JPH08296495A - エンジンのシリンダブロック - Google Patents

エンジンのシリンダブロック

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JPH08296495A
JPH08296495A JP10491195A JP10491195A JPH08296495A JP H08296495 A JPH08296495 A JP H08296495A JP 10491195 A JP10491195 A JP 10491195A JP 10491195 A JP10491195 A JP 10491195A JP H08296495 A JPH08296495 A JP H08296495A
Authority
JP
Japan
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water
dead center
cooling
water jacket
filler member
Prior art date
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Pending
Application number
JP10491195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Hasegawa
国生 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シリンダライナのウォータジャケットを流れる
冷却水量を減らし、エンジンの暖機運転時間を短縮する
と共にあらゆる運転中の熱効率をアップすることを目的
とする。 【構成】ウォータジャケット3の低温部分5に含水性の
ある充填部材4を設置するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダブロ
ックに関するもので、例えば、シリンダライナの外周部
を冷却するような分野で利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】図2のシリンダブロック1に示すよう
に、シリンダライナ2の外周部には、同ライナ2の上死
点側より下死点側にかけてウォータジャケット3が形成
されている。そして、ウォータポンプ(図示せず)が作
動してシリンダブロック1に冷却水が圧送されると、冷
却水はウォータジャケット3を流れてシリンダライナ2
の外周部を冷却後、シリンダヘッド(図示せず)を通っ
て再びウォータポンプに戻る強制循環冷却方式が採用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の技
術においては、以下に述べるような問題がある。シリン
ダライナの外周部を冷却するウォータジャケットは高温
部分の上死点側より低温部分の下死点側まで設けられて
いるため、エンジン冷却系を循環する冷却水の流量が多
くなる。したがって、エンジンの冷機時始動後、冷却水
や潤滑油を所定の温度まで上昇するにはかなり長時間の
暖機運転が必要となる。それがため、暖機運転中の熱効
率の悪いエンジンの燃料消費量が増える、カーヒータや
デフロスタの効きが遅くなる、触媒の反応温度が低く有
害排気ガスの放出量が増える、潤滑油の消費量が増え
る、など多くの波及的な問題を発生する。また、暖機運
転終了後も常時、ウォータジャケットの下死点側の低温
部分を冷却しているため、冷却水による冷却損失が増え
熱効率が低下する。なお、実公昭57ー44928号公
報には、ウォータジャケットを上死点側と下死点側に二
分割し、下死点側のシリンダライナの温度が上昇したと
きには冷却オイルの量を増やして冷却する装置が開示さ
れているが、燃焼速度を速くしたエンジンにあっては、
このような高価な制御装置を必要としない。本発明は、
これら従来の問題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】上記の目的を
達成するため本発明は、ウォータジャケットの低温部分
に含水性のある充填部材を設置するようにしたので、流
動する冷却水の量を減少するように作用する。
【0005】
【実施例】以下、図示の実施例について本発明を詳しく
説明する。一般に燃焼室内の可燃混合気に適度のスワー
ル比や強いスキッシュ流などを与えて燃焼させると燃焼
速度が速くなって燃焼時間が短縮され、上死点直後で全
ての可燃混合気が燃焼を終了する。(急速燃焼による熱
効率の向上) また、急速燃焼させると、受熱面積の大きなピストンク
ラウン部が大きな熱負荷を受けると共に受けた熱の大部
分が上死点付近でピストンリングを介してシリンダライ
ナ側に伝達されるため、シリンダライナの温度分布は上
死点付近で最高となり、それ以降は温度が急速に低下し
て膨張行程の凡そ1/3付近より下死点まではシリンダ
ライナの冷却が不要なレベルまで温度が低下する。この
ような領域はいわゆる低温部分であって、それは図1の
符号5で示してある。
【0006】本発明の実施例では、エンジンのシリンダ
ブロックとシリンダライナが一体形の例を示している
が、必ずしも一体形を必要とするものではなく別体形で
あってもよい。図1のシリンダブロック1に示すよう
に、シリンダライナ2の外周部の上死点側より下死点側
にかけて設けたウォータジャケット3の上記低温部分5
のウォータジャケット3に含水性のある充填部材4を設
置する。この充填部材4の例としては、耐熱性のある合
成樹脂製のスポンジ材料やウール状の素材ガあげられ
る。そして、ウォータポンプが作動しても、充填部材4
を設置したウォータジャケット3の冷却水は流れないよ
うにし、シリンダライナ2の高温部の上死点付近だけを
流して冷却するようにする。その他の構成は従来の技術
と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0007】
【発明の効果】本発明は上記に説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。ウォ
ータジャケットの低温部分に充填部材を設置し、ウォー
タポンプの作動によって循環する冷却水の流量を従来の
技術よりも大幅に減らしたので、エンジンの冷機時始動
後の冷却水や潤滑油の温度上昇が速くなり、所定の温度
に上昇するまでの暖機運転時間が短くなる。したがっ
て、暖機運転中における冷却水の冷却損失が低減すると
共に燃料消費量も低減する、カーヒータやデフロスタの
効きが早くなる、触媒の反応温度上昇までの時間が速く
なり有害な排気ガスの放出量が低減する、ピストンスの
温度上昇が速くなり潤滑油の消費量が低減する、など多
くの波及的な効果を得ることができる。また、シリンダ
ブロックは既存のエンジンを何ら改造することなくその
まま利用することができるので、コストアップもわずか
であると共にコストアップ以上に燃料消費量の低減との
トレードオフ効果の方が大きい。さらに、シリンダブロ
ックの強度や振動などは従来技術と変わらないが、シリ
ンダブロックからの騒音の放射レベルを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシリンダブロックの縦断
側面図である。
【図2】従来の技術を示すシリンダブロックの縦断側面
図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 3 ウォータジャケット 4 充填部材 5 低温部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウォータジャケットの低温部分に含水性の
    ある充填部材を設置したことを特徴とするエンジンのシ
    リンダブロック。
JP10491195A 1995-04-28 1995-04-28 エンジンのシリンダブロック Pending JPH08296495A (ja)

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