JPH08295209A - 車体固定装置 - Google Patents

車体固定装置

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JPH08295209A
JPH08295209A JP10080895A JP10080895A JPH08295209A JP H08295209 A JPH08295209 A JP H08295209A JP 10080895 A JP10080895 A JP 10080895A JP 10080895 A JP10080895 A JP 10080895A JP H08295209 A JPH08295209 A JP H08295209A
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stand
floor
base plate
vehicle body
fixing
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JP10080895A
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Toru Akai
徹 赤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプ手段の挟着に多大な手間と労力を要
することがなく、対応関係にある左右のクランプ手段を
車体の前後方向に異なる位置のロッカーパネルに挟着す
ることができ、かつ、スタンドの床面固設台板への固定
が確実にできて車体の二次損傷を防止できる車体固定装
置を提供する。 【構成】 長手方向に延びる係合溝11を形成してなる
床面固設台板10と、係合溝11に摺動自在に係合でき
るスタンド固定手段20と、スタンド固定手段20を介
して床面固設台板10に着脱自在に固定できる複数のス
タンド30と、スタンド30の上部に固定する車体の幅
方向に延びるように設けた杆状部材35と、杆状部材3
5の任意の位置に着脱自在に固定できるとともに車体の
ロッカーパネルに挟着可能な複数のクランプ手段40と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事故等により変形した
自動車の車体を修正する場合に用いられる車体固定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】事故等により変形した自動車の車体は、
車体固定装置により作業場の床面に固定した上で、適宜
な引張力を加えることにより修正されている。従来、こ
のような場合に使用される車体固定装置は、作業場の床
面に固設される台板と、この台板に着脱自在に固定され
る前後左右計4個のスタンドと、前方および後方の左右
のスタンド間にそれぞれ架設される幅方向パイプ(計2
本)と、この幅方向パイプの両端部分にそれぞれ配設さ
れて車体の前後左右計4箇所のロッカーパネル(サイド
シルフランジと呼ばれることもある)に挟着されるクラ
ンプ手段(計4個)と、左側および右側の前後のクラン
プ手段の間をそれぞれ連結する前後方向パイプ(計2
本)とから構成されるものが主流であった。
【0003】このように幅方向パイプおよび前後方向パ
イプを井桁状に組む車体固定装置では、対応関係にある
左右一対のクランプ手段を挟着する場合には、ガレージ
ジャッキ等により車体の前方または後方を持ち上げなが
ら、先ず左右いずれか一方のクランプ手段をロッカーパ
ネルに挟着し、この挟着されたクランプ手段に幅方向パ
イプの一端側を取り付け、次いで、この幅方向パイプの
他端側に他方のクランプ手段を取り付け、幅方向パイプ
の他端側を持ち上げながら他方のクランプ手段をロッカ
ーパネルに挟着する、というような作業を行なっていた
が、幅方向パイプが長くて重いこともあって、この作業
には多大な手間と労力を要することになっていた。
【0004】また、1本の幅方向パイプの両端部分に配
設されているために、対応関係にある左右一対のクラン
プ手段は、車体の前後方向にほぼ等しい位置にしか挟着
できなかった。したがって、例えば車体の前方右側部分
のロッカーパネルが事故により変形しており、この変形
した部分を避けるために前方右側のクランプ手段をやや
後方寄りに挟着した場合には、これに対応する前方左側
のクランプ手段も同様にやや後方寄りに挟着せざるを得
ず、前後のクランプ手段が全般的に接近することになっ
て、車体の固定状態が不安定になる欠点があった。
【0005】そこで、従来、図10のような車体固定装
置が使用されることもあった。この車体固定装置は、特
公平4−55904号公報に記載のものとほぼ同様の構
成を有しており、床面固設台板101には3本の係合溝
102が形成され、各係合溝102の両端には拡幅部1
03が形成されている。また、スタンド104は、底板
105に柱状体106が立設されてなり、柱状体106
の上面から下向きに凹設された切込溝107にはクラン
プ手段108が挿設されている。
【0006】そして、床面固設台板101の裏面に当接
する水平板部(不図示)を有して係合溝102に摺動自
在に係合する固定金具109を拡幅部103から挿入
し、この固定金具109を底板105の両端に配して、
固定金具109と底板105との間にクサビ110を打
ち込むことにより、スタンド104を床面固設台板10
1に固定できるようになっている。なお、以上の床面固
設台板101,スタンド104,およびクランプ手段1
08等は、車体の前後左右計4箇所のロッカーパネルの
下方に、それぞれ設けられている。
【0007】図10の車体固定装置を使用する場合に
は、ガレージジャッキにより車体の前方または後方を持
ち上げたのち、クランプ手段108を切込溝107に挿
設したスタンド104を床面固設台板101に載置し、
ガレージジャッキを下げる。この際、ガレージジャッキ
の降下は、クランプ手段108の隙間にロッカーパネル
が挿入されるように、スタンド104の位置を適宜調整
しながら、段階的に行なう。その後、クランプ手段10
8のネジを締めてクランプ手段108をロッカーパネル
に挟着するとともに、固定金具109およびクサビ11
0を用いてスタンド104を床面固設台板101に固定
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような図10の車
体固定装置は、前記した幅方向パイプおよび前後方向パ
イプを井桁状に組む車体固定装置の欠点が解消されてい
る反面、以下のような欠点を有していた。
【0009】すなわち、固定すべき車体の大きさに応じ
て、床面固設台板101上のスタンド104の位置を、
車体の前後方向はもとより、車体の幅方向にも調整する
必要があるため、例えばスタンド104が係合溝102
相互の間に位置する場合にも固定できるように、スタン
ド104の底板105を床面固設台板101と固定金具
109との間に挟持するといった固定方法を採用せざる
を得なかった。しかしながら、このような固定方法では
スタンド104の床面固設台板101への固定が確実で
あるとはいえず、車体に加えられる引張力の強さと方向
によっては固定したスタンド104が動いてしまい、ク
ランプ手段108を挟着したロッカーパネルが変形する
所謂『二次損傷』を招く危険性が高かった。
【0010】また、一対の固定金具109のうちの一方
が係合溝102の拡幅部103に位置する箇所にはスタ
ンド104の固定が不可能であり、床面固設台板101
上のスタンド104の固定可能領域が制限されるという
問題もあった。なお、この問題を解消するには、一定幅
の係合溝102を床面固設台板101の全長にわたって
形成すればよいように思われる。しかし、そのように構
成した場合には、係合溝102により床面固設台板10
1が複数の板部材に分割されるので、床面固設台板10
1を作業場の床面に設置する際、各板部材を同一水平面
上に配置するために各板部材の上面の高さを揃えること
が必要となり、このため、床面固設台板101の設置作
業が極めて困難なものとなる。
【0011】本発明は以上のような従来技術に係る問題
点に鑑みてなされたものであって、クランプ手段の挟着
に多大な手間と労力を要することがなく、対応関係にあ
る左右のクランプ手段を車体の前後方向に異なる位置の
ロッカーパネルに挟着することができ、かつ、スタンド
の床面固設台板への固定が確実にできて車体の二次損傷
を防止できる車体固定装置を提供することを目的とする
ものである。また、前記目的に加えて、床面への床面固
設台板の設置作業が容易であり、かつ、床面固設台板上
のスタンドの固定可能領域が制限されることのない車体
固定装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る車体固定装置は、長手方向に延びる係
合溝を形成してなる少なくとも左右一対の床面固設台板
と、この床面固設台板の前記係合溝に摺動自在に係合で
きるスタンド固定手段と、このスタンド固定手段を介し
て前記床面固設台板に着脱自在に固定できる複数のスタ
ンドと、この各スタンドの上部に固定する車体の幅方向
に延びるように設けた杆状部材と、この杆状部材の任意
の位置に着脱自在に固定できるとともに車体のロッカー
パネルに挟着可能な複数のクランプ手段とを備えた構成
としたものである。
【0013】また、前記構成に加えて、床面固設台板に
形成した係合溝から上方に突出するスタンド固定手段の
上部と、スタンド固定手段を介して前記床面固設台板に
着脱自在に固定されるスタンドの底板に形成した切欠部
とが、相対回動不能に嵌合するように構成されたもので
ある。
【0014】さらに、前記構成に加えて、床面固設台板
が、切除可能な連結部により相互に連結された一対の板
部材からなり、板部材間に係合溝を有するように構成さ
れたものである。
【0015】
【作用】本発明に係る車体固定装置によれば、左右のロ
ッカーパネルにそれぞれ挟着されたクランプ手段は、車
体の幅に応じて、各スタンドの上部に車体の幅方向に延
びるように設けられた杆状部材の任意の位置に固定され
る。なお、杆状部材は、係合溝に沿って摺動自在なスタ
ンド固定手段によりそれぞれ独立して車体の前後方向に
任意の位置に固定可能な各スタンドに設けられているの
で、対応関係にある左右のクランプ手段が車体の前後方
向に異なる位置のロッカーパネルに挟着されている場合
にも、クランプ手段を杆状部材に固定できる。
【0016】また、係合溝から上方に突出するスタンド
固定手段の上部と、床面固設台板に着脱自在に固定され
るスタンドの底板に形成した切欠部とが、相対回動不能
に嵌合するので、修正の際に車体に加えられる引張力に
よりスタンドが床面固設台板に対して回動することがな
い。
【0017】さらに、床面固設台板を設置する際には、
床面固設台板をアンカーボルト等により作業上の床面に
水平に固定したのち、連結部を切除することにより、係
合溝を介して対向する一対の板部材が同一水平面上に配
置されることになり、かつ、連結部の切除後は一定幅の
係合溝が床面固設台板の全長にわたって形成されること
になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図9に基づ
いて説明する。図1および図2は床面固設台板10を示
している。床面固設台板10は主として、その長手方向
に延びる係合溝11を介して対向する一対の板部材1
2,13と、係合溝11を横切って板部材12,13を
相互に連結する連結部14とから構成されている。な
お、連結部14は、床面固設台板10の材料である鋼板
から係合溝11の部分を切除する際、床面固設台板10
の長手方向の両端近傍の2箇所を切除せずに残したもの
である。
【0019】床面固設台板10の下面には、その全長に
わたるチャンネル鋼15が、係合溝11を跨いだ状態で
溶接により固着されている。また、板部材12,13に
はその上面から凹入したネジ取付部16が適宜な間隔で
複数形成され、各ネジ取付部16には、床面固設台板1
0の水平を出すための調節ネジを螺合するネジ孔17
と、床面固設台板10を床面に固定するためのアンカー
ボルトを挿通するアンカー孔18とが穿設されている
(図2参照)。なお、チャンネル鋼15は、後述するブ
ロック20aの下方への脱落を防止するために設けられ
ている。
【0020】この床面固設台板10を作業場の床面Fに
設置する際には、床面固設台板10を床面Fに置き、上
面が水平になるようにネジ孔17に螺合した調節ネジa
により調節したのち、アンカー孔18に挿通したアンカ
ーボルトbにより床面Fに固定し(図7参照)、その
後、連結部14を切除する。これにより、板部材12と
13とが同一水平面上に配置されるとともに、係合溝1
1が床面固設台板10の全長にわたって形成される。
【0021】なお、この床面固設台板10は、図1に示
すように左右2枚ずつ直列に連結して、合計4枚を床面
Fに固設するが、これ以外に、例えばより短い床面固設
台板10を3枚以上直列に連結して用いたり、また、よ
り長い床面固設台板10を連結せずに左右一対で用いた
りすることも考えられる。
【0022】20は、ブロック20aと押さえリング2
0bとナット20cとから構成されるスタンド固定手段
である。ブロック20aは床面固設台板10の係合溝1
1とほぼ等しい幅の直方体状に形成されたブロック本体
21と、このブロック本体21の下端部の両側面からそ
れぞれ横向きに突設された突出片22と、ブロック本体
21の上面に立設されたスタッドボルト23とからなり
(図3参照)、突出片22の上面が床面固設台板10の
下面に係合して、ブロック本体21の上部とスタッドボ
ルト23とが係合溝11から上方に突出した状態で、係
合溝11に沿って摺動できるように構成されている(図
7,図8参照)。
【0023】また、押さえリング20bはスタッドボル
ト23を挿通可能な挿通孔24を有するとともに、その
裏面には挿通孔24を囲む環状突起25が形成され、か
つ、計4本のピン26が垂設されている(図3,図5参
照)。
【0024】30はスタンドである。スタンド30の底
板31は、その一辺から係合溝11と等しい幅の溝状に
切り欠くとともに、底板31の中央部を押さえリング2
0bの環状突起25と嵌合する円弧状に切り欠いた切欠
部32が形成されている。また、切欠部32の円弧状に
切り欠いた部分の周囲4箇所には、押さえリング20b
のピン26と嵌合するピン孔33が穿設されている(図
3参照)。
【0025】したがって、底板31の切欠部32とブロ
ック本体21の係合溝11から突出した部分とが嵌合す
るようにスタンド30を床面固設台板10に載せ、底板
31の上から押さえリング20bを取り付けたのち、ス
タッドボルト23にナット20cを螺合することによ
り、スタンド30は床面固設台板10に対して回動せず
に、ブロック20aとともに床面固設台板10の長手方
向に摺動でき、かつ、ナット20cを締め込むことによ
り、任意の位置で床面固設台板10に固定できることに
なっている(図4,図7,図8参照)。
【0026】底板31の上面には上部が互いに接近する
一対の縦板部材34が立設されている。そして、縦板部
材34の上部には切欠部32の溝方向と直角方向に延び
る杆状部材35(本実施例では丸パイプ)が固設されて
いる。なお、36は補強板である(図3参照)。
【0027】40はクランプ手段である。クランプ手段
40は、第一クランプ板41と、この第一クランプ板4
1上部の両端部分にそれぞれ対設された第二クランプ板
42とを備えており、車体DのロッカーパネルEを第一
クランプ板41と第二クランプ板42との間隙に挿入
し、第一クランプ板41および第二クランプ板42を貫
通するボルトに螺合されたナット43を締め込むことに
より、ロッカーパネルEに挟着できるように構成されて
いる(図3,図6〜図8参照)。
【0028】第一クランプ板41の下部には、杆状部材
35の外周面に対応した半円溝44を有する座板45が
溶接により固着されており、第一クランプ板41と杆状
部材35とが直交する状態で、クランプ手段40が杆状
部材35の長さ方向に任意の位置に載せられるようにな
っている。また、第一クランプ板41には、座板45の
両端部の上面に連続する一対の第一クサビ孔46と、第
一クランプ板41の中央よりやや上方に位置する第二ク
サビ孔47とが穿設されている(図3参照)。さらに、
第一クランプ板41の背面には、後述する角パイプdを
受けるパイプ受け48と、第二クサビ孔47に挿通され
たクサビを受けるクサビ受け49とが突設され、第一ク
ランプ板41の下面の両端部には係合突起50が垂設さ
れている(図3,図6〜図8参照)。
【0029】60はブラケットである。ブラケット60
は板状の部材であって、その上面の両端には、縦杆部6
1と横杆部62とからなり互いに対向する一対の逆L字
状のフック63が立設されており、また、その上面の中
央には、杆状部材35の外周面に対応した半円溝64が
形成されている(図3参照)。そして、杆状部材35に
載せられたクランプ手段40の座板45が一対のフック
63の間に挿入されるようにブラケット60を杆状部材
35の下方から嵌め込み、フック63の横杆部62と座
板45との間にクサビcを打ち込むことにより、クラン
プ手段40を杆状部材35に固定できるように構成され
ている(図4,図6〜図8参照)。
【0030】次いで、本実施例による車体の固定作業を
順を追って説明する。 (1)作業場の床面Fに固定された左右の床面固設台板
10の間の適宜な箇所に車体Dが位置するように、自動
車を停止する(図1参照)。
【0031】(2)車体Dのいずれか一方、ここでは前
方をガレージジャッキで持ち上げ、前輪近傍の左右のロ
ッカーパネルEに、クランプ手段40をそれぞれ挟着す
る。(以下、車体Dの左右については同じ作業となるの
で、一方側についてのみ説明する。)
【0032】(3)床面固設台板10の端部からブロッ
ク20aを係合溝11に挿入し、スタンド30を床面固
設台板10に載せて切欠部32にブロック本体21の上
部を嵌合させ、押さえリング20bおよびナット20c
を取り付ける。この状態で、杆状部材35は車体Dの幅
方向に平行である。なお、ここではナット20cは、ス
タンド30が係合溝11の方向(すなわち車体Dの前後
方向)に摺動できる程度の仮止め状態とする。
【0033】(4)ロッカーパネルEに挟着したクラン
プ手段40の半円溝44の下方に杆状部材35が来るよ
うにスタンド30の位置を車体Dの前後方向に調節した
のち、ガレージジャッキを下げて杆状部材35の上にク
ランプ手段40を載せる。なお、この際、ナット20c
が仮止め状態であるので、半円溝44と杆状部材35と
の位置に若干のずれがある場合は、スタンド30が自動
的に車体Dの前後方向に移動して、最適の位置に調整さ
れる。また、ナット20cの仮止めにより、スタンド3
0が転倒することはない。
【0034】(5)車体Dの後方をガレージジャッキで
持ち上げ、後輪近傍のロッカーパネルEに、クランプ手
段40を挟着する。なお、後方を持ち上げる際、前輪近
傍のロッカーパネルEに挟着されたクランプ手段40は
杆状部材35の外周面に沿って揺動摺動するので、ロッ
カーパネルEを損傷することがない。
【0035】(6)(3)と同様に床面固設台板10に
スタンド30を床面固設台板10に載せ、ナット20c
で仮止め状態とする。
【0036】(7)(4)と同様にスタンド30の位置
を車体Dの前後方向に調節したのち、ガレージジャッキ
を下げて杆状部材35の上にクランプ手段40を載せ
る。以上で、車体Dは前後ともスタンド30の上に、水
平に支持されたことになる。
【0037】(8)ブラケット60とクサビcとを用い
て、前後左右の各クランプ手段40を各スタンド30の
杆状部材35に固定する。
【0038】(9)ナット20cを締め付けて、前後左
右の各スタンド30を床面固設台板10に固定する。
【0039】(10)左側の前後のクランプ手段40のパ
イプ受け48の間に角パイプdを掛け渡し、各クランプ
手段40のクサビ受け49と角パイプdとの間にクサビ
cを打ち込んで固定し、角パイプdにより前後のクラン
プ手段40を相互に連結する。同様に、右側の前後のク
ランプ手段40も角パイプdにより相互に連結する(図
1,図8参照)。これで車体Dの固定作業は完了であ
る。
【0040】以上のように車体Dを固定した状態では、
ブロック本体21が係合溝11および切欠部32に密着
嵌合しているので、修正作業の際に車体Dに加えられる
引張力によりスタンド30に回転モーメントがはたらい
ても、スタンド30が床面固設台板10に対して回動す
ることがなく、クランプ手段40を挟着したロッカーパ
ネルEの二次損傷を招くことがない。
【0041】また、押さえリング20bの各ピン26が
スタンド30の底板31に穿設された各ピン孔33に挿
入されているので、スタンド30に大きな回転モーメン
トがはたらいても、底板31は切欠部32が広がってし
まうような変形を生じることがない。
【0042】なお、本実施例では車体Dの固定状態をよ
り一層安定させるために、前後のクランプ手段40を角
パイプdにより連結したが、前後のクランプ手段40を
連結する連結部材は角パイプに限定されず、また、前後
のクランプ手段40は必ずしも連結なくてもよい。
【0043】因みに、FF(フロントエンジン・フロン
トドライブ)車の前方のジャッキポイントは、一般的に
FR(フロントエンジン・リアドライブ)車のそれより
も車体の前端寄りにあるので、ストロークの短いガレー
ジジャッキでは、最大限に持ち上げてもロッカーパネル
Eに挟着したクランプ手段40の下にスタンド30が入
らない場合があり得るが、このような場合、本実施例で
は以下のようにして対応できる(図9参照)。
【0044】すなわち、 車体D前方のジャッキポイントにガレージジャッキ
Gを当てて車体Dを持ち上げる。 ロッカーパネルEにクランプ手段40を挟着すると
ともに、車体Dの持ち上げられた部分の下に支持馬(不
図示)を置いて、ガレージジャッキGを下げる。車体D
は支持馬により傾斜状態に支持される。 前側の左右一対のクランプ手段40の下面に両端部
が当接する状態に角パイプdを掛け渡し、この角パイプ
dの中央部分にガレージジャッキGを当てて車体Dをさ
らに持ち上げる。
【0045】前記が図9に示す状態である。このよう
に、ストロークの短いガレージジャッキGによっても、
クランプ手段40の下にスタンド30が入る程度に車体
Dを持ち上げることができる。なお、この際、クランプ
手段40に形成された係合突起50が角パイプdと係合
するので、角パイプdがクランプ手段40から外れるこ
とはない。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車体固定装置によれば、車体のロッカーパネルに
挟着されたクランプ手段は、車体の幅に応じて、各スタ
ンドの上部に車体の幅方向に延びるように設けられた杆
状部材の任意の位置に固定されるので、床面固設台板上
の各スタンドの位置は車体の長さに応じて車体の前後方
向にのみ調整すればよく、車体の幅方向には調整する必
要がない。
【0047】したがって、床面固設台板にスタンドを固
定するスタンド固定手段として、より確実な固定が可能
な構成を採用できることになり、例えば床面固設台板に
形成した係合溝から上方に突出するスタンド固定手段の
上部と、スタンド固定手段を介して床面固設台板に着脱
自在に固定されるスタンドの底板に形成した切欠部と
が、相対回動不能に嵌合するように構成すれば、車体に
加えられる引張力によりスタンドに回転モーメントがは
たらいても、スタンドが床面固設台板に対して回動する
ことがなく、ロッカーパネルの二次損傷を招くことがな
い。
【0048】また、幅方向パイプおよび前後方向パイプ
を井桁状に組む従来の車体固定装置のように、クランプ
手段の挟着に多大な手間と労力を要することがなく、か
つ、対応関係にある左右のクランプ手段は車体の前後方
向に異なる位置のロッカーパネルに挟着できるので、例
えば車体の前方右側部分のロッカーパネルが事故により
変形しており、この変形した部分を避けるために前方右
側のクランプ手段をやや後方寄りに挟着した場合であっ
ても、これに対応する前方左側のクランプ手段は前輪の
すぐ後ろのロッカーパネルに挟着することができる。し
たがって、前後のクランプ手段の間隔をできるだけ広く
して、車体を安定した状態に固定することが可能であ
る。
【0049】さらに、床面固設台板を床面に設置する際
には、床面固設台板をアンカーボルト等により作業上の
床面に水平に固定したのち、連結部を切除することによ
り、係合溝を介して対向する一対の板部材を同一水平面
上に配置できるため、設置作業が容易であり、かつ、連
結部の切除後は一定幅の係合溝が床面固設台板の全長に
わたって形成されるので、床面固定台板上のスタンドの
固定可能領域が制限されることがなく、例えば複数の床
面固定台板を直列に連結した場合には、その継ぎ目の上
にスタンドを固定するようなことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車体固定装置の概略平
面図である。
【図2】床面固設台板の斜視図である。
【図3】スタンド固定手段,スタンド,クランプ手段等
を示す分解斜視図である。
【図4】床面固設台板にスタンドを固定した状態を示す
要部斜視図である。
【図5】押さえリングを示す図であって、(a)は側面
図、(b)は裏面図である。
【図6】図4を矢印A方向から見た側面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図6のC−C線断面図である。
【図9】車体固定作業の一工程を示す側面図である。
【図10】従来の車体固定装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 床面固設台板 11 係合溝 12,13 板部材 14 連結部 20 スタンド固定手段 30 スタンド 31 底板 32 切欠部 35 杆状部材 40 クランプ手段 D 車体 E ロッカーパネル F 床面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延びる係合溝を形成してなる
    少なくとも左右一対の床面固設台板と、この床面固設台
    板の前記係合溝に摺動自在に係合できるスタンド固定手
    段と、このスタンド固定手段を介して前記床面固設台板
    に着脱自在に固定できる複数のスタンドと、この各スタ
    ンドの上部に固定する車体の幅方向に延びるように設け
    た杆状部材と、この杆状部材の任意の位置に着脱自在に
    固定できるとともに車体のロッカーパネルに挟着可能な
    複数のクランプ手段とを備えたことを特徴とする車体固
    定装置。
  2. 【請求項2】 床面固設台板に形成した係合溝から上方
    に突出するスタンド固定手段の上部と、スタンド固定手
    段を介して前記床面固設台板に着脱自在に固定されるス
    タンドの底板に形成した切欠部とが、相対回動不能に嵌
    合するように構成された請求項1記載の車体固定装置。
  3. 【請求項3】 床面固設台板が、切除可能な連結部によ
    り相互に連結された一対の板部材からなり、板部材間に
    係合溝を有するように構成された請求項1または2記載
    の車体固定装置。
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