JPH08293945A

JPH08293945A - ファクシミリ装置

Info

Publication number: JPH08293945A
Application number: JP7117655A
Authority: JP
Inventors: Shinichiro Tomiyasu; 信一郎富安
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1995-04-20
Filing date: 1995-04-20
Publication date: 1996-11-05

Abstract

(57)【要約】【目的】送信側で音声を用いて受取人を指定すること
ができるファクシミリ装置を提供する。【構成】送信側から送られた受取人を指定する情報に
基づいて、該当する受取人にファクシミリ情報の受信を
通知するファクシミリ装置において、受取人を指定する
音声信号を音声認識してコード情報に変換する音声認識
手段７と、コード情報で表された受取人にファクシミリ
情報の受信を通知する着信通知手段Ｃ、２、Ｆとを設け
ている。ファクシミリの送信者は、ファクシミリ情報の
送信時に音声で受取人を指定する。受信側のファクシミ
リ装置は、この音声信号を音声認識してコード情報に変
換し、このコード情報で表される受取人にファクシミリ
情報の受信を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、送信側の指定する受取
人にファクシミリ画像の着信を通知することができるフ
ァクシミリ装置に関し、特に、受取人を音声信号で指定
できるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ファクシミリ装置が普及し、オフ
ィスなどでの日常業務に頻繁に使用されている。しか
し、設置数が増えたとは言っても、個人別に手元に装置
を置くケースは少なく、通常、複数の人間が、離れた場
所に設置された１台のファクシミリ装置を共用してい
る。そのため、受取人は、ファクシミリ装置での受信が
有っても、直接その場に見に行かなければ自分宛の文書
が届いているかどうかを知ることができない。また、通
常、受信文書はプリントアウトされるため誰でも見るこ
とができ、秘密を守ることができない。

【０００３】これらの点を解消するため、ファクシミリ
装置のメールＢＯＸ機能を利用することが考えられてい
る。この装置では、受信した文書が受取人用のメールＢ
ＯＸに登録され、本人が取り出すまでプリントアウトさ
れない。また、表示装置を通じて受取人にメールＢＯＸ
への受信を通知することができる。

【０００４】この従来のファクシミリ装置は、図５に示
すように、加入回線を制御するＮＣＵ51と、ファクシミ
リ送受信手順を実行する伝送制御部52と、装置全体の動
作を制御するＣＰＵ53と、外部接続された表示装置Ｃの
表示を制御する表示制御部54と、送信側から送られたメ
ールＢＯＸ指定用のＤＴＭＦ信号を検出するＤＴＭＦ信
号認識部55と、受信したファクシミリの画像を蓄積する
画像蓄積メモリ56と、画像蓄積メモリ56への画像蓄積を
制御する画像蓄積制御部57と、送信側にメールＢＯＸ番
号の入力手順を音声で案内する音声応答制御部58と、案
内用の音声データを蓄積する音声応答データ59とを備え
ており、また、送信側のファクシミリ装置Ａに加入回線
Ｌ１と公衆交換網Ｂとを介して接続している。

【０００５】この装置は、送信側ファクシミリ装置との
間で、図６に示す手順で画像を送受信する。

【０００６】まず、送信者がファクシミリ装置Ａから受
信側ファクシミリ装置の電話番号をダイヤルする。公衆
交換網Ｂを経由して呼出信号を受信した受信側ファクシ
ミリ装置では、ＮＣＵ51が直流ループを閉結し、送信側
ファクシミリ装置Ａとの間に通話路を形成する。

【０００７】次に、音声応答制御部58は、音声応答デー
タ59を用いてメールＢＯＸ番号の入力を要求する音声応
答を送出する。音声応答を聞いた送信者が、プッシュボ
タンによりメールＢＯＸ番号を入力すると、受信側ファ
クシミリ装置のＤＴＭＦ認識部55は、メールＢＯＸ番号
を表すＤＴＭＦ信号を検知する。メールＢＯＸ番号が確
定すると、送信の開始を要求する音声応答を送出し、そ
の後、ＣＥＤ信号を送出してファクシミリの受信動作を
開始する。

【０００８】送信開始を促す音声メッセージを聞いた送
信者は、ファクシミリ装置Ａのスタートボタンを押し、
ファクシミリの送信動作を開始する。一方、受信側ファ
クシミリ装置は、受信した画像をメールＢＯＸ番号に対
応させて画像蓄積メモリ56に蓄積し、受信完了後、表示
制御部54が、表示装置Ｃに該当メールＢＯＸへの着信を
表示する。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成で
は、送信者は、宛先にダイヤルした後、音声応答を聞き
ながら、プッシュボタンを押してＰＢトーンによりメー
ルＢＯＸ番号を指定する必要があり、操作が複雑で送信
者の負担が大きかった。その上、ＰＢトーンを発するこ
とができない、ダイヤルパルスで発呼するファクシミリ
装置では、メールＢＯＸを利用することができないとい
う不便がある。

【００１０】また、メールＢＯＸに画像が格納されたと
き、受取人は、表示装置を見得る位置に居なければ自分
宛のファクシミリの受信を知ることができないという問
題がある。

【００１１】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、送信側で音声を用いて受取人を指定する
ことができ、また、受信したファクシミリ情報を他人の
目に触れないようにすることができ、また、ファクシミ
リ情報の受信を電話を通じて受取人に通知することがで
きるファクシミリ装置を提供することを目的としてい
る。

【００１２】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、送
信側から送られた受取人を指定する情報に基づいて、該
当する受取人にファクシミリ情報の受信を通知するファ
クシミリ装置において、受取人を指定する音声信号を音
声認識してコード情報に変換する音声認識手段と、コー
ド情報で表された受取人にファクシミリ情報の受信を通
知する着信通知手段とを設けている。

【００１３】また、着信通知手段を、コード情報で表さ
れた受取人宛のファクシミリ情報を受信したことを表示
する表示手段で構成している。

【００１４】また、着信通知手段を、コード情報と受取
人の電話番号とを対応づけたテーブルと、ファクシミリ
情報の受信を知らせる音声メッセージが格納された音声
メッセージ蓄積手段と、音声認識手段の変換したコード
情報に対応する電話番号をテーブルから検索し、該当す
る番号の電話機に音声メッセージ蓄積手段に蓄積された
音声メッセージを送信する音声メッセージ送信手段とで
構成している。

【００１５】さらに、受信したファクシミリ情報を音声
認識手段が変換したコード情報に対応させて蓄積する画
像蓄積手段と、コード情報を指定して画像蓄積手段から
対応するファクシミリ情報を取出す操作手段とを設けて
いる。

【００１６】

【作用】ファクシミリの送信者は、ファクシミリ情報の
送信時に音声で受取人を指定する。受信側のファクシミ
リ装置は、この音声信号を音声認識してコード情報に変
換し、このコード情報で表される受取人にファクシミリ
情報の受信を通知する。受取人への着信通知は、表示装
置に表示されたり、受取人の電話機に音声メッセージで
伝えられる。

【００１７】また、受信したファクシミリ画像は、直ぐ
にプリントアウトせずに、音声認識されたコード情報と
対応付けて蓄積して置くこともできる。この蓄積された
ファクシミリ情報は、受取人が操作手段を操作したとき
に始めてプリントアウトされ、ファクシミリ情報の秘密
が保たれる。

【００１８】

【実施例】本発明の実施例におけるファクシミリ装置
は、図１に示すように、加入回線を制御するＮＣＵ１、
２と、モデム機能及び伝送機能を持つ伝送制御部３ａ、
３ｂと、ファクシミリ装置全体の動作を制御するＣＰＵ
４と、表示装置Ｃの表示を制御する表示制御部５と、操
作部Ｄで行なわれる画像の取り出し操作を制御する操作
制御部６と、送信側から送られた受取人を表す音声信号
を認識してコード情報に変換する音声認識部７と、受信
したファクシミリ画像を蓄積する画像蓄積メモリ８と、
コード情報に基づいて受信したファクシミリ画像の蓄
積、読み出しを制御する画像蓄積制御部９と、ファクシ
ミリ画像の受信を伝える音声メッセージの送出先の電話
番号とコード情報との関係が登録された音声メッセージ
番号テーブル10と、受信したファクシミリ画像をプリン
トアウトする画像記録部11と、音声応答送出のための音
声データが蓄積された音声応答データ12と、音声応答デ
ータ送出を制御する音声応答制御部13とを備えており、
また、送信側のファクシミリ装置Ａに加入回線Ｌ１と公
衆交換網Ｂとを介して接続し、受取人の電話機Ｆに加入
回線Ｌ２と構内交換機Ｅとを介して接続している。

【００１９】このファクシミリ装置では、図２に示すシ
ーケンスで、受信したファクシミリ画像を直接プリント
アウトし、表示装置Ｃを使って受取人に着信を通知す
る。

【００２０】まず、送信側のオペレータは、送信文書を
ファクシミリ装置Ａにセットし、ダイヤルして受信側フ
ァクシミリ装置を発呼する。これを受けて公衆交換網Ｂ
は受信側ファクシミリ装置と接続する加入局線Ｌ１に呼
出信号を送出する。呼出信号を検知した受信側ファクシ
ミリ装置のＮＣＵ１は一次応答（直流ループ閉結）を公
衆交換網Ｂに対して行なう。一次応答を検知した公衆交
換網Ｂは、ファクシミリ装置Ａと受信側ファクシミリ装
置との間に通話路を形成する。

【００２１】通話路形成後、受信側ファクシミリ装置の
音声応答データ制御部13は、受取人情報の発声を促す音
声データを音声応答データ12から取り出し、伝送制御部
３ｂ及びＮＣＵ１を経由して送信側ファクシミリ装置Ａ
に送出する。この送出後、音声認識部７は音声信号の認
識を開始する。

【００２２】送信側のオペレータは、受取人情報の発声
を促す音声ガイダンスを聞いて、受取人情報を発声す
る。送出された音声信号は、ＮＣＵ１及び伝送制御部３
ｂを経由して音声認識部７に入力し、音声認識部７はこ
の音声信号の音声認識を行ない、受取人を表すコード情
報を識別する。

【００２３】受信側ファクシミリ装置は、受取人の情報
を取得すると、ファクシミリ装置のスタートボタンを押
す操作を促す音声メッセージを送信側に送出し、続い
て、伝送制御部３ｂよりＣＥＤ信号の送出を開始し、通
常のファクシミリの受信手順を始める。

【００２４】送信側オペレータは、音声ガイダンスに従
ってファクシミリ装置Ａのスタートボタンを押す。ファ
クシミリ装置Ａは、ＣＥＤ信号とそれに続く信号とを検
知するとファクシミリの通信手順を開始し、文書の送信
を行なう。

【００２５】一方、受信側ファクシミリ装置は、受信し
た文書の画像を画像記録部11で直ちにプリントアウトす
る。ファクシミリ文書の受信完了後、表示制御部５は、
表示装置Ｃを通じて、音声認識で得たコード情報に対応
する受取人に着信があった旨を表示する。

【００２６】このように、実施例のファクシミリ装置
は、送信側から送られた音声信号を音声認識して、ファ
クシミリ受信文書の受取人を特定し、その受取人に着信
を通知する。

【００２７】また、実施例のファクシミリ装置では、受
信したファクシミリ情報を一旦蓄積し、受取人の取り出
し操作に応じてプリントアウトすることもできる。図３
は、このときのシーケンスを示している。このシーケン
スにおいて、送信側オペレータが発呼し、受取人情報を
発声し、ファクシミリ装置Ａのスタートボタンを押すま
での手順は、図２のシーケンスと同じである。

【００２８】ファクシミリ通信の開始後、受信側ファク
シミリ装置では、受信したファクシミリ画像をそのまま
プリントアウトすることをせずに、画像蓄積制御部９
が、受信したその画像を音声認識で得たコード情報に対
応させて画像蓄積メモリ８に蓄積する。

【００２９】文書の受信完了後、表示制御部５は、表示
装置Ｃを通じて、音声認識で得たコード情報に対応する
受取人に着信があった旨を表示する。表示を見た受取人
は、受信側ファクシミリ装置の操作部Ｄから自分の識別
コードを入力して受信画像の取出しを指示する。その操
作内容は操作制御部６で認識されて画像蓄積制御部９に
伝えられ、画像蓄積制御部９は、識別コードに対応する
受信画像を画像蓄積メモリ８から読み出して画像記録部
11に転送し、画像記録部11はそれをプリントアウトす
る。

【００３０】このように、受取人は自分宛に送られてき
たファクシミリ情報を自らの操作によって取出すことが
できる。この取出し操作が行なわれるまで、ファクシミ
リ情報は他人の目に触れることがないので、情報の秘密
を守ることができる。

【００３１】また、実施例のファクシミリ装置は、ファ
クシミリ文書を受信したときに、受取人に音声メッセー
ジでその旨を伝えることができる。

【００３２】図４は、受取人にファクシミリ文書の受信
を音声メッセージで通知するときの処理の流れを示して
いる。

【００３３】ステップ４１：受信側ファクシミリ装置
は、送信側ファクシミリ装置Ａからの着信があると、ステップ４２：受取人情報の音声認識を行ない、ステップ４３：文書の受信を行なう。ここまでの手順は、図２で説明した手順とまったく同じ
である。

【００３４】ステップ４４：ステップ４２の音声認識で
得られたコード情報をキーにして音声メッセージ番号テ
ーブル10を検索し、コード情報に対応する受取人の電話
番号を求める。

【００３５】ステップ４５：ＮＣＵ２は、得られた電話
番号に発呼し、ステップ４６：音声応答制御部13は、音声応答データ12
に格納されているファクシミリ情報の受信を知らせる音
声メッセージを送出する。送出された音声メッセージ
は、伝送制御部３ａ、ＮＣＵ２、加入回線Ｌ２、構内交
換機Ｅを経由して、電話機Ｆに送られ、この電話機Ｆで
応答した受取人は、自分宛のファクシミリ文書が受信し
ていることを知ることができる。

【００３６】なお、このとき、ファクシミリ装置は、受
信したファクシミリ情報を、図２の手順で直ちにプリン
トアウトしてもよいし、図３の手順で、一旦画像蓄積メ
モリ８に蓄積し、受取人の操作を待ってプリントアウト
するようにしてもよい。

【００３７】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明のファクシミリ装置は、音声によってファク
シミリ情報の受取人を指定することができるため、送信
者の受取人指定の操作が容易となる。また、ＰＢ信号が
使えず、ダイヤルパルスのみが使用可能な加入回線から
も、受取人を指定することができる。

【００３８】また、受取人が操作するまで、受信したフ
ァクシミリ画像のプリントアウトを抑えることができる
ため、ファクシミリ情報が他人に見られることを防ぐこ
とができる。

【００３９】さらに、受取人にファクシミリ受信があっ
たことを音声メッセージで通知することができ、表示装
置の見えない位置に居る受取人に対してもファクシミリ
受信を確実に伝えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例におけるファクシミリ装置の構
成を示すブロック図、

【図２】実施例のファクシミリ装置において、受信と同
時に受信ファクシミリ画像をプリントアウトするときの
動作シーケンス図、

【図３】実施例のファクシミリ装置において、受信ファ
クシミリ画像を蓄積し、後から受取人がプリントアウト
するときの動作シーケンス図、

【図４】実施例のファクシミリ装置において、文書の受
信を音声メッセージで受取人に通知するときの処理の流
れを示す図、

【図５】従来のファクシミリ装置の構成を示すブロック
図、

【図６】従来のファクシミリ装置における動作手順を示
すシーケンス図である。

【符号の説明】

Ａ送信側ファクシミリ装置Ｂ公衆交換網Ｃ表示装置Ｄ操作部Ｅ構内交換機Ｆ電話機Ｌ１、Ｌ２加入回線１、２、51 ＮＣＵ３ａ、３ｂ、52 伝送制御部４、53 ＣＰＵ５、54 表示制御部６操作制御部７音声認識部８、56 画像蓄積メモリ９、57 画像蓄積制御部 10 音声メッセージ番号テーブル 11 画像記録部 12、59 音声応答データ 13、58 音声応答制御部 55 ＤＴＭＦ信号認識部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】送信側から送られた受取人を指定する情
報に基づいて、該当する受取人にファクシミリ情報の受
信を通知するファクシミリ装置において、前記受取人を指定する音声信号を音声認識してコード情
報に変換する音声認識手段と、前記コード情報で表された受取人にファクシミリ情報の
受信を通知する着信通知手段とを備えることを特徴とす
るファクシミリ装置。
【請求項２】前記着信通知手段が、前記コード情報で
表された受取人宛のファクシミリ情報を受信したことを
表示する表示手段から成ることを特徴とする請求項１に
記載のファクシミリ装置。
【請求項３】前記着信通知手段が、前記コード情報と
受取人の電話番号とを対応づけたテーブルと、ファクシ
ミリ情報の受信を知らせる音声メッセージが格納された
音声メッセージ蓄積手段と、前記音声認識手段の変換し
たコード情報に対応する電話番号を前記テーブルから検
索し、該当する番号の電話機に前記音声メッセージ蓄積
手段に蓄積された音声メッセージを送信する音声メッセ
ージ送信手段とから成ることを特徴とする請求項１に記
載のファクシミリ装置。
【請求項４】前記受信したファクシミリ情報を前記音
声認識手段が変換したコード情報に対応させて蓄積する
画像蓄積手段と、前記コード情報を指定して前記画像蓄
積手段から対応する前記ファクシミリ情報を取出す操作
手段とを備えることを特徴とする請求項１乃至３に記載
のファクシミリ装置。