JPH08297801A - 磁気記録装置及び再生装置 - Google Patents

磁気記録装置及び再生装置

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JPH08297801A
JPH08297801A JP7312326A JP31232695A JPH08297801A JP H08297801 A JPH08297801 A JP H08297801A JP 7312326 A JP7312326 A JP 7312326A JP 31232695 A JP31232695 A JP 31232695A JP H08297801 A JPH08297801 A JP H08297801A
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recording
magnetic
gap
head
medium
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JP7312326A
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English (en)
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James U Lemke
ジェームズ・アンダーウッド・レムク
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/23Gap features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
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  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々のレコーダにおいて、性能を改善する記
録用ヘッドの磁気ギャップ長さを示す。 【解決手段】 約 0.38μmより小さな記録用磁気ギャッ
プ長さを有する記録用磁気ヘッドを用いて情報信号を磁
気媒体に記録し、記録された情報信号を別個に設けた再
生用磁気ヘッドを用いて再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録及び再生に関
し、特に磁気媒体上に情報信号を記録し且つそれを再生
するための磁気記録及び再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープの如き磁気媒体上への情報信
号の磁気記録においては、大きな磁気抵抗のギャップを
有する磁気記録コアが通常使用される。記録される信号
に対応する磁束は、適当な手段によって記録コアに発生
され、この磁束が記録コアのギャップをブリッジする時
このギャップから外方に拡がる。前記媒体と接触関係に
記録コアを適当に配置することにより、ギャップから拡
がる縁磁界(fringe field)の磁束が磁気媒体に接し、
残留して媒体に信号情報を記録する。この媒体に記録さ
れた信号情報を再生するには、ギャップを設けた再生用
磁気コアが通常使用される。(ある場合には再生用にも
用いられる記録用コアでもよい。)再生用コアは、その
ギャップにおいて媒体に記録された信号の磁束を収集
し、(この磁束が収集されている間再生用コアと媒体と
の間に相対運動があるものとすれば)再生用コアに対し
て誘導的に結合されたコイルの両端に電気信号を生じ
る。信号再生においては、記録された短かい波長の信号
を再生するため再生用ギャップを記録用ギャップの長さ
の約半分にすることが周知であり、ここで「波長」と
は、記録媒体上の記録に沿った、媒体の連続して同様に
磁化された部分間の距離を意味する。即ち、この再生用
ギャップの長さは、記録された信号の再生中に回復され
得る最も短かい信号の波長を規定する。
【0003】ここでギャップの長さの定義について説明
することが適当であると考えるが、本文において用いら
れる用語「ギャップ長さ」とは、記録用又は再生用のい
ずれかのコアに関連して、ギャップの両端部のコアの磁
極間の物理的距離を意味するものと考えられるべきでは
なく、この物理的距離はしばしば「物理的ギャップ長
さ」、「光学的ギャップ長さ」又は「機械的ギャップ長
さ」と呼ばれる。本文において用いた「ギャップ長さ」
とは、他に指摘がない限り、「磁気ギャップ長さ」を意
味するものとする。磁気ヘッドのこの磁気ギャップ長さ
は、1) 適当な形式の基準磁気ヘッドを用いて、磁気媒
体上に種々の波長からなる1組の試験信号を記録するこ
と、および 2) 試験中のヘッドが、応答零(null)(ギ
ャップ長対波長の比1に相当する。)を示す波長を決定
すること、により決定することができ(Atheyの「磁気
テープ記録」、NASA出版番号SP−5038、66 頁に
より論述されている)、このように決定された波長は試
験を行ったヘッドの磁気ギャップ長さと等しい。磁気ギ
ャップ長さと物理的ギャップ長さの間には差違があると
言う提言を支持して、Athey は更に(同頁において)
「応答零の位置から判断して、ギャップの有効長さは物
理的ギャップよりも長い」と述べている。
【0004】前記の試験において、その磁気ギャップ長
さが決定されるべき記録用ヘッドは試験信号を再生する
ため再生モードで使用されることが判る。
【0005】最適な短かい再生用ギャップ長さを使用す
ることが周知である如く、当技術においては、実際に比
較的長い記録用ギャップ長さを使用することも周知であ
る。即ち、この理論は、相対的に運動する記録媒体に関
するギャップの後縁部は記録プロセスと関連する最重要
な(primary)ヘッド部であると言うことで、このよう
な場合には、記録用ギャップ長さを比較的大きくするこ
とによって、記録用の磁束は、記録ギャップから外方へ
大きく拡がり、これにより記録ギャップの下流側の区域
においてさえ、磁気媒体にその深さ方向にわたって有効
に記録されるということが説明されてきた。記録ギャッ
プ長さは磁気媒体内の記録領域の寸法に明らかに影響を
与える。即ち記録ギャップ長さが短い程、同じ記録電流
に対して記録領域が狭い。このことは、再生時に短かい
波長の信号を分離することと相互に関連するため重要な
考察である。確かに、比較的短かい波長の信号の狭い帯
域を記録および再生すべき場合には、記録ギャップは比
較的短くすることができる。しかし、広帯域レコーダの
場合における如く長い波長の記録が含まれる場合には、
記録が困難になる。この点については、C.D.Mee
によりその論文「磁気記録の物理学」(John Wiley and
Sons,Inc.New York、1964 年刊)の245頁に論ぜられて
いる。即ち、「(中略)狭いギャップの記録ヘッドに対
する記録領域が示され……(中略)最も狭い記録領域
1)が達成されることが判るが、テープを完全に磁化す
るため十分な磁界が与えられる時、この記録領域は丁度
広いギャップのヘッドからのそれと同程度に大きい。従
って、広帯域記録のためには非常に狭いギャップの使用
による利益は得られない。」 同様に、Athey は前述の著作(23頁)において下記の如
く述べている。即ち、「しかし、再生ヘッドにおける動
作ギャップは通常は記録ヘッドにおけるものよりも非常
に小さい……。」 斯界の他のものは又この点について同様に述べている。
例えば、G.White 著「 ビデオ記録の記録および再生システム」(Grane,Russak
and Company,Inc.1972年刊)および C.E.Lowman著
「磁気記録」(Mc Graw−Hill Book Company,1972年
刊)。
【0006】広帯域記録法に関する前記文献において示
唆されることは、4重ヘリカル走査ビデオ・レコーダの
如きレコーダが記録および再生の目的のため同じ比較的
狭いギャップのヘッドを使用することが可能であると言
う認識であり、これはこれ等が比較的短い波長/狭い帯
域のレコーダであるためである。確かに、以下の表に示
す如く、このようなレコーダは全て単一オクターブ以下
の記録のためのものである。即ち レコーダ名 波 長 最小必要磁気ギャップ長さ ソニー・ベータマックス 0.91〜1.27μm 0.91μm Uマチック 1.19〜1.73μm 1.19μm EIAJ−1 1.52〜2.21μm 1.52μm 4重方式 2.54〜4.24μm 2.54μm 例えば、計装用レコーダ、又は比較的低速の書込み速度
におけるオーディオおよびビデオ情報の直接記録のよう
な広帯域記録に対しては、実用的には記録用としては広
いギャップのヘッドを、又再生用としては狭いギャップ
のヘッドを使用する。
【0007】前記のLowmanの著作35頁によれば、例え
ば典型的な計装用レコーダは下記の如き記録用および再
生用ギャップを使用している。即ち、 レスポンス 記録用ギャップ 再生用ギャップ A.100KHZ 60インチ/秒 12.7μm 6.35μm B.600KHZ 120 〃 12.7μm 2.03μm C. 2MHZ 120 〃 6.35μm 0.64μm 又、もし前記A.B.Cの各レスポンスに対して回復可
能な最短波長を計算すれば、前に述べた再生ギャップは
実際に物理的ギャップ長さであり、磁気ギャップ長さの
寸法に対するその上限はそれぞれ15.24μm(600μ″)、
5.08μm(200μ″)、1.52μm(60μ″)である。
【0008】
【発明の概要】当技術における一般的および特定の教示
内容とは対照的に、約 0.38μmより小さな記録用磁気ギ
ャップ長さを有する記録ヘッドにより磁気記録が行われ
るならば、特に1オクターブよりも大きな帯域幅に対し
て比較的大きな再生効率が得られる。更に、約 0.38μm
よりも小さい記録用磁気ギャップ長さを有する記録用ヘ
ッドを用いて、ヘッドと磁気媒体間の相対的運動を与え
ながら立方晶および針状の異方性を有する磁性粒子から
なる磁気媒体上に記録する時、記録作用の効率はそれ自
体向上し、記録再生の雑音電力比(NP比)は望ましく
は平坦にすることが可能である。
【0009】
【実施例】本発明は、同じヘッドを用い約 0.1cm/秒
(0.04インチ/秒)と言う驚くべき低速のヘッド対テー
プ再生速度で簡単かつ経済的に記録も再生も共に可能な
磁気テープ上の良質な広帯域音響記録の提供を試みる際
着想されたものである。即ち、当技術の現状に照して、
このような速度で広いギャップの記録ヘッドを用いて記
録することに不思議はなく、また短いギャップの再生ヘ
ッドの可用性を前提とすれば非常に短い波長を復元する
ことに何の不思議もない。毎秒約 0.1cm (0.04インチ/
秒)の再生速度(約 0.127ミリ(5ミル)のトラック幅
に対しテープの単位面積 14.52cm2(11/2平方インチ)
当り2時間の再生を生じる)を可能にするためには、3
KHZ迄の帯域を前提として再生ヘッドは必ず約 0.33μm
(13μ″)又はそれ以下の磁気ギャップ長さを持たねば
ならない。当技術の教示する処によれば、このような短
い再生ギャップ長さは、この再生ギャップを記録ギャッ
プとしても使用したならば、媒体における記録作用に用
いることができる縁磁界はほとんどないということを意
味していた。従って、進展を望むのが困難であると予期
された。即ち、媒体において実質的に記録が行われなけ
れば、見るべき再生も生じ得ないと予期された。しか
し、予期に相違して、約0.38μm(15μ″)程度又はそ
れ以下の記録用磁気ギャップ長さで記録をするならば、
有効な再生が可能である許りか更に良質のものとなるこ
とが判った。
【0010】次に、本発明については先ずギャップの信
号雑音(SN)比、歪みおよびチャンネル容量との関係
において論述し、次に微小ギャップ記録の斬新な用途
を、英国ハンプシャ州 P 091 E F、ハーバンド、ホーム
ウェルの Industrial Opportunities Ltd.から入手可
能な1977年12月刊行の「Journal Research Disclosur
e」164巻、16476 番に開示された汎用形の媒体と関連し
て説明するが、これにより、かかる組合わせの結果は、
SN比およびNP比に関連して、更に詳しく展開され
る。
【0011】次に、従来の記録用磁気ギャップおよび本
発明による記録用磁気ギャップをそれぞれ用いて、同じ
記録媒体(即ち、前掲の「Research Disclosure」に説
明された媒体)上で行われた記録の実際の再生性能を示
す1対のカーブを示す図1を参照されたい。カーブ1に
ついては、DCから500KHZより大きな周波数の帯域の記
録のため従来の物理的ギャップ長さである約1.93μm(7
6μ″)を用いたが、再生は約 0.3μm(12μ″)の再生
用磁気ギャップ長さを用いて得られた。カーブ2につい
ては、本発明により、約 0.3μm(12μ″)の磁気ギャ
ップ長さを記録と再生の両目的に用いた。長い波長にお
いては比較的小さな約6dBの損失が生じたが、本発明
を実施した場合、約0.66μm(26μ″)の波長に対応す
る帯域端において約 11dBの利得を生じた許りでな
く、本発明により再生帯域端も約0.5μm(20μ″)より
小さい波長に対応する点に迄拡張された。
【0012】Shannon の定理(「通信用伝送システ
ム」、Bell Telephone Laboratories,lnc. 1964 年刊、
610 頁)によれば、誤差なしに情報を伝送する通信チャ
ネルの容量CがチャネルのSN比および帯域幅Wの相方
に比例すること、即ち、 C=Wlog2 (1+SN比) を念頭におけば、図1のカーブからは、本発明による微
小ギャップの記録作用のチャネル容量は従来の方法によ
るものよりも非常に優れたものになることが明らかであ
る。即ち、全SN比における改善のためカーブ2下の面
積がカーブ1下の面積よりも大きい許りでなく、微小ギ
ャップの記録作用が再生帯域幅を大きく拡張するために
チャネル容量Cも又更に大きくなる。
【0013】微小ギャップ記録が優れた再生SN比を証
明する記録性能を更に生じ得る理由の定性的評価のた
め、次に図2の定性的表示を照合されたい。ある波長λ
の理想的な記録において、媒体(テープ)には輪郭のは
っきりした記録領域が生じる。領域1は完全に正極に磁
化され、領域2は専ら負極に磁化され、領域3は正極
に、又領域4は負極に ・・・・ 等のように磁化される。し
かし、各領域においては、磁化の強さは最小から最大
へ、又再び最小へ変化する。このように、このような理
想的な記録に関して、仮に記録ヘッドに沿ってまたこれ
に接触するように無限小の再生ギャップを有する再生ヘ
ッドを移動することが可能であれば、磁束は記録された
強さに比例してヘッドのギャップに入り、これにより波
長λを有する歪みのない再生信号を生じる。
【0014】しかし、よく見られる様に、波長λを有す
る信号の磁気記録は理想的に示す如く生じない。むし
ろ、記録ヘッドが記録媒体に沿って相対的に移動する
際、円弧状の記録領域が媒体に生じる。図2において
「広いギャップの記録」と示された記録特性は波長λを
有する信号の典型的な水準技術による記録特性を示す。
注目すべきことは、領域2,3,4 ・・・・ 等の記録が領
域1の記録と重合し、これにより、領域1の記録を再生
しようとすると、下記の如き2つの問題が再生に悪影響
を与える。即ち、その1つは偶数番号の領域2,4 ・・・
・ の磁束のため再生中識別可能な合成磁束を低減し、こ
れにより最初に再生SN比を低下させる。その2は偶数
番号の領域2,4 ・・・・ 等により生じた合成再生磁束の
低減の結果、再生磁束は記録された信号とは直線的に関
連せず、このため信号の再生中に歪みを生じる。
【0015】本発明の実施によれば、隣接する記録領域
の重合が最小限に抑制され、この点については図2に示
した「微小ギャップ記録」なる記録特性を参照された
い。記録領域の重合が遥かに少ないため、再生磁束の低
減(並びに歪み)状態が最小限度に抑えられ、このため
図1のカーブ2に示す如き再生特性をもたらす。
【0016】周知の如く、従来技術による磁気記録にお
いては、記録ギャップに対して移動する媒体に生じる実
際の記録作用は記録ギャップの下流側の媒体内の一点で
生じ、かつこの点で磁化を生じる磁界の強さが媒体の保
磁力に近似する。しかし、微小ギャップの記録において
は、実際の記録作用が生じる点は実質的にこの記録ギャ
ップ自体にわたる。このような記録作用は共時的に記録
された信号間の微分位相シフトを低減する好都合な作用
を有し、このため記録される信号の位相等化を行うのに
必要な電子素子を減らして簡素化する結果をもたらす。
換言すれば、微小ギャップ記録作用はテープの垂直方向
の磁化作用を低下し、この磁化作用は、所望の長手方向
の磁化作用と同時に等化することは不可能である。
【0017】前掲の「Research Disclosure」 に開示さ
れた記録媒体の記録媒体特性に関連して微小ギャップ記
録を実施する場合、再生の性能において更にこれ以上の
向上がもたらされる。図3のカーブAは、市販される記
録テープ即ち Ampex Companyから入手可能な Ampex 797
形計装用テープを用いて実施される微小ギャップ記録
(0.3μm ≒ 12μ″の記録ギャップ)の実際の再生特性
を示す。既知の如く、前記 Ampex 社の 797形テープを
構成する粒子は形状異方性を有する。対照的に、「Rese
arch Disclosure」に開示される如き媒体は針状及び立
方晶の異方性を有する粒子からなる。このような媒体に
おける記録用磁束は、直交軸に沿っても有効であるが、
媒体を形成する磁化可能粒子の幾何学軸に沿って残留磁
気を生じる上で最も有効である。このように記録動作中
の効率が比較的向上するため、前掲の「Research Discl
osure」に開示された如き媒体は、図3のカーブAのレ
スポンスを得るため使用された同じヘッドを用いて微小
ギャップで記録されると、図3のカーブBに示す如き実
際の再生性能を示す。ここで再度注目すべきことは、約
0.66μm(26μ″)の波長に対応する信号周波数におい
て再生のSN比が向上する許りでなく、立方晶および針
状の異方性を有する媒体を用いて非常に長い波長および
非常に短い(例えば、0.45μm ≒18μ″)波長の両方で
再生SN比が向上する点である。
【0018】便宜上、図3において図1のカーブ1を再
び示したが、これにより、微小ギャップ記録が記録媒体
の如何を問わず改善を与えるが、再生性能において更に
大きな劇的な向上が記録媒体の適正な選択によりもたら
されることが判る。
【0019】次に、スペクトルを横切る予め定めたスロ
ットにおける零信号雑音に対する記録された白色雑音の
電力の比の如きNP比に関しては、スロット雑音は記録
媒体自らにより生じた相互変調から生じる。理想的に
は、このようなスロット雑音がなく、NP比はできる限
り大きくなければならない。更に、NP比は周波数に関
してできる限り平坦でなければならないが、これはその
全帯域幅が最も有効に用いられ得るからである。記録さ
れるべきある帯域幅の周波数の高周波成分をプリエンフ
ァシスし、かつ再生中はこの高周波成分のデエンファシ
スによりこのような周波数においてSN比を向上するこ
とが望ましいことを念頭において、図4の(a)および図
4の(b)の定性的表示を参照すべきである。
【0020】図4の(a)のカーブAは、定電流および可
変周波数における前掲の「ResearchDisclosure」に開示
された如き媒体上に実施された微小ギャップの記録に対
する再生性能カーブである。前述の如く、高周波成分は
その記録に先立ってプリエンファシスされ(カーブAと
関連する点線)、これによりその再生中にこれ等周波数
成分はデエンファシスされて短い波長のSN比が改善さ
れる。
【0021】カーブB1は、零信号およびバイアス状態
で行われた微小ギャップ記録と関連する再生雑音(ヘッ
ド雑音、電子的雑音、媒体の雑音)を示す。カーブB2
は、微小ギャップ記録と関連する再生雑音(ヘッド雑
音、電子的雑音および媒体の雑音)であるがプリエンフ
ァシスされた零信号およびバイアス状態で生じた雑音を
示す。又、カーブB3は、前述の如きプリエンファシス
された白色雑音の微小ギャップ記録と関連する再生雑音
(ヘッド雑音、電子的雑音、媒体雑音)を示す。注目す
べきは、このような白色雑音信号の記録によって生じた
相互変調の結果がカーブB2に示した雑音レベルからカ
ーブB3に示したものへ増加させることである。「Rese
arch Disclosure」に開示された如き広い範囲の入力レ
ベルにわたって比較的直線的な状態を維持することによ
り相互変調結果の生成を制限する媒体の能力の故に、高
周波数プリエンファシスによって平坦なNP比を高い有
効なレベルで提供する。カーブC参照のこと。
【0022】一方、図4の(b)のカーブA′において
は、定電流及び可変周波数での水準技術記録の再生性能
が示される。ここで用いた記録ヘッドは比較的広いギャ
ップが設けられ、媒体はいくつかの市販形式のものの1
つである。カーブA′(破線、カーブA′)と関連する
高周波成分を図4の(a)に示した如く、帯域端で同じ出
力となるようなレベルにプリエンファシスすることが望
ましければ、主として記録媒体自体に起因する相互変調
結果が記録スペクトルの全体に亘って雑音成分を生じる
ことになる。
【0023】カーブB1′は、零信号およびバイアス状
態での水準技術の記録と関連する再生雑音(ヘツド雑
音、電子的雑音、媒体雑音)を示す。カーブB2′は、
プリエンファシスした零の信号およびバイアス状態で行
われた水準技術の記録と関連する再生雑音を示す。カー
ブB3′は、全述の如くプリエンファシスされた白色雑
音入力信号と関連する再生雑音(ヘッド雑音、電子的雑
音、媒体雑音)を示す。カーブA′と関連する高周波成
分をプリエンファシスすることで短い波長の帯域端にお
けるSNが向上するが、このプリエンファシスは、カー
ブC′に示す如く、NP比のレベルおよび平坦性を不都
合に大きく損なうことになる。このように、前掲の「Re
search Disclosure」に開示する如き媒体と微小ギャッ
プ記録ヘッド間の協働作用はこのような作用による多大
の利点を提供することが判るであろう。
【0024】微小ギャップの記録における前述の利点を
念願において、本発明による記録装置の多用性を証明す
る種々の実施例を示す図5乃至図7を参照されたい。そ
の全ての実施例において、記録ヘッドと同等か又はより
小さな再生ギャップを有する個別の再生ヘッドを用いる
ことができるが、記録及び再生のために同じヘッドを用
いる。又、本発明をその最善のモードで実施するため、
このような磁気記録装置で使用する記録媒体は「Resear
ch Disclosure」に開示したものである。
【0025】図5は、テープが従来の速度(2.89cm/秒
≒17/8インチ/秒)で送られ、微小ギャップ記録(記
録ギャップ:0.3μm≒12μ″)の故に、1.42μm(56
μ″)乃至0.71μm(28μ″)の記録波長/偏差値(キャ
リアの波長:0.97μm≒38μ″)の良好な再生を可能に
し、このような再生が復調の後DCから12KHZに及ぶ音
響スペクトルの上限帯域端において60dBの注目すべき
音響レスポンスをもたらす狭帯域FM記録器を示す。
【0026】図5に開示した装置は1オクターブよりわ
ずかに広いスペクトルを処理する(1オクターブ以下の
スペクトルも性能を犠牲にすれば処理可能であるが)た
めのものであるが、図6の装置は僅かに0.1cm/秒(0.04
インチ/秒)の記録/再生速度で約5つの完全なオクタ
ーブの音響周波数、即ち100乃至 3000HZを直接記録およ
び再生するためのものである。このような速度で記録さ
れた波長は、1.22μm(48μ″)乃至0.36μm(14μ″)の
範囲で変化し、再生SN比は、30dBでかなり良好であ
る。
【0027】図7では5オクターブのデータを処理する
ための計装用レコーダが示されている。従来の計装用レ
コーダでは広いギャップの記録ヘッド(典型例として
は、物理的ギャップ長さ:12.7μm ≒ 500μ″)と、別
個の狭いギャップの再生ヘッドと、3.05m/秒(120イン
チ/秒)のテープ速度を用いて200 KHZ乃至 1.2MHZの良
好な再生を行う。本発明によれば、各コアが記録再生の
両目的に用いられる複数の0.3μm(12μ″)の磁気ギャ
ップ長さを有する多チャネル磁気ヘッドにより、僅か半
分の 1.52m/秒(60インチ/秒)の記録再生テープ速度
を用いて、200KHZ乃至3.2MHZ の周波数に対応する波長
の良好な再生を行うことができる。
【0028】微小ギャップ記録の前述の各実施例におい
ては、本文に示したテープ速度は情報の書込み速度に対
応する。勿論、書込み速度は、例えば4重ヘリカル走査
レコーダにおいて実施される如く、問題のヘッドを記録
媒体に対して移動させることによって達成することがで
きる。いずれの場合にも、微小ギャップ記録は、媒体が
ヘッドに対して移動するレコーダに限定されるものでは
ない。
【0029】前述の装置は、情報信号を磁気媒体に記録
するため産業的に使用することができる。特に、本装置
は、音響信号およびビデオ情報信号を磁気テープ上に記
録するレコーダとして産業的に使用することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録用ギャップの使用により行われる記
録方法に対する微小ギャップの記録の効果を示す1対の
カーブを示すグラフである。
【図2】微小ギャップ記録方式の作用に関する理論を説
明する上で有用なグラフである。
【図3】望ましい記録媒体と関連する微小ギャップ記録
方式の利点を示す1対のカーブを示すグラフである。
【図4】微小ギャップ記録方式から得た改善されたNP
比性能の説明のためのグラフである。
【図5】微小ギャップ記録方式の使用により可能となる
レコーダを示す図である。
【図6】微小ギャップ記録方式の使用により可能となる
レコーダを示す図である。
【図7】微小ギャップ記録方式の使用により可能となる
レコーダを示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気媒体に、1μmより小さな記録波長
    を有する短波長信号を含む情報信号を記録するためのギ
    ャップを設けた磁気記録ヘッドと、該磁気記録ヘッドと
    前記磁気媒体間に相対的運動を与える装置と、前記磁気
    媒体に前記情報信号を記録するために前記磁気記録ヘッ
    ドに情報信号を与える装置とを有する形式の磁気記録及
    び再生装置であって、 前記磁気媒体は直交軸に沿って磁化成分を与えることが
    でき、前記磁気記録ヘッドは、記録作用が生じるときに
    維持される、約 0.38μmより小さな値の記録用磁気ギャ
    ップ長さを有し、 更に、前記情報信号を再生するために別個の磁気再生ヘ
    ッドを備えている記録した短波長の情報信号について特
    に改善したSN比を達成するための磁気記録及び再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記磁気媒体は、立方晶異方性および針
    状異方性の両方を有する磁性粒子からなることを特徴と
    する請求項1記載の磁気記録及び再生装置。
JP7312326A 1979-04-11 1995-11-30 磁気記録装置及び再生装置 Pending JPH08297801A (ja)

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US4302790B1 (en) 1999-06-08
CA1149939A (en) 1983-07-12
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JPH03295003A (ja) 1991-12-26

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