JPH08296748A - 結露を防止したバタフライ弁及びその製造方法 - Google Patents
結露を防止したバタフライ弁及びその製造方法Info
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- JPH08296748A JPH08296748A JP12428195A JP12428195A JPH08296748A JP H08296748 A JPH08296748 A JP H08296748A JP 12428195 A JP12428195 A JP 12428195A JP 12428195 A JP12428195 A JP 12428195A JP H08296748 A JPH08296748 A JP H08296748A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、弁本体から伸び出す弁軸筒及び
アクチュエータを弁本体とは断熱した構造として結露を
防止して断熱被覆を不要とし、且弁軸筒を弁本体と一体
化成型して組立工数を削減すると共に耐久強度を改善す
るようにしたバタフライ弁を提供せんとするものであ
る。 【構成】 弁体(5)を収容した弁本体(2)をアルミニウ
ムその他の鋳物材による鋳造品で構成し、弁本体(2)の
外周面から直径方向外方に伸び出す弁軸筒(8)を熱伝導
性の低い断熱性に富む樹脂材料による成型品で構成して
弁本体(2)と一体化成型したことにより、結露を防止し
て断熱被覆を不要とし、且弁軸筒を弁本体と一体化成型
して組立工数を削減すると共に耐久強度の向上を図るよ
うにした。
アクチュエータを弁本体とは断熱した構造として結露を
防止して断熱被覆を不要とし、且弁軸筒を弁本体と一体
化成型して組立工数を削減すると共に耐久強度を改善す
るようにしたバタフライ弁を提供せんとするものであ
る。 【構成】 弁体(5)を収容した弁本体(2)をアルミニウ
ムその他の鋳物材による鋳造品で構成し、弁本体(2)の
外周面から直径方向外方に伸び出す弁軸筒(8)を熱伝導
性の低い断熱性に富む樹脂材料による成型品で構成して
弁本体(2)と一体化成型したことにより、結露を防止し
て断熱被覆を不要とし、且弁軸筒を弁本体と一体化成型
して組立工数を削減すると共に耐久強度の向上を図るよ
うにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、結露を防止するバタ
フライ弁に関し、更に詳しくは管路を流過する流体と大
気との温度差に起因して大気中に露出した部分に結露が
生じてくるのを防止するようにしたバタフライ弁及びそ
の製造方法に関する。
フライ弁に関し、更に詳しくは管路を流過する流体と大
気との温度差に起因して大気中に露出した部分に結露が
生じてくるのを防止するようにしたバタフライ弁及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷房や冷凍用配管の如き低温流体
が流過する管路は、流過する流体と大気との間の温度差
によって大気中の水分が管路外周面に結露してくるた
め、管路外周面を断熱性のカバーで被覆し、結露を防止
する対策が採られている。このような断熱性のカバーに
より、管路に取り付けられたバタフライ弁も、その弁本
体を含む弁軸筒の一部は被覆される。
が流過する管路は、流過する流体と大気との間の温度差
によって大気中の水分が管路外周面に結露してくるた
め、管路外周面を断熱性のカバーで被覆し、結露を防止
する対策が採られている。このような断熱性のカバーに
より、管路に取り付けられたバタフライ弁も、その弁本
体を含む弁軸筒の一部は被覆される。
【0003】しかしながら、管路に対して直交した状態
で弁本体から伸び出す弁軸筒の大部分並びに該弁軸筒の
外端に連結されるアクチュエータ等は、その形状が複雑
であると共に管路とは方向性が異なり、断熱被覆が困難
であるため、断熱被覆することなくそのまま大気中に露
出されているのが現状である。このため露出した弁軸筒
やアクチュエータ外面に大気中の水分が結露し、結露し
た水滴でこれらが腐蝕したり、滴下した水滴で床面が汚
れるという問題があった。
で弁本体から伸び出す弁軸筒の大部分並びに該弁軸筒の
外端に連結されるアクチュエータ等は、その形状が複雑
であると共に管路とは方向性が異なり、断熱被覆が困難
であるため、断熱被覆することなくそのまま大気中に露
出されているのが現状である。このため露出した弁軸筒
やアクチュエータ外面に大気中の水分が結露し、結露し
た水滴でこれらが腐蝕したり、滴下した水滴で床面が汚
れるという問題があった。
【0004】そこで、特開平3−163286号公報に
見られるように弁軸筒の外端に熱遮断板を介してアクチ
ュエータを取り付けると共に、弁軸筒の外周面形状に倣
って成形した筒状の断熱カバーを該弁軸筒に被着し、該
断熱カバーの一端を前記熱遮断板に接すると共に、他端
をバタフライ弁の弁本体外周面を断熱被覆する断熱カバ
ーに接合させたものが提案されているが、この場合は構
造が複雑になってしまうという欠点があった。
見られるように弁軸筒の外端に熱遮断板を介してアクチ
ュエータを取り付けると共に、弁軸筒の外周面形状に倣
って成形した筒状の断熱カバーを該弁軸筒に被着し、該
断熱カバーの一端を前記熱遮断板に接すると共に、他端
をバタフライ弁の弁本体外周面を断熱被覆する断熱カバ
ーに接合させたものが提案されているが、この場合は構
造が複雑になってしまうという欠点があった。
【0005】又、熱遮断板及び断熱カバーを省略すべく
特開平3−181691号公報に見られるように、弁軸
筒における弁本体と接する基部を弁本体と一体の金属材
料で形成し、弁軸筒の外方向残部を断熱性非金属材料で
形成したものがある。しかしながら、この場合は弁本体
とは別体で製作した弁軸筒を接着剤等を用いて弁本体に
接合して一体化するという組立工程を必要とするため、
バタフライ弁の製造コストを充分には低減することがで
きず、且接着により耐久強度が制限されるという不具合
を避けることができなかった。
特開平3−181691号公報に見られるように、弁軸
筒における弁本体と接する基部を弁本体と一体の金属材
料で形成し、弁軸筒の外方向残部を断熱性非金属材料で
形成したものがある。しかしながら、この場合は弁本体
とは別体で製作した弁軸筒を接着剤等を用いて弁本体に
接合して一体化するという組立工程を必要とするため、
バタフライ弁の製造コストを充分には低減することがで
きず、且接着により耐久強度が制限されるという不具合
を避けることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、弁本体か
ら管路と直交する方向に伸び出す弁軸筒及びアクチュエ
ータを弁本体とは断熱した構造とすることにより、結露
を防止して断熱被覆を不要とせんとするものである。又
この発明は、弁軸筒を弁本体と一体化して組立工数を削
減すると共に耐久強度の向上を図るものである。
ら管路と直交する方向に伸び出す弁軸筒及びアクチュエ
ータを弁本体とは断熱した構造とすることにより、結露
を防止して断熱被覆を不要とせんとするものである。又
この発明は、弁軸筒を弁本体と一体化して組立工数を削
減すると共に耐久強度の向上を図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、弁体を収容した弁本体と、前記弁体の弁
棒を軸挿すべく弁本体の外周面から直径方向外方に伸び
出す弁軸筒を備え、前記弁本体をアルミニウムその他の
鋳物材による鋳造品で構成すると共に、前記弁軸筒を熱
伝導性の低い断熱性に富む樹脂材料による成型品で構成
して弁本体と一体化成型したことを特徴とする。
にこの発明は、弁体を収容した弁本体と、前記弁体の弁
棒を軸挿すべく弁本体の外周面から直径方向外方に伸び
出す弁軸筒を備え、前記弁本体をアルミニウムその他の
鋳物材による鋳造品で構成すると共に、前記弁軸筒を熱
伝導性の低い断熱性に富む樹脂材料による成型品で構成
して弁本体と一体化成型したことを特徴とする。
【0008】又、弁軸筒を構成する樹脂材料より融点が
高い鋳造材で弁本体を構成したことを特徴とする。
高い鋳造材で弁本体を構成したことを特徴とする。
【0009】更に、弁本体と弁軸筒の幅を同一として弁
本体と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接す
るよう構成したことを特徴とする。
本体と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接す
るよう構成したことを特徴とする。
【0010】更に、弁本体に設けた弁棒挿通孔の内周面
に断熱性に富む樹脂材料による被覆を施したことを特徴
とする。
に断熱性に富む樹脂材料による被覆を施したことを特徴
とする。
【0011】更に、円板状の弁体を収容した弁本体と、
前記弁体の弁棒を軸挿すべく弁本体の外周面から直径方
向外方に伸び出す弁軸筒を備え、前記弁本体をアルミニ
ウムその他の鋳造材による鋳造品で構成すると共に、前
記弁軸筒を熱伝導性の低い断熱性に富む樹脂材料による
成型品で構成して弁本体と一体化成型するようにした結
露防止バタフライ弁の製造方法であって、外周面に基部
を突設した弁本体を鋳造した後に、該基部に弁軸筒を一
体化に結合することを特徴とする。
前記弁体の弁棒を軸挿すべく弁本体の外周面から直径方
向外方に伸び出す弁軸筒を備え、前記弁本体をアルミニ
ウムその他の鋳造材による鋳造品で構成すると共に、前
記弁軸筒を熱伝導性の低い断熱性に富む樹脂材料による
成型品で構成して弁本体と一体化成型するようにした結
露防止バタフライ弁の製造方法であって、外周面に基部
を突設した弁本体を鋳造した後に、該基部に弁軸筒を一
体化に結合することを特徴とする。
【0012】
【作用】弁本体の外周面から直径方向外方に伸び出す弁
軸筒を熱伝導性の低い耐熱性に富む樹脂材料で構成して
いるために、流体通路を流過する流体で弁本体及び弁棒
が冷却された場合においても、弁軸筒及び該弁軸筒の先
端部に取り付けられるアクチュエータ等の表面温度が大
気温度とほぼ同一に保持されるため、結露が防止され
る。よって、結露を防止するための断熱被覆を施す必要
性がなく、結露によるトラブルを回避することができ
る。
軸筒を熱伝導性の低い耐熱性に富む樹脂材料で構成して
いるために、流体通路を流過する流体で弁本体及び弁棒
が冷却された場合においても、弁軸筒及び該弁軸筒の先
端部に取り付けられるアクチュエータ等の表面温度が大
気温度とほぼ同一に保持されるため、結露が防止され
る。よって、結露を防止するための断熱被覆を施す必要
性がなく、結露によるトラブルを回避することができ
る。
【0013】又、弁軸筒は熱伝導性の低い断熱性に富む
樹脂材料で構成され、且鋳造品で構成された弁本体の一
体化成型されているため、組立工程が不要となってバタ
フライ弁の製造コストを低減できると共に、断熱効果が
高くなり、且弁軸筒と弁本体の結合部の耐久強度が高く
なる。
樹脂材料で構成され、且鋳造品で構成された弁本体の一
体化成型されているため、組立工程が不要となってバタ
フライ弁の製造コストを低減できると共に、断熱効果が
高くなり、且弁軸筒と弁本体の結合部の耐久強度が高く
なる。
【0014】更に、弁軸筒と弁本体の幅を同一として弁
本体と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接す
るようにしているため、配管時におけるフランジの締め
付け応力を緩和して弁本体の変形を予防できると共に、
弁の開閉にともなう弁軸筒のねじれ及び曲げ応力を緩和
することができる。
本体と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接す
るようにしているため、配管時におけるフランジの締め
付け応力を緩和して弁本体の変形を予防できると共に、
弁の開閉にともなう弁軸筒のねじれ及び曲げ応力を緩和
することができる。
【0015】
【発明の効果】この発明の結露を防止したバタフライ弁
によれば、以下の如き効果を奏することができる。
によれば、以下の如き効果を奏することができる。
【0016】1.断熱被覆が困難なため露出されたまま
になりがちであった弁軸筒を熱伝導性が低い断熱性に富
む樹脂材料で構成して弁本体と熱的に遮断しているた
め、弁軸筒及び該弁軸筒の外端部に取り付けられるアク
チュエータに結露が生じることがなくなる。又、弁軸筒
及びアクチュエータの熱交換作用を抑制できるため、エ
ネルギロスが予防される。
になりがちであった弁軸筒を熱伝導性が低い断熱性に富
む樹脂材料で構成して弁本体と熱的に遮断しているた
め、弁軸筒及び該弁軸筒の外端部に取り付けられるアク
チュエータに結露が生じることがなくなる。又、弁軸筒
及びアクチュエータの熱交換作用を抑制できるため、エ
ネルギロスが予防される。
【0017】2.アルミニウムその他の鋳造材による鋳
造品で構成した弁本体に弁軸筒を一体化成型しているた
め、弁軸筒の結合状態が確実で安定したものとなり、弁
の開閉にともなう操作トルクによる弁軸筒の変形及び破
損等を予防できる。
造品で構成した弁本体に弁軸筒を一体化成型しているた
め、弁軸筒の結合状態が確実で安定したものとなり、弁
の開閉にともなう操作トルクによる弁軸筒の変形及び破
損等を予防できる。
【0018】3.弁軸筒と弁本体の幅を同一として弁本
体と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接する
ようにしているため、配管時に弁本体に作用するフラン
ジの締め付け応力を緩和して弁本体の変形を予防できる
と共に、弁の開閉にともなう弁軸筒のねじれ及び曲げ応
力を緩和することができる。
体と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接する
ようにしているため、配管時に弁本体に作用するフラン
ジの締め付け応力を緩和して弁本体の変形を予防できる
と共に、弁の開閉にともなう弁軸筒のねじれ及び曲げ応
力を緩和することができる。
【0019】
【実施例】以下に図を参照しつつ、この発明の好ましい
実施例を詳細に説明する。図において、(1)は従来公知
のバタフライ弁を示し、内部に円筒状の流体通路を貫通
形成した弁本体(2)を備えている。弁本体(2)が形成す
る流体通路(3)の内周面に弾性密封材であるシートリン
グ(4)を挿着し、流体通路(3)内に回転自在に軸支させ
た円板状の弁体(5)の外周面をシートリング(4)の内周
面に接離させて流体通路(3)の開度を増減制御する。
実施例を詳細に説明する。図において、(1)は従来公知
のバタフライ弁を示し、内部に円筒状の流体通路を貫通
形成した弁本体(2)を備えている。弁本体(2)が形成す
る流体通路(3)の内周面に弾性密封材であるシートリン
グ(4)を挿着し、流体通路(3)内に回転自在に軸支させ
た円板状の弁体(5)の外周面をシートリング(4)の内周
面に接離させて流体通路(3)の開度を増減制御する。
【0020】弁体(5)の外周近傍の直径方向対向位置に
は弁棒(6)(7)の内端がそれぞれ取り付けられる。各弁
棒(6)(7)は、弁本体(2)の外周面から外方に伸び出す
弁軸筒(8)(9)に軸支される。駆動軸として機能する一
方の弁棒(6)はその内端を弁体(5)に固定され、外端は
弁軸筒(8)から更に外方に伸び出して図示しないアクチ
ュエータに植え込みキー(10)で連結される。他方の弁棒
(7)は従動軸として機能して弁体(5)の回転を支持す
る。又、アクチュエータは弁軸筒(8)の外端に設けた取
り付けフランジ(11)に取り付けられる。尚、かかるバタ
フライ弁(1)の構造は従来公知であり、バタフライ弁の
基本的構成である。
は弁棒(6)(7)の内端がそれぞれ取り付けられる。各弁
棒(6)(7)は、弁本体(2)の外周面から外方に伸び出す
弁軸筒(8)(9)に軸支される。駆動軸として機能する一
方の弁棒(6)はその内端を弁体(5)に固定され、外端は
弁軸筒(8)から更に外方に伸び出して図示しないアクチ
ュエータに植え込みキー(10)で連結される。他方の弁棒
(7)は従動軸として機能して弁体(5)の回転を支持す
る。又、アクチュエータは弁軸筒(8)の外端に設けた取
り付けフランジ(11)に取り付けられる。尚、かかるバタ
フライ弁(1)の構造は従来公知であり、バタフライ弁の
基本的構成である。
【0021】かかる構造を有するバタフライ弁(1)にお
いて、この発明は、弁本体(2)をアルミニウムその他の
鋳物材による鋳造品で構成すると共に、弁軸筒(8)を例
えばポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニ
レンサルファイド等のように熱伝導率の低い断熱性に富
む樹脂材料による成型品でを構成して弁本体(2)と一体
化成型したたことを特徴としている。
いて、この発明は、弁本体(2)をアルミニウムその他の
鋳物材による鋳造品で構成すると共に、弁軸筒(8)を例
えばポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニ
レンサルファイド等のように熱伝導率の低い断熱性に富
む樹脂材料による成型品でを構成して弁本体(2)と一体
化成型したたことを特徴としている。
【0022】即ち、弁軸筒(8)を形成すべき位置に基部
(12)を設けた弁本体(2)を用意し、基部(12)に弁軸筒
(8)を一体化成型して弁本体(2)に弁軸筒(8)を結合し
たものである。
(12)を設けた弁本体(2)を用意し、基部(12)に弁軸筒
(8)を一体化成型して弁本体(2)に弁軸筒(8)を結合し
たものである。
【0023】これを具体的に説明すれば、まず最初に、
アルミニウムその他の鋳物材で基部(12)を有する弁本体
(2)を鋳造する。次いで、熱伝導率の低い断熱性を有す
る樹脂材料で弁軸筒(8)を製作するにあたり、上記の如
く事前に製作されている弁本体(2)を弁軸筒(8)の成型
用金型にセットすることにより、金型による成型空間内
に基部(12)を突出保持させる。そして、射出成型機等を
用いて成型空間内に上記樹脂材料を充填して固化させれ
ば、弁本体(2)と弁軸筒(8)が確実に一体化結合され
る。
アルミニウムその他の鋳物材で基部(12)を有する弁本体
(2)を鋳造する。次いで、熱伝導率の低い断熱性を有す
る樹脂材料で弁軸筒(8)を製作するにあたり、上記の如
く事前に製作されている弁本体(2)を弁軸筒(8)の成型
用金型にセットすることにより、金型による成型空間内
に基部(12)を突出保持させる。そして、射出成型機等を
用いて成型空間内に上記樹脂材料を充填して固化させれ
ば、弁本体(2)と弁軸筒(8)が確実に一体化結合され
る。
【0024】弁本体(2)に設けた基部(12)と弁軸筒(8)
の結合安定性を確保すると共に結合強度を高くするに
は、基部(12)における弁棒(6)の軸線方向と直交する方
向の断面形状を図4〜図8に示したように多角形又は外
周が凹凸状の円形状にして本体(2)と弁軸筒(8)の相対
回転を防止する。又、基部(12)における弁棒(6)の軸線
方向と平行な方向の断面形状を図9及び図10に示した
ような抜け止め構造として弁軸筒(8)の脱落防止効果を
高くすることが望まれるが、基部(12)の形状による弁本
体(2)と弁軸筒(8)の結合構造は実施例に限定されな
い。
の結合安定性を確保すると共に結合強度を高くするに
は、基部(12)における弁棒(6)の軸線方向と直交する方
向の断面形状を図4〜図8に示したように多角形又は外
周が凹凸状の円形状にして本体(2)と弁軸筒(8)の相対
回転を防止する。又、基部(12)における弁棒(6)の軸線
方向と平行な方向の断面形状を図9及び図10に示した
ような抜け止め構造として弁軸筒(8)の脱落防止効果を
高くすることが望まれるが、基部(12)の形状による弁本
体(2)と弁軸筒(8)の結合構造は実施例に限定されな
い。
【0025】又、弁軸筒(8)の基部近傍の幅を弁本体
(2)の幅と同一にすることにより、配管時に弁本体(2)
と弁軸筒(8)の一部がフランジ(13)に同時に当接するよ
うにしている。従って、配管に際してフランジ(13)を弁
本体(2)の両端面に突出したシートリング(4)のガスケ
ット部(14)に締め付けた場合に、この締め付けによる応
力が弁軸筒(8)にも伝達されて弁本体(2)に作用する締
め付け応力が軽減されるため、過大な締め付け応力が弁
本体(2)に伝達されることによる弁本体(2)の変形が予
防されると共に、フランジ(13)による保持作用で弁軸筒
(8)の安定性及び回り止め効果が高くなる。このため、
弁の開閉にともなう伝達トルクがフランジ(13)で支えら
れることになり、弁軸筒(8)に作用するねじれ及び曲げ
応力が緩和される。
(2)の幅と同一にすることにより、配管時に弁本体(2)
と弁軸筒(8)の一部がフランジ(13)に同時に当接するよ
うにしている。従って、配管に際してフランジ(13)を弁
本体(2)の両端面に突出したシートリング(4)のガスケ
ット部(14)に締め付けた場合に、この締め付けによる応
力が弁軸筒(8)にも伝達されて弁本体(2)に作用する締
め付け応力が軽減されるため、過大な締め付け応力が弁
本体(2)に伝達されることによる弁本体(2)の変形が予
防されると共に、フランジ(13)による保持作用で弁軸筒
(8)の安定性及び回り止め効果が高くなる。このため、
弁の開閉にともなう伝達トルクがフランジ(13)で支えら
れることになり、弁軸筒(8)に作用するねじれ及び曲げ
応力が緩和される。
【0026】因に、弁本体(2)を構成する鋳物材として
採用されるアルミニウムの溶融点は500℃〜600
℃、鋳鉄の溶融点は1300℃〜1400℃である。
又、弁軸筒(8)を構成するポリアミド、ポリフェニレン
エーテル及びポリフェニレンサルファイドの溶融点はそ
れぞれ約240℃である。又、アルミニウムの熱伝導率
は約190Kcal/m・hr・℃、ステンレス鋼の熱伝導率は約
14Kcal/m・hr・℃、上記樹脂の熱伝導率は約0.223
Kcal/m・hr・℃である。
採用されるアルミニウムの溶融点は500℃〜600
℃、鋳鉄の溶融点は1300℃〜1400℃である。
又、弁軸筒(8)を構成するポリアミド、ポリフェニレン
エーテル及びポリフェニレンサルファイドの溶融点はそ
れぞれ約240℃である。又、アルミニウムの熱伝導率
は約190Kcal/m・hr・℃、ステンレス鋼の熱伝導率は約
14Kcal/m・hr・℃、上記樹脂の熱伝導率は約0.223
Kcal/m・hr・℃である。
【0027】従って、アルミニウム又は鋳鉄等の鋳造品
で構成した弁本体(2)の基部(12)にポリアミド、ポリフ
ェニレンエーテル及びポリフェニレンサルファイドで弁
軸筒(8)を一体化成型したとしても、この弁軸筒(8)の
成型によって弁本体(2)に変形をもたらすことがない。
又、断熱カバーを取り付けたとしても露出部位となりが
ちであった弁軸筒(8)の熱伝達率を弁本体(2)の熱伝達
率より低くして弁本体(2)と熱的に遮断しているため、
弁軸筒(8)及び該弁軸筒(8)の外端部に取り付けられる
アクチュエータに結露が生じることがなくなる。更に、
弁軸筒(8)及びアクチュエータの熱交換作用を抑制でき
るため、エネルギロスが予防される。
で構成した弁本体(2)の基部(12)にポリアミド、ポリフ
ェニレンエーテル及びポリフェニレンサルファイドで弁
軸筒(8)を一体化成型したとしても、この弁軸筒(8)の
成型によって弁本体(2)に変形をもたらすことがない。
又、断熱カバーを取り付けたとしても露出部位となりが
ちであった弁軸筒(8)の熱伝達率を弁本体(2)の熱伝達
率より低くして弁本体(2)と熱的に遮断しているため、
弁軸筒(8)及び該弁軸筒(8)の外端部に取り付けられる
アクチュエータに結露が生じることがなくなる。更に、
弁軸筒(8)及びアクチュエータの熱交換作用を抑制でき
るため、エネルギロスが予防される。
【0028】尚、弁軸筒(8)の下端を図示のように弁本
体(2)に設けた弁棒挿通孔(15)の内周面まで延設して被
覆(16)を施した場合は、弁本体(2)と弁軸筒(8)の間の
熱遮断効果をより高くすることができる。
体(2)に設けた弁棒挿通孔(15)の内周面まで延設して被
覆(16)を施した場合は、弁本体(2)と弁軸筒(8)の間の
熱遮断効果をより高くすることができる。
【図1】この発明にかかるバタフライ弁の一実施例を示
す外観斜視図
す外観斜視図
【図2】図1の縦断側面図
【図3】図1の一部を破断した正面図
【図4】弁本体に設けた基部の拡大斜視図
【図5】基部の横断平面図
【図6】基部の変形例の横断平面図
【図7】基部の変形例の横断平面図
【図8】基部の変形例の横断平面図
【図9】基部の縦断側面図
【図10】基部の変形例の縦断側面図
(1) バタフライ弁 (2) 弁本体 (3) 流体通路 (4) シートリング (5) 弁体 (6)(7) 弁棒 (8)(9) 弁軸筒 (10) 植え込みキー (11) フランジ (12) 基部 (13) フランジ (14) ガスケット部 (15) 弁棒挿通孔 (16) 被覆
Claims (5)
- 【請求項1】 円板状の弁体を収容した弁本体と、前記
弁体の弁棒を軸挿すべく弁本体の外周面から直径方向外
方に伸び出す弁軸筒を備え、前記弁本体をアルミニウム
その他の鋳物材による鋳造品で構成すると共に、前記弁
軸筒を熱伝導性の低い断熱性に富む樹脂材料による成型
品で構成して弁本体と一体化したことを特徴とする結露
を防止したバタフライ弁。 - 【請求項2】 弁軸筒を構成する樹脂材料より融点が高
い鋳造材で弁本体を構成したことを特徴とする請求項
(1)記載の結露を防止したバタフライ弁。 - 【請求項3】 弁本体と弁軸筒の幅を同一として弁本体
と弁軸筒の一部が配管時にフランジに同時に当接するよ
う構成したことを特徴とする請求項(1)(2)記載の結露
を防止したバタフライ弁。 - 【請求項4】 弁本体に設けた弁棒挿通孔の内周面に断
熱性に富む樹脂材料による被覆を施したことを特徴とす
る請求項(1)(2)又は(3)記載の結露を防止したバタフ
ライ弁。 - 【請求項5】 円板状の弁体を収容した弁本体と、前記
弁体の弁棒を軸挿すべく弁本体の外周面から直径方向外
方に伸び出す弁軸筒を備え、前記弁本体をアルミニウム
その他の鋳造材による鋳造品で構成すると共に、前記弁
軸筒を熱伝導性の低い断熱性に富む樹脂材料による成型
品で構成して弁本体と一体化するようにした結露防止バ
タフライ弁の製造方法であって、外周面に基部を突設し
た弁本体を鋳造した後に、該基部に弁軸筒を一体に結合
することを特徴とする結露を防止したバタフライ弁の製
造方法。
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---|---|---|---|
JP7124281A JP3013227B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 結露を防止したバタフライ弁及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08296748A true JPH08296748A (ja) | 1996-11-12 |
JP3013227B2 JP3013227B2 (ja) | 2000-02-28 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008131090A1 (en) * | 2007-04-17 | 2008-10-30 | Sartell Valves, Inc., D/B/A/ Dezurik Water Controls | Resilient seated butterfly valve with interchangeable off-center and on-center discs |
WO2010069780A1 (fr) * | 2008-12-18 | 2010-06-24 | Valeo Systemes De Controle Moteur | Volet d'obturation d'une canalisation d'ecoulement de fluide et procede de formation d'un tel volet |
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- 1995-04-25 JP JP7124281A patent/JP3013227B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2010069780A1 (fr) * | 2008-12-18 | 2010-06-24 | Valeo Systemes De Controle Moteur | Volet d'obturation d'une canalisation d'ecoulement de fluide et procede de formation d'un tel volet |
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