JPH0815277A - 液定量採取装置 - Google Patents

液定量採取装置

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JPH0815277A
JPH0815277A JP14481094A JP14481094A JPH0815277A JP H0815277 A JPH0815277 A JP H0815277A JP 14481094 A JP14481094 A JP 14481094A JP 14481094 A JP14481094 A JP 14481094A JP H0815277 A JPH0815277 A JP H0815277A
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circuit
pipette
signal
sample liquid
parts
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JP14481094A
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Masayuki Kobashi
正行 小橋
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Sysmex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ピペットを支持するピペット支持部と、ピペ
ット支持部に所定の動きを与える駆動部と、所定周波数
を有するワイヤレス信号を送出する信号送出回路および
送信アンテナと、前記ワイヤレス信号を受信しピペット
に印加する受信アンテナおよび受信回路と、ピペット先
端が液面に接したときに変化する受信回路の出力を検出
する検出する検出回路を備え、前記受信回路と検出回路
をピペット支持部に設置することを特徴とする。 【効果】 ピペットに対する液面検知用信号の送受信を
ワイヤレス信号を用いて行うので、従来ピペットに液面
検知信号を供給するために必要としたシールドケーブル
が不要となり、従って、その断線事故も皆無となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液定量採取装置に関
し、特に、ピペットの先端を試料容器内の試料液に液面
から所定長さだけ差し込み、ピペット内に一定量の試料
液を吸い上げ、他の容器に分注する液定量採取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ピペットを試料液に差し込んで採取する
液定量採取装置においては、ピペットの先端が液面に接
触するタイミング(時点)が正確に検知できない場合に
は、ピペットの試料液への差し込みに過不足を生じる。
差し込みが不足すると、必要な量の試料液を採取できな
い。
【0003】また、差し込みが過大であると、ピペット
の外周壁に付着した試料が分注時にたれ落ちて分注量を
変動させたり、ピペット先端が試料容器の底に突き当た
るというような不都合を招く。従って、ピペット先端の
試料液への差し込みを高精度に管理するためにピペット
先端が試料の液面に接触した時点を正確に検知すること
が重要である。
【0004】そして、これに関連する従来技術として
は、ピペットに2MHz程度の高周波信号を印加し、ピ
ペットが液面に接したときにピペットと接地間に生ずる
静電容量の変化を高周波信号の変化として検出し、それ
によって液面を検知するようにしたものが知られている
(例えば、特開平1−259257号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に液定量採取装置
においては、ピペットを支持するアームを垂直および水
平方向に移動させ、ピペットを試料液容器に差し込んで
試料液を採取し、他の容器へ分注するようにしている。
【0006】このような場合に、従来のような液面検知
装置を用いると、高周波発振器からピペットへ高周波信
号を供給することになるが、高周波信号に外部ノイズが
重畳されないように、高周波発振器からシールドケーブ
ルを介してピペットに供給するようにしている。しか
し、ピペットそのものが、一方の容器から吸い上げた試
料液を他の容器に分注するために、垂直方向および水平
方向に頻繁に移動するので、シールドケーブルがその都
度屈曲して、断線し易いという問題点がある。
【0007】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、ピペットに高周波信号を供給するシール
ドケーブルの断線事故を防止することが可能な液面検知
装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段とその作用】この発明は、
第1の観点によれば装置本体に設置された試料液容器
と、試料液を採取するためのピペットと、ピペットを支
持するピペット支持部と、試料液を採取するためピペッ
ト支持部に所定の動きを与える駆動部と、所定周波数の
ワイヤレス信号を送出する信号送出回路および送信アン
テナと、前記ワイヤレス信号を受信する受信アンテナお
よび受信回路と、受信回路からの出力をピペットに印加
する接続回路と、ピペット先端が試料液面に接したとき
に変化する前記受信回路の出力を検出する検出回路を備
え、前記受信アンテナおよび受信回路と検出回路とがピ
ペット支持部に設置されてなる液定量採取装置を提供す
るものである。
【0009】また、この発明は、第2の観点によれば、
装置本体に設置された試料液容器と、試料液を採取する
ためのピペットと、ピペットを支持するピペット支持部
と、試料液を採取するためピペット支持部に所定の動き
を与える駆動部と、所定周波数のワイヤレス信号を送出
する信号送出回路および送信アンテナと、ピペットを受
信アンテナとして前記ワイヤレス信号を受信する受信回
路と、ピペット先端が試料液面に接したときに変化する
前記受信回路の出力を検出する検出回路を備え、前記受
信回路と検出回路がピペット支持部に設置されてなる液
定量採取装置を提供するものである。
【0010】さらに、この発明は、第3の観点によれ
ば、装置本体に設置された試料液容器と、試料液を採取
するためのピペットと、ピペットを支持するピペット支
持部と、試料液を採取するためピペット支持部に所定の
動きを与える駆動部と、所定周波数のワイヤレス信号を
ピペットを送信アンテナとして送出する信号送出回路
と、前記ワイヤレス信号を受信する受信アンテナおよび
受信回路と、ピペット先端が試料液面に接したときに変
化する受信回路の出力を検出する検出回路を備え、前記
信号送出回路がピペット支持部に設置されてなる液定量
採取装置を提供するものである。
【0011】この発明においては、いずれの構成におい
てもシールドケーブルを用いないことを特徴とし、その
ため、従来のようなシールドケーブルの断線を防止する
効果を有する。
【0012】また、この発明のピペットとしては、体液
(例えば血液)のような液体の計量・排出に用いられる
当該分野で公知のものが含まれるが、それ自体で電気伝
導性を有するものが必要とされる。従って、ピペット
は、金属、例えばステンレスで作られるのが好ましい。
一方、非金属材料、例えば、硬質プラスチックやガラス
を用いたものでもよいが、その場合には、各回路とピペ
ット先端の電気的接続のため導電性膜で少なくとも1部
を被覆するとか、導線を埋め込む等の処理を施し、先端
接液部を導電性とする必要がある。
【0013】この発明のピペットには、本来の機能に加
えて、(1)液面検知用電極、又は(2)ワイヤレス信
号の受信アンテナ、又は(3)ワイヤレス信号の送信ア
ンテナとしての機能が付加されることが、本発明の特徴
の一つである。
【0014】また、この発明のピペット支持部とは、ピ
ペットがその先端から試料液を採取するとき、ピペット
の基端を支持するための手段であり、一般にアームと呼
ばれる。また、この発明の駆動部とは、例えば、ピペッ
トを試料液容器に差し込んで試料液を採取した後に引き
上げたり、他の容器まで移動させるための運動をピペッ
ト支持部に行わせる手段である。
【0015】信号送出回路は、0.1M〜100MHz
程度の所定周波数のワイヤレス信号を発生する回路であ
ればいずれでもよい。このワイヤレス信号は、送受信効
率や信号処理の容易性を考慮すると0.5M〜10MH
zであることが好ましい。
【0016】受信回路は、基本的には、同調回路から構
成されるか、必要に応じて同調回路の出力信号の振幅を
安定させる振幅安定回路、同調回路の出力信号の周波数
を変換するための周波数変換回路あるいは増幅回路をさ
らに備えてもよい。
【0017】また、検出回路は、ピペット先端が試料液
面に接したときに、受信回路の出力の振幅、位相または
周波数の変化を検出する回路であればよい。そして、振
幅の変化を検出する場合には、検出回路は、受信回路の
出力を検波する検波回路と、検波された信号を微分して
参照値と比較し、参照値を超えた場合に検知信号を出力
する回路から構成されることが好ましい。
【0018】この発明における信号送出回路および送信
アンテナ、受信回路そして検出回路の設置箇所について
は、(1)ピペットを液面検知用電極又は受信アンテナ
として用いる場合には、受信回路と検出回路がピペット
支持部に設置され、(2)ピペットを送信アンテナとし
て用いる場合には、信号送出回路がピペット支持部に設
置され、ピペット支持部に設置されない回路は、装置本
体側に設置される。要するに、本発明においては、ピペ
ット支持部に設置された回路と装置本体側に設置された
回路との間で、高周波信号はワイヤレス信号で授受さ
れ、低周波信号はシールドケーブルでないケーブルで授
受されるように各回路が配置される。
【0019】そして、ピペットを液面検知用電極として
使用する場合には、信号送出回路からのワイヤレス信号
が、受信回路によって受信され、受信された信号がピペ
ットに印加される。また、ピペットを受信アンテナとし
て使用する場合には、信号送出回路からのワイヤレス信
号がピペットを介して受信回路によって受信される。さ
らに、ピペットを送信アンテナとして使用する場合に
は、信号送出回路からのワイヤレス信号がピペットを介
して送出され、受信回路によって受信される。そして、
いずれの場合も、検出回路はピペットが試料液面に接し
たときに変化する受信回路の出力を検出する。
【0020】
【実施例】以下、図面に示す実施例1〜3に基づいてこ
の発明を詳述する。これによってこの発明が限定される
ものではない。なお、各図面において共通の構成要素に
ついては同一記号を付し、説明の重複を避けている。
【0021】実施例1 図1は、2本のピペットを備えた液定量採取装置の基本
構成説明図である。1a,1bはステンレス製のピペッ
ト、2a,2bはピペット支持部であり、具体的には、
絶縁物からなるアームであり、ピペット1a,1bはア
ーム2a,2bの先端部に支持される。
【0022】3a,3bはアーム2a,2bの後端部を
それぞれ支持する軸、4a,4bは軸3a,3bの駆動
部であり、駆動部4a,4bは軸3a,3bを介してア
ーム2a,2bを矢印A又はB方向に上下移動させると
共に、矢印C又はD方向に約1回転させる。駆動部4
a,4bは、それぞれピペット支持部(アーム)2a,
2bを垂直および水平方向に移動させる。
【0023】5a,5bは試料容器、6a,6bは試料
容器5a,5bに収容された試料液、10a,10bは
試料液6a,6bの液面、7a,7bは分注容器、8
a,8bはシリンジ、9a,9bはピペット1a,1b
の後端とシリンジ8a,8bを接続するチューブ、11
a,11bはそれぞれ試料容器5a,5bを支持する金
属製の支持台である。そして、図1に示すように、回路
収容部31a、31bは、それぞれアーム2a,2b上
に設置されると共に、回路収容部30は液定量採取装置
の所望の位置に設置される。
【0024】図2は駆動部4aの詳細断面図である。図
2に示すように、ベアリング41を介してガイド42に
回転可能に取り付けられた回転部材43と、ベアリング
44,45を介してガイド46に回転可能に取り付けら
れた回転部材47とは、連結具48により互いに連結さ
れている。
【0025】軸3aには連結具48のガイド49が固定
されている。回転部材47はベルト50によりモータ5
1と連結されている。従って、モータ51が回転すれ
ば、回転部材47,43と連結具48が回転し、連結具
48とともにガイド49も回転する。ガイド49は軸3
aに固定されているので軸3aも回転する。
【0026】軸3aには、軸方向の動きが規制され軸の
回りに回転可能に取り付けられたベアリング52,53
を介して、連動部材54が取り付けられ、連動部材54
はベルト固定部55aでベルト55に固定され、ベルト
55はモータ56と連結されている。よってモータ56
が回転すれば連動部材54は上下に移動でき、この連動
部材54は軸方向には軸3aに固定されているので、軸
3aも軸方向に上下に移動する。なお、駆動部4bの構
成は、駆動部4aの構成(図2)と同等であるので、そ
の説明を省略する。
【0027】図3は、ピペット1a,1bが試料液面1
0a,10bに接触するタイミングを検出する液面検知
回路のブロック図である。図3において、信号送出回路
20は、送信アンテナ21を介して4MHzのワイヤレ
ス信号Voを送出し、同調回路32a、32bは受信ア
ンテナ36a,36bを介してワイヤレス信号を受信し
て4MHzの交流信号V1a,V1bを出力する。
【0028】信号V1a、V1bは、それぞれ振幅安定
回路33a,33bで振幅が安定化された後、周波数変
換回路34a,34bで2MHzに周波数変換(分周)
され、さらに、出力回路35a,35bで増幅されて、
2MHzの交流信号V2a,V2bとして出力される。
なお、信号送出回路20そのものが2MHzのワイヤレ
ス信号を送出する場合には周波数変換回路34aは不要
となる。
【0029】2MHzの交流信号V2a,V2bは、そ
れぞれコンデンサ22a,22bを介して、ピペット1
aと支持台11aとの間およびピペット1bと支持台1
1bとの間に印加される。
【0030】そして、検波回路23aは、コンデンサ2
2aと、ピペット1a−支持台11a間のキャパシタン
ス(静電容量)とによって分圧された交流信号V3aを
検波して直流信号V4aを出力し、微分回路24aは信
号V4aを微分して信号V5aを出力し、比較回路25
aは信号V5aを所定値と比較して液面検知信号V6a
を駆動回路26へ出力する。
【0031】同様に、検波回路23bは、コンデンサ2
2bと、ピペット1b−支持台11b間のキャパシタン
ス(静電容量)とによって分圧された交流信号V3bを
検波して直流信号V4bを出力し、微分回路24bは信
号V4bを微分して信号V5bを出力し、比較回路25
aは信号V5bを所定値と比較して液面検知信号V6b
を駆動回路26へ出力する。
【0032】駆動回路26は、記号V6a,V6bを受
けて、シリンジ8a,8bおよび駆動部4a,4bを駆
動させる。
【0033】実施例1では、図3に示すように、回路収
容部(基板)30は駆動回路20を収容し、回路収容部
(基板)31aは、アンテナ36aと同調回路32aと
振幅安定回路33aと周波数変換回路34aと出力回路
35aとコンデンサ22aと検波回路23aと微分回路
24aと比較回路25aを収容する。また、回路収容部
31bはアンテナ36bと同調回路32bと振幅安定回
路33bと周波数変換回路34bと出力回路35bとコ
ンデンサ22bと検波回路23bと微分回路24bと比
較回路25bを収容する。
【0034】検知回路収容部31aとピペット1aとの
間、および検知回路収容部31bとピペット1bとの間
の電気的な接続には、出力電圧V3a,V3bが2MH
z(高周波)であるため、好適にはシールドケーブルが
用いられるが、検知回路収容部31a,31bと駆動回
路収容部30との間の電気的な接続にはその信号が低周
波信号であるためシールドケーブルでない通常のケーブ
ルが使用される。
【0035】次に、このような構成における動作を説明
する。まず、図1に示すようにピペット1aが試料容器
5aの上に設定され、図3に示すように、信号送出回路
30がアンテナ21から送出する4MHzのワイヤレス
信号Voを、アンテナ36aを介して同調回路32aが
受信し、受信された4MHzの信号は振幅安定回路33
a、周波数変換回路34a、および出力回路35aを経
て2MHzの交流信号V2aとして出力され、コンデン
サ22aを介してピペット1a−支持台11a間に印加
される。一方、駆動部4aのモータ56が駆動して、ピ
ペット1aを矢印B方向に所定速度(例えば、50mm
/秒)で下降させる。
【0036】そして、時刻tにおいて、ピペット1aの
先端が試料液面10aに接触すると、ピペット1a−支
持台11aの間のキャパシタンスが増大するため、交流
信号V3aの振幅が図4のように減少する。
【0037】そこで、検波回路23aの出力信号V4a
と微分回路24aの出力信号V5aは図4のように変化
し、信号V5aが所定値Vthを越えると、比較回路2
5aの出力信号が図4のように変化して液面検知信号V
6aを出力する。
【0038】駆動部4の駆動回路26(図3)は信号V
6aを受けた時点(時刻t)から液採取量に対応する所
定距離だけピペット1aの先端を試料液6aの中に下降
させる。次に、シリンジ8aを駆動して所定量の試料液
をピペット1aに吸引させると、駆動部4aによりピペ
ット1aを図1に示す位置まで上昇させた後、軸3aを
矢印C又はD方向に回転させ、ピペット1aを分注容器
7aの上に移動させる。次に、シリンジ8aを駆動して
ピペット1aの採取した試料液を分注容器7aへ排出す
る。
【0039】このようにして、ピペット1aの先端が試
料液面10aに接触するタイミングtがきわめて正確に
検知されるので、ピペット1aを採取量に対応する必要
な長さだけ試料液6a中に差し込むことが可能となる。
【0040】また、ピペット1bについても、上述と同
様に作動するのでその説明は省略するが、ピペット1
a,1bに供給される液面検知用の高周波信号は共に同
一周波数で同位相であるため、ピペット1a,1bが作
動中に接近しても、各液面検知用信号が互に干渉するこ
とはない。
【0041】実施例2 この実施例における液定量採取装置の基本構成は実施例
1の図1と同等である。図5は実施例2の液面検知回路
のブロック図であり、信号送出回路60は送信アンテナ
61を介して2MHzのワイヤレス信号Soを送出し、
同調回路62a,62bは、それぞれ、ピペット1a,
1bを受信アンテナとしてワイヤレス信号を受信して2
MHzの交流信号S1a,S1bを出力する。
【0042】信号S1a,S1bは、増幅回路63a,
63bで増幅された後、検波回路で検波され、直流信号
S2a,S2bに変換される。微分回路65a,65b
は信号S2a,S2bを微分して信号S3a,S3bを
出力する。信号S3a,S3bを比較値と比較して液面
検知信号S4a,S4bを生成し、その液面検知信号S
4a,S4bに基づいてシリンジ8a,8bおよび駆動
部4a,4bの駆動を制御する。
【0043】実施例2においては、回路収容部(基板)
30は駆動回路20を収容すると共に、回路収容部(基
板)31aは同調回路62aと増幅回路63aと検波回
路64aと微分回路65aと比較回路66aを収容し、
回路収容部(基板)31bは同調回路62bと増幅回路
63bと検波回路64bと微分回路65bと比較回路6
6bを収容する。
【0044】そして、実施例1と同様に、回路収容部3
1a,31bは、それぞれアーム2a,2b上に設置さ
れ、回路収容部30および信号送出回路60は液定量採
取装置の所望の位置に設置される。但し、送信アンテナ
61は、ピペット1a,1bが液採取のために水平およ
び垂直方向に移動しても、ピペット1a,1bで受信さ
れる信号強度が大きく変動しない位置に設置されること
が好ましい。
【0045】なお、回路収容部31a,31bと回路収
容部30との間の電気的な接続には、その信号が低周波
信号であるためシールドケーブルでない通常のケーブル
が使用される。
【0046】次に、このような構成における動作を説明
する。まず、図1と同様にピペット1aが試料容器5a
の上に設定され、図5に示すように、信号送出回路60
がアンテナ61から送出する2MHzのワイヤレス信号
Soをピペット1aを受信アンテナとして同調回路62
aが受信し、受信された2MHzの信号S1aは増幅回
路63a、検波回路64a、微分回路65aおよび比較
回路66aを経て信号S4aとして駆動回路30へ入力
される。一方、駆動部4のモータ56が駆動して、ピペ
ット1aを矢印B方向に所定速度(例えば、50mm/
秒)で下降させる。
【0047】その後、時刻tにおいて、ピペット1aの
先端が試料液面10aに接触すると、ピペット1a−支
持台11aの間のキャパシタンスが増大するため、交流
信号S1aの振幅が図6のように減少する。
【0048】そこで、検波回路64aの出力信号S2a
と微分回路65aの出力信号S3aは図6のように変化
し、信号S3aが所定値Vthを越えると、比較回路6
6aの出力信号S4aが図6のように変化して液面検知
信号S4aを出力する。
【0049】そこで、駆動部4の駆動回路26は信号S
4aを受けた時点(時刻t)から液採取量に対応する所
定距離だけピペット1の先端を試料液6aに挿入し、、
実施例1と同様にピペット1aにより試料液6aを吸引
して所定量の試料液を分注容器7aへ排出する。
【0050】また、ピペット1bについても、上述と同
様に作動するのでその説明は省略するが、ピペット1
a,1bに供給される液面検出用の高周波信号は共に同
一周波数で同位相であるため、ピペット1a,1bが作
動中に接近しても、各液面検出用信号が互に干渉するこ
とはない。
【0051】実施例3 実施例3における液定量採取装置の基本構成も図1と同
等である。図7は実施例3の液面検知回路のブロック図
であり、信号送出回路70a,70bは、それぞれ、2
MHzのワイヤレス信号Aoa,Aobをピペット1
a,1bを送信アンテナとして送出し、同調回路72は
受信アンテナ71を介してワイヤレス信号Aoa又はA
obを受信して2MHzの交流信号A1を出力する。
【0052】信号A1は、増幅回路73で増幅された
後、検波回路74で検波され、直流信号A2に変換され
る。微分回路75は信号A2を微分して信号A3を出力
し、比較回路76は信号A3を所定値と比較して液面検
知信号A4を駆動回路26へ出力する。駆動回路26
は、信号A4を受けてシリンジ8a,8bおよび駆動部
4a,4bの駆動を制御する。
【0053】実施例3においては、図1に示す回路収容
部(基板)30は駆動回路20を収容し、回路収容部
(基板)31aは信号送出回路70aを収容し、回路収
容部(基板)31bは信号送出回路70bを収容する。
また、回路収容部30は、さらに、受信アンテナ71、
同調回路72、増幅回路73、検波回路74、微分回路
75および比較回路76を収容する。
【0054】なお、回路収容部31a,31bと図示し
ない電源回路等との電気的な接続には、その信号が低周
波信号であるため、シールドケーブルでない通常のケー
ブルが使用される。次に、このような構成における動作
を説明する。
【0055】まず、図1と同様にピペット1aが試料容
器5aの上に設定され、図7に示すように、信号送出回
路70aがピペット1aを送信アンテナとして送出する
2MHzのワイヤレス信号Aoaを、アンテナ71を介
して同調回路72が受信し、受信された2MHzの交流
信号A1は、増幅回路73、検波回路74、微分回路7
5および比較回路76を経て信号A4と12駆動回路2
6へ入力される。一方、駆動部4aのモータ56が駆動
して、ピペット1aを矢印B方向に所定速度(例えば、
50mm/秒)で下降させる。
【0056】その後、時刻tにおいて、ピペット1aの
先端が試料液面10aに接触すると、ピペット1a−支
持台11aの間のキャパシタンスが増大するため、交流
信号A1の振幅が図8のように減少する。
【0057】そこで、検波回路74の出力信号A2と微
分回路75の出力信号A3は図8のように変化し、信号
A3が所定値Vthを越えると、比較回路76の出力が
図8のように変化して液面検知信号A4を出力する。そ
こで、駆動回路26は信号A4を受けた時点(時刻t)
から液採取量に対応する所定距離だけピペット1aの先
端を試料液6aに挿入する。以下、前述の実施例1と同
様にしてピペット1aによる分注が行われる。また、ピ
ペット1bについても上述と同様に作動するのでその説
明は省略する。
【0058】なお、実施例3においては、ピペット1
a,1bについて同時に液面検知を行うと、ワイヤレス
信号Aoa,Aobが同時に送出され、駆動回路26が
誤動作するので、それを避けるため、ワイヤレス信号A
oa,Aobの送出およびピペット1a,1bによる液
面検知はそれぞれ異なる期間に行われる。
【0059】さらに、上記実施例1〜3における液定量
採取装置は、装置外部から受ける電磁波の影響や、装置
外部へ与えるワイヤレス信号の影響を防止するため、装
置全体又は要部を金属ケース等に収納して電磁シールド
することが好ましい。
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、ピペットに対する液
面検知用信号の送受信をワイヤレス信号を用いて行うの
で、従来ピペットに高周波信号を供給するために必要と
したシールドケーブルが不要となり、従って、その断線
事故も皆無となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1〜3における液定量採取装
置の基本構成説明図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】実施例1の液面検知回路のブロック図である。
【図4】実施例1の液面検知回路の信号波形を示す波形
図である。
【図5】実施例2の液面検知回路のブロック図である。
【図6】実施例2の液面検知回路の信号波形を示す波形
図である。
【図7】実施例3の液面検知回路のブロック図である。
【図8】実施例3の液面検知回路の信号波形を示す波形
図である。
【符号の説明】
1a,1b ピペット 2a,2b アーム 3a,3b 軸 4a,4b 駆動部 5a,5b 試料容器 6a,6b 試料液 7a,7b 分注容器 8a,8b シリンジ 9a,9b チューブ 30 回路収容部 31a,31b 回路収容部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に設置された試料液容器と、試
    料液を採取するためのピペットと、ピペットを支持する
    ピペット支持部と、試料液を採取するためピペット支持
    部に所定の動きを与える駆動部と、所定周波数のワイヤ
    レス信号を送出する信号送出回路および送信アンテナ
    と、前記ワイヤレス信号を受信する受信アンテナおよび
    受信回路と、受信回路からの出力をピペットに印加する
    接続回路と、ピペット先端が試料液面に接したときに変
    化する前記受信回路の出力を検出する検出回路を備え、
    前記受信アンテナおよび受信回路と検出回路とがピペッ
    ト支持部に設置されてなる液定量採取装置。
  2. 【請求項2】 装置本体に設置された試料液容器と、試
    料液を採取するためのピペットと、ピペットを支持する
    ピペット支持部と、試料液を採取するためピペット支持
    部に所定の動きを与える駆動部と、所定周波数のワイヤ
    レス信号を送出する信号送出回路および送信アンテナ
    と、ピペットを受信アンテナとして前記ワイヤレス信号
    を受信する受信回路と、ピペット先端が試料液面に接し
    たときに変化する前記受信回路の出力を検出する検出回
    路を備え、前記受信回路と検出回路がピペット支持部に
    設置されてなる液定量採取装置。
  3. 【請求項3】 装置本体に設置された試料液容器と、試
    料液を採取するためのピペットと、ピペットを支持する
    ピペット支持部と、試料液を採取するためピペット支持
    部に所定の動きを与える駆動部と、所定周波数のワイヤ
    レス信号をピペットを送信アンテナとして送出する信号
    送出回路と、前記ワイヤレス信号を受信する受信アンテ
    ナおよび受信回路と、ピペット先端が試料液面に接した
    ときに変化する受信回路の出力を検出する検出回路を備
    え、前記信号送出回路がピペット支持部に設置されてな
    る液定量採取装置。
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