JPH08295623A - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JPH08295623A
JPH08295623A JP10216195A JP10216195A JPH08295623A JP H08295623 A JPH08295623 A JP H08295623A JP 10216195 A JP10216195 A JP 10216195A JP 10216195 A JP10216195 A JP 10216195A JP H08295623 A JPH08295623 A JP H08295623A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
adhesive layer
support
protective film
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JP10216195A
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English (en)
Inventor
Ryusuke Okamoto
隆介 岡本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】消炎鎮痛効果と共に、コルセット効果が付与さ
れた外用剤を提供する。 【構成】支持体Aの周縁部に常温で感圧接着性を有する
粘着剤層aが設けられ、該粘着剤層aの非形成部分に、
支持体B上に消炎鎮痛剤を含有し常温で感圧接着性を有
する粘着剤層bが形成された貼付剤1が、支持体A及び
B同士が接するように収納され、さらに、粘着剤層a及
びb上には使用時に剥離可能な保護膜2が積層されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腰痛や関節痛等に対して消炎鎮痛
剤等の薬剤を含有する液剤につき、数多くの報告がなさ
れており、例えば、特開昭58−124716号公報に
は、インドメタシンを有効成分とする外用液剤が開示さ
れている。一般に、腰痛や関節痛等の疾患のような症状
では、コルセット、ギプス等のように、患部を支持固定
することによって患者の苦痛を改善し、治癒を早めるこ
とが経験上よく知られている。しかしながら、上記外用
液剤では、コルセット効果が全く期待できないという問
題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、消炎鎮痛効
果と共に、コルセット効果が付与された外用剤を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の外用剤は、支
持体Aの周縁部に常温で感圧接着性を有する粘着剤層a
が設けられ、該粘着剤層aの非形成部分に、支持体B上
に薬物を含有し常温で感圧接着性を有する粘着剤層bが
形成された貼付剤が、支持体A及びB同士が接するよう
に収納され、さらに、粘着剤層a及びb上には使用時に
剥離可能な保護膜が積層されていることを特徴とする。
【0005】第1発明で用いられる支持体Aの素材とし
ては、特に限定されないが、粘着剤層が浸透しない、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、シリコンゴム、合成ゴム等が挙げられ、これらのフ
ィルム、シートなどが好適に使用される。この支持体A
の厚さは、薄くなるとコルセット効果が得られ難く、厚
くなると皮膚への追従性が低下し、貼付性が悪くなるの
で、1〜10mmが好ましい。
【0006】上記支持体Aに、コルセット効果を付与し
つつ、皮膚追従性を損なわないような柔軟性を付与する
ために、発泡体を用いるのが好ましい。このような発泡
体としては、薬剤の浸透を防ぐために、独立気泡の発泡
体が好ましい。
【0007】また、上記支持体Aの片面に、例えば、不
織布等の多孔性基材を積層することにより、吸汗作用に
よる使用感を著しく向上させることができる。
【0008】上記支持体Bとしては、支持体Aと同様な
素材のフィルム、シートなどが好適に用いられる。この
支持体Bの厚さは、薄くなると貼付し難くなり、厚くな
ると皮膚への追従性が低下し、貼付中に剥離することも
あるので、0.01〜1mmが好ましい。
【0009】第1発明で用いられる粘着剤層a及びbを
形成する粘着剤としては、常温で感圧性を有するもので
あれば特に制限はなく、例えば、アクリル系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤、シリコン系粘着剤などが挙げられる。
【0010】上記アクリル系粘着剤としては、例えば、
(メタ)アクリル酸アルキエステルを主体とする重合体
が好適に使用され、(メタ)アクリル酸アルキエステル
と、N−ビニル−2−ピロリドンと、該(メタ)アクリ
ル酸アルキエステルと共重合可能な官能性モノマーや共
重合性モノマーとの共重合体であってもよい。
【0011】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、アルキル基の炭素数が少なくなると凝集力は
向上するが粘着力が低下し、多くなると粘着力は向上す
るが凝集力が低下するので、炭素数1〜18のものが好
ましく、例えば、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、
(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデ
シル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル
酸ステアリル等が挙げられる。
【0012】上記官能性モノマーとしては、水酸基を有
するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、アミ
ド基を有するモノマー、アミノ基を有するモノマーなど
が挙げられる。
【0013】上記水酸基を有するモノマーとしては、例
えば、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル等の(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシアルキル等が好適に使用される。
【0014】上記カルボキシル基を有するモノマーとし
ては、例えば、(メタ)アクリル酸などのα,β−不飽
和カルボン酸;マレイン酸ブチルなどのマレイン酸モノ
アルキルエステル;(無水)マレイン酸;フマル酸;ク
ロトン酸等が好適に使用される。
【0015】上記アミド基を有するモノマーとしては、
例えば、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジ
エチルアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド;ブ
トキシメチルアクリルアミド、エトキシメチルアクリル
アミド等のN−アルコキシメチルアクリルアミドの他、
ジアセトンアミドなどが挙げられる。
【0016】上記アミノ基を有するモノマーとしては、
例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート等が挙げら
れる。
【0017】上記共重合性モノマーとしては、例えば、
酢酸ビニル、ビニルアルコール、スチレン、α−メチル
スチレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、
プロピレン、ブタジエン等が挙げられる。
【0018】上記アクリル系粘着剤の構成成分中、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルの割合は、少なくなる
と、粘着剤の粘着性が不足するので、50重量%以上が
好ましく、より好ましくは65重量%以上である。
【0019】また、上記共重合体には多官能性モノマー
が添加されてもよい。上記多官能性モノマーの添加によ
り、生成する共重合体にごく僅かの架橋が生じ、粘着剤
の内部凝集力が増大する。そのため、貼付された身体の
特定部所の性状や発汗量に殆ど関係なく剥離時に糊残り
現象を防止することできる。
【0020】上記多官能性モノマーとしては、例えば、
ヘキサメチレングリコールやオクタメチレングリコール
等のポリメチレングリコール類と(メタ)アクリル酸と
を反応させて得られるジ(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル;ポリエチレングリコールやポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類と(メタ)アク
リル酸とを反応させて得られるジ(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル;トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリル酸エステルやグリセリントリ(メタ)アクリル
酸エステル等のトリ(メタ)アクリル酸エステル;ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリル酸エステル等
のテトラ(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられ
る。
【0021】上記アクリル系粘着剤の構成成分中、多官
能性モノマーの割合は、少なくなると、架橋による内部
凝集力の向上効果が小さくなり、多くなると粘着剤がゲ
ル化を起こし易く、消炎鎮痛剤の拡散及び放出に悪影響
を及ぼすので、0.005〜0.5重量%が好ましい。
【0022】上記アクリル系粘着剤は、例えば、重合開
始剤の存在下で、上述のモノマーを配合して溶液重合を
行うことにより調製される。
【0023】上記アクリル系粘着剤には、ロジン系樹
脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹
脂、テルペン・フェノール樹脂等の粘着付与剤などが添
加されてもよい。特に、粘着付与剤として、水添ロジン
エステルなどのロジン系樹脂が好ましい。
【0024】上記ゴム系粘着剤としては、例えば、天然
ゴム;スチレン−イソプレン系ブロック共重合体やスチ
レン−ブタジエン系ブロック共重合体等の合成ゴム;ポ
リイソプレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のゴム弾性体などを主成分と
するものが挙げられる。
【0025】上記スチレン−イソプレン系ブロック共重
合体やスチレン−ブタジエン系ブロック共重合体として
は、スチレン−イソプレン・ブロック共重合体、スチレ
ン−ブタジエン・ブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−エチレ
ン−ブタジエン−スチレン・ブロック共重合体などが挙
げられる。
【0026】上記ゴム系粘着剤には、必要に応じて、粘
着付与剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤等が添加されて
もよい。
【0027】上記粘着付与剤としては、例えば、ロジ
ン、水添ロジン、不均化ロジン、ロジンエステル等のロ
ジン誘導体;α−ピネン,β−ピネン等のテルペン系樹
脂;テルペンフェノール樹脂;脂肪族系、芳香族系、脂
環族系、共重合系等の石油系樹脂;アルキル−フェノー
ル樹脂;キシレン樹脂;クマロン樹脂;クマロン−イン
デン樹脂などが挙げられる。
【0028】上記粘着付与剤の使用量は、少なくなると
粘着剤の内部凝集力が高くなって粘着力が不足し、多く
なると内部凝集力が低下して凝集破壊を起こすので、ゴ
ム系粘着剤100重量部に対して20〜200重量部が
好ましい。
【0029】上記軟化剤としては、例えば、液状ポリブ
テン、鉱油、ラノリン、ポリ液状イソブチレン、液状ポ
リアクリレート等が挙げられ、上記充填剤としては、例
えば、酸化チタン等が挙げられ、上記老化防止剤として
は、例えば、ブチルヒドロキシトルエン等が挙げられ
る。
【0030】第1発明で使用されるシリコーン系粘着剤
としては、ポリジメチルシロキサン等を主成分とするも
のが挙げられる。
【0031】第1発明の外用剤では、図1に示すよう
に、上記支持体Aの周縁部には額縁状の粘着剤層aが設
けられる。該粘着剤層aの幅は、狭くなると支持体Aを
良好に貼付することができず、広くなるとコルセット効
果は得られるが、貼付中の違和感が大きくなるので、5
〜30mmが好ましい。上記粘着剤層aの厚さは、0.
05〜1mmが好ましい。
【0032】さらに、上記支持体Aの粘着剤層aの非形
成部分fには、図1に示すように、支持体B上に消炎鎮
痛剤を含有する粘着剤層bが形成された貼付剤1が、支
持体A及びBが接するように収納され、粘着剤層a及び
b上には使用時に剥離可能な保護膜2が積層される。
【0033】上記粘着剤層aの非形成部分fは、貼付剤
1が収納される程度のサイズがあればよく、貼付剤1と
略相似形であって、貼付剤1より若干大きなサイズが好
ましい。
【0034】上記消炎鎮痛剤としては、経皮吸収される
ものであれば特に制限はなく、例えば、インドメタシ
ン、ケトプロフェン、アセチルサリチル酸、アスピリ
ン、アセトアミノフェノン、ジクロフェナックナトリウ
ム、イブプロフェン、スリンダック、ナプロキセン、フ
ルフェナム酸、イブフェナック、フェンブフェン、アル
クロフェナック、フェニルブタゾン、メフェナム酸、ベ
ンダザック、ピロキシカム、フルルビプロフェン、ペン
タゾシン、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノ
ール等が挙げられる。
【0035】上記消炎鎮痛剤の溶解性が悪い場合には、
薬物溶解剤としてクロタミトンが少量添加されてもよ
い。
【0036】上記粘着剤層bに含有される消炎鎮痛剤の
量は、少なくなると治療効果が発揮されず、多くなると
結晶析出等が起こり安定性を損なうので、0.01〜1
0重量%が好ましい。
【0037】上記粘着剤層bの厚さは、薄くなると消炎
鎮痛剤の量が不足して十分な薬効が得られず、厚くなる
と貼付剤が低下し使用中に剥がれることがるので、0.
01〜1mmが好ましい。
【0038】上記粘着剤層a及びbの形成方法として
は、従来公知の技術によって粘着剤を塗布する方法が挙
げられる。
【0039】上記保護膜2としては、上記粘着剤が不透
過性のものであれば、特に制限はなく、例えば、シリコ
ン離型処理されたポリエステル(ポリエチレンテレフタ
レート)フィルムが好適に使用される。
【0040】第1発明の外用剤の使用時には、まず保護
膜2を剥がして貼付剤1を皮膚上に貼付した後、この貼
付剤1の上から粘着剤層aが設けられた支持体Aを押し
当てて、該貼付剤1を粘着剤層aの非形成部分fに収納
するようにして、皮膚上に貼付する。
【0041】次に、第2発明について説明する。第2発
明の外用剤は、支持体Cの周縁部に常温で感圧接着性を
有する粘着剤層cが設けられ、該粘着剤層c上に保護膜
Dが積層され、かつ、該保護膜Dの他面周縁部には粘着
剤層dが形成され、該粘着剤層dの非形成部分には消炎
鎮痛剤を含有する不織布が収納され、さらに粘着剤層d
上には使用時に剥離可能な保護膜Eが積層されているこ
とを特徴とする。
【0042】上記支持体Cとしては、第1発明で用いら
れる支持体Aと同様なものが使用される。
【0043】上記粘着剤層cは、図2に示すように、支
持体Cの周縁部に形成され、その幅は、狭くなると支持
体Cを良好に貼付することができず、広くなるとコルセ
ット効果は得られるが、貼付中の違和感が大きくなるの
で、5〜30mmが好ましい。また、粘着剤層cの厚さ
は、0.05〜1mmが好ましい。上記粘着剤として
は、第1発明の粘着剤層a及びbで用いられるものと同
様な粘着剤が使用される。
【0044】上記粘着剤層c上に、保護膜Dが積層さ
れ、該保護膜Dの他面周縁部には粘着剤層dが形成され
る。上記保護膜Dとしては、第1発明で用いられる保護
膜2と同様なものが使用される。この保護膜Dの周縁部
には粘着剤層dが形成され、この粘着剤層dの幅は2m
m以上、厚さは0.01mm以上が好ましい。
【0045】上記保護膜Dの粘着剤層dの非形成部分g
には、消炎鎮痛剤を含浸した不織布3が収納される。こ
の非形成部分gのサイズや大きさはは、必要とする薬剤
量によって適宜決定される。上記不織布3としては、そ
の素材は特に限定されないが、繊維内部へ薬物が浸透し
ないポリエステル、ポリオレフィン等が好ましい。
【0046】上記消炎鎮痛剤としては、第1発明で使用
されるものと同様な薬剤が用いられる。
【0047】消炎鎮痛剤の不織布3中への含浸量は、少
なくなると薬効が発揮されず、多くなると保存中に液剤
がしみ出してくる恐れがあるので、不織布75cm2
たり5〜20mlが好ましい。
【0048】さらに、上記粘着剤層d上に、保護膜Eが
積層される。この保護膜Eとしては、第1発明で用いら
れる保護膜2と同様なものが使用される。
【0049】第2発明の外用剤の使用時には、まず保護
膜Eを剥がして不織布3を取り出し患部に当てがい、次
いで、保護膜Dを剥がして、不織布3が、上記粘着剤層
dの非形成部g内に収納されるように、支持体を貼付す
る。
【0050】上記で得られた外用剤が保存される容器
は、外用剤を使用時まで密封し、液剤が揮散するのを防
止するために用いられ、その素材としては、薬剤を透
過、移行しないようなものであれば、特に限定されない
が、一般的には強度を保つためのアルミニウムフィルム
や紙などの表面材と、熱により融着可能で、かつ液剤が
移行しない合成樹脂、例えば、ポリエステルやアクリロ
ニトリル等のフィルムを接着剤等で積層したものが好ま
しい。これらの素材からなるフィルムは、合成樹脂を内
側にしてヒートシール法等により製袋することにより、
使用時まで内部に外用剤を密封することができる。
【0051】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 〔ゴム系粘着剤(イ)の調製〕スチレン・イソプレン・
スチレンブロック共重合体(シェル化学社製「カリフレ
ックスTR1117」)100重量部に対して、脂環族
飽和炭化水素樹脂(荒川化学社製「アルコンP85」)
148重量部、流動パラフィン(日本薬局方、日興薬品
社製)200重量部及びジブチルヒドロキシトルエン
(オリエント化学社製「オリエントBHT」)3重量を
添加し、窒素置換下で120℃で加熱溶融させゴム系粘
着剤(イ)を調製した。
【0052】〔ゴム系粘着剤(ロ)の調製〕スチレン・
イソプレン・スチレンブロック共重合体(シェル化学社
製「カリフレックスTR1117」)100重量部に対
して、脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学社製「アルコ
ンP85」)148重量部、流動パラフィン(日本薬局
方、日興薬品社製)200重量部、ジブチルヒドロキシ
トルエン(オリエント化学社製「オリエントBHT」)
3重量及びインドメタシン(大和薬品社製:日本薬局
方)2.3重量部を添加し、窒素置換下で120℃で加
熱溶融させゴム系粘着剤(ロ)を調製した。
【0053】(実施例1)図1に示すように、幅200
mm、長さ100mm、厚さ3mmのポリエチレン発泡
体(積水化学社製「ソフトロンIF30025」)基材
に、幅200mm、長さ100mm、厚さ0.25mm
のポリエステル・ポリオレフィン不織布(日本バイリー
ン社製「ED6」)を、加熱下でラミネートし支持体A
を得た後、粘着剤(イ)を用いて、この支持体Aの不織
布側の周縁部に、幅20mm、厚さ0.2mmの額縁状
粘着剤層aを設けた。次いで、幅150mm、長さ50
mm、厚さ0.032mmのポリエステル−EVA(エ
チレン・酢酸ビニル共重合体)積層フィルム支持体Bの
ポリエステル側全面に、粘着剤(ロ)を用いて、厚さ
0.1mmの粘着剤層bを形成し、貼付剤1を得た。さ
らに、支持体AとBとが接するように、貼付剤1を粘着
剤層aの非形成部分f内に、粘着剤層aと重ならないよ
うに収容した後、粘着剤層a及びb上に、シリコン離型
処理したポリエステルフィルム(藤森工業社製「バイナ
ーシート」)保護膜2を積層して、外用剤を作成した。
【0054】(実施例2)図2に示すように、実施例1
と同様にして、支持体Cの不織布側の周縁部に、上記ゴ
ム系粘着剤(イ)を用いて、幅20mm、厚さ0.2m
mの額縁状粘着剤層cを設けた後、この粘着剤c上に、
片面をシリコン離型処理したポリエステルフィルム(藤
森工業社製「バイナーシート」)支持体Dのシリコン処
理面を積層した。次いで、この支持体Dの周縁部に、上
記ゴム系粘着剤(イ)を用いて、幅20mm、厚さ0.
2mmの額縁状粘着剤層dを形成した。さらに、この支
持体D上に、市販のインドメタシン含有液剤を(小林製
薬社製「アンメルシンヨコヨコ」)10mlを均等に滴
下し、含浸させた、長さ150mm、幅50mm、厚さ
1mmの不織布(日本バイリーン社製「ED−6」)を
額縁状粘着剤層dと重ならないように、粘着剤層dの非
形成部分gに収容した後、粘着剤d上に片面をシリコン
離型処理したポリエステルフィルム(藤森工業社製「バ
イナーシート」)保護膜Eのシリコン処理面を積層し、
外用剤を作成した。
【0055】(比較例1)市販のインドメタシン含有液
剤(小林製薬社製「アンメルシンヨコヨコ」)を、腰
部、幅150mm、長さ50mmの面積に均一に塗布し
た。
【0056】(比較例2)実施例1と同様な支持体A
に、上記ゴム系粘着剤(イ)を用いて、幅150mm、
長さ50mmの面積に均一に塗布して、外用剤を得た。
【0057】上記実施例及び比較例で得られた外用剤
を、腰痛を訴える患者20名の腰部に、保護膜を剥がし
て24時間貼付または塗布して、(1)鎮痛効果の有
無、(2)鎮痛効果の持続時間、(3)コルセット効果
の有無及び(4)総合効果について評価して貰い、その
結果を下表に示した。
【0058】(1)鎮痛効果の有無 20名の腰痛患者に鎮痛効果の有無を評価して貰い、1
1名以上が鎮痛効果があると判定した場合は「有」と
し、10名以上が鎮痛効果なしと判定した場合は「無」
と表中に示した。 (2)鎮痛効果の持続時間 20名の腰痛患者に鎮痛効果の持続時間を、(イ)3時
間、(ロ)6時間、(ハ)12時間、(ニ)24時間以
上の4種類の基準のうち、最も多かったものを表中に示
した。 (3)コルセット効果の有無 20名の腰痛患者に鎮痛効果の有無を評価して貰い、1
1名以上がコルセット効果があると判定した場合は
「有」とし、10名以上がコルセット効果なしと判定し
た場合は「無」と表中に示した。 (4)総合評価 (1)〜(3)の鎮痛効果及びコルセット効果から総合
的に評価した。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の外用剤の構成は、上述の通りで
あり、消炎鎮痛剤を直接皮膚に塗布する場合に比べて、
消炎鎮痛効果が長時間にわたって持続し、さらに、支持
体のコルセット効果により、患部が支持、固定されるの
で、治療効果が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外用剤の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の外用剤の他の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
A,B,C:支持体 a,b,c,d:粘着剤層 f,g:非形成部分 1:貼付剤 2,D,E:保護膜 3:不織布

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体Aの周縁部に常温で感圧接着性を有
    する粘着剤層aが設けられ、該粘着剤層aの非形成部分
    に、支持体B上に消炎鎮痛剤を含有し常温で感圧接着性
    を有する粘着剤層bが形成された貼付剤が、支持体A及
    びB同士が接するように収納され、さらに、粘着剤層a
    及びb上には使用時に剥離可能な保護膜が積層されてい
    ることを特徴とする外用剤。
  2. 【請求項2】支持体Cの周縁部に常温で感圧接着性を有
    する粘着剤層cが設けられ、該粘着剤層c上に保護膜D
    が積層され、かつ、該保護膜Dの他面周縁部には粘着剤
    層dが形成され、該粘着剤層dの非形成部分には消炎鎮
    痛剤を含有する不織布が収納され、さらに粘着剤層d上
    には使用時に剥離可能な保護膜Eが積層されていること
    を特徴とする外用剤。
JP10216195A 1995-04-26 1995-04-26 外用剤 Pending JPH08295623A (ja)

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JP10216195A JPH08295623A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 外用剤

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JP10216195A JPH08295623A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 外用剤

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JP10216195A Pending JPH08295623A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 外用剤

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JP (1) JPH08295623A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007009320A1 (fr) * 2005-07-19 2007-01-25 Pficker Pharmaceuticals Ltd. Préparation de statines pour libération prolongée

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WO2007009320A1 (fr) * 2005-07-19 2007-01-25 Pficker Pharmaceuticals Ltd. Préparation de statines pour libération prolongée

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