JPH082957Y2 - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置

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JPH082957Y2
JPH082957Y2 JP10685590U JP10685590U JPH082957Y2 JP H082957 Y2 JPH082957 Y2 JP H082957Y2 JP 10685590 U JP10685590 U JP 10685590U JP 10685590 U JP10685590 U JP 10685590U JP H082957 Y2 JPH082957 Y2 JP H082957Y2
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JP
Japan
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thin plate
roll
electromagnetic induction
magnetic pole
magnetic
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JP10685590U
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正臣 猪熊
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は連続している薄板を電磁誘導により加熱する
電磁誘導加熱装置に関する。
(従来の技術) この種の電磁誘導加熱装置は,互いに対向する磁極間
を通過するように薄板を定速で供給して電磁誘導加熱を
行うものであり,例えば特公昭63-27836号公報に開示さ
れている。簡単に言えば,薄板の幅方向に,互いに並列
に,かつ薄板と対向するように配列された複数個の磁極
セグメントと,これらの各磁極セグメントを薄板の厚み
方向に,他の磁極セグメントとは独立に移動させるため
の駆動機構と,複数個の磁極セグメントを取り囲むよう
に配設された共通コイルと,薄板の幅方向に出没自在に
設けられ,磁極セグメントからの磁場を調整する非磁性
金属による可動遮蔽板とを備えているものである。この
装置は薄板の幅寸法の変化に容易に対処でき,しかも薄
板の幅方向における温度分布を速やかに調整できるとい
う特長を有している。
(考案が解決しようとする課題) しかし,上述した電磁誘導加熱装置は,薄板にそりが
生じた場合に,そのそりの部分が磁極セグメントに接触
して薄板に疵がついてしまうことがある。このような疵
の発生を防止するために,互いに対向する磁極セグメン
ト間の間隔を大きくすると,加熱効率が悪くなってしま
う。
また,縦磁束型の電磁誘導加熱装置は,薄板が強磁性
材の場合には,この強磁性薄板が磁極に吸着されてしま
うので,強磁性材の加熱は不可能である。
上記の問題点に鑑み,本考案の技術的課題は,装置内
での薄板の反りを無くすることのできる電磁誘導加熱装
置を提供することにある。
本考案はまた,強磁性材による薄板,非磁性材による
薄板のいずれも処理することのできる電磁誘導加熱装置
を提供しようとするものである。
本考案は更に,対向する磁極間の距離を小さくするこ
とのできる電磁誘導加熱装置を提供しようとするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本考案は,あらかじめ定められた方向に送られる薄板
の移動経路に,この薄板を間にして互いに対向するよう
に磁極を配置して電磁誘導により薄板を加熱する電磁誘
導加熱装置において,対向する磁極間に,前記薄板案内
用の強磁性材によるロールを配設し,該ロールに対応す
る位置の前記磁極の断面形状を前記ロールの形状に合わ
せたことを特徴とする。
なお,上記ロールと磁極の少なくとも一方は,薄板の
板厚方向に関して可動として磁極とロール間の距離を可
変とするのが好ましい。
(作用) 本考案におけるロールは,薄板に対して全幅にわたっ
て接触状態にあることにより薄板の幅方向のそりを防止
するように作用する。ロールはまた,強磁性材料である
ことにより対向する磁極間にあっても磁気的な磁極間距
離の増加とはならず,逆に薄板のそりを考慮する必要が
無いうえに磁極の先端形状をロールの形状に合わせたの
で磁極と薄板との間,言い換えれば対向する磁極同士を
十分接近させることができる。更に,ロールは薄板に対
して所定のテンションを与える機能をも有し,その結
果,ロールは薄板をその厚み方向の動きに関しては拘束
状態におくように作用するので,強磁性材による薄板で
あっても磁極に吸着されることは無い。
(実施例) 以下に本考案の実施例について説明する。
第1図を参照して,本考案による電磁誘導加熱装置
は,互いに対向して配置した磁極部21と磁極部31とを備
えている。これらの磁極部21と31との間には,薄板1の
搬送を案内するロール4a〜4dが配設され,該ロール4a〜
4dに薄板1が千鳥架けされて案内されている。更に,磁
極部21,31には,ロール4a〜4dを間にして互いに対向し
合う箇所にそれぞれ,突出磁極21a〜21d,31a〜31dを設
け,これらの突出磁極の周囲にはそれぞれ、コイル22a
〜22d,32a〜32dをそれぞれ直列接続して巻回している。
突出磁極21a〜21d,31a〜31dの先端の断面形状は,ロー
ルの形状に合わせて円弧形状にしている。
第2図を参照して,磁極部21,31はそれぞれ,薄板1
の幅方向に互いに並列に配列された複数の磁極セグメン
ト21m,31mから成り,これらの磁極セグメントを取り囲
むようにコイル22a,32aを巻回している。
第3図を参照して,ロール4は強磁性材,例えばケイ
素鋼板の積層体によるロール部材41の中心部に非磁性
材,例えばステンレス(SUS)製の中空軸42を通し,ロ
ール部材41の外周にはテフロン等の耐熱材による断熱コ
ーティング層43を設けている。また、中空軸42は,ロー
ル4を冷却する必要がある場合に冷媒を通すようにされ
る。更に、前記ロール4は,遊動状態に設けられても良
いが,薄板1の搬送速度と同調させて回転駆動しても良
い。
また、前記ロール部材41の長さは,薄板1の幅寸法よ
り大きくされ,このことにより装置内での薄板1の幅方
向のそりを防止することができる。
第1図において,ロール部材41を強磁性材とすること
により,対向する磁極の最大磁極間距離はDで表われる
が,各ロールは磁気回路におけるヨークの役目を果たす
ので,磁気的に見た場合の磁極間距離は,(l1+l2)と
なる。但し,l1は薄板1に接している方のロールと磁極
との間の距離であり,l2は距離l1とは反対側のロールと
磁極との間の距離である。薄板1の幅方向のそりを防止
することができる結果,距離l1,l2は薄板1と磁極とが
接触しない程度まで小さくするこができる。このことに
より,磁気的な磁極間距離(l1+l2)は,ロールを設置
しない従来の磁極間距離Dに比して大幅に減少させるこ
とができる。
また、磁気的な磁極間距離(l1+l2)の減少に伴なっ
て薄板1に対する加熱効率は高くなるので,本考案によ
れば加熱効率も従来のものに比して高くできるし,突出
磁極の先端形状が平坦ののものよりも加熱効率を高くで
きる。
更に、薄板1はロール4a〜4dにテンションが付与され
た状態で架け渡されており,このことにより薄板1はそ
の厚み方向に関する変位を拘束された状態におかれる。
このことにより,薄板1が強磁性材であっても磁極に吸
着されることが無い。したがって本考案による電磁誘導
加熱装置は,強磁性薄板も加熱することができるので,
例えば,ステンレスの場合,非磁性のものと強磁性のも
のとがあるため従来は縦磁束型のものと横磁束型のもの
とを使い分ける必要があったが,本考案によればこのよ
うな使い分けは不要となる。また,強磁性材はその個有
のキュリー点で磁気特性が大幅に変動するが,本考案に
よる装置ではこのような磁気特性の変動を考慮せずにキ
ュリー点をまたぐような加熱を行うこともできる。
なお,本考案は様々な変形が可能である。例えば,実
施例では各ロールは2つの磁極間の定位置におかれてい
るが,薄板1の厚み方向に関して位置調整可能に設けら
れても良い。すなわち,距離l2は各磁極に対して固定状
態とし,距離l1任意に調整できるようにロールとこれに
対向する磁極とを一体的に可動とする方式や,ロールの
位置は固定とし磁極を移動可能とする方式が考えられ
る。
また,ロールは複数組みの突出磁極間はすべてに配置
する必要は無いし,ロールへの薄板の架け渡しも図示の
千鳥状に限らない。
更に,磁極の構造は,図示したような複数の磁極セグ
メントによるものに限らず、各突出磁極が独立している
ものや、複数の突出磁極が一体でしかも一つの駆動源で
変位するようにされるもの等様々な周知の構造のものが
適用され得る。
(考案の効果) 以上説明してきたように,本考案によれば薄板を間に
して互いに対向している磁極間に薄板案内用の強磁性材
によるロールを配設したことにより,薄板の幅方向のそ
りを防止することができるので薄板と磁極との間の距離
を従来のものに比して小さくでき,このことによって薄
板に対する加熱効率を向上させることができる。また,
薄板の材料は非磁性,強磁性のいずれでも良く,このこ
とによって薄板の供給ラインを非磁性材,強磁性材の両
方に兼用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による電磁誘導装置の概略構造図,第2
図は第1図のA−A線による断面図,第3図は第1図に
示されたロールの斜視図。 図中,1は薄板,4,4a〜4dはロール,21,31は磁極部,21a〜2
1d,31a〜31dは突出磁極,22a〜22d,32a〜32dはコイル,41
はロール部材,42は中空軸,43は断熱コーティング層。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ定められた方向に送られる薄板
    の移動経路に,該薄板を間にして互いに対向するように
    磁極を配置して電磁誘導により該薄板を加熱する電磁誘
    導加熱装置において,前記対向し合う磁極間に,薄板案
    内用の強磁性材によるロールを配設し,該ロールに対応
    する位置の前記磁極の断面形状を前記ロールの形状に合
    わせたことを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て,前記ロールと前記磁極の少なくとも一方を可動とし
    て前記磁極とロール間の距離を可変としたことを特徴と
    する電磁誘導加熱装置。
JP10685590U 1990-01-17 1990-10-15 電磁誘導加熱装置 Expired - Lifetime JPH082957Y2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10685590U JPH082957Y2 (ja) 1990-10-15 1990-10-15 電磁誘導加熱装置
CA002034258A CA2034258C (en) 1990-01-17 1991-01-16 Electromagnetic induction heater
AT91100437T ATE129377T1 (de) 1990-01-17 1991-01-16 Elektromagnetisches induktionsheizgerät.
DE69113821T DE69113821T2 (de) 1990-01-17 1991-01-16 Elektromagnetisches Induktionsheizgerät.
US07/641,772 US5157233A (en) 1990-01-17 1991-01-16 Electromagnetic induction heater for heating a continuous thin sheet without undulation
EP91100437A EP0438130B1 (en) 1990-01-17 1991-01-16 An electromagnetic induction heater

Applications Claiming Priority (1)

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JP10685590U JPH082957Y2 (ja) 1990-10-15 1990-10-15 電磁誘導加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0466091U JPH0466091U (ja) 1992-06-10
JPH082957Y2 true JPH082957Y2 (ja) 1996-01-29

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ID=31853121

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JP10685590U Expired - Lifetime JPH082957Y2 (ja) 1990-01-17 1990-10-15 電磁誘導加熱装置

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JPH0466091U (ja) 1992-06-10

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