JPH0829529A - 超音波距離計測装置 - Google Patents
超音波距離計測装置Info
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- JPH0829529A JPH0829529A JP16397594A JP16397594A JPH0829529A JP H0829529 A JPH0829529 A JP H0829529A JP 16397594 A JP16397594 A JP 16397594A JP 16397594 A JP16397594 A JP 16397594A JP H0829529 A JPH0829529 A JP H0829529A
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- ultrasonic
- ultrasonic wave
- threshold
- level
- distance measuring
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】障害物による誤計測を防止するとともに遠距離
に於ける計測精度が向上できる超音波距離計測装置を提
供する。 【構成】発振器5から出力されるクロックパルスがデコ
ーダ6においてデコードされて各アナログスイッチ
71 ,72 が駆動される。アナログスイッチ71 ,7 2
の各ビットに対応したスイッチSW1 〜SW6 が各々可
変抵抗VR1 〜VR6に接続してある。よって、各スイ
ッチSW1 〜SW6 はデコーダ6からの出力によって順
次オン・オフされ、オンとなったスイッチSW1 …に接
続された可変抵抗VR1 …によりしきい値電圧Vth1 …
がコンパレータ8の一方の入力端に入力される。すなわ
ち、しきい値電圧Vth1 …を送波からの時間経過に応じ
て切り換えることができるから、障害物による反射波の
受波信号よりも高いしきい値電圧Vth1 …を設定して誤
計測を防止できる。
に於ける計測精度が向上できる超音波距離計測装置を提
供する。 【構成】発振器5から出力されるクロックパルスがデコ
ーダ6においてデコードされて各アナログスイッチ
71 ,72 が駆動される。アナログスイッチ71 ,7 2
の各ビットに対応したスイッチSW1 〜SW6 が各々可
変抵抗VR1 〜VR6に接続してある。よって、各スイ
ッチSW1 〜SW6 はデコーダ6からの出力によって順
次オン・オフされ、オンとなったスイッチSW1 …に接
続された可変抵抗VR1 …によりしきい値電圧Vth1 …
がコンパレータ8の一方の入力端に入力される。すなわ
ち、しきい値電圧Vth1 …を送波からの時間経過に応じ
て切り換えることができるから、障害物による反射波の
受波信号よりも高いしきい値電圧Vth1 …を設定して誤
計測を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を送波してから
対象物に反射した反射波を受波するまでの時間を計時す
ることによって、対象物までの距離を計測する超音波距
離計測装置に関するものである。
対象物に反射した反射波を受波するまでの時間を計時す
ることによって、対象物までの距離を計測する超音波距
離計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波を送波してから対象物に反
射した反射波を受波するまでの時間を計時することによ
って、対象物までの距離を計測する超音波距離計測装置
としては図7に示すようなものがあった。図7におい
て、20は原発部、21は衝撃波駆動部、22は超音波
センサ部、23は反射波処理部、24は比較部、25は
距離検出論理部、26はクロック発生部、27はアンド
回路、28はカウンタ部、29は表示部、30は対象物
である。
射した反射波を受波するまでの時間を計時することによ
って、対象物までの距離を計測する超音波距離計測装置
としては図7に示すようなものがあった。図7におい
て、20は原発部、21は衝撃波駆動部、22は超音波
センサ部、23は反射波処理部、24は比較部、25は
距離検出論理部、26はクロック発生部、27はアンド
回路、28はカウンタ部、29は表示部、30は対象物
である。
【0003】この超音波距離計測装置は、超音波センサ
部22から超音波を送波すると同時にカウンタ部28を
始動し、その超音波が対象物に当たり、はね返ってきた
反射波を再度超音波センサ部22において受波すること
により、超音波の送波から受波までに要した時間を音速
に見合ったクロック発生部26のクロックパルスをカウ
ントして求め、その時間を元にして、超音波センサ部2
2の設置位置から対象物30までの2地点間の距離を表
示部29に表示するものである。ここで反射波の検出
は、反射波に対応した受波信号のレベルが微小であるた
めにこれを増幅回路によって増幅し、図8に示すように
比較部24において反射波の受波信号が所定のしきい値
を越えたときにHレベルの信号を距離検出論理部25に
出力するようにしている。
部22から超音波を送波すると同時にカウンタ部28を
始動し、その超音波が対象物に当たり、はね返ってきた
反射波を再度超音波センサ部22において受波すること
により、超音波の送波から受波までに要した時間を音速
に見合ったクロック発生部26のクロックパルスをカウ
ントして求め、その時間を元にして、超音波センサ部2
2の設置位置から対象物30までの2地点間の距離を表
示部29に表示するものである。ここで反射波の検出
は、反射波に対応した受波信号のレベルが微小であるた
めにこれを増幅回路によって増幅し、図8に示すように
比較部24において反射波の受波信号が所定のしきい値
を越えたときにHレベルの信号を距離検出論理部25に
出力するようにしている。
【0004】図9は上記動作において、原発部20の駆
動からカウンタ部28が動作するまでの信号波形のタイ
ムチャートを示すものであって、(a)は原発部20の
原発波形、(b)は送波及び受波の超音波波形、(c)
は距離検出波形、(d)はカウンタ部の入力波形を示し
ている。
動からカウンタ部28が動作するまでの信号波形のタイ
ムチャートを示すものであって、(a)は原発部20の
原発波形、(b)は送波及び受波の超音波波形、(c)
は距離検出波形、(d)はカウンタ部の入力波形を示し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すように超音波センサ部22と対象物30との間に障害
物31が存在する場合に、超音波センサ部22から送波
された超音波は障害物31にも当たってはね返り、超音
波センサ部22には同図に示すように対象物30に反射
した正規の反射波と、障害物31に反射した不正規の反
射波とが受波されることになる。ここで、超音波センサ
部22から送波された超音波は遠方へ行くに連れて減衰
し反射波に対応した受波信号のレベルも小さくなるか
ら、上記障害物31が例え小さな物体であってもその不
正規な反射波の受波信号のレベルは、対象物30による
正規な反射波の受波信号レベルに比して大きくなってし
まう。その結果、超音波距離計測装置としては障害物3
1までの距離を誤って計測してしまうという問題があっ
た。また、上記のように障害物31による不正規な反射
波による誤計測を防止するため、比較部24におけるし
きい値のレベルを高くすると本来計測したい対象物30
の反射波の受波信号のレベルがしきい値を下回ってしま
い、対象物30までの距離を計測できなくなってしまう
という問題があった。
すように超音波センサ部22と対象物30との間に障害
物31が存在する場合に、超音波センサ部22から送波
された超音波は障害物31にも当たってはね返り、超音
波センサ部22には同図に示すように対象物30に反射
した正規の反射波と、障害物31に反射した不正規の反
射波とが受波されることになる。ここで、超音波センサ
部22から送波された超音波は遠方へ行くに連れて減衰
し反射波に対応した受波信号のレベルも小さくなるか
ら、上記障害物31が例え小さな物体であってもその不
正規な反射波の受波信号のレベルは、対象物30による
正規な反射波の受波信号レベルに比して大きくなってし
まう。その結果、超音波距離計測装置としては障害物3
1までの距離を誤って計測してしまうという問題があっ
た。また、上記のように障害物31による不正規な反射
波による誤計測を防止するため、比較部24におけるし
きい値のレベルを高くすると本来計測したい対象物30
の反射波の受波信号のレベルがしきい値を下回ってしま
い、対象物30までの距離を計測できなくなってしまう
という問題があった。
【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、障害物による誤計測を防止するとともに遠距
離に於ける計測精度が向上できる超音波距離計測装置を
提供しようとするものである。
のであり、障害物による誤計測を防止するとともに遠距
離に於ける計測精度が向上できる超音波距離計測装置を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、対象物に超音波を送波するとと
もに対象物にて反射した反射波を受波する超音波送受波
手段と、超音波送受波手段から得られる反射波に対応し
た受波信号のレベルを所定のしきい値のレベルと比較す
る比較手段と、所定のしきい値のレベルを超音波送受波
手段から超音波が送波されてからの時間経過に応じて可
変とするしきい値可変手段とを備え、超音波送受波手段
より超音波が送波されてから比較手段において所定のし
きい値のレベルを越える受波信号に応じた出力が得られ
るまでの時間に基づいて対象物までの距離を計測して成
ることを特徴とする。
目的を達成するために、対象物に超音波を送波するとと
もに対象物にて反射した反射波を受波する超音波送受波
手段と、超音波送受波手段から得られる反射波に対応し
た受波信号のレベルを所定のしきい値のレベルと比較す
る比較手段と、所定のしきい値のレベルを超音波送受波
手段から超音波が送波されてからの時間経過に応じて可
変とするしきい値可変手段とを備え、超音波送受波手段
より超音波が送波されてから比較手段において所定のし
きい値のレベルを越える受波信号に応じた出力が得られ
るまでの時間に基づいて対象物までの距離を計測して成
ることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、所定の電圧を分圧してしきい値電圧とする複数の可
変抵抗と、これらのしきい値電圧の比較手段への入力を
各別にオン・オフする複数のスイッチからなるスイッチ
ング手段と、超音波送受波手段から超音波が送波される
タイミングと同期してスイッチング手段の各スイッチを
順次オン・オフさせる制御手段とでしきい値可変手段を
構成したことを特徴とする。
て、所定の電圧を分圧してしきい値電圧とする複数の可
変抵抗と、これらのしきい値電圧の比較手段への入力を
各別にオン・オフする複数のスイッチからなるスイッチ
ング手段と、超音波送受波手段から超音波が送波される
タイミングと同期してスイッチング手段の各スイッチを
順次オン・オフさせる制御手段とでしきい値可変手段を
構成したことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、ツェナー電圧をしきい値電圧として比較手段に入力
する複数のツェナーダイオードと、各ツェナーダイオー
ドのツェナー電圧の比較手段への入力を各別にオン・オ
フする複数のスイッチからなるスイッチング手段と、超
音波送受波手段から超音波が送波されるタイミングと同
期してスイッチング手段の各スイッチを順次オン・オフ
させる制御手段とでしきい値可変手段を構成したことを
特徴とする。
て、ツェナー電圧をしきい値電圧として比較手段に入力
する複数のツェナーダイオードと、各ツェナーダイオー
ドのツェナー電圧の比較手段への入力を各別にオン・オ
フする複数のスイッチからなるスイッチング手段と、超
音波送受波手段から超音波が送波されるタイミングと同
期してスイッチング手段の各スイッチを順次オン・オフ
させる制御手段とでしきい値可変手段を構成したことを
特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、所定の複数のしきい値に対応したデータが記憶され
たメモリ部と、超音波送受波手段から超音波が送波され
るタイミングと同期してメモリ部から複数のしきい値に
対応したデータを送波からの時間経過に応じて順次読み
出すとともに読み出したデータに基づく演算処理を行っ
て比較手段にしきい値を入力する演算処理部とでしきい
値可変手段を構成したことを特徴とする。
て、所定の複数のしきい値に対応したデータが記憶され
たメモリ部と、超音波送受波手段から超音波が送波され
るタイミングと同期してメモリ部から複数のしきい値に
対応したデータを送波からの時間経過に応じて順次読み
出すとともに読み出したデータに基づく演算処理を行っ
て比較手段にしきい値を入力する演算処理部とでしきい
値可変手段を構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成では、対象物に超音波を
送波するとともに対象物にて反射した反射波を受波する
超音波送受波手段と、超音波送受波手段から得られる反
射波に対応した受波信号のレベルを所定のしきい値のレ
ベルと比較する比較手段と、所定のしきい値のレベルを
超音波送受波手段から超音波が送波されてからの時間経
過に応じて可変とするしきい値可変手段とを備え、超音
波送受波手段より超音波が送波されてから比較手段にお
いて所定のしきい値のレベルを越える受波信号に応じた
出力が得られるまでの時間に基づいて対象物までの距離
を計測して成るので、比較手段において反射波の受波信
号と比較されるしきい値を、しきい値可変手段により超
音波の送波からの時間経過に応じて可変としているか
ら、超音波送受波手段と対象物との間に障害物がある場
合でも、その障害物までの距離に対応した送波からの経
過時間に、しきい値可変手段によりしきい値を変化さ
せ、上記障害物による反射波の受波信号のレベルがしき
い値のレベルを越えないようにして、障害物までの距離
が誤って計測されるのを防止することができ、しかも、
対象物までの距離に対応した送波からの経過時間には、
しきい値を対象物の反射波の受波信号のレベルを下回る
ようなレベルに変化させることにより、対象物までの距
離計測には何等影響を与えることがないものである。ま
た、超音波送受波手段からの距離が大きくなるにつれ
て、すなわち、送波からの経過時間が長くなるにつれて
しきい値のレベルを低くするようにすれば、遠距離に於
ける計測誤差の低減を図ることもできるものである。
送波するとともに対象物にて反射した反射波を受波する
超音波送受波手段と、超音波送受波手段から得られる反
射波に対応した受波信号のレベルを所定のしきい値のレ
ベルと比較する比較手段と、所定のしきい値のレベルを
超音波送受波手段から超音波が送波されてからの時間経
過に応じて可変とするしきい値可変手段とを備え、超音
波送受波手段より超音波が送波されてから比較手段にお
いて所定のしきい値のレベルを越える受波信号に応じた
出力が得られるまでの時間に基づいて対象物までの距離
を計測して成るので、比較手段において反射波の受波信
号と比較されるしきい値を、しきい値可変手段により超
音波の送波からの時間経過に応じて可変としているか
ら、超音波送受波手段と対象物との間に障害物がある場
合でも、その障害物までの距離に対応した送波からの経
過時間に、しきい値可変手段によりしきい値を変化さ
せ、上記障害物による反射波の受波信号のレベルがしき
い値のレベルを越えないようにして、障害物までの距離
が誤って計測されるのを防止することができ、しかも、
対象物までの距離に対応した送波からの経過時間には、
しきい値を対象物の反射波の受波信号のレベルを下回る
ようなレベルに変化させることにより、対象物までの距
離計測には何等影響を与えることがないものである。ま
た、超音波送受波手段からの距離が大きくなるにつれ
て、すなわち、送波からの経過時間が長くなるにつれて
しきい値のレベルを低くするようにすれば、遠距離に於
ける計測誤差の低減を図ることもできるものである。
【0012】請求項2の発明の構成では、所定の電圧を
分圧してしきい値電圧とする複数の可変抵抗と、これら
のしきい値電圧の比較手段への入力を各別にオン・オフ
する複数のスイッチからなるスイッチング手段と、超音
波送受波手段から超音波が送波されるタイミングと同期
してスイッチング手段の各スイッチを順次オン・オフさ
せる制御手段とでしきい値可変手段を構成したので、可
変抵抗の抵抗値を変えることで1つの可変抵抗に対応し
たしきい値の値を容易に調整することができるものであ
る。
分圧してしきい値電圧とする複数の可変抵抗と、これら
のしきい値電圧の比較手段への入力を各別にオン・オフ
する複数のスイッチからなるスイッチング手段と、超音
波送受波手段から超音波が送波されるタイミングと同期
してスイッチング手段の各スイッチを順次オン・オフさ
せる制御手段とでしきい値可変手段を構成したので、可
変抵抗の抵抗値を変えることで1つの可変抵抗に対応し
たしきい値の値を容易に調整することができるものであ
る。
【0013】請求項3の発明の構成では、ツェナー電圧
をしきい値電圧として比較手段に入力する複数のツェナ
ーダイオードと、各ツェナーダイオードのツェナー電圧
の比較手段への入力を各別にオン・オフする複数のスイ
ッチからなるスイッチング手段と、超音波送受波手段か
ら超音波が送波されるタイミングと同期してスイッチン
グ手段の各スイッチを順次オン・オフさせる制御手段と
でしきい値可変手段を構成したので、しきい値可変手段
の構成を簡単にすることができるものである。
をしきい値電圧として比較手段に入力する複数のツェナ
ーダイオードと、各ツェナーダイオードのツェナー電圧
の比較手段への入力を各別にオン・オフする複数のスイ
ッチからなるスイッチング手段と、超音波送受波手段か
ら超音波が送波されるタイミングと同期してスイッチン
グ手段の各スイッチを順次オン・オフさせる制御手段と
でしきい値可変手段を構成したので、しきい値可変手段
の構成を簡単にすることができるものである。
【0014】請求項4の発明の構成では、所定の複数の
しきい値に対応したデータが記憶されたメモリ部と、超
音波送受波手段から超音波が送波されるタイミングと同
期してメモリ部から複数のしきい値に対応したデータを
送波からの時間経過に応じて順次読み出すとともに読み
出したデータに基づく演算処理を行って比較手段にしき
い値を入力する演算処理部とでしきい値可変手段を構成
したので、変更されるしきい値の個数を容易に増加させ
ることができ、受波信号のレベルに対する分解能を容易
に上げることができるものである。
しきい値に対応したデータが記憶されたメモリ部と、超
音波送受波手段から超音波が送波されるタイミングと同
期してメモリ部から複数のしきい値に対応したデータを
送波からの時間経過に応じて順次読み出すとともに読み
出したデータに基づく演算処理を行って比較手段にしき
い値を入力する演算処理部とでしきい値可変手段を構成
したので、変更されるしきい値の個数を容易に増加させ
ることができ、受波信号のレベルに対する分解能を容易
に上げることができるものである。
【0015】
(実施例1)図1は本実施例における超音波距離計測装
置の概略回路構成を示す図である。図1に示すように、
この超音波距離計測装置は、超音波を送波するとともに
対象物に当たってはね返ってくる反射波を受波する超音
波振動子1と、超音波振動子1を駆動して超音波を送波
させる駆動部2と、超音波振動子1にて受波した受波信
号を増幅する増幅部3と、超音波振動子1からの送波の
開始用のタイミングパルスを出力するタイミングパルス
部4と、タイミングパルスによって発振を開始する発振
器5と、発振器5の出力をデコードするデコーダ6と、
互いに並列に接続されるとともに各々所定の電圧Vrが
印加される6つの可変抵抗VR1 〜VR 6 と、各可変抵
抗VR1 〜VR6 に接続されデコーダ6の出力によって
各可変抵抗VR1 〜VR6 を接地させる6ビットのアナ
ログスイッチ71 と、各可変抵抗VR1 〜VR6 の出力
端に接続されデコーダ6の出力によって各可変抵抗VR
1〜VR6 における所定の電圧Vrを分圧して得られる
しきい値電圧Vth1 〜Vth6 を出力する6ビットのアナ
ログスイッチ72 と、増幅部3において増幅された受波
信号とアナログスイッチ72 より出力されるしきい値電
圧Vth1 〜Vth6 とを比較し、受波信号のレベルがしき
い値電圧Vth1 〜Vth6 を越えたときにHレベルの信号
を出力するコンパレータ8とを備え、タイミングパルス
部4よりタイミングパルスが出力された時点から、コン
パレータ8よりHレベルの信号が出力される時点までの
時間に基づいて、超音波振動子1から対象物までの距離
を計測するものである。
置の概略回路構成を示す図である。図1に示すように、
この超音波距離計測装置は、超音波を送波するとともに
対象物に当たってはね返ってくる反射波を受波する超音
波振動子1と、超音波振動子1を駆動して超音波を送波
させる駆動部2と、超音波振動子1にて受波した受波信
号を増幅する増幅部3と、超音波振動子1からの送波の
開始用のタイミングパルスを出力するタイミングパルス
部4と、タイミングパルスによって発振を開始する発振
器5と、発振器5の出力をデコードするデコーダ6と、
互いに並列に接続されるとともに各々所定の電圧Vrが
印加される6つの可変抵抗VR1 〜VR 6 と、各可変抵
抗VR1 〜VR6 に接続されデコーダ6の出力によって
各可変抵抗VR1 〜VR6 を接地させる6ビットのアナ
ログスイッチ71 と、各可変抵抗VR1 〜VR6 の出力
端に接続されデコーダ6の出力によって各可変抵抗VR
1〜VR6 における所定の電圧Vrを分圧して得られる
しきい値電圧Vth1 〜Vth6 を出力する6ビットのアナ
ログスイッチ72 と、増幅部3において増幅された受波
信号とアナログスイッチ72 より出力されるしきい値電
圧Vth1 〜Vth6 とを比較し、受波信号のレベルがしき
い値電圧Vth1 〜Vth6 を越えたときにHレベルの信号
を出力するコンパレータ8とを備え、タイミングパルス
部4よりタイミングパルスが出力された時点から、コン
パレータ8よりHレベルの信号が出力される時点までの
時間に基づいて、超音波振動子1から対象物までの距離
を計測するものである。
【0016】ここで、本実施例の超音波計測装置におい
ては、超音波振動子1と、駆動部2と、増幅部3と、タ
イミングパルス部4とで超音波送受波手段を構成すると
ともにコンパレータ8により比較手段を構成し、さら
に、発振器5と、デコーダ6と、アナログスイッチ
71 ,72 とでしきい値可変手段を構成してある。次
に、この超音波距離計測装置の動作を図2のタイムチャ
ートに基づいて説明する。タイミングパルス部4よりタ
イミングパルスが出力されると(同図(b)参照)、駆
動部2が超音波振動子1を駆動して超音波を送波させる
(同図(a)参照)。なお、超音波振動子1は、超音波
を送波している期間は受波を行わないものである。
ては、超音波振動子1と、駆動部2と、増幅部3と、タ
イミングパルス部4とで超音波送受波手段を構成すると
ともにコンパレータ8により比較手段を構成し、さら
に、発振器5と、デコーダ6と、アナログスイッチ
71 ,72 とでしきい値可変手段を構成してある。次
に、この超音波距離計測装置の動作を図2のタイムチャ
ートに基づいて説明する。タイミングパルス部4よりタ
イミングパルスが出力されると(同図(b)参照)、駆
動部2が超音波振動子1を駆動して超音波を送波させる
(同図(a)参照)。なお、超音波振動子1は、超音波
を送波している期間は受波を行わないものである。
【0017】超音波振動子1が送波を完了した後、タイ
ミングパルスの立ち下がりに同期して発振器5が動作し
てクロックパルスが出力される(同図(c)参照)。こ
のクロックパルスがデコーダ6においてデコードされて
各アナログスイッチ71 ,7 2 が駆動される。アナログ
スイッチ71 ,72 は6ビットであるから6つのスイッ
チSW1 〜SW6 を有しており、各ビットに対応したス
イッチSW1 〜SW6 が各々可変抵抗VR1 〜VR6 の
一端及び出力端に接続してある。よって、アナログスイ
ッチ7 1 ,72 の各スイッチSW1 〜SW6 はデコーダ
6からの出力によって順次オン・オフされ、オンとなっ
たスイッチSW1 …に接続された可変抵抗VR1 …によ
り所定の電圧Vrを分圧して得られるしきい値電圧Vth
1 …がコンパレータ8の一方の入力端に入力される。
ミングパルスの立ち下がりに同期して発振器5が動作し
てクロックパルスが出力される(同図(c)参照)。こ
のクロックパルスがデコーダ6においてデコードされて
各アナログスイッチ71 ,7 2 が駆動される。アナログ
スイッチ71 ,72 は6ビットであるから6つのスイッ
チSW1 〜SW6 を有しており、各ビットに対応したス
イッチSW1 〜SW6 が各々可変抵抗VR1 〜VR6 の
一端及び出力端に接続してある。よって、アナログスイ
ッチ7 1 ,72 の各スイッチSW1 〜SW6 はデコーダ
6からの出力によって順次オン・オフされ、オンとなっ
たスイッチSW1 …に接続された可変抵抗VR1 …によ
り所定の電圧Vrを分圧して得られるしきい値電圧Vth
1 …がコンパレータ8の一方の入力端に入力される。
【0018】一方、超音波振動子1から送波された超音
波は空中を伝搬して障害物や対象物に当たり、反射波と
して戻ってくるから、このような反射波を超音波振動子
1にて受波し、受波した反射波の受波信号を増幅部3に
おいて増幅し、コンパレータ8の他方の入力端に入力し
ている。そして、コンパレータ8において、反射波の受
波信号とアナログスイッチ72から入力されるしきい値
電圧Vth1 〜Vth6 とを比較し、受波信号のレベルがし
きい値電圧Vth1 〜Vth6 を越えたときに、Hレベルの
信号を出力し、タイミングパルスが出力されてからコン
パレータ8よりHレベルの信号が出力されるまでの時間
を例えばカウンタなどを用いて計時し、その時間に基づ
いて超音波振動子1から対象物までの距離を計測するの
である。
波は空中を伝搬して障害物や対象物に当たり、反射波と
して戻ってくるから、このような反射波を超音波振動子
1にて受波し、受波した反射波の受波信号を増幅部3に
おいて増幅し、コンパレータ8の他方の入力端に入力し
ている。そして、コンパレータ8において、反射波の受
波信号とアナログスイッチ72から入力されるしきい値
電圧Vth1 〜Vth6 とを比較し、受波信号のレベルがし
きい値電圧Vth1 〜Vth6 を越えたときに、Hレベルの
信号を出力し、タイミングパルスが出力されてからコン
パレータ8よりHレベルの信号が出力されるまでの時間
を例えばカウンタなどを用いて計時し、その時間に基づ
いて超音波振動子1から対象物までの距離を計測するの
である。
【0019】ここで、コンパレータ8において受波信号
と比較されるしきい値電圧Vth1 〜Vth6 は、発振器5
の発振周期に同期して順次切り換えられている。すなわ
ち、図2(a)に示すように、各可変抵抗VR1 〜VR
6 の抵抗値を適当に調整することにより、時間的に変化
するしきい値電圧Vth1 〜Vth6 を得ることができる。
したがって、距離計測の対象となる対象物A,Cによる
反射波(図2(a)中のAあるいはC)の前に、対象物
と超音波振動子1との間に存在する障害物Bによる反射
波(同図中のB)が超音波振動子1にて受波されてしま
うような場合に、障害物Bのある位置が予め分かってい
れば、反射波Bが受波されるタイミングのしきい値電圧
Vth4 ,Vth5 を反射波Bの受波信号のレベルよりも高
い値に設定し、その区間だけを不感帯とすることができ
る。そうすれば、障害物Bによる反射波Bを受波しても
コンパレータ8からはHレベルの信号が出力されず、対
象物A,Cによる反射波A,Cにてコンパレータ8から
Hレベルの信号が出力されるから、対象物A,Cの距離
計測に影響を与えることなく、障害物Bまでの距離を誤
計測すること防止できるのである。なお、超音波が送波
されてから最初にコンパレータ8に入力されるしきい値
電圧Vth1 は、増幅部3の増幅飽和電圧以上に設定して
あり、これにより送波にて誤って距離が計測されるのを
防止している。
と比較されるしきい値電圧Vth1 〜Vth6 は、発振器5
の発振周期に同期して順次切り換えられている。すなわ
ち、図2(a)に示すように、各可変抵抗VR1 〜VR
6 の抵抗値を適当に調整することにより、時間的に変化
するしきい値電圧Vth1 〜Vth6 を得ることができる。
したがって、距離計測の対象となる対象物A,Cによる
反射波(図2(a)中のAあるいはC)の前に、対象物
と超音波振動子1との間に存在する障害物Bによる反射
波(同図中のB)が超音波振動子1にて受波されてしま
うような場合に、障害物Bのある位置が予め分かってい
れば、反射波Bが受波されるタイミングのしきい値電圧
Vth4 ,Vth5 を反射波Bの受波信号のレベルよりも高
い値に設定し、その区間だけを不感帯とすることができ
る。そうすれば、障害物Bによる反射波Bを受波しても
コンパレータ8からはHレベルの信号が出力されず、対
象物A,Cによる反射波A,Cにてコンパレータ8から
Hレベルの信号が出力されるから、対象物A,Cの距離
計測に影響を与えることなく、障害物Bまでの距離を誤
計測すること防止できるのである。なお、超音波が送波
されてから最初にコンパレータ8に入力されるしきい値
電圧Vth1 は、増幅部3の増幅飽和電圧以上に設定して
あり、これにより送波にて誤って距離が計測されるのを
防止している。
【0020】ところで、しきい値電圧Vth1 〜Vth6 の
設定は上記のものだけではなく、可変抵抗VR1 〜VR
6 の抵抗値を変えることによって他にも種々のものを得
ることができる。例えば、図3(b)に示すように、上
記の設定(同図(a)参照)に対して不感帯におけるし
きい値電圧Vth4 ,Vth5 を低くしてもよい。この場合
には、対象物Aによる反射波Aが存在する場合には対象
物Aまでの距離を計測し、対象物Aが存在しない場合に
は対象物Cまでの距離を計測する。そして、対象物Cが
接近してきて障害物Bの反射波Bと対象物Cの反射波C
とが重なったときには、対象物Cの受波信号レベルが上
記しきい値電圧Vth4 ,Vth5 よりも高ければ対象物C
までの距離を計測でき、障害物Bのみを誤計測しないよ
うにすることができる。
設定は上記のものだけではなく、可変抵抗VR1 〜VR
6 の抵抗値を変えることによって他にも種々のものを得
ることができる。例えば、図3(b)に示すように、上
記の設定(同図(a)参照)に対して不感帯におけるし
きい値電圧Vth4 ,Vth5 を低くしてもよい。この場合
には、対象物Aによる反射波Aが存在する場合には対象
物Aまでの距離を計測し、対象物Aが存在しない場合に
は対象物Cまでの距離を計測する。そして、対象物Cが
接近してきて障害物Bの反射波Bと対象物Cの反射波C
とが重なったときには、対象物Cの受波信号レベルが上
記しきい値電圧Vth4 ,Vth5 よりも高ければ対象物C
までの距離を計測でき、障害物Bのみを誤計測しないよ
うにすることができる。
【0021】また、同図(c)に示すように、上記とは
反対に障害物Bに対するしきい値電圧Vth4 ,Vth5 を
対象物A,Cに対するしきい値電圧Vth1 〜Vth3 ,V
th6よりも低く設定し、対象物A,Cではなく障害物B
までの距離を計測するようにすることもできる。すなわ
ち、しきい値電圧Vth4 ,Vth5 が設定された区間に障
害物Bが存在すればそこまでの距離を計測し、障害物B
が無ければ何も計測されないのである。
反対に障害物Bに対するしきい値電圧Vth4 ,Vth5 を
対象物A,Cに対するしきい値電圧Vth1 〜Vth3 ,V
th6よりも低く設定し、対象物A,Cではなく障害物B
までの距離を計測するようにすることもできる。すなわ
ち、しきい値電圧Vth4 ,Vth5 が設定された区間に障
害物Bが存在すればそこまでの距離を計測し、障害物B
が無ければ何も計測されないのである。
【0022】さらに、同図(d)に示すように、しきい
値電圧Vth1 〜Vth6 を段階的に低下させるように設定
することもできる。このようにすれば、超音波振動子1
からの距離に応じて弱く、小さくなる反射波の受波信号
レベルに対しても、その距離に応じてしきい値電圧Vth
1 〜Vth6 も同様に低くなり、受波信号のピーク値では
なくピーク値よりも低い信号レベル(本実施例では略中
間のレベル)にてしきい値電圧Vth1 〜Vth6 と比較さ
れるから、受波信号のピーク値付近にて比較した場合と
比べて距離計測の誤差、すなわち遠距離における距離計
測の誤差を減少させることができるのである。
値電圧Vth1 〜Vth6 を段階的に低下させるように設定
することもできる。このようにすれば、超音波振動子1
からの距離に応じて弱く、小さくなる反射波の受波信号
レベルに対しても、その距離に応じてしきい値電圧Vth
1 〜Vth6 も同様に低くなり、受波信号のピーク値では
なくピーク値よりも低い信号レベル(本実施例では略中
間のレベル)にてしきい値電圧Vth1 〜Vth6 と比較さ
れるから、受波信号のピーク値付近にて比較した場合と
比べて距離計測の誤差、すなわち遠距離における距離計
測の誤差を減少させることができるのである。
【0023】(実施例2)図4は本実施例における超音
波距離計測装置の概略回路構成を示す図である。図4に
示すように、この超音波距離計測装置の基本構成は実施
例1のものと共通であり、共通する部分については同一
の符号を付して説明は省略する。本実施例の超音波距離
計測装置においては、可変抵抗VR1 〜VR6 の代わり
に6つのツェナーダイオードZD1 〜ZD6 をコンパレ
ータ8の一方の入力端に並列に接続し、各ツェナーダイ
オードZD1 〜ZD6 に所定の電圧Vrを印加するとと
もに、各ツェナーダイオードZD1 〜ZD6 のアノード
を6ビットのアナログスイッチ71 によって接地するよ
うにしてある。なお、ツェナーダイオードZD1 〜ZD
6 のツェナー電圧は、所望のしきい値電圧Vth1 〜Vth
6 に応じて適宜選択すればよい。
波距離計測装置の概略回路構成を示す図である。図4に
示すように、この超音波距離計測装置の基本構成は実施
例1のものと共通であり、共通する部分については同一
の符号を付して説明は省略する。本実施例の超音波距離
計測装置においては、可変抵抗VR1 〜VR6 の代わり
に6つのツェナーダイオードZD1 〜ZD6 をコンパレ
ータ8の一方の入力端に並列に接続し、各ツェナーダイ
オードZD1 〜ZD6 に所定の電圧Vrを印加するとと
もに、各ツェナーダイオードZD1 〜ZD6 のアノード
を6ビットのアナログスイッチ71 によって接地するよ
うにしてある。なお、ツェナーダイオードZD1 〜ZD
6 のツェナー電圧は、所望のしきい値電圧Vth1 〜Vth
6 に応じて適宜選択すればよい。
【0024】上記構成においては、発振器5のクロック
パルスに同期してアナログスイッチ71 の各ビットのス
イッチSW1 〜SW6 が順次オン・オフされ、各ツェナ
ーダイオードZD1 〜ZD6 のツェナー電圧がしきい値
電圧Vth1 〜Vth6 としてコンパレータ8に入力され
る。ここで、本実施例の場合には各しきい値電圧Vth1
〜Vth6 はツェナーダイオードZD1 〜ZD6 のツェナ
ー電圧に固定されているため、実施例1の場合のように
しきい値電圧Vth1 〜Vth6 を自由に調整することはで
きないが、アナログスイッチ71 が1個で済むために回
路構成が簡単になるという利点がある。
パルスに同期してアナログスイッチ71 の各ビットのス
イッチSW1 〜SW6 が順次オン・オフされ、各ツェナ
ーダイオードZD1 〜ZD6 のツェナー電圧がしきい値
電圧Vth1 〜Vth6 としてコンパレータ8に入力され
る。ここで、本実施例の場合には各しきい値電圧Vth1
〜Vth6 はツェナーダイオードZD1 〜ZD6 のツェナ
ー電圧に固定されているため、実施例1の場合のように
しきい値電圧Vth1 〜Vth6 を自由に調整することはで
きないが、アナログスイッチ71 が1個で済むために回
路構成が簡単になるという利点がある。
【0025】(実施例3)図5は本実施例における超音
波距離計測装置の概略回路構成を示す図である。図5に
示すように、この超音波距離計測装置の基本構成は実施
例1のものと共通であり、共通する部分については同一
の符号を付して説明は省略する。本実施例の超音波距離
計測装置においては、図6に示すように発振器5のクロ
ックパルスをCPU9に入力し、CPU9がこのクロッ
クパルスに同期して、予めしきい値電圧Vth1 〜Vth6
に対応したデータが記憶されたメモリ10からそのデー
タを順次読み出して演算し、その演算結果がD/Aコン
バータ11においてアナログ電圧に変換され、しきい値
電圧Vth1 〜Vth6 としてコンパレータ8に入力され、
反射波の受波信号と比較されるのである。
波距離計測装置の概略回路構成を示す図である。図5に
示すように、この超音波距離計測装置の基本構成は実施
例1のものと共通であり、共通する部分については同一
の符号を付して説明は省略する。本実施例の超音波距離
計測装置においては、図6に示すように発振器5のクロ
ックパルスをCPU9に入力し、CPU9がこのクロッ
クパルスに同期して、予めしきい値電圧Vth1 〜Vth6
に対応したデータが記憶されたメモリ10からそのデー
タを順次読み出して演算し、その演算結果がD/Aコン
バータ11においてアナログ電圧に変換され、しきい値
電圧Vth1 〜Vth6 としてコンパレータ8に入力され、
反射波の受波信号と比較されるのである。
【0026】ここで、超音波距離計測装置としての分解
能を上げるためには、実施例1,2の構成であると可変
抵抗VR1 〜VR6 やツェナーダイオードZD1 〜ZD
6 の数を増やさなければならないため、高分解能を得よ
うとすれば回路構成が複雑かつ大型化し、コストアップ
を招いてしまう。しかしながら、上記構成によれば、メ
モリ10に記憶されるしきい値電圧Vth1 …に対応した
データの数、すなわち、CPU9から出力されるしきい
値電圧Vth1 …に対応したデータのビット数を増やすだ
けで対応することができ、高分解能の超音波距離計測装
置を容易に実現することができる。例えば、上記ビット
数を8ビットとすれば、256段階の分解能を得ること
ができる。また、クロックパルスの周波数を高くするこ
とにより、計測距離に対する分解能も上げることができ
るものである。
能を上げるためには、実施例1,2の構成であると可変
抵抗VR1 〜VR6 やツェナーダイオードZD1 〜ZD
6 の数を増やさなければならないため、高分解能を得よ
うとすれば回路構成が複雑かつ大型化し、コストアップ
を招いてしまう。しかしながら、上記構成によれば、メ
モリ10に記憶されるしきい値電圧Vth1 …に対応した
データの数、すなわち、CPU9から出力されるしきい
値電圧Vth1 …に対応したデータのビット数を増やすだ
けで対応することができ、高分解能の超音波距離計測装
置を容易に実現することができる。例えば、上記ビット
数を8ビットとすれば、256段階の分解能を得ること
ができる。また、クロックパルスの周波数を高くするこ
とにより、計測距離に対する分解能も上げることができ
るものである。
【0027】なお、本発明の技術思想は上記超音波距離
計測装置のみならず、超音波を送受波することによって
接点を開閉する超音波スイッチにも適用することができ
る。
計測装置のみならず、超音波を送受波することによって
接点を開閉する超音波スイッチにも適用することができ
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、対象物に超音波を送
波するとともに対象物にて反射した反射波を受波する超
音波送受波手段と、超音波送受波手段から得られる反射
波に対応した受波信号のレベルを所定のしきい値のレベ
ルと比較する比較手段と、所定のしきい値のレベルを超
音波送受波手段から超音波が送波されてからの時間経過
に応じて可変とするしきい値可変手段とを備え、超音波
送受波手段より超音波が送波されてから比較手段におい
て所定のしきい値のレベルを越える受波信号に応じた出
力が得られるまでの時間に基づいて対象物までの距離を
計測して成るので、比較手段において反射波の受波信号
と比較されるしきい値を、しきい値可変手段により超音
波の送波からの時間経過に応じて可変としているから、
超音波送受波手段と対象物との間に障害物がある場合で
も、その障害物までの距離に対応した送波からの経過時
間に、しきい値可変手段によりしきい値を変化させ、上
記障害物による反射波の受波信号のレベルがしきい値の
レベルを越えないようにして、障害物までの距離が誤っ
て計測されるのを防止することができ、しかも、対象物
までの距離に対応した送波からの経過時間にはしきい値
を対象物の反射波の受波信号のレベルを下回るようなし
きい値に変化させることにより、対象物までの距離計測
には何等影響を与えることがないという効果がある。ま
た、超音波送受波手段からの距離が大きくなるにつれ
て、すなわち、送波からの経過時間が長くなるにつれて
しきい値のレベルを低くするようにすれば、遠距離に於
ける計測誤差の低減を図ることができるという効果があ
る。
波するとともに対象物にて反射した反射波を受波する超
音波送受波手段と、超音波送受波手段から得られる反射
波に対応した受波信号のレベルを所定のしきい値のレベ
ルと比較する比較手段と、所定のしきい値のレベルを超
音波送受波手段から超音波が送波されてからの時間経過
に応じて可変とするしきい値可変手段とを備え、超音波
送受波手段より超音波が送波されてから比較手段におい
て所定のしきい値のレベルを越える受波信号に応じた出
力が得られるまでの時間に基づいて対象物までの距離を
計測して成るので、比較手段において反射波の受波信号
と比較されるしきい値を、しきい値可変手段により超音
波の送波からの時間経過に応じて可変としているから、
超音波送受波手段と対象物との間に障害物がある場合で
も、その障害物までの距離に対応した送波からの経過時
間に、しきい値可変手段によりしきい値を変化させ、上
記障害物による反射波の受波信号のレベルがしきい値の
レベルを越えないようにして、障害物までの距離が誤っ
て計測されるのを防止することができ、しかも、対象物
までの距離に対応した送波からの経過時間にはしきい値
を対象物の反射波の受波信号のレベルを下回るようなし
きい値に変化させることにより、対象物までの距離計測
には何等影響を与えることがないという効果がある。ま
た、超音波送受波手段からの距離が大きくなるにつれ
て、すなわち、送波からの経過時間が長くなるにつれて
しきい値のレベルを低くするようにすれば、遠距離に於
ける計測誤差の低減を図ることができるという効果があ
る。
【0029】請求項2の発明は、所定の電圧を分圧して
しきい値電圧とする複数の可変抵抗と、これらのしきい
値電圧の比較手段への入力を各別にオン・オフする複数
のスイッチからなるスイッチング手段と、超音波送受波
手段から超音波が送波されるタイミングと同期してスイ
ッチング手段の各スイッチを順次オン・オフさせる制御
手段とでしきい値可変手段を構成したので、可変抵抗の
抵抗値を変えることで1つの可変抵抗に対応したしきい
値の値を容易に調整することができるという効果があ
る。
しきい値電圧とする複数の可変抵抗と、これらのしきい
値電圧の比較手段への入力を各別にオン・オフする複数
のスイッチからなるスイッチング手段と、超音波送受波
手段から超音波が送波されるタイミングと同期してスイ
ッチング手段の各スイッチを順次オン・オフさせる制御
手段とでしきい値可変手段を構成したので、可変抵抗の
抵抗値を変えることで1つの可変抵抗に対応したしきい
値の値を容易に調整することができるという効果があ
る。
【0030】請求項3の発明は、ツェナー電圧をしきい
値電圧として比較手段に入力する複数のツェナーダイオ
ードと、各ツェナーダイオードのツェナー電圧の比較手
段への入力を各別にオン・オフする複数のスイッチから
なるスイッチング手段と、超音波送受波手段から超音波
が送波されるタイミングと同期してスイッチング手段の
各スイッチを順次オン・オフさせる制御手段とでしきい
値可変手段を構成したので、しきい値可変手段の構成を
簡単にすることができるという効果がある。
値電圧として比較手段に入力する複数のツェナーダイオ
ードと、各ツェナーダイオードのツェナー電圧の比較手
段への入力を各別にオン・オフする複数のスイッチから
なるスイッチング手段と、超音波送受波手段から超音波
が送波されるタイミングと同期してスイッチング手段の
各スイッチを順次オン・オフさせる制御手段とでしきい
値可変手段を構成したので、しきい値可変手段の構成を
簡単にすることができるという効果がある。
【0031】請求項4の発明は、所定の複数のしきい値
に対応したデータが記憶されたメモリ部と、超音波送受
波手段から超音波が送波されるタイミングと同期してメ
モリ部から複数のしきい値に対応したデータを送波から
の時間経過に応じて順次読み出すとともに読み出したデ
ータに基づく演算処理を行って比較手段にしきい値を入
力する演算処理部とでしきい値可変手段を構成したの
で、変更されるしきい値の個数を容易に増加させること
ができ、受波信号のレベルに対する分解能を容易に上げ
ることができるという効果がある。
に対応したデータが記憶されたメモリ部と、超音波送受
波手段から超音波が送波されるタイミングと同期してメ
モリ部から複数のしきい値に対応したデータを送波から
の時間経過に応じて順次読み出すとともに読み出したデ
ータに基づく演算処理を行って比較手段にしきい値を入
力する演算処理部とでしきい値可変手段を構成したの
で、変更されるしきい値の個数を容易に増加させること
ができ、受波信号のレベルに対する分解能を容易に上げ
ることができるという効果がある。
【図1】実施例1を示す概略回路構成図である。
【図2】(a)〜(c)は同上の動作を説明する説明図
である。
である。
【図3】(a)〜(d)は同上の動作を説明する説明図
である。
である。
【図4】実施例2を示す一部省略した概略回路構成図で
ある。
ある。
【図5】実施例3を示す概略回路構成図である。
【図6】(a)〜(c)は同上の動作を説明する説明図
である。
である。
【図7】従来例を示す回路ブロック図である。
【図8】同上の要部の動作を説明する説明図である。
【図9】(a)〜(d)は同上の各部の波形を示すタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図10】同上の動作を説明する説明図である。
1 超音波振動子 2 駆動部 3 増幅部 4 タイミングパルス部 5 発振器 6 デコーダ 71 ,72 アナログスイッチ 8 コンパレータ Vth1 〜Vth6 しきい値電圧
Claims (4)
- 【請求項1】 対象物に超音波を送波するとともに対象
物にて反射した反射波を受波する超音波送受波手段と、
超音波送受波手段から得られる反射波に対応した受波信
号のレベルを所定のしきい値のレベルと比較する比較手
段と、所定のしきい値のレベルを超音波送受波手段から
超音波が送波されてからの時間経過に応じて可変とする
しきい値可変手段とを備え、超音波送受波手段より超音
波が送波されてから比較手段において所定のしきい値の
レベルを越える受波信号に応じた出力が得られるまでの
時間に基づいて対象物までの距離を計測して成ることを
特徴とする超音波距離計測装置。 - 【請求項2】 所定の電圧を分圧してしきい値電圧とす
る複数の可変抵抗と、これらのしきい値電圧の比較手段
への入力を各別にオン・オフする複数のスイッチからな
るスイッチング手段と、超音波送受波手段から超音波が
送波されるタイミングと同期してスイッチング手段の各
スイッチを順次オン・オフさせる制御手段とでしきい値
可変手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の超
音波距離計測装置。 - 【請求項3】 ツェナー電圧をしきい値電圧として比較
手段に入力する複数のツェナーダイオードと、各ツェナ
ーダイオードのツェナー電圧の比較手段への入力を各別
にオン・オフする複数のスイッチからなるスイッチング
手段と、超音波送受波手段から超音波が送波されるタイ
ミングと同期してスイッチング手段の各スイッチを順次
オン・オフさせる制御手段とでしきい値可変手段を構成
したことを特徴とする請求項1記載の超音波距離計測装
置。 - 【請求項4】 所定の複数のしきい値に対応したデータ
が記憶されたメモリ部と、超音波送受波手段から超音波
が送波されるタイミングと同期してメモリ部から複数の
しきい値に対応したデータを送波からの時間経過に応じ
て順次読み出すとともに読み出したデータに基づく演算
処理を行って比較手段にしきい値を入力する演算処理部
とでしきい値可変手段を構成したことを特徴とする請求
項1記載の超音波距離計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16397594A JPH0829529A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 超音波距離計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16397594A JPH0829529A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 超音波距離計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829529A true JPH0829529A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15784380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16397594A Withdrawn JPH0829529A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 超音波距離計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829529A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056441A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Fujitsu Ten Ltd | エアバッグ制御装置 |
JP2007034766A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自律走行装置およびプログラム |
JP2015180131A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 矢崎総業株式会社 | 均等化装置 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16397594A patent/JPH0829529A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056441A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Fujitsu Ten Ltd | エアバッグ制御装置 |
JP2007034766A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自律走行装置およびプログラム |
JP4552799B2 (ja) * | 2005-07-28 | 2010-09-29 | パナソニック株式会社 | 自律走行装置 |
JP2015180131A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 矢崎総業株式会社 | 均等化装置 |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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