JPH08296798A - 水素貯蔵装置 - Google Patents

水素貯蔵装置

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JPH08296798A
JPH08296798A JP7101221A JP10122195A JPH08296798A JP H08296798 A JPH08296798 A JP H08296798A JP 7101221 A JP7101221 A JP 7101221A JP 10122195 A JP10122195 A JP 10122195A JP H08296798 A JPH08296798 A JP H08296798A
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JP
Japan
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hydrogen storage
hydrogen
storage device
container
storage alloy
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JP7101221A
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English (en)
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Tetsuo Sakai
哲男 境
Yoshio Oka
良雄 岡
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Agency of Industrial Science and Technology
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱の速やかな除去、供給が可能であるため、
水素吸蔵合金による水素の吸蔵、放出を速やかに行える
水素貯蔵装置を提供する。 【構成】 金属多孔体の空隙内に水素吸蔵合金を充填
し、加圧成形してえられたシート1aを、渦巻き状に巻
回した水素吸蔵体1を備える。 【効果】 かかる水素吸蔵体1は、たとえば容器の変形
等を生じることなく、水素吸蔵合金による水素の吸蔵、
放出を速やかに行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水素吸蔵合金を用い
た水素貯蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室温ないし200℃程度の比較的低温の
条件下で、可逆的に多量の水素を吸蔵、放出するいわゆ
る水素吸蔵合金が、水素の安全かつ効率的な貯蔵媒体と
して注目されつつある。水素吸蔵合金に水素を吸蔵させ
る際には、水素圧力を高くするか、または水素化反応に
よって発生する熱を除去する必要があり、また水素吸蔵
合金から水素を放出させる際には、逆に水素圧力を低く
するか、または放出に必要な熱を供給する必要がある。
【0003】安全性の観点からすると、水素圧力の差は
小さく、とくに水素吸蔵時に高圧にならないことが望ま
しく、そのためには熱の速やかな除去、および供給が要
求される。しかし、水素吸蔵合金の粉末を容器内に充填
しただけの構造では、当該水素吸蔵合金の充填層の熱伝
導効率がきわめて悪いために、熱の速やかな除去、およ
び供給は不可能であって、水素の吸蔵、放出に長時間を
要するという問題がある。
【0004】そこで、 水素吸蔵合金の粉末を充填した容器の外壁に、フィ
ンを設ける、 水素吸蔵合金の充填層中に、熱媒体を通す伝熱管
(U字管、蛇管等)を埋め込む、 充填層自体の熱伝導効率を改善すべく、当該充填層
中に、熱伝導効率のよい銅やアルミニウムの粉末を混入
する、 等の試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の場
合には、容器と外気との熱交換速度は向上するものの、
容器内部の充填層における熱伝導効率の悪さは改善され
ないので、水素の吸蔵、放出速度はあまり向上しない。
また、の場合には、充填層中に埋め込んだ伝熱管の周
囲での、熱の除去および供給の速度は向上するものの、
充填層における熱伝導効率の悪さは改善されていないの
で、充填層のうち伝熱管から離れた位置では、依然とし
て熱の速やかな除去、および供給は不可能であり、やは
りこの場合も、水素の吸蔵、放出速度はあまり向上しな
い。
【0006】さらにの場合には、充填層自体の熱伝導
効率はある程度改善されるが、その度合いはあまり大き
くなく、したがって水素の吸蔵、放出速度はあまり向上
しない。これは、銅やアルミニウムの粉末が、充填層中
で不連続に分散しているのが原因である。銅やアルミニ
ウムの粉末の、充填層中での接触を高めるには、その混
入量を増加すればよいが、その場合には、相対的に水素
吸蔵合金の量が減少するため、水素の貯蔵量が少なくな
ってしまう。
【0007】この発明の目的は、水素吸蔵合金への熱の
速やかな除去、および供給が可能であるため、当該水素
吸蔵合金による水素の吸蔵、放出を、速やかに行うこと
のできる水素貯蔵装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の水素貯蔵装置は、金属多孔体の空隙内に
水素吸蔵合金を充填し、加圧成形して得られたシート
を、渦巻き状に巻回した水素吸蔵体を備えることを特徴
としている。なおここでいう金属多孔体とは、連続気孔
構造を有する金属発泡体や、あるいは金属の細線からな
る織布、不織布等の総称である。
【0009】上記水素吸蔵体は、その渦巻きの中心部
に、水素ガスを通過させる通路が設けられているのが好
ましい。また、この発明の水素貯蔵装置は、上記水素吸
蔵体を収容する、円筒状の内容器を備えているのが好ま
しい。さらにこの発明の水素貯蔵装置は、上記円筒状の
内容器を複数個、各内容器間に、熱媒体の流通路となる
隙間を設けた状態で、外容器内に収容した構造であるの
が好ましい。
【0010】
【作用】上記構成からなる、この発明の水素貯蔵装置に
おいて使用される水素吸蔵体は、高い熱伝導効率を有す
る金属製の多孔体の空隙内に水素吸蔵合金を充填し、加
圧成形して得られたシートを、渦巻き状に巻回した構造
を有するため、開孔部を有する伝導板を、同様に渦巻き
状に巻回してその間隙に合金を充填したもの(特開昭6
0−44698号公報)に比べて熱伝導性が高く、熱の
速やかな除去、および供給が可能である。したがってこ
の発明の水素貯蔵装置は、水素吸蔵合金による水素の吸
蔵、放出の反応速度が大幅に向上して、水素の吸蔵、放
出を速やかに行うことができる。
【0011】また、上記水素吸蔵体の渦巻きの中心部
に、水素ガスを通過させるための通路を設けた場合に
は、水素の供給と放出とを、水素吸蔵体の全体にわたっ
てほぼ同時に行えるので、当該水素吸蔵合金による水素
の吸蔵、放出をさらに迅速化できる。さらに、上記渦巻
き状の水素吸蔵体を円筒状の内容器に収容した構造の場
合には、当該水素吸蔵体への熱伝導を均一化できるた
め、水素の吸蔵、放出をさらに迅速化できるとともに、
水素吸蔵量に関する体積効率も良好となり、水素の貯蔵
効率が向上する。
【0012】しかも上記構造の水素貯蔵装置の場合に
は、たとえば同じシートを平板状のまま積層して、角形
の内容器に収容したもの(特開昭55−126199号
公報)に比べて、水素吸蔵体の、水素の吸蔵、放出時の
体積変化による応力によって容器が変形する割合が小さ
いため、当該容器の破損等を確実に防止できるという利
点もある。
【0013】さらに、上記水素吸蔵体を収容した複数個
の内容器を、各内容器間に熱媒体の流通路となる隙間を
設けた状態で、外容器内に収容した場合には、上記隙間
に熱媒体を流通させることで、熱伝導効率がさらに向上
して、水素吸蔵合金による水素の吸蔵、放出を、より一
層迅速化できるとともに、多量の水素の貯蔵できるとい
う利点がある。
【0014】
【実施例】以下に、この発明の水素貯蔵装置を、その一
実施例を示す図面を参照しつつ説明する。図3および図
4に示すように、この実施例の水素貯蔵装置は、水素吸
蔵体1を収容した内容器2を複数個(図の場合は37
個)、各内容器2間に、熱媒体の流通路となる隙間(図
4中の符号S)を設けた状態で、外容器3内に収容する
ことで構成されている。
【0015】各内容器2の上面には、水素の供給と放出
とを行う配管4が接続されている。また外容器3の上面
と下面には、それぞれ熱媒体流通のための配管31,3
2が接続されている。上記水素貯蔵装置を構成する各部
のうち、内容器2内に収容される水素吸蔵体1は、金属
多孔体の空隙内に水素吸蔵合金を充填し、加圧成形して
得られたシート1aを、図1に示すように渦巻き状に巻
回することで形成されている。また上記水素吸蔵体1の
中心部には、水素ガスを通過させる断面円形の通路10
が設けられている。なお、通路10の断面形状は円形に
は限定されず、角形や楕円形でもよい。
【0016】かかる水素吸蔵体1は、たとえば通路10
に対応した断面形状を有する棒状体の周囲に、シート1
aを巻回することで製造される。シート1aの巻回に
は、市販の電池電極やコンデンサーの巻取り装置等を用
いることができる。上記シート1aの元になる金属多孔
体としては、前述したように、連続気孔構造を有する金
属発泡体や、あるいは金属の細線からなる織布、不織布
等が例示され、かかる金属多孔体を構成する金属として
は、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、亜鉛等
の、熱伝導効率の高い種々の金属があげられる。とくに
軽量化の観点からは、アルミニウムの多孔体が好適であ
る。
【0017】金属多孔体の空隙率は、水素吸蔵合金の充
填密度の観点から、90%以上であるのが好ましく、9
0〜98%であるのがさらに好ましい。上記金属多孔体
としては、連続気孔構造を有する金属発泡体が好適に採
用される。かかる発泡体は、たとえば三次元網目構造を
有する合成樹脂の骨格表面を一次導電処理した後、電気
めっきする方法で製造されるもので、93〜98%程度
という高い空隙率を有するため、水素吸蔵合金を高密度
で充填することができる。
【0018】かかる発泡体の具体例としては、たとえば
住友電気工業(株)製の登録商標「セルメット」があげ
られる。このものは、ウレタン樹脂の発泡体にカーボン
を塗布し、ついでニッケルや銅などの電気めっきを施し
た後、ウレタン樹脂を熱分解により除去することで製造
される。また、ウレタン樹脂発泡体をニッケルカルボニ
ルガスを含む雰囲気中で、上記ニッケルカルボニルガス
の分解温度まで加熱して、当該発泡体の表面にニッケル
を被覆した後、ウレタン樹脂を熱分解することでも製造
される。なお樹脂発泡体は除去せずにそのまま使用して
もよい。
【0019】また、前述したアルミニウムの発泡体の具
体例としては、たとえば神鋼鋼線工業(株)製の商品名
「アルポラス」があげられる。また発泡体ではないが、
株式会社アルム製のアルミニウム繊維不織布等も使用で
きる。
【0020】上記金属多孔体の空隙内に充填される水素
吸蔵合金としては、室温ないし200℃程度の比較的低
温の条件下で、可逆的に多量の水素を吸蔵、放出し得
る、従来公知の種々の合金があげられる。かかる水素吸
蔵合金の代表例としては、Fe−Ti系合金、La−N
i系合金、Mm−Ni系合金〔Mmはミッシュメタル
(希土類金属混合物)〕、Mg−Ni系合金、Ti−M
n系合金等があげられる。
【0021】上記水素吸蔵合金は、たとえば100μm
以下の粉末状にしたものを単独で、あるいはアルミニウ
ム、銅、グラファイト等の粉末と混合して使用される。
水素吸蔵合金を金属多孔体の空隙内に充填するには、た
とえば上記のような粉末を、ポリビニルアルコールやカ
ルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子の水溶液に
加えてペーストを作製し、それを金属多孔体の空隙内に
圧入する等して充填した後、乾燥して水分を除去すれば
よい。その他、乾式プロセスでも充填することができ
る。
【0022】このあと、水素吸蔵合金が充填された金属
多孔体を加圧成形することで、シート1aが製造され
る。加圧成形の圧力はとくに限定されないが、水素吸蔵
合金の充填率を考慮すると、1〜20ton/cm2
度が好ましい。上記水素吸蔵体1を収容する内容器2と
しては、図2に示すように、その内径が水素吸蔵体1の
外径とほぼ一致し、かつ高さが、水素吸蔵体1の高さよ
りも僅かに長い円筒体が使用される。
【0023】かかる内容器2は、金属系あるいは非金属
系の種々の材料で構成できるが、とくにアルミニウム、
ステンレス鋼、ニッケルメッキ鉄材等の耐蝕性の金属材
料により形成するのが、加工性、耐久性および熱伝導効
率の点で好ましい。上記内容器2は、前記のように複数
個が、図4に示すごとく各内容器2間に隙間Sを設けた
状態で、スポット溶接あるいはろう付け等で接合された
状態で、外容器3内に収容される。
【0024】なお実施例の場合は、全く同じサイズの、
複数個の内容器2を用いていたが、外径や高さの異なる
内容器を組み合わせてもよい。上記内容器2が収容され
る外容器3は、内容器2と同様に、金属系あるいは非金
属系の種々の材料で構成できるが、加工性、耐久性等を
考慮すると、やはり、耐蝕性の金属材料により形成する
のが好ましい。
【0025】また上記外容器3は、装置外部からの熱の
影響を排除すべく、断熱構造になっていてもよい。内容
器2に接続される配管4は、図2にみるように、当該内
容器2の上面の中央部に、水素吸蔵体1の、水素の通路
10と一致するように取り付けられる。配管4と水素の
通路10とがずれていると水素の移動の妨げとなるが、
上記のように、配管4と水素の通路10とが一致してい
る場合には、水素の移動が容易となって、水素の吸蔵、
放出を、さらに速やかに行うことができる。
【0026】かかる配管4は、内容器2、外容器3と同
様に、金属系あるいは非金属系の種々の材料で構成でき
るが、加工性、耐久性等を考慮すると、やはり、耐蝕性
の金属材料により形成するのが好ましい。上記各部から
なる、この実施例の水素貯蔵装置に水素を貯蔵するに
は、まず外容器3の上側の配管31から下側の配管32
へ、冷却用の熱媒体を流通させる。つぎに、配管4のバ
ルブ41を開いて、各内容器2に水素を供給すると、供
給された水素が、内容器2内の水素吸蔵体1によって吸
蔵される。
【0027】一方、かかる水素貯蔵装置から水素を放出
させるには、外容器3の下側の配管32から上側の配管
31へ、加熱用の熱媒体を流通させるとともに、配管4
のバルブ41を開く。そうすると、水素吸蔵体1に吸蔵
された水素が、配管4を通して装置外へ放出される。熱
媒体としては、内容器2および外容器3に対して腐蝕性
の少ない気体または液体が使用され、とくに水や油等が
好適に使用される。
【0028】なお、この発明の水素貯蔵装置の構成は、
以上で説明した実施例のものには限定されない。要する
に、この発明の水素貯蔵装置は、空隙を有し、この空隙
内に水素吸蔵合金が充填された金属製のシートを、渦巻
き状に巻回した水素吸蔵体を備えていれば、その他の構
成はとくに限定されないのである。
【0029】但し、上記実施例のように構成した場合に
は、水素吸蔵合金による水素の吸蔵、放出を、より一層
迅速化できるとともに、多量の水素の貯蔵できるという
利点があるので、この発明を実施する際には、上記実施
例のように構成するのが望ましい。 《試験例》 試験例1 水素吸蔵合金であるMmNi4.5 Mn0.5 粉末と、カル
ボキシメチルセルロースの1.5重量%水溶液とを、重
量比で1:1の割合で混合して作製したペーストを、目
付け重量560g/m2 、空隙率96%の、連続気孔構
造を有する銅製の多孔質シート〔住友電気工業(株)製
の登録商標「セルメット」〕の空隙内に充填し、乾燥さ
せた後、プレス圧10ton/cm2 の条件で加圧成形
して、厚み0.8mm、水素吸蔵合金の含有率86重量
%のシートを得た。つぎにこのシートを、幅38cm、
長さ120cmに切り出し、外径4mmの円柱状の棒状
体の周囲に加圧しながら巻回したのち、棒状体を抜き取
って、図1に示す形状を有する、外径4cm、通路の内
径4mm、高さ38cm、重さ3kgの水素吸蔵体を得
た。
【0030】この水素吸蔵体を、図2に示す形状を有す
る、内径4.2cm、高さ40cm、肉厚1mmのアル
ミニウム製の内容器内に収容したのち、この内容器37
個と、アルミニウム製の外容器と、アルミニウム製の配
管とを組み合わせて、図3,4に示す水素貯蔵装置を製
造した。上記水素貯蔵装置における、水素吸蔵合金の総
重量は95kgであった。 試験例2 水素吸蔵合金であるMmNi4.5 Mn0.5 粉末70重量
部と、銅粉末30重量部とを混合し、その3.7kgを
内径4.2cm、高さ40cm、肉厚1mmのアルミニ
ウム製の内容器内に充填した他は試験例1と同様に構成
して、前述した従来技術のに相当する水素貯蔵装置を
製造した。
【0031】上記水素貯蔵装置における、水素吸蔵合金
の総重量は95kgであった。上記試験例1,2の水素
貯蔵装置に、それぞれ16Nm3 の水素を貯蔵した後、
外容器内に、加熱用の熱媒体としての40℃の温水を流
通させて、水素の放出量を測定した。
【0032】水素の放出総量の時間経過を図5に示す。
上記図の結果より、この発明の構成である試験例1の水
素貯蔵装置は、従来の構成である試験例2の装置に比べ
て、水素の放出速度が速いことがわかった。 試験例3 試験例1で製造したのと同じ、厚み0.8mm、幅38
cm、長さ120cm、水素吸蔵合金の含有率86重量
%のシートを、幅38cm、長さ20cmの板状として
6枚積層して、内のり寸法がそれぞれ幅39cm、高さ
21cm、厚み0.7cmの角形のアルニミウム容器内
に収容して、水素貯蔵装置を製造した。
【0033】この水素貯蔵装置と、前記試験例1の水素
貯蔵装置に、それぞれ水素を吸蔵させたところ、試験例
1の水素貯蔵装置は変化がみられなかったが、試験例3
の水素貯蔵装置は容器が大きく変形してしまった。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明の水素
貯蔵装置によれば、たとえば容器の変形等を生じること
なく、水素吸蔵合金による水素の吸蔵、放出を、速やか
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の水素貯蔵装置の実施例において、そ
の要部を構成する水素吸蔵体の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】実施例の水素貯蔵装置において、上記水素吸蔵
体を収容した内容器を示す一部切り欠き斜視図である。
【図3】実施例の水素貯蔵装置の全体を示す縦断面図で
ある。
【図4】実施例の水素貯蔵装置の横断面図である。
【図5】試験例1および2の水素貯蔵装置における、水
素の放出総量の時間経過を示すグラフである。
【符号の説明】
1 水素吸蔵体 1a シート 10 通路 2 内容器 3 外容器 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 良雄 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属多孔体の空隙内に水素吸蔵合金を充填
    し、加圧成形して得られたシートを、渦巻き状に巻回し
    た水素吸蔵体を備えることを特徴とする水素貯蔵装置。
  2. 【請求項2】水素吸蔵体の渦巻きの中心部に、水素ガス
    を通過させる通路が設けられている請求項1記載の水素
    貯蔵装置。
  3. 【請求項3】水素吸蔵体を収容する、円筒状の内容器を
    備えている請求項1記載の水素貯蔵装置。
  4. 【請求項4】水素吸蔵体を収容した複数個の円筒状の内
    容器が、各内容器間に、熱媒体の流通路となる隙間を設
    けた状態で、外容器内に収容されている請求項3記載の
    水素貯蔵装置。
JP7101221A 1995-04-25 1995-04-25 水素貯蔵装置 Pending JPH08296798A (ja)

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