JPH08294450A - ポット - Google Patents

ポット

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JPH08294450A
JPH08294450A JP10209995A JP10209995A JPH08294450A JP H08294450 A JPH08294450 A JP H08294450A JP 10209995 A JP10209995 A JP 10209995A JP 10209995 A JP10209995 A JP 10209995A JP H08294450 A JPH08294450 A JP H08294450A
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container
cooling
liquid
water
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Yoshitada Nakao
善忠 中尾
Nobuo Ganji
伸夫 元治
Yoshimi Iwamoto
良美 岩本
Futoshi Hiromatsu
太 弘松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の断熱性と気密性とを確保し、吸湿や結
露する事がなく耐久性に優れたポットを提供する事を目
的としている。 【構成】 容器1の下部と上部とを連結する第1の流路
6と第2の流路7を備え、第1の流路6にはボイラー1
0を設け、第2の流路には冷却手段11を設け、第1の
流路6または第2の流路7とに選択的に流路を切り換え
る切り換え弁9により容器1内の液体を第1の流路6ま
たは第2の流路7に流し、加熱あるいは冷却を行う構成
である。容器1の外周は断熱材3で覆われており、容器
1内の液体が冷却されても結露が発生しない構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一旦湯を沸かしその湯
を冷却する機能を有するポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湯沸かし及び冷却機能を有するポ
ットとして発明者らは、冷却手段としてペルチェ素子
(電子冷却素子)を使用し、冷却時のみ選択的にこのペ
ルチェ素子を容器に熱結合させるものを提案してきた
(特開平2ー97153号公報)。
【0003】また、特開平6ー343550号公報に
は、冷却手段としてペルチェ素子を使用した熱交換手段
に湯を循環させて冷却するものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものはいづれの場合も液体を収容する容器の外底部
に加熱手段と温度検知手段が設けられており、冷却され
た液体の保冷効果を高めるために容器を断熱しようとす
ると次のような課題があった。
【0005】まず、容器を断熱するためには加熱手段で
あるヒーターを含めて断熱処理を施す必要があり、湯沸
かし時のヒーターの温度が通常でも200℃前後になる
ことを考慮するとその材質はグラスウールに限られてく
る。ところが、グラスウールは少しでも外気との呼吸が
あると吸湿し、特に容器内の液体が低温の時には結露を
生じ断熱効果が著しく低下する上、結露した水により容
器の腐食やヒーターの断線等を引き起こす。吸湿および
結露を防止するためには断熱材の上から気密性の高いケ
ースで覆う方法が考えられるが、ヒーターへの電力供給
線や温度検知手段への信号線、さらには容器内の液体を
外部へ吐出させるための水管等はケースの内外を貫通す
る必要があり気密性を保つ事は至難である。
【0006】つまり、従来の構成のポットでは、高い断
熱性能と高耐熱性と気密性とを同時に満たす事は困難で
あるという課題があった。
【0007】また、液体を冷却したのち断熱性の高い容
器内で保冷しておくと、温まった液体は上層部に移動し
容器下部には引き続き冷たい液体が留まるので、容器外
底部に設けられた温度検知手段では当初のうち温度変化
が生じず、容器内の液体の温度がかなり上昇するまで温
度変化をとらえられないという課題もあった。
【0008】さらに、特開平6ー343550号公報の
従来例に示されているように、容器の外部に設けられた
熱交換手段に循環させて冷却させるものにおいては、循
環開始初期には熱交換手段内に滞留していて室温と同程
度に温められた液体が容器に還流されるため、かえって
容器内の液体の温度が上昇してしまうという課題もあっ
た。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、高い断熱性と気密性とを有し、吸湿や結露する事が
なく耐久性に優れたポットを提供する事を第1の目的と
している。
【0010】また、上記第1の目的に加え、冷却手段を
構成するペルチェ素子の冷却効率を高めることを第2の
目的とする。
【0011】また、上記第1の目的に加え、容器内の液
体の温度上昇を適切にとらえて冷却を行い、所定の温度
に維持するポットを提供する事を第3の目的とする。
【0012】また、上記第1の目的に加え、冷却開始時
に外部に設けられた冷却手段内のから温められた液体が
容器内に還流する事を防ぎ効率の良いポットを提供する
事を第4の目的とする。
【0013】また、上記第1の目的に加え、冷却手段内
の温められた液体が容器内に還流するのを確実に防止す
ることを第5の目的とする。
【0014】また、上記第1の目的に加え、冷却手段内
の温められた液体が容器内に還流するのを防止すると共
に、組立性を良好とする事を第6の目的とする。
【0015】また、上記第1の目的に加え、冷却手段内
の温められた液体が容器内に還流するのを防止すると共
に、構成部品の削減を図ることを第7の目的とする。
【0016】また、上記第1の目的に加え、冷却手段内
の温められた液体が容器内に還流するのを防止すると共
に、既存の温度検知手段を利用することを第8の目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の第1の課題解決手段は、液体を収容す
る容器と、この容器を断熱する断熱材と、前記容器内の
液体の温度を検知する温度検知手段と、前記容器の下部
と上部とを連結する第1および第2の流路と、前記第1
の流路に設けた加熱手段と、前記第2の流路に設けた冷
却手段と、前記第1および第2の流路内に容器内の液体
を循環させる循環手段と、前記容器内の液体を前記加熱
手段により加熱沸騰させた後、前記冷却手段で冷却し
て、前記温度検知手段の検知温度が所定温度となるよう
に保冷する制御手段を有するもおんである。
【0018】上記第2の目的を達成するために第2の課
題解決手段は、第1の課題解決手段における冷却手段
を、容器内の液体を通す熱交換容器と、熱交換容器を冷
却するペルチェ素子と、ペルチェ素子の放熱側に取り付
けられる放熱器とから構成し、前記冷却手段と循環手段
とを適宜断続的に駆動して容器内の液体を所定温度に保
冷するものである。
【0019】上記第3の目的を達成するために本発明の
第3の課題解決手段は、第1、2の課題解決手段におけ
る制御手段が、所定時間毎に循環手段を駆動して容器内
の液体をかき混ぜ、そのかき混ぜた後に温度検知手段で
液体の温度を検知するようにしたものである。
【0020】上記第4の目的を達成するために本発明の
第4の課題解決手段は、液体を保冷する場合には、冷却
手段を所定時間駆動してから循環手段を動作させる予備
冷却機能を有するものである。
【0021】上記第5の目的を達成するために本発明の
第5の課題解決手段は、冷却手段内の液体の温度を検知
する第2の温度検知手段を有し、前記第2の温度検知手
段の検知温度に基づき予備冷却するものである。
【0022】上記第6の目的を達成するために本発明の
第6の課題解決手段は、室温に基づき予備冷却時間を決
めるものである。
【0023】上記第7の目的を達成するために本発明の
第7の課題解決手段は、冷却手段を構成する放熱器に設
けられた第3の温度検知手段を有し、前記第3の温度検
知手段の検知温度に基づき予備冷却するものである。
【0024】上記第8の目的を達成するために本発明の
第8の課題解決手段は、容器内の液体の量を検知する水
量検知手段と、温度検知手段からの検知温度を入力し、
冷却時の温度下降勾配を演算する温度勾配演算手段と、
温度下降勾配を液体の量で除した値に基づき予備冷却時
間を決定する予備冷却時間決定手段とを有するものであ
る。
【0025】
【作用】上記第1の課題解決手段によれば、容器の下部
と上部とを連通する第1の流路に容器内の液体を循環さ
せて加熱手段により容器内の液体を加熱する。液体が沸
騰すれば第2の流路に液体を流して冷却手段により液体
を冷却し、所定温度に達するまで冷却動作を行う。そし
て、この所定温度を保つように保冷動作を行う。保冷動
作を中は、一般的には室温より低い温度で保冷を行うの
で、容器の外壁に結露が発生するが、容器の外壁は断熱
材で覆われているので、容器を覆う断熱材に結露が発生
することがない。しかも、従来のように加熱手段のヒー
ターが容器に取り付けられておらず、第1の流路に加熱
手段を設ける構成なので、ヒーターを気にせずに容器だ
けを断熱すればよいので気密性の高い構造とすることが
でき、吸湿も結露もなくすことができる。
【0026】第2の課題解決手段によれば、容器、第2
の流路および冷却手段での熱のリーク分、つまり、冷却
に寄与しない損失分が存在しているので、ペルチェ素子
への通電電流を減らして保冷動作をさせようとすれば、
冷却に寄与している分に対して損失分が余りに大きく効
率が低くくなることに着目し、つまり、たとえ保冷のた
めの動作であっても冷却は集中的に行って断続動作とす
ることにより、冷却効率を高めている。
【0027】上記第3の課題解決手段によれば、所定時
間毎に循環手段を駆動して容器内の液体をかき混ぜ、容
器内で上下の温度層が生じるのを抑制する。そのかき混
ぜた後に温度検知手段で液体の温度を検知することで容
器内の液体の平均的な温度を検知することができる。
【0028】上記第4の課題解決手段によれば、予備冷
却により熱交換流路内の液体は例えば約10℃に冷却さ
れてから容器に戻されるので、いたずらに容器の液体の
温度が上昇することがない。
【0029】上記第5の課題解決手段によれば、第2の
温度検知手段により冷却手段内の液体の温度が所定温度
に低下するのを検知するまで予備冷却を行い、その後、
容器に冷却手段内の液体を戻すので、正確に温度が低下
した時点で冷却手段の液体を戻すことができる。
【0030】上記第6の課題解決手段によれば、冷却手
段内の液体温度と相関関係にある室温を利用して予備冷
却時間を決定する。室温を検知する室温検知手段は、取
付が容易なので、組立作業性を向上できる。
【0031】上記第7の課題解決手段によれば、室温と
相関関係にある放熱フィンの温度を利用しているので、
放熱フィンの異常温度を検知する第3の温度検知手段を
利用して予備冷却の制御が行える。
【0032】第8の課題解決手段によれば、温度下降勾
配を液体の量で除した値に基づき予備冷却時間を決定す
るので、冷却手段の冷却効率を温度下降勾配から推測す
るとともに、液体の量に反比例する温度下降勾配を液体
の量で除すことにより液体の量による影響をなくして、
正確に予備冷却時間を決定することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明のポットの一実施例を添付図面
を参照しながら説明する。図1は本実施例のポットの断
面図、図2はブロック図である。図1に示すように、水
道水等の液体を収容する容器1は底部中央を除きケース
2で覆われており、容器1とケース2とで形成される空
間には断熱材3が充填されている。容器1の底部中央に
は液体の温度を検知する温度検知手段4が設けられ、こ
こにも別の断熱材5が圧入されて断熱されている。容器
1の下部と上部とを連結する第1の流路6および第2の
流路7は一部を共通とし、ケース2と断熱材3を貫通し
ており、共通の流路部分に循環手段である電動ポンプ8
と切り換え弁9を備えている。
【0034】第1の流路6には加熱手段であるボイラー
10が設けられており、第2の流路7には冷却手段11
が設けられ、第2の流路7は可能な限り断熱材3に埋め
てある。冷却手段11は、液体を通す熱交換流路(熱交
換容器)12を2枚のペルチェ素子13の吸熱側を内側
にして挟み込み、さらにその外側から放熱フィン14で
挟み込んだ構造で、これらは互いに熱結合されている。
放熱フィン14はファン15で空冷される。さらに容器
1の底部からは容器1内の液体を外部に導き出すための
吐出路16があり、その途中には吐出ポンプ17があ
り、これら底部の構造物も別の断熱材18で覆われ、本
体(ここでは図示せず)に収められる。19は容器1の
上部開口を開閉自在に覆う蓋である。
【0035】また、図2に示すように、温度検知手段4
の出力は制御手段20に伝えられ、制御手段20が循環
手段である電動ポンプ8、切り換え弁9、加熱手段であ
るボイラー10、冷却手段11、ファン15、吐出ポン
プ17の駆動を制御する。
【0036】ここで、本実施例において第1の流路6お
よび第2の流路7の一部を共通とした理由は、従来から
使用されている吐出ポンプ17およびその駆動用のモー
ター17aの寿命は高々500時間で充分なのに対し、
循環手段である電動ポンプ8およびその駆動用のモータ
ー8aの寿命は3万時間以上必要で高価であり、第1の
流路6と第2の流路7のそれぞれに設けてはコスト高と
なるので、1個の電動ポンプ8を共用として安価にした
ものである。なお、コストを無視すれば、第1の流路6
と第2の流路7にそれぞれ駆動用モーターを設けても良
く、この場合には、第1と第2の流路のいずれかに流れ
を切り換える切り換え弁9が不要となる。
【0037】次に動作について説明する。制御手段20
に接続されたスタートキー(図示せず)が押されると、
制御手段20は切り換え弁9を第1の流路6側にして循
環手段である電動ポンプ8を駆動し、次いで加熱手段で
あるボイラー10に通電して湯沸かしを行う。温度検知
手段4からの信号に基づいて容器1内の液体の沸騰を検
知し、瀑気のためにさらに4分間通電したのちボイラー
10をオフとし、さらに30秒後にボイラー10の温度
が落ちついてから電動ポンプ8を停止させる。
【0038】その後、切り換え弁9を第2の流路7側に
切り換え、冷却手段11と電動ポンプ8を駆動して湯を
冷却し始める。冷却手段11を構成しているペルチェ素
子13に通電すると、熱交換流路12を介して液体から
吸熱して放熱フィン14側に放熱する。放熱フィン14
はファン15により空冷されているので、液体は冷却手
段11を循環することにより冷却される。容器1内の液
体温度が所定温度(10℃)より1℃低い9℃まで冷え
ると冷却動作を停止し、温度検知手段4により検知され
る温度がやがて所定温度である10℃以上になると再び
冷却を行う。以降この動作を繰り返して液体を所定温度
に保つ。
【0039】ここで、液体を所定温度に保つために冷却
を断続させる理由について説明する。一般的にペルチェ
素子13の電流対吸熱量の特性は、上に凸の2次曲線と
なることが知られている。図3は本実施例に使用したペ
ルチェ素子13の電流対吸熱量の特性図で、放熱側(T
h)と吸熱側(Tc)の温度差が50℃の場合である。
本実施例ではペルチェ素子13を2個直列に接続し、約
3.2アンペアの電流を流して合計約16ワットの吸熱
量を得ている(ア点)。
【0040】ところで、本実施例では上記したように容
器1および第2の流路7等に入念に断熱処理を施した
が、依然として容器1、第2の流路7および冷却手段1
1での熱のリークが合計約11ワット存在している。つ
まり、11ワットが損失(ロス)分で、冷却に寄与しな
い。したがって、容器1内の液体が所定温度まで冷えた
後にペルチェ素子13への通電電流を減らして保冷動作
をさせようとすれば、図3のイ点よりも右で動作させる
必要がある。かりにウ点で動作させるとすると、図3か
ら明らかなように冷却に寄与している分に対してロス分
が余りに大きく効率が低い。つまり、たとえ保冷のため
の動作であっても冷却は集中的に行って断続動作とする
方が効率的である。したがって本実施例では、保冷時の
動作点も冷却の場合と同じくア点として断続運転をさせ
ている。
【0041】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例において上記第1の実施例と全体構成は
同じであり、その説明を省略する。図4は、容器1内の
水を一旦所定温度よりも1℃だけ低い9℃まで冷却し、
その後、放置した場合の容器1の上層部、中層部、下層
部の水温の時間変化を示す図である。容器1は断熱され
てはいるが、わずかながら存在する熱リークにより中の
水は少しづつ温められ、温められた水は上に移動してい
き当初は上層部の水温だけが主に上昇する。そのうち温
められて上層部に移動した水が多くなると中層部の水温
も上昇し始める。そして下層部の水温は最後に上昇す
る。したがって容器外底部に設けられた温度検知手段で
は、当初容器下部に冷たい水が留まっている間は温度変
化が生じず、ようやくエ点で温度変化をとらえた時には
容器内の液体の温度はかなり上昇している。
【0042】そこで本実施例では、容器1内の水を所定
温度よりも1℃だけ低い9℃まで冷却したのち30分が
経過すると、一旦循環手段である電動ポンプ8を駆動し
て水を循環させて容器1内の水を混ぜ合わせるようにし
ている。図5はその様に動作させた本実施例の容器1内
の水温を示す図で、循環させて容器1内の水を混ぜ合わ
せたのち温度検知手段4によって検知された温度が所定
温度(10℃)よりも高いと冷却が始まる。
【0043】上記したように本実施例では、容器1内で
上下の温度層が生じるのを抑制し、容器1内の液体の温
度があまり高くなる前の適切な時期に容器1内の液体の
平均的な温度を検知することができる。
【0044】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。本実施例においても上記第1の実施例の全体構成
は同じであり、その説明を省略する。本実施例の特長
は、容器1内の水を一旦所定の温度まで冷却した後の保
冷動作において、循環に先だって予備冷却を行い、外気
によって温められた水が容器1に還流することを防止す
るものである。上記第1の実施例でも述べたように、冷
却手段11では熱交換流路12とペルチェ素子13と放
熱フィン14が熱結合されているので、ペルチェ素子1
3に通電していないときには、熱交換流路12内に残さ
れた水は外気によって短時間で温められてしまい、30
分も経過すればほぼ室温と同じになる。図6は、循環手
段であるポンプ8を停止させたままでペルチェ素子13
に通電したときの熱交換流路12内の水の温度推移で、
室温35℃の場合でも2.5分も冷却すれば約10℃に
なる。そこで本実施例では、予備冷却時間を2.5分に
設定し、その後循環を始めるようにしている。
【0045】上記したように本実施例によれば、予備冷
却により熱交換流路12内の水は約10℃になってから
容器1に戻されるので、いたずらに容器1の水温が上昇
することがない。
【0046】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。本実施例においても上記第1の実施例と全体構成
は同じであり、その説明を省略する。上記第3の実施例
では、予備冷却時間を一律2.5分としたので、室温が
20℃の場合には図6に示してあるように熱交換流路1
2内の水温はほぼ0℃になり、予備冷却としては少し冷
やしすぎである。また、流路7の出口に活性炭、コーラ
ルサンド等からなる浄化フィルター兼ミネラル分補充フ
ィルター(図示せず)を設けようとしたところ、熱交換
流路12内の水を冷やしすぎると一部がシャーベット状
の氷になり、前記フィルターを詰まらせてしまうことが
わかった。
【0047】そこで、本実施例は上記第3の実施例に加
えて、熱交換流路12内の水温を検知する第2の温度検
知手段21を備えたもので、図7に示すブロック図にな
る。図8は冷却手段11の断面図である。熱交換流路1
2は、左右両側面を開口した樹脂製筒状のケース121
の開口面をアルミニウムとステンレスのクラッド板12
2で塞いで形成し、上下には流入口123と流出口12
4があり、接続パッキン125、126により流路7と
接続されている。そして、流入口123側の接続パッキ
ン125にはパイプ127が水密に挿入され、その中に
温度検知手段21を構成するサーミスタ128が封入さ
れている。放熱フィン14には、ペルチェ素子13の保
護のためにその動作温度を監視するためのサーミスタ2
2が取り付けてある。
【0048】次に動作を説明する。制御手段20は、冷
却停止後30分経過するとまずペルチェ素子13を通電
して熱交換流路12内の水の予備冷却を開始し、第2の
温度検知手段21により熱交換流路12内の水温を検知
する。そして水温が8℃になると循環を開始する。ここ
で予備冷却を8℃までとしたのは、出口側流出口124
および流路7で温められる分を見越したからである。
【0049】上記したように本実施例によれば、熱交換
流路12内の水温を検知する第2の温度検知手段23を
備え、水温を監視しながら予備冷却を行うので、予備冷
却を適切に行うことができる。つまり、予備冷却により
熱交換流路12内に残った水を冷却し過ぎてシャーベッ
ト状になることを防止でき、また、熱交換流路12内に
残った水を所定温度まで低下させてから容器1内に戻す
ことができ、容器1内の液体の温度を高めてしまうこと
を防止できる。
【0050】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。本実施例においても上記第1の実施例と全体構成
が同じであり、その説明を省略する。本実施例では、図
6に示されているように予備冷却時の水温推移が室温に
依存し、室温がわかれば適切な予備冷却時間を導き出せ
ることに着目して、上記第4の実施例の第2の温度検知
手段21に換えて室温検知手段23を備えたもので、図
9がそのブロック図である。室温検知手段23は、熱交
換流路12内の水温を検知する第2の温度検知手段21
と違って、本体内の任意の場所に容易に設けることがで
きる。図10はこのようにして決定した室温と予備冷却
の相関図で、 (ア)室温が30℃以上のときーーーーーーーー3.0分 (イ)室温が20℃以上30℃以下のときーーー1.5分 (ウ)室温が10℃以上20℃以下のときーーー0.5分 (エ)室温が10℃以下のときーーーーーーーー0 分 としており、各場合ともおおむね12℃以下で、かつ、
凍らない程度に予備冷却される。
【0051】上記したように本実施例によれば、取付が
容易な室温検知手段23によって予備冷却を適切に行う
ことができる。
【0052】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。本実施例においても上記第1の実施例と全体構成
は同じであり、その説明を省略する。まず、放熱フィン
14に設けられたサーミスタ22の働きについて、図1
1と冷却手段11の構成を示す図8とを参照して説明す
る。ペルチェ素子13に通電するとクラッド板122を
介して流路内の水から吸熱し、自己発熱を加えて放熱フ
ィン14側に放熱し、ファン15によって空冷される。
ところが、もしファン15が停止すると放熱フィン14
の放熱が出来なくなり、ペルチェ素子13の温度はたち
まち上昇し壊れてしまう。
【0053】そこで放熱フィン14にサーミスタ22を
設け、ペルチェ温度検知手段24により放熱面の温度を
監視し、万一温度が高くなるとペルチェ素子13への通
電を止めるようにしている。図12は保冷動作時の放熱
面温度と吸熱面温度の一例を示すもので、室温25℃、
容器1内の水温が約10℃でファン15の動作が正常で
あれば、ペルチェ素子13がオンの時には吸熱面温度
(Tc)は5℃前後まで冷え、放熱面温度(Th)は5
0℃前後まで上昇するが、ペルチェ素子13がオフする
とおよそ10分ほどで吸熱面も放熱面も室温とほぼ同じ
温度になる。
【0054】そこで本実施例では、放熱面の温度を検知
しているサーミスタ22の検知温度を室温の代用にして
予備冷却時間を決定している。具体的には冷却停止後1
0分以上経過していれば、 (オ)温度が30℃以上のときーーーーーーーー3.0分 (カ)温度が20℃以上30℃以下のときーーー1.5分 (キ)温度が10℃以上20℃以下のときーーー0.5分 (ク)温度が10℃以下のときーーーーーーーー0 分 の4つの場合に分けている。
【0055】一方、冷却停止からの経過時間が10分未
満の場合は、サーミスタ22の温度から室温を推し量る
ことは出来ないが、冷却を停止してからたかだか10分
しか経過してないことを考慮すると熱交換流路12内の
水もたいして温められてはいないので、 (ケ)温度に関係なくーーーーーーーーーーーー0.5分 の予備冷却時間としている。
【0056】上記したように本実施例によれば、ペルチ
ェ素子の動作保護のために元々備えている温度検知手段
によって室温を代用的に測定して予備冷却を適切に行う
ことができるので安価になる。
【0057】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。本実施例においても上記第1の実施例と全体構成
は同じであり、その説明も省略する。図13は本実施例
のブロック図で、温度勾配演算手段25は温度検知手段
4の出力をもとに冷却時の温度下降勾配を演算し、水量
検知手段26によって容器1内の水量を検知し、予備冷
却時間決定手段27が温度下降勾配を水量で除した値に
基づき予備冷却時間を決定する。
【0058】予備冷却時間の決定の仕方について説明す
る。まず、容器1内の水量が同じであれば、冷却時の温
度下降勾配はそのときの冷却手段11の冷却効率に比例
するので、冷却時の温度下降勾配から適切な予備冷却時
間を決めることができる。また、冷却時の温度下降勾配
は、水量に反比例して急になるから、水量で除すことに
より水量による影響をなくすことができることは明かで
ある。
【0059】上記したように本実施例によれば、冷却時
の温度下降勾配を水量で除した値に基づいて予備冷却を
適切に行うことができる。
【0060】
【発明の効果】上記第1の課題解決手段によれば、容器
の下部と上部とを連通する第1の流路に容器内の液体を
循環させて加熱手段により容器内の液体を加熱する構成
なので、液体を加熱沸騰させた後に冷却手段により液体
を冷却し、室温より低い温度で保冷を行っても、容器を
断熱材する構成なので、容器に結露が発生することがな
い。しかも、従来のように加熱手段が容器に直接取り付
けられておらず、第1の流路に加熱手段を設ける構成な
ので、加熱手段を気にせずに容器だけを断熱すればよい
ので気密性の高い構造とすることができ、吸湿も結露も
なくすことができる。また、保冷を長時間続けても容器
を断熱するので、容器に結露が発生し、その結露水が本
体内に流れだし、本体内のモータ等の部品に悪影響を与
えたり、あるいは、本体外に結露水が流出し、設置場所
を結露水で濡らすことを防止できる。
【0061】第2の課題解決手段によれば、ペルチェ素
子への通電電流を減らして保冷動作をさせると冷却効率
が低下するので、たとえ保冷のための動作であっても冷
却は集中的に行って断続動作とすることにより、冷却効
率を高めている。
【0062】上記第3の課題解決手段によれば、所定時
間毎に循環手段を駆動して容器内の液体をかき混ぜ、容
器内で上下の温度層が生じるのを抑制するので、容器内
の液体の平均的な温度を正確に検知することができる。
【0063】上記第4の課題解決手段によれば、予備冷
却により熱交換流路内の液体は例えば約10℃に冷却さ
れてから容器に戻されるので、いたずらに容器の水温が
上昇することがない。
【0064】上記第5の課題解決手段によれば、第2の
温度検知手段により冷却手段内の液体の温度が所定温度
に低下するのを検知するまで予備冷却を行い、その後、
容器に冷却手段内の液体を戻すので、正確に温度が低下
した時点で冷却手段の液体を戻すことができる。
【0065】上記第6の課題解決手段によれば、冷却手
段内の液体温度と相関関係にある室温を利用して予備冷
却時間を決定するので、取付が容易な室温検知手段が用
いることができ、組立作業性を向上できる。
【0066】上記第7の課題解決手段によれば、室温と
相関関係にある放熱フィンの温度を利用しているので、
放熱フィンの異常温度を検知する第3の温度検知手段を
利用して予備冷却の制御が行える。よって、放熱フィン
の異常温度検知と予備冷却制御用の温度検知の両方を1
つの温度検知手段で行え、部品数の削減を図ることがで
きる。
【0067】第8の課題解決手段によれば、温度下降勾
配を水量で除した値に基づき予備冷却時間を決定するの
で、冷却手段の冷却効率を温度下降勾配から推測すると
ともに、水量に反比例する温度下降勾配を水量で除すこ
とにより水量による影響をなくして、正確に予備冷却時
間を決定することができる。また、既存の温度検知手段
で温度下降勾配を検知することができ、また、水量検知
手段はポットの液体の残量表示などに用いられることは
ごく一般的なもので、これらポットとして一般的な温度
検知手段および水量検知手段を用いて、簡単な構成にて
予備冷却時間を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すポットの断面図
【図2】同要部ブロック図
【図3】同ペルチェ素子の電流対吸熱量の特性図
【図4】自然放置された容器内の水温の時間変化の特性
【図5】本発明の第2の実施例における容器内の水温の
特性図
【図6】本発明の第3の実施例における熱交換器内の水
温の特性図
【図7】本発明の第4の実施例を示すポットの要部ブロ
ック図
【図8】同冷却手段の断面図
【図9】本発明の第5の実施例を示すポットの要部ブロ
ック図
【図10】同予備冷却の時間と水温の相関図
【図11】本発明の第6の実施例を示すポットの要部ブ
ロック図
【図12】同保冷動作時の放熱面温度と吸熱面温度の特
性図
【図13】本発明の第7の実施例を示すポットの要部ブ
ロック図
【符号の説明】
1 容器 3 断熱材 4 温度検知手段 6 第1の流路 7 第2の流路 8 電動ポンプ(循環手段) 9 切り換え弁 10 ボイラー(加熱手段) 11 冷却手段 12 熱交換流路(熱交換容器) 13 ペルチェ素子 14 放熱フィン(放熱器) 20 制御手段 21 第2の温度検知手段 24 第3の温度検知手段 25 温度勾配演算手段 26 水量検知手段 27 予備冷却時間決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘松 太 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する容器と、この容器を断熱
    する断熱材と、前記容器内の液体の温度を検知する温度
    検知手段と、前記容器の下部と上部とを連結する第1お
    よび第2の流路と、前記第1の流路に設けた加熱手段
    と、前記第2の流路に設けた冷却手段と、前記第1およ
    び第2の流路内に容器内の液体を循環させる循環手段
    と、前記容器内の液体を前記加熱手段により加熱沸騰さ
    せた後、前記冷却手段で冷却して、前記温度検知手段の
    検知温度が所定温度となるように保冷する制御手段を有
    するポット。
  2. 【請求項2】 冷却手段は容器内の液体を通す熱交換容
    器と、熱交換容器を冷却するペルチェ素子と、ペルチェ
    素子の放熱側に取り付けられる放熱器とからなり、前記
    冷却手段と循環手段とを適宜断続的に駆動して容器内の
    液体を所定温度に保冷する請求項1記載のポット。
  3. 【請求項3】 制御手段は、所定時間毎に循環手段を駆
    動して容器内の液体をかき混ぜた後に、前記温度検知手
    段で液体の温度を検知する請求項1または2記載のポッ
    ト。
  4. 【請求項4】 液体を保冷する場合には、冷却手段を所
    定時間駆動してから循環手段を動作させる予備冷却機能
    を有する請求項1〜3のいずれか1項記載のポット。
  5. 【請求項5】 冷却手段内の液体の温度を検知する第2
    の温度検知手段を有し、前記第2の温度検知手段の検知
    温度に基づき予備冷却する請求項4記載のポット。
  6. 【請求項6】 室温に基づき予備冷却時間を決める請求
    項4記載のポット。
  7. 【請求項7】 冷却手段を構成する放熱器に設けられた
    第3の温度検知手段を有し、前記第3の温度検知手段の
    検知温度に基づき予備冷却する請求項4記載のポット。
  8. 【請求項8】 容器内の液体の水量を検知する水量検知
    手段と、温度検知手段の検知温度を入力し、冷却時の温
    度下降勾配を演算する温度勾配演算手段と、温度下降勾
    配を水量で除した値に基づき予備冷却時間を決定する予
    備冷却時間決定手段とを有する請求項4記載のポット。
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