JPH08297043A - 液面検出装置 - Google Patents

液面検出装置

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Publication number
JPH08297043A
JPH08297043A JP10154595A JP10154595A JPH08297043A JP H08297043 A JPH08297043 A JP H08297043A JP 10154595 A JP10154595 A JP 10154595A JP 10154595 A JP10154595 A JP 10154595A JP H08297043 A JPH08297043 A JP H08297043A
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JP
Japan
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sample container
detection device
sample
section
liquid level
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Pending
Application number
JP10154595A
Other languages
English (en)
Inventor
Misako Inagami
三佐子 稲上
Eiji Kasai
英治 笠井
Akinori Katou
暁紀 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP10154595A priority Critical patent/JPH08297043A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 検体と非接触で高精度に検体の液面位置を検
出できる液面検出装置を提供する。 【構成】 発振部、センサ部及び反射波センサ部からな
る検出装置部1と、検体Lを収容する検体容器2を支持
する検体容器支持体3と、検出装置部1を支持する検出
装置部支持体11を上下方向に移動させる上下駆動装置
12と、吸引ノズル5を支持するノズル支持体6を上下
方向に移動させるノズル支持体駆動装置7と、吸引ノズ
ル5を上下動させる上下駆動装置13と、吸引ノズル5
の吸引動作を制御する吸引制御装置14と、駆動装置
7,12,13及び制御装置14等の動作を制御するC
PU30とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検体容器内に収容され
た液状検体(特に血液)の液面位置を自動検出する液面
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動化学分析装置において、検体
を分析する場合、所定の分析項目毎に検体を必要量分だ
け検査用容器に分注する必要がある。この作業には多検
体及び複数の分析を行うために、自動吸引装置が使用さ
れている。この装置の吸引に際して、検体容器内の液面
の位置が予め液面計測装置により計測され、これに基づ
いて吸引ノズルの検体液中への挿入量が決定される。こ
の挿入量は精度の高い分析を行うためには、正確に制御
する必要がある。特に血液を検体としている場合、その
精度は高く要求され、また血液検体の周囲環境への暴露
をできるだけ抑え、検体間のキャリーオーバー及びバイ
オハザードを防御するためには、液面検知は検体と非接
触に行われることが好ましい。
【0003】従来の自動吸引装置では、吸引ノズル内の
圧力変化や電気伝導度の変化、光センサ、或いは超音波
による液面検知手法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸引ノ
ズル内の圧力変化や電気伝導度の変化による液面検知で
は、検体にセンサ部を接触させるためセンサの劣化が早
い。特に血液が検体の場合、その粘性のため検知精度も
良くない。又、使い捨てノズルの場合は、コスト面で問
題がある。
【0005】一方、光センサによる液面検知では、検体
と非接触にして液面検知が可能である。しかしながら、
通常、血液検体の容器となる採血管には、図6に示すよ
うに、検体を識別するために患者番号、依頼番号、患者
名等を記したラベル、或いはバーコードラベルが添付さ
れている。このラベルやバーコードラベルのサイズや貼
り方は、ユーザによって多様であり、採血管のほぼ全周
にわたって添付されている場合もある。このような場
合、高い精度で液面を検知することは難しい。
【0006】又、超音波による液面検知では、光センサ
と同様に検体と非接触にして液面検知が可能であるが、
容器の上端部は常に開口していなければならないし、そ
の開口部サイズは少なくとも2×2cm以上は必要であ
る。通常、採血管にはキャップが施されているため、キ
ャップの開閉操作が必須である。この場合、自動キャッ
プ取り外し装置による自動開栓は可能であるが、近年、
院内感染が注目されていることから、できるだけ血液検
体の外部暴露の危険性の高い操作は避けたほうが好まし
い。
【0007】従って、本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたもので、検体と非接触で高精度に
検体の液面位置を検出することができる液面検出装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の液
面検出装置により達成される。本発明の請求項1記載の
液面検出装置は、高周波信号を発振する発振部、発振部
の高周波信号が与えられる共振回路を含むセンサ部、及
びセンサ部の外部状況に応じた信号を出力する反射波セ
ンサ部からなる検出装置部と、検体を収容する検体容器
を支持する検体容器支持体と、前記検出装置部と前記検
体容器支持体を近接した状態で検体容器の高さ方向に相
対的に移動させる駆動装置とを備えることを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の液面検出装置は、高周波信
号を発振する発振部、発振部の高周波信号が与えられる
共振回路を含むセンサ部、及びセンサ部の外部状況に応
じた信号を出力する反射波センサ部からなる検出装置部
と、検体を収容する検体容器を支持する検体容器支持体
と、前記検出装置部と前記検体容器支持体を近接した状
態で検体容器の高さ方向に相対的に移動させる駆動装置
と、吸引ノズルを検体容器に対して出入可能に支持する
吸引ノズル支持体と、この吸引ノズル支持体を移動させ
る吸引ノズル支持体駆動装置と、検出装置部から出力さ
れる検体の液面位置情報に応じて吸引ノズルの吸引動作
を制御する吸引制御装置とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の液面検出装置は、高周波信
号を発振する発振部、発振部の高周波信号が与えられる
共振回路を含むセンサ部、センサ部の外部状況に応じた
信号を出力する反射波センサ部、及び反射波センサ部の
出力信号の安定化を行うフィードバック部からなる検出
装置部と、検体を収容する検体容器を支持する検体容器
支持体と、前記検出装置部と前記検体容器支持体を近接
した状態で検体容器の高さ方向に相対的に移動させる駆
動装置とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項7記載の液面検出装置は、高周波信
号を発振する発振部、発振部の高周波信号が与えられる
共振回路を含むセンサ部、及びセンサ部の外部状況に応
じた信号を出力する反射波センサ部からなる検出装置部
と、検体を収容する検体容器を支持する検体容器支持体
と、前記検出装置部と前記検体容器支持体を近接した状
態で検体容器の高さ方向に相対的に移動させる駆動装置
とを備え、前記検出装置部のセンサ部を検出装置部本体
から分離して検体容器に近接配置したことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の液面検出装置では、駆動装置に
より検出装置部と検体容器支持体を検体容器の高さ方向
に相対的に移動させて、検体容器内の検体の液面位置を
検出するので、検体と非接触で液面位置を検出すること
ができる。又、検出装置部が発振部、センサ部及び反射
波センサ部で構成されるため、検体容器にラベルやバー
コードラベルが添付されていても、液面位置を高精度に
検出できる。
【0013】請求項2記載の液面検出装置では、検出装
置部で得られた液面位置情報に応じて、吸引ノズルが検
体容器内に所定位置まで移動し、所定量の検体を吸引し
た後、検体容器から出る。従って、液面位置の検出から
検体吸引までを全て自動的に行うことができる。請求項
6記載の液面検出装置では、検出装置部が発振部、セン
サ部及び反射波センサ部の他にフィードバック部を有し
ているので、反射波センサ部の出力が安定し、液面位置
の検知感度が向上するので、特に検体容器内の検体が複
数の成分からなる場合であっても、各検体成分の液面位
置を高精度に検出することができる。
【0014】請求項7記載の液面検出装置では、検出装
置部のセンサ部が分離しているため、例えば小型分析装
置内への適用が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の液面検出装置を実施例に基づ
いて説明する。その一実施例に係る装置全体の外観斜視
図を図1に示す。この液面検出装置は、検出装置部1
と、検体(例えば血液)を収容する検体容器2を支持す
る検体容器支持体3と、この検体容器支持体3を検体容
器2の高さ方向(上下方向)に移動させる検体容器支持
体駆動装置(モータ等で構成される)4と、吸引ノズル
5を検体容器2に対して出入可能に支持する吸引ノズル
支持体6と、この吸引ノズル支持体6を前記高さ方向に
移動させる吸引ノズル支持体駆動装置(モータ等で構成
される)7とを備える。
【0016】検出装置部1は、図3に示すように、高周
波信号を発振する発振部1Aと、発振部1Aの高周波信
号が与えられる共振回路を含むセンサ部1Bと、センサ
部1Bの外部状況に応じた信号を出力する反射波センサ
部(反射波センサ)1Cとで構成される。発振部1A
は、ここでは水晶を用いた発振回路を用いているが、発
振回路自体は、周知の高周波発振回路であれば他の回路
でもよく、例えばLC発振器やPLLを用いたものであ
ってもよい。又、センサ部1Bは、ここでは検知コイル
21と、検知コイル21と直列共振回路を形成する共振
用コンデンサ22と、一次側が入力側の共振回路に接続
され、二次側が高周波入力端子24とアースGNDに接
続される実数用トランス23とから構成されている。最
も、共振回路は並列共振回路を用いてもよい。
【0017】反射波センサ部1Cは、伝送路20に接続
されるコンデンサ25と、コンデンサ25の一端に接続
される抵抗体26及びコイル27との並列回路であり、
コイル27が伝送路20にM結合され、並列回路の他端
がダイオード28のアノードに接続され、ダイオード2
8のカソードがコンデンサ29を介してGND接続され
ると共に、ダイオード28のカソードから出力信号を導
出するようになっている。ここで使用している反射波セ
ンサ部1Cは、このようにCM結合のものを用いている
が、MM結合によるもの等、他のセンサを用いてもよ
い。
【0018】ダイオード28のカソード、即ち検出装置
部1からの出力信号(液面検出情報)はCPU30に入
力され、CPU30は、その出力信号に基づいて検体容
器内の検体の液面位置を決定する機能、検出容器支持体
駆動装置4の作動を制御する機能、吸引ノズル支持体駆
動装置7の作動を制御する機能等を有する。CPU30
は、その他の電子部品と共に回路基板に搭載されてお
り、それらはコントロールボックス8に収容されてい
る。又、コントロールボックス8は、検出装置部1、検
出容器支持体駆動装置4、及び吸引ノズル支持体駆動装
置7とそれぞれ伝送ケーブル9a,9b,9cで接続さ
れている。
【0019】更に、図1に示す液面検出装置では、検出
装置部1は支持板10で支持され、検出装置部1からは
センサ部1Bの検知コイル21が外部に臨出している。
この検知コイル21に近接して検体容器2が検体容器支
持体3で支持され、検体容器支持体3は検体容器支持体
駆動装置4により上下方向に移動する。なお、図1に示
す液面検出装置では、検体容器支持体3及び吸引ノズル
支持体6は、それぞれ駆動軸を介して検出容器支持体駆
動装置4及び吸引ノズル支持体駆動装置7の作動により
上下動するようになっており、また検体容器支持体3は
案内軸により移動可能に支持されている。
【0020】図1の液面検出装置は、検体容器支持体3
が検体容器支持体駆動装置4により上下動することによ
り、検体容器2が検出装置部1に対して相対的に上下方
向に移動する構成であるが、検体容器2が移動せずに検
出装置部1が移動する場合の構成を図2に模式的に示
す。図2の液面検出装置では、検出装置部1が検出装置
部支持体11で支持され、検出装置部支持体11が上下
駆動装置12により上下動するようになっている。な
お、検出装置部支持体11と上下駆動装置12は、図1
に示す検体容器支持体3と検体容器支持体駆動装置4と
同様の機構でよい。
【0021】又、ノズル支持体6がノズル支持体駆動装
置7により上下動することに加えて、吸引ノズル5自身
も上下駆動装置13により上下するようになっている。
更に、検出装置部1から出力される検体容器2内の検体
Lの液面位置情報に応じて吸引ノズル5の吸引動作を制
御する吸引制御装置14が設けられている。ここでは、
CPU30は、検出装置部1からの液面位置情報を受け
ると共に、上下駆動装置12、ノズル支持体駆動装置
7、上下駆動装置13、及び吸引制御装置14を制御す
る。
【0022】次に、図2に示す構成の液面検出装置にお
いて吸引ノズルの吸引動作までを図4のフロー図につい
て説明する。まず、所定の検体Lを入れた検体容器2を
検体容器支持体3に設置し〔ステップ(以下、STと略
す)1〕、操作電源をONにする(ST2)。すると、
検出装置部1が上下駆動装置12により検体容器2に沿
って上下し(ST3)、検体Lの液面位置が検知される
(ST4)。
【0023】液面位置は次の通りに検知される。この液
面検出装置では、図3に示すように、発振部1Aより伝
送路20を介してセンサ部1Bに高周波信号が供給され
る。今、例えば共振回路の共振周波数が発振部1Aの周
波数と一致するように設定されており、検体が存在しな
い周囲が空気のときに、センサ部1Bのインピーダンス
と伝送路20のインピーダンスの整合が取れているとす
ると、送られてきた高周波信号の反射が殆ど0であり、
反射波センサ部1Cからの出力が0となるので、検体無
しを検知できる。もし、検体が存在して、センサ部1B
のインピーダンスが整合インピーダンスより大きくずれ
ると、反射信号も大となり、この反射信号が反射波セン
サ部1Cで検出され出力されるので、検体の存在を検知
することができる。以上より、検体の有無を検知するこ
とができる。
【0024】液面位置が検知されると、上下駆動装置1
2が停止して検出装置部1の移動が停止し(ST5)、
同時にノズル支持体駆動装置7が作動し、ノズル支持体
6が移動すると共に、上下駆動装置13が作動し、吸引
ノズル5が検体Lの液面位置に基づいた所定位置まで下
降する(ST6)。その後、吸引制御装置14により吸
引ノズル5の吸引が開始する(ST7)。図5に、その
液面位置の検出例を示す。検出装置部1を上下させる
と、反射波センサ部1Cより出力される出力電圧が急激
に変化する点が空気と検体Lとの境界面、つまり液面と
なる。
【0025】ところで、病院や血液検査センタでは、患
者から採血した血液検体は真空採血管に保存されてお
り、図6に示すように、通常、検体名や検査項目を識別
するため、採血管2’の周囲にはバーコードラベルやシ
ール2aが貼付されている。このバーコードラベルやシ
ール2aは、各ユーザによってサイズや貼付の仕方が異
なり、採血管2’の周囲全体にわたって貼付される場合
もある。このような採血管2’の場合、前述したように
光センサでは血液検体の液面が正確に検知できない。
又、検体保護のため採血管2’にはキャップ2bが施さ
れているので、超音波センサを利用して液面位置の検知
を行うには、キャップ2bの開閉が必要になるだけでな
く、採血管2’の開口部サイズが少なくとも2×2cm
以上は必要である。
【0026】しかしながら、本発明の液面検出装置を使
用すれば、採血管2’内の血液面位置をバーコードラベ
ルやシール2a及びキャップ2bの存在に関係なく検知
することができる。又、採血管2’の厚みが5mm以下
であれば、開口部がなくても直径1mm程度の採血管内
の検体液面の検知も可能である。図7は、その液面位置
の検知例を示している。従って、本発明の液面検出装置
は、用途が広く、しかも操作が簡単である。又、血液を
検体とする場合、キャップをしたまま自動吸引操作が可
能となるため、血液検体の外部暴露が軽減され、近年バ
イオハザードとして問題になっている血液を介する院内
感染(エイズや肝炎等)を防ぐことが可能になる。
【0027】一方、図8に示すように、検体容器2の検
体Lの表面が気泡を形成していたり、液面が水平面を形
成していない可能性がある。このような場合、光センサ
や超音波センサでは、気泡域や傾斜液面の上部を液面位
置と認識するため、検査に必要な検体量を正確に吸引で
きない可能性が高い。又、本発明の液面検出装置におい
ても、検体容器に対して一側方向のみからの検知では、
検査に必要な検体量を十分吸引できる液面位置を正確に
認識できない可能性がある。
【0028】そのような場合の対策として図9、図10
及び図11に示す液面検出装置が示される。図9の液面
検出装置は、検体容器2は固定しておき、回転/上下駆
動装置15により検出装置部支持体11を回転・上下さ
せて、検出装置部1を検体容器2の回りに回転させると
共に検体容器2に沿って上下に移動させるものである。
図10の液面検出装置は、逆に検出装置部1は不動であ
り、回転/上下駆動装置16により検体容器支持体3を
回転・上下させて、検体容器2をその中心軸回りに回転
させると共に検出装置部1に沿って上下に移動させるも
のである。更に、図11に示す液面検出装置は、上下駆
動装置12により検出装置部1を検体容器2に沿って上
下に移動させると共に、回転駆動装置17により検体容
器2をその中心軸回りに回転させるものである。勿論、
図11では、検出装置部1を検体容器2の回りに回転さ
せると共に、検体容器2を上下に移動させてもよい。図
9〜図11に示す構成とすれば、上下動と回転動を適宜
組合せることで、検体容器2の全方向から検体Lを検知
できるようになり、液面位置をより正確に検出すること
が可能となる。
【0029】又、血液検査において、採血管で血清と血
餅に分離し、血清成分のみを検体として使用する場合が
ある。この場合、血餅成分が血清に混在してはならな
い。下記に示すように、血清成分と血餅成分では、透磁
率が異なる。 そこで、本発明の液面検出装置を用いれば、両成分の区
別は可能であるが、両成分の透磁率の差は僅かであるた
め、より高い検知精度の要求を満足するには、検出装置
部1を図12に示すような回路構成にすればよい。この
検出装置部1は、図3に示す発振部1A、センサ部1B
及び反射波センサ部1Cに、フィードバック部(検波回
路1DとNFB部1E)を設けたものであり、発振部1
Aからセンサ部1Bに与えられる高周波信号の一部を取
り出して検波回路1Dで検波し、NFB部1Eにより伝
送路20に帰還させるものである。但し、NFB部1E
はAGC(オートゲインコントローラ)でも構わない。
【0030】図12のような検出装置部1を採用するこ
とで、上記血清成分と血餅成分の僅かな透磁率の差で
も、各成分の液面位置を正確に検知することが可能とな
る。図13は、検体容器2内に血餅La及び血清Lbを
混在させた検体の液面位置の検出例を示す。この場合に
は、血清Lbの液面位置は勿論のこと、血餅Laと血清
Lbとの境界面(即ち、血餅Laの液面位置)まで精度
良く検知することができるので、血清成分のみを正確に
吸引して、血清検査の検体として供与することができ
る。
【0031】更に、採血管においては、血清分離を速や
かに実行するため、予め血清分離剤を封入してある採血
管が一般的に使用されている。しかしながら、上記と同
様に、各成分の透磁率が異なるため、血清分離剤を混入
している場合でも、血清のみを正確に吸引して、血清検
査に供することが可能である。図14は、その検出例を
示す。血餅La、血清分離剤Lc、血清Lbは、それぞ
れ透磁率が異なるため、検出装置部1からの出力電圧も
異なり、これにより各成分の液面位置を検知することが
できる。
【0032】別の実施例に係る液面検出装置として、図
15及び図16に示すように、検出装置部1のセンサ部
1Bを発振部1A及び反射波センサ部1Cから分離し、
センサ部1Bを検体容器2に近接して配置してもよい。
この液面検出装置では、センサ部1B(及び発振部1A
及び反射波センサ部1C)は固定され、検体容器2が上
下駆動装置4により上下に移動するようになっている。
この場合、センサ部1Bが分離されているため、例えば
小型分析装置内への適用が可能となる。因みに、前述し
たように、超音波センサでは検体容器2の開口部サイズ
が2×2cm以上必要であり、光センサでは投光器と受
光器が必要であるため、小型分析装置内での適用は難し
い。
【0033】他方、本発明の液面検出装置における検出
装置部1を利用すれば、例えば分析装置内に存在する分
注経路内の液体の有無を検知することができるため、分
注操作の確認及び洗浄操作の確認も可能である。図17
は、分注源容器41から分注容器42に分注経路43を
介して液体L’を分注する場合において、分注経路43
内の液体L’の有無の検知例を示す。
【0034】
【発明の効果】本発明の液面検出装置は、以上説明した
ように構成されるため、下記の効果を有する。 (1)検体と非接触で検体容器内の検体の液面位置を検
出することができる。 (2)例えばバーコードラベルやシールが貼付されて、
外部から検体の液面位置が確認できないような検体容器
であっても、液面位置を正確に検出することができる。 (3)密閉された検体容器であっても、未開栓のまま液
面位置を検出することができる。 (4)検体成分が2種以上である場合も各成分の液面位
置を正確に検出できるので、検体中の特定液成分の吸引
が可能である。 (5)未開栓の検体容器のまま液面位置の検出が可能で
あるため、検体の外部暴露(バイオハザード)の可能性
が低い。 (6)液面検出装置全体の小型化が可能である。 (7)例えば分析装置における分注経路内の液体の有無
の検出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る液面検出装置全体の外観斜視図
である。
【図2】別実施例に係る液面検出装置の模式構成図であ
る。
【図3】液面検出装置の検出装置部の構成例を示す回路
図である。
【図4】図2に示す液面検出装置の吸引動作までを説明
するフロー図である。
【図5】検体容器内の検体の液面位置の検知例を示す図
である。
【図6】バーコードラベルやシールが貼付されている採
血管(検体容器)を示す図である。
【図7】図6に示すような検体容器内の検体の液面位置
の検知例を示す図である。
【図8】検体容器内の検体表面に気泡が存在する状態を
示す図である。
【図9】更に別実施例に係る液面検出装置の模式構成図
である。
【図10】更に別実施例に係る液面検出装置の模式構成
図である。
【図11】更に別実施例に係る液面検出装置の模式構成
図である。
【図12】液面検出装置の検出装置部の構成の別例を示
す回路図である。
【図13】検体容器内に2種の検体成分が存在する場合
の液面位置の検知例を示す図である。
【図14】検体容器内に3種の検体成分が存在する場合
の液面位置の検知例を示す図である。
【図15】液面検出装置の検出装置部のセンサ部が分離
されている場合の構成を示す回路図である。
【図16】検出装置部のセンサ部が分離されている液面
検出装置の一例を示す模式構成図である。
【図17】液面検出装置の検出装置部を分注経路内の液
体の有無の検知に適用した例を示す図である。
【符号の説明】
1 検出装置部 1A 発振部 1B センサ部 1C 反射波センサ部 1D,1E フィードバック部 2 検体容器 3 検体容器支持体 5 吸引ノズル 6 吸引ノズル支持体 11 検出装置部支持体 14 吸引制御装置 L 検体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波信号を発振する発振部、発振部の高
    周波信号が与えられる共振回路を含むセンサ部、及びセ
    ンサ部の外部状況に応じた信号を出力する反射波センサ
    部からなる検出装置部と、検体を収容する検体容器を支
    持する検体容器支持体と、前記検出装置部と前記検体容
    器支持体を近接した状態で検体容器の高さ方向に相対的
    に移動させる駆動装置とを備えることを特徴とする液面
    検出装置。
  2. 【請求項2】高周波信号を発振する発振部、発振部の高
    周波信号が与えられる共振回路を含むセンサ部、及びセ
    ンサ部の外部状況に応じた信号を出力する反射波センサ
    部からなる検出装置部と、検体を収容する検体容器を支
    持する検体容器支持体と、前記検出装置部と前記検体容
    器支持体を近接した状態で検体容器の高さ方向に相対的
    に移動させる駆動装置と、吸引ノズルを検体容器に対し
    て出入可能に支持する吸引ノズル支持体と、この吸引ノ
    ズル支持体を移動させる吸引ノズル支持体駆動装置と、
    検出装置部から出力される検体の液面位置情報に応じて
    吸引ノズルの吸引動作を制御する吸引制御装置とを備え
    ることを特徴とする液面検出装置。
  3. 【請求項3】前記駆動装置は、前記検出装置部を検体容
    器の回りに回転させると共に検体容器に沿って前記高さ
    方向に移動させるもの、又は前記検体容器支持体を検体
    容器の中心軸回りに回転させると共に検体容器が検出装
    置部に沿うように前記高さ方向に移動させるものである
    ことを特徴とする請求項2記載の液面検出装置。
  4. 【請求項4】前記駆動装置は、前記検出装置部を検体容
    器に沿って前記高さ方向に移動させると共に前記検体容
    器支持体を検体容器の中心軸回りに回転させるもの、又
    は前記検出装置部を検体容器の回りに回転させると共に
    前記検体容器支持体を検体容器が検出装置部に沿うよう
    に前記高さ方向に移動させるものであることを特徴とす
    る請求項2記載の液面検出装置。
  5. 【請求項5】前記吸引ノズル支持体駆動装置及び吸引制
    御装置は、検体容器内の検体成分が2種以上である場合
    に、選択的に各検体成分に応じてそれぞれ吸引ノズルの
    移動及び吸引動作を制御するものであることを特徴とす
    る請求項2記載の液面検出装置。
  6. 【請求項6】高周波信号を発振する発振部、発振部の高
    周波信号が与えられる共振回路を含むセンサ部、センサ
    部の外部状況に応じた信号を出力する反射波センサ部、
    及び反射波センサ部の出力信号の安定化を行うフィード
    バック部からなる検出装置部と、検体を収容する検体容
    器を支持する検体容器支持体と、前記検出装置部と前記
    検体容器支持体を近接した状態で検体容器の高さ方向に
    相対的に移動させる駆動装置とを備えることを特徴とす
    る液面検出装置。
  7. 【請求項7】高周波信号を発振する発振部、発振部の高
    周波信号が与えられる共振回路を含むセンサ部、及びセ
    ンサ部の外部状況に応じた信号を出力する反射波センサ
    部からなる検出装置部と、検体を収容する検体容器を支
    持する検体容器支持体と、前記検出装置部と前記検体容
    器支持体を近接した状態で検体容器の高さ方向に相対的
    に移動させる駆動装置とを備え、前記検出装置部のセン
    サ部を検出装置部本体から分離して検体容器に近接配置
    したことを特徴とする液面検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333361A (ja) * 2001-05-07 2002-11-22 Sefa Technology Kk 容器内試料の分量測定方法およびその装置
US6743398B2 (en) * 2001-04-24 2004-06-01 Teruaki Itoh Serum/clot separation surface determination apparatus
JP2005227240A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Aloka Co Ltd 界面検出装置、界面検出方法、体積計測装置および体積計測方法
JP2005345373A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Aloka Co Ltd 界面検出方法および界面検出装置

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