ホットミラー15、1/4波長板16B、偏光ビー
ムスプリッタ17および第1のミラー21、凸レンズ3
6およびコールドリフレクタ32を利用して、直線偏波
である、例えば、P波を得ることができる。
【0087】また、図5に示す第3実施例によれば、楕
円面33を有するコールドリフレクタ32を使用してい
るので、図3および図4に示したような放物面13Aを
有するコールドリフレクタ12Aを用いる場合に比べて
装置全体を小型にすることができる。
【0088】図6は、第2の発明の第4実施例の全体構
成を示すものである。図3、図4および図5に示す実施
例の場合、コールドリフレクタ12Aの内面に沿うよう
に湾曲させた1/4波長板16、16Aおよび16Bを
用いたが、本実施例においては、図6に示すように、ほ
ぼ直角に曲げられた1/4波長板16Cを用いている。
この場合、1/4波長板16Cは、コールドリフレクタ
12Aの湾曲方向と逆方向に曲げられ、光源11から出
た光およびコールドリフレクタ12Aの放物面13Aに
よって反射された光が1/4波長板16Cをほぼ垂直に
通過するように構成される。
【0089】本実施例の放光装置の場合、単に1/4波
長板16Cを折り曲げるだけで済むので、製造が簡単に
なるという効果がある。なお、2枚の1/4波長板を貼
り付けることにより1/4波長板16Cを構成するよう
にしてもよい。
【0090】図7Aは、第3の発明の第1実施例の全体
構成を示すものである。図7Aに示すように、本実施例
の放光装置は、上述した光源11を有し、その光源11
を覆うように、第1および第2のミラーから構成される
ミラー系120が設けられる。この場合、光源11の図
中上方に、第1のミラーとしてのコールドリフレクタ1
2Bが設けられる。このコールドリフレクタ12Bは、
例えば図3に示すコールドリフレクタ12Aを反射光軸
22の付近で2つに分割したものである。
【0091】光源11は、コールドリフレクタ12Bに
形成された放物面13Bの焦点位置に配置されている。
したがって、光源11から出射して図中上方へ向かう光
L10は、直接コールドリフレクタ12Bに形成された放
物面13Bによって反射され、平行光L11として出射す
る。
【0092】一方、光源11の図中下方には、球面13
Cが形成された第2のミラーとしてのリフレクタ12C
が設けられる。そして、リフレクタ12Cの球面13C
の中心も、放物面13Aの焦点位置に一致するように配
置される。その結果、光源11から出射して図中下方へ
向かう光L10は、リフレクタ12Cの球面13Cによっ
て反射された後、光源11を通りコールドリフレクタ1
2Bの放物面13Bによって反射され、平行光L11とし
て出射する。なお、リフレクタ12Cとしては、通常の
鏡のほか、コールドリフレクタを用いても良い。
【0093】平行光L11の出射方向には、液晶板1に向
かって、順次、コールドフィルタ18、コレステリック
液晶板19および1/4波長板16が設けられる。コー
ルドフィルタ18は、入射した光のうち可視光のみを通
過し、赤外光を反射する機能を有している。そして、コ
ールドリフレクタ12Bよって反射された平行光L11
は、コールドフィルタ18を通過し、コレステリック液
晶板19に入射する。
【0094】一方、光源11からの直接発散光もコール
ドフィルタ18に入射するが、入射した直接発散光のう
ち、可視光は光源11側に戻されてコールドリフレクタ
12Bの後方に逃がされ、それ以外の直接発散光がコー
ルドフィルタ18を通過する。
【0095】コレステリック液晶板19は、入射した平
行光L11を2つの円偏波(右回転円偏波と左回転円偏
波)に分離する機能を有している。この場合、一方の円
偏波(例えば左回転円偏波)はコレステリック液晶板1
9を通過し、もう一方の円偏波(例えば右回転円偏波)
はコレステリック液晶板19によって反射され、コール
ドフィルタ18を通過する。
【0096】コールドフィルタ18によって反射された
円偏波は、第1のミラーとしてのコールドリフレクタ1
2によって反射されると、逆回転の円偏波に変換され
る。
【0097】その後、この逆回転の円偏波は、放物面1
3Bの焦点位置にある光源11に集束し、その位置を通
過した後、反射光軸22に対し反対側に位置する第2の
ミラーであるリフレクタ12Cによって反射され、元の
回転方向の円偏波に戻る。
【0098】そして、この円偏波は再び光源11に集束
し、コールドリフレクタ12Bによって反射されると、
逆回転の円偏波にされ、平行光L11に戻る。そして、こ
の平行光L11は、コールドフィルタ18を通過した後、
コレステリック液晶板19を通過し、さらに1/4波長
板16を通過することにより、直線偏波(例えばP波)
に変換される。
【0099】このように、図7Aに示す第1実施例の放
光装置によれば、光源11から出射されて最初にコレス
テリック液晶板19を通過した円偏波と、コレステリッ
ク液晶板19によって反射された逆回転円偏波を変換し
て得られた円偏波とが加算されることになるので、コレ
ステリック液晶板19から出射される円偏波の光量が増
加する。その結果、1/4波長板16を通過することに
よって変換される直線偏波の光量も増加する。
【0100】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、液晶板1にほこ
りが付くことはなくなるので、放熱用のファンが不要と
なり、その結果、液晶プロジェクター等に適用した場合
には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、また、音
も静かであるという特性を有することになる。
【0101】また、本実施例の放光装置においては、光
源11からリフレクタ12Cに向かう光も角度が変わら
ずに反射され、その後、コールドリフレクタ12Bによ
り反射されて出射されるので、入射した光が対抗するミ
ラーにより反射されて出射される従来例に比べ、出射さ
れる光ビームの径を小さくすることができる。
【0102】以上説明したように、本実施例の放光装置
によれば、例えば図7Bに示すように、断面が半円形の
ビームとなって有効部分も58%になるので、断面が円
形である従来例では困難であった小型液晶(16:9)
に適用でき、しかも光源11からの光L10の利用効率も
54から63%に向上させることができる。
【0103】さらに、本実施例によれば、コレステリッ
ク液晶板19を用いているので、光路長を短くすること
ができ、その結果、装置の小型化を図ることができる。
【0104】図8は、第3の発明の第2実施例の全体構
成を示すものである。本実施例においては、コールドフ
ィルタ18から液晶板1に向かって、順次、1/4波長
板16および偏光ビームスプリッタ17が配置され、さ
らに、この偏光ビームスプリッタ17の図中下方には、
他のミラー系である第3のミラー21Aが配置される。
そして、この構成により、コールドリフレクタ12Bを
出射した平行光L11は、コールドフィルタ18と1/4
波長板16を通過し、偏光ビームスプリッタ17に入射
する。
【0105】偏光ビームスプリッタ19は、入射した平
行光L11を直線偏波であるP波とS波とに分離する。こ
の場合、P波は偏光ビームスプリッタ19を通過し、S
波は矢印B方向に反射する。そして、反射したS波は、
第3のミラー21Aによって反射され、再び偏光ビーム
スプリッタ19に入射する。偏光ビームスプリッタ19
は、再び入射したS波を矢印A方向に反射させる。この
ようにして反射された直線偏波であるS波は、1/4波
長板16に入射して、この1/4波長板16により円偏
波にされて出射し、コールドフィルタ18を通過する。
【0106】この円偏波は、第1のミラーとしてのコー
ルドリフレクタ12Bによって反射されると、逆回転の
円偏波にされる。
【0107】この逆回転の円偏波は、放物面13Bの焦
点位置にある光源11に集束し、その位置をを通過後、
反射光軸22に対し反対側に位置する第2のミラーであ
るリフレクタ12Cで反射され、元の回転方向の円偏波
に戻る。そして再び光源11に集束し、コールドリフレ
クタ12Bによって反射されると、逆回転の円偏波に変
換され、平行光L11に戻ってコールドフィルタ18を通
過する。さらに、この逆回転の円偏波は、1/4波長板
16を通過することにより、90゜回転されて直線偏波
であるP波に変換され、偏光ビームスプリッタ17を通
過する。
【0108】図9は、第3の発明の第3実施例の全体構
成を示すものである。本実施例の装置は、図8に示す放
光装置において、偏光ビームスプリッタ17を通過した
P波側に、そのP波を偏光ビームスプリッタ17側に反
射する第1のミラー21を配置することにより、液晶板
1に対して直線偏波であるS波を出射するように構成し
たものである。
【0109】このように、図8および図9示す第2およ
び第3実施例の放光装置によれば、偏光ビームスプリッ
タ17で分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の
波を第3のミラー21Aによって反射させ、1/4波長
板16および第1のミラーであるコールドリフレクタ1
2Bと第2のミラーであるリフレクタ12Cによって、
偏光を90゜回転させて他の一方の波に変換するように
しているので、通常は捨てられていた一方の直線偏波を
利用でき、その結果、光源11から出射される光L10ひ
いては平行光L11の利用効率を向上させることができ
る。
【0110】図10は、第3の発明の第4実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図8および
図9に示す放光装置のうち、平行光L11を得る部分を変
更したものである。
【0111】図10において、31はメタルハライドラ
ンプによる光源であり、この光源31は、上方の第1の
ミラーとしてのコールドリフレクタ32に形成された楕
円面33の一方の焦点位置に配置されている。そして、
この構成により、光源31から出射した図中上方への光
L10は楕円面33によって反射され、他方の焦点34に
集光されて、その焦点34を通過する。
【0112】一方、光源31の図中下方には、球面13
Cを有する第2のミラーとしてのリフレクタ12Cが設
けられる。そして、リフレクタ12Cの球面13Cの中
心も、光源31の位置に一致するように配置される。そ
の結果、光源11から出射して図中下方へ向かう光L10
は、リフレクタ12Cに形成された球面13Cによって
反射された後、光源31の位置に集光され、さらにコー
ルドリフレクタ32の楕円面33によって反射され、他
方の焦点34に集光されて、その焦点34を通過する。
【0113】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0114】この平行光L11を用いれば、図8および図
9に示す実施例と同様に、ホットミラー16、1/4波
長板18、偏光ビームスプリッタ19および第3のミラ
ー21A、凸レンズ36およびコールドリフレクタ32
およびリフレクタ12Cを利用して、直線偏波である、
例えば、P波を得ることができる。
【0115】図10に示す第4実施例の場合、楕円面3
3を有するコールドリフレクタ32を使用しているの
で、図7、図8および図9に示したような放物面13B
を有するコールドリフレクタ12Bを用いる場合に比べ
て装置全体を小型にすることができる。
【0116】図11は、第4の発明の第1実施例の全体
構成を示すものである。図11において、11は光源で
あり、この光源11は、コールドリフレクタ12Aに形
成された放物面13Aの焦点位置に配置されている。そ
して、この構成により、光源11から出射された光L10
は、直接あるいはコールドリフレクタ12Aに形成され
た放物面13Aによって反射され、平行光L11として出
射される。
【0117】平行光L11の出射方向には、液晶板1に向
かって、順次、コールドフィルタ18、1/2波長板2
0および偏光ビームスプリッタ17が配置され、さらに
偏光ビームスプリッタ17の図中下方には、第1のミラ
ー21が設けられる。この場合、1/2波長板20は、
コールドリフレクタ12Aの反射光軸22を基準として
図中下方に設けられる。そして、この構成により、平行
光L11は、コールドフィルタ18および1/2波長板2
0をそのまま通過して偏光ビームスプリッタ17に入射
する。
【0118】偏光ビームスプリッタ17は、入射した平
行光L11を直線偏波であるP波とS波とに分離する。こ
の場合、P波は偏光ビームスプリッタ17を通過し、S
波は矢印B方向に反射する。反射したS波は、第1のミ
ラー21によって反射され、再び偏光ビームスプリッタ
17に入射する。偏光ビームスプリッタ17は、再び入
射したS波を矢印A方向に反射させる。
【0119】このようにして反射された直線偏波である
S波の図中上半分は、コールドフィルタ18を通過し、
第2のミラーとしてのコールドリフレクタ12Aによっ
て反射され、放物面13Aの焦点位置にある光源11を
通過し、反射光軸22に対し反対側に位置するコールド
リフレクタ12Aによって反射された後、コールドフィ
ルタ18を通過する。コールドフィルタ18を通過した
直線偏波であるS波は、さらに1/2波長板20を通過
することにより、90度回転されて直線偏波であるP波
に変換される。
【0120】なお、コールドリフレクタ12Aが平面で
はなく、軸対称のため、偏光面とリフレクタ入射面が傾
く部分があり、その場合、1回目反射で偏光面が回転す
るが、2回目反射で偏光面は元に戻る。
【0121】一方、偏光ビームスプリッタ17から戻っ
たS波の図中上半分は、1/2波長板20を通過するこ
とにより、90度回転されて直線偏波であるP波に変換
される。このP波は、コールドリフレクタ12Aによっ
て反射され、放物面13Aの焦点位置にある光源11を
通過し、反射光軸22に対し反対側に位置するコールド
リフレクタ12Aによって反射された後、コールドフィ
ルタ18を通過する。そして、これらの変換されたP波
は偏光ビームスプリッタ17を通過する。
【0122】このように、図11に示す第1実施例の放
光装置によれば、光源11から出射されて最初に偏光ビ
ームスプリッタ17を通過したP波と、偏光ビームスプ
リッタ17によって反射されたS波を変換して得られた
P波とが加算されることになるので、偏光ビームスプリ
ッタ17から矢印D方向に出射されるP波の光量が増加
する。
【0123】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、液晶板1にほこ
りが付くことはなくなるので、放熱用のファンが不要と
なり、その結果、液晶プロジェクター等に適用した場合
には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、また、音
も静かであるという特性を有することになる。
【0124】さらに、本実施例の放光装置によれば、1
/2波長板20をなんら加工する必要がないので、容易
に製造することができるという効果がある。
【0125】図12は、第4の発明の第2実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図11に示
す放光装置において、偏光ビームスプリッタ17を通過
したP波側に、そのP波を偏光ビームスプリッタ17側
に反射する第1のミラー21を配置することにより、液
晶板1に対して直線偏波であるS波を出射するようにし
たものである。このように、図11および図12に示す
第1および第2実施例の放光装置によれば、偏光ビーム
スプリッタ17で分離されたP波とS波のうち、いずれ
か一方の波を第1のミラー21によって反射させ、1/
2波長板20により偏光を90度回転させて他の一方の
波に変換するようにしているので、通常は捨てられてい
た一方の直線偏波を利用でき、その結果、光源11から
出射される光L10ひいては平行光L11の利用効率を向上
させることができる。
【0126】図13は、第4の発明の第3実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図11およ
び図12に示す放光装置のうち、平行光L11を得る部分
を変更したものである。
【0127】図13において、31はメタルハライドラ
ンプによる光源であり、この光源31は、コールドリフ
レクタ32に形成された楕円面33の一方の焦点位置に
配置されている。そして、この構成により、光源31か
ら出射した光L10は楕円面33によって反射され、他方
の焦点34に集光されて、その焦点34を通過する。
【0128】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0129】この平行光L11を用いれば、第1および第
2実施例において説明したように、コールドフィルタ1
5、1/2波長板20、偏光ビームスプリッタ17およ
び第1のミラー21、凸レンズ36およびコールドリフ
レクタ32を利用して、直線偏波である、例えば、P波
を得ることができる。
【0130】図13に示す第3実施例によれば、楕円面
33を有するコールドリフレクタ32を使用しているの
で、図11および図12に示したような放物面13Aを
有するコールドリフレクタ12Aを用いる場合に比べて
装置全体を小型にすることができる。
【0131】なお、上述の実施例においては、1/2波
長板20を反射光軸22を基準として図中下方に配置す
るようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば反射
光軸22を基準として図中上方に配置することもでき
る。
【0132】図14は、第5の発明の第1実施例の全体
構成を示すものである。図14において、11は光源で
あり、この光源11は、コールドリフレクタ12Aに形
成された放物面13Aの焦点位置に配置されている。そ
して、この構成により、光源11から出射した光L10
は、直接あるいはコールドリフレクタ12Aに形成され
た放物面13Aによって反射され、平行光L11として出
射する。
【0133】平行光L11の出射方向には、液晶板1に向
かって、順次、コールドフィルタ18、1/4波長板1
6D,16E、偏光ビームスプリッタ17が設けられ、
さらに偏光ビームスプリッタ17の矢印B方向側には、
第1のミラー21が配置される。
【0134】本実施例においては、コールドリフレクタ
12Aの反射光軸22を基準として図中上下に2つの1
/4波長板16D,16Eが設けられる。ここで、1/
4波長板16Dは高速軸を偏光面に対して右45度に設
定したもの、1/4波長板16Eは高速軸を偏光面に対
して左45度に設定したものである。そして、平行光L
11は、コールドフィルタ18ならびに1/4波長板16
D,16Eをそのまま通過して偏光ビームスプリッタ1
7に入射する。
【0135】偏光ビームスプリッタ17は、入射した平
行光L11を直線偏波であるP波とS波とに分離する。こ
の場合、P波は偏光ビームスプリッタ17を通過し、S
波は矢印B方向に反射する。反射したS波は、第1のミ
ラー21によって反射されて、再び偏光ビームスプリッ
タ17に入射する。偏光ビームスプリッタ17は、再び
入射したS波を矢印A方向に反射させる。
【0136】このようにして反射された直線偏波である
S波の図中上半分は、高速軸を偏光面に対して右45度
にした1/4波長板16Dで右回転円偏波になり、コー
ルドフィルタ18を通過し、第2のミラーとしてのコー
ルドリフレクタ12Aによって反射され左回転円偏波に
なる。さらにこの左回転円偏波は放物面13Aの焦点位
置にある光源11を通過し、反射光軸22に対し反対側
に位置するコールドリフレクタ12Aによって反射され
再び右回転円偏波になった後、コールドフィルタ18を
通過する。コールドフィルタ18を通過した右回転円偏
波は、さらに高速軸を偏光面に対して左45度にした1
/4波長板16Eを通過することにより、90度回転さ
れた直線偏波であるP波に変換される。
【0137】一方、偏光ビームスプリッタ17から戻っ
たS波の図中下半分は、1/4波長板16Eを通過する
ことにより、左回転円偏波に変換される。この左回転円
偏波は、コールドリフレクタ12Aによって反射され、
右回転円偏波になり、放物面13Aの焦点位置にある光
源11を通過し、反射光軸22に対し反対側に位置する
コールドリフレクタ12Aによって反射され、再び左回
転円偏波になった後、コールドフィルタ18を通過し、
1/4波長板16Dを通過することにより、90度回転
された直線偏波であるP波に変換される。そして、これ
らの変換されたP波は偏光ビームスプリッタ17を通過
する。
【0138】このように、図14に示す本実施例の放光
装置によれば、光源11から出射されて最初に偏光ビー
ムスプリッタ17を通過したP波と、偏光ビームスプリ
ッタ17によって反射されたS波を変換して得られたP
波とが加算されることになるので、偏光ビームスプリッ
タ17から矢印D方向に出射されるP波の光量が増加す
る。
【0139】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、液晶板1にほこ
りが付くことはなくなるので、放熱用のファンが不要と
なり、その結果、液晶プロジェクター等に適用した場合
には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、また、音
も静かであるという特性を有することになる。
【0140】さらに、本実施例の放光装置によれば、1
/4波長板16D,16Eをなんら加工する必要がない
ので、製造が容易になるという効果がある。
【0141】図15は、第5の発明の第2実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図14に示
す放光装置において、偏光ビームスプリッタ17を通過
したP波側に、そのP波を偏光ビームスプリッタ17側
に反射する第1のミラー21を配置することにより、液
晶板1に対して直線偏波であるS波を出射するようにし
たものである。
【0142】このように、図14および図15に示す第
1および第2実施例によれば、偏光ビームスプリッタ1
7で分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の波を
第1のミラー21によって反射させ、1/4波長板16
D,16Eによって偏光を90゜回転させて他の一方の
波に変換するようにしているので、通常は捨てられてい
た一方の直線偏波を利用でき、その結果、光源11から
出射される光L10ひいては平行光L11の利用効率を向上
させることができる。
【0143】図16は、第5の発明の第3実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図14およ
び図15に示す放光装置のうち、平行光L11を得る部分
を変更したものである。
【0144】図16において、31はメタルハライドラ
ンプによる光源であり、この光源31は、コールドリフ
レクタ32に形成された楕円面33の一方の焦点位置に
配置されている。したがって、光源31からでた光L10
は楕円面33によって反射され、他方の焦点34に集光
されて、その焦点34を通過する。
【0145】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0146】この平行光L11を用いれば、第1および第
2実施例において説明したように、コールドフィルタ1
5、1/4波長板16D,16E、偏光ビームスプリッ
タ17、第1のミラー21、凸レンズ36およびコール
ドリフレクタ32を利用して、直線偏波である、例え
ば、P波を得ることができる。
【0147】また、図16に示す第3実施例によれば、
楕円面33を有するコールドリフレクタ32を使用して
いるので、図14および図15に示したような放物面1
3Aを有するコールドリフレクタ12Aを用いる場合に
比べて装置全体を小型にすることができる。
【0148】なお、上述の実施例において、1/4波長
板16D,16Eの位置を入れ替えてもよいことはもち
ろんである。
【0149】図17は、第6の発明の第1実施例の全体
構成を示すものである。図17において、11は光源で
あり、この光源11は、コールドリフレクタ12Aに形
成された放物面13Aの焦点位置に配置されている。そ
して、この構成により、光源11から出射された光L10
は、直接あるいはコールドリフレクタ12Aに形成され
た放物面13Aによって反射され、平行光L11として出
射する。
【0150】平行光の出射方向には、液晶板1に向かっ
て、順次、コールドフィルタ18、1/2波長板20、
コレステリック液晶板19および1/4波長板16が配
置される。本実施例においては、コールドリフレクタ1
2Aの反射光軸22を基準として図中下方に1/2波長
板20が配置される。そして、この構成により、コール
ドリフレクタによって反射された平行光L11は、コール
ドフィルタ18ならびに1/2波長板20をそのまま通
過してコレステリック液晶板19に入射する。
【0151】コレステリック液晶板19は、入射した平
行光L11を左回転円偏波と右回転円偏波とに分離する。
この場合、左回転円偏波はコレステリック液晶板18を
通過した後に1/4波長板16を通過してP波に変換さ
れる。一方、右回転円偏波は光源11側(矢印A方向)
に反射される。
【0152】このようにして反射された右回転円偏波の
図中上半分は、コールドフィルタ18を通過し、ミラー
としてのコールドリフレクタ12Aによって反射され、
左回転円偏波となる。そして、この左回転円偏波は、放
物面13Aの焦点位置にある光源11を通過し、反射光
軸22に対して反対側に位置するコールドリフレクタ1
2Aによって反射され、右回転円偏波に戻った後、コー
ルドフィルタ18を通過する。コールドフィルタ18を
通過した右回転円偏波は、さらに1/2波長板20を通
過することにより、左回転円偏波に変換される。
【0153】一方、コレステリック液晶板18から戻っ
た右回転円偏波の図中下半分は、1/2波長板20を通
過することにより、左回転円偏波に変換される。この左
回転円偏波は、コールドリフレクタ12Aによって反射
され、右回転円偏波になり、放物面13Aの焦点位置に
ある光源11を通過し、反射光軸22に対して反対側に
位置するコールドリフレクタ12Aによって反射され、
左回転円偏波に戻った後に、コールドフィルタ18を通
過する。そして、これらの変換された左回転円偏波は、
コレステリック液晶板18を通過した後に1/4波長板
16を通過し、P波に変換される。
【0154】このように、図17に示す第1実施例の放
光装置よれば、光源11から出射されて最初にコレステ
リック液晶板18を通過した左回転円偏波と、コレステ
リック液晶板18によって反射された右回転円偏波を変
換した左回転円偏波とが加算されることになるので、コ
レステリック液晶板18から矢印D方向に出射される左
回転円偏波の光量が増加し、その結果、1/4波長板1
6から出射されるP波の量も増加するので、光源11か
ら出射される光L10ひいては平行光L11の利用効率を向
上させることができる。
【0155】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、液晶板1にほこ
りが付くことはなくなるので、放熱用のファンが不要と
なり、その結果、液晶プロジェクター等に適用した場合
には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、また、音
も静かであるという特性を有することになる。
【0156】さらに、本実施例の放光装置によれば、コ
レステリック液晶板18を用いているので、光路長を短
くすることができ、その結果、平行光L11の利用効率を
一層高めることができる。
【0157】さらにまた、本実施例の放光装置の場合、
1/2波長板20および1/4波長板16に対しなんら
加工する必要がないので、製造が容易になるという効果
がある。
【0158】図18は、第6の発明の第2実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図18に示
す放光装置のうち、平行光L11を得る部分を変更したも
のである。
【0159】図18において、31はメタルハライドラ
ンプによる光源であり、この光源31は、コールドリフ
レクタ32に形成された楕円面33の一方の焦点位置に
配置されている。したがって、光源31から出射された
光L10は楕円面33によって反射され、他方の焦点34
に集光されて、その焦点34を通過する。
【0160】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0161】この平行光L11を用いれば、第1実施例に
おいて説明したように、コールドフィルタ15、1/2
波長板20、コレステリック液晶板19、1/4波長板
16、凸レンズ36およびコールドリフレクタ32を利
用して、左回転円偏波を得ることができる。
【0162】また、図18に示す第2実施例によれば、
楕円面33を有するコールドリフレクタ32を使用して
いるので、図17に示したような放物面13Aを有する
コールドリフレクタ12Aを用いる場合に比べて装置全
体を小型にすることができる。
【0163】なお、上述の実施例においては、1/2波
長板20を反射光軸22を基準として図中下方に配置す
るようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば反射
光軸22を基準として図中上方に配置することもでき
る。
【0164】図19は、第7の発明の第1実施例の全体
構成を示すものである。図19において、11は光源で
あり、この光源11は、コールドリフレクタ12Aに形
成された放物面13Aの焦点位置に配置されている。そ
して、この構成により、光源11から出射した光L10
は、直接あるいはコールドリフレクタ12Aに形成され
た放物面13Aによって反射され、平行光L11として出
射する。
【0165】平行光L11の出射方向には、液晶板1に向
かって、順次、コールドフィルタ15、1/2波長板2
0、1/4波長板16F、コレステリック液晶板19お
よび1/4波長板16Gが配置される。本実施例におい
ては、コールドリフレクタ12Aの反射光軸22を基準
として図中下方に1/2波長板20が配置される。
【0166】そして、この構成により、コールドリフレ
クタ12Aによって反射された平行光L11は、コールド
フィルタ15、1/2波長板20および1/4波長板1
6Fをそのまま通過してコレステリック液晶板19に入
射する。
【0167】コレステリック液晶板19は、入射した平
行光L11を左回転円偏波と右回転円偏波とに分離する。
この場合、左回転円偏波はコレステリック液晶板19を
通過し、右回転円偏波は光源11側(矢印A方向)に反
射する。
【0168】このようにして反射された右回転円偏波
は、1/4波長板16Fにより直線偏波であるS波とな
り、そのS波の図中上半分はコールドフィルタ18を通
過し、ミラーとしてのコールドリフレクタ12Aによっ
て反射される。そして、このS波は、放物面13Aの焦
点位置にある光源11を通過した後、反射光軸22に対
して反対側に位置するコールドリフレクタ12Aによっ
て反射され、コールドフィルタ18を通過する。コール
ドフィルタ18を通過したS波は、1/2波長板20を
通過することにより、P波になる。さらに、このP波
は、1/4波長板16Fにより左回転円偏波に変換され
る。
【0169】一方、1/4波長板16Fを通過したS波
の図中下半分は、1/2波長板20を通過することによ
り、P波に変換される。このP波は、コールドリフレク
タ12Aによって反射され、放物面13Aの焦点位置に
ある光源11を通過し、反射光軸22に対して反対側に
位置するコールドリフレクタ12Aによって反射され、
コールドフィルタ18を通過する。さらに、このP波
は、1/4波長板16Fにより左回転円偏波に変換され
る。そして、これらの変換された左回転円偏波はコレス
テリック液晶板19および1/4波長板16Gを通過す
る。
【0170】このように、図19に示す第1実施例の放
光装置によれば、光源11から出射されて最初にコレス
テリック液晶板19を通過した左回転円偏波と、コレス
テリック液晶板19によって反射された右回転円偏波を
変換して得られた左回転円偏波とが加算されることにな
るので、コレステリック液晶板19から矢印D方向に出
射される左回転円偏波の光量が増加する。そして、その
結果、図17に示す放光装置と同様に、光源11から出
射される光L10ひいては平行光L11の利用効率を向上さ
せることができる。
【0171】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、液晶板1にほこ
りが付くことはなくなるので、放熱用のファンが不要と
なり、その結果、液晶プロジェクター等に適用した場合
には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、また、音
も静かであるという特性を有することになる。
【0172】さらに、本実施例の放光装置によれば、1
/2波長板20および1/4波長板16F,16Gに対
しなんら加工する必要がないので、製造が容易になると
いう効果がある。
【0173】図20は、第7の発明の第2実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図19に示
す放光装置のうち、平行光L11を得る部分を変更したも
のである。
【0174】図20において、31はメタルハライドラ
ンプによる光源であり、この光源31は、コールドリフ
レクタ32に形成された楕円面33の一方の焦点位置に
配置されている。したがって、光源31からでた光L10
は楕円面33によって反射され、他方の焦点34に集光
されて、その焦点34を通過する。
【0175】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0176】この平行光L11を用いれば、第1実施例に
おいて説明したように、コールドフィルタ18、1/2
波長板20、1/4波長板16F、コレステリック液晶
板19、1/4波長板16G、凸レンズ36およびコー
ルドリフレクタ32を利用して、左回転円偏波を得るこ
とができる。
【0177】また、図20に示す第2実施例によれば、
楕円面33を有するコールドリフレクタ32を使用して
いるので、図19に示したような放物面13Aを有する
コールドリフレクタ12Aを用いる場合に比べて装置全
体を小型にすることができる。
【0178】なお、上述の実施例においては、1/2波
長板20を反射光軸22を基準として図中下方に配置す
るようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば反射
光軸22を基準として図中上方に配置することもでき
る。
【0179】図21は、第8の発明の第1実施例の全体
構成を示すものである。図21において、11は光源で
あり、この光源11は、コールドリフレクタ12Aに形
成された放物面13Aの焦点位置に配置されている。そ
して、この構成により、光源11から出射した光L10
は、直接あるいはコールドリフレクタ12Aに形成され
た放物面13Aによって反射され、平行光L11として出
射する。
【0180】平行光L11の出射方向には、液晶板1に向
かって、順次、コールドフィルタ18、1/4波長板1
6、1/2波長板20、偏光ビームスプリッタ17が設
けられ、さらに偏光ビームスプリッタ17の図中下方に
は、第1のミラー21が配置される。本実施例において
は、光源11を基準として図中下方に1/2波長板20
が配置される。
【0181】そして、この構成により、コールドリフレ
クタによって反射された平行光L11は、コールドフィル
タ18、1/4波長板16および1/2波長板20をそ
のまま通過して偏光ビームスプリッタ17に入射する。
【0182】偏光ビームスプリッタ17は、入射した平
行光L11を直線偏波であるP波とS波とに分離する。こ
の場合、P波は偏光ビームスプリッタ17を通過し、S
波は矢印B方向に反射する。反射したS波は、第1のミ
ラー21によって反射され、再び偏光ビームスプリッタ
17に入射する。偏光ビームスプリッタ17は、再び入
射したS波を光源11側である矢印A方向に反射させ
る。このようにして反射された直線偏波であるS波の図
中上半分は、1/4波長板16に入射して、この1/4
波長板16により右回転円偏波に変換されて出射する。
【0183】この右回転円偏波は、コールドフィルタ1
8を通過し、第2のミラーとしてのコールドリフレクタ
12Aによって反射された後、逆の左回転円偏波とし
て、放物面13Aの焦点位置にある光源11を通過し、
反射光軸22に対して反対側に位置するコールドリフレ
クタ12Aによって反射された後、元の右回転円偏波と
して、コールドフィルタ18を通過する。
【0184】コールドフィルタ18を通過した右回転円
偏波は、1/4波長板16を通過することにより、直線
偏波であるS波になり、さらに、このS波は、1/2波
長板20を通過することにより90度回転されて直線偏
波であるP波に変換され、最終的に偏光ビームスプリッ
タ17をそのまま通過する。
【0185】一方、偏光ビームスプリッタ17によって
光源11側に戻されたS波の図中下半分は、1/2波長
板20を通過することにより、90度回転されて直線偏
波であるP波に変換される。
【0186】以下、このP波は、1/4波長板16およ
びコールドフィルタ18を通過した後、コールドリフレ
クタ12Aによって反射され、上述した光の逆光路をた
どることによって、コールドフィルタ18および1/4
波長板16を通過し、最終的には偏光ビームスプリッタ
17から直線偏波であるP波が出射する。これらの変換
されたP波は偏光ビームスプリッタ17を通過する。
【0187】このように、図21に示す第1実施例の放
光装置によれば、光源11から出射されて最初に偏光ビ
ームスプリッタ17を通過したP波と、偏光ビームスプ
リッタ17によって反射されたS波を変換して得られた
P波とが加算されることになるので、偏光ビームスプリ
ッタ17から矢印D方向に出射されるP波の光量が増加
する。
【0188】また、図26に示した従来例のような光を
吸収する偏光板2がないので、装置内部において発熱す
るおそれはなくなる。このため、本実施例の放光装置に
おいても、第1の発明の実施例と同様、液晶板1にほこ
りが付くことはなくなるので、放熱用のファンが不要と
なり、その結果、液晶プロジェクター等に適用した場合
には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、また、音
も静かであるという特性を有することになる。
【0189】さらに、本実施例の放光装置によれば、1
/4波長板16および1/2波長板20に対しなんら加
工する必要がないので、製造が容易になるという効果が
ある。
【0190】図22は、第8の発明の第2実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図21に示
す放光装置において、偏光ビームスプリッタ17を通過
したP波側に、そのP波を偏光ビームスプリッタ17側
に反射する第1のミラー21を配置することにより、液
晶板1に対して直線偏波であるS波を出射するようにし
たものである。
【0191】このように、図21および図22に示す第
1および第2実施例の放光装置によれば、偏光ビームス
プリッタ17で分離されたP波とS波のうち、いずれか
一方の波を第1のミラー21によって反射させ、1/4
波長板16および第2のミラーであるコールドリフレク
タ12Aおよび1/2波長板20によって偏光を90度
回転させて他の一方の波に変換するようにしているの
で、通常は捨てられていた一方の直線偏波を利用でき、
その結果、光源11から出射される光L10ひいては平行
光L11の利用効率を向上させることができる。
【0192】図23は、第8の発明の第3実施例の全体
構成を示すものである。本実施例の装置は、図22に示
す放光装置のうち、平行光L11を得る部分を変更したも
のである。
【0193】図23において、31はメタルハライドラ
ンプによる光源であり、この光源31は、コールドリフ
レクタ32に形成された楕円面33の一方の焦点位置に
配置されている。したがって、光源31からでた光L10
は楕円面33によって反射され、他方の焦点34に集光
されて、その焦点34を通過する。
【0194】コールドリフレクタ32には、開口35が
形成されており、この開口35に凸レンズ36が配置さ
れている。この場合、凸レンズ36は、その焦点が楕円
面33の焦点34と一致するように配置されている。し
たがって、焦点34を通過した光L10は、凸レンズ36
により平行光L11とされて矢印D方向に出射する。
【0195】この平行光L11を用いれば、第1および第
2実施例において説明したように、コールドフィルタ1
8、1/4波長板16、1/2波長板20、偏光ビーム
スプリッタ17、第1のミラー21、凸レンズ36およ
びコールドリフレクタ32を利用して、直線偏波であ
る、例えば、P波を得ることができる。
【0196】また、図23に示す第3実施例によれば、
楕円面33を有するコールドリフレクタ32を使用して
いるので、図21および図22に示したような放物面1
3Aを有するコールドリフレクタ12Aを用いる場合に
比べて装置全体を小型にすることができる。
【0197】図24は、第8の発明の第4実施例の全体
構成を示すものである。第1〜第3実施例においては、
1/2波長板20を、1/4波長板16と偏光ビームス
プリッタ17との間に配置するようにしたが、本実施例
の放光装置の場合、コールドフィルタ18と1/4波長
板16との間に1/2波長板20を配置し、円偏波を逆
回転の円偏波にする作用をもたせるようにしている。
【0198】すなわち、本実施例においては、偏光ビー
ムスプリッタ17によって反射されたS波が1/4波長
板16により右回転円偏波に変換され、反射光軸22よ
り図中下方の円偏波と、コールドリフレクタ12Aによ
って戻された円偏波とが、1/2波長板20を通過して
逆回転の左回転円偏波に変換され、さらにこれらの左回
転円偏波が1/4波長板16を通過することによってそ
の偏波面が90度回転され、P波に変換される。
【0199】このように、図24に示す第4実施例の放
光装置によれば、光源11から出射されて最初に偏光ビ
ームスプリッタ17を通過したP波と、偏光ビームスプ
リッタ17によって反射されたS波を変換して得られた
P波とが加算されることになるので、偏光ビームスプリ
ッタ17から矢印D方向に出射されるP波の光量が増加
する。
【0200】したがって、本実施例においても、第1〜
第3実施例の放光装置と同様、平行光L11の利用効率を
向上させるとともに、液晶プロジェクター等に適用した
場合には、ほこりを原因とする画像の劣化がなく、ま
た、音も静かであるという特性を有することになる。
【0201】なお、上述の実施例においては、1/2波
長板20を反射光軸22を基準として図中下方に配置す
るようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば反射
光軸22を基準として図中上方に配置することもでき
る。
【0202】図25は、本発明に用いられる複合偏光ビ
ームスプリッタの一例を示すものである。この複合偏光
ビームスプリッタ17Aは、本出願人が以前に提案した
もので、階段状の合わせ面40A,41Aを有する2つ
のプリズム40,41から構成され、入射した光をP波
とS波に分離し、いずれか一方の直線偏波(例えばS
波)を入射方向と逆方向に反射させる機能を有するもの
である。
【0203】そして、上述の各実施例において、偏光ビ
ームスプリッタ17と第1のミラー21の代わりに、こ
の複合偏光ビームスプリッタ17Aを用いれば、装置構
成を簡素化することができ、一層の小型化をはかること
ができる。
【0204】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明に係る
放光装置によれば、偏光ビームスプリッタによって分離
されて通過した直線偏波と、偏光ビームスプリッタによ
って反射された直線偏波を変換して得られた同種類の直
線偏波とが加算され、偏光ビームスプリッタから出射さ
れる直線偏波の量が増加するので、光源から出射される
光の利用効率を向上させることができる。
【0205】また、第1の発明に係る放光装置の場合、
光源からの光を吸収する偏光板を用いていないので、偏
光板における発熱の問題がなく、その結果、放熱用のフ
ァンを用いる必要がない。そのため、例えば液晶プロジ
ェクターに適用した場合には、画質の高い、音の静かな
小型の装置を得ることができる。
【0206】第2の発明に係る放光装置によれば、第1
の発明と同様に、偏光ビームスプリッタによって分離さ
れて通過した直線偏波と、偏光ビームスプリッタによっ
て反射された直線偏波を変換して得られた同種類の直線
偏波とが加算され、偏光ビームスプリッタから出射され
る直線偏波の量が増加するので、光源から出射される光
の利用効率を向上させることができる。
【0207】また、第2の発明に係る放光装置において
は、第1の発明と同様、光源からの光を吸収する偏光板
を用いていないので、例えば液晶プロジェクターに適用
した場合に、画質の高い、音の静かな小型の装置を得る
ことができる。
【0208】第3の発明に係る放光装置によれば、コレ
ステリック液晶板によって分離されて通過した円偏波
と、コレステリック液晶板によって反射された円偏波を
変換して得られた同じ回転方向の円偏波が加算され、コ
レステリック液晶板から出射される円偏波ひいては1/
4波長板から出射される直線偏波の量が増加するので、
光源から出射される光の利用効率を向上させることがで
きる。
【0209】また、このコレステリック液晶板と1/4
波長板の代わりに、第1の発明と同様の偏光ビームスプ
リッタ、1/4波長板および第1のミラーを用いること
によっても、偏光ビームスプリッタから出射される直線
偏波の量が増加するので、光源から出射される光の利用
効率を向上させることができる。
【0210】さらに、第3の発明に係る放光装置によれ
ば、分離された偏波を戻すためのミラー系として、焦点
からの光が角度を変えて反射するように曲面を形成した
第1のミラーと、焦点からの光が角度を変えないで反射
するように曲面を形成した第2のミラーとを設けたこと
から、出射される光ビームの径を小さくすることがで
き、その結果、特に小型液晶プロジェクターにおける光
の利用効率の向上に供することができる。
【0211】また、第3の発明に係る放光装置において
は、第1の発明と同様、光源からの光を吸収する偏光板
を用いていないので、例えば液晶プロジェクターに適用
した場合に、画質の高い、音の静かな小型の装置を得る
ことができる。
【0212】加えて、第1のミラーの曲面を放物面また
は楕円面とするとともに、第2のミラーの曲面を球面と
すれば、容易に平行な光が得られ、特に第1のミラーの
曲面を楕円面とすれば、反射光路が短くなるので、装置
の小型化をはかることができる。
【0213】さらに、偏光ビームスプリッタと他のミラ
ー系の代わりに、光源からの光をP波とS波に分離し、
いずれか一方の直線偏波を反射させる複合偏光ビームス
プリッタを設ければ、装置構成が簡素化され、一層の小
型化を図ることができる。
【0214】第4および第5の発明に係る放光装置によ
れば、第1の発明と同様に、偏光ビームスプリッタによ
って分離されて通過した直線偏波と、偏光ビームスプリ
ッタによって反射された直線偏波を変換して得られた同
種類の直線偏波とが加算され、偏光ビームスプリッタか
ら出射される直線偏波の量が増加するので、光源から出
射される光の利用効率を向上させることができる。
【0215】また、第4および第5の発明に係る放光装
置においては、第1の発明と同様、光源からの光を吸収
する偏光板を用いていないので、例えば液晶プロジェク
ターに適用した場合に、画質の高い、音の静かな小型の
装置を得ることができる。
【0216】第6および第7の発明に係る放光装置によ
れば、第3の発明と同様、コレステリック液晶板によっ
て分離されて通過した円偏波と、コレステリック液晶板
によって反射された円偏波を変換して得られた同じ回転
方向の円偏波が加算され、コレステリック液晶板から出
射される円偏波ひいては1/4波長板から出射される直
線偏波の量が増加するので、光源から出射される光の利
用効率を向上させることができる。
【0217】また、第6および第7の発明に係る放光装
置においては、第1の発明と同様、光源からの光を吸収
する偏光板を用いていないので、例えば液晶プロジェク
ターに適用した場合に、画質の高い、音の静かな小型の
装置を得ることができる。
【0218】さらに、第6または第7の発明に係る放光
装置において、ミラー系の反射面を放物面または楕円面
とすれば、容易に平行な光が得られ、特にミラー系の反
射面を楕円面とすれば、反射光路が短くなるので、装置
の小型化を図ることができる。
【0219】第8の発明に係る放光装置によれば、第1
の発明と同様に、偏光ビームスプリッタによって分離さ
れて通過した直線偏波と、偏光ビームスプリッタによっ
て反射された直線偏波を変換して得られた同種類の直線
偏波とが加算され、偏光ビームスプリッタから出射され
る直線偏波の量が増加するので、光源から出射される光
の利用効率を向上させることができる。
【0220】また、第8の発明に係る放光装置において
は、第1の発明と同様、光源からの光を吸収する偏光板
を用いていないので、例えば液晶プロジェクターに適用
した場合に、画質の高い、音の静かな小型の装置を得る
ことができる。
【0221】さらに、第2、第4、第5または第8の発
明に係る放光装置において、ミラー系の反射面を放物面
または楕円面とすれば、容易に平行な光が得られ、特に
ミラー系の反射面を楕円面とすれば、反射光路が短くな
るので、装置の小型化を図ることができる。
【0222】さらにまた、第1、第2、第4、第5また
は第8の発明に係る放光装置において、偏光ビームスプ
リッタと第1のミラー系の代わりに、光源からの光をP
波とS波に分離し、いずれか一方の直線偏波を反射させ
る複合偏光ビームスプリッタを設ければ、装置構成が簡
素化され、一層の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る放光装置の第1実施例の概略
全体構成図である。
【図2】第1の発明に係る放光装置の第2実施例の概略
全体構成図である。
【図3】第2の発明に係る放光装置の第1実施例の概略
全体構成図である。
【図4】第2の発明に係る放光装置の第2実施例の概略
全体構成図である。
【図5】第2の発明に係る放光装置の第3実施例の概略
全体構成図である。
【図6】第2の発明に係る放光装置の第4実施例の概略
全体構成図である。
【図7】A 第3の発明に係る放光装置の第1実施例の
概略全体構成図である。B 同実施例と従来例とのビー
ム径の違いを説明するための図である。
【図8】第3の発明に係る放光装置の第2実施例の概略
全体構成図である。
【図9】第3の発明に係る放光装置の第3実施例の概略
全体構成図である。
【図10】第3の発明に係る放光装置の第4実施例の概
略全体構成図である。
【図11】第4の発明に係る放光装置の第1実施例の概
略全体構成図である。
【図12】第4の発明に係る放光装置の第2実施例の概
略全体構成図である。
【図13】第4の発明に係る放光装置の第3実施例の概
略全体構成図である。
【図14】第5の発明に係る放光装置の第1実施例の概
略全体構成図である。
【図15】第5の発明に係る放光装置の第2実施例の概
略全体構成図である。
【図16】第5の発明に係る放光装置の第3実施例の概
略全体構成図である。
【図17】第6の発明に係る放光装置の第1実施例の概
略全体構成図である。
【図18】第6の発明に係る放光装置の第2実施例の概
略全体構成図である。
【図19】第7の発明に係る放光装置の第1実施例の概
略全体構成図である。
【図20】第7の発明に係る放光装置の第2実施例の概
略全体構成図である。
【図21】第8の発明に係る放光装置の第1実施例の概
略全体構成図である。
【図22】第8の発明に係る放光装置の第2実施例の概
略全体構成図である。
【図23】第8の発明に係る放光装置の第3実施例の概
略全体構成図である。
【図24】第8の発明に係る放光装置の第4実施例の概
略全体構成図である。
【図25】本発明に用いられる複合偏光ビームスプリッ
タの一例を示す概略構成図である。
【図26】従来の技術による放光装置が適用された液晶
表示装置の概略要部構成図である。
【図27】従来の技術による放光装置が適用された液晶
表示装置の概略全体構成図である。
【符号の説明】
11 光源 12 コールドリフレクタ(第2のミラー系) 12A コールドリフレクタ(第2のミラー系、ミラー
系) 12B コールドリフレクタ(第1のミラー) 12C リフレクタ(第2のミラー) 120 ミラー系 13,13C 球面 13A,13B 放物面 14 コリメータレンズ 15 ホットミラー 16, 16A, 16B, 16C, 16D, 16E, 16
F, 16G 1/4波長板 17 偏光ビームスプリッタ 17A 複合偏光ビームスプリッタ 18 コールドフィルタ 19 コレステリック液晶板 20 1/2波長板 21 第1のミラー(第1のミラー系) 21A 第3のミラー(他のミラー系) 22 反射光軸 31 光源 32 コールドリフレクタ(第2のミラー系、第1のミ
ラー、ミラー系) 33 楕円面 L10 光 L11 平行光 L12 光

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光をP波とS波とに分離する
    偏光ビームスプリッタと、 分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
    を反射して上記偏光ビームスプリッタに再入射させる第
    1のミラー系と、 再入射して上記偏光ビームスプリッタにより反射された
    上記いずれか一方の直線偏波を円偏波に変換して出射す
    る1/4波長板と、 出射された円偏波を1回反射して上記光源からの光と同
    方向に戻し、上記1/4波長板に再入射させる第2のミ
    ラー系とを有することを特徴とする放光装置。
  2. 【請求項2】 球面が形成されたミラーとコリメータレ
    ンズとから第2のミラー系を構成したことを特徴とする
    請求項1記載の放光装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光をP波とS波とに分離する
    偏光ビームスプリッタと、 分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
    を反射して上記偏光ビームスプリッタに再入射させる第
    1のミラー系と、 上記偏光ビームスプリッタからの光を反射光軸を挟んで
    偶数回反射して上記光源からの光と同方向に戻し、上記
    偏光ビームスプリッタに再入射させる第2のミラー系と
    を備え、 上記第2のミラー系の反射面の近くに、上記第2のミラ
    ーの反射光軸を基準としてその片側に1/4波長板を設
    けたことを特徴とする放光装置。
  4. 【請求項4】 光源からの光を左回転円偏波と右回転円
    偏波とに分離し、いずれか一方の円偏波を反射させるコ
    レステリック液晶板と、 反射された上記いずれか一方の円偏波を反射して上記光
    源からの光と同方向に戻し、上記コレステリック液晶板
    に再入射させるミラー系と、 上記コレステリック液晶板から出射された円偏波を直線
    偏波に変換する1/4波長板とを備え、 上記ミラー系を、焦点からの光が角度を変えて反射する
    ように曲面を形成した第1のミラーと、焦点からの光が
    角度を変えないで反射するように曲面を形成した第2の
    ミラーとから構成し、上記第1および第2のミラーの曲
    面を対向させるとともに、上記第1および第2のミラー
    の焦点を一致させてその焦点に上記光源を配置したこと
    を特徴とする放光装置。
  5. 【請求項5】 コレステリック液晶板と1/4波長板の
    代わりに、 光源からの光をP波とS波とに分離する偏光ビームスプ
    リッタと、 分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
    を反射して上記偏光ビームスプリッタに再入射させる他
    のミラー系と、 再入射して上記偏光ビームスプリッタにより反射された
    上記いずれか一方の直線偏波を円偏波に変換して出射す
    る1/4波長板とを備え、 出射された円偏波を反射してミラー系によって上記光源
    からの光と同方向に戻し、上記1/4波長板に再入射さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項4記載の放光装
    置。
  6. 【請求項6】 第1のミラーの曲面が放物面または楕円
    面であるとともに、第2のミラーの曲面が球面であるこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の放光装置。
  7. 【請求項7】 偏光ビームスプリッタと他のミラー系の
    代わりに、光源からの光をP波とS波に分離し、いずれ
    か一方の直線偏波を反射させる複合偏光ビームスプリッ
    タを設けたことを特徴とする請求項5または6記載の放
    光装置。
  8. 【請求項8】 光源からの光をP波とS波とに分離する
    偏光ビームスプリッタと、 分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
    を反射して上記偏光ビームスプリッタに再入射させる第
    1のミラー系と、 再入射して上記偏光ビームスプリッタにより反射された
    上記いずれか一方の直線偏波を反射光軸を挟んで偶数回
    反射して上記光源からの光と同方向に戻し、上記偏光ビ
    ームスプリッタに再入射させる第2のミラー系と、 上記第2のミラー系の反射光軸を基準としてその片側
    に、上記偏光ビームスプリッタによって反射された上記
    いずれか一方の直線偏波の偏波面と、上記第2のミラー
    系によって戻された上記いずれか一方の直線偏波の偏波
    面をそれぞれ90度回転する1/2波長板を設けたこと
    を特徴とする放光装置。
  9. 【請求項9】 光源からの光をP波とS波とに分離する
    偏光ビームスプリッタと、 分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
    を反射して上記偏光ビームスプリッタに再入射させる第
    1のミラー系と、 再入射して上記偏光ビームスプリッタにより反射された
    上記いずれか一方の直線偏波を反射光軸を挟んで偶数回
    反射して上記光源からの光と同方向に戻し、上記偏光ビ
    ームスプリッタに再入射させる第2のミラー系とを備
    え、 上記第2のミラーの反射光軸を基準として、一方側に、
    上記偏光ビームスプリッタによって反射された上記いず
    れか一方の直線偏波を所定回転方向の円偏波に変換する
    1/4波長板を設けるとともに、他方側に、上記偏光ビ
    ームスプリッタによって反射された上記いずれか一方の
    直線偏波を上記所定回転方向と逆方向の円偏波に変換す
    る1/4波長板を設けたことを特徴とする放光装置。
  10. 【請求項10】 光源からの光を左回転円偏波と右回転
    円偏波とに分離し、いずれか一方の円偏波を反射させる
    コレステリック液晶板と、 反射された上記いずれか一方の円偏波を反射光軸を挟ん
    で偶数回反射して上記光源からの光と同方向に戻し、上
    記コレステリック液晶板に再入射させるミラー系と、 上記コレステリック液晶板から出射された円偏波を直線
    偏波に変換する1/4波長板とを備え、 上記ミラー系の反射光軸を基準としてその片側に、上記
    いずれか一方の円偏波の回転方向を逆にする1/2波長
    板を設けたことを特徴とする放光装置。
  11. 【請求項11】 光源からの光を左回転円偏波と右回転
    円偏波とに分離し、いずれか一方の円偏波を反射させる
    コレステリック液晶板と、 反射された上記いずれか一方の円偏波を直線偏波に変換
    する1/4波長板と、 変換された上記直線偏波を反射光軸を挟んで偶数回反射
    し、上記1/4波長板を介して上記コレステリック液晶
    板に戻すミラー系と、 上記コレステリック液晶板から出射された円偏波を直線
    偏波に変換する1/4波長板とを備え、 上記ミラー系の反射光軸を基準としてその片側に、上記
    直線偏波の偏波面を90度回転させる1/2波長板を設
    けたことを特徴とする放光装置。
  12. 【請求項12】 ミラー系の反射面が放物面または楕円
    面であることを特徴とする請求項10または11記載の
    放光装置。
  13. 【請求項13】光源からの光をP波とS波とに分離する
    偏光ビームスプリッタと、 分離されたP波とS波のうち、いずれか一方の直線偏波
    を反射して上記偏光ビームスプリッタに再入射させる第
    1のミラー系と、 再入射して上記偏光ビームスプリッタにより反射された
    上記いずれか一方の直線偏波を円偏波に変換して出射す
    る1/4波長板と、 出射された円偏波を反射光軸を挟んで偶数回反射して上
    記光源からの光と同方向に戻し、上記1/4波長板に再
    入射させる第2のミラー系とを備え、 上記第2のミラー系の反射光軸を基準としてその片側
    に、上記偏光ビームスプリッタによって反射された上記
    いずれか一方の直線偏波の偏波面と、上記第2のミラー
    系によって戻された円偏波を上記1/4波長板により変
    換して得られた上記いずれか一方の直線編波の偏波面を
    それぞれ90度回転させる1/2波長板を設けたことを
    特徴とする放光装置。
  14. 【請求項14】 1/2波長板の代わりに、第2のミラ
    ー系の反射光軸を基準としてその片側に、いずれか一方
    の直線偏波を1/4波長板により変換して得られた円偏
    波の回転方向と、上記第2のミラー系によって戻された
    円偏波の回転方向をそれぞれ逆にする1/2波長板を設
    けたことを特徴とする請求項13記載の放光装置。
  15. 【請求項15】 第2のミラー系の反射面が放物面また
    は楕円面であることを特徴とする請求項3、8、9、1
    3または14のいずれかに記載の放光装置。
  16. 【請求項16】 偏光ビームスプリッタと第1のミラー
    系の代わりに、光源からの光をP波とS波に分離し、い
    ずれか一方の直線偏波を反射させる複合偏光ビームスプ
    リッタを設けたことを特徴とする請求項1、2、3、
    8、9、13、14または15のいずれかに記載の放光
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004354881A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Seiko Epson Corp 照明装置および投射型表示装置
WO2019013466A1 (ko) * 2017-07-11 2019-01-17 경상대학교 산학협력단 원형 편광 소자, 이를 포함하는 노치 필터 및 밴드 패스 필터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004354881A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Seiko Epson Corp 照明装置および投射型表示装置
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