JPH08294085A - 画像データ記録装置およびディジタル画像データの記録方法ならびにディジタル画像データの再生装置および方法 - Google Patents

画像データ記録装置およびディジタル画像データの記録方法ならびにディジタル画像データの再生装置および方法

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JPH08294085A
JPH08294085A JP11774495A JP11774495A JPH08294085A JP H08294085 A JPH08294085 A JP H08294085A JP 11774495 A JP11774495 A JP 11774495A JP 11774495 A JP11774495 A JP 11774495A JP H08294085 A JPH08294085 A JP H08294085A
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Ryuji Shirahata
龍司 白幡
Kanji Nakanishi
寛次 中西
Noboru Komori
昇 小森
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  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高画質の静止画像を得るとともに,滑らかな
動きのある動画像を得る。 【構成】 約70万画素のCCDを用いて1/30秒の周期
で被写体を連続的に撮影する。撮影によって得られた画
像データのうち奇数番めの画像データは半分のデータ量
となるように分割して(画素抽出回路52)磁気テープの
ビデオ記録領域に記録される。静止画再生のときはこの
分割された画像データを合成し一駒の画像にする。高画
質の静止画像が得られる。奇数番めの画像データによっ
て表わされる画像の奇数行の画素を表わす画像データと
偶数番めの画像データによって表わされる画像の偶数行
の画素を表わす画像データ(画素抽出回路54)との差分
が差分演算回路57において演算される。この差分データ
が磁気テープの補助記録領域に記録される。動画再生の
ときは補助記録領域に記録された差分データを利用して
偶数番めの画像データを簡易に生成する。撮影周期に応
じた画像データを得ることができ,動きの滑らかな動画
再生が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明はディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダ(DVTR),DVTRにおけるディジタル画
像データの記録方法,ならびにこのDVTRまたはこの
記録方法によって磁気テープに記録されたディジタル画
像データの再生装置および方法に関する。
【0002】
【発明の背景】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
(DVTR)は,CCDのような固体電子撮像素子を用
いて被写体を撮像し,撮像により得られた被写体像を表
わす映像信号をディジタル画像データに変換して磁気テ
ープに記録するものである。ディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダに用いられるCCDは水平方向720 画素×
垂直方向480 画素=約35万画素のものが一般的である。
DVTRにおいては動画を記録する際には一定周期でC
CDのインターレース読出しを行ない,奇数行の画素か
らなるフィールド画像と偶数行の画素からなるフィール
ド画像とを交互に得,1フレーム分の画像データを得
る。これにより撮影周期を早くすることが可能であり,
動きの速い被写体であっても動きの滑らかな画像を記録
することができるからである。1フレーム分の画像デー
タは1/30秒の時間をかけて,かつ10トラックの記録領
域を用いて磁気テープに記録される。
【0003】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダに
おいては,35万画素のCCDを用いて被写体を撮影して
得られるディジタル画像データのうち1フレーム分の画
像データを1/30秒かけて10トラックに記録するのが一
般的であり,この記録方式が業界における標準的な規格
となっている(たとえば,NIKKEI ELECTRONICS BOOKS
「データ圧縮とディジタル変調」第137 頁〜第152 頁,
日経BP社,1993年を参照)。
【0004】動画を再生する場合には奇数行の画素から
なるフィールド画像と偶数行の画素からなるフィールド
画像とが交互に与えられることによりフレーム画像が構
成され,テレビジョン装置に映し出される。
【0005】所望の場面をプリントとして得たいという
要求から,DVTRにおいては動画再生機能に加え静止
画再生機能を有するものも開発されてきている。しかし
ながら動画記録において得られたフィールド画像をプリ
ントしたのでは,フィールド画像は奇数行または偶数行
の画素から構成されているため,垂直解像度が低く,高
画質のプリントが得られない。
【0006】動きの滑らかな動画再生を行なうには撮影
周期を速くする必要があるが上述した規格に合致させる
ためには画素数を多くすることはできない。一方,高画
質の静止画像を得るためには画素数を多くしなければな
らない。このようにディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダにおいては動画再生についての要求と静止画再生に
ついての要求とは相反するものである。
【0007】このためアナログ・ビデオ・テープ・レコ
ーダにおいては,ビデオ・テープのPCMオーディオ記
録領域に,静止画像を表わす信号を必要に応じて圧縮し
て記録するものもある(たとえば特開平4-13277 号公報
など)。しかしながらこの手法では,1駒分の高画質な
完全な静止画像を生成するための映像信号をすべてPC
Mオーディオ記録領域に記録することは難しく,すべて
記録しようとすると多くのPCMオーディオ記録領域を
使用しなければならない。
【0008】
【発明の開示】この発明は,高画質の静止画像を得るこ
とができ,かつ滑らかな動きのある動画像を得ることを
目的とする。
【0009】第1の発明のディジタル画像データの記録
装置は,一駒の画像について単位画像データのデータ量
のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子撮像
素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体を撮像
して得られる被写体像を表わす撮像画像データを第1の
周期で出力する撮像手段,上記第1の周期のn倍の第2
の周期の間に上記撮像手段から出力されるn駒分の撮像
画像データのうちの所定の一駒分の撮像画像データを,
それぞれが一駒の画像を表わしかつ上記単位画像データ
のデータ量をもつ分割画像データに分割する画像データ
分割手段,上記分割画像データのうちの一の駒を表わす
分割画像データと,上記n駒分の撮像画像データのうち
の上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像画像データから
抽出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する
抽出画像データ(一駒の画像を表わしかつ単位画像デー
タのデータ量をもつ)との差分データを算出する差分デ
ータ生成手段,ならびに上記画像データ分割手段による
分割によって得られたすべての分割画像データを記録媒
体のn個の単位画像データ記録領域に分けて記録し,上
記差分データ生成手段によって得られた差分データを上
記記録媒体の上記単位画像データ記録領域以外の補助記
録領域に記録する記録制御手段を備えていることを特徴
とする。
【0010】第1の発明は画像データの記録方法も提供
している。すなわち,一駒の画像について単位画像デー
タのデータ量のn倍のデータ量の画像データを生成する
固体電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により
被写体を撮像して被写体像を表わす撮像画像データを
得,上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に上記撮像
によって得られるn駒分の撮像画像データのうちの所定
の一駒分の撮像画像データを,それぞれが一駒の画像を
表わしかつ上記単位画像データのデータ量をもつ分割画
像データに分割し,上記分割画像データのうちの一の駒
を表わす分割画像データと,上記n駒分の撮像画像デー
タのうちの上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像画像デ
ータから抽出されかつ上記の一の駒の分割画像データに
対応する抽出画像データとの差分データを算出し,上記
画像データ分割処理による分割によって得られたすべて
の分割画像データを記録媒体のn個の単位画像データ記
録領域に分けて記録し,上記差分データ生成処理によっ
て得られた差分データを上記記録媒体の上記単位画像デ
ータ記録領域以外の補助記録領域に記録することを特徴
とする。
【0011】第1の発明においては単位画像データは上
述した現在の業界規格でいえば1フレーム画像データに
相当する。また第1の撮影周期はたとえば1/30秒であ
り,第2の撮影周期はたとえば1/15秒である。
【0012】第1の発明では単位画像データの画像デー
タ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子
撮像素子が用いられる。画素数の多い固体電子撮像素子
が用いられているから,撮像の段階で高画質の画像の捕
捉が行なわれる。
【0013】第1の発明においては上記第2の撮影周期
の間のうちの所定の一駒分の撮像画像データについては
単位画像データのデータ量となるように分けられ,規格
の記録方式にしたがって記録媒体の単位画像データ記録
領域に記録される。
【0014】このようにして,撮像により得られた高画
質の画像データの画質がそのまま保存され,かつ従来の
規格に合致した形で記録されることとなる。したがっ
て,後に述べるように高画質の静止画の再生が可能とな
る。
【0015】第1の発明においては,上記差分データが
記録媒体の補助記録領域に記録される。上記差分データ
は,分割画像データのうちの一の駒を表わす分割画像デ
ータと,n駒分の撮像画像データのうちの所定の一駒を
除く他の駒の撮像画像データから抽出されかつ一の駒の
分割画像データに対応する,抽出画像データとの差を表
わすものである。単位画像データ記録領域に記録された
画像データと補助記録領域に記録された差分データとか
ら,上記第2の撮影周期の時点以外の上記第1の撮影周
期に,被写体の撮像によって得られる画像データを復元
することができる。これにより第2の撮影周期間の画像
を表わす画像も生成することができ,動きの滑らかな動
画再生も可能となる。
【0016】第2の発明のディジタル画像データの記録
装置は,一駒の画像について単位画像データのデータ量
のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子撮像
素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体を撮像
して得られる被写体像を表わす撮像画像データを第1の
周期で出力する撮像手段,上記第1の周期のn倍の第2
の周期の間に上記撮像手段から出力されるn駒分の撮像
画像データのうちの所定の一駒分の撮像画像データを,
それぞれが一駒の画像を表わしかつ上記単位画像データ
のデータ量をもつ分割画像データに分割する画像データ
分割手段,上記分割画像データのうちの一の駒を表わす
分割画像データと,上記n駒分の撮像画像データのうち
の上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像画像データから
抽出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する
抽出画像データ(一駒の画像を表わしかつ単位画像デー
タのデータ量をもつ)との差分データを算出する差分デ
ータ生成手段,ならびに上記の所定の一駒分の撮像画像
データを記録媒体の画像データ記録領域に記録し,上記
差分データ生成手段によって得られた差分データを上記
記録媒体の上記画像データ記録領域以外の補助記録領域
に記録する記録制御手段を備えていることを特徴とす
る。
【0017】第2の発明はディジタル画像データの記録
方法も提供している。すなわち,一駒の画像について単
位画像データのデータ量のn倍のデータ量の画像データ
を生成する固体電子撮像素子を含み,この固体電子撮像
素子により被写体を撮像して被写体像を表わす撮像画像
データを第1の周期で得,上記第1の周期のn倍の第2
の周期の間に上記撮像によって得られるn駒分の撮像画
像データのうちの所定の一駒分の撮像画像データを,そ
れぞれが一駒の画像を表わしかつ上記単位画像データの
データ量をもつ分割画像データに分割し,上記分割画像
データのうちの一の駒を表わす分割画像データと,上記
n駒分の撮像画像データのうちの上記の所定の一駒を除
く他の駒の撮像画像データから抽出されかつ上記の一の
駒の分割画像データに対応する抽出画像データとの差分
データを算出し,上記の所定の一駒分の撮像画像データ
を記録媒体の画像データ記録領域に記録し,上記差分デ
ータ生成処理によって得られた差分データを上記記録媒
体の上記画像データ記録領域以外の補助記録領域に記録
することを特徴とする。
【0018】第2の発明においては単位画像データは上
述した現在の業界規格でいえば1フィールド画像データ
に相当する。また第1の撮影周期はたとえば1/60秒で
あり,第2の撮影周期はたとえば1/30秒である。
【0019】第2の発明では単位画像データ(フィール
ド画像データ)の画像データ量のn倍のデータ量の画像
データを生成する固体電子撮像素子が用いられる。画素
数の多い固体電子撮像素子が用いられているから,撮像
の段階で高画質の画像の捕捉が行なわれる。
【0020】第2の発明においても上記第2の撮影周期
の間のうちの所定の一駒分の撮像画像データについては
単位画像データのデータ量となるように分けられ,規格
の記録方式にしたがって記録媒体の単位画像データ記録
領域に記録される。
【0021】このようにして,撮像により得られた高画
質の画像データの画質がそのまま保存され,かつ従来の
規格に合致した形で記録されることとなる。したがっ
て,後に述べるように高画質の静止画の再生が可能とな
る。
【0022】第2の発明においても上記差分データが記
録媒体の上記補助記録領域に記録される。したがって,
補助記録領域に記録された差分データと画像データ記録
領域に記録された画像データを再生することにより,第
2の撮影周期の間に撮影によって得られる単位画像デー
タのn倍のデータ量をもつ画像データを復元することが
できる。これにより第2の撮影周期間の画像を表わす画
像も生成することができ,動きの滑らかな動画再生も可
能となる。
【0023】上記においては,上記撮像によって上記第
1の撮影周期ごとに得られる画像データによって表わさ
れる画像間において動きがある部分を検出し,上記動き
検出処理により動きありと検出された部分に相当する部
分について,上記差分データ生成によって得られる差分
データを上記補助記録領域に記録するとよい。
【0024】これにより補助記録領域に記録される差分
データのデータ量を少なくすることができる。
【0025】また,上記差分データ演算処理によって得
られる差分データを圧縮し,上記圧縮処理により圧縮さ
せられた差分データを上記補助記録領域に記録してもよ
い。
【0026】この場合であっても補助記録領域に記録さ
れる差分データのデータ量を実質的に少なくすることが
できる。この場合には再生時においては,圧縮された差
分データはデータ伸張が施こされることとなる。
【0027】この発明によるディジタル画像データの再
生装置および方法は上述のようにして記録された記録媒
体からの画像データの再生を行うものである。この再生
装置および方法は,上述したディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダに適用することもできるし,独立したディ
ジタル画像データ再生装置として実現することもでき
る。
【0028】ディジタル画像データ再生装置を,動画の
再生という観点から規定すると,この再生装置は,上記
記録媒体の単位画像データ記録領域に記録された分割画
像データおよび上記補助記録領域に記録された差分デー
タを読取る読取手段,ならびに上記読取手段により読取
られた分割画像データおよび差分データから,上記第2
の撮影周期の間の上記第1の撮影周期の時点に上記撮像
手段から出力される所定の一駒以外の撮像画像データを
生成して出力する動画再生用画像データ生成手段を備え
ているものとして特徴づけられる。
【0029】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記単位画像データ記録領域に記録された
分割画像データおよび上記補助記録領域に記録された差
分データを読取り,読取られた分割画像データおよび差
分データから,上記第2の周期の間の上記第1の周期の
時点であって所定の一駒以外の撮像画像データを生成し
て出力するものとして特徴づけられる。
【0030】ディジタル画像データ再生装置を動画と静
止画の再生という観点から規定すると,この再生装置
は,上記記録媒体の単位画像データ記録領域に記録され
た分割画像データおよび上記補助記録領域に記録された
差分データを読取る読取手段,スチル再生モードとムー
ビ再生モードとを選択的に設定するモード設定手段,上
記モード設定手段によりスチル再生モードが設定されて
いるときにn個所の上記単位画像データ記録領域に分け
て記録されている分割画像データを合成することにより
一駒の静止画像を表わす画像データを生成する静止画像
データ生成手段,ならびに上記モード設定手段によりム
ービ再生モードが設定されているときに上記読取手段に
より読取られた分割画像データおよび差分データから,
上記第2の撮影周期の間の上記第1の撮影周期の時点に
上記撮像手段から出力される所定の一駒以外の撮像画像
データを生成して出力する動画再生用画像データ生成手
段を備えているものとして特徴づけられる。
【0031】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記単位画像データ記録領域に記録された
分割画像データおよび上記補助記録領域に記録された差
分データを読取り,スチル再生モードとムービ再生モー
ドとを選択的に設定可能としておき,スチル再生モード
が設定されているときにn個所の上記単位画像データ記
録領域に分けて記録されている分割画像データを合成す
ることにより一駒の静止画像を表わす画像データを生成
し,ムービ再生モードが設定されているときに,読取ら
れた分割画像データおよび差分データから,上記第2の
周期の間の上記第1の周期の時点であって所定の一駒以
外の撮像動画再生用画像データを生成して出力するもの
として特徴づけられる。
【0032】記録媒体の画像データ記録領域から画像デ
ータが読出される。分けて画像データ記録領域に記録さ
れた分割画像データが,もとの静止画像を表わすように
合成される。この合成された静止画像データが表示装置
に与えられ表示されるか,またはプリンタに与えられ静
止画像がプリントされる。
【0033】画素数の多い固体電子撮像素子から得られ
た画像データがそのまま復元されるので高画質の静止画
が得られることになる。
【0034】動画再生においては,上記補助記録領域に
記録された差分データが読出される。この差分データ
と,画像データ記録領域から読出された画像データから
上記第2の撮影周期の間に得られるべき画像データ(n
倍のデータ量をもつ画像データ)を復元することができ
る。
【0035】第2の撮影周期の間の画像を表わす画像デ
ータを復元することができるので,動きのある被写体で
あっても動きの滑らかな動画再生が可能となる。
【0036】上記差分データが圧縮されて上記補助記録
領域に記録されているときには,読出された差分データ
はデータ伸張が施こされる。データ伸張された差分デー
タを用いて第2の撮影周期の間の画像を表わす画像デー
タが復元される。
【0037】第3の発明によるディジタル画像データの
記録装置は,一駒の画像について単位画像データのデー
タ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子
撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体を
撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データを第
1の周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上記第
1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ画
像データが上記単位画像データのデータ量であってそれ
ぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像手段から
出力される画像データを抽出する画像データ抽出手段,
上記第1の撮影周期のn倍の第2の撮影周期の間に上記
撮像手段から出力された撮像画像データのうちの所定の
一駒分の撮像画像データであって上記画像データ抽出手
段によって抽出された画像データの残りの画像データ
と,上記所定の一駒分の撮像画像データが上記画像デー
タ抽出手段によって抽出された画像データとの差分デー
タを演算する差分データ演算手段,および上記画像デー
タ抽出手段により抽出された画像データを上記記録媒体
の単位画像データ記録領域に記録し,上記差分データ演
算手段から出力される差分データを上記単位画像データ
記録領域以外の補助記録領域に記録する記録制御手段を
備えていることを特徴とする。
【0038】第3の発明もディジタル画像データの記録
方法を提供している。すなわち,一駒の画像について単
位画像データのデータ量のn倍のデータ量の画像データ
を生成する固体電子撮像素子を含み,この固体電子撮像
素子により被写体を撮像して得られる被写体像を表わす
撮像画像データを第1の周期で出力する撮像手段,上記
撮像により上記第1の撮影周期で出力される上記n倍の
データ量をもつ画像データが上記単位画像データのデー
タ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するように,
上記撮像処理によって得られる画像データを抽出し,上
記第1の撮影周期のn倍の第2の撮影周期の間に上記撮
像処理により得られた撮像画像データのうちの所定の一
駒分の撮像画像データであって上記画像データ抽出処理
によって抽出された画像データの残りの画像データと,
上記所定の一駒分の撮像画像データが上記画像データ抽
出処理によって抽出された画像データとの差分データを
演算し,上記画像データ抽出処理により抽出された画像
データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域に記録
し,上記差分データ演算処理により得られた差分データ
を上記単位画像データ記録領域以外の補助記録領域に記
録することを特徴とする。
【0039】第3の発明においても第1の発明と同様
に,単位画像データ(フレーム画像データ)の画像デー
タ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子
撮像素子が用いられる。画素数の多い固体電子撮像素子
が用いられているから,撮像の段階で高画質の画像の捕
捉が行なわれる。
【0040】第3の発明においては,上記第1の撮影周
期に得られるn倍のデータ量をもつ画像データについて
単位画像データのデータ量であってそれぞれが一駒の画
像を構成するように画像データの抽出処理が行なわれ
る。抽出された画像データは規格の記録方式にしたがっ
て記録媒体の単位画像データ記録領域に記録される。
【0041】このようにして従来の規格に合致した形で
記録されることになる。単位画像データ記録領域に記録
された画像データを読み出すだけで動画再生が可能とな
る。画像データは撮影周期の間隔の短い上記第1の撮影
周期ごとに得られたものであるため,被写体の動きに追
随した動画が得られる。
【0042】第3の発明においては,上記差分データが
記録媒体の補助記録領域に記録される。補助記録領域に
記録された差分データと画像記録領域に記録された単位
画像データのデータ量をもつ画像データとから,単位画
像データのデータ量のn倍のデータ量をもつ高画質の画
像を表わす画像データを生成することができる。これに
より高画質の静止画の再生が可能となる。
【0043】第4の発明のディジタル画像データの記録
装置は,一駒の画像について単位画像データのデータ量
のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子撮像
素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体を撮像
して得られる被写体像を表わす撮像画像データを第1の
周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上記第1の
撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ画像デ
ータが上記単位画像データのデータ量であってそれぞれ
が一駒の画像を構成するように,上記撮像手段から出力
される画像データを抽出する画像データ抽出手段,上記
第1の撮影周期のn倍の第2の撮影周期の間に上記撮像
手段から出力された撮像画像データのうちの所定の一駒
分の撮像画像データであって上記画像データ抽出手段に
よって抽出された画像データの残りの画像データと,上
記所定の一駒分の撮像画像データが上記画像データ抽出
手段によって抽出された画像データとの差分データを演
算する差分データ演算手段,および上記撮像手段から出
力される所定の一駒分の撮像画像データを上記記録媒体
の画像データ記録領域に記録し,上記差分データ演算手
段から出力される差分データを上記単位画像データ記録
領域以外の補助記録領域に記録する記録制御手段を備え
ていることを特徴とする。
【0044】第4の発明はディジタル画像データの記録
方法も提供している。すなわち,一駒の画像について単
位画像データのデータ量のn倍のデータ量の画像データ
を生成する固体電子撮像素子を含み,この固体電子撮像
素子により被写体を撮像して得られる被写体像を表わす
撮像画像データを第1の周期で出力する撮像手段,上記
撮像により上記第1の撮影周期で出力される上記n倍の
データ量をもつ画像データが上記単位画像データのデー
タ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するように,
上記撮像処理によって得られる画像データを抽出し,上
記第1の撮影周期のn倍の第2の撮影周期の間に上記撮
像処理により得られた撮像画像データのうちの所定の一
駒分の撮像画像データであって上記画像データ抽出処理
によって抽出された画像データの残りの画像データと,
上記所定の一駒分の撮像画像データが上記画像データ抽
出処理によって抽出された画像データとの差分データを
演算し,上記撮像処理により得られた所定の一駒分の撮
像画像データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域
に記録し,上記差分データ演算処理により得られた差分
データを上記単位画像データ記録領域以外の補助記録領
域に記録することを特徴とする。
【0045】第4の発明においても第2の発明と同様
に,単位画像データ(フィールド画像データ)の画像デ
ータ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電
子撮像素子が用いられる。画素数の多い固体電子撮像素
子が用いられているから,撮像の段階で高画質の画像の
捕捉が行なわれる。
【0046】第4の発明においては,上記第1の撮影周
期に得られるn倍データ量をもつ画像データについて単
位画像データのデータ量であってそれぞれが一駒の画像
を構成するように画像データの抽出処理が行なわれる。
抽出された画像データは規格の記録方式にしたがって記
録媒体の単位画像データ記録領域に記録される。
【0047】従来の規格と合致しているので画像データ
記録領域に記録された画像データを読出すだけで動画再
生が可能となる。画像データは間隔の短い第1の撮影周
期ごとに得られるものであるため,被写体の動きに追随
した動画が得られる。
【0048】第4の発明においても,上記差分データが
記録媒体の補助記録領域に記録される。補助記録領域に
記録された差分データと画像記録領域に記録された画像
データとから,フレーム画像を表わすフレーム画像デー
タが生成される。したがって高画質の静止画の再生が可
能となる。
【0049】第3の発明または第4の発明においても,
上記差分データ生成手段から出力される差分データを圧
縮し,上記圧縮処理により圧縮させられた差分データを
上記補助記録領域に記録してもよい。
【0050】これにより補助記録領域に記録される差分
データの量が実質的に少なくなる。
【0051】この発明によるディジタル画像データの再
生装置および方法は第3または第4の発明のようにして
記録された記録媒体からの画像データの再生を行うもの
である。この再生装置および方法は,上述したディジタ
ル・ビデオ・テープ・レコーダに適用することもできる
し,独立したディジタル画像データ再生装置として実現
することもできる。
【0052】ディジタル画像データ再生装置を,静止画
の再生という観点から規定すると,この再生装置は,上
記記録媒体の画像データ記録領域に記録された画像デー
タおよび上記補助記録領域に記録された差分データを読
取る読取手段,ならびに上記読取手段から読取られた画
像データおよび差分データから,上記第2の撮影周期の
間に上記撮像手段から出力される所定の一駒分の撮像画
像データを生成して出力する静止画再生用画像データ生
成手段を備えているものとして特徴づけられる。
【0053】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録された画像
データおよび上記補助記録領域に記録された差分データ
を読取り,読取られた画像データおよび差分データか
ら,上記第2の周期の間に得られる上記n倍のデータ量
をもち所定の一駒分の静止画像を表わす画像データを生
成して出力するものとして特徴づけられる。
【0054】ディジタル画像データ再生装置を,動画と
静止画の再生という観点から規定すると,この再生装置
は,上記記録媒体の画像データ記録領域に記録された画
像データおよび上記補助記録領域に記録された差分デー
タを読取る読取手段,スチル再生モードとムービ再生モ
ードとを選択的に設定するモード設定手段,上記モード
設定手段によりムービ再生モードが設定されているとき
に上記読取手段から読取られた画像データを上記第1の
周期ごとに出力する動画再生用画像データ出力手段,な
らびに上記読取手段から読取られた画像データおよび差
分データから上記第2の撮影周期の間に上記撮像手段か
ら出力される所定の一駒分の画像データを生成して出力
する静止画再生用画像データ生成手段を備えているもの
として特徴づけられる。
【0055】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録された画像
データおよび上記補助記録領域に記録された差分データ
を読取り,スチル再生モードとムービ再生モードとを選
択的に設定可能としておき,ムービ再生モードが設定さ
れているときに読取られた画像データを上記第1の周期
ごとに出力し,スチル再生モードが設定されているとき
に,読取られた画像データおよび差分データから,上記
第2の周期の間に得られる上記n倍のデータ量をもち所
定の一駒分の静止画像を表わす画像データを生成して出
力するものとして特徴づけられる。
【0056】記録媒体の画像データ記録領域から画像デ
ータが読み出される。読み出された画像データはモニタ
表示装置に与えられ,動画が表示される。撮影間隔の短
い第1の撮影周期ごとに画像データが得られているので
動きのある被写体であっても動きに追随した自然な動画
が得られる。
【0057】静止画再生においては,上記補助記録領域
に記録された差分データが読出される。この差分データ
と画像データ記録領域から読出された画像データとか
ら,単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもつ
画像データまたはフレーム画像データのデータ量をもつ
画像データが生成される。生成された画像データは高画
質のものであり,高画質の静止画像が得られる。
【0058】差分データが圧縮させられて記録されてい
るときには,差分データはデータ伸張が施こされて,高
画質画像を得るための画像データが生成される。
【0059】第5の発明のディジタル画像データの記録
装置は,一駒の画像について単位画像データのデータ量
のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子撮像
素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体を撮像
して得られる被写体像を表わす撮像画像データを第1の
周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上記第1の
撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ撮像画
像データが上記単位画像データのデータ量であってそれ
ぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像手段から
出力される撮像画像データを抽出する画像データ抽出手
段,上記撮像手段から出力された撮像画像データであっ
て上記画像データ抽出手段によって抽出された画像デー
タ以外の画像データを,上記画像データ抽出手段によっ
て抽出された抽出画像データにもとづいて生成する画像
データ生成手段,上記画像データ生成手段によって生成
された生成画像データと,この生成された画像データに
対応する画像データであって上記撮像手段から出力され
上記抽出手段によって抽出された抽出画像データ以外の
画像データとの差分データを演算する差分データ演算手
段,および上記画像データ抽出手段により抽出された抽
出画像データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域
に記録し,上記差分データ演算手段から出力される差分
データを上記単位画像データ記録領域以外の補助記録領
域に記録する記録制御手段を備えていることを特徴とす
る。
【0060】第5の発明は,ディジタル画像データの記
録方法も提供している。すなわち,一駒の画像について
単位画像データのデータ量のn倍のデータ量の画像デー
タを生成する固体電子撮像素子を含み,この固体電子撮
像素子により被写体を撮像して得られる被写体像を表わ
す撮像画像データを第1の周期で出力する撮像手段,上
記撮像により上記第1の撮影周期で得られる上記n倍の
データ量をもつ撮像画像データが上記単位画像データの
データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
に,上記撮像によって得られる撮像画像データを抽出
し,上記撮像によって得られた撮像画像データであって
上記画像データ抽出処理によって抽出された画像データ
以外の画像データを,上記画像データ抽出処理によって
抽出された画像データにもとづいて生成し,上記画像デ
ータ生成処理によって生成された生成画像データと,こ
の生成された画像データに対応する画像データであって
上記撮像により得られ上記抽出手段によって抽出された
抽出画像データ以外の画像データとの差分データを演算
し,上記画像データ抽出処理により抽出された抽出画像
データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域に記録
し,上記差分データ演算処理によって得られた差分デー
タを上記単位画像データ記録領域以外の補助記録領域に
記録することを特徴とする。
【0061】第5の発明においても,単位画像データ
(フィールド画像データ)の画像データ量のn倍のデー
タ量の画像データを生成する固体電子撮像素子が用いら
れる。画素数の多い固体電子撮像素子が用いられている
から,撮像の段階で高画質の画像の捕捉が行なわれる。
【0062】第5の発明においては,上記第1の撮影周
期に得られるn倍のデータ量をもつ画像データについて
単位画像データのデータ量であってそれぞれが一駒の画
像を構成するように画像データの抽出処理が行なわれ
る。抽出された画像データは規格の記録方式にしたがっ
て記録媒体の単位画像データ記録領域に記録される。
【0063】従来の規格と合致しているので画像データ
記録領域に記録された画像データを読出すだけで動画再
生が可能となる。画像データは間隔の短い第1の撮影周
期ごとに得られるものであるため,被写体の動きに追随
した動画が得られる。
【0064】第5の発明においても,上記差分データが
記録媒体の補助記録領域に記録される。補助記録領域に
記録された差分データと画像記録領域に記録された画像
データとから,フレーム画像を表わすフレーム画像デー
タが生成される。したがって高画質の静止画の再生が可
能となる。
【0065】上記においてあらかじめ定められた領域内
における,上記差分データ演算処理により演算された差
分データの和があらかじめ定められたしきい値以上かど
うかを判定し,上記画像データ抽出処理により抽出され
た画像データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域
に記録し,上記判定により上記差分データの和が上記し
きい値以上と判定された上記領域内においてその領域内
における上記画像データ生成処理により生成された画像
データを上記補助記録領域に記録するようにしてもよ
い。
【0066】上記画像データ生成処理は,上記欠如して
いる画素およびこの欠如している画素に水平方向または
垂直方向に隣接する位置に存在すべき画素の上下にある
画素を表わすデータを抽出し,これらの画素を表わすデ
ータの加算値を得,得られた加算値が水平方向または垂
直方向に存在する画素についての加算値ほど増加または
減少しているかどうかを判定し,増加または減少してい
るときには,上記欠如している画素の上下または左右の
画素を表わすデータを用いて上記欠如している画素を表
わすデータを生成し,増加または減少していないときに
は上記欠如している画素の上下または左右の画素および
斜め上下の画素の3方向の画素の相関値を算出し,もっ
とも高い相関を与える画素を表わすデータを用いて上記
欠如している画素を表わすデータを生成することにより
実現できる。
【0067】上記差分データ演算処理により演算された
差分データを圧縮し,上記記録制御は,上記圧縮処理に
より圧縮された差分データを上記補助記録領域に記録す
ることもできる。
【0068】これにより補助記録領域に記録される差分
データが実質的に少なくなる。差分データのデータ量が
比較的多くとも補助記録領域に記録することが可能とな
る。
【0069】この発明によるディジタル画像データの再
生装置および方法は第5の発明のようにして記録された
記録媒体からの画像データの再生を行うものである。こ
の再生装置および方法は,上述したディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダに適用することもできるし,独立し
たディジタル画像データ再生装置として実現することも
できる。
【0070】ディジタル画像データ再生装置を,静止画
の再生という観点から規定すると,この再生装置は,上
記単位画像データ記録領域に記録された画像データおよ
び上記補助記録領域に記録された上記差分データを読取
る読取手段,ならびに上記読取手段により読取られた画
像データおよび差分データから上記撮像手段から出力さ
れた画像データであって上記画像データ抽出手段によっ
て抽出された画像データ以外の画像データを生成し,生
成された画像データと,上記読取手段によって読取られ
た画像データとを合成して静止画像データを生成する静
止画像データ生成手段を備えているものとして特徴づけ
られる。
【0071】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録された画像
データおよび上記補助記録領域に記録された差分データ
を読取り,読取られた画像データおよび差分データか
ら,上記第2の周期の間に得られる上記n倍のデータ量
をもつ静止画像を表わす画像データを生成して出力する
ものとして特徴づけられる。
【0072】ディジタル画像データ再生装置を動画と静
止画の再生という観点から規定すると,この再生装置
は,上記単位画像データ記録領域に記録された画像デー
タおよび上記補助記録領域に記録された上記差分データ
を読取る読取手段,スチル再生モードとムービ再生モー
ドとを選択的に設定するモード設定手段,上記モード設
定手段によりムービ再生モードが設定されたときには,
上記読取手段により読取られた画像データを動画再生用
に出力する動画像データ生成手段ならびに上記モード設
定手段によりスチル再生モードが設定されたときには,
上記読取手段により読取られた画像データおよび差分デ
ータから上記撮像手段から出力された画像データであっ
て上記画像データ抽出手段によって抽出された画像デー
タ以外の画像データを生成し,生成された画像データ
と,上記読取手段によって読取られた画像データとを合
成して静止画像データを生成する静止画像データ生成手
段を備えているものとして特徴づけられる。
【0073】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録された画像
データおよび上記補助記録領域に記録された差分データ
を読取り,スチル再生モードとムービ再生モードとを選
択的に設定可能としておき,ムービ再生モードが設定さ
れているときに読取られた画像データを上記第1の周期
ごとに出力し,スチル再生モードが設定されているとき
に読取られた画像データおよび差分データから,上記第
2の周期の間に得られる上記n倍のデータ量をもつ静止
画像を表わす画像データを生成して出力するものとして
特徴づけられる。
【0074】この場合においても,記録媒体の画像デー
タ記録領域から画像データが読み出される。読み出され
た画像データはモニタ表示装置に与えられ,動画が表示
される。撮影間隔の短い第1の撮影周期ごとに画像デー
タが得られているので動きのある被写体であっても動き
に追随した自然な動画が得られる。
【0075】静止画再生においては,上記補助記録領域
に記録された差分データが読出される。この差分データ
と画像データ記録領域から読出された画像データとか
ら,単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもつ
画像データまたはフレーム画像データのデータ量をもつ
画像データが生成される。生成された画像データは高画
質のものであり,高画質の静止画像が得られる。
【0076】差分データが圧縮させられて記録されてい
るときには,差分データはデータ伸張が施こされて,高
画質画像を得るための画像データが生成される。
【0077】第6の発明のディジタル画像データ記録装
置は,一駒の画像について単位画像データのデータ量の
n倍のデータ量の画像データを生成する固体電子撮像素
子を含み,この固体電子撮像素子により被写体を撮像し
て得られる被写体像を表わす撮像画像データを第1の周
期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上記第1の撮
影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ撮像画像
データが,上記単位画像データのデータ量となるように
上記撮像手段から出力される画像データを平均化する平
均化手段,上記平均化手段によって平均化された画像デ
ータと,この平均化された画像データによって表わされ
る画素に対応する画素を表わすデータであって上記撮像
手段から出力された撮像画像データとの差分データを演
算する差分データ演算手段,上記平均化手段により平均
化された画像データを上記記録媒体の単位画像データ記
録領域に記録し,上記差分データ演算手段から出力され
る差分データを上記単位画像データ記録領域以外の補助
記録領域に記録する記録制御手段を備えていることを特
徴とする。
【0078】第6の発明はディジタル画像データの記録
方法も提供している。すなわち,一駒の画像について単
位画像データのデータ量のn倍のデータ量の画像データ
を生成する固体電子撮像素子を含み,この固体電子撮像
素子により被写体を撮像して被写体像を表わす撮像画像
データを第1の周期で得,上記撮像によって上記第1の
撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ撮像画
像データが,上記単位画像データのデータ量となるよう
に上記撮像によって得られる画像データを平均化し,上
記平均化処理によって平均化された画像データと,この
平均化された画像データによって表わされる画素に対応
する画素を表わすデータであって上記撮像により得られ
た撮像画像データとの差分データを演算し,上記平均化
処理により平均化された画像データを上記記録媒体の単
位画像データ記録領域に記録し,上記差分データ演算処
理により得られた差分データを上記単位画像データ記録
領域以外の補助記録領域に記録することを特徴とする。
【0079】第6の発明においても,単位画像データ
(フィールド画像データ)の画像データ量のn倍のデー
タ量の画像データを生成する固体電子撮像素子が用いら
れる。画素数の多い固体電子撮像素子が用いられている
から,撮像の段階で高画質の画像の捕捉が行なわれる。
【0080】第6の発明においては,上記第1の撮影周
期に得られるn倍データ量をもつ画像データについて単
位画像データのデータ量であってそれぞれが一駒の画像
を構成するように画像データの抽出処理が行なわれる。
抽出された画像データは規格の記録方式にしたがって記
録媒体の単位画像データ記録領域に記録される。
【0081】従来の規格と合致しているので画像データ
記録領域に記録された画像データを読出すだけで動画再
生が可能となる。画像データは間隔の短い第1の撮影周
期ごとに得られるものであるため,被写体の動きに追随
した動画が得られる。
【0082】第6の発明においても,上記差分データが
記録媒体の補助記録領域に記録される。補助記録領域に
記録された差分データと画像記録領域に記録された画像
データとから,フレーム画像を表わすフレーム画像デー
タが生成される。したがって高画質の静止画の再生が可
能となる。
【0083】第6の発明においても,あらかじめ定めら
れた領域内における,上記差分データ演算処理により演
算された差分データの和があらかじめ定められたしきい
値以上かどうかを判定し,上記画像データ抽出処理によ
り抽出された画像データを上記記録媒体の単位画像デー
タ記録領域に記録し,上記判定により上記差分データの
和が上記しきい値以上と判定された上記領域内において
その領域内における上記画像データ生成処理により生成
された画像データを上記補助記録領域に記録するとよ
い。
【0084】また,上記差分データ演算処理により演算
された差分データを圧縮し,上記記録制御処理は,上記
圧縮により圧縮された差分データを上記補助記録領域に
記録することが好ましい。
【0085】これにより,差分データのデータ量が実質
的に少なくなるからである。
【0086】この発明によるディジタル画像データの再
生装置および方法は第6の発明のようにして記録された
記録媒体からの画像データの再生を行うものである。こ
の再生装置および方法は,上述したディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダに適用することもできるし,独立し
たディジタル画像データ再生装置として実現することも
できる。
【0087】ディジタル画像データ再生装置を,静止画
の再生という観点から規定すると,この再生装置は,上
記単位画像データ記録領域に記録された画像データおよ
び上記補助記録領域に記録された上記差分データを読取
る読取手段,ならびに上記読取手段により読取られた画
像データおよび差分データから上記撮像手段から出力さ
れた画像データであって上記画像データ抽出手段によっ
て抽出された画像データ以外の画像データを生成し,生
成された画像データと,上記読取手段によって読取られ
た画像データとを合成して上記n倍のデータ量をもつ静
止画像データを生成する静止画像データ生成手段を備え
ているものと特徴づけられる。
【0088】またディジタル画像データ再生方法は,上
記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録された画像
データおよび上記補助記録領域に記録された差分データ
を読取り,読取られた画像データおよび差分データか
ら,上記第2の周期の時点で得られる上記n倍のデータ
量をもつ静止画像を表わす画像データを生成して出力す
るものとして特徴づけられる。
【0089】ディジタル画像データの再生装置を動画と
静止画の再生という観点から規定すると,この再生装置
は,上記単位画像データ記録領域に記録された画像デー
タおよび上記補助記録領域に記録された上記差分データ
を読取る読取手段,スチル再生モードとムービ再生モー
ドとを選択的に設定するモード設定手段,上記モード設
定手段によりムービ再生モードが設定されたときには,
上記読取手段により読取られた画像データを動画再生用
に出力する動画像データ生成手段ならびに上記モード設
定手段によりスチル再生モードが設定されたときには,
上記読取手段により読取られた画像データおよび差分デ
ータから上記撮像手段から出力された画像データであっ
て上記画像データ抽出手段によって抽出された画像デー
タ以外の画像データを生成し,生成された画像データ
と,上記読取手段によって読取られた画像データとを合
成して上記n倍のデータ量をもつ静止画像データを生成
する静止画像データ生成手段を備えているものとして特
徴づけられる。
【0090】またディジタル再生方法は,上記記録媒体
の上記画像データ記録領域に記録された画像データおよ
び上記補助記録領域に記録された差分データを読取り,
スチル再生モードとムービ再生モードとを選択的に設定
可能としておき,ムービ再生モードが設定されていると
きに上記読取手段から読取られた画像データを上記第1
の周期ごとに出力し,スチル再生モードが設定されてい
るときに読取られた画像データおよび差分データから,
上記第2の周期の時点で得られる上記n倍のデータ量を
もつ静止画像を表わす画像データを生成して出力するも
のとして特徴づけられる。
【0091】第7の発明のディジタル画像データの記録
装置は,一駒の画像について単位画像データの画像デー
タ量のn倍のデータ量を生成する固体電子撮像素子を含
み,上記固体電子撮像素子を用いて被写体を撮像して得
られた被写体像を表わす画像データを出力する撮像手
段,上記単位画像データのデータ量であってそれぞれが
一駒の画像を構成するように,上記撮像手段から出力さ
れたn倍のデータ量を有する画像データを分ける画像デ
ータ分割手段,上記画像データ分割手段によって分割さ
れた画像データのうち,一の画像データの高周波成分を
抽出する高周波成分データ抽出手段,および上記画像デ
ータ分割手段によって分割された画像データのうち,上
記一の画像データ以外の他の画像データを記録媒体の画
像データ記録領域に記録し,上記高周波成分データ抽出
手段により抽出された高周波成分データを上記画像デー
タ記録領域以外の補助記録領域に記録する記録制御手段
を備えていることを特徴とする。
【0092】第7の発明はディジタル画像データの記録
方法も提供している。すなわち,一駒の画像について単
位画像データの画像データ量のn倍のデータ量を生成す
る固体電子撮像素子を用いて被写体を撮像して得られた
被写体像を表わす画像データを得,上記単位画像データ
のデータ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよ
うに,上記撮像によって得られたn倍のデータ量を有す
る画像データを分け,上記画像データ分割処理によって
分割された画像データのうち,一の画像データの高周波
成分を抽出し,上記画像データ分割手段によって分割さ
れた画像データのうち,上記一の画像データ以外の他の
画像データを記録媒体の画像データ記録領域に記録し,
上記高周波成分データ抽出処理により抽出された高周波
成分データを上記画像データ記録領域以外の補助記録領
域に記録することを特徴とする。
【0093】第7の発明においても,単位画像データの
データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
電子撮像素子を用いて被写体の撮像が行なわれる。固体
電子撮像素子は画素数が多いため撮像の段階で高画質の
画像の捕捉が行なわれている。
【0094】第7の発明では,上記n倍のデータ量をも
つ画像データは単位画像データのデータ量となりかつそ
れぞれが一駒の画像を構成するように分けられる。分け
られた画像データのうち一の画像データが圧縮されて画
像データ記録領域に記録され,上記他の画像データにつ
いては高周波成分が抽出され抽出された高周波成分が上
記補助記録領域に記録される。
【0095】画像再生時においては上記画像データ記録
領域に記録された画像データと上記補助記録領域に記録
された高周波成分とから再生用画像データが生成され
る。再生用画像データは高周波成分を用いて生成されて
いるから細かい部分の画像も再生画像として詳細に得る
ことができる。
【0096】抽出した高周波成分は圧縮処理を行ない,
上記補助記録領域に記録してもよい。これにより実質的
に多くの高周波成分を上記補助記録領域に記録すること
が可能となり,より高精細な再生画像を得ることができ
る。
【0097】この発明によるディジタル画像データの再
生装置および方法は上述の発明のようにして記録された
記録媒体からの画像データの再生を行うものである。こ
の再生装置および方法は,上述したディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダに適用することもできるし,独立し
たディジタル画像データ再生装置として実現することも
できる。
【0098】ディジタル画像データ再生装置を,静止画
の再生という観点から規定すると,この再生装置は,上
記記録媒体の画像データ記録領域に記録された圧縮画像
データおよび上記補助記録領域に記録された差分データ
を読取る読取手段,ならびに上記読取手段により読取ら
れた画像データおよび差分データから上記n倍のデータ
量をもつ一駒の高画質静止画像を構成する画像データを
生成する静止画像データ生成手段を備えているものとし
て特徴づけられる。
【0099】またディジタル画像データの再生方法は,
上記記録媒体の画像データ記録領域に記録された圧縮画
像データおよび上記補助記録領域に記録された差分デー
タを読取り,読取られた画像データおよび差分データか
ら上記n倍のデータ量をもつ一駒の高画質静止画像を構
成する画像データを生成するものとして特徴づけられ
る。
【0100】ディジタル画像データの再生装置を動画と
静止画の再生という観点から規定すると,上記記録媒体
の画像データ記録領域に記録された圧縮画像データおよ
び上記補助記録領域に記録された差分データを読取る読
取手段,スチル再生モードとムービ再生モードとを選択
的に設定するモード設定手段,上記モード設定手段によ
りムービ再生モードが設定されたときには上記読取手段
により読取られた画像データを出力する動画像データ出
力手段,ならびに上記モード設定手段によりスチル再生
モードが設定されたときには上記読取手段により読取ら
れた画像データおよび差分データから上記n倍のデータ
量をもつ一駒の高画質静止画像を構成する画像データを
生成する静止画像データ生成手段を備えているものとし
て特徴づけられる。
【0101】またディジタル画像データの再生方法は,
上記記録媒体の画像データ記録領域に記録された圧縮画
像データおよび上記補助記録領域に記録された差分デー
タを読取り,スチル再生モードとムービ再生モードとを
選択的に設定可能としておき,ムービ再生モードが設定
されたときには上記第1のデータ伸張手段によりデータ
伸張された画像データを出力し,スチル再生モードが設
定されたときには読取られた画像データおよび差分デー
タから上記n倍のデータ量をもつ一駒の高画質静止画像
を構成する画像データを生成することを特徴とする。
【0102】
【実施例の説明】
(1) 第1実施例 ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの構成および動
作の説明に先だち,ディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダによる磁気テープへの記録方式に関する既存の標準
的な業界規格について説明しておく。
【0103】磁気テープの記録フォーマットが図8(A)
および(B) に示されている。図8(A) は磁気テープ8の
トラックTrを示すもので,磁気テープ8の長手方向に
対して斜め方向に一定の角度で多数のトラックTrが形
成される。これらの多数のトラックTrのうち連続する
10個のトラックを用いて1フレーム分のディジタル画像
データが記録される。
【0104】図8(B) にトラック・フォーマットが示さ
れている。1つのトラックTrには,サブコード記録領
域,ビデオ記録領域,補助記録領域,オーディオ記録領
域およびトラック情報記録領域が含まれている。サブコ
ード記録領域には高速検索のためのタイムコードや絶対
トラック番号などの情報が記録される。ビデオ記録領域
には被写体像を表わすディジタル画像データが記録され
る。オーディオ記録領域には音を表わすデータが記録さ
れる。トラック情報記録領域には磁気ヘッドがトラック
Trの中心をトレースするための,トラックTrの基準
となる情報が記録される。補助記録領域は飛び飛びに設
けられ,この補助記録領域には付加情報が記録される。
各領域の間に設けられるギャップは図示が省略されてい
る。
【0105】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの
撮像部に用いられるCCDは一般的には(従来)水平C
CD転送クロック周波数数13.5MHzである,水平方向
720画素,垂直方向480 画素の約35万画素の画素数をも
つものが用いられる。このようなCCDを用いて得られ
た1フレーム分のディジタル画像データが,磁気テープ
8の10トラックに記録される。これが既存の規格であ
る。
【0106】磁気テープ8に記録される画像データによ
って表わされる画像の画質を向上させるためには,画素
数の多いCCDを用いれば良い。しかしながら,ディジ
タル・ビデオ・テープ・レコーダにおいては水平方向72
0 画素,垂直方向480 画素の約35万画素ディジタル画像
データを,10個のトラックに記録するようにその規格が
定められているので,35万画素の画素数よりも画素数の
多いCCDを用いて被写体を撮像して得られたディジタ
ル画像データを磁気テープ8に記録すると,この規格か
ら外れてしまう。この発明によるディジタル・ビデオ・
テープ・レコーダは,ディジタル・ビデオ・テープ・レ
コーダに一般的に用いられる35万画素の画素数よりも多
い画素数をもつCCDを用いて被写体を撮像し,かつデ
ィジタル・ビデオ・テープ・レコーダの従来からの記録
規格に合致した画像データの記録が可能である。
【0107】図1はこの発明の実施例を示すもので,デ
ィジタル画像データの記録および再生が可能なディジタ
ル・ビデオ・テープ・レコーダ(DVTR)の電気的構
成を示すブロック図である。ディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダの全体の動作はシステム・コントローラ21
によって統括される(制御線は図示略)。
【0108】このディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダの撮像部で用いられるCCD11は,図2に示されてい
るように水平方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万
画素の画素数をもつものであり,35万画素CCDの2倍
の量の画像データが得られる。このような70万画素CC
D11から得られる1フレーム分の画像データのデータ量
は,35万画素CCDの2フレーム分の画像データのデー
タ量に相当する。
【0109】この実施例のディジタル・ビデオ・テープ
・レコーダではCCD11から得られる1駒分の画像デー
タを35万画素の2フレームの画像データに分け,各1フ
レーム分をそれぞれ10トラックずつを用いて磁気テープ
8に記録することにより,高画質撮影を達成しつつ,デ
ィジタル・ビデオ・テープ・レコーダの従来からの記録
規格に合致した画像データの記録を可能とする。
【0110】図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダでは,静止画再生のための画像データの記録処
理と動画再生のための画像データの記録処理が異なる。
【0111】図5は,70万画素の画素数をもつフレーム
画像データが連続的に与えられる様子を斜視図的に示す
ものである。図6は,静止画の記録再生処理を平面的に
示し,図7は動画の記録再生処理を平面的に示してい
る。
【0112】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダに
おいては記録モードが設定されることにより,約70万画
素の画素数をもつCCD11によって1/30秒の一定周期
で被写体が連続的に撮影される。これにより図5に示す
ように1/30秒ごとに約70万画素の画素数をもつ画像デ
ータが周期的に得られる。得られる画像データのうち奇
数番めに得られるフレーム画像データ(図5に示す例で
は第1フレーム画像データFL1,第3フレーム画像デ
ータFL3,第5フレーム画像データFL5,第7フレ
ーム画像データFL7)を奇数フレーム画像データとい
い,偶数番めに得られるフレーム画像データ(図5に示
す例では第2フレーム画像データFL2,第4フレーム
画像データFL4,第6フレーム画像データFL6,第
8フレーム画像データFL8)を偶数フレーム画像デー
タということにする。
【0113】図6を参照して,静止画記録再生処理にお
いては1/30秒ごとに与えられ水平方向1440画素,垂直
方向480 画素の約70万画素のフレーム画像データのうち
偶数フレーム画像データ(FL2,FL4)については
記録されず,いわゆる駒落とし処理が行なわれる。これ
に対して奇数フレーム画像データ(FL1,FL3)に
ついては水平方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万
画素のフレーム画像データが,水平方向720 画素,垂直
方向480 画素の約35万画素の2つのフレーム画像データ
(FL1aおよびFL1b,FL3aおよびFL3b)
に分割される。もちろん,水平方向720 画素,垂直方向
480 画素の35万画素に分けるのに限らず,約70万画素の
フレーム画像データが約35万画素の2つのフレーム画像
データに分けられればよい。約35万画素の2つのフレー
ム画像データは,1つのフレーム画像データずつ10トラ
ックを用いて磁気テープ8のビデオ記録領域a2 に記録
される。
【0114】このようにして記録されたフレーム画像デ
ータの再生時においては,同一の70万画素のフレーム画
像データ(F1またはFL3)が分けられて記録された
2つの35万画素のフレーム画像データ(FL1aおよび
FL1bまたはFL3aまたはFL3b)が合わされて
もとの70万画素のフレーム画像データ(FL1およびF
L2)が復元される。このフレーム画像データは従来の
約35万画素の2倍の約70万画素の画素数を有しているの
で,高精細な画像となり静止画再生に好適なものとな
る。
【0115】図7を参照して,動画記録再生処理におい
ては1/30秒ごとに与えられ水平方向1440画素,垂直方
向480 画素の約70万画素のフレーム画像データ(FL
1,FL2,FL3,FL4)は,それぞれ水平方向72
0 画素,垂直方向480 画素の約35万画素のフレーム画像
データのデータ量となるように画像データの抽出が行な
われる(FL1a,FL2a,FL3a,FL4a)。
抽出された約35万画素のフレーム画像データは,隣接す
るフレーム画像データ間においてその差分が演算される
(FL1a−FL2aおよびFL3a−FL4a)。演
算により得られた差分データ(FL1a−FL2aおよ
びFL3a−FL4a)は,トラックの補助記録領域a
3 に記録される。
【0116】動画再生時においては,トラックの補助記
録領域a3 に記録された差分データ(FL1a−FL2
aおよびFL3a−FL4a)が磁気テープ8から読出
される。また静止画記録再生処理においてトラックのビ
デオ記録領域a2 に記録された35万画素のフレーム画像
データのうち一方の35万画素のフレーム画像データ(F
L1aおよびFL3a)が磁気テープ8から読出され
る。読出された35万画素のフレーム画像データ(FL1
aおよびFL3a)から差分データ(FL1a−FL2
aおよびFL3a−FL4a)が減算される(FL1a
−(FL1a−FL2a)およびFL3a−(FL3a
−FL4a))。これにより,磁気テープ8に記録され
ていない,約35万画素の偶数フレーム画像データ(FL
2aおよびFL4a)が復元される。再生時において1
/30秒ごとに連続した35万画素のフレーム画像データが
得られる。したがって比較的動きの滑らかな動画が再生
される。
【0117】再び図1を参照して,記録モードとなると
約70万画素の画素数をもつCCD11によって1/30秒の
周期で被写体が連続的に撮影される。撮影のためのシャ
ッタ速度は適当(たとえば1/60秒,または必要に応じ
てこれよりも短い時間)になるように,いわゆる電子シ
ャッタ制御により定められる。CCD11から出力され
る,被写体像を表わす映像信号はAD変換器12に与えら
れディジタル画像データに変換される。ディジタル画像
データは記録画像データ処理回路13に与えられる。
【0118】記録画像データ処理回路13は,図6を参照
して説明したように静止画記録再生処理における,70万
画素の奇数フレーム画像データを2つの35万画素のフレ
ーム画像データに分けて出力する処理および図7を参照
して説明したように動画記録再生処理における,差分デ
ータを生成して出力する処理を行なう回路である。記録
画像データ処理回路13の構成およびその具体的処理につ
いては後述する。
【0119】記録画像データ処理回路13から出力される
35万画素のフレーム画像データはデータ圧縮回路14を介
して(単に通過して)フレーム・メモリ19に与えられ一
旦記憶される。フレーム・メモリ19に記憶されたフレー
ム画像データは順次データ圧縮回路14に与えられDCT
(Discrete Cosine Transform )処理などのデータ圧縮
が施こされる。データ圧縮が施こされた画像データは誤
り訂正符号付加回路15を介して(単に通過して)フレー
ム・メモリ20に与えられ一旦記憶される。フレーム・メ
モリ20に記憶されたフレーム画像データは,順次誤り訂
正符号付加回路15に与えられる。記録画像データ処理回
路13から出力される差分データは一旦システム・コント
ローラ21に与えられ,システム・コントローラ21から誤
り訂正符号付加回路15に転送させられる。
【0120】図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダにおいては画像データの記録に加えて音声デー
タの記録も可能であり,音声データの記録のためにマイ
ク17が設けられている。マイク17から出力される音声信
号はAD変換器18に与えられディジタル音声データに変
換されて誤り訂正符号付加回路15に与えられる。
【0121】誤り訂正符号付加回路15において,フレー
ム・メモリ20から与えられた画像データには誤り訂正符
号が付加される。また誤り訂正符号付加回路15におい
て,与えられる画像データ,音声データおよび差分デー
タがそれぞれ磁気テープ8のトラックのビデオ記録領域
2 ,オーディオ記録領域a4 および補助記録領域a3
に記録されるようにデータ処理が施こされる。また磁気
テープ8のトラックの補助記録領域a3 には補助記録領
域a3 に差分データが記録されていることを表わす識別
データおよび画像データのフレーム番号を表わすデータ
も記録される。
【0122】誤り訂正符号付加回路15から出力されるデ
ータは,メカ・コントローラ22によって制御される記録
符号化回路16に与えられ,符号化(たとえばNRZI符
号化)されて記録再生増幅回路23に与えられる。記録再
生増幅回路23において増幅されたデータはヘッド・シリ
ンダ24に含まれる磁気ヘッドに与えられる。これにより
磁気ヘッドによって磁気テープ8の各トラックのうち連
続する10個のトラックのビデオ記録領域a2 に35万画素
のフレーム画像データが記録され,オーディオ記録領域
4 に音声データが記録され,補助記録領域a3 に差分
データ,差分データが記録されていることを表わす識別
データおよびフレーム番号を表わすデータが記録され
る。
【0123】図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダは磁気テープ8に記録されたディジタル画像デ
ータおよびディジタル音声データの再生も可能である。
【0124】ディジタル画像データの再生モードにおい
て,磁気テープ8に記録されたディジタル画像データ,
ディジタル音声データ,差分データ,その他のデータが
ヘッド・シリンダ24に含まれる磁気ヘッドによって読取
られ,記録再生増幅回路23に与えられる。記録再生増幅
回路23において増幅されたデータは復調回路31に与えら
れる。復調回路31においてデータ復調が行なわれ誤り訂
正回路32に与えられる。差分データは誤り訂正回路32か
らシステム・コントローラ21に与えられ,システム・コ
ントローラ21から再生画像データ処理回路34に与えられ
る。ディジタル画像データおよびディジタル音声データ
は誤り訂正回路32からフレーム・メモリ20に与えられ一
旦記憶される。フレーム・メモリ20に記憶されたディジ
タル音声データは順次読出されDA変換器40に与えら
れ,アナログ音声信号に変換される。このアナログ音声
信号はスピーカ41に与えられることにより,音声として
出力される。フレーム・メモリ20に記憶されたディジタ
ル画像データは順次読出され誤り訂正回路32に与えられ
る。復調回路31において復調された画像データにデータ
誤りがあると,誤り訂正回路32において誤り訂正処理が
行なわれる。誤り訂正処理が行なわれたディジタル画像
データはデータ伸長回路33を介してフレーム・メモリ19
に与えられ記憶される。フレーム・メモリ19に記憶され
たディジタル画像データは順次読出され,圧縮された画
像データのデータ伸長処理が行なわれる。データ伸長回
路33においてデータ伸長されたディジタル画像データは
35万画素のフレーム画像データずつ再生画像データ処理
回路34に与えられる。
【0125】再生画像データ処理回路34は,スチル再生
モードが設定されているときに,図6を参照して説明し
たように,同一の70万画素のフレーム画像データから分
けられた2つの35万画素のフレーム画像データを合成
し,一駒を表わす70万画素のフレーム画像データに合成
する画像データ合成処理を行ない,合成された70万画素
の静止画用フレーム画像データを出力する回路である。
また再生画像データ処理回路34は,ムービ再生モードが
設定されているときに,図7を参照して説明したように
差分データと奇数番めの35万画素のフレーム画像データ
とから,1/30秒ごとに連続した奇数番めおよび偶数番
めの35万画素の動画用フレーム画像データを生成して出
力する。再生画像データ処理回路34の構成およびその具
体的処理について詳しくは後述する。
【0126】ムービ再生モードが設定されているときに
は,再生画像データ処理回路34から出力される35万画素
の動画用フレーム画像データはDA変換器38に与えら
れ,アナログ映像信号に変換される。アナログ映像信号
は表示装置39に与えられ,動画再生が行なわれる。表示
装置39には1/30秒周期で撮影された映像信号が1/30
秒ごとに与えられるので,比較的滑らかな動画が再生さ
れる。
【0127】スチル再生モードが設定されているときに
は,再生画像データ処理回路34から出力される70万画素
のフレーム画像データは垂直補間回路35に与えられる。
70万画素のフレーム画像データは水平方向1440画素,垂
直方向480 画素から構成される。これに対し35万画素の
フレーム画像データは水平方向720 画素,垂直方向480
画素から構成される。したがって70万画素のフレーム画
像データは水平方向については解像度が改善されている
が,垂直方向については35万画素のフレーム画像データ
と同じである。このため垂直解像度を改善するのが垂直
補間回路35である。垂直補間回路35における垂直補間処
理について詳しくは後述する。垂直補間回路35から出力
される画像データはDA変換器36に与えられ,アナログ
映像信号に変換される。アナログ映像信号はプリンタ37
に与えられ,プリント出力される。プリンタ37から出力
されるプリントは70万画素のCCD11を用いて得られた
ものであり,高精細なものとなっている。スチル再生モ
ードにおいては垂直補間処理が行なわれているが,必ず
しも必要ではない。その場合には,垂直補間回路35はス
キップされる。
【0128】図3は,記録画像データ処理回路13の構成
を示している。
【0129】70万画素のフレーム画像データは切替スイ
ッチ50を経てフレーム・メモリ51または52のいずれかに
入力し格納される。切替スイッチ50は70万画素のフレー
ム画像データが通過するごとに切替えられる。したがっ
て,入力する1フレーム分の70万画素のフレーム画像デ
ータはフレーム・メモリ51または53に交互に与えられ
る。フレーム・メモリ51および53は70万画素のフレーム
画像データを記憶することができる容量をもつ。たとえ
ば第1フレーム画像データFL1がフレーム・メモリ51
に与えられたとすると,次の第2フレーム画像データF
L2がフレーム・メモリ53に与えられる。ここでは奇数
フレーム画像データがフレーム・メモリ51に記憶され,
偶数フレーム画像データがフレーム・メモリ53に記憶さ
れる。
【0130】フレーム・メモリ51に記憶された70万画素
の奇数フレーム画像データは順次画素抽出回路52に与え
られる。画素抽出回路52において70万画素の奇数フレー
ム画像データがそれぞれ35万画素の2つのフレーム画像
データ(FL1aおよびFL1b)となるように分割さ
れ出力される。画素抽出回路52から出力される35万画素
の2つのフレーム画像データ(FL1aおよびFL1
b)は上述したようにデータ圧縮回路14に与えられデー
タ圧縮が施こされ,磁気テープ8に記録される。また画
素抽出回路52においては,2つに分けられた35万画素の
フレーム画像データ(FL1aとFL1b)のうち一方
のフレーム画像データ(FL1a)は動き検出回路55に
も与えられる。
【0131】フレーム・メモリ53に記憶された70万画素
の偶数フレーム画像データは,順次画素抽出回路54に与
えられる。画素抽出回路54において,画素抽出回路52か
ら動き検出回路55に与えられた35万画素のフレーム画像
データ(FL1a)に対応する35万画素のフレーム画像
データが,与えられる70万画素のフレーム画像データ
(FL2)から抽出される(FL2a)。画素抽出回路
54から出力される35万画素のフレーム画像データは動き
検出回路55に与えられる。
【0132】動き検出回路55は与えられる,2つの35万
画素のフレーム画像データ(FL1aとFL2a)か
ら,これらのフレーム画像データによって表わされる画
像間に動きがあるかどうかを,ブロック(たとえば8×
8画素)ごとに比較する回路である。動き検出回路55に
おいて,動きがあると判断されたブロックの動きの有無
はレベル差があらかじめ定められたしきい値以上か否か
によって検出される。画像データについては2つの35万
画素のフレーム画像データ(たとえばFL1aとFL2
a)それぞれが差分演算回路56に与えられる。動き検出
回路55において動きがないと判断されたブロックの画像
データについては差分演算回路56には与えられない。
【0133】差分演算回路56において,与えられる画像
データの差分運算が施こされ(たとえばFL1a−FL
2a),この差分データが差分データ圧縮回路57に与え
られる。差分データ圧縮回路57において圧縮された差分
データがシステム・コントローラ21に与えられ上述のよ
うに磁気テープ8の補助記録領域a3 に記録される。
【0134】図4は再生画像データ処理回路34の構成を
示している。
【0135】35万画素のフレーム画像データは切替スイ
ッチ60を経てフレーム・メモリ61または62のいずれかに
入力し格納される。切替スイッチ60は35万画素のフレー
ム画像データが通過するごとに切替えられる。したがっ
て,入力する1フレーム分の35万画素のフレーム画像デ
ータはフレーム・メモリ61または63に交互に与えられ
る。フレーム・メモリ61および63に与えられる2つの35
万画素のフレーム画像データは,合成することにより一
駒の画像を表わす70万画素のフレーム画像データとなる
ものである。
【0136】フレーム・メモリ61および63に記憶された
35万画素のフレーム画像データ(FL1bおよびFL1
a)は順次読出され画像合成回路62に与えられる。画像
合成回路62において,2つの35万画素のフレーム画像デ
ータが合成され,一駒の画像を表わす70万画素のフレー
ム画像データ(FL1)が生成されて出力される。画像
合成回路62から出力される70万画素のフレーム画像デー
タが,必要に応じて垂直補間処理が施こされ上述のよう
にプリンタ37においてプリントされる。
【0137】フレーム・メモリ63に記憶された35万画素
のフレーム画像データ(FL1a)は演算処理回路65に
も与えられる。圧縮された差分データはデータ伸長回路
64に与えられデータ伸長が施こされる。伸張された差分
データ(FL1a−FL2a)は演算処理回路65に与え
られる。演算処理回路65は,フレーム・メモリ63から与
えられる35万画素のフレーム画像データ(FL1a)か
らデータ伸長回路64から与えられる差分データ(FL1
a−FL2a)を減算する処理を行なう回路である。こ
れにより,35万画素のフレーム画像データ(FL2a)
が得られる。
【0138】フレーム・メモリ63に記憶された35万画素
のフレーム画像データと演算処理回路65から出力される
35万画素のフレーム画像データとが交互に出力され,再
生画像データ処理回路34の動画像用の画像データ出力と
なる。再生画像データ処理回路34から出力されるこの動
画像用の画像データは上述のように表示装置39に与えら
れる。1/30秒ごとの撮影により得られる画像にもとづ
いて得られる画像が表示装置39に表示されることとな
り,比較的滑らかな動画再生が行なわれる。
【0139】上述の実施例においては差分データはデー
タ圧縮が施こされているが,必ずしもデータ圧縮を施こ
さなくてもよい。また動き検出を行ない,動きのあるブ
ロックのみ差分データを演算し記録しているが,動きの
あるブロックのみならず,すべてのデータについて差分
データを演算してもよい。
【0140】次に垂直補間回路35における垂直補間処理
について述べる。
【0141】垂直補間回路35における垂直補間処理は次
の様にして行なわれる。
【0142】図9は,画素配列の一部を示しており,中
央の画素Sm,n が補間によりその画像データを生成すべ
き画素である。この補間すべき画素の画像データSm,n
(以下,画像データも画素と同じ記号を用いる)を算出
する場合,補間すべき画素Sm,n の上下に隣接する画素
m,n の画像データとDm,n+1 の画像データとの差Δ1
=|Dm,n+1 −Dm,n |,斜め上下に隣接する画素D
m-1,n とDm+1,n+1 との画像データの差Δ2 =|D
m+1,n −Dm-1,n+1 |,ならびにDm+1,n とDm-1,n+1
との差Δ3 =|Dm-1,n+1 −Dm+1,n |がそれぞれ算出
される。
【0143】つづいて,これら算出された画像データの
差Δ1 ,Δ2 およびΔ3 のうち最も小さいものが検出さ
れる。この最も小さい差を算出するのに用いられた2つ
の画像データの相加平均が算出される。この相加平均に
より得られたデータが補間すべき画素Sm,n の画像デー
タとなる。たとえばΔ1 〜Δ3 のうちΔ1 が最も小さい
場合には補間すべき画素の画像データは,Sm,n =(D
m,n+1 +Dm,n )/2となる。Δ2 が最も小さい場合に
はSm,n =(Dm+1,n +Dm-1,n+1 )/2となり,Δ3
が最も小さい場合にはSm,n =(Dm-1,n+1
m+1,n )/2となる。
【0144】これにより上下または斜め方向に相関が強
くなるように垂直補間が行なわれるので,得られる静止
画のエッジが滑らかになる。
【0145】このような垂直補間処理がすべての列間に
おいて行なわれ,実質的に垂直方向に480 画素の倍の画
素をもつ画像データが得られる。
【0146】上述の実施例においては,70万画素の画素
数をもつCCDを用いて被写体を撮影した場合について
説明したが,この発明は70万画素の画素数でなく35万画
素の画素数をもつCCDであっても適用することができ
る。35万画素の画素数をもつCCDの場合は次のように
して記録再生処理が行なわれる。35万画素の画素数をも
つCCDの場合は,1/60秒の周期で被写体が選択的に
撮影される。これにより1/60秒ごとに35万画素のフレ
ーム画像データが連続的に得られる。この場合,35万画
素の画像データを1/30秒かけてCCDから出力すると
きに比べて読出しクロックを倍の速度として,35万画素
の画像データを1/60秒かけてCCDから出力すること
となる。
【0147】図10は静止画像記録再生処理を平面的に表
わしている。
【0148】静止画像記録再生処理においては,1/60
秒ごとに得られる35万画素のフレーム画像データ(fl
1,fl2,fl3,fl4)のうち,1つおきのフレ
ーム画像データが10個の連続するトラックを用いて磁気
テープ8に記録される。したがって1/30秒ごとに35万
画素のフレーム画像データが磁気テープ8に記録される
こととなり,従来の規格通りに記録が行なわれる。静止
画の再生時においてはこのようにして記録されたフレー
ム画像データのうち所望の画像を表わすフレーム画像デ
ータが検索されプリンタ37に与えられる。これによりプ
リントが得られる。比較的画素数が多いので,比較的高
精度のプリントが得られる。
【0149】図11は動画像記録再生処理を平面的に表わ
している。
【0150】動画像記録再生処理においては,1/60秒
ごとに得られる35万画素のフレーム画像データ(fl
1,fl2,fl3,fl4)のうち隣接するフレーム
画像データであって奇数行または偶数行の画素を表わす
フィールド画像データの差が演算される。この演算によ
って得られた差分データが,磁気テープ8の補助記録領
域a3 に記録される。再生時においては,補助記録領域
3 に記録された差分データと静止画記録再生処理にお
いて磁気テープ8のトラックに記録された画像データと
から静止画記録再生処理において記録されていない画像
のフィールド画像が生成される。また静止画記録再生処
理において記録された画像データからフィールド画像が
得られる。これらのフィールド画像は1/60秒ごとに交
互に表示装置に与えられることにより動画が再生され
る。
【0151】図11を参照して,動画像の記録再生処理に
ついて具体的に説明する。図11において(図10において
も)奇数行の画素が符号Aを用いて,偶数行の画素が符
号Bを用いて表わされている。
【0152】1/60秒ごとに与えられる,35万画素のフ
レーム画像データのうち隣接する画像を表わす画像デー
タの偶数行の画素を表わす画像データが減算される(B
1−B2)。この減算処理により得られた差分データ
(B1−B2)が磁気テープの補助記録領域a3 に記録
される。再生時においては,補助記録領域a3 に記録さ
れている差分データ(B1−B2)およびビデオ記録領
域a2 に記録されているフレーム画像データ(fl1)
がそれぞれ読み出される。フレーム画像データ(fl
1)から奇数行の画素からなるフィールド画像データ
(A1)が抽出される。またフレーム画像データ(fl
1)から偶数行の画素からなるフィールド画像データ
(B1)が抽出され,この抽出されたフィールド画像デ
ータ(B1)から差分データ(B1−B2)が減算され
る(B1−(B1−B2))。これにより,第2番めの
フィールド画像データであって偶数行の画素からなるフ
ィールド画像データ(B2)が得られる。このようにし
て得られた奇数行の画素からなるフィールド画像データ
(A1)と偶数行の画素からなるフィールド画像データ
(B2)とが交互に表示装置に与えられ,動画再生が行
なわれる。
【0153】これらの場合,図10に示す静止画記録再生
処理では,記録すべきフレーム画像データを図3に示す
フレーム・メモリ51および図4に示すフレーム・メモリ
61に与えることにより,容易に所望のフレーム画像デー
タをプリンタ37に与えることができる。また,画像合成
回路62における合成処理は不要となる。図11に示す動画
記録再生処理では,図3の画素抽出回路52において第1
フィールドの偶数行の画素からなるフィールド画像デー
タ(B1)を抽出し,画素抽出回路54において第2フィ
ールドの偶数行の画素からなるフィールド画像データ
(B2)を抽出し,これらのフィールド画像データの差
分を差分演算回路56で演算する(B1−B2)。この差
分データが補助記録領域a3 に記録される。動画の再生
時には第1フレームの画像データ(fl1)がフレーム
・メモリ63に与えられ,このフレーム・メモリ63から奇
数行のフィールド画像データ(A1)は画像再生処理回
路の出力とし,偶数行のフィールド画像データ(B1)
は演算処理回路65に与える。差分データ(B1−B2)
も演算処理回路65に与えられる。演算処理回路65におい
て偶数行のフィールド画像データ(B1)から差分デー
タ(B1−B2)が減算され,偶数行の画素からなる第
2フィールド画像データB2が得られる。奇数行の画素
からなるフィールド画像データと偶数行の画素からなる
フィールド画像データとが1/60秒ごとに交互に表示装
置に与えられることにより動画再生が行なわれる。
【0154】(2) 第2実施例 図12から図18は第2実施例を説明するためのものであ
る。
【0155】第2実施例によるディジタル・ビデオ・テ
ープ・レコーダは図1に示すディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダの記録画像データ処理回路13および再生画
像データ処理回路34の構成が変わるものである。
【0156】まず第2実施例による動画記録再生処理お
よび静止画記録再生処理の概念について図14および図15
を参照して説明する。
【0157】図14を参照して,第2実施例におけるディ
ジタル・ビデオ・テープ・レコーダも第1実施例におけ
るディジタル・ビデオ・テープ・レコーダと同様に水平
方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万画素の画素数
をもつCCD11を用いて1/30秒の周期で連続的に被写
体が撮影される。これにより70万画素のフレーム画像デ
ータが1/60秒ごとに得られる(FL1,FL2,FL
3,FL4)。動画記録再生処理の場合1/30秒ごとに
得られ,水平方向に1440画素の画素数をもつ約約70万画
素のフレーム画像データは水平方向に720 画素の画素数
をもつ約35万画素の画素数をもつフレーム画像データと
なるように画像データの抽出処理が行なわれる。この画
像データの抽出処理は約70万画素のフレーム画像データ
のデータ量が約35万画素のフレーム画像データのデータ
量となり,かつ一駒の画像を構成すればよく,必ずしも
水平方向の画素数を半分にするものではない。ただし好
ましくは,水平方向に1つの画素おきに画像データの抽
出処理を行なうこととなろう。このようにして35万画素
のフレーム画像データが1/30秒ごとに得られ,この得
られた35万画素のフレーム画像データ(FL1a,FL
2a,FL3a,FL4a)が1/30秒ごとに10トラッ
クのビデオ記録領域a2 に記録される。
【0158】磁気テープ8に記録された35万画素のフレ
ーム画像データは1/30秒ごとに読取られ,表示装置に
与えられることにより動画再生が行なわれる。
【0159】図15を参照して,静止画記録再生処理の場
合1/30秒ごとに得られた70万画素のフレーム画像デー
タ(FL1,FL2,FL3,FL4)のうち奇数フレ
ーム画像データ(FL1,FL3)について35万画素の
データ量となるように画像データの分割処理が行なわれ
る。偶数フレーム画像データ(FL2,FL4)はスキ
ップされる。分割された奇数フレーム画像の画像データ
(FL1a,FL1b,FL3a,FL3b)につい
て,同一の70万画素のフレーム画像から分割された35万
画素のフレーム画像データの差が演算される(FL1a
−FL1b,FL3a−FL3b)。差分演算により得
られた差分データ(FL1a−FL1b,FL3a−F
L3b)が磁気テープ8の補助記録領域a3 に記録され
る。
【0160】静止画再生においては,補助記録領域a3
に記録された差分データ(FL1a−FL1b,FL3
a−FL3b)およびビデオ記録領域a2 に記録された
奇数番めの35万画素のフレーム画像データ(FL1a,
FL3a)がそれぞれ読出される。奇数番めの35万画素
のフレーム画像データ(FL1a,FL3a)から差分
データ(FL1a−FL1b,FL3a−FL3b)が
減算される。これにより奇数番めの35万画素のフレーム
画像データであって動画記録再生処理において磁気テー
プ8に記録されていない奇数番めの35万画素のフレーム
画像データ(FL1b,FL3b)が得られる。この奇
数番めの35万画素のフレーム画像データ(FL1b,F
L3b)と,奇数番めの他の35番画素のフレーム画像デ
ータ(FL1a,FL3a)とが合成され,70万画素の
奇数番めのフレーム画像データ(FL1,FL3)が得
られる。この70万画素のフレーム画像データが,必要で
あれば垂直補間処理が行なわれ,プリンタ37に与えられ
る。これにより静止画像がプリントされる。
【0161】図12および図13は第2実施例によるディジ
タル・ビデオ・テープ・レコーダの記録画像データ処理
回路13および再生画像データ処理回路34の構成を示すブ
ロック図である。
【0162】図12を参照して,70万画素のフレーム画像
データは切替スイッチ70を経てフレーム・メモリ71また
は72のいずれかに入力し,格納される。切替スイッチ70
は70万画素のフレーム画像データが通過するごとに切替
えられる。したがって入力する1フレーム分の画像デー
タはフレーム・メモリ71または73に交互に与えられる。
ここではフレーム・メモリ73に70万画素の第1のフレー
ム画像データFL1が格納され,フレーム・メモリ71に
70万画素の第2のフレーム画像データFL2が格納され
るものとする。
【0163】フレーム・メモリ71に格納された70万画素
の第2のフレーム画像データFL2から35万画素の第2
のフレーム画像データFL2aが画素抽出回路72によっ
て抽出され出力される。フレーム・メモリ73に格納され
た70万画素の第1のフレーム画像データFL1から,2
つの35万画素の第1のフレーム画像データFL1aおよ
びFL2aがそれぞれ分けて出力されるように,画素抽
出回路74によって抽出される。35万画素の第1のフレー
ム画像データFL1aと35万画素の第2のフレーム画像
データFL2aとが記録画像データ処理回路13の出力と
なりデータ圧縮回路14に与えられ,磁気テープ8のビデ
オ記録領域a2 に記録される。
【0164】画素抽出回路74から出力される2つの35万
画素の第1のフレーム画像データFL1aおよびFL1
bは差分量検出回路75に与えられる。差分量検出回路75
において,与えられるフレーム画像データFL1aおよ
びFL1bの差がブロック(1ブロックはたとえば8×
8画素)ごとに算出される。算出された差があらかじめ
定められた一定値以上であればフレーム画像データFL
1aおよびFL1bは差分演算回路76に与えられ,差が
演算される(FL1a−FL1b)。差分演算回路76か
ら出力される差分データFL1a−FL1bは差分デー
タ圧縮回路77に与えられ,データ圧縮される。データ圧
縮された差分データ(FL1a−FL1b)がシステム
・コントローラ21に与えられ,磁気テープ8の補助記録
領域a3に記録される。
【0165】図13を参照して,磁気テープ8のビデオ記
録領域a2 に記録されている35万画素のフレーム画像デ
ータFL1および差分データFL1a−FL1bがそれ
ぞれ読出される。読出された35万画素のフレーム画像デ
ータFL1はフレーム・メモリ81に与えられ一旦記憶さ
れるとともに再生画像データ処理回路34の出力となりD
A変換器38を介して表示装置39に与えられる。これによ
り動画再生が行なわれる。
【0166】差分データはデータ伸張回路82に与えられ
データ伸張され演算処理回路83に与えられる。一方フレ
ーム・メモリ81に記憶された35万画素のフレーム画像デ
ータFL1aは演算処理回路83および画像合成回路84に
与えられる。演算処理回路83において,フレーム・メモ
リ81から与えられる35万画素のフレーム画像データFL
1aからデータ伸張回路82から与えられる差分データF
L1a−FL1bが減算され,第1の35万画素のフレー
ム画像データであって磁気テープ8のビデオ記録領域a
2 に記録されていない35万画素のフレーム画像データF
L1bが生成される。この35万画素のフレーム画像デー
タFL1bは画像合成回路84に与えられる。画像合成回
路84において与えられる2つの35万画素のフレーム画像
データFL1aおよびFL1bが合成され,一駒の画像
を構成する70万画素のフレーム画像データFL1が復元
される。復元された70万画素のフレーム画像データFL
1は,再生画像データ処理回路34の出力となり,必要な
らば垂直補間回路35において垂直補間処理が行なわれD
A変換器36を介してプリンタ37に与えられる。これによ
り高精度のプリントが得られる。
【0167】上記においては,差分量検出回路75におい
て差分量を検出し,あらかじめ定められたしきい値以上
の場合に限り差分演算を行なっているが,差分量を検出
せず差分量の大きさにかかわらず差分演算を行なっても
よい。また上記においても差分データを圧縮するのは必
ずしも必要ではない。
【0168】上述の実施例においては約70万画素の画素
数をもつCCD11を用いて被写体を撮影しているが,こ
の発明は約35万画素の画素数をもつCCDを備えたディ
ジタル・ビデオ・テープ・レコーダにも適用することが
できる。
【0169】図16および図17は,約35万画素のCCDを
用いて連続的に撮影する場合の動画像記録再生処理およ
び静止画像記録再生処理を説明するためのもので平面的
に示している。図16および図17においても図10および図
11に示すように奇数行の画素は符号Aを用いて偶数行の
画素は符号Bを用いて示されている。また35万画素の画
素数をもつCCDを用いて被写体を撮影する場合,その
撮影周期は1/60秒となる。
【0170】図16を参照して,動画像記録再生処理にお
いては1/60秒ごとに得られる35万画素のフレーム画像
データのうち奇数番めのフレーム画像データについては
奇数行の画素の画像データが抽出され,偶数番めのフレ
ーム画像データについては偶数行の画素の画像データが
抽出される。この抽出処理により35万画素のフレーム画
像データのデータ量の半分のフィールド画像データのデ
ータ量となる。画像抽出処理により得られた画像データ
は35万画素の1フレーム分のデータ量ずつ10トラック分
のビデオ記録領域a2 に記録される。
【0171】動画再生時においては磁気テープ8のビデ
オ記録領域a2 に記録された画像データが読出され,1
/60秒ごとに順次表示装置に与えられる。撮影間隔が1
/60秒であり,比較的短いので動きの滑らかな動画再生
が可能となる。
【0172】図17を参照して,隣接する画像を表わす35
万画素のフレーム画像データのうち偶数行の画素を表わ
す画像データが抽出されその差が演算される(B2−B
1,B4−B3)。この差分データ(B2−B1,B4
−B3)が磁気テープ8の補助記録領域a3 に記録され
る。
【0173】静止画再生時においては,動画再生のため
にビデオ記録領域a2 に記録された偶数番めのフレーム
画像データの偶数列の画像データ(B2,B4)から,
補助記録領域a3 に記録された差分データ(B2−B
1,B4−B3)が減算され,ビデオ記録領域a2 には
記録されていない,奇数番めのフレーム画像データのう
ちの偶数行の画素の画像データ(B1,B3)が生成さ
れる。この生成された画像データ(B1,B3)と,奇
数番めのフレーム画像データであってビデオ記録領域a
2 に記録されている奇数行の画像データ(A1,A3)
とが合成されて35万画素のフレーム画像データ(fl
1,fl3)が生成される。生成された35万画素のフレ
ーム画像データが再生画像データ処理回路34の出力とな
りプリンタ37に与えられる。比較的に高画素の画素数を
もつ画像データなので,比較的高画質なプリントが得ら
れる。
【0174】図16に示す動画像記録再生処理を行なうに
は,図12に示す記録画像データ処理回路13において,フ
レーム・メモリ71に奇数番めのフレーム画像データ(f
l1,fl3)記憶し,奇数行の画素を表わす画像デー
タ(A1,A3)を抽出して出力する。またフレーム・
メモリ73に偶数番めのフレーム画像データ(fl2,f
l4)を記憶し,偶数行の画素を表わす画像データ(B
2,B4)を出力するとともに,差分演算回路76におい
て奇数行の画素を表わす画像データ(B1,B3)と偶
数行の画素を表わす画像データ(B2,B4)との差分
データを演算する。再生時においては,奇数番めのフレ
ーム画像データであって奇数行の画素を表わす画像デー
タ(A1.A3)と偶数番めのフレーム画像データであ
って,偶数行の画素を表わす画像データ(B2,B4)
とを交互に表示装置に与える。
【0175】また,図17に示す静止画像記録再生処理を
行なうには図13に示す差分演算回路において演算された
差分データ(B2−B1,B4−b3)を補助記録領域
3に記録する。再生時において演算処理回路83に偶数
番めのフレーム画像データのうちの偶数行の画素の画像
データ(B2,B4)と差分データ(B2−B1,B4
−B3)とを与える。演算処理回路83において,この偶
数行の画素の画像データ(B2,B4)から差分データ
を減算し,奇数番めのフレーム画像データのうち偶数行
の画素の画像データ(B1,B3)を復元する。この復
元された画像データ(B1,B3)とビデオ記録領域a
2 に記録された偶数番めのフレーム画像データのうち奇
数行の画素の画像データ(B2,B4)とを画像合成回
路84において合成する。これにより35万画素のフレーム
画像データが得られプリンタ37に与えられることによ
り,高精細なプリントが得られる。
【0176】(3) 第3実施例 図18から図25は第3実施例を説明するためのものであ
る。
【0177】第3実施例によるディジタル・ビデオ・テ
ープ・レコーダは図1に示すディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダの記録画像データ処理回路13および再生画
像データ処理回路34の構成が変わるものである。
【0178】第3実施例におけるディジタル・ビデオ・
テープ・レコーダも第1実施例または第2実施例におけ
るディジタル・ビデオ・テープ・レコーダと同様に水平
方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万画素の画素数
をもつCCD11を用いて1/30秒の周期で連続的に被写
体が撮影され,70万画素のフレーム画像データが1/30
秒ごとに得られる。
【0179】第3実施例におけるディジタル・ビデオ・
テープ・レコーダは,動画像の記録再生においては約70
万画素のフレーム画像データについて水平方向に1つお
きの画素が抽出され水平方向720 画素,垂直方向480 画
素の約35万画素のフレーム画像が生成される。この35万
画素のフレーム画像データが10トラックのビデオ記録領
域a2 に記録される。動画像の再生においては,ビデオ
記録領域a2 に記録された35万画素のフレーム画像デー
タが1/30秒ごとに読出され表示装置39に与えられる。
これにより表示装置39に動画が表示される。
【0180】つづいて第3実施例のディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダにおける静止画記録再生について図
20および図21を用いて説明する。
【0181】図20および図21を参照して,第3実施例の
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダにおける静止画
像記録再生処理は,撮影によって得られた70万画素のフ
レーム画像データによって表わされる高精細画像を,再
生時に復元する純粋な静止画像記録再生処理(図20)
と,撮影によって得られた70万画素のフレーム画像デー
タによって表わされる高精細画像に近似した擬似画像を
再生する擬似再生画像記録再生処理(図21)とがある。
【0182】図20ならびに図22(A) ,(B) および(C) を
参照して,純粋な静止画像記録再生処理について説明す
る。
【0183】図22(A) ,(B) および(C) は画像の一部を
抽出して示している。
【0184】1/30秒ごとに被写体が連続して撮影さ
れ,水平方向1440画素,垂直方向480画素の約70万画素
のフレーム画像データFL1が得られる(図22(A) )。
この約70万画素のフレーム画像データFL1は奇数列の
画素Daの画像データFL1aと偶数列の画素Dbの画
像データFL1bとに分割される。分割された奇数列の
画素Daの画像データ(図22(B) )にもとづいて補間処
理が行なわれ,偶数列の画素Dbの画素に相当する画素
が補間画素Dsとして生成される(図22(C) )。この補
間画素Dsを表わす画像データを補間画像データFL1
sとする。
【0185】生成された補間画像データFL1sと偶数
列の画素Dbの画像データFL1bとの差分が演算さ
れ,差分データFL1s−FL1bが得られる,得られ
た差分データFL1s−FL1bが磁気テープ8の補助
記録領域a3 に記録される。ここまでが記録処理であ
る。
【0186】静止画の再生処理においては,ビデオ記録
領域a2 に記録されている奇数列の画素Daの画像デー
タFL1aが読出され,この画像データFL1aから補
間画像データFL1sが生成される。生成された補間画
像データFL1sから差分データFL1s−FL1bが
減算され,偶数列の画素Dbの画像データFL1bが復
元される。復元された偶数列の画素Dbの画像データF
L1bとビデオ記録領域a2 に記録されている奇数列の
画素Daの画像データFL1aとが合成され,図22(A)
に示すように撮影時に得られた70万画素のフレーム画像
データFL1が得られる。これにより高精細であり,か
つ被写体と同じ画像がプリント可能となる。
【0187】つづいて図21ならびに図22(A) ,(B) およ
び(C) を参照して擬似静止画像記録再生処理について説
明する。
【0188】擬似静止画像記録再生処理においては,純
粋な静止画像記録再生処理と異なり,補間画像データF
L1sと偶数列の画素Dbの画像データFL1bとの差
分データ(FL1s−FL1b)は補助記録領域a3
記録されない。擬似静止画像記録再生処理では,再生時
においてビデオ記録領域a2 に記録された奇数列の画素
Daの画像データFL1aから補間画像データFL1s
が生成される。生成された補間画像データFL1sと奇
数列の画素Daの画像データFL1aとが合成され図22
(C) に示すように擬似的な70万画素のフレーム画像デー
タFL1が生成される。これにより高精細なプリントが
可能となる。
【0189】図18および図19は第3実施例によるディジ
タル・ビデオ・テープ・レコーダの記録画像データ処理
回路13および再生画像データ処理回路34の構成を示すブ
ロック図である。
【0190】撮影によって得られた70万画素のフレーム
画像データFL1は画素抽出回路91に与えられ,画素抽
出回路91において奇数列の画素Daの画像データFL1
aと偶数列の画素Dbの画像データFL1bとに分けら
れる。奇数列の画素Daの画像データFL1aは補間画
像データ生成回路92に与えられるとともに記録画像デー
タ処理回路13の出力となり,データ圧縮されて動画再生
のために磁気テープのビデオ記録領域a2 に記録され
る。
【0191】補間画像データ生成回路92において補間画
素Dsを表わす補間画像データFL1sが生成され,差
分データ生成比較判定回路93に与えられる。補間画像デ
ータ生成回路92における補間画像データの生成はたとえ
ば補間処理により生成しようとする画素Dsに隣接する
画素Daの相加平均により実現できる。
【0192】差分データ生成比較判定回路93には,偶数
列の画素Dbの画像データFL1bと補間画像データF
L1sとが与えられる。差分データ比較判定回路93にお
いて与えられる画像データの差FL1s−FL1bがあ
らかじめ定められたしきい値以上かどうかがブロック
(たとえば8×8画素)ごとに比較され,しきい値以上
であったときに差分データFL1s−FL1bがデータ
圧縮回路94に与えられデータ圧縮が施こされる。しきい
値以上ではないときは差分データFL1s−FL1bは
比較判定回路93から出力されない。比較判定回路93にお
いてデータの差FL1s−FL1bがしきい値以上と判
定され,比較判定回路93から差分データFL1s−FL
1bが出力されるときの処理が上述した図20の純粋な静
止画像記録再生処理に相当し,データの差FL1s−F
L1bがしきい値より小さいと判定され,比較判定回路
93から差分データFL1s−FL1bが出力されないと
きの処理が上述した図21の擬似静止画像記録再生処理に
相当する。比較判定回路93から出力される差分データF
L1s−FL1bはデータ圧縮回路94に与えられデータ
圧縮される。データ圧縮された差分データFL1s−F
L1bはシステム・コントローラ21に与えられ,補助記
録領域a3 に記録される。差分データに加え,差分デー
タ生成比較判定回路93における判定しきい値も補助記録
領域a3 に記録される。
【0193】図19を参照して,再生時においてはビデオ
記録領域a2 に記録された奇数列の画素Daの画像デー
タは読出され単に再生画像データ処理回路34を通過して
表示装置39に与えられ,動画再生が行なわれる。奇数列
の画素Daの画像データFL1aは補間画像データ生成
回路103 に与えられ,補間画素Dsを表わす補間画像デ
ータFL1sが生成される。生成された補間画像データ
FL1sは差分データ加算回路102 に与えられる。補助
記録領域a3 に記録された差分データは読出されデータ
伸張回路101 に与えられる。データ伸張回路101 におい
てデータ伸張された差分データFL1s−FL1bは演
算処理回路102 に与えられる。演算処理回路102 におい
て補間画像データFL1sから差分データFL1s−F
L1bが減算され,奇数列の画素Dbの画像データFL
1bが復元される。復元された奇数列の画素Dbの画像
データFL1bは画像合成回路104 に与えられる。画像
合成回路104 には奇数列の画素Daの画像データFL1
aも与えられており,この画像合成回路104 において,
奇数列の画素Daの画像データFL1aと偶数列の画素
Dbの画像データFL1bとが合成される。画像合成回
路104 から出力される画像データは必要ならば垂直補間
回路35における垂直補間処理が行なわれDA変換器36を
介してプリンタ37に与えられる。これにより図22(A) に
示すように高精細であり,かつ撮影によって得られた画
像と同じ画像がプリントされる。
【0194】また,記録時における差分データ比較判定
回路93の動作において与えられるデータの差があらかじ
め定められたしきい値よりも小さいときには差分データ
FL1s−FL1bは補助記録領域a3 に記録されない
から演算処理回路102 の出力は補間画像データ生成回路
103 において生成された補間画像データFL1sとな
る。このため画像合成回路104 においては奇数列の画素
Daの画像データFL1aと補間画像データFL1sと
が合成される。これにより,画像合成回路104 から出力
される画像データによって表わされる画像は図22(C) に
示すようになる。
【0195】上述の実施例において補間画像データ生成
処理は単に補間する画素の隣接する画素の相加平均によ
り行なっていたが次のようにすることもできる。以下の
説明では一行おきに画素が欠如している場合について述
べるが第3実施例における補間処理では一列おきに画素
が欠如しているため,90度回転して適用すればよい。
【0196】図23は補間画素値演算回路の電気的構成を
示すブロック図である。図24に3画素×3画素の画素ブ
ロックが示されている。図24においては画像データが存
在する画素がハッチングで示されている。図24では画素
A,B,C,F,GおよびHに画像データがあり,画素
D,XおよびEには画像データは存在しない。
【0197】図23に示す補間画素値演算回路は図24に示
すようにデータを生成すべき画素をXとした場合,この
画素Xを中心として3画素×3画素の画素ブロックを考
え,この画素ブロックに含まれる画素を表わすデータを
参照して好ましいと思われる画素Xのデータを生成する
ものである。
【0198】データが存在しない画素の上下の画素(A
とF,BとG,CとH)を加算した場合その加算値が水
平方向についての加算値ほど増加または減少していると
きは,その部分の画像は階段状の部分であり,データが
存在しない画素の上下の画素の画像データの相加平均を
その欠如している画素の画像データとすると階段状の部
分が強調されてしまう。その一方画素Xのまわりの2個
の画素の相関値を算出し,最も高い相関を与える画素の
相加平均をその欠如している画素の画像データとする
と,データが欠如している画素Xの列に隣接する列の画
素A,F,CおよびHの画像データのレベルがきわめて
低く,かつ相関が高く,(たとえばすべて0レベルの場
合)画素Xの上下の画素BおよびGの画像データのレベ
ルが高くかつ相関が低い場合(たとえば最高レベルと最
高レベルに近い場合)などは不自然な画像となることが
ある。
【0199】図23に示す補間画素値演算回路は,データ
を生成する画像の部分が階段状のような部分であっても
その部分が強調されず,かつ自然な画像が得られるよう
に欠如している画素のデータを生成する回路である。図
23に示す補間画素値演算回路では,欠如している画素の
データを生成するのにもっとも好ましいと思われる2個
の画素を見つけ,見つけた2個の画素の画像データの平
均値を欠如している画素を表わす画像データとする。
【0200】図25は欠如している画素の画像データを生
成する手順を示している。画素を表わす画像データのレ
ベルも画素と同一符号で示す。
【0201】まず,画素AとFの画像データの加算値D
a,画素BとGの画像データの加算値Xaおよび画素C
とHの画像データの加算値Eaが算出される(ステップ
140)。得られた加算値Da,XaおよびEaを比較し
水平方向の加算値ほど増加(Da<Xa<Ea)してい
るかまたは減少(Da>Xa>Ea)しているかが判断
される(ステップ141 )。増加または減少でなければ
(ステップ141 でNO),データを生成する画素Xの周辺
部分は階段状の部分ではないと考えられ,画素Xの上下
の画素BとGの相加平均が画素Xのデータとされる(ス
テップ147 )。増加または減少していると(ステップ14
1 でYES ),データを生成する画素Xの周辺部分は階段
状の部分であると考えられ,画素Xの上下の画素BとG
の画像データの相加平均を画素Xの画像データとすると
その階段状の部分が強調されるので,画素Xの斜め方向
の2個の画素のうち相関のもっとも高い画素の画像デー
タの相加平均が画素Xの画像データとされる。
【0202】画素Xの左上の画素Aの画像データと右下
の画素Hの画像データとの絶対値差S1(=|A−H
|),画素Xの上の画素Bの画像データと下の画素Gの
画像データとの絶対値差S2(=|B−G|)および画
素Xの右上の画素Cの画像データと左下の画素Fの画像
データとの絶対値差S3(=|C−F|)がそれぞれ算
出される(ステップ62)。これらの絶対値差の演算結果
から最も相関の高い画素の組合わせが判断され(ステッ
プ143 および144 ),最も高い相関を与える画素の画像
データの平均が画素Xの画像データとされる(ステップ
145 ,146 または147 )。
【0203】図23を参照して,輝度を表わす1駒分のデ
ィジタル画像データがフレーム・メモリ111 に格納され
る。フレーム・メモリ111 から,データを生成する画素
Xの左上,上,右上,左下,下および右下の画素(A,
B,C,F,GおよびH)を表わす画像データが読出さ
れ補間方向判別回路113 および平均値演算回路114 にそ
れぞれ与えられる。補間方向判別回路113 において図25
ステップ140 〜144 の処理が行なわれる。補間方向判別
回路113 において,画素Xの画像データを生成するのに
最適な2個の画素が見つけられるとこの2個の画素を表
わす信号が平均値演算回路114 に与えられる。平均値演
算回路114 において最適な2個の画素の画像データの平
均値演算処理が行なわれる(図25ステップ145 〜147 の
処理)。平均値演算回路114 における演算結果を表わす
データはフィールド・メモリ112に与えられ記憶され
る。補間方向判別回路113 における補間方向判別処理,
平均値演算回路114 における平均値演算処理が繰返され
ることにより1駒分のフレーム画像データにおいて欠如
している行の画素を表わすデータがすべて生成されフレ
ーム・メモリ112 に記憶される。フレーム・メモリ112
から出力されるデータが補間画像データとなり,差分デ
ータ生成比較判定回路93に与えられる。
【0204】(4) 第4実施例 図26から図30は第4実施例を説明するためのものであ
る。
【0205】第4実施例によるディジタル・ビデオ・テ
ープ・レコーダも図1に示すディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダの記録画像データ処理回路13および再生画
像データ処理回路34の構成が変わるものである。第3実
施例におけるディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ記
録再生処理では補間画像データFL1sを生成し,補間
画像データFL1sと偶数列の画素Dbの画像データF
L1bとの差分を演算しその差分データを用いているの
に対し,第4実施例におけるディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダの記録再生処理では平均値を表わす画素D
AVの画像データを生成し,この平均値画像データと偶数
列の画素Dbの画像データFL1bとの差分を演算しそ
の差分データを用いるものである。
【0206】第4実施例におけるディジタル・ビデオ・
テープ・レコーダも第1実施例または第2実施例におけ
るディジタル・ビデオ・テープ・レコーダと同様に水平
方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万画素の画素数
をもつCCD11を用いて1/30秒の周期で連続的に被写
体が撮影され,70万画素のフレーム画像データが1/30
秒ごとに得られる。
【0207】第4実施例におけるディジタル・ビデオ・
テープ・レコーダは,動画像の記録再生においては約70
万画素のフレーム画像データについて隣接する画素を表
わす画像データの相加平均が演算され水平方向720 画
素,垂直方向480 画素の約35万画素の平均化されたフレ
ーム画像データが得られる。この平均化された35万画素
のフレーム画像データが10トラックのビデオ記録領域a
2 に記録される。動画像の再生においては,ビデオ記録
領域a2 に記録された35万画素のフレーム画像データが
1/30秒ごとに読出され表示装置39に与えられる。これ
により表示装置39に動画が表示される。
【0208】つづいて第4実施例のディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダにおける静止画記録再生について図
28および図29を用いて説明する。
【0209】図28および図29を参照して,第4実施例の
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダにおける静止画
像記録再生処理においても第3実施例と同様に,撮影に
よって得られた70万画素のフレーム画像データによって
表わされる高精細画像を,再生時に復元する純粋な静止
画像記録再生処理(図28)と,撮影によって得られた70
万画素のフレーム画像データによって表わされる高精細
画像に近似した擬似画像を,再生する擬似再生画像記録
再生処理(図29)とがある。
【0210】図28ならびに図30(A) ,(B) および(C) を
参照して,純粋な静止画像記録再生処理について説明す
る。
【0211】図30(A) ,(B) および(C) は画像の一部を
抽出して示している。
【0212】1/30秒ごとに被写体が連続して撮影さ
れ,水平方向1440画素,垂直方向480画素の約70万画素
のフレーム画像データFL1が得られる(図30(A) )。
この約70万画素のフレーム画像データFL1のうち隣接
する奇数列の画素Daと偶数列の画素Dbとの平均の画
素DAVが得られるように画像データの平均化処理が行な
われる。この平均化処理により水平方向の画素数は1440
画素から720 画素となり画像データ量も約70万画素から
約35万画素となる(図30(B) )。また約70万画素のフレ
ーム画像データFL1から偶数列の画素Dbを表わす画
像データFL1bが抽出される。
【0213】平均化演算により得られ,平均画素DAVを
表わす平均画像データFL1AVと奇数列の画素Dbを表
わす画像データFL1bとの差分が演算される。この差
分演算処理により得られた画素DΔを表わす差分データ
FL1Δ=FL1b−FL1AVが磁気テープ8の補助記
録領域a3 に記録される。ここまでが記録処理である。
【0214】静止画の再生処理においては,ビデオ記録
領域a2 に記録されている平均画素DAVの平均画像デー
タFL1AVが読出され,補助記録領域a3 に記録されて
いる差分データFL1Δがそれぞれ読出される。これら
の読出された画像データFL1AVおよびFL1Δにおい
て,それぞれの画像データの加算処理FL1AV+FL1
Δおよび減算処理FL1AV−FL1Δが行なわれる。こ
の加算処理により偶数列の画素Dbの画像データFL1
bが得られる(FL1AV+FL1Δ=FL1AV+FL1
b−FL1AV=FL1b)。また減算処理により奇数列
の画素Daの画像データFL1aが得られる(FL1AV
−FL1Δ=FL1AV−(FL1b−FL1AV)=2F
L1AV−FL1b=2(FL1a+FL1b)/2−F
L1b=FL1a)。このようにして得られた偶数列の
画素Daの画像データFL1aと奇数列の画素Dbの画
像データFL1bとが合成され,撮影時に得られた70万
画素のフレーム画像データFL1が復元される。これに
より高精細なプリントが可能となる。
【0215】つづいて図29ならびに図30(A) ,(B) およ
び(C) を参照して擬似静止画像記録再生処理について説
明する。
【0216】擬似静止画像記録再生処理については,純
粋な静止画像記録再生処理と異なり,差分データFL1
Δは補助記録領域a3 に記録されない。擬似静止画像記
録再生処理では,ビデオ記録領域a2 に記録された平均
画素DAVを表わす平均画像データFL1AVが読出され,
この平均画像データFL1AVからプリントが生成され
る。
【0217】図26および図27は第4実施例による節・ビ
デオ・テープ・レコーダの記録画像データ処理回路13お
よび再生画像データ処理回路34の構成を示すブロック図
である。
【0218】撮影によって得られた70万画素のフレーム
画像データFL1は画素抽出回路151 に与えられ,偶数
列の画素Dbの画像データFL1bが抽出され差分デー
タ生成比較判定回路153 に与えられる。また画素抽出回
路151 から奇数列の画素Daを表わす画像データFL1
aと偶数列の画素Dbを表わす画像データFL1bとが
出力され平均化回路152 に与えられる。平均化回路152
において入力する画像データFL1aおよびFL1bの
平均化処理が行なわれ,平均画素DAVを表わす平均画像
データFL1AVが得られる。この平均画像データFL1
AVは差分データ生成比較判定回路153 に与えられるとと
もに,記録画像データ処理回路13の出力画像データとし
てデータ圧縮回路14に与えられ磁気テープ8のビデオ記
録領域a2 に記録される。
【0219】差分データ生成比較判定回路153 において
は与えられる,奇数列の画素Dbの画像データFL1b
から平均画素DAVの平均画像データFL1AVが減算さ
れ,差分画素DΔを表わす差分データFL1Δが得られ
る。差分データ比較判定回路153 において,差分画像デ
ータの差FL1Δ=FL1b−FL1AVがあらかじめ定
められたしきい値以上かどうかがブロック(たとえば8
×8画素)ごとに比較され,しきい値以上であったとき
に差分データFL1Δ=FL1b−FL1AVがデータ圧
縮回路154 に与えられデータ圧縮が施こされる。しきい
値以上ではないときは差分データFL1Δ=FL1b−
FL1AVは比較判定回路153 から出力されない。比較判
定回路153 においてデータの差FL1Δ=FL1b−F
L1AVがしきい値以上と判定され,比較判定回路153 か
ら差分データFL1Δ=FL1b−FL1AVが出力され
るときの処理が上述した図28の純粋な静止画像記録再生
処理に相当し,データの差FL1Δ=FL1b−FL1
AVがしきい値より小さいと判定され,比較判定回路153
から差分データFL1Δ=FL1b−FL1AVが出力さ
れないときの処理が上述した図29の擬似静止画像記録再
生処理に相当する。比較判定回路153 から出力される差
分データFL1Δ=FL1b−FL1AVはデータ圧縮回
路154 に与えられデータ圧縮される。データ圧縮された
差分データFL1Δ=FL1b−FL1AVはシステム・
コントローラ21に与えられ,補助記録領域a3 に記録さ
れる。差分データに加え,差分データ生成比較判定回路
153 における判定しきい値,ビデオ記録領域a2 には平
均化された画像データが記録されていることを示すデー
タも補助記録領域a3 に記録される。
【0220】図27を参照して,再生時においてはビデオ
記録領域a2 に記録された平均の画素DAVの画像データ
FL1AVは読出され単に再生画像データ処理回路34を通
過して表示装置39に与えられ,動画再生が行なわれる。
また平均画素DAVの平均画像データFL1AVは差分デー
タ演算回路162 に与えられる。補助記録領域a3 に記録
された差分データFL1Δは読出されデータ伸張回路16
1 に与えられる。データ伸張回路161 においてデータ伸
張された差分データFL1Δ=FL1b−FL1AVは差
分データ回路162 に与えられる。差分データ演算回路16
2 において上述した加算処理および減算処理が行なわれ
る。加算処理により偶数列の画素Dbの画像データFL
1bが得られる(FL1AV+FL1Δ=FL1AV+FL
1b−FL1AV=FL1b)。また減算処理により奇数
列の画素Daの画像データFL1aが得られる(FL1
AV−FL1Δ=FL1AV−(FL1b−FL1AV)=2
FL1AV−FL1b=2(FL1a+FL1b)/2−
FL1b=FL1a)。このようにして得られた偶数列
の画素Daの画像データFL1aと奇数列の画素Dbの
画像データFL1bとが画像合成回路163 に与えられ
る。画像合成回路163により合成され,撮影時に得られ
た70万画素のフレーム画像データFL1が復元される。
復元された画像データFL1は再生画像データ処理回路
34の出力となり,プリンタ37に与えられることにより高
精細なプリントが可能となる。
【0221】(5) 第5実施例 図31から図34は第5実施例を説明するためのものであ
る。
【0222】図31はディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダの記録系の電気的構成を示すブロック図,図32はデ
ィジタル・ビデオ・テープ・レコーダの再生系の電気的
構成を示すブロック図である。図33は画像の分割の手法
を示しており,図34は画像の一例を示している。図31お
よび図32において図1に示すものと同一物には同一符号
を付して説明を省略する。
【0223】図31に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダにおいては図1に示すディジタル・ビデオ・テ
ープ・レコーダと同様に水平方向1440画素,垂直方向48
0 画素の約70万画素の画素数をもつCCDを用いて1/
30秒ごとに被写体が連続的に撮影される。撮影によって
得られた70万画素のフレーム画像データが半分の35万画
素の画像データ量となり,かつそれぞれが一駒の画像を
表わすように画像データの分割が行なわれる。このよう
に分割された画像データのうち一方の画像データは通常
のディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの記録処理と
同様にして圧縮されて磁気テープ8のビデオ記録領域a
2 に記録される。これに対して分割された画像データの
うち他方の画像データについては高周波成分が抽出さ
れ,抽出された高周波成分を表わすデータが磁気テープ
8の補助記録領域a3 に記録される。
【0224】動画再生時においては通常のディジタル・
ビデオ・テープ・レコーダにおける画像データの記録と
同様にしてビデオ記録領域a2 に記録された画像データ
が読出され,表示装置39に与えられる。これにより動画
が表示装置39上に表示される。静止画再生時においては
ビデオ記録領域a2 に記録され,読出された画像データ
と,補助記録領域a3 に記録された高周波成分を表わす
画像データとが合成される。高周波数成分を表わす画像
データは画像の精細な部分を表わしているから合成によ
り得られた画像データによって表わされる画像データは
高精細なものとなる。したがって高精細なプリントが得
られる。
【0225】図31を参照して,撮影によって得られた水
平方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万画素のフレ
ーム画像データはDSP(Digital Signal Prossesor)
171に与えられ,このDSP171 において次のようにし
て半分の画素数の約35万画素のフレーム画像データに分
けられる。
【0226】図33(A) ,(B) および(C) はCCD11にお
ける画素配列およびこれらの画素の画像データが2フレ
ームに分割される様子を模式的に表わすものである。水
平方向および垂直方向とも,図示の便宜上,画素数はき
わめて少なく描かれている。また,配列方式(モザイ
ク,ストライプ,デルタ等)はここでは問わない。図33
(A) の上部に示すように,CCD11から出力されかつA
/D変換された1駒分の画像データはCCD11の水平方
向および垂直方向のすべての画素(水平方向720画素,
垂直方向480 画素)についての画像データを含んでい
る。
【0227】DSP回路171 において,1フレーム分ず
つ2回に分けて画像データの読出しが行なわれる。
【0228】第1回めに読出される第1フレームの画像
データは奇数列の画素の画像データである。これらの奇
数列の画素の画像データは白丸印によって表現されてい
る。読出された画像データによって表わされる画素が図
33(B) に示されている。第2回めに読出される第2フレ
ームの画像データは偶数列の画像データである。これら
の偶数列の画素の画像データは黒丸印によって表現され
ている。読出された画像データによって表わされる画素
が図33(C) に示されている。
【0229】すべての画素の画像データが1回のみ,い
ずれかのフレームにおいて読出されることになる。しか
も,各フィールドを構成する画像データの画素は,水平
方向に飛び飛びになっていて,いずれのフレームの画像
データによっても被写体像の全体を表現することができ
る。
【0230】これらの2フレームにわたる画像データの
読出しはアドレッシングの制御により容易に表現するこ
とができる。たとえば第1フレームの読出しにおいては
水平アドレスとして奇数列を指定し,垂直アドレスとし
てすべての行を指定する。第2フレームの読出しにおい
ては水平アドレスとして偶数列を指定し,垂直アドレス
としてすべての行を指定する。1フレーム分の画像デー
タの読出しは,1/30秒で行なえばよい。このようなア
ドレス信号発生はシステム・コントローラ178に行なわ
せてもよいしカウンタ,分周回路,論理回路等で構成す
ることもできる。
【0231】DSP回路171 における,1駒分の画像デ
ータを2フレーム分の画像データに分ける処理は,シス
テム・コントローラ178 から与えられる画像データ出力
モード設定信号にもとづいて行なわれる。
【0232】DSP回路171 から出力された画像データ
はデータ並び替え回路172 を通過して順次データ圧縮回
路14に与えられる。データ圧縮回路14において画像デー
タにデータ圧縮が施される。
【0233】フレーム・メモリ6に記憶された2フレー
ム分の画像データは順次誤り訂正符号付加回路15に与え
られ,誤り訂正符号が付加される。
【0234】データ圧縮回路14におけるデータ圧縮処理
には,8×8画素のブロックごとに画像データを分割す
るブロック化処理,分割されたブロックをDCT変換す
る処理,量子化する処理,量子化された画像データを高
周波成分から順に並び替える処理などが含まれ,これら
の処理によりデータ圧縮が施こされる。このデータ圧縮
処理により画像データの高周波成分,すなわち画像の高
密度の部分が分かる。ディジタル・ビデオ・テープ・レ
コーダにはブロック位置検出およびデータ長算出回路17
6 が含まれ,高周波成分の画像データによって表わされ
る画像のブロックの位置が検出される。またこのブロッ
ク位置検出およびデータ長算出回路177において,検出
された画像ブロックの位置の画像データの長さも算出さ
れる。これらの画像ブロックの位置,および画像データ
の長さを表わすデータはシステム・コントローラ178 に
与えられる。システム・コントローラ178 から,画像ブ
ロックの位置および画像データの長さを表わすデータが
出力され後述するメモリ制御回路173 および記録データ
生成回路176 に与えられる。
【0235】DSP171 において分割された他方の35万
画素のフレーム画像データはメモリ制御回路173 を介し
てメモリ174 に与えられることにより一旦記憶される。
メモリ174 に格納されている35万画素のフレーム画像デ
ータのうち,高周波成分の画像データによって表わされ
る画像ブロックの位置を表わす画像ブロック位置データ
にもとづいて高周波成分の画像データが,メモリ制御回
路174 の制御のもとに読み出される。
【0236】メモリ制御回路173 によって読出された,
高周波成分の画像データはデータ圧縮回路175 に与えら
れデータ圧縮が施こされる。このデータ圧縮回路175 は
データ圧縮回路14と同じ種類のものでよい。データ圧縮
回路175 においてデータ圧縮された高周波成分の画像デ
ータは補助領域記録データ生成回路176 に与えられ補助
記録領域a3 への記録に適した形態の補助領域記録デー
タに変換される。変換された補助領域記録データは誤り
訂正符号付加回路15に与えられる。
【0237】誤り訂正符号付加回路15においてデータ圧
縮回路14から与えられる画像データと,補助領域記録デ
ータ生成回路176 から与えられる補助領域記録データと
が図8(B) に示すトラック・フォーマットの形態にした
がったデータ配列になるようにその配列が直され記録符
号化回路16に与えられる。これにより磁気テープ8のビ
デオ記録領域a2 には画像データが記録され,補助記録
領域a3 には補助領域データが記録される。
【0238】次に図32を参照して,ディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダの再生処理について説明する。
【0239】ヘッド・シリンダ24に含まれる磁気ヘッド
によって磁気テープに記録されている補助領域記録デー
タ,位置データおよび画像データがそれぞれ読出され
る。
【0240】図32に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダも図1に示すディジタル・ビデオ・テープ・レ
コーダと同様に動画再生と静止画再生とが可能である。
【0241】動画再生においては磁気テープから読出さ
れ画像データは,増幅回路23,復調回路31,誤り訂正回
路32,データ伸張回路33を経てデータ並び替え回路186
に与えられ画像データが再生表示に適した配列に戻され
る。この画像データが表示装置39に与えられることによ
り動画が表示される。
【0242】静止画再生においては,磁気テープ8から
読み出された高周波数成分の画像データの位置を表わす
位置データは誤り訂正回路32からシステム・コントロー
ラ181 に与えられる。この位置データはシステム・コン
トローラ181 からメモリ制御回路184 に与えられる。ま
た磁気テープ8から読出された補助領域記録データはデ
ータ再構成回路182 に与えられ,補助領域への記録に適
したデータの形態から表示に適したデータの形態に復元
される。データ再構成回路182 から出力される補助領域
記録データはデータ伸張回路183 に与えられデータ伸張
が施こされ,メモリ制御回路184 を介してメモリ185 に
与えられ一旦記憶される。
【0243】プリンタ37にはデータ並び替え回路186 か
ら出力される,35万画素のフレーム画像データが与えら
れる。プリンタ37に,データ並び替え回路186 から出力
される35万画素のフレーム画像データが与えられるとシ
ステム・コントローラ181 から与えられる位置データに
よって指定される位置に,メモリ185 に記憶されている
補助領域記録データが加えられるように,メモリ185 か
ら補助領域記録データが読み出され,プリンタ37に与え
られる。これにより高精細な部分については画像データ
に加えて補助領域記録データを用いて,画像が生成され
る。したがって画像の粗密に応じてその細かさを表わす
静止画像がプリントされる。たとえば図34に示すように
ハッチングで示す部分が画像の細かい部分であったとす
ると,この部分については補助領域記録データが抽出さ
れあらかじめ補助記録領域a3 に記録される。再生時に
おいては,一画面を構成する35万画素の画像データに加
えて補助領域記録データが用いられ画像が生成されるの
で,図34に示すハッチングの部分については高精細な画
像が表現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示すもので,ディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダの電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】CCDの構成を示している。
【図3】記録画像データ処理回路の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】再生画像データ処理回路の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】撮影によって得られるフレーム画像を斜視図的
に示したものである。
【図6】静止画像記録再生処理を平面的に示している。
【図7】動画像記録再生処理を平面的に示している。
【図8】(A) は磁気テープの記録フォーマットを示し,
(B) はトラック・フォーマットを示している。
【図9】画素配列の一例を示している。
【図10】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図11】動画像記録再生処理を平面的に示している。
【図12】第2実施例を示すもので,記録画像データ処
理回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図13】再生画像データ処理回路の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図14】動画像記録再生処理を平面的に示している。
【図15】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図16】動画像記録再生処理を平面的に示している。
【図17】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図18】第3実施例を示すもので,記録画像データ処
理回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図19】再生画像データ処理回路の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図20】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図21】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図22】(A) ,(B) および(C) は画像データによって
表わされる画素の一例を示している。
【図23】補間画素値演算回路の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図24】欠如された画素のデータを生成するための画
素ブロックを示している。
【図25】欠如された画素のデータを生成するための処
理手順を示すフローチャートである。
【図26】第4実施例を示すもので,記録画像データ処
理回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図27】再生画像データ処理回路の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図28】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図29】静止画像記録再生処理を平面的に示してい
る。
【図30】(A) ,(B) および(C) は画像データによって
表わされる画素の一例を示している。
【図31】第5実施例を示すもので,ディジタル・ビデ
オ・テープ・レコーダの記録系の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図32】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの再
生系の電気的構成を示すブロック図である。
【図33】(A) ,(B) および(C) は画像データによって
表わされる画素のを模式的に表わしている。
【図34】画像の一例を示している。
【符号の説明】
11 CCD 13 記録画像データ処理回路 24 ヘッド・シリンダ 34 再生画像データ処理回路 52,54 画素抽出回路 56 差分演算回路 62 画像合成回路 65 演算処理回路

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一駒の画像について単位画像データのデ
    ータ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電
    子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体
    を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データを
    第1の周期で出力する撮像手段,上記第1の周期のn倍
    の第2の周期の間に上記撮像手段から出力されるn駒分
    の撮像画像データのうちの所定の一駒分の撮像画像デー
    タを,それぞれが一駒の画像を表わしかつ上記単位画像
    データのデータ量をもつ分割画像データに分割する画像
    データ分割手段,上記分割画像データのうちの一の駒を
    表わす分割画像データと,上記n駒分の撮像画像データ
    のうちの上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像画像デー
    タから抽出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対
    応する抽出画像データとの差分データを算出する差分デ
    ータ生成手段,ならびに上記画像データ分割手段による
    分割によって得られたすべての分割画像データを記録媒
    体のn個の単位画像データ記録領域に分けて記録し,上
    記差分データ生成手段によって得られた差分データを上
    記記録媒体の上記単位画像データ記録領域以外の補助記
    録領域に記録する記録制御手段,を備えた画像データ記
    録装置。
  2. 【請求項2】 一駒の画像について単位画像データのデ
    ータ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電
    子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写体
    を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データを
    第1の周期で出力する撮像手段,上記第1の周期のn倍
    の第2の周期の間に上記撮像手段から出力されるn駒分
    の撮像画像データのうちの所定の一駒分の撮像画像デー
    タを,それぞれが一駒の画像を表わしかつ上記単位画像
    データのデータ量をもつ分割画像データに分割する画像
    データ分割手段,上記分割画像データのうちの一の駒を
    表わす分割画像データと,上記n駒分の撮像画像データ
    のうちの上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像画像デー
    タから抽出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対
    応する抽出画像データとの差分データを算出する差分デ
    ータ生成手段,ならびに上記の所定の一駒分の撮像画像
    データを記録媒体の画像データ記録領域に記録し,上記
    差分データ生成手段によって得られた差分データを上記
    記録媒体の上記画像データ記録領域以外の補助記録領域
    に記録する記録制御手段,を備えた画像データ記録装
    置。
  3. 【請求項3】 上記撮像手段から上記第1の撮影周期ご
    とに出力される撮像画像データによって表わされる画像
    間において動きがある部分を検出する動き検出手段を備
    え,上記記録制御手段が,上記動き検出手段により動き
    ありと検出された部分に相当する部分について,上記差
    分データ生成手段から出力される差分データを上記補助
    記録領域に記録するものである,請求項1または2に記
    載の画像データ記録装置。
  4. 【請求項4】 上記差分データ生成手段から出力される
    差分データを圧縮する手段を備え,上記記録制御手段
    が,上記圧縮手段により圧縮させられた差分データを上
    記補助記録領域に記録するものである,請求項1から3
    のうちいずれか1項に記載の画像データ記録装置。
  5. 【請求項5】 上記記録媒体の単位画像データ記録領域
    に記録された分割画像データおよび上記補助記録領域に
    記録された差分データを読取る読取手段,ならびに上記
    読取手段により読取られた分割画像データおよび差分デ
    ータから,上記第2の撮影周期の間の上記第1の撮影周
    期の時点に上記撮像手段から出力される所定の一駒以外
    の撮像画像データを生成して出力する動画再生用画像デ
    ータ生成手段,を備えた請求項1から4のうちいずれか
    1項に記載の画像データ記録装置。
  6. 【請求項6】 上記記録媒体の単位画像データ記録領域
    に記録された分割画像データおよび上記補助記録領域に
    記録された差分データを読取る読取手段,スチル再生モ
    ードとムービ再生モードとを選択的に設定するモード設
    定手段,上記モード設定手段によりスチル再生モードが
    設定されているときにn個所の上記単位画像データ記録
    領域に分けて記録されている分割画像データを合成する
    ことにより一駒の静止画像を表わす画像データを生成す
    る静止画像データ生成手段,ならびに上記モード設定手
    段によりムービ再生モードが設定されているときに上記
    読取手段により読取られた分割画像データおよび差分デ
    ータから,上記第2の撮影周期の間の上記第1の撮影周
    期の時点に上記撮像手段から出力される所定の一駒以外
    の撮像画像データを生成して出力する動画再生用画像デ
    ータ生成手段,を備えた請求項1から4のうちいずれか
    1項に記載の画像データ記録装置。
  7. 【請求項7】 上記読取手段は,上記記録媒体から読取
    られた圧縮差分データを伸張する手段を備えている請求
    項5または6に記載の画像データ記録装置。
  8. 【請求項8】 一駒の画像が所定の画像データ量をもつ
    単位画像データによって表わされ上記単位画像データが
    第1の周期で単位画像データ記録領域に記録されている
    記録媒体を再生する装置において,上記記録媒体には,
    上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられる,
    上記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ量を
    もち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データがn個所
    の上記単位画像データ記録領域に分けて記録されてお
    り,かつ上記第2の周期の間に与えられるn倍のデータ
    量の撮像画像データが上記単位画像データのデータ量と
    なるように分けられた分割画像データのうちいずれか一
    の分割画像データと,上記第2の周期の間の第1の周期
    であって所定の一駒を除く他の駒の撮像データから抽出
    されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する抽出
    画像データとの差分データが上記単位画像データ記録領
    域以外の補助領域に記録されており,上記記録媒体の上
    記単位画像データ記録領域に記録された分割画像データ
    および上記補助記録領域に記録された差分データを読取
    る読取手段,ならびに上記読取手段により読取られた分
    割画像データおよび差分データから,上記第2の周期の
    間の上記第1の周期の時点であって所定の一駒以外の撮
    像画像データを生成して出力する動画再生用画像データ
    生成手段,を備えたディジタル画像データ再生装置。
  9. 【請求項9】 一駒の画像が所定の画像データ量をもつ
    単位画像データによって表わされ上記単位画像データが
    第1の周期で単位画像データ記録領域に記録されている
    記録媒体を再生する装置において,上記記録媒体には,
    上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられる,
    上記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ量を
    もち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データがn個所
    の上記単位画像データ記録領域に分けて記録されてお
    り,かつ上記第2の周期の間に与えられるn倍のデータ
    量の撮像画像データが上記単位画像データのデータ量と
    なるように分けられた分割画像データのうちいずれか一
    の分割画像データと,上記第2の周期の間の第1の周期
    であって所定の一駒を除く他の駒の撮像データから抽出
    されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する抽出
    画像データとの差分データが上記単位画像データ記録領
    域以外の補助領域に記録されており,上記記録媒体の上
    記単位画像データ記録領域に記録された分割画像データ
    および上記補助記録領域に記録された差分データを読取
    る読取手段,ならびにスチル再生モードとムービ再生モ
    ードとを選択的に設定するモード設定手段,上記モード
    設定手段によりスチル再生モードが設定されているとき
    にn個所の上記単位画像データ記録領域に分けて記録さ
    れている分割画像データを合成することにより一駒の静
    止画像を表わす画像データを生成する静止画像データ生
    成手段,ならびに上記読取手段により読取られた分割画
    像データおよび差分データから,上記第2の周期の間の
    上記第1の周期の時点であって所定の一駒以外の撮像画
    像データを生成して出力する動画再生用画像データ生成
    手段,を備えたディジタル画像データ再生装置。
  10. 【請求項10】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期で画像データ記録領域に記録されている記
    録媒体を再生する装置において,上記記録媒体には,上
    記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられる,上
    記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ量をも
    ち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データが上記画像
    データ記録領域に記録されており,かつ上記第2の周期
    の間に与えられるn倍のデータ量の撮像画像データが上
    記単位画像データのデータ量となるように分けられた分
    割画像データのうちいずれか一の分割画像データと,上
    記第2の周期の間の第1の周期であって所定の一駒を除
    く他の駒の撮像データから抽出されかつ上記の一の駒の
    分割画像データに対応する抽出画像データとの差分デー
    タが上記画像データ記録領域以外の補助領域に記録され
    ており,上記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録
    された画像データおよび上記補助記録領域に記録された
    差分データを読取る読取手段,ならびに上記読取手段に
    より読取られた画像データおよび差分データから,上記
    第2の周期の間の上記第1の周期の時点であって所定の
    一駒以外の撮像画像データを生成して出力する動画再生
    用画像データ生成手段,を備えたディジタル画像データ
    再生装置。
  11. 【請求項11】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期で画像データ記録領域に記録されている記
    録媒体を再生する装置において,上記記録媒体には,上
    記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられる,上
    記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ量をも
    ち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データが上記画像
    データ記録領域に記録されており,かつ上記第2の周期
    の間に与えられるn倍のデータ量の撮像画像データが上
    記単位画像データのデータ量となるように分けられた分
    割画像データのうちいずれか一の分割画像データと,上
    記第2の周期の間の第1の周期であって所定の一駒を除
    く他の駒の撮像データから抽出されかつ上記の一の駒の
    分割画像データに対応する抽出画像データとの差分デー
    タが上記画像データ記録領域以外の補助領域に記録され
    ており,上記記録媒体の上記画像データ記録領域に記録
    された画像データおよび上記補助記録領域に記録された
    差分データを読取る読取手段,ならびにスチル再生モー
    ドとムービ再生モードとを選択的に設定するモード設定
    手段,上記モード設定手段によりスチル再生モードが設
    定されているときに上記画像データ記録領域に記録され
    ている画像データを出力する静止画像データ出力手段,
    ならびに上記読取手段により読取られた画像データおよ
    び差分データから,上記第2の周期の間の上記第1の周
    期の時点であって所定の一駒以外の撮像画像データを生
    成して出力する動画再生用画像データ生成手段,を備え
    たディジタル画像データ再生装置。
  12. 【請求項12】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上
    記第1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をも
    つ画像データが上記単位画像データのデータ量であって
    それぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像手段
    から出力される画像データを抽出する画像データ抽出手
    段,上記第1の撮影周期のn倍の第2の撮影周期の間に
    上記撮像手段から出力された撮像画像データのうちの所
    定の一駒分の撮像画像データであって上記画像データ抽
    出手段によって抽出された画像データの残りの画像デー
    タと,上記所定の一駒分の撮像画像データが上記画像デ
    ータ抽出手段によって抽出された画像データとの差分デ
    ータを演算する差分データ演算手段,および上記画像デ
    ータ抽出手段により抽出された画像データを上記記録媒
    体の単位画像データ記録領域に記録し,上記差分データ
    演算手段から出力される差分データを上記単位画像デー
    タ記録領域以外の補助記録領域に記録する記録制御手
    段,を備えたディジタル画像データの記録装置。
  13. 【請求項13】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上
    記第1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をも
    つ画像データが上記単位画像データのデータ量であって
    それぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像手段
    から出力される画像データを抽出する画像データ抽出手
    段,上記第1の撮影周期のn倍の第2の撮影周期の間に
    上記撮像手段から出力された撮像画像データのうちの所
    定の一駒分の撮像画像データであって上記画像データ抽
    出手段によって抽出された画像データの残りの画像デー
    タと,上記所定の一駒分の撮像画像データが上記画像デ
    ータ抽出手段によって抽出された画像データとの差分デ
    ータを演算する差分データ演算手段,および上記撮像手
    段から出力される所定の一駒分の撮像画像データを上記
    記録媒体の画像データ記録領域に記録し,上記差分デー
    タ演算手段から出力される差分データを上記単位画像デ
    ータ記録領域以外の補助記録領域に記録する記録制御手
    段,を備えたディジタル画像データの記録装置。
  14. 【請求項14】 上記差分データ演算手段から出力され
    る差分データを圧縮する手段を備え,上記記録制御手段
    が,上記圧縮手段により圧縮させられた差分データを上
    記補助記録領域に記録するものである,請求項12または
    13に記載のディジタル画像データの記録装置。
  15. 【請求項15】 上記記録媒体の画像データ記録領域に
    記録された画像データおよび上記補助記録領域に記録さ
    れた差分データを読取る読取手段,ならびに上記読取手
    段から読取られた画像データおよび差分データから上記
    第2の撮影周期の間に上記撮像手段から出力される所定
    の一駒分の撮像画像データを生成して出力する静止画再
    生用画像データ生成手段,を備えた請求項12から14のう
    ちいずれか1項に記載のディジタル画像データの記録装
    置。
  16. 【請求項16】 上記記録媒体の画像データ記録領域に
    記録された画像データおよび上記補助記録領域に記録さ
    れた差分データを読取る読取手段,スチル再生モードと
    ムービ再生モードとを選択的に設定するモード設定手
    段,上記モード設定手段によりムービ再生モードが設定
    されているときに上記読取手段から読取られた画像デー
    タを上記第1の周期ごとに出力する動画再生用画像デー
    タ出力手段,ならびに上記読取手段から読取られた画像
    データおよび差分データから上記第2の撮影周期の間に
    上記撮像手段から出力される所定の一駒分の画像データ
    を生成して出力する静止画再生用画像データ生成手段,
    を備えた請求項12から14のうちいずれか1項に記載のデ
    ィジタル画像データの記録装置。
  17. 【請求項17】 上記読取手段は,上記記録媒体から読
    取られた圧縮差分データを伸張する手段を備えている請
    求項15または16に記載のディジタル画像データの記録装
    置。
  18. 【請求項18】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち所定の一駒
    分の撮像画像データであって上記抽出処理により抽出さ
    れた画像データの残りの画像データと,上記抽出処理に
    よって抽出された画像データとの差を表わす差分データ
    が上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に記録さ
    れており,上記記録媒体の上記画像データ記録領域に記
    録された抽出画像データおよび上記補助記録領域に記録
    された差分データを読取る読取手段,ならびに上記読取
    手段により読取られた抽出画像データおよび差分データ
    から,上記第2の周期の間に得られる上記n倍のデータ
    量をもち所定の一駒分の静止画像を表わす画像データを
    生成して出力する静止画再生用画像データ生成手段,を
    備えたディジタル画像データ再生装置。
  19. 【請求項19】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち所定の一駒
    分の撮像画像データであって上記抽出処理により抽出さ
    れた画像データの残りの画像データと,上記抽出処理に
    よって抽出された画像データとの差を表わす差分データ
    が上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に記録さ
    れており,上記記録媒体の上記画像データ記録領域に記
    録された抽出画像データおよび上記補助記録領域に記録
    された差分データを読取る読取手段,スチル再生モード
    とムービ再生モードとを選択的に設定するモード設定手
    段,上記モード設定手段によりムービ再生モードが設定
    されているときに上記読取手段から読取られた画像デー
    タを上記第1の周期ごとに出力する動画再生用画像デー
    タ出力手段,ならびに上記読取手段により読取られた抽
    出画像データおよび差分データから,上記第2の周期の
    間に得られる上記n倍のデータ量をもち所定の一駒分の
    静止画像を表わす画像データを生成して出力する静止画
    再生用画像データ生成手段,を備えたディジタル画像デ
    ータ再生装置。
  20. 【請求項20】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上
    記第1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をも
    つ撮像画像データが上記単位画像データのデータ量であ
    ってそれぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像
    手段から出力される撮像画像データを抽出する画像デー
    タ抽出手段,上記撮像手段から出力された撮像画像デー
    タであって上記画像データ抽出手段によって抽出された
    画像データ以外の画像データを,上記画像データ抽出手
    段によって抽出された抽出画像データにもとづいて生成
    する画像データ生成手段,上記画像データ生成手段によ
    って生成された生成画像データと,この生成された画像
    データに対応する画像データであって上記撮像手段から
    出力され上記抽出手段によって抽出された抽出画像デー
    タ以外の画像データとの差分データを演算する差分デー
    タ演算手段,および上記画像データ抽出手段により抽出
    された抽出画像データを上記記録媒体の単位画像データ
    記録領域に記録し,上記差分データ演算手段から出力さ
    れる差分データを上記単位画像データ記録領域以外の補
    助記録領域に記録する記録制御手段,を備えたディジタ
    ル画像データ記録装置。
  21. 【請求項21】 あらかじめ定められた領域内におけ
    る,上記差分データ演算手段により演算された差分デー
    タの和があらかじめ定められたしきい値以上かどうかを
    判定する判定手段を備え,上記記録制御手段が,上記画
    像データ抽出手段により抽出された画像データを上記記
    録媒体の単位画像データ記録領域に記録し,上記判定手
    段により上記差分データの和が上記しきい値以上と判定
    された上記領域内においてその領域内における上記画像
    データ生成手段により生成された画像データを上記補助
    記録領域に記録するものである,請求項20に記載のディ
    ジタル画像データの記録装置。
  22. 【請求項22】 上記画像データ生成手段が,上記欠如
    している画素およびこの欠如している画素に水平方向ま
    たは垂直方向に隣接する位置に存在すべき画素の上下に
    ある画素を表わすデータを抽出し,これらの画素を表わ
    すデータの加算値を得,得られた加算値が水平方向また
    は垂直方向に存在する画素についての加算値ほど増加ま
    たは減少しているかどうかを判定する手段,ならびに増
    加または減少しているときには,上記欠如している画素
    の上下または左右の画素を表わすデータを用いて上記欠
    如している画素を表わすデータを生成し,増加または減
    少していないときには上記欠如している画素の上下また
    は左右の画素および斜め上下の画素の3方向の画素の相
    関値を算出し,もっとも高い相関を与える画素を表わす
    データを用いて上記欠如している画素を表わすデータを
    生成する手段,を備えた請求項20または21に記載のディ
    ジタル画像データの記録装置。
  23. 【請求項23】 上記差分データ演算手段により演算さ
    れた差分データを圧縮する手段を備え,上記記録制御手
    段は,上記圧縮手段により圧縮された差分データを上記
    補助記録領域に記録するものである,請求項20から22の
    うちいずれか1項に記載のディジタル画像データの記録
    装置。
  24. 【請求項24】 上記単位画像データ記録領域に記録さ
    れた画像データおよび上記補助記録領域に記録された上
    記差分データを読取る読取手段,ならびに上記読取手段
    により読取られた画像データおよび差分データから上記
    撮像手段から出力された画像データであって上記画像デ
    ータ抽出手段によって抽出された画像データ以外の画像
    データを生成し,生成された画像データと,上記読取手
    段によって読取られた画像データとを合成して静止画像
    データを生成する静止画像データ生成手段,を備えた請
    求項20から23のうちいずれか1項に記載のディジタル画
    像データの記録装置。
  25. 【請求項25】 上記単位画像データ記録領域に記録さ
    れた画像データおよび上記補助記録領域に記録された上
    記差分データを読取る読取手段,スチル再生モードとム
    ービ再生モードとを選択的に設定するモード設定手段,
    上記モード設定手段によりムービ再生モードが設定され
    たときには,上記読取手段により読取られた画像データ
    を動画再生用に出力する動画像データ生成手段,ならび
    に上記モード設定手段によりスチル再生モードが設定さ
    れたときには,上記読取手段により読取られた画像デー
    タおよび差分データから上記撮像手段から出力された画
    像データであって上記画像データ抽出手段によって抽出
    された画像データ以外の画像データを生成し,生成され
    た画像データと,上記読取手段によって読取られた画像
    データとを合成して静止画像データを生成する静止画像
    データ生成手段,を備えた請求項20から23のうちいずれ
    か1項に記載のディジタル画像データの記録装置。
  26. 【請求項26】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち上記抽出処
    理により抽出された画像データの残りの画像データが上
    記抽出された所定の一駒分の画像データにもとづいて生
    成されており,この生成された画像データと,上記抽出
    処理によって抽出された画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された抽出画像データおよび上記補助記録領域
    に記録された差分データを読取る読取手段,ならびに上
    記読取手段により読取られた抽出画像データおよび差分
    データから,上記第2の周期の間に得られる上記n倍の
    データ量をもち所定の一駒分の静止画像を表わす画像デ
    ータを生成して出力する静止画再生用画像データ生成手
    段,を備えたディジタル画像データ再生装置。
  27. 【請求項27】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された画像データが上記単位画像データ記録領域
    に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えられ
    るn倍のデータ量の撮像画像データのうち上記抽出処理
    により抽出された画像データの残りの画像データが,上
    記抽出された所定の一駒分の画像データにもとづいて生
    成されており,この生成された画像データと,上記抽出
    処理によって抽出された画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された抽出画像データおよび上記補助記録領域
    に記録された差分データを読取る読取手段,スチル再生
    モードとムービ再生モードとを選択的に設定するモード
    設定手段,上記モード設定手段によりムービ再生モード
    が設定されているときに上記読取手段から読取られた画
    像データを上記第1の周期ごとに出力する動画再生用画
    像データ出力手段,ならびに上記読取手段により読取ら
    れた抽出画像データおよび差分データから,上記第2の
    周期の間に得られる上記n倍のデータ量をもち所定の一
    駒分の静止画像を表わす画像データを生成して出力する
    静止画再生用画像データ生成手段,を備えたディジタル
    画像データ再生装置。
  28. 【請求項28】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像手段から上
    記第1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をも
    つ撮像画像データが,上記単位画像データのデータ量と
    なるように上記撮像手段から出力される画像データを平
    均化する平均化手段,上記平均化手段によって平均化さ
    れた画像データと,この平均化された画像データによっ
    て表わされる画素に対応する画素を表わすデータであっ
    て上記撮像手段から出力された撮像画像データとの差分
    データを演算する差分データ演算手段,および上記平均
    化手段により平均化された画像データを上記記録媒体の
    単位画像データ記録領域に記録し,上記差分データ演算
    手段から出力される差分データを上記単位画像データ記
    録領域以外の補助記録領域に記録する記録制御手段,を
    備えたディジタル画像データの記録装置。
  29. 【請求項29】 あらかじめ定められた領域内におけ
    る,上記差分データ演算手段により演算された差分デー
    タの和があらかじめ定められたしきい値以上かどうかを
    判定する判定手段を備え,上記記録制御手段が,上記画
    像データ抽出手段により抽出された画像データを上記記
    録媒体の単位画像データ記録領域に記録し,上記判定手
    段により上記差分データの和が上記しきい値以上と判定
    された上記領域内においてその領域内における上記画像
    データ生成手段により生成された画像データを上記補助
    記録領域に記録するものである,請求項28に記載のディ
    ジタル画像データの記録装置。
  30. 【請求項30】 上記差分データ演算手段により演算さ
    れた差分データを圧縮する手段を備え,上記記録制御手
    段は,上記圧縮手段により圧縮された差分データを上記
    補助記録領域に記録するものである,請求項28または29
    に記載のディジタル画像データの記録装置。
  31. 【請求項31】 上記単位画像データ記録領域に記録さ
    れた画像データおよび上記補助記録領域に記録された上
    記差分データを読取る読取手段,ならびに上記読取手段
    により読取られた画像データおよび差分データから上記
    撮像手段から出力された画像データであって上記画像デ
    ータ抽出手段によって抽出された画像データ以外の画像
    データを生成し,生成された画像データと,上記読取手
    段によって読取られた画像データとを合成して上記n倍
    のデータ量をもつ静止画像データを生成する静止画像デ
    ータ生成手段,を備えた請求項28から30のうちいずれか
    1項に記載のディジタル画像データの記録装置。
  32. 【請求項32】 上記単位画像データ記録領域に記録さ
    れた画像データおよび上記補助記録領域に記録された上
    記差分データを読取る読取手段,スチル再生モードとム
    ービ再生モードとを選択的に設定するモード設定手段,
    上記モード設定手段によりムービ再生モードが設定され
    たときには,上記読取手段により読取られた画像データ
    を動画再生用に出力する動画像データ生成手段,ならび
    に上記モード設定手段によりスチル再生モードが設定さ
    れたときには,上記読取手段により読取られた画像デー
    タおよび差分データから上記撮像手段から出力された画
    像データであって上記画像データ抽出手段によって抽出
    された画像データ以外の画像データを生成し,生成され
    た画像データと,上記読取手段によって読取られた画像
    データとを合成して上記n倍のデータ量をもつ静止画像
    データを生成する静止画像データ生成手段,を備えた請
    求項28から30のうちいずれか1項に記載のディジタル画
    像データ記録装置。
  33. 【請求項33】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された画像データが上記単位画像データ記録領域
    に記録されており,かつ与えられるn倍のデータ量の画
    像データが上記単位画像データのデータ量となるように
    平均化された画像データと,この平均化された画像デー
    タによって表わされる画素に対応する画素であって上記
    第1の周期で与えられる画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された画像データおよび上記補助記録領域に記
    録された差分データを読取る読取手段,ならびに上記読
    取手段により読取られた画像データおよび差分データか
    ら,上記第2の周期の時点で得られる上記n倍のデータ
    量をもつ静止画像を表わす画像データを生成して出力す
    る静止画再生用画像データ生成手段,を備えたディジタ
    ル画像データ再生装置。
  34. 【請求項34】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された画像データが上記単位画像データ記録領域
    に記録されており,かつ与えられるn倍のデータ量の画
    像データが上記単位画像データのデータ量となるように
    平均化された画像データと,この平均化された画像デー
    タによって表わされる画素に対応する画素であって上記
    第1の周期で与えられる画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された画像データおよび上記補助記録領域に記
    録された差分データを読取る読取手段,スチル再生モー
    ドとムービ再生モードとを選択的に設定するモード設定
    手段,上記モード設定手段によりムービ再生モードが設
    定されているときに上記読取手段から読取られた画像デ
    ータを上記第1の周期ごとに出力する動画再生用画像デ
    ータ出力手段,ならびに上記読取手段により読取られた
    画像データおよび差分データから,上記第2の周期の時
    点で得られる上記n倍のデータ量をもつ静止画像を表わ
    す画像データを生成して出力する静止画再生用画像デー
    タ生成手段,を備えたディジタル画像データ再生装置。
  35. 【請求項35】 一駒の画像について単位画像データの
    画像データ量のn倍のデータ量を生成する固体電子撮像
    素子を含み,上記固体電子撮像素子を用いて被写体を撮
    像して得られた被写体像を表わす画像データを出力する
    撮像手段,上記単位画像データのデータ量であってそれ
    ぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像手段から
    出力されたn倍のデータ量を有する画像データを分ける
    画像データ分割手段,上記画像データ分割手段によって
    分割された画像データのうち,一の画像データの高周波
    成分を抽出する高周波成分データ抽出手段,および上記
    画像データ分割手段によって分割された画像データのう
    ち,上記一の画像データ以外の他の画像データを記録媒
    体の画像データ記録領域に記録し,上記高周波成分デー
    タ抽出手段により抽出された高周波成分データを上記画
    像データ記録領域以外の補助記録領域に記録する記録制
    御手段,を備えたディジタル画像データの記録装置。
  36. 【請求項36】 上記高周波成分データ抽出手段により
    抽出された高周波成分データを圧縮する圧縮手段を備
    え,上記記録制御手段は,上記圧縮手段により圧縮され
    た高周波成分データを上記補助記録領域に記録するもの
    である,請求項35に記載のディジタル画像データの記録
    装置。
  37. 【請求項37】 上記記録媒体の画像データ記録領域に
    記録された圧縮画像データおよび上記補助記録領域に記
    録された差分データを読取る読取手段,ならびに上記読
    取手段により読取られた画像データおよび差分データか
    ら上記n倍のデータ量をもつ一駒の高画質静止画像を構
    成する画像データを生成する静止画像データ生成手段,
    を備えた請求項35に記載のディジタル画像データの記録
    装置。
  38. 【請求項38】 上記記録媒体の画像データ記録領域に
    記録された圧縮画像データおよび上記補助記録領域に記
    録された差分データを読取る読取手段,スチル再生モー
    ドとムービ再生モードとを選択的に設定するモード設定
    手段,上記モード設定手段によりムービ再生モードが設
    定されたときには上記読取手段により読取られた画像デ
    ータを出力する動画像データ出力手段,ならびに上記モ
    ード設定手段によりスチル再生モードが設定されたとき
    には上記読取手段により読取られた画像データおよび差
    分データから上記n倍のデータ量をもつ一駒の高画質静
    止画像を構成する画像データを生成する静止画像データ
    生成手段,を備えた請求項35に記載のディジタル画像デ
    ータ記録装置。
  39. 【請求項39】 上記読取手段は,上記補助記録領域に
    圧縮して記録された圧縮差分データを伸張するデータ伸
    張手段を備えている,請求項37または38に記載のディジ
    タル画像データの記録装置。
  40. 【請求項40】 一駒の画像を所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わし,上記単位画像データ
    の記録領域の大きさがあらかじめ規定され,この規定に
    したがって,上記単位画像データのデータ量のn倍のデ
    ータ量をもち,一駒の画像を表わす画像データを,それ
    ぞれが一駒の画像を表わすように単位画像データに分
    け,分けられた画像データのうち一の画像データが上記
    単位画像データ記録領域に記録され,分けられた画像デ
    ータのうち上記一の画像データ以外の他の画像データの
    高周波成分が上記単位画像データ記録領域以外の補助記
    録領域に記録された記録媒体から上記一駒の画像を再生
    するためのディジタル画像データ再生装置であり,上記
    記録媒体の画像データ記録領域に記録された画像データ
    および上記補助記録領域に記録された差分データを読取
    る読取手段,ならびに上記読取手段により読取られた画
    像データおよび差分データから上記n倍のデータ量をも
    つ一駒の高画質静止画像を構成する画像データを生成す
    る静止画像データ生成手段,を備えたディジタル画像デ
    ータ再生装置。
  41. 【請求項41】 一駒の画像を所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わし,上記単位画像データ
    の記録領域の大きさがあらかじめ規定され,この規定に
    したがって,上記単位画像データのデータ量のn倍のデ
    ータ量をもち,一駒の画像を表わす画像データを,それ
    ぞれが一駒の画像を表わすように単位画像データに分
    け,分けられた画像データのうち一の画像データが上記
    単位画像データ記録領域に記録され,分けられた画像デ
    ータのうち上記一の画像データ以外の他の画像データの
    高周波成分が上記単位画像データ記録領域以外の補助記
    録領域に記録された記録媒体から上記一駒の画像を再生
    するためのディジタル画像データ再生装置であり,上記
    記録媒体の画像データ記録領域に記録された画像データ
    および上記補助記録領域に記録された差分データを読取
    る読取手段,スチル再生モードとムービ再生モードとを
    選択的に設定するモード設定手段,上記モード設定手段
    によりムービ再生モードが設定されたときには上記第1
    のデータ伸張手段によりデータ伸張された画像データを
    出力する動画像データ出力手段,ならびに上記モード設
    定手段によりスチル再生モードが設定されたときには上
    記読取手段により読取られた画像データおよび差分デー
    タから上記n倍のデータ量をもつ一駒の高画質静止画像
    を構成する画像データを生成する静止画像データ生成手
    段,を備えたディジタル画像データ再生装置。
  42. 【請求項42】 上記補助記録領域には圧縮させられた
    高周波成分データが記録されており,上記読取手段は,
    上記補助記録領域に圧縮して記録された圧縮差分データ
    を伸張するデータ伸張手段を備えている,請求項40また
    は41に記載のディジタル画像再生装置。
  43. 【請求項43】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して被写体像を表わす撮像画像データを得,上
    記第1の周期のn倍の第2の周期の間に上記撮像によっ
    て得られるn駒分の撮像画像データのうちの所定の一駒
    分の撮像画像データを,それぞれが一駒の画像を表わし
    かつ上記単位画像データのデータ量をもつ分割画像デー
    タに分割し,上記分割画像データのうちの一の駒を表わ
    す分割画像データと,上記n駒分の撮像画像データのう
    ちの上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像画像データか
    ら抽出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応す
    る抽出画像データとの差分データを算出し,上記画像デ
    ータ分割処理による分割によって得られたすべての分割
    画像データを記録媒体のn個の単位画像データ記録領域
    に分けて記録し,上記差分データ生成処理によって得ら
    れた差分データを上記記録媒体の上記単位画像データ記
    録領域以外の補助記録領域に記録する,画像データ記録
    方法。
  44. 【請求項44】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して被写体像を表わす撮像画像データを第1の
    周期で得,上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に上
    記撮像によって得られるn駒分の撮像画像データのうち
    の所定の一駒分の撮像画像データを,それぞれが一駒の
    画像を表わしかつ上記単位画像データのデータ量をもつ
    分割画像データに分割し,上記分割画像データのうちの
    一の駒を表わす分割画像データと,上記n駒分の撮像画
    像データのうちの上記の所定の一駒を除く他の駒の撮像
    画像データから抽出されかつ上記の一の駒の分割画像デ
    ータに対応する抽出画像データとの差分データを算出
    し,上記の所定の一駒分の撮像画像データを記録媒体の
    画像データ記録領域に記録し,上記差分データ生成処理
    によって得られた差分データを上記記録媒体の上記画像
    データ記録領域以外の補助記録領域に記録する,画像デ
    ータ記録方法。
  45. 【請求項45】 上記撮像によって上記第1の撮影周期
    ごとに得られる撮像画像データによって表わされる画像
    間において動きがある部分を検出し,上記動き検出処理
    により動きありと検出された部分に相当する部分につい
    て,上記差分データ生成によって得られる差分データを
    上記補助記録領域に記録する,請求項43または44に記載
    のディジタル画像データの記録方法。
  46. 【請求項46】 上記差分データ生成処理によって得ら
    れる差分データを圧縮し,上記圧縮処理により圧縮させ
    られた差分データを上記補助記録領域に記録する,請求
    項43から45のうちいずれか1項に記載のディジタル画像
    データの記録方法。
  47. 【請求項47】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期で単位画像データ記録領域に記録されてい
    る記録媒体を再生する装置において,上記記録媒体に
    は,上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられ
    る,上記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ
    量をもち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データがn
    個所の上記単位画像データ記録領域に分けて記録されて
    おり,かつ上記第2の周期の間に与えられるn倍のデー
    タ量の撮像画像データが上記単位画像データのデータ量
    となるように分けられた分割画像データのうちいずれか
    一の分割画像データと,上記第2の周期の間の第1の周
    期であって所定の一駒を除く他の駒の撮像データから抽
    出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する抽
    出画像データとの差分データが上記単位画像データ記録
    領域以外の補助領域に記録されており,上記記録媒体の
    上記単位画像データ記録領域に記録された分割画像デー
    タおよび上記補助記録領域に記録された差分データを読
    取り,読取られた分割画像データおよび差分データか
    ら,上記第2の周期の間の上記第1の周期の時点であっ
    て所定の一駒以外の撮像画像データを生成して出力す
    る,ディジタル画像データ再生方法。
  48. 【請求項48】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期で単位画像データ記録領域に記録されてい
    る記録媒体を再生する装置において,上記記録媒体に
    は,上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられ
    る,上記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ
    量をもち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データがn
    個所の上記単位画像データ記録領域に分けて記録されて
    おり,かつ上記第2の周期の間に与えられるn倍のデー
    タ量の撮像画像データが上記単位画像データのデータ量
    となるように分けられた分割画像データのうちいずれか
    一の分割画像データと,上記第2の周期の間の第1の周
    期であって所定の一駒を除く他の駒の撮像データから抽
    出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する抽
    出画像データとの差分データが上記単位画像データ記録
    領域以外の補助領域に記録されており,上記記録媒体の
    上記単位画像データ記録領域に記録された分割画像デー
    タおよび上記補助記録領域に記録された差分データを読
    取り,スチル再生モードとムービ再生モードとを選択的
    に設定可能としておき,スチル再生モードが設定されて
    いるときにn個所の上記単位画像データ記録領域に分け
    て記録されている分割画像データを合成することにより
    一駒の静止画像を表わす画像データを生成し,ムービ再
    生モードが設定されているときに,読取られた分割画像
    データおよび差分データから,上記第2の周期の間の上
    記第1の周期の時点であって所定の一駒以外の画像を表
    わす動画再生用画像データを生成して出力する,ディジ
    タル画像データ再生方法。
  49. 【請求項49】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期で単位画像データ記録領域に記録されてい
    る記録媒体を再生する装置において,上記記録媒体に
    は,上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられ
    る,上記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ
    量をもち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データがn
    個所の上記単位画像データ記録領域に分けて記録されて
    おり,かつ上記第2の周期の間に与えられるn倍のデー
    タ量の撮像画像データが上記単位画像データのデータ量
    となるように分けられた分割画像データのうちいずれか
    一の分割画像データと,上記第2の周期の間の第1の周
    期であって所定の一駒を除く他の駒の撮像データから抽
    出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する抽
    出画像データとの差分データが上記単位画像データ記録
    領域以外の補助領域に記録されており,上記記録媒体の
    上記画像データ記録領域に記録された画像データおよび
    上記補助記録領域に記録された差分データを読取り,読
    取られた画像データおよび差分データから,上記第2の
    周期の間の上記第1の周期の時点であって所定の一駒以
    外の撮像画像データを生成して出力する,ディジタル画
    像データ再生方法。
  50. 【請求項50】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期で単位画像データ記録領域に記録されてい
    る記録媒体を再生する装置において,上記記録媒体に
    は,上記第1の周期のn倍の第2の周期の間に与えられ
    る,上記単位画像データの画像データ量のn倍のデータ
    量をもち所定の一駒の画像を表わす撮像画像データがn
    個所の上記単位画像データ記録領域に分けて記録されて
    おり,かつ上記第2の周期の間に与えられるn倍のデー
    タ量の撮像画像データが上記単位画像データのデータ量
    となるように分けられた分割画像データのうちいずれか
    一の分割画像データと,上記第2の周期の間の第1の周
    期であって所定の一駒を除く他の駒の撮像データから抽
    出されかつ上記の一の駒の分割画像データに対応する抽
    出画像データとの差分データが上記単位画像データ記録
    領域以外の補助領域に記録されており,スチル再生モー
    ドとムービ再生モードとを選択的に設定可能としてお
    き,スチル再生モードが設定されているときにn個所の
    上記単位画像データ記録領域に分けて記録されている画
    像データを合成することにより一駒の静止画像を表わす
    画像データを生成し,ムービ再生モードが設定されてい
    るときに,読取られた画像データおよび差分データか
    ら,上記第2の周期の時点以外の上記第1の周期の時点
    に得られるべき動画再生用画像データを生成して出力す
    る,ディジタル画像データ再生方法。
  51. 【請求項51】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像により上記
    第1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ
    画像データが上記単位画像データのデータ量であってそ
    れぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像処理に
    よって得られる画像データを抽出し,上記第1の撮影周
    期のn倍の第2の撮影周期の間に上記撮像処理により得
    られた撮像画像データのうちの所定の一駒分の撮像画像
    データであって上記画像データ抽出処理によって抽出さ
    れた画像データの残りの画像データと,上記所定の一駒
    分の撮像画像データが上記画像データ抽出処理によって
    抽出された画像データとの差分データを演算し,上記画
    像データ抽出処理により抽出された画像データを上記記
    録媒体の単位画像データ記録領域に記録し,上記差分デ
    ータ演算処理により得られた差分データを上記単位画像
    データ記録領域以外の補助記録領域に記録する,ディジ
    タル画像データの記録方法。
  52. 【請求項52】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像により上記
    第1の撮影周期で出力される上記n倍のデータ量をもつ
    画像データが上記単位画像データのデータ量であってそ
    れぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像処理に
    よって得られる画像データを抽出し,上記第1の撮影周
    期のn倍の第2の撮影周期の間に上記撮像処理により得
    られた撮像画像データのうちの所定の一駒分の撮像画像
    データであって上記画像データ抽出処理によって抽出さ
    れた画像データの残りの画像データと,上記所定の一駒
    分の撮像画像データが上記画像データ抽出処理によって
    抽出された画像データとの差分データを演算し,上記撮
    像処理により得られた所定の一駒分の撮像画像データを
    上記記録媒体の単位画像データ記録領域に記録し,上記
    差分データ演算処理により得られた差分データを上記単
    位画像データ記録領域以外の補助記録領域に記録する,
    ディジタル画像データの記録方法。
  53. 【請求項53】 上記差分データ生成手段から出力され
    る差分データを圧縮し,上記圧縮処理により圧縮させら
    れた差分データを上記補助記録領域に記録する,請求項
    51または52に記載のディジタル画像データの記録方法。
  54. 【請求項54】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち所定の一駒
    分の撮像画像データであって上記抽出処理により抽出さ
    れた画像データの残りの画像データと,上記抽出処理に
    よって抽出された画像データとの差を表わす差分データ
    が上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に記録さ
    れており,上記記録媒体の上記画像データ記録領域に記
    録された抽出画像データおよび上記補助記録領域に記録
    された差分データを読取り,読取られた抽出画像データ
    および差分データから,上記第2の周期の間に得られる
    上記n倍のデータ量をもち所定の一駒分の静止画像を表
    わす画像データを生成して出力する,ディジタル画像デ
    ータ再生方法。
  55. 【請求項55】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち所定の一駒
    分の撮像画像データであって上記抽出処理により抽出さ
    れた画像データの残りの画像データと,上記抽出処理に
    よって抽出された画像データとの差を表わす差分データ
    が上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に記録さ
    れており,上記記録媒体の上記画像データ記録領域に記
    録された抽出画像データおよび上記補助記録領域に記録
    された差分データを読取り,スチル再生モードとムービ
    再生モードとを選択的に設定可能としておき,ムービ再
    生モードが設定されているときに読取られた画像データ
    を上記第1の周期ごとに出力し,スチル再生モードが設
    定されているときに,読取られた抽出画像データおよび
    差分データから,上記第2の周期の間に得られる上記n
    倍のデータ量をもち所定の一駒分の静止画像を表わす画
    像データを生成して出力する,ディジタル画像データ再
    生方法。
  56. 【請求項56】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して得られる被写体像を表わす撮像画像データ
    を第1の周期で出力する撮像手段,上記撮像により上記
    第1の撮影周期で得られる上記n倍のデータ量をもつ撮
    像画像データが上記単位画像データのデータ量であって
    それぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像によ
    って得られる撮像画像データを抽出し,上記撮像によっ
    て得られた撮像画像データであって上記画像データ抽出
    処理によって抽出された画像データ以外の画像データ
    を,上記画像データ抽出処理によって抽出された画像デ
    ータにもとづいて生成し,上記画像データ生成処理によ
    って生成された生成画像データと,この生成された画像
    データに対応する画像データであって上記撮像により得
    られ上記抽出処理によって抽出された抽出画像データ以
    外の画像データとの差分データを演算し,上記画像デー
    タ抽出処理により抽出された抽出画像データを上記記録
    媒体の単位画像データ記録領域に記録し,上記差分デー
    タ演算処理によって得られた差分データを上記単位画像
    データ記録領域以外の補助記録領域に記録する,ディジ
    タル画像データの記録方法。
  57. 【請求項57】 あらかじめ定められた領域内におけ
    る,上記差分データ演算処理により演算された差分デー
    タの和があらかじめ定められたしきい値以上かどうかを
    判定し,上記画像データ抽出処理により抽出された画像
    データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域に記録
    し,上記判定により上記差分データの和が上記しきい値
    以上と判定された上記領域内においてその領域内におけ
    る上記画像データ生成処理により生成された画像データ
    を上記補助記録領域に記録する,請求項56に記載のディ
    ジタル画像データの記録方法。
  58. 【請求項58】 上記画像データ生成処理が,上記欠如
    している画素およびこの欠如している画素に水平方向ま
    たは垂直方向に隣接する位置に存在すべき画素の上下に
    ある画素を表わすデータを抽出し,これらの画素を表わ
    すデータの加算値を得,得られた加算値が水平方向また
    は垂直方向に存在する画素についての加算値ほど増加ま
    たは減少しているかどうかを判定し,増加または減少し
    ているときには,上記欠如している画素の上下または左
    右の画素を表わすデータを用いて上記欠如している画素
    を表わすデータを生成し,増加または減少していないと
    きには上記欠如している画素の上下または左右の画素お
    よび斜め上下の画素の3方向の画素の相関値を算出し,
    もっとも高い相関を与える画素を表わすデータを用いて
    上記欠如している画素を表わすデータを生成するもので
    ある,を備えた請求項56または57に記載のディジタル画
    像データの記録方法。
  59. 【請求項59】 上記差分データ演算処理により演算さ
    れた差分データを圧縮し,上記記録制御は,上記圧縮処
    理により圧縮された差分データを上記補助記録領域に記
    録する,請求項56から58のうちいずれか1項に記載のデ
    ィジタル画像データの記録方法。
  60. 【請求項60】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち上記抽出処
    理により抽出された画像データの残りの画像データが上
    記抽出された所定の一駒分の画像データにもとづいて生
    成されており,この生成された画像データと,上記抽出
    処理によって抽出された画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された抽出画像データおよび上記補助記録領域
    に記録された差分データを読取り,読取られた抽出画像
    データおよび差分データから,上記第2の周期の間に得
    られる上記n倍のデータ量をもち所定の一駒分の静止画
    像を表わす画像データを生成して出力する,ディジタル
    画像データ再生方法。
  61. 【請求項61】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された,画像データが上記単位画像データ記録領
    域に記録されており,かつ上記第2の周期の間に与えら
    れるn倍のデータ量の撮像画像データのうち上記抽出処
    理により抽出された画像データの残りの画像データが上
    記抽出された所定の一駒分の画像データにもとづいて生
    成されており,この生成された画像データと,上記抽出
    処理によって抽出された画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された抽出画像データおよび上記補助記録領域
    に記録された差分データを読取り,スチル再生モードと
    ムービ再生モードとを選択的に設定可能としておき,ム
    ービ再生モードが設定されているときに読取られた画像
    データを上記第1の周期ごとに出力し,スチル再生モー
    ドが設定されているときに読取られた抽出画像データお
    よび差分データから,上記第2の周期の間に得られる上
    記n倍のデータ量をもち所定の一駒分の静止画像を表わ
    す画像データを生成して出力する,ディジタル画像デー
    タ再生方法。
  62. 【請求項62】 一駒の画像について単位画像データの
    データ量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体
    電子撮像素子を含み,この固体電子撮像素子により被写
    体を撮像して被写体像を表わす撮像画像データを第1の
    周期で得,上記撮像によって上記第1の撮影周期で出力
    される上記n倍のデータ量をもつ撮像画像データが,上
    記単位画像データのデータ量となるように上記撮像によ
    って得られる画像データを平均化し,上記平均化処理に
    よって平均化された画像データと,この平均化された画
    像データによって表わされる画素に対応する画素を表わ
    すデータであって上記撮像により得られた撮像画像デー
    タとの差分データを演算し,上記平均化処理により平均
    化された画像データを上記記録媒体の単位画像データ記
    録領域に記録し,上記差分データ演算処理により得られ
    た差分データを上記単位画像データ記録領域以外の補助
    記録領域に記録する,ディジタル画像データの記録方
    法。
  63. 【請求項63】 あらかじめ定められた領域内におけ
    る,上記差分データ演算処理により演算された差分デー
    タの和があらかじめ定められたしきい値以上かどうかを
    判定し,上記画像データ抽出処理により抽出された画像
    データを上記記録媒体の単位画像データ記録領域に記録
    し,上記判定により上記差分データの和が上記しきい値
    以上と判定された上記領域内においてその領域内におけ
    る上記画像データ生成処理により生成された画像データ
    を上記補助記録領域に記録する,請求項62に記載のディ
    ジタル画像データの記録方法。
  64. 【請求項64】 上記差分データ演算処理により演算さ
    れた差分データを圧縮し,上記記録制御処理は,上記圧
    縮により圧縮された差分データを上記補助記録領域に記
    録するものである,請求項62または63に記載のディジタ
    ル画像データの記録方法。
  65. 【請求項65】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された画像データが上記単位画像データ記録領域
    に記録されており,かつ与えられるn倍のデータ量の画
    像データが上記単位画像データのデータ量となるように
    平均化された画像データと,この平均化された画像デー
    タによって表わされる画素に対応する画素であって上記
    第1の周期で与えられる画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された画像データおよび上記補助記録領域に記
    録された差分データを読取り,読取られた画像データお
    よび差分データから,上記第2の周期の時点で得られる
    上記n倍のデータ量をもつ静止画像を表わす画像データ
    を生成して出力する,ディジタル画像データ再生方法。
  66. 【請求項66】 一駒の画像が所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わされ上記単位画像データ
    が第1の周期のn倍の第2の周期で単位画像データ記録
    領域に記録されている記録媒体を再生する装置におい
    て,上記記録媒体には,上記第1の周期で与えられる,
    上記単位画像データのデータ量のn倍のデータ量をもち
    一駒の画像を表わす画像データが上記単位画像データの
    データ量であってそれぞれが一駒の画像を構成するよう
    に抽出された画像データが上記単位画像データ記録領域
    に記録されており,かつ与えられるn倍のデータ量の画
    像データが上記単位画像データのデータ量となるように
    平均化された画像データと,この平均化された画像デー
    タによって表わされる画素に対応する画素であって上記
    第1の周期で与えられる画像データとの差を表わす差分
    データが上記単位画像データ記録領域以外の補助領域に
    記録されており,上記記録媒体の上記画像データ記録領
    域に記録された画像データおよび上記補助記録領域に記
    録された差分データを読取り,スチル再生モードとムー
    ビ再生モードとを選択的に設定可能としておき,ムービ
    再生モードが設定されているときに上記読取手段から読
    取られた画像データを上記第1の周期ごとに出力し,ス
    チル再生モードが設定されているときに読取られた画像
    データおよび差分データから,上記第2の周期の時点で
    得られる上記n倍のデータ量をもつ静止画像を表わす画
    像データを生成して出力する,ディジタル画像データ再
    生方法。
  67. 【請求項67】 一駒の画像について単位画像データの
    画像データ量のn倍のデータ量を生成する固体電子撮像
    素子を用いて被写体を撮像して得られた被写体像を表わ
    す画像データを得,上記単位画像データのデータ量であ
    ってそれぞれが一駒の画像を構成するように,上記撮像
    によって得られたn倍のデータ量を有する画像データを
    分け,上記画像データ分割処理によって分割された画像
    データのうち,一の画像データの高周波成分を抽出し,
    上記画像データ分割手段によって分割された画像データ
    のうち,上記一の画像データ以外の他の画像データを記
    録媒体の画像データ記録領域に記録し,上記高周波成分
    データ抽出処理により抽出された高周波成分データを上
    記画像データ記録領域以外の補助記録領域に記録する,
    ディジタル画像データの記録方法。
  68. 【請求項68】 上記高周波成分データ抽出処理により
    抽出された高周波成分データを圧縮する圧縮処理を行な
    い,上記圧縮処理により圧縮された高周波成分データを
    上記補助記録領域に記録する,請求項67に記載のディジ
    タル画像データの記録方法。
  69. 【請求項69】 一駒の画像を所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わし,上記単位画像データ
    の記録領域の大きさがあらかじめ規定され,この規定に
    したがって,上記単位画像データのデータ量のn倍のデ
    ータ量をもち,一駒の画像を表わす画像データを,それ
    ぞれが一駒の画像を表わすように単位画像データに分
    け,分けられた画像データのうち一の画像データが上記
    単位画像データ記録領域に記録され,分けられた画像デ
    ータのうち上記一の画像データ以外の他の画像データの
    高周波成分が上記単位画像データ記録領域以外の補助記
    録領域に記録された記録媒体から上記一駒の画像を再生
    するためのディジタル画像データ再生方法であり,上記
    記録媒体の画像データ記録領域に記録された画像データ
    および上記補助記録領域に記録された差分データを読取
    り,読取られた画像データおよび差分データから上記n
    倍のデータ量をもつ一駒の高画質静止画像を構成する画
    像データを生成する,ディジタル画像データ再生方法。
  70. 【請求項70】 一駒の画像を所定の画像データ量をも
    つ単位画像データによって表わし,上記単位画像データ
    の記録領域の大きさがあらかじめ規定され,この規定に
    したがって,上記単位画像データのデータ量のn倍のデ
    ータ量をもち,一駒の画像を表わす画像データを,それ
    ぞれが一駒の画像を表わすように単位画像データに分
    け,分けられた画像データのうち一の画像データが圧縮
    させられて上記単位画像データ記録領域に記録され,分
    けられた画像データのうち上記一の画像データ以外の他
    の画像データの高周波成分が上記単位画像データ記録領
    域以外の補助記録領域に記録された記録媒体から上記一
    駒の画像を再生するためのディジタル画像データ再生装
    置であり,上記記録媒体の画像データ記録領域に記録さ
    れた圧縮画像データおよび上記補助記録領域に記録され
    た差分データを読取り,スチル再生モードとムービ再生
    モードとを選択的に設定可能としておき,ムービ再生モ
    ードが設定されたときには上記第1のデータ伸張手段に
    よりデータ伸張された画像データを出力し,スチル再生
    モードが設定されたときには読取られた画像データおよ
    び差分データから上記n倍のデータ量をもつ一駒の高画
    質静止画像を構成する画像データを生成する,ディジタ
    ル画像データ再生方法。
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